JPH11110559A - 物体検出・背景除去方法、装置およびプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

物体検出・背景除去方法、装置およびプログラムを記録した記録媒体

Info

Publication number
JPH11110559A
JPH11110559A JP9270684A JP27068497A JPH11110559A JP H11110559 A JPH11110559 A JP H11110559A JP 9270684 A JP9270684 A JP 9270684A JP 27068497 A JP27068497 A JP 27068497A JP H11110559 A JPH11110559 A JP H11110559A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
background
partial image
standard deviation
value
predetermined characteristic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9270684A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3114668B2 (ja
Inventor
Shizuo Sakamoto
静生 坂本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP09270684A priority Critical patent/JP3114668B2/ja
Priority to CA002249140A priority patent/CA2249140C/en
Priority to US09/166,213 priority patent/US6333993B1/en
Publication of JPH11110559A publication Critical patent/JPH11110559A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3114668B2 publication Critical patent/JP3114668B2/ja
Priority to US09/965,147 priority patent/US6603880B2/en
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06VIMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
    • G06V20/00Scenes; Scene-specific elements
    • G06V20/10Terrestrial scenes
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T7/00Image analysis
    • G06T7/10Segmentation; Edge detection
    • G06T7/11Region-based segmentation
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T7/00Image analysis
    • G06T7/10Segmentation; Edge detection
    • G06T7/194Segmentation; Edge detection involving foreground-background segmentation
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/20Special algorithmic details
    • G06T2207/20021Dividing image into blocks, subimages or windows

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Image Analysis (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 輪郭まで精密且つ高精度に物体の自動検出を
可能とする物体検出・背景除去方法、装置およびプログ
ラムを記録した記録媒体を得る。 【解決手段】 部分画像統計量計算手段301は、入力
画像を部分画像へ分割処理してこの部分画像の輝度等の
特性値の平均値と標準偏差とを計算する。背景部分画像
選択手段302は、部分画像の中で最も標準偏差が小さ
な部分画像を背景のみを含む確度が高い部分画像である
とする。背景統計量推定手段303は、背景のみを含む
部分画像とその他の部分画像とを、平均値と標準偏差と
の関連において調べる。この調査を全部分画像において
行い、閾値生成物体検出・背景除去手段304は、所定
の計算手順に基づいて背景と検出対象物体とを識別す
る。例えば、平均値から予め与えられた定数倍した標準
偏差を足すことで得た、第二の閾値を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像から背景を取
り除いて物体を得る物体検出・背景除去方法、装置およ
びプログラムを記録した記録媒体に属し、特に、ほぼ一
様な背景を持つ画像から物体を得る物体検出・背景除去
方法、装置およびプログラムを記録した記録媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、物体検出・背景除去方法、装置お
よびプログラムを記録した記録媒体は一般に、ほぼ一様
な背景を持つ画像から、背景領域を取り除いて撮影され
ている物体を取り出す技術に基づき、様々な応用分野が
ある。図19に処理対象画像の一例を示す。図中の入力
画像信号1には、ほぼ一様な背景領域2中に対象物体3
が撮影されている。背景領域2を取り除き、対象物体3
だけをきれいに取り出すことができれば、コンピュータ
ビジョンの分野において物体認識処理やロボット視覚、
またクロマキー技術などに代わる、画像合成技術などに
応用することができる。
【0003】テレビ番組では、人物を別の背景に合成す
る場面がしばしば放映されている。テレビ局などで頻繁
に用いられている目的の物体を切り出す手法の一つであ
るクロマキーを、文献:「テレビジョン画像除法工学ハ
ンドブック」(テレビジョン学会、pp.704、19
90年)に従って説明する。
【0004】背景を除去し目的の物体を切り出す手法の
一つを、文献:特願平2−206885号公報の「画像
処理装置」に従って説明する。本文献では処理対象とし
て、背景は中間的な輝度値を持っており、なおかつ切り
出しの対象となる物体は背景よりも明るい領域と、また
は領域の双方から構成されているという画像を想定して
いる。何らかの方法によって設定した閾値を利用し、こ
の閾値を越える輝度値を持つ画素を取り出す閾値処理に
より、背景よりも明るい画素を取り出す。同様に、別に
設定した閾値を利用した閾値処理によって、背景よりも
暗い画素を取り出す。以上2つの閾値処理の結果を合成
することにより、物体全体を切り出すことができるとし
ている。
【0005】また背景から取り出した対象物体から、重
心位置や面積などの特徴量を安定に計算する手法の一つ
を、文献:特公平4−116778号公報の「画像処理
方法」を従って説明する。一般に背景にはシェーディン
グと呼ばれる緩やかな輝度値の勾配が存在したり、物体
の輝度値も様々であったり変動していたりすることが多
い。このような場合には一種類の閾値で背景と物体との
境界を、全域に渡って正確に検出することは困難であ
る。そこで本文献では、対象物体を確実に検出できる閾
値と、背景領域を確実に検出できる閾値の二つを、ユー
ザがインタラクティブに設定して二値化するとともに、
二つの閾値の中間値を持つ画素については中間値に応じ
た値を割り当てている。これにより境界が正確に求める
ことができなくとも、対象物体の重心位置をより安定に
求めることができるとしている。
【0006】他の二値化手法を、文献:「画像解析バン
ドブック」(高木幹夫・下田陽久監修、東京大学出版
会、pp502-505 、1991年) から引用して説明する。
【0007】これまで紹介した手法では画面全域に対し
て適用される閾値を、ユーザが処理結果画像を眺めなが
らインタラクティブに設定するなど、適当な方法で決定
していた。閾値の自動決定方法は、本文献にあるように
pタイル法や大津の方法、Kittler の方法などが提案さ
れている。例えば大津の方法は判別分析法とも呼ばれ、
画像の濃度ヒストグラムが二つの正規分布の和で構成さ
れていると仮定したときに、両者を最も良く分離する閾
値を求めている手法である。このとき同時に、二つの分
布がどのくらい分離できているかや、ヒストグラムの双
峰性が高いかの尺度として用いることができる分離度も
計算することができる。すなわちこの分離度は、求めた
閾値が適当なものかどうかの判定尺度として利用でき
る。しかし先ほど述べたように、一般に背景にはシェー
ディングが存在するために、画面全体に同一の閾値を設
定する二値化手法には限界がある。そこで動的閾値処理
という、各画素ごとに最適閾値を計算する方法がある。
同文献によると、動的閾値処理は移動平均法・部分画像
分割法の二つに分類される。
【0008】移動平均法とは、ある画素の輝度値を二値
化する際に、その近傍を含む部分画像における平均値を
求めて閾値とする簡単な手法である。また部分画像分割
法は全画面を複数の部分画像に分割して、各部分画像毎
に最適閾値を自動決定する。決定した閾値をなだらかに
接続し、全画面に渡って閾値面を構成することによっ
て、画像を二値化する手法である。
【0009】部分画像分割法の一例を同文献を用いて説
明する。画像を小領域部分画像にまず分割する。図20
に模式図を示した。図19に示した入力画像信号1が入
力されたとき、この入力画像を図20に示したようにお
互い重なり合うようにして部分画像信号4、5、6、
7、8などと分割してゆく。各部分画像信号内において
大津の二値化法を適用し、この位置での閾値とその分離
度を計算する。分離度が予め設定した値よりも高くなっ
た部分画像では、背景と対象物体の両方が含まれており
適正な閾値が得られたと判断する。この適正な閾値を部
分画像の中心位置の画素での閾値として採用し、他の画
素位置では滑らかに接続することで画面全体の閾値面を
決定する。以上の手続きによって、画面全体にわたって
適正な閾値を求めることができ、シェーディングなどが
存在する場合でも良い二値化結果を得ることができると
している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】クロマキー技術は、特
殊な色をなす背景を予め用意しなければならないこと、
背景色と同色の服などの利用ができないことと二つの問
題点がある。文献:特願平2−206885号公報の手
法では、対象物体は背景よりも必ず明るいか、暗いかど
ちらかの輝度値として撮影されていなければならないた
めに、対象物体が背景と良く似た輝度値をとる場合には
適用できない。文献:特公平4−116778号公報の
手法は、もともと背景と対象物体との境界を精密に求め
ることを意図していないために、正確な境界線が必要な
場面では利用することができない。
【0011】以上の画面全体に一つの閾値を適用する手
法では、背景にシェーディングが存在したり物体の輝度
値または色が単純でない場合には、文献:特公平4−1
16778号公報や文献:「画素位置解析ハンドブッ
ク」の中で言及されているように、満足できる境界線を
得ることが困難である場合が多い。
【0012】このような場合に適用することを目的とし
た動的閾値処理である移動平均法や部分画像分割法で
は、結局画素位置中に一種類の輝度値あるいは色で構成
されている背景と物体がそれぞれ撮影されている、とい
う前提がある。そのため対象物体が複数の輝度値あるい
は色から構成されている場合には適用できない。例えば
新聞紙面の政治欄やスポーツ欄には、多くの人物の顔写
真が同一の背景を持ち、同じような顔の位置・大きさと
なるように揃えて掲載されることがある。このような紙
面を編集する場合、もともとの顔写真は、それぞれ異な
る背景や大きさで撮影されているために、オリジナルの
背景を輪郭まで精密に取り除いておく必要がある。背景
はほとんどの場合一様ではあるが、シェーディングが存
在することや、人物の髪や肌の色、更に人物の服装が画
一的でないため、予め予測することができない。特に白
っぽい背景とカッターシャツとの間の分離は難しく、従
来法では人物像を輪郭まで正確に自動検出することは非
常に困難である。そこで現在は、熟練者が手作業で背景
を取り除く作業を行っている。
【0013】即ち、ほぼ一様ではあるがシェーディング
などが存在する背景のもとで撮影された、単一あるいは
複数の輝度や色からなる物体や、背景と非常に近い輝度
・色をなしている物体を、人手を介さずに輪郭まで精密
に検出することは、非常に困難である問題点を伴う。
【0014】本発明は、輪郭まで精密且つ高精度に物体
の自動検出を可能とする物体検出・背景除去方法、装置
およびプログラムを記録した記録媒体を提供することを
目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明の物体検出・背景除去方法
は、背景と検出対象の物体とから構成されている画像を
入力画像とする画像入力工程と、この入力画像を部分画
像へ分割して背景のみを含む部分画像を選択する背景の
み部分画像選択工程と、この背景を含む部分画像をもと
にして入力画像上での背景を推定する背景推定工程と、
この推定した背景と入力画像とを比較する比較工程とを
有し、検出対象の物体を抽出することを特徴としてい
る。
【0016】請求項2に記載の発明の物体検出・背景除
去方法は、略一様な背景と検出対象の物体とから構成さ
れている画像を入力画像とする画像入力工程と、この入
力画像を部分画像へ分割してこの各部分画像毎に統計量
を計算する統計量計算工程と、この計算した統計量をも
とに背景のみを含む部分画像を選択する背景のみ部分画
像選択工程と、背景のみを含む部分画像の統計量から画
面全体における統計量を推定する統計量推定工程と、こ
の推定した統計量から画面全体での閾値を決定する閾値
決定工程と、この決定した画面全体での閾値と入力画像
とを比較する比較工程とを有し、検出対象の物体を抽出
することを特徴とする。
【0017】上記の統計量計算工程は、入力画像を部分
画像へ分割する部分画像分割工程と、この分割された部
分画像の所定の特性値の平均値・標準偏差を計算する平
均値・標準偏差計算工程とを有し、所定の特性値は、輝
度/色情報/エッジ情報の少なくとも1つである、こと
とするとよい。
【0018】請求項4記載の物体検出・背景除去方法に
おいて、部分画像選択工程は、所定の特性値の標準偏差
が最も小さな部分画像を背景のみを含む確度が高い部分
画像であるとし、他の部分画像における所定の特性値の
標準偏差を背景のみを含む確度が高い部分画像と比較
し、この比較の差が所定の閾値以下である部分画像を背
景のみを含む部分画像であるとするとよい。
【0019】請求項5記載の物体検出・背景除去方法に
おいて、部分画像選択工程は、所定の特性値の標準偏差
が小さな順に指定した数の部分画像を選択し、背景のみ
を含む確度が高い部分画像であるとし、部分画像選択工
程は、予め指示された所定の特性値の標準偏差に最も近
い値を持つ部分画像を選択し、背景のみを含む所定の特
性値が高い部分画像であるとし、部分画像選択工程は、
予め指示された所定の特性値の標準偏差に近い順に指定
した数だけ部分画像を選択し、背景のみを含む所定の特
性値が高い部分画像であるとし、部分画像選択工程は、
予め指示された所定の特性値の平均と標準偏差に最も近
い値を持つ部分画像を背景のみを含む確度が高い部分画
像であるとし、部分画像選択工程は、予め指示された所
定の特性値の平均と標準偏差に近い順に指定した数の部
分画像を選択し、背景のみを含む確度が高い部分画像で
あるとするとし、部分画像選択工程は、背景のみを含む
確度が高い部分画像を予め指示された単一もしくは複数
の部分画像であるとするとよい。
【0020】請求項5から9の何れか1項に記載の物体
検出・背景除去方法において、部分画像選択工程は、背
景のみを含む確度が高い部分画像を予め指示された領域
にふくまれる部分画像から選択し、または、背景のみを
含む確度が高い部分画像を、予め指示された複数の領域
に含まれる部分画像からそれぞれ選択する、とよい。
【0021】請求項2記載の物体検出・背景除去方法に
おいて、統計量計算工程は、入力画像を部分画像へと分
割する部分画像分割工程と、部分画像の所定の特性値の
平均値・標準偏差から歪度を計算する平均値・標準偏差
計算工程とを有するとよい。
【0022】請求項14記載の物体検出・背景除去方法
において、部分画像選択工程は、所定の特性値の歪度の
絶対値が閾値以下である部分画像のうち、所定の特性値
の標準偏差が最も小さい背景のみを含む確度が高い部分
画像であるとし、他の部分画像において、所定の特性値
の歪度の絶対値が閾値以下であり、所定の特性値の標準
偏差がこの背景のみを含む確度が高い部分画像と比較し
たとき差が閾値以下である部分画像を、背景のみを含む
部分画像であるとするとよい。
【0023】請求項15記載の物体検出・背景除去方法
において、部分画像選択工程は、所定の特性値の歪度の
絶対値が閾値以下である部分画像を背景のみを含む確度
が高い部分画像であるとし、所定の特性値の歪度の絶対
値が閾値以下である部分画像のうち、標準偏差が小さな
順に指定した数の部分画像を選択し、背景のみを含む確
度が高い部分画像である、予め指示された所定の特性値
の標準偏差に最も近い値を持つ部分画像を選択し、背景
のみを含む確度が高い部分画像である、予め指示された
所定の特性値の標準偏差に最も近い順に、指定した数だ
け部分画像を選択し、背景のみを含む確度が高い部分画
像である、予め指示された所定の特性値の標準偏差に最
も近い値を持つ部分画像を選択し、背景のみを含む確度
が高い部分画像である、予め指示された所定の特性値の
平均と標準偏差に最も近い順に、指定した数だけ部分画
像を選択し、背景のみを含む確度が高い部分画像であ
る、の何れかとし、予め指示された複数の領域に含まれ
る部分画像毎に、背景のみを含む確度が予め与えられて
おり、所定の特性値の歪度の絶対値が閾値以下である部
分画像のうち、背景のみを含む確度が最も高いものを、
背景のみを含む確度が高い部分画像である、または、そ
れぞれ背景のみを含む確度が予め与えられており、所定
の特性値の歪度の絶対値が閾値以下である部分画像のう
ち、背景のみを含む確度が最も高いものを各領域から選
択し、背景のみを含む確度が高い部分画像であるとする
とよい。
【0024】請求項15から21の何れか1項に記載の
物体検出・背景除去方法において、部分画像選択工程
は、背景のみを含む確度が高い部分画像は予め指示され
た領域に含まれる部分画像から選択し、または、背景の
みを含む確度が高い部分画像は予め指示された複数の領
域に含まれる部分画像からそれぞれ選択する、とよい。
【0025】請求項2から24の何れか1項に記載の物
体検出・背景除去方法において、統計量推定工程は、背
景のみを含む部分画像の所定の特性値の平均値と標準偏
差を利用して、全画面にわたる背景としての所定の特性
値の平均値と標準偏差を推定するとよい。
【0026】請求項24記載の物体検出・背景除去方法
において、統計量推定工程は、背景以外を含む部分画像
における、背景としての所定の特性値の平均値と標準偏
差を推定するとき、近傍に位置する背景のみを含む部分
画像の所定の特性値の平均値と標準偏差と、同近傍の既
に推定済みである背景以外を含む部分画像の所定の特性
値の平均値と標準偏差が存在する場合は、それぞれを平
均することにより推定し、存在しない場合は別の背景以
外を含む部分画像における所定の特性値の平均値と標準
偏差を推定し、背景の所定の特性値の平均値と標準偏差
の推定処理を、全ての背景以外を含む部分画像における
背景の所定の特性値の平均値と標準偏差が推定できるま
で繰り返すとよい。
【0027】請求項24記載の物体検出・背景除去方法
において、統計量推定工程は、背景以外を含む部分画像
の重心位置を計算して物体重心位置とし、各部分画像と
物体重心位置との距離を全て計算し、背景以外を含む部
分画像における背景としての所定の特性値の平均値と標
準偏差を推定するとき、背景以外を含む部分画像と物体
重心位置との間の距離よりも遠くに位置し、かつ近傍に
位置する背景のみを含む部分画像の所定の特性値の平均
値と標準偏差と、同位置する既に推定済みである背景以
外を含む部分画像の所定の特性値の平均値と標準偏差が
一つでも存在する場合は、それぞれを平均することによ
り推定し、存しない場合は別の背景以外を含む部分画像
における所定の特性値の平均値と標準偏差を推定し、背
景の所定の特性値の平均値と標準偏差の推定処理を、全
ての背景以外を含む部分画像における背景の所定の特性
値の平均値と標準偏差が推定できるまで繰り返す、とよ
い。
【0028】請求項25記載の物体検出・背景除去方法
において、統計量推定工程は、画像上の各部分画像につ
いてそれぞれ固有の近傍関係が与えられており、また、
背景のみを含む部分画像における所定の特性値の平均値
と標準偏差を、この部分画像の中央画素位置における背
景の所定の特性値の平均値と標準偏差とし、画像上の各
画素における背景としての所定の特性値の平均値と標準
偏差を推定するときに、画素位置と背景のみを含む部分
画像の中央画素との間の距離を全て計算し、この背景の
みを含む部分画像の中央画素位置における背景の所定の
特性値の平均値と標準偏差を、対応する距離に応じて重
み付けすることにより、画素位置における背景の所定の
特性値の平均値と標準偏差の推定を行う、とするとよ
い。
【0029】請求項25記載の物体検出・背景除去方法
において、統計量推定工程は、背景のみを含む部分画像
の重心位置を計算して、物体重心位置とし、画像上の各
画素における背景としての所定の特性値の平均値と標準
偏差を推定するときに、この画素と物体重心位置を結ぶ
直線を考え、この画素から物体重心位置の反対側に位置
する半直線を考え、この直線にこの背景のみを含む部分
画像の中央画素から垂線を降ろし、交わる位置がこの半
直線に位置するこの背景のみを含む部分画像の中央画素
を全て選び、この画素と、この選択された背景のみを含
む部分画像の中央画素位置との間の距離を計算し、この
選択された背景のみを含む部分画像における中央画素位
置の背景の所定の特性値の平均値と標準偏差をこの距離
に応じて重み付け平均することにより、この画像上の画
素位置における背景の所定の特性値の平均値と標準偏差
の推定を行うとよい。
【0030】請求項27または30に記載の物体検出・
背景除去方法において、統計量推定工程は、予め物体の
重心となる物体重心位置が与えられているとよい。
【0031】請求項2から31の何れか1項に記載の物
体検出・背景除去方法において、比較工程での検出対象
物体のみを取り出しは、各画素位置において閾値処理を
行うときに、予め制御呈した定数と推定した背景の所定
の特性値の標準偏差とかけあわせ、推定した背景の所定
の特性値の平均値からこのかけあわせた値を引いた閾値
を計算して第一の閾値とし、同様に予め設定した定数と
推定した背景の所定の特性値の標準偏差とをかけあわ
せ、推定した背景の平均値へこのかけあわせた値を足し
あわせて閾値を計算して第二の閾値とし、この画素位置
の所定の特性値値が第一の閾値よりも大きくて、かつ第
二の閾値より小さな場合に、この画素は背景であると
し、全画素に渡って同様な処理を施すことで、背景を取
り除き物体を取り出すとよい。
【0032】請求項32に記載の物体検出・背景除去方
法において、比較工程での検出対象物体のみを取り出し
は、全画素に渡って閾値処理を行ない、互いに連結して
いる領域を背景の候補となる領域として検出し、この背
景の候補領域の中で、背景のみを含む確度が高い部分画
像をもっとも多く含む、または、背景のみを含む部分画
像をもっとも多く含むものを背景領域とすることで、背
景を取り除き物体を取り出す、あるいは、背景以外を含
む部分画像をもっとも少なく含むものを背景領域とする
ことで、背景以外を含む部分画像をもっとも少なく含む
ものを背景領域とすることで、背景を取り除き物体を取
り出す、とよい。
【0033】請求項36記載の発明の物体検出・背景除
去装置は、入力画像を部分画像へ分割処理してこの部分
画像の所定の特性値の平均値と標準偏差とを計算する部
分画像統計量計算手段と、部分画像の中で最も標準偏差
が小さな部分画像を背景のみを含む確度が高い部分画像
であるとし、この部分画像とその他の部分画像における
所定の特性値の標準偏差を比較し、標準偏差との差が閾
値以下である標準偏差を持つ部分画像を背景のみを含む
部分画像であると判定する背景部分画像選択手段と、背
景のみを含む部分画像における平均値と標準偏差とその
他の部分画像における推定された背景としての平均値と
標準偏差と、さらに背景以外を含む部分画像とこの部分
画像の近傍に位置する背景のみを含む部分画像における
平均値と標準偏差と、その他の部分画像における推定さ
れた背景としての平均値と標準偏差とを調べる背景統計
量推定手段と、全部分画像における平均値と標準偏差と
を用いて、物体を検出し背景を除去するために、平均値
から予め与えられた定数倍した標準偏差を足すことで第
二の閾値を求め、これを全画面に渡って計算して出力
し、この二つの閾値を用いて閾値内に入った画素は背景
であるとし、それ以外を検出対象物体であるとする閾値
生成物体検出・背景除去手段とを有する、とよい。
【0034】請求項37記載の発明の物体検出・背景除
去装置は、ほぼ一様な背景と検出対象の物体とから構成
されている画像を入力とし、部分画像統計量計算手段
と、背景部分画像選択手段と、背景統計量推定手段と、
それに閾値生成物体検出・背景除去手段とから構成され
ており、部分画像統計量計算手段は、入力画像を部分画
像へと分割施すする部分画像分割手段と、この部分画像
信号を入力とし、各部分画像毎に所定の特性値の平均値
と標準偏差を計算して出力する平均値・標準偏差計算手
段と、この部分画像の所定の特性値の平均値と標準偏差
を入力として、各部分画像の所定の特性値の平均値と標
準偏差を記憶し随時出力する部分画像統計量記憶手段と
を有しており、背景部分画像選択手段は、部分画像の所
定の特性値の平均値と標準偏差を入力として、部分画像
の中で最も所定の特性値の標準偏差が小さな部分画像
を、背景のみを含む確度が高い部分画像であるとして出
力する最小標準偏差基準背景のみ部分画像選択手段と、
この背景のみを含む確度が高い部分画像と、その他の部
分画像における所定の特性値の標準偏差を比較し、この
背景のみを含む確度が高い部分画像の所定の特性値の標
準偏差との差が閾値以下である標準偏差を持つ部分画像
を、背景のみを含む部分画像であると判定して出力す
る、背景のみ部分画像選択手段と、この背景のみを含む
部分画像の位置とその部分画像の所定の特性値の平均値
と標準偏差を記憶し随時出力する背景のみ部分画像統計
量記憶手段とを有するとよい。
【0035】また、背景統計量推定手段は、背景以外を
含む部分画像を調べる指令が来たとき、背景のみを含む
部分画像における所定の特性値の平均値と標準偏差と、
その他の部分画像における推定された背景としての所定
の特性値の平均値と標準偏差を調べ、背景としての所定
の特性値の平均値と標準偏差の推定値が存在しない部分
画像が存在したらこの部分画像を出力し、全ての部分画
像について背景としての所定の特性値の平均値と標準偏
差が推定された場合、物体検出・背景除去のための閾値
を生成するよう指令を出す、背景以外部分画像選択手段
と、背景以外を含む部分画像と、この部分画像の近傍に
位置する背景のみを含む部分画像における所定の特性値
の平均値と標準偏差と、その他の部分画像における推定
された背景としての所定の特性値の平均値と標準偏差を
調べ、近傍に一つでも所定の特性値の平均値と標準偏差
が推定された部分画像が存在する場合、この背景以外を
含む部分画像の平均値と標準偏差を推定するよう指令を
出す、近傍背景のみ部分画像存在判定手段と、この背景
以外を含む部分画像における所定の特性値の平均値と標
準偏差を推定する指令を受けると、近傍の背景のみを含
む部分画像の所定の特性値の平均値と標準偏差を平均値
を平均することにより推定して出力し、同時に次の部分
画像を選択するよう推定部分画像選択指令信号を出力す
る、平均値・標準偏差内外挿手段と、この推定された所
定の特性値の平均値と標準偏差を記憶し随時出力する推
定統計量記憶手段とを有するとよい。
【0036】さらに、閾値生成物体検出・背景除去手段
は、全ての部分画像における所定の特性値の平均値と標
準偏差が揃ったので閾値を計算する指令が入ると、全部
分画像における所定の特性値の平均値と標準偏差を用い
て、物体を検出し背景を除去するために、平均値から予
め与えられた定数倍した標準偏差を足すことで第二の閾
値を求め、これを全画面に渡って計算して出力する、閾
値生成手段と、この二つの閾値を用いて閾値内に入った
画素は背景であるとし、それ以外を検出対象物体である
とする閾値処理手段を有する、とするとよい。
【0037】請求項36または37記載の物体検出・背
景除去装置において、所定の特性値は、輝度/色情報/
エッジ情報の少なくとも1つである、とするとよい。
【0038】請求項38記載の物体検出・背景除去装置
において、背景部分画像選択手段は、部分画像の所定の
特性値の平均値と標準偏差を入力として、部分画像の中
で所定の特性値の標準偏差が小さな順に指定した数の部
分画像を、背景のみを含む確度が高い部分画像であると
して出力する昇順標準偏差基準背景のみ部分画像選択手
段と、この背景のみを含む確度が高い部分画像と、その
他の部分画像における所定の特性値の標準偏差を比較
し、この背景のみを含む確度が高い部分画像の所定の特
性値の標準偏差との差が閾値以下である標準偏差を持つ
部分画像を、背景のみを含む部分画像であると判定して
出力する、背景のみ部分画像の所定の特性値選択手段
と、この背景のみを含む部分画像の位置とその部分画像
の所定の特性値の平均値と標準偏差を記憶し随時出力す
る背景のみ部分画像統計量記憶手段とを有する、とよ
い。
【0039】請求項38記載の物体検出・背景除去装置
において、背景部分画像選択手段は、予め指示された所
定の特性値の標準偏差に最も近い値を持つ部分画像を選
びだして出力する、標準偏差基準背景のみ部分画像選択
手段と、この背景のみを含む確度が高い部分画像と、そ
の他の部分画像における所定の特性値の標準偏差を比較
し、この背景のみを含む確度が高い部分画像の所定の特
性値の標準偏差との差が閾値以下である標準偏差を持つ
部分画像を、背景のみを含む部分画像であると判定して
出力する、背景のみ部分画像選択手段と、この背景のみ
を含む部分画像の位置とその部分画像の所定の特性値の
平均値と標準偏差を記憶し随時出力する背景のみ部分画
像統計量記憶手段とを有する、とよい。
【0040】請求項38記載の物体検出・背景除去装置
において、外形部分画像選択手段は、予め指示された所
定の特性値の標準偏差に近い順に指定した数の部分画像
を背景のみを含む所定の特性値が高い部分画像であると
して出力する標準偏差基準背景のみ部分画像選択手段
と、この背景のみを含む確度が高い部分画像と、その他
の部分画像における所定の特性値の標準偏差を比較し、
この背景のみを含む確度が高い部分画像の所定の特性値
の標準偏差との差が閾値以下である標準偏差を持つ部分
画像を、背景のみを含む部分画像であると判定して出力
する、背景のみ部分画像選択手段と、この背景のみを含
む部分画像の位置とその部分画像の所定の特性値の平均
値と標準偏差を記憶し随時出力する背景のみ部分画像統
計量記憶手段とを有する、とよい。
【0041】請求項38記載の物体検出・背景除去装置
において、背景部分画像選択手段は、予め指示された所
定の特性値の平均値と標準偏差に最も近い値を持つ部分
画像を背景のみを含む確度が高い部分画像であるとして
出力する、平均・標準偏差基準背景のみ部分画像選択手
段と、この背景のみを含む確度が高い部分画像と、その
他の部分画像における所定の特性値の標準偏差を比較
し、この背景のみを含む確度が高い部分画像の所定の特
性値の標準偏差との差が閾値以下である標準偏差を持つ
部分画像を、背景のみを含む部分画像であると判定して
出力する、背景のみ部分画像選択手段と、この背景のみ
を含む部分画像の位置とその部分画像の所定の特性値の
平均値と標準偏差を記憶し随時出力する背景のみ部分画
像統計量記憶手段とを有する、とよい。
【0042】請求項38記載の物体検出・背景除去装置
において、背景部分画像選択手段は、予め指示された所
定の特性値の平均値と標準偏差に近い順に指定した数の
部分画像を背景のみを含む確度が高い部分画像であると
して出力する、平均・標準偏差基準背景のみ部分画像選
択手段と、この背景のみを含む確度が高い部分画像と、
その他の部分画像における所定の特性値の標準偏差を比
較し、この背景のみを含む確度が高い部分画像に所定の
特性値の標準偏差との差が閾値以下である標準偏差を持
つ部分画像を、背景のみを含む部分画像であると判定し
て出力する、背景のみ部分画像選択手段と、この背景の
みを含む部分画像の位置とその部分画像の所定の特性値
の平均値と標準偏差を記憶し随時出力する背景のみ部分
画像統計量記憶手段とを有する、とよい。
【0043】請求項38から43の何れか1項に記載の
物体検出・背景除去装置において、背景部分画像選択手
段は、背景のみを含む確度が高い部分画像は予め指示さ
れた領域に含まれる部分画像から選択し、または、背景
のみを含む確度が高い部分画像は予め指示された複数の
領域に含まれる部分画像からそれぞれ選択する、とよ
い。
【0044】請求項46に記載の発明の物体検出・背景
除去装置は、ほぼ一様な背景と検出対象の物体とから構
成されている画像を入力とし、、部分画像統計量計算手
段と、背景部分画像選択手段と、背景統計量推定手段
と、それに閾値生成物体検出・背景除去手段の、4つの
手段から構成されており、部分画像統計量計算手段は、
入力画像を部分画像へと分割出力する部分画像分割手段
と、この部分画像信号を入力とし、各部分画像毎に所定
の特性値の平均値と標準偏差、歪度を計算して出力する
平均値・標準偏差・歪度計算手段と、この部分画像の所
定の特性値の平均値と標準偏差、歪度を入力として、各
部分画像の所定の特性値の平均値と標準偏差、歪度を記
憶し随時出力する部分画像統計量記憶手段とを有してお
り、背景部分画像選択手段は、部分画像の所定の特性値
の平均値と標準偏差、歪度を入力として、部分画像の中
で歪度の絶対値が予め与えられた閾値以下であり、最も
所定の特性値の標準偏差が小さな部分画像を、背景のみ
を含む確度が高い部分画像であるとして出力する歪度閾
値・最小標準偏差基準背景のみ部分画像選択手段と、こ
の背景のみを含む確度が高い部分画像と、その他の部分
画像における所定の特性値の標準偏差との差が閾値以下
である標準偏差を持ち、なおかつ歪度の絶対値が予め与
えられた閾値以下である部分画像を、背景のみを含む部
分画像であると判定して出力する、背景のみ部分画像選
択手段と、この背景のみを含む部分画像の位置とその部
分画像の所定の特性値の平均値と標準偏差を記憶し随時
出力す背景のみ部分画像統計量記憶手段とを有するとよ
い。
【0045】背景統計量推定手段は、背景以外を含む部
分画像を調べる指令が来たとき、背景のみを含む部分画
像の所定の特性値の平均値と標準偏差と、その他の部分
画像の推定された背景としての所定の特性値の平均値と
標準偏差を調べ、まだ背景としての所定の特性値の平均
値と標準偏差が推定されていない部分画像が存在したら
この部分画像を出力し、全ての部分画像について背景と
しての所定の特性値の平均値と標準偏差が指定されてい
た場合、物体検出・背景除去のための閾値を生成するよ
う指令を出す、背景以外部分画像選択手段と、背景以外
を含む部分画像と、この部分画像の近傍に位置する背景
のみを含む部分画像の所定の特性値の平均値と標準偏差
と、その他の部分画像の推定された背景としての所定の
特性値の平均値と標準偏差を調べ、近傍に一つでも所定
の特性値の平均値と標準偏差が推定された部分画像が存
在する場合、この背景以外を含む部分画像の所定の特性
値の平均値と標準偏差を推定するよう指令を出し、それ
以外の場合は次に部分画像を選択するよう指令を出す、
近傍背景のみ部分画像存在判定手段と、この背景以外を
含む部分画像における所定の特性値の平均値と標準偏差
を推定する指令を受けると、近傍の背景のみを含む部分
画像の所定の特性値の平均値と標準偏差と、近傍の部分
画像の推定された背景としての所定の特性値の平均値と
標準偏差を平均することにより推定して出力し、同時に
次の部分画像を選択するよう推定部分画像選択指令信号
を出力する、平均値・標準偏差内外挿手段と、この推定
された所定の特性値の平均値と標準偏差を記憶し随時出
力する推定統計量記憶手段とを有するとよい。
【0046】閾値生成物体検出・背景除去手段は、全て
の部分画像における背景としての所定の特性値の平均値
と標準偏差が推定されたので閾値を計算する指令が入る
と、全部分画像における推定された背景としての所定の
特性値の平均値と標準偏差を用いて、物体を検出し背景
を除去するために、平均値から予め与えられた定数倍し
た標準偏差を引くことで第一の閾値を求め、平均値から
別に予め与えられた定数倍した標準偏差を足すことで第
二の閾値を求め、これを全画面に渡って計算して出力す
る、閾値生成手段と、この二つの閾値を用いて閾値内に
入った画素は背景であるとし、それ以外を検出対象物体
であるとする閾値処理手段とを有する、とよい。
【0047】請求項46記載の物体検出・背景除去装置
において、背景部分画像選択手段は、部分画像の所定の
特性値の平均値と標準偏差、歪度を入力として、部分画
像の中で歪度の絶対値が予め与えられた閾値以下である
部分画像を、背景のみを含む確度が高い部分画像である
として出力する歪度閾値背景のみ部分画像選択手段と、
この背景のみを含む確度が高い部分画像と、その他の部
分画像における所定の特性値の標準偏差を比較し、背景
のみを含む確度が高い部分画像の所定の特性値の標準偏
差との差が閾値以下である標準偏差を持ち、なおかつ歪
度の絶対値が予め与えられた閾値以下である部分画像
を、背景のみを含む部分画像であると判定して出力する
背景のみ部分画像選択手段と、背景のみを含む部分画像
の位置とその部分画像の所定の特性値の平均値と標準偏
差を記憶し随時出力する背景のみ部分画像統計量記憶手
段とを有するとよい。
【0048】請求項46記載の物体検出・背景除去装置
において、背景部分画像選択手段は、部分画像の所定の
特性値の平均値と標準偏差、歪度を入力として、部分画
像の中で歪度の絶対値が予め与えられた閾値以下であ
り、所定の特性値の標準偏差が小さな順に指定した数の
部分画像を、背景のみを含む確度が高い部分画像である
として出力する歪度閾値・昇順標準偏差基準背景のみ部
分画像選択手段と、この背景のみを含む確度が高い部分
画像と、その他の部分画像における所定の特性値の標準
偏差を比較し、背景のみを含む確度が高い部分画像の所
定の特性値の標準偏差との差が閾値以下である標準偏差
を持ち、なおかつ歪度の絶対値が予め与えられた閾値以
下である部分画像を、背景のみを含む部分画像であると
判定して出力する背景のみ部分画像選択手段と、背景の
みを含む部分画像の位置とその部分画像の所定の特性値
の平均値と標準偏差とを記憶し随時出力する背景のみ部
分画像統計記憶手段とを有するとよい。
【0049】請求項46記載の物体検出・背景除去装置
において、背景部分画像選択手段は、部分画像の所定の
特性値の平均値と標準偏差、歪度を入力として、部分画
像の中で歪度の絶対値が予め与えられた閾値以下であ
り、予め指示された所定の特性値の標準偏差に最も近い
値を持つ部分画像を、背景のみを含む確度が高い部分画
像であるとして出力する歪度閾値・標準偏差基準背景の
み部分画像選択手段と、この背景のみを含む確度が高い
部分画像と、その他の部分画像における所定の特性値の
標準偏差を比較し、この背景のみを含む確度が高い部分
画像の所定の特性値の標準偏差との差が閾値以下である
標準偏差を持ち、なおかつ歪度の絶対値が予め与えられ
た閾値以下である部分画像を、背景のみを含む部分画像
であると判定して出力する、背景のみ部分画像選択手段
と、この背景のみを含む部分画像の位置とその部分画像
の所定の特性値の平均値と標準偏差を記憶し随時出力す
る背景のみ部分画像統計量記憶手段とを有する、とよ
い。
【0050】請求項46記載の物体検出・背景除去装置
において、背景部分画像選択手段は、部分画像の所定の
特性値の平均値と標準偏差、歪度を入力として、部分画
像の中で歪度の絶対値が予め与えられた閾値以下であ
り、予め指示された所定の特性値の標準偏差に近い順
に、指定した数だけ部分画像を、背景除去のみを含む確
度が高い部分画像であるとして出力する歪度閾値・標準
偏差基準背景のみ部分画像選択手段と、この背景のみを
含む確度が高い部分画像と、その他の部分画像における
所定の特性値の標準偏差を比較し、この背景のみを含む
確度が高い部分画像の所定の特性値の標準偏差との差が
閾値以下である標準偏差を持ち、なおかつ歪度の絶対値
が予め与えられた閾値以下である部分画像を、背景のみ
を含む部分画像であると判定して出力する背景のみ部分
画像選択手段と、この背景のみを含む部分画像の位置と
その部分画像の所定の特性値の平均値と標準偏差を記憶
し随時出力する背景のみ部分画像統計量記憶手段とを有
する、とよい。
【0051】請求項46記載の物体検出・背景除去装置
において、背景部分画像選択手段は、部分画像の所定の
特性値の平均値と標準偏差、歪度を入力として、部分画
像の中で歪度の絶対値が予め与えられた閾値以下であ
り、予め指示された所定の特性値の平均と標準偏差に最
も近い値を持つ部分画像を、背景のみを含む確度が高い
部分画像であるとして出力する歪度閾値・平均・標準偏
差基準背景のみ部分画像選択手段と、この背景のみを含
む確度が高い部分画像と、その他の部分画像における所
定の特性値の標準偏差を比較し、この背景のみを含む確
度が高い部分画像の所定の特性値の標準偏差との差が閾
値以下である標準偏差を持ち、なおかつ歪度の絶対値が
予め与えられた閾値以下である部分画像を、背景のみを
含む部分画像であると判定して出力する、背景のみ部分
画像選択手段と、この背景のみを含む部分画像の位置と
その部分画像の所定の特性値の平均値と標準偏差を記憶
し随時出力する背景のみ部分画像統計量記憶手段とを有
する、とよい。
【0052】請求項46記載の物体検出・背景除去装置
において、背景部分画像選択手段は、部分画像の所定の
特性値の平均値と標準偏差、歪度を入力として、部分画
像の中で歪度の絶対値が予め与えられた閾値以下であ
り、予め指示された所定の特性値の平均と標準偏差に近
い順に指定した数の部分画像を、背景のみを含む確度が
高い部分画像であるとして出力する歪度閾値・平均標準
偏差基準背景のみ部分画像選択手段と、この背景のみを
含む確度が高い部分画像と、その他の部分画像における
所定の特性値の標準偏差を比較し、この背景のみを含む
確度が高い部分画像の所定の特性値の標準偏差との差が
閾値以下である標準偏差を持ち、なおかつ歪度の絶対値
が予め与えられた閾値以下である部分画像を、背景のみ
を含む部分画像であると判定して出力する、背景のみ部
分画像選択手段と、この背景のみを含む部分画像の位置
とその部分画像の所定の特性値の平均値と標準偏差を記
憶し随時出力する背景のみ部分画像統計量記憶手段とを
有する、とよい。
【0053】請求項46記載の物体検出・背景除去装置
において、背景部分画像選択手段は、部分画像の所定の
特性値の平均値と標準偏差、歪度と予め指示された領域
中の部分画像毎に与えられた背景のみを含む確度を入力
とし、部分画像の中で歪度の絶対値が予め与えられた閾
値以下であり、背景のみを含む確度が最も高いものを、
背景のみを含む確度が高い部分画像であるとして出力す
る歪度閾値背景のみ部分画像選択手段と、この背景のみ
を含む確度が高い部分画像と、その他の部分画像におけ
る所定の特性値の標準偏差を比較し、背景のみを含む確
度が高い部分画像の所定の特性値の標準偏差との差が閾
値以下である標準偏差を持ち、なおかつ歪度の絶対値が
予め与えられた閾値以下である部分画像を、背景のみを
含む部分画像であると判定して出力する、背景のみ部分
画像選択手段と、この背景のみを含む部分画像の位置と
その部分画像の所定の特性値の平均値と標準偏差を記憶
し随時出力す背景のみ部分画像統計量記憶手段とを有す
る、とよい。
【0054】請求項46記載の物体検出・背景除去装置
において、背景部分画像選択手段は、部分画像の所定の
特性値の平均値と標準偏差、歪度と、予め指示された複
数の領域中におけるそれぞれの部分画像毎に与え等得た
背景のみを含む確度を入力とし、部分画像の中で歪度の
絶対値が予め与えられた閾値以下であり、背景のみを含
む確度が最も高いものを各領域から選択し、背景のみを
含む確度が高い部分画像であるとし出力する歪度閾値背
景のみ部分画像選択手段と、この背景のみを含む確度が
高い部分画像と、その他の部分画像における所定の特性
値の標準偏差を比較し、この背景のみを含む確度が高い
部分画像の所定の特性値の標準偏差との差が閾値以下で
ある標準偏差を持ち、なおかつ歪度の絶対値が予め与え
られた閾値以下である部分画像を、背景のみを含む部分
画像であると判定して出力する、背景のみ部分画像選択
手段と、この背景のみを含む部分画像の位置とその部分
画像の所定の特性値の平均値と標準偏差を記憶し随時出
力する背景のみ部分画像統計量記憶手段とを有する、と
よい。
【0055】請求項46から52の何れか1項に記載の
物体検出・背景除去装置において、背景部分画像選択手
段は、背景以外を含む部分画像を調べる指令が来たと
き、背景のみを含む部分画像の平均値と標準偏差と、そ
の他の推定された部分画像の所定の特性値の平均値と標
準偏差を調べ、まだ背景としての所定の特性値の平均値
と標準偏差が推定されていない部分画像が存在したらこ
の部分画像を出力し、全ての部分画像について背景とし
ての所定の特性値の平均値と標準偏差が推定された場
合、物体検出・背景除去のための閾値を生成するよう指
令を出す、背景以外部分画像選択手段と、背景以外を含
む部分画像と、この部分画像の近傍に位置する背景のみ
を含む部分画像の平均値と標準偏差と、その他の部分画
像の推定された背景としての所定の特性値の平均値と標
準偏差を調べ、近傍に一つでも背景としての所定の特性
値の平均値と標準偏差が推定された部分画像が存在する
場合、この背景以外を含む部分画像の平均値と標準偏差
を推定するよう指令を出す、近傍背景のみ部分画像存在
判定手段と、この背景以外を含む部分画像における所定
の特性値の平均値と標準偏差を推定する指令を受ける
と、近傍の背景のみを含む部分画像の所定の特性値の平
均値と標準偏差と、近傍の推定された部分画像の所定の
特性値の平均値と標準偏差を平均することにより推定し
て出力し、同時に次の部分画像を選択するよう推定部分
画像選択指令信号を出力する、平均値・標準偏差内外挿
手段と、この推定された所定の特性値の平均値と標準偏
差を記憶し随時出力する推定統計量記憶手段とを有して
おり、背景のみを含む確度が高い部分画像は予め指示さ
れた領域に含まれる部分画像から選択する、とよい。
【0056】請求項46から52の何れか1項に記載の
物体検出・背景除去装置において、背景部分画像選択手
段は、背景のみを含む確度が高い部分画像は予め指示さ
れた複数の領域に含まれる部分画像からそれぞれ選択す
る、とよい。
【0057】請求項38から57の何れか1項に記載の
物体検出・背景除去装置において、背景統計量推定手段
は、背景のみを含む部分画像における所定の特性値の平
均値と標準偏差を調べ、所定の特性値の平均値と標準偏
差がない部分画像の位置を調べて重心位置を計算し、検
出対象物体の重心位置として出力する、重心位置計算手
段と、検出対象物体の重心位置を入力として、各部分画
像の中央画素位置とこの重心位置との間の距離を計算し
て出力する、部分画像−重心位置距離計算手段と、背景
以外を含む部分画像を調べる指令が来たとき、背景のみ
を含む部分画像の平均値と標準偏差と、その他の部分画
像の推定された背景としての所定の特性値の平均値と標
準偏差を調べ、まだ背景としての所定の特性値の平均値
と標準偏差が推定されていない部分画像が存在したらこ
の部分画像を出力し、全ての部分画像について背景とし
ての所定の特性値の平均値と標準偏差が推定された場
合、物体検出・背景除去のための閾値を生成するよう指
令を出す、背景以外部分画像選択手段と、背景以外を含
む部分画像と、この部分画像の近傍に位置する背景のみ
を含む部分画像の平均値と標準偏差と、その他の推定さ
れた部分画像の所定の特性値の平均値と標準偏差と、部
分画像と重心位置の間の距離とを入力とし、重心からの
距離がより遠い近傍の部分画像において一つでも背景と
しての所定の特性値の平均値と標準偏差が推定されてい
る場合、この背景以外を含む部分画像の平均値と標準偏
差を推定するよう指令を出し、それ以外の場合は次の部
分画像を選択するよう指令を出す、近傍背景のみ部分画
像存在判定手段と、この背景以外を含む部分画像におけ
る背景としての所定の特性値の平均値と標準偏差を推定
する指令を受けると、近傍の背景のみを含む部分画像の
所定の特性値の平均値と標準偏差と、近傍の部分画像の
推定された背景としての所定の特性値の平均値と標準偏
差を平均することにより推定して出力し、同時に次の部
分画像を選択するよう推定部分画像選択指令信号を出力
する平均値・標準偏差内外挿手段と、この推定された所
定の特性値の平均値と標準偏差を記憶し随時出力する推
定統計量記憶手段とを有する、とよい。
【0058】請求項38から57の何れか1項に記載の
物体検出・背景除去装置において、背景統計量推定手段
は、背景以外を含む部分画像を調べる指令が来たとき、
背景のみを含む部分画像の平均値と標準偏差と、その他
の部分画像の推定された背景としての所定の特性値の平
均値と標準偏差を調べ、まだ背景としての所定の特性値
の平均値と標準偏差が推定されていない部分画像が存在
したらこの部分画像を出力し、全ての部分画像について
背景としての所定の特性値の平均値と標準偏差が推定さ
れた場合、物体検出・背景除去のための閾値を生成する
よう指令を出す、背景以外部分画像選択手段と、背景以
外を含む部分画像と、この部分画像の近傍に位置する背
景のみを含む部分画像の平均値と標準偏差と、その他の
部分画像の推定された背景としての所定の特性値の平均
値と標準偏差を調べ、予め各部分画像毎に与えられた近
傍関係となる部分画像中に一つでも背景としての所定の
特性値の平均値と標準偏差が推定された部分画像が存在
する場合、この背景以外を含む部分画像の平均値と標準
偏差を推定するよう指令を出し、それ以外の場合は次の
部分画像を選択するよう指令を出す、近傍背景のみ部分
画像存在判定手段と、この背景以外を含む部分画像にお
ける背景としての所定の特性値の平均値と標準偏差を推
定する指令を受けると、近傍の背景のみを含む部分画像
の所定の特性値の平均値と標準偏差と、近傍の部分画像
の推定された背景としての所定の特性値の平均値と標準
偏差を平均することにより推定して出力し、同時に次の
部分画像を選択するよう推定部分画像選択指令信号を出
力する、平均値・標準偏差内外挿手段と、この推定され
た所定の特性値の平均値と標準偏差を記憶し随時出力す
る推定統計量記憶手段とを有している、とよい。
【0059】請求項38から57の何れか1項に記載の
物体検出・背景除去装置において、背景統計量推定手段
は、次の画素を調べる指令を受ける毎に順に一つづつ画
素を走査してゆき、注目している画素が背景のみを含む
部分画像の中央画素と一致したとき、この背景のみを含
む部分画像における所定の特性値の平均値と標準偏差を
この画素の統計量であるとし、異なる場合はこの画素位
置を出力し、全ての画素について走査を終えた場合は物
体検出・背景除去のための閾値を生成するよう指令を出
す、背景以外画素選択手段と、注目している画素位置
と、全ての背景のみを含む部分画像の中央画素との間の
距離を計算して出力する背景以外画素距離計算手段と、
背景のみを含む部分画像の所定の特性値の平均値と標準
偏差を、この部分画像の中央画素位置と注目している画
素位置と距離で重み付け平均することにより、この注目
画素位置とにおける背景としての所定の特性値の平均値
と標準偏差を推定して出力し、次の画素を選ぶよう指令
を出す平均値・標準偏差内外挿手段と、推定した背景と
しての所定の特性値の平均値と標準偏差と、背景のみを
含む部分画像の中央画素位置における所定の特性値の平
均値と標準偏差を記憶しておき、随時出力する推定統計
量記憶手段とを有している、とよい。
【0060】請求項38から57の何れか1項に記載の
物体検出・背景除去装置において、背景統計量推定手段
は、背景のみを含む部分画像における所定の特性値の平
均値と標準偏差を調べ、所定の特性値の平均値と標準偏
差がない部分画像の位置を調べて重心位置を計算し、検
出対象物体の重心位置として出力する、重心位置計算手
段と、次の画素を調べる指令を受ける毎に順に一つづつ
画素を走査してゆき、注目している画素が背景のみを含
む部分画像の中央画素と一致したとき、この背景のみを
含む部分画像における所定の特性値の平均値と標準偏差
をこの画素の統計量であるとし、異なる場合はこの画素
位置を出力し、全ての画素について走査を終えた場合は
物体検出・背景除去のための閾値を生成するよう指令を
出す、背景以外画素選択手段と、注目している画素と物
体重心位置を結ぶ直線と、その直線上におけるこの画素
からこの物体重心位置の反対側に位置する半直線を考
え、直線に背景のみを含む部分画像の中央画素から垂線
を降ろし、交わる位置が半直線上に位置する背景だけを
含む部分画像の中央画素を全て選択する、背景のみ部分
画像中央画素選択手段と、注目している画素位置と、選
択された背景のみを含む部分画像の中央画素位置との間
の距離を計算して出力し背景以外画素距離計算手段と、
選択された背景のみを含む部分画像の所定の特性値の平
均値と標準偏差を、この部分画像の中央画素位置と注目
している画素位置との距離で重み付け平均することによ
り、注目画素位置における背景としての所定の特性値の
平均値と標準偏差を推定して出力し、次の画素を選ぶよ
う指令を出す平均値・標準偏差内外挿手段と、推定した
所定の特性値の平均値と標準偏差と、背景のみを含む部
分画像の中央画素位置における所定の特性値の平均値と
標準偏差を記憶しておき、随時出力する推定統計量記憶
手段とを有している、とよい。
【0061】請求項58と61に記載の物体検出・背景
除去装置において、背景統計量推定手段は、重心位置計
算手段を持たず、予め物体の重心となる物体重心位置が
与えられている、とよい。
【0062】請求項38から61の何れか1項に記載の
物体検出・背景除去装置において、閾値生成物体検出・
背景除去手段は、全ての部分画像における背景としての
所定の特性値の平均値と標準偏差が推定されたので閾値
を計算する指令が入ると、全部分画像における背景とし
ての所定の特性値の平均値と標準偏差を用いて、物体を
検出し背景を除去するために、平均値から予め与えられ
た定数倍した標準偏差を引くことで第一の閾値を求め、
平均値から別に予め与えられた定数倍した標準偏差を足
すことで第二の閾値を求め、これを全画面に渡って計算
して出力する、閾値生成手段と、この二つの閾値を用い
て閾値内に入った画素は背景であるとする、閾値処理手
段と、背景と判定された画素から互いに連結している領
域を背景の候補となる領域として検出する、背景候補領
域検出手段と、この背景の候補領域の中で、背景のみを
含む確度が高い部分画像をもっとも多く含むものを背景
領域であるとし、それ以外を対象物体であるとする背景
判定手段とを有する、とよい。
【0063】請求項38から62の何れか1項に記載の
物体検出・背景除去装置において、閾値生成物体検出・
背景除去手段は、全ての部分画像における背景としての
所定の特性値の平均値と標準偏差が推定されたので閾値
を計算する指令が入ると、全部分画像における背景とし
ての所定の特性値の平均値と標準偏差を用いて、物体を
検出し背景を除去するために、平均値から予め与えられ
た定数倍した標準偏差を引くことで第一の閾値を求め、
平均値から別に予め与えられた定数倍した標準偏差を足
すことで第二の閾値を求め、これを全画面に渡って計算
して出力する、閾値生成手段と、この二つの閾値を用い
て閾値内に入った画素は背景であるとする、閾値処理手
段と、背景と判定された画素から互いに連結している領
域を背景の候補となる領域として検出する、背景候補領
域検出手段と、この背景の候補領域の中で、背景のみを
含む部分画像をもっとも多く含むものを背景領域である
とし、それ以外を対象物体であるとする背景判定手段と
を有する、とよい。
【0064】請求項38から62の何れか1項に記載の
物体検出・背景除去装置において、閾値生成物体検出・
背景除去手段は、全ての部分画像における背景としての
所定の特性値の平均値と標準偏差が揃ったので閾値を計
算する指令が入ると、全部分画像における背景としての
所定の特性値の平均値と標準偏差を用いて、物体を検出
し背景を除去するために、平均値から予め与えられ定数
倍した標準偏差を引くことで第一の閾値を求め、平均値
から別に予め与えられた定数倍した標準偏差を足すこと
で第二の閾値を求め、これを全画面に渡って計算して出
力する、閾値生成手段と、この二つの閾値を用いて閾値
内に入った画素は背景であるとする、閾値処理手段と、
背景と判定された画素から互いに連結している領域を背
景の候補となる領域として検出する、背景候補領域検出
手段と、この背景の候補領域の中で、背景以外を含む部
分画像をもっとも少なく含むものを背景領域であると
し、それ以外を対象物体であるとする背景判定手段とを
有する、とよい。
【0065】請求項65に記載の発明の物体検出・背景
除去プログラムを記録した記録媒体は、背景と検出対象
の物体とから構成されている画像を入力画像とする画像
入力ステップと、この入力画像を部分画像へ分割して背
景のみを含む部分画像を選択する背景のみ部分画像選択
ステップと、この背景を含む部分画像をもとにして入力
画像上での背景を推定する背景推定ステップと、この推
定した背景と入力画像とを比較する比較ステップとを有
し、検出対象の物体を抽出することを特徴としている。
【0066】請求項66に記載の物体検出・背景除去プ
ログラムを記録した記録媒体は、略一様な背景と検出対
象の物体とから構成されている画像を入力画像とする画
像入力ステップと、この入力画像を部分画像へ分割して
この各部分画像毎に統計量を計算する統計量計算ステッ
プと、この計算した統計量をもとに背景のみを含む部分
画像を選択する背景のみ部分画像選択ステップと、背景
のみを含む部分画像の統計量から画面全体における統計
量を推定する統計量推定ステップと、この推定した統計
量から画面全体での閾値を決定する閾値決定ステップ
と、この決定した画面全体での閾値と入力画像とを比較
する比較ステップとを有し、検出対象の物体を抽出する
ことを特徴としている。
【0067】請求項66記載の物体検出・背景除去プロ
グラムを記録した記録媒体において、統計量計算ステッ
プは、入力画像を部分画像へ分割する部分画像分割ステ
ップと、この分割された部分画像の所定の特性値の平均
値・標準偏差を計算する平均値・標準偏差計算ステップ
とを有するとよい。
【0068】請求項67記載の物体検出・背景除去プロ
グラムを記録した記録媒体において、所定の特性値は、
輝度/色情報/エッジ情報の少なくとも1つとするとよ
い。
【0069】請求項68記載の物体検出・背景除去プロ
グラムを記録した記録媒体において、部分画像選択ステ
ップは、所定の特性値の標準偏差が最も小さな部分画像
を背景のみを含む確度が高い部分画像であるとし、他の
部分画像における所定の特性値の標準偏差を背景のみを
含む確度が高い部分画像と比較し、この比較の差が所定
の閾値以下である部分画像を背景のみを含む部分画像で
あるとするとよい。
【0070】請求項69記載の物体検出・背景除去プロ
グラムを記録した記録媒体において、部分画像選択ステ
ップは、所定の特性値の標準偏差が小さな順に指定した
数の部分画像を選択し、背景のみを含む確度が高い部分
画像であるとするとよい。
【0071】請求項69に記載の物体検出・背景除去プ
ログラムを記録した記録媒体において、部分画像選択ス
テップは、予め指示された所定の特性値の標準偏差に最
も近い値を持つ部分画像を、背景のみを含む所定の特性
値が高い部分画像であるとして選択するとよい。
【0072】請求項69記載の物体検出・背景除去プロ
グラムを記録した記録媒体において、部分画像選択ステ
ップは、予め指示された所定の特性値の標準偏差に近い
順に指定した数だけ部分画像を、背景のみを含む所定の
特性値が高い部分画像であるとして選択するとよい。
【0073】請求項69記載の物体検出・背景除去プロ
グラムを記録した記録媒体において、部分画像選択ステ
ップは、予め指示された所定の特性値の平均と標準偏差
に最も近い値を持つ部分画像を、背景のみを含む確度が
高い部分画像であるとするとよい。
【0074】請求項69記載の物体検出・背景除去プロ
グラムを記録した記録媒体において、部分画像選択ステ
ップは、予め指示された所定の特性値の平均と標準偏差
に近い順に指定した数の部分画像を、背景のみを含む確
度が高い部分画像であるとして選択するとよい。
【0075】請求項69記載の物体検出・背景除去プロ
グラムを記録した記録媒体において、部分画像選択ステ
ップは、背景のみを含む確度が高い部分画像を、予め指
示された単一もしくは複数の部分画像であるとするとよ
い。
【0076】
【実施例】次に本発明の請求項に対応する実施例を説明
する。図2〜図8を参照すると本発明の物体検出・背景
除去方法、装置およびプログラムを記録した記録媒体の
実施例が示されている。請求項1記載の発明は、背景と
検出対象の物体とから構成されている画素位置を入力
し、この入力画素位置を部分画像へと分割して背景のみ
を含む部分画像を選択し、この背景を含む部分画像をも
とにして入力画像上での背景を推定し、この推定した背
景と上記入力画像とを比較して、検出対象物体だけを取
り出すことを特徴とする物体検出・背景除去方法であ
る。即ち請求項1記載の発明では、画像を部分画像へと
分割して背景のみを含む部分画像をまず選択しておいた
後に、この部分画像をもとにして画像全体における背景
を推定することで、背景と未知の例えば、輝度色分布を
なしている物体とを精密に分離・検出している。一般的
に、背景と検出対象となる物体の二者を精密に分離する
ためには、背景もしくは検出対象の物体が画像上でなす
輝度・色・エッジ等の特性値の分布を、できるだけ正確
に知ることが必要となる。本請求項1記載の発明では、
背景のみを含む部分画像をまず選び出した後、この部分
画像から内挿・外挿の手法を用いて画面全体における背
景を推定している。
【0077】請求項2記載の発明は、ほぼ一様な背景と
検出対象の物体とから構成されている画像を入力とし、
この入力画像を部分画像へと分割して該各部分画像毎に
統計量を計算し、この計算した統計量から画面全体での
閾値を決定し、この決定した画面全体での閾値と上記入
力画像とを比較して、検出対象を抽出している。
【0078】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、入力画像を部分画像へと分割して各部分画
像毎に統計量を計算する工程において、入力画像を部分
画像へと分割し、部分画像の例えば、輝度の平均値・標
準偏差を計算する。即ち請求項3記載の発明は、入力画
像を部分画像へと分割するとともに、各部分画像内にお
ける画素の特性情報を用いて、平均値と標準偏差を計算
することを特徴としている。図19に示したように背景
領域2と対象物体3から構成される入力画像信号1が、
本請求項3記載の発明へ入力されたとき、まず入力画像
信号1を図2に示したように部分画像1−A、1−B、
…、9−Iへと分割する。その後各部分画像信号毎に、
この部分画像位置における、輝度等の平均値と標準偏差
を計算する。例えば、図2において、部分画像1−Aの
領域を、下記の符号(1)のように、行と列の番号を組
み合わせて表記する。 C1-A (1)
【0079】座標(x,y)地点での例えば、輝度値を
下記(2)と表記する。 Ix,y (2) このとき部分画像i−pにおける例えば、輝度の平均値
を式(3)で定義する。ここで式(3)の分母は部分画
像の面積である。
【0080】
【数1】
【0081】標準偏差は、平均値を利用し式(4)で定
義する。
【0082】
【数2】
【0083】式(3)および式(4)に基づき平均値と
標準偏差をすべての部分画像にわたって計算してゆく。
【0084】なお本請求項3記載の発明は、式(3)で
示した(算術)平均の代わりに、文献:「現代数理科学
事典」(丸善株式会社、1991年)の495頁に挙げられ
ている幾何平均や調和平均・中央値などを代わりに用い
ることができる。ドライバ応用に式(4)で示した標準
偏差やその二乗である分散の代わりに、絶対偏差や4分
位偏差などの統計量を代わりに用いることもできる。ま
た図2では部分画像をタイル状に配置したが、図20に
示したように互いに重ねあわせることや、また互いに間
隔をあけて配置することでも本請求項3記載の発明を構
成することができる。
【0085】請求項5記載の発明は、請求項3記載の発
明において、計算した統計量をもとに背景のみを含む部
分画像を選択する工程において、輝度等の特性値の標準
偏差が最も小さな部分画像を、背景のみを含む例えば、
輝度が高い部分画像であるとし、他の部分画像における
例えば、輝度の標準偏差を、この背景のみを含む確度が
高い部分画像と比較し、差が閾値以下である部分画像を
背景のみを含む部分画像である。
【0086】即ち請求項5記載の発明では、部分画像か
ら背景のみを含む部分画像を選択するときに、例えば、
輝度の標準偏差が最も小さな部分画像を選択した該選択
した部分画像と類似な標準偏差を持つ部分画像を、背景
のみを含む部分画像として選択している。入力される画
像上では、背景はほぼ一様な分布をなしていることか
ら、背景のみを含む部分画像は標準偏差が小さいことが
期待できる。そこで標準偏差が最も小さいという条件に
より、背景のみを含む確度が高い画像を取得する。例え
ば図2において、部分画像1−Aの標準偏差が最も小さ
く背景のみを含む確度が高い部分画像であると判定され
たとする。この部分画像1−Aの標準偏差をここでσbg
とおく。別の部分画像i−pが背景のみを含むのか否か
の判定は、この部分画像i−pの標準偏差と、部分画像
1−Aの標準偏差、二つの定数ηを用いて式(5)の閾
値処理により判定する。 ησ-σbg≦σi-p≦ησ+σbg (5) ここでησ-は0以上で1までの値の、またησ+は1よ
り大きい値の、予め与えられた定数である。
【0087】例えば輝度の平均値は、背景にシェーディ
ングがかかっている場合、部分画像が背景のみを含んで
いても画像上の位置によって異なるために、この例え
ば、輝度の平均値は背景のみを含むか否かの判断には適
していない。閾値処理の一例として式(5)を挙げたが
他にも、例えば、0以上である定数δを用いて式(6)
など、閾値処理であれば様々な定義をすることにより、
対象に即して有効な発明を構成することができる。 σbg−δσ-≦σi-p≦σbg+δσ+ (6) 背景のみを含む部分画像の選択結果例を図3に模式的に
薄くハッチングして、検出対象物体3と同時に示した。
検出対象物体3以外であり、かつノイズなどの影響を大
きく受けていない部分画像群が、背景のみを含む部分画
像として選ばれている。
【0088】請求項6記載の発明は、請求項5記載の発
明において、背景のみを含む確度が高い部分画像を選択
する工程において、例えば、輝度の標準偏差が小さな順
に、指定した数の部分画像を選択し、背景のみを含む確
度が高い部分画像である。
【0089】請求項7記載の発明は、請求項5記載の発
明において、背景のみを含む確度が高い部分画像を選択
する工程において、予め指示された例えば、輝度の標準
偏差に、最も近い値を持つ部分画像を選択し、背景のみ
を含む確度が高い部分画像である。
【0090】請求項8記載の発明は、請求項5記載の発
明において、背景のみを含む確度が高い部分画像を選択
する工程において、予め指示された例えば、輝度の標準
偏差に近い順に、指定した数だけ部分画像を選択し、背
景のみを含む確度が高い部分画像である。
【0091】請求項9記載の発明は、請求項5記載の発
明において、背景のみを含む確度が高い部分画像を選択
する工程において、予め指示された例えば、輝度の平均
と標準偏差に最も近い値を持つ部分画像を、背景のみを
含む確度が高い部分画像である。即ち請求項9記載の発
明は、請求項8記載の発明と比較して、背景のみを含む
確度が高い部分画像を選択する際に、予め例えば、輝度
の標準偏差だけではなく、平均値も指定している。背景
にシェーディングがかっている場合、最終的に背景のみ
を含む部分画像を選択する際に、輝度等の平均値は利用
が困難である。しかし、その選択の基準となる背景のみ
を含む確度が高い部分画像、即ち、典型的な背景のみを
含む部分画像を選ぶ際には、対象に即した効果のある発
明となる。
【0092】請求項10記載の発明は、請求項5記載の
発明において、背景のみを含む確度が高い部分画像を選
択する工程において、予め指示された例えば、輝度の平
均を標準偏差に近い順に、指定した数の部分画像を選択
し、背景のみを含む確度が高い部分画像である。
【0093】請求項11記載の発明は、請求項5記載の
発明において、背景のみを含む確度が高い部分画像を選
択する工程において、背景のみを含む確度が高い部分画
像は予め指示された単一もしくは複数の部分画像であ
る。即ち請求項11記載の発明は、予め背景のみを含む
確度が高い部分画像が指示されている。例えば図19に
示したように、物体を画像中央に位置するよう制御しな
がら画像を撮影する場合がある。このような場合には、
図2において部分画像1−A、9−A、1−I、9−I
の画像の四隅は確実に背景であることが言える。他にも
新聞などに掲載される人物の写真では、図2において部
分画像1−A、9−A上方に位置する両隅は、確実に背
景であると言える。以上のように予め背景のみを含むと
わかっている部分画像をもとにして、その他の背景のみ
を含む部分画像を選択する。
【0094】請求項12記載の発明は、請求項5〜10
までに記載の発明において、背景だけを含む確度が高い
部分画像を選択する際に、全部部分画像からではなく、
予め背景のみを含むであろうと予測された領域から選び
出す。
【0095】請求項13記載の発明は、請求項5〜10
までに記載の発明において、背景のみを含む確度が高い
部分画像を選択する工程において、背景のみを含む確度
が高い部分画像は、予め指示された複数の領域に含まれ
る部分画像からそれぞれ選択する。
【0096】請求項14記載の発明は、請求項2記載の
発明において、入力画像を部分画像へと分割して各部分
画像毎に統計量を計算する工程において、入力画像を部
分画像へと分割し、部分画像の例えば輝度の平均値・標
準偏差・歪度を計算する。即ち14記載の発明は、請求
項3記載の発明と比較して新たに歪度を計算する。部分
画像i−pにおける歪度は、文献:「数理統計学」(竹
内啓著、東洋経済、1963年)の29頁に基づき式(7)
により定義する。
【0097】
【数3】
【0098】同文献:「理数統計学」(竹内啓著、東洋
経済、1963年)の29頁に記載されているように、歪度
は正規分布からのずれを表すために用いられる量であ
り、分布の左右対称性をはかる目安にもなる。部分画像
中では背景は、ほぼ一様であることを想定したとき、そ
の例えば輝度分布は正規分布に近いと考えて良く、歪度
は背景か否かの判定材料として有用である。歪度は分布
が正規分布と一致するとき0となり、正規分布からずれ
ると共に0から外れた値をとることが知られている。本
請求項14記載の発明では歪度の代わりに、同文献同頁
に記載されている尖度など、例えば、輝度の分布の単純
さの目安となり背景か否かの判定条件として利用できる
量であれば同様に用いることができる。
【0099】請求項15記載の発明は、請求項14記載
の発明において、計算した統計量をもとに背景のみを含
む部分画像を選択する工程において、輝度等の歪度の絶
対値が閾値以下である部分画像のうち、輝度等の標準偏
差が最も小さいものを背景のみを含む確度が高い部分画
像であるとし、他の部分画像において、例えば、輝度の
歪度の絶対値が閾値以下であり、輝度等の標準偏差が該
背景のみを含む確度が高い部分画像と比較したとき差が
閾値以下である部分画像を、背景のみを含む部分画像で
ある。
【0100】即ち請求項15記載の発明は、部分画像が
背景のみを含むか否か判定する際に歪度を利用する。例
えば部分画像i−pが、背景のみを含むかどうかの閾値
処理は、式(8)により実現できる。 |ζi-p |<ηζ (8) ここでηζは0よりも大きな値を取る、予め定められた
定数であるとする。本歪度の判定により、部分画像内の
例えば、輝度値分布がほぼ一様な、背景らしい分布をな
すことを調べる。
【0101】請求項16記載の発明は、請求項15記載
の発明において、背景のみを含む確度が高い部分画像を
選択する工程において、例えば、輝度の歪度の絶対値が
閾値以下である部分画像を背景のみを含む確度が高い部
分画像である。即ち請求項16記載の発明は、歪度が小
さくて部分画像内の例えば、輝度値分布がほぼ一様な背
景らしい分布をなすことだけを調べる。
【0102】請求項17記載の発明は、請求項15記載
の発明において、背景のみを含む確度が高い部分画像を
選択する工程において、輝度等の歪度の絶対値が閾値以
下である部分画像のうち、標準偏差が小さな順に指定し
た数の部分画像を選択し、背景のみを含む確度が高い部
分画像である。
【0103】請求項18記載の発明は、請求項15記載
の発明において、背景のみを含む確度が高い部分画像を
選択する工程において、輝度等の歪度の絶対値が閾値以
下である部分画像のうち、予め指示された例えば輝度の
標準偏差に最も近い値を持つ部分画像を選択し、背景の
みを含む確度が高い部分画像である。
【0104】請求項19記載の発明は、請求項15記載
の発明において、背景のみを含む確度が高い部分画像を
選択する工程において、輝度等の歪度の絶対値が閾値以
下である部分画像のうち、予め指示された例えば輝度の
標準偏差に近い順に、指定した数だけ部分画像を選択
し、背景のみを含む確度が高い部分画像である。
【0105】請求項20記載の発明は、請求項15記載
の発明において、背景のみを含む確度が高い部分画像を
選択する工程において、輝度等の歪度の絶対値が閾値以
下である部分画像のうち、予め指示された例えば輝度の
平均値と標準偏差に最も近い値を持つ部分画像を、背景
のみを含む確度が高い部分画像である。
【0106】請求項21記載の発明は、請求項15記載
の発明において、背景のみを含む確度は高い部分画像を
選択する工程において、例えば、輝度の歪度の絶対値が
閾値以下である部分画像のうち、予め指示された輝度等
の標準偏差に近い順に、指定した数だけ部分画像を選択
し、背景のみを含む確度が高い部分画像である。
【0107】請求項22記載の発明は、請求項15記載
の発明において、背景のみを含む確度が高い部分画像を
選択する工程において、予め指示された領域に含まれる
部分画像毎に、背景のみを含む確度が予め与えられてお
り、例えば、輝度の歪度の絶対値が閾値以下である部分
画像のうち、背景のみを含む確度が高いものを、背景の
みを含む確度が高い部分画像である。
【0108】即ち請求項22記載の発明は、歪度の絶対
値が閾値以下であるという条件を満たす部分画像のう
ち、予め与えられている背景のみを含む確度が最も高い
部分画像を選択する。例えば図19のように物体をほぼ
中央に捕らえるようにしているとき、画像の隅の方が中
央よりも背景のみを含んでいる確率が高い。そこでまず
背景のみを含む確度を各部分画像へと与えておく。例え
ば、図4において、部分画像1−A、2−A、1−B、
2−Bの背景のみを含む確度を予め0.8、0.6、
0.4、0.2と、またその他の部分画像には0と設定
しておく。各部分画像の歪度の絶対値が閾値以下であ
り、最も確度が0以外で最も高い部分画像を、背景のみ
を含む確度の高い部分画像である。これにより画像上で
位置的に背景のみを含む確度がより高い部分画像を優先
的に選択する。
【0109】請求項23記載の発明は、請求項15記載
の発明において、背景のみを含む確度が高い部分画像を
選択する工程において、予め指示された複数の領域に含
まれる部分画像毎に、それぞれ背景のみを含む確度が予
め与えられており、例えば、輝度の歪度の絶対値が閾値
以下である部分画像のうち、背景のみを含む確度が最も
高いものを各領域から選択し、背景のみを含む確度が高
い部分画像である。即ち請求項23記載の発明は、請求
項22記載の発明と比較して、確度が与えられている部
分画像群が複数設定されている。これにより、画像の四
隅に独立に背景のみを含む確度を設定して部分画像を選
択する。
【0110】請求項24記載の発明は、請求項15〜2
1までに記載の発明において、背景のみを含む確度が高
い部分画像を選択する工程において、背景のみを含む確
度が高い部分画像は予め指示された少なくとも1の領域
に含まれる部分画像から選択する。
【0111】請求項25記載の発明は、請求項2〜24
までに記載の発明において、上記背景のみを含む部分画
像から画面全体における統計量を推定する工程におい
て、背景のみを含む部分画像の例えば、輝度の平均値と
標準偏差を利用して、全画面にわたる背景としての輝度
等の平均値と標準偏差を推定する。即ち請求項25記載
の発明は、これまでに選択した背景のみを組む部分画像
の輝度等の平均値・標準偏差は、この部分画像位置にお
ける背景の輝度等の平均値と標準偏差であるから、それ
を内挿・外挿することにより全画面にわたって背景の輝
度等の平均値と標準偏差を推定する。
【0112】請求項26記載の発明は、請求項24記載
の発明において、上記背景のみを含む部分画像から画面
全体における統計量を推定する工程において、背景以外
を含む部分画像における、背景としての例えば、輝度の
平均値と標準偏差を推定するとき、近傍に位置する背景
のみを含む部分画像の例えば、輝度の平均値と標準偏差
と、同近傍の既に推定済みである背景以外を含む部分画
像の輝度等の平均値と標準偏差が存在する場合は、それ
ぞれを平均することにより推定し、存在しない場合は別
の背景以外を含む部分画像における輝度等の平均値と標
準偏差を推定し、上記背景の輝度等の平均値と標準偏差
の推定処理を、全ての背景以外を含む部分画像における
背景の輝度等の平均値と標準偏差が推定できるまで繰り
返す。
【0113】即ち請求項26記載の発明は、背景以外を
含む部分画像位置において、背景がとるであろう輝度等
の平均値や標準偏差を推定する。例えば図3において、
背景以外を含むと判定された部分画像2−Aに注目した
とき、辺を共有する近傍の部分画像のうち、1−A、3
−A、2−Bの三つが背景のみを含むと判定されてい
る。よって部分画像2−A位置における背景の例えば、
輝度の平均値や標準偏差は上記の部分画像1−A、3−
A、2−Bと類似していると考えられるため、これら部
分画像1−A、3−A、2−Bの例えば、輝度の平均値
えと標準偏差から、部分画像2−Aの例えば、輝度平均
値と標準偏差を式(9)により推定する。 μ2-A =(μ1-A +μ3-A +μ2-B )/3 σ2-A =(σ1-A +σ3-A +σ2-B )/3 (9)
【0114】同様に図3において背景以外を含むとされ
た部分画像2−Dは、背景のみを含むと判定された部分
画像2−C、1−Aの平均値と標準偏差から推定する。
以上のように、背景以外を含むとされた部分画像のう
ち、近傍に背景のみを含むと判定された部分画像を持つ
ものについてだけ、上記の背景としての例えば、輝度の
平均値と標準偏差の推定を行なう。本推定により背景の
平均値と標準偏差を得た部分画像は、この後背景のみを
含む部分画像として扱って、他の背景以外を含むと判定
された部分画像の推定に利用する。本操作を繰り返すこ
とにより、部分画像全てに渡って背景としての例えば、
輝度平均値と標準偏差を推定することができる。
【0115】まとめると、部分画像i−pの近傍におい
て、背景としての輝度等の平均値と標準偏差が推定され
ている部分画像が一つだけあり該部分画像番号をj−q
としたとき、部分画像i−pにおける背景としての輝度
等の平均値と標準偏差は、式(10)により推定する。 μi-p =μj-q σi-p =σj-q (10)
【0116】同様に近傍には部分画像j−qとk−rの
二つにおいて、背景としての例えば、輝度の平均値と標
準偏差が推定されている場合には、式(11)により推
定する。 μj-q =(μj-q +μk-r )/2 μi-p =(σj-q +σk-r )/2 (11) 近傍に部分画像j−q、k−r、l−sの三つある場合
には、式(12)により推定する。 σi-p =(μj-q +μk-r +μl-s )/3 σi-p =(σj-q +σk-r +σl-s )/3 (12) 以下同様に、近傍の部分画像の数に合わせて定義する。
【0117】上記推定処理では、注目する部分画像に対
して辺を共有する部分画像を近傍と定義したが、頂点を
も共有している部分画像も含めたり、より距離の問い部
分画像まで含めて近傍を定義し、同様の推定処理を行な
うこともできる。また推定の式である式(10)、式
(11)、式(12)は単純な平均であったが、中央値
をとったり、部分画像間の距離などで荷重平均したり、
更に二次・三次など、より複雑な式を用いることもでき
る。
【0118】請求項27記載の発明は、請求項25記載
の発明において、上記背景のみを含む部分画像から画面
全体における統計量を推定する工程において、背景以外
を含む部分画像の重心位置を計算して物体重心位置と
し、各部分画像と物体重心位置との距離を全て計算し、
背景以外を含む部分画像における背景としての例えば、
輝度の平均値と標準偏差を推定するとき、この背景以外
を含む部分画像と該物体重心位置との間の距離よりも遠
くに位置し、かつ近傍に位置する背景のみを含む部分画
像の例えば、輝度の平均値と標準偏差と、同位置にする
既に推定済みである背景以外を含む部分画像の輝度等の
平均値と標準偏差が一つでも存在する場合は、それぞれ
を平均することにより推定し、存在しない場合は別の背
景以外を含む部分画像における輝度等の平均値と標準偏
差を推定し、上記背景の輝度等の平均値と標準偏差の推
定処理を、全ての背景以外を含む部分画像における背景
の輝度等の平均値と標準偏差が推定できるまで繰り返
す。
【0119】即ち請求項27記載の発明は、請求項26
記載の発明と比べて、背景以外を含む部分画像の重心位
置を計算して検出対象となる物体の重心位置を求めてお
き、近傍の背景のみを含む部分画像のうち、この物体重
心位置に、より離れている文献における背景としての例
えば、輝度の平均値と標準偏差だけを用いて推定する。
例えば、背景と検出対象物体の内部でたまたま例えば、
輝度値分布が似ていることがある場合を考える。このと
き請求項26記載の発明のように単純に近傍の部分画像
か内挿外挿する処理では、背景位置での部分画像と物体
内部での部分画像の中間位置では、背景としての例え
ば、輝度の平均値が正しく推定できないことになる。本
請求項27記載の発明がこのような場合で正しく背景の
例えば、輝度の平均値を推定できることを、図4を用い
て模式的に示す。
【0120】図4に示したように、背景領域2と物体内
部10との間で例えば、輝度値分布が類似しており、背
景領域2と物体内部10双方で、背景のみを含むと判定
される部分画像が現れてしまうとする。但し物体輪郭9
をまたぐ部分画像は、標準偏差や歪度が大きくなるため
背景以外を含むと判定されたとする。背景のみを含むと
判定された部分画像を、図4中で薄くハッチングして示
した。請求項26記載の発明に従って、物体輪郭9上に
存在する部分画像11の位置における背景の例えば、輝
度平均値を、近傍でかつ背景のみを含むと判定された部
分画像12、13、18、19だけから求めると、間違
った背景領域2と物体内部10の中間的な値を得てしま
うことがわかる。
【0121】そこで本請求項27記載の発明では、背景
以外を含むと判定された部分画像の重心をまず計算し物
体の重心位置を物体重心位置予め得ておくことで、以上
のような場合にも対処することができる。近傍の部分画
像12から19と物体の大まかな位置である物体中心位
置20までの距離と、注目している部分画像11から物
体重心位置20までの距離を比較し、より遠くに位置す
る部分画像12、13だけを計算の対称とすることで、
物体内部10中に位置するにもかかわらず間違って背景
と判定された部分画像の影響を取り除いている。物体輪
郭9をまたぐ部分画像は背景以外を含むと判定されてい
るので、注目している部分画像11から見たときの重心
位置は、それほど精度よく求めることができなくとも影
響はない。
【0122】推定した背景には、物体内部において間違
って背景のみを含むと判定された部分画像の影響が残る
ことになる。後に推定した背景をもとに物体を検出する
とき、背景のみを含む確度が高い部分画像との連結性な
どを考慮することでこの影響は簡単に除去することが可
能である。
【0123】請求項28記載の発明は、請求項26記載
の発明において、上記背景のみを含む部分画像から画面
全体における統計量を推定する工程において、画像上の
各部分画像についてそれぞれ固有の近傍関係が与えられ
ている。即ち請求項28記載の発明は、請求項27記載
の発明のように物体重心位置を用いるのではなく、予め
部分画像の近傍関係が、画像の各部分画像毎に設定され
ている。図5に近傍関係の説明図を示した。部分画像1
1における背景としての例えば、輝度の平均値と標準偏
差を推定する際に、辺と頂点を共有する部分画像12〜
19までのうち、どれを近傍として定義されるかを予め
定めておく。
【0124】図6に示したように画像の左隅に検出対象
物体3が撮影されいることが分かっている場合には、物
体の重心位置は必ずしも必要ではない。同図中の部分画
像11における背景の例えば、輝度平均値や標準偏差を
推定するとき、図5における部分画像13、14、16
を近傍として定義しておくことにする。これにより背景
らしい方向に位置する部分画像の統計量だけを用いるこ
とができ、物体輪郭を精密に求めることが可能である。
【0125】同様に図7のように、予め画面の中央下に
検出対象物体3が存在することが分かっている場合を考
える。同図中の部分画像11に注目したとき、境界線2
1の左領域では図5における部分画像12、13、15
だけを、同右領域では部分画像13、14、16だけを
近傍として扱うことにより、物体内部と背景との位置関
係の逆転は生じず、境界付近で間違った推定は起こらな
いことがわかる。人物写真では多くの場合同様な構図を
とるため、本請求項28記載の発明が効果的である。
【0126】請求項29記載の発明は、請求項26〜2
8記載の発明が部分画像毎の推定であったのに比較し
て、画素毎の推定である。本請求項29記載の発明を図
3と図8を用いて以下に説明する。図3において薄くハ
ッチングしてしまされた部分画像は背景のみを含むとさ
れているとし、これら部分画像の組をΨとする。また該
部分画像群の中央画素位置を、c1−A、c1−B、
…、c9−Iと行と列とにより指定することにする。こ
れら中央画素位置における背景としての例えば、輝度の
平均値と標準偏差は、この当部分画像の例えば、輝度の
平均値と標準偏差に一致するとする。
【0127】推定画素位置22における背景として退き
どの平均値と標準偏差を推定するとき、まず本推定画素
位置22と、背景のみを含む部分画像の組Ψにおける中
央画素位置との間の距離をそれぞれ計算する。推定画素
位置22の座標位置を(xq,yq )、背景のみを含む
部分画像i−pの中央座標位置ci−pを(xci-p,y
ci-p)と表記すると、これら二つの点の間の距離d
q,ci-pは、式(13)で計算することとする。
【0128】
【数4】
【0129】この距離を用いて、推定画素位置22にお
ける背景の例えば、輝度の平均値と標準偏差を、式(1
4)に基づき推定する。
【0130】
【数5】
【0131】ここで分母は正規化のための項である。よ
って式(14)では、距離の逆数の二乗に比例する量に
より重みづけ平均することで推定していることになる。
全ての画素について背景としての例えば、輝度の平均値
と標準偏差を、上記手続きを繰り返すことで求めてゆ
く。重みの付け方はこの他にも逆数や、逆数の三乗など
も同様に用いることが可能である。
【0132】請求項30記載の発明は、請求項25に記
載の発明において、上記背景のみを含む部分画像から画
面全体における統計量を推定する工程において、背景の
みを含む部分画像の重心位置を計算して、物体重心位置
とし、画像上の各画素における背景としての例えば、輝
度の平均値と標準偏差を推定するときに、この画素と該
物体重心位置を結ぶ直線を考え、この画素から該物体重
心位置の反対側に位置する半直線を考え、この直線に該
背景のみを含む部分画像の中央画素から垂線を降ろし、
交わる位置が該半直線に位置する該背景のみを含む部分
画像の中央画素を全て選び、この画素と、該選択された
背景のみを含む部分画像における中央画素位置の背景の
例えば、輝度の平均値と標準偏差を該距離に応じて重み
付け平均することにより、この画像上の画素位置におけ
る背景の例えば、輝度の平均値と標準偏差を推定し、全
ての画素において上記背景の例えば、輝度の平均値と標
準偏差の推定を行なう。
【0133】即ち請求項30記載の発明は、請求項29
記載の発明と比較して、ある画素位置の背景としての例
えば、輝度の平均値と標準偏差を求めるときに、物体重
心位置とは反対側に位置する、背景のみを含む部分画像
の例えば、輝度の平均値と標準偏差だけを利用する。図
8を用いて本請求項30記載の発明について説明する。
【0134】まず背景のみを含む部分画像の重心位置を
計算して、物体重心位置20を求める。推定画素位置2
2における背景としての例えば、輝度の平均値と標準偏
差を求めるときに、この推定画素位置22と物体重心位
置20とを結ぶ直線23を考える。背景のみを含む部分
画像のうち1−Bについて注目し、この部分画像中央画
素位置c1-Bから直線23へ垂線となる直線24を降ろ
す。今の場合直線23と直線24の交点が、直線23の
推定画素位置22から物体中心位置20の反対側に位置
する半直線に属するので、部分画像1−Bを推定の際に
利用する部分画像の組Ψへと入れる。以上の操作を全て
の背景のみを含む部分画像について繰り返した後、式
(14)に基づいて推定処理を行なってゆく。本請求項
30記載の発明は、本推定処理を全ての画素において繰
り返す。
【0135】請求項31記載の発明は、請求項27と3
0に記載の発明において、上記背景のみを含む部分画像
から画面全体における統計量を推定する工程において、
予め物体の重心となる物体重心位置が与えられている。
【0136】請求項32記載の発明は、請求項2〜31
までに記載の発明において、上記推定した統計量から画
面全体での閾値を決定し、この決定した画面全体の閾値
と上記入力画像とを比較して、検出対象物体のみを取り
出す工程において、各画素位置において閾値処理を行な
うときに、予め設定した定数と推定した背景の例えば、
輝度の標準偏差とかけあわせ、推定した背景の例えば、
輝度の平均値からこのかけあわせた値を引いた閾値を計
算して第一の閾値とし、同様に予め設定した定数と推定
した背景の例えば、輝度の標準偏差とをかけあわせ、推
定した背景の平均値へ該かけあわせた値を足しあわせて
閾値を計算して第二の閾値とし、この画素位置の例え
ば、輝度値が第一の閾値よりも大きくて、かつ第二の閾
値より小さな場合に、この画素は背景であるとし、全画
面に渡って同様な処理を施すことで、背景を取り除き物
体を取り出す。
【0137】即ち請求項32記載の発明は、入力画像か
ら推定した背景の例えば、輝度値と標準偏差をもとにし
て閾値を計算することによって、背景領域だけを取り除
き検出対象となる物体を輪郭まで正確に取り出す。背景
の例えば、輝度値は、輝度の平均値の回りにばらついて
発現する。そのばらつきの大きさは標準偏差などによっ
て見積もることができる。文献:「数理統計学」(竹内
啓著、東洋経済、1963年)の361頁に記載されている
正規分布関数の数表1によると、平均値からのずれが標
準偏差の3倍以上ばらつく確率は0.26%であること
を読み取ることができる。言い換えれば背景が持つ例え
ば、輝度値が正規分布を成しているとき、平均値±標準
偏差の3倍以内に、全画素のうち99.74%が属する
ことになる。
【0138】よって、ある座標位置(x,y)に位置す
る画素が背景であるか否かを判定するための第一の閾値
を、予め定めておいた正あるいは0の値を取る定数α−
と、この画素位置を含む部分画像i−pにおける平均値
μi-p 、標準偏差σi-p を用い、式(15)により計算
する。 τ1,x,y=μi-p−α-σi-p (15) 同様に第二の閾値を、予め定めておいた正あるいは0の
値を取る定数α+を用いて式(16)により計算する。 τ2,x,y=μi-p−α+σi-p (16) 以上二つの閾値を利用して、式(17)の閾値処理によ
り、背景を構成する画素だけを正確に弁別することが可
能となる。 τ1,x,y≦Ix,y≦τ2,x,y (17)
【0139】本請求項32記載の発明は、例えば、輝度
の算術平均値や標準偏差を用いて説明したが、前述した
文献:「現代数理科学事典」(丸善株式会社、1991年)
の495頁に記載されている幾何平均や調和平均、中央
値などの代表値となる統計的推定量や、絶対偏差や4分
位偏差などのばらつきを表す統計量を代わりに用いても
同様に構成することが可能である。
【0140】請求項33記載の発明は、請求項32記載
の発明において、上記した統計量から画面全体での閾値
を決定し、この決定した画面全体での閾値と上記入力画
像とを比較して、検出対象物体だけを取り出す工程にお
いて、全画素に渡って閾値処理を行ない、互いに連結し
ている領域を背景の候補となる領域として検出し、この
背景の候補領域の中で、背景のみを含む確度が高い部分
画像を最も多く含むものを背景領域とすることで、背景
を取り除き物体を取り出す。
【0141】即ち請求項33記載の発明は、請求項32
記載の発明に対して、切り出した背景領域が最も多く含
む領域を背景として切り出す。これにより背景と物体内
部の例えば、輝度分布が近い場合でも、物体内部の一部
を背景であると誤って取り除いてしまうことを防いでい
る。
【0142】請求項34記載の発明は、請求項32記載
の発明において、上記推定した統計量から画面全体での
閾値を決定し、この決定した画面全体での閾値と上記入
力画像とを比較して、検出対象物体だけを取り出す工程
において、全画素に渡って閾値処理を行ない、互いに連
結している領域を背景の候補となる領域として検出し、
この背景の候補領域の中で、背景のみを含む部分画像を
最も多く含むものを背景領域とすることで、背景を取り
除き物体を取り出す。
【0143】請求項35記載の発明は、請求項32記載
の発明において、上記推定した統計量から画面全体での
閾値を決定し、この決定した画面全体での閾値と上記入
力画像とを比較して検出対象物体だけを取り出す工程に
おいて、全画素に渡って閾値処理を行ない、互いに連結
している領域を背景の候補となる領域として検出し、こ
の背景の候補領域の中で、背景以外を含む部分画像を取
り除き物体を取り出す。
【0144】
【発明の実施の形態】次に添付図面を参照して本発明に
よる物体検出・背景除去方法、装置およびプログラムを
記録した記録媒体の実施の形態を詳細に説明する。図1
〜図18を参照すると本発明の物体検出・背景除去方
法、装置およびプログラムを記録した記録媒体の実施形
態が示されている。
【0145】<第1の実施形態>図1は本発明に係わる
物体検出・背景除去装置の、第1の実施形態の構成を示
すブロック図である。このとき入力画像信号200とし
て、図19に示したような入力画像信号1が入力される
とする。本物体検出・背景除去装置300は、大まかに
分けて部分画像統計量計算手段301、背景部分画像選
択手段302、背景統計量推定手段303、それに閾値
生成物体検出・背景除去手段304の、4つの手段から
構成されている。
【0146】部分画像統計量計算手段301は、部分画
像分割手段100、平均値・標準偏差計算手段101、
および部分画像統計量記憶手段102の各構成要素から
成っている。これらの構成要素の部分画像分割手段10
0は、入力画像信号200を入力し、図2に示したよう
に画像をタイル状に部分画像へと分割し、部分画像1−
A、2−A、3−Aと順番に部分画像信号201として
出力する。平均値・標準偏差計算手段101は、部分画
像信号201を入力し、各部分画像毎に輝度の平均値と
標準偏差を、それぞれ式(3)、式(4)に基づいて計
算し、部分画像統計量信号202として出力する。部分
画像統計量記憶手段102は、部分画像統計量信号20
2を入力とし、各部分画像の輝度の平均値と標準偏差を
記憶し、随時部分画像統計量信号203として出力す
る。
【0147】背景部分画像選択手段302は、最小標準
偏差基準背景のみ部分画像選択手段103、背景のみ部
分画像選択手段104、および背景のみ部分画像統計量
記憶手段105の各構成要素から成っている。これらの
構成要素の最小標準偏差基準背景のみ部分画像選択手段
103は、部分画像統計量信号203を入力し、部分画
像の中で最も輝度の標準偏差が小さな部分画像を背景の
みを含む確度が高い部分画像であるとし、この部分画像
を高確度背景のみの部分画像信号204として出力す
る。背景のみ部分画像選択手段104は、高確度背景の
み部分画像信号204と部分画像統計量信号203とを
入力し、背景のみを含む確度が高い部分画像の輝度の標
準偏差と、その他の部分画像における輝度の標準偏差を
式(5)に基づいて比較する。この比較の結果、予め定
められた閾値内の輝度の標準偏差を持つ部分画像を、背
景のみを含む部分画像であるとして背景のみ部分画像2
05を出力する。背景のみ部分画像統計量記憶手段10
5は、背景のみ部分画像205と部分画像統計量信号2
03とを入力し、背景のみを含むと判定された部分画像
の輝度の平均値と標準偏差とを記憶し、背景のみ部分画
像統計量信号206として随時出力する。
【0148】背景統計量推定手段303は、背景以外部
分画像選択手段106、近傍背景のみ部分画像存在判定
手段107、平均値・標準偏差内外挿手段108、およ
び平均値・標準偏差記憶手段109の各構成要素から成
っている。これらの構成要素の背景以外部分画像選択手
段106は、背景のみ部分画像統計量信号206と推定
部分画像選択指令信号211、推定部分画像統計量信号
212とを入力し、推定部分画像選択指令信号211に
より背景以外を含むと判定された部分画像の探索の指令
が来たとき、背景のみ部分画像統計量信号206と推定
部分画像統計量信号212の両方を調べる。まだ背景と
しての輝度の平均値と標準偏差を推定していない部分画
像が存在する場合、この部分画像を背景以外部分画像信
号207として出力し、全ての部分画像について背景と
しての輝度の平均値と標準偏差が推定されている場合、
物体検出・背景除去のための閾値を生成するよう閾値生
成指令信号208を出力する。近傍背景のみ部分画像存
在判定手段107は、背景以外部分画像信号207と背
景のみ部分画像統計量信号206、推定部分画像統計量
信号212を入力とし、背景以外部分画像信号により指
定された、背景以外を含む部分画像の近傍に位置する部
分画像の輝度の平均値と標準偏差を調べる。
【0149】注目している部分画像が図5中における部
分画像11であるとすると、近傍とは部分画像12〜1
9までに位置する部分画像のことである。近傍に一つで
も背景としての輝度の平均値と標準偏差が推定された部
分画像が存在する場合、背景以外部分画像信号207で
指定された部分画像の平均値と標準偏差を推定するよう
背景統計量推定指令信号209を出力し、それ以外の場
合は次の部分画像を選択するよう推定部分画像選択指令
信号211を出力する。
【0150】平均値・標準偏差内外挿手段108は、背
景統計量推定指令信号209と背景以外部分画像信号2
07、推定部分画像統計量信号212、背景のみ部分画
像統計量信号206を入力する。これらの入力におい
て、背景統計量推定指令信号209により指令を受ける
と、背景以外部分画像信号207で指定された背景以外
を含む部分画像における背景としての輝度の平均値と、
標準偏差を背景のみ部分画像統計量信号206から参照
する。また、近傍の推定された部分画像の輝度の平均値
と、標準偏差を推定部分画像統計量信号212から参照
して、式(10)、式(11)、式(12)に示した平
均をとることにより、指定された部分画像における背景
としての輝度の平均値と標準偏差を推定する。推定した
輝度の平均値と標準偏差は、推定統計量信号210とし
て出力され、同時に次の部分画像を選択するよう推定部
分画像選択指令信号211を出力する。推定統計量記憶
手段109は、推定統計量信号210を入力し、推定さ
れた輝度の平均値と標準偏差とを記憶し、随時推定画像
統計量信号212として出力する。
【0151】閾値生成物体検出・背景除去手段304
は、閾値生成手段110、および閾値処理手段111の
各構成要素から成っている。これらの構成要素の閾値生
成手段110は、閾値生成指令信号208と、推定部分
画像統計量信号212と、背景のみ部分画像統計量信号
206とを入力する。これらの入力において、閾値生成
指令信号208により、全ての部分画像における背景と
しての輝度の平均値と、標準偏差とが揃ったこととな
る。よって、閾値を計算する指令が入ると、全部分画像
における輝度の平均値と、標準偏差とを用いて、式(1
5)および式(16)により、二つの閾値を全画面に渡
って計算し、閾値信号213として出力する。閾値処理
手段111は、閾値信号213と入力画像信号200と
を入力し、入力画像と二つの閾値を式(17)により比
較して、式(17)が真となる画素は背景で、それ以外
を検出対象となる物体であるとし、物体検出・背景除去
信号214を出力する。
【0152】本実施形態において、部分画像分割手段1
00では、図2に示したように部分画像をタイル状に分
割するとした。しかし、図20のように互いに重なるよ
うにしたり、また離して配置したりすることでも、同様
に本発明を構成することができる。
【0153】本実施形態において、背景部分画像選択手
段302では、輝度の標準偏差が最も小さいな部分画像
を背景のみを含む確度が高い部分画像であると選択し
た。しかし、本手法には様々なバリエーションが挙げら
れる。例えば、小さな順に指定した数の部分画像を選択
する、予め指示された輝度の標準偏差に最も近い値を持
つ部分画像を選択する、予め指示された輝度の標準偏差
に近い順に指定した数だけ部分画像を選択する、予め指
示された輝度の平均と標準偏差に最も近い値を持つ部分
画像を選択する、予め指示された輝度の平均と標準偏差
に近い順に指定した数の部分画像を選択する、予め指示
された単一あるいは複数の部分画像を選択する、等でも
対象に即して有効な発明を構成することができる。また
選択対象となる部分画像は、予め指示された領域に含ま
れる部分画像から選択したり、同様な領域が複数あり、
それぞれから選択するという方法でも同様に対象に即し
て有効な発明を構成することができる。
【0154】また、近傍背景のみ部分画像存在判定手段
107では、部分画像の近傍として図5を用いて、辺と
頂点を共有する部分画像として定義していた。近傍とし
て他に、辺だけを共有する部分画像だけであるとか、も
っと遠距離のものまで含めるなどの定義により、対象に
即して有効な発明を構成することができる。
【0155】<第2の実施形態>図9は、本発明に係わ
る物体検出・背景除去装置の、第2の実施形態の構成を
示すブロック図である。このとき入力画像信号200と
して、図19に示したような入力画像信号1が入力され
るとする。本物体検出・背景除去装置310は、大まか
に分けて、部分画像統計量計算手段311、背景部分画
像選択手段312、背景統計量推定手段303、それに
閾値生成物体検出・背景除去手段304の、4つの手段
から構成されている。この内、背景統計量推定手段30
3と閾値生成物体検出・背景除去手段304とは、第1
の実施形態と同じである。
【0156】部分画像統計量計算手段311は、部分画
像分割手段100、平均値・標準偏差・歪度計算手段1
20、および部分画像統計量記憶手段121の各構成要
素から成っている。これらの構成要素の部分画像分割手
段100は、入力画像信号200を入力し、図2に示し
たように画像をタイル状に部分画像へと分割し、部分画
像1−A、2−A、3−Aと順番に、部分画像201と
して出力する。平均値・標準偏差・歪度計算手段120
は、部分画像201を入力し、各部分画像毎に輝度の平
均値と標準偏差、歪度をそれぞれ式(3)、式(4)、
式(7)に基づいて計算し、部分画像統計量信号220
として出力する。部分画像統計量記憶手段121は、部
分画像統計量信号220を入力し、各部分画像の輝度の
平均値と標準偏差、歪度とを記憶し、随時部分画像統計
量信号221として出力する。
【0157】背景部分画像選択手段312は、歪度閾値
・最小標準偏差基準背景のみ部分画像選択手段122、
背景のみ部分画像選択手段123、および背景のみ部分
画像統計量記憶手段105の各構成要素から成ってい
る。これらの構成要素の最小標準偏差基準背景のみ部分
画像選択手段122は、部分画像統計量信号221を入
力し、式(8)に基づいて歪度が予め与えられた閾値以
下であると判定され、かつ最も輝度の標準偏差が小さな
部分画像を、背景のみを含む確度が高い部分画像である
とする。この背景部分画像を、高確度背景のみ部分画像
信号204と部分画像統計量信号221とを入力し、背
景だけを含む確度が高い部分画像の輝度の標準偏差と、
その他の部分画像における輝度の標準偏差とを、式
(5)に基づいて比較する。この比較の結果、閾値内に
入っている輝度の標準偏差を持ち、なおかつ歪度が閾値
以下である部分画像を、式(8)により判定する。判定
の結果を、背景のみを含む部分画像である背景のみ部分
画像であるとする。さらに、背景のみ部分画像信号20
5と部分画像統計量信号203とを入力し、背景のみを
含むと判定された部分画像の輝度の平均値と標準偏差と
を記憶し、背景のみ部分画像統計量信号206として随
時出力する。
【0158】本実施形態において背景部分画像選択手段
312では、歪度の絶対値が閾値以下であり、かつ輝度
の標準偏差が最も小さな部分画像を背景のみを含む確度
が高い部分画像であると選択した。しかし、本手法には
様々なバリエーションが挙げられる。例えば、歪度の絶
対値が閾値以下である条件だけや、この歪度の条件に付
随して小さな順に指定した数の部分画像を選択する、予
め指示された輝度の標準偏差に最も近い値を持つ部分画
像を選択する、予め指示された輝度の標準偏差に近い順
に指定した数のみ部分画像を選択する、予め指示された
輝度の平均値と標準偏差に最も近い値を持つ部分画像を
選択する、予め指示された輝度の平均と標準偏差に近い
順に指定した数の部分画像を選択する、予め指示された
単一あるいは複数の部分画像を選択する、等でも対象に
即して有効な発明を構成することができる。
【0159】また選択対象となる部分画像は、予め指示
された領域に含まれる部分画像から選択したり、同様な
領域が複数あり、それぞれから選択するという方法でも
同様に発明を構成することができる。領域内に含まれる
部分画像にそれぞれ、背景のみを含む確度が予め与えら
れており、歪度の絶対値が閾値以下である条件を満たし
ながら、この確度が最大となる部分画像を選択したり、
同様な領域が複数ありそれぞれから選択する方法でも同
様に発明を構成することができる。一番最後の例につい
て図10を参照しながら以下に説明する。
【0160】図10は、本発明における背景部分画像選
択手段312の他の構成例を示すブロック図である。本
背景部分画像選択手段313は、図9における背景部分
画像選択手段312と置き換えることによって、別の物
体検出・背景除去装置を構成することとなる。図10に
おいて、歪度閾値背景のみ部分画像選択手段124は、
部分画像統計量信号221と、背景のみ部分画像確度信
号222とを入力し、部分画像の輝度の平均値と、標準
偏差・歪度と、予め指示された複数の領域中におけるそ
れぞれの部分画像毎に与えられた背景のみを含む確度と
を入力する。これらを入力し、部分画像のうちで、式
(8)により歪度の絶対値が予めあたえられた閾値以下
であると判定され、かつ背景のみを含む確度が最も高い
部分画像を各領域から選択し、背景のみを含む確度が高
い部分画像であるとし出力する。
【0161】図11は、背景のみを含む確度が高い部分
画像を選択する処理の一例を示す説明図であり、背景の
み部分画像確度信号222の一例を模式的に示してい
る。入力画像信号1のほぼ中央に検出物体3が撮影され
るような状況では、画像の四隅にあたる第一の領域2
5、第二の領域26、第三の領域27、第四の領域28
内の部分画像は、それぞれの背景のみを含む確率が非常
に高いといえる。そこで各領域25、26、27、28
に含まれる部分画像について、背景のみを含む確度を予
め与えておく。図11では、第一の領域25に含まれる
部分画像1−Aについて確度0.9、部分画像2−Aに
ついて確度0.7、部分画像1−Bについて確度0.
5、部分画像3−Aについて確度0.3、部分画像2−
Bについて確度0.2、部分画像1−Cについて確度
0.1が与えられている。同様に第二の領域26につい
ては、部分画像9−A、8−A、9−B、7−A、8−
B、9−Cについてはそれぞれ0.9、0.7、0.
5、0.3、0.2、0.1の確度が与えられている。
第三の領域27については、部分画像1−I、2−I、
1−H、3−I、2−H、1−Gについてそれぞれ0.
9、0.7、0.5、0.3、0.2、0.1の確度が
与えられている。第四の領域28については、部分画像
9−I、8−I、9−H、7−I、8−H、9−Gにつ
いてそれぞれ0.9、0.7、0.5、0.3、0.
2、0.1の確度が与えられている。この歪度閾値背景
のみ部分画像選択手段124は、それぞれの領域につい
て、式(8)を満たす部分画像のうち、背景のみを含む
確度が最も高い部分画像を選択する。
【0162】背景のみ部分画像選択手段123は、高確
度背景ののみ部分画像信号204と部分画像統計量信号
221とを入力し、背景のみを含む確度が高い部分画像
の輝度の標準偏差と、その他の部分画像における輝度の
標準偏差とを、式(5)に基づいて比較する。この比較
の結果、閾値内に入っている輝度の標準偏差を持ち、な
おかつ歪度が閾値以下である部分画像を、式(8)によ
り判定して、背景のみを含む部分画像であるとして、背
景のみ部分画像信号205として出力する。背景のみ部
分画像統計量記憶手段105は、背景のみ部分画像信号
205と部分画像統計量信号203とを入力し、背景の
みを含むと判定された部分画像の輝度の平均値と標準偏
差を記憶し、随時背景のみ部分画像統計量信号206と
して出力する。
【0163】上記第1、第2の実施形態の物体検出・背
景除去装置において、背景統計量推定手段303にも様
々なバリエーションが挙げられる。ある部分画像におけ
る背景の統計量を推定する際に、近傍の部分画像が持つ
輝度の平均値と標準偏差を参照する。第1、第2の実施
形態では、画像全体で近傍関係が一つ定義されていただ
けであったが、背景以外を含むと判定された部分画像の
重心位置をもとにして、更に近傍部分画像の中から推定
に用いる部分画像を絞り込むことでも、対象に即して有
効な発明を構成することができる。また、各部分画像毎
に近傍関係が定義されていても良い。この前者の実施形
態について、図12を参照しながら、以下に説明する。
【0164】<背景統計量推定手段の実施形態>図12
は、本発明における背景統計量推定手段303の他の構
成例の背景統計量推定手段314を示すブロック図であ
る。本背景統計量推定手段314は、図1や図9におけ
る背景統計量推定手段303と置き換えることによっ
て、別の物体検出・背景除去装置を構成することとな
る。図12において、重心位置計算手段125は、背景
のみ部分画像統計量信号206を入力し、背景だけを含
む部分画像における輝度の平均値と標準偏差を調べ、輝
度の平均値標準偏差が存在しない部分画像の位置を全て
調べて、重心位置を計算して検出対象となる物体の重心
位置を求め、重心位置信号223として出力する。部分
画像−重心位置距離計算手段126は、重心位置信号2
23を入力とし、全ての部分画像の中央画素位置と検出
対象となる物体の重心位置との間の距離を計算し、部分
画像−重心位置距離信号224として出力する。距離記
憶手段127は、部分画像−重心位置距離信号224を
入力し、全ての部分画像と重心位置との間の距離を記憶
し、随時部分画像−重心位置距離信号225を出力す
る。
【0165】背景以外部分画像選択手段106は、背景
のみ部分画像統計量信号206、推定部分画像選択指令
信号211、推定部分画像統計量信号212を入力し、
推定部分画像選択指令信号211により背景以外を含む
と判定された部分画像の探索の指令が来たとき、背景の
み部分画像統計量親王206と推定部分画像統計量信号
212の両方を調べる。まだ背景としての輝度の平均値
と標準偏差を推定していない部分画像が存在する場合、
この部分画像を背景以外部分画像信号207として出力
し、全ての部分画像について背景としての輝度の平均値
と標準偏差を推定し終わった場合、物体検出・背景除去
のための閾値を生成するよう閾値生成指令信号208を
出力する。
【0166】近傍背景のみ部分画像存在判定手段107
は、背景以外部分画像信号207と背景のみ部分画像統
計量近郷206、推定部分画像統計量信号212、部分
画像−重心位置距離信号225を入力とし、背景以外部
分画像信号により指定された背景以外を含む部分画像に
おいて、この部分画像よりも重心からの距離がより遠い
近傍の部分画像における輝度の平均値と標準偏差を調べ
る。注目している部分画像が図6中における部分画像1
1のことである。近傍に一つでも輝度の平均値と標準偏
差が推定された部分画像が存在する場合、背景以外部分
画像信号207で指定された部分画像の平均値と標準偏
差を推定するよう背景統計量推定指令信号209を出力
し、それ以外の場合は次の部分画像を選択するよう推定
部分画像選択指令信号211を出力する。
【0167】平均値・標準偏差内外挿手段108は、背
景統計量推定指令信号209と背景以外部分画像信号2
07、推定部分画像統計量信号209により指令を受け
ると、背景以外部分画像信号207で指定された背景以
外を含む部分画像の輝度の平均値と標準偏差を、近傍の
背景のみを含む部分画像の輝度の平均値と標準偏差を背
景のみ部分画像統計量信号206から参照して、また近
傍の推定された部分画像の輝度の平均値と標準偏差を推
定部分画像統計量信号212から参照して、式(1
0)、式(11)、式(12)に示したような平均をと
る。このことにより、推定された部分画像の背景として
の輝度の平均値と標準偏差を推定する。推定した輝度の
平均値と標準偏差は推定統計量信号210として出力さ
れ、同時に次の部分画像を選択するよう推定部分画像選
択指令信号211を出力する。推定統計量記憶手段10
9は、推定統計量信号210を入力し、推定された背景
としての輝度の平均値と標準偏差を記憶し、随時推定部
分画像統計量信号212として出力する。以上では、背
景統計量推定手段として、部分画像毎に輝度の平均値と
標準偏差を推定するとしたが、各画素毎の推定とするこ
ともできる。また前実施形態と同様に重心位置をもとに
して、推定に利用する情報を絞り込むこともできる。こ
の二つの実施形態を図13と図14を参照しながら説明
する。
【0168】図13は、本発明における背景統計量推定
手段303の他の構成例の背景統計量推定手段315を
示すブロック図である。本背景統計量推定手段315
は、図1や図9における背景統計量推定手段303を背
景統計量推定手段315に置き換えることによって、別
の形態の物体検出・背景除去装置を構成する。図13に
おいて、背景以外画素選択手段129は、背景のみ部分
画像統計量信号206と推定画素選択指令信号229と
を入力する。推定画素選択指令信号229により次の画
素を調べる指令を受ける毎に、順に一つづつ画素を走査
してゆく。背景のみ部分画像統計量信号206を調べ、
注目している画素が背景のみを含む部分画像の中央画素
と一致したとき、この背景のみを含む部分画像における
輝度の平均値と標準偏差とをこの画素の統計量であると
し、背景のみ部分画像中央画素統計量信号230として
出力する。異なる場合は、この画素位置を背景以外画素
信号226として出力する。全ての画素について走査を
終えた場合は、物体検出・背景除去のための閾値を生成
するよう閾値生成指令信号208を出力する。
【0169】背景以外画素距離計算手段130は、背景
のみ部分画像統計量信号206と背景以外画素信号22
6を入力とし、注目している画素位置と、全ての背景の
みを含む部分画像の中央画素位置との間の距離を、式
(13)に基づいて計算し、画素距離信号227として
出力する。平均値・標準偏差内外挿手段131は、背景
以外画素信号226と、背景のみ部分画像統計量信号2
06と、画素距離信号227とを入力し、注目している
画素位置における背景としての輝度の平均値と標準偏差
とを、式(14)に基づいて推定し、推定統計量信号2
28として出力する。この推定が終了すると、次の画素
を選ぶよう指令する推定画素選択指令信号229を出力
する。
【0170】推定統計量記憶手段132は、背景のみ部
分画像中央画素統計量信号230と、推定統計量信号2
28とを入力し、全画像にわたる輝度の平均値と標準偏
差を記憶し、随時推定部分画像統計量信号212として
出力する。
【0171】図14は、本発明における背景統計量推定
手段303の他の構成例の背景統計量推定手段316を
示すブロック図である。本背景統計量推定手段316
は、図1や図9における背景統計量統計量推定手段30
3を背景統計量推定手段316に置き換えることによっ
て、別の形態の物体検出・背景除去装置を構成する。重
心位置計算手段125は、背景のみ部分画像統計量信号
206を入力し、背景だけを含む部分画像における輝度
の平均値と標準偏差とを調べ、輝度の平均値特徴標準偏
差が存在しない部分画像の位置を全て調べ、重心位置を
計算して検出対象となる物体の重心位置を求め、重心位
置信号223として出力する。
【0172】背景以外画素選択手段129は、背景のみ
部分画像統計量信号206と推定画素選択指令信号22
9とを入力する。推定画素選択指令信号229により次
の画素を調べる指令を受ける毎に順に一つづつ画素を走
査してゆく。背景のみ部分画像統計量信号206を調
べ、注目している画素が背景のみを含む部分画像の中央
画素と一致したとき、この背景のみを含む部分画像にお
ける輝度の平均値と標準偏差とをこの画素の統計量と
し、背景のみ部分画像中央画素統計量信号230として
出力する。異なる場合は、この画素位置を背景以外画素
信号226として出力する。全ての画素について走査を
終えた場合は、物体検出・背景除去のための閾値を生成
するよう閾値生成指令信号208を出力する。
【0173】背景のみ部分画像中央画素選択手段133
は、背景以外画素信号226と、重心位置信号223
と、背景のみ部分画像統計量信号206とを入力して、
注目している画素と物体重心位置を結ぶ直線と、その直
線状におけるこの画素からこの物体重心位置の反対側に
位置する半直線を考える。直線に背景のみを含む部分画
像の中央画素から垂線を降ろして、交わる位置が半直線
上に位置する、背景のみを含む部分画像の中央画素を全
て選択して、選択中央画素位置信号231として出力す
る。
【0174】背景以外画素距離計算手段134は、背景
のみ部分画像統計量信号206と背景以外画素信号22
6と、選択中央画素位置信号231とを入力し、注目し
ている画素位置と、選択された背景のみを含む部分画像
の中央画素位置との間の距離を、式(13)に基づいて
計算し、画素距離信号227として出力する。平均値・
標準偏差内外挿手段135は、背景以外画素信号226
と、背景のみ部分画像統計量信号206と、選択中央画
素位置信号231と、画素距離信号227とを入力し、
注目している画素位置における背景としての輝度の平均
値特徴標準偏差を選択された背景のみを含む部分画像の
統計量から、式(14)に基づいて推定し、推定統計量
信号228として出力する。推定が終了すると、次の画
素を選ぶように指令する推定画素選択指令信号229を
出力する。推定統計量記憶手段132は、背景のみ部分
画像中央画素統計量信号230と、推定統計量信号22
8とを入力し、全画像にわたる輝度の平均値と標準偏差
を記憶し、随時推定部分画像統計量信号212として出
力する。
【0175】ここでは検出対象物体の重心位置を用いて
いるか、検出対象物体が画像上でどの位置に撮影される
のか予めわかっている場合には、重心位置計算手段を廃
してこの位置は予め与えられているとすることもでき
る。
【0176】これまでと同様に、上記第1、第2の実施
形態の物体検出・背景除去装置において、閾値生成物体
検出・背景除去手段304にも様々なバリエーションが
挙げられる。この閾値生成物体検出・背景除去手段30
4の他の構成例の閾値生成物体検出・背景除去手段31
7について、図15を参照しながら説明する。
【0177】<変化例>図15は、本発明における閾値
生成物体検出・背景除去手段の実施の一形態を示すブロ
ック図である。本閾値生成物体検出・背景除去手段31
7は、図1や図9における閾値生成物体検出・背景除去
手段304を置き換えることによって、別の形態の物体
検出・背景除去装置を構成する。閾値生成手段110
は、閾値生成指令信号208と、推定部分画像統計量信
号212と、背景のみ部分画像統計量信号206とを入
力し、閾値生成指令信号208により、全ての部分画像
における背景としての輝度の平均値と標準偏差とが推定
終了したので、閾値を計算する指令が入ると、全部分画
像における輝度の平均値と標準偏差を用いて、式(1
5)、式(16)により二つの閾値を式(17)により
比較して、式(17)が真となる画素は背景であるとし
て、背景候補画素信号232を出力する。背景候補領域
検出手段137は、背景候補画素信号232を入力し、
互いに連結している画素の塊を背景の候補領域として検
出し、背景候補領域信号233として出力する。背景判
定手段138は、高確度背景のみ部分画像信号204
と、背景候補領域信号233とを入力し、背景のみを含
む確度が高い部分画像を最も多く含むものを背景領域で
あるとし、それ以外を対象物体であるとして、物体検出
・背景除去信号214を出力する。
【0178】上記背景判定手段138では、背景のみを
含む確度が高い部分画像を最も多く含む領域を背景であ
るとしたが、その他にも背景のみを含む部分画像を最も
多く含むことや、背景以外を含む部分画像を最も少なく
含むことを条件とすることでも、同様な効果を得ること
ができる。
【0179】以上説明してきた実施形態では、画像の情
報として輝度のみを用いてきたが、その他にも、輝度で
はなく色情報やエッジ情報を用いたり、それらを組み合
わせることもできる。カラー画像は通常赤・緑・青の三
つの成分から構成されている。以上の実施形態では輝度
値のみを用いてきたが、例えば背景と対象物体とがカラ
ー画像のうち赤成分で大きな差が観測される場合には、
輝度の代わりに赤成分のみを用いることにより、対象物
体に則した発明を構成することができる。印刷用に用い
られる、シアン・マジェンダ・イエローの3成分や、更
にブラックを加えた4成分からなるカラー画像でも同様
に扱うことができる。また、それぞれの成分を組み合わ
せて用いることもできる。
【0180】<第3の実施形態>以下では赤・緑・青の
三つの成分からなるカラー画像を入力し、これら三つの
成分を併用する発明の実施形態について図16を参照し
ながら説明する。図16は、本発明のおける物体検出・
背景除去装置の、第3の実施形態の構成を示すブロック
図である。本物体検出・背景除去装置323は、大まか
に分けて、部分画像統計量計算手段324、背景部分画
像選択手段325、背景統計量推定手段326、それに
閾値生成物体検出・背景除去手段327の、4つの手段
から構成されている。部分画像統計量計算手段324
は、以下の構成要素から成っている。部分画像分割手段
152は、入力画像赤信号249と、入力画像緑信号2
50と、入力画像青信号251とを入力し、図2に示し
たように三つの赤・緑・青の画像をタイル状に部分画像
へと分割し、部分画像1−A、2−A、3−Aと順番に
して、画像の赤成分を部分画像赤信号252、緑成分を
部分画像緑信号253、青成分を部分画像青信号254
として出力する。部分画像統計量記憶手段154は、部
分画像赤統計量信号255と、部分画像緑統計量信号2
56と、部分画像青統計量信号257とを入力し、各部
分画像の赤・緑・青の各成分の平均値と、標準偏差と、
歪度とを記憶し、随時部分画像赤統計量信号258と、
部分画像緑統計量信号259と、部分画像青統計量信号
260とを出力する。
【0181】背景部分画像選択手段325は、以下の構
成要素から成っている。歪度閾値背景のみ部分画像選択
手段155は、部分画像赤統計量信号258と、部分画
像緑統計量信号259と、部分画像青統計量信号260
と、背景のみ部分画像確度信号222とを入力し、赤・
緑・青の各成分の歪度が式(8)により閾値以下である
と判定された部分画像を得る。更に、図11に示した部
分画像毎に背景のみを含む確度を表す背景のみ部分画像
確度信号222を参照し、上記歪度が閾値以下のうちで
最も確度が高い部分画像を、第一の領域25、第二の領
域26、第三の領域27、第四の領域28からそれぞれ
選んで、背景のみを含む確度が高い部分画像であると
し、この部分画像を高確度背景のみ部分画像204とし
て出力する。
【0182】背景のみ部分画像選択手段156は、高確
度背景のみ部分画像信号204と、部分画像赤統計量信
号258と、部分画像緑統計量信号259と、部分画像
青統計量信号260とを入力し、背景のみを含む確度が
高い部分画像の赤・緑・青各成分の歪度を式(8)に基
づいて閾値と比較し、標準偏差と歪度とがそれぞれ閾値
内に入っている部分画像を、背景のみを含む部分画像で
あるとし、背景のみ部分画像信号205として出力す
る。背景のみ部分画像統計量記憶手段157は、背景の
み部分画像信号205と、部分画像赤統計量信号258
と、部分画像緑統計量信号259と、部分画像青統計量
信号260とを入力し、背景のみを含むと判定された部
分画像における赤・緑・青各成分の平均値と、標準偏差
とを記憶し、随時背景のみ部分画像赤統計量信号261
と、背景のみ部分画像緑統計量信号262と、背景のみ
部分画像青統計量信号263とを出力する。
【0183】背景統計量推定手段321は以下の構成要
素から成っている。背景以外部分画像選択手段158
は、背景のみ部分画像赤統計量信号264を入力とし、
推定画像選択指令信号211により背景以外を含むと判
定された部分画像の探索の指令が来たとき、背景のみ部
分画像赤統計量信号261と推定部分画像統計量信号2
64の両方を調べる。未だ、背景としての赤成分の平均
値と標準偏差を推定していない部分画像が存在する場
合、この部分画像を背景以外部分画像信号207として
出力する。また、全ての部分画像について背景としての
赤成分の平均値と標準偏差が推定されている場合、物体
検出・背景除去のための閾値を生成するよう閾値生成指
令信号208を出力する。
【0184】近傍背景のみ部分画像存在判定手段147
は、背景以外部分画像信号207と、背景のみ部分画像
赤統計量信号261と、推定部分画像赤統計量信号26
4とを入力し、背景以外部分画像信号により指定され
た、背景外を含む部分画像の近傍に位置する部分画像に
おける赤成分の平均値と、標準偏差とを調べる、注目し
ている部分画像が、図5中における部分画像11である
とする。すると、近傍とは、部分画像12〜19までに
位置する部分画像のことである。近傍に一つでも、背景
としての輝度の平均値と、標準偏差が推定された部分画
像とが存在する場合、背景以外部分画像信号207で指
定された部分画像の赤・緑・青各成分の平均値と、標準
偏差とを推定するよう、背景統計量推定指令信号209
を出力する。それ以外の場合は、次の部分画像を選択す
るよう推定部分画像選択指令信号211を出力する。
【0185】平均値・標準偏差内外挿手段159は、背
景統計量推定指令信号209と、背景以外部分画像信号
207と、推定部分画像赤統計量信号264と、推定部
分画像緑統計量信号265と、推定部分画像青統計量信
号266と、背景のみ部分画像赤統計量信号261と、
背景のみ部分画像緑統計量信号262と、背景のみ部分
画像青統計量信号263とを入力する。そして、背景統
計量推定指令信号209により指令を受けると、背景以
外部分画像207で指定された背景以外を含む部分画像
における背景としての赤・緑・青各成分の平均値と標準
偏差とを、近傍の背景のみを含む部分画像における赤・
緑・青各成分の平均値と標準偏差とを背景のみ背景のみ
部分画像赤統計量信号261、背景のみ部分画像緑統計
量信号262、および背景のみ部分画像青統計量信号2
63から参照する。また、近傍の推定された部分画像に
おける赤・緑・青各成分の平均値と、標準偏差を推定部
分画像赤統計量信号264と、推定部分画像緑統計量信
号265と、推定部分画像青統計量信号266とから参
照して、式(10)、式(11)、式(12)に示した
ような平均をとる。
【0186】このことにより、指定された部分画像にお
ける背景としての赤・緑・青各成分の平均値と、標準偏
差とは、推定部分画像赤統計量信号267と、推定部分
画像緑統計量信号268と、推定部分画像青統計量信号
269として出力され、同時に次の部分画像を選択する
よう推定部分画像選択指令信号211を出力する。推定
統計量記憶手段149は、推定部分画像赤統計量信号2
67、推定部分画像緑統計量信号268、推定部分画像
青統計量信号269を入力とし、推定された輝度とエッ
ジの平均値と標準偏差とを記憶し、推定部分輝度画像統
計量信号243と推定部分エッジ画像統計量信号244
として随時出力する。
【0187】閾値生成物体検出・背景除去手段322
は、以下の構成要素から成っている。閾値生成手段16
1は、閾値生成指令信号208と、推定部分画像赤統計
量信号264と、推定部分画像緑統計量信号265と、
推定部分画像青統計量信号266と、背景のみ部分画像
赤統計量信号261と、背景のみ部分画像緑統計量信号
262と、背景のみ部分画像青統計量信号263とを入
力する。これらの入力により、閾値生成指令信号208
により全ての部分画像における背景としての赤・緑・青
各成分の平均値と標準偏差とが揃ったこととなる。よっ
て、閾値を計算する指令が入ると、全部分画像における
赤・緑・青各成分の平均値と標準偏差とを用いて、式
(15)、式(16)により、各成分毎二つの閾値を全
画面に渡って計算し、赤閾値信号270と緑閾値信号2
71と、青閾値信号272として出力する。閾値処理手
段162は、赤閾値信号270と、緑閾値信号271
と、青閾値信号272と、入力画像赤信号249と、入
力画像緑信号250と、入力画像青信号251とを入力
する。入力された画像の赤成分と二つの赤成分に対する
閾値を、式(17)により同様に緑成分や青成分につい
ても閾値と比較し、赤・緑・青各成分に対して式(1
7)が真となる画素は背景で、それ以外を検出対象とな
る物体であるとし、物体検出・背景除去信号214を出
力する。
【0188】この実施形態では入力画像の色表現である
赤・緑・青をそのまま利用する形で示したが、他の色表
現へと変換しても良い。色表現の例としては、文献:
「画像解析ハンドブック」(高木幹雄・下田陽久監修、
東京大学出版会、pp485-491、1991年) 記載のHSI
6角錐カラーモデルや、HSI双6角錐カラーモデルな
ど、また文献:「新編色彩科学ハンドブック」(日本色
彩学会編、東京大学出版会、pp.83-146、1980年)
記載のXYZ色表現や、Lab、luvなど、どのよう
な色表現でも同様の構成で、対象に則して有効な発明を
構成することができる。
【0189】<第4の実施形態>以下では輝度とエッジ
情報の二つを併用する発明の実施形態について、図17
を参照しながら説明する。図17は、本発明のおける物
体検出・背景除去装置の、第4の実施形態の構成を示す
ブロック図である。本物体検出・背景除去装置318は
大まかに分けて、ブロック統計量計算手段319、背景
部分画像選択手段320、背景統計量推定手段321、
それに閾値生成物体検出・背景除去手段322の、4つ
の手段から構成されている。
【0190】部分画像統計量計算手段319は以下の構
成要素から成っている。エッジ検出手段139は、入力
画像信号200を入力とし、各画素におけるエッジ成分
を計算してエッジ画像信号234として出力する。エッ
ジ成分計算は、文献:「画像解析ハンドブック」(高木
幹雄・下田陽久監修、東京大学出版会、pp550-564、1
991年)に記載されているもののうち、よく用いられる
ラプラシアンのオペレータのうちの一つに基づくことと
する。
【0191】図18において、注目画素29に注目した
とき、周辺画素30、31、32、33、34、35、
36、37の輝度値を足しあわせた値から、注目画素2
9の輝度値を8倍した値を引くことにより、エッジ成分
を定義する。このエッジ成分計算を全画素に渡って行な
うことにより、エッジ画像を得る。部分画像分割手段1
40は、入力画像信号200とエッジ画像信号234と
を入力し、図2に示したように、両画像をタイル状に部
分画像へと分割し、部分画像1−A、2−A、3−Aと
順番にして、画像の輝度成分を、部分輝度画像信号23
5と、エッジ画像成分を部分エッジ画像信号236とし
て出力する。平均値・標準偏差計算手段141は、部分
輝度画像信号235と部分画像エッジ画像信号236と
を入力し、各部分画像毎に輝度とエッジの平均値と標準
偏差を、それぞれ式(3)、式(4)に基づいて計算
し、部分輝度画像統計量信号237と部分エッジ画像統
計量信号238として出力する。部分画像統計量記憶手
段142は、部分輝度画像統計量信号237と部分エッ
ジ画像統計量信号238を入力とし、各部分画像の輝度
とエッジの平均値と標準偏差を記憶しておき、随時部分
輝度画像統計量信号239と部分エッジ画像統計量信号
240として出力する。
【0192】背景部分画像選択手段320は、以下の構
成要素から成っている。最小標準偏差基準背景のみ部分
画像選択手段143は、部分輝度画像統計量信号239
を入力とし、部分画像のうちで最も輝度の標準偏差が小
さな部分画像を、背景のみを含む確度が高い部分画像で
あるとし、この部分画像を高確度背景のみ部分画像信号
204として出力する。背景のみ部分画像選択手段14
4は、高確度背景のみ部分画像204を入力し、背景の
みを含む確度が高い部分画像の輝度の標準偏差と、その
他の部分画像における輝度の標準偏差とを、式(5)に
基づいて比較し、エッジの標準偏差も式(5)と同様に
比較し、それぞれ閾値内に入っている輝度とエッジの標
準偏差とを持つ部分画像を、背景のみを含む部分画像で
あるとして、背景のみ部分画像信号205として出力す
る。背景のみ部分画像統計量記憶手段145は、背景の
み部分画像信号205と部分輝度画像統計量信号239
と部分エッジ画像統計量信号240とを入力し、背景の
みを含むと判定された部分画像における輝度とエッジの
平均値と標準偏差とを記憶し、背景のみ部分輝度画像統
計量信号241と背景のみ部分画像エッジ画像統計量信
号242として随時出力する。
【0193】背景統計量推定手段321は以下の構成要
素から成っている。背景以外部分画像選択手段146
は、背景のみ部分輝度画像統計量信号241と、推定部
分画像選択指令信号211と、推定部分輝度画像統計量
信号243とを入力し、推定部分画像選択指令信号21
1により、背景以外を含むと判定された部分画像の探索
の指令が来たとき、背景のみ部分輝度画像統計量信号2
41と推定部分輝度画像統計量信号243の両方を調べ
る。未だ、背景としての輝度の平均値と標準偏差を推定
していない部分画像とが存在する場合、この部分画像を
背景以外部分画像207として出力し、全ての部分画像
について背景としての輝度の平均値と標準偏差が推定さ
れている場合、物体検出・背景除去のための閾値を生成
するよう閾値生成指令信号208を出力する。
【0194】近傍背景のみ部分画像存在判定手段147
は、背景以外部分画像207と、背景のみ部分輝度画像
統計量信号241と、推定部分輝度画像統計量信号24
3とを入力し、背景以外部分画像信号により指定され
た、背景以外を含む部分画像の近傍に位置する部分画像
の輝度の平均値と標準偏差とを調べる。注目している部
分画像が図5中における部分画像11であるとすると、
近傍とは部分画像12〜19までに位置する部分画像の
ことである。近傍に一つでも背景としての輝度の平均値
と標準偏差とが推定された部分画像が存在する場合、背
景以外部分画像信号207で指定された部分画像の平均
値と標準偏差とを推定するよう背景統計量推定指令信号
209を出力し、それ以外の場合は次の部分画像を選択
するよう推定部分画像選択指令信号211を出力する。
【0195】平均値・標準偏差内外挿手段148は、背
景統計量推定指令信号209と背景以外部分画像信号2
07、推定部分輝度画像統計量信号243、推定部分エ
ッジ画像特徴信号244、背景のみ部分輝度画像統計量
信号241、背景のみ部分エッジ画像統計量信号242
を入力する。この入力により、背景統計量推定指令信号
209により指令を受けると、背景以外部分画像信号2
07で指定された背景以外を含む部分画像における背景
としての輝度の平均値と標準偏差とを、近傍の背景のみ
を含む部分画像における輝度とエッジの平均値と標準偏
差とを背景のみ部分輝度画像統計量信号241、および
背景のみ部分エッジ画像統計量信号242から参照し
て、また近傍の推定された部分画像における輝度とエッ
ジの平均値と標準偏差を推定部分輝度画像統計量信号2
43における輝度とエッジの平均値と標準偏差を推定部
分輝度画像統計量信号243、推定部分エッジ画像統計
量信号244から参照して、式(10)、式(11)、
式(12)に示したような平均をとる。このことによ
り、指定された部分画像における背景としての輝度とエ
ッジの平均値と標準偏差とを推定する。推定した輝度の
平均値と標準偏差は、推定輝度統計量信号245と推定
エッジ統計量信号246として出力され、同時に次の部
分画像を選択するよう推定部分画像選択指令信号211
を出力する。
【0196】推定統計量記憶手段149は、推定輝度統
計量信号245と推定エッジ統計量信号246を入力と
し、推定された輝度とエッジの平均値と標準偏差を記憶
しておき、随時推定部分輝度画像統計量信号243と推
定部分エッジ画像統計量信号244として出力する。
【0197】閾値生成物体検出・背景除去手段322
は、以下の構成要素から成っている。閾値生成手段15
0は、閾値生成指令信号208と推定部分輝度画像統計
量信号243、推定部分エッジ画像統計量信号244、
背景のみ部分輝度画像統計量信号241、背景のみ部分
エッジ画像統計量信号242を入力とし、閾値生成指令
信号208により全ての部分画像における背景としての
輝度とエッジの平均値と標準偏差が揃ったので閾値を計
算する指令が入ると、全部分画像における輝度とエッジ
の平均値と標準偏差を用いて、式(15)、式(16)
により二つの閾値を全画面に渡って計算し、輝度閾値信
号247とエッジ閾値信号248として出力する。閾値
処理手段151は、輝度閾値信号247とエッジ閾値信
号248、入力画像信号200、エッジ画像信号234
を入力とし、入力された画像の輝度と二つの輝度に対す
る閾値を式(17)により、同様にエッジ画像と二つの
エッジに対する閾値を比較して、輝度とエッジ双方に対
して式(17)が真となる画素は背景で、それ以外を検
出対象となる物体であるとし、物体検出・背景除去信号
214を出力する。
【0198】ここでエッジ検出処理として、文献:「画
像解析バンドブック」(高木幹雄・下田陽久、東京大学
出版会、pp502-505 、1991年)記載のうちラプラシア
ンのオペレータのうちの一つを用いることを記述した
が、その他にも同文献に記載されている別のラプラシア
ン・オペレータや、Roberts ・Robinson・Prewitt ・Ki
rschなどを用いることによって、対象に即した発明を構
成することができる。また、最小標準偏差基準背景のみ
部分画像選択手段143において、輝度の標準偏差が最
小であることにより、背景のみを含む確度の高い部分画
像を選択しているが、エッジの標準偏差を用いることな
どによって、対象に即した発明を構成することができ
る。
【0199】尚、上述の実施形態は本発明の好適な実施
の一例である。但し、これに限定されるものではなく、
本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施
が可能である。
【0200】
【発明の効果】以上の説明より明かなように、本発明の
物体検出・背景除去方法、装置およびプログラムを記録
した記録媒体は、背景と検出対象の物体とから構成され
ている入力画像の画素位置を部分画像へと分割して背景
のみを含む部分画像を選択し、この背景を含む部分画像
をもとにして入力画像上での背景を推定する。この推定
した背景と入力画像とを比較して、検出対象物体だけを
取り出す。即ち、画像を部分画像へと分割して背景のみ
を含む部分画像をまず選択しておいた後に、この部分画
像をもとにして画像全体における背景を推定する。この
手順により、背景と未知の、例えば、輝度色分布をなし
ている物体とを精密に分離・検出している。一般的に、
背景と検出対象となる物体の二者を精密に分離するため
には、背景もしくは検出対象の物体が画像上でなす輝度
・色・エッジ等の特性値の分布を、できるだけ正確に知
ることが必要となる。よって、ほぼ一様な背景を持つ画
像から未知な輝度・色分布をなしている物体を、背景と
物体との間の境界まで精細に得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の物体検出・背景除去装置の第1の実施
形態を示すブロック図である。
【図2】部分画像へ分割の一例を示す説明図であり、図
中の部分画像は、行と列とにより1−A等と指定され
る。
【図3】部分画像が背景であるか否かを判定する処理結
果の一例を示す説明図である。
【図4】背景とその分布を推定する処理の一例を示す説
明図である。
【図5】背景とその分布を推定する処理の部分画像の近
傍を説明するための図である。
【図6】背景とその分布を推定する処理の一例を示す説
明図である。
【図7】背景とその分布を推定する処理の一例を示す説
明図である。
【図8】背景とその分布を推定する処理の一例を示す説
明図であり、図中の部分画像中央画素位置は、行と列と
により指定される。
【図9】第2の実施形態を示すブロック図である。
【図10】背景部分画像選択手段の構成例を示すブロッ
ク図である。
【図11】背景のみを含む確度が高い部分画像を選択す
る処理の一例を示す説明図である。
【図12】背景統計量推定手段303の他の構成例の背
景統計量推定手段314を示すブロック図である。
【図13】背景統計量推定手段303の他の構成例の背
景統計量推定手段315を示すブロック図である。
【図14】背景統計量推定手段303の他の構成例の背
景統計量推定手段316を示すブロック図である。
【図15】閾値生成物体検出・背景除去手段の実施の一
形態を示すブロック図である。
【図16】物体検出・背景除去装置の、第3の実施形態
の構成を示すブロック図である。
【図17】物体検出・背景除去装置の、第4の実施形態
の構成を示すブロック図である。
【図18】エッジ検出処理を説明するための図である。
【図19】入力画像信号の画像の一形態を示す説明図で
ある。
【図20】従来の物体検出手法の一例を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 入力画像信号 2 背景領域 3 対象物体 4〜8、11〜19 部分画像 1−A、2−A、3−A、…、8−I、9−I 部分画
像中央画素位置 9 物体輪郭 10 物体内部 20 物体重心位置 21 境界線 22 推定画素位置 23、24 直線 25 第一の領域 26 第二の領域 27 第三の領域 28 第四の領域 29 注目画素 30〜37 周辺画素 100 部分画像分割手段 101 平均値・標準偏差計算手段 102 部分画像統計量記憶手段 103 最小標準偏差基準背景のみ部分画像選択手段 104 背景のみ部分画像選択手段 105 背景のみ部分画像統計量記憶手段 106 背景以外部分画像選択手段 107 近傍背景のみ部分画像存在判定手段 108 平均値・標準偏差内外挿手段 109 平均値・標準偏差記憶手段 110 閾値生成手段 111 閾値処理手段 120 平均値・標準偏差・歪度計算手段 121 部分画像統計量記憶手段 122 歪度閾値・最小標準偏差基準背景のみ部分画像
選択手段 123 背景のみ部分画像選択手段 124 歪度閾値背景のみ部分画像選択手段 125 重心位置計算手段 126 部分画像−重心位置距離計算手段 127 距離記憶手段 128 近傍背景のみ部分画像存在判定手段 129 背景以外画素選択手段 130 背景以外画素距離計算手段 131 平均値・標準偏差内外挿手段 132 推定統計量記憶手段 133 背景のみ部分画像中央画素選択手段 134 背景以外画素距離計算手段 135 平均値・標準偏差内外挿手段 136 閾値手段 137 背景候補領域検出手段 138 背景判定手段 139 エッジ検出手段 140 部分画像分割手段 141 平均・標準偏差計算手段 142 部分画像統計量記憶手段 143 最小標準偏差基準背景のみ部分画像選択手段 144 背景のみ部分画像選択手段 145 背景のみ部分画像統計量記憶手段 146 背景以外部分画像選択手段 147 近傍背景のみ部分画像存在判定手段 148 平均値・標準偏差内外挿手段 149 推定統計量記憶手段 150 閾値生成手段 151 閾値処理手段 152 部分画像分割手段 153 平均値・標準偏差・歪度計算手段 154 部分画像統計量記憶手段 155 歪度閾値背景のみ部分画像選択手段 156 背景のみ部分画像選択手段 157 背景のみ部分画像統計量記憶手段 158 背景以外部分画像選択手段 159 平均値・標準偏差内外挿手段 160 推定統計量記憶手段 161 閾値生成手段 162 閾値処理手段 200 入力画像信号 201 部分画像信号 202 部分画像統計量信号 203 部分画像統計量信号 204 高確度背景のみ部分画像信号 205 背景のみ部分画像信号 206 背景のみ部分画像統計量信号 207 背景以外部分画像信号 208 閾値生成指令信号 209 背景統計量推定指令信号 210 推定統計量信号 211 推定部分画像選択指令信号 212 推定部分画像統計量信号 213 閾値信号 214 物体検出・背景除去信号 220 部分画像統計量信号 221 部分画像統計量信号 222 背景のみ部分画像確度信号 223 重心位置信号 224 部分画像−重心位置距離信号 225 部分画像−重心位置距離信号 226 背景以外画素信号 227 画素距離信号 228 推定統計量信号 229 推定画素選択指令信号 230 背景のみ部分画像中央画素統計量信号 231 選択中央画素位置信号 232 背景候補画素信号 233 背景候補領域信号 234 エッジ画像信号 235 部分輝度画像信号 236 部分エッジ画像信号 237 部分輝度画像統計量信号 238 部分エッジ画像統計量信号 239 部分輝度画像統計量信号 240 部分エッジ画像統計量信号 241 背景のみ部分輝度画像統計量信号 242 背景のみ部分エッジ画像統計量信号 243 推定部分エッジ画像統計量信号 244 推定部分エッジ画像統計量信号 245 推定輝度統計量信号 246 推定エッジ統計量信号 247 輝度閾値信号 248 エッジ閾値信号 249 入力画像赤信号 250 入力画像緑信号 251 入力画像青信号 252 部分画像赤信号 253 部分画像緑信号 254 部分画像青信号 255 部分画像赤統計量信号 256 部分画像緑統計量信号 257 部分画像青統計量信号 258 部分画像赤統計量信号 259 部分画像緑統計量信号 260 部分画像青統計量信号 261 背景のみ部分画像赤統計量信号 262 背景のみ部分画像緑統計量信号 263 背景のみ部分画像青統計量信号 264 推定部分画像赤統計量信号 265 推定部分画像緑統計量信号 266 推定部分画像青統計量信号 267 推定赤統計量信号 268 推定緑統計量信号 269 推定青統計量信号 270 赤閾値信号 271 緑閾値信号 272 青閾値信号 300 物体検出・背景除去装置 301 部分画像統計量計算手段 302 背景部分画像選択手段 303 背景統計量推定手段 304 閾値生成物体検出・背景除去手段 310 物体検出・背景除去装置 311 部分画像投影量計算手段 312 背景部分画像選択手段 313 背景部分画像選択手段 314 背景統計量推定手段 315 背景統計量推定手段 316 背景統計量推定手段 317 閾値生成物体検出・背景除去手段 318 物体検出・背景除去装置 319 部分画像統計量計算手段 320 背景部分画像選択手段 321 背景統計量推定手段 322 閾値生成物体検出・背景除去手段 323 物体検出・背景除去装置 324 部分画像統計量計算手段 325 背景部分画像選択手段 326 背景統計量推定手段 327 閾値生成物体検出・背景除去手段

Claims (75)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 背景と検出対象の物体とから構成されて
    いる画像を入力画像とする画像入力工程と、 該入力画像を部分画像へ分割して背景のみを含む部分画
    像を選択する背景のみ部分画像選択工程と、 該背景を含む部分画像をもとにして入力画像上での背景
    を推定する背景推定工程と、 該推定した背景と前記入力画像とを比較する比較工程と
    を有し、 前記検出対象の物体を抽出することを特徴とする物体検
    出・背景除去方法。
  2. 【請求項2】 略一様な背景と検出対象の物体とから構
    成されている画像を入力画像とする画像入力工程と、 該入力画像を部分画像へ分割して該各部分画像毎に統計
    量を計算する統計量計算工程と、 該計算した統計量をもとに背景のみを含む部分画像を選
    択する背景のみ部分画像選択工程と、 前記背景のみを含む部分画像の統計量から画面全体にお
    ける統計量を推定する統計量推定工程と、 該推定した統計量から画面全体での閾値を決定する閾値
    決定工程と、 該決定した画面全体での閾値と前記入力画像とを比較す
    る比較工程とを有し、前記検出対象の物体を抽出するこ
    とを特徴とする物体検出・背景除去方法。
  3. 【請求項3】 前記統計量計算工程は、前記入力画像を
    部分画像へ分割する部分画像分割工程と、該分割された
    部分画像の所定の特性値の平均値・標準偏差を計算する
    平均値・標準偏差計算工程とを有する、ことを特徴とす
    る請求項2記載の物体検出・背景除去方法。
  4. 【請求項4】 前記所定の特性値は、輝度/色情報/エ
    ッジ情報の少なくとも1つである、ことを特徴とする請
    求項3記載の物体検出・背景除去方法。
  5. 【請求項5】 前記部分画像選択工程は、前記所定の特
    性値の標準偏差が最も小さな部分画像を背景のみを含む
    確度が高い部分画像であるとし、他の部分画像における
    所定の特性値の標準偏差を背景のみを含む確度が高い部
    分画像と比較し、該比較の差が所定の閾値以下である部
    分画像を背景のみを含む部分画像であるとする、ことを
    特徴とする請求項4記載の物体検出・背景除去方法。
  6. 【請求項6】 前記部分画像選択工程は、前記所定の特
    性値の標準偏差が小さな順に指定した数の部分画像を選
    択し、背景のみを含む確度が高い部分画像であるとす
    る、ことを特徴とする請求項5記載の物体検出・背景除
    去方法。
  7. 【請求項7】 前記部分画像選択工程は、予め指示され
    た所定の特性値の標準偏差に最も近い値を持つ部分画像
    を、背景のみを含む所定の特性値が高い部分画像である
    として選択することを特徴とする請求項5に記載の物体
    検出・背景除去方法。
  8. 【請求項8】 前記部分画像選択工程は、予め指示され
    た所定の特性値の標準偏差に近い順に指定した数だけ部
    分画像を、背景のみを含む所定の特性値が高い部分画像
    であるとして選択することを特徴とする請求項5記載の
    物体検出・背景除去方法。
  9. 【請求項9】 前記部分画像選択工程は、予め指示され
    た所定の特性値の平均と標準偏差に最も近い値を持つ部
    分画像を、背景のみを含む確度が高い部分画像であると
    することを特徴とする請求項5記載の物体検出・背景除
    去方法。
  10. 【請求項10】 前記部分画像選択工程は、予め指示さ
    れた所定の特性値の平均と標準偏差に近い順に指定した
    数の部分画像を、背景のみを含む確度が高い部分画像で
    あるとして選択することを特徴とする請求項5記載の物
    体検出・背景除去方法。
  11. 【請求項11】 前記部分画像選択工程は、背景のみを
    含む確度が高い部分画像を、予め指示された単一もしく
    は複数の部分画像であるとするこを特徴とする請求項5
    記載の物体検出・背景除去方法。
  12. 【請求項12】 前記部分画像選択工程は、背景のみを
    含む確度が高い部分画像を、予め指示された領域にふく
    まれる部分画像から選択することを特徴とする請求項5
    から9の何れか1項に記載の物体検出・背景除去方法。
  13. 【請求項13】 前記部分画像選択工程は、背景のみを
    含む確度が高い部分画像を、予め指示された複数の領域
    に含まれる部分画像からそれぞれ選択することを特徴と
    する請求項5から9の何れか1項に記載の物体検出・背
    景除去方法。
  14. 【請求項14】 前記統計量計算工程は、前記入力画像
    を部分画像へと分割する部分画像分割工程と、部分画像
    の所定の特性値の平均値・標準偏差から歪度を計算する
    平均値・標準偏差計算工程とを、有することを特徴とす
    る請求項2記載の物体検出・背景除去方法。
  15. 【請求項15】 前記部分画像選択工程は、所定の特性
    値の歪度の絶対値が閾値以下である部分画像のうち、所
    定の特性値の標準偏差が最も小さい背景のみを含む確度
    が高い部分画像であるとし、他の部分画像において、所
    定の特性値の歪度の絶対値が閾値以下であり、所定の特
    性値の標準偏差が該背景のみを含む確度が高い部分画像
    と比較したとき差が閾値以下である部分画像を、背景の
    みを含む部分画像である、とすることを特徴とする請求
    項14記載の物体検出・背景除去方法。
  16. 【請求項16】 前記部分画像選択工程は、所定の特性
    値の歪度の絶対値が閾値以下である部分画像を背景のみ
    を含む確度が高い部分画像である、とすることを特徴と
    する請求項15記載の物体検出・背景除去方法。
  17. 【請求項17】 前記部分画像選択工程は、所定の特性
    値の歪度の絶対値が閾値以下である部分画像のうち、標
    準偏差が小さな順に指定した数の部分画像を選択し、背
    景のみを含む確度が高い部分画像であるとする、ことを
    特徴とする請求項15記載の物体検出・背景除去方法。
  18. 【請求項18】 前記部分画像選択工程は、所定の特性
    値の歪度の絶対値が閾値以下である部分画像のうち、予
    め指示された所定の特性値の標準偏差に最も近い値を持
    つ部分画像を選択し、背景のみを含む確度が高い部分画
    像であるとする、ことを特徴とする請求項15に記載の
    物体検出・背景除去方法。
  19. 【請求項19】 前記部分画像選択工程は、所定の特性
    値の歪度の絶対値が閾値以下である部分画像のうち、予
    め指示された所定の特性値の標準偏差に最も近い順に指
    定した数だけ部分画像を選択し、背景のみを含む確度が
    高い部分画像であるとすることを特徴とする請求項15
    に記載の物体検出・背景除去方法。
  20. 【請求項20】 前記部分画像選択工程は、所定の特性
    値の歪度の絶対値が閾値以下である部分画像のうち、予
    め指示された所定の特性値の標準偏差に最も近い値を持
    つ部分画像を選択し、背景のみを含む確度が高い部分画
    像であるとする、ことを特徴とする請求項15に記載の
    物体検出・背景除去方法。
  21. 【請求項21】 前記部分画像選択工程は、所定の特性
    値の歪度の絶対値が閾値以下である部分画像のうち、予
    め指示された所定の特性値の平均と標準偏差に最も近い
    順に指定した数だけ部分画像を選択し、背景のみを含む
    確度が高い部分画像であるとする、ことを特徴とする請
    求項15に記載の物体検出・背景除去方法。
  22. 【請求項22】 前記部分画像選択工程は、予め指示さ
    れた複数の領域に含まれる部分画像毎に背景のみを含む
    確度が予め与えられており、所定の特性値の歪度の絶対
    値が閾値以下である部分画像のうち、背景のみを含む確
    度が最も高いものを背景のみを含む確度が高い部分画像
    であるとする、ことを特徴とする請求項15記載の物体
    検出・背景除去方法。
  23. 【請求項23】 前記部分画像選択工程は、予め指示さ
    れた複数の領域に含まれる部分画像毎にそれぞれ背景の
    みを含む確度が予め与えられており、所定の特性値の歪
    度の絶対値が閾値以下である部分画像のうち、背景のみ
    を含む確度が最も高いものを各領域から選択し、背景の
    みを含む確度が高い部分画像であるとする、ことを特徴
    とする請求項15記載の物体検出・背景除去方法。
  24. 【請求項24】 前記部分画像選択工程において、背景
    のみを含む確度が高い部分画像は、予め指示された少な
    くとも1の領域に含まれる部分画像から選択する、こと
    を特徴とする請求項15から21の何れか1項に記載の
    物体検出・背景除去方法。
  25. 【請求項25】 前記統計量推定工程は、背景のみを含
    む部分画像の所定の特性値の平均値と標準偏差を利用し
    て、全画面にわたる背景としての所定の特性値の平均値
    と標準偏差を推定する、ことを特徴とする請求項2から
    24の何れか1項に記載の物体検出・背景除去方法。
  26. 【請求項26】 前記統計量推定工程は、背景以外を含
    む部分画像における背景としての所定の特性値の平均値
    と標準偏差とを推定するとき、近傍に位置する背景のみ
    を含む部分画像の所定の特性値の平均値と標準偏差と、
    同近傍の既に推定済みである背景以外を含む部分画像の
    所定の特性値の平均値と標準偏差とが存在する場合は、
    それぞれを平均することにより推定し、存在しない場合
    は別の背景以外を含む部分画像における所定の特性値の
    平均値と標準偏差とを推定し、前記背景の所定の特性値
    の平均値と標準偏差との推定処理を、全ての背景以外を
    含む部分画像における背景の所定の特性値の平均値と標
    準偏差とが推定できるまで繰り返す、ことを特徴とする
    請求項24記載の物体検出・背景除去方法。
  27. 【請求項27】 前記統計量推定工程は、背景以外を含
    む部分画像の重心位置を計算して物体重心位置とし、各
    部分画像と物体重心位置との距離を全て計算し、背景以
    外を含む部分画像における背景としての所定の特性値の
    平均値と標準偏差とを推定するとき、前記背景以外を含
    む部分画像と前記物体重心位置との間の距離よりも遠く
    に位置し、かつ近傍に位置する背景のみを含む部分画像
    の所定の特性値の平均値と標準偏差と、同位置する既に
    推定済みである背景以外を含む部分画像の所定の特性値
    の平均値と標準偏差とが一つでも存在する場合は、それ
    ぞれを平均することにより推定し、存しない場合は別の
    背景以外を含む部分画像における所定の特性値の平均値
    と標準偏差とを推定し、前記背景の所定の特性値の平均
    値と標準偏差の推定処理を、全ての背景以外を含む部分
    画像における背景の所定の特性値の平均値と標準偏差と
    が推定できるまで繰り返す、ことを特徴とする請求項2
    4記載の物体検出・背景除去方法。
  28. 【請求項28】 前記統計量推定工程は、画像上の各部
    分画像についてそれぞれ固有の近傍関係が与えられてい
    る、ことを特徴とする請求項24記載の物体検出・背景
    除去方法。
  29. 【請求項29】 前記統計量推定工程は、背景のみを含
    む部分画像における所定の特性値の平均値と標準偏差と
    を、該部分画像の中央画素位置における背景の所定の特
    性値の平均値と標準偏差とし、画像上の各画素における
    背景としての所定の特性値の平均値と標準偏差とを推定
    するときに、前記画素位置と前記背景のみを含む部分画
    像の中央画素との間の距離を全て計算し、該背景のみを
    含む部分画像の中央画素位置における背景の所定の特性
    値の平均値と標準偏差とを、対応する距離に応じて重み
    付けすることにより、前記画素位置における背景の所定
    の特性値の平均値と標準偏差との推定を行うことを特徴
    とする請求項24記載の物体検出・背景除去方法。
  30. 【請求項30】 前記統計量推定工程は、背景のみを含
    む部分画像の重心位置を計算して物体重心位置とし、画
    像上の各画素における背景としての所定の特性値の平均
    値と標準偏差とを推定するときに、該画素と前記物体重
    心位置とを結ぶ直線を考え、該画素から前記物体重心位
    置の反対側に位置する半直線を考え、該直線に該背景の
    みを含む部分画像の中央画素から垂線を降ろし、交わる
    位置が該半直線に位置する該背景のみを含む部分画像の
    中央画素を全て選び、該画素と該選択された背景のみを
    含む部分画像の中央画素位置との間の距離を計算し、該
    選択された背景のみを含む部分画像における中央画素位
    置の背景の所定の特性値の平均値と標準偏差を該距離に
    応じて重み付け平均することにより、該画像上の画素位
    置における背景の所定の特性値の平均値と標準偏差との
    推定を行う、ことを特徴とする請求項24記載の物体検
    出・背景除去方法。
  31. 【請求項31】 前記統計量推定工程は、予め物体の重
    心となる物体重心位置が与えられている、ことを特徴と
    する請求項27または30に記載の物体検出・背景除去
    方法。
  32. 【請求項32】 前記比較工程での前記検出対象物体の
    みを取り出しは、各画素位置において閾値処理を行うと
    きに、予め制御呈した定数と推定した背景の所定の特性
    値の標準偏差とかけあわせ、推定した背景の所定の特性
    値の平均値から該かけあわせた値を引いた閾値を計算し
    て第一の閾値とし、同様に予め設定した定数と推定した
    背景の所定の特性値の標準偏差とをかけあわせ、推定し
    た背景の平均値へ該かけあわせた値を足しあわせて閾値
    を計算して第二の閾値とし、該画素位置の所定の特性値
    値が第一の閾値よりも大きくて、かつ第二の閾値より小
    さな場合に、該画素は背景であるとし、全画素に渡って
    同様な処理を施すことで、背景を取り除き物体を取り出
    すことを特徴とする請求項2から31の何れか1項に記
    載の物体検出・背景除去方法。
  33. 【請求項33】 前記比較工程での前記検出対象物体の
    みを取り出しは、全画素に渡って閾値処理を行ない、互
    いに連結している領域を背景の候補となる領域として検
    出し、該背景の候補領域の中で、背景のみを含む確度が
    高い部分画像をもっとも多く含む、ことを特徴とする請
    求項32に記載の物体検出・背景除去方法。
  34. 【請求項34】 前記比較工程での前記検出対象物体の
    みを取り出しは、全画素に渡って閾値処理を行ない、互
    いに連結している領域を背景の候補となる領域として検
    出し、該背景の候補領域の中で背景のみを含む部分画像
    をもっとも多く含むものを背景領域とすることで、背景
    を取り除き物体を取り出すことを特徴とする請求項32
    に記載の物体検出・背景除去方法。
  35. 【請求項35】 前記比較工程での前記検出対象物体の
    みを取り出しは、全画素に渡って閾値処理を行ない、互
    いに連結している領域を背景の候補となる領域として検
    出し、該背景の候補領域の中で背景以外を含む部分画像
    をもっとも少なく含むものを背景領域とすることで、背
    景以外を含む部分画像をもっとも少なく含むものを背景
    領域とすることで、背景を取り除き物体を取り出すこと
    を特徴とする請求項32に記載の物体検出・背景除去方
    法。
  36. 【請求項36】 入力画像を部分画像へ分割処理して該
    部分画像の所定の特性値の平均値と標準偏差とを計算す
    る部分画像統計量計算手段と、 前記部分画像の中で最も標準偏差が小さな部分画像を背
    景のみを含む確度が高い部分画像であるとし、該部分画
    像とその他の部分画像における所定の特性値の標準偏差
    を比較し、標準偏差との差が閾値以下である標準偏差を
    持つ部分画像を背景のみを含む部分画像であると判定す
    る背景部分画像選択手段と、 背景のみを含む部分画像における前記平均値と標準偏差
    とその他の部分画像における推定された背景としての前
    記平均値と標準偏差と、さらに前記背景以外を含む部分
    画像と該部分画像の近傍に位置する背景のみを含む部分
    画像における平均値と標準偏差と、その他の部分画像に
    おける推定された背景としての平均値と標準偏差とを調
    べる背景統計量推定手段と、 全部分画像における前記平均値と標準偏差とを用いて、
    物体を検出し背景を除去するために、平均値から予め与
    えられた定数倍した標準偏差を足すことで第二の閾値を
    求め、これを全画面に渡って計算して出力し、該二つの
    閾値を用いて閾値内に入った画素は背景であるとし、そ
    れ以外を検出対象物体であるとする閾値生成物体検出・
    背景除去手段とを有する、ことを特徴とする物体検出・
    背景除去装置。
  37. 【請求項37】 ほぼ一様な背景と検出対象の物体とか
    ら構成されている画像を入力とし、部分画像統計量計算
    手段と、背景部分画像選択手段と、背景統計量推定手段
    と、それに閾値生成物体検出・背景除去手段とから構成
    されており、 前記部分画像統計量計算手段は、 入力画像を部分画像へと分割施すする部分画像分割手段
    と、 該部分画像信号を入力とし、各部分画像毎に所定の特性
    値の平均値と標準偏差を計算して出力する平均値・標準
    偏差計算手段と、 該部分画像の所定の特性値の平均値と標準偏差を入力と
    して、各部分画像の所定の特性値の平均値と標準偏差を
    記憶し随時出力する部分画像統計量記憶手段とを有して
    おり、 前記背景部分画像選択手段は、 部分画像の所定の特性値の平均値と標準偏差を入力とし
    て、部分画像の中で最も所定の特性値の標準偏差が小さ
    な部分画像を、背景のみを含む確度が高い部分画像であ
    るとして出力する最小標準偏差基準背景のみ部分画像選
    択手段と、 該背景のみを含む確度が高い部分画像とその他の部分画
    像における所定の特性値の標準偏差を比較し、該背景の
    みを含む確度が高い部分画像の所定の特性値の標準偏差
    との差が閾値以下である標準偏差を持つ部分画像を、背
    景のみを含む部分画像であると判定して出力する、背景
    のみ部分画像選択手段と、 該背景のみを含む部分画像の位置とその部分画像の所定
    の特性値の平均値と標準偏差を記憶し随時出力する背景
    のみ部分画像統計量記憶手段とを有しており、 前記背景統計量推定手段は、 背景以外を含む部分画像を調べる指令が来たとき、背景
    のみを含む部分画像における所定の特性値の平均値と標
    準偏差と、その他の部分画像における推定された背景と
    しての所定の特性値の平均値と標準偏差を調べ、背景と
    しての所定の特性値の平均値と標準偏差の推定値が存在
    しない部分画像が存在したら該部分画像を出力し、全て
    の部分画像について背景としての所定の特性値の平均値
    と標準偏差が推定された場合、物体検出・背景除去のた
    めの閾値を生成するよう指令を出す、背景以外部分画像
    選択手段と、 背景以外を含む部分画像と、該部分画像の近傍に位置す
    る背景のみを含む部分画像における所定の特性値の平均
    値と標準偏差と、その他の部分画像における推定された
    背景としての所定の特性値の平均値と標準偏差を調べ、
    近傍に一つでも所定の特性値の平均値と標準偏差が推定
    された部分画像が存在する場合、該背景以外を含む部分
    画像の平均値と標準偏差を推定するよう指令を出す近傍
    背景のみ部分画像存在判定手段と、 該背景以外を含む部分画像における所定の特性値の平均
    値と標準偏差を推定する指令を受けると、近傍の背景の
    みを含む部分画像の所定の特性値の平均値と標準偏差を
    平均値を平均することにより推定して出力し、同時に次
    の部分画像を選択するよう推定部分画像選択指令信号を
    出力する平均値・標準偏差内外挿手段と、 該推定された所定の特性値の平均値と標準偏差を記憶し
    随時出力する推定統計量記憶手段とを有しており、 前記閾値生成物体検出・背景除去手段は、 全ての部分画像における所定の特性値の平均値と標準偏
    差が揃ったので閾値を計算する指令が入ると、全部分画
    像における所定の特性値の平均値と標準偏差を用いて、
    物体を検出し背景を除去するために、平均値から予め与
    えられた定数倍した標準偏差を足すことで第二の閾値を
    求め、これを全画面に渡って計算して出力する閾値生成
    手段と、 該二つの閾値を用いて閾値内に入った画素は背景である
    とし、それ以外を検出対象物体であるとする閾値処理手
    段を有する、ことを特徴とする物体検出・背景除去装
    置。
  38. 【請求項38】 前記所定の特性値は、輝度/色情報/
    エッジ情報の少なくとも1つである、ことを特徴とする
    請求項36または37記載の物体検出・背景除去装置。
  39. 【請求項39】 前記背景部分画像選択手段は、部分画
    像の所定の特性値の平均値と標準偏差を入力として、部
    分画像の中で所定の特性値の標準偏差が小さな順に指定
    した数の部分画像を、背景のみを含む確度が高い部分画
    像であるとして出力する昇順標準偏差基準背景のみ部分
    画像選択手段と、該背景のみを含む確度が高い部分画像
    と、その他の部分画像における所定の特性値の標準偏差
    を比較し、該背景のみを含む確度が高い部分画像の所定
    の特性値の標準偏差との差が閾値以下である標準偏差を
    持つ部分画像を、背景のみを含む部分画像であると判定
    して出力する、背景のみ部分画像の所定の特性値選択手
    段と、該背景のみを含む部分画像の位置とその部分画像
    の所定の特性値の平均値と標準偏差を記憶し随時出力す
    る背景のみ部分画像統計量記憶手段とを有する、ことを
    特徴とする請求項38記載の物体検出・背景除去装置。
  40. 【請求項40】 前記背景部分画像選択手段は、予め指
    示された所定の特性値の標準偏差に最も近い値を持つ部
    分画像を選びだして出力する標準偏差基準背景のみ部分
    画像選択手段と、該背景のみを含む確度が高い部分画像
    と、その他の部分画像における所定の特性値の標準偏差
    を比較し、該背景のみを含む確度が高い部分画像の所定
    の特性値の標準偏差との差が閾値以下である標準偏差を
    持つ部分画像を、背景のみを含む部分画像であると判定
    して出力する背景のみ部分画像選択手段と、該背景のみ
    を含む部分画像の位置とその部分画像の所定の特性値の
    平均値と標準偏差を記憶し随時出力する背景のみ部分画
    像統計量記憶手段とを有する、ことを特徴とする請求項
    38記載の物体検出・背景除去装置。
  41. 【請求項41】 前記外形部分画像選択手段は、予め指
    示された所定の特性値の標準偏差に近い順に指定した数
    の部分画像を背景のみを含む所定の特性値が高い部分画
    像であるとして出力する、標準偏差基準背景のみ部分画
    像選択手段と、該背景のみを含む確度が高い部分画像
    と、その他の部分画像における所定の特性値の標準偏差
    を比較し、該背景のみを含む確度が高い部分画像の所定
    の特性値の標準偏差との差が閾値以下である標準偏差を
    持つ部分画像を、背景のみを含む部分画像であると判定
    して出力する背景のみ部分画像選択手段と、該背景のみ
    を含む部分画像の位置とその部分画像の所定の特性値の
    平均値と標準偏差を記憶し随時出力する背景のみ部分画
    像統計量記憶手段とを有する、ことを特徴とする請求項
    38記載の物体検出・背景除去装置。
  42. 【請求項42】 前記背景部分画像選択手段は、予め指
    示された所定の特性値の平均値と標準偏差に最も近い値
    を持つ部分画像を背景のみを含む確度が高い部分画像で
    あるとして出力する平均・標準偏差基準背景のみ部分画
    像選択手段と、該背景のみを含む確度が高い部分画像
    と、その他の部分画像における所定の特性値の標準偏差
    を比較し、該背景のみを含む確度が高い部分画像の所定
    の特性値の標準偏差との差が閾値以下である標準偏差を
    持つ部分画像を、背景のみを含む部分画像であると判定
    して出力する背景のみ部分画像選択手段と、該背景のみ
    を含む部分画像の位置とその部分画像の所定の特性値の
    平均値と標準偏差を記憶し随時出力する背景のみ部分画
    像統計量記憶手段とを有する、ことを特徴とする請求項
    38記載の物体検出・背景除去装置。
  43. 【請求項43】 前記背景部分画像選択手段は、予め指
    示された所定の特性値の平均値と標準偏差に近い順に指
    定した数の部分画像を背景のみを含む確度が高い部分画
    像であるとして出力する平均・標準偏差基準背景のみ部
    分画像選択手段と、該背景のみを含む確度が高い部分画
    像と、その他の部分画像における所定の特性値の標準偏
    差を比較し、該背景のみを含む確度が高い部分画像に所
    定の特性値の標準偏差との差が閾値以下である標準偏差
    を持つ部分画像を、背景のみを含む部分画像であると判
    定して出力する背景のみ部分画像選択手段と、該背景の
    みを含む部分画像の位置とその部分画像の所定の特性値
    の平均値と標準偏差を記憶し随時出力する背景のみ部分
    画像統計量記憶手段とを有する、ことを特徴とする請求
    項38記載の物体検出・背景除去装置。
  44. 【請求項44】 前記背景部分画像選択手段は、背景の
    みを含む確度が高い部分画像は予め指示された領域に含
    まれる部分画像から選択する、ことを特徴とする請求項
    38から43の何れか1項に記載の物体検出・背景除去
    装置。
  45. 【請求項45】 前記背景部分画像選択手段は、背景の
    みを含む確度が高い部分画像は予め指示された複数の領
    域に含まれる部分画像からそれぞれ選択する、ことを特
    徴とする請求項38から43の何れか1項に記載の物体
    検出・背景除去装置。
  46. 【請求項46】 ほぼ一様な背景と検出対象の物体とか
    ら構成されている画像を入力とし、部分画像統計量計算
    手段と、背景部分画像選択手段と、背景統計量推定手段
    と、それに閾値生成物体検出・背景除去手段の、4つの
    手段から構成されており、 前記部分画像統計量計算手段は、 入力画像を部分画像へと分割出力する部分画像分割手段
    と、 該部分画像信号を入力とし、各部分画像毎に所定の特性
    値の平均値と標準偏差、歪度を計算して出力する平均値
    ・標準偏差・歪度計算手段と、 該部分画像の所定の特性値の平均値と標準偏差、歪度を
    入力として、各部分画像の所定の特性値の平均値と標準
    偏差、歪度を記憶し随時出力する部分画像統計量記憶手
    段とを有しており、 前記背景部分画像選択手段は、 部分画像の所定の特性値の平均値と標準偏差、歪度を入
    力として、部分画像の中で歪度の絶対値が予め与えられ
    た閾値以下であり、最も所定の特性値の標準偏差が小さ
    な部分画像を、背景のみを含む確度が高い部分画像であ
    るとして出力する歪度閾値・最小標準偏差基準背景のみ
    部分画像選択手段と、 該背景のみを含む確度が高い部分画像と、その他の部分
    画像における所定の特性値の標準偏差との差が閾値以下
    である標準偏差を持ち、なおかつ歪度の絶対値が予め与
    えられた閾値以下である部分画像を、背景のみを含む部
    分画像であると判定して出力する背景のみ部分画像選択
    手段と、 該背景のみを含む部分画像の位置とその部分画像の所定
    の特性値の平均値と標準偏差を記憶し随時出力す背景の
    み部分画像統計量記憶手段とを有しており、 前記背景統計量推定手段は、 背景以外を含む部分画像を調べる指令が来たとき、背景
    のみを含む部分画像の所定の特性値の平均値と標準偏差
    と、その他の部分画像の推定された背景としての所定の
    特性値の平均値と標準偏差を調べ、まだ背景としての所
    定の特性値の平均値と標準偏差が推定されていない部分
    画像が存在したら該部分画像を出力し、全ての部分画像
    について背景としての所定の特性値の平均値と標準偏差
    が指定されていた場合、物体検出・背景除去のための閾
    値を生成するよう指令を出す背景以外部分画像選択手段
    と、 背景以外を含む部分画像と、該部分画像の近傍に位置す
    る背景のみを含む部分画像の所定の特性値の平均値と標
    準偏差と、その他の部分画像の推定された背景としての
    所定の特性値の平均値と標準偏差を調べ、近傍に一つで
    も所定の特性値の平均値と標準偏差が推定された部分画
    像が存在する場合、該背景以外を含む部分画像の所定の
    特性値の平均値と標準偏差を推定するよう指令を出し、
    それ以外の場合は次に部分画像を選択するよう指令を出
    す近傍背景のみ部分画像存在判定手段と、 該背景以外を含む部分画像における所定の特性値の平均
    値と標準偏差を推定する指令を受けると、近傍の背景の
    みを含む部分画像の所定の特性値の平均値と標準偏差
    と、近傍の部分画像の推定された背景としての所定の特
    性値の平均値と標準偏差を平均することにより推定して
    出力し、同時に次の部分画像を選択するよう推定部分画
    像選択指令信号を出力する平均値・標準偏差内外挿手段
    と、 該推定された所定の特性値の平均値と標準偏差を記憶し
    随時出力する推定統計量記憶手段とを有しており、 前記閾値生成物体検出・背景除去手段は、 全ての部分画像における背景としての所定の特性値の平
    均値と標準偏差が推定されたので閾値を計算する指令が
    入ると、全部分画像における推定された背景としての所
    定の特性値の平均値と標準偏差を用いて、物体を検出し
    背景を除去するために、平均値から予め与えられた定数
    倍した標準偏差を引くことで第一の閾値を求め、平均値
    から別に予め与えられた定数倍した標準偏差を足すこと
    で第二の閾値を求め、これを全画面に渡って計算して出
    力する閾値生成手段と、 該二つの閾値を用いて閾値内に入った画素は背景である
    とし、それ以外を検出対象物体であるとする閾値処理手
    段とを有する、ことを特徴とする物体検出・背景除去装
    置。
  47. 【請求項47】 前記背景部分画像選択手段は、部分画
    像の所定の特性値の平均値と標準偏差、歪度を入力とし
    て、部分画像の中で歪度の絶対値が予め与えられた閾値
    以下である部分画像を、背景のみを含む確度が高い部分
    画像であるとして出力する歪度閾値背景のみ部分画像選
    択手段と、該背景のみを含む確度が高い部分画像と、そ
    の他の部分画像における所定の特性値の標準偏差を比較
    し、該背景のみを含む確度が高い部分画像の所定の特性
    値の標準偏差との差が閾値以下である標準偏差を持ち、
    なおかつ歪度の絶対値が予め与えられた閾値以下である
    部分画像を、背景のみを含む部分画像であると判定して
    出力する背景のみ部分画像選択手段と、該背景のみを含
    む部分画像の位置とその部分画像の所定の特性値の平均
    値と標準偏差を記憶し随時出力する背景のみ部分画像統
    計量記憶手段とを有する、ことを特徴とする請求項46
    記載の物体検出・背景除去装置。
  48. 【請求項48】 前記背景部分画像選択手段は、部分画
    像の所定の特性値の平均値と標準偏差、歪度を入力とし
    て、部分画像の中で歪度の絶対値が予め与えられた閾値
    以下であり、所定の特性値の標準偏差が小さな順に指定
    した数の部分画像を、背景のみを含む確度が高い部分画
    像であるとして出力する歪度閾値・昇順標準偏差基準背
    景のみ部分画像選択手段と、該背景のみを含む確度が高
    い部分画像と、その他の部分画像における所定の特性値
    の標準偏差を比較し、該背景のみを含む確度が高い部分
    画像の所定の特性値の標準偏差との差が閾値以下である
    標準偏差を持ち、なおかつ歪度の絶対値が予め与えられ
    た閾値以下である部分画像を、背景のみを含む部分画像
    であると判定して出力する背景のみ部分画像選択手段
    と、該背景のみを含む部分画像の位置とその部分画像の
    所定の特性値の平均値と標準偏差とを記憶し随時出力す
    る背景のみ部分画像統計記憶手段とを有する、ことを特
    徴とする請求項46記載の物体検出・背景除去装置。
  49. 【請求項49】 前記背景部分画像選択手段は、部分画
    像の所定の特性値の平均値と標準偏差、歪度を入力とし
    て、部分画像の中で歪度の絶対値が予め与えられた閾値
    以下であり、予め指示された所定の特性値の標準偏差に
    最も近い値を持つ部分画像を、背景のみを含む確度が高
    い部分画像であるとして出力する歪度閾値・標準偏差基
    準背景のみ部分画像選択手段と、該背景のみを含む確度
    が高い部分画像と、その他の部分画像における所定の特
    性値の標準偏差を比較し、該背景のみを含む確度が高い
    部分画像の所定の特性値の標準偏差との差が閾値以下で
    ある標準偏差を持ち、なおかつ歪度の絶対値が予め与え
    られた閾値以下である部分画像を、背景のみを含む部分
    画像であると判定して出力する背景のみ部分画像選択手
    段と、該背景のみを含む部分画像の位置とその部分画像
    の所定の特性値の平均値と標準偏差を記憶し随時出力す
    る背景のみ部分画像統計量記憶手段とを有する、ことを
    特徴とする請求項46記載の物体検出・背景除去装置。
  50. 【請求項50】 前記背景部分画像選択手段は、部分画
    像の所定の特性値の平均値と標準偏差、歪度を入力とし
    て、部分画像の中で歪度の絶対値が予め与えられた閾値
    以下であり、予め指示された所定の特性値の標準偏差に
    近い順に、指定した数だけ部分画像を、背景除去のみを
    含む確度が高い部分画像であるとして出力する歪度閾値
    ・標準偏差基準背景のみ部分画像選択手段と、該背景の
    みを含む確度が高い部分画像と、その他の部分画像にお
    ける所定の特性値の標準偏差を比較し、該背景のみを含
    む確度が高い部分画像の所定の特性値の標準偏差との差
    が閾値以下である標準偏差を持ち、なおかつ歪度の絶対
    値が予め与えられた閾値以下である部分画像を、背景の
    みを含む部分画像であると判定して出力する背景のみ部
    分画像選択手段と、該背景のみを含む部分画像の位置と
    その部分画像の所定の特性値の平均値と標準偏差を記憶
    し随時出力する背景のみ部分画像統計量記憶手段とを有
    する、ことを特徴とする請求項46記載の物体検出・背
    景除去装置。
  51. 【請求項51】 前記背景部分画像選択手段は、部分画
    像の所定の特性値の平均値と標準偏差、歪度を入力とし
    て、部分画像の中で歪度の絶対値が予め与えられた閾値
    以下であり、予め指示された所定の特性値の平均と標準
    偏差に最も近い値を持つ部分画像を、背景のみを含む確
    度が高い部分画像であるとして出力する歪度閾値・平均
    ・標準偏差基準背景のみ部分画像選択手段と、該背景の
    みを含む確度が高い部分画像と、その他の部分画像にお
    ける所定の特性値の標準偏差を比較し、該背景のみを含
    む確度が高い部分画像の所定の特性値の標準偏差との差
    が閾値以下である標準偏差を持ち、なおかつ歪度の絶対
    値が予め与えられた閾値以下である部分画像を、背景の
    みを含む部分画像であると判定して出力する、背景のみ
    部分画像選択手段と、該背景のみを含む部分画像の位置
    とその部分画像の所定の特性値の平均値と標準偏差を記
    憶し随時出力する背景のみ部分画像統計量記憶手段とを
    有する、ことを特徴とする請求項46記載の物体検出・
    背景除去装置。
  52. 【請求項52】 前記背景部分画像選択手段は、部分画
    像の所定の特性値の平均値と標準偏差、歪度を入力とし
    て、部分画像の中で歪度の絶対値が予め与えられた閾値
    以下であり、予め指示された所定の特性値の平均と標準
    偏差に近い順に指定した数の部分画像を、背景のみを含
    む確度が高い部分画像であるとして出力する歪度閾値・
    平均標準偏差基準背景のみ部分画像選択手段と、該背景
    のみを含む確度が高い部分画像と、その他の部分画像に
    おける所定の特性値の標準偏差を比較し、該背景のみを
    含む確度が高い部分画像の所定の特性値の標準偏差との
    差が閾値以下である標準偏差を持ち、なおかつ歪度の絶
    対値が予め与えられた閾値以下である部分画像を、背景
    のみを含む部分画像であると判定して出力する背景のみ
    部分画像選択手段と、該背景のみを含む部分画像の位置
    とその部分画像の所定の特性値の平均値と標準偏差を記
    憶し随時出力する背景のみ部分画像統計量記憶手段とを
    有する、ことを特徴とする請求項46記載の物体検出・
    背景除去装置。
  53. 【請求項53】 前記背景部分画像選択手段は、部分画
    像の所定の特性値の平均値と標準偏差、歪度と予め指示
    された領域中の部分画像毎に与えられた背景のみを含む
    確度を入力とし、部分画像の中で歪度の絶対値が予め与
    えられた閾値以下であり、背景のみを含む確度が最も高
    いものを、背景のみを含む確度が高い部分画像であると
    して出力する歪度閾値背景のみ部分画像選択手段と、該
    背景のみを含む確度が高い部分画像と、その他の部分画
    像における所定の特性値の標準偏差を比較し、該背景の
    みを含む確度が高い部分画像の所定の特性値の標準偏差
    との差が閾値以下である標準偏差を持ち、なおかつ歪度
    の絶対値が予め与えられた閾値以下である部分画像を、
    背景のみを含む部分画像であると判定して出力する、背
    景のみ部分画像選択手段と、該背景のみを含む部分画像
    の位置とその部分画像の所定の特性値の平均値と標準偏
    差を記憶し随時出力す背景のみ部分画像統計量記憶手段
    とを有する、ことを特徴とする請求項46記載の物体検
    出・背景除去装置。
  54. 【請求項54】 前記背景部分画像選択手段は、部分画
    像の所定の特性値の平均値と標準偏差、歪度と、予め指
    示された複数の領域中におけるそれぞれの部分画像毎に
    与え等得た背景のみを含む確度を入力とし、部分画像の
    中で歪度の絶対値が予め与えられた閾値以下であり、背
    景のみを含む確度が最も高いものを各領域から選択し、
    背景のみを含む確度が高い部分画像であるとし出力する
    歪度閾値背景のみ部分画像選択手段と、該背景のみを含
    む確度が高い部分画像と、その他の部分画像における所
    定の特性値の標準偏差を比較し、該背景のみを含む確度
    が高い部分画像の所定の特性値の標準偏差との差が閾値
    以下である標準偏差を持ち、なおかつ歪度の絶対値が予
    め与えられた閾値以下である部分画像を、背景のみを含
    む部分画像であると判定して出力する背景のみ部分画像
    選択手段と、該背景のみを含む部分画像の位置とその部
    分画像の所定の特性値の平均値と標準偏差を記憶し随時
    出力する背景のみ部分画像統計量記憶手段とを有する、
    ことを特徴とする請求項46記載の物体検出・背景除去
    装置。
  55. 【請求項55】 前記背景部分画像選択手段は、 背景以外を含む部分画像を調べる指令が来たとき、背景
    のみを含む部分画像の平均値と標準偏差と、その他の推
    定された部分画像の所定の特性値の平均値と標準偏差を
    調べ、まだ背景としての所定の特性値の平均値と標準偏
    差が推定されていない部分画像が存在したら該部分画像
    を出力し、全ての部分画像について背景としての所定の
    特性値の平均値と標準偏差が推定された場合、物体検出
    ・背景除去のための閾値を生成するよう指令を出す背景
    以外部分画像選択手段と、 背景以外を含む部分画像と、該部分画像の近傍に位置す
    る背景のみを含む部分画像の平均値と標準偏差と、その
    他の部分画像の推定された背景としての所定の特性値の
    平均値と標準偏差を調べ、近傍に一つでも背景としての
    所定の特性値の平均値と標準偏差が推定された部分画像
    が存在する場合、該背景以外を含む部分画像の平均値と
    標準偏差を推定するよう指令を出す近傍背景のみ部分画
    像存在判定手段と、 該背景以外を含む部分画像における所定の特性値の平均
    値と標準偏差を推定する指令を受けると、近傍の背景の
    みを含む部分画像の所定の特性値の平均値と標準偏差
    と、近傍の推定された部分画像の所定の特性値の平均値
    と標準偏差を平均することにより推定して出力し、同時
    に次の部分画像を選択するよう推定部分画像選択指令信
    号を出力する平均値・標準偏差内外挿手段と、 該推定された所定の特性値の平均値と標準偏差を記憶し
    随時出力する推定統計量記憶手段とを有しており、 背景のみを含む確度が高い部分画像は予め指示された領
    域に含まれる部分画像から選択する、ことを特徴とする
    請求項46から52の何れか1項に記載の物体検出・背
    景除去装置。
  56. 【請求項56】 前記背景部分画像選択手段は、背景の
    みを含む確度が高い部分画像には予め指示された複数の
    領域に含まれる部分画像からそれぞれ選択する、ことを
    特徴とする請求項46から52の何れか1項に記載の物
    体検出・背景除去装置。
  57. 【請求項57】 前記背景統計量推定手段は、 背景のみを含む部分画像における所定の特性値の平均値
    と標準偏差を調べ、所定の特性値の平均値と標準偏差が
    ない部分画像の位置を調べて重心位置を計算し、検出対
    象物体の重心位置として出力する重心位置計算手段と、 検出対象物体の重心位置を入力として、各部分画像の中
    央画素位置と該重心位置との間の距離を計算して出力す
    る部分画像−重心位置距離計算手段と、 背景以外を含む部分画像を調べる指令が来たとき、背景
    のみを含む部分画像の平均値と標準偏差と、その他の部
    分画像の推定された背景としての所定の特性値の平均値
    と標準偏差を調べ、まだ背景としての所定の特性値の平
    均値と標準偏差が推定されていない部分画像が存在した
    ら該部分画像を出力し、全ての部分画像について背景と
    しての所定の特性値の平均値と標準偏差が推定された場
    合、物体検出・背景除去のための閾値を生成するよう指
    令を出す背景以外部分画像選択手段と、 背景以外を含む部分画像と、該部分画像の近傍に位置す
    る背景のみを含む部分画像の平均値と標準偏差と、その
    他の推定された部分画像の所定の特性値の平均値と標準
    偏差と、部分画像と重心位置の間の距離とを入力とし、
    重心からの距離がより遠い近傍の部分画像において一つ
    でも背景としての所定の特性値の平均値と標準偏差が推
    定されている場合、該背景以外を含む部分画像の平均値
    と標準偏差を推定するよう指令を出し、それ以外の場合
    は次の部分画像を選択するよう指令を出す近傍背景のみ
    部分画像存在判定手段と、 該背景以外を含む部分画像における所定の特性値の平均
    値と標準偏差を推定する指令を受けると、近傍の背景の
    みを含む部分画像の所定の特性値の平均値と標準偏差
    と、近傍の推定された部分画像の所定の特性値の平均値
    と標準偏差を平均することにより推定して出力し、同時
    に次の部分画像を選択するよう推定部分画像選択指令信
    号を出力する平均値・標準偏差内外挿手段と、 該推定された所定の特性値の平均値と標準偏差を記憶し
    随時出力する推定統計量記憶手段とを有する、ことを特
    徴とする請求項38から57の何れか1項に記載の物体
    検出・背景除去装置。
  58. 【請求項58】 前記背景統計量推定手段は、 背景以外を含む部分画像を調べる指令が来たとき、背景
    のみを含む部分画像の平均値と標準偏差と、その他の部
    分画像の推定された背景としての所定の特性値の平均値
    と標準偏差を調べ、まだ背景としての所定の特性値の平
    均値と標準偏差が推定されていない部分画像が存在した
    ら該部分画像を出力し、全ての部分画像について背景と
    しての所定の特性値の平均値と標準偏差が推定された場
    合、物体検出・背景除去のための閾値を生成するよう指
    令を出す背景以外部分画像選択手段と、 背景以外を含む部分画像と、該部分画像の近傍に位置す
    る背景のみを含む部分画像の平均値と標準偏差と、その
    他の部分画像の推定された背景としての所定の特性値の
    平均値と標準偏差を調べ、予め各部分画像毎に与えられ
    た近傍関係となる部分画像中に一つでも背景としての所
    定の特性値の平均値と標準偏差が推定された部分画像が
    存在する場合、該背景以外を含む部分画像の平均値と標
    準偏差を推定するよう指令を出し、それ以外の場合は次
    の部分画像を選択するよう指令を出す、近傍背景のみ部
    分画像存在判定手段と、 該背景以外を含む部分画像における背景としての所定の
    特性値の平均値と標準偏差を推定する指令を受けると、
    近傍の背景のみを含む部分画像の所定の特性値の平均値
    と標準偏差と、近傍の部分画像の推定された背景として
    の所定の特性値の平均値と標準偏差を平均することによ
    り推定して出力し、同時に次の部分画像を選択するよう
    推定部分画像選択指令信号を出力する平均値・標準偏差
    内外挿手段と、 該推定された所定の特性値の平均値と標準偏差を記憶し
    随時出力する推定統計量記憶手段とを有している、こと
    を特徴とする請求項38から57の何れか1項に記載の
    物体検出・背景除去装置。
  59. 【請求項59】 前記背景統計量推定手段は、 次の画素を調べる指令を受ける毎に順に一つづつ画素を
    走査してゆき、注目している画素が背景のみを含む部分
    画像の中央画素と一致したとき、該背景のみを含む部分
    画像における所定の特性値の平均値と標準偏差を該画素
    の統計量であるとし、異なる場合は該画素位置を出力
    し、全ての画素について走査を終えた場合は物体検出・
    背景除去のための閾値を生成するよう指令を出す背景以
    外画素選択手段と、 注目している画素位置と、全ての背景のみを含む部分画
    像の中央画素との間の距離を計算して出力する背景以外
    画素距離計算手段と、 背景のみを含む部分画像の所定の特性値の平均値と標準
    偏差を、該部分画像の中央画素位置と注目している画素
    位置と距離で重み付け平均することにより、該注目画素
    位置とにおける背景としての所定の特性値の平均値と標
    準偏差を推定して出力し、次の画素を選ぶよう指令を出
    す平均値・標準偏差内外挿手段と、 推定した背景としての所定の特性値の平均値と標準偏差
    と、背景のみを含む部分画像の中央画素位置における所
    定の特性値の平均値と標準偏差を記憶しておき、随時出
    力する推定統計量記憶手段とを有している、ことを特徴
    とする請求項38から57の何れか1項に記載の物体検
    出・背景除去装置。
  60. 【請求項60】 前記背景統計量推定手段は、 背景のみを含む部分画像における所定の特性値の平均値
    と標準偏差を調べ、所定の特性値の平均値と標準偏差が
    ない部分画像の位置を調べて重心位置を計算し、検出対
    象物体の重心位置として出力する重心位置計算手段と、 次の画素を調べる指令を受ける毎に順に一つづつ画素を
    走査してゆき、注目している画素が背景のみを含む部分
    画像の中央画素と一致したとき、該背景のみを含む部分
    画像における所定の特性値の平均値と標準偏差を該画素
    の統計量であるとし、異なる場合は該画素位置を出力
    し、全ての画素について走査を終えた場合は物体検出・
    背景除去のための閾値を生成するよう指令を出す背景以
    外画素選択手段と、 注目している画素と物体重心位置を結ぶ直線と、その直
    線上における該画素から該物体重心位置の反対側に位置
    する半直線を考え、直線に背景のみを含む部分画像の中
    央画素から垂線を降ろし、交わる位置が半直線上に位置
    する背景だけを含む部分画像の中央画素を全て選択する
    背景のみ部分画像中央画素選択手段と、 注目している画素位置と、選択された背景のみを含む部
    分画像の中央画素位置との間の距離を計算して出力し背
    景以外画素距離計算手段と、 選択された背景のみを含む部分画像の所定の特性値の平
    均値と標準偏差を、該部分画像の中央画素位置と注目し
    ている画素位置との距離で重み付け平均することによ
    り、該注目画素位置における背景としての所定の特性値
    の平均値と標準偏差を推定して出力し、次の画素を選ぶ
    よう指令を出す平均値・標準偏差内外挿手段と、 推定した所定の特性値の平均値と標準偏差と、背景のみ
    を含む部分画像の中央画素位置における所定の特性値の
    平均値と標準偏差を記憶しておき、随時出力する推定統
    計量記憶手段とを有している、ことを特徴とする請求項
    38から57の何れか1項に記載の物体検出・背景除去
    装置。
  61. 【請求項61】 前記背景統計量推定手段は、重心位置
    計算手段を持たず、予め物体の重心となる物体重心位置
    が与えられている、ことを特徴とする請求項58と61
    に記載の物体検出・背景除去装置。
  62. 【請求項62】 前記閾値生成物体検出・背景除去手段
    は、全ての部分画像における背景としての所定の特性値
    の平均値と標準偏差が推定されたので閾値を計算する指
    令が入ると、全部分画像における背景としての所定の特
    性値の平均値と標準偏差を用いて、物体を検出し背景を
    除去するために、平均値から予め与えられた定数倍した
    標準偏差を引くことで第一の閾値を求め、平均値から別
    に予め与えられた定数倍した標準偏差を足すことで第二
    の閾値を求め、これを全画面に渡って計算して出力する
    閾値生成手段と、該二つの閾値を用いて閾値内に入った
    画素は背景であるとする閾値処理手段と、背景と判定さ
    れた画素から互いに連結している領域を背景の候補とな
    る領域として検出する背景候補領域検出手段と、該背景
    の候補領域の中で、背景のみを含む確度が高い部分画像
    をもっとも多く含むものを背景領域であるとし、それ以
    外を対象物体であるとする背景判定手段とを有する、こ
    とを特徴とする請求項38から61の何れか1項に記載
    の物体検出・背景除去装置。
  63. 【請求項63】 前記閾値生成物体検出・背景除去手段
    は、全ての部分画像における背景としての所定の特性値
    の平均値と標準偏差が推定されたので閾値を計算する指
    令が入ると、全部分画像における背景としての所定の特
    性値の平均値と標準偏差を用いて、物体を検出し背景を
    除去するために、平均値から予め与えられた定数倍した
    標準偏差を引くことで第一の閾値を求め、平均値から別
    に予め与えられた定数倍した標準偏差を足すことで第二
    の閾値を求め、これを全画面に渡って計算して出力する
    閾値生成手段と、該二つの閾値を用いて閾値内に入った
    画素は背景であるとする閾値処理手段と、背景と判定さ
    れた画素から互いに連結している領域を背景の候補とな
    る領域として検出する背景候補領域検出手段と、該背景
    の候補領域の中で、背景のみを含む部分画像をもっとも
    多く含むものを背景領域であるとし、それ以外を対象物
    体であるとする背景判定手段とを有する、ことを特徴と
    する請求項38から62の何れか1項に記載の物体検出
    ・背景除去装置。
  64. 【請求項64】 前記閾値生成物体検出・背景除去手段
    は、全ての部分画像における背景としての所定の特性値
    の平均値と標準偏差が揃ったので閾値を計算する指令が
    入ると、全部分画像における背景としての所定の特性値
    の平均値と標準偏差を用いて、物体を検出し背景を除去
    するために、平均値から予め与えられ定数倍した標準偏
    差を引くことで第一の閾値を求め、平均値から別に予め
    与えられた定数倍した標準偏差を足すことで第二の閾値
    を求め、これを全画面に渡って計算して出力する閾値生
    成手段と、該二つの閾値を用いて閾値内に入った画素は
    背景であるとする閾値処理手段と、背景と判定された画
    素から互いに連結している領域を背景の候補となる領域
    として検出する背景候補領域検出手段と、該背景の候補
    領域の中で、背景以外を含む部分画像をもっとも少なく
    含むものを背景領域であるとし、それ以外を対象物体で
    あるとする背景判定手段とを有する、ことを特徴とする
    請求項38から62の何れか1項に記載の物体検出・背
    景除去装置。
  65. 【請求項65】 背景と検出対象の物体とから構成され
    ている画像を入力画像とする画像入力ステップと、 該入力画像を部分画像へ分割して背景のみを含む部分画
    像を選択する背景のみ部分画像選択ステップと、 該背景を含む部分画像をもとにして入力画像上での背景
    を推定する背景推定ステップと、 該推定した背景と前記入力画像とを比較する比較ステッ
    プとを有し、 前記検出対象の物体を抽出することを特徴とする物体検
    出・背景除去プログラムを記録した記録媒体。
  66. 【請求項66】 略一様な背景と検出対象の物体とから
    構成されている画像を入力画像とする画像入力ステップ
    と、 該入力画像を部分画像へ分割して該各部分画像毎に統計
    量を計算する統計量計算ステップと、 該計算した統計量をもとに背景のみを含む部分画像を選
    択する背景のみ部分画像選択ステップと、 前記背景のみを含む部分画像の統計量から画面全体にお
    ける統計量を推定する統計量推定ステップと、 該推定した統計量から画面全体での閾値を決定する閾値
    決定ステップと、 該決定した画面全体での閾値と前記入力画像とを比較す
    る比較ステップとを有し、前記検出対象の物体を抽出す
    ることを特徴とする物体検出・背景除去プログラムを記
    録した記録媒体。
  67. 【請求項67】 前記統計量計算ステップは、前記入力
    画像を部分画像へ分割する部分画像分割ステップと、該
    分割された部分画像の所定の特性値の平均値・標準偏差
    を計算する平均値・標準偏差計算ステップとを有する、
    ことを特徴とする請求項66記載の物体検出・背景除去
    プログラムを記録した記録媒体。
  68. 【請求項68】 前記所定の特性値は、輝度/色情報/
    エッジ情報の少なくとも1つである、ことを特徴とする
    請求項67記載の物体検出・背景除去プログラムを記録
    した記録媒体。
  69. 【請求項69】 前記部分画像選択ステップは、前記所
    定の特性値の標準偏差が最も小さな部分画像を背景のみ
    を含む確度が高い部分画像であるとし、他の部分画像に
    おける所定の特性値の標準偏差を背景のみを含む確度が
    高い部分画像と比較し、該比較の差が所定の閾値以下で
    ある部分画像を背景のみを含む部分画像であるとする、
    ことを特徴とする請求項68記載の物体検出・背景除去
    プログラムを記録した記録媒体。
  70. 【請求項70】 前記部分画像選択ステップは、前記所
    定の特性値の標準偏差が小さな順に指定した数の部分画
    像を選択し、背景のみを含む確度が高い部分画像である
    とする、ことを特徴とする請求項69記載の物体検出・
    背景除去プログラムを記録した記録媒体。
  71. 【請求項71】 前記部分画像選択ステップは、予め指
    示された所定の特性値の標準偏差に最も近い値を持つ部
    分画像を、背景のみを含む所定の特性値が高い部分画像
    であるとして選択することを特徴とする請求項69に記
    載の物体検出・背景除去プログラムを記録した記録媒
    体。
  72. 【請求項72】 前記部分画像選択ステップは、予め指
    示された所定の特性値の標準偏差に近い順に指定した数
    だけ部分画像を、背景のみを含む所定の特性値が高い部
    分画像であるとして選択することを特徴とする請求項6
    9記載の物体検出・背景除去プログラムを記録した記録
    媒体。
  73. 【請求項73】 前記部分画像選択ステップは、予め指
    示された所定の特性値の平均と標準偏差に最も近い値を
    持つ部分画像を、背景のみを含む確度が高い部分画像で
    あるとすることを特徴とする請求項69記載の物体検出
    ・背景除去プログラムを記録した記録媒体。
  74. 【請求項74】 前記部分画像選択ステップは、予め指
    示された所定の特性値の平均と標準偏差に近い順に指定
    した数の部分画像を、背景のみを含む確度が高い部分画
    像であるとして選択することを特徴とする請求項69記
    載の物体検出・背景除去プログラムを記録した記録媒
    体。
  75. 【請求項75】 前記部分画像選択ステップは、背景の
    みを含む確度が高い部分画像を、予め指示された単一も
    しくは複数の部分画像であるとするこを特徴とする請求
    項69記載の物体検出・背景除去プログラムを記録した
    記録媒体。
JP09270684A 1997-10-03 1997-10-03 物体検出・背景除去方法、装置およびプログラムを記録した記録媒体 Expired - Fee Related JP3114668B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09270684A JP3114668B2 (ja) 1997-10-03 1997-10-03 物体検出・背景除去方法、装置およびプログラムを記録した記録媒体
CA002249140A CA2249140C (en) 1997-10-03 1998-10-01 Method and apparatus for object detection and background removal
US09/166,213 US6333993B1 (en) 1997-10-03 1998-10-05 Method and device of object detectable and background removal, and storage media for storing program thereof
US09/965,147 US6603880B2 (en) 1997-10-03 2001-09-28 Method and device of object detectable and background removal, and storage media for storing program thereof

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09270684A JP3114668B2 (ja) 1997-10-03 1997-10-03 物体検出・背景除去方法、装置およびプログラムを記録した記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11110559A true JPH11110559A (ja) 1999-04-23
JP3114668B2 JP3114668B2 (ja) 2000-12-04

Family

ID=17489517

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09270684A Expired - Fee Related JP3114668B2 (ja) 1997-10-03 1997-10-03 物体検出・背景除去方法、装置およびプログラムを記録した記録媒体

Country Status (3)

Country Link
US (2) US6333993B1 (ja)
JP (1) JP3114668B2 (ja)
CA (1) CA2249140C (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002032739A (ja) * 2000-07-17 2002-01-31 Anritsu Corp 2値化処理装置
WO2005101313A1 (ja) * 2004-04-13 2005-10-27 Nikon Corporation テンプレートマッチング装置
JP2008104139A (ja) * 2006-09-19 2008-05-01 Sharp Corp 画像処理装置、画像形成装置、万線領域特定方法、原稿種別判別方法、コンピュータプログラム及び記録媒体
JP2011135400A (ja) * 2009-12-25 2011-07-07 Casio Computer Co Ltd 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
JP2013015337A (ja) * 2011-06-30 2013-01-24 Meidensha Corp 画像処理による渡り線測定装置
KR20150086722A (ko) * 2014-01-20 2015-07-29 한화테크윈 주식회사 배경 제거 방법 및 시스템
JP6642776B1 (ja) * 2018-12-18 2020-02-12 三菱電機株式会社 検査装置、及び検査方法

Families Citing this family (69)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6661534B1 (en) * 1998-09-16 2003-12-09 Texas Instruments Incorporated Selective screening for printing files in a page description language
US6650775B1 (en) * 1999-08-23 2003-11-18 Xerox Corporation Method and apparatus for implementing a streaming two-dimensional digital image segmentation
JP2001078017A (ja) * 1999-09-07 2001-03-23 Dainippon Printing Co Ltd 画像処理システム
JP4224748B2 (ja) * 1999-09-13 2009-02-18 ソニー株式会社 画像符号化装置および画像符号化方法、画像復号装置および画像復号方法、記録媒体、並びに画像処理装置
JP4094789B2 (ja) * 1999-11-26 2008-06-04 富士通株式会社 画像処理装置及び画像処理方法
JP2001186323A (ja) * 1999-12-24 2001-07-06 Fuji Photo Film Co Ltd 証明写真システム及び画像処理方法
JP3873554B2 (ja) * 1999-12-27 2007-01-24 株式会社日立製作所 監視装置、監視プログラムが記録された記録媒体
JP2001285894A (ja) * 2000-03-31 2001-10-12 Olympus Optical Co Ltd 3次元画像データの掲載方法
US7212668B1 (en) * 2000-08-18 2007-05-01 Eastman Kodak Company Digital image processing system and method for emphasizing a main subject of an image
US7251056B2 (en) * 2001-06-11 2007-07-31 Ricoh Company, Ltd. Image processing apparatus, image processing method and information recording medium
US7545949B2 (en) * 2004-06-09 2009-06-09 Cognex Technology And Investment Corporation Method for setting parameters of a vision detector using production line information
US9092841B2 (en) 2004-06-09 2015-07-28 Cognex Technology And Investment Llc Method and apparatus for visual detection and inspection of objects
US7050650B2 (en) * 2002-02-28 2006-05-23 Hewlett-Packard Development Company, L.P. User selected background noise removal for scanned document images
US7079686B2 (en) * 2002-08-20 2006-07-18 Lexmark International, Inc. Systems and methods for content-based document image enhancement
DE10250781B4 (de) * 2002-10-30 2007-07-26 Orga Systems Gmbh Verfahren und Vorrichtung zur automatischen Segmentierung eines Vordergrundobjektes in einem Bild
US7983446B2 (en) * 2003-07-18 2011-07-19 Lockheed Martin Corporation Method and apparatus for automatic object identification
US7260273B2 (en) * 2003-08-08 2007-08-21 Seiko Epson Corporation System and method of editing a digital image to remove unwanted artifacts, objects and the like
US20050254728A1 (en) * 2004-05-13 2005-11-17 Zhuo-Ya Wang Automatic cutting method for digital images
US20050276445A1 (en) * 2004-06-09 2005-12-15 Silver William M Method and apparatus for automatic visual detection, recording, and retrieval of events
US8891852B2 (en) 2004-06-09 2014-11-18 Cognex Technology And Investment Corporation Method and apparatus for configuring and testing a machine vision detector
US8127247B2 (en) * 2004-06-09 2012-02-28 Cognex Corporation Human-machine-interface and method for manipulating data in a machine vision system
US8243986B2 (en) 2004-06-09 2012-08-14 Cognex Technology And Investment Corporation Method and apparatus for automatic visual event detection
US9292187B2 (en) * 2004-11-12 2016-03-22 Cognex Corporation System, method and graphical user interface for displaying and controlling vision system operating parameters
US7636449B2 (en) 2004-11-12 2009-12-22 Cognex Technology And Investment Corporation System and method for assigning analysis parameters to vision detector using a graphical interface
US7720315B2 (en) 2004-11-12 2010-05-18 Cognex Technology And Investment Corporation System and method for displaying and using non-numeric graphic elements to control and monitor a vision system
JP4810088B2 (ja) * 2004-12-17 2011-11-09 キヤノン株式会社 画像処理装置、画像処理方法及びそのプログラム
DE102004061507B4 (de) * 2004-12-21 2007-04-12 Siemens Ag Verfahren zur Korrektur von Inhomogenitäten in einem Bild sowie bildgebende Vorrichtung dazu
US7864159B2 (en) 2005-01-12 2011-01-04 Thinkoptics, Inc. Handheld vision based absolute pointing system
US7778450B2 (en) * 2005-01-20 2010-08-17 Scimed Life Systems, Inc. Pattern recognition systems and methods
JP4300199B2 (ja) * 2005-06-13 2009-07-22 株式会社東芝 移動ロボット、移動ロボットの位置姿勢算出方法、移動ロボットの自律走行システム
JP4773170B2 (ja) 2005-09-14 2011-09-14 任天堂株式会社 ゲームプログラムおよびゲームシステム
DE102006028646A1 (de) * 2006-06-22 2007-12-27 Siemens Ag Auswertungsverfahren für Bilddatensätze mit selbsttätiger Bestimmung von Auswertungsbereichen
US8913003B2 (en) 2006-07-17 2014-12-16 Thinkoptics, Inc. Free-space multi-dimensional absolute pointer using a projection marker system
US8045783B2 (en) * 2006-11-09 2011-10-25 Drvision Technologies Llc Method for moving cell detection from temporal image sequence model estimation
US20130056398A1 (en) * 2006-12-08 2013-03-07 Visys Nv Apparatus and method for inspecting and sorting a stream of products
US7856142B2 (en) * 2007-01-26 2010-12-21 Sharp Laboratories Of America, Inc. Methods and systems for detecting character content in a digital image
US9176598B2 (en) 2007-05-08 2015-11-03 Thinkoptics, Inc. Free-space multi-dimensional absolute pointer with improved performance
JP4885789B2 (ja) * 2007-05-14 2012-02-29 富士通株式会社 画像処理方法、画像領域検出方法、画像処理プログラム、画像領域検出プログラム、画像処理装置、および、画像領域検出装置
US8237099B2 (en) * 2007-06-15 2012-08-07 Cognex Corporation Method and system for optoelectronic detection and location of objects
US20080310677A1 (en) * 2007-06-18 2008-12-18 Weismuller Thomas P Object detection system and method incorporating background clutter removal
US8103085B1 (en) 2007-09-25 2012-01-24 Cognex Corporation System and method for detecting flaws in objects using machine vision
GB0725094D0 (en) * 2007-12-21 2008-01-30 Univ Liverpool Image processing
JP4952627B2 (ja) * 2008-03-21 2012-06-13 富士通株式会社 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム
US8311326B2 (en) * 2008-07-31 2012-11-13 Riso Kagaku Corporation Image processing using background estimation and removal
JP5183587B2 (ja) * 2009-07-10 2013-04-17 キヤノン株式会社 画像処理装置及び画像処理方法、画像処理方法を実行させるためのプログラム
JP5507962B2 (ja) * 2009-11-05 2014-05-28 キヤノン株式会社 情報処理装置及びその制御方法、プログラム
JP2011176747A (ja) * 2010-02-25 2011-09-08 Sony Corp 画像処理装置および方法、並びにプログラム
US8842893B2 (en) * 2010-04-30 2014-09-23 Medtronic Navigation, Inc. Method and apparatus for image-based navigation
JP5597096B2 (ja) * 2010-10-18 2014-10-01 キヤノン株式会社 画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム
US8942917B2 (en) 2011-02-14 2015-01-27 Microsoft Corporation Change invariant scene recognition by an agent
US8526734B2 (en) 2011-06-01 2013-09-03 Microsoft Corporation Three-dimensional background removal for vision system
US9053571B2 (en) 2011-06-06 2015-06-09 Microsoft Corporation Generating computer models of 3D objects
US9736332B2 (en) * 2011-11-30 2017-08-15 Hewlett-Packard Indigo B.V. Automatic detection of corners of an imaged document
US9651499B2 (en) 2011-12-20 2017-05-16 Cognex Corporation Configurable image trigger for a vision system and method for using the same
EP2669845A3 (en) * 2012-06-01 2014-11-19 Ricoh Company, Ltd. Target recognition system, target recognition method executed by the target recognition system, target recognition program executed on the target recognition system, and recording medium storing the target recognition program
US9857470B2 (en) 2012-12-28 2018-01-02 Microsoft Technology Licensing, Llc Using photometric stereo for 3D environment modeling
US9940553B2 (en) 2013-02-22 2018-04-10 Microsoft Technology Licensing, Llc Camera/object pose from predicted coordinates
US9025897B1 (en) * 2013-04-05 2015-05-05 Accusoft Corporation Methods and apparatus for adaptive auto image binarization
US9418312B2 (en) * 2014-07-30 2016-08-16 Lexmark International Technology, SA Coarse document classification
CN104298970B (zh) * 2014-09-26 2017-10-27 博奥生物集团有限公司 一种基于颜色特征的摄像头识别和检测方法
CN104266673B (zh) 2014-09-26 2016-06-08 博奥生物集团有限公司 一种利用摄像头识别反应单元种类的方法
KR101832621B1 (ko) * 2016-10-06 2018-02-26 이수현 도형 학습용 교구
US10178280B2 (en) * 2017-03-29 2019-01-08 Xerox Corporation Paper type dependent automatic background suppression
US10410371B2 (en) 2017-12-21 2019-09-10 The Boeing Company Cluttered background removal from imagery for object detection
FR3095541B1 (fr) * 2019-04-24 2021-09-24 Safran Electronics & Defense Procede de detection de cibles
CN111178162B (zh) * 2019-12-12 2023-11-07 北京迈格威科技有限公司 图像识别方法、装置、计算机设备和存储介质
CN113212352B (zh) 2020-02-06 2023-05-05 佛吉亚歌乐电子有限公司 图像处理装置以及图像处理方法
EP3979613A1 (en) * 2020-10-02 2022-04-06 Aptiv Technologies Limited Methods and systems for filtering portions of an image
CN118096751A (zh) * 2024-04-25 2024-05-28 广东美的制冷设备有限公司 注塑件外观缺陷检测方法、装置、电子设备及存储介质

Family Cites Families (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4741046A (en) * 1984-07-27 1988-04-26 Konishiroku Photo Industry Co., Ltd. Method of discriminating pictures
CA1250050A (en) * 1985-04-17 1989-02-14 Miyahiko Orita Image processing apparatus
US4916744A (en) * 1985-12-10 1990-04-10 Fuji Photo Film Co., Ltd. Image signal processing method
US4866784A (en) * 1987-12-02 1989-09-12 Eastman Kodak Company Skew detector for digital image processing system
JPH0254267A (ja) 1988-08-19 1990-02-23 Dainippon Printing Co Ltd 自動切抜きシステム
JPH02206885A (ja) 1989-02-07 1990-08-16 Tech Res & Dev Inst Of Japan Def Agency 画像処理装置
JPH02206882A (ja) 1989-02-07 1990-08-16 Tech Res & Dev Inst Of Japan Def Agency 画像処理装置
US5034986A (en) * 1989-03-01 1991-07-23 Siemens Aktiengesellschaft Method for detecting and tracking moving objects in a digital image sequence having a stationary background
US5506917A (en) * 1990-07-13 1996-04-09 Nippon Telegraph And Telephone Corporation Thresholding method for segmenting gray scale image, method for determining background concentration distribution, and image displacement detection method
JP2861341B2 (ja) 1990-09-06 1999-02-24 オムロン株式会社 画像処理方法
US5243418A (en) * 1990-11-27 1993-09-07 Kabushiki Kaisha Toshiba Display monitoring system for detecting and tracking an intruder in a monitor area
JPH05151471A (ja) 1991-11-28 1993-06-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 監視装置
US5282061A (en) * 1991-12-23 1994-01-25 Xerox Corporation Programmable apparatus for determining document background level
EP0569171A1 (en) * 1992-05-08 1993-11-10 Moore Business Forms, Inc. Method and apparatus for printing photographs on documents
US5268967A (en) * 1992-06-29 1993-12-07 Eastman Kodak Company Method for automatic foreground and background detection in digital radiographic images
US5982943A (en) * 1992-09-14 1999-11-09 Startek Eng. Inc. Method for determining background or object pixel for digitizing image data
JPH06195461A (ja) 1992-12-25 1994-07-15 Sony Corp 画像処理装置
JP3288474B2 (ja) * 1993-03-31 2002-06-04 富士通株式会社 画像処理装置
JP3123587B2 (ja) * 1994-03-09 2001-01-15 日本電信電話株式会社 背景差分による動物体領域抽出方法
US5768412A (en) * 1994-09-19 1998-06-16 Hitachi, Ltd. Region segmentation method for particle images and apparatus thereof
JPH08297742A (ja) 1995-04-25 1996-11-12 Mitsubishi Electric Corp 目標検出方法および目標検出装置
US5903660A (en) * 1997-07-16 1999-05-11 The Regents Of The University Of California Automatic background recognition and removal (ABRR) in projection digital radiographic images (PDRI)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002032739A (ja) * 2000-07-17 2002-01-31 Anritsu Corp 2値化処理装置
WO2005101313A1 (ja) * 2004-04-13 2005-10-27 Nikon Corporation テンプレートマッチング装置
JP2008104139A (ja) * 2006-09-19 2008-05-01 Sharp Corp 画像処理装置、画像形成装置、万線領域特定方法、原稿種別判別方法、コンピュータプログラム及び記録媒体
JP2011135400A (ja) * 2009-12-25 2011-07-07 Casio Computer Co Ltd 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
US8345119B2 (en) 2009-12-25 2013-01-01 Casio Computer Co., Ltd. Image pickup device, image processing method, and storage medium storing program
US8787675B2 (en) 2009-12-25 2014-07-22 Casio Computer Co., Ltd. Image pickup device, image processing method, and storage medium storing program
JP2013015337A (ja) * 2011-06-30 2013-01-24 Meidensha Corp 画像処理による渡り線測定装置
KR20150086722A (ko) * 2014-01-20 2015-07-29 한화테크윈 주식회사 배경 제거 방법 및 시스템
JP6642776B1 (ja) * 2018-12-18 2020-02-12 三菱電機株式会社 検査装置、及び検査方法
WO2020129140A1 (ja) * 2018-12-18 2020-06-25 三菱電機株式会社 検査装置、検査システム及び検査方法

Also Published As

Publication number Publication date
US6603880B2 (en) 2003-08-05
CA2249140A1 (en) 1999-04-03
US20020039443A1 (en) 2002-04-04
CA2249140C (en) 2002-08-27
US6333993B1 (en) 2001-12-25
JP3114668B2 (ja) 2000-12-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3114668B2 (ja) 物体検出・背景除去方法、装置およびプログラムを記録した記録媒体
JP3679512B2 (ja) 画像抽出装置および方法
US20200250840A1 (en) Shadow detection method and system for surveillance video image, and shadow removing method
EP1482446A2 (en) Region detecting method and apparatus
WO2015070723A1 (zh) 眼部图像处理方法和装置
US20080247649A1 (en) Methods For Silhouette Extraction
CN109903265B (zh) 一种图像变化区域侦测阀值设定方法、系统及其电子装置
JP2010008159A (ja) 外観検査処理方法
US20200186673A1 (en) Original document detection apparatus and original document detection method
EP1537519B1 (en) Method and arrangement for assessing the quality of skin print images
JP2010237976A (ja) 光源情報取得装置、陰影検出装置、陰影除去装置、それらの方法、及びプログラム
JPH08138024A (ja) 画像の向き判定方法
JP3480408B2 (ja) 物体抽出システムと方法並びに物体抽出用プログラムを記憶した記憶媒体
JPH07198714A (ja) 細胞活性度判定方法及び装置
EP2541469B1 (en) Image recognition device, image recognition method and image recognition program
US10083516B2 (en) Method for segmenting a color image and digital microscope
JP3444160B2 (ja) 動物体検出方法
JP2721107B2 (ja) 映像特徴処理方法
Funt et al. Removing outliers in illumination estimation
JP4057662B2 (ja) 画像処理装置および画像処理方法
JP2000155098A (ja) 西瓜外観検査装置
CN116185544B (zh) 基于图像特征识别的显示图像融合方法、装置及存储介质
JPH09251538A (ja) 物体存否判断装置および物体存否判断方法
JP3418157B2 (ja) 画像領域分割装置および画像領域分割方法
JP2005346663A (ja) オブジェクト画像判別方法およびオブジェクト画像判別システム、オブジェクト画像判別プログラム、並びに誤検出判別方法、誤検出判別システム、誤検出判別プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20000829

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080929

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080929

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090929

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090929

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100929

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110929

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120929

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130929

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees