JP4639546B2 - 硬化性樹脂組成物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、シリコーンの特性である潤滑性、離型性、撥水性及び耐熱性等の性質を発現し、かつ被塗物に対する密着性に優れた特にコーティング剤に適した硬化性樹脂組成物に関するものであり、特に感熱転写記録フイルムのスティッキング防止のためのコーティング剤として好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、基材表面に潤滑性、離型性、撥水性、耐熱性等の性質を有するコーティング剤として、各種のシリコーン系コーティング剤が開発されているが、例えばシリコーンアルキッドワニス等のシリコーン系ワニスは被塗物に対する密着性が十分でなく、密着性を向上させるためプライマーを併用している。
密着性向上のための別な手段として、シリコーンを枝成分とし(メタ)アクリル酸アルキル系共重合体を幹成分とするグラフト共重合体系のコーティング剤が提案されている(特開昭60−123518号公報、特開昭63−227670号公報)。
しかしながら、上記シリコーン系グラフト共重合体を主成分とするコーティング剤は、耐熱性及び密着性がまだ十分ではない。又、上記シリコーン系グラフト共重合体を主成分とするコーティング剤は、グラフト共重合体中に少量含まれるグラフト化していないシリコーンの塗膜表面へのブリードによる問題があるため、例えば感熱転写記録フイルムのインク面とは反対の面(裏面)にスティック防止剤としてコーティングすると、ロールでの取り扱い時にブリードしたシリコーンが該フイルムの表面側を汚染し、後の工程で該表面にインキ層を均質に設けることが困難となる問題を有するものであった。
【0003】
シリコーンのブリードを無くすために、特開平3−296515号公報に記載されている線状シリコーンの片末端にラジカル重合性基を有するマクロモノマー(以下、シリコーンマクロモノマーと記す)とイソボルニル(メタ)アクリレートを主成分とする単量体混合物を共重合して得られるシリコーン系グラフト共重合体からなるコーティング剤が提案されている。イソボルニル(メタ)アクリレートを導入することによりシリコーンのブリードは実質上問題無いレベルまで低減されるが、イソボルニル(メタ)アクリレート主成分とする単量体混合物をグラフト共重合体中に導入することにより、塗膜が脆くなるため、感熱転写記録フイルムのスティック防止剤として使用した場合、衝撃により基材フイルムから塗膜が剥がれやすく、その結果塗膜の一部がサーマルヘッドに付着し、印字に問題が発生することがあった。
【0004】
活性エネルギー線硬化型コーティング剤を用いた感熱転写記録フイルムのスティック防止剤としては、分子中に1個以上の(メタ)アクリロイル基を有するビニル重合体を用いるコーティング剤の例が知られている(特開平8−258439号公報)。しかしながら、感熱転写記録フイルムのスティック防止においては通常コーティング膜の膜厚は0.1〜5μm程度と非常に薄いため、紫外線等の照射により硬化させるとき雰囲気(空気)中の分子状酸素が重合を阻害し易く、その結果、硬化不良が起こり易いという問題があった。他方、環状イミド基を有する低分子の化合物及びその他の易重合性化合物からなり、活性エネルギー線の照射により硬化する硬化型組成物が感熱転写記録フイルムのスティック防止の目的で使用されているが(特開平11−198552号公報)、この組成物は低分子の化合物によって構成されているため、硬化時の体積収縮及び加熱された時の臭いの問題等があり実用的には今一歩であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者らは、前記課題を解決する硬化性樹脂組成物として、シリコーン基及びマレイミド基を有する共重合体からなる組成物を既に見出している(特願2000−149335)。
当該組成物は、前記課題を解決した優れたものではあるが、生産量を向上させせるため、活性エネルギー線照射下のコンベアスピードを上昇させると、活性エネルギー線照射量が低下してしまうため硬化が不充分となり、潤滑性、離型性、撥水性、耐熱性及び密着性が不充分となる場合があった。
本発明者らは、低活性エネルギー線照射量においても得られる硬化物が潤滑性、離型性、撥水性、耐熱性及び密着性に優れる硬化性樹脂組成物を見出すため鋭意検討を行なったのである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、前記課題を解決するために種々の検討を行なった結果、シリコーン基及びマレイミド基を有する共重合体の構成成分として、さらにエチレン性不飽和基を有するものが、前記課題を解決する優れた組成物となり得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
以下、本発明についてさらに詳しく説明する。
尚、本明細書においては、アクリレート又はメタクリレートを(メタ)アクリレートと表し、アクリロイル基又はメタクリロイル基を(メタ)アクリロイル基と表し、アクリル酸又はメタクリル酸を(メタ)アクリル酸と表す。
【0007】
【発明の実施の形態】
1.シリコーン基、マレイミド基、エチレン性不飽和基
本発明における共重合体は、前記のとおり、シリコーン基、環状イミド基及びエチレン性不飽和基を有する共重合体である。以下、それぞれの基について説明する。
【0008】
本発明の共重合体におけるシリコーン基としては、種々のものがあり、ポリジメチルシロキサン、ポリジエチルシロキサン、ポリメチルフェニルシロキサン及びポリジフェニルシロキサン等が挙げられる。
【0009】
共重合体におけるシリコーン基の好ましい割合は、原料のシリコーン基含有単量体を基準にして、共重合体の全構成々分の合計量に対し0.5〜60質量%である。その割合が0.5質量%未満であると耐熱性等が向上し難くなる場合があり、一方60質量%を越えるとコーティング剤に一般的に用いられる有機溶剤に対する溶解度が劣ることがある。
【0010】
本発明の共重合体におけるマレイミド基としては、種々のものがあり、下記一般式(1)で表されるマレイミド基が好ましい。
【0011】
【化1】
【0012】
〔上記式(1)において、R1及びR2は、一方が水素原子で他方がアルキル基、両方がアルキル基、又はそれぞれが一つとなって飽和炭素環を形成する基である。〕
【0013】
R1及びR2のアルキル基としては、炭素数4以下のアルキル基が好ましい。R1とR2において、それらが結合して炭素環を形成する基としては、不飽和又は飽和の5又は6員環を形成していることが好ましく、具体的には、基−CH2CH2CH2−、基−CH=CHCH2−、基−CH2CH2CH2CH2−、基−CH2CH=CHCH2−又は基−CH=CHCH=CH−等であることが好ましい。
【0014】
R1及びR2としては、一方が水素原子で他方がアルキル基、R1及びR2の両方がアルキル基、並びにそれぞれが一つとなって飽和炭素環を形成する基が、重合体を容易に製造でき、溶解性及び保存安定性に優れ、得られる組成物の硬化物が耐水性に優れたものとなるため好ましい。さらにこれらの中でも、それぞれが一つとなって飽和炭素環を形成する基が好ましく、特に好ましくは基−CH2CH2CH2CH2−である。
【0015】
本発明における共重合体中のマレイミド基の好ましい割合は、原料のマレイミド基を有する単量体を基準にして、共重合体の全構成々分の合計量に対し、5〜99.5質量%である。マレイミドを有する単量体の割合が5質量%より少ない場合は、塗膜に活性エネルギー線の照射をしても十分な塗膜強度が得られ難く、一方99.5質量%を越えると塗膜表面の潤滑性、離型性が不足することがある。
【0016】
本発明の共重合体におけるエチレン性不飽和基としては、種々のものがあり、ビニル基、アリル基及び(メタ)アクリロイル基等があり、(メタ)アクリロイル基が好ましい。
【0017】
共重合体中のエチレン性不飽和基の割合としては、原料のエチレン性不飽和基を有する単量体を基準にして、全構成単量体に対して1〜60質量%が好ましい。
この割合が1質量%に満たない場合は、硬化性改良効果が不充分となり、一方60質量%を超えると硬化膜表面の潤滑性及び剥離性が不足することがある。
【0018】
共重合体の分子量としては、数平均分子量で1,000〜1,000,000が好ましく、より好ましくは5,000〜500,000である。尚、本発明における分子量とは、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより得られる分子量をポリスチレン換算して得られる値をいう。
【0019】
2.共重合体
本発明の共重合体は、ラジカル重合性基を有するシリコーンマクロモノマー、マレイミド基及びエチレン性不飽和基を有する化合物及びエチレン性不飽和基及びカルボキシル基を有する化合物を共重合して得られるシリコーン基、マレイミド基及びカルボキシル基を有するプレポリマーに、エチレン性不飽和基及びエポキシ基を有する化合物(以下エポキシ系不飽和化合物という)を付加する方法で得られたものである。
以下、当該製造方法について説明する。
【0020】
2-1.プレポリマーの製造方法
前記プレポリマーの製造方法としては、ラジカル重合性基を有するシリコーンマクロモノマー及びマレイミド基及びエチレン性不飽和基を有する化合物(以下マレイミド系不飽和化合物という)と、エチレン性不飽和基及びカルボキシル基を有する化合物(以下カルボキシル系不飽和化合物という)を共重合する方法等が挙げられる。
当該プレポリマーは、マレイミド系不飽和化合物単位及びその他の単量体単位からなるランダム共重合体とシリコーンとがブロック又はグラフト状に結合した化学構造を有するものである。
【0021】
上記シリコーンマクロモノマーとしては、ラジカル重合性基が(メタ)アクリル基であるものが好ましく、又好ましい分子量は数平均分子量で、500〜200,000である。シリコーンマクロモノマーの数平均分子量が500未満であると、シリコーンに由来する特性すなわち潤滑性等の性質が発現し難いことがある。一方、200,000を超えると、シリコーンマクロモノマーの重合性が劣り未反応のシリコーンマクロモノマーが残存し易くなることがある。
共重合体又はプレポリマーの成分となり得る他の反応性シリコーンとしては、アミノ基含有シリコーン、メルカプト基含有シリコーン、エポキシ基含有シリコーン、カルボキシル基含有シリコーン、ヒドロキシル基含有シリコーン又はヒドロシリル基含有シリコーン等が挙げられ、又シリコーンの分子鎖中の任意の部位にラジカル重合性基の付いたラジカル重合性シリコーン、例えばビニル基含有シリコーン、(メタ)アクリロイル基含有シリコーン又はスチリル基含有シリコーン等も、上記シリコーンマクロモノマーと同様に使用できる。
シリコーンとしては、ポリジメチルシロキサン、ポリジエチルシロキサン、ポリメチルフェニルシロキサン、ポリジフェニルシロキサン等が挙げられる。
【0022】
マレイミド系不飽和化合物としては、前記一般式(1)で表されるマレイミド基を有するものが好ましい。
さらに好ましいマレイミド系不飽和化合物は、下記一般式(2)で表されるイミド(メタ)アクリレートである。
【0023】
【化2】
【0024】
〔上記式(2)において、R1及びR2は、前記と同様の意味を示す。R3は炭素数1〜6の直鎖状又は分岐状アルキレン基であり、R4は水素原子又はメチル基であり、又nは1〜6の整数である。〕
【0025】
一般式(2)で表される化合物は、例えば特開昭56−53119号公報及び特開平1−242569号公報等に開示の公知の方法によって合成することができる。
【0026】
一般式(2)に属する化合物の中でも、下記一般式(3)〜(5)で表される化合物が特に好ましい。
【0027】
【化3】
【0028】
〔式(3)において、R4及びR5は水素原子又はメチル基を表し、nは1から6の整数を表す。〕
【0029】
【化4】
【0030】
〔式(4)において、R4及びR5は水素原子又はメチル基を表し、nは1から6の整数を表す。〕
【0031】
【化5】
【0032】
〔式(5)において、R4及びR5は水素原子又はメチル基を表し、nは1から6の整数を表す。]
【0033】
カルボキシル系不飽和化合物としては、(メタ)アクリル酸、クロトン酸、桂皮酸、イタコン酸、マレイン酸、(メタ)アクリル酸等の不飽和カルボン酸のマイケル付加反応生成物である2量体以上のオリゴマー、ω−カルボキシポリカプロラクトンモノ(メタ)アクリレート、フタル酸モノヒドロキシエチル(メタ)アクリレート及びコハク酸モノヒドロキシエチル(メタ)アクリレート等のカルボキシル基含有(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【0039】
プレポリマーには、必要に応じて以下に挙げるラジカル重合性単量体(以下その他単量体という)を共重合することもできる。共重合体における該ラジカル重合性単量体単位の好ましい含有量は、0〜94.5質量%である。その使用量が94.5質量%を越えると、塗膜の耐熱性が低下することがある。
その他単量体としては、上記以外の(メタ)アクリレート、(メタ)アクリロニトリル、酢酸ビニル、(メタ)アクリルアミド、ビニルトリエトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、アリルメタクリレート及びジアリルフタレート等が挙げられる。上記以外の(メタ)アクリレートとしては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニルエチル(メタ)アクリレート、ボルニル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、トリシクロ[5.2.1.0]デカニル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、エチレンオキシド変性ヒドロキシ(メタ)アクリレート及びラクトン変性ヒドロキシ(メタ)アクリレートが挙げられる
【0040】
その他単量体としては、ヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニルエチル(メタ)アクリレート、ボルニル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、トリシクロ[5.2.1.0]デカニル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート及びベンジル(メタ)アクリレート等の炭素数が6以上のアルキル基又はアリール基を有する(メタ)アクリレート(以下疎水性(メタ)アクリレートという)が好ましい。疎水性(メタ)アクリレートの好ましい割合は、全構成単位の合計量を基準にして10〜94.5質量%である。
疎水性(メタ)アクリレート単量体単位の量が10質量%未満であると、塗膜を形成させたとき未重合シリーンのブリードが塗膜表面を汚染し易くなることがあり、一方94.5質量%を越えると塗膜表面の硬度が低下し易くなることがある。
【0041】
プレポリマーの製造方法としては、ラジカル重合方法による場合は、ラジカル重合開始剤を用いる方法が好ましく、又有機溶剤中で重合させる溶液重合法によるのが更に好ましい。
溶液重合法でラジカル共重合を行う際に好ましい溶剤としては、アセトン、メチルエチルケトン及びメチルイソブチルケトン等のケトン系溶剤;酢酸エチル及び酢酸ブチル等の酢酸エステル系溶剤;ベンゼン、トルエン及びキシレン等の芳香族炭化水素系溶剤;イソプロパノール、エタノール、シクロヘキサン、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド及びヘキサメチルホスホアミド等が挙げられ、より好ましくは、ケトン系溶剤、酢酸エステル系溶剤又は芳香族炭化水素系溶剤である。
【0042】
ラジカル重合開始剤としては、一般に用いられているものは使用可能で、具体的には、過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム、パーオキシケタール、ハイドロパーオキサイド、ジアルキルパーオキサイド、ジアシルパーオキサイド、パーオキシジカーボネート、パーオキシエステル、シアノ系のアゾビスイソブチロニトリル、非シアノ系のジメチル−2,2’−アゾビスイソブチレート等が挙げられる。構造の明確なシリコーン系共重合体が得られる点で、分解温度の低い有機過酸化物やアゾ系化合物が好ましく、特にアゾ系化合物が好ましい。
重合開始剤の使用量は、一般に重合性成分の全重量に対し0. 01〜10質量%が好ましく、さらに好ましくは0.1〜5質量%である。重合温度としては、50〜150℃が好ましく、さらに好ましくは60〜100℃である。重合時間は通常5〜25時間が好ましい。
【0044】
カルボキシル基を有するプレポリマーは、ジカルボン酸とポリオールとのポリエステル化反応で製造することができる。ジカルボン酸として例えばコハク酸、アジピン酸、セバシン酸及びフタル酸等を使用でき、ポリオールとしては、エチレングリコール、プロピレングリコール、シクロヘキサンジメタノール、1,6−ヘキサンジオール、ダイマージオール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリカーボネートジオール及びポリエステルジオールも使用することができる。
【0047】
2-2.共重合体の製造方法
本発明における共重合体は、シリコーン基、マレイミド基及びカルボキシル基を有するプレポリマーに、エポキシ系不飽和化合物を付加することにより得られたものである。
【0048】
エポキシ系不飽和化合物としては、グリシジル(メタ)アクリレート及びシクロヘキセンオキサイド基含有(メタ)アクリレート等のエポキシ基含有(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【0055】
付加反応は、有機溶媒中、水媒体中又は無溶剤で、プレポリマーに各化合物を付加することにより製造することができる。各付加反応の条件としては、各反応に応じて反応温度、反応時間及び触媒を選択すれば良い。
【0056】
3.硬化性樹脂組成物
本発明の組成物は、前記共重合体の通常有機溶剤溶液として使用される。上記共重合体とともに、後に詳述する(メタ)アクリロイル基を1個以上有する分子量が100〜5,000の化合物(以下反応性希釈剤ということがある)を併用しても良く、その場合には前記有機溶剤を使用しなくてもコーティングが可能になる。
【0057】
該共重合体と反応性希釈剤の好ましい使用割合は、該共重合体2〜90質量%対反応性希釈剤98〜10質量%である。共重合体と併用する反応性化合物の分子量が、100未満であるとその蒸発により環境が汚染され易く、又コーティング剤の取扱い時に作業者の皮膚がかぶれることがある。一方、該反応性化合物の分子量が、5,000を越えると、2成分系で用いる場合には粘度が高くなりコーティング性が劣り、又活性エネルギー線による硬化性が低下し易い。
【0058】
従来公知のロールコーティング、ダイコーティングあるいはナイフコーティング等の方法により、上記共重合体の有機溶剤溶液又は該共重合体と反応性希釈剤からなる混合液等を金属、プラスチック又は紙等の基材表面に塗布し、乾燥することにより優れた表面物性を有する皮膜が形成される。塗膜厚は適宜選択すればよいが、好ましくは0.01〜200μmである。
感熱転写記録フィルムの裏面に上記共重合体をコーティングすることにより、該裏面の耐熱性を向上させることができ、感熱転写記録において加熱ヘッドが前記フィルム裏面と繰り返し何度も接触しても加熱ヘッドに汚れが付着し難くなる。
上記方法で形成された塗膜は、上記したようにそのままでも優れた表面物性を示すが、表面硬度を上げるために、紫外線、X線又は電子線等の活性エネルギー線を照射して共重合体を架橋させることが好ましい。マレイミド基を有する共重合体は活性エネルギー線を吸収することにより、該マレイミド基が光二量化反応を起こしその結果共重合体の架橋が起こる。取扱いが比較的容易な紫外線の光源としては、高圧水銀灯、メタルハライドランプ、キセノンランプ等が挙げられる。
【0059】
(メタ)アクリロイル基を1個以上有する分子量が100〜5,000の化合物としては、例えばアミド系モノマー、(メタ)アクリレートモノマー、ウレタンアクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレート及びエポキシ(メタ)アクリレート等が挙げられ、それらの具体例は以下のとおりである。本発明においては(メタ)アクリロイル基を2個以上有する反応性希釈剤がより好ましい。
アミド系モノマーとしては、アクリロイルモルホリン等のアミド化合物がある。
(メタ)アクリレートモノマーとしては、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェニルプロピルアクリレート等のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート類;フェノキシエチル(メタ)アクリレート等のフェノールのアルキレンオキシド付加物のアクリレート類及びそのハロゲン核置換体;エチレングリコールのモノ又はジ(メタ)アクリレート、メトキシエチレングリコールのモノ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールのモノ又はジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールのモノ又はジ(メタ)アクリレート等の、グリコールのモノ又はジ(メタ)アクリレート類;トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート及びペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート等のポリオール及びそのアルキレンオキサイドの(メタ)アクリル酸エステル化物、イソシアヌール酸エチレンオキサイド変成ジ又はトリ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【0060】
ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーとしては、ポリオールと有機ポリイソシアネート反応物に対して、さらにヒドロキシル基含有(メタ)アクリレートを反応させた反応物等が挙げられる。ここで、ポリオールとしては、低分子量ポリオール、ポリエチレングリコール及びポリエステルポリオール等があり、低分子量ポリオールとしては、エチレングリコール、プロピレングリコール、シクロヘキサンジメタノール及び3−メチル−1,5−ペンタンジオール等が挙げられ、ポリエーテルポリオールとしては、ポリエチレングリコール及びポリプロピレングリコール等が挙げられ、ポリエステルポリオールとしては、これら低分子量ポリオール又は/及びポリエーテルポリオールと、アジピン酸、コハク酸、フタル酸、ヘキサヒドロフタル酸及びテレフタル酸等の二塩基酸又はその無水物等の酸成分との反応物が挙げられる。有機ポリイソシアネートとしては、トリレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート及びイソホロンジイソシアネート等が挙げられる。ヒドロキシル基含有(メタ)アクリレートとしては、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート及び2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【0061】
ポリエステル(メタ)アクリレートオリゴマーとしては、ポリエステルポリオールと(メタ)アクリル酸との脱水縮合物が挙げられる。ポリエステルポリオールとしては、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、シクロヘキサンジメタノール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,6−ヘキサンジオール及びトリメチロールプロパン等の低分子量ポリオール、並びにこれらのアルキレンオキシド付加物等のポリオールと、アジピン酸、コハク酸、フタル酸、ヘキサヒドロフタル酸及びテレフタル酸等の二塩基酸又はその無水物等の酸成分とからの反応物等が挙げられる。
エポキシアクリレートは、エポキシ樹脂に(メタ)アクリル酸等の不飽和カルボン酸を付加反応させたもので、ビスフェノールA型エポキシ樹脂のエポキシ(メタ)アクリレート、フェノールあるいはクレゾールノボラック型エポキシ樹脂のエポキシ(メタ)アクリレート、ポリエーテルのジグリシジルエーテルの(メタ)アクリル酸付加反応体等が挙げられる。
【0062】
本発明の組成物を紫外線により硬化させる場合には、必要に応じて光重合開始剤又は光増感剤を使用しても良く、光重合開始剤又は光増感剤としては、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル及びベンゾインイソプロピルエーテル等のベンゾインとそのアルキルエーテル;アセトフェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、2,2−ジエトキシ−2−フェニルアセトフェノン、1,1−ジクロロアセトフェノン、1−ヒドロキシアセトフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン及び2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノ−プロパン−1−オン等のアセトフェノン;2−メチルアントラキノン、2−エチルアントラキノン、2−ターシャリ−ブチルアントラキノン、1−クロロアントラキノン及び2−アミルアントラキノン等のアントラキノン;2,4−ジメチルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、2−クロロチオキサントン及び2,4−ジイソピルチオキサントン等のチオキサントン;アセトフェノンジメチルケタール及びベンジルジメチルケタール等のケタール;2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシド等のモノアシルホスフィンオキシドあるいはビスアシルホスフィンオキシド;ベンゾフェノン等のベンゾフェノン類;並びにキサントン類等が挙げられる。
これらの光重合開始剤又は光増感剤は単独で使用することも、安息香酸系、アミン系等の光重合開始促進剤と組み合わせて使用することもできる。
【0063】
又、上記共重合体と共に、不飽和ポリエステル系樹脂、フッ素系樹脂を併用しても良い。該共重合体以外の樹脂の使用量は、該共重合体とこれら樹脂の合計量を基準にして50質量%以下が望ましい。
さらに、充てん剤、各種安定剤及び顔料等の添加剤を添加しても良く、具体的には各種シリカ類、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化チタン、酸化鉄、ガラス繊維、分散安定剤、酸化防止剤、帯電防止剤及び紫外線吸収剤、並びに多価イソシアネート、ポリオキサゾリン、エポキシ樹脂、アジジリン及びポリカルボジイミド等の架橋剤等が挙げられる。
【0064】
本発明の硬化性樹脂組成物は、種々の用途に使用でき、特にコーティング剤として好適に使用することができる。
コーティング材として使用する場合のコーティングする対象としては、感熱転写記録フイルムの裏面が特に好ましいが、それ以外に各種のゴム、プラスティック、金属、セラミックス、ガラス、木材及び紙等の各種の材質の表面にコーティングすることができる。コーティングされたものの用途としては、磁気テープ・フイルム、カセットシート、離型紙、マスキングテープ、粘着テープ、菓子カップ、ゴルロール、スタンピングホイル、磁気カード、ICカード、キャッシュカード、クレジットカード、プリペードカード、磁気切符等が挙げられる。
又、本発明のコーティング剤の使用目的としては、代表的には熱転写記録用受像シート画像形成面又はその背面等に適用される潤滑保護コート剤、落書き防止塗料、貼紙防止塗料、防汚用塗料、結氷・結露防止塗料及び高耐候性塗料、樹脂含浸木材用高耐候性コート剤、金型等の離型剤、石膏用型枠等の離型剤、皮革類の艶出し、撥水及び防汚コート剤等が挙げられる。
【0065】
【実施例】
以下に実施例及び比較例を挙げ、本発明をより具体的に説明する。なお、以下の各例における「部」は質量部を、「%」は質量%を意味する。
○実施例1
撹拌機、コンデンサー、温度計、窒素導入管及び液供給ポンプを備えたフラスコに、メタクリル基変性シリコーン〔信越化学(株)製X−22−174DX(数平均分子量5,000)〕30部、下記式(8)で示されるイミドアクリレート(以下イミドアクリレートAという)40部、メチルメタクリレート20部、メタクリル酸10部及びメチルイソブチルケトン100部を仕込み、窒素をバブリングしながら70℃に昇温後、アゾビスイソブチロニトリル1.5部及びメチルイソブチルケトン50部の混合液を3時間かけて供給し、全量供給後、70℃で更に5時間加熱して、カルボキシル基含有重合体を得た。
得られた重合体溶液に、グリシジルメタアクリレート10部、トリエチルアミン0.5部及びハイドロキノン0.1部を添加し、攪拌溶解した。更に100℃で5時間加熱攪拌して、固形分40%の共重合体溶液を合成した。
【0066】
【化8】
【0067】
得られた共重合体溶液100部を用い、それをメチルエチルケトンで固形分10%に希釈して組成物を製造した。
当該組成物を、膜厚50ミクロンのポリエステルフイルムにバーコーターを用いて塗工し、乾燥後の膜厚が5ミクロンの共重合体が塗布されたポリエステルシートを得た。その後、以下の条件で、紫外線ランプの下に上記塗布物を通過させた。
紫外線照射条件;
ランプ:80W/cm集光型高圧水銀ランプ
ランプ高さ:10cm
コンベアスピード:25m/min
得られたポリエステルシートについて、後記した方法により潤滑性、離型性を測定した。又、後記の条件で印字を行った後のサーマルヘッドのスティック防止層の付着状況、スティック現象(基材の損傷)、印字された文字の印字状況をそれぞれ後記の基準で評価して、その結果を表1に示した。
上記の各例によって得られた塗膜の物性は、以下の方法により測定した。
【0068】
[潤滑性の測定]
新東科学(株)製表面性測定装置を用い、次の条件で動摩擦係数(μk)を測定した。
接触子…直径10mmのステンレス製球。
荷重…100g。
移動速度…250mm/min。
温度25℃、湿度60%RH。
【0069】
[離型性の測定]
コーティング表面にコクヨ製セロハンテープ(24mm巾)を圧着し、該セロテープを引張試験機にて引張速度200mm/min、温度25℃、湿度60%RHの条件下において角度180度で剥離した時の引張強度(g)により評価した。
【0070】
[未重合シリコーンの移行性]
片面にコーティング剤をコーティングしたポリエステルシートを被検体とし、このフイルム5枚について、各々が表・裏交互に接するように重ねたものを2枚のガラス板にはさみ、40g/cm2荷重下にて60℃で24時間加熱した。その後、フイルムのコーティングされていない面について、ぬれ指数標準液(和光純薬工業(株))製を用いて表面張力を測定した(JISK6768−1977に準拠)。
測定された表面張力の数字が大きいほど、未重合シリコーンによるブリードが少ない。実使用で、問題無い表面張力値は380μN/cm以上である。
【0071】
[印字条件]
プリンター…カシオ計算機(株)製POSTWORD HX−1。
印字スピード…5000mm/min。
印字走行距離…1000m。
被転写紙…ベック平滑度50秒の上質紙。
【0072】
[サーマルヘッドへのスティック防止層成分の付着状態の評価]
金属顕微鏡(ELIZA製MICRO−SCANNER ACE)を使用し、スティック防止層成分のサーマルヘッドへの付着状態を下記の評価基準で評価した。
○:未使用の状態と比べて変化が見られない。
△:アルコールで拭き取ることで、ほぼ未使用の状態に戻る。
×:スティック防止層成分がサーマルヘッド面に固着しており、アルコールで拭き取ることが出来ない。
【0073】
[スティッキング現象の評価]
印字中に、サーマルヘッド面と接する熱転写シートのスティック防止層の面が、溶融して、該サーマルヘッドに融着する現象(スティック現象)を下記の評価基準で評価した。
○:スティック現象が見られない。
△:スティック現象が少し発生する。
×:リボンの破断が生じる。
【0074】
[印字状態の評価]
印字されたパターンの印字状況を観察し、評価した。
○:印字漏れ及び余分な印字跡がない。
△:印字漏れはないが、余分な印字跡がまれに発生する。
×:印字漏れはないが、余分な印字跡があり。
××: 印字漏れも、余分な印字跡もあり。
【0075】
【表1】
【0076】
○比較例1
実施例1と同様のフラスコに、X−22−174DXの30部、イミドアクリレートAの40部、メチルメタクリレート30部、メチルエチルケトン100部を仕込み、窒素をバブリングしながら70℃に昇温後、アゾビスイソブチロニトリル1.5部、メチルエチルケトン50部の混合液を3時間かけて供給し、全量供給後、70℃で更に5時間加熱して、固形分40%で含む共重合体溶液を合成した。
共重合体溶液を使用して、実施例と同様の方法で組成物を製造し、実施例1と同様の方法で評価した。それらの結果を表1に示す。
【0077】
○比較例2
ラジカル重合性成分として、X−22−174DXを1部、イミドアクリレートAを79部、メチルメタアクリレートを20部とした以外は比較例1における重合条件をすべて採用して重合を行い、固形分40%で含む共重合体溶液を合成した。
共重合体溶液を使用して、実施例と同様の方法で組成物を製造し、実施例1と同様の方法で評価した。それらの結果を表1に示す。
【0078】
○比較例3
ラジカル重合性成分として、X−22−174DXを34部、イミドアクリレートAを6部、メチルメタアクリレートを60部とした以外は比較例1における重合条件をすべて採用して重合を行い、固形分40%で含む共重合体溶液を合成した。
共重合体溶液を使用して、実施例と同様の方法で組成物を製造し、実施例1と同様の方法で評価した。それらの結果を表1に示す。
【0079】
【発明の効果】
本発明の硬化性樹脂組成物は、低活性エネルギー線照射量においても硬化性に優れ、コーティング剤として使用した場合、シリコーンの特性である潤滑性、離型性、撥水性及び耐熱性を具備すると共に、マレイミド基を有するため塗膜の硬化性及び被塗物に対する密着性に優れる。用途的には、潤滑・離型コーティング剤として好適であり、特に、感熱転写記録フイルムの背面に塗布するスティッキング防止コーティング剤として最適である。
Claims (12)
- ラジカル重合性基を有するシリコーンマクロモノマー、マレイミド基及びエチレン性不飽和基を有する化合物及びエチレン性不飽和基及びカルボキシル基を有する化合物を共重合して得られるシリコーン基、マレイミド基及びカルボキシル基を有するプレポリマーに、エチレン性不飽和基及びエポキシ基を有する化合物を付加して得られるシリコーン基、マレイミド基及びエチレン性不飽和基を有する共重合体、並びに有機溶剤又は/及び(メタ)アクリロイル基を1個以上有する分子量が100〜5,000の化合物からなる硬化性樹脂組成物。
- 前記ラジカル重合性基を有するシリコーンマクロモノマーが、(メタ)アクリロイル基を有し、数平均分子量500〜200,000の化合物である請求項1又は請求項2記載の硬化性樹脂組成物。
- 前記共重合体が、前記ラジカル重合性基を有するシリコーンマクロモノマーを、共重合体の全構成単量体の合計量を基準に対して0.5〜60質量%を含む共重合体である請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の硬化性樹脂組成物。
- 前記共重合体が、前記マレイミド基及びエチレン性不飽和基を有する化合物を、共重合体の全構成単量体の合計量を基準に対して5〜99.5質量%を含む共重合体である請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の硬化性樹脂組成物。
- 前記エチレン性不飽和基及びカルボキシル基を有する化合物が、(メタ)アクリル酸である請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の硬化性樹脂組成物。
- 前記エチレン性不飽和基及びエポキシ基を有する化合物が、エポキシ基含有(メタ)アクリレートである請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の硬化性樹脂組成物。
- 前記共重合体が、前記エチレン性不飽和基及びエポキシ基を有する化合物を、共重合体の全構成単量体の合計量を基準に対して1〜60質量%を含む共重合体である請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の硬化性樹脂組成物。
- 請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の組成物からなる活性エネルギー線硬化性樹脂組成物。
- 請求項1〜請求項10のいずれか1項に記載の組成物からなるコーティング剤。
- 請求項1〜請求項10のいずれか1項に組成物からなる感熱転写フイルム背面のスティッキング防止コーティング剤。
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