JPH11117612A - 改装サッシ - Google Patents

改装サッシ

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JPH11117612A
JPH11117612A JP27584197A JP27584197A JPH11117612A JP H11117612 A JPH11117612 A JP H11117612A JP 27584197 A JP27584197 A JP 27584197A JP 27584197 A JP27584197 A JP 27584197A JP H11117612 A JPH11117612 A JP H11117612A
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JP27584197A
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Takafumi Fujii
貴文 藤井
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YKK AP Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シールを容易かつ確実に行える改装サッシを
提供すること。 【解決手段】 支持枠シール面111,112と密着す
る乾式のシール材25を窓枠シール面121,122に
予め取り付けるとともに、このシール材25を窓枠20
が支持枠10に取り付けられる位置でのみ支持枠10に
接触するように配置した。従って、窓枠20を入れ込む
途中でシール材25が支持枠10に接触せして変形した
り窓枠20から外れるといった心配がなく、良好なシー
ル性をより確実に得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、改装に好適な改装
サッシに係り、引き違い窓、ルーバー窓、辷り出し窓、
片引き窓、開き窓、FIX窓、上げ下げ窓、内開き窓、
外開き窓等の各種窓に用いられる改装サッシに関する。
【0002】
【背景技術】従来より、建物の改装や部屋の用途変更に
ともない、建物の開口部に設けられているサッシの種類
を変更(例えば、引き違い窓から辷り出し窓等への変
更)する場合や、窓枠の破損や老朽化にともなってサッ
シを取り替える場合、あるいは窓の開閉時の音鳴りや勝
手違いによる不便さを解消するためにサッシを取り替え
る場合などには、建物の躯体に直に取り付けられている
窓枠を建物の開口部周りの内外装を一部壊して取り外す
必要があった。しかしながら、サッシを取り替える際に
開口部周りの内外装を壊すと、大掛かりな作業となって
コストがかかるため、特に窓枠の破損や老朽化および音
鳴りに対しては、補修等のメンテナンスのみで対応する
ことが多い。
【0003】このため、内外装を壊さずに交換できるサ
ッシが求められており、このような交換可能なサッシと
して、建物の開口部に枠体を固定しておき、この枠体に
窓枠を室外側から当接させてビス止めするものがある。
このような従来のサッシは、窓枠の取り付け取り外しを
その枠体に対して行うことで、開口部周りの内外装を壊
さずに窓枠を交換できるように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のサッシ
では、枠体と窓枠との隙間のシールは、室外側から湿式
のシール材を充填して行われることが多く、シール作業
に手間がかかるという問題がある。また、乾式のシール
材を用いる場合もあるが、このようなシール材は、枠体
または窓枠のいずれかに予め取り付けられ、窓枠を室外
側等から枠体内に入れ込むことにより、開口部の面内方
向に対向した各枠の対向面間に介装されるようになって
いる。従って、枠体内への窓枠の入れ込みは、一方の枠
に取り付けられたシール材が他方の枠に接触した状態で
行われるため、シール材が窓枠の入れ込み途中で変形し
たり枠から外れる虞があり、確実なシールを行えない可
能性がある。
【0005】本発明の目的は、シールを容易かつ確実に
行える改装サッシを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の改装サッシは、
建物の開口部に取り付けられて開口部周りの外壁材を見
切る支持枠と、この支持枠内に着脱自在に取り付けられ
る窓枠とを備え、この窓枠および支持枠のうちの少なく
ともいずれか一方の枠の周囲に、窓枠が支持枠に取り付
けられる位置でのみ他方の枠に接触する乾式のシール材
を予め取り付けることを特徴とするものである。なお、
本発明での「窓枠が支持枠に取り付けられる位置」と
は、例えば弾性変形をともなうシール材を用いた場合等
には、その変形量分程度ずれた位置を含むものである。
【0007】このような本発明においては、乾式のシー
ル材を支持枠または窓枠の周囲に予め取り付けておくた
め、窓枠を支持枠内に室外側から入れ込むことにでシー
ル材が各シール面間に容易に介装されるようになる。ま
た、シール材は、窓枠が支持枠に取り付けられる位置で
のみ他方の枠に接触するため、窓枠を入れ込む途中でシ
ール材が変形したり、外れるといった心配がない。ま
た、前記支持枠によって開口部周りの外壁材を見切って
いるため、支持枠に対して窓枠を着脱する際に、外壁材
を破壊する必要がなく、改装作業を容易に行うことがで
きる。
【0008】また、以上において、シール材を一方の枠
の室内側の端縁に取り付け、窓枠および支持枠のうちの
少なくとも一方の枠に、シール材を開口部の面内方向の
内側から覆う延出部を設けることが望ましい。このよう
な場合には、延出部でシール材を覆うため、紫外線等に
よるシール材の劣化が防止されて耐久性が向上するう
え、シール材が露出せず、サッシとしての見栄えが良好
になる。
【0009】さらに、延出部を支持枠および窓枠の両方
に設け、支持枠の延出部に室内側に向かうに従って開口
部の面内方向の内側または外側に位置するようになる傾
斜片を設け、窓枠の延出部に前記傾斜片に重なる別の傾
斜片を設けてもよい。このような場合には、窓枠を支持
枠内に入れ込むに従って互いの傾斜片が接触するように
なり、窓枠が各傾斜片の傾斜に沿って位置修正されて窓
枠の位置決めが自動的に行われるようになる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態を図面
に基づいて説明する。 〔第1実施形態〕図1は、本実施形態に係る改装サッシ
である引き違い窓1を示す縦断面図、図2は、引き違い
窓1の横断面図、図3は、引き違い窓1の要部を室内側
から示す斜視図である。
【0011】引き違い窓1は、室内外方向(見込み方
向)の略半分が建物の開口部Aから室外側に突出した半
外付けタイプの断熱サッシであり、開口部Aに取り付け
られた支持枠10と、この支持枠10内に配置された窓
枠20と、窓枠20内に配置された一対の障子30とで
構成されている。
【0012】これら支持枠10、窓枠20、障子30を
構成する上下左右の各枠材11〜13,21〜23,3
1〜33は、それぞれアルミなどの非鉄金属製の室外部
材および室内部材と、これらの室内外部材をそれぞれ連
結するウレタン樹脂、塩化ビニール樹脂などの樹脂製の
断熱材50とで構成されている。
【0013】また、支持枠10の枠材である支持上枠1
1、支持下枠12、支持縦枠13の各断熱材50は、窓
枠20の枠材である窓上枠21、窓下枠22、窓縦枠2
3の各断熱材50に対してその室内外方向の位置がほぼ
一致するように配置されている。そして、各支持枠1
0、窓枠20、障子30に設けられた各断熱材50は、
枠体の四周に連続した断熱ラインを形成し、これによっ
て引き違い窓1に良好な断熱性能が付与されている。
【0014】支持枠10の支持下枠12において、断熱
材50の室外側には係合用凹部12Aが形成され、窓下
枠22には係合用凹部12Aに係止される係合用凸部2
2Aが形成されている。係合用凸部22Aは、窓下枠2
2から斜め下方に突出された突片により構成され、その
係合用凸部22Aの室内側(断熱材50側)には、樹脂
製からなるピース状のスペーサ部材51が複数取り付け
られている。
【0015】つまり、引き違い窓1では、窓枠20が支
持枠10内に室外側から落とし込まれることにより、係
合用凸部22Aが係合用凹部12Aと係合するようにな
っている。この際、窓下枠22の室外部材は、ビスホー
ル部近傍の支持片を介しても支持下枠12の室外部材上
に載置され、窓下枠22の室内部材は、下方に延びた支
持片を介して支持下枠12の室内部材上に載置されるよ
うになっている。
【0016】窓枠20の窓上枠21、窓下枠22、窓縦
枠23において、それらの室内側端縁部分の室内側に向
いた窓枠シール面121,122,123にはリップ溝
24がそれぞれ設けられている。各リップ溝24には、
支持上枠11、支持下枠12、支持縦枠13の室内側端
縁部分における室外側に向いた支持枠シール面111,
112,113に圧着される乾式のシール材25が予め
取り付けられている。
【0017】このシール材25は、開口部A内の上方側
では、支持上枠11の下端から室外側に延出した延出部
11Aで隠蔽され、下方側では、支持下枠12の上端か
ら室外側に延出した延出部12Bで隠蔽され、左右側で
は、支持縦枠13の室内側の角部から室外側に延出した
延出部である接合片13Aで隠蔽されている。
【0018】また、窓縦枠23の室内部材には、窓枠シ
ール面123を形成しかつ先端が室内側に折曲したアン
グル部23A(図2)が設けられ、このアングル部23
Aの折曲部分で支持縦枠13の接合片13Aを覆ってお
り、この折曲部分が窓枠20側の延出部となっている。
【0019】このアングル部23Aは、見付け方向に沿
ったビス26で接合片13Aに固定されている。つま
り、本実施形態での窓枠20は、窓上枠21が室外側か
ら締め付けられるビス15(図1)で支持上枠11に固
定されている他は、全て見付け方向に沿ったビス26で
支持枠10への固定が行われるようになっている。
【0020】アングル部23Aの上端側には、図3に示
すように、室内側部分が切り欠かれた切欠部23Bが設
けられており、窓枠20を支持枠10内へ落とし込む
際、支持上枠11の延出部11Aとアングル部23Aと
の干渉が避けられるようになっている。また、切欠部2
3Bには、窓枠20が配置された後、コ字形状の固定部
材60が配置されるようになっている。この固定部材6
0は、ビス孔60Aに挿通される見付け方向に沿ったビ
ス61により、ビス26と同じ室内外方向の位置で接合
片13Aに固定される。なお、図3において、シール材
25の図示は省略されている。
【0021】さらに、図2に戻って、窓縦枠23の室外
部材における支持縦枠13と対向する面には、樹脂製の
ピース状のスペーサ部材52がリップ溝23Cに係止さ
れた状態で取り付けられ、支持縦枠13には、スペーサ
部材52が取り付けられた位置に対応して樹脂製の板状
の位置決め部材53が接着剤等で取り付けられ、これら
の部材52,53で間隔保持部材54を形成している。
【0022】スペーサ部材52の室内側、および位置決
め部材53の室外側は、室内側に向かうに従って開口部
Aの面内方向の内側寄りに位置するようになる傾斜面
(テーパ面)52A,53Aとなっており、窓枠20を
支持枠10内に取り付ける際、前記スペーサ部材52が
位置決め部材53に沿って接触しながら移動すること
で、窓枠20の支持枠10に対する左右方向(見付け方
向)の位置合わせが行われるようになっている。
【0023】なお、支持上枠11には、窓上枠21を支
持上枠11に固定するビス15を隠すカバー55が係止
され、このカバー55は窓上枠21にビス15で固定さ
れている。また、支持枠10の周囲には、サイディン
グ、モルタル、ALC等からなる外壁材70が隣接配置
されている。この外壁材70と支持枠10との間には、
バックアップ材およびシーリング材が充填されて防水処
理されている。これらにより、外壁材70の端縁は、支
持枠10で見切られている。
【0024】このような本実施形態においては、以下の
ようにして引き違い窓1を建物の開口部Aに取り付け
る。先ず、図4(A)に示すように、開口部Aに支持枠
10を釘や木ねじ等で固定する。次いで、予めシール材
25が取り付けられた窓枠20を、クレーン等で吊った
り持ち上げる等して支持枠10内に入れ込んで配置す
る。この際、図4(B)に示すように、窓枠20の窓下
枠22を支持枠10の支持下枠12上に載置し、さらに
窓枠20を室内側に移動させてシール材25(図1、図
2)を支持枠シール面111,112,113に密着さ
せるとともに、係合用凸部22Aが係合用凹部12A内
に係合されるように窓枠20を支持枠10内に落とし込
み、これにより、窓枠20を図4(C)に示すように配
置する。
【0025】そして、室外において、窓枠20の窓上枠
21をビス15で支持上枠11に固定するとともに、室
内において、窓枠20をビス26で支持枠10の支持縦
枠(図2)に固定し、この後、切欠部23Bに固定部材
60を配置してビス61で固定し、最後に、障子30
(図1、図2)を窓枠20内に配置する。
【0026】また、建物の改装等により窓枠20を取り
替える場合には、障子30を取り外した後、ビス26,
61を外して図4(C)→(A)の手順で窓枠20を取
り外し、この後、新たな窓枠を前述した手順で支持枠1
0内に配置すればよい。従って、支持枠10を開口部A
から取り外す必要はなく、外壁材70を壊す必要もな
い。
【0027】このような本実施形態によれば、以下のよ
うな効果がある 1)引き違い窓1では、支持枠シール面111,11
2,113と密着する乾式のシール材25が窓枠シール
面121,122,123に予め取り付けられているた
め、窓枠20を支持枠10内に室外側から入れ込むこと
でシール材25を支持枠10および窓枠20間に容易に
介装できる。
【0028】2)各シール面111,112,113,
121,122,123が互いに室内外方向に対向し、
シール材25の挟持方向(圧着方向)と窓枠20の入れ
込み方向とが同一方向であることにより、シール材25
は窓枠20が支持枠10に取り付けられる位置でのみ支
持枠10に接触するため、窓枠20を入れ込む途中でシ
ール材25が支持枠10と接触して変形したり窓枠20
から外れるといった心配がなく、良好なシール性をより
確実に得ることができる。
【0029】3)シール材25は、支持枠10の延出部
11A,12B、接合片13A、および窓枠20のアン
グル部23Aにおける折曲部分で覆われているため、紫
外線等による劣化を防止して耐久性を向上させることが
できる。また、シール材25が露出しないことで引き違
い窓1の見栄えも良好にできる。
【0030】4)引き違い窓1では、窓枠20が見付け
方向に沿ったビス26で支持枠10に固定されているた
め、露出したビス26を室外側および室内側から見え難
くでき、この点からも引き違い窓1の内外観を良好にで
きる。
【0031】5)窓枠20は、見付け方向に沿ったビス
の他、室外側から締め付けられるビス15によっても固
定されているが、このビス15はカバー55で隠蔽され
ているため、この点においても外観が損なわれることは
ない。
【0032】6)ビス26は室内側から締め付け可能で
あるため、室外から締め付けられるビス15の数を削減
して高所等に設置する際の安全性を容易に確保でき、窓
枠20の取付作業を迅速に行うことができる。
【0033】7)ビス26は、窓縦枠23の室内端側に
設けられたアングル部23Aに挿通されて支持縦枠13
の接合片13Aに螺合されているため、ビス止め位置を
室内寄りにでき、室内からの作業性をより向上させるこ
とができる。
【0034】8)例えば引き違い窓からルーバー窓に取
り替える場合などには、ビス止め位置によってはルーバ
ー窓を構成するルーバー羽根や連杆等が干渉してビスの
締付作業が行えないこともあるが、本実施形態では、ビ
ス止め位置が室内寄りであるため、窓枠20の種類によ
ってビス止めができなくなるといった問題を解消でき、
窓枠20の種類に関係なく同様のビス止め作業を確実に
行うことができる。
【0035】9)窓縦枠23のアングル部23Aの上端
部には、支持上枠11の延出部11Aとの干渉を避ける
ための切欠部23Bが設けられているため、係合用凸部
22Aを係合用凹部12Aに係合させることで窓枠20
を室外側から落とし込むようにして支持枠10内に配置
することができ、窓枠20を支持枠10に取り付ける際
に窓枠20を支持枠10から外れ難くできる。従って、
窓枠20を押さえていなくとも支持枠10にビス止めで
き、作業者の負担を軽減して窓枠20の取付作業を容易
に行うことができる。
【0036】10)切欠部23Bには固定部材60が配
置されているため、窓枠20のビス止め後においても窓
枠20の上下方向のずれをより確実に押さえることがで
きるうえ、切欠部23Bが塞がれるため、見栄えをさら
に良好にできる。
【0037】11)固定部材60固定用のビス61は、
窓枠20固定用のビス26と同じ室内外方向の位置で用
いられているため、ビス26,61を縦一列に配置する
ことができ、各ビス26,61が室内外から見えた場合
でも、内外観が大きく損なわれることはない。
【0038】12)支持縦枠13と窓縦枠23との間に
は、スペーサ部材52と位置決め部材53とで構成され
た間隔保持部材54が介装されているため、支持縦枠1
3および窓縦枠23間の隙間を一定に保持でき、支持枠
10に対する窓枠20の見付け方向の位置決め作業を容
易に行うことができる。
【0039】13)スペーサ部材52の室内側、および
位置決め部材53の室外側は、室内側に向かうに従って
開口部の面内方向の内側寄りに位置するようになる傾斜
面52A,53Aになっているため、窓枠20を移動さ
せながら支持枠10内に入れ込む過程において(図4
(B))、スペーサ部材52および位置決め部材53の
傾斜面52A,53A同士を接触させることにより、窓
枠20を正しい位置に自動的に位置決めすることがで
き、位置決め作業を一層容易に行える。
【0040】14)本実施形態では、スペーサ部材52
および位置決め部材53を接触させながら窓枠20を移
動させるが、スペーサ部材52、位置決め部材53とし
ては接触抵抗の少ない合成樹脂材を用いることができ、
位置決め作業をさらにスムーズに行うことができる。
【0041】15)スペーサ部材51,52、位置決め
部材53は、それぞれピース部材であるため、室外と支
持枠10および窓枠20間に形成される隙間とを連通さ
せて等圧にでき、毛細管現象による雨水等の逆流を確実
に防止できる。
【0042】16)係合用凸部22Aは、樹脂製のスペ
ーサ部材51で形成されているため、窓枠20を支持下
枠12上に載せて室内側に移動させる際には、支持下枠
12とスペーサ部材51とを接触させるうことでメタル
タッチを回避でき、支持枠10および窓枠20の損傷を
有効に防止できる。
【0043】〔第2実施形態〕図5には本発明の第2実
施形態に係る改装サッシの要部が示されている。なお、
本実施形態において、第1実施形態と同様な構成部材に
は同一符号を付してそれらの説明を省略する。
【0044】本実施形態では、第1実施形態のような窓
枠シール面123(図2)が設けられておらず、窓縦枠
23の室内端にリップ溝24のみが設けられている。ま
た、支持縦枠13の接合片13Aの先端は、室内側に向
かうに従って開口部Aの面内方向の内側に位置するよう
になる傾斜片13Bとされ、窓縦枠23のアングル部2
3Aの端部は、傾斜片13Bに重ねられる別の傾斜片2
3Dとなっている。
【0045】このような実施形態では、窓枠20を支持
枠10内に入れ込むに従って互いの傾斜片13B,23
Dが接触するようになり、窓枠20が各傾斜片13B,
23Dの傾斜に沿って位置修正される。
【0046】本実施形態によれば、前述した窓枠20が
各傾斜片13B,23Dの傾斜角に沿って位置修正され
るため、窓枠20を入れ込むと同時に窓枠20の見付け
方向に対する位置決めを自動的に行え、第1実施形態で
のスペーサ部材52や位置決め部材53を用いなくと
も、前述した12)、13)と同様な効果を得ることが
できる。
【0047】なお、本発明は、前記実施形態に限定され
るものではない。例えば、前記第2実施形態では、傾斜
片13Bが室内側に向かうに従って開口部Aの面内方向
の内側に位置するように設けられていたが、図6に示す
ように、室内側に向かうに従って開口部Aの面内方向の
外側に位置するように設け、窓枠20側の傾斜片23D
をこの傾斜片13Bに重なるように設けてもよい。そし
て、このような場合には、ビス26による接合片13A
とアングル部23Aとのビス止めができないため、例え
ば、窓縦枠23の室内外方向の中央部分等を支持縦枠1
3にビス止めして窓枠20を支持枠10に固定してもよ
い。
【0048】また、本発明の各傾斜片は、支持縦枠や窓
縦枠に設けられるものに限定されず、例えば支持上枠お
よび支持下枠、窓上枠および窓下枠にそれぞれ設け、窓
枠の上下方向の位置決めを自動的に行えるようにしても
よい。
【0049】さらに、第1、第2実施形態で説明した支
持枠10の延出部11A,12Bおよび接合片13A、
窓枠20のアングル部23Aは、その実施にあって適宜
省略可能である。しかしながら、そのような延出部等を
設けることで前述した各効果が得られるので好ましい。
【0050】前記第2実施形態では、平坦な支持枠シー
ル面113が室外側に向いて設けられ、リップ溝24が
このシール面113に対向する向きで開口していたが、
例えば図7に示すように、折曲した支持枠シール面11
2を設けたり、リップ溝24を開口部Aの面内方向に開
口させて設けてもよく、要するに、窓枠の入れ込み途中
で支持枠に接触しない位置にシール材を設ければよい。
【0051】本発明に係るシール材としては、第1、第
2実施形態のように窓枠20に取り付けられるものの
他、支持枠側に取り付けられるものや(図6)、支持枠
および窓枠の両方に取り付けられるものを適用できる。
【0052】前記第1実施形態では、各断熱材50を支
持枠10、窓枠20、障子30のすべてに配置していた
が、必要とする断熱性能によっては、支持枠、窓枠、お
よび障子のいずれかに断熱材50を配置してもよい。ま
た、断熱材50を有しない一般の改装サッシにも本発明
を適用できることは勿論である。
【0053】また、本発明の改装サッシは、引き違い窓
に限定されるものではなく、例えば、ルーバー窓、縦辷
り出し窓、横辷り出し窓、片引き窓、開き窓、FIX
窓、上げ下げ窓、内開き窓、外開き窓等の各種平面窓
や、これらの窓種における出窓にも適用できる。そし
て、本発明の改装サッシが取り付けられる建物として
は、各種の建築工法で建てられる住宅の他、ビル等であ
ってもよい。
【0054】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
乾式のシール材が支持枠または窓枠に予め取り付けられ
ているため、窓枠を支持枠内に室外側から入れ込むこと
にでシール材を各シール面間に容易に介装できる。ま
た、シール材は、窓枠が支持枠に取り付けられる位置で
のみ他方の枠に接触するため、窓枠を入れ込む途中でシ
ール材が変形したり、シール材が枠から外れるのを確実
に防止でき、シール性を向上させることができるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る改装サッシを示す
縦断面図である。
【図2】前記改装サッシを示す横断面図である。
【図3】前記改装サッシの要部を室内側から示す斜視図
である。
【図4】前記改装サッシの取付方法を説明するための模
式図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る改装サッシの要部
を示す横断面図である。
【図6】本発明の変形例を示す横断面図である。
【図7】本発明の他の変形例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1…改装サッシである引き違い窓、10…支持枠、11
A,12B…延出部、13A…延出部である接合片、1
3B,23D…傾斜片、20…窓枠、25…シール材、
70…外壁材、A…開口部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の開口部に取り付けられて開口部周
    りの外壁材を見切る支持枠と、この支持枠内に着脱自在
    に取り付けられる窓枠とを備え、この窓枠および前記支
    持枠のうちの少なくともいずれか一方の枠の周囲には、
    前記窓枠が支持枠に取り付けられる位置でのみ他方の枠
    に接触する乾式のシール材が予め取り付けられている改
    装サッシ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の改装サッシにおいて、
    前記シール材は前記一方の枠の室内側の端縁に取り付け
    られ、前記窓枠および支持枠のうちの少なくとも一方の
    枠には、前記シール材を前記開口部の面内方向の内側か
    ら覆う延出部が設けられている改装サッシ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の改装サッシにおいて、
    前記延出部は前記支持枠および窓枠の両方に設けられ、
    前記支持枠の延出部には室内側に向かうに従って前記開
    口部の面内方向の内側または外側に位置するようになる
    傾斜片が設けられ、前記窓枠の延出部には前記傾斜片に
    重なる別の傾斜片が設けられている改装サッシ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010229706A (ja) * 2009-03-27 2010-10-14 Fujisash Co 改修用サッシ窓枠装置

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