JPH11124514A - 光硬化性樹脂組成物 - Google Patents

光硬化性樹脂組成物

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JPH11124514A
JPH11124514A JP29070697A JP29070697A JPH11124514A JP H11124514 A JPH11124514 A JP H11124514A JP 29070697 A JP29070697 A JP 29070697A JP 29070697 A JP29070697 A JP 29070697A JP H11124514 A JPH11124514 A JP H11124514A
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毅 渡辺
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良治 古田
Takashi Ukaji
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    • C09D163/10Epoxy resins modified by unsaturated compounds
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    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
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    • C08F290/02Macromolecular compounds obtained by polymerising monomers on to polymers modified by introduction of aliphatic unsaturated end or side groups on to polymers modified by introduction of unsaturated end groups
    • C08F290/06Polymers provided for in subclass C08G

Abstract

(57)【要約】 【課題】 硬度が高く、基材との密着性が良好で、爪等
で引っかいた場合も傷付きにくく、耐光性、耐熱性、耐
指紋付着性に優れた硬化物を与える光硬化性樹脂組成物
を提供する。 【解決手段】 (A)下記式(1)で表されるビスフェ
ノールAジグリシジルエーテル重合体のアクリル酸エス
テル、 【化1】 ここで、nは1〜3の数である、(B)ジペンタエリス
リトールモノヒドロキシペンタアクリレート、(C)光
重合開始剤、(D)無機粒子および(E)下記式(2)
で表される末端反応性のポリジメチルシロキサン 【化2】 ここで、R1は水素原子またはメチル基であり、R2は炭
素数2〜8のアルキレン基であり、R3は炭素数1〜8
のアルキル基であり、kは1〜10でありそしてlは1
〜200である、からなる光硬化性樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、硬度が高く、基材
との密着性が良好で、爪、スチールウール等で引っかい
た場合も傷付きにくく(以下、「耐擦傷性」という)、
耐光性、耐熱性、表面すべり性、耐指紋付着性に優れた
光硬化性樹脂組成物に関する。さらに詳しくは、例えば
感熱記録型のカードや、感熱印画紙等の情報記録担体の
耐熱性保護コートとして好適に使用することができ、複
数回サーマルヘッドと接触しても打痕が付きにくく(以
下、「耐打痕性」という)、カード搬送時の発生音が少
なく、サーマルヘッドへのカス付着も少ないため、繰り
返しの印字・消去耐久性が良好である光硬化性樹脂組成
物に関する。
【0002】
【従来の技術】書き換え型の感熱記録カードや、感熱印
画紙等の情報記録担体において、記録媒体の表面の耐熱
性、耐擦傷性等を向上させる目的で保護コート層が設け
られる。こうした保護コート層を形成する材料として
は、従来プラスチック基板の表面保護や光デイスクの保
護コートに用いられていた紫外線硬化性のアクリレート
系樹脂組成物が用いられてきた。特開平4−14928
0号公報には、トリプロピレングリコールジアクリレー
トと2−(2−エトキシエトキシ)エチルアクリレート
および光重合開始剤からなる光デイスク用オーバーコー
ト組成物が提案されている。ここで開示されているオー
バーコート組成物は、皮膚刺激性が低く、低粘度であっ
て、光デイスクのオーバーコートとして用いた場合に十
分な塗膜硬度を有し且つ耐擦傷性に優れるという特徴を
有している。しかし、こうしたオーバーコート材料は常
温での耐擦傷性には優れているものの、感熱記録カード
等の保護コートとして用いた場合に、サーマルヘッドで
打撃を受けた時の衝撃に弱く、高温での耐擦傷性に改良
すべき問題を有している。また、このオーバーコート組
成物による保護コート表面は耐指紋付着性に劣り、手指
で保護コート表面を触った場合に、指紋痕跡が付着しや
すく、表面の透明感を損ない、そればかりでなく、保護
コートの下層に記録されている文字情報等の識別性にも
支障がでるといった改善すべき問題点も有している。
【0003】また、特開平4−106161号公報に
は、不飽和二重結合を有する特定のプライマ材料とオル
ガノポリシロキサン系ハードコートを組み合わせた熱硬
化型の複層コートが提案されている。この材料でコート
された物品は耐傷性、耐摩耗性、表面光沢に優れ、且つ
耐候密着性に優れていることを特徴としている。ここで
開示されているオルガノポリシロキサン系ハードコート
は硬化に伴ってシロキサン結合を有する強固な塗膜を形
成し、高温においても優れた耐傷性を有することが期待
される。また同公報には、塗膜の表面硬度向上のため
に、表面コーティング被膜中に微粒子無機酸化物を添加
することが提案されている。しかし、硬化が熱によって
行われるため、硬化時間が長く生産性に劣るだけでな
く、感熱記録媒体に用いた場合には、感熱層の劣化を招
き、実用的ではない。また形成されたポリシロキサン構
造のオーバーコート層は優れた耐擦傷性や耐熱性を有す
るが、塗膜の柔軟性に欠け、書き換え型感熱記録カード
や、感熱記録紙に用いた場合に容易にクラックを生じる
という問題点を有していた。
【0004】また、特公平7−103328号公報に
は、(A)ビスフェノールA骨格を有するジアクリレー
ト20〜80部、(B)ジペンタエリスリトール骨格を
有するポリアクリレート5〜50部、(C)1,3−ジ
オキサン骨格を有するジアクリレート0〜40部、
(D)上記(A)、(B)、(C)と共重合可能なモノ
マーまたはプレポリマー0〜40部、並びに(A)+
(B)+(C)+(D)=100部に対し、(E)光重
合開始剤0〜10部および有機溶剤0〜150部よりな
る活性エネルギー線硬化性被覆用組成物が開示されてい
る。
【0005】同公報には、この組成物は低粘度で塗布し
やすく、紫外線もしくは電子線等の照射により極めて短
期間に硬化し、基材への密着性および折り曲げ性等の加
工性に優れ、光沢が良好であることが開示されている。
しかし、この組成物から得られる塗膜を耐熱性保護コー
トとして用いた場合、耐擦傷性、耐打痕性、繰り返し印
字耐久性、耐指紋付着性に劣るという問題を有してい
る。さらに、サーマルヘッドでの印字などの際に発生す
る音、いわゆる搬送音が大きいという問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、硬度
が高く、基材との密着性、耐擦傷性、耐打痕性、繰り返
し印字耐久性および低搬送音に優れた保護コートを与え
る光硬化性樹脂組成物を提供することにある。本発明の
他の目的は、感熱記録型のカードや、感熱印画紙等の感
熱型情報記録担体の保護コートを与えるに好適な光硬化
性樹脂組成物を提供することにある。本発明のさらに他
の目的および利点は、以下の説明から明らかになろう。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、本発明
の上記目的および利点は、(A)下記式(1)で表され
るビスフェノールAジグリシジルエーテル重合体のアク
リル酸エステル、
【0008】
【化3】 ここで、nは1〜3の数である、
【0009】(B)ジペンタエリスリトールモノヒドロ
キシペンタアクリレート、(C)光重合開始剤、(D)
無機粒子および(E)下記式(2)で表される末端反応
性のポリジメチルシロキサン
【0010】
【化4】
【0011】ここで、R1は水素原子またはメチル基で
あり、R2は炭素数2〜8のアルキレン基であり、R3
炭素数1〜8のアルキル基であり、kは1〜10であり
そしてlは1〜200である、からなることを特徴とす
る光硬化性樹脂組成物によって達成される。
【0012】本発明に用いられる(A)成分であるビス
フェノールA骨格を有するエポキシアクリレートはビス
フェノールAジグリシジルエーテル重合体のアクリル酸
エステルである。これらの市販品としては、リポキシS
P−1507、SP−1509、SP−1519−1、
SP−1563、VR−60、VR−77、VR−90
(以上、昭和高分子(株)製)、ビスコート540(以
上、大阪有機化学工業(株)製)、エポキシエステル3
000A(以上、共栄社化学(株)製)等を挙げること
ができる。
【0013】成分(A)の比率は、成分(A)と成分
(B)の合計重量100重量部当たり、好ましくは10
〜50重量部であり、より好ましくは10〜40重量
部、特に好ましくは15〜35重量部である。50重量
部を越えると硬化後の表面硬度が低下し易く傷が付きや
すくなり、10重量部未満では硬化後の塗膜の柔軟性が
低下し易く塗膜が割れやすくなるので好ましくない。
【0014】本発明に用いられる(B)成分はジペンタ
エリスリトールモノヒドロキシペンタアクリレートであ
る。この市販品としては、SR399、SR399E、
SR9041(以上、サートマー社製)等を挙げること
ができる。
【0015】成分(B)の比率は、成分(A)と成分
(B)の合計重量100重量部当たり、好ましくは50
〜90重量部であり、より好ましくは60〜90重量
部、特に好ましくは65〜85重量部である。90重量
部を越えると硬化後の塗膜が割れやすくなり、50重量
部未満では硬化後の塗膜の硬度が低下して傷が付きやす
くなるので好ましくない。
【0016】本発明に使用される(C)成分である光重
合開始剤としては、光照射により分解してラジカルを発
生して重合を開始せしめるものであればいずれでもよ
く、必要に応じてさらに増感剤を用いることもできる。
ここで「光」とは、紫外線、可視光線等をいう。このよ
うな光重合開始剤としては、例えば1−ヒドロキシシク
ロヘキシルフェニルケトン、2,2−ジメトキシ−2−
フェニルアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル
−1−フェニルプロパン−1−オン、1−(4−イソプ
ロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパ
ン−1−オン、1,1−ジメトキシデオキシベンゾイ
ン、3,3’−ジメチル−4−メトキシベンゾフェノ
ン、1−(4−ドデシルフェニル)−2−ヒドロキシ−
2−メチルプロパン−1−オン、2−メチル−1−[4
−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノ−プロ
パン−1−オン、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフ
ェニルホスフィンオキサイド、エチル−2,4,6−トリ
メチルベンゾイルフェニルホスフィネート、ビス−
(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメ
チルペンチルフォスフィンオキサイド、ビスアシルフォ
スフィンオキサイド、メチルベンゾイルホルメート、4
−ベンゾイル−4’−メチルジフェニルサルファイド、
ベンジルジメチルケタール、フルオレノン、フルオレ
ン、ベンズアルデヒド、ベンゾインエチルエーテル、ベ
ンゾインプロピルエーテル、ミヒラーケトン、2−ベン
ジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフ
ェニル)−ブタン−1−オン、アセトフェノン、3−メ
チルアセトフェノン、ベンゾフェノン、4,4’−ジメ
トキシベンゾフェノン、4,4’−ジアミノベンゾフェ
ノン、3,3’,4,4’−テトラ(t−ブチルパーオキ
シカルボニル)ベンゾフェノン(BTTB)、アセトフ
ェノンベンジルケタール、トリフェニルアミン、カルバ
ゾール、4−クロロベンゾフェノン、アントラキノン、
キサントン、ジエチルチオキサントン、2−イソプロピ
ルチオキサントン、4−イソプロピルチオキサントン、
2−クロロチオキサントン、1−クロロ−4−プロポキ
シチオキサントン、およびBTTBと色素増感剤;例え
ばキサンテン、チオキサンテン、クマリン、ケトクマリ
ン等との組み合わせ等が挙げられる。また、下記式
(3)
【0017】
【化5】 ここで、R4およびR5は互いに独立に炭素数1〜5のア
ルキル基であり、Arはフェニレン基、ビフェニレン
基、ナフチレン基等の2価の芳香族基であり、rは2〜
50、好ましくは2〜20の数である、で表される化合
物を用いることもできる。
【0018】式(3)中、炭素数1〜5のアルキル基と
しては、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、
i−プロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基、n−ペ
ンチル基、i−ペンチル基等を挙げることができる。こ
れらのうち、炭素数1〜3のアルキル基が好ましい。
【0019】これらのうち、特にベンジルジメチルケタ
ール、ベンゾフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシル
フェニルケトン、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフ
ェニルホスフィンオキサイド、エチル−2,4,6−トリ
メチルベンゾイルフェニルホスフィネート、ビス−
(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメ
チルペンチルフォスフィンオキサイド、2−メチル−1
−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノ
プロパン−1−オン、2−ベンジル−2−ジメチルアミ
ノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタン−1−
オン等が好ましい。これらの市販品としてはIrgac
ure184、651、500、907、369、78
4、2959(以上、チバガイギー社製)、Lucir
in TPO、LR8893(以上、BASF社製)、
Darocur1116、1173(以上、メルク社
製)、ユベクリルP36(以上、UCB社製)、ESC
ACURE KIP150、ESCACURE KIP
100F(以上、LAMBERTI社製)等を挙げるこ
とができる。
【0020】これらの光重合開始剤は単独で用いること
も、2種類以上を混合して用いることもでき、1−ヒド
ロキシシクロヘキシルフェニルケトンと2−メチル−1
−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノ
プロパン−1−オンの併用または2,4,6−トリメチル
ベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイドと2−メチ
ル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフ
ォリノプロパン−1−オンの併用が好ましい。成分
(C)の比率は、成分(A)と成分(B)の合計重量1
00重量部当たり、好ましくは0.1〜10重量部であ
り、より好ましくは0.5〜8重量部、特に好ましくは
1〜6重量部である。10重量部を超えると、樹脂液の
硬化特性や硬化物の物性、取り扱い等に悪影響を及ぼす
ことがあり、0.1重量部未満では、硬化速度が低過ぎ
るきらいがあり生産性が低下する傾向が大きくなる。
【0021】本発明に使用される(D)成分は無機粒子
である。該無機粒子の平均粒径は、好ましくは0.1〜
10μm、より好ましくは0.2〜5μmである。平均
粒径が0.1μmより小さいと、耐擦傷性、耐表面滑り
性が十分ではなく、また粒径が10μmより大きいと塗
膜の透明性が著しく低下することがある。無機粒子とし
ては、シリカ粒子、ガラス粒子、アルミナ、炭酸マグネ
シウム、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、水酸化ア
ルミニウム、タルク、酸化チタン等が挙げられる。この
内、シリカ粒子、ガラス粒子、炭酸カルシウム、タルク
が好ましい。シリカ粒子は、NipsilE220A、
E220、K300、E1011、HD、E743、S
S−10F、SS−178B(以上、日本シリカ工業
(株)製)、シルデックスH31,H32、L−31
(以上、旭硝子(株)製)、SO−E2、SO−E3、
SO−E5(以上、アドマテックス(株)製)等として
入手することができる。
【0022】タルクは、LMS−300、LMS−20
0、LMS−100、LMP−100、LMG−10
0、LMR−100、PKP−53(以上、富士タルク
工業製)として入手することができる。炭酸カルシウム
は、カルシーズ、カルシーズ−P、PL、−X、スター
ブランド軽微性炭酸カルシウム(以上、神島化学工業
(株))、軽質炭酸カルシウム(以上、丸尾カルシウム
(株)製)等として入手することができる。これらの無
機粒子は単独でも2種類以上組み合わせて用いることが
できる。
【0023】成分(D)である無機粒子の比率は、成分
(A)と成分(B)の合計重量100重量部当たり、好
ましくは0.1〜30重量部であり、より好ましくは0.
2〜20重量部、特に好ましくは0.3〜18重量部で
ある。無機粒子の添加量が0.1重量部未満では塗膜の
耐指紋付着性、表面滑り性が不十分となり易く、30重
量部を超えると塗膜の透明性、耐擦傷性が低下するよう
になる。
【0024】本発明に用いられる(E)成分は末端反応
性のポリジメチルシロキサンであり、上記(A)、
(B)、(C)および(D)成分の混合物に不溶性また
は難溶性である。(E)成分は好ましくは微小液滴状と
なって安定に分散している。この分散状態にある微小液
滴の直径は好ましくは0.1〜10μmであり、より好
ましくは0.2〜5μmである。分散状態にある微小液
滴の直径が0.1μmより小さい場合は、表面の滑り性
が低く、搬送音が大きくなると同時に印字耐久性が低下
するといった傾向が見られるようになる。一方、分散状
態にある微小液滴の直径が10μmを越えると、分散状
態が不安定となり易く保存中に相分離を生じ易くなるば
かりか、塗工時に塗布ムラを生じ易くもなる。本発明の
末端反応性基のポリジメチルシロキサンは、下記式
(2)で表される。
【0025】
【化6】 ここで、R1は水素原子またはメチル基であり、R2は炭
素数2〜8のアルキレン基であり、R3は炭素数1〜8
のアルキル基であり、kは1〜10でありそしてlは1
〜200である。
【0026】式(2)中、R2は炭素数2〜5のアルキ
レン基、R3は炭素数2〜5のアルキル基、kは1〜5
そしてlは1〜100が好ましい。
【0027】市販品としては、サイラプレーンFM−0
711、FM−0721、FM−0725(以上、チッ
ソ株式会社製)、AK−5(東亞合成(株)製)等を挙
げることができる。成分(E)である上記重合性の反応
性基を有するポリジメチルシロキサンの比率は、成分
(A)と成分(B)、成分(C)および成分(D)の合
計重量100重量部当たり好ましくは0.1〜10重量
部であり、より好ましくは0.2〜7重量部、特に好ま
しくは0.3〜5重量部である。重合性の反応性基を有
するポリジメチルシロキサンの添加量が0.1重量部未
満では塗膜の表面滑り性が不十分で搬送音が大きくなり
易く、10重量部を超えると樹脂液の安定性、塗膜の透
明性、耐擦傷性が低下し易くなる。
【0028】本発明の組成物には、成分(A)、成分
(B)、成分(C)、成分(D)、成分(E)に加え
て、任意成分として、上記(A)成分および(B)成分
以外の単官能性および多官能性モノマーを使用すること
ができる。単官能性モノマーとしては、例えばアクリル
アミド、7−アミノ−3,7−ジメチルオクチル(メ
タ)アクリレート、イソブトキシメチル(メタ)アクリ
ルアミド、イソボルニルオキシエチル(メタ)アクリレ
ート、イソボルニル(メタ)アクリレート、2−エチル
ヘキシル(メタ)アクリレート、エチルジエチレングリ
コール(メタ)アクリレート、t−オクチル(メタ)ア
クリルアミド、(メタ)アクリロイルモルフォリン、ジ
アセトン(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルア
ミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルア
ミノエチル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)ア
クリレート、ジシクロペンタジエン(メタ)アクリレー
ト、ジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)アクリレ
ート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、N,
N−ジメチル(メタ)アクリルアミドテトラクロロフェ
ニル(メタ)アクリレート、2−テトラクロロフェノキ
シエチル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリ
ル(メタ)アクリレート、テトラブロモフェニル(メ
タ)アクリレート、2−テトラブロモフェノキシエチル
(メタ)アクリレート、2−トリクロロフェノキシエチ
ル(メタ)アクリレート、トリブロモフェニル(メタ)
アクリレート、2−トリブロモフェノキシエチル(メ
タ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アク
リレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレー
ト、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、ブトキシ
エチル(メタ)アクリレート、ペンタクロロフェニル
(メタ)アクリレート、ペンタブロモフェニル(メタ)
アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)ア
クリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)ア
クリレート、ボルニル(メタ)アクリレート、メチルト
リエチレンジグリコール(メタ)アクリレート、および
下記式(4)〜(7)
【0029】
【化7】 ここで、R6は水素原子またはメチル基を表わし、R7
炭素数2〜6、好ましくは2〜4のアルキレン基であ
り、R8は水素原子または炭素数1〜12、好ましくは
1〜9のアルキル基であり、Ar1はフェニレン基、ビ
フェニレン基、ナフチレン基等の2価の芳香族基であ
り、sは0〜12、好ましくは1〜8の数である、
【0030】
【化8】 ここで、R9は水素原子またはメチル基を表し、R10
炭素原子数2〜8、好ましくは2〜5のアルキレン基で
あり、tは1〜8、好ましくは1〜4の数である、
【0031】
【化9】 ここで、R11は水素原子またはメチル基を表し、R12
炭素原子数2〜8、好ましくは2〜5のアルキレン基で
あり、R13は水素原子またはメチル基を表わし、tは1
〜8、好ましくは1〜4の数である、但し、複数のR13
は同一でも異なっていてもよい、で表される化合物等の
(メタ)アクリロイル基含有モノマー;N−ビニルカル
バゾール、N−ビニルピロリドン、N−ビニルカプロラ
クタム等のビニル基含有モノマーを挙げることができ
る。
【0032】これら単官能性モノマーは、例えばアロニ
ックスM−111、M−113、M−117(以上、東
亞合成(株)製)、KAYARAD TC110S、R
−629、R−644(以上、日本化薬(株)製)、ビ
スコート3700(大阪有機化学工業(株)製)等の市
販品として入手することができる。これらのうち、特に
N−ビニルピロリドン、N−ビニルカプロラクタム、ア
クリロイルモルフォリンが好ましい。多官能性モノマー
としては、例えばエチレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、ジシクロペンテニルジ(メタ)アクリレート、
トリエチレングリコールジアクリレート、テトラエチレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカ
ンジイルジメチレンジ(メタ)アクリレート、トリメチ
ロールプロパンジ(メタ)アクリレート、トリメチロー
ルプロパントリ(メタ)アクリレート、EO変性トリメ
チロールプロパントリ(メタ)アクリレート、PO変性
トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ト
リプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオ
ペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−
ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキ
サンジオールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリ
トールトリ(メタ)アクリレート、ポリエステルジ(メ
タ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)
アクリレート、トリス[(メタ)アクリロキシエチル]
イソシアヌレートおよび下記式(5)
【0033】
【化10】 ここで、R14は水素原子またはメチル基を表わし、Xは
炭素数2〜6、好ましくは2〜4のアルキレン基、フェ
ニレン基、ビフェニレン基、ナフチレン基等の2価の基
であり、p、qは、それぞれ独立に1〜10、好ましく
は1〜5の数である、で表される化合物等の(メタ)ア
クリロイル基含有モノマー等の(メタ)アクリロイル基
含有モノマーを挙げることができる。
【0034】これらのうち、特にトリス[(メタ)アク
リロキシエチル]イソシアヌレート、トリメチロールプ
ロパントリアクリレート、EO変性トリメチロールプロ
パントリアクリレート、トリシクロデカンジイルジメチ
レンジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ
(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、式(5)で表される(メタ)アクリ
ロイル基含有モノマーが好ましい。
【0035】また、かかる多官能性モノマーは、例えば
ユピマーUV、SA1002(以上、三菱化学(株)
製)、ビスコート700(以上、大阪有機化学工業
(株)製)、KAYARAD R−604、D−31
0、D−330(以上、日本化薬(株)製)、アロニッ
クスM−210、M−315、(以上、東亞合成(株)
製)、エポキシエステル40EM、70PA、200P
A、1600A、80MFA、3002M、3002
A、3000M、3000A、200EA、400EA
等(以上、共栄社化学(株)製)の市販品として入手す
ることができる。
【0036】上記単官能性および多官能性モノマーは、
1種単独でまたは2種以上組み合わせて用いることがで
き、本発明の組成物中に30重量%以下、特に20重量
%以下の量で配合するのが好ましい。30重量%を越え
ると硬化物の耐打痕性が低下し易くなり、また繰り返し
印字耐久性が低下し易くなるといった不都合を生じ易
い。
【0037】本発明では必要に応じて組成物を有機溶剤
で希釈して用いることもできる。有機溶剤としては、成
分(A)、(B)および(C)を溶解する有機溶剤であ
れば特に限定はないが、好ましくは沸点が50℃〜20
0℃、より好ましくは60℃〜160℃である溶剤であ
る。沸点が50℃未満の溶剤は本発明の組成物を塗布し
た後、有機溶剤を乾燥除去する際に引火の危険性が高
く、揮発し易いためにコーティング層の厚さの制御が困
難となる。沸点が200℃を越える溶剤では揮発し難い
ために有機溶剤を乾燥除去し難くなる。本発明に使用さ
れる有機溶剤の例としてはメタノール、エタノール、イ
ソプロピルアルコール、ブタノール、シクロヘキサノー
ル等のアルコール類;酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イ
ソアミル、プロピオン酸−3−メトキシメチル等のエス
テル類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブ
チルケトン等のケトン系;ベンゼン、トルエン、キシレ
ン等の芳香族炭化水素を挙げることができる。これらの
溶剤は単独であるいは2種以上組み合わせて使用でき
る。好ましい希釈溶剤としては、エタノール、イソプロ
ピルアルコール、ブタノールおよびこれらのアルコール
系溶剤と酢酸エチル、酢酸ブチル等の酢酸エステル系溶
剤、プロピオン酸−3−メトキシメチル、およびトルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素からなる混合溶剤を挙
げることができる。
【0038】本発明の組成物には、また必要に応じて各
種添加剤を添加することができる。これらの添加剤とし
ては、例えば増感剤、酸化防止剤、光安定剤、シランカ
ップリング剤、老化防止剤、熱重合禁止剤、レベリング
剤、界面活性剤、帯電防止剤、保存安定剤、着色剤、紫
外線吸収剤、可塑剤、滑剤、本発明の(D)成分以外の
無機系充填材、有機系充填材、濡れ性改良剤、塗面改良
剤等がある。増感剤としては、トリエチルアミン、ジエ
チルアミン、N−メチルジエタノールアミン、エタノー
ルアミン、4−ジメチルアミノ安息香酸、4−ジメチル
アミノ安息香酸メチル、4−ジメチルアミノ安息香酸エ
チル、4−ジメチルアミノ安息香酸イソアミル等があ
り、市販品としてはユベクリルP102、103、10
4、105(以上、UCB社製)、KAYACURE
DMBI、EPA(以上、日本化薬(株)製)等が挙げ
られる。酸化防止剤の市販品としては、Irganox
1010、1035、1076、1222(以上、チバ
ガイギー社製)等が挙げられる。紫外線吸収剤として
は、Tinuvin P、234、320、326、3
27、328、213(以上、チバガイギー社製)、S
umisorb 110、130、140、220、2
50、300、320、340、350、400(以
上、住友化学工業(株)製)等が挙げられる。光安定剤
の市販品としては、Tinuvin 292、144、
622LD(以上、チバガイギー社製)、サノールLS
−770、765、292、2626、1114、74
4(以上、三共化成工業(株)製)等が挙げられる。シ
ランカップリング剤としては、γ−アミノプロピルトリ
エトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシ
シラン、γ−メタアクリロキシプロピルトリメトキシシ
ラン、市販品としては SH6062、SZ6030
(以上、東レ・ダウ コーニング・シリコーン社製)、
KBE903、KBM803(以上、信越シリコーン
(株)製)等が挙げられる。老化防止剤の市販品として
は、Antigene W、S、P、3C、6C、RD
−G、FR、AW(以上、住友化学工業(株)製)等が
挙げられる。帯電防止剤としては、ポリオキシエチレン
アミン類、ポリオキシエチレンアルキルアミド類、ポリ
オキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレ
ンアルキルフェニルエーテル類、グリセリン脂肪酸エス
テル類、ソルビタン脂肪酸エステル類等の非イオン系帯
電防止剤、アルキルスルホネート、アルキルベンゼンス
ルホネート、アルキルサルフェート、アルキルホスフェ
ート、等のアニオン系帯電防止剤、第4級アンモニウム
塩、アルキルベタイン、等が挙げられる。
【0039】また、本発明の組成物には、その他の添加
剤としてエポキシ樹脂、アクリル樹脂、アクリル基含有
モノマーとN−ビニルピロリドンとの重合物、ウレタン
アクリレート、ビニルエーテル、プロペニルエーテル、
マレイン酸誘導体等の重合性化合物、ポリアミド、ポリ
イミド、ポリアミドイミド、ポリウレタン、ポリブタジ
エン、クロロプレン、ポリエーテル、ポリエステル、ペ
ンタジエン誘導体、スチレン/ブタジエン/スチレンブ
ロック共重合体、スチレン/エチレン/ブテン/スチレ
ンブロック共重合体、スチレン/イソプレン/スチレン
ブロック共重合体、スチレンを主鎖成分とするアクリル
基含有樹脂、石油樹脂、キシレン樹脂、ケトン樹脂、フ
ッ素系オリゴマー、シリコーン系オリゴマー、ポリスル
フィド系オリゴマー等のポリマーまたはオリゴマーも配
合することができる。
【0040】本発明の組成物の作製において各成分を混
合する順序は本質的なものではないが、通常、作業の容
易さと(D)成分である無機粒子の分散させ易さの観点
から、成分(A)、成分(B)、成分(C)、成分
(E)および必要に応じて添加される上記任意成分、の
混合物に対し成分(D)を配合し、無機粒子が均一に分
散するまで撹拌を行うことが好ましい。得られた組成物
の粘度は、25℃において、通常、1〜100,000
mPa・s、好ましくは5〜50,000mPa・sで
ある。また、本発明の組成物は、通常使用される種々の
方法によって基材上にコートすることができる。こうし
たコーテイング方法としては、例えばディップコート、
スプレーコート、フローコート、ロールコート、スクリ
ーン印刷等の方法を挙げることができる。これらコーテ
イングにおける塗膜の厚さは、通常0.1〜50μmで
あり、好ましくは1〜10μmである。また、本発明の
組成物が溶剤を含む場合は、組成物をコーテイングした
後、1秒〜24時間、好ましくは10秒〜1時間の範囲
内で、0〜200℃、好ましくは20〜150℃、さら
に好ましくは40〜100℃の温度で必要に応じて揮発
成分を乾燥させた後、放射線照射して硬化することもで
きる。
【0041】本発明の組成物を硬化させる放射線として
は、紫外線を用いることが好ましい。使用する紫外線は
400nm以下の波長を含むものであり、光源として
は、例えばメタルハライドランプ、水銀灯(高圧、中
圧、低圧いずれでも良い。)を用いることができる。照
射光量としては、通常0.01〜10J/cm2であり、
より好ましくは0.1〜3J/cm2である。
【0042】
【実施例】以下に本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。部は特にことわりのない限り重量部を意味する。
【0043】1.組成物の調製 実施例1 撹拌機付きガラス容器中へ、(A)成分としてビスフェ
ノールAジグリシジルエーテル重合体のアクリル酸エス
テル(リポキシVR−90、昭和高分子(株)製)を1
7部、(B)成分としてジペンタエリスリトールモノヒ
ドロキシペンタアクリレートを51部、(C)成分とし
て1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトンを3
部、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]
−2−モルフォリノプロパン−1−オンを1部、(E)
成分として片末端メタアクリロイル変性ポリジメチルシ
ロキサン(サイラプレーンFM−0721、チッソ
(株)製)を2部、任意成分としてEO変性トリメチロ
ールプロパントリアクリレート(新中村化学工業(株)
製)8部、トリス[(メタ)アクリロキシエチル]イソ
シアヌレート(アロニックスM−315、東亞合成
(株)製)9部を70℃で約3時間撹拌、混合した後、
(D)成分として日本シリカ工業(株)製のシリカ粒
子、Nipsil E220A(二次粒子径1〜2μm
<コールター平均粒子径法による>)を9部加えた。樹
脂液中のシリカ粒子が均一分散するまでホモデイスパー
(特殊機化工業(株) TKホモディスパー2.5型)
で約10分間撹拌することにより、表1、実施例1に示
す組成物を作成した。
【0044】実施例2〜4および比較例1〜5 組成物は表1に示す配合で前記実施例1と同様の操作で
作製した。 なお、表1における各成分は以下のとおり
である。 (A)成分 (A)−1:ビスフェノールAジグリシジルエーテル重
合体のアクリル酸エステル(リポキシVR−90、分子
量1100、昭和高分子株式会社製) (A)−2:ビスフェノールAジグリシジルエーテル重
合体のアクリル酸エステル(リポキシVR−77、分子
量510、昭和高分子株式会社製) (B)成分:ジペンタエリスリトールモノヒドロキシペ
ンタアクリレート (C)成分 (C)−1:1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケ
トン (C)−2:2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フ
ェニル]−2−モルフォリノプロパン−1−オン
【0045】(D)成分 (D)−1:Nipsil E220A(日本シリカ工
業(株)製、二次粒子径1〜2μm) (D)−2:軽質炭酸カルシウム(丸尾カルシウム
(株)製) (D)−3:タルク LMS−300(富士タルク工業
(株)製) (E)成分 (E)−1:片末端メタアクリロイル変性ポリジメチル
シロキサン(サイラプレーンFM−0721、チッソ
(株)製) その他の成分 (F)−1:EO変性トリメチロールプロパントリアク
リレート (F)−2:トリス[(メタ)アクリロキシエチル]イ
ソシアヌレート (F)−3:N−ビニルカプロラクタム (F)−4:アクリロイルモルフォリン (F)−5:非反応性ポリジメチルシロキサン(DC−
57、ダウコーニング社製)
【0046】
【表1】
【0047】2. 組成物の塗布と硬化 塩化ビニルと酢酸ビニルの共重合樹脂からなるフィルム
上、もしくはガラス板上にNo.6バーコーターで膜厚
が約5μmになるように各々の組成物をコートした。
【0048】3. 組成物の硬化 上記塗膜に、空気中で紫外線照射装置(アイグラフィッ
クス(株)製 形式UBXO311−00、光源:12
0W/cmのメタルハライドランプ)を用いて、照射量
1.0J/cm2で紫外線照射し、硬化塗膜を作成した。
【0049】4. 硬化塗膜の評価 上記硬化塗膜を試験片として、下記方法により評価し
た。結果を表1に記す。
【0050】(1)鉛筆硬度:ガラス板上にコートして
得られた硬化塗膜を用い、JISK5400鉛筆硬度試
験に従い評価した。 (2)基材に対する密着性:JISK5400に従い、
塩化ビニルと酢酸ビニルの共重合樹脂からなるフィルム
上にコートして得られた硬化塗膜に1mm間隔で縦横1
0本の碁盤目状の切り込みを入れ、その後セロハンテー
プで剥離試験を実施した。硬化塗膜の剥離がないものを
○、剥離があるものを×として評価した。 (3)耐打痕性:ポリエステルフィルム上にコートして
得られた硬化塗膜を用い、温度350℃のサーマルヘッ
ドを用いて500回の記録書き込み・消去プロセスを繰
り返した。このときの硬化塗膜表面のサーマルヘッドに
よる打痕を観察し、打痕がほとんど見られないものを○
とし、打痕が明瞭に認められるものを×とした。
【0051】(4)搬送音:ポリエステルフィルム上に
コートして得られた硬化塗膜を用い、温度350℃のサ
ーマルヘッドを用いて500回の記録書き込み・消去プ
ロセスを繰り返した。このプロセスにおいてサーマルヘ
ッド付近からの機械的ノイズが小さいものを○、大きい
ものを×とした。 (5)印字不良:ポリエステルフィルム上にコートして
得られた硬化塗膜を用い、温度350℃のサーマルヘッ
ドを用いて500回の記録書き込み・消去プロセスを繰
り返した。このときの印字面を観察し、印字不良がほと
んど生じなかったものを○とし、印字不良が認められる
ものを×とした。
【0052】
【発明の効果】本発明の光硬化性樹脂組成物を用いるこ
とにより、硬度が高く、基材との密着性、耐擦傷性、耐
光性、耐熱性および硬化膜の外観が良好であるといった
優れた特徴を有するハードコートを形成することが可能
である。特に感熱型の情報記録担体の表面保護コートと
して用いた場合、耐打痕性に優れ、印字・消去プロセス
おける搬送音が小さく、繰り返し印字耐久性が良好であ
るといった優れた特徴を有している。
フロントページの続き (72)発明者 宇加地 孝志 東京都中央区築地二丁目11番24号 日本合 成ゴム株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)下記式(1)で表されるビスフェ
    ノールAジグリシジルエーテル重合体のアクリル酸エス
    テル、 【化1】 ここで、nは1〜3の数である、(B)ジペンタエリス
    リトールモノヒドロキシペンタアクリレート、(C)光
    重合開始剤、(D)無機粒子および(E)下記式(2)
    で表される末端反応性のポリジメチルシロキサン 【化2】 ここで、R1は水素原子またはメチル基であり、R2は炭
    素数2〜8のアルキレン基であり、R3は炭素数1〜8
    のアルキル基であり、kは1〜10でありそしてlは1
    〜200である、からなることを特徴とする光硬化性樹
    脂組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1の光硬化性樹脂組成物の硬化
    物。
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