JPH11110315A - 通信装置 - Google Patents

通信装置

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Publication number
JPH11110315A
JPH11110315A JP10194697A JP19469798A JPH11110315A JP H11110315 A JPH11110315 A JP H11110315A JP 10194697 A JP10194697 A JP 10194697A JP 19469798 A JP19469798 A JP 19469798A JP H11110315 A JPH11110315 A JP H11110315A
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JP
Japan
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data
transmission
unit
control unit
buffer
Prior art date
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Pending
Application number
JP10194697A
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English (en)
Inventor
Noriyuki Ogawa
典幸 小川
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Priority to US09/124,055 priority patent/US6223261B1/en
Priority to KR10-1998-0031636A priority patent/KR100437945B1/ko
Priority to CN98116854A priority patent/CN1208299A/zh
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L49/00Packet switching elements
    • H04L49/90Buffering arrangements
    • H04L49/9042Separate storage for different parts of the packet, e.g. header and payload
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F5/00Methods or arrangements for data conversion without changing the order or content of the data handled

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Communication Control (AREA)
  • Computer And Data Communications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 送信バッファを簡単な処理で管理でき、しか
もユーザにとって使い勝手のよい通信装置を提供するこ
とである。 【解決手段】 利用部20が任意のアプリケーション処
理を実行する過程で生じた送信データは、制御部10に
おいて予め定められたプロトコルに従って外部へと送信
される。RAM30は、送信バッファ34と、制御部1
0が送信要求を受け付けた各送信データの送信状況およ
び送信バッファ上での所在を管理する管理テーブル35
とを含む。利用部20は、送信データが発生したとき、
データ書き込み領域の獲得要求を制御部10に出力す
る。応じて、制御部10は、管理テーブル35を参照
し、送信バッファ34内で新たに書き込みが許容される
データ書き込み領域を特定して利用部20に提示する。
利用部20は、提示されたデータ書き込み領域に送信デ
ータを書き込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信装置に関し、
より特定的には、任意のアプリケーション処理を実行す
る利用部と、予め定められたプロトコルに従って処理を
行う制御部と、当該利用部および制御部によって共用さ
れるメモリとを備えた通信装置および通信方法並びに当
該方法を実行するためのコンピュータプログラムを記録
した媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】任意のアプリケーション処理を実行する
利用部と、予め定められたプロトコルに従って処理を行
う制御部と、当該利用部および制御部によって共用され
るメモリとを備えた通信装置では、利用部で発生した送
信データを、制御部が予め定められた通信プロトコルに
従って送信する。このような通信装置において、制御部
の通信速度を越えて短期間に大量の送信データが利用部
で発生すると、送信データが送信されずに破棄されてし
まうおそれがある。そこで、従来の通信装置では、内部
に送信バッファを設け、送信データを一時的にこの送信
バッファに蓄積することにより、送信データの溢れを吸
収する手法をとっている。上記送信バッファを設けた従
来の通信装置について以下に説明する。
【0003】図24は、従来の通信装置における送信部
の構成の一例を示すブロック図である。図24におい
て、通信装置は、制御部1010と、利用部1020
と、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)1030
と、インタフェース1040とを備えている。
【0004】制御部1010は、予め定められた通信プ
ロトコルを実行する。利用部1020は、アプリケーシ
ョン処理を実行するが、通信プロトコル上では何らの使
用サービスも特定されていない。すなわち、ユーザは、
この利用部1020において、任意のアプリケーション
プログラムを用いることが可能である。
【0005】RAM1030は、制御部1010および
利用部1020の作業用メモリとして用いられる。RA
M1030は、送信データに関連するものとして、送信
バッファ1031と、送信データ管理テーブル1032
と、送信未完了データ管理テーブル1033とを有して
いる。ここで、送信バッファ1031および送信データ
管理テーブル1032は、利用部1020の管理下にあ
る。一方、送信未完了データ管理テーブル1033は、
制御部1010の管理下にある。これら送信バッファ1
031、送信データ管理テーブル1032および送信未
完了データ管理テーブル1033の詳細については後述
する。
【0006】制御部1010は、インタフェース104
0を介して通信回線1042と接続されている。インタ
フェース1040は、モデム等を含み、図24の通信装
置と図示しない他の通信装置との間の通信を仲介する。
【0007】図25は、図24に示す送信バッファ10
31の構成を示す図である。この送信バッファ1031
には、利用部1020で発生した送信データが書き込ま
れる。なお、図25では、送信バッファ1031には、
一例として、8つの送信データが書き込まれている。
【0008】図26は、図24に示す送信データ管理テ
ーブル1032の構成を示す図である。この送信データ
管理テーブル1032には、図25の送信バッファ10
31に書き込まれた各送信データの所在(具体的には、
送信バッファ1031における各送信データの書き込み
領域の先頭番地)が格納されている。
【0009】図27は、図24に示す送信未完了データ
管理テーブル1033の構成を示す図である。この送信
未完了データ管理テーブル1033には、データ送信要
求を受け付けた各送信データの所在(送信バッファ10
31における各送信データの書き込み領域の先頭番地)
およびサイズが格納されている。さらに、各送信データ
の所在およびサイズに付随して、ヘッダ情報書き込み領
域およびエンダ情報書き込み領域が設けられている。
【0010】図28は、図24の利用部1020の動作
の一部を示すフローチャートである。また、図29およ
び図30は、図24の制御部1010の動作の一部を示
すフローチャートである。以下、これら図28〜図30
を参照して、図24の通信装置において、送信データが
発生してから送信されるまでの一連の動作を説明する。
【0011】まず、図28を参照する。利用部1020
は、送信データが発生すると(ステップS2801)、
当該送信データの送信が、最初の送信か2回目以降の送
信かを判断する(ステップS2802)。最初の送信で
ある場合、利用部1020は、送信データ管理テーブル
1032に空きがあるか否かを判断する(ステップS2
803)。最初の送信では、送信データ管理テーブル1
032内は空であるため、判断結果が「YES」とな
り、ステップS2804に進む。このステップS280
4において、利用部1020は、送信バッファ1031
中に、新しく送信データを書き込むための書き込み領域
を確保できるか否かを判断する。最初の送信では、送信
バッファ1031内は空であるため、判断結果が「YE
S」となり、ステップS2805に進む。このステップ
S2805において、利用部1020は、送信バッファ
1031中に新しく送信データを書き込むための書き込
み領域を確保し、確保した書き込み領域の所在(先頭番
地)を、送信データ管理テーブル1032に追加する。
次に、利用部1020は、送信バッファ1031内の新
しく確保した書き込み領域に、そのとき発生した送信デ
ータを書き込む(ステップS2806)。次に、利用部
1020は、データ送信要求を準備する(ステップS2
807)。このデータ送信要求は、送信バッファ103
1に新たに書き込んだ送信データの所在と、そのサイズ
とを含む。そして、このデータ送信要求は、ステップS
2808において、制御部1010に出力される。
【0012】次に、図29を参照する。制御部1010
は、利用部1020からデータ送信要求を受け取ると
(ステップS2901)、送信データの所在およびサイ
ズ(いずれもデータ送信要求の中に含まれている)を、
送信未完了データ管理テーブル1033に追加する(ス
テップS2902)。次に、制御部1010は、ステッ
プS2902で送信データの所在およびサイズを追加し
た欄と同じ欄にあるヘッダ情報書き込み領域に、後に生
成するパケットのヘッダ情報を書き込む(ステップS2
903)。さらに、制御部1010は、同じ欄にあるエ
ンダ情報書き込み領域に、後に生成するパケットのエン
ダ情報を書き込む(ステップS2904)。次に、制御
部1010は、現在、通信装置が送信可能な状態にある
か否かを判断する(ステップS2905)。例えば、図
24の通信装置が半二重伝送を行っており、通信相手先
の通信装置(図示せず)からの送信データを受信中は、
こちらから送信データを送信できないので、このような
判断が必要となる。制御部1010は、送信が可能な場
合は直ちに、送信が不可能な場合は送信が可能な状態に
なるまで待機した後、ステップS2906の動作を行
う。このステップS2906において、制御部1010
は、送信未完了データ管理テーブル1033に登録され
ている送信未完了の送信データの内、最も古い送信デー
タについてパケットを生成し、通信相手先の通信装置に
当該パケットを送信する。ここで、パケットは、ヘッダ
情報と、送信データと、エンダ情報とから構成される。
ヘッダ情報およびエンダ情報は、送信未完了データ管理
テーブル1033から取り出される。また、送信データ
は、送信バッファ1031から(より具体的には、送信
未完了データ管理テーブル1033に格納された送信デ
ータの所在によって特定される書き込み領域から)取り
出される。次に、制御部1010は、通信相手先の通信
装置から送信データの到着確認(ACK)が帰ってきた
か否かを判断する(ステップS2907)。ACKが帰
ってこない場合、制御部1010は、ステップS290
6に戻り、同じパケットを生成して再送する。一方、A
CKが帰ってきた場合、制御部1010は、パケットの
送信が終了したものと判断し、当該送信の終了したパケ
ットに関する情報(ヘッダ情報、送信データの所在、送
信データのサイズ、エンダ情報)を、送信未完了データ
管理テーブル1033から削除する(ステップS290
8)。これで、制御部1010における送信処理が終了
する。
【0013】再び図28を参照する。利用部1020で
送信データが発生すると、今度の送信データの送信は、
2回目以降の送信であるため、ステップS2809に進
む。このステップS2809において、利用部1020
は、制御部1010に対してステータスの確認を要求す
る。ここで、ステータスとは、制御部1010における
送信処理の進捗状況を示すものである。
【0014】図30を参照する。制御部1010は、利
用部1020からステータスの確認要求を受け取ると
(ステップS3001)、送信未完了データ管理テーブ
ル1033に格納されている送信データの所在を全て取
り出してステータスを作成し(ステップS3002)、
作成したステータスを利用部1020に送る(ステップ
S3003)。これで、制御部1010におけるステー
タスの確認処理が終了する。
【0015】再び図28を参照する。利用部1020
は、制御部1010からステータスを受け取ると、送信
バッファ1031に書き込まれた送信データの内、制御
部1010での送信が完了したものが有るか否かを判断
する(ステップS2810)。この判断は、送信データ
管理テーブル1032には所在が格納されているが、ス
テータス中には所在が存在していない送信データを調べ
ることによって行われる。送信バッファ1031中に送
信完了済みの送信データが存在する場合、利用部102
0は、当該送信完了済みの送信データを格納している書
き込み領域の一つに、送信データを書き込み、また当該
送信データの所在(書き込み領域の先頭番地)を、送信
データ管理テーブル1032内の対応する欄に上書きす
る(ステップS2811)。次に、利用部1020は、
送信データ管理テーブル1032から、上記ステップS
2811で送信完了が確認された送信データであって、
かつ送信バッファ1031に今回書き込んだ送信データ
以外の送信データの所在を削除する(ステップS281
2)。次に、利用部1020は、データ送信要求(送信
バッファ1031にそのとき書き込んだ送信データの所
在およびサイズを含む)を準備する(ステップS280
7)。このデータ送信要求は、ステップS2808にお
いて、制御部1010に出力される。
【0016】一方、上記ステップS2810において、
送信バッファ1031中に送信完了済みの送信データが
存在しない場合、利用部1020は、ステップS280
3に進み、送信データ管理テーブル1032に空きがあ
るか否かを判断する。送信データ管理テーブル1032
に空きが無い場合、利用部1020は、ステップS28
09に戻り、再び制御部1010のステータスを確認す
る。一方、送信データ管理テーブル1032に空きがあ
る場合、利用部1020は、送信バッファ1031中
に、新しく送信データを書き込むための書き込み領域を
確保できるか否かを判断する(ステップS2804)。
新しく送信データを書き込むための書き込み領域を確保
できない場合、利用部1020は、ステップS2809
に戻り、再び制御部1010のステータスを確認する。
一方、新しく送信データを書き込むための書き込み領域
を確保できる場合、利用部1020は、送信バッファ1
031中に新しく送信データ書き込むための書き込み領
域を確保し、確保した書き込み領域の所在(先頭番地)
を、送信データ管理テーブル1032に追加する(ステ
ップS2805)。次に、利用部1020は、送信バッ
ファ1031において、新しく確保した送信データ書き
込み領域に、そのとき発生した送信データを書き込む
(ステップS2806)。次に、利用部1020は、デ
ータ送信要求(送信バッファ1031にそのとき書き込
んだ送信データの所在およびサイズを含む)を準備する
(ステップS2807)。このデータ送信要求は、ステ
ップS2808において、制御部1010に出力され
る。データ送信要求に応答する制御部1010の動作
は、前述した第1回目の送信の場合と同様である。
【0017】一方、任意のアプリケーション処理を実行
する利用部と、予め定められたプロトコルに従って処理
を行う制御部と、当該利用部および制御部によって共用
されるメモリとを備えた通信装置では、データ受信する
場合、制御部で受信した受信データを、利用部へ転送し
て処理する。このような通信装置において、利用部での
データ処理の遅延などにより、制御部からの受信データ
のオーバーフローが発生するおそれがある。そこで、従
来の通信装置では、制御部に受信バッファを設けて、一
時的に受信データを蓄積することにより、受信データの
オーバーフローを抑制する手法をとっている。上記手法
をとった従来の通信装置について以下に説明する。
【0018】図31は、従来の通信装置における受信部
の構成の一例を示すブロック図である。図31におい
て、通信装置は、制御部1011と、複数の利用部10
21〜102Nと、RAM1030と、インタフェース
1040とを備える。
【0019】制御部1011は、予め定められた通信プ
ロトコルを実行する。また、制御部1011は、インタ
フェース1040を介して通信回線1042と接続され
ている。インタフェース1040は、モデム等を含み、
図31の通信装置と図示しない他の通信装置との間の通
信を仲介する。
【0020】利用部1021〜102Nは、アプリケー
ション処理を実行するが、通信プロトコル上では何らの
使用サービスも特定されていない。すなわち、ユーザ
は、この利用部1021〜102Nにおいて、任意のア
プリケーションプログラムを用いることが可能である。
【0021】RAM1030は、制御部1011および
利用部1021〜102Nの作業用メモリとして用いら
れ、制御部1011が管理する制御部管理領域1051
と、各利用部1021〜102Nがそれぞれ固有に管理
する利用部管理領域1091〜109Nとを含んでい
る。さらに、制御部管理領域1051は、第1の受信バ
ッファ1081と、それぞれの利用部1021〜102
Nに対応した第2の受信バッファ1061〜106Nと
を含んでいる。第1の受信バッファ1081は、1つの
レコード領域を有しており、当該1つのレコード領域に
は、制御部1011の指示のもと受信したデータが記録
される。第2の受信バッファ1061〜106Nは、複
数のレコード領域を有しており、当該複数のレコード領
域には、必要に応じて制御部1011の指示のもと第1
の受信バッファ1081に記録されている受信データが
転記される。また、利用部管理領域1091〜109N
は、それぞれデータ転記領域1091a〜109Naを
含んでいる。各利用部1021〜102Nは、対応する
第2の受信バッファ1061〜106Nに転記された利
用部データを、それぞれデータ転記領域1091a〜1
09Naに転記する。
【0022】この従来の通信装置で送受信されるデータ
は、パケットという形を構成する。パケットは、ヘッダ
部分とデータ部分とエンダ部分とから構成される。デー
タ部分を用いて送信されるデータには、制御部1011
においてプロトコル処理がされる制御部データと、利用
部1021〜102Nにおいてアプリケーション処理が
される利用部データとが存在する。
【0023】以下、図32および図33を用いて、図3
1の通信装置において、データの受信が発生してからア
プリケーション処理が行われるまでの一連の動作を説明
する。図32は、制御部1011がデータを受信したと
きに行う処理ステップを示すフローチャートである。図
33は、各利用部1021〜102Nからビジー連絡が
発生したときの制御部1011が行う処理ステップを示
すフローチャートである。
【0024】図32を参照する。制御部1011は、デ
ータ受信が発生すると受信したデータ(実際には、受信
したパケットのうちデータ部分)を、まず第1の受信バ
ッファ1081に書き込む(ステップS3201)。な
お、処理開始の前提として、第1の受信バッファ108
1、第2の受信バッファ1061〜106Nは、初期化
されている。そして、制御部1011は、第1の受信バ
ッファ1081に書き込んだデータ部分が利用部データ
であるか否かを判断する(ステップS3202)。この
ステップS3202の判断において、データ部分が利用
部データではない、すなわち制御部データである場合、
制御部1011は、当該制御部データを自らプロトコル
処理し(ステップS3208)、その処理の後に第1の
受信バッファ1081から当該制御部データを削除する
(ステップS3209)。
【0025】一方、上記ステップS3202の判断にお
いて、データ部分が利用部データである場合、制御部1
011は、第1の受信バッファ1081に書き込んだ利
用部データを該当する第2の受信バッファ106i(i
=1〜Nのいずれか、以下iについての表現は同様とす
る)に転記し(ステップS3203)、そして、第1の
受信バッファ1081から当該利用部データを削除する
(ステップS3204)。その後、制御部1011は、
当該利用部データを処理する利用部102iがビジー状
態(処理を実行中であり、新たな処理要求を受け付ける
ことができない状態)であるか否かをフラグなどを利用
して判断する(ステップS3205)。このステップS
3205の判断において、該当する利用部102iがビ
ジー状態でない場合、制御部1011は、第2の受信バ
ッファ106iに書き込んだ利用部データの所在(具体
的には、受信データの書き込み領域の先頭番地)とサイ
ズを該当する利用部102iに受信通知する(ステップ
S3206)。その後、制御部1011は、この通知を
行った利用部データを第2の受信バッファ106iから
削除する(ステップS3207)。なお、図示はしてい
ないが、ステップS3206の処理からステップS32
07の処理に至るまでの間に、利用部102iが上記受
信通知を受けて第2の受信バッファ106iから自己が
管理するデータ転記領域109iaに利用部データを転
記する処理を行う。一方、上記ステップS3205の判
断において、該当する利用部102iがビジー状態であ
る場合、制御部1011は、この受信処理を終了する。
【0026】上述のように該当する利用部102iがビ
ジー状態のため受信処理を終了した以降で、当該利用部
102iにおけるビジー状態が解除された場合、制御部
1011は、図33に示すように、利用部102iから
のビジー状態に関する連絡(以下、ビジー連絡と称す
る)により、当該利用部102iへ上記受信通知を行
う。
【0027】図33を参照する。制御部1011は、利
用部102iからのビジー連絡を受けると、当該連絡が
ビジー状態でなくなったという連絡か否かを判断する
(ステップS3301)。このステップS3301の判
断において、ビジー状態でなくなったという連絡の場
合、制御部1011は、さらに第2の受信バッファ10
6iに利用部データが存在しているか否かを判断する
(ステップS3302)。一方、上記ステップS330
1の判断において、ビジー状態でなくなったという連絡
でない場合、制御部1011は、ビジー連絡に対する処
理を終了する。
【0028】上記ステップS3302の判断において、
第2の受信バッファ106iに利用部データが存在して
いる場合、制御部1011は、当該利用部データが書き
込まれているRAM1030上の所在とサイズを該当す
る利用部102iに上記受信通知する(ステップS33
03)。その後、制御部1011は、第2の受信バッフ
ァ106iから当該利用部データを削除する(ステップ
S3304)。ここで、上記ステップS3303におい
て行った通知により、利用部102iがすぐにビジー状
態に移行することも考えられるため、制御部1011
は、上記ステップS3304で削除を行った後に再びビ
ジー連絡の内容を確認することを行う(ステップS33
05)。この確認した連絡内容は、ステップS3301
に戻って判断され、ビジー状態となった連絡内容の場合
には、ビジー連絡の処理を終了し、まだビジー状態にな
らない連絡内容の場合には、さらに第2の受信バッファ
106iに利用部データが存在するかの判断へ移行す
る。なお、図示はしていないが、ステップS3303の
処理からステップS3304の処理に至るまでの間に、
利用部102iが上記通知を受けて第2の受信バッファ
106iから自己が管理するデータ転記領域109ia
に利用部データを転記する処理を行う。一方、上記ステ
ップS3302の判断において、第2の受信バッファ1
06iに利用部データが存在していない場合、制御部1
011は、ビジー連絡に対する処理を終了する。
【0029】以上受信データのオーバーフローを抑制す
る手法として、第2の受信バッファ106iを設ける通
信装置を説明した。しかし、この通信装置であっても第
2の受信バッファ106iのサイズ以上にデータが送信
されてきた場合には、当該データを受信しても第2の受
信バッファ106iに書き込めず、結果当該データが欠
損してしまうことになる。
【0030】これに対応すべく、受信側の通信装置が送
信側の通信装置に対して、利用部102iがビジー状態
であってもバッファ(図31においては、第2の受信バ
ッファ106i部分に相当する)に蓄積しておくことが
できる総データ量を、後述するクレジット値という形で
通信開始前に連絡するという手法がある。
【0031】この手法は、通信パケット中の最大データ
サイズ(1回のパケット送信において搭載できるデータ
の最大値である)が通信システム構築の段階で予め決ま
っていることを利用したものである。具体的には、受信
データを蓄積できるRAM1030内の領域、すなわ
ち、第2の受信バッファ106iのサイズを当該最大デ
ータサイズで割った数を求める。そして、受信側の通信
装置は、この数を連続的にパケット受信(送信側におい
ては、パケット送信)できる回数として、通信が開始す
る前に送信側の通信装置に連絡する。なお、この連続的
にパケット受信(送信)できる回数を表した値をクレジ
ット値と称し、特にその最大値を最大クレジット値を称
する。この最大クレジット値を受けた送信側の通信装置
は、パケットを1つ送信するごとに自らクレジットの値
を1つずつ減少させ、クレジット値が0(ゼロ)になっ
た時点でパケット送信を停止する。そして、送信側の通
信装置は、受信側の通信装置からの次のクレジット値の
連絡があるのを待つのである。これにより、受信側の通
信装置は、自己が処理(受信バッファに蓄積)できる許
容量以上のデータを不用意に受信することがなくなり、
受信データの欠損等を回避することができる。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
通信装置では、送信バッファ1031を利用部1020
が管理している。しかしながら、送信データの送信処理
は、制御部1010で行われるため、利用部1020
は、送信バッファ1031中のどの送信データの送信が
完了したかを直接知ることができない。そこで、従来の
通信装置では、データ送信要求のあった送信データの
内、どの送信データの送信が未完了なのかを、制御部1
010が送信未完了データ管理テーブル1033を用い
て管理し、その管理結果をステータスとして利用部10
20に伝えるようにしている。これにより、利用部10
20は、送信バッファ1031中の送信データの内、送
信が完了した送信データがどれかを知ることができ、当
該送信データを格納している部分に、新たな送信データ
を書き込むことができる。
【0033】しかしながら、上記のような構成では、送
信データが新たに発生する度に、利用部1020から制
御部1010に対してステータスを問い合わせ、この問
い合わせに応答して制御部1010が、送信未完了デー
タ管理テーブル1033の記録データに基づいてステー
タスを作成し、作成したステータスを利用部1020に
送る必要がある。さらに、利用部1020は、送信デー
タ管理テーブル1032を用いて送信バッファ1031
内の送信データの所在を管理することにより、送られて
きたステータスから、送信バッファ1031内で送信完
了済み送信データを格納している書き込み領域の所在を
特定する必要がある。このように、従来の通信装置は、
送信バッファ1031の管理を利用部1020および制
御部1010が分散して行っているため、送信バッファ
1031の管理のために複雑な処理を必要とし、装置全
体としての負荷が重たくなるという問題点があった。
【0034】また、従来の通信装置では、利用部102
0が送信バッファ1031の管理の一部を受け持ってい
るため、利用部の処理負荷が重くなる。その結果、新た
なアプリケーションプログラムの開発に、多大な時間と
高いコストがかかるという問題点もあった。また、この
ようなアプリケーションプログラムには、本来期待され
ている処理以外の処理が含まれるため、本来期待されて
いる処理の迅速な実行が期待できず、ユーザにとっても
使い勝手の悪い通信装置となっていた。
【0035】一方、上記従来の通信装置においては、受
信した利用部データを利用部1021〜102Nにおい
てアプリケーション処理するまでに、第1の受信バッフ
ァ1081(データの受信および制御部/利用部への割
り振り用)と第2の受信バッファ1061〜106N
(オーバーフロー対策の利用部データ蓄積用)の2つの
受信バッファを介在している。このため、上記従来の通
信装置では、1つの受信データを処理するにあたり、2
回のデータ転記(第1の受信バッファ1081から第2
の受信バッファ1061〜106Nへのデータ転記、お
よび第2の受信バッファ1061〜106Nからデータ
転記領域1091a〜109Naへのデータ転記)が必
要となる。これにより、従来の通信装置は、通信スルー
プットが悪いという問題点を残していた。
【0036】また、上記従来の通信装置では、第2の受
信バッファ106iのサイズは、利用部1021〜10
2Nのそれぞれ異なる目的や処理能力に関わらず、制御
部1011の管理下で同一であって、また固定的であ
る。このため、第2の受信バッファ106iのサイズ
は、利用部102iによっては大きすぎて無駄であった
り、逆に小さすぎてデータの欠落を引き起こす場合もあ
る。
【0037】さらに、上記クレジット値の連絡を行う従
来の通信装置は、固定的な第2の受信バッファ106i
のサイズを予め決まっている通信パケット中の最大デー
タサイズで割ることにより、最大クレジット値を求めて
いる。このため、最大クレジットの値は、通信ごとにデ
ータサイズが変動するにもかかわらず一定の値となり、
通信によっては効率的で最適なデータ通信が行われてい
ない。
【0038】それ故、本発明の目的は、送信バッファを
簡単な処理で管理でき、しかもユーザにとって使い勝手
の良く、また、通信装置の限られた資源の中で通信スル
ープットを向上させるとともに、資源の最適使用を図っ
た通信装置を提供することである。
【0039】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明は、任意のアプリケーション処理を実行する利用部
と、当該利用部で発生した送信データを予め定められた
プロトコルに従って外部へ送信する制御部と、当該利用
部および制御部によって共用されるメモリとを備えた通
信装置であって、メモリは、利用部で発生した送信デー
タを一時的に記憶するための複数のデータ書き込み領域
を有する送信バッファと、制御部が利用部からの送信要
求を受け付けた各送信データの送信状況および当該各送
信データの送信バッファ上での所在を管理する管理テー
ブルとを含み、利用部は、送信データが発生したとき、
送信バッファ内のデータ書き込み領域の獲得要求を制御
部に出力し、制御部は、獲得要求があったとき、送信バ
ッファを参照することにより、送信バッファ内で新たに
書き込みが許容されるデータ書き込み領域を特定して利
用部に提示し、利用部は、制御部から提示された送信バ
ッファのデータ書き込み領域に送信データを書き込み、
制御部は、利用部からの送信データの送信要求を受け付
けた場合、当該送信データの送信バッファ上での所在を
管理テーブルに登録することを特徴とする。
【0040】上記のように、第1の発明によれば、利用
部は、制御部に対して書き込み領域の獲得要求を出すだ
けであり、送信バッファの管理は制御部が全て行ってい
る。そのため、利用部と制御部との間で交わされるデー
タの量が従来の通信装置に比べて少なくなり、通信装置
全体の負荷が軽減される。また、利用部は、本来期待さ
れているアプリケーション処理の実行に専念できるた
め、アプリケーション処理の実行速度が向上する。さら
に、利用部を実現するためのアプリケーションプログラ
ムも簡素化されるため、その開発にかかる時間とコスト
が節減できる。
【0041】第2の発明は、任意のアプリケーション処
理を実行する利用部と、当該利用部で発生した送信デー
タを予め定められたプロトコルに従って外部へ送信する
制御部と、当該利用部および制御部によって共用される
メモリとを備えた通信装置であって、メモリは、利用部
で発生した送信データを一時的に記憶するための複数の
データ書き込み領域と、各データ書き込み領域に付随し
て設けられたヘッダ情報書き込み領域およびエンダ情報
書き込み領域とを有し、さらに各データ書き込み領域に
格納された送信データの送信状況を管理する送信バッフ
ァを含み、利用部は、送信データが発生したとき、送信
バッファ内のデータ書き込み領域の獲得要求を制御部に
出力し、制御部は、獲得要求があったとき、送信バッフ
ァを参照することにより、送信バッファ内で新たに書き
込みが許容されるデータ書き込み領域を特定して利用部
に提示し、利用部は、制御部から提示された送信バッフ
ァのデータ書き込み領域に送信データを書き込み、制御
部は、利用部からの送信データの送信要求を受付後、当
該送信データを含むパケットの送信を開始するまでの過
程において、ヘッダ情報書き込み領域およびエンダ情報
書き込み領域にヘッダ情報およびエンダ情報を書き込む
ことにより、送信バッファ内で送信パケットを完成させ
ることを特徴とする。
【0042】上記のように、第2の発明によれば、第1
の発明における送信バッファの機能と管理テーブルの機
能とを1つの送信バッファ内に持たせるようにしたの
で、第1の発明のように送信バッファと管理テーブルと
の間でデータをリンクさせる必要がなくなり、その分、
記憶するデータ量が少なくなる(具体的には、送信デー
タの所在を記憶する必要がなくなる)。また、第2の発
明によれば、送信バッファ内で送信パケットが完成され
るので、送信データを転記する必要がなくなり、パケッ
トの生成処理が簡素化される。
【0043】第3の発明は、任意のアプリケーション処
理を実行する利用部と、当該利用部で発生した送信デー
タまたは予め装置内部で保有している固定データを予め
定められたプロトコルに従って外部へ送信する制御部
と、当該利用部および制御部によって共用されるメモリ
とを備えた通信装置であって、メモリは、利用部で新た
に発生した送信データを一時的に記憶するための複数の
データ書き込み領域と、各データ書き込み領域に付随し
て設けられたヘッダ情報書き込み領域およびエンダ情報
書き込み領域とを有し、さらに各データ書き込み領域に
格納された送信データの送信状況を管理する送信バッフ
ァと、固定データを記憶する固定データ記憶部と、制御
部が利用部からの送信要求を受け付けた各固定データの
送信状況および当該固定データの固定データ記憶部上で
の所在を管理する管理テーブルとを含み、利用部は、送
信データが発生したとき、送信バッファ内のデータ書き
込み領域の獲得要求を制御部に出力し、制御部は、獲得
要求があったとき、送信バッファを参照することによ
り、送信バッファ内で新たに書き込みが許容されるデー
タ書き込み領域を特定して利用部に提示し、利用部は、
制御部から提示された送信バッファのデータ書き込み領
域に送信データを書き込み、制御部は、利用部からの送
信データの送信要求を受付後、当該送信データを含むパ
ケットの送信を開始するまでの過程において、ヘッダ情
報書き込み領域およびエンダ情報書き込み領域にヘッダ
情報およびエンダ情報を書き込むことにより、送信バッ
ファ内で送信パケットを完成させ、制御部は、利用部か
らの固定データの送信要求を受け付けた場合、当該固定
データの固定データ記憶部上での所在を管理テーブルに
登録することを特徴とする。
【0044】上記のように、第3の発明によれば、予め
固定データを記憶しているため、固定データを送信する
場合は、固定データを管理テーブルに転記する必要がな
くなり、利用部の処理が一層簡素化される。
【0045】第4の発明は、インタフェースを介して他
の通信装置から受信したデータを予め定められたプロト
コルに従って処理する制御部と、当該制御部から転送さ
れたデータのアプリケーション処理を実行する複数の利
用部と、当該制御部および利用部によって共用されるメ
モリとを備えた通信装置であって、メモリは、制御部で
受信したデータを一時的に記憶するための1または2以
上のデータ書き込み領域を有する第1の受信バッファ
と、複数の利用部の各々に対応し、第1の受信バッファ
に書き込んだデータを、さらに一時的に記憶するための
複数のデータ書き込み領域を有する複数の第2の受信バ
ッファとを含み、制御部は、第1の受信バッファに書き
込んだデータが利用部が処理を実行すべき利用部データ
である場合、当該利用部データの宛先である利用部の使
用状態を確認し、利用部の使用状態が利用部データの受
け取りが不可能な場合には、第2の受信バッファに当該
利用部データを書き込み、利用部の使用状態が利用部デ
ータの受け取りが可能な場合には、当該利用部に第1の
受信バッファに書き込まれた当該利用部データの所在お
よびサイズを通知し、利用部は、通知を受けて第1の受
信バッファから利用部データの読み取りを行うことを特
徴とする。
【0046】上記のように、第4の発明によれば、利用
部は、第1の受信バッファに書き込んだデータが利用部
データである場合、当該利用部データを第2の受信バッ
ファに転記する前に、当該利用部データの宛先である利
用部がビジー状態であるか否かを判断する。そして、上
記利用部がビジー状態でない場合、当該利用部データ
は、第2の受信バッファを介さずに第1の受信バッファ
から直接利用部データ転記領域へ転記される。これによ
り、利用部データを転記処理するステップを削減するこ
とができ、通信スループットの向上を図ることができ
る。
【0047】第5の発明は、第4の発明において、複数
の第2の受信バッファの所在およびサイズは、複数の利
用部がそれぞれ個別に設定することを特徴とする。
【0048】上記のように、第5の発明によれば、第4
の発明における第2の受信バッファの所在およびサイズ
の設定を各利用部に委ねている。従って、各利用部は、
それぞれ自らの処理能力に見合った最適なサイズを設定
することができる。これにより、通信装置という限られ
た資源を有効に利用することができる。
【0049】第6の発明は、第4および第5の発明にお
いて、制御部は、データの通信に先立ち、他の通信装置
に対して予め当該データの連続受信が可能な回数を連絡
する手段をさらに備え、データの連続送信が可能な回数
は、データ通信が発生するごとに、制御部が第2の受信
バッファのサイズと発生した当該通信において送信され
得る最大のデータサイズとから算出して求めることを特
徴とする。
【0050】上記のように、第6の発明によれば、第4
および第5の発明における通信装置が、データ通信に先
立って他の通信装置に対して予めデータの連続受信可能
回数を連絡する手段を備えている場合、当該データの連
続受信可能回数を、データ通信が発生するごとに第2の
受信バッファのサイズと、発生した当該データ通信にお
いて送信され得る最大のデータサイズとから求める。こ
れにより、受信データのオーバーフローを回避するとと
もに、効率的で最適なデータ通信を行うことができる。
【0051】第7の発明は、任意のアプリケーション処
理を実行する利用部と、当該利用部で発生した送信デー
タを予め定められたプロトコルに従って外部へ送信する
制御部と、当該利用部および制御部によって共用される
メモリとを備えた通信装置に用いられる通信方法であっ
て、メモリは、利用部で発生した送信データを一時的に
記憶するための複数のデータ書き込み領域を有する送信
バッファと、制御部が利用部からの送信要求を受け付け
た各送信データの送信状況および当該各送信データの送
信バッファ上での所在を管理する管理テーブルとを含ん
でおり、利用部は、送信データが発生したとき、送信バ
ッファ内のデータ書き込み領域の獲得要求を制御部に出
力するステップと、制御部は、獲得要求があったとき、
送信バッファを参照することにより、送信バッファ内で
新たに書き込みが許容されるデータ書き込み領域を特定
して利用部に提示するステップと、利用部は、制御部か
ら提示された送信バッファのデータ書き込み領域に送信
データを書き込むステップと、制御部は、利用部からの
送信データの送信要求を受け付けた場合、当該送信デー
タの送信バッファ上での所在を管理テーブルに登録する
ステップとを備える。
【0052】上記のように、第7の発明によれば、制御
部は、利用部に対して書き込み領域の獲得要求を出すだ
けであり、送信バッファの管理は制御部が全て行う。そ
のため、制御部と利用部との間で交わされるデータの量
が従来の通信方法に比べて少なくなり、本発明の通信方
法を用いる通信装置全体の負荷が軽減される。また、利
用部は、本来期待されているアプリケーション処理の実
行に専念できるため、アプリケーション処理の実行速度
が向上する。さらに、利用部を実現するためのアプリケ
ーションプログラムも簡素化されるため、その開発にか
かる時間とコストが節減できる。
【0053】第8の発明は、任意のアプリケーション処
理を実行する利用部と、当該利用部で発生した送信デー
タを予め定められたプロトコルに従って外部へ送信する
制御部と、当該利用部および制御部によって共用される
メモリとを備えた通信装置に用いられる通信方法であっ
て、メモリは、利用部で発生した送信データを一時的に
記憶するための複数のデータ書き込み領域と、各データ
書き込み領域に付随して設けられたヘッダ情報書き込み
領域およびエンダ情報書き込み領域とを有し、さらに各
データ書き込み領域に格納された送信データの送信状況
を管理する送信バッファを含んでおり、利用部は、送信
データが発生したとき、送信バッファ内のデータ書き込
み領域の獲得要求を制御部に出力するステップと、制御
部は、獲得要求があったとき、送信バッファを参照する
ことにより、送信バッファ内で新たに書き込みが許容さ
れるデータ書き込み領域を特定して利用部に提示するス
テップと、利用部は、制御部から提示された送信バッフ
ァのデータ書き込み領域に送信データを書き込むステッ
プと、制御部は、利用部からの送信データの送信要求を
受付後、当該送信データを含むパケットの送信を開始す
るまでの過程において、ヘッダ情報書き込み領域および
エンダ情報書き込み領域にヘッダ情報およびエンダ情報
を書き込むことにより、送信バッファ内で送信パケット
を完成させるステップとを備える。
【0054】上記のように、第8の発明によれば、第7
の発明における送信バッファの機能と管理テーブルの機
能とを1つの送信バッファ内に持たせるようにしたの
で、第7の発明のように送信バッファと管理テーブルと
の間でデータをリンクさせる必要がなくなり、その分、
記憶するデータ量が少なくなる(具体的には、送信デー
タの所在を記憶する必要がなくなる)。また、第8の発
明によれば、送信バッファ内で送信パケットが完成され
るので、送信データを転記する必要がなくなり、パケッ
トの生成処理が簡素化される。
【0055】第9の発明は、任意のアプリケーション処
理を実行する利用部と、当該利用部で発生した送信デー
タまたは予め装置内部で保有している固定データを予め
定められたプロトコルに従って外部へ送信する制御部
と、当該利用部および制御部によって共用されるメモリ
とを備えた通信装置に用いられる通信方法であって、メ
モリは、利用部で新たに発生した送信データを一時的に
記憶するための複数のデータ書き込み領域と、各データ
書き込み領域に付随して設けられたヘッダ情報書き込み
領域およびエンダ情報書き込み領域とを有し、さらに各
データ書き込み領域に格納された送信データの送信状況
を管理する送信バッファと、固定データを記憶する固定
データ記憶部と、制御部が利用部からの送信要求を受け
付けた各固定データの送信状況および当該固定データの
固定データ記憶部上での所在を管理する管理テーブルと
を含んでおり、利用部は、送信データが発生したとき、
送信バッファ内のデータ書き込み領域の獲得要求を制御
部に出力するステップと、制御部は、獲得要求があった
とき、送信バッファを参照することにより、送信バッフ
ァ内で新たに書き込みが許容されるデータ書き込み領域
を特定して利用部に提示するステップと、利用部は、制
御部から提示された送信バッファのデータ書き込み領域
に送信データを書き込むステップと、制御部は、利用部
からの送信データの送信要求を受付後、当該送信データ
を含むパケットの送信を開始するまでの過程において、
ヘッダ情報書き込み領域およびエンダ情報書き込み領域
にヘッダ情報およびエンダ情報を書き込むことにより、
送信バッファ内で送信パケットを完成させるステップ
と、制御部は、利用部からの固定データの送信要求を受
け付けた場合、当該固定データの固定データ記憶部上で
の所在を管理テーブルに登録するステップとを備える。
【0056】上記のように、第9の発明によれば、予め
固定データを記憶しているため、固定データを送信する
場合は、固定データを管理テーブルに転記する必要がな
くなり、利用部の処理が一層簡素化される。
【0057】第10の発明は、インタフェースを介して
他の通信装置から受信したデータを予め定められたプロ
トコルに従って処理する制御部と、当該制御部から転送
されたデータのアプリケーション処理を実行する複数の
利用部と、当該制御部および利用部によって共用される
メモリとを備えた通信装置に用いられる通信方法であっ
て、メモリは、制御部で受信したデータを一時的に記憶
するための1または2以上のデータ書き込み領域を有す
る第1の受信バッファと、複数の利用部の各々に対応
し、第1の受信バッファに書き込んだデータを、さらに
一時的に記憶するための複数のデータ書き込み領域を有
する複数の第2の受信バッファとを含んでおり、制御部
は、第1の受信バッファに書き込んだデータが利用部が
処理を実行すべき利用部データである場合、当該利用部
データの宛先である利用部の使用状態を確認するステッ
プと、制御部は、利用部の使用状態が利用部データの受
け取りが不可能な場合には、第2の受信バッファに当該
利用部データを書き込むステップと、制御部は、利用部
の使用状態が利用部データの受け取りが可能な場合に
は、当該利用部に第1の受信バッファに書き込まれた当
該利用部データの所在およびサイズを通知するステップ
と、利用部は、通知を受けて第1の受信バッファから利
用部データの読み取りを行うステップとを備える。
【0058】上記のように、第10の発明によれば、利
用部は、第1の受信バッファに書き込んだデータが利用
部データである場合、当該利用部データを第2の受信バ
ッファに転記する前に、当該利用部データの宛先である
利用部がビジー状態であるか否かを判断する。そして、
上記利用部がビジー状態でない場合、当該利用部データ
は、第2の受信バッファを介さずに第1の受信バッファ
から直接利用部データ転記領域へ転記される。これによ
り、利用部データを転記処理するステップを削減するこ
とができ、通信スループットの向上を図ることができ
る。
【0059】第11の発明は、第10の発明において、
複数の第2の受信バッファの所在およびサイズは、複数
の利用部がそれぞれ個別に設定することを特徴とする。
【0060】上記のように、第11の発明によれば、第
10の発明における第2の受信バッファの所在およびサ
イズの設定を各利用部に委ねている。従って、各利用部
は、それぞれ自らの処理能力に見合った最適なサイズを
設定することができる。これにより、通信装置という限
られた資源を有効に利用することができる。
【0061】第12の発明は、第10および第11の発
明において、制御部は、データの通信に先立ち、他の通
信装置に対して予め当該データの連続受信が可能な回数
を連絡するステップをさらに備え、データの連続送信が
可能な回数は、データ通信が発生するごとに、制御部が
第2の受信バッファのサイズと発生した当該通信におい
て送信され得る最大のデータサイズとから算出して求め
ることを特徴とする。
【0062】上記のように、第12の発明によれば、第
10および第11の発明における通信方法が、データ通
信に先立って他の通信装置に対して予めデータの連続受
信可能回数を連絡するステップを備えている場合、当該
データの連続受信可能回数を、データ通信が発生するご
とに第2の受信バッファのサイズと、発生した当該デー
タ通信において送信され得る最大のデータサイズとから
求める。これにより、受信データのオーバーフローを回
避するとともに、効率的で最適なデータ通信を行うこと
ができる。
【0063】第13の発明は、任意のアプリケーション
処理を実行する利用部と、当該利用部で発生した送信デ
ータを予め定められたプロトコルに従って外部へ送信す
る制御部と、当該利用部および制御部によって共用され
るメモリとを備えた通信装置において実行され、当該通
信装置上で所定の動作環境を実現するためのコンピュー
タプログラムを記録した媒体であって、メモリは、利用
部で発生した送信データを一時的に記憶するための複数
のデータ書き込み領域を有する送信バッファと、制御部
が利用部からの送信要求を受け付けた各送信データの送
信状況および当該各送信データの送信バッファ上での所
在を管理する管理テーブルとを含んでおり、利用部は、
送信データが発生したとき、送信バッファ内のデータ書
き込み領域の獲得要求を制御部に出力するステップと、
制御部は、獲得要求があったとき、送信バッファを参照
することにより、送信バッファ内で新たに書き込みが許
容されるデータ書き込み領域を特定して利用部に提示す
るステップと、利用部は、制御部から提示された送信バ
ッファのデータ書き込み領域に送信データを書き込むス
テップと、制御部は、利用部からの送信データの送信要
求を受け付けた場合、当該送信データの送信バッファ上
での所在を管理テーブルに登録するステップとを含む動
作環境を、通信装置上で実現するためのプログラムを記
録している。
【0064】第14の発明は、任意のアプリケーション
処理を実行する利用部と、当該利用部で発生した送信デ
ータを予め定められたプロトコルに従って外部へ送信す
る制御部と、当該利用部および制御部によって共用され
るメモリとを備えた通信装置において実行され、当該通
信装置上で所定の動作環境を実現するためのコンピュー
タプログラムを記録した媒体であって、メモリは、利用
部で発生した送信データを一時的に記憶するための複数
のデータ書き込み領域と、各データ書き込み領域に付随
して設けられたヘッダ情報書き込み領域およびエンダ情
報書き込み領域とを有し、さらに各データ書き込み領域
に格納された送信データの送信状況を管理する送信バッ
ファを含んでおり、利用部は、送信データが発生したと
き、送信バッファ内のデータ書き込み領域の獲得要求を
制御部に出力するステップと、制御部は、獲得要求があ
ったとき、送信バッファを参照することにより、送信バ
ッファ内で新たに書き込みが許容されるデータ書き込み
領域を特定して利用部に提示するステップと、利用部
は、制御部から提示された送信バッファのデータ書き込
み領域に送信データを書き込むステップと、制御部は、
利用部からの送信データの送信要求を受付後、当該送信
データを含むパケットの送信を開始するまでの過程にお
いて、ヘッダ情報書き込み領域およびエンダ情報書き込
み領域にヘッダ情報およびエンダ情報を書き込むことに
より、送信バッファ内で送信パケットを完成させるステ
ップとを含む動作環境を、通信装置上で実現するための
プログラムを記録している。
【0065】第15の発明は、任意のアプリケーション
処理を実行する利用部と、当該利用部で発生した送信デ
ータまたは予め装置内部で保有している固定データを予
め定められたプロトコルに従って外部へ送信する制御部
と、当該利用部および制御部によって共用されるメモリ
とを備えた通信装置において実行され、当該通信装置上
で所定の動作環境を実現するためのコンピュータプログ
ラムを記録した媒体であって、メモリは、利用部で新た
に発生した送信データを一時的に記憶するための複数の
データ書き込み領域と、各データ書き込み領域に付随し
て設けられたヘッダ情報書き込み領域およびエンダ情報
書き込み領域とを有し、さらに各データ書き込み領域に
格納された送信データの送信状況を管理する送信バッフ
ァと、固定データを記憶する固定データ記憶部と、制御
部が利用部からの送信要求を受け付けた各固定データの
送信状況および当該固定データの固定データ記憶部上で
の所在を管理する管理テーブルとを含んでおり、利用部
は、送信データが発生したとき、送信バッファ内のデー
タ書き込み領域の獲得要求を制御部に出力するステップ
と、制御部は、獲得要求があったとき、送信バッファを
参照することにより、送信バッファ内で新たに書き込み
が許容されるデータ書き込み領域を特定して利用部に提
示するステップと、利用部は、制御部から提示された送
信バッファのデータ書き込み領域に送信データを書き込
むステップと、制御部は、利用部からの送信データの送
信要求を受付後、当該送信データを含むパケットの送信
を開始するまでの過程において、ヘッダ情報書き込み領
域およびエンダ情報書き込み領域にヘッダ情報およびエ
ンダ情報を書き込むことにより、送信バッファ内で送信
パケットを完成させるステップと、制御部は、利用部か
らの固定データの送信要求を受け付けた場合、当該固定
データの固定データ記憶部上での所在を管理テーブルに
登録するステップとを含む動作環境を、通信装置上で実
現するためのプログラムを記録している。
【0066】第16の発明は、インタフェースを介して
他の通信装置から受信したデータを予め定められたプロ
トコルに従って処理する制御部と、当該制御部から転送
されたデータのアプリケーション処理を実行する複数の
利用部と、当該制御部および利用部によって共用される
メモリとを備えた通信装置において実行され、当該通信
装置上で所定の動作環境を実現するためのコンピュータ
プログラムを記録した媒体であって、メモリは、制御部
で受信したデータを一時的に記憶するための1または2
以上のデータ書き込み領域を有する第1の受信バッファ
と、複数の利用部の各々に対応し、第1の受信バッファ
に書き込んだデータを、さらに一時的に記憶するための
複数のデータ書き込み領域を有する複数の第2の受信バ
ッファとを含んでおり、制御部は、第1の受信バッファ
に書き込んだデータが利用部が処理を実行すべき利用部
データである場合、当該利用部データの宛先である利用
部の使用状態を確認するステップと、制御部は、利用部
の使用状態が利用部データの受け取りが不可能な場合に
は、第2の受信バッファに当該利用部データを書き込む
ステップと、制御部は、利用部の使用状態が利用部デー
タの受け取りが可能な場合には、当該利用部に第1の受
信バッファに書き込まれた当該利用部データの所在およ
びサイズを通知するステップと、利用部は、通知を受け
て第1の受信バッファから利用部データの読み取りを行
うステップとを含む動作環境を、通信装置上で実現する
ためのプログラムを記録している。
【0067】第17の発明は、第16の発明において、
複数の第2の受信バッファの所在およびサイズは、複数
の利用部がそれぞれ個別に設定することを特徴とする。
【0068】第18の発明は、第16および第17の発
明において、制御部は、データの通信に先立ち、他の通
信装置に対して予め当該データの連続受信が可能な回数
を連絡するステップをさらに備え、データの連続送信が
可能な回数は、データ通信が発生するごとに、制御部が
第2の受信バッファのサイズと発生した当該通信におい
て送信され得る最大のデータサイズとから算出して求め
ることを特徴とする。
【0069】上記のように、第13〜第18の発明は、
第7〜第12の発明の通信方法を通信装置上で実現する
ためのプログラムを記録した媒体である。これは、第7
〜第12の発明の通信方法を、任意の通信装置にソフト
ウェアの形態で供給することに対応させたものである。
従って、第13〜第18の発明の効果は、第7〜第12
の発明の効果と同様である。
【0070】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)図1は、本発明の第1の実施形態に
係る通信装置の構成を示すブロック図である。図1にお
いて、本第1の実施形態に係る通信装置は、制御部10
と、利用部20と、RAM30と、インタフェース40
とを備えている。
【0071】制御部10は、予め定められた通信プロト
コルを実行する。利用部20は、アプリケーション処理
を実行するが、通信プロトコル上では何らの使用サービ
スも特定されていない。すなわち、ユーザは、この利用
部20において、任意のアプリケーションプログラムを
用いることが可能である。
【0072】典型的なハードウェア環境では、制御部1
0および利用部20は、所定のプログラムデータが格納
された記憶装置(ROM,RAM,ハードディスク等)
と、当該プログラムデータを実行するCPU(セントラ
ル・プロセッシング・ユニット)とによって構成され
る。この場合、制御部10が実行する機能および利用部
20が実行する機能は、それぞれ独立したプログラムデ
ータの形態で提供される。各プログラムデータは、CD
−ROMやフロッピーディスク等の記録媒体を介して導
入されても良いし、通信によって導入されても良い。
【0073】RAM30は、制御部10および利用部2
0の作業用メモリとして用いられる。RAM30は、送
信バッファ34と、管理テーブル35とを有している。
ここで、送信バッファ34および管理テーブル35は、
いずれも制御部10の管理下にある。これら送信バッフ
ァ34および管理テーブル35の詳細については後述す
る。
【0074】制御部10は、インタフェース40を介し
て通信回線42と接続されている。ここで、通信回線4
2は、有線の形態である必要はなく、電波または光など
を通信媒体として使用した無線の形態であっても構わな
い。インタフェース40は、モデム等を含み、図1の通
信装置と図示しない他の通信装置との間の通信を仲介す
る。
【0075】図2は、図1に示す送信バッファ34の構
成を示す図である。この送信バッファ34には、利用部
20で発生した送信データが書き込まれる。なお、図2
では、送信バッファ34に、一例として、8つの送信デ
ータが書き込まれている。また、送信バッファ34に
は、各送信データの書き込み領域毎に使用状況フラグが
設けられている。
【0076】図3は、図1に示す管理テーブル35の構
成を示す図である。この管理テーブル35は、図27に
示す送信未完了データ管理テーブル1033と同様のも
のであり、データ送信要求のあった各送信データの所在
(送信バッファ34における各送信データの書き込み領
域の先頭番地)およびサイズが格納されている。さら
に、各送信データの所在およびサイズに付随して、ヘッ
ダ情報書き込み領域およびエンダ情報書き込み領域が設
けられている。
【0077】図4は、図1の利用部20の動作の一部を
示すフローチャートである。また、図5および図6は、
図1の制御部10の動作の一部を示すフローチャートで
ある。以下、これら図4〜図6を参照して、図1の通信
装置において、送信データが発生してから送信されるま
での一連の動作を説明する。
【0078】まず、図4を参照する。利用部20は、送
信データが発生すると(ステップS401)、書き込み
領域の獲得要求を制御部10に出力する(ステップS4
02)。
【0079】次に、図5を参照する。利用部20から書
き込み領域の獲得要求を受け取ると(ステップS50
1)、制御部10は、送信バッファ34において、使用
状況フラグがOFF状態になっている書き込み領域が存
在するか否かを判断する(ステップS502)。使用状
況フラグがOFF状態になっている書き込み領域が存在
する場合、制御部10は、当該書き込み領域のいずれか
一つを、新たな送信データを書き込むために利用部20
に提供する書き込み領域と決定し、それに付随する使用
状況フラグをON状態とする(ステップS503)。そ
の後、制御部10は、書き込み領域の獲得結果(獲得が
成功したことおよび提供する書き込み領域の所在を含
む)を利用部20に返送する(ステップS504)。一
方、使用状況フラグがOFF状態になっている書き込み
領域が存在しない場合、制御部10は、書き込み領域を
獲得できなかった旨を、利用部20に返送する(ステッ
プS504)。
【0080】再び図4を参照する。利用部20は、発生
した送信データを書き込むための書き込み領域を獲得で
きたか否かを判断する(ステップS403)。書き込み
領域が獲得できなかった場合、利用部20は、書き込み
領域が獲得できるまで、書き込み領域の獲得要求を制御
部10に対して送り続ける。一方、書き込み領域を獲得
できた場合、利用部20は、制御部10から提供された
送信バッファ34内の書き込み領域に送信データを書き
込む(ステップS404)。次に、利用部20は、デー
タ送信要求を準備する(ステップS405)。このデー
タ送信要求は、送信バッファ34に新たに書き込んだ送
信データの所在と、そのサイズとを含む。そして、この
データ送信要求は、ステップS406において、制御部
10に出力される。
【0081】図6を参照する。制御部10は、利用部2
0からデータ送信要求を受け取ると(ステップS60
1)、送信データの所在およびサイズ(いずれもデータ
送信要求の中に含まれている)を、管理テーブル35に
追加する(ステップS602)。次に、制御部10は、
ステップS602で送信データの所在およびサイズを追
加した欄と同じ欄にあるヘッダ情報書き込み領域に、後
に生成するパケットのヘッダ情報を書き込む(ステップ
S603)。さらに、制御部10は、同じ欄にあるエン
ダ情報書き込み領域に、後に生成するパケットのエンダ
情報を書き込む(ステップS604)。
【0082】次に、制御部10は、現在、通信装置が送
信可能な状態にあるか否かを判断する(ステップS60
5)。従来の通信装置と同様、例えば図1の通信装置が
半二重伝送を行っており、通信相手先の通信装置(図示
せず)からの送信データを受信中は、こちらから送信デ
ータを送信できない場合があるので、このような判断が
必要となる。制御部10は、送信が可能な場合は直ち
に、送信が不可能な場合は送信が可能な状態になるまで
待機した後、ステップS606の処理を行う。このステ
ップS606において、制御部10は、管理テーブル3
5に登録されている送信未完了の送信データの内、最も
古い送信データについてパケットを生成し、通信相手先
の通信装置に当該パケットを送信する。ここで、パケッ
トは、ヘッダ情報と、送信データと、エンダ情報とから
構成される。ヘッダ情報およびエンダ情報は、管理テー
ブル35から取り出される。また、送信データは、送信
バッファ34から(より具体的には、管理テーブル35
に格納された送信データの所在によって特定される書き
込み領域から)取り出される。
【0083】次に、制御部10は、通信相手先の通信装
置から送信データの到着確認(ACK)が帰ってきたか
否かを判断する(ステップS607)。ACKが帰って
こない場合、制御部10は、ステップS606に戻り、
同じパケットを生成して再送する。一方、ACKが帰っ
てきた場合、制御部10は、パケットの送信が終了した
ものと判断し、送信バッファ34の対応する書き込み領
域(そのとき送信が完了した送信データを格納している
書き込み領域)の使用状況フラグをOFF状態にする
(ステップS608)。これで、制御部10における送
信処理が終了する。
【0084】上記のように、本発明の第1の実施形態に
係る通信装置によれば、利用部20は、制御部10に対
して書き込み領域の獲得要求を出すだけであり、送信バ
ッファ34の管理は制御部10が全て行っている。その
ため、利用部20と制御部10との間で交わされるデー
タの量が従来の通信装置に比べて少なくなり、通信装置
全体の負荷が軽減される。また、利用部20は、本来期
待されているアプリケーション処理の実行に専念できる
ため、アプリケーション処理の実行速度が向上する。さ
らに、利用部20を実現するためのアプリケーションプ
ログラムも簡素化されるため、その開発にかかる時間と
コストが節減できる。
【0085】(第2の実施形態)図7は、本発明の第2
の実施形態に係る通信装置の構成を示すブロック図であ
る。図7において、本第2の実施形態に係る通信装置
は、上記第1の実施形態と同様に、制御部10と、利用
部20と、RAM30と、インタフェース40とを備え
ている。
【0086】ただし、RAM30は、図1の送信バッフ
ァ34および管理テーブル35に代えて、送信バッファ
36のみを有している。この送信バッファ36は、制御
部10の管理下にある。本第2の実施形態に係る通信装
置のその他の構成は、上記第1の実施形態に係る通信装
置と同様である。
【0087】図8は、送信バッファ36の構成を示す図
である。図8に示すごとく、送信バッファ36は、図1
の送信バッファ34および管理テーブル35の機能を併
せ持つものであり、1つの送信データに対して、使用状
況フラグと、送信データのサイズと、ヘッダ情報書き込
み領域と、送信データの書き込み領域と、エンダ情報書
き込み領域とが準備されている。そして、送信バッファ
36は、複数の送信データに対する情報(図8では、一
例として8個の送信データに対する情報)を格納するこ
とができる。
【0088】上記のような構成を有する本第2の実施形
態において、図7の制御部10は、上記第1の実施形態
における制御部10と同様、図5の動作を行う。また、
図7の利用部20は、上記第1の実施形態における利用
部20と同様の動作を行う。
【0089】図9は、図7の制御部10が利用部20か
らのデータ送信要求に応答して行う送信処理を示すフロ
ーチャートである。図7の制御部10において、図9の
フローチャートに示された動作が、上記第1の実施形態
の制御部10の動作と異なる。以下、図9を参照して、
図7の制御部10において、上記第1の実施形態の制御
部10と異なる部分の動作を説明する。
【0090】今、制御部10から利用部20に対して、
送信バッファ36における送信データの書き込み領域の
提供が完了しており、この書き込み領域に新たな送信デ
ータが書き込まれているものとする。この状態で、利用
部20が制御部10に対してデータ送信要求を出すと、
図9に示すように、制御部10は、利用部20からのデ
ータ送信要求を受け取り(ステップS901)、送信デ
ータのサイズ(利用部20からのデータ送信要求の中に
含まれている)を、送信バッファ36に追加する(ステ
ップS902)。次に、制御部10は、ステップS90
2で送信データのサイズを追加した欄と同じ欄にあるヘ
ッダ情報書き込み領域に、後に生成するパケットのヘッ
ダ情報を書き込む(ステップS903)。さらに、制御
部10は、同じ欄にあるエンダ情報書き込み領域に、後
に生成するパケットのエンダ情報を書き込む(ステップ
S904)。
【0091】次に、制御部10は、現在、通信装置が送
信可能な状態にあるか否かを判断する(ステップS90
5)。この理由は、前述したので省略する。制御部10
は、送信が可能な場合は直ちに、送信が不可能な場合は
送信が可能な状態になるまで待機した後、送信バッファ
36に登録されている送信未完了データの内、最も古い
送信データについてパケットを生成し、通信相手先の通
信装置に当該パケットを送信する(ステップS90
6)。前述したように、パケットは、ヘッダ情報と、送
信データと、エンダ情報とから構成される。本第2の実
施形態においては、ヘッダ情報,送信データおよびエン
ダ情報は、いずれも送信バッファ36から取り出され
る。従って、パケットの生成が上記第1の実施形態に比
べて簡単に行える。
【0092】次に、制御部10は、通信相手先の通信装
置から送信データのACKが帰ってきたか否かを判断し
(ステップS907)、ACKが帰ってこない場合は、
ステップS906に戻り、同じパケットを生成して再送
する。一方、ACKが帰ってきた場合、制御部10は、
パケットの送信が終了したものと判断し、送信バッファ
36の対応する書き込み領域(そのとき送信が完了した
送信データを格納している書き込み領域)の使用状況フ
ラグをOFF状態にする(ステップS908)。これ
で、制御部10における送信処理が終了する。
【0093】上記のように、本発明の第2の実施形態に
係る通信装置によれば、制御部10が管理する送信バッ
ファと管理テーブルとを1つにまとめるようにしたの
で、上記第1の実施形態のように送信バッファと管理テ
ーブルとの間でデータをリンクさせる必要がなくなり、
その分、記憶するデータ量が少なくなる(具体的には、
送信データの所在を記憶する必要がなくなる)。また、
本発明の第2の実施形態に係る通信装置によれば、送信
バッファを読み取るだけでパケットを生成できるので、
パケットの生成処理が簡素化される。
【0094】(第3の実施形態)図10は、本発明の第
3の実施形態に係る通信装置の構成を示すブロック図で
ある。図10において、本第3の実施形態に係る通信装
置は、上記第1の実施形態と同様に、制御部10と、利
用部20と、RAM30と、インタフェース40とを備
えている。
【0095】ただし、RAM30は、固定データ送信領
域37,送信バッファ36および管理テーブル35を有
している。ここで、固定データ送信領域37は、利用部
20の管理下にある。また、送信バッファ36および管
理テーブル35は、いずれも制御部10の管理下にあ
る。送信バッファ36の構成は、図8に示されたバッフ
ァと同様であり、管理テーブル35の構成は、図3に示
されたテーブルと同様である。
【0096】図11は、図10の固定データ送信領域3
7の構成を示す図である。図示のごとく、固定データ送
信領域37には、1以上の固定データが格納されてい
る。ここで、固定データとは、通信相手先の通信装置に
送信するデータであって、その内容が固定的に定められ
ているデータである。例えば、通信先の通信装置におい
て同期処理を行うために定期的に送られる所定のビット
パターンデータがこれに該当する。
【0097】図12は、図10の利用部20の動作の一
部を示すフローチャートである。また、図13は、図1
0の制御部10の動作の一部を示すフローチャートであ
る。以下、これら図12および図13を参照して、図1
0の通信装置において、送信データが発生してから送信
されるまでの一連の動作を説明する。
【0098】まず、図12を参照する。利用部20は、
送信データが発生すると(ステップS1201)、当該
送信データが固定データであるか否かを判断する(ステ
ップS1202)。まず、送信データが固定データ以外
のデータ(すなわち、利用部20が新たに発生したデー
タ)である場合の動作について以下に説明する。なお、
この場合の動作は、上記第1の実施形態の動作とほぼ同
様である。
【0099】送信データが固定データ以外のデータであ
る場合、利用部20は、書き込み領域の獲得要求を制御
部10に出力する(ステップS1203)。この書き込
み領域の獲得要求に応答して、制御部10は、図5と同
様の動作を行う。すなわち、制御部10は、送信バッフ
ァ36において、使用状況フラグがOFF状態になって
いる書き込み領域が存在するか否かを判断する。使用状
況フラグがOFF状態になっている書き込み領域が存在
する場合、制御部10は、当該書き込み領域のいずれか
一つを、新たな送信データを書き込むために利用部20
に提供する書き込み領域と決定し、それに付随する使用
状況フラグをON状態とする。その後、制御部10は、
書き込み領域の獲得結果(獲得が成功したことおよび提
供する書き込み領域の所在を含む)を利用部20に返送
する。一方、使用状況フラグがOFF状態になっている
書き込み領域が存在しない場合、制御部10は、書き込
み領域を獲得できなかった旨を、利用部20に返送す
る。
【0100】利用部20から書き込み領域の獲得結果を
受け取った利用部20は、発生した送信データを書き込
むための書き込み領域を獲得できたか否かを判断する
(ステップS1204)。書き込み領域が獲得できなか
った場合、利用部20は、書き込み領域を獲得できるま
で、書き込み領域の獲得要求を制御部10に対して送り
続ける。一方、書き込み領域を獲得できた場合、利用部
20は、制御部10から提供された送信バッファ36内
の書き込み領域に送信データを書き込む(ステップS1
205)。次に、利用部20は、データ送信要求を準備
する(ステップS1206)。このデータ送信要求は、
送信バッファ36に新たに書き込んだ送信データの所在
と、そのサイズとを含む。そして、このデータ送信要求
は、ステップS1207において、制御部10に出力さ
れる。
【0101】図13を参照する。制御部10は、利用部
20からのデータ送信要求を受け取ると(ステップS1
301)、送信データが固定データか否かを判断する
(ステップS1302)。この場合、送信データは、固
定データ以外のデータであるため、ステップS1303
に進み、制御部10は、送信データのサイズ(利用部2
0からのデータ送信要求の中に含まれている)を、送信
バッファ36に追加する。次に、制御部10は、ステッ
プS1303で送信データのサイズを追加した欄と同じ
欄にあるヘッダ情報書き込み領域に、後に生成するパケ
ットのヘッダ情報を書き込む(ステップS1304)。
さらに、制御部10は、同じ欄にあるエンダ情報書き込
み領域に、後に生成するパケットのエンダ情報を書き込
む(ステップS1305)。
【0102】次に、制御部10は、現在、通信装置が送
信可能な状態にあるか否かを判断する(ステップS13
06)。この理由は、前述したので省略する。制御部1
0は、送信が可能な場合は直ちに、送信が不可能な場合
は送信が可能な状態になるまで待機した後、送信バッフ
ァ36に登録されている送信未完了の送信データの内、
最も古い送信データについてパケットを生成し、通信相
手先の通信装置に当該パケットを送信する(ステップS
1307)。前述したように、パケットは、ヘッダ情報
と、送信データと、エンダ情報とから構成される。本第
3の実施形態においては、ヘッダ情報,送信データおよ
びエンダ情報は、いずれも送信バッファ36から取り出
される。従って、上記第2の実施形態と同様、パケット
の生成が上記第1の実施形態に比べて簡単に行える。
【0103】次に、制御部10は、通信相手先の通信装
置から送信データのACKが帰ってきたか否かを判断し
(ステップS1308)、ACKが帰ってこない場合
は、送信データが固定データか否かを判断する(ステッ
プS1309)。この場合、送信データは固定データ以
外のデータであるため、ステップS1307に戻り、制
御部10は、同じパケットを生成して再送する。一方、
ACKが帰ってきた場合、制御部10は、送信データが
固定データ以外のデータであることを判断した後(ステ
ップS1310)、送信バッファ36の対応する書き込
み領域(そのとき送信が完了した送信データを格納して
いる書き込み領域)の使用状況フラグをOFF状態にす
る(ステップS1311)。これで、制御部10におけ
る送信処理が終了する。
【0104】次に、送信データが固定データである場合
の動作について説明する。図12を参照する。送信デー
タが固定データである場合、利用部20は、データ送信
要求を準備する(ステップS1208)。このデータ送
信要求は、固定送信データ領域37内の固定データの所
在と、そのサイズとを含む。そして、このデータ送信要
求は、ステップS1207において、制御部10に出力
される。
【0105】図13を参照する。制御部10は、利用部
20からのデータ送信要求を受け取ると(ステップS1
301)、送信データが固定データであることを判断し
た後(ステップS1302)、送信データの所在および
サイズ(いずれも利用部20からのデータ送信要求の中
に含まれている)を、管理テーブル35に追加する(ス
テップS1312)。次に、制御部10は、ステップS
1303で送信データの所在およびサイズを追加した欄
と同じ欄にあるヘッダ情報書き込み領域に、後に生成す
るパケットのヘッダ情報を書き込む(ステップS131
3)。さらに、制御部10は、同じ欄にあるエンダ情報
書き込み領域に、後に生成するパケットのエンダ情報を
書き込む(ステップS1314)。次に、制御部10
は、管理テーブル35に登録されている送信未完了の送
信データの内、最も古い送信データについてパケットを
生成し、通信相手先の通信装置に当該パケットを送信す
る(ステップS1315)。ここで、パケットは、ヘッ
ダ情報と、送信データと、エンダ情報とから構成され
る。ヘッダ情報およびエンダ情報は、管理テーブル35
から取り出される。また、送信データは、固定送信デー
タ領域37から(より具体的には、管理テーブル35に
格納された送信データの所在によって特定される固定デ
ータ領域から)取り出される。
【0106】次に、制御部10は、通信相手先の通信装
置から送信データのACKが帰ってきたか否かを判断し
(ステップS1308)、ACKが帰ってこない場合
は、送信データが固定データか否かを判断する(ステッ
プS1309)。この場合、送信データは固定データで
あるため、ステップS1315に戻り、制御部10は、
同じパケットを生成して再送する。一方、ACKが帰っ
てきた場合、制御部10は、送信データが固定データで
あることを判断した後(ステップS1310)、送信処
理を終了する。
【0107】上記のように、本発明の第3の実施形態に
係る通信装置によれば、予め固定データを記憶している
ため、固定データを送信する場合は、送信データを管理
テーブルに書き込む必要がないので、利用部20の処理
が一層簡素化される。
【0108】(第4の実施形態)図14は、本発明の第
4の実施形態に係る通信装置の構成を示すブロック図で
ある。図14において、本第4の実施形態の通信装置
は、制御部11と、複数の利用部21〜2Nと、RAM
30と、インタフェース40とを備える。
【0109】制御部11は、予め定められた通信プロト
コルを実行する。また、制御部11は、インタフェース
40を介して通信回線42と接続されている。ここで、
通信回線42は、有線の形態である必要はなく、電波ま
たは光などを通信媒体として使用した無線の形態であっ
ても構わない。インタフェース40は、モデム等を含
み、図14の通信装置と図示しない他の通信装置との間
の通信を仲介する。
【0110】利用部21〜2Nは、アプリケーション処
理を実行するが、通信プロトコル上では何らの使用サー
ビスも特定されていない。すなわち、ユーザは、この利
用部21〜2Nにおいて、任意のアプリケーションプロ
グラムを用いることが可能である。
【0111】RAM30は、制御部11および利用部2
1〜2Nの作業用メモリとして用いられ、制御部11が
管理する制御部管理領域51と、各利用部21〜2Nが
それぞれ固有に管理する利用部管理領域91〜9Nとを
含んでいる。さらに、制御部管理領域51は、第1の受
信バッファ81と、各利用部21〜2Nにそれぞれ対応
した第2の受信バッファ61〜6Nおよびビジーフラグ
71〜7Nとを含んでいる。第1の受信バッファ81
は、制御部11によって設定された1つのレコード領域
を有しており(図15(a))、当該1つのレコード領
域には、制御部11の指示のもと受信したデータが記録
される。また、第2の受信バッファ61〜6Nは、制御
部11によって同一サイズで設定された複数のレコード
領域を有しており(図15(b))、当該複数のレコー
ド領域には、必要に応じて制御部11により第1の受信
バッファ81に記録されている受信データが転記され
る。ビジーフラグ71〜7Nは、利用部21〜2Nのデ
ータ処理の繁閑状態をフラグを、ON/OFFすること
などの方法により制御部11に対して表示できるものと
する。また、利用部管理領域91〜9Nは、それぞれデ
ータ転記領域91a〜9Naを含んでいる。各利用部2
1〜2Nは、後述する制御部11からの通知に従い、対
応する利用部データをデータ転記領域91a〜9Naに
転記する。
【0112】典型的なハードウェア環境では、制御部1
1および利用部21〜2Nは、所定のプログラムデータ
が格納された記憶装置(ROM,RAM,ハードディス
ク等)と、当該プログラムデータを実行するCPU(セ
ントラル・プロセッシング・ユニット)とによって構成
される。この場合、制御部11が実行する機能および利
用部21〜2Nが実行する機能は、それぞれ独立したプ
ログラムデータの形態で提供される。各プログラムデー
タは、CD−ROMやフロッピーディスク等の記録媒体
を介して導入されてもよいし、通信によって導入されて
もよい。
【0113】次に、図14で示す通信装置で送受信され
るデータ構造について説明する。図16は、図14で示
す通信装置で送受信されるデータ構造の一例を示す図で
ある。図16において、送受信されるデータは、パケッ
トという形を構成する。パケットは、パケット先頭識別
子や通信装置識別子等から構成されるヘッダ部分301
と、送信の主たる内容であるデータ部分303と、フレ
ーム検査情報やパケット末尾識別子等から構成されるエ
ンダ部分302とで構成される。データ部分303を用
いて送信されるデータには、制御部11においてプロト
コル処理がされる制御部データと、利用部21〜2Nに
おいてアプリケーション処理がされる利用部データとが
存在する。なお、利用部データの場合には、当該データ
がどの利用部へのものかを示す利用部宛先識別子が付随
している(図16(b))。
【0114】以下、図17〜図19を用いて、図14の
通信装置において、データの受信が発生してからアプリ
ケーション処理が行われるまでの一連の動作を説明す
る。図17は、図14の制御部11がデータを受信した
ときに行う処理ステップを示すフローチャートである。
図18は、図14の各利用部21〜2Nからのビジー連
絡が発生したときに制御部11が行う処理ステップを示
すフローチャートである。図19は、図14の各利用部
21〜2Nがデータ転記を行う処理ステップを示すフロ
ーチャートである。
【0115】図17を参照する。制御部11は、データ
受信が発生すると受信したデータ(実際には、受信した
パケットのうちデータ部分303)を、まず第1の受信
バッファ81に書き込む(ステップS1701)。な
お、処理開始の前提として、第1の受信バッファ81、
第2の受信バッファ61〜6Nおよびビジーフラグ71
〜7Nは、図20に示すごとく制御部11によって初期
化される。この初期化のタイミングは、各バッファおよ
びフラグに最初に書き込みが行われる前に実施すればよ
く、例えば、通信装置の電源投入時等に行えばよい。
【0116】次に、制御部11は、第1の受信バッファ
81に書き込んだデータ部分303が利用部データであ
るか否かを判断する(ステップS1702)。このステ
ップS1702の判断において、データ部分303が利
用部データではない、すなわち制御部データである場
合、制御部11は、当該制御部データを自らプロトコル
処理し(ステップS1708)、その後、第1の受信バ
ッファ81から当該制御部データを削除する(ステップ
S1709)。一方、上記ステップS1702の判断に
おいて、データ部分303が利用部データである場合、
制御部11は、利用部宛先識別子(図16(b)を参
照)に基づいて、当該利用部データの宛先である利用部
2i(i=1〜Nのいずれか、以下、本明細書における
iについての表現は同様とする)のビジーフラグ7iが
ONか否かを判断する(ステップS1703)。
【0117】上記ステップS1703の判断において、
ビジーフラグ7iがONの場合、制御部11は、第1の
受信バッファ81に書き込んだ利用部データを第2の受
信バッファ6iに転記し(ステップS1704)、その
後、第1の受信バッファ81から当該利用部データを削
除する(ステップS1705)。一方、ステップS17
03の判断において、ビジーフラグ7iがOFFの場
合、制御部11は、第1の受信バッファ81に書き込ま
れている利用部データの所在とサイズを当該利用部デー
タの宛先である利用部2iに通知する(ステップS17
06)。
【0118】図19を参照する。利用部2iは、制御部
11から上記通知を受けると、当該通知に基づいて第1
の受信バッファ81から自己が管理するデータ転記領域
9iaに利用部データを転記する(ステップS190
1)。そして、データ転記が終了すると、利用部2i
は、制御部11へ転記終了結果を返送する(ステップS
1902)。この後、利用部2iは、自己のデータ転記
領域9iaに転記した利用部データの処理を行う(ステ
ップS1903)。
【0119】再び図17を参照する。制御部11は、利
用部2iからの返送を受けると、通知を行った利用部デ
ータを第1の受信バッファ81から削除する(ステップ
S1707)。
【0120】次に、上記ステップS1704の処理にお
いて第2の受信バッファ6iへの転記までにとどまって
いる利用部データの以後の処理を、図18を参照して説
明する。図18に示すように、制御部11は、利用部2
iからのビジー連絡により、第2の受信バッファ6iに
書き込まれた利用部データの処理を行う。
【0121】図18を参照する。制御部11は、利用部
2iからのビジー連絡を受けると、当該連絡がビジー状
態でなくなったという連絡か否かを判断する(ステップ
S1801)。このステップS1801の判断におい
て、ビジー状態でなくなったという連絡の場合、制御部
11は、さらに第2の受信バッファ6iに利用部データ
が存在しているか否かを判断する(ステップS180
2)。一方、上記ステップS1801の判断において、
ビジー状態でなくなったという連絡でない場合、制御部
11は、当該連絡のあった利用部2iのビジーフラグ7
iをONにして(ステップS1805)、ビジー連絡に
対する処理を終了する。
【0122】上記ステップS1802の判断において、
第2の受信バッファ6iに利用部データが存在している
場合、制御部11は、第2の受信バッファ6iに書き込
まれている当該利用部データの所在とサイズを該当する
利用部2iに通知する(ステップS1803)。
【0123】図19を参照する。利用部2iは、制御部
11から上記通知を受けると、上述した第1の受信バッ
ファ81に関する通知の場合と同様に、当該通知に基づ
いて第2の受信バッファ6iから自己が管理するデータ
転記領域9iaに利用部データを転記する(ステップS
1901)。そして、データ転記が終了すると、利用部
2iは、制御部11へ転記終了結果を返送する(ステッ
プS1902)。この後、利用部2iは、自己のデータ
転記領域9iaに転記した利用部データの処理を行う
(ステップS1903)。
【0124】再び図18を参照する。制御部11は、利
用部2iからの返送を受けると、通知を行った利用部デ
ータを第2の受信バッファ6iから削除する(ステップ
S1804)。ここで、上記ステップ1803において
行った通知により、利用部2iがすぐにビジー状態に移
行することも考えられるため、制御部11は、上記ステ
ップS1804で削除を行った後に再びビジー連絡の内
容を確認することを行う(ステップS1807)。この
確認した連絡内容は、ステップS1801に戻って判断
され、ビジー状態となった連絡内容の場合は、ステップ
S1805の処理を行った後にビジー連絡の処理を終了
し、まだビジー状態にならない連絡内容の場合は、さら
に第2の受信バッファ6iに利用部データが存在するか
の判断へ移行する。一方、上記ステップS1802の判
断において、第2の受信バッファ6iに利用部データが
存在していない場合、制御部11は、連絡のあった利用
部2iのビジーフラグ7iをOFFにして(ステップS
1806)、ビジー連絡に対する処理を終了する。
【0125】上記のように、本発明の第4の実施形態に
係る通信装置によれば、制御部11は、第1の受信バッ
ファ81に書き込んだデータが利用部データである場
合、当該利用部データを第2の受信バッファ6iに転記
する前に、当該利用部データの宛先である利用部2iが
ビジー状態であるか否かを判断する(ステップS170
3)。この処理ステップにより、利用部データの宛先で
ある利用部2iがビジー状態でない場合には、当該利用
部データを第1の受信バッファ81から直接利用部デー
タ転記領域9iaに転記することができる(すなわち、
1回の転記処理で済むことになる)。従って、本発明の
第4の実施形態に係る通信装置は、利用部データを転記
処理するステップを削減することができ、通信スループ
ットの向上を図ることができる。
【0126】なお、図17のステップS1701におい
て、受信したデータを第1の受信バッファ81に書き込
んだ後、すぐに受信したデータの内容を判断する処理
(ステップS1702)を行うようにしている。しか
し、他の通信システムにおいては、通信速度等の条件に
よって、図16に示すようなヘッダ部分301からエン
ダ部分302までのすべてのパケットを一度に送信で
ず、さらに小さいパケット単位で送信する場合もある。
この場合は、受信したデータをもって図16に示すよう
な1つのパケットが完成するか否かを判断するステップ
(例えば、受信したデータがエンダ部分302であるか
否かによって判断すればよい)をさらに設け、パケット
が完成しないときには繰り返しデータを受信および書き
込み、完成したときに図17のステップS1702の判
断を行うようにすればよい。
【0127】また、データ通信の間隔と制御部11の処
理速度との関係によっては、第1の受信バッファ81
(すなわち、1つのレコード領域)に書き込まれている
既存データの転記処理の途中に制御部11が新しいデー
タを受信してしまい、当該既存データの上に当該新しい
データが書き込まれてしまうという問題が発生する。こ
の問題への対応としては、第1の受信バッファ81のレ
コード領域を第2の受信バッファ61〜6Nのように複
数構成し(図15(b)を参照)、前述のステップS1
705等において既存データの削除が行われない限り書
き込みを行わないようにすればよい。
【0128】さらに、図16において、パケットのデー
タ部分303は、制御部データあるいは利用部データで
あると述べた。しかし、通信システムによっては、上記
双方のデータを同時に送信する場合も考えられる。この
場合の図17の処理は、例えば、ステップS1702の
判断の前に上記双方のデータを有しているか否かを判断
するステップをさらに設け、双方有している場合には、
ステップS1704、S1706またはS1708の処
理を終えた時点で(第1の受信バッファ81のデータ削
除を行わずに)もう一度ステップS1702に戻るよう
にすればよい。
【0129】次に、本発明の第4の実施形態に係る通信
装置において、従来の技術で述べたクレジット値を用い
て通信を行う場合の、最大クレジット値の最適な設定方
法について説明する。
【0130】本第4の実施形態では、通信するデータサ
イズ(図16におけるデータ部分303)が通信ごとに
変動することを利用して、最大クレジット値の有効な設
定を行っている。具体的には、通信要求が発生するごと
に、制御部11が当該要求のあった送信側の通信装置に
連絡する最大クレジット値を求め直すというものであ
る。すなわち、最大クレジット値を求めるための第2の
受信バッファ6iのサイズを割る最大データサイズは、
通信システムにおける固定的な最大データサイズではな
く、要求のあった通信上における最大データサイズとし
ているのである。例えば、通信システムにおける固定的
な最大データサイズが「10」であり、第2の受信バッ
ファ6iのサイズが「120」の固定値であったとする
(単位は略す)。この場合、従来の通信装置において
は、いかなる通信においても(例えば、ある通信におけ
る最大データサイズが「6」であると分かっている場合
であっても)一律に最大クレジット値は「12(=12
0/10)」となる。しかし、本第4の実施形態に係る
通信装置は、通信要求があるごとにクレジット値を設定
し直すため、上述のように最大データサイズが「6」で
ある通信においては、最大クレジット値を「20(=1
20/6)」と設定することができる。
【0131】従って、本発明の第4の実施形態に係る通
信装置は、通信ごとに最適な最大クレジット値を求める
ことによって受信データのオーバーフローを回避すると
ともに、効率的で最適なデータ通信を行うことができ
る。
【0132】(第5の実施形態)図21は、本発明の第
5の実施形態に係る通信装置の構成を示すブロック図で
ある。図21において、本第5の実施形態に係る通信装
置は、上記第4の実施形態と同様に、制御部11と、複
数の利用部21〜2Nと、RAM30と、インタフェー
ス40とを備える。
【0133】ただし、制御部管理領域51は、図14の
第2の受信バッファ61〜6Nおよびビジーフラグ71
〜7Nに代えて、各利用部21〜2Nに対応する複数の
管理テーブル101〜10Nを有している。また、各利
用部管理領域91〜9Nは、データ転記領域91a〜9
Naに加え、それぞれ第2の受信バッファ61〜6Nを
有している。すなわち、本第5の実施形態は、上記第4
の実施形態において、制御部管理領域51に構成してい
た第2の受信バッファ61〜6Nを利用部管理領域91
〜9Nに構成したものである。ここで、第2の受信バッ
ファ61〜6Nを利用部管理領域91〜9Nに構成する
ということは、第2の受信バッファ61〜6Nに関する
基本設定(バッファサイズおよびRAM30上の場所)
を、各利用部21〜2Nが行うということを意味する。
【0134】図22は、管理テーブル101〜10Nの
構成を示す図である。図22に示すように、管理テーブ
ル101〜10Nは、それぞれ利用部関連付け情報、ビ
ジーフラグ、第2の受信バッファの所在・サイズ、第2
の受信バッファの書き込み場所および第2の受信バッフ
ァの読み出し場所・サイズの領域を有している。
【0135】利用部関連付け情報は、管理テーブル10
iがどの利用部2iに関するものかを判断するための情
報を格納する。ビジーフラグは、上記第4の実施形態の
ビジーフラグ71〜7Nと同様の情報を格納する。第2
の受信バッファの所在・サイズは、前述のように各利用
部2iが設定した第2の受信バッファ6i領域の情報を
格納する。この第2の受信バッファの所在・サイズの情
報は、例えば、各利用部2iが起動したときに制御部1
1へ指示する等の方法により格納される。第2の受信バ
ッファの書き込み場所は、制御部11が、次の受信デー
タを第2の受信バッファ6i内のどの場所に書き込んだ
らよいかという情報を格納する。第2の受信バッファの
読み出し場所・サイズは、利用部2iがビジー状態でな
くなった場合、第2の受信バッファ6i内のどの場所か
らどれだけのサイズのデータをデータ転記領域9iaに
転記すればよいかという情報を格納する。
【0136】上記のような構成を有する本第5の実施形
態において、図21の制御部11は、基本的に上記第4
の実施形態における制御部11と同様、図17および図
18の動作を行う。なお、図21の制御部11は、管理
テーブル101〜10iに格納された情報に基づいて図
17および図18の動作を行うこととなる。また、図2
1の利用部21〜2Nは、基本的に上記第4の実施形態
における利用部21〜2Nと同様、図19の動作を行
う。
【0137】以下、本第5の実施形態における処理が、
上記第4の実施形態における処理と異なる部分について
説明する。本第5の実施形態においては、前述のよう
に、利用部21〜2Nがそれぞれ個別に第2の受信バッ
ファ61〜6Nの領域およびサイズを設定している。こ
のため、制御部11が受信データを処理する(図17、
ステップS1701)前に行う初期化の処理は、図23
に示すように利用部21〜2Nごとに個別に行われる。
【0138】図23(a)を参照する。制御部11は、
利用部2iからの通信開始準備要求の発生により、利用
部2iから指示される第2の受信バッファ6iの所在と
サイズを管理テーブル10iに設定するとともに(ステ
ップS2301)、当該第2の受信バッファ6iを初期
化する(ステップS2302)。その後、制御部11
は、管理テーブル10iのビジーフラグをOFFに初期
化する(ステップS2303)。一方、第1の受信バッ
ファ81は、図23(a)に示す処理とは別個に制御部
11によって初期化される(図23(b))。
【0139】上記のように、本発明の第5の実施形態に
係る通信装置によれば、第2の受信バッファ61〜6N
の基本設定は、制御部11が一律に同一の設定を行うの
ではなく、各利用部21〜2Nがそれぞれ自らの目的や
処理能力に見合った最適なサイズを設定する。従って、
本発明の第5の実施形態に係る通信装置は、通信装置と
いう限られた資源を有効に利用することができる。
【0140】また、本発明の第5の実施形態に係る通信
装置において前述したクレジット値を用いて通信を行う
場合、上記第4の実施形態と同様に、通信するデータサ
イズが通信ごとに変動することを利用して、通信要求が
発生するごとに、制御部11が当該要求のあった通信装
置に連絡する最大クレジット値を求め直すことを行う。
【0141】ただし、本第5の実施形態における第2の
受信バッファ6iのサイズは、上記第4の実施形態にお
ける第2の受信バッファ6iのサイズのように一律に固
定的なものではなく、各利用部21〜2Nがそれぞれ最
適に設定したサイズである。よって、本第5の実施形態
において得られる最大クレジット値は、要求のあった通
信上における最大データサイズと、さらに最適設定され
た第2の受信バッファ6iのサイズとから求められる。
【0142】従って、本発明の第5の実施形態に係る通
信装置は、通信ごとに最適な最大クレジット値を求める
ことによって受信データのオーバーフローを回避すると
ともに、より一層効率的で最適なデータ通信を行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る通信装置の構成
を示すブロック図である。
【図2】図1の送信バッファ34の構成を示す図であ
る。
【図3】図1の管理テーブル35、および図10の管理
テーブル35の構成を示す図である。
【図4】図1の利用部20の動作の一部を示すフローチ
ャートである。
【図5】図1の制御部10の動作の一部を示すフローチ
ャートである。
【図6】図1の制御部10の動作の一部を示すフローチ
ャートである。
【図7】本発明の第2の実施形態に係る通信装置の構成
を示すブロック図である。
【図8】図7の送信バッファ36、および図10の送信
バッファ36の構成を示す図である。
【図9】図7の制御部10の動作の一部を示すフローチ
ャートである。
【図10】本発明の第3の実施形態に係る通信装置の構
成を示すブロック図である。
【図11】図10の固定データ送信領域37の構成を示
す図である。
【図12】図10の利用部20の動作の一部を示すフロ
ーチャートである。
【図13】図10の制御部10の動作の一部を示すフロ
ーチャートである。
【図14】本発明の第4の実施形態に係る通信装置の構
成を示すブロック図である。
【図15】図14における第1の受信バッファ81およ
び第2の受信バッファ61〜6Nの構成を示す図であ
る。
【図16】図14の通信装置で送受信されるデータ構成
の一例を示す図である。
【図17】図14の制御部11の動作の一部を示すフロ
ーチャートである。
【図18】図14の制御部11の動作の一部を示すフロ
ーチャートである。
【図19】図14の利用部20の動作の一部を示すフロ
ーチャートである。
【図20】図14の制御部11の動作の一部を示すフロ
ーチャートである。
【図21】本発明の第5の実施形態に係る通信装置の構
成を示すブロック図である。
【図22】図21の管理テーブル101〜10Nの構成
を示す図である。
【図23】図21の制御部11の動作の一部を示すフロ
ーチャートである。
【図24】従来の通信装置における送信部の構成の一例
を示すブロック図である。
【図25】図24の送信バッファ1031の構成を示す
図である。
【図26】図24の送信データ管理テーブル1032の
構成を示す図である。
【図27】図24の送信未完了データ管理テーブル10
33の構成を示す図である。
【図28】図24の利用部1020の動作の一部を示す
フローチャートである。
【図29】図24の制御部1010の動作の一部を示す
フローチャートである。
【図30】図24の制御部1010の動作の一部を示す
フローチャートである。
【図31】従来の通信装置における受信部の構成の一例
を示すブロック図である。
【図32】図31の制御部1011の動作の一部を示す
フローチャートである。
【図33】図31の制御部1011の動作の一部を示す
フローチャートである。
【符号の説明】
10、11、1010、1011…制御部 20〜2N、1020〜102N…利用部 30、1030…RAM 34、36、1031…送信バッファ 35、101〜10N…管理テーブル 37…固定送信データ領域 40、1040…インタフェース 42、1042…通信回線 51、1051…制御部管理領域 61〜6N、1061〜106N…第2の受信バッファ 71〜7N…ビジーフラグ 81、1081…第1の受信バッファ 91〜9N、1091〜109N…利用部管理領域 91a〜9Na、1091a〜109Na…データ転記
領域 301…ヘッダ部分 302…エンダ部分 303…データ部分 1032…送信データ管理テーブル 1033…送信未完了データ管理テーブル

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 任意のアプリケーション処理を実行する
    利用部と、当該利用部で発生した送信データを予め定め
    られたプロトコルに従って外部へ送信する制御部と、当
    該利用部および制御部によって共用されるメモリとを備
    えた通信装置であって、 前記メモリは、 前記利用部で発生した送信データを一時的に記憶するた
    めの複数のデータ書き込み領域を有する送信バッファ
    と、 前記制御部が前記利用部からの送信要求を受け付けた各
    送信データの送信状況および当該各送信データの前記送
    信バッファ上での所在を管理する管理テーブルとを含
    み、 前記利用部は、送信データが発生したとき、前記送信バ
    ッファ内のデータ書き込み領域の獲得要求を前記制御部
    に出力し、 前記制御部は、前記獲得要求があったとき、前記送信バ
    ッファを参照することにより、前記送信バッファ内で新
    たに書き込みが許容されるデータ書き込み領域を特定し
    て前記利用部に提示し、 前記利用部は、前記制御部から提示された前記送信バッ
    ファのデータ書き込み領域に送信データを書き込み、 前記制御部は、前記利用部からの送信データの送信要求
    を受け付けた場合、当該送信データの前記送信バッファ
    上での所在を前記管理テーブルに登録することを特徴と
    する、通信装置。
  2. 【請求項2】 任意のアプリケーション処理を実行する
    利用部と、当該利用部で発生した送信データを予め定め
    られたプロトコルに従って外部へ送信する制御部と、当
    該利用部および制御部によって共用されるメモリとを備
    えた通信装置であって、 前記メモリは、前記利用部で発生した送信データを一時
    的に記憶するための複数のデータ書き込み領域と、各デ
    ータ書き込み領域に付随して設けられたヘッダ情報書き
    込み領域およびエンダ情報書き込み領域とを有し、さら
    に各データ書き込み領域に格納された送信データの送信
    状況を管理する送信バッファを含み、 前記利用部は、送信データが発生したとき、前記送信バ
    ッファ内のデータ書き込み領域の獲得要求を前記制御部
    に出力し、 前記制御部は、前記獲得要求があったとき、前記送信バ
    ッファを参照することにより、前記送信バッファ内で新
    たに書き込みが許容されるデータ書き込み領域を特定し
    て前記利用部に提示し、 前記利用部は、前記制御部から提示された前記送信バッ
    ファのデータ書き込み領域に送信データを書き込み、 前記制御部は、前記利用部からの送信データの送信要求
    を受付後、当該送信データを含むパケットの送信を開始
    するまでの過程において、前記ヘッダ情報書き込み領域
    および前記エンダ情報書き込み領域にヘッダ情報および
    エンダ情報を書き込むことにより、前記送信バッファ内
    で送信パケットを完成させることを特徴とする、通信装
    置。
  3. 【請求項3】 任意のアプリケーション処理を実行する
    利用部と、当該利用部で発生した送信データまたは予め
    装置内部で保有している固定データを予め定められたプ
    ロトコルに従って外部へ送信する制御部と、当該利用部
    および制御部によって共用されるメモリとを備えた通信
    装置であって、 前記メモリは、 前記利用部で新たに発生した送信データを一時的に記憶
    するための複数のデータ書き込み領域と、各データ書き
    込み領域に付随して設けられたヘッダ情報書き込み領域
    およびエンダ情報書き込み領域とを有し、さらに各デー
    タ書き込み領域に格納された送信データの送信状況を管
    理する送信バッファと、 前記固定データを記憶する固定データ記憶部と、 前記制御部が前記利用部からの送信要求を受け付けた各
    固定データの送信状況および当該固定データの前記固定
    データ記憶部上での所在を管理する管理テーブルとを含
    み、 前記利用部は、送信データが発生したとき、前記送信バ
    ッファ内のデータ書き込み領域の獲得要求を前記制御部
    に出力し、 前記制御部は、前記獲得要求があったとき、前記送信バ
    ッファを参照することにより、前記送信バッファ内で新
    たに書き込みが許容されるデータ書き込み領域を特定し
    て前記利用部に提示し、 前記利用部は、前記制御部から提示された前記送信バッ
    ファのデータ書き込み領域に送信データを書き込み、 前記制御部は、前記利用部からの送信データの送信要求
    を受付後、当該送信データを含むパケットの送信を開始
    するまでの過程において、前記ヘッダ情報書き込み領域
    および前記エンダ情報書き込み領域にヘッダ情報および
    エンダ情報を書き込むことにより、前記送信バッファ内
    で送信パケットを完成させ、 前記制御部は、前記利用部からの固定データの送信要求
    を受け付けた場合、当該固定データの前記固定データ記
    憶部上での所在を前記管理テーブルに登録することを特
    徴とする、通信装置。
  4. 【請求項4】 インタフェースを介して他の通信装置か
    ら受信したデータを予め定められたプロトコルに従って
    処理する制御部と、当該制御部から転送されたデータの
    アプリケーション処理を実行する複数の利用部と、当該
    制御部および利用部によって共用されるメモリとを備え
    た通信装置であって、 前記メモリは、 前記制御部で受信したデータを一時的に記憶するための
    1または2以上のデータ書き込み領域を有する第1の受
    信バッファと、 複数の前記利用部の各々に対応し、前記第1の受信バッ
    ファに書き込んだデータを、さらに一時的に記憶するた
    めの複数のデータ書き込み領域を有する複数の第2の受
    信バッファとを含み、 前記制御部は、 前記第1の受信バッファに書き込んだデータが前記利用
    部が処理を実行すべき利用部データである場合、当該利
    用部データの宛先である前記利用部の使用状態を確認
    し、 前記利用部の使用状態が前記利用部データの受け取りが
    不可能な場合には、前記第2の受信バッファに当該利用
    部データを書き込み、 前記利用部の使用状態が前記利用部データの受け取りが
    可能な場合には、当該利用部に前記第1の受信バッファ
    に書き込まれた当該利用部データの所在およびサイズを
    通知し、 前記利用部は、前記通知を受けて前記第1の受信バッフ
    ァから前記利用部データの読み取りを行うことを特徴と
    する、通信装置。
  5. 【請求項5】 複数の前記第2の受信バッファの所在お
    よびサイズは、複数の前記利用部がそれぞれ個別に設定
    することを特徴とする、請求項4に記載の通信装置。
  6. 【請求項6】 前記制御部は、データの通信に先立ち、
    前記他の通信装置に対して予め当該データの連続受信が
    可能な回数を連絡する手段をさらに備え、 前記データの連続送信が可能な回数は、データ通信が発
    生するごとに、前記制御部が前記第2の受信バッファの
    サイズと発生した当該通信において送信され得る最大の
    データサイズとから算出して求めることを特徴とする、
    請求項4または5に記載の通信装置。
  7. 【請求項7】 任意のアプリケーション処理を実行する
    利用部と、当該利用部で発生した送信データを予め定め
    られたプロトコルに従って外部へ送信する制御部と、当
    該利用部および制御部によって共用されるメモリとを備
    えた通信装置に用いられる通信方法であって、 前記メモリは、 前記利用部で発生した送信データを一時的に記憶するた
    めの複数のデータ書き込み領域を有する送信バッファ
    と、 前記制御部が前記利用部からの送信要求を受け付けた各
    送信データの送信状況および当該各送信データの前記送
    信バッファ上での所在を管理する管理テーブルとを含ん
    でおり、 前記利用部は、送信データが発生したとき、前記送信バ
    ッファ内のデータ書き込み領域の獲得要求を前記制御部
    に出力するステップと、 前記制御部は、前記獲得要求があったとき、前記送信バ
    ッファを参照することにより、前記送信バッファ内で新
    たに書き込みが許容されるデータ書き込み領域を特定し
    て前記利用部に提示するステップと、 前記利用部は、前記制御部から提示された前記送信バッ
    ファのデータ書き込み領域に送信データを書き込むステ
    ップと、 前記制御部は、前記利用部からの送信データの送信要求
    を受け付けた場合、当該送信データの前記送信バッファ
    上での所在を前記管理テーブルに登録するステップとを
    備える、通信方法。
  8. 【請求項8】 任意のアプリケーション処理を実行する
    利用部と、当該利用部で発生した送信データを予め定め
    られたプロトコルに従って外部へ送信する制御部と、当
    該利用部および制御部によって共用されるメモリとを備
    えた通信装置に用いられる通信方法であって、 前記メモリは、前記利用部で発生した送信データを一時
    的に記憶するための複数のデータ書き込み領域と、各デ
    ータ書き込み領域に付随して設けられたヘッダ情報書き
    込み領域およびエンダ情報書き込み領域とを有し、さら
    に各データ書き込み領域に格納された送信データの送信
    状況を管理する送信バッファを含んでおり、 前記利用部は、送信データが発生したとき、前記送信バ
    ッファ内のデータ書き込み領域の獲得要求を前記制御部
    に出力するステップと、 前記制御部は、前記獲得要求があったとき、前記送信バ
    ッファを参照することにより、前記送信バッファ内で新
    たに書き込みが許容されるデータ書き込み領域を特定し
    て前記利用部に提示するステップと、 前記利用部は、前記制御部から提示された前記送信バッ
    ファのデータ書き込み領域に送信データを書き込むステ
    ップと、 前記制御部は、前記利用部からの送信データの送信要求
    を受付後、当該送信データを含むパケットの送信を開始
    するまでの過程において、前記ヘッダ情報書き込み領域
    および前記エンダ情報書き込み領域にヘッダ情報および
    エンダ情報を書き込むことにより、前記送信バッファ内
    で送信パケットを完成させるステップとを備える、通信
    方法。
  9. 【請求項9】 任意のアプリケーション処理を実行する
    利用部と、当該利用部で発生した送信データまたは予め
    装置内部で保有している固定データを予め定められたプ
    ロトコルに従って外部へ送信する制御部と、当該利用部
    および制御部によって共用されるメモリとを備えた通信
    装置に用いられる通信方法であって、 前記メモリは、 前記利用部で新たに発生した送信データを一時的に記憶
    するための複数のデータ書き込み領域と、各データ書き
    込み領域に付随して設けられたヘッダ情報書き込み領域
    およびエンダ情報書き込み領域とを有し、さらに各デー
    タ書き込み領域に格納された送信データの送信状況を管
    理する送信バッファと、 前記固定データを記憶する固定データ記憶部と、 前記制御部が前記利用部からの送信要求を受け付けた各
    固定データの送信状況および当該固定データの前記固定
    データ記憶部上での所在を管理する管理テーブルとを含
    んでおり、 前記利用部は、送信データが発生したとき、前記送信バ
    ッファ内のデータ書き込み領域の獲得要求を前記制御部
    に出力するステップと、 前記制御部は、前記獲得要求があったとき、前記送信バ
    ッファを参照することにより、前記送信バッファ内で新
    たに書き込みが許容されるデータ書き込み領域を特定し
    て前記利用部に提示するステップと、 前記利用部は、前記制御部から提示された前記送信バッ
    ファのデータ書き込み領域に送信データを書き込むステ
    ップと、 前記制御部は、前記利用部からの送信データの送信要求
    を受付後、当該送信データを含むパケットの送信を開始
    するまでの過程において、前記ヘッダ情報書き込み領域
    および前記エンダ情報書き込み領域にヘッダ情報および
    エンダ情報を書き込むことにより、前記送信バッファ内
    で送信パケットを完成させるステップと、 前記制御部は、前記利用部からの固定データの送信要求
    を受け付けた場合、当該固定データの前記固定データ記
    憶部上での所在を前記管理テーブルに登録するステップ
    とを備える、通信方法。
  10. 【請求項10】 インタフェースを介して他の通信装置
    から受信したデータを予め定められたプロトコルに従っ
    て処理する制御部と、当該制御部から転送されたデータ
    のアプリケーション処理を実行する複数の利用部と、当
    該制御部および利用部によって共用されるメモリとを備
    えた通信装置に用いられる通信方法であって、 前記メモリは、 前記制御部で受信したデータを一時的に記憶するための
    1または2以上のデータ書き込み領域を有する第1の受
    信バッファと、 複数の利用部の各々に対応し、前記第1の受信バッファ
    に書き込んだデータを、さらに一時的に記憶するための
    複数のデータ書き込み領域を有する複数の第2の受信バ
    ッファとを含んでおり、 前記制御部は、前記第1の受信バッファに書き込んだデ
    ータが前記利用部が処理を実行すべき利用部データであ
    る場合、当該利用部データの宛先である前記利用部の使
    用状態を確認するステップと、 前記制御部は、前記利用部の使用状態が前記利用部デー
    タの受け取りが不可能な場合には、前記第2の受信バッ
    ファに当該利用部データを書き込むステップと、 前記制御部は、前記利用部の使用状態が前記利用部デー
    タの受け取りが可能な場合には、当該利用部に前記第1
    の受信バッファに書き込まれた当該利用部データの所在
    およびサイズを通知するステップと、 前記利用部は、前記通知を受けて前記第1の受信バッフ
    ァから前記利用部データの読み取りを行うステップとを
    備える、通信方法。
  11. 【請求項11】 複数の前記第2の受信バッファの所在
    およびサイズは、複数の前記利用部がそれぞれ個別に設
    定することを特徴とする、請求項10に記載の通信方
    法。
  12. 【請求項12】 前記制御部は、データの通信に先立
    ち、前記他の通信装置に対して予め当該データの連続受
    信が可能な回数を連絡するステップをさらに備え、 前記データの連続送信が可能な回数は、データ通信が発
    生するごとに、前記制御部が前記第2の受信バッファの
    サイズと発生した当該通信において送信され得る最大の
    データサイズとから算出して求めることを特徴とする、
    請求項10または11に記載の通信方法。
  13. 【請求項13】 任意のアプリケーション処理を実行す
    る利用部と、当該利用部で発生した送信データを予め定
    められたプロトコルに従って外部へ送信する制御部と、
    当該利用部および制御部によって共用されるメモリとを
    備えた通信装置において実行され、当該通信装置上で所
    定の動作環境を実現するためのコンピュータプログラム
    を記録した媒体であって、 前記メモリは、 前記利用部で発生した送信データを一時的に記憶するた
    めの複数のデータ書き込み領域を有する送信バッファ
    と、 前記制御部が前記利用部からの送信要求を受け付けた各
    送信データの送信状況および当該各送信データの前記送
    信バッファ上での所在を管理する管理テーブルとを含ん
    でおり、 前記利用部は、送信データが発生したとき、前記送信バ
    ッファ内のデータ書き込み領域の獲得要求を前記制御部
    に出力するステップと、 前記制御部は、前記獲得要求があったとき、前記送信バ
    ッファを参照することにより、前記送信バッファ内で新
    たに書き込みが許容されるデータ書き込み領域を特定し
    て前記利用部に提示するステップと、 前記利用部は、前記制御部から提示された前記送信バッ
    ファのデータ書き込み領域に送信データを書き込むステ
    ップと、 前記制御部は、前記利用部からの送信データの送信要求
    を受け付けた場合、当該送信データの前記送信バッファ
    上での所在を前記管理テーブルに登録するステップとを
    含む動作環境を、前記通信装置上で実現するためのプロ
    グラムを記録した、記録媒体。
  14. 【請求項14】 任意のアプリケーション処理を実行す
    る利用部と、当該利用部で発生した送信データを予め定
    められたプロトコルに従って外部へ送信する制御部と、
    当該利用部および制御部によって共用されるメモリとを
    備えた通信装置において実行され、当該通信装置上で所
    定の動作環境を実現するためのコンピュータプログラム
    を記録した媒体であって、 前記メモリは、前記利用部で発生した送信データを一時
    的に記憶するための複数のデータ書き込み領域と、各デ
    ータ書き込み領域に付随して設けられたヘッダ情報書き
    込み領域およびエンダ情報書き込み領域とを有し、さら
    に各データ書き込み領域に格納された送信データの送信
    状況を管理する送信バッファを含んでおり、 前記利用部は、送信データが発生したとき、前記送信バ
    ッファ内のデータ書き込み領域の獲得要求を前記制御部
    に出力するステップと、 前記制御部は、前記獲得要求があったとき、前記送信バ
    ッファを参照することにより、前記送信バッファ内で新
    たに書き込みが許容されるデータ書き込み領域を特定し
    て前記利用部に提示するステップと、 前記利用部は、前記制御部から提示された前記送信バッ
    ファのデータ書き込み領域に送信データを書き込むステ
    ップと、 前記制御部は、前記利用部からの送信データの送信要求
    を受付後、当該送信データを含むパケットの送信を開始
    するまでの過程において、前記ヘッダ情報書き込み領域
    および前記エンダ情報書き込み領域にヘッダ情報および
    エンダ情報を書き込むことにより、前記送信バッファ内
    で送信パケットを完成させるステップとを含む動作環境
    を、前記通信装置上で実現するためのプログラムを記録
    した、記録媒体。
  15. 【請求項15】 任意のアプリケーション処理を実行す
    る利用部と、当該利用部で発生した送信データまたは予
    め装置内部で保有している固定データを予め定められた
    プロトコルに従って外部へ送信する制御部と、当該利用
    部および制御部によって共用されるメモリとを備えた通
    信装置において実行され、当該通信装置上で所定の動作
    環境を実現するためのコンピュータプログラムを記録し
    た媒体であって、 前記メモリは、 前記利用部で新たに発生した送信データを一時的に記憶
    するための複数のデータ書き込み領域と、各データ書き
    込み領域に付随して設けられたヘッダ情報書き込み領域
    およびエンダ情報書き込み領域とを有し、さらに各デー
    タ書き込み領域に格納された送信データの送信状況を管
    理する送信バッファと、 前記固定データを記憶する固定データ記憶部と、 前記制御部が前記利用部からの送信要求を受け付けた各
    固定データの送信状況および当該固定データの前記固定
    データ記憶部上での所在を管理する管理テーブルとを含
    んでおり、 前記利用部は、送信データが発生したとき、前記送信バ
    ッファ内のデータ書き込み領域の獲得要求を前記制御部
    に出力するステップと、 前記制御部は、前記獲得要求があったとき、前記送信バ
    ッファを参照することにより、前記送信バッファ内で新
    たに書き込みが許容されるデータ書き込み領域を特定し
    て前記利用部に提示するステップと、 前記利用部は、前記制御部から提示された前記送信バッ
    ファのデータ書き込み領域に送信データを書き込むステ
    ップと、 前記制御部は、前記利用部からの送信データの送信要求
    を受付後、当該送信データを含むパケットの送信を開始
    するまでの過程において、前記ヘッダ情報書き込み領域
    および前記エンダ情報書き込み領域にヘッダ情報および
    エンダ情報を書き込むことにより、前記送信バッファ内
    で送信パケットを完成させるステップと、 前記制御部は、前記利用部からの固定データの送信要求
    を受け付けた場合、当該固定データの前記固定データ記
    憶部上での所在を前記管理テーブルに登録するステップ
    とを含む動作環境を、前記通信装置上で実現するための
    プログラムを記録した、記録媒体。
  16. 【請求項16】 インタフェースを介して他の通信装置
    から受信したデータを予め定められたプロトコルに従っ
    て処理する制御部と、当該制御部から転送されたデータ
    のアプリケーション処理を実行する複数の利用部と、当
    該制御部および利用部によって共用されるメモリとを備
    えた通信装置において実行され、当該通信装置上で所定
    の動作環境を実現するためのコンピュータプログラムを
    記録した媒体であって、 前記メモリは、 前記制御部で受信したデータを一時的に記憶するための
    1または2以上のデータ書き込み領域を有する第1の受
    信バッファと、 複数の前記利用部の各々に対応し、前記第1の受信バッ
    ファに書き込んだデータを、さらに一時的に記憶するた
    めの複数のデータ書き込み領域を有する複数の第2の受
    信バッファとを含んでおり、 前記制御部は、前記第1の受信バッファに書き込んだデ
    ータが前記利用部が処理を実行すべき利用部データであ
    る場合、当該利用部データの宛先である前記利用部の使
    用状態を確認するステップと、 前記制御部は、前記利用部の使用状態が前記利用部デー
    タの受け取りが不可能な場合には、前記第2の受信バッ
    ファに当該利用部データを書き込むステップと、 前記制御部は、前記利用部の使用状態が前記利用部デー
    タの受け取りが可能な場合には、当該利用部に前記第1
    の受信バッファに書き込まれた当該利用部データの所在
    およびサイズを通知するステップと、 前記利用部は、前記通知を受けて前記第1の受信バッフ
    ァから前記利用部データの読み取りを行うステップとを
    含む動作環境を、前記通信装置上で実現するためのプロ
    グラムを記録した、記録媒体。
  17. 【請求項17】 複数の前記第2の受信バッファの所在
    およびサイズは、複数の前記利用部がそれぞれ個別に設
    定することを特徴とする、請求項16に記載の記録媒
    体。
  18. 【請求項18】 前記制御部は、データの通信に先立
    ち、前記他の通信装置に対して予め当該データの連続受
    信が可能な回数を連絡するステップをさらに備え、 前記データの連続送信が可能な回数は、データ通信が発
    生するごとに、前記制御部が前記第2の受信バッファの
    サイズと発生した当該通信において送信され得る最大の
    データサイズとから算出して求めることを特徴とする、
    請求項16または17に記載の記録媒体。
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