JP2003041005A - 硬化性樹脂組成物 - Google Patents
硬化性樹脂組成物Info
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Abstract
硬化物が潤滑性、離型性、撥水性、耐熱性及び密着性に
優れる硬化性樹脂組成物の提供。 【解決手段】シリコーン基、マレイミド基及びエチレン
性不飽和基を有する共重合体からなる硬化性樹脂組成
物。
Description
である潤滑性、離型性、撥水性及び耐熱性等の性質を発
現し、かつ被塗物に対する密着性に優れた特にコーティ
ング剤に適した硬化性樹脂組成物に関するものであり、
特に感熱転写記録フイルムのスティッキング防止のため
のコーティング剤として好適なものである。
性、耐熱性等の性質を有するコーティング剤として、各
種のシリコーン系コーティング剤が開発されているが、
例えばシリコーンアルキッドワニス等のシリコーン系ワ
ニスは被塗物に対する密着性が十分でなく、密着性を向
上させるためプライマーを併用している。密着性向上の
ための別な手段として、シリコーンを枝成分とし(メ
タ)アクリル酸アルキル系共重合体を幹成分とするグラ
フト共重合体系のコーティング剤が提案されている(特
開昭60−123518号公報、特開昭63−2276
70号公報)。しかしながら、上記シリコーン系グラフ
ト共重合体を主成分とするコーティング剤は、耐熱性及
び密着性がまだ十分ではない。又、上記シリコーン系グ
ラフト共重合体を主成分とするコーティング剤は、グラ
フト共重合体中に少量含まれるグラフト化していないシ
リコーンの塗膜表面へのブリードによる問題があるた
め、例えば感熱転写記録フイルムのインク面とは反対の
面(裏面)にスティック防止剤としてコーティングする
と、ロールでの取り扱い時にブリードしたシリコーンが
該フイルムの表面側を汚染し、後の工程で該表面にイン
キ層を均質に設けることが困難となる問題を有するもの
であった。
開平3−296515号公報に記載されている線状シリ
コーンの片末端にラジカル重合性基を有するマクロモノ
マー(以下、シリコーンマクロモノマーと記す)とイソ
ボルニル(メタ)アクリレートを主成分とする単量体混
合物を共重合して得られるシリコーン系グラフト共重合
体からなるコーティング剤が提案されている。イソボル
ニル(メタ)アクリレートを導入することによりシリコ
ーンのブリードは実質上問題無いレベルまで低減される
が、イソボルニル(メタ)アクリレート主成分とする単
量体混合物をグラフト共重合体中に導入することによ
り、塗膜が脆くなるため、感熱転写記録フイルムのステ
ィック防止剤として使用した場合、衝撃により基材フイ
ルムから塗膜が剥がれやすく、その結果塗膜の一部がサ
ーマルヘッドに付着し、印字に問題が発生することがあ
った。
用いた感熱転写記録フイルムのスティック防止剤として
は、分子中に1個以上の(メタ)アクリロイル基を有す
るビニル重合体を用いるコーティング剤の例が知られて
いる(特開平8−258439号公報)。しかしなが
ら、感熱転写記録フイルムのスティック防止においては
通常コーティング膜の膜厚は0.1〜5μm程度と非常
に薄いため、紫外線等の照射により硬化させるとき雰囲
気(空気)中の分子状酸素が重合を阻害し易く、その結
果、硬化不良が起こり易いという問題があった。他方、
環状イミド基を有する低分子の化合物及びその他の易重
合性化合物からなり、活性エネルギー線の照射により硬
化する硬化型組成物が感熱転写記録フイルムのスティッ
ク防止の目的で使用されているが(特開平11−198
552号公報)、この組成物は低分子の化合物によって
構成されているため、硬化時の体積収縮及び加熱された
時の臭いの問題等があり実用的には今一歩であった。
題を解決する硬化性樹脂組成物として、シリコーン基及
びマレイミド基を有する共重合体からなる組成物を既に
見出している(特願2000−149335)。当該組
成物は、前記課題を解決した優れたものではあるが、生
産量を向上させせるため、活性エネルギー線照射下のコ
ンベアスピードを上昇させると、活性エネルギー線照射
量が低下してしまうため硬化が不充分となり、潤滑性、
離型性、撥水性、耐熱性及び密着性が不充分となる場合
があった。本発明者らは、低活性エネルギー線照射量に
おいても得られる硬化物が潤滑性、離型性、撥水性、耐
熱性及び密着性に優れる硬化性樹脂組成物を見出すため
鋭意検討を行なったのである。
解決するために種々の検討を行なった結果、シリコーン
基及びマレイミド基を有する共重合体の構成成分とし
て、さらにエチレン性不飽和基を有するものが、前記課
題を解決する優れた組成物となり得ることを見出し、本
発明を完成するに至った。以下、本発明についてさらに
詳しく説明する。尚、本明細書においては、アクリレー
ト又はメタクリレートを(メタ)アクリレートと表し、
アクリロイル基又はメタクリロイル基を(メタ)アクリ
ロイル基と表し、アクリル酸又はメタクリル酸を(メ
タ)アクリル酸と表す。
基、エチレン性不飽和基 本発明における共重合体は、前記のとおり、シリコーン
基、環状イミド基及びエチレン性不飽和基を有する共重
合体である。以下、それぞれの基について説明する。
しては、種々のものがあり、ポリジメチルシロキサン、
ポリジエチルシロキサン、ポリメチルフェニルシロキサ
ン及びポリジフェニルシロキサン等が挙げられる。
割合は、原料のシリコーン基含有単量体を基準にして、
共重合体の全構成々分の合計量に対し0.5〜60質量
%である。その割合が0.5質量%未満であると耐熱性
等が向上し難くなる場合があり、一方60質量%を越え
るとコーティング剤に一般的に用いられる有機溶剤に対
する溶解度が劣ることがある。
しては、種々のものがあり、下記一般式(1)で表され
るマレイミド基が好ましい。
それぞれ独立した水素原子又はアルキル基であるか、又
はR1とR2が結合して炭素環を形成する基である。〕
4以下のアルキル基が好ましい。R 1とR2において、そ
れらが結合して炭素環を形成する基としては、不飽和又
は飽和の5又は6員環を形成していることが好ましく、
具体的には、基−CH2CH2CH2−、基−CH=CH
CH2−、基−CH2CH2CH2CH2−、基−CH2CH
=CHCH2−又は基−CH=CHCH=CH−等であ
ることが好ましい。
方がアルキル基、R1及びR2の両方がアルキル基、並び
にそれぞれが一つとなって飽和炭素環を形成する基が、
重合体を容易に製造でき、溶解性及び保存安定性に優
れ、得られる組成物の硬化物が耐水性に優れたものとな
るため好ましい。さらにこれらの中でも、それぞれが一
つとなって飽和炭素環を形成する基が好ましく、特に好
ましくは基−CH2CH2CH2CH2−である。
の好ましい割合は、原料のマレイミド基を有する単量体
を基準にして、共重合体の全構成々分の合計量に対し、
5〜99.5質量%である。マレイミドを有する単量体
の割合が5質量%より少ない場合は、塗膜に活性エネル
ギー線の照射をしても十分な塗膜強度が得られ難く、一
方99.5質量%を越えると塗膜表面の潤滑性、離型性
が不足することがある。
和基としては、種々のものがあり、ビニル基、アリル基
及び(メタ)アクリロイル基等があり、(メタ)アクリ
ロイル基が好ましい。
しては、原料のエチレン性不飽和基を有する単量体を基
準にして、全構成単量体に対して1〜60質量%が好ま
しい。この割合が1質量%に満たない場合は、硬化性改
良効果が不充分となり、一方60質量%を超えると硬化
膜表面の潤滑性及び剥離性が不足することがある。
で1,000〜1,000,000が好ましく、より好
ましくは5,000〜500,000である。尚、本発
明における分子量とは、ゲルパーミエーションクロマト
グラフィーにより得られる分子量をポリスチレン換算し
て得られる値をいう。
用でき、例えば下記〜に示される方法が挙げられ
る。 シリコーン基、マレイミド基及びカルボキシル基を含
有するプレポリマーに、エチレン性不飽和基及びエポキ
シ基を有する化合物(以下エポキシ系不飽和化合物とい
う)を付加する方法。 シリコーン基、マレイミド基及び水酸基を含有するプ
レポリマーに、エチレン性不飽和基及びイソシアネート
基を有する化合物(以下イソシアネート系不飽和化合物
という)を付加する方法。 シリコーン基、マレイミド基及びエポキシ基含有プレ
ポリマーに、エチレン性不飽和基及びカルボキシル基を
有する化合物(以下カルボキシル系不飽和化合物とい
う)を付加する方法。 シリコーン基、マレイミド基及びイソシアネート基含
有プレポリマーに、エチレン性不飽和基及び水酸基を有
する化合物(以下水酸系不飽和化合物という)を付加す
る方法。 シリコーン基、マレイミド基及び酸無水物基含有プレ
ポリマーに、水酸系不飽和化合物を付加する方法。 シリコーン基及び酸無水物基含有プレポリマーに、マ
レイミド基及び水酸基を有する化合物並びに水酸系不飽
和化合物を付加する方法。 シリコーン基及びエポキシ基含有プレポリマーに、マ
レイミド基及びカルボキシル基を有する化合物並びにカ
ルボキシル系不飽和化合物を付加する方法。 カルボキシル基を有するプレポリマーに、水酸基及び
シリコーン基を有する化合物、マレイミド基及び水酸基
を有する化合物並びにエポキシ系不飽和化合物を付加す
る方法。 イソシアネート基を有するプレポリマーに、水酸基及
びシリコーン基を有する化合物、マレイミド基及び水酸
基を有する化合物並びに水酸系不飽和化合物を付加する
方法。以下、それぞれの製造方法について説明する。
ては、ラジカル重合性基を有するシリコーンマクロモノ
マー及びマレイミド基及びエチレン性不飽和基を有する
化合物(以下マレイミド系不飽和化合物という)と、そ
れぞれ、カルボキシル系不飽和化合物(上記の方
法)、水酸系不飽和化合物(上記の方法)、エポキシ
系不飽和化合物(上記の方法)、イソシアネート系不
飽和化合物(上記の方法)及びエチレン性不飽和基及
び酸無水物基を有する化合物(以下酸無水物系不飽和化
合物という)(上記の方法)を共重合する方法等が挙
げられる。又、メルカプト基を有するシリコーンの存在
下、マレイミド系不飽和化合物と、それぞれ、カルボキ
シル系不飽和化合物(上記の方法)、水酸系不飽和化
合物(上記の方法)、エポキシ系不飽和化合物(上記
の方法)、イソシアネート系不飽和化合物(上記の
方法)及び酸無水物系不飽和化合物(上記の方法)を
ラジカル重合させることにより、重合時の連鎖移動を利
用してランダム共重合体の末端にブロック的にシリコー
ン単位を導入させる方法等もある。いずれの場合も、マ
レイミド系不飽和化合物単位及びその他の単量体単位か
らなるランダム共重合体とシリコーンとがブロック又は
グラフト状に結合した化学構造を有するものである。
ラジカル重合性基が(メタ)アクリル基であるものが好
ましく、又好ましい分子量は数平均分子量で、500〜
200,000である。シリコーンマクロモノマーの数
平均分子量が500未満であると、シリコーンに由来す
る特性すなわち潤滑性等の性質が発現し難いことがあ
る。一方、200,000を超えると、シリコーンマク
ロモノマーの重合性が劣り未反応のシリコーンマクロモ
ノマーが残存し易くなることがある。共重合体又はプレ
ポリマーの成分となり得る他の反応性シリコーンとして
は、アミノ基含有シリコーン、メルカプト基含有シリコ
ーン、エポキシ基含有シリコーン、カルボキシル基含有
シリコーン、ヒドロキシル基含有シリコーン又はヒドロ
シリル基含有シリコーン等が挙げられ、又シリコーンの
分子鎖中の任意の部位にラジカル重合性基の付いたラジ
カル重合性シリコーン、例えばビニル基含有シリコー
ン、(メタ)アクリロイル基含有シリコーン又はスチリ
ル基含有シリコーン等も、上記シリコーンマクロモノマ
ーと同様に使用できる。シリコーンとしては、ポリジメ
チルシロキサン、ポリジエチルシロキサン、ポリメチル
フェニルシロキサン、ポリジフェニルシロキサン等が挙
げられる。
一般式(1)で表されるマレイミド基を有するものが好
ましい。さらに好ましいマレイミド系不飽和化合物は、
下記一般式(2)で表されるイミド(メタ)アクリレー
トである。
前記と同様の意味を示す。R3は炭素数1〜6の直鎖状
又は分岐状アルキレン基であり、R4は水素原子又はメ
チル基であり、又nは1〜6の整数である。〕
特開昭56−53119号公報及び特開平1−2425
69号公報等に開示の公知の方法によって合成すること
ができる。
記一般式(3)〜(5)で表される化合物が特に好まし
い。
子又はメチル基を表し、nは1から6の整数を表す。〕
子又はメチル基を表し、nは1から6の整数を表す。〕
子又はメチル基を表し、nは1から6の整数を表す。]
(メタ)アクリル酸、クロトン酸、桂皮酸、イタコン
酸、マレイン酸(メタ)アクリル酸等の不飽和カルボン
酸のマイケル付加反応生成物である2量体以上のオリゴ
マー、ω-カルボキシポリカプロラクトンモノ(メタ)
アクリレート、フタル酸モノヒドロキシエチル(メタ)
アクリレート及びコハク酸モノヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート等のカルボキシル基含有(メタ)アク
リレート等が挙げられる。
エチル(メタ)アクリレート及びヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレート及びヒドロキシブチル(メタ)ア
クリレート等のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレー
ト、並びにヒドロキシブチルビニルエーテル等のヒドロ
キシアルキルビニルエーテル等が挙げられる。
ジル(メタ)アクリレート及びシクロヘキセンオキサイ
ド基含有(メタ)アクリレート等のエポキシ基含有(メ
タ)アクリレート等が挙げられる。
(メタ)アクリロイルオキシエチルイソシアネート及び
ジメチル-m-イソプロペニルベンジルイソシアネート等
が挙げられる。
レイン酸及びイタコン酸等を挙げることができる。
不飽和化合物を重合することにより、又前記の方法に
おいては、エポキシ系不飽和化合物を重合することによ
りプレポリマーを得ることができる。
げるラジカル重合性単量体(以下その他単量体という)
を共重合することもできる。共重合体における該ラジカ
ル重合性単量体単位の好ましい含有量は、0〜94.5
質量%である。その使用量が94.5質量%を越える
と、塗膜の耐熱性が低下することがある。その他単量体
としては、上記以外の(メタ)アクリレート、(メタ)
アクリロニトリル、酢酸ビニル、(メタ)アクリルアミ
ド、ビニルトリエトキシシラン、γ−メタクリロキシプ
ロピルトリメトキシシラン、アリルメタクリレート及び
ジアリルフタレート等が挙げられる。上記以外の(メ
タ)アクリレートとしては、メチル(メタ)アクリレー
ト、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メ
タ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、
イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)
アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレート、ヘキシ
ル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)
アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステア
リル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)ア
クリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレー
ト、ジシクロペンテニルエチル(メタ)アクリレート、
ボルニル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)
アクリレート、トリシクロ[5.2.1.0]デカニル
(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレー
ト、ベンジル(メタ)アクリレート、エチレンオキシド
変性ヒドロキシ(メタ)アクリレート及びラクトン変性
ヒドロキシ(メタ)アクリレートが挙げられる
アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレー
ト、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メ
タ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレー
ト、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、ジシク
ロペンテニルエチル(メタ)アクリレート、ボルニル
(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレ
ート、トリシクロ[5.2.1.0]デカニル(メタ)
アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート及びベン
ジル(メタ)アクリレート等の炭素数が6以上のアルキ
ル基又はアリール基を有する(メタ)アクリレート(以
下疎水性(メタ)アクリレートという)が好ましい。疎
水性(メタ)アクリレートの好ましい割合は、全構成単
位の合計量を基準にして10〜94.5質量%である。
疎水性(メタ)アクリレート単量体単位の量が10質量
%未満であると、塗膜を形成させたとき未重合シリーン
のブリードが塗膜表面を汚染し易くなることがあり、一
方94.5質量%を越えると塗膜表面の硬度が低下し易
くなることがある。
ル重合方法による場合は、ラジカル重合開始剤を用いる
方法が好ましく、又有機溶剤中で重合させる溶液重合法
によるのが更に好ましい。溶液重合法でラジカル共重合
を行う際に好ましい溶剤としては、アセトン、メチルエ
チルケトン及びメチルイソブチルケトン等のケトン系溶
剤;酢酸エチル及び酢酸ブチル等の酢酸エステル系溶
剤;ベンゼン、トルエン及びキシレン等の芳香族炭化水
素系溶剤;イソプロパノール、エタノール、シクロヘキ
サン、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、ジ
メチルスルホキシド及びヘキサメチルホスホアミド等が
挙げられ、より好ましくは、ケトン系溶剤、酢酸エステ
ル系溶剤又は芳香族炭化水素系溶剤である。
られているものは使用可能で、具体的には、過硫酸アン
モニウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム、パーオ
キシケタール、ハイドロパーオキサイド、ジアルキルパ
ーオキサイド、ジアシルパーオキサイド、パーオキシジ
カーボネート、パーオキシエステル、シアノ系のアゾビ
スイソブチロニトリル、非シアノ系のジメチル−2,
2’−アゾビスイソブチレート等が挙げられる。構造の
明確なシリコーン系共重合体が得られる点で、分解温度
の低い有機過酸化物やアゾ系化合物が好ましく、特にア
ゾ系化合物が好ましい。重合開始剤の使用量は、一般に
重合性成分の全重量に対し0. 01〜10質量%が好ま
しく、さらに好ましくは0.1〜5質量%である。重合
温度としては、50〜150℃が好ましく、さらに好ま
しくは60〜100℃である。重合時間は通常5〜25
時間が好ましい。
キシル基を有するプレポリマー及びイソシアネート基を
有するプレポリマーは、重縮合により製造することがで
きる。
ジカルボン酸とポリオールとのポリエステル化反応で製
造することができる。ジカルボン酸として例えばコハク
酸、アジピン酸、セバシン酸及びフタル酸等を使用で
き、ポリオールとしては、エチレングリコール、プロピ
レングリコール、シクロヘキサンジメタノール、1,6
−ヘキサンジオール、ダイマージオール、ポリエチレン
グリコール、ポリプロピレングリコール、ポリカーボネ
ートジオール及びポリエステルジオールも使用すること
ができる。
は、ポリオールとポリイソシアネートのウレタン化反応
で製造することができる。ポリオールとしては、例えば
エチレングリコール、プロピレングリコール、シクロヘ
キサンジメタノール、1,6−ヘキサンジオール、ダイ
マージオール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレ
ングリコール、ポリカーボネートジオール及びポリエス
テルジオールも使用することができる。又、ポリイソシ
アネートとしては、トリレンジイソシアネート、1,6
−ヘキサンジイソシアネート、1,6−ヘキサンジイソ
シアネート3量体、4,4’−ジフェニルメタンジイソ
シアネート、水素化トリレンジイソシアネート、イソホ
ロンホロンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネ
ート及び水素化キシリレンジイソシアネート等が使用で
きる。
込み割合、温度、圧力及び反応時間等は、従来公知のも
のを採用することができる。
ポリマーに、それぞれ、エポキシ系不飽和化合物、イソ
シアネート系不飽和化合物、カルボキシル系不飽和化合
物及び水酸系不飽和化合物を付加することにより共重合
体を得ることができる。又、前記の方法においては、
酸無水物基含有プレポリマーに、マレイミド基及び水酸
基を有する化合物及び水酸系不飽和化合物を付加し、前
記の方法においてはエポキシ基含有プレポリマーに、
マレイミド基及びカルボキシル基を有する化合物及びカ
ルボキシル系不飽和化合物を付加することにより共重合
体を得ることができる。又、前記の方法においては、
カルボキシル基を有するプレポリマーに、水酸基及びシ
リコーン基を有する化合物並びにマレイミド基及び水酸
基を有する化合物を付加し、前記の方法においては、
イソシアネート基を有するプレポリマーに、水酸基及び
シリコーン基を有する化合物、マレイミド基及び水酸基
を有する化合物並びに水酸系不飽和化合物を付加するこ
とにより共重合体を得ることができる。
系不飽和化合物、カルボキシル系不飽和化合物及び水酸
系不飽和化合物を有する化合物としては、前記と同様の
ものが挙げられる。
及び水酸基を有する化合物としては、下記式(6)で表さ
れる化合物等が挙げられる。
と同様の意味を示す。又、R5は炭素数1〜6の直鎖状
又は分岐状アルキレン基を表す。〕
ルボキシル基含有化合物としては、下記式(7)で表され
る化合物等が挙げられる。
と同様の意味を示す。又、R5は炭素数1〜6の直鎖状
又は分岐状アルキレン基を表す。〕
媒体中又は無溶剤で、プレポリマーに各化合物を付加す
ることにより製造することができる。各付加反応の条件
としては、各反応に応じて反応温度、反応時間及び触媒
を選択すれば良い。
して使用される。上記共重合体とともに、後に詳述する
(メタ)アクリロイル基を1個以上有する分子量が10
0〜5,000の化合物(以下反応性希釈剤ということ
がある)を併用しても良く、その場合には前記有機溶剤
を使用しなくてもコーティングが可能になる。
割合は、該共重合体2〜90質量%対反応性希釈剤98
〜10質量%である。共重合体と併用する反応性化合物
の分子量が、100未満であるとその蒸発により環境が
汚染され易く、又コーティング剤の取扱い時に作業者の
皮膚がかぶれることがある。一方、該反応性化合物の分
子量が、5,000を越えると、2成分系で用いる場合
には粘度が高くなりコーティング性が劣り、又活性エネ
ルギー線による硬化性が低下し易い。
ティングあるいはナイフコーティング等の方法により、
上記共重合体の有機溶剤溶液又は該共重合体と反応性希
釈剤からなる混合液等を金属、プラスチック又は紙等の
基材表面に塗布し、乾燥することにより優れた表面物性
を有する皮膜が形成される。塗膜厚は適宜選択すればよ
いが、好ましくは0.01〜200μmである。感熱転
写記録フィルムの裏面に上記共重合体をコーティングす
ることにより、該裏面の耐熱性を向上させることがで
き、感熱転写記録において加熱ヘッドが前記フィルム裏
面と繰り返し何度も接触しても加熱ヘッドに汚れが付着
し難くなる。上記方法で形成された塗膜は、上記したよ
うにそのままでも優れた表面物性を示すが、表面硬度を
上げるために、紫外線、X線又は電子線等の活性エネル
ギー線を照射して共重合体を架橋させることが好まし
い。マレイミド基を有する共重合体は活性エネルギー線
を吸収することにより、該マレイミド基が光二量化反応
を起こしその結果共重合体の架橋が起こる。取扱いが比
較的容易な紫外線の光源としては、高圧水銀灯、メタル
ハライドランプ、キセノンランプ等が挙げられる。
分子量が100〜5,000の化合物としては、例えば
アミド系モノマー、(メタ)アクリレートモノマー、ウ
レタンアクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレー
ト及びエポキシ(メタ)アクリレート等が挙げられ、そ
れらの具体例は以下のとおりである。本発明においては
(メタ)アクリロイル基を2個以上有する反応性希釈剤
がより好ましい。アミド系モノマーとしては、アクリロ
イルモルホリン等のアミド化合物がある。(メタ)アク
リレートモノマーとしては、2−ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)ア
クリレート、2−ヒドロキシ−3−フェニルプロピルア
クリレート等のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレー
ト類;フェノキシエチル(メタ)アクリレート等のフェ
ノールのアルキレンオキシド付加物のアクリレート類及
びそのハロゲン核置換体;エチレングリコールのモノ又
はジ(メタ)アクリレート、メトキシエチレングリコー
ルのモノ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコ
ールのモノ又はジ(メタ)アクリレート、トリプロピレ
ングリコールのモノ又はジ(メタ)アクリレート等の、
グリコールのモノ又はジ(メタ)アクリレート類;トリ
メチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタ
エリスリトールトリ(メタ)アクリレート及びペンタエ
リスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエ
リスリトールヘキサアクリレート等のポリオール及びそ
のアルキレンオキサイドの(メタ)アクリル酸エステル
化物、イソシアヌール酸エチレンオキサイド変成ジ又は
トリ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
としては、ポリオールと有機ポリイソシアネート反応物
に対して、さらにヒドロキシル基含有(メタ)アクリレ
ートを反応させた反応物等が挙げられる。ここで、ポリ
オールとしては、低分子量ポリオール、ポリエチレング
リコール及びポリエステルポリオール等があり、低分子
量ポリオールとしては、エチレングリコール、プロピレ
ングリコール、シクロヘキサンジメタノール及び3−メ
チル−1,5−ペンタンジオール等が挙げられ、ポリエ
ーテルポリオールとしては、ポリエチレングリコール及
びポリプロピレングリコール等が挙げられ、ポリエステ
ルポリオールとしては、これら低分子量ポリオール又は
/及びポリエーテルポリオールと、アジピン酸、コハク
酸、フタル酸、ヘキサヒドロフタル酸及びテレフタル酸
等の二塩基酸又はその無水物等の酸成分との反応物が挙
げられる。有機ポリイソシアネートとしては、トリレン
ジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソ
シアネート、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソ
シアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート及びイソ
ホロンジイソシアネート等が挙げられる。ヒドロキシル
基含有(メタ)アクリレートとしては、2−ヒドロキシ
エチル(メタ)アクリレート及び2−ヒドロキシプロピ
ル(メタ)アクリレート等のヒドロキシアルキル(メ
タ)アクリレート等が挙げられる。
マーとしては、ポリエステルポリオールと(メタ)アク
リル酸との脱水縮合物が挙げられる。ポリエステルポリ
オールとしては、エチレングリコール、ポリエチレング
リコール、シクロヘキサンジメタノール、3−メチル−
1,5−ペンタンジオール、プロピレングリコール、ポ
リプロピレングリコール、1,6−ヘキサンジオール及
びトリメチロールプロパン等の低分子量ポリオール、並
びにこれらのアルキレンオキシド付加物等のポリオール
と、アジピン酸、コハク酸、フタル酸、ヘキサヒドロフ
タル酸及びテレフタル酸等の二塩基酸又はその無水物等
の酸成分とからの反応物等が挙げられる。エポキシアク
リレートは、エポキシ樹脂に(メタ)アクリル酸等の不
飽和カルボン酸を付加反応させたもので、ビスフェノー
ルA型エポキシ樹脂のエポキシ(メタ)アクリレート、
フェノールあるいはクレゾールノボラック型エポキシ樹
脂のエポキシ(メタ)アクリレート、ポリエーテルのジ
グリシジルエーテルの(メタ)アクリル酸付加反応体等
が挙げられる。
場合には、必要に応じて光重合開始剤又は光増感剤を使
用しても良く、光重合開始剤又は光増感剤としては、ベ
ンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチ
ルエーテル及びベンゾインイソプロピルエーテル等のベ
ンゾインとそのアルキルエーテル;アセトフェノン、
2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、
2,2−ジエトキシ−2−フェニルアセトフェノン、
1,1−ジクロロアセトフェノン、1−ヒドロキシアセ
トフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケ
トン及び2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニ
ル]−2−モルフォリノ−プロパン−1−オン等のアセ
トフェノン;2−メチルアントラキノン、2−エチルア
ントラキノン、2−ターシャリ−ブチルアントラキノ
ン、1−クロロアントラキノン及び2−アミルアントラ
キノン等のアントラキノン;2,4−ジメチルチオキサ
ントン、2,4−ジエチルチオキサントン、2−クロロ
チオキサントン及び2,4−ジイソピルチオキサントン
等のチオキサントン;アセトフェノンジメチルケタール
及びベンジルジメチルケタール等のケタール;2,4,
6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシ
ド等のモノアシルホスフィンオキシドあるいはビスアシ
ルホスフィンオキシド;ベンゾフェノン等のベンゾフェ
ノン類;並びにキサントン類等が挙げられる。これらの
光重合開始剤又は光増感剤は単独で使用することも、安
息香酸系、アミン系等の光重合開始促進剤と組み合わせ
て使用することもできる。
テル系樹脂、フッ素系樹脂を併用しても良い。該共重合
体以外の樹脂の使用量は、該共重合体とこれら樹脂の合
計量を基準にして50質量%以下が望ましい。さらに、
充てん剤、各種安定剤及び顔料等の添加剤を添加しても
良く、具体的には各種シリカ類、炭酸カルシウム、炭酸
マグネシウム、酸化チタン、酸化鉄、ガラス繊維、分散
安定剤、酸化防止剤、帯電防止剤及び紫外線吸収剤、並
びに多価イソシアネート、ポリオキサゾリン、エポキシ
樹脂、アジジリン及びポリカルボジイミド等の架橋剤等
が挙げられる。
に使用でき、特にコーティング剤として好適に使用する
ことができる。コーティング材として使用する場合のコ
ーティングする対象としては、感熱転写記録フイルムの
裏面が特に好ましいが、それ以外に各種のゴム、プラス
ティック、金属、セラミックス、ガラス、木材及び紙等
の各種の材質の表面にコーティングすることができる。
コーティングされたものの用途としては、磁気テープ・
フイルム、カセットシート、離型紙、マスキングテー
プ、粘着テープ、菓子カップ、ゴルロール、スタンピン
グホイル、磁気カード、ICカード、キャッシュカー
ド、クレジットカード、プリペードカード、磁気切符等
が挙げられる。又、本発明のコーティング剤の使用目的
としては、代表的には熱転写記録用受像シート画像形成
面又はその背面等に適用される潤滑保護コート剤、落書
き防止塗料、貼紙防止塗料、防汚用塗料、結氷・結露防
止塗料及び高耐候性塗料、樹脂含浸木材用高耐候性コー
ト剤、金型等の離型剤、石膏用型枠等の離型剤、皮革類
の艶出し、撥水及び防汚コート剤等が挙げられる。
り具体的に説明する。なお、以下の各例における「部」
は質量部を、「%」は質量%を意味する。 ○実施例1 撹拌機、コンデンサー、温度計、窒素導入管及び液供給
ポンプを備えたフラスコに、メタクリル基変性シリコー
ン〔信越化学(株)製X−22−174DX(数平均分
子量5,000)〕30部、下記式(8)で示されるイ
ミドアクリレート(以下イミドアクリレートAという)
40部、メチルメタクリレート20部、メタクリル酸1
0部及びメチルイソブチルケトン100部を仕込み、窒
素をバブリングしながら70℃に昇温後、アゾビスイソ
ブチロニトリル1.5部及びメチルイソブチルケトン5
0部の混合液を3時間かけて供給し、全量供給後、70
℃で更に5時間加熱して、カルボキシル基含有重合体を
得た。得られた重合体溶液に、グリシジルメタアクリレ
ート10部、トリエチルアミン0.5部及びハイドロキ
ノン0.1部を添加し、攪拌溶解した。更に100℃で
5時間加熱攪拌して、固形分40%の共重合体溶液を合
成した。
れをメチルエチルケトンで固形分10%に希釈して組成
物を製造した。当該組成物を、膜厚50ミクロンのポリ
エステルフイルムにバーコーターを用いて塗工し、乾燥
後の膜厚が5ミクロンの共重合体が塗布されたポリエス
テルシートを得た。その後、以下の条件で、紫外線ラン
プの下に上記塗布物を通過させた。 紫外線照射条件; ランプ:80W/cm集光型高圧水銀ランプ ランプ高さ:10cm コンベアスピード:25m/min 得られたポリエステルシートについて、後記した方法に
より潤滑性、離型性を測定した。又、後記の条件で印字
を行った後のサーマルヘッドのスティック防止層の付着
状況、スティック現象(基材の損傷)、印字された文字
の印字状況をそれぞれ後記の基準で評価して、その結果
を表1に示した。上記の各例によって得られた塗膜の物
性は、以下の方法により測定した。
測定装置を用い、次の条件で動摩擦係数(μk)を測定
した。 接触子…直径10mmのステンレス製球。 荷重…100g。 移動速度…250mm/min。 温度25℃、湿度60%RH。
ヨ製セロハンテープ(24mm巾)を圧着し、該セロテ
ープ(登録商標)を引張試験機にて引張速度200mm
/min、温度25℃、湿度60%RHの条件下におい
て角度180度で剥離した時の引張強度(g)により評
価した。
ティング剤をコーティングしたポリエステルシートを被
検体とし、このフイルム5枚について、各々が表・裏交
互に接するように重ねたものを2枚のガラス板にはさ
み、40g/cm2荷重下にて60℃で24時間加熱し
た。その後、フイルムのコーティングされていない面に
ついて、ぬれ指数標準液(和光純薬工業(株))製を用
いて表面張力を測定した(JISK6768−1977
に準拠)。測定された表面張力の数字が大きいほど、未
重合シリコーンによるブリードが少ない。実使用で、問
題無い表面張力値は380μN/cm以上である。
HX−1。 印字スピード…5000mm/min。 印字走行距離…1000m。 被転写紙…ベック平滑度50秒の上質紙。
分の付着状態の評価]金属顕微鏡(ELIZA製MIC
RO−SCANNER ACE)を使用し、スティック
防止層成分のサーマルヘッドへの付着状態を下記の評価
基準で評価した。 ○:未使用の状態と比べて変化が見られない。 △:アルコールで拭き取ることで、ほぼ未使用の状態に
戻る。 ×:スティック防止層成分がサーマルヘッド面に固着し
ており、アルコールで拭き取ることが出来ない。
サーマルヘッド面と接する熱転写シートのスティック防
止層の面が、溶融して、該サーマルヘッドに融着する現
象(スティック現象)を下記の評価基準で評価した。 ○:スティック現象が見られない。 △:スティック現象が少し発生する。 ×:リボンの破断が生じる。
印字状況を観察し、評価した。 ○:印字漏れ及び余分な印字跡がない。 △:印字漏れはないが、余分な印字跡がまれに発生す
る。 ×:印字漏れはないが、余分な印字跡があり。 ××: 印字漏れも、余分な印字跡もあり。
30部、イミドアクリレートAの40部、メチルメタク
リレート30部、メチルエチルケトン100部を仕込
み、窒素をバブリングしながら70℃に昇温後、アゾビ
スイソブチロニトリル1.5部、メチルエチルケトン5
0部の混合液を3時間かけて供給し、全量供給後、70
℃で更に5時間加熱して、固形分40%で含む共重合体
溶液を合成した。共重合体溶液を使用して、実施例と同
様の方法で組成物を製造し、実施例1と同様の方法で評
価した。それらの結果を表1に示す。
部、イミドアクリレートAを79部、メチルメタアクリ
レートを20部とした以外は比較例1における重合条件
をすべて採用して重合を行い、固形分40%で含む共重
合体溶液を合成した。共重合体溶液を使用して、実施例
と同様の方法で組成物を製造し、実施例1と同様の方法
で評価した。それらの結果を表1に示す。
4部、イミドアクリレートAを6部、メチルメタアクリ
レートを60部とした以外は比較例1における重合条件
をすべて採用して重合を行い、固形分40%で含む共重
合体溶液を合成した。共重合体溶液を使用して、実施例
と同様の方法で組成物を製造し、実施例1と同様の方法
で評価した。それらの結果を表1に示す。
ネルギー線照射量においても硬化性に優れ、コーティン
グ剤として使用した場合、シリコーンの特性である潤滑
性、離型性、撥水性及び耐熱性を具備すると共に、マレ
イミド基を有するため塗膜の硬化性及び被塗物に対する
密着性に優れる。用途的には、潤滑・離型コーティング
剤として好適であり、特に、感熱転写記録フイルムの背
面に塗布するスティッキング防止コーティング剤として
最適である。
Claims (4)
- 【請求項1】シリコーン基、マレイミド基及びエチレン
性不飽和基を有する共重合体からなる硬化性樹脂組成
物。 - 【請求項2】シリコーン基、マレイミド基及びエチレン
性不飽和基を有する共重合体からなる活性エネルギー線
硬化性樹脂組成物。 - 【請求項3】請求項1又は請求項2記載の組成物からな
るコーティング剤。 - 【請求項4】請求項1又は請求項2記載の組成物からな
る感熱転写フイルム背面のスティッキング防止コーティ
ング剤。
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- 2001-07-26 JP JP2001225366A patent/JP4639546B2/ja not_active Expired - Fee Related
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