JPH11114636A - ダイセットと金型装置 - Google Patents

ダイセットと金型装置

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JPH11114636A
JPH11114636A JP27566097A JP27566097A JPH11114636A JP H11114636 A JPH11114636 A JP H11114636A JP 27566097 A JP27566097 A JP 27566097A JP 27566097 A JP27566097 A JP 27566097A JP H11114636 A JPH11114636 A JP H11114636A
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義房 兵藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 打ち抜き加工により製造された加工品を取り
出し易くする。 【解決手段】 ダイ52は逆押さえ56が第1付勢部材
58を介してダイ穴54内に装着されている。パンチ6
2はダイ穴54に先端が進入可能であり、ダイ52と相
まって素材60を打ち抜き加工する。ストリッパ66は
パンチ62に摺動自在に外嵌されてダイ52と対向して
配されると共に、ダイ52に対する背面側は第2付勢部
材68により支持され、打ち抜き加工の際には第2付勢
部材68の付勢力に抗してダイ52により押動されつつ
ダイ52との間で素材60を押さえる。規制手段12は
打ち抜き加工後、ダイ52とパンチ62とが離反する際
に、第2付勢部材68の付勢力によるストリッパ66の
ダイ52方向への移動を規制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、逆押さえを有する
ダイと、パンチと、打ち抜き加工の際にはダイとの間で
素材を押さえるストリッパを有するダイセットと金型装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のダイセット50について図5を用
いて説明する。まず、基本構成とその機能について説明
する。ダイ52は後述するパンチと相対的に接離動す
る。またダイ52にはダイ穴54が設けられている。こ
のダイ穴54内には、逆押さえ56が上述した接離動方
向と平行な方向にのみ移動可能に第1付勢部材(一般的
にはスプリング)58を介して装着されている。逆押さ
え56の初期位置(パンチと当接していない状態での位
置)はそのパンチ方向の先端面が、ダイ52のパンチ方
向の先端面よりもダイ52方向へ突出した位置にある。
逆押さえ56の機能は、ダイ52とパンチにより素材6
0を打ち抜き加工する際に、打ち抜かれる部分(加工
品)60aをパンチ方向へ押すことにより加工品60a
が反ったり、切断面が斜めになったりすることを防止す
るものである。そしてこの押す力は第1付勢部材58の
付勢力により発生されるので、当該付勢力はある程度以
上の圧力とする必要がある。
【0003】パンチ62はダイ52と相対的に接離動可
能に構成された基台64上に設けられ、図5(a)に示
す初期位置からパンチ62とダイ52が相互に接近した
場合にダイ52方向の先端がダイ穴54内に進入可能で
ある。そして図5(b)に示すようにパンチ62の先端
がダイ穴54内に進入することで、パンチ62とダイ5
2が相まって素材(金属板材が一般的である)60を打
ち抜き加工し、加工品60aが製造される。
【0004】ストリッパ66は、パンチ62に摺動自在
に外嵌されてダイ52と対向して配される。また、スト
リッパ66のダイ52に対する背面側には第2付勢部材
(一般的にはスプリング、本例では一例としてコイルス
プリング)68が配され、基台64上においてストリッ
パ66を弾性支持している。またストリッパ66は支持
ガイド等により基台64上においてパンチ62とダイ5
2の接離動方向にのみ移動可能にガイドされている。ま
た、ストリッパ66の初期位置(ダイ52と当接してい
ない状態での位置)は、そのダイ52方向の先端面が、
パンチ62のダイ52方向の先端面よりもダイ52方向
へ突出した位置にある。そしてストリッパ66は、素材
60の打ち抜き加工の際にはダイ52との間で素材60
を押さえつける機能を有している。この押さえ付け力
は、第2付勢部材68の付勢力により決定され、打ち抜
き加工の際に素材60が切断面付近で曲がらない圧力と
なるように設定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ダイセットには次の様な課題が有る。打ち抜き加工後、
ダイ52とパンチ62が離反する際には図5(b)にお
いて矢印で示すように、素材60の打ち抜かれた部分、
すなわち加工品60aはダイ52に設けられた逆押さえ
56によりパンチ62方向へ付勢され、また逆に素材の
残りの部分はストリッパ66によりダイ52方向へ付勢
される。またこれら付勢力も上述したようにある程度以
上の圧力であることから、図5(c)に示すように加工
品60aが再度素材60の加工品が打ち抜かれて形成さ
れた打ち抜き穴内に戻ってしまうという課題がある。こ
のように加工品60aが素材60の打ち抜き穴に戻って
入り込んでしまうと、加工品60aを手またはロボット
等で容易に取り出せないということになる。
【0006】従って、本発明は上記課題を解決すべくな
され、その目的とするところは、打ち抜き加工により製
造された加工品を取り出し易いダイセットとそれを用い
た金型装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうち請求項1記載の発明は、逆押さえが第
1付勢部材を介してダイ穴内に装着されたダイと、前記
ダイ穴に先端が進入可能であり、前記ダイと相まって素
材を打ち抜き加工するパンチと、前記パンチに摺動自在
に外嵌されて前記ダイと対向して配されると共に、ダイ
に対する背面側は第2付勢部材により支持され、前記打
ち抜き加工の際には該第2付勢部材の付勢力に抗してダ
イにより押動されつつダイとの間で前記素材を押さえる
ストリッパとを具備するダイセットにおいて、前記打ち
抜き加工後、前記ダイと前記パンチとが離反する際に、
前記第2付勢部材の付勢力による前記ストリッパのダイ
方向への移動を規制する規制手段を具備することを特徴
とする。これによれば、打ち抜き加工後、規制手段によ
りストリッパのダイ方向への移動が規制され、ストリッ
パからパンチが突出した状態となる。このため、素材か
ら打ち抜かれた加工品は逆押さえから圧力を受けても素
材の打ち抜かれて形成された穴内に戻ることはない。
【0008】また、本発明のうち請求項2記載の発明
は、逆押さえが第1付勢部材を介してダイ穴内に装着さ
れたダイと、前記ダイ穴に先端が進入可能であり、前記
ダイと相まって素材を打ち抜き加工するパンチと、前記
パンチに摺動自在に外嵌されて前記ダイと対向して配さ
れると共に、ダイに対する背面側は第2付勢部材により
支持され、前記打ち抜き加工の際には該第2付勢部材の
付勢力に抗してダイにより押動されつつダイとの間で前
記素材を押さえるストリッパとを具備する金型装置にお
いて、前記第2付勢部材の付勢力に抗して前記ストリッ
パのダイ方向への移動を規制可能な規制手段と、前記打
ち抜き加工により前記素材から打ち抜かれた加工品を前
記ダイと前記パンチとの間から取り出す取り出し手段
と、前記打ち抜き加工後、前記規制手段を動作させて前
記ダイと前記パンチとが離反する際の前記ストリッパの
移動を規制し、前記取り出し手段を作動させて前記加工
品を取り出す制御部とを具備することを特徴とする。こ
れによれば、打ち抜き加工後、規制手段によりストリッ
パのダイ方向への移動が規制され、ストリッパからパン
チが突出した状態となる。このため、素材から打ち抜か
れた加工品は逆押さえから圧力を受けても加工品が打ち
抜かれて素材に形成された穴内に戻ることはない。この
ため、制御部は取り出し手段を作動させて容易に加工品
を自動的に取り出すことが可能となり、抜き打ち加工の
自動が図れる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るダイセットと
金型装置の取付具の好適な実施の形態を添付図面に基づ
いて詳細に説明する。なお、従来例と同じ構成要素につ
いては同じ符号を付す。 (ダイセット全体)ダイセット10の構成について図1
を用いて説明する。なお、従来例で説明したダイセット
50と本実施の形態のダイセット10とは基本構成は略
同じであるため、同じ構成については同じ符号を付し、
詳細な説明は省略する。ダイ52はパンチ62と相対的
に接離動する。またダイ52のダイ穴54内には、逆押
さえ56が第1付勢部材(一例としてコイルスプリン
グ)58を介して装着されている。
【0010】パンチ62はダイ52と相対的に接離動可
能に構成された基台64上に設けられ、同じ基台64上
にはストリッパ66が、パンチ62に摺動自在に外嵌さ
れてダイ52と対向して配される。また、ストリッパ6
6は第2付勢部材(一例としてコイルスプリング)68
を介して基台64上で弾性支持され、不図示の支持ガイ
ド等により基台64上においてパンチ62とダイ52の
接離動方向にのみ移動可能にガイドされている。
【0011】(規制手段の機能)ここで、本実施の形態
の特徴点は、素材60の打ち抜き加工後、ダイ52とパ
ンチ62とが離反する際に、第2付勢部材68の付勢力
によるストリッパ66のダイ52方向への移動を規制す
る規制手段12が設けられている点にある。この規制手
段12を作動させて、抜き打ち加工の下死点の後、ダイ
52とパンチ62とが離反する際にストリッパ66の移
動を規制すると、図1に示すようにパンチ62が素材6
0から貫通した状態が維持される。よって、パンチ62
のダイ52方向の端面に載っている加工品60aに逆押
さえ56から圧力が加わっても、従来例のように加工品
60aが、加工品60aが打ち抜かれて素材60に形成
された穴(打ち抜き穴)60b内に戻ることはない。
【0012】規制手段12によるストリッパ66の移動
の規制時期としては、パンチ62とダイ52が最も接近
した位置、すなわち下死点に達した後、パンチ62の先
端がストリッパ66に載置された素材60の表面から突
出しているまでの間であればいつでも良い。例えば、上
記の下死点においてストリッパ66の移動を規制する
と、パンチ62の先端がストリッパ66、すなわちスト
リッパ66に載置された素材60から最も突出した状態
となる。そして一般的なダイセットは、ダイ52が上
側、パンチ62がその下側に配置されるから、加工品6
0aはパンチ62の上面に載置される。よって、加工品
60aとストリッパ66上に位置する素材60との間の
距離が最も離れるから、手やロボットで加工品60aを
最も取り出し易い。
【0013】しかしながら、上述したストリッパ66の
規制位置では確かにパンチ62に載った加工品60aを
最も取り出し易いが、第2付勢部材68をコイルスプリ
ング等のバネ材で構成した場合にはバネ材が最も縮まっ
た状態にあるから、ストリッパ66をダイ52方向へ付
勢する第2付勢部材68の付勢力は最も大きく、よって
規制手段12がストリッパ66に加えなければならない
規制力も最も大きくなる。このため、規制手段12の構
造により強度が要求され、また動力源もまた大型なもの
が必要となり、規制手段12の機構が大型化し、また規
制に際して消費するエネルギーも多くなるという課題も
ある。
【0014】従って、規制手段12を小型化し、また消
費するエネルギーも最も少なくしたい場合には、バネ材
である第2付勢部材68の縮み量が最も少なくなる位
置、すなわちパンチ62の上面がストリッパ66に載置
された素材60から若干突出した位置でストリッパ66
を規制する構成とすると良い。また、本実施の形態のダ
イセット10の動作は、図5に示す従来のダイセット1
0の図5(b)と図5(d)との間に、図1に示すスト
リッパ66を規制するステップが介在するものとなる。
従って、上記のように規制手段12を作動させてストリ
ッパ66の移動を規制し、パンチ62に載った加工品6
0aを取り出した後には、規制手段12による規制を解
除する。これにより図5(d)に示すように、ストリッ
パ66は第2付勢部材68によりダイ52方向へ移動
し、素材60をパンチ62から外し、初期位置にて停止
する。なお、従来の図5(d)と相違する点は、本実施
の形態では素材60の打ち抜き穴60b内には加工品6
0aは戻っていない点である。
【0015】(規制手段の構成)規制手段12の実施の
形態の一具体例について図2を用いて説明する。本実施
の形態では、油圧シリンダを用いて規制手段12が構成
されている。規制手段(すなわち油圧シリンダ)12
は、基台64とストリッパ66との間に配され、本実施
の形態では一例としてシリンダ部12aが基台64に、
またロッド12bがストリッパ66に連結されている。
この構成により、油圧シリンダ12が非動作時にはロッ
ド12bがシリンダ部12aに対して自由に伸縮し、従
ってストリッパ66に移動は規制されない。一方、油圧
シリンダ12を作動させれば、シリンダ部12aに対し
てロッド12bの移動が規制され、従ってストリッパ6
6の移動も規制される。このため、ストリッパ66に第
2付勢部材68からの付勢力が加わっても、ストリッパ
66は基台64に油圧シリンダ12を介して固定される
ため、移動しないで停止した状態を保持する。なお、油
圧シリンダ12に代えてエアーシリンダを用いたり等、
種々の変更が可能である。
【0016】規制手段12の実施の形態の他の具体例に
ついて図3を用いて説明する。本実施の形態では、中途
部分が支点Aとして基台64上に設けられた支持体64
aの一部に回動自在に固定され、一端側がストリッパ6
6の上面に延出する回動アーム12cと、回動アーム1
2cの他端側に連結され、回動アーム12cを回動させ
る回動手段(一例としてエアーシリンダ、電磁ソレノイ
ド、油圧シリンダ等)12dから構成される。この構成
により、回動手段12dを作動させて回動アーム12c
の他端側を回動させると、回動アーム12cはダイ52
とパンチ62の接離動方向と平行な平面内で支点Aを中
心として回動し、その一端側と基台64の上面との間の
距離が変化する。
【0017】従って、ストリッパ66のダイ52方向へ
の移動を規制しない場合には回動アーム12cを一点鎖
線で示す位置Bに回動させておけば、回動アーム12c
の一端側は基台64の上面から最も離反した位置とな
り、ストリッパ66が最もダイ52方向へ移動した初期
位置(一点鎖線で示す位置)においてもストリッパ66
の上面と接触しない。そして、ストリッパ66の移動を
規制する場合には実線で示す位置Cに回動させる。これ
により、回動アーム12cの一端側は基台64方向(図
3中の下方)へ回動し、例えばストリッパ66が下死点
となって位置(図3の実線で示す位置)で一端側をスト
リッパ66の上面と当接させることができ、ストリッパ
66を下死点の位置で保持し、上方への移動を規制でき
る。
【0018】(金型装置)次に、上述したダイセット1
0を用いた金型装置について図4を用いて説明する。ま
ず、構成について説明する。金型装置14は、上述した
ダイ52とパンチ62とストリッパ66と規制手段12
とを有するダイセット10と、打ち抜き加工により素材
60から打ち抜かれた加工品60aをダイ52とパンチ
62との間から取り出す取り出し手段16と、打ち抜き
加工後、ダイ52とパンチ62とが離反する際に、規制
手段12を動作させてストリッパ66の移動を規制し、
取り出し手段16を作動させて加工品60aを取り出す
制御部18とを具備する。また、本実施の形態では、一
例としてダイ52のみをプレス駆動手段20により上下
動させて基台64に対して接離動させ、パンチ62と相
対的に接離動させる構成を採用しているが、ダイ52を
固定としてパンチ62側を移動させる構成としてもよ
い。また、本実施の形態の金型装置14は、素材の供給
を行うと共に、加工品の加工後の素材の排出を行う素材
搬送手段22を設け、素材の供給から加工品の取り出
し、さらには加工後の素材の排出までを全自動で行える
ようにしている。
【0019】続いて、金型装置14の動作を説明しつつ
各構成要素の詳細な説明を行う。プレス駆動手段20
は、例えば電動モータや油圧シリンダ等を有し、クラン
ク機構等を介してダイ52をパンチ62に対して接離動
させ、素材の打ち抜き加工をする。プレス駆動手段20
は制御部18からの開始信号を受けると、終了信号を受
けるまでは一定のサイクルでダイ52を接離動させる。
また、プレス駆動手段20からはダイ52の位置を示す
タイミング信号が出力され、制御部18はこのタイミン
グ信号を検出することによってダイ52に現在位置を知
ることができる。
【0020】打ち抜き加工の1サイクルについて説明す
る。制御部18は開始信号をプレス駆動手段20に送出
する。これによりプレス駆動手段20が作動を開始し、
ダイ52が一定のサイクルでパンチ62に対して接離動
する(ステップ100)。制御部18ではタイミング信
号を見ながら、一例としてダイ52が最も上方に移動し
てパンチ62との間の距離が最も開いた状態の時(上死
点に在る時)に、素材搬送手段22を作動させて新たな
素材60をストリッパ66上に供給する(ステップ10
2)。図5(a)の状態となる。なお、この供給動作と
共に素材搬送手段22はストリッパ66上に既にある加
工後の素材(スクラップ)をストリッパ66上から排出
する。素材搬送手段22は一例としてコンベア等を使用
した順送り式の搬送ラインで実現できる。ここで素材搬
送手段22により素材60をストリッパ66上に供給す
るタイミングは上述したようにダイ52が最も上方に移
動した際に行うのが、パンチ62との間の距離が最も開
いているために一般的であるが、少なくとも素材60が
供給できるだけダイ52とストリッパ66とが空いてい
るタイミングであればいつでも良く、ダイ52が最も上
方に移動しているタイミングには限定されない。ダイ5
2はパンチ62方向に向けて移動し、ストリッパ66を
下方に押動しながらパンチ62と相まって素材60を打
ち抜き、加工品60aを製造し、下死点に達する(ステ
ップ104)。図5(b)の状態となる。
【0021】ダイ52はこの後、再度上方に移動してパ
ンチ62と離反するが、制御部18はタイミング信号を
見ながら、一例としてダイ52が下死点に達した時点で
規制手段12を作動させて、ストリッパ66の第2付勢
部材68による上方への移動を規制する(ステップ10
6)。このため、パンチ62はストリッパ66から突出
した状態となり、パンチ62の上面に載置された加工品
60aはダイ52に内蔵された逆押さえ56から下方へ
の圧力を受けても素材60の打ち抜き穴内に再度押し込
まれることはない。図1に示す状態となる。制御部18
は規制手段12を作動させた後に、タイミング信号を見
ながら、ダイ52とパンチ62が予め設定された距離だ
け離反したことを検出すると、取り出し手段16を作動
させて、パンチ62の上面から加工品60aをダイセッ
ト10外へ取り出す(ステップ108)。取り出し手段
16としては公知の把持アームや吸着アームを有するロ
ボットで構成できる。
【0022】この後、制御部18は規制手段12による
ストリッパ66のダイ52方向への移動の規制を解除す
る。これにより、ストリッパ66は第2付勢部材68に
よりダイ52方向へ移動し、素材60をパンチ62から
外し、初期位置にて停止する(ステップ110)。図5
(d)の状態となる。この間にダイ52は上死点に達
し、次のサイクルが開始可能となる。以上、1サイクル
中の各構成要素の動作について述べたが、この1サイク
ルを連続して行うことにより、素材60の連続加工が可
能となる。なお、制御部18から終了信号が出力される
とプレス駆動手段20も停止し、ダイ52は上死点に戻
った時点で動作を停止する。
【0023】なお、規制手段12はダイ52が下死点に
達した時点でストリッパ66の移動を規制するようにし
たが、移動を規制する位置は上述したように少なくとも
パンチ62の上面がストリッパ66上の素材60から突
出する位置であれば良く、下死点に達したのちにストリ
ッパ66が若干ダイ52方向へ移動した位置においてス
トリッパ66の移動を規制するようにしても良い。
【0024】また、上述した規制手段12の機能は、作
動した際にストリッパ66の移動を規制してストリッパ
66を現在の位置で保持するものであったが、さらにス
トリッパ66を第2付勢部材68の付勢力に抗してダイ
52から離反させて保持する構成としても良い。このよ
うにストリッパ66を第2付勢部材68の付勢力に抗し
て強制的に基台64方向へ移動させてダイ52から離反
させ、保持する機能は図2や図3で説明した規制手段1
2の構成で実現できる。
【0025】すなわち、図2の油圧シリンダ12を用い
た構成では、油圧シリンダ12を動作させた場合に伸長
したロッド12bが所定量だけ縮長し、非作動時にはロ
ッド12bがシリンダ部12aに対して自由に伸縮でき
るようにすれば良い。ここでロッド12bが所定量だけ
縮長した場合、ロッド12bに連結されたストリッパ6
6がダイ52の下死点よりもさらに基台64方向に位置
する量(距離)に設定しておく。なお、油圧シリンダ1
2に代えてエアーシリンダを用いたり等、種々の変更が
可能である。
【0026】また、図3の回動アーム12cと回動手段
12dを用いた構成では、回動手段12dを作動させて
回動アーム12cの他端側をダイ52方向へ回動させる
と、回動アーム12cはダイ52とパンチ62の接離動
方向と平行な平面内で支点Aを中心として回動し、回動
アーム12cの一端側が基台64方向へ回動するから、
この一端側でストリッパ66を基台64方向へ押動する
ことができる。なお、この場合には回動アーム12cの
一端側の下限をダイ52の下死点よりもさらに基台64
方向に位置させておく。また、規制手段12の非動作時
には、回動手段12dはフリー回転可能な状態として第
2付勢部材68の付勢力によりダイ52方向へ付勢され
るストリッパ66に伴って回動する構成としても良い
し、また回動手段12dにより回動アーム12cを逆方
向へ回動させながらストリッパ66の第2付勢部材68
の付勢力による移動を回動アーム12cの一端側で押さ
えつつ当該一端側がダイ52方向へ移動するようにして
も良い。後者の構成ではストリッパ66の移動速度を回
動手段12dにより制御することができる。上述した油
圧シリンダ12の場合も非動作時において同様に動作さ
せてストリッパ66の移動速度を油圧シリンダ12で制
御できる。
【0027】このように、ストリッパ66を第1の実施
の形態の規制手段12のようにある位置で保持するだけ
でなく、積極的にダイ52から所定距離移動させて離反
させ、かつ離反させた位置で保持することができれば、
例えばダイ52が打ち抜き加工後さらにストリッパ66
を押動している最中であって、未だ下死点に達していな
い時点においても、規制手段12を作動させてストリッ
パ66をダイ52の下死点よりも下方の位置に保持する
ことが可能となる。これにより、ダイ52が打ち抜き加
工を終えて下死点から元の位置に移動する際に、ストリ
ッパ66が第2付勢部材68の付勢力によりダイ52に
伴って移動することを規制でき、第1の実施の形態と同
様、図1に示すようにパンチ62が素材60から貫通し
た状態が維持される。よって、第1の実施の形態と同様
に、パンチ62のダイ52方向の端面に載っている加工
品60aに逆押さえ56から圧力が加わっても、従来例
のように加工品60aが、加工品60aが打ち抜かれて
素材60に形成された穴(打ち抜き穴)60b内に戻る
ことはない。
【0028】規制手段12によるストリッパ66の移動
の規制時期としては、第1の実施の形態の規制手段12
と同様にパンチ62とダイ52が最も接近した位置、す
なわち下死点に達した後、パンチ62の先端がストリッ
パ66に載置された素材60の表面から突出しているま
での間であればいつでも良い。さらには、上述したよう
に素材60の打ち抜き加工後であれば、ストリッパ66
が下死点に向けて移動するダイ52により押動されてい
る最中であっても良い。
【0029】以上、本発明の好適な実施の形態について
種々述べてきたが、本発明は上述する実施の形態に限定
されるものではなく、発明の精神を逸脱しない範囲で多
くの改変を施し得るのはもちろんである。
【0030】
【発明の効果】本発明に係るダイセットによれば、打ち
抜き加工後、規制手段によりストリッパのダイ方向への
移動が規制され、ストリッパからパンチが突出した状態
となる。このため、素材から打ち抜かれた加工品は逆押
さえから圧力を受けても素材の打ち抜かれて形成された
穴内に戻ることはない。よって、加工品のダイセットか
らの取り出しが容易に行えるという効果がある。また、
本発明に係る金型装置によれば、打ち抜き加工後、規制
手段によりストリッパのダイ方向への移動が規制され、
ストリッパからパンチが突出した状態となる。このた
め、素材から打ち抜かれた加工品は逆押さえから圧力を
受けても素材の打ち抜かれて形成された穴内に戻ること
はない。よって、取り出し手段により自動的に加工品を
パンチ上から取り出すことができ、素材の打ち抜き加工
の全自動化が図れるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るダイセットの実施の形態の構成を
示す説明図であり、規制手段を作動させてストリッパの
ダイ方向への移動を規制した状態を示す。
【図2】図1の規制手段の一具体例を示す説明図であ
る。
【図3】図1の規制手段の他の具体例を示す説明図であ
る。
【図4】図1のダイセットを用いた金型装置の構成を示
すブロック図である。
【図5】従来のダイセットの構成を示すと共に、打ち抜
き加工の1サイクルの動作ステップを示す説明図であ
り、(a)はダイとパンチが初期位置にある状態、
(b)はダイが下死点に達し、ダイ穴内にパンチが進入
して素材の打ち抜き加工が行われた状態、(c)は打ち
抜き加工後にダイがパンチから離反し始め、加工品が逆
押さえで押圧されて素材の打ち抜き穴内に押し込まれた
状態、(d)はストリッパがダイ方向へ移動し、素材を
パンチから外し、初期位置に戻った状態を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
10 ダイセット 12 規制手段 52 ダイ 54 ダイ穴 56 逆押さえ 58 第1付勢部材 60 素材 62 パンチ 66 ストリッパ 68 第2付勢部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 逆押さえが第1付勢部材を介してダイ穴
    内に装着されたダイと、 前記ダイ穴に先端が進入可能であり、前記ダイと相まっ
    て素材を打ち抜き加工するパンチと、 前記パンチに摺動自在に外嵌されて前記ダイと対向して
    配されると共に、ダイに対する背面側は第2付勢部材に
    より支持され、前記打ち抜き加工の際には該第2付勢部
    材の付勢力に抗してダイにより押動されつつダイとの間
    で前記素材を押さえるストリッパとを具備するダイセッ
    トにおいて、 前記打ち抜き加工後、前記ダイと前記パンチとが離反す
    る際に、前記第2付勢部材の付勢力による前記ストリッ
    パのダイ方向への移動を規制する規制手段を具備するこ
    とを特徴とするダイセット。
  2. 【請求項2】 逆押さえが第1付勢部材を介してダイ穴
    内に装着されたダイと、 前記ダイ穴に先端が進入可能であり、前記ダイと相まっ
    て素材を打ち抜き加工するパンチと、 前記パンチに摺動自在に外嵌されて前記ダイと対向して
    配されると共に、ダイに対する背面側は第2付勢部材に
    より支持され、前記打ち抜き加工の際には該第2付勢部
    材の付勢力に抗してダイにより押動されつつダイとの間
    で前記素材を押さえるストリッパとを具備する金型装置
    において、 前記第2付勢部材の付勢力に抗して前記ストリッパのダ
    イ方向への移動を規制可能な規制手段と、 前記打ち抜き加工により前記素材から打ち抜かれた加工
    品を前記ダイと前記パンチとの間から取り出す取り出し
    手段と、 前記打ち抜き加工後、前記規制手段を動作させて前記ダ
    イと前記パンチとが離反する際の前記ストリッパの移動
    を規制し、前記取り出し手段を作動させて前記加工品を
    取り出す制御部とを具備することを特徴とする金型装
    置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007136558A (ja) * 2005-11-14 2007-06-07 Takahashi Keisei:Kk 抜き型および抜き型システム
CN102962330A (zh) * 2012-11-30 2013-03-13 昆山安磊照明科技有限公司 灯罩冲孔模具
CN109759519A (zh) * 2018-11-30 2019-05-17 麦迪驰杰(厦门)模具科技有限公司 一种便于顶出脱模的模具
CN113231512A (zh) * 2021-03-26 2021-08-10 夏佳凯 一种可防粘模的冲压设备

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