JPH111134A - 機器固定装置 - Google Patents
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Abstract
脱落がなくセンタパネル2の装着用ボックス4に車載用
機器3を容易に固定する。 【解決手段】 エアコン操作パネル等の車載用機器3
を、機器本体5と、この機器本体5の背面に設けられた
位置決めピン25の外周に嵌め合わされたコイルバネ6
と、機器本体5の凸状壁28にフック固定される板バネ
クリップ7とから構成した。そして、センタパネル2の
装着用ボックス4に車載用機器3を挿入すると、位置決
めピン25が装着用ボックス4の嵌合穴14に嵌め込ま
れて車載用機器3が位置決めされると共に、コイルバネ
6に軸方向の押し出し荷重が発生する。また、板バネク
リップ7の係止片35が板バネクリップ7の水平方向の
拡がり荷重により装着用ボックス4の被係止片15に引
っ掛かり、装着用ボックス4に車載用機器3が固定され
る。
Description
定する機器固定装置に関するもので、特に車載用機器を
パネルの装着用ボックスに着脱自在に固定する車載用機
器固定装置に係わる。
車体側ステーにボルト締めされる計器盤本体(以下イン
ストルメントパネルと言う)、およびこのインストルメ
ントパネルにインサート成形等されて固定されるセーフ
ティパッド等より構成されている。そして、インストル
メントパネルの各装着部には、スピードメータやタコメ
ータ等の計器装置、空調装置のエアコン操作パネル、テ
レビ、ラジオ、カセットデッキやCDプレーヤー等の音
響装置および時計装置などの車載用機器が嵌め込まれた
状態でビス締めされている。
部品としては比較的に重量物であり、図10ないし図1
2に示したように、樹脂構造のパネル本体101の側方
に突出するようにブラケット部102が一体成形されて
いる。そして、車載用機器を車体側に固定する方法とし
ては、図10に示したように、車体側の取付ステー10
3にパネル本体101のブラケット部102を複数本の
ビス104によりビス締めし、更にブラケット部102
やビス104等を乗員側から隠すために、インスメント
パネル105がパネル本体101よりも手前側(乗員
側)から車体側に装着する方法が多く見受けられる。
付ステー103の裏側からパネル本体101のブラケッ
ト部102を複数本のビス104によりビス締めし、更
に同様に、インスメントパネル105がパネル本体10
1よりも手前側(乗員側)から車体側に装着する方法が
ある。あるいは、図12に示したように、パネル本体1
01が差し込まれる角筒型の装着部106、およびこの
装着部106の底側壁にパネル本体101が貫通する所
定の形状の装着用開口部107をインスメントパネル1
05の所定の場所に一体成形し、インスメントパネル1
05の裏側からパネル本体101のブラケット部102
を複数本のビス104により装着部106の底側壁に直
接ビス締めする方法がある。
に耐えるために、パネル本体101を取付ステー10
3、装着部106に固定する方法としてビス締めを採用
しているので、狭くて手の入り難い場所で行うには車両
への組付性が非常に悪く、且つビス104の本数分だけ
作業工数が必要となるという問題が生じている。そこ
で、1箇所のみビス締めすることにより、車載用機器を
取付ステー103、装着部106に固定することが考え
られるが、それでは固定力が不足し脱落する可能性があ
る。
的なスイッチ類110は、図13(a)、(b)に示し
たように、相手部品111に引っ掛けるためのフック部
112が樹脂構造のスイッチ本体113に一体成形され
ているが、相手部品111への固定力はフック部112
の反力によっている。この固定方法は、例えばフック部
112を燐青銅バネにした場合も、相手部品111への
固定力は軽量故にあまり必要はなく、フック部112の
先端テーパ部114の反力と摩擦力とで固定し得る。こ
こで、例えばエアコン操作パネルや音響装置等の重量の
大きい車載用機器に小型で軽量なスイッチ類のように樹
脂構造の機器本体にフック部を一体成形することが考え
られるが、この構造では、車載用機器の相手部品への固
定力が不足するため、相手部品から車載用機器が脱落す
る可能性がある。
装置等のような重量の大きい車載用機器の側面に、金属
バネよりなるフック部を取り付けて、パネル本体を大型
化した構造が容易に考えられる。ところが、発明者等の
実験結果や計算結果では、金属バネよりなるフック部の
反力のみでは車載用機器が車両の振動に耐えられず、車
載用機器が装着部内で揺れて振動異音が発生するという
問題が生じる。また、車載用機器が装着部から脱落した
り傾いたりするという問題が生じる。
脱落がなく、装着部に機器を容易に固定することのでき
る機器固定装置の提供にある。また、装着部への機器の
組付性を向上させることにより、組付作業時の作業工数
を軽減することのできる機器固定装置の提供にある。
よれば、装着部に機器を挿入すると、機器本体の複数個
の突起部が装着部に設けられた複数個の嵌合穴にそれぞ
れ嵌め合わされることにより、装着部に対する機器の位
置決めがなされる。そして、装着部に機器を挿入した際
には、フック部が装着部に引っ掛かることにより機器が
簡単に固定される。そして、機器を装着部に固定した際
には、弾性体に取付方向の付勢荷重が発生することにな
るので、機器本体が装着部に強固に固定される。このた
め、弾性体の存在によりフック部のみの固定力よりも大
きい固定力が得られるので、仮に重量の大きい機器であ
っても振動に耐えられる。したがって、機器本体に振動
が伝えられても、機器本体が装着部内で揺れることがな
いので、振動異音の発生を抑えることができ、且つ装着
部から機器が脱落することもない。
として、機器本体とは別体の金属材料により構成され、
機器本体の取付方向の奥側に向かって凸形状の板バネを
設けることにより、機器本体にフック部のような特殊な
形状を設ける必要がなくなるので、機器本体の成形型を
簡素化できる。また、請求項3に記載の発明によれば、
板バネの表面に被覆材料を被覆することにより、装着部
に機器を装着する際に、板バネが装着部に当って傷が付
くのを回避することができる。
の重心位置近傍にフック部を設けることにより、フック
部が装着部に安定した状態で引っ掛かるため、フック部
の固定力を最大限に生かすことができる。また、請求項
5に記載の発明によれば、フック部から装着部と機器本
体との間の隙間に突出する突出片を、機器本体の手前側
から治具でこじることにより、フック部が装着部の引っ
掛かりを解除することにより、手前側より機器を相手部
品の装着部から簡単に取り外すことができる。
してのコイルバネを、各突起部の外周に嵌め合わすこと
により、コイルバネを保持するための専用の突起部を設
ける必要はない。そして、請求項7に記載の発明によれ
ば、弾性体としてのゴムの環状部を、各突起部の外周に
嵌め合わすことにより、相手部品の嵌合穴の周辺にのみ
ゴムの当接部を設ければ良く、またゴムを保持するため
の専用の突起部を設ける必要はない。さらに、ゴムはコ
イルバネのようなきしみ音の発生を防止でき、且つコイ
ルバネに対して摩擦係数が高く変形がし易いため、物流
時の機器の脱落を防止できる。そして、請求項8に記載
の発明によれば、弾性体としてのゴムの第2挟持部が、
突起部の外周と嵌合穴の内周との嵌合隙間に挟み込まれ
ることにより、ゴムが嵌合隙間に介在することになり、
振動によって突起部と嵌合穴との間で発生する異音を防
止できる。
実施形態を示したもので、図1および図3は車載用機器
を装着用ボックスに取り付けた状態を示した図で、図2
は車載用機器を装着用ボックスに取り付ける状態を示し
た図である。
ンストルメントパネル、センターコンソールまたはフロ
アコンソールに一体成形されたセンタパネル2に、計器
装置、音響装置(例えばCDプレーヤー、カセットデッ
キやラジオ)または空調装置(例えばエアコン操作パネ
ル)等の車載用機器3を着脱自在に固定するものであ
る。センタパネル2は、本発明の相手部品に相当するも
ので、金属材料または樹脂材料により操作性や視認性を
考慮した所定の形状に形成され、自動車等の車両の車室
内前面の中央部に上下方向に延びるような状態で、車体
側ステー(図示せず)にビス締めされている枠体であ
る。
いエアコンユニットから空調空気を乗員の頭胸部に向け
て吹き出させるためのセンタフェイス吹出口(図示せ
ず)が形成されている。また、センタパネル2のCDプ
レーヤーやカセットデッキを装着するための方形状の装
着用ボックス(図示せず)の下側には、車載用機器(本
例ではエアコン操作パネル等)3を挿入するための装着
用ボックス4が一体成形されている。
当する部分で、センタパネル2の前面壁10よりも奥側
(車両の前部側、エンジンルーム側または車室外側)に
向かって突出するように設けられて、車載用機器3の周
囲を覆って保持する角筒形状の保持壁11と、この保持
壁11の奥側端を塞ぐように設けられ、車載用機器3が
貫通する平板形状の奥側壁12と、この奥側壁12に形
成された装着用開口部13とを備えている。
の4隅には、奥側壁12の底面と裏面とを連通するよう
に丸穴形状の嵌合穴14が複数個形成されている。ま
た、奥側壁12の装着用開口部13の左右には、車載用
機器3が引っ掛かる2個の被係止片15がそれぞれ形成
されている。そして、装着用開口部13は、略十文字形
状に形成されており、長方形状の中央部と、この中央部
よりも左右に突出した長方形状の貫通穴とから構成され
ている。なお、貫通穴は、被係止片15に隣設してい
る。
状に一体成形された機器本体5と、この機器本体5に組
み付けられ、金属材料によりコイル形状に形成された複
数個のコイルバネ6と、機器本体5に組み付けられ、金
属材料(例えばステンレス鋼、燐青銅または工具鋼等)
により略U字形状に形成された2個の板バネクリップ7
とを備えている。
し図3に基づいて簡単に説明する。機器本体5は、装着
用ボックス4の保持壁11内に収容される基体部21
と、この基体部21よりも奥側寄りに一体成形された奥
側部22とを有している。基体部21のパネル壁23に
は、エアコンスイッチや風量切替スイッチ等のスイッチ
類8、および車室内の希望の温度や吹出口モードをディ
ジタル表示する液晶表示部9などが設けられている。
したピン台座部24が一体成形されている。このピン台
座部24は、略コの字形状または略Eの字形状のリブよ
りなる。そして、ピン台座部24の裏面からは、装着用
ボックス4の嵌合穴14に嵌め合わされる略棒状の位置
決めピン(本発明の突起部に相当する)25が奥側に向
かって突出している。この位置決めピン25は、装着用
ボックス4の嵌合穴14に相対するように設けられてい
る。そして、位置決めピン25の根元部分には、先端側
よりも外径の大きい支持部26および環状溝27が形成
されている。
パネル壁23の裏面から奥側部22の側方まで延びる略
コの字形状の凸状壁28が形成されている。この凸状壁
28と基体部21との間には、板バネクリップ7の根元
部分が差し込まれる差込み穴29が形成されている。そ
して、凸状壁28の奥側端には、板バネクリップ7の根
元部分を引っ掛けるための長方形状のフック脱落防止穴
(図示せず)が形成されている。
12よりも奥側に突出する部分である。この奥側部22
の背面からは、車載バッテリからの給電線や、エアコン
ユニットの冷凍機器に作動および停止信号を出力する出
力線等を一箇所にまとめたコネクタ(図示せず)が突出
するように形成されている。
図4に基づいて簡単に説明する。ここで、図4(a)は
車載用機器3を装着用ボックス4に取り付ける状態を示
した図で、(b)は車載用機器3を装着用ボックス4に
取り付けた状態を示した図である。コイルバネ6は、本
発明の弾性体に相当するもので、ピン台座部24の裏面
から取付方向に突出する位置決めピン25の外周に嵌め
合わされ、装着用ボックス4と機器本体5との公差を吸
収するための部分である。
コイル状の部分は、図4(a)に示したように、位置決
めピン25の支持部26の外周に強固に嵌め合わされて
いる。また、コイルバネ6の他端側(奥側)のコイル状
の部分は、図4(b)に示したように、装着用ボックス
4の奥側壁12の表面(底面)に圧縮された状態で当接
している。
し図3、図5および図6に基づいて簡単に説明する。こ
こで、図5(a)、(b)は板バネクリップ7を示した
図で、図6は車載用機器3を装着用ボックス4から取り
外す状態を示した図である。板バネクリップ7は、本発
明のフック部に相当するもので、平板形状の金属材料を
プレス成形することにより所定の形状に成形されてい
る。
相当するもので、機器本体5の重心位置近傍にフック固
定された根元部31と、この根元部31の端部より略U
字形状に折り返されたコーナ部32と、このコーナ部3
2より外側に傾斜した状態で延長された傾斜部33と、
この傾斜部33の端部より機器本体5側に折り曲げられ
た折曲げ部(フック部)34と、この折曲げ部34の端
部より外側に折り曲げられた係止片(フック部)35
と、この係止片35よりも面方向に延長された突出片3
6とから構成されている。
凸状壁28との間に形成される差込み穴29に差し込ま
れる。根元部31には、機器本体5の凸状壁28の奥側
端で開口しているフック脱落防止穴に引っ掛けられる係
止爪部37が形成されている。この係止爪部37は、根
元部31を略コの字形状に切欠きした後に、根元部31
より外側に所定の傾斜角度となるように折り返して形成
される。なお、根元部31が機器本体5に係止される形
状であれば係止爪部37は、設けられていなくても良
い。
奥側に向けて凸形状に形成され、外側と内側とに向けて
弾性変形が可能な弾性変形部である。そして、コーナ部
32の表面は、図示しない被覆材料(例えば樹脂部材が
コーティングされているか、あるいはポリエチレンテレ
フタレートテープが貼り付けられている)によって覆わ
れている。その被覆材料は、機器本体5を構成する樹脂
材料と同等かそれ以下の硬さを持つ。係止片35は、図
6に示したように、装着用ボックス4の被係止片15に
引っ掛かるように形成され、この係止片35は被係止片
15に係止する方向に付勢力が働く。
形態の車載用機器3をセンタパネル2に取り付ける取付
方法を図1ないし図6に基づいて簡単に説明する。
コンスイッチや風量切替スイッチ等のスイッチ類8、お
よび液晶表示部9などを組み付ける。そして、機器本体
5の背面に一体成形された複数個の位置決めピン25の
外周にそれぞれコイルバネ6を嵌め合わせる。このと
き、コイルバネ6の一端側のコイル状の部分の内径寸法
を、位置決めピン25の支持部26の外径寸法よりも小
さく形成している。また、コイルバネ6の一端側のコイ
ル状の部分を環状溝27内に圧入している。このため、
コイルバネ6の一端側のコイル状の部分は、図4(a)
に示したように、位置決めピン25の支持部26の外周
に強固に嵌め合わされている。
1を、機器本体5の凸状壁28に形成された差込み穴2
9内に差し込むことにより、2個の板バネクリップ7が
機器本体5の両側に組み付けられる。このとき、板バネ
クリップ7の根元部31に設けた係止爪部37をフック
脱落防止穴に引っ掛けることにより、組み付けた後に板
バネクリップ7が機器本体5から脱落することはない。
以上の組付作業により車載用機器3が組み立てられる。
タパネル2をビス締めすることによりセンタパネル2を
車体に固定する。そして、車載用機器3をセンタパネル
2に取り付ける場合には、図2に示したように、車載用
機器3を手前側からセンタパネル2に形成された装着用
ボックス4内に挿入する。このとき、機器本体5の上端
面および下端面が装着用ボックス4の保持壁11の上側
壁面および下側壁面に摺接する。また、2個の板バネク
リップ7が撓んだ状態で、コーナ部32および傾斜部3
3が保持壁11の上側壁面および下側壁面に摺接する。
内に挿入すると、機器本体5のピン台座部24の裏面か
ら突出した複数個の位置決めピン25が装着用ボックス
4の嵌合穴14内に嵌め込まれて、位置決めピン25の
先端部分が奥側壁12より突出する。よって、車載用機
器3が上下方向に正確に位置決めされた状態で強固に固
定される。このとき、車載用機器3の奥側部22および
2個の板バネクリップ7も奥側壁12より突出して、2
個の板バネクリップ7の折曲げ部34が装着用ボックス
4の被係止片15を通過すると、板バネクリップ7の規
制状態が解除されて弾性力によって装着音を響かせなが
ら係止片35が被係止片15に引っ掛かるように外側に
変位する。
周に嵌め合わされた複数個のコイルバネ6は、図4
(b)に示したように、コイルバネ6の他端側のコイル
状の部分が、装着用ボックス4の奥側壁12の表面に圧
縮された状態で当接することにより、組付後に複数個の
コイルバネ6に軸方向の押し出し荷重が発生する。
荷重(付勢力)は、装着用ボックス4の奥側壁12と機
器本体5の基体部21との間を離間させる方向に働くの
で、機器本体5の基体部21と装着用ボックス4の奥側
壁12との公差が吸収されて、車載用機器3が装着用ボ
ックス4に隙間なく固定される。また、複数個のコイル
バネ6の押し出し荷重は、板バネクリップ7の折曲げ部
34と奥側壁12の被係止片15の背面とを近づける方
向に働く。
し荷重が大きければ大きい程、板バネクリップ7の装着
用ボックス4への引っ掛かり具合が増す。よって、車載
用機器3が水平方向(前後方向)に強固に固定される。
以上により、車載用機器3をセンタパネル2に簡単に取
り付けることができると共に、車載用機器3をセンタパ
ネル2に上下方向および水平方向に強固に固定できる。
施形態の車載用機器3をセンタパネル2から取り外す取
外し方法を図1ないし図6に基づいて簡単に説明する。
す場合には、図6に示したように、治具Aを装着用ボッ
クス4の保持壁11と機器本体5のピン台座部24との
間に差し込んで、治具Aを矢印方向に動かして突出片3
6を治具Aの先端部により抉ることにより、板バネクリ
ップ7の係止片35を被係止片15より外すことによ
り、板バネクリップ7による被係止片15への拘止状態
が解除される。その後に突出片36を治具Aにより内側
に傾けて係止片35を被係止片15よりも内側に位置さ
せながら、車載用機器3を装着用ボックス4から手前に
引き戻すことにより、車載用機器3をセンタパネル2か
ら簡単に取り外すことができる。
実施形態の車載用機器固定装置1は、重量の大きい(例
えば0.3kg以上の)車載用機器3のセンタパネル2
への組み付けや取り外しが容易となる。また、複数個の
コイルバネ6の軸方向の押し出し荷重により機器本体5
の基体部21と装着用ボックス4の奥側壁12との公差
が吸収されて、車載用機器3が装着用ボックス4に隙間
なく固定される。また、複数個のコイルバネ6の押し出
し荷重が、板バネクリップ7の折曲げ部34と奥側壁1
2の被係止片15の背面とを近づける方向に作用する。
これにより、車両の走行振動やエンジン振動に耐えるこ
とができるので、車載用機器3が装着用ボックス4内で
揺れ動くことを防止できる。したがって、車載用機器3
が装着用ボックス4内で揺れ動くことにより発生する振
動異音を抑えることができ、且つ振動による脱落もな
い。
5にて装着用ボックス4に位置決め固定できるので、車
載用機器3をセンタパネル2に上下を逆転して組み付け
てしまう誤組付を防止することができる。さらに、車載
用機器3をセンタパネル2に取り付ける際に、装着用ボ
ックス4と板バネクリップ7とが摺動するコーナ部32
に被覆部材を被覆することにより板バネクリップ7に傷
が発生することを防止できる。
取り付ける際に、板バネクリップ7の係止片35が被係
止片15に引っ掛かる時、装着用ボックス4に対する装
着音が発生することにより、板バネクリップ7の引っ掛
かり具合が見えなくても、車載用機器3がセンタパネル
2に組み付いたことを確認できる。これにより、車載用
機器3の装着用ボックス4への組付性が向上することに
より、車載用機器3の組付作業時の作業工数を軽減する
ことができる。
の第2実施形態を示したもので、図7は位置決めピンと
キャップ形状のゴムを示した図で、図8はキャップ形状
のゴムを示した図である。
状のゴム40を利用している。このゴム40は、位置決
めピン25の外周に嵌め合わされる第2挟持部としての
キャップ部41と、このキャップ部41の端部に設けら
れて、車載用機器3をセンタパネル2の装着用ボックス
4に取り付けた時に奥側壁12とピン台座部24との間
に挟み込まれる第1挟持部としての環状部(ワッシャ
部)42とからなる。
決めピン25と共に奥側壁12の嵌合穴14内に差し込
まれることにより、位置決めピン25と嵌合穴14との
公差が吸収される。また、ゴム40の環状部42によっ
て、機器本体5の基体部21と装着用ボックス4の奥側
壁12との公差が吸収される。これにより、車載用機器
3が装着用ボックス4に隙間なく固定されることによ
り、車両の振動に対して振動異音や振動による脱落もな
くセンタパネル2に車載用機器3を固定できる。
プ形状のゴム40を使用することにより、ゴム40の弾
性力(反力)が不足し、車両の振動により位置決めピン
25と装着用ボックス4の奥側壁12との間で移動する
ことによって発生する振動異音は、ゴム40の弾性効果
により緩衝し得る効果がある。また、当然、ゴム40の
場合には、コイルバネのようなきしみ音を防止できると
共に、摩擦係数が高く、変形がし易いため、物流時の車
載用機器3の脱落を防止できる。なお、キャップ形状の
ゴム40の代わりにワッシャ形状のゴムを弾性体として
使用しても良い。
を車載用機器固定装置1に適用した例を示したが、本発
明を航空機、船舶、鉄道車両等の機器固定装置に適用し
ても良い。また、車載用機器固定装置の場合でも、ドア
インナパネル、天井、リヤサイドに設けられた相手部品
に車載用機器3を固定する車載用機器固定装置に適用し
ても良い。
設けたが、位置決めピン25を2個、3個また5個以上
設けても良い。なお、突起部として丸棒状の位置決めピ
ン25を使用したが、突起部として方形形状の断面を有
する台状部を使用しても良い。また、位置決めピン25
の外周に、図9に示したように、十文字状の溝部43を
形成して良い。なお、44は板バネクリップ7の係止爪
部37をフックする長方形形状のフック脱落防止穴であ
る。
を示した透視図である(第1実施形態)。
を示した分解図である(第1実施形態)。
を示した斜視図である(第1実施形態)。
ける状態を示した断面図で、(b)は車載用機器を装着
用ボックスに取り付けた状態を示した断面図である(第
1実施形態)。
(b)は板バネクリップを示した正面図である(第1実
施形態)。
を示した断面図である(第1実施形態)。
面図である(第2実施形態)。
2実施形態)。
態)。
態を示した分解図である(第1従来例)。
態を示した分解図である(第2従来例)。
態を示した分解図である(第3従来例)。
(b)はスイッチ類を相手部品に取り付けた状態を示し
た断面図である(第4従来例)。
Claims (8)
- 【請求項1】空調装置、音響装置または計器装置等の機
器と、この機器を挿入することにより装着する装着部と
を備えた機器固定装置において、 前記機器は、取付方向に突出した複数個の突起部を有す
る機器本体と、前記装着部と前記機器本体との間に挟み
込まれ、前記機器本体の取付方向に付勢荷重が発生する
弾性体と、前記機器本体に設けられ、前記装着部に引っ
掛けられるフック部とを備え、 前記装着部は、前記複数個の突起部に相対する位置に、
前記複数個の突起部がそれぞれ嵌め合わされる複数個の
嵌合穴を設けたことを特徴とする機器固定装置。 - 【請求項2】請求項1に記載の機器固定装置において、 前記フック部は、前記機器本体とは別体の金属材料によ
り構成され、前記機器本体の取付方向の奥側に向かって
凸形状の板バネであることを特徴とする機器固定装置。 - 【請求項3】請求項2に記載の機器固定装置において、 前記フック部の表面は、前記装着部と同等かそれ以下の
硬さを持つ被覆材料に被覆されていることを特徴とする
機器固定装置。 - 【請求項4】請求項1ないし請求項3のいずれか1つに
記載の機器固定装置において、 前記フック部は、前記機器本体の重心位置近傍に設けら
れていることを特徴とする機器固定装置。 - 【請求項5】請求項1ないし請求項4のいずれか1つに
記載の機器固定装置において、 前記フック部は、前記装着部と前記機器本体との間の隙
間に突出する突出片を有することを特徴とする機器固定
装置。 - 【請求項6】請求項1ないし請求項5のいずれか1つに
記載の機器固定装置において、 前記弾性体は、前記複数個の突起部の外周に嵌め合わさ
れたコイルバネであることを特徴とする機器固定装置。 - 【請求項7】請求項1ないし請求項5のいずれか1つに
記載の機器固定装置において、 前記弾性体は、前記複数個の突起部の外周に嵌め合わさ
れる環状部を有するゴムであることを特徴とする機器固
定装置。 - 【請求項8】請求項1ないし請求項5のいずれか1つに
記載の機器固定装置において、 前記弾性体は、前記装着部と前記機器本体との間に挟み
込まれる第1挟持部と、および前記突起部の外周と前記
嵌合穴の内周との嵌合隙間に挟み込まれる第2挟持部と
からなるゴムであることを特徴とする機器固定装置。
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---|---|---|---|
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JPH111134A true JPH111134A (ja) | 1999-01-06 |
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ID=15573218
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JP15393197A Expired - Fee Related JP3885288B2 (ja) | 1997-06-11 | 1997-06-11 | 機器固定装置 |
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Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1997
- 1997-06-11 JP JP15393197A patent/JP3885288B2/ja not_active Expired - Fee Related
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