JPH1110922A - プリンタ - Google Patents

プリンタ

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Publication number
JPH1110922A
JPH1110922A JP16289197A JP16289197A JPH1110922A JP H1110922 A JPH1110922 A JP H1110922A JP 16289197 A JP16289197 A JP 16289197A JP 16289197 A JP16289197 A JP 16289197A JP H1110922 A JPH1110922 A JP H1110922A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
head
platen
line thermal
thermal head
printer
Prior art date
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Pending
Application number
JP16289197A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryutaro Sugimoto
龍太郎 杉本
Nobuhiko Mochizuki
伸彦 望月
Yasunori Tsukuda
保徳 佃
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Star Micronics Co Ltd
Original Assignee
Star Micronics Co Ltd
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Publication date
Application filed by Star Micronics Co Ltd filed Critical Star Micronics Co Ltd
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Publication of JPH1110922A publication Critical patent/JPH1110922A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サーマルヘッドとプラテンとの圧接状態を制
御する機構を工夫して、装置全体の軽量小型化を実現で
きるプリンタを提供する。 【解決手段】 プリンタは、記録紙Pとラインサーマル
ヘッド21との間にインクリボン41を介在させて感熱
記録を行うもので、記録紙Pを搬送する搬送機構が設置
された側面板12、13と、側面板12、13に対して
上方から着脱自在に装着され、インクリボン41を保持
するリボンカセット40と、側面板12、13に対して
回動自在に軸支されたヘッドユニット20と、ヘッド2
1に対向して配置されたプラテン53と、ヘッド21を
プラテン53に向けて所定の押圧力で押圧するための保
持プレート28、固定プレート33およびコイルばね3
2と、コイルばね32の押圧力に抗して、ヘッド21と
プラテン53との間の圧接または離反を制御するための
レバー34および偏心カム35などで構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体とライン
サーマルヘッドとの間にインクリボンを介在させて感熱
記録を行うプリンタに関し、特にヘッドの支持機構に関
する。
【0002】
【従来の技術】図9は、従来のプリンタの一例を示す概
略斜視図である。従来のプリンタにおいて、プリンタ本
体1の側面にカセット挿入口2が形成され、別の側面に
は印字を終了した用紙Pの排出口3が形成されており、
インクリボンを収納したリボンカセット5は側方からカ
セット挿入口2を介して着脱する構成が広く採用されて
いる。
【0003】図10は従来のプリンタの一例を示す内部
機構図であり、図10(a)はヘッドユニット4の開閉
途中状態、図10(b)は印字時におけるヘッドユニッ
ト4の状態を示す。図10(a)に示すように、サーマ
ルヘッド6を搭載したヘッドユニット4は、軸4aの回
りに回動自在に軸支され、リボンカセット5の着脱操作
時にはプリンタ本体1の内部上方に退避している。ヘッ
ドユニット4の開閉はモータ4bによって駆動、制御さ
れる。
【0004】リボンカセット5がプリンタ本体1に装着
されると、図10(b)に示すように、ヘッドユニット
4を倒して、サーマルヘッド6をリボンカセット5の中
を貫通させて、インクリボン5aを介してプラテン7に
圧接させる。用紙Pはインクリボン5aとプラテン7と
の間に介在し、モータ7aの駆動によってプラテン7が
用紙Pおよびインクリボン5aを搬送する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のプリンタでは、
リボンカセット5を側方から装着しているため、リボン
カセット5が自由に移動できる空間をプリンタ本体1の
内部に確保する必要がある。そのため、プリンタ自体の
印字機構に必要な空間だけでは足りず、リボンカセット
5自体のスペースがプリンタ本体1の大型化を招いてい
る。さらに、リボンカセット5の固定機構や取出し機構
が別に必要になり、機構全体が複雑になる。
【0006】また、ヘッドユニット4全体をプリンタ内
部で開閉しているため、その移動空間を確保する必要が
ある。しかもサーマルヘッド6とプラテン7との間の圧
接または離反をヘッドユニット4全体の開閉によって制
御しているため、モータ4b回りの駆動機構に強力で大
型なものが要求される。
【0007】本発明の目的は、サーマルヘッドとプラテ
ンとの圧接状態を制御する機構を工夫して、装置全体の
軽量小型化を実現できるプリンタを提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、ラインサーマ
ルヘッドを用いて記録媒体に感熱記録を行うプリンタに
おいて、記録媒体を搬送する搬送機構が設置された筐体
と、該筐体に対して回動自在に軸支され、ラインサーマ
ルヘッドが搭載されたヘッドユニットと、ラインサーマ
ルヘッドに対向して配置されたプラテンと、前記ヘッド
ユニットに設けられ、ラインサーマルヘッドをプラテン
に向けて所定の押圧力で押圧するためのヘッド支持手段
と、前記ヘッドユニットに設けられ、該ヘッド支持手段
の押圧力に抗して、ラインサーマルヘッドとプラテンと
の間の圧接または離反を制御するためのヘッド昇降手段
とを備えることを特徴とするプリンタである。
【0009】本発明に従えば、ラインサーマルヘッドと
プラテンとの間に押圧力を確保することによって、記録
媒体等の搬送や感熱記録を安定化できる。さらに、ヘッ
ドユニットにヘッド昇降手段を設け、ラインサーマルヘ
ッドとプラテンとの間の圧接または離反を制御すること
によって、ヘッドを用いた記録動作以外の動作、たとえ
ば記録媒体の早送りや逆送り等を簡単に実施できる。
【0010】また、従来のようにヘッドユニット全体の
回動機構をそのまま利用してサーマルヘッドの圧接を実
現していた手法と比べて、部材の移動空間が小さくて済
み、しかもヘッドの移動機構も軽量で小型のもので済
む。
【0011】また本発明は、前記ヘッド支持手段は、ヘ
ッドユニットに取付けられた固定プレートと、該固定プ
レートに対して揺動自在に支持され、ラインサーマルヘ
ッドが取付けられたヘッド保持プレートと、固定プレー
トとヘッド保持プレートとの間を弾性的に反発させる付
勢部材とで構成されることを特徴とする。
【0012】本発明に従えば、ヘッド保持プレートを固
定プレートに対して揺動自在に支持し、両者間に付勢部
材を設けることによって、ラインサーマルヘッドとプラ
テンとの押圧力が均一になるため、記録媒体の印字や搬
送が安定化する。
【0013】また本発明は、固定プレートには貫通孔が
形成され、ヘッド保持プレートから固定プレートへ延出
するガイドピンが該貫通孔を通って案内され、前記ヘッ
ド昇降手段は、ガイドピンの端部と係合するレバーと、
該レバーを変位駆動するレバー駆動手段とで構成される
ことを特徴とする。
【0014】本発明に従えば、ガイドピンと貫通孔との
案内によって、ヘッド保持プレートと固定プレートとの
間の揺動機構を簡単な機構で実現できる。また、ガイド
ピンの端部にレバーを係合させ、該レバーを駆動するこ
とによって、付勢部材に対抗してヘッド昇降を行うため
の動力源が小型のもので済む。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の一形態であ
るプリンタを示す斜視図であり、ヘッドユニットが開い
た状態を示す。図2は、プリンタを別方向から見た斜視
図であり、リボンカセット、記録紙およびサーマルヘッ
ドの装着状態を示す。
【0016】底板11の上には側面板12、13が一定
距離隔てて平行に立設して、プリンタの筐体を構成して
いる。側面板12、13の間の空間には記録紙の搬送機
構が設けられ、その上部には筐体に対して回動自在に軸
支されたヘッドユニット20が設けられる。ヘッドユニ
ット20には、複数の発熱素子が直線状に形成された印
字部21aを有するラインサーマルヘッド21が搭載さ
れる。ヘッドユニット20が筐体に収納された状態にお
いて、ラインサーマルヘッド21の印字部21aがプラ
テン53に当接する。さらに、インクリボン41を保持
したリボンカセット40が筐体に対して上方から着脱自
在に装着され、インクリボン41はラインサーマルヘッ
ド21とプラテン53との間に介在する。
【0017】先ず記録紙の搬送系について説明する。図
2に示すように、印字前の記録紙Pはロール状に巻か
れ、ロール軸Paを軸受け60に装着することによって
回転自在にセットされる。ロールから延びた記録紙Pは
ガイド板61、62の間に挿入され、途中に設けられた
搬送ローラ51、52に達し、さらにガイド板62、6
3の間を通ってプラテン53に到達する。プラテン53
の搬送下流側には、印字後の記録紙Pを切断するための
カッター54が設置される。切断された記録紙Pは排紙
口54aを通して排出され、このとき除電ブラシ55に
よって記録紙Pに残留した電荷が除去される。
【0018】搬送系の各ローラは1つのパルスモータ
(不図示)によって駆動される。パルスモータに連結し
た駆動ギヤ71とプラテン53に連結したギヤ73との
間には、ギヤ72a、72bが介在して減速機構を構成
している。また、駆動ギヤ71と駆動側の搬送ローラ5
1に連結したギヤ76との間には、ギヤ74a、74
b、75が介在して別の減速機構を構成している。たと
えばプリンタ側方から見て、駆動ギヤ71が時計回りに
回転すると、プラテン53も時計回りに回転し、搬送ロ
ーラ51は反時計回りに回転する。
【0019】従動側の搬送ローラ52は軸52aに軸支
され、軸52aは搬送ローラ51に向けて変位自在に支
持される。軸52aは、側面板12、13から両側に突
出しており、上方に設けられた軸91aとの間でコイル
ばね52bを掛け渡すことによって、搬送ローラ52は
駆動側の搬送ローラ51に向けて押圧される。
【0020】さらに、搬送ローラ52をコイルばね52
bに抗して下方に変位させて、搬送ローラ51との間の
押圧、離反を制御する圧接制御機構80が設置される。
モータ81と偏心カム84bとの間にウォーム82、ギ
ヤ83a、83b、84aから成る減速機構が設けら
れ、モータ81の回転によって偏心カム84bの回転角
が制御される。偏心カム84bの周面にはレバー85の
摺動片85aが当接しており、レバー85の揺動端85
bは搬送ローラ52の軸52aと係合している。レバー
85は両側に1対設けられ、軸85cを介して連動す
る。また、偏心カム84bの回転角は、基板86に設け
られたフォトセンサ(不図示)によって検出される。
【0021】こうした圧接制御機構80によって、モー
タ81の回転に伴いレバー85が軸85cを中心に回動
して、搬送ローラ52の軸52aが上下に移動し、搬送
ローラ51、52の間の押圧状態を制御することができ
る。
【0022】次にリボンカセット40について説明す
る。図2に示すように、リボンカセット40の内部には
1対の供給軸42、巻取軸43が軸支されており、イン
クリボン41は平面部が上方に位置するように各軸4
2、43の間に掛け渡されている。リボンカセット40
の上下の平面部には、ラインサーマルヘッド21が挿入
されてプラテン53まで当接可能なように、大きな開口
部45が形成される。
【0023】供給軸42にはギヤ42aが連結され、巻
取軸43にはギヤ43aが連結され、ギヤ42a、43
aともに外部に露出しており、リボンカセット40を側
面板12、13に装着した状態でギヤ42a、43aと
筐体側のギヤ91、97bとがそれぞれ噛合する。
【0024】リボンカセット40の位置決めに関して、
リボンカセット40の両側面には、ギヤ42a、43a
より一回り大きな外径(直径約2cm)を有する円筒状
の突出部42b、43bが形成され、さらに突出部43
bの近傍には直径約5mmの円柱状の突起44が両側面
に形成される。
【0025】一方、側面板12、13の上端には、リボ
ンカセット40の両側の突出部42bと略嵌合するよう
に半円状の切欠部12a、13aが形成され、さらに両
側の突起44と略嵌合するように半円状の切欠部12
b、13bが形成される。リボンカセット40を筐体に
装着する場合、まずリボンカセット40を斜めに保持し
た状態で突出部42bを切欠部12a、13aに挿入し
た後、リボンカセット40を倒すように突起44を切欠
部12b、13bに挿入する。こうしてリボンカセット
40が位置決めされる。なお、反対側の突出部43b
は、側面板12、13の上端に軽く接触する程度に保持
される。
【0026】リボンカセット40の装着状態において、
供給軸42のギヤ42aと噛合するギヤ91は軸91a
に軸支され、さらにギヤ91と円板93との間にコイル
ばね92を取り付けることによって、供給軸42に一定
の負荷を付与し、インクリボン41にテンションを与え
ている。
【0027】一方、巻取軸43のギヤ43aと噛合する
ギヤ97bは、ギヤ97a、96a、96bおよびウォ
ーム95から成る減速機構を介してモータ94によって
駆動される。ギヤ97a、97bは一体的に回転する
が、ギヤ96a、96bの間には摩擦クラッチ(不図
示)が介在しており、インクリボン41の搬送不良に起
因するモータ94の過負荷を防止している。また、リボ
ンカセット40の巻取軸43には、巻取方向だけの回転
を許容するラチェット機構が設けられ、巻取軸43の逆
回転に起因するインクリボン41の弛み発生を防止して
いる。
【0028】次にヘッドユニット20について説明す
る。ヘッドユニット20は側面板12、13の上部に軸
20aによって軸支される。ラインサーマルヘッド21
の前下方には、インクリボン41を記録紙Pの搬送経路
に沿って案内するためのガイドバー20bが取り付けら
れる。ラインサーマルヘッド21の上方にも、インクリ
ボン41を案内する曲面状のガイド板22が取り付けら
れる。
【0029】またヘッドユニット20を筐体に収納した
状態で、ラインサーマルヘッド21とプラテン53との
間の押圧、離反を制御するための圧接制御機構23がヘ
ッドユニット20内に組込まれている。なお、圧接制御
機構23は、図1に示した圧接制御機構80と同様な構
成で実現される。
【0030】ヘッドユニット20の両側の側板24に
は、筐体に収納した状態でヘッドユニット20およびリ
ボンカセット40を側面板12、13に対して係止する
ためのヘッドロック機構が設けられる。
【0031】図3は、ヘッドロック機構の動作を示す状
態図である。ヘッドユニット20の両側面には1対のレ
バー25が軸支される。筐体の側面板12、13の上部
には1対の係止ピン13cが設けられ、係止ピン13c
と係合する爪25aがレバー25の先端に形成されてい
る。レバー25の後端の上部は側方に屈曲して、指で把
持するための把持部25bが形成される。
【0032】レバー25と側板24との間には、リボン
カセット40を押えるための押え部材27とつる巻きば
ね26が装着される。つる巻きばね26の一端は押え部
材27の揺動部27aと係止され、つる巻きばね26の
他端はレバー25の後端中央に係止され、押え部材27
およびレバー25は互い逆回りに角変位するように付勢
される。
【0033】図3に示すように、レバー25の爪25a
が係止ピン13cと係合すると、押え部材27の揺動部
27aは、リボンカセット40の上端に当接してつる巻
きばね26に抗して角変位し、側板24の矩形孔24a
が離反した状態になる。そのためリボンカセット40は
一定の力で押圧され、筐体に対して再現性良く位置決
め、固定される。
【0034】この状態で、ラインサーマルヘッド21が
プラテン53に押圧され、両者の間に介在する記録紙P
への感熱記録が可能となる。
【0035】次にヘッドユニット20を筐体から開放す
る場合は、使用者が指等で把持部25bを押し下げるこ
とによって、爪25aと係止ピン13cとの係合が解除
され、つる巻きばね26の反発力によってヘッドユニッ
ト20が僅かに浮き上がる。次に、把持部25bを持ち
上げることによって、図1に示すように、ヘッドユニッ
ト20がほぼ垂直に起き上がり、同時にリボンカセット
40の係止状態も解除される。この状態でリボンカセッ
ト40の交換やメンテナンスを円滑に実施することがで
きる。
【0036】図4は圧接制御機構23の動作を示す概略
断面図であり、図4(a)はラインサーマルヘッド21
の離反状態、図4(b)は押圧状態を示す。ヘッドユニ
ット20を筐体に収納し、レバー25と係止ピン13c
とを係合した状態で、ラインサーマルヘッド21はイン
クリボン41および記録紙Pを挟んでプラテン53と対
向する。
【0037】図4(a)では、圧接制御機構23がライ
ンサーマルヘッド21を上方に変位させており、ライン
サーマルヘッド21はプラテン53から離反している。
この状態では、記録紙Pは搬送方向にフリーとなり、別
の搬送ローラ51、52による搬送制御、たとえば早送
り、逆送りなどが可能になる。
【0038】図4(b)では、圧接制御機構23がライ
ンサーマルヘッド21を下方に変位させ、ラインサーマ
ルヘッド21はプラテン53を押圧する。この状態で
は、プラテン53による搬送制御およびラインサーマル
ヘッド21による感熱印字が可能になる。
【0039】図5〜図6は圧接制御機構23の構成およ
び動作を示し、図5(a)と図6(a)は正面図、図5
(b)と図6(b)は側面図である。図7(a)はヘッ
ド支持機構を示す斜視図であり、図7(b)はA−A矢
視図である。
【0040】圧接制御機構23は、ラインサーマルヘッ
ド21をプラテン53に向けて所定の押圧力で押圧する
ためのヘッド支持機構と、ラインサーマルヘッド21を
昇降させるヘッド昇降機構などで構成される。
【0041】ラインサーマルヘッド21は保持プレート
28の下側表面に取付けられる。保持プレート28の裏
面には印字部21aと平行に3つのガイドピン29、3
0が立設し、さらに搬送方向上流側に一定距離隔てて、
中央に1つの支点ピン31が立設し、各ピンは固定プレ
ート33側に向かって延出している。ガイドピン29
は、根元と同じ直径の頭部、および頭部より細い頚部を
有し、レバー34と係合するための係合部29aを形成
している。支点ピン31は、根元より細い頭部および、
頭部より細い頚部を有し、固定プレート33に係止され
る係止部31aを形成している。ガイドピン29、30
にはコイルばね32が装着され、保持プレート28と固
定プレート33との間を弾性的に反発するように付勢し
ている。
【0042】固定プレート33には、ガイドピン29の
直径より僅かに大きい円形の貫通孔33aが形成され、
貫通孔33aの両側には短径がガイドピン30より僅か
に大きい長丸の貫通孔33bが形成される。こうしてガ
イドピン29、30は貫通孔33a、33bによって案
内され、保持プレート28は固定プレート33に対して
揺動自在に保持される。
【0043】さらに図7(b)に示すように、支点ピン
31に対応した位置には、係止部31aの頭部より僅か
に大きい円形と、係止部31aの頚部より僅かに大きい
円形とが偏心して一体化した形状を持つ貫通孔33cが
形成される。支点ピン31の係止部31aを貫通孔33
cに挿入して、横にずらすことによって、支点ピン31
は固定プレート33に対して前後左右に首振り自在に保
持される。
【0044】図5に戻って、レバー34が固定プレート
33に対して軸支されており、レバー34の揺動端34
aはガイドピン29の係合部29aと係合する。レバー
34の摺動端34bは偏心カム35の周面に当接する。
偏心カム35はギヤ36と一体的に軸支され、ギヤ37
a、37bおよびウォーム38から成る減速機構を介し
て、DCモータ等のモータ39によって駆動される。ギ
ヤ36の背面には円弧状の遮光板36aが設けられ、遮
光板36aの有無を検出する遮蔽型のフォトセンサ36
bが設けられる。偏心カム35の回転角は、遮光板36
aの位置をフォトセンサ36bで検出することによって
検知される。
【0045】次に動作を図8のフローチャートに沿って
説明する。まずステップs1において、フォトセンサ3
6bがオンか否かを判定する。ここで、遮光板36aが
フォトセンサ36を通過して遮光しているときフォトセ
ンサ36bはオフになり、非遮光時にはオンとなると定
義する。
【0046】フォトセンサ36bがオフであると、ステ
ップs2に移行してモータ39を回転し、偏心カム35
および遮光板36aが角変位して、ステップs3でフォ
トセンサ36bがオンになるまでモータ回転を続ける。
フォトセンサ36bがオンになると、モータ39の回転
を停止する。このとき遮光板36aの後端がフォトセン
サ36bを通過した直後の状態になり、図5に示すよう
に、レバー34の揺動端34aがガイドピン29を引き
上げて、ラインサーマルヘッド21がプラテン53から
最も離反した状態に制御される。
【0047】一方、ステップs1において、フォトセン
サ36bがオンであると、ステップs5に移行してモー
タ39を回転し、偏心カム35および遮光板36aが角
変位して、ステップs6でフォトセンサ36bがオフに
なるまでモータ回転を続ける。フォトセンサ36bがオ
フになると、モータ39の回転を停止する。このとき遮
光板36aの先端がフォトセンサ36bを通過した直後
の状態になり、図6に示すように、レバー34の揺動端
34aがガイドピン29を降下させて、コイルばね32
の付勢力によってラインサーマルヘッド21はプラテン
53に対して押圧した状態となる。
【0048】こうした圧接制御機構23によって、モー
タ39の回転によってレバー34が回動して、ガイドピ
ン29が上下に移動し、ラインサーマルヘッド21とプ
ラテン53との間の圧接状態を制御できる。
【0049】
【発明の効果】以上詳説したように本発明によれば、ラ
インサーマルヘッドとプラテンとの間の圧接または離反
を制御するための機構がコンパクトになり、プリンタ装
置全体の小型軽量化が図られる。
【0050】また、ヘッド保持プレートを固定プレート
に対して揺動自在に支持し、両者間に付勢部材を設ける
ことによって、ラインサーマルヘッドとプラテンとの押
圧力が均一になるため、記録媒体の印字や搬送が安定化
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態であるプリンタを示す斜
視図である。
【図2】プリンタを別方向から見た斜視図である。
【図3】ヘッドロック機構の動作を示す状態図である。
【図4】圧接制御機構23の動作を示す概略断面図であ
り、図4(a)はラインサーマルヘッド21の離反状
態、図4(b)は押圧状態を示す。
【図5】圧接制御機構23の構成および動作を示し、図
5(a)は正面図、図5(b)は側面図である。
【図6】圧接制御機構23の構成および動作を示し、図
6(a)は正面図、図6(b)は側面図である。
【図7】図7(a)はヘッド支持機構を示す斜視図であ
り、図7(b)はA−A矢視図である。
【図8】動作を示すフローチャートである。
【図9】従来のプリンタの一例を示す概略斜視図であ
る。
【図10】従来のプリンタの一例を示す内部機構図であ
る。
【符号の説明】
11 底板 12、13 側面板 12a、12b、13a、13b 切欠部 13c 係止ピン 20 ヘッドユニット 21 ラインサーマルヘッド 23、80 圧接制御機構 25 レバー 27 押え部材 28 保持プレート 29、30 ガイドピン 31 支点ピン 33 固定プレート 33a〜33c 貫通孔 34 レバー 35 偏心カム 38 ウォーム 39 モータ 40 リボンカセット 41 インクリボン 45 開口部 51、52 搬送ローラ 53 プラテン 54 カッター 71 駆動ギヤ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラインサーマルヘッドを用いて記録媒体
    に感熱記録を行うプリンタにおいて、 記録媒体を搬送する搬送機構が設置された筐体と、 該筐体に対して回動自在に軸支され、ラインサーマルヘ
    ッドが搭載されたヘッドユニットと、 ラインサーマルヘッドに対向して配置されたプラテン
    と、 前記ヘッドユニットに設けられ、ラインサーマルヘッド
    をプラテンに向けて所定の押圧力で押圧するためのヘッ
    ド支持手段と、 前記ヘッドユニットに設けられ、該ヘッド支持手段の押
    圧力に抗して、ラインサーマルヘッドとプラテンとの間
    の圧接または離反を制御するためのヘッド昇降手段とを
    備えることを特徴とするプリンタ。
  2. 【請求項2】 前記ヘッド支持手段は、ヘッドユニット
    に取付けられた固定プレートと、 該固定プレートに対して揺動自在に支持され、ラインサ
    ーマルヘッドが取付けられたヘッド保持プレートと、 固定プレートとヘッド保持プレートとの間を弾性的に反
    発させる付勢部材とで構成されることを特徴とする請求
    項1記載のプリンタ。
  3. 【請求項3】 固定プレートには貫通孔が形成され、ヘ
    ッド保持プレートから固定プレートへ延出するガイドピ
    ンが該貫通孔を通って案内され、 前記ヘッド昇降手段は、ガイドピンの端部と係合するレ
    バーと、該レバーを変位駆動するレバー駆動手段とで構
    成されることを特徴とする請求項2記載のプリンタ。
JP16289197A 1997-06-19 1997-06-19 プリンタ Pending JPH1110922A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001088398A (ja) * 1999-09-27 2001-04-03 Sato Corp ラインプリンタ
KR20120102331A (ko) * 2011-03-08 2012-09-18 삼성테크윈 주식회사 노즐 세척 장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001088398A (ja) * 1999-09-27 2001-04-03 Sato Corp ラインプリンタ
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