JP2019081837A - 無溶剤型樹脂組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】高温下での高い保持力等の耐久性に優れた粘着層を形成し得る無溶剤型樹脂組成物を提供すること。【解決手段】(A)(a−1)活性エネルギー線を吸収することによってラジカルを発生させる光反応性官能基を有するラジカル重合性単量体及び(a−2)その他のラジカル重合性単量体を単量体単位として含む光反応性共重合体と、(B)ラジカル重合性単量体と、を含有する樹脂組成物が開示される。【選択図】なし

Description

本発明は、粘着フィルム、粘着テープ、粘着ラベル等の粘着層を形成するために用いることができる無溶剤型樹脂組成物に関する。
粘着フィルム、粘着テープ、粘着ラベル等に使用される粘着剤として、粘着性のポリマを溶剤に溶解した「熱硬化型粘着剤」が従来から使用されているが、近年、環境問題を背景に、有機溶剤を使用しない無溶剤型粘着剤組成物が注目されている。無溶剤型粘着剤組成物として、特許文献1に記載されているような、粘着性を有する樹脂成分、希釈モノマ成分、光重合開始剤から構成される「紫外線硬化型粘着剤」がある。紫外線硬化型粘着剤を基材フィルム又は剥離シートに塗工し、塗膜に紫外線などの活性エネルギー線を照射して希釈モノマ成分を重合させることで、粘着層が形成される。
特開平2−170879号公報 特開平1−278518号公報 特開昭62−284651号公報
従来から使用されている、溶剤を含む熱硬化型粘着剤には、基材に塗工する際に多官能イソシアネートなどの架橋剤を添加することが一般的である。ポリマが有する官能基と架橋剤が乾燥時の熱で反応するため、得られる粘着層は架橋ポリマを含む。しかし、一般的な紫外線硬化型粘着剤の場合は、含有する樹脂成分を熱によって化学的に結合させることができないため、非架橋のポリマ分が粘着剤中に存在しており、特に高温下での保持力などの耐久性が十分でなかった。この問題への対策として、特許文献2において提案されているように、炭素−炭素不飽和結合などのラジカル重合反応性を有する官能基を樹脂成分に導入することも検討されているが、この場合、樹脂成分の重合後に付加反応を行う必要があり、製造工程が煩雑になるため、製造コストの点で問題があった。特許文献3は、ベンゾフェノン構造を有するポリマを含有する医療用感圧接着剤組成物を開示するが、ここに開示される粘着剤は、無溶剤型のものではない。
本発明の主な目的は、高温下での高い保持力等の耐久性に優れた粘着層を形成し得る無溶剤型樹脂組成物を提供することにある。
本発明の一側面は、(A)(a−1)活性エネルギー線を吸収することによってラジカルを発生させる光反応性官能基を有するラジカル重合性単量体及び(a−2)その他のラジカル重合性単量体を単量体単位として含む光反応性共重合体と、(B)ラジカル重合性単量体と、を含有する無溶剤型樹脂組成物に関する。光反応性官能基は、他の分子の水素を引き抜いてラジカルを発生させる基であってもよい。
(a−1)活性エネルギー線を吸収することによってラジカルを発生させる光反応性官能基を有するラジカル重合性単量体に由来する単量体単位の量が、(A)光反応性共重合体100質量部に対して0.01〜10重量部であってもよい。
(a−1)活性エネルギー線を吸収することによってラジカルを発生させる光反応性官能基を有するラジカル重合性単量体が、下記式(1)で示されるベンゾフェノン誘導体であってもよい。
Figure 2019081837

式(1)中、Rは水素原子又はメチル基を表し、R及びRはそれぞれ独立にアルキル基、カルボキシル基、水素原子又はハロゲン原子を表し、Xは2価の結合基を表す。
(A)光反応性共重合体の重量平均分子量が100000以上であってもよい。
(A)光反応性共重合体及び(B)ラジカル重合性単量体の合計量を100質量部として、(A)光反応性共重合体の含有量が1〜95重量部で、(B)ラジカル重合性単量体の含有量が5〜99重量部であってもよい。
本発明に係る無溶剤型樹脂組成物は、(C)光重合開始剤を更に含有してもよい。光重合開始剤を含有する樹脂組成物は、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物として容易に機能することができる。
本発明の無溶剤型樹脂組成物によれば、高温下での高い保持力等の耐久性に優れた粘着層を形成することができる。
以下、本発明のいくつかの実施形態について詳細に説明する。ただし、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。本明細書において、「(メタ)アクリル」の用語は、メタクリル、アクリル又はその両方を意味する。「(メタ)アクリレート」等の用語も同様である。
一実施形態に係る樹脂組成物は、(A)(a−1)活性エネルギー線(例えば紫外線)を吸収することによってラジカルを発生させる光反応性官能基を有するラジカル重合性単量体、及び(a−2)その他のラジカル重合性単量体を単量体単位として含む(A)光反応性共重合体と、(B)ラジカル重合性単量体とを含有する。必要に応じ、樹脂組成物は(C)光重合開始剤等の他の成分を更に含有してもよい。
(A)光反応性共重合体は、(a−1)光反応性官能基を有するラジカル重合性単量体と、(a−2)その他のラジカル重合性単量体とを共重合させることによって得ることのできる共重合体であり、主鎖と、主鎖に結合した光反応性官能基とを有している。
光反応性官能基の例としては、他の分子の水素を引き抜いてラジカルを発生させる、水素引き抜き型の基、及び、官能基自体の開裂によりラジカルを発生させる直接開裂型の基がある。水素引き抜き型の基として、例えば、ベンゾフェノン基、チオキサントン基、及びキノン基が挙げられる。直接開裂型の基としては、例えば、ベンゾインエーテル基、ベンジルケタール基、α−ヒドロキシアセトフェノン基、及びα−アミノアセトフェノン基が挙げられる。直接開裂型の基の場合、開裂により生成した低分子量のラジカルを基点とするポリマが生成し、このポリマが粘着層の耐久性を低下させる可能性がある。そのため、水素引き抜き型の基がより好ましい。
(a−1)光反応性官能基を有するラジカル重合性単量体は、例えば、水素引き抜き型光重合開始剤に由来する部分構造と、ラジカル重合性基とを有する化合物であることができる。その例としては、ベンゾフェノン誘導体、チオキサントン誘導体、キノン類などの水素引き抜き型光重合開始剤に由来し、光反応性官能基を含む部分構造と、(メタ)アクリロイル基などのラジカル重合性基とを有する化合物が挙げられる。
(a−1)光反応性官能基を有するラジカル重合性単量体は、下記式(1)で示されるベンゾフェノン誘導体であってもよい。
Figure 2019081837

式(1)中、Rは水素原子又はメチル基を表し、R及びRはそれぞれ独立にアルキル基、カルボキシル基、水素原子又はハロゲン原子を表し、Xは2価の結合基を表す。
(a−1)活性エネルギー線を吸収することによってラジカルを発生させる光反応性官能基を有するラジカル重合性単量体に由来する単量体単位の量は、(A)光反応性共重合体100質量部に対して、0.01〜10重量部であってもよい。
(a−2)その他のラジカル重合性単量体の例としては、(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリルアミド化合物、及び芳香族ビニル化合物が挙げられる。
(メタ)アクリル酸エステルは、例えば、直鎖又は分岐アルキル(メタ)アクリレート、脂環式(メタ)アクリレート、芳香族(メタ)アクリレート、アルコキシアルキル(メタ)アクリレート、アルコキシ(ポリ)アルキレングリコール(メタ)アクリレート、フルオロアルキル(メタ)アクリレート、及びジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレートからなる群より選ばれる少なくとも1種であってもよい。
直鎖又は分岐アルキル(メタ)アクリレートとしては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、エチルへキシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、及びイソステアリル(メタ)アクリレートが挙げられる。
脂環式(メタ)アクリレートとしては、例えば、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、及びトリシクロデシル(メタ)アクリレートが挙げられる。
芳香族(メタ)アクリレートとしては、例えばベンジル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、ノニルフェノールポリ(オキシエチレン)(メタ)アクリレート、及びo−フェニルフェノキシエチル(メタ)アクリレートが挙げられる。
アルコキシアルキル(メタ)アクリレートとしては、例えばメトキシエチル(メタ)アクリレート、エトキシエチル(メタ)アクリレート、及びブトキシエチル(メタ)アクリレートが挙げられる。
アルコキシ(ポリ)アルキレングリコール(メタ)アクリレートとしては、例えば、メトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、エトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシトリエチレングリコール(メタ)アクリレート、ブトキシトリエチレングリコール(メタ)アクリレート、及びメトキシジプロピレングリコール(メタ)アクリレートが挙げられる。
フルオロアルキル(メタ)アクリレートとしては、例えば、トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、1H,1H,5H−オクタフルオロペンチル(メタ)アクリレートが挙げられる。
ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレートとしては、例えば、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、及びN,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレートが挙げられる。
その他の(メタ)アクリル酸エステルとしては、例えば、テトラフルフリル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリロイルオキシエチルフォスフェートなどが挙げられる。
(メタ)アクリルアミド化合物としては、例えば、(メタ)アクリルアミド、N−メチル(メタ)アクリルアミド、N−エチル(メタ)アクリルアミド、N−プロピル(メタ)アクリルアミド、N−ブチル(メタ)アクリルアミド、アクリロイルモルホリン、N,N−ジメチルアクリルアミド、及びN,N−ジエチルアクリルアミドが挙げられる。
芳香族ビニル化合物としては、例えば、スチレン、4−メチルスチレン、4−tert−ブチルスチレン、及びα−メチルスチレンが挙げられる。
(a−2)その他のラジカル重合性単量体は、エポキシ基及びヒドロキシル基からなる群より選ばれる1種以上の反応性官能基を有していてもよい。エポキシ基及びヒドロキシル基、カルボキシル基は、粘着層の凝集力及び基材との接着性の向上に寄与することができる。
反応性官能基としてエポキシ基を有するラジカル重合性単量体としては、例えば、グリシジル(メタ)アクリレート、及び3,4−エポキシシクロヘキシル(メタ)アクリレート等のエポキシ基を有する(メタ)アクリレートが挙げられる。
反応性官能基としてヒドロキシル基を有するラジカル重合性単量体としては、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、及び2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート、並びにポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、及びポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート等のポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリレートが挙げられる。
反応性官能基としてカルボキシル基を有するラジカル重合性単量体としては、例えば、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸の2量体(例えば、東亜合成株式会社製アロニックスM5600)、カプロラクトン変性(メタ)アクリル酸(例えば、ω−カルボキシ−ポリカプロラクトンモノアクリレート、東亞合成株式会社製アロニックスM5300)、水酸基を有する(メタ)アクリレートと無水カルボン酸との開環反応により得られる化合物(例えば、フタル酸モノヒドロキシエチルアクリレート、東亞合成株式会社製アロニックスM5400)、及びβ−アクリロイルオキシエチルハイドロジェンサクシネート(例えば、新中村化学株式会社製NKエステル A−SA)が挙げられる。
(a−2)その他のラジカル重合性単量体に由来する単量体単位の量は、(A)光反応性共重合体100質量部に対して、90〜99.99重量部であってもよい。
(A)光反応性共重合体の重量平均分子量は、100000以上であってもよい。アクリル樹脂の重量平均分子量が100000以上であると、より優れた接着強度、耐久性が得られる。樹脂組成物の塗工性の点から、(A)光反応性共重合体の重量平均分子量は150000以上2500000以下、又は200000以上2000000以下であってもよい。ここで、重量平均分子量は、ゲルパーミエーション・クロマトグラフィーによって測定される標準ポリスチレン換算値を意味する。
(B)ラジカル重合性単量体
(B)成分として用いられるラジカル重合性単量体は、(A)光反応性共重合体を希釈するとともに、紫外線などの活性エネルギー線の照射によって重合し、粘着層を構成する成分の一つとなる。
(B)ラジカル重合性単量体としては、(a−2)その他のラジカル重合性単量体として例示した化合物を使用することができる。これらの単量体は、1種単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
(B)ラジカル重合性単量体は、2個以上のラジカル重合性基を有する単量体を含んでいてもよい。
ラジカル重合性基を2個有するラジカル重合性単量体としては、例えば、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、エトキシ化ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、3−メチル−1,5−ペンタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、1,10−デカンジオールジ(メタ)アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメタノール(メタ)アクリレート、エトキシ化2−メチル−1,3−プロパンジオールジ(メタ)アクリレート等の脂肪族(メタ)アクリレート;シクロヘキサンジメタノール(メタ)アクリレート、エトキシ化シクロヘキサンジメタノール(メタ)アクリレート、プロポキシ化シクロヘキサンジメタノール(メタ)アクリレート、エトキシ化プロポキシ化シクロヘキサンジメタノール(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメタノール(メタ)アクリレート、エトキシ化トリシクロデカンジメタノール(メタ)アクリレート、プロポキシ化トリシクロデカンジメタノール(メタ)アクリレート、エトキシ化プロポキシ化トリシクロデカンジメタノール(メタ)アクリレート、エトキシ化水添ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、プロポキシ化水添ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、エトキシ化プロポキシ化水添ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、エトキシ化水添ビスフェノールFジ(メタ)アクリレート、プロポキシ化水添ビスフェノールFジ(メタ)アクリレート、エトキシ化プロポキシ化水添ビスフェノールFジ(メタ)アクリレート等の脂環式(メタ)アクリレート;エトキシ化ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、プロポキシ化ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、エトキシ化プロポキシ化ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、エトキシ化ビスフェノールFジ(メタ)アクリレート、プロポキシ化ビスフェノールFジ(メタ)アクリレート、エトキシ化プロポキシ化ビスフェノールFジ(メタ)アクリレート、エトキシ化ビスフェノールAFジ(メタ)アクリレート、プロポキシ化ビスフェノールAFジ(メタ)アクリレート、エトキシ化プロポキシ化ビスフェノールAFジ(メタ)アクリレート、エトキシ化フルオレン型ジ(メタ)アクリレート、プロポキシ化フルオレン型ジ(メタ)アクリレート、エトキシ化プロポキシ化フルオレン型ジ(メタ)アクリレート等の芳香族(メタ)アクリレート;エトキシ化イソシアヌル酸ジ(メタ)アクリレート、プロポキシ化イソシアヌル酸ジ(メタ)アクリレート、エトキシ化プロポキシ化イソシアヌル酸ジ(メタ)アクリレート等の複素環式(メタ)アクリレート;これらのカプロラクトン変性体;ネオペンチルグリコール型エポキシ(メタ)アクリレート等の脂肪族エポキシ(メタ)アクリレート;シクロヘキサンジメタノール型エポキシ(メタ)アクリレート、水添ビスフェノールA型エポキシ(メタ)アクリレート、水添ビスフェノールF型エポキシ(メタ)アクリレート等の脂環式エポキシ(メタ)アクリレート;レゾルシノール型エポキシ(メタ)アクリレート、ビスフェノールA型エポキシ(メタ)アクリレート、ビスフェノールF型エポキシ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAF型エポキシ(メタ)アクリレート、フルオレン型エポキシ(メタ)アクリレート等の芳香族エポキシ(メタ)アクリレートが挙げられる。
ラジカル重合性基を分子内に3個以上有するラジカル重合性単量体としては、例えば、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、エトキシ化トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、プロポキシ化トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、エトキシ化プロポキシ化トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、エトキシ化ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、プロポキシ化ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、エトキシ化プロポキシ化ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、エトキシ化ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、プロポキシ化ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、エトキシ化プロポキシ化ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等の脂肪族(メタ)アクリレート;エトキシ化イソシアヌル酸トリ(メタ)アクリレート、プロポキシ化イソシアヌル酸トリ(メタ)アクリレート、エトキシ化プロポキシ化イソシアヌル酸トリ(メタ)アクリレート等の複素環式(メタ)アクリレート;これらのカプロラクトン変性体;フェノールノボラック型エポキシ(メタ)アクリレート、クレゾールノボラック型エポキシ(メタ)アクリレート等の芳香族エポキシ(メタ)アクリレートが挙げられる。
(A)成分及び(B)成分の含有量
(A)光反応性共重合体の含有量は、(A)光反応性共重合体及び(B)ラジカル重合性単量体の合計量を100質量部として、1〜95重量部、2〜50質量部又は5〜20質量部であってもよい。(B)ラジカル重合性単量体の含有量は、(A)光反応性共重合体及び(B)ラジカル重合性単量体の合計量を100質量部として、5〜99重量部、50〜98質量部又は80〜95質量部であってもよい。(A)光反応性共重合体と(B)ラジカル重合性単量体との比率は、塗工性、硬化膜の特性などを勘案して決めることができる。
(C)光重合開始剤
一実施形態に係る樹脂組成物は、活性エネルギー線硬化性を付与するなどの目的で、光重合開始剤を更に含有してもよい。光重合開始剤を含有する樹脂組成物は、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物として機能することができる。
光重合開始剤は、光照射により分解してラジカルを発生して重合を開始させることができる化合物であれば、特に制限されない。光重合開始剤の具体例としては、アセトフェノン、アセトフェノンベンジルケタール、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン、キサントン、フルオレノン、ベンズアルデヒド、フルオレン、アントラキノン、トリフェニルアミン、カルバゾール、3−メチルアセトフェノン、4−クロロベンゾフェノン、4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、4,4’−ジアミノベンゾフェノン、ベンゾインプロピルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンジルジメチルケタール、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、チオキサントン、ジエチルチオキサントン、2−イソプロピルチオキサントン、2−クロロチオキサントン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノ−プロパン−1−オン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノン−1,4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル−(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド、ビス−(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルフォスフィンオキシド、及びオリゴ(2−ヒドロキシ−2−メチル−1−(4−(1−メチルビニル)フェニル)プロパノン)が挙げられる。これらの化合物は、1種単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
光重合開始剤の含有量は、(A)光反応性共重合体及び(B)ラジカル重合性単量体の合計量を100質量部として、0.01〜10質量部、0.1〜6質量部、又は0.5〜5質量部であってもよい。光重合性化合物の含有量がこの範囲であることで特に良好な光重合性が得られる。
(溶剤)
一実施形態に係る樹脂組成物は、溶剤を実質的に含有しない、無溶剤型の樹脂組成物である。無溶剤型の樹脂組成物における溶剤の含有量は、樹脂組成物の質量を基準として、例えば1質量%以下である。
(その他の成分)
一実施形態に係る樹脂組成物は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、その他の成分を含んでいてもよい。
例えば、樹脂組成物が、屈折率などの光学特性の調節のために、無機微粒子を含んでもよい。無機微粒子の平均粒子径は、1〜1000nm、又は5〜200nmであってもよい。無機微粒子は、例えば、二酸化ケイ素粒子、酸化錫粒子、炭酸カルシウム粒子、酸化ジルコニウム粒子、タルク、カオリン、硫酸バリウム粒子、二酸化チタン粒子、酸化アルミニウム粒子および硫酸カルシウム粒子などが挙げられる。二酸化チタン粒子、酸化アルミニウム粒子、二酸化ケイ素粒子、及び酸化ジルコニウム粒子からなる群より選ばれる少なくとも1種であり得る。無機微粒子は、表面処理されていてもよい。
樹脂組成物は、防汚剤、難燃剤、酸化防止剤、分散剤、紫外線吸収剤、顔料、可塑剤、界面活性剤、チクソトロピー化剤等の添加剤を含んでいてもよい。これら添加剤は1種、又は2種類以上を併用してもよい。
(粘着フィルム)
一実施形態に係る樹脂組成物は、プラスチックフィルム基材(特に、透明プラスチックフィルム基材)のような基材上に粘着層を形成して、基材及び基材上に形成された粘着層から構成される粘着フィルムを得るための粘着剤組成物(特に、無溶剤型粘着剤組成物)として好適に使用できる。粘着層は、樹脂組成物を含む膜が硬化して形成された硬化膜であることができる。
プラスチックフィルム基材の具体例としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、トリアセチルセルロース(TAC)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリカーボネート(PC)、ポリイミド(PI)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリ塩化ビニル(PVC)、シクロオレフィンコポリマー(COC)、シクロオレフィンポリマー(COP)、含ノルボルネン樹脂、ポリエーテルスルホン、セロファン、芳香族ポリアミド又はこれらの組み合わせのフィルムが挙げられる。
必要に応じて、密着性向上等の理由から、プラスチックフィルム基材に、コロナ処理、プラズマ処理といった表面処理が施されていてもよい。同じ理由から、プラスチックフィルム基材に下塗り剤(プライマー)を塗布してもよい。
基材の厚さは、特に制限されないが、10〜300μmであってもよい。粘着層の厚さは、0.5〜500μmであってもよい。無溶剤型の活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物は、溶剤を含有していないため、熱硬化型粘着剤組成物と比較して、100μm以上の厚みのある粘着層を形成するのに有利である。
粘着層は、基材の片面上に設けられていてもよいし、基材の両面上に設けられていてもよい。粘着層は、基材の表面の全面を覆っていてもよいし、一部を覆っていてもよい。粘着層と基材との間に何らかの層(プライマー層等)が設けられていてもよい。
粘着フィルムは、例えば、基材上に樹脂組成物の膜を形成する工程と、活性エネルギー線等によって樹脂組成物を硬化させて、樹脂組成物の硬化膜を粘着層として形成させる工程とを含む方法により、製造することができる。
樹脂組成物の膜を形成する方法、又は樹脂組成物を基材に塗布する方法としては、通常の塗工方式又は印刷方式を適用することができる。具体的には、例えば、リバースコーティング、トランスファロールコーティング、グラビアロールコーティング、キスコーティング、キャストコーティング、スプレーコーティング、スピンコーティング、ディップコーティング、スロットオリフィスコーティング、エアドクターコーティング、バーコーティング、ブレードコーティング、ダムコーティング、及びダイコーティング等のコーティング、並びに、グラビア印刷等の凹版印刷、及びスクリーン印刷等の孔版印刷を含む印刷が利用できる。なお、ホットメルト塗工による粘着層形成について、特開2006−299017号公報などに記載されているが、この工法は実質的に想定されない。
樹脂組成物を硬化させるための活性エネルギー線は、紫外線、可視光、電子線等を使用することができる。加熱による硬化を併用してもよい。この場合、樹脂組成物が熱ラジカル重合開始剤を含んでいてもよい。
一実施形態に係る樹脂組成物から形成された粘着層は、優れたせん断接着強度を有する。せん断接着強度は、2枚の平板またはフィルムを粘着層で貼り合わせて、所定の速度で試験片を引っ張り、粘着層にせん断方向の変形を加えたときの荷重を測定する方法により、評価することができる。せん断接着強度が高いほど、貼り合わせた被着体の剥離及びずれが生じにくい。
一実施形態に係る樹脂組成物から形成された粘着層は、優れた保持力を有しており、耐久性に優れる。粘着層の保持力は、2枚の平板またはフィルムを粘着層で貼り合わせ、所定の重量を有する分銅を吊り下げて所定の温度で保持したときに、貼り合わせた部分が剥がれて分銅が落下するまでの時間を測定する方法により、評価することができる。保持力が高いほど、長期間に渡り、貼り合わせた被着体の剥離及びずれが生じにくい。
一実施形態に係る樹脂組成物を硬化させて形成される粘着層は、透明であってもよい。具体的には、粘着層のヘイズが1%以下であってもよい。
以下、実施例を挙げて本発明についてより具体的に説明する。ただし、本発明はこれらの実施例に制限されるものではない。
1.アクリル樹脂の合成
(合成例1)
ブチルアクリレート(BA)94質量部と、ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)1質量部と、ベンゾフェノンメタクリレート、メチルメタクリレート及びメタクリル酸を含む単量体混合物(Visiomer6976、エボニック インダストリーズ株式会社製、ベンゾフェノンメタクリレート30質量%含有。)5質量部とを含む混合物を調製した。そこに、重合開始剤としてラウロイルパーオキサイド8ppmを添加して、80℃に昇温し、単量体の一部を重合させて、アクリル樹脂(ポリマ)を光反応性共重合体として含む部分重合物を得た。部分重合物に含まれるアクリル樹脂(ポリマ)の重量平均分子量は110万で、アクリル樹脂(ポリマ)の濃度は10質量%であった。
アクリル樹脂の重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により測定される、標準ポリスチレン検量線によって換算して得た値である。GPC法の測定条件は以下の通りである。合成例2におけるアクリル樹脂の重量平均分子量も同じ条件で測定した。
装置:東ソー株式会社製 HLC−8320GPC(RI検出器内蔵)
検出器:RI(示差屈折計)
溶媒:純正1級THF(テトラヒドロフラン)
ガードカラム:TSK−guardcolumn SuperMP(HZ)−H(1本)
ガードカラムサイズ:4.6mm(ID)×20mm
カラム:東ソー株式会社製 TSK−GELSuperMulitipore HZ−H(3本連結)
カラムサイズ:4.6mm(ID)×150mm
温度:40℃
試料濃度:0.01g/5mL
注入量:10μL
流量:0.35mL/min
(合成例2)
各重合性単量体の量を以下のように変更したこと以外は合成例1と同様にして、アクリル樹脂を含む部分重合物を得た。
BA:94質量部/HEMA:1質量部/メチルメタクリレート:4.5質量部/メタクリル酸:0.5質量部。
得られたアクリル樹脂の重量平均分子量は120万、アクリル樹脂(ポリマ)の濃度は10質量%であった。
2.紫外線硬化型粘着剤組成物の調製
アクリル樹脂を含む部分重合物、トリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA)及び光重合開始剤を、表1に示す比率で混合し、均一な紫外線硬化型粘着剤組成物を得た。表中のTMPTA及び光重合開始剤の比率は、部分重合物の質量を基準とする値である。
3.評価
得られた紫外線硬化型粘着剤組成物を、離型処理ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム上にバーコーターを用いて塗布した。塗膜上に別の離型処理PETフィルムを重ね、コンベア式高圧水銀灯を用いて、積算光量2000mJ/cm、照度80mW/cmで紫外線を照射して紫外線硬化型粘着剤組成物を硬化させ、粘着層(膜厚50μm)を形成させた。
紫外線硬化型粘着剤組成物の硬化膜(粘着層)を有する各粘着フィルムに関して、以下の評価を行った。評価結果を表2に示す。
せん断接着強度
幅25mm、長さ25mmの大きさに切断した粘着フィルムの粘着層で、幅30mmの易接着PETフィルム(厚さ75μm)とガラス板を貼り合わせて試験片を得た。この試験片から易接着PETフィルムを引き剥がす引張試験を引張試験機(島津製作所製 オートグラフAGS−X)を用いて行い、せん断接着強度を測定した。測定条件は以下の通りである。
引張速度:30mm/分
保持力
幅25mm、長さ25mmの大きさに切断した粘着フィルムの粘着層で2枚の鉄板(幅70mm×長さ75mm)を、長さ25mmの部分で重なるように貼り合わせたものを試験片とした。60℃の乾燥機内に試験片を吊るし、下側の鉄板に1kgの分銅を吊り下げ、接着面がはがれて鉄板が落下するまでの時間を測定した。
Figure 2019081837

光重合開始剤A:1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン
光重合開始剤B:ベンゾフェノン
Figure 2019081837
表2に示されるように、実施例1の粘着剤組成物によれば、せん断接着強度及び保持力に優れた粘着フィルムが得られることが確認された。実施例1の粘着剤組成物において、光重合開始剤として機能するベンゾフェノンが粘着剤組成物中のポリマ成分と化学的に結合しているため、ベンゾフェノンをポリマ成分とは別に添加した例(比較例2)と比較しても、優れたせん断接着強度及び保持力が発現した。
以上説明したように、本発明の樹脂組成物は、粘着フィルム、粘着テープ、粘着ラベル等に用いる粘着剤組成物として好適である。
本発明の樹脂組成物は、活性エネルギー線等によって硬化し、基材上に粘着層を形成するめの無溶剤型粘着剤組成物(活性エネルギー線硬化型樹脂組成物)として好適に用いることができる。
例えば、PETフィルム、PCフィルム又はPMMAフィルム上に本発明の樹脂組成物(特に、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物)の硬化膜を形成させて得られる粘着フィルムは、各種光学フィルム、インモールド成型用フィルム、インプリント形状転写用フィルム等として好適に使用できる。言い換えると、本発明に係る樹脂組成物を、各種光学フィルム用粘着剤組成物、インモールド成型用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物、インプリント形状転写用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物等として用いることができる。
トリアセテートセルロース(TAC)フィルム上に本発明の樹脂組成物(特に、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物)の硬化膜を形成させて得られる粘着フィルムは、偏光板などとして好適に使用できる。言い換えると、本発明に係る樹脂組成物を、偏光板用粘着剤組成物として用いることができる。
COPフィルム上に本発明の樹脂組成物(特に、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物)の硬化膜を形成させて得られる粘着フィルムは、位相差フィルム、透明導電フィルムの支持基材等として好適に使用できる。言い換えると、本発明に係る樹脂組成物を、位相差フィルム用粘着剤組成物、透明導電フィルムの支持基材用粘着剤組成物等として用いることができる。
PENフィルム上に本発明の樹脂組成物(特に、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物)の硬化膜を形成させて得られる粘着フィルムは、有機ELディスプレイの電子回路基板等として好適に使用できる。言い換えると、本発明の樹脂組成物を、有機ELディスプレイの電子回路基板用粘着剤組成物として用いることができる。
PPフィルム、又はPEフィルム上に本発明の樹脂組成物(特に、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物)の硬化膜を形成させて得られる粘着フィルムは、建材フィルム等として好適に使用できる。言い換えると、本発明の樹脂組成物を、建材フィルム用粘着剤組成物として用いることができる。
PIフィルム上に本発明の樹脂組成物(特に、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物)の硬化膜を形成させて得られる粘着フィルムは、各種絶縁材料として好適に使用できる。言い換えると、本発明の樹脂組成物を、絶縁材料用粘着剤組成物として用いることができる。

Claims (8)

  1. (A)(a−1)活性エネルギー線を吸収することによってラジカルを発生させる光反応性官能基を有するラジカル重合性単量体及び(a−2)その他のラジカル重合性単量体を単量体単位として含む光反応性共重合体と、
    (B)ラジカル重合性単量体と、
    を含有する無溶剤型樹脂組成物。
  2. 前記光反応性官能基が、他の分子の水素を引き抜いてラジカルを発生させる基である、請求項1に記載の無溶剤型樹脂組成物。
  3. (a−1)活性エネルギー線を吸収することによってラジカルを発生させる光反応性官能基を有するラジカル重合性単量体に由来する単量体単位の量が、(A)光反応性共重合体100質量部に対して0.01〜10重量部である、請求項1又は2に記載の無溶剤型樹脂組成物。
  4. (a−1)活性エネルギー線を吸収することによってラジカルを発生させる光反応性官能基を有するラジカル重合性単量体が、下記式(1)で示されるベンゾフェノン誘導体である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の無溶剤型樹脂組成物。
    Figure 2019081837

    [式(1)中、Rは水素原子又はメチル基を表し、R及びRはそれぞれ独立にアルキル基、カルボキシル基、水素原子又はハロゲン原子を表し、Xは2価の結合基を表す。]
  5. (A)光反応性共重合体の重量平均分子量が100000以上である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の無溶剤型樹脂組成物。
  6. (A)光反応性共重合体及び(B)ラジカル重合性単量体の合計量を100質量部として、(A)光反応性共重合体の含有量が1〜95重量部で、(B)ラジカル重合性単量体の含有量が5〜99重量部である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の無溶剤型樹脂組成物。
  7. (C)光重合開始剤を更に含有する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の無溶剤型樹脂組成物。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の無溶剤型樹脂組成物を用いてなる、粘着フィルム。
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