JPH11269444A - 強耐水段ボール用接着剤 - Google Patents

強耐水段ボール用接着剤

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JPH11269444A
JPH11269444A JP7275398A JP7275398A JPH11269444A JP H11269444 A JPH11269444 A JP H11269444A JP 7275398 A JP7275398 A JP 7275398A JP 7275398 A JP7275398 A JP 7275398A JP H11269444 A JPH11269444 A JP H11269444A
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正博 隈部
Kunihiko Watanabe
邦彦 渡辺
Yasumi Kurosaki
泰海 黒崎
Tetsuya Murayama
哲也 村山
Shigeyasu Tsuchiya
慈靖 土屋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の耐水段ボール用接着剤を凌ぐ耐水性能
を有し、且つ一般段ボール用接着剤と任意の割合で混合
可能な強耐水段ボール用接着剤を提供すること。 【解決手段】 カルボキシル基を有するラテックスと澱
粉と熱硬化性樹脂及び架橋剤とを含む、強耐水段ボール
用接着剤、特に、Tgが−45℃〜+60℃、カルボキ
シル基含有率が0. 5重量%〜6重量%のラテックスと
澱粉の固形分比が5対95〜85対15であり、ラテッ
クスと澱粉の固形分に対し1重量%〜20重量%の熱硬
化性樹脂を含み、ラテックスと澱粉の固形分に対し1重
量%〜10重量%の架橋剤をさらに含んでなる強耐水段
ボール用接着剤を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、段ボールの製造に
用いられる耐水段ボール用接着剤に関する。さらに詳し
くは、ステインホール方式、プレミックス方式、ノーキ
ャリア方式、ワンタンクキャリア方式などの製糊方法に
よって調製される耐水段ボール用接着剤においてラテッ
クスと澱粉と熱硬化性樹脂と架橋剤を含むことを特徴と
する強耐水段ボール用接着剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、段ボールの製造に使用される接着
剤には、天然物で安全性が高く、取り扱いが容易で、安
価に入手できるところから澱粉系接着剤が使われてき
た。しかし、澱粉の一番の弱点は耐水性に乏しいところ
であり、澱粉系接着剤で貼合した段ボールシートを水に
浸しておくと自然に剥がれてしまう。この欠点を補うべ
く、従来よりホルムアルデヒド系樹脂を澱粉系接着剤に
加え耐水性を付与してきた。すなわち、尿素・ホルムア
ルデヒド樹脂、フェノール・ホルムアルデヒド樹脂、レ
ゾルシノール・ホルムアルデヒド樹脂、ケトン・ホルム
アルデヒド樹脂などのホルムアルデヒド系樹脂を澱粉系
接着剤に加える方法が取られてきた。しかし、これらの
樹脂を加える方法では、未だ冷凍食品、青果物等で求め
られている耐水接着強度を十分満足させるに至っていな
い。特に近年高度化した流通システムに幅広く対応でき
る強耐水段ボール用接着剤の開発が強く求められてい
る。また、昨今エコロジーの観点から木箱や合成系包装
容器が段ボール箱へ変換されており、より一層段ボール
接着剤の耐水性に対する要求度が強くなってきている。
これまで強耐水段ボール用接着剤として米国特許第4,01
8,959号明細書などに見られる酢ビエマルジョンを用い
たものがあるが、糊剤pHが低く腐食性の問題を起こすこ
と、硼砂を含む一般段ボール用澱粉接着剤と混ぜ合わせ
るとゲル化を起こす問題があることなどから使われてい
ない。耐水段ボール用接着剤の実用化に当たっては、一
般段ボール用澱粉接着剤と混ぜ合わせたとき、ゲル化等
の現象を起こさないことも求められる物性である。
【0003】上述のように、従来の耐水段ボール用接着
剤よりも優れた耐水性能を有し、しかも一般段ボール用
澱粉接着剤と混ぜ合わせてもゲル化を起こさない強耐水
段ボール用接着剤の開発が待たれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
から使われている耐水段ボール用接着剤よりも耐水性能
が優れ、しかも一般段ボール用澱粉接着剤とも任意に混
合可能な強耐水段ボール用接着剤を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するために種々検討した結果、カルボキシル基を有
するラテックスと澱粉と熱硬化性樹脂及び架橋剤とを含
む耐水段ボール用接着剤を採用することにより、上記課
題を解決できることを見い出し、本発明を完成するに至
った。すなわち、本発明は、通常の段ボール用澱粉接着
剤の製造過程で、段ボール用澱粉接着剤にカルボキシル
基を有するラテックスを加え、さらに熱硬化性樹脂、架
橋剤を加えることを特徴とする優れた耐水性を有する強
耐水段ボール用接着剤を提供する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の優れた耐水性を有
する強耐水段ボール用接着剤について詳細に説明する。
本発明の強耐水段ボール用接着剤は、好適実施態様にお
いて、ラテックスと澱粉が固形分比で5対95〜85対
15の範囲の割合からなり、ラテックスと澱粉の合わせ
た固形分に対し1重量%〜20重量%の熱硬化性樹脂、及
び1重量%〜10重量%の架橋剤を加え調製される。
【0007】本発明において使用されるカルボキシル基
を有するラテックスは、段ボール用接着剤において強耐
水性を達成し得るものであれば天然または合成を問わず
いずれの高分子物質も使用できるが、たとえばスチレン
−ブタジエン系共重合体(SBR)、アクリロニトリル
−ブタジエン系共重合体(NBR)、メチルメタアクリ
レート−ブタジエン系共重合体(MBR)等のラテック
スが使用でき、市販品としてたとえばSBRラテック
ス:XA-7711(旭化成工業(株))、NBRラテックス:
ニッポール1571(日本ゼオン(株))およびMBRラ
テックス:ポリラック525−8(三井東圧化学(株))が
知られている。また、これらの内から二種以上のラテッ
クスを選び使用してよい。これらのラテックスは、Tg
(ガラス転移温度)が−45℃〜+60℃の間、好まし
くは−45℃〜+55℃の間にあり、カルボキシル化さ
れたものを使用する。Tgが−45℃より下がると調製
した接着剤の皮膜が形成されやすくなり接着剤のハンド
リング困難となる他、接着剤使用後の糊バットの掃除も
面倒になる。Tgが+60℃以上になるとMFT(最低
造膜温度)が高くなるため、エマルジョン粒子の融着が
起こりずらくなるため、接着が悪くなる現象が見られ好
ましくない。また、カルボキシル基の含有率は0.5重
量%〜6重量%、好ましくは1重量%〜6重量%が良
く、カルボキシル化したラテックスには機械的安定性、
化学的安定性、貯蔵安定性、凍結安定性があるが、カル
ボキシル基含有率が0.5重量%以下のラテックスを使
うと接着剤の粘度安定性が悪く、耐水性能も低下させる
傾向となり好ましくない。カルボキシル基含有率が6重
量%以上のラテックスを使うと接着層が硬く脆くなり、
常態接着強度が低下する傾向を示し好ましくない。
【0008】本発明において使用する澱粉は、段ボール
用の接着剤調製方式として通常用いるステインホール方
式、プレミックス方式、ノーキャリア方式、ワンタンク
キャリア方式等に使用する澱粉で良く、特に限定される
ものではない。すなわち、コーンスターチ(ハイアミロ
ースコーンスターチ、ワキシーコーンスターチも含
む)、馬鈴薯、タピオカ、小麦、甘藷等の澱粉、また、
これらを常法に従って酸化、酸処理、エーテル化、エス
テル化、グラフト化した加工澱粉、これら澱粉を組み合
わせたもの、上記澱粉をα化した澱粉が使用できる。
【0009】本発明の接着剤は、ステインホール方式、
プレミックス方式、ノーキャリア方式、ワンタンクキャ
リア方式等で調製する澱粉系段ボール用接着剤とラテッ
クスを混ぜ合わせることを基本とし、これに熱硬化性樹
脂、架橋剤を加え調製する。澱粉系段ボール用接着剤と
ラテックスの混合方法は、各製糊方式で調製した澱粉系
段ボール用接着剤とラテックスとを所定の固形分比によ
り直接混合する方法と、ラテックスを澱粉系段ボール用
接着剤調製時の澱粉溶解水と一緒に予め混合しておく方
法がある。どちらの方法を選択しても良く、混合方法は
作業性を考慮して決められる。
【0010】本発明のラテックスと澱粉の固形分比は、
85/15〜5/95の範囲で使用できる。好ましくは、
70/30〜15/85の範囲が良い。ラテックス固形分
が極端に低下すると、耐水性は従来の耐水段ボール用接
着剤と変わらなくなり本接着剤の特色がなくなる。ま
た、ラテックス固形分を多くしても耐水性能がそれに従
って極端に良くなるわけでなく頭打ちとなり、これを考
慮すると不経済となる。
【0011】この様に調製した接着剤中の水と澱粉の重
量比(倍水率)は、1.8〜5が好ましい。倍水率が高す
ぎると初期接着力が劣り生産が落ち実用的でない。倍水
率が低すぎると、澱粉の糊化に必要な水分が不足し未糊
化澱粉が発生し接着力に影響を与え好ましくない。ま
た、接着剤の糊化温度を調節するためにアルカリ、たと
えば通常使用されている苛性ソーダーが使われる。使用
量は、接着剤の全重量に対し通常0.30%〜1.0%、
好ましくは0. 45%〜0. 75%が良く、目標糊化温
度になるように使用量を調整する。接着剤には、糊化し
た澱粉にタック(粘着性)を与えるため硼砂、硼酸等の
硼素化合物を加える。使用量は、澱粉に対し1.0%〜
2. 5%が好ましい。
【0012】この様に調製した接着剤に熱硬化性樹脂と
架橋剤を加え、強耐水段ボール用接着剤が出来上がる。
本発明で使用される熱硬化性樹脂は、段ボール用接着剤
において強耐水性を達成し得るものであればいずれの樹
脂も使用可能であるが、たとえば尿素樹脂、フェノール
樹脂、レゾルシノール樹脂、ケトン樹脂、メラミン樹脂
などのホルムアルデヒド系樹脂が挙げられる。例示した
これらの樹脂は従来より澱粉の耐水化剤として使われて
いるが、本発明では澱粉の耐水化の他にラテックスの架
橋剤としての作用も有している。熱硬化性樹脂の添加率
は澱粉とラテックスの固形分合計に対し1重量%〜20
重量%を加える。1重量%を下回ると耐水性への効果が低
下する。また、20重量%を超えると耐水性への効果も
頭打ちとなり、経済的にも好ましくない。架橋剤は、ラ
テックスのカルボキシル基と架橋反応を起こし耐水性を
付与する。ここで使用する架橋剤は、エポキシ基を持つ
化合物であるポリアミドエポキシ、ポリエチレングリコ
ールジエポキサイド、ビスフェノールAグリシジルエー
テルなど;イソシアネート基を持つ化合物であるジフェ
ニルメタンジイソシアネート、トリレンジイソシアネー
トなど;エチレンイミン基を持つ化合物であるジエチレ
ンイミン化合物類など;アルコキシメチル基を持つ化合
物であるヘキサメチレンテトラミン、メトキシメチロー
ルユリアなど;金属塩として酸化亜鉛、酢酸亜鉛アンモ
ニウム、炭酸アンモニウムジルコニウムなどが使用でき
る。架橋剤の添加率は澱粉とラテックスの固形分合計に
対し1重量%〜10重量%を加える。添加率が1重量%以
下であると架橋効果がなく、10重量%を超えると頭打
ちとなり経済的にも好ましくない。また、架橋剤の多く
は澱粉の水酸基とも架橋反応を起こし得るためさらに耐
水性を得ることが可能となった。また、本発明の強耐水
段ボール用接着剤には必要に応じて消泡剤や増粘剤等の
添加剤を加えてもよい。
【0013】この様にして得られる強耐水段ボール用接
着剤を用いると、従来の耐水段ボール用接着剤では得ら
れなかった耐水強度が得られるようになる。以下に、実
施例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、本発明
の範囲は、これらの実施例に限定されるものではない。
【0014】
【実施例】実施例中のアルカリブラベンダーアミログ
ラム法による測定、および耐水接着強度の測定は以下
の方法によった。 アルカリブラベンダーアミログラム法:乾燥重量で4
5gのα化澱粉をビーカーに取り、同量のエチルアルコ
ールを分散剤として該α化澱粉に均一に含浸させる。次
いで純水350gを加え、素早く攪拌してα化澱粉を溶
解させる。直ちにブラベンダーアミログラムの容器(ピ
ンタイプ)に移し、さらに純水を加え全量を483gに
調整してブラベンダーアミログラムを始動させる。温度
を40℃に保持するようにセットして、40℃になった
ら20重量%の水酸化ナトリウム溶液17gを添加す
る。添加30分後のブラベンダー粘度(BU)をα化澱粉
粘度とする。このアルカリブラベンダーアミログラム法
ではカートリッジ350cm-gを使用し、回転数75r
pmの条件で測定した。
【0015】耐水接着強度:50mm×85mmの大
きさの片面段ボール(原紙構成:北陽HPW290g/
HP200g)に、絶乾10g/m2−片面に調製後0
hと24h経過した強耐水段ボール用接着剤をロールコ
ーターで塗布した。185℃のプレートヒーター上にラ
イナー(原紙:王子SSK280g)を置き、強耐水段
ボール用接着剤を塗布した上記片面段ボールをこのライ
ナーの上に重ね、2kg f/42.5cm2の荷重をか
けて5秒間加熱圧着した。加熱圧着後、温度20℃、相
対湿度65%の状態に24時間放置し、次いで20℃の
水に1時間浸した後リングクラッシュテスター(日本T
MC(株)製)でその強度を測定した。
【0016】(実施例1)アルカリブラベンダーアミロ
グラム法による粘度が400BUのα澱粉を7重量%、硼
砂2重量%、コーンスターチ91重量%からなる一般段
ボール用接着剤原料のプレミックス澱粉を調製した。4
0℃に加温した水を8L容のバケツに2265g、SB
Rラテックス(旭化成工業(株)製XA−7711:固
形分50%、カルボキシル基含有率2%、Tg−12
℃)750gを取り、これにプレミックス澱粉1125
gを加え特殊機化工業(株)製の撹拌機ロボミックス
(4700rpm)で分散させ澱粉スラリーを調製し
た。撹拌しながらこの澱粉スラリーに15%濃度の苛性
ソーダ溶液204gを定量ポンプで15分かけて添加し
た。さらに、これに熱硬化性樹脂のケトン樹脂(王子コ
ーンスターチ(株)製:商品名耐水化剤A)を全固形分
に対し3重量%、架橋剤のエポキシ化合物(三井東圧化
学(株)製:商品名ユーラミンP−5600(ポリアミ
ドエポキシ))を全固形分に対し4重量%添加し15分
撹拌を続け、澱粉/ラテックス固形分比75/25の強耐
水段ボール用接着剤とした。
【0017】得られた接着剤の耐水接着強度を以下のよ
うにして測定した。50mm×85mmの大きさの片面
段ボール(原紙構成:北陽HPW290g/HP200
g)に、絶乾10g/m2−片面の上記強耐水段ボール
用接着剤をロールコーターで塗布した。185℃のプレ
ートヒーター上にライナー(原紙:王子SSK280
g)を置き、強耐水段ボール用接着剤を塗布した上記片
面段ボールをこのライナーの上に重ね、2kg f/4
2.5cm2の荷重をかけて5秒間加熱圧着した。加熱
圧着後、温度20℃、相対湿度65%の状態に24時間
放置し、次いで20℃の水に1時間浸した後、リングク
ラッシュテスター(日本TMC(株)製)でその強度を
測定した。測定結果を表1に示す。
【0018】(比較例1)市販の耐水段ボール用接着剤
OPM―W100システム(プレミックス方式)(王子
コーンスターチ(株)製)を用いて実施例1と同様の測
定を行った。すなわち、40℃に加温した水を8L容の
バケツに3330gを取り、これにプレミックス澱粉O
PM−W100を1400g加え特殊機化工業(株)製
の撹拌機ロボミックス(4700rpm)で分散させ澱
粉スラリーを調製した。撹拌しながらこの澱粉スラリー
に15%濃度の苛性ソーダ溶液197gを定量ポンプで
15分かけて添加した。さらに、これに熱硬化性樹脂の
耐水化剤A、耐水化剤B(王子コーンスターチ(株)
製:フェノール樹脂)を澱粉に対し各々3重量%加え、
15分撹拌を続け耐水段ボール用接着剤を調製した。得
られた接着剤の耐水接着強度を実施例1と同様に測定し
測定結果を表1に示す。
【0019】(比較例2)市販の耐水段ボール用接着剤
オプタミルAシステム(ステインホール方式)(日本エ
ヌエスシー(株)製)を用いて実施例1と同様の測定を
行った。すなわち、60℃に加温した水を3L容のバケ
ツに700gを取り、これにキャリア澱粉オプタミルA
を270g加え特殊機化工業(株)製の撹拌機ロボミッ
クス(4700rpm)で分散させ調製した澱粉スラリ
ーに25%濃度の苛性ソーダ溶液120gを加え15分
撹拌し、水250gを加え5分撹拌してキャリアパート
を調製した。一方35℃に加温した水を8L容のバケツ
に2460gを取り、これに硼砂25.5g、メイン澱
粉OHP−MW−800(王子コーンスターチ(株)
製)を1230g加え特殊機化工業(株)製の撹拌機ロ
ボミックス(4700rpm)で分散させメインパート
を調製した。次いで、メインパートにキャリアパートを
15分かけて添加混合し、これに熱硬化性樹脂BONR
EZ−30(日本エヌエスシー(株)製:ケトン樹脂)
を澱粉に対し6重量%加え5分撹拌を続け、耐水段ボー
ル用接着剤を調製した。得られた接着剤の耐水接着強度
を実施例1と同様に測定し測定結果を表1に示す。
【0020】(実施例2)60℃に加温した水を3L容
のバケツに990gを取り、これにキャリア澱粉OHP
−C−153(王子コーンスターチ(株)製)135g
加え撹拌機ロボミックス(4700rpm)で分散させ
調製した澱粉スラリーに苛性ソーダ27.0gを加え1
5分撹拌しキャリアパートを調製した。一方30℃に加
温した水を8L容のバケツに1450g、SBRラテッ
クス(XA7711)750gを取り、これに硼砂2
2.5g、コーンスターチ(王子コーンスターチ(株)
製)990gを加え撹拌機ロボミックス(4700rp
m)で分散させメインパートを調製した。次いで、メイ
ンパートにキャリアパートを15分かけて添加混合し、
これに耐水化剤Aを全固形分に対し3重量%、ユーラミ
ンP−5600を全固形分に対し4重量%添加し15分
撹拌を続けステインホール方式で調製した澱粉/ラテッ
クス固形分比75/25の強耐水段ボール用接着剤とし
た。得られた接着剤の耐水接着強度を実施例1と同様に
測定し測定結果を表2に示す。
【0021】(実施例3)40℃に加温した水を8L容
のバケツに2275gを取り、更に実施例1のSBRラ
テックス750gを取り、コーンスターチ1125gを
撹拌機ロボミックス(4700rpm)で分散させ調製
した澱粉スラリーに15%濃度の苛性ソーダ溶液191
gを加え、ノークロス粘度計で粘度管理を行い、スラリ
ー粘度が5秒になったところで硼酸14.6gを加え、
これに実施例1の熱硬化性樹脂、架橋剤を各々全固形分
に対し3重量%及び4重量%加え、ノーキャリア方式で
調製した澱粉/ラテックス固形分比75/25の強耐水段
ボール用接着剤とした。得られた接着剤の耐水接着強度
を実施例1と同様に測定し測定結果を表2に示す。
【0022】(実施例4)実施例1のプレミックス澱粉
組成をα澱粉12重量%、硼砂2重量%、コーンスター
チ86重量%に、プレミックス澱粉量を1425gに、
40℃に加温した水を8L容のバケツに3314gに、
SBRラテックスを150gに代え澱粉/ラテックス固
形分比を95/5にした以外は実施例1と同様の手順で
強耐水段ボール用接着剤を調製した。得られた接着剤の
耐水接着強度を実施例1と同様に測定し測定結果を表3
に示した。
【0023】(実施例5)40℃に加温した水を8L容
のバケツに562gを取り、それに組成α澱粉8重量
%、硼砂2重量%、コーンスターチ90重量%のプレミ
ックス澱粉300gを分散させて、さらに15%濃度の
苛性ソーダ溶液45gを添加して段ボール用接着剤を調
製した。この接着剤に実施例1のSBRラテックス24
00g加え、実施例1同様に熱硬化性樹脂、架橋剤を加
え澱粉/ラテックス固形分比を20/80にした以外は
実施例1と同様の手順で強耐水段ボール用接着剤を調製
した。得られた接着剤の耐水接着強度を実施例1と同様
に測定し測定結果を表3に示した。
【0024】(実施例6)実施例1のケトン樹脂の添加
率を1重量%にした以外は、実施例1と同様の手順で強
耐水段ボール用接着剤を調製した。得られた接着剤の耐
水接着強度を実施例1と同様に測定し測定結果を表4に
示した。 (実施例7)実施例1の架橋剤の添加率を1重量%にし
た以外は、実施例1と同様の手順で強耐水段ボール用接
着剤を調製した。得られた接着剤の耐水接着強度を実施
例1と同様に測定し測定結果を表4に示した。
【0025】(実施例8)実施例1のケトン樹脂の添加
率を10重量%にした以外は、実施例1と同様の手順で
強耐水段ボール用接着剤を調製した。得られた接着剤の
耐水接着強度を実施例1と同様に測定し測定結果を表4
に示した。 (実施例9)実施例1の架橋剤の添加率を10重量%に
した以外は、実施例1と同様の手順で強耐水段ボール用
接着剤を調製した。得られた接着剤の耐水接着強度を実
施例1と同様に測定し測定結果を表4に示した。
【0026】(比較例3)実施例1のケトン樹脂、架橋
剤を加えない以外は、実施例1と同様の手順で強耐水段
ボール用接着剤を調製した。得られた接着剤の耐水接着
強度を実施例1と同様に測定し測定結果を表4に示し
た。 (比較例4)実施例1のケトン樹脂を0.5重量%、架
橋剤を0.5重量%加えた以外は、実施例1と同様の手
順で強耐水段ボール用接着剤を調製した。得られた接着
剤の耐水接着強度を実施例1と同様に測定し測定結果を
表4に示した。
【0027】(実施例10)実施例1のSBRラテック
スのカルボキシル含有率を6重量%にした以外、実施例
1と同様の手順で強耐水段ボール用接着剤を調製した。
得られた接着剤の耐水接着強度を実施例1と同様に測定
し測定結果を表5に示した。 (比較例5)実施例1ののSBRラテックスのカルボキ
シル含有率を0重量%にした以外、実施例1と同様の手
順で強耐水段ボール用接着剤を調製した。得られた接着
剤の耐水接着強度を実施例1と同様に測定し測定結果を
表5に示した。
【0028】(実施例11)実施例1のSBRラテック
スのTg60℃のものを使用した以外、実施例1と同様
の手順で強耐水段ボール用接着剤を調製した。得られた
接着剤の耐水接着強度を実施例1と同様に測定し測定結
果を表6に示した。 (実施例12)実施例1のSBRラテックスのTg−4
4℃のものを使用した以外、実施例1と同様の手順で強
耐水段ボール用接着剤を調製した。得られた接着剤の耐
水接着強度を実施例1と同様に測定し測定結果を表6に
示した。
【0029】(実施例13)実施例1の強耐水段ボール
用接着剤と下記条件で調製した一般段ボール用接着剤を
容量率で混合しゲル化の発生状況を調べた。結果を表7
に示した。60℃に加温した水を3L容のバケツに99
0gを取り、これにキャリア澱粉OHP−C−153
(王子コーンスターチ(株)製)135g加え撹拌機ロ
ボミックス(4700rpm)で分散させ調製した澱粉
スラリーに苛性ソーダ27.0gを加え15分撹拌しキ
ャリアパートを調製した。一方30℃に加温した水を8
L容のバケツに1825g、これに硼砂22.5g、コ
ーンスターチ(王子コーンスターチ(株)製)990g
を加え撹拌機ロボミックス(4700rpm)で分散さ
せメインパートを調製した。次いで、メインパートにキ
ャリアパートを15分かけて添加混合し、一般段ボール
用接着剤を調製した。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】
【表3】
【0033】
【表4】
【0034】
【表5】
【0035】
【表6】
【0036】
【表7】
【0037】表1〜表6より、本発明の強耐水段ボール
用接着剤は、従来の耐水段ボール用接着剤と比べて耐水
接着強度が格別優れていることがわかる。また、表7か
ら一般段ボール用接着剤ともゲル化せずに任意に混合で
きることがわかる。
【0038】
【発明の効果】本発明によるラテックスと澱粉と熱硬化
性樹脂及び架橋剤とを含む強耐水段ボール用接着剤は、
従来の耐水段ボール用接着剤と比べ優れた耐水性能を付
与する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒崎 泰海 千葉県市原市八幡海岸通9番地 王子コー ンスターチ株式会社開発研究所内 (72)発明者 村山 哲也 千葉県市原市八幡海岸通9番地 王子コー ンスターチ株式会社開発研究所内 (72)発明者 土屋 慈靖 千葉県市原市八幡海岸通9番地 王子コー ンスターチ株式会社開発研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カルボキシル基を有するラテックスと澱
    粉と熱硬化性樹脂及び架橋剤とを含む、強耐水段ボール
    用接着剤。
  2. 【請求項2】 Tgが−45℃〜+60℃、カルボキシ
    ル基含有率が0. 5重量%〜6重量%のラテックスであ
    ることを特徴とする請求項1記載の接着剤。
  3. 【請求項3】 ラテックスと澱粉の固形分比が5対95
    から85対15の範囲であることを特徴とする請求項1
    または請求項2記載の接着剤。
  4. 【請求項4】 ラテックスと澱粉の全固形分に対し、1
    重量%から20重量%の熱硬化性樹脂を加えることを特
    徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の接着剤。
  5. 【請求項5】 ラテックスと澱粉の全固形分に対し、1
    重量%から10重量%の架橋剤を加えることを特徴とす
    る請求項1乃至4のいずれかに記載の接着剤。
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