JPH05159058A - 動的物体の軌跡解析装置 - Google Patents

動的物体の軌跡解析装置

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JPH05159058A
JPH05159058A JP3320597A JP32059791A JPH05159058A JP H05159058 A JPH05159058 A JP H05159058A JP 3320597 A JP3320597 A JP 3320597A JP 32059791 A JP32059791 A JP 32059791A JP H05159058 A JPH05159058 A JP H05159058A
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JP
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gravity
trajectory
center
centroid
distance
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JP3320597A
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Tomoko Segawa
智子 瀬川
Satoshi Naoi
聡 直井
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 通常のTVカメラなどの入力機器を用いて動
的物体の滑らかな軌跡を得る。 【構成】 画像入力手段1より移動する対象物体を入力
し、位置計測手段2によって入力した対象物体の重心を
計測する。このようにして計測された重心の時系列を軌
跡の補完手段3で補完して軌跡を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動物体の軌跡を得る
軌跡解析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、人や動物を対象とした歩行解析や
スポーツ分野における人体各部の動きを細かく解析する
技術が開発されつつある。
【0003】特にスポーツなどのように激しい運動を解
析する場合、高速ビデオカメラにより画像を録画した
後、解析装置で解析する方法が用いられている。図2
は、このような運動解析方式の原理ブロック図である。
まず、対象物体の運動状態を高速ビデオカメラなどの画
像入力機器で読み取る。次に、このように得られた画像
からデジタイザ(画面などの任意の点の位置をデジタル
化した座標値に変換する装置)により運動している対象
物体の軌跡を求め、解析する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した方法は、高速
な動的物体の軌跡を細かく捕えるために、サンプリング
間隔を短くする必要があり、このため、非常な高価な高
速ビデオカメラが必要となる。また、対象物体の位置を
得るために手間のかかるデジタイザを使用しなければな
らず、滑らかな軌跡を得ることが困難であるなど問題が
多い。
【0005】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされた
もので、通常のTVカメラなどの入力機器を用いて動的
物体の滑らかな軌跡を得ることのできる軌跡解析装置を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理図で
ある。1は移動する対象物体を入力する画像入力手段、
2は入力した対象物体の重心を計測する位置計測手段、
3は計測した重心の時系列を補完して軌跡を算出する軌
跡の補完手段である。
【0007】また、前記軌跡の補完手段3は、隣接する
重心間の距離を算出し、この距離に応じて重心を間引き
して得た重心列を補完し軌跡を算出するようにする。
【0008】また、前記間引きするに際し、連続して削
除される重心が所定数以上となるとき、この所定数以下
の重心までを削除するようにし、この所定数目の重心を
補完対象点として用いるようにする。
【0009】また、前記軌跡の補完手段3は、補完して
得た軌跡の円形度を算出し、この円形度により対象物体
の運動性を評価する。
【0010】
【作用】画像入力手段1より移動する対象物体を入力
し、位置計測手段2によって入力した対象物体の重心を
計測する。このようにして計測された重心の時系列を軌
跡の補完手段3で補完して軌跡を得る。これにより対象
物体の移動速度に対してサンプリング間隔が大きすぎた
り、小さすぎるような場合でも、得られた重心を補完し
て滑らかな軌跡を得ることができる。
【0011】軌跡の補完手段3は隣接する重心間距離を
算出する。対象物体の移動速度が遅い場合は、一定周期
でサンプリングしているので、計測される重心の数が多
くなる。計測された重心位置には、雑音などの影響によ
り正しい重心位置よりずれたものもある。このため短い
距離の間に多くの重心が計測された場合、これらの重心
から滑らかな軌跡を得ることは困難となる。そこで、重
心間距離が判定値より小さい場合は、重心列を間引きし
て補完することにより滑らかな軌跡を得ることができ
る。
【0012】しかし、このようにして間引きするとき、
連続して削除される重心が多くなると軌跡を得るに必要
なデータまで削除する恐れがあるので、連続して削除さ
れる重心の数が所定値を越えるときはこの所定数目の重
心を補完対象として残すようにする。これにより滑らか
な軌跡が得られる可能性が大きくなる。
【0013】ゴルフやテニス、野球のバッティングなど
の動作には部分的に円運動が必要となる。それ故これら
の運動の運動性の解析を行う場合、該当する円運動部に
つき、得られた軌跡の円形度を評価して運動性を解析す
ることができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。本発明の一実施例としてゴルフクラブの選択に用
いるシステムを説明する。図3はゴルフクラブ選択シス
テムであり、ゴルフプレイヤーがクラブを実際にスイン
グする様子を2台のTVカメラ10でとらえ、その画像か
らクラブヘッドの動き、体の各部(頭、肩、腰、手、膝
など)の動きを解析する。
【0015】具体的には、解析したい各部の位置を位置
計測装置20により算出し、2台のTVカメラ10で算出し
た位置情報により各部の3次元座標を3次元座標算出部
31で算出する。この座標値を基に、軌跡、速度、加速度
などを運動定量化部32で算出し、その結果を運動解析辞
書34と比較して運動解析部33で解析し、望ましいフォー
ムとの差異を算出する。
【0016】基準値決定部35は、運動解析辞書34に格納
されるべき見本データ(基準値)を決定する。運動解析
辞書34には、年令別、経験年数別、ハンディキャップ別
のデータおよび、種々のブロゴルファーのデータ等を格
納しておく。クラブ選択ルール37は解析項目を入力して
どのクラブが適切であるかのルールを格納しておく。こ
のルールと運動解析部33で得られる解析結果よりクラブ
選択部36でゴルフプレイヤーに適切なクラブを指示す
る。そして最後に、その結果をディスプレイ又はプリン
タ40に出力する。
【0017】図3において30で示す枠内に囲まれた3次
元座標算出部31、運動定量化部32、運動解析部33、運動
解析辞書34、基準値決定部35、クラブ選択部36、クラブ
選択ルール37はパーソナルコンピュータ上でのソフトウ
ェアで実現する。以下各ブロックを詳細に説明する。
【0018】図4は、ゴルフクラブ選択システムにおけ
る位置計測装置20の一実施例である。図4において、ゴ
ルフクラブの位置や体の各位置を1/60秒で計測でき、
それを用いてフォームの解析が実現できる。なお、1/
60秒はテレビ画面の1フィールド期間に対応しているの
で、TVカメラからの入力画像をリアルタイムに処理で
きる。
【0019】まず、色マーカを位置計測したい部分に付
着させる。ここでは、体の頭、肩、腰、手、膝に付け
る。A/D変換部21では、カラービデオカメラ10から入
力した画像信号をRGBディジタル信号に換える。この
とき、カメラ10からの画像はA/D変換部内で作られる
外部同期信号に同期して入力される。この外部同期信号
は2台の位置計測装置20で同期がとれるようにしてお
く。また、カメラ内で作られる同期信号を2台の位置計
測装置20で使用してもかまわない。
【0020】色抽出回路22では、図5に示すようにTV
カメラ10の出力をR,G,B(Red,Green,B
lue)の画素データに対してルックアップテーブル
(LUT)を使用してデータ変換を行い、複数の特定色
の画像データのみ画素値をその色に相当する特定値にし
て出力し、他の色に対しては、画素値を0にして出力す
る。このような装置について、例えば特開昭63−314988
号公報「ビデオレート色抽出装置」に詳細に説明されて
いる。
【0021】雑音除去回路23では、例えば3×3の論理
フィルタを用いて孤立点除去を行い、4連結などドット
が連続する連結パターンを抽出する。図6は3×3の入
力パターンに対する出力値のテーブルの例を示す。
【0022】投影算出回路24は、図7に示すように、雑
音が除去された2値パターンに対して各行ごとの水平投
影、各列ごとの垂直投影を求める。投影算出回路24は識
別する色の数だけ用意する。投影値算出については、た
とえば、特開昭63−140381号公報「ビデオレート投影算
出回路」に詳細に説明されている。
【0023】重心算出回路25はDSP(Digital Signal
Processor)を使って実現する。図8はDSP25の外部
RAMとプログラムの処理ブロックを示す。
【0024】図8の処理で得られた水平投影、垂直投影
の結果をDSP25の外部RAMに格納する。ホスト計算
機から対象物体の移動領域の最大値と最小値を投影有効
区間として外部RAMに格納しておく。さらに対象物体
の大きさの2倍程度の値を区間幅として外部RAMの任
意区間幅の領域に格納しておく。水平投影、垂直投影、
投影有効区間、任意区間幅の値を使って順々に各区間の
投影値の累積値を算出する。
【0025】次々に算出される区間投影値は、前に算出
された最大の区間投影値と比較して、もしそれ以上であ
ればその区間投影値を新たな区間最大投影値とする。同
時にその区間の開始点と終了点を記憶する。この処理の
繰り返しにより、投影値が最大の区間、その区間の開始
点、終了点が得られ、外部RAMに格納する。
【0026】図9は区間最大投影値を示す。ホスト計算
機において投影有効区間を、開始点10行、終了行97行、
区間幅4行と設定する。各区間幅の各行の投影値の累積
を計算し最大の投影値となる区間とその最大値を求め
る。最大の区間幅は14行〜17行の区間で区間最大投影値
は312 となる。
【0027】次に、最大投影値をもつ区間内で重心を算
出する。水平投影において最大投影値をもつ区間の開始
点をsth、終了点をedhとし、垂直投影において最
大投影値をもつ区間の開始点をstv、終了点をedv
とすると、重心は次式で算出できる。
【0028】
【数1】
【0029】次に、任意区間の設定方法について説明す
る。図10(a)のように、任意区間を重複なしで等間隔
でとると、対象物Aの場合は、区間内に位置するため所
望の重心を算出できるが、対象物Bの場合は、区間にま
たがり算出した重心の誤差が大きくなってしまう。そこ
で、図10(b)のように、任意区間を半周期ずらしなが
ら重複させる。これにより、図10(a)で正確に算出で
きなかった対象物Bの重心も区間で算出できる。
【0030】次に別の位置計測装置の実施例を図11に示
す。カメラ2台を同期させて画像をVTRに記録する。
具体的には、一方のカメラの内部同期信号をもう一方の
カメラの外部同期信号に入力する。これにより2台のカ
メラの画像の同期がとれ、物体の3次元計測ができる。
ホスト計算機とVTRをRS−232C経由で接続して
ホスト計算機からVTRを録画、再生、巻き戻しを実行
する。
【0031】ゴルファーのスイングが始まる前にVTR
を録画状態にし、スイングが終了後、VTRを巻き戻
す。その後、1フレームずつ再生し、ホスト計算機で画
像処理を行う。ホスト計算機ではビデオ入力ができ、A
/D変換の結果を格納するフレームメモリが必要であ
る。(現状ではパーソナルコンピュータでもこれらの機
能を有するビデオカードが存在する。)ホスト計算機で
の画像処理は、図4に示す位置計測装置のハードウェア
で実行する内容をソフトウェアで行えばよい。
【0032】次に、図3の3次元座標算出部31について
説明する。2台のカメラの位置をそれぞれ(X1,Y1,Z
1),(X2,Y2,Z2)とし、それらの回転角をそれぞれ
(w1,f1,k1),(w2,f2,k2)とする。画面上の中心
をそれぞれ(x01,y01),(x02,y02)、焦点距離
をc01,c02とする。これら全ての値はカメラ検定によ
りあらかじめ算出しておく。物体の位置(X,Y、Z)
は、それぞれのカメラの画面上の位置(xx1 ,yy1 ),
(xx2 ,yy2 )より、次のように算出できる。
【0033】
【数2】
【0034】次に、運動定量化部32について説明する。
前述の物体の位置(X,Y,Z)の算出結果より、図12
に示すような物理量を求める。たとえば、図12の速度V
は、時刻t1の物体の位置を(X1,Y1,Z1)、時
刻t2(但し、t2>t1)の物体の位置を(X2,Y
2,Z2)とすると、次式のようになる。
【0035】
【数3】
【0036】次に運動定量化部32における補完候補点選
択手段について説明する。対象物体の速度が極端に変化
する場合の軌跡の補完をするに当って、隣接する重心の
重心間距離を算出し、この重心間距離に基づき次のよう
に補完対象となる重心を選択する。
【0037】補完対象となる重心と、この重心より後
から得られた重心との間の距離dが、最小制限距離dmin
よりも大きくない場合は、次の重心との間の距離dを計
算する。 距離dがdminより大きい場合は、この距離dを算出す
るのに用いた後から得られた重心を補完対象の重心とす
る。 距離dがdminより大きくないため連続して削除された
重心の個数が所定数jmaxよりも多くなるときはjmax個目
の点を補完対象とする。 距離d1を重心a1とa2より算出し、このd1がdm
inより小さいが、a1とa3の距離d2がdmaxより大き
いときは、a2を補完対象の重心とする。
【0038】図13は上述した補完対象選択手順を表わす
フロー図である。同図において、 x〔 〕,y〔 〕,z〔 〕:重心の座標,a,bは
重心を表すパラメータ dmin :最小制限値 dmax :最大制限値 jyokyo :連続除去回数のカウンタ hikaku :比較回数のカウンタ counter :重心のカウンタ jmax :連続除去回数の最大数
【0039】まず、dmin,dmax,jmaxを設定する。aは
距離dを計算する重心のうち先に計測された方の重心を
表わし、bは後に計測された方の重心を表わす。初期点
の補間候補を定めa=0とする。counter はaに対して
選択したbの数をカウントする。counter の初期値を0
とする。以上の動作をステップ51で行う。
【0040】次に距離dがdmaxを越えるとき、1つ前の
重心を用いるか否か検討するための比較カウンタhikaku
を0にし、dがdmin以下のため連続して除去する重心の
数を計数する除去カウンタjyokyoを0に初期化し、b=
a+1に設定する(ステップ52)。
【0041】a,bで表される重心間の距離dを計算
し、比較カウンタhikakuをインクリメントし(ステップ
53)、hikakuカウンタが2以上で距離dがdmax以上か調
べ(ステップ54)、この条件を満さないときは距離dが
dminを越えているか又は除去カウンタjyokyoがjmax以上
か調べ(ステップ56)、このいずれかの条件を満たして
いるときは、対象となっている点、つまりbで表される
重心を補完点として登録し、aをインクリメント(ステ
ップ55)、ステップ52に戻る。
【0042】ステップ56で条件を満たさないときは、b
で表される重心を補完点の候補から外し、次の重心を取
り出す。つまり次の重心にbを移し、カウンタcounter
と除去カウンタjyokyoをインクリメントする(counter
58)。次にカウンタcounterの値がdataの値より大きく
なったか調べ(ステップ59)、条件を満たせば終了し、
満たさなければステップ53に戻る。
【0043】ここで、dataは、動的物体の重心を計測し
ながらリアルタイムに軌跡を求めてゆく場合は、予め想
定した予定重心数であり、重心を全て計測した後、軌跡
を求める場合は、計測した重心の数である。
【0044】次にステップ54に戻ったときはカウンタhi
kakuの条件を満している。このとき距離dがdmaxを越え
ている場合は、1つ前の重心を補完点として登録する。
つまりa,b1,b2で表される重心列があり、aとb
1で表される重心の距離d1はdminより小さかったため
bをb2に移し、aとb2で表される重心の距離d2が
dmaxを越えた場合は1つ前点、つまりb1で表される重
心を補完点として登録し、次にb1をaにし、カウンタ
counter をインクリメントする。(ステップ55)。
【0045】また、a,b1,b2,…,bjmax ,…
で、aとbkで表される重心の距離をdkとした場合、
d1,d2,…,djmax が全てdmin以下の場合は、ステ
ップ56のjyokyo>jmaxの条件に該当し、ステップ57でbj
max を補完点に登録し、bjmaxをaとしカウンタcounter
をインクリメントする(ステップ57)。
【0046】上述のフロー図によって得られた補完点列
より3次元位置座標にスプライン補完関数などを使って
曲線近似する。図14は軌跡を表わす3次元位置座標を表
わす。
【0047】次にスプライン補完関数を用いて軌跡を求
める場合を説明する。今、4個の標本点(x1,y1,
z1),(x2,y2,z3),(x4,y4,z4)
を通る曲線は、次式に示すように各標本点に1つずつ項
を割り当てて、これらの項の和で表される。
【0048】
【数4】
【0049】近似曲線上の点はuの値(0と1の間)を
代入すれば求められる。例えば、近似曲線を、第2と第
3の標本点間で3つの直線分で近似したいとする。標本
点として、u=0とu=1における点の座標をもってい
る。ここで上の方程式を使って、u=1/3とu=2/
3における点を求めれば、3本の近似線分の端点の役を
する4個の点が求まる。曲線全体はこの操作を各区間で
繰り返せば近似できる。
【0050】連続した4つの標本点(1,2,3,4)
をとり中間2点(2,3)で曲線を近似する。次に標本
点を1歩前進させ、新しい標本点を1つ取り込み、端の
古い標本点を1つ捨て(2,3,4,5)とする。そう
すると、曲線の次の部分(3,4)が近似できる。以下
順々に曲線全体が書かれるまで、標本点を渡り操作を続
ける。曲線の先頭部分と最終部分は特別の扱いが必要で
ある。最初の4点(1,2,3,4)に対してはuの値
が−1と0の間にある。点1と点2の間の領域を描く必
要がある。同様に、曲線の最後の部分に対する混合関数
は1と2の間のuで値を求める必要がある。
【0051】具体的には、曲線の中間でのスプライン関
数は次のようになる。
【0052】
【数5】
【0053】3次スプライン混合関数は、始と終わりに
それぞれ2つの特別な曲線区間を必要とする。次の関数
は曲線の先頭区間で使われる。
【0054】
【数6】
【0055】曲線の最終区間では次のようにこれらの関
数を逆転させる。
【0056】
【数7】
【0057】曲線の第2区間も特別な次のような混合関
数を持つ。
【0058】
【数8】
【0059】さらに、最終区間の1つ手前の区間は次の
ようにこれらの関数を逆転した関数を使う。
【0060】
【数9】
【0061】なお、以上に示した補完関係は一例であ
り、状況に応じて適切な補完関係を使うようにする。
【0062】次に補完して得られた軌跡より円形度を算
出する方法について説明する。この円形度とは、ゴルフ
クラブのスイングアーク、テニスのラケットのスイング
アーク、野球のバットのスイングアークなどで理想的な
スイングをするときは、スイングの一部では円弧を描く
が、実際のスイングでは必ずしも円弧とならず、ずれる
ことが多い。故に円弧にどれだけ近いかを表わす指標と
して円形度を用いる。
【0063】図15は円形度算出方法を説明する図で、角
度θまたは時間tに対する軌跡の曲率半径rの長さを示
す。(a)に示すように軌跡を表わす補完曲線の内部に
1点Pをとる。補完曲線上の点を横軸からの角度θに対
するPからの長さr(θ)で表わす。Pは補完曲線で囲
まれた図形の重心にとる。
【0064】動的物体の軌跡解析の場合は時間の情報が
加わるので(b)に示すように横軸を時間軸として扱
う。(b)において、rの平均、分散を求める。分散が
小さい程、円に近く大きくなる程、軌跡が円弧より外れ
ることになる。このように補完軌跡の特徴量を求めるこ
とにより、フォームの解析を行うことができる。
【0065】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は動的物体の重心を計測し、これを補完して軌跡を得る
ので、高速ビデオカメラやデジタイサを使用しなくも運
動解析することができる。また求めた補完曲線の円形度
を得ることにより運動フォームなどの解析ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】従来の運動解析方式の原理ブロック図である。
【図3】本実施例のゴルフクラブ選択システムのブロッ
ク図である。
【図4】位置計測装置の構成図である。
【図5】色抽出の説明図である。
【図6】3×3の論理フィルタを示す図である。
【図7】色マーカの投影算出方法を説明する図である。
【図8】重心算出処理手順を示す図である。
【図9】区間最大投影値算出方法説明図である。
【図10】任意区間の設定を説明する図である。
【図11】位置計測システムの他の実施例を示すブロッ
ク図である。
【図12】運動定量化の一例を示す図である。
【図13】補完候補選択フロー図である。
【図14】軌跡の3次元位置座標を示す図である。
【図15】軌跡の円形度を解析する図である。
【符号の説明】
10 TVカメラ 20 位置計測装置 21 A/D変換器 22 色抽出回路 23 雑音除去回路 24 投影算出回路 25 DSP 31 3次元座標算出部 32 運動定量化部 33 運動解析部 34 運動解析辞書 35 基準値決定部 36 クラブ選択部 37 クラブ選択ルール 40 クラブ選択結果表示部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動する対象物体を入力する画像入力手
    段(1)と、入力した対象物体の重心を計測する位置計
    測手段(2)と、計測した重心の時系列を補完して軌跡
    を算出する軌跡の補完手段(3)とを備えたことを特徴
    とする動的物体の軌跡解析装置。
  2. 【請求項2】 前記軌跡の補完手段(3)は、隣接する
    重心間の距離を算出し、この距離に応じて重心を間引き
    して得た重心列を補完し軌跡を算出するようにしたこと
    を特徴とする請求項1記載の動的物体の軌跡解析装置。
  3. 【請求項3】 前記間引きするに際し、連続して削除さ
    れる重心が所定数以上となるとき、この所定数以下の重
    心までを削除するようにし、この所定数目の重心を補完
    対象点として用いるようにしたことを特徴とする請求項
    2記載の動的物体の軌跡解析装置。
  4. 【請求項4】 前記軌跡の補完手段(3)は、補完して
    得た軌跡の円形度を算出し、この円形度により対象物体
    の運動性を評価するようにしたことを特徴とする請求項
    1〜3のいずれかに記載の動的物体の軌跡解析装置。
JP3320597A 1991-12-04 1991-12-04 動的物体の軌跡解析装置 Withdrawn JPH05159058A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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