JPH11110919A - ディジタル信号記録方式及び記録媒体 - Google Patents

ディジタル信号記録方式及び記録媒体

Info

Publication number
JPH11110919A
JPH11110919A JP9266294A JP26629497A JPH11110919A JP H11110919 A JPH11110919 A JP H11110919A JP 9266294 A JP9266294 A JP 9266294A JP 26629497 A JP26629497 A JP 26629497A JP H11110919 A JPH11110919 A JP H11110919A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sectors
information
recording
recorded
recording area
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9266294A
Other languages
English (en)
Inventor
Harukuni Kohari
晴邦 小張
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Victor Company of Japan Ltd filed Critical Victor Company of Japan Ltd
Priority to JP9266294A priority Critical patent/JPH11110919A/ja
Publication of JPH11110919A publication Critical patent/JPH11110919A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来は、音声・音楽情報以外の情報量の増大
につれて再生装置内のバッファ容量も増やす必要がある
ため、大幅なコストアップになり、場合によってはコス
トアップを避けて再生音の途切れを黙認している。 【解決手段】 各プログラムの音声・音楽情報のディジ
タル信号記録領域の先頭部分には映像情報のディジタル
信号記録領域が集中的に形成されている。この映像情報
のディジタル信号は、例えば圧縮符号化されたディジタ
ル映像信号で、静止画あるいは短時間の動画である。各
プログラムの先頭に記録される映像情報のセクタ数N
を、再生装置においてデータ誤り訂正処理を実行するた
めに必要な連続した所定単位セクタ数(訂正ブロック)
kの自然数倍に設定して記録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はディジタル信号記録
方式及び記録媒体に係り、特に音声・音楽情報や映像情
報に関するディジタル信号を記録媒体に記録する記録方
式及び当該ディジタル信号が記録された円盤状の記録媒
体に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の記録媒体に記録されている
情報の記録形態の一例を示す。同図に示すように、プロ
グラム#n、#n+1、#n+2の各音声・音楽情報と
映像情報に関するディジタル信号が時系列的に記録され
ており、また、各プログラムの音声・音楽情報のディジ
タル信号記録領域の先頭部分には映像情報のディジタル
信号記録領域が集中的に形成されている。また、複数の
プログラムは、上記のように時系列的に合成されて、渦
巻状又は同心円状のトラックを形成して円盤状の記録媒
体(ディスク)に記録されている。
【0003】上記のプログラムの境界部分を拡大して模
式的に示したのが図5である。同図において、音声・音
楽情報のディジタル信号記録領域は複数の音声セクタ
(Aセクタ)で構成され、映像情報のディジタル信号記
録領域は複数の映像セクタ(Vセクタ)で構成されてい
る。
【0004】次に、このような構成の記録媒体の既記録
ディジタル信号を再生する再生装置について説明する。
図6は再生装置の一例のブロック図を示す。同図におい
て、図4、図5に示したようにディジタル信号が記録さ
れている、記録媒体の一例としての光ディスク媒体11
に対して、ピックアップ12から光ビームを照射し、そ
の反射光をピックアップ12で光電変換し、更に所定の
信号処理を行って得られた再生信号は、ヘッドアンプ1
3により適当量増幅された後、データ誤り訂正及びトラ
ックバッファ制御回路14に供給される。このデータ誤
り訂正及びトラックバッファ制御回路14は、最初にヘ
ッドアンプ13の出力アナログ信号aをディジタル信号
に変換した後、様々なディジタル信号処理を行うが、こ
こでは本発明に関係する主な機能についてのみ説明す
る。
【0005】データ誤り訂正及びトラックバッファ制御
回路14は、データを一旦メモリ15に書き込みなが
ら、光ディスク媒体11の欠陥や光ディスク媒体11に
付着したゴミ等で生じた誤ったデータを訂正処理して元
の正しいデータに復元する。また、データ誤り訂正及び
トラックバッファ制御回路14は、トラックバッファ制
御も行う。
【0006】このトラックバッファ制御について説明す
るに、データ誤りに対して再読み出し(リトライ)を行
ったり、高ビットレートを要求する高品位の音楽プログ
ラムに対応するために、光ディスク媒体11から再生さ
れるデータレートは、音声・音楽情報に関するディジタ
ル信号の再生に必要とされるデータレートよりも高く設
定される。ただし、必要とされるビットレート以上で後
段の音声データ処理回路18へデータを送り続けると、
当然データを処理しきれずオーバーフロー状態となる。
【0007】このオーバーフロー状態を避けるために、
トラックバッファと称するメモリを設け、このトラック
バッファを通して後段の音声データ処理回路18へ必要
量のデータを転送する。ある時間が経過すると、トラッ
クバッファは満杯になるので、プレーヤはポーズ(一時
停止)状態となり、光ディスク媒体11からのデータ読
み込みを停止する。しかし、このポーズ状態でもトラッ
クバッファからの読み出しは一定レートで行われ続ける
ので、ある時間が経過すると、トラックバッファには空
き領域ができ、よって、プレーヤは再び光ディスク媒体
11からの読み出し(プレイ)を開始する。
【0008】このように、ポーズとプレイを繰り返しな
がらトラックバッファへのデータの書き込み・読み出し
を制御することを、トラックバッファ制御と呼んでい
る。データ誤りの訂正に使用するメモリ15と、このト
ラックバッファとは共用が可能であるので、図6の例で
はメモリ15がトラックバッファの役割も担っている。
【0009】以上の処理がされた後、データ誤り訂正及
びトラックバッファ制御回路14の出力信号bは、デマ
ルチプレクサ回路17に供給されてセクタデータが音声
情報か映像情報であるかが判定され、音声情報のセクタ
データのみ音声データ処理回路18へ転送される。映像
情報である場合は、デマルチプレクサ回路17は、音声
データ処理回路18へのデータ転送を中止する。音声デ
ータ処理回路18は、大別して入力バッファ181と音
声信号処理回路182とより構成されている。
【0010】入力バッファ181の役割は、音声・音楽
情報以外のセクタが記録されていたときの音声データの
アンダーフローを防止することにある。音声信号処理回
路182では入力バッファ181にてアンダーフローが
防止された安定なデータを基にしてDA変換を行い、音
声出力端子へアナログ信号である再生音声・音楽情報を
出力する。以上が、従来の再生装置の主な動作の概要で
ある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の入力
バッファ181は一般的に数kバイト程度の小容量であ
る。圧縮符号化された音声・音楽情報のようにビットレ
ートが低い場合には、音声・音楽以外の情報が連続した
セクタに記録されても比較的アンダーフローは発生しに
くい。しかし、高品位を目指した音声・音楽情報のよう
にビットレートが高くなると、音声・音楽以外の情報が
数セクタ連続して記録されるとアンダーフローを発生
し、再生音の途切れが発生してしまう。
【0012】このことについて、光ディスク媒体11と
して高密度光ディスクのDVD(Digital Versatile Di
sc)を使用したときを例にとって、更に説明する。DV
Dディスクからのデータ転送速度を11Mbps、1セ
クタを2kバイト、入力バッファ181の容量を4kバ
イトとし、圧縮符号化された音声情報のビットレートを
384kbpsとする。そして、入力バッファ181内
に2kバイトのデータが記憶されていたとすると、入力
バッファ181がアンダーフローを起こさないために
は、音声・音楽情報以外の情報を連続して記録できるセ
クタ数は、約28以内に制限する必要がある。
【0013】高品位の音声情報のためにビットレートを
例えば2Mbpsとすると、同様のハード環境では、音
声・音楽情報以外の情報を連続して記録できるセクタ数
は約5以内に制限する必要がある。このように、音声・
音楽情報以外の情報を連続したセクタに記録すると、音
声データ処理回路18でアンダーフローが発生し、結果
的に再生音の途切れが生じる。
【0014】従来は、この問題を解決するために入力バ
ッファ181の容量を音声・音楽情報以外の情報が記録
されているセクタ数程度に増やしていたが、音声・音楽
情報以外の情報量が増大すると、それにつれてバッファ
容量も増やすことになり、大幅なコストアップになり、
場合によってはコストアップを避けて再生音の途切れを
黙認していた。
【0015】音声・音楽情報以外の情報として、例えば
高精細静止画のような映像情報を記録しようとすると、
一枚の画像に対しても約100セクタ程度を必要とする
ため、再生音の途切れは無視できない時間となってしま
い、途切れの無い、あるいは途切れ時間をできるだけ短
くする対策が従来より望まれている。
【0016】本発明は以上の点に鑑みなされたもので、
複数のセクタより構成される音声・音楽プログラム情報
記録領域の先頭部分に複数の連続したセクタに音声・音
楽情報以外の情報が記録された記録媒体からその記録デ
ィジタル信号を再生する場合に、音声・音楽情報以外の
情報が記録された領域から情報を読み出しても途切れの
無い、又は途切れの少ない音声・音楽情報の再生を可能
とするように、音声・音楽情報等の各種情報に関するデ
ィジタル信号を記録し得る記録方式及び記録媒体を提供
することを目的とする。
【0017】また、本発明の他の目的は、音声・音楽プ
ログラムのみを再生するオーディオ再生専用装置に利用
した場合に、違和感の無い自然なプログラム再生を実現
し得るディジタル信号記録方式及び記録媒体を提供する
ことにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の記録方式は、各プログラム毎に音声・音楽
情報に関するディジタル信号を記録した複数のセクタか
らなる第1の記録領域と、第1の記録領域の先頭に音声
・音楽情報以外の情報に関するディジタル信号を記録し
たN個のセクタからなる第2の記録領域とを、円盤状の
記録媒体に順次に形成するディジタル信号記録方式にお
いて、記録媒体の記録ディジタル信号を再生する再生装
置のデータ誤り訂正回路においてデータ誤り訂正のため
に必要とする訂正ブロックを構成するセクタ数をk(た
だし、k<N)としたとき、第2の記録領域のセクタ数
Nを、セクタ数kの2以上の自然数倍に設定して記録す
ることを特徴とする。
【0019】また、本発明の記録媒体は、上記の目的達
成のため、各プログラム毎に音声・音楽情報に関するデ
ィジタル信号を記録した複数のセクタからなる第1の記
録領域と、第1の記録領域の先頭に音声・音楽情報以外
の情報に関するディジタル信号を記録したN個のセクタ
からなる第2の記録領域とが形成された円盤状の記録媒
体において、記録ディジタル信号を再生する再生装置の
データ誤り訂正回路においてデータ誤り訂正のために必
要とする訂正ブロックを構成するセクタ数をk(ただ
し、k<N)としたとき、第2の記録領域のセクタ数N
が、セクタ数kの2以上の自然数倍に設定されて記録さ
れていることを特徴とする。
【0020】上記の本発明ディジタル信号記録方式及び
記録媒体では、再生装置側において、連続するk個のセ
クタを訂正ブロックの単位としてデータ誤り訂正回路に
入力する際に、その訂正ブロック内のk個のセクタがす
べて音声・音楽情報以外の情報のセクタであるときにデ
ータを入力しないで破棄することにより、データ誤り訂
正回路への音声・音楽情報以外の情報に関するデータの
転送を極力禁止することができる。
【0021】また、本発明は、第1の記録領域と第2の
記録領域との境界と、訂正ブロックの境界とが一致する
ように、第1の記録領域と第2の記録領域を形成するこ
とを特徴とする。本発明では、データ誤り訂正回路への
音声・音楽情報以外の情報に関するデータの転送を禁止
することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。図1は本発明になるディジタル
信号記録方式の第1の実施の形態により記録された、本
発明の第1の実施の形態の記録媒体上の記録プログラム
境界付近での記録情報等を模式的に示す。この実施の形
態は高密度光ディスクであるDVDに適用した例で、従
来と同様に、複数のプログラムの各音声・音楽情報と映
像情報に関するディジタル信号が時系列的に合成され
て、渦巻状又は同心円状のトラックを形成して円盤状の
記録媒体(ディスク)に記録されている。
【0023】また、各プログラムの音声・音楽情報のデ
ィジタル信号記録領域の先頭部分には映像情報のディジ
タル信号記録領域が集中的に形成されている。この映像
情報のディジタル信号は、例えば圧縮符号化されたディ
ジタル映像信号で、静止画あるいは短時間の動画であ
る。
【0024】ただし、この実施の形態では、図1に示す
各プログラムの先頭に記録される映像情報のセクタ数N
を、再生装置においてデータ誤り訂正処理を実行するた
めに必要な連続した所定単位セクタ数(訂正ブロック)
kの2以上の自然数倍に設定して記録する点に特徴があ
る。DVDディスクの再生装置では、上記の誤り訂正を
するために必要なセクタ数kは「16」であるので、上
記のセクタ数Nは「16」の2以上の自然数倍の値に設
定される。
【0025】ここで、上記のDVDディスクの規格で
は、MPEG(Moving Picture Experts Group)2によ
り圧縮符号化されたディジタル映像信号で1枚の高精細
の静止画を記録する場合、最大で116セクタ(ヘッダ
情報含む)であるので、上記のセクタ数Nは、k<N≦
116セクタの範囲に設定される。
【0026】次に、この実施の形態の記録媒体(ここで
はDVDディスク)を再生する再生装置について説明す
る。図2は本発明の記録媒体を再生する再生装置の一例
のブロック図を示す。同図中、図6と同一部分には同一
符号を付し、その説明を省略する。図2に示す再生装置
は、図6に示した再生装置のヘッドアンプ13とデータ
誤り訂正及びトラックバッファ制御回路14の間に、入
力セクタ選択回路21を設けた点に特徴がある。
【0027】この入力セクタ選択回路21は、本発明の
光ディスク媒体20から読み出した再生信号aのうち、
訂正処理を実行するために必要な連続した所定単位セク
タ数(訂正ブロック)毎にその所定単位セクタ数内に一
つでも音声・音楽情報のセクタが含まれているときには
その所定単位セクタ数の各セクタを後段のデータ誤り訂
正及びトラックバッファ制御回路14に転送し、所定単
位セクタ数がすべて音楽・音声情報以外の情報のときに
は転送を停止してデータを破棄する動作を行う。
【0028】ここで、データ誤り訂正及びトラックバッ
ファ制御回路14は、前述したように、光ディスク媒体
20の欠陥や光ディスク媒体20に付着したゴミ等で生
じたデータ誤りの訂正を行う回路であるが、そのデータ
誤り訂正を正しく行うためには、所定の区切りで所定数
のセクタを読み込む必要がある。例えばDVDディスク
再生装置では、上記のデータ誤り訂正を正しく行うため
に必要なセクタの数は、前述したように「16」であ
る。
【0029】従って、入力セクタ選択回路21は、訂正
処理を実行するために必要な連続した16セクタのすべ
てが音声・音楽情報以外の情報のセクタであると、これ
らのセクタのデータ誤り訂正及びトラックバッファ制御
回路14への転送を停止して破棄するが、連続する16
セクタ内に音声・音楽情報が一つでも含まれている場合
は、正しい訂正処理をするために、その16セクタ内の
音声・音楽情報以外の情報もデータ誤り訂正及びトラッ
クバッファ制御回路14へ転送する。
【0030】ここで、光ディスク媒体20に記録されて
いる連続する16セクタの各訂正ブロックのうち、音声
・音楽情報のセクタ(音声セクタA)と映像情報のセク
タ(映像セクタV)とが混在するのは、図1に101、
102で示した2個所である。すなわち、図1に示すよ
うに、走査方向(トラック長手方向)に相隣るプログラ
ム#nとプログラム#n+1の記録情報のうち、先行し
て記録されるプログラム#nの音声・音楽情報記録領域
内の最後の幾つかの音声セクタAと、後続して記録され
るプログラム#n+1の先頭の映像情報記録領域内の先
頭から幾つかの映像セクタVとからなる、全部でk個の
連続するセクタを訂正ブロック101とする相隣る2つ
のプログラムの境界部分と、同じプログラム#n+1の
映像情報記録領域の最後の幾つかの映像セクタVと続く
音声・音楽情報記録領域の最初から幾つかの音声セクタ
Aとからなる、全部でk個の連続するセクタを訂正ブロ
ック102とする同じプログラム内の映像情報領域と音
声・音楽情報領域の境界部分の2個所である。
【0031】映像情報のセクタ数Nが16の倍数でない
場合は、入力セクタ選択回路21からデータ誤り訂正及
びトラックバッファ制御回路14へは、平均的には相隣
る2つのプログラムの境界部分で8セクタ、同じプログ
ラム内の映像情報領域と音声・音楽情報領域の境界部分
で8ブロックの計16セクタ、最悪の場合は、相隣る2
つのプログラムの境界部分と同じプログラム内の映像情
報領域と音声・音楽情報領域の境界部分の2個所で共に
15セクタであるときの30(=15+15)セクタの
音声・音楽情報以外の情報(映像情報)が転送されるこ
ととなる。
【0032】これに対し、本実施の形態のように、映像
情報のセクタ数Nが16の倍数である場合は、入力セク
タ選択回路21からデータ誤り訂正及びトラックバッフ
ァ制御回路14へは、多くの場合、相隣る2つのプログ
ラムの境界部分と同じプログラム内の映像情報領域と音
声・音楽情報領域の境界部分の2個所で平均8セクタず
つで計16セクタの音声・音楽情報以外の情報(映像情
報)が転送されることとなる。
【0033】すなわち、図1における相異なる2つのプ
ログラムの境界部分の訂正ブロック101の映像情報記
録領域内のセクタ数をkとすると、映像情報のセクタ数
Nが16の倍数である場合は、映像情報領域と音声・音
楽情報領域の境界部分の訂正ブロック102の映像情報
記録領域内のセクタ数は必ず(16−k)となる。この
ように、一方の境界部分の訂正ブロック内の映像情報セ
クタ数により、他方の境界部分の訂正ブロック内の映像
情報セクタ数も必然的に決まり、合計は16セクタとな
る(ただし、後述する第2の実施の形態の場合は0)。
【0034】この16セクタ分が結果的に再生音の途切
れを引き起こすことになるが、再生音の途切れを完全に
防止しようとすると、前者の場合は音声データ処理回路
18内の入力バッファ181の容量を最悪のケースであ
る30セクタ分増やす必要があるのに対し、後者の本実
施の形態の場合は、上記容量が16セクタ分で済み、前
者の約1/2に節約できる。
【0035】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。図3は本発明になるディジタル信号記録方式
の第2の実施の形態により記録された、本発明の第2の
実施の形態の記録媒体上の記録プログラム境界付近での
記録情報等を模式的に示す。この実施の形態は高密度光
ディスクであるDVDに適用した例で、図3に示すよう
に、各プログラムの記録情報のうち、プログラム#nの
音声・音楽情報記録領域内の最後のk個の音声セクタA
を訂正ブロック201とし、プログラム#n+1の先頭
の映像情報記録領域内の先頭からk個の映像セクタVを
訂正ブロック202とし、映像情報記録領域内の最後の
k個の映像セクタVを訂正ブロック203とし、更に、
同じプログラム#n+1の音声・音楽情報記録領域の最
初からk個の音声セクタAを訂正ブロック204とする
ように記録した点に特徴がある。
【0036】すなわち、この実施の形態では、音声・音
楽情報の最終セクタ(又は最初のセクタ)と映像情報の
セクタとの境界と、再生装置でデータの誤りを訂正する
ために必要となるk個のセクタより構成される訂正ブロ
ックの境界とを完全に一致するように記録した点に特徴
がある。再生装置のデータ誤り訂正回路及びトラックバ
ッファ制御回路(図2の14)で入力されるディジタル
信号のどこからどこまでのk個のセクタを訂正ブロック
とするかは、セクタに含まれるアドレスの例えば下位4
ビットで示されるので、記録時の各セクタが同じ訂正ブ
ロック内にあるか否かは予め認識できる。また、音声セ
クタであるか映像セクタであるかは、やはりセクタ中の
アドレスにより弁別できる。従って、記録時には、音声
セクタと映像セクタとの境界と訂正ブロックの境界を一
致するように記録することができるのである。
【0037】なお、音声情報や映像情報によっては、音
声・音楽情報記録領域の最後のkセクタ未満で音声情報
が終了するような場合は、無音データなどを付加するこ
とにより、常に音声セクタと映像セクタとの境界と訂正
ブロックの境界を一致するように記録する。映像情報記
録領域の最後のkセクタの場合も、kセクタ未満で映像
情報が終了する場合は、同様に、無効ビットなどを付加
することにより、常に音声セクタと映像セクタとの境界
と訂正ブロックの境界を一致するように記録する。
【0038】これにより、この実施の形態の光ディスク
媒体を再生する図2の構成の再生装置においては、k個
のセクタより構成される訂正ブロックは、常に音声・音
楽情報のみか、音声・音楽情報以外の情報(映像情報)
のみのいずれかとなるため、入力セクタ選択回路21に
より音声・音楽情報以外の情報(映像情報)のみで構成
されたk個の連続するセクタからなる訂正ブロック(図
3の202、203)は、後段のデータ誤り訂正及びト
ラックバッファ制御回路14への転送が禁止されるた
め、完全な途切れの無い再生を実現できる。
【0039】なお、以上の実施の形態では、DVDディ
スクを例にとって説明したが、本発明はこれ以外の光デ
ィスクや磁気ディスク等の円盤状の記録媒体にも適用で
きる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
再生装置側において、連続するk個のセクタを訂正ブロ
ックの単位としてデータ誤り訂正回路に入力する際に、
その訂正ブロック内のk個のセクタがすべて音声・音楽
情報以外の情報のセクタであるときにデータを入力しな
いで破棄することにより、データ誤り訂正回路への音声
・音楽情報以外の情報に関するデータの転送を極力禁止
させることができるため、途切れの少ない又は途切れの
無い再生音が得られる記録媒体を提供できる。
【0041】また、本発明によれば、第1の記録領域と
第2の記録領域との境界と、訂正ブロックの境界とが一
致するように、第1の記録領域と第2の記録領域を形成
することにより、再生装置内のデータ誤り訂正回路への
音声・音楽情報以外の情報に関するデータの転送を禁止
することができるようにしたため、再生装置のバッファ
メモリの容量を増やすといったコストアップ要因無しの
簡単な回路の追加のみで、途切れの無い、いわゆるシー
ムレス再生が可能な記録媒体を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になるディジタル信号記録方式の第1の
実施の形態により記録された、本発明の第1の実施の形
態の記録媒体上の記録プログラム境界付近での記録情報
等を模式的に示す図である。
【図2】本発明が適用される再生装置の一例のブロック
図である。
【図3】本発明になるディジタル信号記録方式の第2の
実施の形態により記録された、本発明の第2の実施の形
態の記録媒体上の記録プログラム境界付近での記録情報
等を模式的に示す図である。
【図4】従来の記録媒体に記録されている情報の記録形
態の一例を示す図である。
【図5】図4のプログラム境界付近での記録情報を模式
的に示す拡大図である。
【図6】再生装置の他の例のブロック図である。
【符号の説明】
12 ピックアップ 14 データ誤り訂正及びトラックバッファ制御回路 15 メモリ 16 制御用マイコン 17 デマルチプレクサ 18 音声データ処理回路 20 光ディスク媒体 21 入力セレクタ選択回路 101、102、201〜203 訂正ブロック

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各プログラム毎に音声・音楽情報に関す
    るディジタル信号を記録した複数のセクタからなる第1
    の記録領域と、前記第1の記録領域の先頭に前記音声・
    音楽情報以外の情報に関するディジタル信号を記録した
    N個のセクタからなる第2の記録領域とを、円盤状の記
    録媒体に順次に形成するディジタル信号記録方式におい
    て、 前記記録媒体の記録ディジタル信号を再生する再生装置
    のデータ誤り訂正回路においてデータ誤り訂正のために
    必要とする訂正ブロックを構成するセクタ数をk(ただ
    し、k<N)としたとき、前記第2の記録領域のセクタ
    数Nを、前記セクタ数kの2以上の自然数倍に設定して
    記録することを特徴とするディジタル信号記録方式。
  2. 【請求項2】 前記第1の記録領域と前記第2の記録領
    域との境界と、前記訂正ブロックの境界とが一致するよ
    うに、前記第1の記録領域と前記第2の記録領域を形成
    することを特徴とする請求項1記載のディジタル信号記
    録方式。
  3. 【請求項3】 前記記録媒体は、高密度光ディスクであ
    るDVDであることを特徴とする請求項1又は2記載の
    ディジタル信号記録方式。
  4. 【請求項4】 各プログラム毎に音声・音楽情報に関す
    るディジタル信号を記録した複数のセクタからなる第1
    の記録領域と、前記第1の記録領域の先頭に前記音声・
    音楽情報以外の情報に関するディジタル信号を記録した
    N個のセクタからなる第2の記録領域とが形成された円
    盤状の記録媒体において、 記録ディジタル信号を再生する再生装置のデータ誤り訂
    正回路においてデータ誤り訂正のために必要とする訂正
    ブロックを構成するセクタ数をk(ただし、k<N)と
    したとき、前記第2の記録領域のセクタ数Nが、前記セ
    クタ数kの2以上の自然数倍に設定されて記録されてい
    ることを特徴とする記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記第1の記録領域と前記第2の記録領
    域との境界と、前記訂正ブロックの境界とが一致するよ
    うに、前記第1の記録領域と前記第2の記録領域が形成
    されていることを特徴とする請求項4記載の記録媒体。
  6. 【請求項6】 前記第2の記録領域に記録される音声・
    音楽情報以外の情報のディジタル信号は、圧縮符号化さ
    れた静止画又は短時間の動画に関するディジタル信号で
    あることを特徴とする請求項4又は5記載の記録媒体。
  7. 【請求項7】 前記第2の記録領域の記録セクタ数N
    が、訂正ブロックを構成するセクタ数kより大で、か
    つ、116セクタ以下の範囲内で記録されていることを
    特徴とする請求項4又は5記載の記録媒体。
JP9266294A 1997-09-30 1997-09-30 ディジタル信号記録方式及び記録媒体 Pending JPH11110919A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9266294A JPH11110919A (ja) 1997-09-30 1997-09-30 ディジタル信号記録方式及び記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9266294A JPH11110919A (ja) 1997-09-30 1997-09-30 ディジタル信号記録方式及び記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11110919A true JPH11110919A (ja) 1999-04-23

Family

ID=17428955

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9266294A Pending JPH11110919A (ja) 1997-09-30 1997-09-30 ディジタル信号記録方式及び記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11110919A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003517173A (ja) * 1999-12-17 2003-05-20 トムソン ライセンシング ソシエテ アノニム 光学記録装置または光学再生装置のフロントエンドic内での訂正およびトラック・バッファリング用のストレージとしてのsdramの使用

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003517173A (ja) * 1999-12-17 2003-05-20 トムソン ライセンシング ソシエテ アノニム 光学記録装置または光学再生装置のフロントエンドic内での訂正およびトラック・バッファリング用のストレージとしてのsdramの使用

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100426985B1 (ko) 데이터디코딩장치및방법
US5991496A (en) Recording/reproducing apparatus and method thereof
JPH10233701A (ja) 高速データ処理及び伝送のためのエラー訂正用のメモリを備えるシステムデコーダ及びエラー訂正用のメモリ制御方法
JPH1064195A (ja) ディスク再生装置
US7620299B2 (en) Data recording device for recording data in basic recording units
JP3748332B2 (ja) 情報記録再生装置
US5655051A (en) Digital signal reproducing apparatus
JPH11110919A (ja) ディジタル信号記録方式及び記録媒体
JP2843703B2 (ja) デジタル記録再生装置
JP3499280B2 (ja) 記録媒体およびその再生装置
JPH10302390A (ja) データ記録装置、データ再生装置、データ記録再生装置、データ記録方法、データ再生方法及びデータ記録再生方法
JP4000425B2 (ja) データ再生装置およびデータ再生方法
JPH11110908A (ja) ディジタル信号再生方式及び再生装置
JPH05342759A (ja) ディスク装置
JP4356046B2 (ja) 符号化データ記録再生装置、及び符号化データ再生装置
JP3110353B2 (ja) 情報再生方法
JP3552453B2 (ja) ディジタル映像信号記録再生装置
JP4980535B2 (ja) リライタブルディスク媒体上への複数のポーズ記録
KR0124378B1 (ko) 미니 디스크 플레이어의 곡 정렬방법
JP3311084B2 (ja) ディスク再生方法
JP3603307B2 (ja) 音声信号の再生装置
JPS63316366A (ja) 光学式デ−タファイル装置
JP3039227B2 (ja) ディジタル音声信号再生装置
JPH10302414A (ja) データの処理及び出力方法並びに装置
JPH06215534A (ja) 記録再生装置