JP3288474B2 - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP3288474B2
JP3288474B2 JP12256393A JP12256393A JP3288474B2 JP 3288474 B2 JP3288474 B2 JP 3288474B2 JP 12256393 A JP12256393 A JP 12256393A JP 12256393 A JP12256393 A JP 12256393A JP 3288474 B2 JP3288474 B2 JP 3288474B2
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聡 直井
宏一 江川
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T7/00Image analysis
    • G06T7/20Analysis of motion
    • G06T7/254Analysis of motion involving subtraction of images
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06VIMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
    • G06V10/00Arrangements for image or video recognition or understanding
    • G06V10/20Image preprocessing
    • G06V10/24Aligning, centring, orientation detection or correction of the image
    • G06V10/245Aligning, centring, orientation detection or correction of the image by locating a pattern; Special marks for positioning

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、背景画像と、静止物体
またはある速度までの移動物体と背景が含まれる画像を
組み合わせ、差分処理を行うことにより静止物体または
移動物体を同定したり、移動物体の動きを解析できるよ
うにした画像処理装置に関する。
【0002】
【0003】画像中の移動物体を抽出し、解析し、何ら
かの情報を得る技術は様々な産業分野において必要不可
欠である。例えば人間や動物等生物の動きを解析し、そ
れから得た知識を基にして商品の設計等に応用するよう
なことは、より安全で合理的な商品開発に必要である。
【0004】また画像を用いた監視処理は種々の場所に
おいて利用されており、事故や災害等の発見に寄与して
いる。しかも近年では単に異常や有事を検知するのみに
とどまらず、事故や災害を未然に防ぐという防災の目的
が強くなってきている。
【0005】そのためには事故や災害をもたらす異常な
動きを示す対象物をいち早く検出する必要がある。そこ
で移動物体の動きを捕らえ解析したり、移動物体間の距
離を精度よく算出したりして、その値からいち早く事故
や災害をもたらす異常な動きをする移動物体を検出する
効率的な手法が必要である。
【0006】
【従来の技術】ところで、画像処理を応用した移動物体
の解析として、本特許出願人の出願にかかる例えば特願
平3−320594号、特願平3−320597号等が
先行技術としてあるが、これらでは始めに移動物体があ
るかも知れない領域抽出を行い、それらの領域のサイズ
や中心位置等の特徴から対象物を区別し、この対象物の
時間的な変化からその動きを捕らえている。
【0007】例えば人間の運動解析を行う場合、始めに
解析したい部分を抽出する。この抽出した対象に対して
投影値や領域の中心値等の特徴量を算出し、この特徴量
を基にして物体を区別する。次にこのような上記の特徴
量の算出処理を時間的な流れのある画像つまり連続画像
に対して処理を行い、特徴量から画像間での物体の対応
付けを行い、動きを解析している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような上記の手法
では、時系列画像それぞれに対して、物体全ての領域抽
出・同定処理を行い、且つ画像間での物体の対応付けを
求めなければ、移動物体の属性の抽出、例えば速度を求
めることができない。
【0009】移動物体がただ1つのみであれば画像間の
対応付けは単純であり、比較的簡単にこの時間軸の変化
を含めた、例えば速度の如き属性を求めることができ
る。しかし移動物体が数多く存在する場合においては画
像間の対応付けは難しく、しかも物体が静止していた
り、別々の速度で移動している場合は、それら全てにつ
いてビデオレート処理を行うのは困難である。
【0010】従って本発明の目的は、移動物体が数多く
存在する場合でも、静止していたり異なる速度で移動し
ている場合でもビデオレートでこれらの動きが解析でき
る画像処理装置及び画像処理方法を提供することであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では、図1に示す如く、ビデオカメラの如き
画像入力部1と、背景画像抽出部2と、第1平均背景抽
出部3と、第2平均背景抽出部4と、第1差分演算処理
部5と、第2差分演算処理部6と、第3差分演算処理部
7を設ける。
【0012】背景画像抽出部2は静止物体及び移動物体
を除き背景のみを抽出し、保持するものであり、例えば
静止物体も移動物体も抽出されない時に入力画像を保持
蓄積するものである。この背景は予めシステムに組み込
んでおくこともできる。第1平均背景抽出部3は、停止
物体と低速移動物体及び背景を抽出するもの、第2平均
背景抽出部4は、停止物体と低速移動物体と中速移動物
体及び背景を抽出するものである。
【0013】また第1差分演算処理部5は背景画像抽出
部2の保持している背景と、第1平均背景抽出部3の出
力との差分を取るものである。第2差分演算処理部6は
第1平均背景抽出部3の出力と第2平均背景抽出部4の
出力との差分を取るものである。第3差分演算処理部7
は第2平均背景抽出部4の出力と画像入力部1の出力と
の差分を取るものである。
【0014】
【作用】いま、図1のaで示すように、道路の左車線に
停止車両が存在しかつ低速車両が走行し、黒印で示す障
害物が存在しており、また右車線に2台の中速車両が走
行している場合について、本発明の動作を説明する。
【0015】画像入力部1から画像aが入力されると、
第1平均背景抽出部3からcで示す画像が出力され、第
2平均背景抽出部4からdで示す画像が出力される。ま
た背景画像抽出部2ではbで示す背景画像が保持、出力
されている。
【0016】したがって、第1差分演算処理部5からは
背景画像bと画像cとの差分である画像eが出力され、
第2差分演算処理部6からは画像cと画像dとの差分で
ある画像fが出力される。そして第3差分演算処理部7
からは画像dと画像aの差分である画像gが出力され
る。
【0017】これにより、第1差分演算処理部5からは
左車線に存在する2台の停止車両又は低速車両と障害物
が画像eとして出力され、第2差分演算処理部6からは
右車線に存在する2台の中速車両が画像fとして出力さ
れる。しかし画像aには中速より速く走行する車両が存
在しないので、第3差分演算処理部6の出力する画像g
には何も出力されないものとなる。
【0018】このようにして異なる速度で移動する複数
の移動物体の動きをビデオレートで処理することができ
る。
【0019】
【実施例】A.第1実施例 本発明の一実施例を図2〜図10にもとづき説明する。
図2は本発明の一実施例構成図、図3は本発明における
原画像説明図、図4は本発明における局所領域説明図、
図5は本発明における速度画像抽出説明図、図6は本発
明における局所領域内特徴量抽出部の説明図、図7は停
止物体と低速移動物体の存在する場合の説明図、図8は
中速移動物体説明図、図9は高速移動物体説明図、図1
0は大型移動物体説明図である。
【0020】図中他図と同記号は同一部を示し、1は画
像入力部、2は背景画像抽出部、3は第1平均背景抽出
部、4′は第n平均背景抽出部、5は第1差分演算処理
部、6は第2差分演算処理部、7′は第n+1差分演算
処理部、8は第1局所領域内特徴量抽出部、9は第2局
所領域内特徴量抽出部、10は第n+1局所領域内特徴
量抽出部、20は軌跡算出部である。
【0021】画像入力部1は監視すべき領域の画像をビ
デオレートで入力するものであり、例えばビデオカメラ
である。背景画像抽出部2は監視すべき領域の背景画像
を入力し、保持するものであり、後述するように移動物
体と静止物体のいずれも抽出されないときに随時入力し
て、後述する図5(A)で示す背景画像メモリ2−1に
蓄積したり、予めシステムに保持しておくこともでき
る。
【0022】第1平均背景抽出部3は停止物体と低速移
動物体及び背景を抽出するものであり、また第n平均背
景抽出部4′は停止物体と低速〜高速の移動物体及び背
景を抽出するものである。これらの第1平均背景抽出部
3〜第n平均背景抽出部4′により移動物体の速度別画
像を作成することができる。
【0023】勿論第1平均背景抽出部3と第n平均背景
抽出部4′との間に、停止物体と低速〜中速の移動物体
及び背景を抽出する他の平均背景抽出部(例えば図1に
おける第2平均背景抽出部4)を設けれることもでき
る。
【0024】第1差分演算処理部5は背景画像抽出部2
の出力と第1平均背景抽出部3の出力との差分を取るも
のであり、第2差分演算処理部6は第1平均背景抽出部
3の出力と第n平均背景抽出部4′の出力との差分を取
るものである。そして第n+1差分演算処理部7′は第
n平均背景抽出部4′の出力と画像入力部1の出力との
差分を取るものである。
【0025】これら差分演算処理部により、目的の速度
で移動している物体のみを抽出することができる。勿論
図1に示す如く、n=2の状態で構成することもでき
る。差分演算処理部の種類は前段の平均画像抽出部に依
存しており、その種類つまりどの平均画像抽出部間の出
力差を求めるのかということは定まったものではない。
しかし最大数は、平均背景画像抽出部の数と背景画像抽
出部と原画像すなわち画像入力部の出力画像の和をX
(図1の場合は4)とすると、X*(X−1)/2(*
は乗算を示す)だけの種類の差分演算処理部を設定する
ことができる。
【0026】第1局所領域内特徴量抽出部8は、第1差
分演算処理部5の出力を受けて、後述するように、その
定められた領域内の特徴量の有無や物体の形状特徴等を
求める。ここで求めた特徴量の有無とは位置変化を表
し、形状特徴は例えばバス乗用車等の対象物体の属性を
表すものである。
【0027】第2局所領域内特徴量抽出部9は、第2差
分演算処理部6の出力を受けてその定められた領域内の
特徴の有無や物体の形状特徴等を求めるものである。第
n+1局所領域内特徴量抽出部10は、同様に第n+1
差分演算処理部7′の出力を受けてその定められた領域
内の特徴の有無や物体の形状特徴等を求めるものであ
る。
【0028】軌跡算出部20はこれら第1局所領域内特
徴抽出部9〜第n+1局所領域内特徴部10の出力にも
とづき、特徴量の有無の時系列変化から物体の軌跡を算
出したり、さらに形状特徴から同一物体の軌跡を求める
等の処理を行うものであり、物体の形状特徴解析を行う
特徴解析部20−1、作表を行う作表部20−2、表の
解析を行う表解析部20−3等を具備している。
【0029】本発明を道路監視用、例えばトンネル内の
監視用に使用した場合について以下に説明する。図3
(A)はトンネル内に設置した画像入力部1で撮影した
ある時刻の画像であり、同(B)はそれから数秒後に撮
影した画像である。画像入力部1ではビデオレートで連
続して撮影しているので、この2つの画像の間に図示省
略した画像が連続撮影されている。
【0030】図3(A)、(B)において右車線Rは正
常に車両が流れているが、左車線には故障車P1 が停車
しており尾燈を点滅させている。しかもこの故障車P1
の後方には障害物P2 があり、この障害物P2 に気づい
た後続車両P3 は減速して低速走行しているものと仮定
する。以後この2枚を用いて説明するが、ビデオレート
で連続して処理を行っているものと仮定する。
【0031】また画像入力部1で撮影される画像領域
は、図4に示す如く、複数の局所領域に設定される。図
4においてL0〜L4は左車線用の車両追跡用局所領域
であり、このうちL0は大型車検出用の局所領域であ
り、L1〜L4は追跡用の局所領域である。同様にR0
〜R4は右車線用の車両追跡用局所領域であり、R0は
右車線での大型車検出用局所領域であり、R1〜R4は
追跡用の局所領域である。
【0032】次に図5により本発明における速度画像抽
出状態を説明する。図5は、停止物体と低速移動物体、
中速移動物体、高速移動物体の3種類をそれぞれ出力す
るものであり図1に対応するものであり、また図2に関
して対応させる場合には、n=2の場合における背景画
像抽出部2、第1平均背景抽出部3、第n平均背景抽出
部4′、第1差分演算処理部5、第2差分演算処理部
6、第n+1差分演算処理部7′に相当するものであ
る。
【0033】背景画像抽出部2の画像メモリ2−1には
背景が保持されており、この背景がルックアップテーブ
ルのiとして入力される。ルックアップテーブルの
他方の入力jは、ルックアップテーブルの出力である
背景+停止物体+低速物体が入力される。
【0034】ルックアップテーブルは、図5(B)に
示す如く、|i−j|の値が閾値th2(例えばth2
=50)より大きいとき|i−j|を出力する。したが
って背景の部分についてはi=jのためルックアップテ
ーブルからの出力kはk=0であるので、ルックアッ
プテーブルの出力は停止物体と低速物体の存在する部
分だけ|i−j|が出力され、ルックアップテーブル
にiとして入力される。
【0035】このときルックアップテーブルの他方の
入力jには画像入力部1で撮影された入力画像が入力さ
れる。この入力画像は、背景と停止物体(障害物も含
む)と低速物体と中速物体と高速物体が含まれており、
このうち、停止物体(障害物も含む)と低速物体の存在
する部分にのみ|i−j|の値が入力されることにな
る。
【0036】なお、ルックアップテーブルは、図5
(B)に示す如く、iの値が閾値th1(例えばth1
=5)のときjからの入力を出力kとし、それ以外はk
=0となる。それ故、ルックアップテーブルから入力
画像の内の停止物体(障害物も含む)と低速物体のみが
出力される。
【0037】ところでルックアップテーブルは画像入
力部1で撮影された入力画像がiとして入力され、画像
メモリ3−1に保持された画像がjとして入力される。
そしてi=jのとき出力kとして画像メモリ3−1に保
持された画像が、そのまま出力されまた画像メモリ3−
1に保持される。
【0038】この外0≦(i−j)≦th31(例えば
閾値th31=10)の場合はjにオフセット値α31
(例えばα31=1)を加算した値のk=j+α31を
出力し、同時に画像メモリ3−1に保持する。0≦(j
−1)≦th31の場合はjからα31を減算した値の
k=j−α31を出力し、同時に画像メモリ3−1に保
持する。
【0039】th31<(i−j)≦th32(例えば
閾値th32=255)の場合はjにオフセット値α3
2(例えばα32=3)を加算した値のk=j+α32
を出力し、同時に画像メモリ3−1に保持する。th3
1<(j−i)≦th32の場合はjからα32を減算
した値のk=j−α32を出力し、同時に画像メモリ3
−1に保持する。
【0040】このようにして後述する理由により背景と
停止物体(これらはいずれもi=j)の外に低速物体の
存在する部分にもルックアップテーブルよりkが出力
され、ルックアップテーブル′にiとして入力され
る。
【0041】ルックアップテーブル′の他方の入力j
は、ルックアップテーブルの出力である背景+停止物
体+低速物体+中速物体が入力される。ルックアップテ
ーブル′は、図5(B)のに示す如く設定され、|
i−j|の値が閾値th2より大きいとき|i−j|を
出力する。
【0042】したがって、背景と低速の部分については
i=jのためルックアップテーブル′からの出力kは
k=0であり、このためルックアップテーブル′の出
力は入力画像に中速物体の存在する部分だけ|i−j|
が出力され、ルックアップテーブル′にiとして入力
される。
【0043】このときルックアップテーブル′の他方
の入力jには画像入力部1で撮影された入力画像が入力
される。この入力画像は、背景と停止物体と低速物体と
中速物体と高速物体が含まれており、このうち中速物体
の存在する部分のみ|i−j|の値が入力される。ルッ
クアップテーブル′は図5(B)に示すと同様に動
作設定されているので、ルックアップテーブル′から
は中速物体のみが出力される。
【0044】またルックアップテーブルは画像入力部
1で撮影された入力画像がiとして入力され、画像メモ
リ4−1に保持された画像がjとして入力される。そし
てi=jのとき出力kとして画像メモリ4−1に保持さ
れた画像がそのまま出力され、また画像メモリ4−1に
保持される。
【0045】この外0≦(i−j)≦th41(例えば
閾値th41=10)の場合はjにオフセット値α41
(例えばα41=1)を加算した値のk=j+α41を
出力し、同時に画像メモリ4−1に保持する。0≦(j
−i)≦th41の場合はjからα41を減算した値の
k=j−α41を出力し、同時に画像メモリ4−1に保
持する。
【0046】th41<(i−j)≦th42(例えば
閾値th42=255)の場合はjにオフセット値α4
2(例えばα42=10)を加算した値のk=j+α4
2を出力し、同時にこれを画像メモリ4−1に保持す
る。th41<(j−i)≦th42の場合はjからα
42を減算した値のk=j−α42を出力し、同時にこ
れを画像メモリ4−1に保持する。
【0047】このようにして後述する理由によりルック
アップテーブルより背景、停止物体、低速物体の外に
中速物体の存在する部分にはkが出力され、ルックアッ
プテーブル′及び″にiとして入力される。
【0048】ルックアップテーブル″の他方の入力j
には画像入力部1で撮影された入力画像が入力される。
ルックアップテーブル″は、図5(B)のに示す如
く設定され、|i−j|の値が閾値th2より大きい時
|i−j|を出力する。従って、背景と低速と中速の部
分についてはi=jのため、ルックアップテーブル″
の出力kはk=0であり、入力画像に高速物体の存在す
る部分だけルックアップテーブル″から|i−j|が
出力され、ルックアップテーブル″にiとして入力さ
れる。
【0049】このときルックアップテーブル″の他方
の入力jは画像入力部1で撮影された、背景、停止物
体、低速物体、中速物体、高速物体が含まれており、こ
のうち高速物体の存在する部分のみ|i−j|の値が入
力されるので、ルックアップテーブル″からは高速物
体のみが出力されるものとなる。
【0050】このように、移動物体の速度別に画像を求
め、対象物を抽出することで、監視対象を限定すること
ができる。ところで前記の如くルックアップテーブル
又はの出力にオセフット値を加算または減算して画像
メモリ3−1または画像メモリ4−1のデータを修正
し、保持する理由について説明する。
【0051】これら画像メモリと入力画像の差が閾値以
上の場合、オフセット値を加算又は減算して画像メモリ
を修正する。対象物体の動きが遅い場合には小さなオフ
セット値により何度か修正すれば、画像メモリの保持出
力する値が入力画像と同じになる。しかし動きが早い対
象物の場合少ない修正回数で画像メモリの値を修正しな
いと入力画像の領域外に移動し、消えることになる。
【0052】このため速度の大きな対象物の検出に対し
てはオフセット値を大きくして早く修正し、速度の小さ
な対象物の検出に対してはオフセット値を小さくして修
正回数を多くして、時間をかけることにより行う。この
ようにオフセット値を変えることにより対象物体の速度
の違いを判断し、目的とする対象物のみを検出すること
ができる。
【0053】また、図6により平均背景抽出部による各
物体の移動速度に応じて、物体を分離した画像を抽出す
る他の手法を説明する。図6(A)に示す如く、矢印方
向に移動している移動物体Aと停止物体Bが存在してい
るとき、時刻t1 、t2 ・・・tn で移動物体Aと停止
物体Bがそれぞれ図示の状態になるが、これらのt1
n の各画像を図示省略したメモリに累積する。そして
その累積画像を平均して平均背景を算出する。
【0054】この場合、停止物体Bはn個の画像を累積
した値をn等分した値で算出されるが、停止物体Bは各
時刻において停止、つまり位置変化がないので、物体B
は変化なく抽出できる。
【0055】一方、移動物体Aは、特にこの移動物体A
の移動速度が速い場合には、各時刻の画像間での移動物
体Aの重なりがなく、1時刻の移動物体Aと、(n−
1)個の背景との平均をとることになるため、平均の濃
度値が小さく閾値より小さな値になり移動物体Aは消失
される。かくして平均背景に停止物体Bが残り、移動物
体Aは存在しないものとなる。
【0056】なお、移動物体Aだけを含む画像は、平均
背景と各時刻の画像との差を算出することにより抽出す
ることが可能となる。また図6(B)に示す如く、停止
物体Bに加えて、低速移動物体Dと、中速移動物体Eが
存在する場合、これらの移動物体D、Eは次のようにし
て区分できる。
【0057】低速の移動物体Dは、時刻t2 、t3 、の
時刻ではいずれも、時刻t1 の画像とその一部が重複し
ているが時刻t4 の画像は時刻t1 の画像と重なりがな
くなる。
【0058】また中速の移動物体Eは、時刻t2 では時
刻t1 の画像とその一部が重複しているが、時刻t3
画像は時刻t1 の画像と重なりがない。したがって時刻
1 とt4 の画像を累積して2等分すれば低速の移動物
体Dと中速の移動物体Eの値は、いずれも閾値以下とな
り停止物体Bが得られる。また時刻t1 とt2 とt3
画像を累積して3等分すれば、同様に中速の移動物体E
のみの画像濃度値が閾値以下となる。しかし低速の移動
物体Dは、これらの時刻の重なり部分が存在するため、
これにもとづき得ることができる。このとき停止物体B
も得られるが、停止物体Bは前記の如く別に得たものと
の差で消去すれば低速の移動物体Dを得ることができ
る。
【0059】また低速の移動物体Dと停止物体Bを原画
像より消去することにより中速の移動物体Eを抽出する
ことができる。同様にして、更に高速の移動物体が存在
するとき、これを抽出することができる。なお、停止物
体の背景も、停止物体と一緒に得ることができる。
【0060】このようにして、図5(A)に示すものと
は別の手法により、第1平均背景抽出部から「背景+停
止物体+低速移動物体」を出力し、第2平均背景抽出部
から「背景+停止物体+低速移動物体+中速移動物体」
を出力することができる。これらにもとづき、第1差分
演算処理部において、背景画像抽出部から出力される背
景と、第1平均背景抽出部から出力される「背景+停止
物体+低速移動物体」との差分を求めることにより、第
1差分演算処理部から「停止物体+低速移動物体」が得
られる。
【0061】第2差分演算処理部において第1平均背景
抽出部から出力される「背景+停止物体+低速移動物
体」と第2平均背景抽出部から出力される「背景+停止
物体+低速移動物体+中速移動物体」との差分を求める
ことにより、第2差分演算処理部から中速移動物体が得
られる。
【0062】さらに第3差分演算処理部において、第2
平均背景抽出部から出力される「背景+停止物体+低速
移動物体+中速移動物体」と入力画像との差分を求める
ことにより、第3差分演算処理部から高速移動物体が得
られる。
【0063】例えば図1において、第1平均背景抽出部
3が背景+停止物体(障害物も含む)+低速移動物体の
みを抽出し、第2平均背景抽出部4では背景+停止物体
(障害物も含む)+低速移動物体+中速移動物体のみを
抽出する場合、第1平均背景抽出部3より得られるもの
は画像cであり、第2平均背景抽出部4から得られるも
のは画像dとなる。
【0064】この結果第1差分演算処理部5から停止物
体+低速移動物体のみの画像eが得られ、第2差分演算
処理部6から中速移動物体のみの画像fが得られ、第3
差分演算処理部7から高速移動物体のみの画像gが得ら
れる。ただし図1の例では画像入力部1から得られた入
力画像に高速移動物体が存在していない場合であり、こ
のとき画像gには何も検出されないものとなる。従っ
て、画像e、f、gに何も存在しない時に画像入力部1
の入力を背景画像抽出部2で蓄積保持することにより背
景を更新することができる。
【0065】次に第1局所領域内特徴量抽出部8、第2
局所領域内特徴量抽出部9、第n+1局所領域内特徴量
抽出部10については、いずれも同一構成のため、図6
により第1局所領域内特徴量抽出部8について代表的に
説明する。
【0066】本発明では、画像入力部1で撮影される画
像領域を予め複数の局所領域に設定しておく。例えば図
4に示す如く、左車線用の車両追跡用局所領域としてL
0〜L4を設定し、右車線用の車両追跡用局所領域とし
てR0〜R4を設定する。
【0067】そして各車両追跡用局所領域に対して、図
7に示す局所領域内特徴抽出処理部8−1、8−2・・
・8−mが用意されている。従って図4に示す如く、車
両追跡用局所領域L0〜L4、R0〜R4が設定されて
いるときにはm=10即ち10個の局所領域内特徴抽出
処理部が必要となる。
【0068】局所領域内特徴量抽出処理部8−1は局所
領域決定部11−1と、雑音除去部12−1と、ラベリ
ング処理部13−1と、特徴量算出部14−1を有す
る。局所領域決定部11−1はその局所領域内特徴量抽
出処理部8−1が処理すべき車両追跡用局所領域の1つ
を定義するものであり、L0についての処理を行うもの
であればL0の範囲を定義しておき、この局所領域内の
入力画像を抽出するものである。雑音除去部12−1は
局所領域決定部11−1から伝達された信号より雑音を
除去するものであり、例えばロ−パス・フィルタで構成
されている。
【0069】ラベリング処理部13−1は局所領域内の
入力画像に対し同一の物体について同一のラベルを付与
するラベリング処理を行うものである。そして特徴算出
部14−1は、ラベル付けされた領域の有無を検出し、
ラベル付けされた領域があれば同一ラベルの領域に対し
てそのラベル領域の重心位置や、面積、横方向・縦方向
の投影値等を求め、各ラベル領域毎の特徴量を算出する
ものである。
【0070】局所領域内特徴量抽出処理部8−2・・・
8−mも前記局所領域内特徴量抽出処理部8−1と同様
に構成され、それぞれ局所領域決定部11−2・・・1
1−m、雑音除去部12−2・・・12−m、ラベリン
グ処理部13−2・・・13−m、特徴量算出部14−
2・・・14−mを具備している。
【0071】いま、図8(A)に示す如く、時刻tにお
いて、ランプの点滅している停止物体P1 と障害物P2
と低速移動物体P3 が存在する場合、図2に示す第1差
分演算処理部5の出力は図8(C)に示す如きものとな
り、この車両抽出画像(障害物も含まれる)に、図4に
示す局所領域を重ねると図8(E)に示す如きものとな
る。この場合、局所領域L1、L2、L4の部分に車両
があり、特徴量を算出することができる。
【0072】図8(A)に示す速度画像は、t1+数秒
後の時点において、同(B)に示す如き速度画像とな
り、これにより同(D)に示す如き車両抽出画像が得ら
れる。これに局所領域を重ねると図8(F)に示す如き
ものとなる。この場合は、局所領域L2、L4に車両が
存在するので、これに対して特徴量を計算する。
【0073】これらの結果、図2に示す軌跡算出部20
の作表部20−2により時系列的にまとめられた表1が
作成される。表1における○印は、局所領域L0〜L
4、R0〜R4において各時刻に特徴量が求められたも
の、即ち何らかの物体(障害物も含む)が存在していた
ことを示している。
【0074】
【表1】
【0075】図9は、中速移動物体が存在する場合の時
刻t及びt+数秒時の速度画像、車両抽出画像、局所領
域重ね合わせ状態を示し、図9に対応する時系列的な特
徴量検出状態を表2に示す。
【0076】
【表2】
【0077】また図10は高速移動物体に関する時刻t
及びt+数秒時の速度画像、車両抽出画像、局所領域重
ね合わせ状態を示すが、この場合高速移動物体が存在し
ていないので、図9には高速移動物体は図示されていな
い。従って、これに対応する表3でも○印はない。
【0078】
【表3】
【0079】従って軌跡算出部20において表解析部2
0−3が表3を解析することにより高速で走行している
車両が、この場合は存在していないと判断することがで
きる。
【0080】また表2を解析することによりL0〜L4
には○印がないので、左車線には中速で走行中の車両が
この時点では存在しないこと、また右車線には時刻tと
t1には○印がR1とR4の2ヶ所に有ることから中速
で走行中の車両が2台走行していることがわかる。
【0081】なお時刻t3も○印が2ヶ所有るが、これ
はR1とR2という隣接局所領域であり、続く時刻t4
には○印が1ヶ所しかないことより、時刻t3における
R1に存在する対象物とR2に存在する対象物とは同一
であると判断できる。
【0082】停止物体と低速移動物体についてまとめた
前記表1からは、多少複雑であるが以下のことが判断で
きる。R0〜R4には○印がないので、右車線に停止ま
たは低速走行している車両が存在していない。しかしL
1〜L4には○印があり停止または低速走行車両が存在
していると判断できる。
【0083】この場合、局所領域L4には一定間隔で○
が現れたり消えたりしており、隣接するL3には静止物
体が存在しているものと推測できる。一方L1とL2に
おける○印の時間的変化(t〜t3まではL1に、t4
〜t7はL1とL2と、t8以降はL2に存在)から、
何か低速で移動している物体が存在していることを判断
できる。
【0084】なお、前記の解析は時刻と場所の関係にお
いて、対象物体が存在するか否かについてのみ判断した
例について説明したが、これ以外に特徴量として面積や
縦横比等を使用するとより多くの情報を抽出することが
できる。
【0085】表4は、車線変更を行っている車両につい
て示した例であり、いままでの説明から容易に推察でき
る。ある領域にある時刻まで存在していた対象物体が瞬
間的に消える。しかしその時刻と前後して別の領域、特
に隣車線領域に対象物体が出現した場合には車線変更を
行った車両であると判断できる。
【0086】
【表4】
【0087】表4において、時刻t3までL1に存在し
た○印が、時刻t4でL1、L2、R2でも○印が表
れ、以下時刻t5、t6、t7においてR2に表れるよ
うなとき、車線変更と判断できる。
【0088】なお、物体の移動時間と各局所領域の大き
さの実測値がわかれば移動物体の速度も算出することが
できる。例えばある局所領域の長さをL、その領域に存
在していた時間をTとするとL/Tで速度を求めること
ができる。
【0089】また図11に示す如く、右車線に大型車P
L と小型車PS が走行しているとき、これに図4で示す
局所領域を重ねると図11(B)に示す状態となる。こ
れにより大型車PL の走行によりR0に○印が連続して
存在するので大型車の存在を検出できる。
【0090】
【表5】
【0091】なお、表5、図11では、小型車PS が時
刻t4ではR4より外に走行した状態を示し、時刻t5
では大型車がR1を走行し終わりR2に入ったことを示
している。
【0092】大型車により走行中の車が隠された状態を
表6により説明する。
【0093】
【表6】
【0094】表6では、時刻t1において大型車が局所
領域R1を走行し、他の車(例えば小型車)が局所領域
R3を走行しており、時刻t4において大型車が局所領
域R2を走行していることを示す。そして時刻t7にお
いて大型車がR3を走行しており、このとき大型車がそ
の前を走行中の他の車を隠した状態を示す。なおこの隠
された車は時刻t11において局所領域R4を走行し、
大型車の前方に再び出現した状態を示す。このようなこ
とは表解析部20−3により判断することができる。
【0095】軌跡算出部20ではその特徴解析部20−
1が物体の形状特徴を解析して、同一移動物体を判別
し、これにもとづき同一移動物体の軌跡を作表部20−
2に指示してその軌跡を算出作成することができる。
【0096】B.第2実施例 本発明の第2実施例として、空港のスポット監視の場合
について説明する。この例では低速で移動している大き
な移動物体(例えば航空機)と、中速或いは、高速で移
動している小さな物体例えば作業用の特殊車両)とを分
離し、その属性について判断するものである。
【0097】この例では、図12(A)に示す状態で局
所領域C0、L0〜L7、R0〜R7を設定した。局所
領域C0は航空機の機体検出を目的としたものであり、
それ以外のL0〜L7、R0〜R7は作業用の特殊車両
を検出するための局所領域である。
【0098】図12(B)は航空機Jがスポットに停止
している状態を示し、同(C)は特殊車両SP1、SP
2が行き交って走行している状態を示す。そして図12
(B)及び(C)に、同(A)で示す局所領域を被せた
状態を示したのが同(D)及び(E)である。
【0099】航空機がスポットに近づき低速し、停止す
ると局所領域C0に航空機Jの機体が表れる。この状態
を前記低速移動物体抽出の手法を用いて検出する。この
場合、図13(A)で示すように、局所領域C0内の長
辺方向に航空機Jの投影を落としてその長さを求める
と、機体の長さを測定することができる。そしてこの機
体の長さから機種を判定することができる。航空機がス
ポットに近づき、停止するまでの投影値の変化を示した
のが表7である。
【0100】
【表7】
【0101】表7より明らかなように、時刻t1、t
2、t3・・・と変化すると共に投影の長さ即ち投影値
が増加し、ある時刻(この例ではt4)を越えるとその
増加が停止する。そして投影値の変動が止まり安定した
段階で航空機が停止したと判断する。一方投影値と実際
の長さの関係を求めて変換式を求めておけば航空機の実
際の長さが分かり、長さの違いから航空機の種類が判断
できる。
【0102】また図12(C)、(E)に示している特
殊車両SP1、SP2に関しては、前記中速・高速移動
物体抽出の手法を用いてこれらを検出できる。航空機と
同様に投影値を求めることにより局所領域内に存在して
いる対象物の個数を求めることができる。
【0103】例えば図12(E)において、局所領域L
5について投影値を求めたものが図13(B)である。
これにより投影値がそれぞれ2つ存在するので、局所領
域内に2種類の独立した対象物体が存在していることが
判断できる。
【0104】図12(E)の様に特殊車両が移動した場
合の局所領域における対象物体の検出個数の変化を時系
列的に示したのが表8である。
【0105】
【表8】
【0106】この表8により車両の移動とともに局所領
域内の対象物体の数が変動しているのがわかる。これに
もとづき、時刻t5では、局所領域L6に存在した特殊
車両が局所領域L7に移動して、その個数が2になった
こと、時刻t7では局所領域L7を走行していた2個の
うちの1つが局所領域L5に移動したこと、時刻t9で
は他の1つも局所領域L5に移動して再びその個数が2
になったこと等が解析できる。
【0107】前記説明ではトンネル及び空港の例につい
て説明したが本発明は勿論これのみに限定されるもので
はない。走行速度も低中高の3種類の例について説明し
たが勿論これに限定されるものではなく、例えば0〜3
0km、30〜60km、60〜90km、90〜12
0km、120〜150km、150km以上というよ
うに細かく区分することも勿論できる。
【0108】
【発明の効果】本発明により以下の如くすぐれた効果が
得られる。本発明では複数の区分の速度画像を生成する
ことができるので、種々の速度で移動している対象物体
が数多く存在する場合に、ある速度範囲で対象物体を分
離することが可能となり、解析処理を容易に行うことが
できる。
【0109】また対象物体の特徴量を求め、特徴量の時
系列変化を求め、特徴量を解析することにより容易に対
象物体の軌跡を求めることができる。さらに局所領域に
おける特徴量を算出し、局所領域毎の特徴量の有無から
時系列変化を求めることにより、これまた対象物体の軌
跡を容易に求めることができる。
【0110】しかも特徴量の形状情報を用いることによ
り、より詳細な対象物体の軌跡を容易に抽出することも
できる。時刻毎の位置の変化及び面積の変化が極めて少
ない停止物体を容易に抽出することができる。
【0111】原画像からでは同定が困難な、急激な速度
変化や方向変化を生じた対象物体について特徴量の有無
及び形状特徴の時系列変化または速度画像間変化から軌
跡を算出し移動物体を容易に同定することができる。
【0112】面積の大小のみでは判断できない大型の対
象物体の存在を容易に抽出することができる。しかも小
型物体が大型の対象物体に隠された状態でも、同一物体
の軌跡を抽出することができる。
【0113】速度画像に分離したのち、停止+低速画像
に対し、局所領域における物体の有無や、ランプの点滅
のような同一形状特徴の周期性を解析することにより点
滅している物体を容易に抽出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】本発明一実施例構成図である。
【図3】本発明に使用される原画像説明図である。
【図4】本発明における局所領域説明図の一例である。
【図5】本発明における速度画像抽出説明図である。
【図6】本発明における速度画像抽出の他の例である。
【図7】本発明における局所領域内特徴量抽出部の説明
図である。
【図8】停止物体と低速移動物体の存在する場合の説明
図である。
【図9】中速移動物体説明図である。
【図10】高速移動物体説明図である。
【図11】大型移動物体説明図である。
【図12】本発明を空港のスポット監視用に使用した場
合の説明図である。
【図13】本発明における投影値算出説明図である。
【符号の説明】
1 画像入力部 2 背景画像抽出部 3 第1平均背景抽出部 4 第2平均背景抽出部 4′ 第n平均背景抽出部 5 第1差分演算処理部 6 第2差分演算処理部 7 第3差分演算処理部 7′ 第n+1差分演算処理部 8 第1局所領域内特徴抽出部 9 第2局所領域内特徴抽出部 10 第n+1局所領域内特徴抽出部 20 軌跡算出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−294184(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 7/00 - 7/60 G01P 3/36 G01P 13/00 - 13/04 G06T 1/00 G08B 13/00 - 15/02 G08G 1/00 - 1/16 H04N 7/18

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 背景及び物体を含む画像を入力する画像
    入力手段と、 背景を保持、出力する背景画像抽出手段と、 第1の速度までの移動物体と背景が含まれる画像を抽出
    する第1平均背景抽出手段と、 第2の速度までの移動物体と背景が含まれる画像を抽出
    する第2平均背景抽出手段と、 背景画像抽出手段の出力と、前記第1平均背景抽出手段
    の出力との差分を求めて速度画像を生成する第1差分演
    算処理手段と、 前記2つの平均背景抽出手段の出力の差分を求めて速度
    画像を生成する第2差分演算処理手段と、 前記画像入力手段の出力と、前記第2の平均背景抽出手
    の出力との差分を求めて速度画像を生成する第3差分
    演算処理手段を具備したことを特徴とする画像処理装
    置。
  2. 【請求項2】 前記各差分演算処理手段の出力を、複数
    の局所領域を設定する局所領域決定手段と、前記局所領
    域決定手段で決定された局所領域内の入力画像にラベル
    を付与して物体を分離するラベル処理手段と、前記ラベ
    ル処理手段において処理された同一ラベル付けされた領
    域に対して特徴量を算出する特徴量算出手段を有する局
    所領域内特徴量抽出処理手段により処理することを特徴
    とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記第1差分演算処理手段の出力を、複
    数の局所領域を設定する局所領域決定手段と、前記局所
    領域決定手段で決定された局所領域内の入力画像にラベ
    ルを付与して物体を分離するラベル処理手段と、前記ラ
    ベル処理手段において処理された同一ラベル付けされた
    領域に対して投影をとり、物体の位置を算出し、物体の
    縦横の長さ、面積等の特徴量を算出する特徴量算出手段
    を有する局所領域内特徴量抽出処理手段により処理し、 時刻毎に物体の位置変化と特徴量の変化を求め、その変
    化により停止物体を抽出する軌跡算出手段を具備したこ
    とを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記各差分演算処理手段から出力される
    速度画像毎に、前記局所領域に対応してそれぞれ局所領
    域内特徴量抽出処理手段を具備する局所領域内特徴抽出
    手段を設けたことを特徴とする請求項2記載の画像処理
    装置。
  5. 【請求項5】 前記各局所領域内特徴抽出手段の出力に
    もとづき各局所領域内の物体の存在を時系列的に検知し
    て作表する作表手段を有する軌跡算出手段を設けたこと
    を特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 軌跡算出手段に特徴を抽出する特徴解析
    手段を設け、前記特徴算出手段より算出された特徴のう
    ち物体の形状特徴により同一移動物体の軌跡を作表する
    ようにしたことを特徴とする請求項5記載の画像処理装
    置。
  7. 【請求項7】 複数の局所的な処理領域における物体の
    通過の有無と、物体の形状特徴を検知する特徴解析部
    、通過時の時刻を示す作表手段より同一移動物体の軌
    跡を算出し、物体の急激な速度変化や方向変化を判別し
    移動物体を同定することを特徴とする請求項5記載の画
    像処理装置
  8. 【請求項8】 複数の局所領域を物体のサイズに応じて
    設定し、前記各局所領域内の物体の存在を時系列的に検
    知して作表する作表手段を有する軌跡算出手段に同一移
    動体を判別する特徴解析部と表を解析する表解析部を設
    け、大きい物体が小さい物体を隠す場合でもこれらの局
    所領域の軌跡を判別して同一移動物体の軌跡を認識する
    ことを特徴とする請求項5記載の画像処理装置
  9. 【請求項9】 複数の局所領域を設定し、各局所領域に
    おける物体の通過の有無の周期性を調べる表解析部と
    同一形状特徴の周期性を調べる特徴解析手段を設け、現
    れたり消えたりしている物体を同定することを特徴とす
    請求項6記載の画像処理装置。
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