JPH11117691A - トンネルへの防水シート配設方法およびトンネル用防水シ ート配設台車 - Google Patents

トンネルへの防水シート配設方法およびトンネル用防水シ ート配設台車

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JPH11117691A
JPH11117691A JP9297713A JP29771397A JPH11117691A JP H11117691 A JPH11117691 A JP H11117691A JP 9297713 A JP9297713 A JP 9297713A JP 29771397 A JP29771397 A JP 29771397A JP H11117691 A JPH11117691 A JP H11117691A
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勉 北川
Yukihisa Inagawa
雪久 稲川
Shinji Shoda
真司 正田
Takayuki Watanabe
隆之 渡辺
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Abstract

(57)【要約】 【課題】極めて効率良く、均一に防水シートを配設す
る。 【解決手段】防水シート用押圧部材30に防水シート1
8を載置させ、押圧部材30を上昇させ、各押圧部材3
0間の防水シート18の中央部を、トンネル22の幅方
向の中央部の止着部材12に止着させた後、押圧部材3
0を下降させ、押圧部材30上を下方へ防水シート18
を展開させた後、押圧部材30を上昇させることによ
り、展開された防水シート18を、押圧部材30上の押
圧具40を介して止着部材12に止着させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トンネル内壁面に
防水シートを配設させるための方法および台車に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】元来、トンネル内壁面へのコンクリート
打設において、まず掘削されていない岩盤側からの水分
の浸出防止および岩盤の補強のため、トンネルの内壁面
に薄層の一次覆工コンクリートを吹付けた後、二次覆工
コンクリート側への水分の浸出防止のため、一次覆工コ
ンクリート表面に防水シートを介在させて厚層の二次覆
工コンクリート打設を行うのが一般的である(図15お
よび図16参照)。
【0003】この二次覆工コンクリート打設前に防水シ
ートを配設する台車として、本願特許出願人が先に出願
した特願平5−220716号(特許第2651991
号)記載のものがあった。
【0004】本例は、基台の上部に、昇降自在の防水シ
ート用載置部材が設けられ、基台の両側に、昇降自在の
防水シート用押圧部材がそれぞれ設けられ、必要に応じ
て防水シート用押圧部材に防水シート保持部を形成させ
てなるものである。
【0005】本例によりトンネル内壁面(一次覆工コン
クリート表面)への防水シートの配設は以下のように行
われていた。
【0006】まず、防水シート用載置部材に防水シート
を載置させ、防水シートを基台の両側に作業員により展
開させると共に、防水シート用載置部材を上昇させるこ
とにより、防水シート用載置部材上の防水シートの中央
部を、トンネルの幅方向の中央部に止釘等の固定具を介
して作業員が固定する。
【0007】次に、防水シート用押圧部材上に防水シー
トを作業員が展開させると共に、防水シート用押圧部材
を上昇させることにより、防水シート用押圧部材上の防
水シートをトンネル内壁面に固定具を介して作業員が固
定する。
【0008】この作業を繰り返し行うことによりトンネ
ルの堀削側へ順次防水シートを配設させる。
【0009】なお、図15および図16中、50はトン
ネル、52はトンネル内壁面、54は一次覆工コンクリ
ート、56は防水シート、66は作業台、68は作業
員、70は二次覆工コンクリート、72は打釘、76は
岩盤を示す。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来は前記の通り、防
水シートの載置支持は、載置部材および押圧部材の二種
の構成部材により行われるため、各部材間への防水シー
トの移載作業が必要となり、作業工程数が増大し、作業
能率が良くないことが問題となっていた。
【0011】また、防水シートの載置、展開、移載作業
は全て作業員の人力により行うため、展開された防水シ
ートに垂れ緩み等が発生し易く、防水シートの配設にお
ける均一性に欠けることが問題となっていた。
【0012】また、防水シートの載置、展開、移載作業
中に、誤って防水シートを落下させる危険性があり、そ
の都度防水シートを元に戻す作業が必要となり、作業能
率が良くないことが問題となっていた。
【0013】また、防水シートのトンネル内壁面への固
定は全て作業員の人力によるため、その作業が非常に煩
雑であり、防水シートが長尺になるとその重量も増大
し、数人の作業員にて行う必要があり、作業能率が良く
ないことが問題となっていた。
【0014】本発明は、このような欠点に鑑み、極めて
効率良く、均一に防水シートを配設することができる方
法および台車を提供することを目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、トンネル内壁
面に面ファスナーからなる止着部材を固着させ、表面が
合成樹脂シートで、裏面が不織布である防水シートを、
防水シートの裏面側を止着部材に止着させることによ
り、トンネル内に配設する方法において、トンネル内に
移動自在に設けられた基台の移動方向と直交する両側
に、トンネル内壁面に対応し、かつ防水シートに対応す
る幅を有する昇降自在に設けられた各防水シート用押圧
部材上に、巻回させた防水シートを載置させた後、防水
シート用押圧部材を上昇させ、各防水シート用押圧部材
間の防水シートの中央部を、止着部材に止着させた後、
防水シート用押圧部材を下降させ、防水シートを、巻揚
機構によりテンションを付与させて防水シート用押圧部
材上を下方へ展開させた後、防水シート用押圧部材を上
昇させ、防水シートの展開部を、止着部材に、防水シー
ト用押圧部材上に設置された押圧具、例えばエアーチュ
ーブを介して、止着させることを特徴とするもの、また
は巻回させた防水シートを基台の一側下方に軸支させ、
防水シートの先端を、防水シート用押圧部材上に沿わせ
て配設され、かつ基台の他側下方の巻揚機構に装着され
たワイヤーに固着させ、巻揚機構を介してワイヤーを巻
揚げることにより、防水シートを、基台の一側下方から
中央、他側下方へと配設させた後、防水シート用押圧部
材を上昇させ、各防水シート用押圧部材間の防水シート
の中央部を、止着部材に止着させた後、防水シートの展
開部を、止着部材に、防水シート用押圧部材上に設置さ
れた押圧具を介して、止着させることを特徴とするも
の、または必要に応じて防水シート用押圧部材を基台の
前後方向に移動自在とし、防水シートのトンネルへの配
設位置を調整することを特徴とするものである。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明に係るトンネル用防水シー
ト配設台車は、トンネル内壁面10に面ファスナーから
なる止着部材12を所定間隔毎に多数固着させ、表面が
合成樹脂シート16で、裏面が不織布14である防水シ
ート18を、防水シート18の裏面側を止着部材12に
止着させることにより、トンネル20内に配設するため
のものであり(図4〜図6参照)、その構成を、図1〜
図13に基づいて、以下に詳述する。
【0017】本発明で使用する防水シート18は従来品
に比べ長尺であり、トンネル20の長さ方向に対する幅
が約4〜10mであり、また止着部材12の固着方向は
トンネル20の長さ方向である。
【0018】トンネル20内に移動自在に基台22が設
けられている。
【0019】本例において、基台22は二対の脚24
と、二対の脚24の上部間に構設された複数の架台26
と、脚24および架台26の適所に設けられた足場28
とにより枠状に形成されている。
【0020】基台22の移動方向と直交する両側(図1
において左右側)に、トンネル内壁面10に対応し、か
つ防水シート18に対応する幅を有する防水シート用押
圧部材30がそれぞれ昇降自在、かつ前後方向に移動自
在に設けられている。
【0021】本例において、防水シート用押圧部材30
は略1/4円弧状であり、昇降手段は二対のシリンダー
32,34によるものであり、この二対のシリンダー3
2,34の一方を支点として他方を昇降させることによ
り、防水シート用押圧部材30を左右方向に傾動自在と
してある。
【0022】また、防水シート用押圧部材30の前後方
向への移動は、基台22に防水シート用押圧部材30を
スライド自在に配設させ、横送り装置36により防水シ
ート用押圧部材30を移動させる。
【0023】防水シート用押圧部材30に凹状の防水シ
ート保持部38を形成させてある。
【0024】防水シート用押圧部材30上に押圧具40
が、防水シート用押圧部材30の長さ方向(図1および
図12において左右方向)に移動自在に配設されてい
る。
【0025】本例において、トンネル内壁面10に固着
された止着部材12の凹凸形状に対応し、防水シート1
8を確実に止着させるため、押圧具40としてエアーチ
ューブを採用し、防水シート用押圧部材30上に移動自
在に装着された移動枠(図示略)上に固着させ、移動シ
リンダー58を介して移動させる。
【0026】この押圧具40を移動させるのは、トンネ
ル内壁面10に固着された止着部材12との当接位置の
微調整を行うためである。
【0027】また、押圧具40であるエアーチューブは
トンネル内壁面10に固着された止着部材12に対応さ
せて防水シート用押圧部材30上に4個配設させてあ
る。
【0028】基台22上に、防水シート18を移動させ
ると共に、移動時にテンションを付与するための巻揚機
構42が配設されている。
【0029】本例において、巻揚機構42は、ウインチ
であり、基台22上の各防水シート用押圧部材30の外
方にそれぞれ2個ずつ配設させてある。
【0030】なお、図中44は開閉足場、46は基台2
2をトンネル10の前後方向に移動させるための走行レ
ール、48は被動ローラーあるいは駆動ローラーであ
り、被動ローラーの場合は手動で、駆動ローラーの場合
は自動で、それぞれトンネル用防水シート配設台車を移
動させる、60は防水シート18の両端部に装着された
ファスナー機構、62は防水シート18の昇降用シー
ブ、64は防水シート18の展開、移動用シーブを示
す。
【0031】本発明に係るトンネル用防水シート配設台
車を使用してトンネル内壁面10に防水シート18を配
設させる方法を以下に詳述する。
【0032】本発明において、トンネル内壁面10は、
トンネル掘削面に吹付けた薄層の一次覆工コンクリート
表面のことをいう。
【0033】まず、台車をトンネル10の所定位置まで
移動させる。
【0034】次に、防水シート用押圧部材30上に、長
さ方向の両側から中央に向けて内側に巻回された防水シ
ート18を載置させる。
【0035】この際、防水シート18は、昇降用シーブ
62に掛回した巻揚機構42により支持させ、基台22
の中央部の開閉足場44を開放させて、基台22の中央
部から引上げ、防水シート用押圧部材30上に移動させ
て載置させる(図3および図7参照)。
【0036】次に、既に配設された防水シート18の端
部と、今回配設させる防水シート18との端部とが重な
り合うように、防水シート用押圧部材30を、横送り装
置36を介して移動させ、防水シート18の位置を調整
する。
【0037】次に、巻揚機構42を展開、移動用シーブ
64に掛回し、防水シート18の中央部を余分に引出し
(緩ませ)、防水シート用押圧部材30を上昇させ、ト
ンネル10の幅方向の中央部に固着された止着部材12
に、防水シート18の長さ方向の中央部を、止着させ
る。この際、防水シート18の止着部材12への止着
は、作業員による(図10参照)。
【0038】次に、防水シート用押圧部材30を下降さ
せると共に、トンネル20の幅方向の両側上部から下部
に向けて防水シート18を防水シート用押圧部材30に
沿わせて展開させる。この際、展開させる防水シート3
0は、巻揚機構42により支持させながら移動させるた
め、従来の作業員による展開作業に比べ、防水シート1
8が基台から落下する危険性が全くなく、常時巻揚機構
42によりテンションが付与された状態であるため、展
開時に防水シート18が垂れ、緩むことがなく、均一に
防水シート18を展開させることができる(図11参
照)。
【0039】次に、押圧具40であるエアーチューブに
エアーを供給し、膨張させると共に、防水シート用押圧
部材30を上昇させ、膨張したエアチューブを防水シー
ト18に当接させ、トンネル内壁面10に固着された止
着部材12に防水シート18を押付け、防水シート18
をトンネル内壁面10の止着部材12に止着する(図1
2および図13参照)。
【0040】この際、防水シート18の止着部材12へ
の押圧は、押圧具40であるエアーチューブにより行う
ため、凹凸形状であるトンネル内壁面10に固着された
止着部材12の表面も凹凸形状となり、この凹凸面に防
水シート18を確実に合致させて止着することが可能と
なる。
【0041】次に、防水シート用押圧部材30を下降さ
せ、防水シート18を基台22の下方へ展開させ、展開
させた防水シート18をトンネル内壁面10の止着部材
12に作業員により止着する。
【0042】次に、既に配設された防水シート18の端
部と、今回配設させた防水シート18の端部とを重ね合
わせる。
【0043】この際、各防水シート18の重ね合わせ部
分は、防水シート18の幅方向の両側縁に装着されたフ
ァスナー機構60を介して、止着する。
【0044】このように、トンネル20の幅方向の中央
部から下部に向けて防水シート18を止着させることに
より、台車に対応する位置のトンネル20内に防水シー
ト18を配設させる。
【0045】次に、トンネル20の堀削側に台車を移動
させ、その位置で別の防水シート18を配設させる。
【0046】この作業を順次繰り返し行うことにより、
トンネル20内に防水シート18を配設させる。
【0047】また、予め台車上に多数の巻回された防水
シート18を載置させることにより、防水シート18の
供給回数を削減できる。
【0048】また、図14に本発明に係る防水シート配
設台車の別の例が示してある。
【0049】本例は、防水シート18を防水シート用押
圧部材30上に載置させた後、防水シート用押圧部材3
0上を下方へ展開させて防水シート18を、止着部材1
2に、止着させるのに代えて、基台22の一側下方に防
水シート18を軸支させ、基台22の他側下方の巻揚機
構42により防水シート18を、配設させるものであ
る。
【0050】なお、図14中45は防水シート18の軸
支機構、47は防水シート18の長さ方向の中央を止着
部材12に止着させるための押上部材、49は防水シー
ト18の垂れ、緩み等を解消するための展張部材を示
す。
【0051】また、本例の使用方法は、防水シート18
の配設方法および防水シート18の長さ方向の中央部の
止着方法が前記例と相違するだけであり、この防水シー
ト18の配設工程および止着工程を説明する。
【0052】まず、長さ方向の一側から他側に向けて巻
回された防水シート18を、基台22の一側下方の軸支
機構45に軸支させる。
【0053】次に、防水シート18の先端を、巻揚機構
42に装着されたワイヤー43に固着させる。
【0054】次に、巻揚機構42を介してワイヤー43
に固着された防水シート18を巻揚げることにより、防
水シート18を基台22の一側下方から中央、他側下方
へと配設させる(図14鎖線参照)。
【0055】次に、配設させた防水シート18の長さ方
向の中央に予め付されたマーク(図示略)をトンネル2
0の中央部に固着された止着部材12に合致させ、押上
部材47を介して止着させる。
【0056】この際、配設された防水シート18の長さ
方向の中央部に垂れ、緩み等が発生している場合、展張
部材49を左右方向(図14において左右方向)に移動
させることにより、防水シートの垂れ、緩みを解消させ
る。
【0057】なお、図1〜図13に示す例において、防
水シート18は、長さ方向の両側から中央に向けて内側
に巻回させたものであるが、長さ方向の一側から他側に
向けて巻回させたものを2個を一対としてすることは自
明のことである。
【0058】また、巻揚機構42を介して防水シート1
8を防水シート用押圧部材30上に載置させてあるが、
台車と別体のリフトを介して行うことは自明のことであ
る。
【0059】また、両例において、押圧具40としてエ
アーチューブを採用してあるが、弾性材を採用すること
は自明のことであり、防水シート18を止着部材12に
確実に止着できるものであればよい。
【0060】また、各防水シート18間の重ね合わせ
は、ファスナー機構60によるものであるが、溶着、あ
るいは打釘等の固定具を介して行うことは自明のことで
ある。
【0061】また、防水シート用押圧部材30の昇降手
段はシリンダーに限定されることはなく、ジャッキ他の
昇降可能な手段であればよい。
【0062】また、基台22の脚14に昇降手段、例え
ば昇降シリンダー等を装着させることは自由である。
【0063】また、トンネル内壁面10へ固着させた止
着部材12の個数、押圧具40の防水シート用押圧部材
30への装着個数、は本例に限定されることはなく、状
況に応じて増減させることは自由である。
【0064】
【発明の効果】本発明に係るトンネルへの防水シート配
設方法および台車によれば、防水シート用押圧部材に防
水シートを載置させ、防水シート用押圧部材を上昇さ
せ、各防水シート用押圧部材間の防水シートの中央部
を、トンネルの幅方向の中央部の止着部材に止着させた
後、防水シート用押圧部材を下降させ、防水シート用押
圧部材上を下方へ防水シートを展開させた後、防水シー
ト用押圧部材を上昇させることにより、防水シート用押
圧部材上の展開された防水シートを、押圧具を介して止
着部材に止着させるか、あるいは巻回させた防水シート
を基台の一側下方に軸支させ、防水シートの先端を、基
台の他側下方の巻揚機構を介して巻揚げることにより、
防水シートを、基台の一側下方から中央、他側下方へと
配設させた後、防水シート用押圧部材を上昇させ、防水
シートの中央部を止着部材に止着させた後、防水シート
の展開部を止着部材に押圧具を介して止着させ、この作
業を順次行うことにより、トンネル内に防水シートを配
設させることができるため、作業が極めて容易となるば
かりか、作業人員を大幅に削減でき、作業能率の向上を
図ることができる。
【0065】また、防水シート用押圧部材上を展開させ
る防水シートは、巻揚機構により常時テンションが付与
された状態となり、従って防水シートの垂れ緩み等が発
生することが全くなく、均一に防水シートを配設させる
ことができ、防水効果を向上させることができる。
【0066】また、防水シート用押圧部材を前後方向に
移動自在とすることにより、防水シートの配設位置調整
を行うことができ、配設精度を向上させることができ
る。
【0067】また、押圧具をエアーチューブとし、防水
シートの展開部を、止着部材に止着する際、エアーチュ
ーブをエアー供給により膨張させることにより、凹凸状
のトンネル内壁面に固着された止着部材の凹凸形状に確
実に対応させて防水シートを止着させることができ、防
水シートの止着性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るトンネル用防水シート配設台車の
正面図。
【図2】同、側面図。
【図3】同、要部拡大正面図。
【図4】防水シートおよび止着部材を示す正面図。
【図5】同、止着状態を示す正面図。
【図6】同、側面図。
【図7】本発明に係るトンネル用防水シート配設台車に
より防水シートを配設する状態を示す要部拡大正面図。
【図8】同、要部拡大正面図。
【図9】防水シートの端部を示す拡大側面図。
【図10】本発明に係るトンネル用防水シート配設台車
により防水シートを配設する状態を示す要部拡大正面
図。
【図11】同、要部拡大正面図。
【図12】同、要部拡大正面図。
【図13】押圧具であるエアーチューブの使用状態を示
す要部拡大側面図。
【図14】トンネル用防水シート配設台車の別の例を示
す正面図。
【図15】防水シートを配設したトンネル断面を示す正
面図。
【図16】従来技術を示す側面図。
【符号の説明】
10 トンネル内壁面 12 止着部材 14 不織布 16 合成樹脂シート 18 防水シート 20 トンネル 22 基台 30 防水シート用押圧部材 40 エアーチューブ 42 巻揚機構 43 ワイヤー 45 軸支機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 隆之 岐阜県本巣郡真正町十四条144番地 岐阜 工業株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネル内壁面(10)に面ファスナーから
    なる止着部材(12)を固着させ、表面が合成樹脂シート(1
    6)で、裏面が不織布(14)である防水シート(18)を、防水
    シート(18)の裏面側を止着部材(12)に固着させることに
    より、トンネル(20)内に配設する方法において、 トンネル(20)内に移動自在に設けられた基台(22)の移動
    方向と直交する両側に、トンネル内壁面(10)に対応し、
    かつ防水シート(18)に対応する幅を有する昇降自在に設
    けられた各防水シート用押圧部材(30)上に、巻回させた
    防水シート(18)を載置させた後、 防水シート用押圧部材(30)を上昇させ、各防水シート用
    押圧部材(30)間の防水シート(18)の中央部を、止着部材
    (12)に止着させた後、 防水シート用押圧部材(30)を下降させ、防水シート(18)
    を、巻揚機構(42)によりテンションを付与させて防水シ
    ート用押圧部材(30)上を下方へ展開させた後、 防水シート用押圧部材(30)を上昇させ、防水シート(18)
    の展開部を、止着部材(12)に、防水シート用押圧部材(3
    0)上に設置された押圧具(40)を介して、止着させること
    を特徴とするトンネルへの防水シートの配設方法。
  2. 【請求項2】 巻回させた防水シート(18)を防水シート
    用押圧部材(30)上に載置させた後、防水シート用押圧部
    材(30)上を下方へ展開させて防水シート(18)を、止着部
    材(12)に、止着させるのに代えて、 巻回させた防水シート(18)を基台(22)の一側下方に軸支
    させ、防水シート(18)の先端を、防水シート用押圧部材
    (30)上に沿わせて配設され、かつ基台(22)の他側下方の
    巻揚機構(42)に装着されたワイヤー(43)に固着させ、巻
    揚機構(42)を介してワイヤー(43)を巻揚げることによ
    り、防水シート(18)を、基台(22)の一側下方から中央、
    他側下方へと配設させた後、 防水シート用押圧部材(30)を上昇させ、各防水シート用
    押圧部材(30)間の防水シート(18)の中央部を、止着部材
    (12)に止着させた後、 防水シート(18)の展開部を、止着部材(12)に、防水シー
    ト用押圧部材(30)上に設置された押圧具(40)を介して、
    止着させることを特徴とする請求項1記載のトンネルへ
    の防水シート配設方法。
  3. 【請求項3】 防水シート用押圧部材(30)を基台(22)の
    前後方向に移動自在とし、防水シート(18)のトンネル(1
    0)への配設位置を調整することを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2記載のトンネルへの防水シート配設方法。
  4. 【請求項4】 押圧具(40)をエアーチューブとし、防水
    シート(18)の展開部を、止着部材(12)に止着する際、エ
    アーチューブをエアー供給により膨張させ、膨張したエ
    アーチューブを介して防水シート(18)を止着部材(12)に
    止着することを特徴とする請求項1、請求項2または請
    求項3記載のトンネルへの防水シート配設方法。
  5. 【請求項5】 トンネル(20)内に移動自在に設けられた
    基台(22)の移動方向と直交する両側に、トンネル内壁面
    (10)に対応し、かつ防水シート(18)に対応する幅を有す
    る防水シート用押圧部材(30)が昇降自在に設けられ、防
    水シート用押圧部材(30)上に押圧具(40)が配設され、基
    台(22)上に、防水シート(18)を移動させると共に、移動
    時にテンションを付与するための巻揚機構(42)が配設さ
    れてなるトンネル用防水シート配設台車。
  6. 【請求項6】 防水シート(18)の軸支機構(45)を基台(2
    2)の一側下方に配設させ、巻揚げ機構(42)を他側下方に
    配設させたことを特徴とする請求項5記載のトンネル用
    防水シート配設台車。
  7. 【請求項7】 防水シート用押圧部材(30)を基台(22)の
    前後方向に移動自在とし、防水シート(18)のトンネル(2
    0)への配設位置を調整することを特徴とする請求項5ま
    たは請求項6記載のトンネル用防水シート配設台車。
  8. 【請求項8】 押圧具(40)をエアーチューブとし、防水
    シート(18)の展開部を、止着部材(12)に止着する際、エ
    アーチューブをエアー供給により膨張させることを特徴
    とする請求項5、請求項6または請求項7記載のトンネ
    ル用防水シート配設台車。
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