JP3480408B2 - 物体抽出システムと方法並びに物体抽出用プログラムを記憶した記憶媒体 - Google Patents

物体抽出システムと方法並びに物体抽出用プログラムを記憶した記憶媒体

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JP3480408B2
JP3480408B2 JP2000017072A JP2000017072A JP3480408B2 JP 3480408 B2 JP3480408 B2 JP 3480408B2 JP 2000017072 A JP2000017072 A JP 2000017072A JP 2000017072 A JP2000017072 A JP 2000017072A JP 3480408 B2 JP3480408 B2 JP 3480408B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理技術に関
し、特に、画像信号から、背景と背景上に落ちた物体の
影を除去するシステム及び方法並びに物体抽出用プログ
ラムを記録した記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】動画像中の前景物体を抽出するための従
来の手法として、保存されている背景画像と入力された
画像との画素値の差分を二値化し、前景物体のマスク画
像を生成する手法が知られている。
【0003】しかしながら、この手法では、背景上に、
前景物体の影が落ちていた場合、影により、背景の画素
値が変化するため、得られたマスク画像には、前景物体
以外に、前景物体の影も含まれてしまう。
【0004】この問題に対して、影などによる明るさの
変化に影響されない特徴を用いて前景物体と影とを分離
する手法が知られている。例えば特開平5−11100
7号公報には、物体の影や反射光の影響等によって静止
領域においても映像信号の変化が生じ、処理画にフリッ
カやちらつき等が現れるという問題の解決を図る装置及
び方法として、画素ブロックにおける映像信号の変化が
画素ブロックが動領域に属しているために生じたもので
あるか、あるいは、画素ブロックは静止領域に属してい
ながら物体の影等の影響によって生じたものであるかを
判定し、注目する画素ブロックを動領域と判定した場合
に画素ブロックにおける信号レベルを記憶更新し、静止
領域と判定した場合には信号レベルを記憶更新しない
で、静止領域におけるフレーム間差分をなくするように
した装置及び方法が開示されており、色信号から選び出
した任意の2種類の信号レベルの比が画素値変化の前後
で保存されている画素を影と判定し、マスク画像から除
いている。
【0005】また、例えば特開平8−317373号公
報や、特開平9−37259号公報等には、影及び物体
を分離して検出を行う方法、あるいは背景、動き物体、
影を精度良く分離する装置及び方法として、入力画像と
背景画像の局所的な輝度値分布の類似度を求め、類似度
が高い画素を影と判定してマスク画像から除くようにし
た方法、装置構成が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の技術は、前景物体内に背景と類似した色や輝度
値分布をもつ部分が存在する場合、それが影と誤認識さ
れ、前景物体画像から除外されてしまう、という問題点
を有している。その理由は、局所的な類似度しか考慮し
ていない、ためである。
【0007】したがって本発明は、上記問題点に鑑みて
なされたものであって、その目的は、入力画像−背景画
像間の類似度が高い画素が実際に影に属する画素である
のか、偶然に背景と類似した前景物体中の画素であるの
かを判定し、マスク画像から真の影のみを除去する、装
置、方法並びに記録媒体を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本発
明は、入力画像−背景画像間で画素値が変化した画素の
マスクを生成する差分マスク生成手段(図1の101)
と、前記マスク中の画素で、入力画像−背景画像間の類
似度が高いものを影候補画素、それ以外を前景物体画素
と判定する影候補抽出手段(図1の102)と、前景物
体の輪郭を抽出する輪郭抽出手段(図1の103)と、
影候補画素のうち、前景物体の輪郭および前景物体画素
から成る画素集合の外側に位置するものを影として前記
マスクから除去する影除去手段(図1の104)と、入
力画像を前記マスクでマスキングして前景物体画像を
成する前景物体画像生成手段(図1の105)と、を有
する。
【0009】本発明においては、入力画像−背景画像間
で類似度の高い画素を影の候補とし、実際に影であるか
どうかの判定を、後段のより高次な判断基準により行う
ことにより、マスク画像から真の影のみを除去するよう
にしたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について説明
する。本発明の装置は、その好ましい一実施の形態にお
いて、図1を参照すると、画像入力手段(画像入力装
置)110と、プログラム制御により動作するコンピュ
ータ(中央処理装置;プロセッサ;データ処理装置)1
00と、画像出力手段(画像出力装置)120と、を備
えている。
【0011】コンピュータ100は、差分マスク生成手
段101と、影候補抽出手段102と、輪郭抽出手段1
03と、影除去手段104と、前景物体画像生成手段1
05とを含む。これらの手段は、それぞれ概略つぎのよ
うに動作する。
【0012】差分マスク生成手段101は、画像入力手
段110によって入力された画像と背景画像から差分マ
スクを生成する。
【0013】影候補抽出手段102は、差分マスク生成
手段101によって生成された差分マスク中の画素を、
影である可能性がある画素(影候補画素)と前景物体に
属することが明らかな画素(前景物体画素)とに分類す
る。
【0014】輪郭抽出手段103は、画像入力手段11
0によって入力された画像と背景画像から前景物体の輪
郭を抽出する。
【0015】影除去手段104は、影候補抽出手段10
2で抽出された影候補画素に対して、影候補抽出手段1
02で抽出された前景物体画素および輪郭抽出手段10
3で抽出された前景物体輪郭との位置関係より影である
かの判定を行う。影と判定された画素は差分マスク生成
手段101によって生成された差分マスクから削除され
る。
【0016】前景物体画像生成手段105は、影除去手
段104で影を除去された差分マスクを用いて、画像入
力手段110によって入力された入力画像にマスク処理
を行い、画像出力手段120に出力する。
【0017】次に、本発明の別の実施の形態について説
明する。本発明は、その好ましい実施の形態において、
物体抽出プログラムを記録した記録媒体430を備え
る。この記録媒体430は磁気ディスク、半導体メモ
リ、磁気テープ、CD(compact disk)−ROM、DVD
(digital versatile disk)その他の記録媒体であっ
てもよい。
【0018】物体抽出プログラムは記録媒体430から
コンピュータ(中央処理装置;プロセッサ;データ処理
装置)400に読み込まれ、あるいは、不図示のサーバ
等から通信媒体を介してダウンロードしてコンピュータ
(中央処理装置;プロセッサ;データ処理装置)400
に読み込まれ、コンピュータ400の主記憶にロードし
て実行することで、コンピュータ400の動作を制御
し、本発明を実施することができる。物体抽出プログラ
ムは、前記第1の実施の形態における差分マスク生成手
段101と、影候補抽出手段102と、輪郭抽出手段1
03と、影除去手段104と、前景物体画像生成手段1
05の処理を、コンピュータ400で実行するためのプ
ログラムからなる。
【0019】
【実施例】上記した本発明の実施の形態についてさらに
詳細に説明すべく、本発明の実施例について図面を参照
して以下に説明する。図1は、本発明の一実施例の構成
を示す図である。図1を参照すると、本発明の一実施例
は、画像入力手段100、および画像出力手段120と
して、NTSC信号が入出力できるビデオキャプチャボ
ードおよびモニタディスプレイを、コンピュータ100
として、画像処理プロセッサを搭載した画像処理ボード
を用いる。ビデオキャプチャボードおよび画像処理ボー
ドは、汎用のパーソナルコンピュータによって制御され
る。
【0020】ビデオキャプチャボードに入力されたビデ
オ信号は、RGB(R:赤、G:緑、B:青)信号に変
換され、画像処理ボード(コンピュータ100)に送ら
れる。また、画像処理ボードの処理結果が転送される
と、それをビデオ信号に変換して、接続された画像出力
手段120をなすモニタディスプレイに表示する。
【0021】画像処理プロセッサを搭載した画像処理ボ
ードには、差分マスク生成手段101と、影候補抽出手
段102と、輪郭抽出手段103と、影除去手段104
と、前景物体画像生成手段105との各機能手段が具備
される。これらの各機能手段は、画像処理プロセッサで
実行されるプログラム制御によりその処理が実現され
る。
【0022】はじめに、画像処理ボードは、ビデオキャ
プチャボード(画像入力手段110)から送られてきた
入力画像R、G、Bに対する平滑化画像と、縦エッジ画
像、横エッジ画像を生成する。
【0023】入力画像が初期フレームである場合、R、
G、Bそれぞれの平滑化画像は背景画像として、縦エッ
ジ画像、横エッジ画像は背景エッジ画像として保存され
る。ここで、平滑化画像は、入力されたR、G、B画像
それぞれに対して次式(1)の3×3のマトリクスより
なる平滑化オペレータを施すことで生成される。
【0024】 …(1)
【0025】また、現在の入力に対する縦エッジ画像I
Xと横エッジ画像Iyを生成する手段のブロック図を、図
5に示す。
【0026】フィルタリング部501では、R、G、B
画像それぞれに対して、それぞれ次式(2)のSobel
(ソーベル)オペレータ(一階差分の線形フィルタ:式
(2)の左側の3×3のマトリクスは縦エッジ用Sobel
オペレータ、右側の3×3のマトリクスは横エッジ用So
belオペレータ)を施す。
【0027】 …(2)
【0028】この結果、各画素において3組の縦/横方
向エッジ値 Rx(x,y),Ry(x,y) Gx(x,y),Gy(x,y) Bx(x,y),By(x,y) が得られる。
【0029】エッジ強度計算部502では、各画素にお
いて、R、G、B成分それぞれのエッジ強度を計算す
る。
【0030】R、G、B成分のエッジ強度をそれぞれma
gR(x,y)、magG(x,y)、magB(x,y)とすると、それぞれ次
式(3)で与えられる。
【0031】 …(3)
【0032】エッジ値選択部503では、R、G、B成
分のうち、エッジ強度が最大となる成分を選択し、その
成分の縦/横エッジ値を、その画素における縦/横エッ
ジ値Ix(x,y)、Iy(x,y)として採用する。
【0033】すなわち、 ・magR(x,y)が最大のとき、
【0034】・magG(x,y)が最大のとき、
【0035】・magB(x,y)が最大のとき、
【0036】以上の処理を全画素で行う。これにより、
縦エッジ画像Ixと、横エッジ画像Iyとを得る。
【0037】次に、平滑化された入力画像と、保存され
ている背景画像との間で色信号の差分を計算し、規定値
で二値化する。ある画素(x,y)における入力画像中の画
素値を、R1(x,y)、G1(x,y)、B1(x,y)、背景画像中の画
素値をR0(x,y)、G0(x,y)、B0(x,y)とすると、差分値は
次式(4)で与えられる。
【0038】 …(4)
【0039】差分マスク生成手段101では、得られた
二値画像に対して穴埋め処理を行い、差分マスクを生成
する。
【0040】生成された差分マスク中の画素を、影候補
抽出手段102で、影である可能性があるもの(影候補
画素)と、前景物体に属することが明らかな画素(前景
物体画素)とに分類する。
【0041】前景物体の影により色が変化した画素で
は、入力画像−背景画像間でR、G、B値の比を保存し
たまま各成分の値が減少する。差分マスク中の画素でこ
のような変化が見られるものを影候補画素とし、それ以
外の画素を前景物体画素として抽出する。
【0042】次に、輪郭抽出手段103において、前景
物体の輪郭を抽出する。入力画像のエッジ画像と、保存
されている背景エッジ画像との差分を二値化し、前景物
体の輪郭のマスク304を生成する。
【0043】本実施例では、次式(5)で与えられる入
力画像と背景画像それぞれのエッジベクトルの距離を差
分値とした。
【0044】 …(5)
【0045】上式(5)において、I1x、I1yはそれぞ
れ入力画像の縦、横エッジ画像、I 0x、I0yは、それぞ
れ背景画像の縦、横エッジ画像である。
【0046】二値化に用いるしきい値は、前景物体の影
の境界部で得られる差分値と同じか、またはそれよりも
高い値に設定しておくとよい。前景物体の影によるエッ
ジを除去できるためである。
【0047】さらに、生成された輪郭マスク304中の
画素を外側から順に1層ずつ削り取り、輪郭マスクを細
線化する。輪郭マスク中の画素で、次の条件、のい
ずれかを満たすものは輪郭マスクに残され、いずれも満
たさないものは、輪郭マスクより削除される。
【0048】エッジ強度がその画素を中心とする8近
傍領域内の極大値である。
【0049】その画素を削除すると、輪郭マスクの連
結性が変化する(連結成分が分断される)。
【0050】中心画素を削除した場合に連結性が変化す
る8近傍パターンを図6に示す。図6において、「#」
は中心画素位置を表し、「1」は輪郭に属する画素、
「0」が輪郭に属さない画素、「・」は任意の画素
(「0」または「1」)を表す。
【0051】これ以上削除できる画素がなくなった時点
で、細線化処理を終了し、細線化された輪郭線を得る。
【0052】以上の処理により得られた影候補画素、前
景物体画素と前景物体の輪郭線を用いて影を、影除去手
段104で除去する。より詳細には、影除去手段104
は、影候補画素を外側にあるものから順に、前景物体の
輪郭線および前景物体画素の近傍まで削る。前景物体画
素と、削除されずに残った影候補画素とから成る集合が
前景物体マスクとなる。
【0053】最後に、前景物体画像生成手段105は、
前景物体マスクで、平滑化前の入力画像をマスキングし
て、前景物体画像を生成し、画像出力手段120を構成
するビデオキャプチャボードに転送する。
【0054】ビデオキャプチャボードでは、それをNT
SC信号に変換し、画像をモニタに出力する。次の画像
が入力されるのを待ち、以後同じ処理を繰り返す。
【0055】次に、本発明の第2の実施例を説明する。
本発明の第2の実施例は、前記第1の実施例とその基本
構成は同様とされているが、ビデオキャプチャボードか
ら画像処理ボードに入力される信号が、モノクロの輝度
値画像である点で、前記第1の実施例と相違している。
【0056】はじめに、入力画像に対する平滑化画像と
縦、横エッジ画像を計算する。
【0057】平滑化画像は入力画像に対して、上式
(1)のオペレータを施すことにより生成される。ま
た、縦、横エッジ画像は入力画像に対して、上式(2)
のSobelオペレータを施すことにより生成される。
【0058】差分マスク生成手段101は、あらかじめ
記憶されている平滑化済み背景画像との差分を既定値で
二値化し、差分マスクを生成する。差分マスク中の各画
素において、入力画像−背景画像間の類似度を計算す
る。
【0059】ある画素(x,y)を中心とする局所領域内に
おける輝度値分布の類似度が高い場合、次式(6)で与
えられる値は小さくなる。
【0060】 …(6)
【0061】上式(6)において、I1(i,j)、I0(i,j)
は、それぞれ前景画像、背景画像中における画素(i,j)
の輝度値を表している。Nxyは、画素(x,y)を中心とする
局所領域を表している。
【0062】 は、それぞれ、入力画像、背景画像に対する局所領域N
xy内の平均輝度値である。
【0063】影候補抽出手段102では、差分マスク中
の画素で、上式(6)の値が小さい、つまり入力画像−
背景画像間の類似度が高い画素を、影候補画素として、
それ以外の画素を前景物体画素として抽出する。
【0064】次に、前景物体の輪郭を、前記第1の実施
例と同様にして、入力画像の縦、横エッジ画像と、あら
かじめ記憶されている背景画像の縦、横エッジ画像との
差分を二値化することで抽出する。また、前記第1の実
施例と同様にして、輪郭抽出手段103で、前景物体の
輪郭を細線化する。
【0065】以上の処理で、影候補画素、前景物体画素
および前景物体の輪郭を得る。以後、前記第1の実施例
と同様にして、影除去手段104で影を除去し、前景物
体画像生成手段105で前景物体画像を得る。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
背景と類似した前景物体中の画素が影と誤認識されるこ
とを防ぎ、画像中の真の影のみを除去できる、という効
果を奏する。
【0067】その理由は、本発明においては、局所的な
類似度だけで影の判定を行うのではなく、前景物体画素
および前景物体の輪郭との位置関係も考慮して影の判定
を行う、構成としている、ためである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示す図である。
【図2】本発明の一実施例の動作を示す流れ図である。
【図3】本発明の一実施例の動作の具体例を示す図であ
る。
【図4】本発明の他の実施例の構成を示す図である。
【図5】本発明の一実施例を説明するための図である。
【図6】本発明の一実施例を説明するための図である。
【符号の説明】
100 コンピュータ(中央処理装置;プロセッサ;デ
ータ処理装置) 101 差分マスク生成手段 102 影候補抽出手段 103 輪郭抽出手段 104 影除去手段 105 前景物体画像生成手段 110 画像入力手段(装置) 120 画像出力手段(装置) 301 入力画像 302 背景画像 303 差分マスク 304 前景物体輪郭 305 影領域 306 前景物体マスク 400 コンピュータ(中央処理装置;プロセッサ;デ
ータ処理装置) 410 画像入力手段(装置) 420 画像出力手段(装置) 430 記録媒体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 7/00 - 7/60 G06T 1/00 G08B 19/00 - 21/24 H04N 7/18

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力画像と背景画像間で画素値が変化した
    画素のマスクを生成する差分マスク生成手段と、 前記マスク中の画素で前記入力画像と前記背景画像間の
    類似度が高いものを影候補画素とし、それ以外の画素を
    前景物体画素と判定する影候補抽出手段と、 前記前景物体の輪郭を抽出する輪郭抽出手段と、 前記影候補画素のうち、前記前景物体の輪郭、および前
    記前景物体画素から成る画素集合の外側に位置するもの
    を影として、前記マスクから除去する影除去手段と、 前記入力画像を前記マスクでマスキングして前記前景物
    体画像を生成する前景物体画像生成手段と、 を備えたことを特徴とする物体抽出システム。
  2. 【請求項2】入力画像と背景画像間で画素値が変化した
    画素のマスクを生成するステップと、 前記マスク中の画素で前記入力画像と前記背景画像間の
    類似度が高いものを影候補画素とし、それ以外の画素を
    前景物体画素と判定するステップと、 前記前景物体の輪郭を抽出するステップと、 前記影候補画素のうち、前記前景物体の輪郭、および前
    記前景物体画素から成る画素集合の外側に位置するもの
    を影として、前記マスクから除去するステップと、 前記入力画像を前記マスクでマスキングして前記前景物
    体画像を生成するステップと、 を含むことを特徴とする物体抽出方法。
  3. 【請求項3】(a)入力画像と背景画像間で画素値が変
    化した画素のマスクを生成する差分マスク生成処理と、 (b)前記マスク中の画素で前記入力画像と前記背景画
    像間の類似度が高いものを影候補画素とし、それ以外の
    画素を前景物体画素と判定する影候補抽出処理と、 (c)前記前景物体の輪郭を抽出する輪郭抽出処理と、 (d)前記影候補画素のうち、前記前景物体の輪郭、お
    よび前記前景物体画素から成る画素集合の外側に位置す
    るものを影として、前記マスクから除去する影除去処理
    と、 (e)前記入力画像を前記マスクでマスキングして前記
    前景物体画像を生成する前景物体画像生成処理と、 の前記(a)乃至(e)の各処理をコンピュータに実行
    させるためのプログラムを記録した記録媒体。
  4. 【請求項4】画像入力手段から入力された色信号(R、
    G、B)よりなる入力画像に対して平滑化画像得る手
    段と、前記入力画像に対して縦エッジ画像及び横エッジ
    画像を求める手段とを備え、 初期フレームの平滑化画像を背景画像、縦エッジ画像及
    び横エッジ画像を背景エッジ画像として記憶装置に保存
    し、 前記入力画像と、前記保存された平滑化済みの背景画像
    との間で色信号の差分を求めて二値化し、得られた二値
    画像に対して差分マスクを生成する差分マスク生成手段
    と、 前記生成された差分マスクにおいて、入力画像と背景画
    像間で、色信号(R、G、B)の比を保ったまま各成分
    の値が減少するという変化が見られるものを影候補画素
    とし、それ以外の画素を前景物体画素として判定する影
    候補抽出手段と、 前記入力画像のエッジ画像と、前記保存されている背景
    エッジ画像との差分を二値化して前景物体の輪郭マスク
    を生成し、生成された輪郭マスクを細線化処理して輪郭
    線を得る輪郭抽出手段と、 前記影候補画素のうち、影候補画素を外側にあるものか
    ら順に、前記前景物体の輪郭線および前記前景物体画素
    の近傍まで削り、前記前景物体画素と、削除されずに残
    った前記影候補画素とから成る集合を前景物体マスクと
    する影除去手段と、 前記前景物体マスクで平滑化前の前記入力画像をマスキ
    ングして前景物体画像を生成し画像出力手段に転送する
    前景物体画像生成手段と、 を備えたことを特徴とする物体抽出装置。
  5. 【請求項5】画像入力手段から入力された入力画像の輝
    度信号に対して平滑化画像と、縦エッジ画像及び横エッ
    ジ画像を求める手段を備え、 初期フレームの平滑化画像を背景画像、縦エッジ画像及
    び横エッジ画像を背景エッジ画像として記憶装置に保存
    し、 前記入力画像と、前記保存され平滑化済みの背景画像と
    間で輝度値の差分を求めて二値化し、得られた二値画
    像に対して差分マスクを生成する差分マスク生成手段
    と、 前記生成された差分マスクにおいて、入力画像と背景画
    像間の輝度値の類似度を導出し、ある画素を中心とする
    局所的な領域内における輝度値分布の類似度が相対的に
    高い画素を影候補画素とし、それ以外の画素を前景物体
    画素として判定する影候補抽出手段と、 前記入力画像のエッジ画像と保存されている背景エッジ
    画像との差分を二値化して前景物体の輪郭マスクを生成
    し、生成された輪郭マスクを細線化処理して輪郭線を得
    る輪郭抽出手段と、 前記影候補画素のうち、影候補画素を外側にあるものか
    ら順に、前記前景物体の輪郭線および前記前景物体画素
    の近傍まで削り、前記前景物体画素と、削除されずに残
    った前記影候補画素とから成る集合を前景物体マスクと
    する影除去手段と、 前記前景物体マスクで平滑化前の前記入力画像をマスキ
    ングして前景物体画像を生成し画像出力手段に転送する
    前景物体画像生成手段と、 を備えたことを特徴とする物体抽出装置。
  6. 【請求項6】前記影候補抽出手段において、 I(i,j)、I(i,j)をそれぞれ前景画
    像、背景画像中における画素(i,j)の輝度値とし、 Nxy画素(x,y)を中心とする局所領域とし、  ̄I(x,y)、 ̄I(x,y)をそれぞれ入力
    画像、背景画像に対する局所領域Nxy内の平均輝度値
    とし、 I(i,j)/ ̄I(x,y)から、I(i,
    j)/ ̄I(x,y)を差し引いた値の絶対値の、画
    素(i,j)に関する局所領域Nxy内での総和を導出
    し、 前記総和が予め定められた所定値よりも小さい、すなわ
    ち前記入力画像と前記背景画像間の類似度が高い、画素
    を影候補画素として、それ以外の画素を前景物体画素と
    して抽出する、ことを特徴とする請求項5記載の物体抽
    出装置。
  7. 【請求項7】前記入力画像に対して縦エッジ画像及び横
    エッジ画像を求める手段が、 R、G、B画像それぞれに対して、縦エッジ用線形フィ
    ルタ、横エッジ用線形フィルタ処理を施し、各画素にお
    いて、R、G、B成分の縦/横エッジ値を得るフィルタ
    リング部と、 各画素において、R、G、B成分それぞれのエッジ強度
    を計算するエッジ強度計算部と、 R、G、B成分のうち、エッジ強度が最大となる成分を
    選択し、その成分の縦/横エッジ値を、該画素における
    縦/横エッジ値Ix(x,y)、Iy(x,y)とするエッジ値選択部
    と、を備え、 前記入力画像の全画素について、縦/横エッジ値Ix(x,
    y)、Iy(x,y)を求めることで、縦エッジ画像Ixと、横エ
    ッジ画像Iyとを得る、ことを特徴とする請求項4記載の
    物体抽出装置。
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