JP2527845B2 - 易開封性蓋およびその製造方法 - Google Patents

易開封性蓋およびその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、缶切り等の器具を用いずに開封できるプラ
スチック製の易開封性蓋とその製造方法に関する。
「従来技術および発明が解決しようとする課題」 第3図は従来の易開封性蓋を示すものである。このも
のは、プラスチック製蓋本体1の下面側にガスバリア材
2が積層されたものである。ガスバリア材2は、気体の
透過を高度に防止できるアルミニウム箔の表裏両面に無
延伸のポリプロピレンフィルムが積層された複合フィル
ムによって形成されている。プラスチック製蓋本体1は
ポリプロピレンによって形成されている。この蓋の中央
部には、弱化線4で囲繞された被開封部5が形成されて
易開封性蓋となっている。
弱化線4は開封時に引き裂けるように弱く形成された
部分である。この例の蓋ではプラスチック製蓋本体1に
ガスバリア材2が露出する溝を設けることによって弱化
線4が形成されている。
前記被開封部5にはタブ6が溶着されている。この易
開封性蓋はこのタブ6を引き上げて弱化線4の部分を引
き裂くことによって開封できるようになっている。
この易開封性蓋を製造するには、まず複合フィルムを
所定形状に賦形してガスバリア材2とし、ついでこのも
のを射出成形金型にインサートし、この状態で金型に樹
脂を注入してプラスチック製蓋本体1の部分をガスバリ
ア材2に表面に成形する。このあと被開封部5の部分に
タブ6を溶着すると、前記易開封性蓋を得ることができ
る。
この易開封性蓋にあっては、金型の強度上、弱化線4
をなす溝の幅を0.5mm以上に設定しなければならない。
ところがこのように溝の幅が広いと、弱化線4の部分を
引き裂く際にガスバリア材2をなす複合フィルムが延び
て、開封に大きな力を要する問題があった。
このような問題に対処できる易開封性蓋として、本発
明者らが特願平2−78397号の実施例に示した易開封性
蓋がある。この易開封性蓋は、第4図ないし第7図に示
すように、プラスチック製蓋本体10とガスバリア材11と
からなるものである。プラスチック製蓋本体10は弱化線
12の外側のフランジ部14と弱化線12の内側の被開封部15
とによって形成されている。被開封部15は、さらにリン
グ部材17と円板部材18とによって形成されている。この
プラスチック製蓋本体10の下面は平滑に形成されてい
る。このプラスチック製蓋本体10の下面に配置されてい
るガスバリア材11は、プラスチック製蓋本体10のフラン
ジ部14、リング部材17、および円板部材18の外周側部分
に溶着されている。
この易開封性蓋を製造するには、まず第6図に示すよ
うに、フランジ部14と円板部材18とが一体化された部材
(以下、第一部材と記す)19およびリング部材17をそれ
ぞれ射出成形し、これらを嵌め合わせてプラスチック製
蓋本体10とする。他方複合フィルムを賦形してガスバリ
ア材11とする。つぎにこれらプラスチック製蓋本体10と
ガスバリア材11とを組み合わせて高周波誘導加熱により
互いを溶着する。
この易開封性蓋では、別々に射出成形された第一部材
19とリング部材17とを嵌め合わせプラスチック製蓋本体
10とするので、弱化線12の部分の溝の幅をほとんど0に
して、開封時の複合フィルムの延びを防止し、開封性を
向上することができる。
ところがこの易開封性蓋では、プラスチック製蓋本体
10の下面の平滑面とガスバリア材11の上面の平滑面を合
わせて溶着する際に、被開封部15の部分とガスバリア材
11とは互いに合わせた時点ですでに密着してしまうの
で、両者の間に一旦空気が残留すると簡単に抜けないた
め、溶着後もそのまま残留し易いという問題が有った。
このようにプラスチック製蓋本体10とガスバリア材11
との間に空気が残留すると、この蓋が装着された容器を
レトルト処理したときに残存空気が膨張してプラスチッ
ク製蓋本体10を変形させるので外観が悪化する。
またプラスチック製蓋本体とガスバリア材11との間に
空気が残留すると、ガスバリア材11が弛むため、蓋の下
面側の外観が不良となる問題が有った。
本発明は前記事情に鑑みてなされたもので、プラスチ
ック製蓋本体とガスバリア材との間の空気を十分に除去
できる易開封性蓋およびその製造方法を提供することを
目的とする。
「課題を解決するための手段」 本発明の易開封性蓋では、プラスチック製蓋本体の被
開封部下面の少なくとも中央部に弱化線近辺に通ずる細
かい凹凸が形成されたことによって前記目的を達成し
た。
また、本発明の易開封性蓋の製造方法では、被開封部
の下面の少なくとも中央部に周囲の弱化線近辺に通ずる
細かに凹凸を形成した状態でプラスチック製蓋本体を製
造すると共に、ガスバリア材を賦形してプラスチック製
蓋本体の下面側に嵌まり合う形状とし、ついでこれらプ
ラスチック製蓋本体とガスバリア材とを嵌め合わせて圧
接した状態で所定部分を接着して一体化することによ
り、前記目的を達成した。
プラスチック製蓋本体とガスバリア材との接着を高周
波誘導加熱法で行う場合は、溶着強度とのバランスの関
係から、プラスチック製蓋本体の下面の細かい凹凸の形
成された部分の表面荒さを、JIS K 7104に規定された試
験法で10〜15μm程度の範囲に設定することが望まし
い。蓋本体下面が前記範囲よりも荒くなると、ガスバリ
ア材と蓋本体の密着状態が悪化する。また前記範囲より
も平滑になると、後述する効果を十分得られない。
プラスチック製蓋本体の下面に細かい凹凸を形成する
方法としては、各種の方法を採用できるが、成形金型に
サンドブラスト加工やシボ加工を施しておき、これを成
形品に転写する方法が好適に用いられる なお、この易開封性蓋においてプラスチック製蓋本体
とガスバリア材との接着はプラスチック製蓋本体の周辺
部分で弱化線近辺で行なわれていれば良く、プラスチッ
ク製蓋本体の中心部においてプラスチック製蓋本体とガ
スバリア材が接着されているか否かは問われない。
また、本発明は前記第3図とか第4〜7図に示した形
の容器蓋に限定されるものではない。
「作用」 プラスチック製蓋本体の被開封部の下面に周囲の弱化
線近辺に通ずる細かい凹凸が形成されていると、ガスバ
リア材を該被開封部に圧着する際にガスバリア材が蓋本
体下面に近接してもプラスチック製蓋本体とガスバリア
材が平滑面同士の接触時によく発生するような空気を包
み込んで密封してしまう現象が起きず、被開封部から外
周の弱化線近辺に向かって凹凸間の溝を通って空気が流
出できる。
「実施例」 以下、図面を参照して本発明の易開封性蓋およびその
製造方法を詳しく説明する。なお前記従来例と同一構成
部分には、同一符号を付して説明を簡略化する。
第1図は本発明の易開封性蓋の一実施例を示すもの
で、プラスチック製蓋本体10の被開封部15の一部をなす
円板部材22の下面20には、第2図に示すように全面にし
ぼが打たれている。そしてこの下面20の表面荒さは10〜
15μmとされている。
この易開封性蓋においてプラスチック製蓋本体10とガ
スバリア材11は、プラスチック製蓋本体10のフランジ部
14の部分とリング部材17の部分と円板部材22の周辺部分
で溶着されている。
次にこの易開封性蓋の製造方法の一実施例を説明す
る。
この易開封性蓋を製造するには、まずフランジ部14と
円板部材22が一体化された部材(第一部材)21およびリ
ング部材17とをそれぞれ射出成形する。フランジ部14と
円板部材22が一体化された第一部材21を成形する金型に
は、円板部材22の下面20を成形するキャビティ面にしぼ
加工が施されたものを用い、円板部材22の下面20には成
形時に細かい凹凸を形成しておく。
他方複合フィルムを賦形して、ガスバリア材11の成形
する。ついで、前記第一部材21とリング部材17を組み合
わせプラスチック製蓋本体10とし、これをガスバリア材
11に嵌め合わせる。
この後、プラスチック製蓋本体10とガスバリア材11と
を緊密に圧接し、この状態でプラスチック製蓋本体10の
フランジ部14とリング部材17と円板部材22の円周部分に
かかる部分を高周波溶着法等によりガスバリア材11に接
着する。この溶着処理は、減圧雰囲気下で行なわれるこ
とが望ましい。
この易開封性蓋においては、プラスチック製蓋本体10
の円板部材22の下面20に細かい凹凸が形成されているの
で、プラスチック製蓋本体10とガスバリア材11とを接着
する際にガスバリア材11が蓋本体10の下面に接触しても
プラスチック製蓋本体10の被開封部中央部から外周に空
気が流出できる。従ってこの易開封性蓋においては、プ
ラスチック製蓋本体10とガスバリア材11とを溶着する際
に中央部の空気を十分除去することができる。よってこ
の易開封性蓋は、レトルト処理時にプラスチック製蓋本
体10が変形するこがなく良好な外観を維持できるものと
なる。またプラスチック製蓋本体10とガスバリア材11と
の間の空気を十分除去できるので、ガスバリア材11が弛
むのを防止でき、蓋の下面側の外観も良好となる。
また前記易開封性蓋の製造方法によれば、円板部材22
の下面20に細かい凹凸を形成した状態でプラスチック製
蓋本体10を製造し、これにガスバリア材11を嵌め合わせ
て圧接一体化するので、この時点ですでにプラスチック
製蓋本体10とガスバリア材との間の空気を十分除去で
き、リング部材取り付けに関係なくレトルト処理時の変
形を防止できると共に、蓋の下面側の外観品質の低下を
防止できる。
「発明の効果」 以上説明したように本発明の易開封性蓋は、プラスチ
ック製蓋本体の下面の少なくとも中央部分に弱化線近辺
に通ずる細かい凹凸が形成されたものなので、プラスチ
ック製蓋本体とガスバリア材とを接着する際にガスバリ
ア材が蓋本体の下面に接触してもプラスチック製蓋本体
の中央部から外周に空気が流出できる。従って本発明の
易開封性蓋は、プラスチック製蓋本体のとガスバリア材
とを圧接したときにそれらの間に留まり易いの空気を十
分除去することができ、レトルト処理時の変形や、蓋下
面の外観不良を防止できる。
また本発明の易開封性蓋の製造方法では、下面の少な
くとも中央部に弱化線近辺に通ずる細かい凹凸を形成し
た状態でプラスチック製蓋本体を製造すると共に、ガス
バリア材を賦形してプラスチック製蓋本体の下面側に嵌
まる形状とし、ついでこれらプラスチック製蓋本体とガ
スバリア材とを嵌め合わせて圧接した状態で所定部分を
接着して一体化するので、プラスチック製蓋本体とガス
バリア材との間の空気を圧接時に十分除去できる。よっ
て本発明の製造方法では、蓋下面の外観が良好で、しか
もレトルト処理時に変形することがない易開封性蓋を製
造できる。
そしてこのような本発明の易開封性蓋およびその製造
方法によれば、歩留り向上によるコストダウンおよび製
品検査の負担軽減を実現できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の易開封性蓋の一実施例を示す断面図、
第2図は同実施例の蓋を構成する第一部材を示す平面
図、第3図は従来の易開封性蓋の第一の例を示す一部断
面視した斜視図、第4図は従来の易開封性蓋の第二の例
を示す平面図、第5図は同従来例を示す断面図、第6図
は同従来例を構成する第一部材を示す平面図、第7図は
同従来例を構成するリング部材を示す平面図である。 10……プラスチック製蓋本体、11……ガスバリア材、12
……弱化線、15……被開封部、20……下面。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラスチック製蓋本体の下面側にガスバリ
    ア材が積層され、該蓋本体の面中央部には弱化線で囲繞
    された被開封部が形成された易開封性蓋において、 プラスチック製蓋本体の被開封部下面の少なくとも中央
    部分には前記弱化線に通ずる細かい凹凸が形成されたこ
    とを特徴とする易開封性蓋。
  2. 【請求項2】プラスチック製蓋本体の下面側にガスバリ
    ア材が積層され該蓋本体の面中央部には弱化線で囲繞さ
    れた被開封部が形成された易開封性蓋の製造方法におい
    て、該被開封部の下面の少なくとも中央部に前記弱化線
    近傍に通ずる細かに凹凸を形成してプラスチック製蓋本
    体を製造すると共に、ガスバリア材を賦形してプラスチ
    ック製蓋本体の下面側に嵌まる形状とし、ついでこれら
    プラスチック製蓋本体とガスバリア材とを嵌め合わせて
    圧接した状態で所定部分を接着して一体化することを特
    徴とする易開封性蓋の製造方法。
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