JPH11116165A - ゴンドラ装置における吊りロープ部材のストッパー機構 - Google Patents

ゴンドラ装置における吊りロープ部材のストッパー機構

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JPH11116165A
JPH11116165A JP29634397A JP29634397A JPH11116165A JP H11116165 A JPH11116165 A JP H11116165A JP 29634397 A JP29634397 A JP 29634397A JP 29634397 A JP29634397 A JP 29634397A JP H11116165 A JPH11116165 A JP H11116165A
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JP
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roller
rope
cage
hanging rope
weight
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JP29634397A
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English (en)
Inventor
Kyo Fukutomi
経 福冨
Eizo Egashira
栄三 江頭
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Nihon Bisoh Co Ltd
Original Assignee
Nihon Bisoh Co Ltd
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  • Types And Forms Of Lifts (AREA)
  • Lift-Guide Devices, And Elevator Ropes And Cables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成でケージの着地時には確実に作動
して吊りロープ部材の弛みを防ぐことのできるゴンドラ
装置における吊りロープ部材のストッパー機構を提供す
る。 【解決手段】 ストッパー機構40は、アームプレート
42によって揺動可能に支持されたウェイトローラー4
5と、アームプレート42の枢支軸43を中心として固
定された歯車ブラケット41Gと、アームプレート42
に回転自在に支持されて歯車ブラケット41Gと噛合す
るギア53と、ギア53に偏心状態で設けられたローラ
ー部51と、を備え、ウェイトローラー45がワイヤー
ロープ23に載置状態で支持され、ワイヤーロープに張
力が作用した状態ではワイヤーロープ23の自由な移動
を許容すると共に、ワイヤーロープ23が弛むとウェイ
トローラー45の自重による揺動によってローラー部5
1が回動してワイヤーロープ23を挟んで移動不能に固
定するよう構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築物の上部から吊り
ロープ部材を介してケージを吊り下げ支持し、巻取ドラ
ム部材による吊りロープ部材の巻き取り又は繰り出しに
よってケージを昇降させるゴンドラ装置において、ケー
ジの着地時に吊りロープ部材を固定するゴンドラ装置に
おける吊りロープ部材のストッパー機構に関する。
【0002】
【従来の技術】建築物における外壁面の清掃等の作業に
は、建築物の上部に設けられた吊り下げ装置からワイヤ
ーロープ等の吊りロープ部材を介してケージを吊したゴ
ンドラ装置を用いることが多い。
【0003】このようなゴンドラ装置として、屋上周辺
に建築物の外壁周面に沿ってレールを敷設し、そのレー
ル上を走行する台車に建築物の外壁周面より外側に突出
するアームを設けると共に、このアームからロープ部材
を介してケージを吊り下げる、所謂本設ゴンドラと呼ば
れる常設のものが知られている。
【0004】このような本設ゴンドラでは、台車内にモ
ーター等の回転駆動装置によって回転駆動される巻取ド
ラムを備えた昇降機構が設けられており、この昇降機構
の巻取ドラムがケージを支持する吊りロープ部材を巻き
取り又は繰り出すことでケージを昇降駆動するようにな
っている。
【0005】平面形状が矩形の一般的なケージを安定的
に支持するためには、少なくともその長手方向両端で吊
りロープ部材によって支持する必要があり、ケージの安
定や安全を考慮するとその四隅それぞれを吊りロープ部
材によって支持することが望ましいが、ケージを支持す
る吊りロープ部材を巻取ドラムが巻き取り又は繰り出す
ことによってケージを昇降駆動する昇降機構では、全て
の吊りロープ部材を完全に同期して巻き取り又は繰り出
す必要がある。
【0006】そのためには、回転駆動手段に接続された
回転軸に各吊りロープ部材を巻き取る全ての巻取ドラム
を直列に設ければよいが、吊りロープ部材の数が増える
とその回転軸方向に長大化して全体が大型化し、昇降機
構が大型化すると当該昇降機構を収容する台車も大型化
せざるを得ないが、建築物の屋上に常設するものとして
はその動作に対する制約も増大するため好ましくない。
【0007】このため、吊りロープ部材を巻取ドラムに
多重に巻き取るようにし、昇降機構をできるだけコンパ
クトに構成することが行われる。
【0008】ところで、吊りロープ部材を巻取ドラムに
巻き取り又は繰り出すことによってケージを昇降させる
構成では、ケージを吊り下げている限り吊りロープ部材
にはケージの重量の張力が作用しているが、ケージが下
降して地面に到達するとロープ部材が弛み、絡んだり配
索経路の案内部材から外れる等の問題を生ずる虞があ
る。
【0009】特に、上記のごとく吊りロープ部材を巻取
ドラムに多重に巻き取るように構成した場合、吊りロー
プ部材に弛みが生ずると規則的な巻き取りができなくな
って乱巻き状態となり、その結果、ケージの吊り下げバ
ランスが崩れる虞があるため、吊りロープ部材の弛みは
完全に防ぐ必要がある。
【0010】このため、巻取ドラム近傍の吊りロープ部
材の配索経路に、ケージの昇降駆動の停止(巻取ドラム
の回転の停止)に同期して吊りロープ部材を移動不能に
固定するストッパー機構が設けられる。
【0011】ストッパー機構は、例えば、吊りロープを
挟んで配設された一対の把持部材がソレノイド等の駆動
手段によって離接駆動されて吊りロープを把持して移動
不能に固定するように構成される。駆動手段は、巻取ド
ラムを駆動制御する制御装置によって巻取ドラムの回転
停止と同期して駆動操作される。つまり、巻取ドラムの
回転が停止(ケージの昇降が停止)すると、把持部材が
吊りロープを移動不能に把持するようになっているもの
である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のストッパー機構では、構造が複雑であると共に電気
的な作動制御を要するためにコストが高く、また、作動
不良の虞も有するという問題があった。
【0013】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであって、簡単な構成でケージの着地時には確
実に作動して吊りロープ部材の弛みを防ぐことのできる
ゴンドラ装置における吊りロープ部材のストッパー機構
を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決する為の手段】上記目的を達成する本発明
のゴンドラ装置における吊りロープ部材のストッパー機
構は、建築物の上部から吊りロープ部材を介してケージ
を吊り下げ支持し、巻取ドラム部材による前記吊りロー
プ部材の巻き取り又は繰り出しによって前記ケージを昇
降させるゴンドラ装置において、ケージの着地時に前記
吊りロープ部材を固定するものであって、アーム部材に
よって揺動可能に支持されたウェイトローラーと、前記
アーム部材の枢支点を中心として固定された固定歯車部
材と、前記アーム部材に回転自在に支持されて前記固定
歯車部材と噛合する従動歯車と、前記従動歯車に偏心状
態で設けられた偏心狭持ローラーと、を備え、前記ウェ
イトローラーが前記吊りロープ部材に載置状態で支持さ
れ、前記吊りロープ部材に張力が作用した状態では前記
ウェイトローラーと前記偏心狭持ローラーの間が開いて
吊りロープ部材の自由な移動を許容すると共に、前記吊
りロープ部材が弛むと前記ウェイトローラーの自重によ
る揺動によって前記従動歯車部材を介して前記偏心狭持
ローラーが回動して前記ウェイトローラーと前記偏心狭
持ローラーとの間に前記吊りロープ部材を挟んで移動不
能に固定するよう構成されていることを特徴とする。
【0015】また、建築物の上部から吊りロープ部材を
介してケージを吊り下げ支持し、巻取ドラム部材による
前記吊りロープ部材の巻き取り又は繰り出しによって前
記ケージを昇降させるゴンドラ装置において、ケージの
着地時に前記吊りロープ部材を固定するものであって、
アーム部材によって揺動可能に支持されたウェイトロー
ラーと、前記アーム部材に設けられた押圧部材と、前記
吊りロープ部材の配索経路の下側に配設された支持部材
と、を備え、前記ウェイトローラーが前記吊りロープ部
材に載置状態で支持され、前記吊りロープ部材に張力が
作用した状態では前記押圧部材と前記支持部材の間が開
いて吊りロープ部材の自由な移動を許容すると共に、前
記吊りロープ部材が弛むと前記ウェイトローラーの自重
による揺動によって前記押圧部材が前記支持部材との間
に前記吊りロープ部材を挟んで移動不能に固定するよう
構成されていることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下添付図面を参照して本発明の
構成例について説明する。図1は、本発明に係るゴンド
ラ装置における吊りロープ部材のストッパー機構の一構
成例を適用したゴンドラ装置の概略構成を示す側面図で
あり、図2はその台車内部のケージ昇降機構の概略側面
図である。
【0017】図1に示すゴンドラ装置10は、建築物1
の屋上にその外壁面1Aに沿って敷設されたレール1B
上に台車21が走行可能に設けられ、この台車21に備
えられたアーム22が吊りロープ部材としてのワイヤー
ロープ23を介してケージ24を吊り下げ支持して構成
されている。
【0018】ワイヤーロープ23の端部は台車21内に
設けられた昇降機構30(図1には示さず)の巻取ドラ
ム部材としてのドラム31に巻き取られており、ケージ
24はこの昇降機構30によるワイヤーロープ23の巻
き取り又は繰り出しによって建築物1の外壁面1Aに沿
って昇降する。
【0019】アーム22は、台車21の後方側(図中右
側)縁部上面に枢軸21Aによって揺動可能に枢支され
ると共に、図示しない俯仰機構によって図中想像線で示
すように揺動駆動され、これによってケージ24と外壁
面1Aとの間隔調整やケージ24の屋上への格納を行う
ようになっている。その先端にはケージ24の四隅と対
応する位置にそれぞれ吊り滑車22Aが設けられてお
り、各吊り滑車22Aからそれぞれワイヤーロープ23
が垂下されてケージ24の各隅部に結合されている。つ
まり、ケージ24は四本のワイヤーロープ23によって
その四隅で支持されているものである。尚、アーム22
及び台車21の内部では全てのワイヤーロープ23は同
一経路で配索されるため、図2では重合して一本線とし
て表れている。
【0020】四本のワイヤーロープ23は、アーム22
先端の吊り滑車22Aからアーム22の台車への枢着部
(枢軸21A)近傍の下面に設けられたプーリ22Bへ
アーム22に沿って配索され、このプーリ22Bから台
車21の後方側内部のプーリ21Bを経て同一水平平面
内に所定間隔で平行に並んだ状態で台車21の内部に配
設された昇降機構30に至っている。
【0021】昇降機構30は、巻取ドラム部材としての
ドラム31と本発明に係るストッパー機構40を備えて
構成されている。
【0022】ドラム31は、各ワイヤーロープ23と対
応して軸方向に四区画に分割されると共に各区画にそれ
ぞれワイヤーロープ23の端部が固定され、回転するこ
とによって各ワイヤロープ23をそれぞれの区画内に巻
き取るようになっている。
【0023】その軸31Aの一端は図示しないがギアモ
ーターに接続されており、このギアモーターによって回
転駆動されるようになっている。
【0024】ドラム31に至るワイヤーロープ23の配
索経路上流側には、上下一対の案内プーリ対34が設け
られており、ドラム31の巻き取り径に拘わらずプーリ
21Bから案内ロープ対34に至るワイヤーロープ23
の経路を水平に規制している。この水平の配索経路部位
に臨んで、ストッパー機構40が設けられている。
【0025】ストッパー機構40は、正面図である図3
及びそのA−A断面に相当する断面図である図4に示す
ように、昇降機構30の垂直フレーム35の側面に立設
された左右一対のブラケットプレート41(41A,4
1G)に、左右一対の三角形のアームプレート42がそ
れぞれその一つの頂角部位で枢支軸43によって揺動自
在に枢着支持されており、枢支軸43に支持ローラー4
4が回転自在に外挿支持されると共に、左右のアームプ
レート42がその頂角部位にそれぞれウェイトローラー
45とエキセンローラー50が回転自在に設けられて構
成されている。
【0026】ワイヤーロープ23の配索経路は、支持ロ
ーラー44の上側に接する水平に設定され、ウェイトロ
ーラー45はその上側に位置し、エキセンローラー50
は下側に位置する。
【0027】ブラケットプレート41の一方は、円形の
歯車の一部を直線状に切除して平坦面41を形成した固
定歯車部材としての歯車ブラケット41Gであって、そ
の平坦面で垂直フレーム35に固定され、その中心でア
ームプレート42を支持するようになっている。
【0028】ウェイトローラー45は、所定の重量を有
するように所定径に形成された鉄製のローラーであっ
て、その周面にはワイヤーロープ23と対応する断面半
円状の凹条45Aが形成され、中心を貫通する支持軸4
6によって回転自在に支持されている。
【0029】エキセンローラー50は、ワイヤーロープ
23の配索領域と対応する長さの偏心狭持ローラーとし
てのローラー部51に支持軸52が所定量偏心して貫通
配置され、この支持軸52を介してアームプレート42
に回転自在に支持されている。
【0030】ローラー部51の周面のワイヤーロープ2
3と対応する位置には、断面形状V字状の凹条51Aが
形成されている。
【0031】また、ローラー部51の歯車ブラケット4
1G側の側端には、従動歯車としてのギア53が支持軸
52に中心を一致させて固定されており、このギア53
が歯車ブラケット41Gの歯と噛合している。
【0032】このような構成では、アームプレート42
の揺動によって、ウェイトローラー45とエキセンロー
ラー50の支持軸52はその揺動中心(枢支軸43)を
中心とする円弧上を移動するが、エキセンローラー50
のギア53は歯車ブラケット41Gと噛合しているた
め、ギア53が移動に伴って回転駆動され、これによっ
てローラー部51は支持軸52を中心として偏心量を半
径とする円弧を描いて移動(回動)する。
【0033】ここで、ウェイトローラー45とエキセン
ローラー50の位置関係及びエキセンローラー50の偏
心状態は、図4に示すようにワイヤロープ23の上側に
ウェイトローラー45が位置した状態では、エキセンロ
ーラー50はそのローラー部51の周面がワイヤロープ
23の下側に所定量離れ、支持軸52に対してローラー
部51が図4中左側に位置する巻取ドラム側に水平に偏
心している状態となるように設定されている。
【0034】而して、上記のごとく構成されたストッパ
ー機構40は、ウェイトローラー45がワイヤーロープ
23によって支持されることでアームプレート42の角
度が規定され、ワイヤロープ23の張力の変化によって
弛みが生ずるとウェイトローラー45が自重で下方に変
位し、アームプレート42が揺動してウェイトローラー
45とエキセンローラー50の間にワイヤロープ23を
移動不能に把持する。
【0035】即ち、ワイヤロープ23でケージ24を吊
り下げ支持している状態では、昇降移動中又は停止中に
拘わらずケージ24の重量がワイヤーロープ23に張力
として作用しているため、図5に示すようにワイヤーロ
ープ23は殆ど弛むことなくウェイトローラー45を支
持し、この状態ではエキセンローラー50のローラー部
51の周面がワイヤロープ23の下側に所定量離れてお
り、ワイヤーロープ23は移動の妨げることはない。
【0036】一方、下降したケージ24が着地してワイ
ヤーロープ23がケージ24を支持しなくなると、ワイ
ヤーロープ23の張力が無くなって弛みを生じ、これに
よって図6に示すようにその弛み分ウェイトローラー4
5が自重で下方変位することとなってアームプレート4
2を図中時計回りに揺動させる。このアームプレート4
2の揺動によってエキセンローラー50のギア53が図
中時計回りに回転操作され、エキセンローラー50のロ
ーラー部51が同方向に回動してアームプレート42の
揺動による下降量より大きく上昇し、その周面がウェイ
トローラー45に接近して両者(ウェイトローラー45
とエキセンローラー50のローラー部51)の間にワイ
ヤーロープ23を狭持し、移動不能に固定するものであ
る。
【0037】これにより、当該ストッパー機構40より
ケージ側(図中右側)のワイヤーロープ23にそれ以上
の弛みが生じても、当該ストッパー機構40とドラム3
1の間のワイヤーロープ23は弛むことがなく、ドラム
31に巻き取られたワイヤーロープ23がばらけて以後
の巻き取りに不具合を来すことを防ぐことができるもの
である。
【0038】ストッパー機構40がワイヤーロープ23
を移動不能に狭持した状態(即ちケージ24が着地して
いる状態)から、ドラム31がワイヤーロープ23を巻
き取ってケージ24を上昇させる際には、ワイヤーロー
プ23に張力が作用して直線的となることでウェイトロ
ーラー45を持ち上げ、これによって前述のワイヤーロ
ープ45を把持した際とは逆にアームプレート42が図
中反時計回りに揺動してエキセンローラー50が反時計
回りの回動し、ウェイトローラー45から離間してワイ
ヤーロープ23の狭持を解除する。これにより、ワイヤ
ーロープ23の移動が可能となるものである。
【0039】上記のごときストッパー機構40によれ
ば、ケージ24が着地してワイヤーロープ23に弛みを
生ずると、その弛みによってアームプレート42が揺動
すると共にその揺動量より大きくエキセンローラー50
が回動してワイヤーロープを移動不能に固定するため、
ワイヤーロープ23の少しの弛みによっても迅速に作動
してワイヤーロープ23を確実に固定することができる
ものである。
【0040】次に、図7に断面図を示す上記構成とは異
なる構成例であるストッパー機構40′を説明する。
【0041】図示ストッパー機構40′は、昇降機構3
0の垂直フレーム35の側面に立設されたブラケット4
7に、揺動自在に設けられたアーム48によってウェイ
トローラー45が回転自在に支持されると共に、アーム
48の枢支軸の下側近傍に支持ローラー44が回転自在
に設けられ、アーム48の支持ローラー44と対向する
位置に断面形状半円形の押圧部材49が設けられて構成
されている、ワイヤロープ23の配索経路は、支持ロー
ラー44の上側に接する水平に設定され、ウェイトロー
ラー45はその上側に位置して当該ワイヤーロープ23
に支持されるようになっており、ワイヤーロープ23に
弛みが生ずるとその自重によって下方変位してアーム4
8を図中時計回りに揺動するようになっている。
【0042】ここで、ワイヤーロープ23に張力が作用
して略直線状を呈している図7及び図8に示す状態で
は、押圧部材49の外面と支持ローラー44の外面とは
ワイヤーロープ23の径以上の間隔を有し、ワイヤーロ
ープ23に弛みが生じてアーム48が図中時計回りに揺
動すると押圧部材49が支持ローラー44に近接して、
両者の間にワイヤーロープ23を挟み込むようになって
いる。
【0043】而して、上記のごとく構成されたストッパ
ー機構40′では、ウェイトローラー45がワイヤーロ
ープ23によって支持されることでアーム48の角度が
規定され、ワイヤロープ23の張力の変化によって弛み
が生ずるとウェイトローラー45が自重で下方に変位
し、アームプレート42が揺動して押圧部材49と支持
ローラー44の間にワイヤロープ23を移動不能に狭持
する。
【0044】即ち、ワイヤロープ23でケージ24を吊
り下げ支持している状態では、昇降移動中又は停止中に
拘わらずケージ24の重量がワイヤーロープ23に張力
として作用しているため、図8に示すようにワイヤーロ
ープ23は殆ど弛むことなくウェイトローラー45を支
持し、この状態では押圧部材49の外面と支持ローラー
44の外面とはワイヤーロープ23の径以上の間隔を有
しおり、ワイヤーロープ23は移動の妨げることはな
い。
【0045】一方、下降したケージ24が着地してワイ
ヤーロープ23がケージ24を支持しなくなると、ワイ
ヤーロープ23の張力が無くなって弛みを生じ、これに
よって図9に示すようにその弛み分ウェイトローラー4
5が自重で下方変位することとなってアーム48を図中
時計回りに揺動させ、押圧部材49がワイヤーロープ2
3を支持ローラー44との間に挟んで押圧し、移動不能
に固定するものである。
【0046】これにより、当該ストッパー機構40′よ
りケージ側(図中右側)のワイヤーロープ23にそれ以
上の弛みが生じても、当該ストッパー機構40とドラム
31の間のワイヤーロープ23は弛むことがなく、ドラ
ム31に巻き取られたワイヤーロープ23がばらけて以
後の巻き取りに不具合を来すことを防ぐことができるも
のである。
【0047】ストッパー機構40′がワイヤーロープ2
3を移動不能に把持した状態(即ちケージ24が着地し
ている状態)から、ドラム31がワイヤーロープ23を
巻き取ってケージ24を上昇させる際には、ワイヤーロ
ープ23に張力が作用して直線的となることでウェイト
ローラー45を持ち上げ、これによってアーム48が図
中反時計回りに揺動して押圧部材49が上方に移動し、
押圧部材49によるワイヤーロープ23の支持ローラー
44への押圧が解除されて、ワイヤーロープ23の移動
が可能となるものである。
【0048】上記のごときストッパー機構40によれ
ば、ケージ24が着地してワイヤーロープ23に弛みを
生ずると、その弛みによってアーム48が揺動してワイ
ヤーロープ23を移動不能とするため、ワイヤーロープ
23を迅速且つ確実に固定することができるものであ
る。
【0049】尚、上記実施例は本発明を4本のワイヤー
ロープでゴンドラを支持するものに適用したものである
が、ワイヤーロープの数はこれに限るものではなく、そ
れ以下又は以上であっても良いものである。
【0050】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係るゴンド
ラ装置における吊りロープ部材のストッパー機構によれ
ば、アーム部材によって揺動可能に支持されたウェイト
ローラーと、アーム部材の枢支点を中心として固定され
た固定歯車部材と、アーム部材に回転自在に支持されて
固定歯車部材と噛合する従動歯車と、従動歯車に偏心状
態で設けられた偏心狭持ローラーと、を備え、ウェイト
ローラーが吊りロープ部材に載置状態で支持され、吊り
ロープ部材に張力が作用した状態ではウェイトローラー
と偏心狭持ローラーの間が開いて吊りロープ部材の自由
な移動を許容すると共に、吊りロープ部材が弛むとウェ
イトローラーの自重による揺動によって従動歯車部材を
介して偏心狭持ローラーが回動してウェイトローラーと
偏心狭持ローラーとの間に吊りロープ部材を挟んで移動
不能に固定するよう構成されていることにより、簡単な
構成で確実に作動して吊りロープ部材の弛みを防ぐこと
ができる。
【0051】即ち、ケージが着地して吊りロープ部材に
弛みを生ずると、その弛みによってアーム部材が揺動す
ると共にその揺動量より大きく偏心狭持ローラーが回動
して吊りロープ部材を移動不能に固定するため、吊りロ
ープ部材の少しの弛みによっても迅速に作動して吊りロ
ープ部材を確実に固定することができる。
【0052】これにより、当該ストッパー機構よりケー
ジ側の吊りロープ部材にそれ以上の弛みが生じても、当
該ストッパー機構と巻取ドラム部材の間の吊りロープ部
材は弛むことがなく、巻取ドラム部材に巻き取られた吊
りロープ部材がばらけて以後の巻き取りに不具合を来す
ことを防ぐことができるものである。
【0053】また、アーム部材によって揺動可能に支持
されたウェイトローラーと、アーム部材に設けられた押
圧部材と、吊りロープ部材の配索経路の下側に配設され
た支持部材と、を備え、ウェイトローラーが吊りロープ
部材に載置状態で支持され、吊りロープ部材に張力が作
用した状態では押圧部材と前記支持部材の間が開いて吊
りロープ部材の自由な移動を許容すると共に、吊りロー
プ部材が弛むとウェイトローラーの自重による揺動によ
って押圧部材が支持部材との間に吊りロープ部材を挟ん
で移動不能に固定するよう構成されていることにより、
より簡単な構成で確実に作動して吊りロープ部材の弛み
を防ぐことができる。
【0054】即ち、ケージが着地して吊りロープ部材に
弛みを生ずると、その弛みによってアーム部材が揺動し
て吊りロープ部材を移動不能とするため、吊りロープ部
材を迅速且つ確実に固定することができる。
【0055】これにより、当該ストッパー機構よりケー
ジ側の吊りロープ部材にそれ以上の弛みが生じても、当
該ストッパー機構と巻取ドラム部材の間の吊りロープ部
材は弛むことがなく、巻取ドラム部材に巻き取られた吊
りロープ部材がばらけて以後の巻き取りに不具合を来す
ことを防ぐことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るゴンドラ装置における吊りロープ
部材のストッパー機構の一構成例を適用したゴンドラ装
置の概略構成を示す側面図である。
【図2】その台車内部のケージ昇降機構の概略側面図で
ある。
【図3】ストッパー機構の正面図である。
【図4】図3のA−A断面に相当するストッパー機構の
断面図である。
【図5】ストッパー機構の不作用状態を示す側面図であ
る。
【図6】ストッパー機構の作用状態を示す側面図であ
る。
【図7】ストッパー機構の他の構成例の断面図である。
【図8】図7に示すストッパー機構の不作用状態を示す
側面図である。
【図9】図7に示すストッパー機構の作用状態を示す側
面図である。
【符号の説明】
1 建築物 10 ゴンドラ装置 23 ワイヤーロープ(吊りロープ部材) 24 ケージ 31 ドラム(巻取ドラム部材) 41G 歯車ブラケット(固定歯車部材) 40,40′ ストッパー機構 42 アームプレート(アーム部材) 43 枢支軸(アーム部材の枢支点) 44 支持ローラー(支持部材) 45 ウェイトローラー 48 アーム(アーム部材) 49 押圧部材 51 ローラー部(偏心狭持ローラー) 53 ギア(従動歯車)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築物の上部から吊りロープ部材を介し
    てケージを吊り下げ支持し、巻取ドラム部材による前記
    吊りロープ部材の巻き取り又は繰り出しによって前記ケ
    ージを昇降させるゴンドラ装置において、ケージの着地
    時に吊りロープ部材を固定するものであって、 アーム部材によって揺動可能に支持されたウェイトロー
    ラーと、 前記アーム部材の枢支点を中心として固定された固定歯
    車部材と、 前記アーム部材に回転自在に支持されて前記固定歯車部
    材と噛合する従動歯車と、 前記従動歯車に偏心状態で設けられた偏心狭持ローラー
    と、を備え、 前記ウェイトローラーが前記吊りロープ部材に載置状態
    で支持され、前記吊りロープ部材に張力が作用した状態
    では前記ウェイトローラーと前記偏心狭持ローラーの間
    が開いて吊りロープ部材の自由な移動を許容すると共
    に、前記吊りロープ部材が弛むと前記ウェイトローラー
    の自重による揺動によって前記従動歯車部材を介して前
    記偏心狭持ローラーが回動して前記ウェイトローラーと
    前記偏心狭持ローラーとの間に前記吊りロープ部材を挟
    んで移動不能に固定するよう構成されていることを特徴
    とするゴンドラ装置における吊りロープ部材のストッパ
    ー機構。
  2. 【請求項2】 建築物の上部から吊りロープ部材を介し
    てケージを吊り下げ支持し、巻取ドラム部材による前記
    吊りロープ部材の巻き取り又は繰り出しによって前記ケ
    ージを昇降させるゴンドラ装置において、ケージの着地
    時に吊りロープ部材を固定するものであって、 アーム部材によって揺動可能に支持されたウェイトロー
    ラーと、 前記アーム部材に設けられた押圧部材と、 前記吊りロープ部材の配索経路の下側に配設された支持
    部材と、を備え、 前記ウェイトローラーが前記吊りロープ部材に載置状態
    で支持され、前記吊りロープ部材に張力が作用した状態
    では前記押圧部材と前記支持部材の間が開いて吊りロー
    プ部材の自由な移動を許容すると共に、前記吊りロープ
    部材が弛むと前記ウェイトローラーの自重による揺動に
    よって前記押圧部材が前記支持部材との間に前記吊りロ
    ープ部材を挟んで移動不能に固定するよう構成されてい
    ることを特徴とするゴンドラ装置における吊りロープ部
    材のストッパー機構。
JP29634397A 1997-10-14 1997-10-14 ゴンドラ装置における吊りロープ部材のストッパー機構 Pending JPH11116165A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103332570A (zh) * 2013-07-10 2013-10-02 嘉兴市华东建设机械有限公司 配重内置式施工升降机用悬挂卷扬装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103332570A (zh) * 2013-07-10 2013-10-02 嘉兴市华东建设机械有限公司 配重内置式施工升降机用悬挂卷扬装置
CN103332570B (zh) * 2013-07-10 2015-07-08 嘉兴市华东建设机械有限公司 配重内置式施工升降机用悬挂卷扬装置

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