JPH11124104A - バリアフィルムの切断方法 - Google Patents

バリアフィルムの切断方法

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JPH11124104A
JPH11124104A JP28577197A JP28577197A JPH11124104A JP H11124104 A JPH11124104 A JP H11124104A JP 28577197 A JP28577197 A JP 28577197A JP 28577197 A JP28577197 A JP 28577197A JP H11124104 A JPH11124104 A JP H11124104A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
barrier film
lid
container body
cutting
edge
Prior art date
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Pending
Application number
JP28577197A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidetoshi Konno
秀俊 近野
Masamichi Kaneko
正道 金子
Kazuya Ono
和也 小野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Tetra Pak KK
Original Assignee
Nihon Tetra Pak KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バリアフィルムのはみ出し部分を工程を増加
させることなく、簡単に、しかも体裁良く切断する。 【解決手段】 幅広のバリアフィルム8が熱融着される
ことによりバリアフィルム8が蓋本体7の外側にはみ出
した状態の蓋体3を、バリアフィルム8が容器本体2の
開口縁部9に当接するように容器本体2の開口6上に被
せ、蓋体3上から超音波加振して蓋体3を容器本体2の
開口縁部6に接着すると共に、バリアフィルム8のはみ
出し部分13を蓋体3のトリムエッジ12から切断する
ことによって行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスバリア性を付
与するため、容器等の基材に熱融着されているバリアフ
ィルムの不要部分を切断する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】飲食品や医薬品が封入される容器では、
内容物の酸化や変質を防止するため、ガスバリヤ性を備
える必要がある。特に、内容物が充填された容器本体に
蓋体を接合して封入する構造の場合には、内容物の変質
防止のために、容器本体と蓋体との接合部分だけでなく
容器本体、蓋体全面にガスバリア性を付与する必要があ
る。このような容器においては、蓋体にバリアフィルム
を張着し、このバリアフィルムを容器本体に接触させな
がら蓋体を容器本体に接合することにより製造してい
る。又、蓋体へのバリアフィルムの張着は、蓋体を射出
成形する際に、バリアフィルムを金型にインサートして
おき、射出成形時にバリアフィルムを熱溶着することに
よってなされている。
【0003】このような張着されたバリアフィルムは蓋
体の外側にはみ出しており、製造の際にバリアフィルム
のはみ出し部分を切断することがなされている。従来に
おけるはみ出し部分の切断は、トムソン歯を用いて切断
するか、トリムエッジを超音波カッターによってなぞっ
て切断することにより行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、トムソ
ン歯を用いる切断では、歯に厚みあるため、蓋体等の成
型品の際での切断が難しく、切り残りがでて、体裁良く
切断することができない。又、切断する箇所の形状が複
雑であったり、成型品にアンダーカット部分がある場合
には、切断がさらに難しくなる問題を有している。
【0005】一方、超音波カッターを用いる切断では、
成型品のトリムエッジが平面の場合には対応できるが、
トリムエッジが3次元形状の場合には、カッターヘッド
をトリムエッジに合わせることが難しく、体裁の良い切
断ができない問題を有している。
【0006】さらに、いずれの方法であっても、バリア
フィルムのはみ出し部分の切断工程が必須不可欠であ
り、工程数が多くなっている。
【0007】そこで、本発明は、成型品が複雑な形状で
あっても、バリアフィルムのはみ出し部分を体裁良く、
しかも簡単に切断することができ、工程を簡素化するこ
とが可能なバリアフィルムの切断方法を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、幅広のバリアフィルムが熱融着
されることによりバリアフィルムが外側にはみ出した状
態の第1の部材を、前記バリアフィルムが第2の部材の
凹部の開口縁部に当接するように第2の部材の凹部上に
被せ、前記第1の部材から超音波加振して第1の部材を
第2の部材の開口縁部に接着すると共に、バリアフィル
ムのはみ出し部分を第1の部材のトリムエッジから切断
することを特徴とする。
【0009】この発明では、バリアフィルムを第2の部
材の凹部の開口縁部に当接させた状態で超音波加振する
ことにより、バリアフィルムが第2の部材に融着するた
め第1の部材と第2の部材とが接着される。このときの
超音波振動によって第1の部材のトリムエッジが振動す
るが、バリアフィルムが薄いため、トリムエッジからバ
リアフィルムのはみ出し部分に振動が伝達することがな
い。このため、トリムエッジに応力が集中し、この応力
集中によってバリアフィルムのはみ出し部分がトリムエ
ッジから切断される。
【0010】この方法では、超音波加振による振動応力
がトリムエッジに集中することを利用してバリアフィル
ムのはみ出し部分を切断するため、トリムエッジが複雑
な形状であっても、バリアフィルムを確実に、しかも体
裁良く切断できる。又、第1の部材と第2の部材との接
着と、バリアフィルムのはみ出し部分の切断とを超音波
加振によって行うため、工程数が減じて簡素化できる。
【0011】請求項2の発明は、幅広のバリアフィルム
が熱融着されることによりバリアフィルムが蓋本体の外
側にはみ出した状態の蓋体を、前記バリアフィルムが容
器本体の開口縁部に当接するように容器本体の開口上に
被せ、前記蓋体上から超音波加振して蓋体を容器本体の
開口縁部に接着すると共に、バリアフィルムのはみ出し
部分を蓋体のトリムエッジから切断することを特徴とす
る。
【0012】この発明においても、バリアフィルムを容
器本体の開口縁部に当接させて超音波加振することによ
って、蓋体のトリムエッジに超音波振動の応力が集中す
るため、バリアフィルムのはみ出し部分を体裁良く切断
することができる。このため、容器本体に蓋体を接着し
て内容物が封入された容器を製造する工程と、バリアフ
ィルムのはみ出し部分を切断する工程とを同時に行うこ
とができ、工程数が少なくなる。
【0013】請求項3の発明は、請求項1又は2記載の
発明であって、前記トリムエッジが先尖状となっている
ことを特徴とする。
【0014】トリムエッジが先尖状となることにより、
超音波振動がトリムエッジにさらに大きく集中する。こ
のため、バリアフィルムのはみ出し部分をさらに良好に
切断することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1及び図2は、本発明の一実施
形態の断面図を示す。この実施の形態は本発明を容器の
製造に適用したものであり、容器1は第2の部材として
の容器本体2と、この容器本体2に被せられる第1の部
材としての蓋体3とによって形成されている。
【0016】容器本体2は、液体状、ゼリー状或いは粉
体状、その他の形態の内容物4を収容する凹部6を有し
ており、その上部が開口された開口部6となっている。
内容物4は、この開口部6から凹部5内に内容物4が充
填される。この容器本体2は真空成形により図示する形
状に成形されるものである。なお、容器本体2の凹部5
内面には、ガスバリア性や防水性を有したフィルム(図
示省略)が適宜、積層されるものである。
【0017】蓋体3は、蓋本体7と、蓋本体7の下面に
張着されたバリアフィルム8とを備えている。蓋本体7
は容器本体2の開口部6を塞ぐものであり、開口部6の
全体を覆う形状に成形されると共に、開口部6上端の縁
部9に当接する当接部10を有し、さらに当接部10の
外側には容器本体2の外面に接しながら垂下するカバー
部11が連設されている。かかるカバー部11の先端
は、切断面に近似した良好なトリムエッジ12となって
いる。バリアフィルム8はポリ塩化ビニリデン、その他
のガスバリア性のフィルムが使用され、蓋本体7の下面
に張着されることにより蓋体3にガスバリア性を付与し
ている。
【0018】このような構造の蓋体3もプラスチックの
射出成形によって成形されるものであり、射出成形の際
にバリアフィルム8が蓋本体7に一体的に張着される。
すなわち、蓋体3の成形は、バリアフィルム8を金型に
インサートして型締めし、型締め状態で金型内に溶融プ
ラスチックを射出して蓋本体7を成形する。この射出成
形の際の熱によってバリアフィルム8が蓋本体7に熱融
着して一体化する。その後、冷却硬化して型開きするこ
とによって、バリアフィルム8が蓋本体7に張着された
蓋体3を取り出すものである。
【0019】上述した成形において、ガスバリア性を確
実に付与するため、バリアフィルム8は蓋本体7よりも
幅広のものが使用され、射出成形の後には、バリアフィ
ルム8には蓋本体7の外側にはみ出すはみ出し部分13
を有している。このはみ出し部分13はトリムエッジ1
2から外側にはみ出しており、製品の外観を劣化させる
不要部分であるところから切断によって除去される。こ
の除去は、蓋体3を容器本体2に接着する超音波加振と
同時に行われるものである。
【0020】次に、超音波加振の手順を説明する。図1
に示すように、内容物4が充填された容器本体2に蓋体
3を被せる。蓋体3は、その当接部10が開口部6上端
の縁部9に当接するようにして容器本体2に被せられる
ことにより開口部6の全体を覆うことができる。この当
接においては、バリアフィルム8が容器本体2側に位置
するように行い、これによりバリアフィルム8が開口部
6の縁部9と接触する。
【0021】蓋体3を容器本体2に被せた後、蓋体3の
上に超音波ホーン15を当接させる。なお、超音波ホー
ン15は、その下面が少なくとも蓋体3の当接部10に
接触する形状及び大きさのものが使用される。
【0022】蓋体3への当接状態で超音波ホーン15を
超音波振動させて超音波加振する。図2における符号1
6は超音波加振による超音波振動である。この超音波加
振によってバリアフィルム8が容易本体2の外面に融着
するため、バリアフィルム8を介して蓋本体7の当接部
10が容器本体2に接着され、蓋体3と容器本体2とが
接着される。
【0023】この超音波加振による超音波振動は、カバ
ー部11先端のトリムエッジ12に伝達され、トリムエ
ッジ12が超音波振動する。ところがトリムエッジ12
から外側にはみ出しているバリアフィルム8のはみ出し
部分13がフィルム状であって薄いため、超音波振動が
伝達されることがない。このためトリムエッジ12に超
音波振動の応力が集中した状態となる。そして、このよ
うに応力が集中することによってバリアフィルム8のは
み出し部分13はトリムエッジ12を境として自動的に
切断される。
【0024】このような切断では、バリアフィルム8の
はみ出し部分13がトリムエッジ12を境として切断さ
れるため、トリムエッジ12に倣った切断を行うことが
できる。このため、トリムエッジ12が3次元等の複雑
な形状であっても、その複雑な形状に倣った切断を行う
ことができる。これにより、体裁の良い切断を確実に行
うことができる。
【0025】又、このような方法では、超音波加振する
ことによって蓋体3と容器本体2との接着と同時にバリ
アフィルム8のはみ出し部分13の切断を行うため、は
み出し部分13の切断を別途行う必要がなく、工程を簡
素化できる。
【0026】図3は、本発明の別の実施形態であり、上
述した実施形態と同一の部分は同一の符号を付して対応
させてある。この実施形態では、蓋本体7のカバー部1
1の先端が上方に傾斜したテーパ状となっている。この
テーパの形成によってトリムエッジ12が先尖状となっ
ている。このようなトリムエッジ12を有している蓋体
3に対して超音波ホーン15から超音波加振を行うこと
により、蓋体3と容器本体2との接着及びバリフィルム
8のはみ出し部分13の切断とを同時に行うことができ
る。この超音波加振による振動はトリムエッジ12に伝
達されるが、上述と同様にバリアフィルム8のはみ出し
部分13には伝達されることがなく、トリムエッジ12
に応力が集中する。この実施形態では、トリムエッジ1
2が先尖状となっており、応力が大きく集中する。この
ため、バリアフィルム8のはみ出し部分13をさらに迅
速に、しかも確実に切断することができる。
【0027】なお、以上の実施形態では、容器への適用
を示したが、容器以外の製品にも同様に適用することが
できる。例えば、医薬用、食用のカプセルを区分けして
収容する凹部を有したベースシートに対して、バリアフ
ィルムが熱融着されているカバーシートを接着し、且つ
バリアフィルムのはみ出し部分を切断する場合や、バッ
グ本体に対してカバーを接着し、カバーを剥がすことに
よって使い捨てされるバッグなどにも同様に適用するこ
とができる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、超音波加振による応力がトリムエッジに集中す
ることを利用してバリアフィルムのはみ出し部分を切断
するため、トリムエッジが複雑な形状であっても、バリ
アフィルムを確実に、しかも体裁良く切断でき、しかも
この切断を第1の部材と第2の部材との接着と同時に行
うため、切断のための工程が不要となり、工程を簡素化
することができる。
【0029】請求項2の発明によれば、バリアフィルム
を容器本体の開口縁部に当接させて超音波加振すること
によって、バリアフィルムのはみ出し部分の切断と、蓋
体と容器本体との接着とを同時に行うため、容器の製造
工程数を減じることができ、しかもバリアフィルムがは
み出すことのない外観が向上した容器とすることができ
る。
【0030】請求項3の発明によれば、トリムエッジを
先尖状とするため、超音波振動がトリムエッジに大きく
集中し、これによりバリアフィルムのはみ出し部分をさ
らに良好に切断することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の超音波加振の状態を示す
断面図である。
【図2】一実施形態の作用を説明する図1の部分拡大断
面図である。
【図3】別の実施形態の部分拡大断面図である。
【符号の説明】
2 容器本体 3 蓋体 5 凹部 6 開口部 7 蓋本体 8 バリアフィルム 9 縁部 12 トリムエッジ 13 はみ出し部分

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 幅広のバリアフィルムが熱融着されるこ
    とによりバリアフィルムが外側にはみ出した状態の第1
    の部材を、前記バリアフィルムが第2の部材の凹部の開
    口縁部に当接するように第2の部材の凹部上に被せ、 前記第1の部材から超音波加振して第1の部材を第2の
    部材の開口縁部に接着すると共に、バリアフィルムのは
    み出し部分を第1の部材のトリムエッジから切断するこ
    とを特徴とするバリアフィルムの切断方法。
  2. 【請求項2】 幅広のバリアフィルムが熱融着されるこ
    とによりバリアフィルムが蓋本体の外側にはみ出した状
    態の蓋体を、前記バリアフィルムが容器本体の開口縁部
    に当接するように容器本体の開口上に被せ、 前記蓋体上から超音波加振して蓋体を容器本体の開口縁
    部に接着すると共に、バリアフィルムのはみ出し部分を
    蓋体のトリムエッジから切断することを特徴とするバリ
    アフィルムの切断方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の発明であって、 前記トリムエッジが先尖状となっていることを特徴とす
    るバリアフィルムの切断方法。
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