JPH10249957A - プルリング付ガスバリヤ性スパウトの製造方法 - Google Patents
プルリング付ガスバリヤ性スパウトの製造方法Info
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- JPH10249957A JPH10249957A JP9061012A JP6101297A JPH10249957A JP H10249957 A JPH10249957 A JP H10249957A JP 9061012 A JP9061012 A JP 9061012A JP 6101297 A JP6101297 A JP 6101297A JP H10249957 A JPH10249957 A JP H10249957A
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- B65D5/746—Spouts formed separately from the container
- B65D5/747—Spouts formed separately from the container with means for piercing or cutting the container wall or a membrane connected to said wall
- B65D5/749—Spouts formed separately from the container with means for piercing or cutting the container wall or a membrane connected to said wall a major part of the container wall or membrane being removed from the container after the opening
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Abstract
(57)【要約】
【課題】フランジの下面に熱融着されるガスバリヤ性積
層フィルムの位置ずれがなく、製品のガスバリヤ特性が
良好で、品質が安定したプルリング付ガスバリヤ性スパ
ウトの製造方法を提供するものである。 【解決手段】製造方法が、前もって金型20a 内の所定の
位置に、所定寸法より大きく打ち抜いたガスバリヤ性積
層フィルム200aを装填し、このガスバリヤ性積層フィル
ムを、スパウトを成形すると同時に、スパウトのフラン
ジの下面に熱融着して、フランジが所定寸法より大きい
プルリング付ガスバリヤ性スパウトを製造する第1工程
と、このプルリング付ガスバリヤ性スパウト100bのガス
バリヤ性積層フィルムを下面に熱融着するフランジ110b
を、所定の寸法に打抜き加工する第2工程とからなる。
層フィルムの位置ずれがなく、製品のガスバリヤ特性が
良好で、品質が安定したプルリング付ガスバリヤ性スパ
ウトの製造方法を提供するものである。 【解決手段】製造方法が、前もって金型20a 内の所定の
位置に、所定寸法より大きく打ち抜いたガスバリヤ性積
層フィルム200aを装填し、このガスバリヤ性積層フィル
ムを、スパウトを成形すると同時に、スパウトのフラン
ジの下面に熱融着して、フランジが所定寸法より大きい
プルリング付ガスバリヤ性スパウトを製造する第1工程
と、このプルリング付ガスバリヤ性スパウト100bのガス
バリヤ性積層フィルムを下面に熱融着するフランジ110b
を、所定の寸法に打抜き加工する第2工程とからなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、清酒、果汁飲料、
調味料、油類や洗剤などに使用される液体用紙容器の頂
部に取り付けられるプルリング付ガスバリヤ性スパウト
の製造方法に関するものである。
調味料、油類や洗剤などに使用される液体用紙容器の頂
部に取り付けられるプルリング付ガスバリヤ性スパウト
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、液体用紙容器(10)は、図5に
示すように、四角柱状の胴部(12)をもち、その切妻
屋根形などの頂部(11)には、注出のし易さから口栓
(13)が突設されたものが広く使用されていた。この
口栓は、頂部に突出して熱融着されたスパウト(注出口
具)と、このスパウトに螺合などで着脱可能に装着する
キャップとから構成されたものである。そして、スパウ
トには、通常、内容物の保護の面と開封のし易さからプ
ルリング付ガスバリヤ性スパウトが使用されていた。こ
のプルリング付ガスバリヤ性スパウト(100)の構造
は、図3(b)又は図4(c)に示すように、フランジ
(110a)の内周縁上方に螺合部(121)を外周面
にもつ注出筒(120)を立設し、この注出筒の内側下
方に、環状薄肉脆弱線(131)を形成し、この環状薄
肉脆弱線の一近傍内側にプルリング(133)を先端に
もつ支柱(132)を突設した封鎖板(130)を設
け、フランジ(110a)の外周縁上方に貼着部(11
1)を設けたものであり、フランジの下面には、ガスバ
リヤ性を付与するために、ガスバリヤ性積層フィルム
(200a)が熱融着されていた。このプルリング付ガ
スバリヤ性スパウトの製造方法は、図3(a)に示すよ
うに、金型(20a)内に前もって所定寸法に打抜き加
工されたガスバリヤ性積層フィルム(200a)を所定
位置に装填し(矢印1)、型締めして(矢印2)型内に
熱溶融したポリエチレンなどの熱可塑性樹脂を射出し
(矢印3)、スパウトを成形すると同時に、このスパウ
トのフランジの下面に、ガスバリヤ性積層フィルムを熱
融着したものか、または、図4(a)に示すように、型
締めして(矢印1)熱溶融した熱可塑性樹脂を射出して
(矢印2)スパウトを成形し、このスパウト(100
a)のフランジ(110a)下面に、図4(b)に示す
ように、所定寸法に打ち抜いた積層フィルム(200
a)を各種の熱融着法で熱融着したものであった。そし
て、スパウトの液体用紙容器への取り付けは、キャップ
を装着したスパウトを液体用紙容器の頂部の口栓装着孔
に突出させ、フランジの貼着部上面を容器の内面に超音
波シール法などにより熱融着したものであり、内容物を
使用するときには、スパウトからキャップを取り外し、
スパウトの注出筒の内側に収容されているプルリングを
指で上方手前に引っ張って、封鎖板に形成されている環
状薄肉脆弱線を引き裂いて容器を開口していた。
示すように、四角柱状の胴部(12)をもち、その切妻
屋根形などの頂部(11)には、注出のし易さから口栓
(13)が突設されたものが広く使用されていた。この
口栓は、頂部に突出して熱融着されたスパウト(注出口
具)と、このスパウトに螺合などで着脱可能に装着する
キャップとから構成されたものである。そして、スパウ
トには、通常、内容物の保護の面と開封のし易さからプ
ルリング付ガスバリヤ性スパウトが使用されていた。こ
のプルリング付ガスバリヤ性スパウト(100)の構造
は、図3(b)又は図4(c)に示すように、フランジ
(110a)の内周縁上方に螺合部(121)を外周面
にもつ注出筒(120)を立設し、この注出筒の内側下
方に、環状薄肉脆弱線(131)を形成し、この環状薄
肉脆弱線の一近傍内側にプルリング(133)を先端に
もつ支柱(132)を突設した封鎖板(130)を設
け、フランジ(110a)の外周縁上方に貼着部(11
1)を設けたものであり、フランジの下面には、ガスバ
リヤ性を付与するために、ガスバリヤ性積層フィルム
(200a)が熱融着されていた。このプルリング付ガ
スバリヤ性スパウトの製造方法は、図3(a)に示すよ
うに、金型(20a)内に前もって所定寸法に打抜き加
工されたガスバリヤ性積層フィルム(200a)を所定
位置に装填し(矢印1)、型締めして(矢印2)型内に
熱溶融したポリエチレンなどの熱可塑性樹脂を射出し
(矢印3)、スパウトを成形すると同時に、このスパウ
トのフランジの下面に、ガスバリヤ性積層フィルムを熱
融着したものか、または、図4(a)に示すように、型
締めして(矢印1)熱溶融した熱可塑性樹脂を射出して
(矢印2)スパウトを成形し、このスパウト(100
a)のフランジ(110a)下面に、図4(b)に示す
ように、所定寸法に打ち抜いた積層フィルム(200
a)を各種の熱融着法で熱融着したものであった。そし
て、スパウトの液体用紙容器への取り付けは、キャップ
を装着したスパウトを液体用紙容器の頂部の口栓装着孔
に突出させ、フランジの貼着部上面を容器の内面に超音
波シール法などにより熱融着したものであり、内容物を
使用するときには、スパウトからキャップを取り外し、
スパウトの注出筒の内側に収容されているプルリングを
指で上方手前に引っ張って、封鎖板に形成されている環
状薄肉脆弱線を引き裂いて容器を開口していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来のプルリング付ガスバリヤ性スパウトの製造方法に
おいては、フランジの下面の所定位置に熱融着されるガ
スバリヤ性積層フィルムが、大量生産中に位置ずれを発
生することがあり、液体用紙容器のガスバリヤ特性を低
下させることがあった。
従来のプルリング付ガスバリヤ性スパウトの製造方法に
おいては、フランジの下面の所定位置に熱融着されるガ
スバリヤ性積層フィルムが、大量生産中に位置ずれを発
生することがあり、液体用紙容器のガスバリヤ特性を低
下させることがあった。
【0004】本発明は、上述の従来のプルリング付ガス
バリヤ性スパウトの製造方法における問題を解決するも
のであり、フランジの下面に熱融着されるガスバリヤ性
積層フィルムの位置ずれがなく、製品のガスバリヤ特性
が良好で、品質が安定したプルリング付ガスバリヤ性ス
パウトの製造方法を提供するものである。
バリヤ性スパウトの製造方法における問題を解決するも
のであり、フランジの下面に熱融着されるガスバリヤ性
積層フィルムの位置ずれがなく、製品のガスバリヤ特性
が良好で、品質が安定したプルリング付ガスバリヤ性ス
パウトの製造方法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明は、
液体用紙容器の頂部に突設するプルリング付ガスバリヤ
性スパウトの製造方法において、図1(a)に示すよう
に、前もって金型(20a)内の所定の位置に、所定寸
法より大きく打ち抜いたガスバリヤ性積層フィルム(2
00b)を装填し、このガスバリヤ性積層フィルムを、
スパウトを成形すると同時に、スパウトのフランジの下
面に熱融着して、フランジが所定寸法より大きいプルリ
ング付ガスバリヤ性スパウトを製造する第1工程と、図
1(b)に示すように、このプルリング付ガスバリヤ性
スパウト(100b)の前記ガスバリヤ性積層フィルム
を下面に熱融着する前記フランジ(110b)を、所定
の寸法に打抜き加工する第2工程とからなることを特徴
とするプルリング付ガスバリヤ性スパウト(100a)
の製造方法である。
液体用紙容器の頂部に突設するプルリング付ガスバリヤ
性スパウトの製造方法において、図1(a)に示すよう
に、前もって金型(20a)内の所定の位置に、所定寸
法より大きく打ち抜いたガスバリヤ性積層フィルム(2
00b)を装填し、このガスバリヤ性積層フィルムを、
スパウトを成形すると同時に、スパウトのフランジの下
面に熱融着して、フランジが所定寸法より大きいプルリ
ング付ガスバリヤ性スパウトを製造する第1工程と、図
1(b)に示すように、このプルリング付ガスバリヤ性
スパウト(100b)の前記ガスバリヤ性積層フィルム
を下面に熱融着する前記フランジ(110b)を、所定
の寸法に打抜き加工する第2工程とからなることを特徴
とするプルリング付ガスバリヤ性スパウト(100a)
の製造方法である。
【0006】次に、本発明の第2の発明は、液体用紙容
器の頂部に突設するプルリング付ガスバリヤ性スパウト
の製造方法において、図2(a)及び(b)に示すよう
に、前もって金型(20a)内の所定位置に、巻き取り
状のガスバリヤ性積層フィルム(200c)を装填し、
このガスバリヤ性積層フィルムを、スパウトを成形する
と同時に、スパウトのフランジの下面に熱融着して、フ
ランジが所定寸法より大きいプルリング付ガスバリヤ性
スパウトを製造したのち、同一金型(20aと20b)
内で、前記ガスバリヤ性積層フィルムを下面に熱融着す
る前記フランジを、所定の寸法に打抜き加工したことを
特徴とするプルリング付ガスバリヤ性スパウト(100
a)の製造方法である。
器の頂部に突設するプルリング付ガスバリヤ性スパウト
の製造方法において、図2(a)及び(b)に示すよう
に、前もって金型(20a)内の所定位置に、巻き取り
状のガスバリヤ性積層フィルム(200c)を装填し、
このガスバリヤ性積層フィルムを、スパウトを成形する
と同時に、スパウトのフランジの下面に熱融着して、フ
ランジが所定寸法より大きいプルリング付ガスバリヤ性
スパウトを製造したのち、同一金型(20aと20b)
内で、前記ガスバリヤ性積層フィルムを下面に熱融着す
る前記フランジを、所定の寸法に打抜き加工したことを
特徴とするプルリング付ガスバリヤ性スパウト(100
a)の製造方法である。
【0007】次に、本発明の第3の発明は、前記ガスバ
リヤ性積層フィルムが、ガスバリヤ性層として金属箔層
又は金属蒸着層を積層中に含むことを特徴とする第1の
発明又は第2の発明に記載のプルリング付ガスバリヤ性
スパウトの製造方法である。
リヤ性積層フィルムが、ガスバリヤ性層として金属箔層
又は金属蒸着層を積層中に含むことを特徴とする第1の
発明又は第2の発明に記載のプルリング付ガスバリヤ性
スパウトの製造方法である。
【0008】そして、本発明の第4の発明は、前記ガス
バリヤ性積層フィルムが、ガスバリヤ性層としてガスバ
リヤ性合成樹脂層を積層中に含むことを特徴とする第1
の発明又は第2の発明に記載のプルリング付ガスバリヤ
性スパウトの製造方法である。
バリヤ性積層フィルムが、ガスバリヤ性層としてガスバ
リヤ性合成樹脂層を積層中に含むことを特徴とする第1
の発明又は第2の発明に記載のプルリング付ガスバリヤ
性スパウトの製造方法である。
【0009】
【作用】本発明のプルリング付ガスバリヤ性スパウトの
製造方法においては、所定寸法より大きいフランジの裏
面にガスバリヤ性積層フィルムを熱融着したのち、裏面
にガスバリヤ性積層フィルムが熱融着する所定寸法より
大きいフランジを、所定寸法に打抜き加工するため、フ
ランジの下面の全体に積層フィルムが熱融着しており、
ガスバリヤ特性が良好なプルリング付ガスバリヤ性スパ
ウトを安定して製造することができる。
製造方法においては、所定寸法より大きいフランジの裏
面にガスバリヤ性積層フィルムを熱融着したのち、裏面
にガスバリヤ性積層フィルムが熱融着する所定寸法より
大きいフランジを、所定寸法に打抜き加工するため、フ
ランジの下面の全体に積層フィルムが熱融着しており、
ガスバリヤ特性が良好なプルリング付ガスバリヤ性スパ
ウトを安定して製造することができる。
【0010】また、本発明のプルリング付ガスバリヤ性
スパウトの製造方法においては、ガスバリヤ性層として
金属箔層又は金属蒸着層を積層中に含むガスバリヤ性積
層フィルムと、ガスバリヤ性層としてガスバリヤ性合成
樹脂層を積層中に含むガスバリヤ性積層フィルムとを、
内容物に合わせて選択使用することができるため、内容
物により積層フィルムのガスバリヤ性が損なわれること
がなく、製品のガスバリヤ特性が良好である。
スパウトの製造方法においては、ガスバリヤ性層として
金属箔層又は金属蒸着層を積層中に含むガスバリヤ性積
層フィルムと、ガスバリヤ性層としてガスバリヤ性合成
樹脂層を積層中に含むガスバリヤ性積層フィルムとを、
内容物に合わせて選択使用することができるため、内容
物により積層フィルムのガスバリヤ性が損なわれること
がなく、製品のガスバリヤ特性が良好である。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照にしながら、本
発明の実施形態について具体的に説明する。図1(a)
及び(b)は、本発明の一実施形態のプルリング付ガス
バリヤ性スパウトの製造方法の概要を示す説明図であ
り、(c)は、製造されたそのスパウトの断面図であ
る。そして、図2(a)及び(b)は、本発明の他の一
実施形態のプルリング付ガスバリヤ性スパウトの製造方
法の概要を示す説明図であり、(c)は、製造されたそ
のスパウトの断面図である。
発明の実施形態について具体的に説明する。図1(a)
及び(b)は、本発明の一実施形態のプルリング付ガス
バリヤ性スパウトの製造方法の概要を示す説明図であ
り、(c)は、製造されたそのスパウトの断面図であ
る。そして、図2(a)及び(b)は、本発明の他の一
実施形態のプルリング付ガスバリヤ性スパウトの製造方
法の概要を示す説明図であり、(c)は、製造されたそ
のスパウトの断面図である。
【0012】本発明の製造方法により製造されるプルリ
ング付ガスバリヤ性スパウトは、液体用紙容器の例えば
頂部の傾斜板に口栓取付孔に、スパウトの注出筒又はキ
ャップを装着した注出筒を容器内側から挿入して、フラ
ンジの上面を容器の内面に超音波シール法などで熱融着
させて突設するものである。
ング付ガスバリヤ性スパウトは、液体用紙容器の例えば
頂部の傾斜板に口栓取付孔に、スパウトの注出筒又はキ
ャップを装着した注出筒を容器内側から挿入して、フラ
ンジの上面を容器の内面に超音波シール法などで熱融着
させて突設するものである。
【0013】このプルリング付ガスバリヤ性スパウトの
本発明の製造方法の一実施形態は、図1(a)に示すよ
うに、射出成形機に取り付けたスパウトの射出成形用割
金型(20aと20b)の一方の金型(20a)の所定
の位置に、最終製品の所定寸法より大きく打ち抜いたガ
スバリヤ性積層フィルム(200b)を前もって装填
し、型締めして(矢印1)型内に熱溶融したポリエチレ
ンなどの熱可塑性樹脂を射出し(矢印2)、スパウトを
成形すると同時に、このスパウトのフランジの下面に、
ガスバリヤ性積層フィルムを熱融着して、フランジが所
定寸法より大きいプルリング付ガスバリヤ性スパウトを
製造し、次に、図1(b)に示すように、このプルリン
グ付ガスバリヤ性スパウト(100b)のガスバリヤ性
積層フィルムを下面に熱融着する所定寸法より大きいフ
ランジ(110b)を、所定の寸法に打抜き加工して、
余剰のフランジ(110c)を取り去り、最終製品のプ
ルリング付ガスバリヤ性スパウト(100a)を製造す
るものである。
本発明の製造方法の一実施形態は、図1(a)に示すよ
うに、射出成形機に取り付けたスパウトの射出成形用割
金型(20aと20b)の一方の金型(20a)の所定
の位置に、最終製品の所定寸法より大きく打ち抜いたガ
スバリヤ性積層フィルム(200b)を前もって装填
し、型締めして(矢印1)型内に熱溶融したポリエチレ
ンなどの熱可塑性樹脂を射出し(矢印2)、スパウトを
成形すると同時に、このスパウトのフランジの下面に、
ガスバリヤ性積層フィルムを熱融着して、フランジが所
定寸法より大きいプルリング付ガスバリヤ性スパウトを
製造し、次に、図1(b)に示すように、このプルリン
グ付ガスバリヤ性スパウト(100b)のガスバリヤ性
積層フィルムを下面に熱融着する所定寸法より大きいフ
ランジ(110b)を、所定の寸法に打抜き加工して、
余剰のフランジ(110c)を取り去り、最終製品のプ
ルリング付ガスバリヤ性スパウト(100a)を製造す
るものである。
【0014】また、本発明の他の一実施形態のプルリン
グ付ガスバリヤ性スパウトの製造方法は、図2(a)に
示すように、射出成形機に取り付けたスパウトの射出成
形用割金型(20aと20b)の一方の金型(20a)
の所定の位置に、巻き取り状のガスバリヤ性積層フィル
ム(200c)を前もって装填し、型締めして(矢印
1)型内に熱溶融したポリエチレンなどの熱可塑性樹脂
を射出し(矢印2)、スパウトを成形すると同時に、こ
のスパウトのフランジの下面に、ガスバリヤ性積層フィ
ルムを熱融着し、フランジが所定寸法より大きいプルリ
ング付ガスバリヤ性スパウトを製造したのち、同一金型
内で、巻き取り状のガスバリヤ性積層フィルムを下面に
熱融着する所定寸法より大きいフランジを、打抜き刃
(21)で所定の寸法に打抜き加工し(矢印3)、図2
(b)に示すように、余剰のフランジ(110c)を取
り去って、最終製品のプルリング付ガスバリヤ性スパウ
ト(100a)を製造し、型開きし(矢印1)、製品を
取出し、積層フィルムを送る(矢印2)ものである。
グ付ガスバリヤ性スパウトの製造方法は、図2(a)に
示すように、射出成形機に取り付けたスパウトの射出成
形用割金型(20aと20b)の一方の金型(20a)
の所定の位置に、巻き取り状のガスバリヤ性積層フィル
ム(200c)を前もって装填し、型締めして(矢印
1)型内に熱溶融したポリエチレンなどの熱可塑性樹脂
を射出し(矢印2)、スパウトを成形すると同時に、こ
のスパウトのフランジの下面に、ガスバリヤ性積層フィ
ルムを熱融着し、フランジが所定寸法より大きいプルリ
ング付ガスバリヤ性スパウトを製造したのち、同一金型
内で、巻き取り状のガスバリヤ性積層フィルムを下面に
熱融着する所定寸法より大きいフランジを、打抜き刃
(21)で所定の寸法に打抜き加工し(矢印3)、図2
(b)に示すように、余剰のフランジ(110c)を取
り去って、最終製品のプルリング付ガスバリヤ性スパウ
ト(100a)を製造し、型開きし(矢印1)、製品を
取出し、積層フィルムを送る(矢印2)ものである。
【0015】本発明の製造方法で製造されたプルリング
付ガスバリヤ性スパウト(100a)は、図1(c)及
び図2(c)に示すように、フランジ(110a)の下
面の全面に、ガスバリヤ性積層フィルム(200a)が
熱融着されており、従来のスパウトのように、積層フィ
ルムの位置ずれの危惧が全くない。なお、積層フィルム
の露出する端面は、打抜き加工するときの剪断応力によ
って圧縮させれて、最小限の断面表面積になっている。
付ガスバリヤ性スパウト(100a)は、図1(c)及
び図2(c)に示すように、フランジ(110a)の下
面の全面に、ガスバリヤ性積層フィルム(200a)が
熱融着されており、従来のスパウトのように、積層フィ
ルムの位置ずれの危惧が全くない。なお、積層フィルム
の露出する端面は、打抜き加工するときの剪断応力によ
って圧縮させれて、最小限の断面表面積になっている。
【0016】そして、使用するガスバリヤ性積層フィル
ムは、ガスバリヤ性層として金属箔層又は金属蒸着層を
積層中に含む、例えばポリエチレン層/アルミニウム箔
層/ポリエチレン層構成などの積層フィルムや、ガスバ
リヤ性層としてガスバリヤ性合成樹脂層を積層中に含
む、例えばポリエチレン層/接着剤/ポリ塩化ビニリデ
ン/接着剤/ポリエチレン層構成などの積層フィルム
を、内容物に合わせて選択使用することができる。
ムは、ガスバリヤ性層として金属箔層又は金属蒸着層を
積層中に含む、例えばポリエチレン層/アルミニウム箔
層/ポリエチレン層構成などの積層フィルムや、ガスバ
リヤ性層としてガスバリヤ性合成樹脂層を積層中に含
む、例えばポリエチレン層/接着剤/ポリ塩化ビニリデ
ン/接着剤/ポリエチレン層構成などの積層フィルム
を、内容物に合わせて選択使用することができる。
【0017】
【発明の効果】本発明の製造方法により製造されたプル
リング付ガスバリヤ性スパウトは、フランジの下面の全
面に、ガスバリヤ性積層フィルムがインサート射出成形
法で熱融着されているため、従来の製造方法における積
層フィルムの位置ずれの危惧がなく、製品のガスバリヤ
特性が良好で安定している。
リング付ガスバリヤ性スパウトは、フランジの下面の全
面に、ガスバリヤ性積層フィルムがインサート射出成形
法で熱融着されているため、従来の製造方法における積
層フィルムの位置ずれの危惧がなく、製品のガスバリヤ
特性が良好で安定している。
【0018】また、内容物に合わせて、ガスバリヤ性積
層フィルムを選択使用することができるため、内容物に
より積層フィルムのガスバリヤ性が損なわれることがな
く、製品のガスバリヤ特性が良好である。
層フィルムを選択使用することができるため、内容物に
より積層フィルムのガスバリヤ性が損なわれることがな
く、製品のガスバリヤ特性が良好である。
【図1】(a)及び(b)は、本発明の一実施形態のプ
ルリング付ガスバリヤ性スパウトの製造方法の概要を示
す説明図であり、(c)は、製造されたそのスパウトの
断面図である。
ルリング付ガスバリヤ性スパウトの製造方法の概要を示
す説明図であり、(c)は、製造されたそのスパウトの
断面図である。
【図2】(a)及び(b)は、本発明の他の一実施形態
のプルリング付ガスバリヤ性スパウトの製造方法の概要
を示す説明図であり、(c)は、製造されたそのスパウ
トの断面図である。
のプルリング付ガスバリヤ性スパウトの製造方法の概要
を示す説明図であり、(c)は、製造されたそのスパウ
トの断面図である。
【図3】(a)は、従来の一例のプルリング付ガスバリ
ヤ性スパウトの製造方法の概要を示す説明図であり、
(b)は、製造されたそのスパウトの断面図である。
ヤ性スパウトの製造方法の概要を示す説明図であり、
(b)は、製造されたそのスパウトの断面図である。
【図4】(a)及び(b)は、従来の他の一例のプルリ
ング付ガスバリヤ性スパウトの製造方法の概要を示す説
明図であり、(c)は、製造されたそのスパウトの断面
図である。
ング付ガスバリヤ性スパウトの製造方法の概要を示す説
明図であり、(c)は、製造されたそのスパウトの断面
図である。
【図5】頂部に口栓付の一例の液体用紙容器の斜視図で
ある。
ある。
10……液体用紙容器 11……頂部 12……胴部 13……口栓 20a,20b……金型 21……打抜き刃 100a,100b……スパウト 110a,100b,100c……フランジ 111……貼着部 120……注出筒 121……螺合部 130……封鎖部 131……環状薄肉脆弱線 132……支柱 133……プルリング 200a,200b,200c……ガスバリヤ性積層フ
ィルム
ィルム
Claims (4)
- 【請求項1】液体用紙容器の頂部に突設するプルリング
付ガスバリヤ性スパウトの製造方法において、前もって
金型内の所定の位置に、所定寸法より大きく打ち抜いた
ガスバリヤ性積層フィルムを装填し、このガスバリヤ性
積層フィルムを、スパウトを成形すると同時に、スパウ
トのフランジの下面に熱融着して、フランジが所定寸法
より大きいプルリング付ガスバリヤ性スパウトを製造す
る第1工程と、このプルリング付ガスバリヤ性スパウト
の前記ガスバリヤ性積層フィルムを下面に熱融着する前
記フランジを、所定の寸法に打抜き加工する第2工程と
からなることを特徴とするプルリング付ガスバリヤ性ス
パウトの製造方法。 - 【請求項2】液体用紙容器の頂部に突設するプルリング
付ガスバリヤ性スパウトの製造方法において、前もって
金型内の所定位置に、巻き取り状のガスバリヤ性積層フ
ィルムを装填し、このガスバリヤ性積層フィルムを、ス
パウトを成形すると同時に、スパウトのフランジの下面
に熱融着して、フランジが所定寸法より大きいプルリン
グ付ガスバリヤ性スパウトを製造したのち、同一金型内
で、前記ガスバリヤ性積層フィルムを下面に熱融着する
前記フランジを、所定の寸法に打抜き加工したことを特
徴とするプルリング付ガスバリヤ性スパウトの製造方
法。 - 【請求項3】前記ガスバリヤ性積層フィルムが、ガスバ
リヤ性層として金属箔層又は金属蒸着層を積層中に含む
ことを特徴とする請求項1又は2記載のプルリング付ガ
スバリヤ性スパウトの製造方法。 - 【請求項4】前記ガスバリヤ性積層フィルムが、ガスバ
リヤ性層としてガスバリヤ性合成樹脂層を積層中に含む
ことを特徴とする請求項1又は2記載のプルリング付ガ
スバリヤ性スパウトの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9061012A JPH10249957A (ja) | 1997-03-14 | 1997-03-14 | プルリング付ガスバリヤ性スパウトの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9061012A JPH10249957A (ja) | 1997-03-14 | 1997-03-14 | プルリング付ガスバリヤ性スパウトの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10249957A true JPH10249957A (ja) | 1998-09-22 |
Family
ID=13159003
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9061012A Pending JPH10249957A (ja) | 1997-03-14 | 1997-03-14 | プルリング付ガスバリヤ性スパウトの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10249957A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011230798A (ja) * | 2010-04-27 | 2011-11-17 | Nihon Tetra Pak Kk | 注出口栓、注出口栓の製造法及び包装容器 |
EP2508432A1 (en) * | 2009-11-30 | 2012-10-10 | Tetra Laval Holdings & Finance S.A. | Packaging container manufacturing method, spout stopper, and packaging container |
CN104228076A (zh) * | 2014-09-29 | 2014-12-24 | 江阴德玛斯特钻具有限公司 | 外翻边型钻杆保护套生产流水线 |
JP2017036049A (ja) * | 2015-08-06 | 2017-02-16 | Dainippon Printing Co Ltd | スパウトおよびスパウトの製造方法 |
-
1997
- 1997-03-14 JP JP9061012A patent/JPH10249957A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2508432A1 (en) * | 2009-11-30 | 2012-10-10 | Tetra Laval Holdings & Finance S.A. | Packaging container manufacturing method, spout stopper, and packaging container |
EP2508432A4 (en) * | 2009-11-30 | 2013-04-24 | Tetra Laval Holdings & Finance | METHOD FOR PRODUCING A PACKAGING CONTAINER, CAP AND PACKAGING CONTAINER |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040220 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040302 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040817 |