JPH11121881A - フレキシブルプリント配線板 - Google Patents

フレキシブルプリント配線板

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JPH11121881A
JPH11121881A JP28087897A JP28087897A JPH11121881A JP H11121881 A JPH11121881 A JP H11121881A JP 28087897 A JP28087897 A JP 28087897A JP 28087897 A JP28087897 A JP 28087897A JP H11121881 A JPH11121881 A JP H11121881A
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JP
Japan
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printed wiring
thickness
flexible printed
wiring board
layers
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JP28087897A
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English (en)
Inventor
Misako Ozoegawa
みさ子 小副川
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/03Use of materials for the substrate
    • H05K1/0393Flexible materials
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/22Secondary treatment of printed circuits
    • H05K3/28Applying non-metallic protective coatings
    • H05K3/281Applying non-metallic protective coatings by means of a preformed insulating foil

Landscapes

  • Non-Metallic Protective Coatings For Printed Circuits (AREA)
  • Structure Of Printed Boards (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 とくに両面板などの多層構造を有し、しかも
1方向に繰り返し屈曲して使用されるフレキシブルプリ
ント配線板1の、屈曲時に外側に位置する導体回路層1
1を構成する導体回路11aの断線をより確実に防止し
て、耐屈曲性を向上させる。 【解決手段】 ともに樹脂フィルムf1〜f3を主体と
して形成された、フレキシブルプリント配線板1の両面
を覆う2層の保護層13、14のうち、屈曲時に外側と
なる保護層14の厚みを、内側となる保護層13の厚み
より大きくした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば電子機器
類の可動部への配線などにおいて、1方向に繰り返し屈
曲して使用されるフレキシブルプリント配線板に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】たとえばインクジェットプリンタのヘッ
ドなどの、電子機器類の可動部への配線などの用途に、
フレキシブルプリント配線板が広く用いられている。近
時、電子機器類の小型化および高機能化にともなって、
フレキシブルプリント配線板を配置するスペースが減少
する傾向にあり、しかもそれと相反してフレキシブルプ
リント配線板自体の配線量は増加する傾向にあるため、
その打開策として、それぞれ複数の導体回路からなる2
層の導体回路層を両面に設けたいわゆる両面板などの、
多層構造のものが一般化しつつある。
【0003】しかし、上記のようにフレキシブルプリン
ト配線板を構成する層数が増加するほど、その柔軟性が
低下して、屈曲が容易でなくなる傾向にあり、これに対
応すべく、導体回路となる銅箔、基材や保護層などの樹
脂フィルム、およびこれらの各層を接着する接着剤層な
どの、フレキシブルプリント配線板を構成する各層の厚
みをそれぞれ小さくして、全体の厚みを小さくし、それ
によって柔軟性を向上して屈曲しやすくするという方法
がとられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
に各層を薄くした場合には、屈曲を繰り返した際に生じ
る引張ひずみによる、導体回路層を構成する各導体回路
の断線が発生しやすく、フレキシブルプリント配線板の
耐屈曲性が低下するという問題がある。特開平7−28
3494号公報には、導体回路層が1層のみの片面板で
あって、かつ1方向でなく表裏両方向に繰り返し屈曲し
て使用されるフレキシブルプリント配線板において、全
体の層構成を、導体回路層を中心として、その上下で厚
み方向に対称としたものが提案されている。
【0005】かかる構成によれば、屈曲時に、フレキシ
ブルプリント配線板を構成する各層に加わる引張ひずみ
が最も小さくなる、厚み方向の中心位置に導体回路層が
位置することになるため、当該導体回路層を構成する各
導体回路の断線が発生しにくく、フレキシブルプリント
配線板の耐屈曲性が向上するとされている。しかし、前
記両面板などの多層構造を有し、しかも1方向に繰り返
し屈曲して使用されるフレキシブルプリント配線板にお
いて、上記の先行技術に倣って、全体の層構成を、全体
の厚み方向の中心位置を中心として対称とした場合に
は、屈曲時に、屈曲方向の外方に位置する導体回路層に
加わる引張ひずみがかえって大きくなって、当該導体回
路層を構成する導体回路の断線が発生しやすくなること
が、発明者らの検討によって明らかとなった。
【0006】本発明の目的は、とくに両面板などの多層
構造を有し、しかも1方向に繰り返し屈曲して使用され
るフレキシブルプリント配線板の、導体回路層を構成す
る導体回路の断線をより確実に防止して、耐屈曲性を向
上させることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の、本発明のフレキシブルプリント配線板は、両面を覆
う2層の保護層間に少なくとも1層の導体回路層を備
え、1方向に繰り返し屈曲して使用されるフレキシブル
プリント配線板であって、上記両保護層がともに樹脂フ
ィルムを主体としており、屈曲時に外側となる保護層の
厚みを、内側となる保護層の厚みより大きくしたことを
特徴とする。
【0008】かかる本発明のフレキシブルプリント配線
板においては、上記の構成とすることによって、屈曲方
向の外方に位置する導体回路層、とくに屈曲方向の最外
部に位置する導体回路層の形成位置を、屈曲時に、フレ
キシブルプリント配線板を構成する各層に加わる引張ひ
ずみが最も小さくなる厚み方向の中心位置に近づけるこ
とができる。このため、これらの導体回路層に加わる引
張ひずみがこれまでよりも小さくなって、導体回路層を
構成する導体回路の断線をより確実に防止することが可
能となり、上記両保護層がともに、柔軟で屈曲しやすい
ために、フレキシブルプリント配線板を構成する各層、
とくに導体回路層に加わる引張ひずみを小さくできる樹
脂フィルムを主体とすることと相まって、フレキシブル
プリント配線板の耐屈曲性が向上する。
【0009】なお本発明の構成は、とくに前述した両面
板などの、2層以上の導体回路層を備えた多層構造のフ
レキシブルプリント配線板に適しているが、1層のみの
導体回路層を備えた単層構造のものにも、いうまでもな
く適用可能である。また、屈曲時に外側となる保護層の
厚みを、内側となる保護層の厚みよりどの程度大きくす
るかは、本発明ではとくに限定されないが、(i) 屈曲時
に、屈曲方向の最外部に位置する導体回路層の最外面
と、フレキシブルプリント配線板の厚み方向の中心位置
との、厚み方向の距離αと、(ii)フレキシブルプリント
配線板全体の厚みβとが、式(1):
【0010】
【数2】α/β×100≦25(%) の比率を満足するように、両者の厚みを設定するのが好
ましい。上記の比率(以下「偏心率」という)が25%
を超えた場合には、上に述べた本発明の作用効果が不十
分となって、とくに屈曲方向の最外部に位置する導体回
路層を構成する導体回路の、屈曲時の断線を確実に防止
できないおそれがあるのに対し、25%以下である場合
には、導体回路層を構成する導体回路の、屈曲時の断線
を、より確実に防止することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明のフレキシブルプリ
ント配線板を、その実施の形態の一例を示す図面を参照
しつつ説明する。まず図1(a)(b)の例について説明す
る。この例のフレキシブルプリント配線板1は、同図
(a) に示すように、柔軟な樹脂フィルムにて形成された
基材10の両面に、それぞれ接着剤層g1、g2を介し
て2層の導体回路層11、12を設けたいわゆる両面板
であって、当該導体回路層11、12を覆うように、そ
の両面に2層の保護層13、14を設けたものである。
【0012】かかるフレキシブルプリント配線板1は、
同図(b) に示すように1方向に繰り返し屈曲して使用さ
れるもので、その両端の両面にはそれぞれ、上記2層の
導体回路層11、12を構成するそれぞれ複数の導体回
路11a、12aを他部材と電気的に接続すべく、保護
層13、14を形成せずに外部に露出させた端子部1
a、1bが設けられている。
【0013】そしてこの例では、上記各部のうち、両図
において白矢印で示す屈曲方向外側Doの保護層13の
厚みが、その層数を多くすることで、黒矢印で示す屈曲
方向内側Diの保護層14の厚みより大きく設定されて
いる。詳しくは、後者の保護層14が、導体回路層12
を覆うべく、当該導体回路層12上に積層された、接着
剤層g4と樹脂フィルムf2の2層にて形成されている
のに対し、前者の保護層13は、導体回路層11を覆う
べく、当該導体回路層11上に上記と同様にして積層さ
れた、接着剤層g3と樹脂フィルムf1の2層の上に、
さらに接着剤層g5および樹脂フィルムf3の2層を追
加、積層することによって形成されており、かかる追加
の2層分だけ、保護層13の厚みが保護層14の厚みよ
り大きく設定されている。
【0014】かかる構成によれば、2層の導体回路層1
1、12のうち、屈曲時に、屈曲方向の最外部に位置す
る導体回路層11の形成位置が、フレキシブルプリント
配線板1を構成する各層に加わる引張ひずみが最も小さ
くなる厚み方向の中心位置(図中一点鎖線CLで示す)
に近づくため、当該導体回路層11に加わる引張ひずみ
がこれまでよりも小さくなって、導体回路層11を構成
する各導体回路11aの断線がより確実に防止される。
【0015】なお前述したように、上記導体回路層11
の最外面とフレキシブルプリント配線板1の厚み方向の
中心位置CLとの厚み方向の距離αと、フレキシブルプ
リント配線板1の全体の厚みβとから、前記式(1) で表
される偏心率は、25%以下であるのが好ましい。また
とくに上述した効果のさらなる向上を考慮すると、上記
の偏心率は、かかる範囲内でもできるだけ小さいのが好
ましく、後述する実施例の結果より明らかなように13
%以下、とくに10%以下であるのがさらに好ましい。
【0016】つぎに、図2(a) の例について説明する。
この例のフレキシブルプリント配線板1は、先の例と同
様に、柔軟な樹脂フィルムにて形成された基材10の両
面に、それぞれ接着剤層g1、g2を介して2層の導体
回路層11、12を設けたいわゆる両面板であって、当
該導体回路層11、12を覆うように、その両面に2層
の保護層13、14を設けたものである。
【0017】そしてこの例では、前者の保護層13が、
導体回路層11を覆うべく、当該導体回路層11上に積
層された、接着剤層g3と樹脂フィルムf1の2層にて
形成され、かつ後者の保護層14が、導体回路層12を
覆うべく、当該導体回路層12上に積層された、接着剤
層g4と樹脂フィルムf2の2層にて形成されていると
ともに、樹脂フィルムf1の厚みを樹脂フィルムf2の
厚みより大きくすることで、保護層13の厚みが保護層
14の厚みより大きく設定されている。
【0018】かかる構成によれば、前記と同様に2層の
導体回路層11、12のうち、屈曲時に、屈曲方向の最
外部に位置する導体回路層11の形成位置が、フレキシ
ブルプリント配線板1を構成する各層に加わる引張ひず
みが最も小さくなる厚み方向の中心位置CLに近づくた
め、当該導体回路層11に加わる引張ひずみがこれまで
よりも小さくなって、導体回路層11を構成する各導体
回路11aの断線がより確実に防止される。
【0019】また上記の構成では、先のものに比べて層
数が少なくて済む分、構造が簡単で製造が容易である
上、前述したように柔軟で屈曲しやすく、とくに導体回
路層11に加わる引張ひずみを小さくできる樹脂フィル
ムの占める割合が多いので、柔軟性が向上して屈曲しや
すくなるという利点がある。また、層数が多いものと同
程度の柔軟性があればよい場合には、とくに2層の導体
回路層11、12の厚みを大きくすることによって、当
該導体回路層11、12を構成する導体回路11a、1
2aの断線を、さらに確実に防止できるという利点もあ
る。
【0020】なおこの例の場合にも、上記導体回路層1
1の最外面とフレキシブルプリント配線板1の厚み方向
の中心位置CLとの厚み方向の距離αと、フレキシブル
プリント配線板1の全体の厚みβとの、前記式(1) で表
される偏心率は、25%以下であるのが好ましい。しか
もこの例のフレキシブルプリント配線板1は、上記のよ
うに全体としての層数が少なく、かつ柔軟な樹脂フィル
ムの占める割合が多くて、先の図1の例よりも柔軟性が
よいので、これも後述する実施例の結果より明らかなよ
うに、偏心率は上記25%付近から、十分な効果を発揮
することができる。
【0021】上記図1および図2の例のフレキシブルプ
リント配線板はいずれも、従来と同様にして製造するこ
とができる。すなわち、柔軟な樹脂フィルムにて形成さ
れた基材10の両面に、それぞれ接着剤層g1、g2を
介して積層した、銅箔などの金属箔を、常法によりエッ
チングして、それぞれ複数の導体回路11a、11bを
有する2層の導体回路層11、12を有する両面板を作
製したのち、この両面板の両面にそれぞれ、接着剤層付
きの樹脂フィルムをラミネートして、厚みの違う2層の
保護層13、14を形成すればよい。
【0022】上記のうち基材10、ならびに保護層1
3、14を構成する樹脂フィルムf1〜f3としてはそ
れぞれ、前記のように柔軟性にすぐれた樹脂材料からな
るものが使用される。かかる樹脂フィルムとしては、た
とえばポリエステルフィルムなどの、フレキシブルプリ
ント配線板用として汎用の樹脂のフィルムがいずれも使
用可能であるが、とくに溶融はんだに対する耐性などを
考慮して、柔軟性に加えて高い耐熱性をも有しているの
が好ましく、かかる樹脂フィルムとしてはたとえば、ポ
リイミド、ポリアミドイミドなどのポリイミド系の樹脂
フィルムが好適に使用される。
【0023】接着剤層g1〜g5を構成する接着剤とし
ては、これも柔軟性や耐熱性にすぐれたものが好まし
く、かかる接着剤としてはたとえばエポキシ樹脂系、ブ
チラール樹脂系、アクリル樹脂系などの、各種の樹脂系
の接着剤があげられる。また導体回路のもとになる金属
箔としては、前記のように銅箔が好適に使用される。
【0024】なお本発明のフレキシブルプリント配線板
は、以上で説明した図1および図2の例のものには限定
されず、本発明の要旨を変更しない範囲で、種々の設計
変更を施すことができる。たとえば導体回路層11、1
2のうちの少なくとも一方は、接着剤層g1、g2を介
さず直接に、基材10上に形成されていてもよい。
【0025】その方法としては、たとえば片側の導体回
路層のもとになる金属箔の片面に、基材10のもとにな
る樹脂、あるいは樹脂の前駆体(モノマー、オリゴマ
ー、プレポリマーなど)を含む塗布液を塗布し乾燥、固
化させたのち必要に応じて硬化反応させて基材10を形
成する方法や、基材10の片面あるいは両面に、たとえ
ば真空蒸着法などを利用して直接に、導体回路となる金
属層を成長させる方法などがあげられる。
【0026】この場合には、層数がさらに減少する分、
フレキシブルプリント配線板の柔軟性がさらに向上する
という利点がある。
【0027】
【実施例】以下に本発明を、実施例、比較例に基づいて
説明する。 実施例1 基材10としての、厚み25μmのポリイミド樹脂フィ
ルムの両面に、それぞれエポキシ樹脂系の接着剤層g
1、g2(いずれも厚み20μm)を介して、導体回路
層11、12のもとになる厚み18μmの銅箔をラミネ
ートしたのち、接着剤を熱硬化させて接着した。
【0028】つぎに、上記基材10の両面の銅箔をそれ
ぞれ、常法によってエッチングして、線幅800μmの
10本の導体回路を形成して、導体回路層11、12を
有する両面板を作製した。つぎにこの両面板の、導体回
路層11の上に、片面に厚み20μmのエポキシ樹脂系
の接着剤層g3を積層した、厚み25μmのポリイミド
樹脂フィルムf1をプレスにより接着するとともに、導
体回路層12の上に、同じく片面に厚み20μmのエポ
キシ樹脂系の接着剤層g4を積層した、厚み25μmの
ポリイミド樹脂フィルムf2をプレスにより接着した。
【0029】そしてつぎに、上記樹脂フィルムf1の上
に、片面に厚み30μmのエポキシ樹脂系の接着剤層g
5を積層した、厚み12.5μmの追加のポリイミド樹
脂フィルムf3をラミネートして、図1(a) に示す層構
成を有するフレキシブルプリント配線板1を製造した。
得られたフレキシブルプリント配線板1の、全体の厚み
βは233.5μm、樹脂フィルムf1、f3および接
着剤層g3、g5からなる保護層13の厚みは87.5
μm、樹脂フィルムf2および接着剤層g4からなる保
護層14の厚みは45μm、屈曲時に、屈曲方向の外側
に位置する導体回路層11の最外面と、フレキシブルプ
リント配線板の厚み方向の中心位置CLとの、厚み方向
の距離αは29.25μm、前記式(1) で表される偏心
率は12.53%であった。
【0030】実施例2 追加のポリイミド樹脂フィルムf3の厚みを25μmと
したこと以外は実施例1と同様にして、図1(a) に示す
層構成を有するフレキシブルプリント配線板1を製造し
た。得られたフレキシブルプリント配線板1の、全体の
厚みβは246μm、樹脂フィルムf1、f3および接
着剤層g3、g5からなる保護層13の厚みは100μ
m、樹脂フィルムf2および接着剤層g4からなる保護
層14の厚みは45μm、屈曲時に、屈曲方向の外側に
位置する導体回路層11の最外面と、フレキシブルプリ
ント配線板の厚み方向の中心位置CLとの、厚み方向の
距離αは23μm、前記式(1) で表される偏心率は9.
35%であった。
【0031】比較例1 追加のポリイミド樹脂フィルムf3と、その接着のため
の接着剤層g5を積層しなかったこと以外は実施例1と
同様にして、図2(b) に示す層構成を有するフレキシブ
ルプリント配線板1を製造した。得られたフレキシブル
プリント配線板1の、全体の厚みβは191μm、樹脂
フィルムf1および接着剤層g3からなる保護層13の
厚み、および樹脂フィルムf2および接着剤層g4から
なる保護層14の厚みはともに45μm、屈曲時に、屈
曲方向の外側に位置する導体回路層11の最外面と、フ
レキシブルプリント配線板の厚み方向の中心位置CLと
の、厚み方向の距離αは50.5μm、前記式(1) で表
される偏心率は26.44%であった。
【0032】上記各実施例、比較例のフレキシブルプリ
ント配線板について、以下の両試験を行って、その特性
を評価した。 耐屈曲性試験 各実施例、比較例のフレキシブルプリント配線板を、M
IT型屈曲試験機を用いて、屈曲半径2mm、荷重50
0gの条件で、それぞれ保護層13側が屈曲時に外側と
なるように1方向に繰り返し屈曲させて、屈曲方向の外
側に位置する導体回路層11が断線するに至った屈曲回
数(耐屈曲回数)を求めた。同じ試験を、各実施例、比
較例について5回、繰り返し行って、上記屈曲回数の最
大値、最小値および平均値を求めた。
【0033】導体回路の引張ひずみ量測定 各実施例、比較例のフレキシブルプリント配線板を、上
記MIT型屈曲試験機を用いて、屈曲半径2mm、荷重
500gの条件で、それぞれ保護層13側が屈曲時に外
側となるように1方向に屈曲させた状態での、屈曲方向
の外側に位置する導体回路層11にかかる引張ひずみ量
を、CAE応力解析による計算によって求めた。
【0034】以上の結果を表1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】表1より、追加の樹脂フィルムf3および
接着剤層g5を追加して、屈曲方向の外側の保護層13
の厚みを、内側の保護層14の厚みより大きくした実施
例1、2はいずれも、上記の追加をせず、保護層13、
14の厚みを同じにした比較例1に比べて、屈曲方向の
外側に位置する導体回路層11にかかる引張ひずみ量を
小さくでき、かつ耐屈曲性を向上できることがわかっ
た。また上記両実施例を比較した結果、保護層13、1
4の厚みの差を大きくして、前記式(1) で表される偏心
率を小さくするほど、上記導体回路層11にかかる引張
ひずみ量を小さくでき、かつ耐屈曲性を向上できること
もわかった。
【0037】実施例3 前記実施例1と同様にして製造した、同寸法の両面板
の、導体回路層11の上に、片面に厚み20μmのエポ
キシ樹脂系の接着剤層g3を積層した、厚み25μmの
ポリイミド樹脂フィルムf1をラミネートするととも
に、導体回路層12の上に、同じく片面に厚み20μm
のエポキシ樹脂系の接着剤層g4を積層した、厚み1
2.5μmのポリイミド樹脂フィルムf2をラミネート
して、図2(a)に示す層構成を有するフレキシブルプリ
ント配線板1を製造した。
【0038】得られたフレキシブルプリント配線板1
の、全体の厚みβは178.5μm、樹脂フィルムf1
および接着剤層g3からなる保護層13の厚みは45μ
m、樹脂フィルムf2および接着剤層g4からなる保護
層14の厚みは32.5μm、屈曲時に、屈曲方向の外
側に位置する導体回路層11の最外面と、フレキシブル
プリント配線板の厚み方向の中心位置CLとの、厚み方
向の距離αは44.25μm、前記式(1) で表される偏
心率は24.79%であった。
【0039】比較例2 ポリイミド樹脂フィルムf1の厚みを12.5μmとし
たこと以外は実施例3と同様にして、図2(b) に示す層
構成を有するフレキシブルプリント配線板1を製造し
た。得られたフレキシブルプリント配線板1の、全体の
厚みβは166μm、樹脂フィルムf1および接着剤層
g3からなる保護層13の厚み、および樹脂フィルムf
2および接着剤層g4からなる保護層14の厚みはとも
に32.5μm、屈曲時に、屈曲方向の外側に位置する
導体回路層11の最外面と、フレキシブルプリント配線
板の厚み方向の中心位置CLとの、厚み方向の距離αは
50.5μm、前記式(1) で表される偏心率は30.4
2%であった。
【0040】上記両実施例、比較例について、前記の両
試験を行って、その特性を評価した。結果を表2に示
す。
【0041】
【表2】
【0042】表2より、追加の樹脂フィルムf3および
接着剤層g5を追加する代わりに、樹脂フィルムf1の
厚みを樹脂フィルムf2の厚みより大きくして、保護層
13、14の厚みに差をつけた実施例3も、先の2つの
実施例と同様に、保護層13、14の厚みを同じにした
比較例2に比べて、屈曲方向の外側に位置する導体回路
層11にかかる引張ひずみ量を小さくでき、かつ耐屈曲
性を向上できることがわかった。また上記実施例3の結
果を、先の2つの実施例と比較した結果、全体としての
層数を少なくして、樹脂フィルムの占める割合を大きく
した実施例3においては、前記式(1) で表される偏心率
が大きく、かつ導体回路層11にかかる引張ひずみ量が
高いにもかかわらず、耐屈曲性をさらに向上できること
がわかった。
【0043】
【発明の効果】以上、詳述したように本発明によれば、
とくに両面板などの多層構造を有し、しかも1方向に繰
り返し屈曲して使用されるフレキシブルプリント配線板
の、屈曲時に外側に位置する導体回路層を構成する導体
回路の断線をより確実に防止して、耐屈曲性を向上させ
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】同図(a) は、本発明のフレキシブルプリント配
線板の、実施の形態の一例を示す拡大断面図、同図(b)
は、全体を示す斜視図である。
【図2】同図(a) は、本発明のフレキシブルプリント配
線板の、実施の形態の他の例を示す拡大断面図、同図
(b) は、従来のフレキシブルプリント配線板の例を示す
拡大断面図である。
【符号の説明】
1 フレキシブルプリント配線板 11、12 導体回路層 11a、12a 導体回路 13、14 保護層 f1、f2、f3 樹脂フィルム

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】両面を覆う2層の保護層間に少なくとも1
    層の導体回路層を備え、1方向に繰り返し屈曲して使用
    されるフレキシブルプリント配線板であって、上記両保
    護層がともに樹脂フィルムを主体としており、屈曲時に
    外側となる保護層の厚みを、内側となる保護層の厚みよ
    り大きくしたことを特徴とするフレキシブルプリント配
    線板。
  2. 【請求項2】少なくとも2層の導体回路層を備えている
    請求項1記載のフレキシブルプリント配線板。
  3. 【請求項3】(i) 屈曲時に、屈曲方向の最外部に位置す
    る導体回路層の最外面と、フレキシブルプリント配線板
    の厚み方向の中心位置との、厚み方向の距離αと、 (ii)フレキシブルプリント配線板全体の厚みβとが、式
    (1): 【数1】α/β×100≦25(%) の比率を満足する請求項1または2記載のフレキシブル
    プリント配線板。
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