JPH11114700A - ダイクッション上昇方法及び装置 - Google Patents

ダイクッション上昇方法及び装置

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JPH11114700A
JPH11114700A JP9277493A JP27749397A JPH11114700A JP H11114700 A JPH11114700 A JP H11114700A JP 9277493 A JP9277493 A JP 9277493A JP 27749397 A JP27749397 A JP 27749397A JP H11114700 A JPH11114700 A JP H11114700A
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cushion
die
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金型交換時にダイクッション装置の可動部を
空気圧シリンダによらず油圧シリンダで上昇を行ない、
金型の破損や騒音を防止するダイクッション方法及び装
置を提供する。 【解決手段】 金型交換に際し上面がクッションパット
39を形成するダイクッションシリンダ40の空気圧を
排気して収縮状態で待機させ、次にプレス機内に搬送さ
れた下金型38をブランクホルダー37を介して上下方
向に貫通孔50を設けたボルスタプレート36に配置
し、次にダイクッションシリンダと一体化されたダンパ
ーロッド61の下端部に配置された液圧上昇シリンダ装
置70又は電動上昇装置80を作動し、ダイクッション
シリンダには圧力を掛けずにクッションパットとピンプ
レートとピンとを円滑かつ一定速度で緩やかに上昇さ
せ、次にクッションパットとピンプレートとピンが、ブ
ランクホルダーに接触したことを確認したら液圧上昇シ
リンダ装置又は電動上昇装置による上昇を停止し、次に
ダイクッションシリンダに規定の空気圧を供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プレスの金型交換
時の空気圧ダイクッション装置の上昇方法及び装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】自動車のドアやボンネットを成形する単
動プレスやトランスファプレスのダイクッション装置
は、一般的に空気圧式が使用されている。例えば、実公
平7−47196号(プレス機のダイクッション装置)
に提案され図5に模式的に示す従来のダイクッション装
置1は、下面にダイ2を配置し昇降自在なスライド3の
下方で、プレスベッド4内の空間5に配置されている。
【0003】プレスベッド4の上にはボルスタ6及びホ
ルダ7を介してポンチ8が固定されている。また、プレ
スベッド4内には、プレッシャパッド9が空気圧シリン
ダ10を介して昇降自在に配置され、その上面には複数
個のクッションピン11がボルスタ6及びホルダ7を挿
通して立設されるとともに、これらクッションピン11
の上端にはポンチ8の周囲に位置し、ブランク12の周
縁部をダイ2と協働して押圧保持するプレッシャリング
13が設けられている。
【0004】プレッシャパッド9には、プレッシャパッ
ド9の下死点位置で一時的にその移動をロックするロッ
ク用油圧シリンダ14が取付けられるとともに、この油
圧シリンダ14にはロック時の空気圧シリンダ10によ
るプレッシャパッド9の浮き上がり防止機構が具備され
ている。すなわち、空気圧シリンダ10の支持台15の
下面に油圧シリンダ14のシリンダ本体16が固定され
るとともに、途中にピストン17を有するピストンロッ
ド18の上端は支持台15及び空気圧シリンダ10を挿
通してプレッシャパッド9に連結されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】成形するブランクの形
状に合わせてポンチ8を交換する際に、上述した実公平
7−47196号のダイクッション装置1は、空気圧シ
リンダ10の空気室19内の全ての空気圧を排気口20
から一旦排気する必要がある。この排気作業に伴い空気
圧シリンダ10が下降し、空気圧シリンダ10の上方に
配置されるプレッシャパッド9、クッションピン11、
プレッシャリング13からなるダイクッション装置の可
動部が、順次下降する。次にポンチ8の交換が終了する
とプレスの成形の開始前に下降している空気圧シリンダ
10に空気圧源(空気圧ポンプ)21から空気圧タンク
22を介して規定の空気圧を加圧して上昇させる。この
空気圧シリンダ10の上昇に伴い、ダイクッション装置
の可動部であるプレッシャパッド9、クッションピン1
1、プレッシャリング13が順次上昇する。
【0006】しかし、一旦排気した空気圧シリンダに空
気圧を供給しながら上昇させると、 空気圧シリンダ内の摺動部のパッキンやOリング等の
気密用シールからのパッキン抵抗や、空気圧の脈動の
発生や、空気圧の配管から空気圧漏れ、等により空気
圧シリンダが傾き水平での上昇移動が安定せず、上昇速
度も一定にならず断続的な動作になる。その結果、ダイ
クッション装置の可動部が空気圧シリンダに接触して上
昇の途中でクッションピン11が、ボルスタ6及びホル
ダ7を挿通する場合に干渉し金型を破損させ、プレス作
業を長時間停滞させる原因となる問題点があった。ま
た、速度制御が困難なためプレッシャパッド9が、ボル
スタ6に衝突し衝撃による大きな騒音や振動を発生させ
る問題点もあった。
【0007】本発明は、かかる問題点を解決するために
創案されたものである。すなわち、本発明は、ダイクッ
ション装置の可動部がブランクホルダーに接触するまで
は、油圧シリンダで円滑かつ一定速度で緩やかに上昇さ
せ、接触後はダイクッションシリンダに規定の空気圧を
加圧して金型の破損や騒音を防止するダイクッション上
昇方法及び装置を提供することにある。
【0008】
【問題点を解決するための手段】本発明によれば、金型
交換に際し上面がクッションパッドを形成するダイクッ
ションシリンダの空気圧を排気して収縮状態で待機さ
せ、次にプレス機内に搬送された下金型をブランクホル
ダーを介して上下方向に貫通孔を設けたボルスタープレ
ートに配置し、次にダイクッションシリンダと一体化さ
れたダンパーロッドの下端部に配置された液圧上昇シリ
ンダ装置又は電動上昇装置を作動し、ダイクッションシ
リンダには圧力を掛けずにクッションパッドとピンプレ
ートとピンとを円滑かつ一定速度で緩やかに上昇させ、
次にクッションパッドとピンプレートとピンが、ブラン
クホルダーに接触したことを確認したら液圧上昇シリン
ダ装置又は電動上昇装置による上昇を停止し、次にダイ
クッションシリンダに規定の空気圧を供給する、ことを
特徴とするダイクッション上昇方法が提供される。
【0009】上述の本発明によれば、ブランクの形状に
合わせて交換する上下金型間で成形する前に、金型交
換に際し上面をクッションパッドを形成するダイクッシ
ョンシリンダの空気圧を排気して収縮状態で待機させ、
次にプレス機内に搬送された下金型をブランクホルダ
ーを介して上下方向に貫通孔を設けたボルスタープレー
トに配置し、次にダイクッションシリンダと一体化さ
れたダンパーロッドの下端部に配置された液圧(油圧)
上昇シリンダ装置又は電動上昇装置(電動ジャッキ)を
作動し、ダイクッションシリンダには圧力を掛けずにク
ッションパッドとピンプレートとピンとを円滑かつ一定
速度で緩やかに上昇させ、次にクッションパッドとピ
ンプレートとピンが、ブランクホルダーに接触したこと
を確認したら液圧上昇シリンダ装置又は電動上昇装置に
よる上昇を停止し、次にダイクッションシリンダに規
定の空気圧を供給する。
【0010】従って、ダイクッション装置の可動部の上
昇移動をブランクホルダーに接触するまでは、油圧又は
電動ジャッキで行うので、空気圧制御では困難な円滑か
つ一定速度で緩やかな上昇を可能とした。さらに、ダイ
クッション装置の可動部がブランクホルダーに接触した
後は、ダイクッションシリンダに規定の空気圧を加圧し
て上昇させたので、上昇中にもガタがなく、かつピンや
ピンプレートの跳ね上がりを防止でき、金型の破損や衝
撃による騒音や振動が発生しない交換作業ができる。
【0011】また、本発明によれば、プレスのダイクッ
ション装置であって、プレスベッド内の空間に配置され
上面がクッションパッドを形成し上方に付勢する空気圧
ダイクッションシリンダと、空気圧シリンダと一体化さ
れ下端部にダンパーシリンダを有するダンパーロッド
と、空気圧シリンダの上方にあってクッションパッドと
接触して昇降自在かつピンの下端部を保持するピンプレ
ートと、ピンプレートを介して昇降自在で上端面でブラ
ンクを保持するピンと、これらのダイクッション装置の
可動部を円滑かつ一定速度で緩やかに上昇させるダンパ
ーロッドの下端部近傍に配置される液圧上昇シリンダ装
置又は電動上昇装置と、を備え、これにより、ダイクッ
ション装置の可動部がブランクホルダーに接触するまで
液圧上昇シリンダ装置又は電動上昇装置で上昇させ、接
触後は空気圧ダイクッションシリンダに空気圧を供給す
るダイクッション上昇装置が提供される。
【0012】本発明の構成によれば、プレスのダイクッ
ション装置であって、プレスベッド内の空間に配置され
上面がクッションパッドを形成し上方に付勢する空気圧
ダイクッションシリンダと、空気圧シリンダと一体化さ
れ下端部にダンパーシリンダを有するダンパーロッド
と、空気圧シリンダの上方にあってダイクッションパッ
ドと接触して昇降自在かつピンの下端部を保持するピン
プレートと、ピンプレートを介して昇降自在で上端面で
ブランクを保持するピンと、これらのダイクッション装
置の可動部を円滑かつ一定速度で緩やかに上昇させダン
パーロッドの下端部近傍に配置される液圧(油圧)上昇
シリンダ装置又は電動上昇装置(電動ジャッキ)とを具
備したので、油圧シリンダ又は電動ジャッキで迅速かつ
容易にダイクッション装置の可動部を上昇できる。従っ
て、成形ラインのトラブルによる停滞が発生しないの
で、ブランクの成形生産量を向上できる。
【0013】本発明の好ましい実施形態によれば、前記
液圧上昇シリンダ装置は、少なくとも1本の油圧シリン
ダと、ピストンロッドの先端部に取付けてダンパーロッ
ドの下端部を保持してダイクッション装置の可動部を上
昇させる可動部受け台とからなる。この構成によれば、
比較的簡単な機器構成で、空気圧式に比べ円滑かつ一定
速度で緩やかな制御ができ、迅速かつ容易な上昇作業を
可能とする。また、空気圧式ではパッキン抵抗により発
生するガタが、油圧式では発生しないのでピンプレート
やピンの跳ね上がりを防ぎ、金型の破損や騒音等を防止
する。
【0014】また、前記電動上昇装置は、少なくとも1
本の昇降自在な圧下ネジと、圧下ナットと、ウォーム
と、電動機と、圧下ネジの先端部に取付けてダンパーロ
ッドの下端部を保持してダイクッション装置の可動部を
上昇させる可動部受け台とからなる。この構成でも空気
圧式に比べ円滑かつ一定速度で緩やかな制御ができ、迅
速かつ容易な上昇作業を可能とする。
【0015】
【発明の実施形態】以下、本発明の好ましい実施形態を
図面を参照して説明する。なお、各図において共通する
部分には同一の符号を付して重複した説明は省略する。
図1は、本発明によるダイクッション上昇装置の第1実
施形態を示す縦断面図である。
【0016】この図において、ダイクッション装置30
は、下面に上金型31を保持して昇降自在なスライド3
2の下方で、プレスベッド33内の空間34に配置され
ている。また、プレスベッド33の上には図示しない走
行装置でプレスラインを出入自在なキャリア35が置か
れている。さらに、キャリア35の上にはボルスタープ
レート36と、ブランクホルダー37を介して保持され
る下金型38が配置されている。
【0017】また、プレスベッド33内には、上面がク
ッションパッド39を形成する複数(この図では2台)
の空気圧クッションシリンダ40が、昇降自在に配置さ
れている。クッションシリンダ40は、下面をプレスベ
ッド33に固定される円筒状の固定ブロック41と、固
定ブロック41の外周を昇降自在に摺動しかつ上面をク
ッションパッド39を形成する昇降ブロック42と、昇
降ブロック42の軸芯部に一体に固定されたガイドロッ
ド43と、固定ブロック41と昇降ブロック42の間に
Oリングやパッキンで気密状態に保持されたエア室44
と、空気圧を排気・供給する配管口45とからなってい
る。
【0018】ガイドロッド43は、固定ブロック41に
摺動自在に貫通支持され、昇降ブロック42の昇降を案
内する。また、配管口45は、空気圧源(エアポンプ)
46とエアタンク47に配管48を介して接続されてい
る。なお、金型交換時は、エア室44から空気圧を排気
し、上面がクッションパッド39を形成する昇降ブロッ
ク42を固定ブロック41の上に置かれた収縮状態(本
図の左側のクッションシリンダ40の一点鎖線)にす
る。
【0019】図1において、ボルスタープレート36と
ブランクホルダー37は、それぞれ同一の位置に上下方
向に貫通する複数のピン孔50をほぼ碁盤目状に設けて
いる。さらに、クッションパッド39とボルスタープレ
ート36間にはピンプレート51が、昇降自在に配置さ
れている。ピンプレート51の上面には、ボルスタープ
レート36とブランクホルダー37の貫通孔とするピン
孔50を貫通して上端面でブランク52を保持するピン
53が、下金型38の形状に合わせて所定の本数を有し
て昇降自在に保持されている。
【0020】また、2個の空気圧クッションシリンダ4
0からなる昇降ブロック42の中央部とダンパーロッド
61とが、上ナット60で螺合されて一体化され、連動
して昇降自在に構成されている。このダンパーロッド6
1は、プレスベッド33を貫通して下方に向って延びて
いる。更に、ダンパーロッド61の下端近傍でプレスベ
ッド33の下面には、油圧式のダンパーシリンダ62が
取付けられ、このダンパーシリンダ62により、上下金
型31,38間でブランク52をプレスして所定の成形
する際に発生する衝撃を緩和するようになっている。ま
た、ダンパーロッド61の下端部には、ダイクッション
装置30の可動部の上昇時に保持を容易にするために保
持面積を増やすための下ナット63が螺合されている。
【0021】なお、金型交換時に対象となるダイクッシ
ョン装置30の主な可動部は、ダンパーロッド61、上
ナット60、下ナット63、上面がクッションパッド3
9を形成する昇降ブロック42、ガイドロッド43、ピ
ン53、ピンプレート51である。
【0022】次に、上記ダイクッション装置30の可動
部を上昇させる液圧上昇シリンダ装置(油圧シリンダ)
70は、ダンパーシリンダ62の側面にシリンダブラケ
ット71で取付けられた複数(本図では2本)の油圧シ
リンダ72と、ピストンロッド73の先端部に取付けて
ダンパーロッド61の下端部に螺合される下ナット63
の下面を、保持しダイクッション装置30の可動部を安
定して上昇させる可動部受け台74とから構成されてい
る。応答性が早く、速度制御も安定して容易にでき、一
定速度で円滑な作動ができる油圧シリンダを使用するの
で、ダイクッション装置30の可動部を上昇中に振動や
衝撃を発生させないので、金型の破損や騒音を防止でき
る。また作業のメンテナンスも容易にできる。なお、ダ
イクッション装置の通常運転中は、本装置は使用しな
い。
【0023】次に図1により,本発明のダイクッション
上昇方法を説明する。上述したダイクッション装置30
と液圧上昇シリンダ装置70を用い、金型交換に際し
上面がクッションパッド39を形成するダイクッション
シリンダ40の昇降ブロック42のエア室44の空気圧
を排気して収縮状態で待機させ、次にプレス機内に搬
送された下金型38をブランクホルダー37を介して上
下方向に貫通孔であるピン孔50を設けたボルスタープ
レート36に配置し、次にダイクッションシリンダ4
0と一体化されたダンパーロッド61の下端部に配置さ
れた油圧シリンダ72を作動し、ダイクッションシリン
ダ40は大気圧の状態でダイクッションパッド39とピ
ンプレート51とピン53とを円滑かつ一定速度で緩や
かに上昇させ、次にクッションパッドとピンプレート
とピンが、ブランクホルダー37に接触しかつ接触した
ことを確認したら油圧シリンダ72による上昇を停止
し、次に停止を確認したらダイクッションシリンダ4
0の昇降ブロック42のエア室44に規定の空気圧を供
給し、通常のダイクッション装置としての運転状態に入
り、油圧シリンダ72を通常のダイクッション装置の
運転中に干渉しない位置まで戻す。
【0024】このように、金型の交換に際し空気圧ダイ
クッションシリンダの空気圧を排気し収縮状態で、油圧
シリンダを使用してダイクッション装置の可動部を所定
位置まで円滑かつ一定速度で緩やかに上昇できる。従っ
て、衝撃や振動を発生させないので、金型の破損や騒音
を防止でき、生産性を向上できる。
【0025】図2は、本発明のダイクッション上昇装置
の第2実施形態を示す部分構成図である。この図におい
て、図1のダイクッション装置30の可動部を上昇させ
る電動上昇装置(電動ジャッキ)80は、ダンパーシリ
ンダ62の下端のフランジ部に上下方向に配置された複
数(本図では2本)の昇降自在な圧下ネジ81と、圧下
ナット82と、ウォーム83と、電動機84と、圧下ネ
ジ81の先端部に取付けてダンパーロッド62の下端部
に螺合された下ナット63の下面を保持してダイクッシ
ョン装置の可動部を上昇させる可動部受け台85とから
なる。その他は図1と同様である。この電動ジャッキに
よっても、上述の油圧シリンダと同様にダイクッション
装置の可動部を所定位置まで円滑かつ一定速度で緩やか
に上昇できる。従って、衝撃や振動を発生させないの
で、金型の破損や騒音を防止でき、生産性を向上でき
る。
【0026】図3は、本発明のダイクッション上昇装置
の第3実施形態を示す部分構成図である。この図に示す
ように、プレスベッド33の下方に取り付けたベッド下
部フレーム86に油圧シリンダ72を取り付け、ダンパ
ーロッド61を下から直接押し上げるようにしてもよ
い。
【0027】図4は、本発明のダイクッション上昇装置
の第4実施形態を示す部分構成図である。この図に示す
ように、図3の油圧シリンダの代わりに、電動ジャッキ
80を用いて、ダンパーロッド61を下から直接押し上
げるようにしてもよい。
【0028】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できる
ことは勿論である。
【0029】
【発明の効果】上述したように本発明のダイクッション
上昇方法及び装置によれば、金型の交換に際し空気圧ダ
イクッションシリンダの空気圧を排気し収縮状態で、油
圧上昇装置又は電動上昇装置を使用してダイクッション
装置の可動部を所定位置まで円滑かつ一定速度で緩やか
に上昇させるので、衝撃や振動を防ぎ、金型の破損や騒
音を防止し、生産性を向上できる、等の優れた効果を有
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のダイクッション上昇装置の第1実施形
態を示す縦断面図である。
【図2】本発明のダイクッション上昇装置の第2実施形
態を示す部分構成図である。
【図3】本発明のダイクッション上昇装置の第3実施形
態を示す縦断面図である。
【図4】本発明のダイクッション上昇装置の第4実施形
態を示す部分構成図である。
【図5】従来のダイクッション装置を示す模式図であ
る。
【符号の説明】
1 ダイクッション装置 2 ダイ 3 スライド 4 プレスベッド 5 空間 6 ボルスタ 7 ホルダ 8 ポンチ 9 プレッシャパッド 10 空気圧シリンダ 11 クッションピン 12 ブランク 13 プレッシャリング 14 油圧シリンダ 15 支持台 16 シリンダ本体 17 ピストン 18 ピストンロッド 19 空気室 20 排気口 21 空気圧源(空気圧ポンプ) 22 空気圧タンク 30 ダイクッション装置 31 上金型 32 スライド 33 プレスベッド 34 空間 35 キャリア 36 ボルスタープレート 37 ブランクホルダー 38 下金型 39 クッションパッド 40 空気圧クッションシリンダ 41 固定ブロック 42 昇降ブロック 43 ガイドロッド 44 エア室 45 配管口 46 空気圧源(エアポンプ) 47 エアタンク 48 配管 50 ピン孔 51 ピンプレート 52 ブランク 53 ピン 60 上ナット 61 ダンパーロッド 62 ダンパーシリンダ 63 下ナット 70 液圧上昇シリンダ装置(油圧シリンダ) 71 シリンダブラケット 72 油圧シリンダ 73 ピストンロッド 74 可動部受け台 80 電動上昇装置(電動ジャッキ) 81 圧下ネジ 82 圧下ナット 83 ウォーム 84 電動機 85 可動部受け台 86 ベッド下部フレーム

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型交換に際し上面がクッションパッド
    を形成するダイクッションシリンダの空気圧を排気して
    収縮状態で待機させ、 次にプレス機内に搬送された下金型をブランクホルダー
    を介して上下方向に貫通孔を設けたボルスタープレート
    に配置し、 次にダイクッションシリンダと一体化されたダンパーロ
    ッドの下端部に配置された液圧上昇シリンダ装置又は電
    動上昇装置を作動し、ダイクッションシリンダには圧力
    を掛けずにクッションパッドとピンプレートとピンとを
    円滑かつ一定速度で緩やかに上昇させ、 次にクッションパッドとピンプレートとピンが、ブラン
    クホルダーに接触したことを確認したら液圧上昇シリン
    ダ装置又は電動上昇装置による上昇を停止し、 次にクッションシリンダに規定の空気圧を供給する、こ
    とを特徴とするダイクッション上昇方法。
  2. 【請求項2】 プレスのダイクッション装置であって、
    プレスベッド内の空間に配置され上面がクッションパッ
    ドを形成し上方に付勢する空気圧ダイクッションシリン
    ダと、空気圧シリンダと一体化され下端部にダンパーシ
    リンダを有するダンパーロッドと、空気圧シリンダの上
    方にあってクッションパッドと接触して昇降自在かつピ
    ンの下端部を保持するピンプレートと、ピンプレートを
    介して昇降自在で上端面でブランクを保持するピンと、
    これらのダイクッション装置の可動部を円滑かつ一定速
    度で緩やかに上昇させるダンパーロッドの下端部近傍に
    配置される液圧上昇シリンダ装置又は電動上昇装置と、
    を備え、 これにより、ダイクッション装置の可動部がブランクホ
    ルダーに接触するまで液圧上昇シリンダ装置又は電動上
    昇装置で上昇させ、接触後は空気圧ダイクッションシリ
    ンダに空気圧を供給するダイクッション上昇装置。
  3. 【請求項3】 前記液圧上昇シリンダ装置は、少なくと
    も1本の油圧シリンダと、ピストンロッドの先端部に取
    付けてダンパーロッドの下端部を保持してダイクッショ
    ン装置の可動部を上昇させる可動部受け台とからなる、
    ことを特徴とする請求項2に記載のダイクッション上昇
    装置。
  4. 【請求項4】 前記電動上昇装置は、少なくとも1本の
    昇降自在な圧下ネジと、圧下ナットと、ウォームと、電
    動機と、圧下ネジの先端部に取付けてダンパーロッドの
    下端部を保持してダイクッション装置の可動部を上昇さ
    せる可動部受け台とからなる、ことを特徴とする請求項
    2に記載のダイクッション上昇装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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