JPH11114908A - 化粧板の製造方法 - Google Patents

化粧板の製造方法

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JPH11114908A
JPH11114908A JP28070197A JP28070197A JPH11114908A JP H11114908 A JPH11114908 A JP H11114908A JP 28070197 A JP28070197 A JP 28070197A JP 28070197 A JP28070197 A JP 28070197A JP H11114908 A JPH11114908 A JP H11114908A
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JP
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weight
monomer
adhesive
synthetic rubber
rubber latex
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JP28070197A
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English (en)
Inventor
Takeshi Ito
武志 伊藤
Yoshiro Fuseya
善郎 布施谷
Masanori Sugawara
正紀 菅原
Akihiro Takahashi
昭博 高橋
Yasushi Mizuta
康司 水田
Makoto Yaegashi
誠 八重樫
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Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 アクリル系エマルション(a)および/
または合成ゴムラテックス(b)、熱硬化性樹脂
(c)、フィラー(d)の組み合わせ、又は更に必要に
応じて、イソシアネート系化合物(e)または架橋剤
(f)の組み合わせから成る接着剤混合物100重量%
に対し、特定のノニオン系界面活性剤を0.002〜5
重量%含有させた接着剤混合物を用いて台板と化粧材を
接着せしめてなる化粧板の製造方法。 【効果】 特定のノニオン系界面活性剤を使用すること
により、小麦粉等のフィラーとアクリル系エマルション
および合成ゴムラテックスとの混和性に優れ、台板から
の応力を緩和し耐干割れ性、耐水接着力を具備し、且つ
放出ホルムアルデヒド量の少ない接着剤が提供可能。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リグノセルロース
板、珪酸カルシウム板等を台板として用い、表面に化粧
材を接着する低ホルマリン型化粧加工成型板の製造方法
に関する。更に詳しくは、アクリル系エマルションおよ
び/または合成ゴムラテックスが小麦粉との混和性に優
れ、表面化粧材への接着剤の浸み出し汚染防止と、耐干
割れ性、耐候性、耐温水及び耐煮沸接着力を具備した接
着剤混合物を使用した化粧板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、化粧板製造用の接着剤又はバイン
ダーとしては、熱硬化性である尿素系縮合樹脂、メラミ
ン系縮合樹脂、メラミン−尿素系縮合樹脂、又は尿素−
メラミン系縮合樹脂(以下アミノ系縮合樹脂と略称す
る)を単独で用いる他、これ等アミノ系縮合樹脂と酢酸
ビニル系エマルション、又はスチレン−ブタジエン系共
重合体ラテックスの混合物が広く用いられている。通常
これらの接着剤又はバインダーの実際の使用に当たって
は、水、小麦粉、架橋剤、硬化剤等を混合後、被着体に
種々の方法で塗布し、加熱圧締され製造されている。こ
れらアミノ系縮合樹脂は安価で接着力も優れ、比較的短
時間で硬化するという特質を有する。しかし、これらの
ホルマリン系接着剤の熱圧成型後の製品から放出される
ホルムアルデヒドは環境上問題視されており、そのため
ホルムアルデヒドの低減方法としては、一般的には、ホ
ルマリン系接着剤中の遊離ホルマリン量を少なくしたり
(ホルマリン系接着剤においてフェノール、メラミン或
いは尿素に対するホルムアルデヒドのモル比を小さくす
る)、ホルマリン系接着剤の配合時に、ホルマリンキャ
ッチャー剤などを添加する方法がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】化粧板は周知のごとく
床材、壁材、天井材、家具類等に多用されている。しか
しながら、化粧材の厚さが薄くなるほど化粧材表面への
接着剤の浸み出し及び、干割れ(木目に沿って発生する
細かい亀裂)が多く発生する問題がある。
【0004】そのうち、後者の干割れの発生について
は、化粧板用台板がリグノセルロースを主原料とする木
質板の場合、四季の温度変化や、湿度の変化により木材
繊維が膨張と収縮を繰り返し、台板表面に微細な亀裂が
入り、それが表面の化粧材にそのまま移行することが判
明している。また、化粧板用台板としてリグノセルロー
ス成型板以外の珪酸カルシウム板等を用いた場合におい
ても、化粧材と台板との線膨張率が異なり、温度や湿度
の変化により、リグノセルロース成形板と同様に表面の
化粧材に亀裂を生じる。
【0005】これらを改良する接着剤として、特開平5
−306383号公報にはカルボキシル変性スチレン−
ブタジエン合成ゴムラテックスとエチレン−酢酸ビニル
エマルションと尿素との混合物をpH調整したものに尿
素樹脂、小麦粉、水を加えた接着剤が提案されている
が、これでは耐水接着力は優れるものの、小麦粉との混
和性が悪く化粧板表面への接着剤の浸み出し汚染、更に
は化粧板表面の干割れ防止には限界がある。
【0006】また、接着剤の改良以外に特公昭52−6
330号公報には、配合糊に長さ1〜6mmのガラス繊
維または同効性の同サイズの繊維を1〜8%混合して錯
綜状に分散させ、この接着剤にて化粧単板を台板に接着
する提案がなされているが、台板と化粧材の伸縮運動を
完全に阻止出来ていない為、相互移行を生じ突板の干割
れが発生する。従って、この方法では従来の接着剤の改
良に比べ、干割れ発生は減少するがとても十分に満足出
来るものではない。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、化粧材表
面への接着剤の浸み出し汚染、耐水接着力、更には木材
や珪カル板等への耐膨張、耐収縮を具備した接着剤の開
発や、干割れのメカニズム等の検討を重ねた結果、台板
表面に発生する伸縮運動に対して、アクリル系エマルシ
ョン、合成ゴムラテックスを用いることで台板表面に塗
膜が形成され、台板から化粧材への応力が緩和され、化
粧材表面の干割れを生じないことを見い出した。
【0008】また、接着剤混合物にフィラーを含有する
ことで、接着剤混合物中の固形分が上がることにより乾
燥性、造膜性が向上すると共に、台板と表面の化粧材間
の応力が緩和され耐干割れ性は更に向上することも併せ
て見い出した。更にアクリル系エマルションと合成ゴム
ラテックス中の不飽和カルボン酸を亜鉛化合物で金属架
橋するか、強酸を含有させることでアクリル系エマルシ
ョン及び合成ゴムラテックスが自己架橋反応し、常態接
着力は勿論のこと耐水接着力についても著しく向上する
こと、或いは、イソシアネート系化合物を含有すること
によっても常態接着力および耐水接着力が向上すること
を見い出し、さらにこれらにより化粧材と台板間の相互
移行を防止することをも見い出した。
【0009】また、一方では、以前より小麦粉とアクリ
ル系エマルションおよび合成ゴムラテックスとの混合に
ついては、混和性に問題があることが知られており、こ
れらの系にアクリル系エマルションまたは合成ゴムラテ
ックスを使用するにはある程度の限界があった。そこ
で、本発明者らは、これらの接着剤混合物にある特定の
下記一般式(1)[化4]で表わされるノニオン系界面
活性剤を含有させることにより、小麦粉とアクリル系エ
マルションおよび合成ゴムラテックスとの混和性を著し
く改良させ、接着剤混合物の流動性が改良されることを
見い出した。
【0010】
【化4】 Cx2X+1O(C24O)nH (1) (但し、Xは10,12,14又は16を表し、nは1
6〜24の整数を表す。)
【0011】即ち本発明は、以下の(1)〜(4)を提
供するものである。(1) 台板と化粧材とを接着剤を
用いて接着せしめてなる化粧板の製造方法であって、該
接着剤が アクリル系エマルション(a)および/または合成ゴムラテックス(b) 20〜80重量% 熱硬化性樹脂(c) 5〜60重量% フィラー(d) 10〜60重量% イソシアネート系化合物(e) 3〜30重量% または、 アクリル系エマルション(a)および/または合成ゴムラテックス(b) 20〜80重量% 熱硬化性樹脂(c) 5〜60重量% フィラー(d) 10〜60重量% 架橋剤(f) 0.2〜30重量% または、 アクリル系エマルション(a)および/または合成ゴムラテックス(b) 20〜80重量% 熱硬化性樹脂(c) 5〜60重量% フィラー(d) 10〜60重量% のいずれかの組み合わせから成る接着剤混合物100重
量%に対し、下記一般式(1)[化5]で表わされるノ
ニオン系界面活性剤を0.002〜5重量%含有せしめ
たものであることを特徴とする化粧板の製造方法。
【0012】
【化5】 Cx2X+1O(C24O)nH (1) (但し、Xは10,12,14又は16を表し、nは1
6〜24の整数を表す。)
【0013】(2) アクリル系エマルション(a)
が、芳香族ビニル系単量体、不飽和カルボン酸エステル
系単量体、アミド基を有するアクリル系単量体および不
飽和カルボン酸系単量体からなるモノマー組成物100
重量%に対して、下記一般式(1)[化6]で表わされ
るノニオン系界面活性剤0.01〜2.0重量%を使用
して乳化重合せしめたものであり、かつ該アクリル系エ
マルション(a)のガラス転移温度が、−30〜+60
℃であることを特徴とする(1)記載の化粧板の製造方
法。
【0014】
【化6】 Cx2X+1O(C24O)nH (1) (但し、Xは10,12,14又は16を表し、nは1
6〜24の整数を表す。)
【0015】(3) 合成ゴムラテックス(b)が、脂
肪族共役ジエン系単量体、芳香族ビニル系単量体、不飽
和カルボン酸エステル系単量体、アミド基を有するアク
リル系単量体および不飽和カルボン酸系単量体からなる
モノマー組成物100重量%に対して、下記一般式
(1)[化7]で表わされるノニオン系界面活性剤0.
01〜2.0重量%を使用して乳化重合せしめたもので
あり、かつ該合成ゴムラテックス(b)のガラス転移温
度が、−30〜+60℃であることを特徴とする(1)
記載の化粧板の製造方法。
【0016】
【化7】 Cx2X+1O(C24O)nH (1) (但し、Xは10,12,14又は16を表し、nは1
6〜24の整数を表す。) (4) (1)〜(3)のいずれかに記載の化粧板の製
造方法により得られる化粧板。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
まず、本発明において使用するノニオン系界面活性剤に
ついて説明する。ノニオン系界面活性剤としては、下記
一般式(1)[化8]
【0018】
【化8】 Cx2X+1O(C24O)nH (1) (但し、Xは10,12,14又は16を表し、nは1
6〜24の整数を表す。)の化学式に示す化合物を使用
する。末端のアルキル基の炭素数の範囲(X)が、1
0、12、14、16であり、好ましくは12のラウリ
ル基を使用するのが良い。ポリエチレンオキサイド基
は、エチレンオキサイドの繰り返し単位の範囲(n)
が、16〜24であり、好ましくは18〜22である。
これらの範囲が前記範囲より過大または過小であると、
目的とする小麦粉との混和性が得られにくい傾向にあ
る。
【0019】このノニオン系界面活性剤の使用方法とし
ては、アクリル系エマルションまたは合成ゴムラテック
スの重合時に乳化剤と併用して使用しても良いし、接着
剤を混合する際に添加使用しても構わない。後者の場合
においては、ノニオン系界面活性剤、アクリル系エマル
ションまたは合成ゴムラテックス、フィラー、熱硬化性
樹脂、架橋剤、イソシアネート系化合物の順に添加する
ことが好ましい。
【0020】また、前者のアクリル系エマルションまた
は合成ゴムラテックスの重合時に使用する場合において
は、ノニオン系界面活性剤の使用量は、モノマー組成物
100重量%に対して0.01〜2重量%であり、好ま
しくは0.05〜1.8重量%であり、さらに好ましく
は0.1〜1.5重量%である。
【0021】また、接着剤を混合する際に使用する場合
においては、接着剤混合物100重量%に対して0.0
02〜5重量%であり、好ましくは0.004〜4重量
%である。これらの使用範囲は、前記範囲より過小であ
ると目的とする小麦粉との混和性が得られにくい傾向に
ある。一方、過大であると出来上がった化粧板の耐水接
着性が著しく低下する傾向にある。
【0022】本発明で用いられるアクリル系エマルショ
ン(a)および/または合成ゴムラテックス(b)の製
造方法は、一般的な重合方法を用いて合成することがで
きる。その重合方法としては、所謂一般的な重合方法で
良いが、好ましくは乳化重合である。また、これには一
段重合からなる単層構造、或いは多段重合からなる異相
構造を有するように重合する方法があるが、どちらの重
合法を用いても良い。また、得られる固形分の範囲は、
40〜60重量%であり、好ましくは45〜55重量%
であり、さらに好ましくは45〜52重量%である。該
固形分が上記範囲より過小であると接着剤の水バランス
がとれず、目的とする接着剤混合物が得られにくい傾向
にある。一方、上記範囲より過大であると重合時の安定
性の低下や、接着剤混合物の粘度が高くなり、作業性が
悪くなる傾向にある。
【0023】アクリル系エマルション(a)について説
明する。本発明において使用するアクリル系エマルショ
ン(a)は、芳香族ビニル系単量体、不飽和カルボン酸
エステル系単量体、アミド基を有するアクリル系単量体
および不飽和カルボン酸系単量体からなるモノマー組成
物を乳化重合して得られる。
【0024】ここで、アクリル系エマルション(a)の
乳化重合に用いる芳香族ビニル系単量体としては、スチ
レン、α−メチルスチレン、ジビニルベンゼン、ビニル
トルエン、p−メチルスチレン等を挙げることが出来
る。これら単量体は単独で、或いは2種以上を組み合わ
せて使用することができる。
【0025】また、不飽和カルボン酸エステル系単量体
としては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メ
タ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、イソ
ブチル(メタ)アクリレート、tert−ブチル(メ
タ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アク
リレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、
ラウリル(メタ)アクリレート等の炭素数1〜12のア
ルキル基を有するアクリル酸もしくはメタアクリル酸エ
ステル化合物等が挙げられ、好ましくは炭素数1〜12
ノアルキル基を有するものが良い。これらの中でも経済
性、乳化重合のし易さからスチレン又はメチルメタアク
リレートが好ましい。
【0026】本発明のアクリル系エマルション(a)の
乳化重合に用いるアミド基を有するアクリル系単量体と
しては、(メタ)アクリルアミド、マレイミド、N−メ
チロール(メタ)アクリルアミド、N−メトキシメチル
アクリルアミド、N−イソプロポキシメチルアクリルア
ミド、N−ブトキシメチルアクリルアミド、N−イソブ
トキシメチルアクリルアミド、N−オクチロキシメチル
アクリルアミド、N−カルボキシメチルアクリルアミド
等が挙げられ、これらの中でも良好な接着力、耐水性、
耐温水性、耐煮沸性等を発現することからメチロール基
を有するN−メチロールアクリルアミド及びN−メチロ
ールメタアクリルアミドが好ましい。
【0027】また、アクリル系エマルション(a)の乳
化重合に用いる不飽和カルボン酸系単量体としては、モ
ノカルボン酸類として、アクリル酸、メタアクリル酸、
クロトン酸等が挙げられ、ジカルボン酸類としては、イ
タコン酸、マレイン酸、フマール酸等が挙げられる。
【0028】合成ゴムラテックス(b)について説明す
る。本発明において使用する合成ゴムラテックス(b)
は、脂肪族共役ジエン系単量体、芳香族ビニル系単量
体、不飽和カルボン酸エステル系単量体、アミド基を有
するアクリル系単量体および不飽和カルボン酸系単量体
からなるモノマー組成物を乳化重合して得られる。
【0029】合成ゴムラテックス(b)の乳化重合に用
いられる脂肪族共役ジエン系単量体としては、1,3−
ブタジエン、2−メチル−1,3−ブタジエン、2−ク
ロロ−1,3−ブタジエン等を挙げることができる。こ
れら単量体は単独で、或いは2種以上を組み合わせて使
用することができる。
【0030】また、合成ゴムラテックス(b)の乳化重
合に用いる芳香族ビニル系単量体としては、スチレン、
α−メチルスチレン、ジビニルベンゼン、ビニルトルエ
ン、p−メチルスチレン等を挙げることが出来る。これ
ら単量体は単独で、或いは2種以上を組み合わせて使用
することができる。
【0031】また、不飽和カルボン酸エステル系単量体
としては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メ
タ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、イソ
ブチル(メタ)アクリレート、tert−ブチル(メ
タ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アク
リレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、
ラウリル(メタ)アクリレート等の炭素数1〜12のア
ルキル基を有するアクリル酸もしくはメタアクリル酸エ
ステル化合物等が挙げられ、好ましくは炭素数1〜12
ノアルキル基を有するものが良い。これらの中でも経済
性、乳化重合のし易さからスチレン又はメチルメタアク
リレートが好ましい。
【0032】本発明の合成ゴムラテックス(b)の乳化
重合に用いるアミド基を有するアクリル系単量体として
は、(メタ)アクリルアミド、マレイミド、N−メチロ
ール(メタ)アクリルアミド、N−メトキシメチルアク
リルアミド、N−イソプロポキシメチルアクリルアミ
ド、N−ブトキシメチルアクリルアミド、N−イソブト
キシメチルアクリルアミド、N−オクチロキシメチルア
クリルアミド、N−カルボキシメチルアクリルアミド等
が挙げられ、これらの中でも良好な接着力、耐水性、耐
温水性、耐煮沸性等を発現することからメチロール基を
有するN−メチロールアクリルアミド及びN−メチロー
ルメタアクリルアミドが好ましい。
【0033】また、合成ゴムラテックス(b)の乳化重
合に用いる不飽和カルボン酸系単量体としては、モノカ
ルボン酸類として、アクリル酸、メタアクリル酸、クロ
トン酸等が挙げられ、ジカルボン酸類としては、イタコ
ン酸、マレイン酸、フマール酸等が挙げられる。上記の
アクリル系エマルション(a)、合成ゴムラテックス
(b)に挙げられた単量体は単独、あるいは2種以上組
み合わせて使用することができる。
【0034】本発明に使用するアクリル系エマルション
(a)の重合方法は一般的乳化重合法で良い。又、合成
ゴムラテックス(b)の重合方法は通常の合成ゴムラテ
ックスの乳化重合法で良い。アクリル系エマルション
(a)及び合成ゴムラテックス(b)の重合方法として
は、水、上記単量体混合物、界面活性剤、連鎖移動剤
(重合度調節剤)、ラジカル重合開始剤を基本構成とす
る乳化重合法である。上記の乳化重合に使用する界面活
性剤としては、特に制限はなく、ノニオン性および/ま
たはアニオン性の界面活性剤を使用することができる。
【0035】具体的には、例えば、脂肪酸石鹸、ロジン
酸石鹸、アルキルスルホン酸塩、アルキルベンゼンスル
ホン酸塩、ジアルキルアリールスルホン酸塩、アルキル
スルホコハク酸塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸
塩、ポリオキシエチレンアルキルアリール硫酸塩等のア
ニオン性界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエー
テル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、オキシ
エチレンオキシプロピレンブロックコポリマー等のノニ
オン性界面活性剤が挙げられ、これらは単独又は2種以
上組み合わせて使用されるが、通常アニオン性界面活性
剤単独またはアニオン性界面活性剤とノニオン性界面活
性剤の混合系で用いられる。上記界面活性剤の単量体混
合物に対する使用割合としては、0.01〜5重量%の
範囲が一般的である。
【0036】また連鎖移動剤(分子量調節剤)として
は、一般的な乳化重合に使用されている公知の連鎖移動
剤を使用することができる。具体的には、例えば、n−
オクチルメルカプタン、n−ドデシルメルカプタン、t
−ドデシルメルカプタン、メルカプトエタノール等のメ
ルカプタン類、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類、
ジメチルキサントゲンジスルフィド、ジエチルキサント
ゲンジスルフィド、ジイソプロピルキサントゲンジスル
フィド等のキサントゲンジスルフィド類、テトラメチル
チウラムジスルフィド、テトラエチルチウラムジスルフ
ィド、テトラブチルチウラムジスルフィド等のチウラム
ジスルフィド類、ターピノーレン等のテルペノイド類、
2,4−ジメチル−6−t−ブチルフェノール、α−メ
チルスチレンダイマー、2−エチルヘキシルチオグリコ
レート,3−フェニル−1−ペンテン、1,4−シクロ
ヘキサジエン、ヒドロキノン、t−ブチルカテコール、
2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、2,
6−キシレノールの他アリルアミン、アリルアルコール
等のアリル化合物、システアミン等が挙げられる。
【0037】またラジカル重合開始剤としては、過硫酸
カリウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸アンモニウム等の
過硫酸塩、過酸化水素、過酸化ベンゾイル、t−ブチル
ハイドロパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイ
ド等の過酸化物、2、2−アゾビスイソブチロニトリル
等のアゾビス化合物等が挙げられるが、特に過硫酸塩が
最も好ましい。
【0038】尚、重合温度は通常60〜90℃の範囲が
一般的であるが、重亜硫酸ソーダ、アスコルビン酸
(塩)、ロンガリット等の還元剤をラジカル重合開始剤
に組合わせた低温レドックス重合も用いることができ
る。また所望によっては水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム等のpH調
節剤等の重合調節剤を添加することもできる。
【0039】また、このエマルション又はラテックスは
中和することにより安定化される。特に、アンモニアに
代表される揮発性アミン類を用いると耐水接着力向上の
ために好ましい。中和により調整されるpHの範囲とし
ては好ましくは4〜9であり、さらに好ましくは5〜8
である。この範囲より過小であると機械的安定性が得ら
れず被着体への安定な塗布状態が得られにくい傾向にあ
る。一方、この範囲より過大であると混合する熱硬化性
接着剤の硬化が遅延される傾向にあるため好ましくな
い。
【0040】本発明において使用するアクリル系エマル
ション(a)及び合成ゴムラテックス(b)のガラス転
移温度(以下、Tgと略すこともある)は、室温での該
エマルション及び該ラテックスの造膜性、干割れ性及び
耐水接着力の点より、−30〜+60℃が好ましく、さ
らに好ましくは−20〜30℃である。Tgが−30℃
未満の場合には、耐水接着力が得られにくい傾向にあ
り、また+60℃を超える場合には、接着層での造膜温
度が高く塗膜を形成する迄に時間を要し、熱圧締に時間
がかかり生産性が悪くなる傾向にある。
【0041】アクリル系エマルション(a)及び合成ゴ
ムラテックス(b)に用いられるモノマーは、上記ガラ
ス転移温度(−30〜+60℃)の範囲内であれば特に
組み合わせの制限はないが、重合時の安定性等を考慮す
ると、下記の範囲内のモノマー組成が好ましい。
【0042】 アクリル系エマルション(a)に用いられるモノマーは、 芳香族ビニル系単量体 0.1〜80重量% 不飽和カルボン酸エステル系単量体 18〜98重量% アミド基を有するアクリル系単量体 0.5〜 6重量% 不飽和カルボン酸系単量体 0.5〜10重量% であり、また合成ゴムラテックス(b)に用いられるモノマーは、 脂肪族共役ジエン系単量体 8〜70重量% 芳香族ビニル系単量体 0.1〜85重量% 不飽和カルボン酸エステル系単量体 5〜88重量% アミド基を有するアクリル系単量体 0.5〜 6重量% 不飽和カルボン酸系単量体 0.5〜10重量% である。
【0043】アクリル系エマルション(a)及び合成ゴ
ムラテックス(b)に用いられる上記モノマーのうち、
脂肪族共役ジエン系単量体、芳香族ビニル系単量体、不
飽和カルボン酸エステル系単量体については、それぞれ
について上記の好ましい使用範囲より過小又は過大であ
る場合、上記ガラス転移温度(−30〜+60℃)の範
囲に設定することが難しい傾向にある。
【0044】また、脂肪族共役ジエン系単量体について
は、その使用量が上記範囲より過大であると、耐水接着
力が得られにくい傾向にある。一方、上記範囲より過小
であると得られたラテックスのTgが高くなり、接着層
が形成されず、目的とする物性が得られにくい傾向にあ
る。
【0045】芳香族ビニル系単量体については、その使
用量が上記範囲より過大であると、得られたエマルショ
ン又はラテックスのTgが高くなり、接着層が形成され
ず、目的とする物性が得られにくい傾向にある。一方、
上記範囲より過小であると耐水接着力が得られにくい傾
向にある。
【0046】不飽和カルボン酸エステル系単量体につい
ては、その使用量が上記範囲より過大であると、耐水接
着力が得られにくい傾向にある。一方、上記範囲より過
小であると得られたエマルション又はラテックスのTg
が高くなり、接着層が形成されず、目的とする物性が得
られにくい傾向にある。
【0047】アクリル系エマルション(a)及び合成ゴ
ムラテックス(b)に用いられる上記モノマーのうち、
アミド基を有するアクリル系単量体の使用量は、モノマ
ー総量100重量%中、0.5〜6重量%である。乳化
重合時の安定性及び耐水接着力より、好ましくは2〜5
重量%である。0.5重量%より少ない場合には目的と
する耐水接着力が得られにくい傾向にある。また6重量
%より多い場合には乳化重合時の安定性が著しく低下し
乳化重合中にゲル化を起こす危険性が高いだけでなく、
エマルション粘度又はラテックス粘度並びに接着剤配合
物の粘度が高くなり、作業性が悪くなる傾向にある。
【0048】アクリル系エマルション(a)及び合成ゴ
ムラテックス(b)に用いられる上記モノマーのうち、
不飽和カルボン酸系単量体は、モノマー総量100重量
%中、0.5〜10重量%であり、0.5重量%より少
ない場合、重合時の安定性が低下する傾向にあり、重合
中にゲル化を生じたり、機械的安定性が低下し、ロール
コーター等での接着剤塗布時に塗布性が悪くなり被着体
への安定な塗布状態が得られにくい傾向にある。また1
0重量%より多い場合には、乳化重合速度が著しく低下
し、所定の乳化重合時間内に重合が完結せず、残モノマ
ーが多くなり実用性に欠け耐水接着力も得られにくい傾
向にあり、またエマルション粘度又はラテックス粘度並
びに接着剤配合物の粘度が高くなり、作業性が悪くなる
傾向にある。また、アクリル系エマルション(a)と合
成ゴムラテックス(b)の混合比については特に限定は
なく、単独又は二種以上混合できる。
【0049】本発明において使用する熱硬化性樹脂
(c)について説明する。熱硬化性樹脂としては、具体
的には、例えば、ホルマリン系樹脂である尿素系縮合樹
脂、メラミン系縮合樹脂、尿素−メラミン系縮合樹脂、
メラミン−尿素系樹脂に代表されるアミノ系縮合樹脂、
フェノール系縮合樹脂が挙げられ、これらは単独または
2種以上を組み合わせて使用することができる。
【0050】また、本発明に用いるフィラー(d)につ
いて説明する。フィラーについては、無機および有機フ
ィラーがあるが、無機フィラーとしては、具体的には、
例えばクレー、タルク、炭酸カルシウム、酸化カルシウ
ム、硅砂、スレート粉、マイカ粉、ガラス粉末、亜鉛
華、二酸化チタン、カオリン、硅石粉(石英)、硅藻
土、ベントナイト、雲母、寒水、軽石、水酸化アルミニ
ウム、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、石膏、硫
酸バリウム、水酸化マグネシウム等が挙げられる。
【0051】また有機フィラーとしては、具体的には、
例えば小麦粉、スターチ、木粉、澱粉、大麦粉、米粉、
塩ビ粉、酢ビ粉、尿素樹脂填料、メラミン樹脂填料、尿
素−メラミン樹脂填料等が挙げられる。中でも原料の価
格、接着剤混合物の固形分及び作業性を考慮するとクレ
ー、タルク、炭酸カルシウム、小麦粉が好ましい。これ
らフィラーは単独でまたは2種以上を組み合わせて使用
することができる。
【0052】また、本発明のイソシアネート系化合物
(e)について説明する。本発明のイソシアネート系化
合物とは、イソシアネート化合物又はその重合物であ
り、具体的には、例えばジフェニルメタンジイソシアネ
ート(MDI)、ポリメチレンポリフェニルイソシアネ
ート、トリレンジイソシアネート(TDI)、ナフタレ
ンジイソシアネート等の芳香族イソシアネート及びポリ
イソシアネート類のほか、ヘキサメチレンジイソシアネ
ート(HDI)、リジンメチルエステルジイソシアネー
ト類の脂肪族イソシアネート及びポリイソシアネート
類、水添ジフェニルメタンジイソシアネート、イソホロ
ンジイソシアネート、水添トリレンジイソシアネート等
の脂環式イソシアネート及びポリイソシアネート類が挙
げられるが、毒性や価格の面よりMDIの使用が好まし
い。
【0053】接着剤混合物にイソシアネート化合物又は
重合物(ポリイソシアネート)を含有することにより、
アクリル系エマルション、合成ゴムラテックス中のカル
ボキシル基、メチロールアミド基と反応し耐水性が向上
する。これらイソシアネート系化合物または重合物は単
独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができ
る。
【0054】また、本発明の架橋剤(f)について説明
する。架橋剤としては、金属架橋剤、強酸が挙げられ
る。金属架橋剤としては、特に制限されるものではない
が、具体的には、例えば炭酸亜鉛アンモニウム、酢酸亜
鉛アンモニウム、ジルコニルアンモニウムカーボネート
等が挙げられる。中でも、使いやすさから炭酸亜鉛アン
モニウムが好ましい。
【0055】この炭酸亜鉛アンモニウムの製造例として
は、以下のようにして得られるものである。例えば、蒸
留水112重量部に亜鉛12重量部と炭酸アンモニウム
20重量部を攪拌配合し、28%アンモニア水を50重
量部用い、pHが9〜10となるまで徐々に添加するこ
とで、16%の炭酸亜鉛アンモニウムの透明な水溶液が
得られる。本炭酸亜鉛アンモニウムの含有割合は、アク
リル系エマルション及び合成ゴムラテックス中の不飽和
カルボン酸総量に対し、亜鉛モル数比として0.1〜
1.0モル含有することにより、カルボキシル基と亜鉛
のキレート反応により耐水接着力が著しく向上する。
0.1モル未満の場合には、十分な耐水接着力が得られ
にくい傾向にあり、等モル(1.0)を超える場合に
は、接着剤混合物の固形分及び粘度低下を起こすと同時
に、耐水接着力についても平衡状態となる傾向にある。
【0056】また、強酸としては、特に制限はないが、
有機又は無機の酸が有用であり、例えばマレイン酸、パ
ラトルエンスルホン酸、硫酸、塩酸、硝酸等が挙げられ
る。また、強酸の実際の使用に当たっては、具体的な例
として、例えばメチロール基を有するN−メチロールア
クリルアミド及びN−メチロールメタアクリルアミドを
共重合させたアクリル系エマルション及び合成ゴムラテ
ックスを使用する場合では、有効成分が30%以下とな
るように水で希釈したものを用いる。30%を超えると
添加時にアクリル系エマルション及び、合成ゴムラテッ
クスがショックを生じ、接着剤混合物の流動性が著しく
低下してしまう傾向にある。又、部分的に凝集を生じ安
定的な塗布状態が得られなかったり、接着剤混合物の硬
化が速すぎ、被着体との密着性が悪くなり、化粧板成型
品の常態強度は勿論、耐水接着力も得られにくい傾向に
ある。
【0057】また、本発明に使用できる架橋剤として
は、上記した強酸、金属架橋剤の他に、エポキシ−フェ
ノーリック系樹脂、エポキシ−ナイロン系樹脂、エポキ
シポリアミド系樹脂、エポキシ−サルファイド系樹脂、
エポキシ−シリコーン系樹脂、ニトリルゴム−エポキシ
系樹脂などのエポキシ系樹脂、アジリジン、グリオキザ
ール、ポリオール類、ポリアミン類等が挙げられる。上
記したこれらの架橋剤は単独、あるいは2種以上を組み
合わせて使用することもできる。
【0058】本発明の化粧板製造に使用する接着剤混合
物は、上記に説明した(a)〜(f)の成分からなり、
その混合割合は、以下の[1]アクリル系エマルション
(a)および/または合成ゴムラテックス(b)20〜
80重量%、熱硬化性樹脂(c) 5〜60重量%、フ
ィラー(d)10〜60重量%、イソシアネート系化合
物(e) 3〜30重量% の組み合わせ、または、
[2]アクリル系エマルション(a)および/または合
成ゴムラテックス(b)20〜80重量%、熱硬化性樹
脂(c) 5〜60重量%、フィラー(d)10〜60
重量%、架橋剤(f) 0.2〜30重量% の組み合
わせ、または、[3]アクリル系エマルション(a)お
よび/または合成ゴムラテックス(b)20〜80重量
%、熱硬化性樹脂(c) 5〜60重量%、フィラー
(d)10〜60重量% の組み合わせ、のいずれかか
ら成る接着剤混合物100重量%に対して、一般式
(1)で表されるノニオン系界面活性剤を0.002〜
5重量%含有せしめたものである。
【0059】まず、上記[1]の組み合わせにおいて、
より好ましい(a)(b)(c)(d)(e)の混合割
合は、(a)および/または(b)30〜60重量%、
(c)10〜40重量%、(d)20〜50重量%、
(e)5〜20重量%である。上記混合割合において
(a)および/または(b)、(c)が上記範囲より過
小であると接着剤混合物の粘度が高くなり作業性が悪く
なる傾向にある。一方上記範囲より過大であると接着剤
混合物の粘度が低くなり、化粧材表面への浸み出しを起
こしやすい傾向にある。また(d)が上記範囲より過小
であると接着剤混合物の造膜性が遅くなり目的とする化
粧材の接着強度が得られ難い傾向にあり、過大であると
接着剤混合物の粘度が高くなり作業性の低下を生じる傾
向にある。更に(e)が過小であると常態接着力および
耐水接着力の向上が観られない傾向にあり、過大である
と接着剤混合物の経時での安定性が悪くなる傾向にあ
る。
【0060】次に、上記[2]の組み合わせにおいて、
より好ましい(a)(b)(c)(d)(f)の混合割
合は、(a)および/または(b)30〜60重量%、
(c)10〜40重量%、(d)20〜50重量%、
(f)0.5〜20重量%である。
【0061】上記混合割合において(a)および/また
は(b)、(c)が上記範囲より過小であると接着剤混
合物の粘度が高くなり作業性が悪くなる傾向にある。一
方上記範囲より過大であると接着剤混合物の粘度が低く
なり、化粧材表面への浸み出しを起こしやすい傾向にあ
る。また(d)が上記範囲より過小であると接着剤混合
物の造膜性が遅くなり目的とする化粧材の接着強度が得
られ難い傾向にあり、過大であると接着剤混合物の粘度
が高くなり作業性の低下を生じる傾向にある。更に
(f)が過小であると常態接着力および耐水接着力の向
上が観られない傾向にあり、過大であると接着剤混合物
の経時での安定性が悪くなる傾向にある。
【0062】最後に、上記[3]の組み合わせにおい
て、より好ましい(a)(b)(c)(d)の混合割合
は、(a)および/または(b)30〜60重量%、
(c)10〜40重量%、(d)20〜50重量%であ
る。上記混合割合において(a)および/または
(b)、(c)が上記範囲より過小であると接着剤混合
物の粘度か高くなり作業性が悪くなる傾向にある。一方
上記範囲より過大であると接着剤混合物の粘度が低くな
り、化粧材表面への浸み出しを起こしやすい傾向にあ
る。また(d)が上記範囲より過小であると接着剤混合
物の造膜性が遅くなり目的とする化粧材の接着強度が得
られ難い傾向にあり、過大であると接着剤混合物の粘度
が高くなり作業性の低下を生じる傾向にある。
【0063】本発明の接着剤混合物は、所望の効果を阻
害しない範囲で防腐剤、水、分散剤、消泡剤、造膜助
剤、可塑剤、着色剤及び、凍結防止剤、ポバールやセル
ロース等の水溶性高分子等を併用しても良い。
【0064】本発明の接着剤混合物の製造方法として
は、公知の方法で製造して良く、特に限定されるもので
はない。その具体的な1例として、例えば1リットルビ
ーカーに固形分50%のアクリル系エマルション(a)
及び/又は合成ゴムラテックス(b)、及び熱硬化性樹
脂(c)を採集し、攪拌下フィラー(d)、イソシアネ
ート系化合物(e)、架橋剤(f)を混合し得られる。
【0065】本発明において使用する台板とは、特に制
限はないが、公知の台板が使用できる。具体的には、例
えば、リグノセルロース等を主原料とする木質合板、珪
酸カルシウムを主原料とする無機質板、等を挙げること
が出来る。また、一般的に、その大きさ及び厚さについ
ては、主として使用する場所、即ち、例えば天井材、壁
材または床材などの用途に合わせて、様々なサイズのも
のを自在に選択・組み合わせて使用されるものであり、
その用途によって異なるため、特に限定されるものでは
ない。
【0066】また、本発明で使用する化粧材とは、特に
制限はないが、公知の化粧材が使用できる。具体的に
は、木質系のものとしては、杉、檜、ホワイトオーク突
板等の天然木を薄くスライスしたもの等が挙げられ、ま
たそれ以外のものとしては、紙、メラミン含浸紙等の化
粧用材料等が挙げられる。また、上記と同様、一般的
に、その大きさ及び厚さについては、主として使用する
場所、即ち、例えば天井材、壁材または床材などの用途
に合わせて、様々なサイズのものを自在に選択・組み合
わせて使用されるものであり、その用途によって異なる
ため、特に限定されるものではない。
【0067】本発明の化粧板の製造方法としては、特に
限定されるものではなく、一般的な製造方法で良い。即
ち、所定の配合割合で調整された接着剤混合物を、スプ
レッダーロールやロールコーター等の接着剤塗布機を用
い所定量の接着剤を台板に塗布し、その上に化粧材を重
ねて貼り合わせることにより製造する。この時、熱圧締
する場合には、プレス温度105〜135℃、プレス圧
力5〜15Kgf/cm2、プレス時間20〜150秒
で、冷圧締し成型する場合は、プレス圧力5〜15Kg
f/cm2、プレス時間15分〜24時間圧締し、本発
明の化粧板が得られる。
【0068】以上のごとく本発明の化粧板の製造方法
は、特に薄くスライスした突板や化粧材表面への接着剤
の浸み出し汚染と干割れ発生率が低いことから、化粧板
の製造方法としての実用価値は極めて高くその意義は大
である。
【0069】
【実施例】以下に、本発明の接着剤組成物の製造例、実
施例及び比較例をあげて具体的に説明するが、本発明は
これらに限定されるものではない。又、例中の部及び%
は特に指定のない限り重量基準による。又、表中の数字
は特に指定のない限り重量部を表す。 [モノマーの名称] ST : スチレン BD : ブタジエン nBA : n−ブチルアクリレート 2EHA : 2−エチルヘキシルアクリレート N−MAM : N−メチロールアクリルアミド N−MMAM : N−メチロールメタアクリルアミド MAM : メタアクリルアミド AA : アクリル酸 IA : イタコン酸 HEMA : ヒドロキシエチルメタアクリレート MMA : メチルメタアクリレート tDM : tert−ドテシルメルカプタン PEE : ポリオキシエチレンラウリルエーテ
【0070】[アクリル系エマルション(a)の製造] 製造例1〜4 表−1の1〜4に示す組成割合の混合モノマー100部
と連鎖移動剤(tDM)の混合物を別々に予め計量し、
各々蒸留水50部、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ
0.5部中に、攪拌条件下で滴下し、プレ乳化モノマー
とした。
【0071】別途、1リットルフラスコに蒸留水95
部、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ0.1部仕込
み、窒素シール下で攪拌しながら70℃に昇温後、0.
5部の過硫酸カリウムとエマルションの種とすべく、n
−ブチルアクリレート、メチルメタアクリレート及びヒ
ドロキシエチルメタアクリレートの等量混合モノマーを
仕込み、30分反応させエマルション粒子の種を形成さ
せた。次いで、前記プレ乳化モノマーを3時間かけて連
続滴下し、残モノマーの反応を3時間行った後、40℃
に冷却し、14%アンモニア水を用いてpH6に調整
し、100メッシュの金網でろ過し、固形分50%のア
クリル系エマルションを得た。
【0072】[合成ゴムラテックス(b)の製造] 製造例5〜8 表−1の5〜8に示す組成割合のブタジエンを除いた混
合モノマー(表中の数値の10倍)と連鎖移動剤(tD
M)の混合物を予め計量し、蒸留水500部、ドデシル
ベンゼンスルホン酸ソーダ2部中に、攪拌条件下で滴下
し、プレ乳化モノマーとした。
【0073】次いで、攪拌機付き3リットルオートクレ
ーブ中に、蒸留水500g、ドデシルベンゼンスルホン
酸ソーダ1g、過硫酸カリウム5gを仕込み、密閉し、
窒素にてオートクレーブ内圧を5kg/cm2にし、5
分間漏れテストを実施後500mmHg迄減圧した。
【0074】本操作を2回繰り返した後、窒素気流中
で、250rpmの回転スピードで攪拌し、65℃まで
昇温した。窒素シール下で攪拌しながら65℃に昇温
後、エマルションの種とすべく、ブタジエン及び前記乳
化モノマーを総量の0.5%仕込み、30分反応させエ
マルション粒子の種を形成させた。次いで、前記プレ乳
化モノマーとブタジエンを8時間かけて連続滴下し、残
モノマーの反応を12時間行った後、40℃に冷却し、
14%アンモニア水を用いてpH5に調整し、100メ
ッシュの金網でろ過し、固形分50%の合成ゴムラテッ
クスを得た。
【0075】
【表1】
【0076】[化粧板の製造] 実施例1 製造例1で得たアクリル系エマルション(a)35重量
部と製造例5で得た合成ゴムラテックス(b)24重量
部に、熱硬化性樹脂(c)(三井東圧化学(株)製、商
品名:ユーロイド310、尿素−メラミン樹脂、固形分
50%、粘度190cps)20重量部と水30重量部
を攪拌下混合し、次いでフィラー(d)として炭酸カル
シウム(丸尾カルシウム(株)製、商品名:スーパー
S)21重量部と小麦粉(日本製粉(株)製、商品名:
赤牡丹(グルテン高含有品))35重量部を攪拌下均一
混合し、次いでイソシアネート化合物(e)としてジフ
ェニルメタンジイソシアネート(MDI)(三井東圧化
学(株)製、商品名:コスモネートM−200)14重
量部を攪拌下混合し、粘度5000〜10000cps
の化粧板用接着剤に調整し、スプレッダーを用いて、1
2mm厚合板尺角当たり10g塗布し、予め水中に浸漬
させて置いた0.25mm厚のホワイトオーク突板を覆
せ、115℃熱プレスを用い、プレス圧10Kg/cm
2で1分間圧締し、室温迄冷却し、アミノアルキッド樹
脂を焼き付け塗装した。得られた化粧板を下記に示す評
価試験に供し、結果を表−2に示した。
【0077】実施例2 製造例2で得たアクリル系エマルション(a)18重量
部と製造例6で得た合成ゴムラテックス(b)24重量
部に、熱硬化性樹脂(c)(三井東圧化学(株)製、商
品名:ユーロイド310、尿素−メラミン樹脂、固形分
50%、粘度190cps)15重量部と水20重量部
を攪拌下混合し、次いでフィラー(d)としてタルク
(丸尾カルシウム(株)製、商品名:タルクS)25重
量部と小麦粉(日本製粉(株)製、商品名:赤牡丹(グ
ルテン高含有品))25重量部を攪拌下均一混合し、次
いで架橋剤(f)として、30%パラトルエンスルホン
酸2重量部を攪拌下混合し、粘度5000〜10000
cpsの化粧板用接着剤に調整し、スプレッダーを用い
て、12mm厚合板尺角当たり10g塗布し、予め水中
に浸漬させて置いた0.25mm厚のホワイトオーク突
板を覆せ、115℃熱プレスを用い、プレス圧10Kg
/cm2で1分間圧締し、室温迄冷却し、アミノアルキ
ッド樹脂を焼き付け塗装した。得られた化粧板を下記に
示す評価試験に供し、結果を表−2に示した。
【0078】実施例3 製造例3で得たアクリル系エマルション(a)60重量
部に、熱硬化性樹脂(c)(三井東圧化学(株)製、商
品名:ユーロイド310、尿素−メラミン樹脂、固形分
50%、粘度190cps)20重量部と水15重量部
を攪拌下混合し、次いでフィラー(d)として小麦粉
(日本製粉(株)製、商品名:赤牡丹(グルテン高含有
品))30重量部を攪拌下均一混合し、5000〜10
000cpsの化粧板用接着剤に調整し、スプレッダー
を用いて、12mm厚合板尺角当たり10g塗布し、予
め水中に浸漬させて置いた0.25mm厚のホワイトオ
ーク突板を覆せ、115℃熱プレスを用い、プレス圧1
0Kg/cm2で1分間圧締し、室温迄冷却し、アミノ
アルキッド樹脂を焼き付け塗装した。得られた化粧板を
下記に示す評価試験に供し、結果を表−2に示した。
【0079】実施例4 製造例4で得たアクリル系エマルション(a)60重量
部に、ポリオキシエチレンラウリルエーテル 5.8重
量部と熱硬化性樹脂(c)(三井東圧化学(株)製、商
品名:ユーロイド310、尿素−メラミン樹脂、固形分
50%、粘度190cps)25重量部と水20重量部
を攪拌下混合し、次いでフィラー(d)として小麦粉
(日本製粉(株)製、商品名:赤牡丹(グルテン高含有
品))32重量部を攪拌下均一混合し、5000〜10
000cpsの化粧板用接着剤に調整し、スプレッダー
を用いて、12mm厚合板尺角当たり10g塗布し、予
め水中に浸漬させて置いた0.25mm厚のホワイトオ
ーク突板を覆せ、115℃熱プレスを用い、プレス圧1
0Kg/cm2で1分間圧締し、室温迄冷却し、アミノ
アルキッド樹脂を焼き付け塗装した。得られた化粧板を
下記に示す評価試験に供し、結果を表−2に示した。
【0080】[化粧板の評価方法] <評価試験> 1.作業性 小麦粉配合時の流動性の有無を目視で観察し下記のごと
く表示した。 ○:配合が容易で流動性があり、ロールコーター塗布が
十分可能 △:配合可能、但し高粘度化し流動性に欠けるがロール
コーター塗布可能 ×:配合が困難でまま粉状態になり、ロールコーター塗
布不可能
【0081】2.二類浸漬剥離試験 前記試料から1辺が75mmの正方形状のものを4片裁
断し、70℃温水に2時間浸漬後、60℃乾燥機で3時
間乾燥し、同一接着層における剥離しない部分の長さを
それぞれの側面で測定した。JAS適合基準に準じ判定
し合格片数を表示した。JAS適合基準とは、同一接着
層における剥離しない部分の長さがそれぞれの側面にお
いて50mm以上であることである。
【0082】3.一類浸漬剥離試験 前記二類浸漬剥離試験同様の試料を煮沸水に4時間浸漬
後、60℃乾燥機で20時間乾燥後、再度煮沸水に4時
間浸漬し、60℃乾燥機で3時間乾燥して、前記同様の
評価を行い同様に表示した。
【0083】4.寒熱繰り返し試験 前記試料から1辺が15cmの正方形状のものを2片裁
断し、80℃乾燥機で2時間、−20℃で2時間を1サ
イクルとして2サイクル(合計8時間)処理後室温に戻
し、突板表面の干割れの数を測定し表示した。
【0084】JAS適合基準とは、試験片に割れ、ふく
れ、しわ等を生じないことである。 ○:面積当たりの干割れ数 なし △: 〃 1〜5ヶ所未満 ×: 〃 5ヶ所以上
【0085】5.接着剤浸み出し汚染 熱プレス直後のプレス盤からの剥がれ易さ及び、突板表
面の接着剤浸み出しを観察し下記のごとく表示した。
【0086】 ○:プレス盤からの剥がれ良好、且つ突板表面の接着剤
浸み出しなし △:プレス盤からの剥がれ良好、但し突板表面の若干の
接着剤浸み出しあり ×:プレス盤から剥がれ難く、且つ突板表面の接着剤浸
み出しあり
【0087】6.総合判定 評価試験1〜5のJAS適合基準で合否の判定を表示し
た。 ○:JAS適合基準に合格 ×:JAS適合基準に不合格
【0088】
【表2】
【0089】比較例1 製造例4で得たアクリル系エマルション(a)50重量
部に、熱硬化性樹脂(c)(三井東圧化学(株)製、商
品名:ユーロイド310、尿素−メラミン樹脂、固形分
50%、粘度190cps)30重量部と水10重量部
を攪拌下混合し、次いでフィラー(d)として小麦粉
(日本製粉(株)製、商品名:赤牡丹(グルテン高含有
品))30重量部を攪拌下均一混合し、化粧板用接着剤
に調整し、スプレッダーを用いて接着剤を塗布しようと
したが、粘度が高すぎ、スプレッダーでの塗布が困難で
あった為、ヘラを用いて12mm厚合板尺角当たり10
g塗布し、予め水中に浸漬させて置いた0.25mm厚
のホワイトオーク突板を覆せ、115℃熱プレスを用
い、プレス圧10Kg/cm2で1分間圧締し、室温迄
冷却し、アミノアルキッド樹脂を焼き付け塗装し、得ら
れた化粧板を実施例と同様の評価試験を行い、結果を表
−3に示した。
【0090】比較例2 製造例8で得た合成ゴムラテックス(b)100重量部
に熱硬化性樹脂(c)(三井東圧化学(株)製、商品
名:ユーロイド310、尿素−メラミン樹脂、固形分5
0%、粘度190cps)30重量部と水30重量部を
攪拌下混合し、次いでフィラー(d)として小麦粉(日
本製粉(株)製、商品名:赤牡丹(グルテン高含有
品))40重量部を攪拌下均一混合し、次いで架橋剤
(f)として 30%パラトルエンスルホン酸 5重量
部を攪拌下混合し、化粧板用接着剤に調整し、スプレッ
ダーを用いて接着剤を塗布しようとしたが、粘度が高す
ぎ、スプレッダーでの塗布が困難であった為、ヘラを用
いて12mm厚合板尺角当たり10g塗布し、予め水中
に浸漬させて置いた0.25mm厚のホワイトオーク突
板を覆せ、115℃熱プレスを用い、プレス圧10Kg
/cm2で1分間圧締し、室温迄冷却しアミノアルキッ
ド樹脂を焼き付け塗装し、得られた化粧板を実施例と同
様の評価試験を行い、結果を表−3に示した。
【0091】
【表3】
【0092】
【発明の効果】以上のごとく本発明の化粧板の製造方法
は、一般式(1)に示すノニオン系界面活性剤を使用す
ることにより、小麦粉等のフィラーとアクリル系エマル
ション及び合成ゴムラテックスとの混和性に優れ、良好
な流動性を有する接着剤混合物を得る事が可能となっ
た。更に、イソシアネート化合物、金属架橋剤及び強酸
等の架橋剤を含有することにより、耐温水性及び耐煮沸
性等の接着力(常態接着力、耐水接着力)が更に向上
し、また化粧材と台板間の相互移行を防止でき、さらに
木材や珪カル板等への耐膨張、耐収縮を具備した接着剤
が得られた。
【0093】更には、良好な流動性を有する接着剤混合
物が得られるため、ロールコーターやスプレッダー等で
の接着剤混合物塗布時の機械的安定性、作業性及び被着
体への安定な塗布性を始め、化粧材表面への接着剤の浸
み出し汚染が低く、また台板表面から化粧材への応力が
緩和されることにより、耐干割れ性が更に向上し、化粧
材表面の干割れを生じないことから、とりわけ化粧板の
製造方法としての実用価値が高い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09J 175/04 C09J 175/04 201/00 201/00 // C08G 18/40 C08G 18/40 (72)発明者 高橋 昭博 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 化学株式会社内 (72)発明者 水田 康司 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 化学株式会社内 (72)発明者 八重樫 誠 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 化学株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 台板と化粧材とを接着剤を用いて接着せ
    しめてなる化粧板の製造方法であって、該接着剤が アクリル系エマルション(a)および/または合成ゴムラテックス(b) 20〜80重量% 熱硬化性樹脂(c) 5〜60重量% フィラー(d) 10〜60重量% イソシアネート系化合物(e) 3〜30重量% または、 アクリル系エマルション(a)および/または合成ゴムラテックス(b) 20〜80重量% 熱硬化性樹脂(c) 5〜60重量% フィラー(d) 10〜60重量% 架橋剤(f) 0.2〜30重量% または、 アクリル系エマルション(a)および/または合成ゴムラテックス(b) 20〜80重量% 熱硬化性樹脂(c) 5〜60重量% フィラー(d) 10〜60重量% のいずれかの組み合わせから成る接着剤混合物100重
    量%に対し、下記一般式(1)[化1]で表わされるノ
    ニオン系界面活性剤を0.002〜5重量%含有せしめ
    たものであることを特徴とする化粧板の製造方法。 【化1】 Cx2X+1O(C24O)nH (1) (但し、Xは10,12,14又は16を表し、nは1
    6〜24の整数を表す。)
  2. 【請求項2】 アクリル系エマルション(a)が、芳香
    族ビニル系単量体、不飽和カルボン酸エステル系単量
    体、アミド基を有するアクリル系単量体および不飽和カ
    ルボン酸系単量体からなるモノマー組成物100重量%
    に対して、下記一般式(1)[化2]で表わされるノニ
    オン系界面活性剤0.01〜2.0重量%を使用して乳
    化重合せしめたものであり、かつ該アクリル系エマルシ
    ョン(a)のガラス転移温度が、−30〜+60℃であ
    ることを特徴とする請求項1記載の化粧板の製造方法。 【化2】 Cx2X+1O(C24O)nH (1) (但し、Xは10,12,14又は16を表し、nは1
    6〜24の整数を表す。)
  3. 【請求項3】 合成ゴムラテックス(b)が、脂肪族共
    役ジエン系単量体、芳香族ビニル系単量体、不飽和カル
    ボン酸エステル系単量体、アミド基を有するアクリル系
    単量体および不飽和カルボン酸系単量体からなるモノマ
    ー組成物100重量%に対して、下記一般式(1)[化
    3]で表わされるノニオン系界面活性剤0.01〜2.
    0重量%を使用して乳化重合せしめたものであり、かつ
    該合成ゴムラテックス(b)のガラス転移温度が、−3
    0〜+60℃であることを特徴とする請求項1記載の化
    粧板の製造方法。 【化3】 Cx2X+1O(C24O)nH (1) (但し、Xは10,12,14又は16を表し、nは1
    6〜24の整数を表す。)
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の化粧板
    の製造方法により得られる化粧板。
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