JP4601290B2 - 接着剤組成物 - Google Patents

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Description

この発明は、接着剤組成物に関する。
酢酸ビニル系樹脂エマルジョンは、紙用の接着剤として古くから使用されているが、耐水接着性が充分でなく、古くから改良検討が行なわれている。
このような改良検討された接着剤としては、所定の酢酸ビニル−カルボキシル基含有モノマーからなる共重合体エマルジョンにポリアミドエピクロルヒドリン等を添加した接着剤(特許文献1参照)や、所定の変性ポリビニルアルコールを分散剤とした、エチレン性不飽和単量体の重合体を分散質とする水性エマルジョンとポリアミド系樹脂からなる接着剤(特許文献2参照)、所定のカルボキシル基変性ポリビニルアルコール水溶液とポリアミドエポキシ樹脂とを含有する接着剤(特許文献3参照)等が知られている。
特許第3065243号公報 特開平7−18516号公報 特開2001−3022号公報
しかしながら、上記の接着剤は、いずれも紙に樹脂を含浸させた含浸紙を接着することは困難であり、含浸紙を対象とする場合には使用できないという問題点を有する。
そこで、この発明は、含浸紙を接着することが可能な接着剤を提供することを目的とする。
この発明は、カルボキシル基を含有する単量体(A)と、これと共重合可能な単量体(B)とを保護コロイド剤を用いて乳化重合して得られる共重合体、及びポリアミドエポキシ樹脂を含有し、上記保護コロイド剤は、部分ケン化又は完全ケン化のポリビニルアルコールであり、この上記保護コロイド剤の使用量は、上記の単量体(A)及び(B)の合計量に対して、3〜20重量%であり、上記共重合体のガラス転移温度が−40〜5℃であると共に、酸価が1.5〜60mgKOH/gであり、上記共重合体100重量部に対する上記ポリアミドエポキシ樹脂の含有量は、0.1〜15重量部であり、上記単量体(B)が、(メタ)アクリル系単量体及び酢酸ビニル、並びに酢酸ビニル及びエチレンからなる群から選ばれる少なくとも1種の単量体群である接着剤組成物を用いることにより、上記の課題を解決したのである。

特定の共重合体を用いるので、低温接着性に優れ、かつ、樹脂等を含浸させた含浸紙を接着することが可能となる。
この発明にかかる接着剤組成物は、所定の単量体(以下、「単量体(A)」と称する。)と、これと共重合可能な単量体(以下、「単量体(B)」と称する。)とから構成される共重合体、及びポリアミド系樹脂を含有する組成物である。
上記単量体(A)は、カルボキシル基を含有する単量体をいい、アクリル酸やメタクリル酸、(無水)マレイン酸等があげられる。
また、上記単量体(B)は、上記単量体(A)と共重合可能な単量体であり、オレフィン、脂肪酸ビニルエステルや(メタ)アクリル系単量体等があげられる。
上記オレフィンとしては、エチレン、プロピレン等があげられる。
また、上記脂肪酸ビニルエステルとしては、ギ酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、カプロン酸ビニル、カプリル酸ビニル、ラウリン酸ビニル、バーサティック酸ビニル(商品名:ベオバ10、シェルジャパン社製)等があげられる。この脂肪酸ビニルエステルの脂肪酸部分の炭素数は、1〜14が好ましく、2〜12のものがより好ましい。脂肪酸部分の炭素数が14より大きいと、重合安定性が悪く、未反応モノマーが残存したり、分散液の経時的な安定性が不十分となる場合がある。
上記(メタ)アクリル系単量体としては、アルキル基の炭素数が3〜10のものがよく、4〜8のものがより好ましい。アルキル基の炭素数が3より少ないと、得られる接着剤の耐水性が悪化する傾向がある。一方、アルキル基の炭素数が10より大きいと、重合安定性が悪く、未反応モノマーが残存したり、分散液の経時的な安定性が不十分となったりしやすい。
上記(メタ)アクリル系単量体の具体例としては、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸アミル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸n−オクチル、(メタ)アクリル酸n−ノニル、(メタ)アクリル酸イソノニル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸メトキシエチル等の(メタ)アクリル酸エステルを例としてあげることができる。これらは、1つの単量体のみを用いてもよく、2つ以上の複数の単量体を併用してもよい。なお、この発明において、「(メタ)アクリル」とは、「アクリル又はメタクリル」を意味する。
上記単量体(B)の中でも、(メタ)アクリル系単量体、(メタ)アクリル系単量体及び酢酸ビニル、並びに酢酸ビニル及びエチレンからなる群から選ばれる少なくとも1種の単量体又は単量体群を用いると、重合安定性の点でより好ましい。
上記の単量体(A)と単量体(B)とは、任意の方法で乳化重合することにより、上記共重合体を得ることができる。上記共重合体を構成する単量体(A)及び単量体(B)の合計量に対する単量体(A)の含有割合は、0.1〜10重量%が好ましく、0.3〜7重量%がより好ましい。単量体(A)の含有割合が0.1重量%より小さいと、含浸紙への密着性が悪化する傾向となる。一方、10重量%より多いと、重合安定性が低下することがある。
上記の乳化重合においては、一般的な条件、すなわち、通常使用される温度、圧力等の条件、重合触媒、保護コロイド剤、乳化剤等を用いて重合することができる。
この保護コロイド剤としては、部分ケン化又は完全ケン化のポリビニルアルコール(以下、まとめて「PVA」と略する。)、エチレン−酢酸ビニル共重合体部分(又は完全)ケン化物、ヒドロキシアルキルセルロース等のセルロース誘導体、ポリアクリル酸誘導体、デンプンやゼラチン等の天然水溶性高分子を用いることができる。また、乳化剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテルやポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル等の界面活性剤を用いることができる。この保護コロイド剤や乳化剤は、単独で、又は2種以上を併用することができる。
上記PVAのうち、ケン化度が70〜99.5%、好ましくは85〜99.5%のポリビニルアルコールを用いるのが、重合安定性や粘度安定性の点で好ましい。上記ケン化度が70%より低いと、重合安定性が不十分となりやすい。一方、99.5%より大きくてもよいが、ポリ酢酸ビニルの結晶性の影響が出て、得られる分散液の粘度安定性が悪化し、経時的な粘度変化を起こすことがあるので、99.5%以下が好ましい。
上記のポリビニルアルコールの重合度は、300〜3000がよく、500〜2700が好ましい。300より小さいと、得られる分散液の耐温水接着性が不十分となりやすい。一方、3000より大きいと、分散液の粘度が高くなり、作業性が悪化する傾向となる。
この保護コロイド剤や乳化剤の使用量は、上記の成分(A)と成分(B)との合計量に対し、3〜20重量%がよく、4〜15重量%が好ましい。3重量%より小さいと、重合安定性が不足し、一方、20重量%より大きいと、得られる分散液の粘度が高くなり、また、耐温水接着性も悪化する場合がある。
上記の方法で得られる共重合体のガラス転移温度(Tg)は、−40〜+5℃であることが必要であり、−20〜0℃が好ましい。−40℃より低いと、耐水接着性が悪化する傾向がある。一方、5℃より高いと、低温造膜性が不十分となり、含浸紙の接着性が不十分となる傾向がある。
上記の方法で得られる共重合体の酸価は、上記単量体(A)の含有割合により制御することができ、1.5〜60mgKOH/gとする。中でも、2〜50mgKOH/gが好ましく、3〜30mgKOH/gがさらに好ましい。1.5mgKOH/gより小さいと、含浸紙への密着性が悪化することがある。一方、60mgKOH/gより大きいと、重合時の安定性が低下し、良好な分散液が得難くなる傾向がある。なお、上記酸価は、JIS K 2501に記載の方法に従って測定することができる。
上記ポリアミド系樹脂とは、アミド結合を有する樹脂をいい、ナイロン66、ナイロン6等のナイロン樹脂やポリアミドエポキシ樹脂等があげられる。
上記ポリアミドエポキシ樹脂としては、例えば、ポリアミンポリアミド類にエピハロヒドリンを反応して得られる樹脂等があげられる。
上記ポリアミンポリアミド類としては、例えば、ジカルボン酸類とポリアルキレンポリアミン類との重縮合物等があげられる。このポリアミンポリアミド類に使用されるジカルボン酸類としては、例えば、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、セバシン酸等の脂肪族ジカルボン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸等の芳香族ジカルボン酸等のジカルボン酸類、このジカルボン酸類のナトリウム塩やカリウム塩等の塩類、マロン酸ジエチル、アジピン酸ジメチル等のジカルボン酸エステル;無水コハク酸、無水グルタル酸等のジカルボン酸無水物などがあげられる。
上記ジカルボン酸類の中でも、炭素数3〜10程度の脂肪族ジカルボン酸が好ましく、アジピン酸がより好ましい。上記ジカルボン酸類は、1種類のみを使用してもよく、異なる2種類以上のジカルボン酸類を混合して使用してもよい。
上記ポリアルキレンポリアミン類としては、例えば、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、イミノビスプロピルアミン、3−アザヘキサン−1,6−ジアミン、4,7−ジアザデカン−1,10−ジアミン等があげられる。
上記ポリアルキレンポリアミン類の中でも、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミンがより好ましい。上記ポリアルキレンポリアミン類は、1種類のみを使用してもよく、異なる2種類以上のポリアルキレンポリアミン類を混合して使用しても良い。
上記ポリアミンポリアミド類を与える重縮合反応において、ポリアルキレンポリアミン類の1級アミノ基(末端アミノ基)1当量に対し、ジカルボン酸類を、0.9〜1.4当量使用するのが好ましく、0.9〜1.2当量使用するのが好ましい。また、この重縮合反応において、アミノカルボン酸類やジアミン類を併用しても良い。
このアミノカルボン酸類としては、例えば、グリシン、アラニン、アミノカプロン酸等のアミノカルボン酸及びそのエステル、カプロラクタム等のラクタム類があげられる。また、上記ジアミン類としては、例えば、エチレンジアミン、1,3−プロパンジアミン、1,4−ブタンジアミン、1,6−ヘキサンジアミン等があげられる。
上記重縮合反応としては、例えば、常圧下または減圧下にて、約50〜250℃程度の反応温度により、生成する水またはアルコールを系外に除去する方法などがあげられる。得られた反応生成物の50%水溶液の粘度が、約100mPa・s以上、好ましくは約400mPa・s〜1000mPa・sになるまで反応せしめる。
上記重縮合反応において、鉱酸及びスルホン酸類を触媒として用いることもできる。この鉱酸の例としては塩酸、硫酸、硝酸、リン酸等があげられ、また、このスルホン酸類の具体例としては、ベンゼンスルホン酸、パラトルエンスルホン酸等があげられる。上記触媒の中でも、硫酸又はスルホン酸類がより好ましい。
上記触媒の使用量としてはポリアルキレンポリアミン1モルに対して、通常、0.005〜0.1モル程度、好ましくは0.01〜0.05モルである。
この発明にかかる接着剤組成物は、上記共重合体と上記ポリアミド系樹脂とを混合することにより得られる。上記共重合体が水等の水系媒体で乳化重合して得られた重合体である場合、その液状は水系エマルジョンとなる。そして、これを用いて、上記ポリアミド系樹脂と混合した場合、得られる接着剤組成物の液状は、水系エマルジョンとなる。
上記共重合体100重量部に対する上記ポリアミド系樹脂の含有量は、0.1〜15重量部を用い、0.5〜10重量部が好ましい。0.1重量部より少ないと、含浸紙への密着性が悪化する傾向がある。一方、15重量部より多いと耐水接着性が劣る傾向がある。
この発明にかかる接着剤組成物には、この発明の効果を阻害しない範囲で、他の成分を含有させることができる。
このようにして得られた接着剤組成物の粘度は、通常、固形分40〜60重量%の水分散液として、1000〜20000mPa・s(25℃)が好ましく、2000〜15000mPa・s(25℃)がより好ましい。1000mPa・sより低いと、接着剤を塗布する際に、垂れたり、流れたりすることがある。一方、20000mPa・sより高いと、塗布時の作業性が悪化する傾向となる。
本発明の接着剤組成物は、ゴム類、フェノール樹脂、アクリル樹脂等の樹脂類を含浸して、寸法安定性や耐久性を向上した含浸紙に対して、優れた接着性を示す。中でも、スチレン系ゴム、アクリル系樹脂等を含浸した化粧紙オーバーレイ用含浸紙の接着に有効である。
この発明にかかる接着剤組成物は、一液型として使用でき、二液型に比べて取扱いが容易となる。
また、この発明にかかる接着剤組成物は、低沸点の有機化合物成分を用いる必要がない。このため、化粧紙等の各種の紙製品に加え、合板、中質繊維板、パーティクルボード等の木質系化粧板等の木材製品に使用することができ、この接着剤組成物を使用した紙製品や木材製品は、ホルムアルデヒドや低沸点物を含まない。このため、これを用いた建築物は、シックハウス症候群の発生の原因の1つと見られている揮発性有機化合物(VOCs)の発生を防止できる。
以下、本発明を実施例を用いてより詳細に説明するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の実施例によって限定されるものではない。まず、実施例及び比較例で行った試験及び評価方法並びに使用した原材料について説明する。
[試験及び評価方法]
<粘度>
JIS K 7117に規定する回転粘度計(B型粘度計、東機産業(株)製、BH型、TV−10型粘度計)を用いて、温度25℃において、10rpm、No.3,4,5ロータ(粘度に応じて選択)の条件で測定した。
<不揮発分>
JIS K 6828−1996(合成樹脂エマルジョンの試験方法)に準拠して、アルミニウム箔の皿として直径40mm程度のものを用い、恒温槽中での乾燥時間を180±5分間とした条件で、不揮発分を測定した。
<ガラス転移温度>
共重合体のガラス転移温度は、単量体の単独重合体のガラス転移温度から、FOXの式により求めた。(なお、FOXの式は、エマルジョン・ラテックスハンドブック,(株)大成社,280〜281頁参照。)
<酸価>
JIS K 2501に記載の方法に従って、共重合体について測定した。
<MFT>
熱勾配試験機(日理商事(株)製)を用い、ASTM D2354−65Tにしたがって、水性エマルジョンの造膜温度を測定した。
<耐接着性>
基材としてMDF(ホクシン(株)製、スターウッド)、被着体として含浸紙(凸版印刷(株)製:シンシアネオ)、又はプレコート紙(千代田グラビア(株)製:グロスマットTS−12)を用い、基材に水性エマルジョンを有姿として60g/m2となるように塗布し、その上に被着体を載せ、0.005N/mm2の荷重をかけて16時間圧締した後、常温で72時間養生して化粧板を作成した。この化粧板を75mm×75mmのサイズに切断し、日本農林規格:特殊合板の2種浸漬試験(70℃の温水に2時間浸漬後、60℃で3時間乾燥)にしたがって試験を行い、下記の基準で判断した。
・○…同一接着層における剥離していない部分の長さが、いずれの側面においても50mm以上である。
・×…同一接着層における剥離していない部分の長さが、いずれか一つ以上の側面において50mm未満である。
<配合安定性>
共重合体とポリアミド樹脂とを配合して1日経過した後の水性エマルジョンの状態を観察し、下記の基準で評価した。
・○…異常なし
・△…増粘がみられた
・×…ゲル化していた
[使用原材料]
・酢酸ビニル…日本合成化学(株)製(以下、「VAC」と略する。)
・アクリル酸2−エチルヘキシル…三菱化学(株)製(以下、「2EHA」と略する。)
・アクリル酸ブチル…三菱化学(株)製(以下、「BA」と略する。)
・アクリル酸…三菱化学(株)製(以下、「AA」と略する。)
・エチレン…三菱化学(株)製(以下、「ET」と略する。)
・ポリビニルアルコール…日本合成化学工業(株)製:ゴーセノールAH−17(ケン化度98%、重合度1700、以下、「AH17」と略する。)
・ポリビニルアルコール…日本合成化学工業(株)製:ゴーセノールGH−17(ケン化度88%、重合度1700、以下、「GH17」と略する。)
・変性ポリビニルアルコール…日本合成化学工業(株)製:ゴーセナールT330H(15%カルボン酸変性、ケン化度98%、重合度1700、以下、「T330H」と略する。)
・ポリアミド樹脂…東邦化学工業(株)製:スパラミン30(ポリアミドエポキシ樹脂、30%水溶液)
・重合開始剤…35%過酸化水素水(三菱ガス化学(株)製)
・還元剤…酒石酸(扶桑化学工業(株)製)
(実施例1〜5、比較例1〜6)
撹拌器、還流冷却器及び原料投入口を備えたフラスコに、保護コロイド剤として、AH17、GH17、又はT330Hの10%水溶液、及び水を表1に示す量(有姿)ずつ投入し、70℃に昇温した。その後、重合開始剤1g及び還元剤0.3gに水を加えて全量を10gとし、これと、表1に示す量の単量体の混合液を、同時に6時間かけて滴下し、乳化重合を行い、冷却して共重合体分散液を得た。
得られた共重合体分散液に、表1に記載する量のポリアミド樹脂を加えて水性エマルジョンを得た。得られた水性エマルジョンを用いて上記の試験及び評価を行った。その結果を表1に示す。
なお、比較例5においては、得られた水性エマルジョンがゲル化したため、上記の試験及び評価を行わなかった。
Figure 0004601290

Claims (6)

  1. カルボキシル基を含有する単量体(A)と、これと共重合可能な単量体(B)とを保護コロイド剤を用いて乳化重合して得られる共重合体、及びポリアミドエポキシ樹脂を含有し、
    上記保護コロイド剤は、部分ケン化又は完全ケン化のポリビニルアルコールであり、
    この上記保護コロイド剤の使用量は、上記の単量体(A)及び(B)の合計量に対して、3〜20重量%であり、
    上記共重合体のガラス転移温度が−40〜+5℃であると共に、酸価が1.5〜60mgKOH/gであり、
    上記共重合体100重量部に対する上記ポリアミドエポキシ樹脂の含有量は、0.1〜15重量部であり、
    上記単量体(B)が、(メタ)アクリル系単量体及び酢酸ビニル、並びに酢酸ビニル及びエチレンからなる群から選ばれる少なくとも1種の単量体群である接着剤組成物。
  2. 上記共重合体を構成する単量体(A)及び単量体(B)の合計量に対する単量体(A)の含有割合が、0.1〜10重量%である請求項1に記載の接着剤組成物。
  3. 上記単量体(A)が、アクリル酸又はメタクリル酸である請求項1又は2に記載の接着剤組成物。
  4. 上記(メタ)アクリル系単量体は、アルキル基の炭素数が4〜10の(メタ)アクリル酸エステルである請求項に記載の接着剤組成物。
  5. 上記保護コロイド剤は、ケン化度が70〜99.5%、重合度が300〜3000のポリビニルアルコールである請求項1乃至のいずれかに記載の接着剤組成物。
  6. 粘度が1000〜20000mPa・sの水性エマルジョンである請求項1乃至のいずれかに記載の接着剤組成物。
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