JP6373290B2 - 野積みバラ物へのシート掛け方法 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、鉄鉱石、石炭、コークス等のバラ物の積山に、発塵飛散の防止や品質低下の防止等の目的でシートを掛ける野積みバラ物へのシート掛け方法に関する。
通常、鉄鉱石、石炭、コークス等の鉄鋼業で用いられるバラ物(バラ物原料)は、ヤードに積付けて保管されているため、発塵飛散の防止や品質低下の防止等の目的で、バラ物の積山にシート(養生シート)が掛けられている。なお、積山へのシート掛けは、折り畳まれたもしくはロール状に巻かれたシートを、バラ物の積山の頂上へ移動させた後、積山の頂上で人力によりシートを展張して行っていた。
しかし、このような作業は非効率的であり、また、積山の頂上は足場が不安定であることから転倒や転落等のおそれがあった。そこで、以下の技術が提案されていた。
まず、人力による作業効率の改善、負荷の軽減、安全性の向上を図るため、シート掛け作業を機械化する技術が提案されている。例えば、特許文献1には、水平及び垂直のガイド軸に、モータを有する駆動体及びシート巻取り装置を取付け、このシート巻取り装置を水平及び垂直に往復移動させることで、シート掛けを半自動で行うことが可能な装置が開示されている。
また、既設設備を利用する技術も提案されている。例えば、特許文献2には、既設の積付機を用いることにより、安全かつ低コストで積山にシート掛けを行う装置が開示されている。
特許第2886519号公報 特許第3396936号公報
しかしながら、前記従来の技術には、未だ解決すべき以下のような問題があった。
例えば、特許文献1に開示の装置は、小規模の積山には適用できるが、鉄鋼業やセメント業等における大規模な積山への適用に際しては、非常に大掛かりな設備にする必要があるため、コストの上昇を招き現実的ではない。
また、特許文献2に開示の装置は、既設の積付機を用いて積山にシートを掛けるため、シート掛け作業を行う期間は、バラ物の積付け作業を停止しなければならず、操業に支障をきたすおそれがある。また、既設設備が設置されていない積山では、シート掛けができないというデメリットもある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、作業者が積山へ登頂することなく安全にシート掛け作業が行え、しかも、シート掛け作業の時期や場所の自由度も広げることが可能な野積みバラ物へのシート掛け方法を提供することを目的とする。
前記目的に沿う本発明に係る野積みバラ物へのシート掛け方法は、野積みされたバラ物の積山上にシートを掛ける方法において、
前記シートを、該シートの長手方向の両側から中央部へ向けて、それぞれ引張りロープの一方側を巻込みながらロール状に巻き、形成された対となるロール状シート部からそれぞれ前記引張りロープの他方側を突出させた状態にするシート巻回工程と、
対向する前記ロール状シート部の間の前記シート上に吊上げ治具を載せ、前記ロール状シート部をそれぞれ更に巻いて前記吊上げ治具上に配置し、固定部材によって前記ロール状シート部を前記吊上げ治具に固定するシート載置工程と、
前記固定部材によって前記ロール状シート部が固定された前記吊上げ治具を、搬送手段によって前記積山の頂上まで搬送し、前記シートの幅方向を前記積山の尾根方向に合わせて、前記ロール状シート部が固定された前記吊上げ治具を前記積山の尾根部上に載置するシート搬送工程と、
前記固定部材による固定状態を解除した後、前記積山の山裾から前記引張りロープの他方側を引張り、前記ロール状シート部をそれぞれ広げて、前記積山の斜面を前記シートで覆うシート掛け工程とを有する。
本発明に係る野積みバラ物へのシート掛け方法において、前記吊上げ治具は、載置台と、該載置台の中央部に立設された仕切り部とを備え、前記シート載置工程では、前記吊上げ治具の前記仕切り部の両側に前記ロール状シート部をそれぞれ配置することが好ましい。
本発明に係る野積みバラ物へのシート掛け方法において、前記固定部材は、前記ロール状シート部が前記吊上げ治具上に配置された状態で、前記ロール状シート部と前記吊上げ治具を一緒に巻く落下防止ロープと、前記吊上げ治具に設けられ、前記落下防止ロープの両端部の連結と分離を可能にするロック手段とを備え、
前記シート載置工程では、前記ロック手段により前記落下防止ロープの両端部を連結し、前記シート掛け工程では、前記ロック手段により前記落下防止ロープの両端部を分離することが好ましい。
ここで、前記ロック手段はコラムロックであり、前記シート掛け工程では、前記コラムロックのロックピンに取付けられたロック解除ワイヤーを、前記積山の山裾から引張ることで、前記落下防止ロープの両端部を分離することができる。
本発明に係る野積みバラ物へのシート掛け方法において、前記シート巻回工程では、前記引張りロープを前記シートの幅方向に予め設定した範囲で揺動させながら、前記シートをロール状に巻くことが好ましい。
本発明に係る野積みバラ物へのシート掛け方法において、前記引張りロープは、前記シートの幅方向に間隔をあけて複数配置することが好ましい。
本発明に係る野積みバラ物へのシート掛け方法は、シート巻回工程、シート載置工程、シート搬送工程、及び、シート掛け工程を有するので、作業者が積山へ登頂することなく安全にシート掛け作業が行え、しかも、シート掛け作業の時期や場所の自由度も広げることができる。
特に、シート巻回工程において、引張りロープをシートの幅方向に揺動させながら、シートをロール状に巻く場合、ロール状シート部の同一箇所に、引張りロープが重なる状態を抑制できるため、ロール状シート部の変形を最小限に抑えることができる。
(A)〜(F)は本発明の一実施の形態に係る野積みバラ物へのシート掛け方法の説明図である。 (A)〜(C)は同野積みバラ物へのシート掛け方法のシート巻回工程の説明図である。 同野積みバラ物へのシート掛け方法のシート載置工程で使用する吊上げ治具の斜視図である。 (A)〜(C)は同野積みバラ物へのシート掛け方法のシート掛け工程の説明図である。 (A)〜(G)は同野積みバラ物へのシート掛け方法のシート掛け工程の説明図である。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
図1〜図5に示すように、本発明の一実施の形態に係る野積みバラ物へのシート掛け方法は、野積みされたバラ物の積山10上にシート11を掛ける方法であり、シート巻回工程、シート載置工程、シート搬送工程、及び、シート掛け工程を有している。ここで、バラ物とは、例えば、鉄鉱石、石炭、コークス等の鉄鋼業で使用される原料である。また、積山10は、断面略台形状(山形状)となっている。
以下、詳しく説明する。
(シート巻回工程)
ここでは、図2(A)〜(C)に示すように、長尺のシート11をロール状に巻く。
シート11は、例えば、樹脂製であるが、積山10の表面を覆うことができ、発塵飛散の防止や品質低下の防止が図れれば、特に限定されるものではない。
また、シート11の大きさ(長手方向の長さ、以下単に長さともいう)は、図1(D)〜(F)に示すように、積山10の一方側の山裾から、一方側の斜面12、尾根部(頂上部)13、及び、他方側の斜面14を通って、他方側の山裾までを、連続して覆うことが可能な大きさであればよい。例えば、積山10の高さが7m、尾根方向と直交する方向の積山10の幅が23mの場合、シート11の長手方向の長さ(尾根方向と直交する方向の長さ)が35m、長手方向と直交する方向の幅(尾根方向に対応する幅)Wが10mのシートを使用できる。
まず、シート11を広げた状態で、シート11の長手方向の両端部にそれぞれ引張りロープ15の一端部を配置する。そして、図2(A)、(B)に示すように、シート11を長手方向の片側から中央部へ向けて、引張りロープ15の一方側を巻込みながらロール状に巻く。
上記したシート11の巻取りは、例えば、複数の作業者を、シート11の長手方向の端部に、シート11の幅方向に間隔をあけて配置して行うことができるが、装置等を用いて行ってもよい。また、シート11の巻取りは、まず、シート11の長手方向の一方側を行った後、他方側を行うが(片方ずつ行うが)、長手方向の両側から同時に行ってもよい。
なお、シート11の巻取りは、広げられたシート11上に引張りロープ15を配置した後、行うことができるが、予めシート11の長手方向端部を僅かに巻いた後、このシート11に引張りロープ15の一端部を挟込んだ後、行うこともできる。
使用する引張りロープ15は、シート11の長手方向の片側に、シート11の幅方向に間隔(例えば、2〜5m程度)をあけて3本(複数本)配置しているが、シート11の幅Wに応じて1本でもよく、また、2本や4本以上でもよい。なお、引張りロープ15の長さは、少なくともシート11の長手方向の長さ以上であればよい。
また、シート11の巻取りに際しては、引張りロープ15をシート11の幅方向に予め設定した範囲R(例えば、0.5〜1.5mの範囲)で揺動させながら行う(図2(A)参照)ことが好ましいが、シート11の長さによっては揺動させなくてもよい。
これにより、図2(C)に示すように、引張りロープ15の他方側を、ロール状に巻いて形成された対となるロール状シート部16、17から、それぞれ突出させた状態にできる。
(シート載置工程)
ここでは、図1(A)〜(C)に示すように、ロール状シート部16、17が形成されたシート11に吊上げ治具18を固定する。なお、吊上げ治具18は、図1(B)、(C)、図3に示すように、載置台19と、この載置台19の中央部で、載置台19の長手方向に沿って立設された仕切り部20とを備える、断面逆T字状のものである。
まず、図1(A)に示すように、対となるロール状シート部16、17を少し解いて、吊上げ治具18を載置できる間隔をあけ、図1(B)に示すように、対向するロール状シート部16、17の間のシート11上に、吊上げ治具18の載置台19を載せる。次に、図1(C)に示すように、対となるロール状シート部16、17をそれぞれ更に巻いて載置台19上に配置する。
これにより、吊上げ治具18の仕切り部20を中心としてその両側に、ロール状シート部16、17がそれぞれ配置されるため、図1(C)、図4(A)に示すように、シート11が載置台19を囲んだ状態となる。
続いて、固定部材21により、対となるロール状シート部16、17を吊上げ治具18に固定する。
固定部材21は、図1(C)、図3、図4(A)〜(C)に示すように、落下防止ロープ22と、ロック手段の一例であるコラムロック(遠隔玉外し機)23とを備えている。
落下防止ロープ22は、対となるロール状シート部16、17が載置台19上に配置された状態で、ロール状シート部16、17と吊上げ治具18を一緒に巻くものであり、その両端部にはそれぞれリング部24が設けられている。
コラムロック23は、仕切り部20に設けられ、落下防止ロープ22の両端部の連結と分離を可能にするものである。なお、コラムロック23は、ここでは2個使用しているが、シート11の幅Wに応じて、1個又は3個以上でもよい。
このコラムロック23は、図4(A)〜(C)に示すように、逆U字状となったコラムロック本体25と、このコラムロック本体25の開口部26の開閉を行うロックピン27とで構成され、ロックピン27の一端部にはロック解除ワイヤー28の一端部が取付けられている。
使用にあっては、コラムロック本体25の開口部26をロックピン27で閉じるに際し、このロックピン27を、落下防止ロープ22の両端部のリング部24に挿通することで、落下防止ロープ22の両端部を連結できる。
これにより、固定部材21によって、対となるロール状シート部16、17を吊上げ治具18に固定できる。
(シート搬送工程)
ここでは、図1(C)、(D)に示すように、固定部材21によってロール状シート部16、17が固定された吊上げ治具18を、積山10の頂上に載置する。なお、吊上げ治具18の搬送には、積山10の山裾に設置した搬送手段の一例であるレッカー(クレーン車)29を用いる。
まず、図1(C)、図3に示すように、吊上げ治具18の仕切り部20に設けられた2箇所の係止部(孔)30に、シャックル31を用いて吊ワイヤー32の両端部を取付ける。そして、レッカー29のワイヤロープ33に設けられたフック34に吊ワイヤー32を引掛け、レッカー29で吊上げ治具18を持上げる。
次に、レッカー29で持上げられた吊上げ治具18を、その長手方向端部に取付けられた往来ロープ35で、ロール状シート部16、17(吊上げ治具18)の向きや位置を調整しながら、積山10の頂上まで搬送する。そして、ロール状シート部16、17の位置調整を行いながら、シート11の幅方向を積山10の尾根方向に合わせて、ロール状シート部16、17が固定された吊上げ治具18を積山10の尾根部13上に載置する。
なお、このとき、前記した各引張りロープ15の他方側と、ロックピン27に取付けられたロック解除ワイヤー28の他方側を、積山10の山裾に配置する。つまり、ロック解除ワイヤー28の長さは、少なくともシート11の長手方向の長さの半分以上あればよい。
(シート掛け工程)
ここでは、図1(E)、(F)に示すように、積山10上に載置した各ロール状シート部16、17を広げて(解いて)、積山10の斜面12、14をシート11で覆う。
まず、図4(A)に示す固定部材21による固定状態を解除する。
具体的には、図4(B)に示すように、積山10の山裾に配置されたロック解除ワイヤー28の他方側を、例えば、作業者が引張り、コラムロック本体25からロックピン27を引抜く。これにより、ロックピン27が落下防止ロープ22のリング部24から引抜かれ、図4(C)に示すように、落下防止ロープ22の両端部が分離される。
次に、積山10の山裾に配置された各引張りロープ15の他方側を、例えば、作業者が引張ることで、各ロール状シート部16、17を広げて、積山10の斜面12、14をシート11で覆う。
なお、ロール状シート部16、17を広げるに際しては、まず、一方のロール状シート部17を広げた後、他方のロール状シート部16を広げるが(片方ずつ広げるが)、両方のロール状シート部16、17を同時に広げてもよい。
このように、積山10へのシート11掛けが終了した後は、吊上げ治具18をレッカー29で持上げ、積山10の山裾まで搬送する。なお、落下防止ロープ22は、予め回収ロープ36を取付けておくことで、この回収ロープ36を山裾から引張ることにより回収できる。
そして、図1(F)に示すように、レッカー29のフック34にロープ付き土嚢37を引掛け、このロープ付き土嚢37をシート11の表面に配置することで、風等によるシート11の捲れを抑制、更には防止できる。
以上の方法を、積山10の尾根方向(尾根部13の方向)に渡って順次繰返し実施し、複数のシート11を積山10の尾根方向に渡って順次配置することで、積山10の表面全体をシート11で覆うことができる。ここで、積山10の表面を複数のシート11で覆うに際しては、隣り合うシート11の幅方向端部が重なるように行う。
なお、積山10の尾根方向の両端部へのシート11掛けは、上記したシート11掛けの前に行う。以下、図5(A)〜(G)を参照しながら説明する。ここでは、積山10の尾根方向の一方側端部へのシート11掛けについてのみ図示しているが、他方側端部へのシート11掛けも同様の方法で実施できるため、一方側端部へのシート11掛けについてのみ説明する。
積山10の尾根方向の両端部は、高さ方向の途中位置に平坦部38が設けられ、山裾と平坦部38との間に斜面39が、平坦部38と尾根部13との間に斜面40が、それぞれ形成されている。このように、積山10の尾根方向の両端部は、二段となっているが、例えば、積山の規模に応じて、平坦部がなくてもよく、また、三段以上にしてもよい。
まず、上記した図1(A)〜(D)の操作を行い、ロール状シート部16、17(吊上げ治具18)の向きや位置を調整しながら、図5(A)に示すように、吊上げ治具18を積山10の平坦部38まで搬送する。そして、シート11の幅方向が、積山10の尾根方向となるように、ロール状シート部16、17の位置を合わせて、吊上げ治具18を積山10の平坦部38上に載置する。
次に、図5(B)に示すように、積山10の平坦部38上に載置した各ロール状シート部16、17を広げて、積山10の平坦部38と、その両側(尾根方向と直交する方向の両側)に位置する斜面41、42をシート11で覆う。
続いて、図5(B)、(C)に示すように、上記したシート11を、積山10の斜面39側へずらして移動させ、この斜面39をシート11で覆う。
なお、このシート11の移動は、シート11の幅方向の一端部が、山裾の地面を覆うように、また、シート11の幅方向の他端部が、斜面39側の平坦部38の一部を覆うように行う。従って、シート11の幅は、少なくとも、斜面39の長さよりも長くする必要がある(なお、シート11の幅に応じて、積山11の斜面39の長さ(形成する平坦部38の数)を調整することもできる)。
このように、シート11の幅方向の一部が、平坦部38の一部を覆うことで、斜面39に掛けたシート11が、斜面39上から滑り落ちることを防止できる。
次に、上記した図1(A)〜(D)の操作を行い、図5(C)に示すように、吊上げ治具18を積山10の平坦部38まで搬送し、吊上げ治具18を積山10の平坦部38上に載置する。そして、図5(D)に示すように、積山10の平坦部38、斜面41、42を、シート11で覆う(図5(B)と同様)。これにより、隣り合うシート11は、積山10の平坦部38上で、その幅方向端部が重なる。
なお、図5(D)に示すように、上記したシート11の幅方向の一部は、尾根部13側の斜面40の一部を覆っている。このため、シート11の幅は、少なくとも、平坦部38の尾根方向の長さよりも長くする必要がある(なお、シート11の幅に応じて、積山11の平坦部38の長さを調整することもできる)。
更に、図5(A)〜(C)と同様の方法で、図5(D)〜(F)に示すように、シート11を尾根方向端部の尾根部13上に載置し、積山10の斜面40側へずらして移動させることにより、斜面40をシート11で覆う。このシート11の移動も、シート11の幅方向の一端部が、平坦部38上に配置されたシート11の斜面40側の一部を覆うように、また、シート11の幅方向の他端部が、斜面40側の尾根部13の一部を覆うように行う。
このように、シート11の幅方向の一部が、尾根部13の一部を覆うことで、斜面40に掛けたシート11が、斜面40上から滑り落ちることを防止できる。
なお、上記した積山10の尾根方向の一方側端部へのシート11掛けについても、シート11を掛けた後、その表面にロープ付き土嚢37を配置する。
そして、図5(F)、(G)に示すように、シート11の幅方向端部を尾根部13の端部に合わせて、図1(A)〜(F)に示す操作を行うことにより、積山10にシート11を掛けることができる。
以上のことから、本発明の野積みバラ物へのシート掛け方法を用いることで、作業者が積山へ登頂することなく安全にシート掛け作業が行え、しかも、シート掛け作業の時期や場所の自由度も広げることができる。
以上、本発明を、実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形態に記載の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の形態や変形例も含むものである。例えば、前記したそれぞれの実施の形態や変形例の一部又は全部を組合せて本発明の野積みバラ物へのシート掛け方法を構成する場合も本発明の権利範囲に含まれる。
前記実施の形態においては、積山を構成するバラ物に、鉄鋼業で使用される原料を用いた場合について説明したが、シート掛けが行われる原料であれば(屋外屋内を問わず)、これに限定されるものではなく、例えば、セメント業で使用される原料等を用いることもできる。
10:積山、11:シート、12:斜面、13:尾根部、14:斜面、15:引張りロープ、16、17:ロール状シート部、18:吊上げ治具、19:載置台、20:仕切り部、21:固定部材、22:落下防止ロープ、23:コラムロック(ロック手段)、24:リング部、25:コラムロック本体、26:開口部、27:ロックピン、28:ロック解除ワイヤー、29:レッカー(搬送手段)、30:係止部、31:シャックル、32:吊ワイヤー、33:ワイヤロープ、34:フック、35:往来ロープ、36:回収ロープ、37:ロープ付き土嚢、38:平坦部、39〜42:斜面

Claims (6)

  1. 野積みされたバラ物の積山上にシートを掛ける方法において、
    前記シートを、該シートの長手方向の両側から中央部へ向けて、それぞれ引張りロープの一方側を巻込みながらロール状に巻き、形成された対となるロール状シート部からそれぞれ前記引張りロープの他方側を突出させた状態にするシート巻回工程と、
    対向する前記ロール状シート部の間の前記シート上に吊上げ治具を載せ、前記ロール状シート部をそれぞれ更に巻いて前記吊上げ治具上に配置し、固定部材によって前記ロール状シート部を前記吊上げ治具に固定するシート載置工程と、
    前記固定部材によって前記ロール状シート部が固定された前記吊上げ治具を、搬送手段によって前記積山の頂上まで搬送し、前記シートの幅方向を前記積山の尾根方向に合わせて、前記ロール状シート部が固定された前記吊上げ治具を前記積山の尾根部上に載置するシート搬送工程と、
    前記固定部材による固定状態を解除した後、前記積山の山裾から前記引張りロープの他方側を引張り、前記ロール状シート部をそれぞれ広げて、前記積山の斜面を前記シートで覆うシート掛け工程とを有することを特徴とする野積みバラ物へのシート掛け方法。
  2. 請求項1記載の野積みバラ物へのシート掛け方法において、前記吊上げ治具は、載置台と、該載置台の中央部に立設された仕切り部とを備え、前記シート載置工程では、前記吊上げ治具の前記仕切り部の両側に前記ロール状シート部をそれぞれ配置することを特徴とする野積みバラ物へのシート掛け方法。
  3. 請求項1又は2記載の野積みバラ物へのシート掛け方法において、前記固定部材は、前記ロール状シート部が前記吊上げ治具上に配置された状態で、前記ロール状シート部と前記吊上げ治具を一緒に巻く落下防止ロープと、前記吊上げ治具に設けられ、前記落下防止ロープの両端部の連結と分離を可能にするロック手段とを備え、
    前記シート載置工程では、前記ロック手段により前記落下防止ロープの両端部を連結し、前記シート掛け工程では、前記ロック手段により前記落下防止ロープの両端部を分離することを特徴とする野積みバラ物へのシート掛け方法。
  4. 請求項3記載の野積みバラ物へのシート掛け方法において、前記ロック手段はコラムロックであり、前記シート掛け工程では、前記コラムロックのロックピンに取付けられたロック解除ワイヤーを、前記積山の山裾から引張ることで、前記落下防止ロープの両端部を分離することを特徴とする野積みバラ物へのシート掛け方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の野積みバラ物へのシート掛け方法において、前記シート巻回工程では、前記引張りロープを前記シートの幅方向に予め設定した範囲で揺動させながら、前記シートをロール状に巻くことを特徴とする野積みバラ物へのシート掛け方法。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の野積みバラ物へのシート掛け方法において、前記引張りロープは、前記シートの幅方向に間隔をあけて複数配置することを特徴とする野積みバラ物へのシート掛け方法。
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