JPH11108111A - 防振装置 - Google Patents

防振装置

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JPH11108111A
JPH11108111A JP26852797A JP26852797A JPH11108111A JP H11108111 A JPH11108111 A JP H11108111A JP 26852797 A JP26852797 A JP 26852797A JP 26852797 A JP26852797 A JP 26852797A JP H11108111 A JPH11108111 A JP H11108111A
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JP
Japan
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vibration
permanent magnet
conductor
attached
elastic body
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Application number
JP26852797A
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English (en)
Inventor
Yutaka Sakamoto
豊 坂本
Isao Watanabe
功 渡辺
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DELTA TOURING KK
Bridgestone Corp
Original Assignee
DELTA TOURING KK
Bridgestone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数を少なくして低コスト化、コンパク
ト化を図るとともに、液体を必要としない構造とするこ
とにより減衰特性の信頼性を向上させることのできる防
振装置を提供すること。 【解決手段】 振動発生部と振動受け部に第1及び第2
取付部材2,4をそれぞれ取り付けるとともに、第1及
び第2取付部材2,4の間に弾性体6を介装した。ま
た、第1取付部材2あるいは第2取付部材4に永久磁石
8を取り付ける一方、この永久磁石8に相対移動可能な
状態で対向する導体16を設けることにより、振動発生
部で発生した振動を弾性体6の弾性変形に基づく内部摩
擦により吸収するとともに、永久磁石8と導体16との
相対移動に基づく電磁誘導作用により振動を減衰させる
ようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車、一
般産業用機械等に適用され振動発生部からの振動を吸収
する防振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の振動発生部となるエンジンと振動
受け部となる車体との間にはエンジンマウントとしての
防振装置が配設されていて、エンジンが発生する振動を
防振装置で吸収し、車体側に伝達されるのを阻止する構
造となっている。この防振装置としては、一対の取付部
材間にゴム製の弾性体を加硫接着するとともに、弾性体
の変形により内容積が変化する複数の液室を設けたもの
が知られている。複数の液室にはエチレングリコール等
の液体が充填されており、液室を連通するオリフィスを
液体が通過するときの粘性抵抗等により減衰力を発生さ
せて振動を吸収し、振動の伝達を阻止するようになって
いる。
【0003】また、この種の防振装置として、液体を封
入したブッシュ型防振装置も知られている。このブッシ
ュ型防振装置においては、内筒と外筒との間に筒状のゴ
ム材により形成された弾性体を介装して内外筒を連結
し、さらに、外筒と弾性体との間に液体が充填された受
圧液室を形成し、この受圧液室をオリフィスを介して副
液室と連通させ、液体の粘性抵抗等により減衰力を発生
させて振動を吸収している。
【0004】さらに、エンジンのクランクシャフトのね
じり振動を低減するために、クランクシャフトの先端に
はダイナミック(トーショナル)ダンパーが取り付けら
れている。このダイナミックダンパーにもやはりシリコ
ン油等の液体が充填されており、液体の粘性抵抗等を利
用してクランクシャフトのねじり振動を低減させてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べたも
ののうちエンジンマウントにおいては、液室に収容され
た液体の気密性が十分でないと液体が漏れる虞れもあ
り、また、長年使用すると液体が劣化して減衰力が低下
することもあった。さらに、オリフィス、液体等を必要
とすることから部品点数が多いという問題もあった。
【0006】また、ブッシュ型防振装置においても、オ
リフィス、液体等が必要で部品点数が多く、コンパクト
さに欠けるという問題があった。
【0007】さらに、ダイナミックダンパーにおいて
は、シリコン油等の液体の劣化による特性変化を惹起す
るという問題があった。
【0008】本発明は、従来技術の有するこのような問
題点に鑑みてなされたものであり、部品点数を少なくし
て低コスト化、コンパクト化を図るとともに、液体を必
要としない構造とすることにより減衰特性の信頼性を向
上させることのできる防振装置を提供することを目的と
している。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうちで請求項1に記載の発明は、振動発生
部に連結される第1取付部材と、振動受け部に連結され
る第2取付部材と、上記第1及び第2取付部材の間に介
装される弾性体と、上記第1及び第2取付部材のいずれ
か一方に取り付けられる第1の永久磁石と、該第1の永
久磁石に相対移動可能な状態で対向する導体とを有し、
上記振動発生部で発生した振動を上記弾性体の弾性変形
に基づく内部摩擦により吸収するとともに、上記第1の
永久磁石と上記導体との相対移動に基づく電磁誘導作用
により上記振動を減衰させるようにしたことを特徴とす
る防振装置である。
【0010】また、請求項2に記載の発明は、上記第1
の永久磁石を上記第1取付部材に固着された第1支持部
材に取り付ける一方、上記導体を上記第2取付部材に固
着された第2支持部材に取り付けたことを特徴とする。
【0011】さらに、請求項3に記載の発明は、上記第
1の永久磁石を上記第1取付部材に固着された第1支持
部材に取り付ける一方、上記導体を上記第2取付部材に
固着された第2支持部材の一部で形成したことを特徴と
する。
【0012】また、請求項4に記載の発明は、上記導体
を円筒状に形成し、上記第1取付部材に固着された第1
支持部材に取り付ける一方、上記第1の永久磁石を棒磁
石で形成し、上記第2取付部材に固着された第2支持部
材に取り付けるとともに上記円筒状導体の内部に遊挿し
たことを特徴とする。
【0013】また、請求項5に記載の発明は、上記第1
及び第2取付部材を円筒状に形成するとともに同心状に
配設し、上記第1の永久磁石を上記第1取付部材の外周
面に固着させる一方、上記導体を上記第2取付部材の内
周面に固着したことを特徴とする。
【0014】また、請求項6に記載の発明は、上記第1
の永久磁石を複数設けるとともに、上記導体と所定距離
離間した複数の第1の強磁性体を設け、該第1の強磁性
体の各々と対応する上記第1の永久磁石とを一体的に保
持したことを特徴とする。
【0015】また、請求項7に記載の発明は、上記第1
及び第2取付部材の他方に第2の永久磁石を取り付ける
一方、該第2の永久磁石と所定距離離間した複数の第2
の強磁性体を上記第1の永久磁石に一体的に取り付ける
ことにより上記第2の永久磁石と上記第2の強磁性体と
の間に吸引力を発生させるようにしたことを特徴とす
る。
【0016】また、請求項8に記載の発明は、上記第1
の永久磁石を複数設け、各第1の永久磁石を強磁性体で
挟持する一方、上記導体に複数の突出片を形成し、各突
出片に隣接する上記強磁性体に逆磁極が対向するように
したことを特徴とする。
【0017】また、請求項9に記載の発明は、上記第1
取付部材を車両用エンジンに取り付ける一方、上記第2
取付部材を車体に取り付けるようにしたことを特徴とす
る。
【0018】さらに、請求項10に記載の発明は、振動
発生部に連結される第1部材と、該第1部材に弾性体を
介して連結される第2部材と、上記第1及び第2取付部
材のいずれか一方に取り付けられる永久磁石と、該永久
磁石に相対移動可能な状態で対向する導体とを有し、上
記振動発生部で発生した振動を上記弾性体の弾性変形に
基づく内部摩擦により吸収するとともに、上記永久磁石
と上記導体との相対移動に基づく電磁誘導作用により上
記振動を減衰させるようにしたことを特徴とする防振装
置である。
【0019】また、請求項11に記載の発明は、上記第
1部材をエンジンのクランクシャフトに連結し、エンジ
ンの爆発力に起因するクランクシャフトのねじり振動を
減衰させるようにしたことを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の第
1実施形態にかかる防振装置であるエンジンマウントM
1を示している。このエンジンマウントM1は、第1取
付部材としての略円形の鋼板製頂板金具2と、第2取付
部材としての略円形の鋼板製底板金具4とを有し、頂板
金具2と底板金具4との間にゴム製の弾性体6が介装さ
れている。
【0021】弾性体6はその上部において、永久磁石8
が下面に固定された第1支持部材10に加硫接着される
とともに、その下部において支持リング12に加硫接着
されている。また、支持リング12の外周部には、平坦
なフランジ部12aが一体的に形成される一方、第1支
持部材10の外周部には、平坦なフランジ部10aが一
体的に形成されており、このフランジ部10aは頂板金
具2に固着されている。
【0022】一方、底板金具4には第2支持部材14の
下面が固着されており、この固着部より斜め上方に延在
する外縁部14aを支持リング12のフランジ部12a
にかしめることにより支持リング12は第2支持部材1
4に保持されている。また、第2支持部材14の中央上
面には、例えば銅、アルミニウム等の導体16が永久磁
石8に対向した状態で固定されている。
【0023】上記構成のエンジンマウントM1は、頂板
金具2の中央より上方に突出するボルト18をエンジン
の一部を構成する連結板(図示せず)に螺合することに
よりエンジンに連結されるとともに、底板金具4の中央
より下方に突出するボルト20を車体の一部を構成する
取付板(図示せず)に螺合することにより車体に固定さ
れる。
【0024】上記エンジンマウントM1の作用を以下説
明する。頂板金具2に搭載されるエンジンが作動する
と、エンジンの振動が頂板金具2を介して弾性体6に伝
達される。弾性体6はその弾性変形により吸振体として
作用し、弾性体6の内部摩擦に基づく制振機能によって
振動を吸収する。さらに、振動に伴い、第1支持部材1
0を介して頂板金具2に固定された永久磁石8が、第2
支持部材14を介して底板金具4に固定された導体16
に対して相対移動を繰り返し、電磁誘導作用に基づくう
ず電流が導体16に誘発される。その結果、振動エネル
ギが熱エネルギに変換されることで減衰作用が発生し、
発生した熱エネルギは、車体に伝達され外部に放出され
る。
【0025】なお、図1のエンジンマウントM1におい
て、導体16は必ずしも必要ではなく、第2支持部材1
4にうず電流を発生させることもできる。図2は、図1
のエンジンマウントM1の変形例にかかるエンジンマウ
ントM2を示しており、図1に示される導体16を設け
ることなく第2支持部材14の中央部を図1よりもさら
に上方に隆起させ永久磁石8に対向させたものである。
図2のエンジンマウントM2の他の構成は、図1のエン
ジンマウントM1の構成と同一であるので、その説明は
省略する。
【0026】第2支持部材14は例えば鋼板等により製
作されることから、図1の導体16と同様、エンジンの
振動に伴い永久磁石8が第2支持部材14に対して相対
移動を繰り返し、電磁誘導作用に基づくうず電流が第2
支持部材14に誘発される。その結果、振動エネルギが
熱エネルギに変換されることで減衰作用が発生する。
【0027】図3は、図1のエンジンマウントM1の別
の変形例にかかるエンジンマウントM3を示している。
このエンジンマウントM3は、第1取付部材としての略
円形の鋼板製頂板金具2と、第2取付部材としての皿状
鋼板製底板金具24とを有し、頂板金具2と底板金具2
4との間にゴム製の弾性体26が介装されている。
【0028】弾性体26は、その上部において第1支持
部材30に加硫接着されるとともに、その下部において
支持リング12に加硫接着されている。第1支持部材3
0の下端には円形開口部が穿設されており、この開口部
に円筒状の導体36が固定されるとともに、弾性体26
に埋設されている。また、支持リング12の外周部に
は、平坦なフランジ部12aが一体的に形成される一
方、第1支持部材30の外周部には、平坦なフランジ部
30aが一体的に形成されており、このフランジ部30
aは頂板金具2に固着されている。
【0029】一方、底板金具24の外周部は斜め上方に
延在せしめられ、その外縁部24aを支持リング12の
フランジ部12aにかしめることにより支持リング12
は底板金具24に保持されている。
【0030】また、円筒状導体36の内部には、導体3
6から所定距離離間した棒磁石28が遊挿されており、
この棒磁石28の下端は、底板金具24に固着された第
2支持部材34に固定されている。
【0031】上記構成のエンジンマウントM3は、頂板
金具2の中央より上方に突出するボルト18をエンジン
の一部を構成する連結板(図示せず)に螺合することに
よりエンジンに連結されるとともに、底板金具24の中
央より下方に突出するボルト20を車体の一部を構成す
る取付板(図示せず)に螺合することにより車体に固定
される。
【0032】上記エンジンマウントM3の作用を以下説
明する。頂板金具2に搭載されるエンジンが作動する
と、エンジンの振動が頂板金具2を介して弾性体26に
伝達される。弾性体26はその弾性変形により吸振体と
して作用し、弾性体26の内部摩擦に基づく制振機能に
よって振動を吸収する。さらに、振動に伴い、第1支持
部材30を介して頂板金具2に固定された円筒状導体3
6が、第2支持部材34を介して底板金具24に固定さ
れた棒磁石28に対して相対移動を繰り返し、電磁誘導
作用に基づくうず電流が円筒状導体36に誘発される。
その結果、振動エネルギが熱エネルギに変換されること
で減衰作用が発生し、発生した熱エネルギは、車体に伝
達され外部に放出される。
【0033】図4は、本発明の第2実施形態にかかるブ
ッシュ型防振装置Bを示しており、外枠を形成する円筒
状の外筒金具42と、この外筒金具42と同心状に配設
された円筒状の内筒金具44とを有し、外筒金具42と
内筒金具44との間にゴム製の弾性体46が介装されて
いる。
【0034】内筒金具44の外周面には円筒状の永久磁
石48が固着されるとともに、永久磁石48と対向する
二つの導体50,50が外筒金具42の内周面の180
度反対側に固着されている。弾性体46の外面は、導体
50,50を埋設した状態で外筒金具42の内周面に加
硫接着される一方、弾性体46の内面は、永久磁石48
を埋設した状態で内筒金具44の外周面に加硫接着され
ている。また、弾性体46としてのばね性を高めるた
め、永久磁石48と導体50,50との間には二つの空
所52,52が形成されている。
【0035】上記構成のブッシュ型防振装置Bは、振動
受け部としての車両の車体側に外筒金具42がブラケッ
ト(図示せず)を介して固定されるとともに、内筒金具
44にボルト(図示せず)がねじ込まれ、このボルトを
振動発生部となるエンジンの一部に螺合することにより
内筒金具44はエンジンに連結されている。
【0036】なお、上記実施形態において、外筒金具4
2の内周面に二つの導体50,50を固着する構成とし
たが、導体の数は必ずしも二つに限定されるものではな
い。
【0037】上記構成を有するブッシュ型防振装置Bの
作用を以下説明する。内筒金具44に連結されたエンジ
ンが作動すると、エンジンの振動が内筒金具44を介し
て弾性体46に伝達される。弾性体46は吸振体として
作用し、弾性体46の内部摩擦に基づく制振機能により
振動を吸収し、車体側への振動の伝達を抑制する。さら
に、弾性体46の弾性変形に伴い、外筒金具42に固着
された導体50,50が、内筒金具44に固着された円
筒状の永久磁石48に対して相対移動を繰り返し、電磁
誘導作用に基づくうず電流が導体50,50に誘発され
る。その結果、振動エネルギが熱エネルギに変換されて
減衰作用が発生し、所定の防振効果を達成することがで
きる。発生した熱エネルギは、車体に伝達され外部に放
出される。
【0038】図5は、本発明の第3実施形態にかかる防
振装置としてのダイナミックダンパーDを示しており、
例えばエンジンのクランクシャフトの先端に取り付ける
ことによりクランクシャフトのねじり振動を低減するこ
とができる。
【0039】図5に示されるように、このダイナミック
ダンパーDは、例えば鉄板等により製作される回転部材
62と、複数の部材を互いに接合して製作される略U字
状の半径方向断面を有するウェイト64とを有してい
る。回転部材62の外縁には円環状の永久磁石66が固
着されており、回転部材62の外周部と永久磁石66
は、ウェイト64の内部に所定距離離間した状態で遊挿
されている。ウェイト64内部の最深部には、断面U字
状の導体68が永久磁石66と対向した状態で固着され
ている。
【0040】また、永久磁石66より半径方向内側の回
転部材62とウェイト64との間には、ゴム製の弾性体
70が介装せしめられており、弾性体70の外面はウェ
イト64の内面に加硫接着される一方、弾性体70の内
面は回転部材62の表面に加硫接着されている。
【0041】上記構成のダイナミックダンパーDの作用
を以下説明する。エンジンが作動すると、エンジンの爆
発力に起因するねじり振動がクランクシャフトに惹起さ
れ、ある次数の振動振幅が特定周波数(共振周波数)に
おいて極めて大きくなる現象はよく知られている。
【0042】上記振動振幅を低減するために、本発明の
ダイナミックダンパーDをエンジンのクランクシャフト
に取り付けてエンジンを作動させると、クランクシャフ
トとともに回転部材62も一体的に回転する。しかしな
がら、ウェイト64は弾性体70を介して回転部材62
に連結されているので、クランクシャフトにねじり振動
が発生すると、弾性体70は吸振体として作用し、弾性
体70の内部摩擦に基づく制振機能により振動を減衰さ
せる。さらに、弾性体70の弾性変形に伴い、回転部材
62に固着された永久磁石66が、ウェイト64に固着
された導体68に対して相対移動を繰り返し、導体68
には電磁誘導作用に基づくうず電流が誘発される。その
結果、振動エネルギが熱エネルギに変換され、ねじり振
動により発生する振動振幅が減少する。
【0043】図6は、本発明の第4実施形態にかかる防
振装置であるエンジンマウントM4を示している。この
エンジンマウントM4は、第1取付部材としての略矩形
あるいは円形の鋼板製頂板金具72と、第2取付部材と
しての略矩形あるいは円形の鋼板製底板金具74とを有
し、頂板金具72と底板金具74との間にゴム製の第1
及び第2弾性体75,76が介装されている。
【0044】第1弾性体75は、その上部において頂板
金具72に加硫接着されるとともに、その下部において
鉄等の強磁性体からなる複数(例えば二つ)の第1支持
部材80,81に加硫接着されている。一方、第2弾性
体76は、その上部において鉄等の強磁性体からなる複
数(例えば二つ)の第2支持部材84,85に加硫接着
されるとともに、その下部において底板金具74の中央
部に加硫接着されている。また、第1支持部材80,8
1は互いに離間した状態で対向せしめられるとともに、
第2支持部材84,85も同様に互いに離間した状態で
対向せしめられている。第1支持部材80と第2支持部
材84との間、及び、第1支持部材81と第2支持部材
85との間には永久磁石78,79が配設され、第1及
び第2支持部材80,84と永久磁石78、及び、第1
及び第2支持部材81,85と永久磁石79は互いに一
体的に保持されている。
【0045】エンジンマウントM4の中央部には、図中
上下方向に一体的に保持された銅、アルミニウム等の導
体86、永久磁石88及びボルト90が一体的に配設さ
れている。また、導体86は、第2支持部材84,85
の間に所定距離離間した状態で介装せしめられる一方、
永久磁石88は、第1支持部材80,81の間に所定距
離離間した状態で介装せしめられている。
【0046】上記構成のエンジンマウントM4は、頂板
金具72の中央より上方に突出するボルト90をエンジ
ンの一部を構成する連結板(図示せず)に螺合すること
によりエンジンに連結されるとともに、底板金具74を
例えばボルト等により車体の一部を構成する取付板(図
示せず)に螺合することにより車体に固定される。
【0047】上記エンジンマウントM4の作用を以下説
明する。頂板金具72に搭載されるエンジンが作動する
と、エンジンの振動が頂板金具72を介して第1弾性体
75に伝達され、さらに、第1支持部材80,81と永
久磁石78,79と第2支持部材84,85を介して第
2弾性体76と底板金具74に伝達される。このとき、
第1及び第2弾性体75,76はその弾性変形により吸
振体として作用し、第1及び第2弾性体75,76の内
部摩擦に基づく制振機能によって振動を吸収する。
【0048】さらに、永久磁石78,79は同一磁極が
逆方向を向いており、永久磁石78,79と一体的に保
持された第1支持部材80,81と第2支持部材84,
85は強磁性体材料であることから、永久磁石78,7
9により磁化されて、第1支持部材80と81は永久磁
石88を挟んで逆磁極が対向する一方、第2支持部材8
4と85は導体86を挟んで逆磁極が対向する。したが
って、エンジンの振動に伴い、互いに相対移動する第1
支持部材80,81と永久磁石88との間には吸引力が
発生し、この吸引力が復元力として作用する一方、第2
支持部材84,85と対向する導体86には電磁誘導作
用に基づくうず電流が誘発される。その結果、振動エネ
ルギが熱エネルギに変換されることで減衰作用が発生
し、発生した熱エネルギは、車体に伝達され外部に放出
される。
【0049】図7乃至図9は、本発明の第5実施形態に
かかる防振装置であるエンジンマウントM5を示してい
る。このエンジンマウントM5は、第1取付部材として
の略矩形の鋼板製頂板金具92と、第2取付部材として
の略矩形の鋼板製底板金具94とを有しており、頂板金
具92の下面には例えば銅、アルミニウム等の導体98
が接合される一方、底板金具94には底板金具94に立
設された複数のコアフレーム96,…,96を介して鉄等
の強磁性体と永久磁石との積層体100が接合されてい
る。導体98は、積層体100に向かって突出し所定距
離離間した複数の突出片98a,…,98aを有する一
方、積層体100は、所定距離離間した複数の矩形強磁
性体102,…,102と、強磁性体102,…,102の
間に挟持され強磁性体102,…,102より高さの低い
複数の矩形永久磁石104,…,104とを有しており、
導体98の突出片98a,…,98aの下部は、強磁性体
102,…,102の上部間に遊挿されている。
【0050】また、頂板金具92と底板金具94との間
にはゴム製の弾性体106が介装されており、弾性体1
06は、その上部において頂板金具92に加硫接着され
るとともに、その中間部及び下部においてコアフレーム
96,…,96に加硫接着されている。
【0051】上記構成のエンジンマウントM5は、頂板
金具92の中央より上方に突出するボルト(図示せず)
をエンジンの一部を構成する連結板(図示せず)に螺合
することによりエンジンに連結されるとともに、底板金
具94を例えばボルト等により車体の一部を構成する取
付板(図示せず)に螺合することにより車体に固定され
る。
【0052】上記エンジンマウントM5の作用を以下説
明する。頂板金具92に搭載されるエンジンが作動する
と、エンジンの振動が頂板金具92を介して弾性体10
6に伝達される。弾性体106はその弾性変形により吸
振体として作用し、弾性体106の内部摩擦に基づく制
振機能によって振動を吸収する。さらに、積層体100
を構成する強磁性体102,…,102は、隣接する永久
磁石104,…,104により磁化されて、導体98の突
出片98a,…,98aの下部を挟んで逆磁極が対向す
る。したがって、エンジンの振動に伴い、互いに相対移
動する強磁性体102,…,102と対向する導体98の
突出片98a,…,98aには電磁誘導作用に基づくうず
電流が誘発される。その結果、振動エネルギが熱エネル
ギに変換されることで減衰作用が発生し、発生した熱エ
ネルギは、車体に伝達され外部に放出される。
【0053】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。本
発明のうちで請求項1に記載の発明によれば、振動発生
部に連結される第1取付部材と振動受け部に連結される
第2取付部材との間に弾性体を介装せしめ、第1取付部
材あるいは第2取付部材に第1の永久磁石を取り付ける
一方、この永久磁石に相対移動可能な状態で対向する導
体を設け、振動発生部で発生した振動を弾性体の弾性変
形に基づく内部摩擦により吸収し、第1の永久磁石と導
体との相対移動に基づく電磁誘導作用により振動を減衰
させるようにしたので、部品点数が少なく、防振装置の
低コスト化、コンパクト化を図ることができる。また、
従来使用されていた液体を必要としないので、減衰特性
の信頼性を向上させることができる。
【0054】また、請求項2あるいは3に記載の発明に
よれば、第1の永久磁石を第1取付部材に固着された第
1支持部材に取り付ける一方、導体を第2取付部材に固
着された第2支持部材に取り付けるか、あるいは、第2
支持部材の一部で形成するようにしたので、構成が簡素
で防振装置の低コスト化、コンパクト化を図ることがで
きる。
【0055】さらに、請求項4に記載の発明によれば、
導体を円筒状に形成し、第1取付部材に固着された第1
支持部材に取り付ける一方、第1の永久磁石を棒磁石で
形成し、第2取付部材に固着された第2支持部材に取り
付けるとともに円筒状導体の内部に遊挿したので、弾性
体が劣化した場合でも、減衰特性を略一定に保持するこ
とができ、防振装置の信頼性を向上させることができ
る。
【0056】また、請求項5に記載の発明によれば、第
1及び第2取付部材を円筒状に形成するとともに同心状
に配設し、第1の永久磁石を第1取付部材の外周面に固
着させる一方、導体を第2取付部材の内周面に固着した
ので、簡素な構成の防振装置を安価に製作できる。
【0057】また、請求項6に記載の発明によれば、第
1の永久磁石を複数設けるとともに、導体と所定距離離
間した複数の第1の強磁性体を設け、第1の強磁性体の
各々と対応する第1の永久磁石とを一体的に保持したの
で、第1の強磁性体が第1の永久磁石により磁化され
る。その結果、第1の強磁性体と導体との相対移動に基
づく電磁誘導作用により振動を減衰させることができる
ので、簡素な構成の防振装置を安価に製作できる。
【0058】また、請求項7に記載の発明によれば、第
1あるいは第2取付部材に第2の永久磁石を取り付ける
一方、第2の永久磁石と所定距離離間した複数の第2の
強磁性体を第1の永久磁石に一体的に取り付けることに
より第2の永久磁石と第2の強磁性体との間に吸引力を
発生させるようにしたので、この吸引力が復元力として
作用し、防振装置の信頼性を向上させることができる。
【0059】また、請求項8に記載の発明は、第1の永
久磁石を複数設け、各第1の永久磁石を強磁性体で挟持
する一方、導体に複数の突出片を形成し、各突出片に隣
接する強磁性体に逆磁極が対向するようにしたので、減
衰効果が大きく高信頼性の防振装置を提供することがで
きる。
【0060】また、請求項9に記載の発明によれば、第
1取付部材を車両用エンジンに取り付ける一方、第2取
付部材を車体に取り付けるようにしたので、エンジンの
防振構造を簡素にすることができる。
【0061】さらに、請求項10に記載の発明によれ
ば、振動発生部に連結される第1部材に第2部材を弾性
体を介して連結し、第1部材あるいは第2部材に永久磁
石を取り付ける一方、この永久磁石に相対移動可能な状
態で対向する導体を設け、振動発生部で発生した振動を
弾性体の弾性変形に基づく内部摩擦により吸収し、永久
磁石と導体との相対移動に基づく電磁誘導作用により振
動を減衰させるようにしたので、部品点数が少なく、防
振装置の低コスト化、コンパクト化を図ることができ
る。また、従来使用されていた液体を必要としないの
で、減衰特性の信頼性を向上させることができる。
【0062】また、請求項11に記載の発明によれば、
第1部材をエンジンのクランクシャフトに連結し、エン
ジンの爆発力に起因するクランクシャフトのねじり振動
を減衰させるようにしたので、安価なダイナミックダン
パーを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態にかかるエンジンマウ
ントの縦断面図である。
【図2】 図1のエンジンマウントの変形例の縦断面図
である。
【図3】 図1のエンジンマウントの別の変形例の縦断
面図である。
【図4】 本発明の第2実施形態にかかるブッシュ型防
振装置を示しており、(a)は軸線に垂直な断面図であ
り、(b)は(a)の線IVB−IVBに沿った断面図であ
る。
【図5】 本発明の第3実施形態にかかるダイナミック
ダンパーの縦断面図である。
【図6】 本発明の第4実施形態にかかるエンジンマウ
ントの縦断面図である。
【図7】 本発明の第5実施形態にかかるエンジンマウ
ントの斜視図である。
【図8】 図7のエンジンマウントの内部構造の斜視図
である。
【図9】 図7のエンジンマウントの縦断面図である。
【符号の説明】
2,72,92 頂板金具 4,24,74,94 底板金具 6,26,46,70,75,76,106 弾性体 8,28,48,66,78,79,88,104 永
久磁石 10,30,80,81 第1支持部材 14,34,84,85 第2支持部材 16,36,50,68,86,98 導体 42 外筒金具 44 内筒金具 62 回転部材 64 ウェイト 100 積層体 102 強磁性体 M1,M2,M3,M4,M5 エンジンマウント B ブッシュ型防振装置 D ダイナミックダンパー

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動発生部に連結される第1取付部材
    と、振動受け部に連結される第2取付部材と、上記第1
    及び第2取付部材の間に介装される弾性体と、上記第1
    及び第2取付部材のいずれか一方に取り付けられる第1
    の永久磁石と、該第1の永久磁石に相対移動可能な状態
    で対向する導体とを有し、上記振動発生部で発生した振
    動を上記弾性体の弾性変形に基づく内部摩擦により吸収
    するとともに、上記第1の永久磁石と上記導体との相対
    移動に基づく電磁誘導作用により上記振動を減衰させる
    ようにしたことを特徴とする防振装置。
  2. 【請求項2】 上記第1の永久磁石を上記第1取付部材
    に固着された第1支持部材に取り付ける一方、上記導体
    を上記第2取付部材に固着された第2支持部材に取り付
    けた請求項1に記載の防振装置。
  3. 【請求項3】 上記第1の永久磁石を上記第1取付部材
    に固着された第1支持部材に取り付ける一方、上記導体
    を上記第2取付部材に固着された第2支持部材の一部で
    形成した請求項1に記載の防振装置。
  4. 【請求項4】 上記導体を円筒状に形成し、上記第1取
    付部材に固着された第1支持部材に取り付ける一方、上
    記第1の永久磁石を棒磁石で形成し、上記第2取付部材
    に固着された第2支持部材に取り付けるとともに上記円
    筒状導体の内部に遊挿した請求項1に記載の防振装置。
  5. 【請求項5】 上記第1及び第2取付部材を円筒状に形
    成するとともに同心状に配設し、上記第1の永久磁石を
    上記第1取付部材の外周面に固着させる一方、上記導体
    を上記第2取付部材の内周面に固着した請求項1に記載
    の防振装置。
  6. 【請求項6】 上記第1の永久磁石を複数設けるととも
    に、上記導体と所定距離離間した複数の第1の強磁性体
    を設け、該第1の強磁性体の各々と対応する上記第1の
    永久磁石とを一体的に保持した請求項1に記載の防振装
    置。
  7. 【請求項7】 上記第1及び第2取付部材の他方に第2
    の永久磁石を取り付ける一方、該第2の永久磁石と所定
    距離離間した複数の第2の強磁性体を上記第1の永久磁
    石に一体的に取り付けることにより上記第2の永久磁石
    と上記第2の強磁性体との間に吸引力を発生させるよう
    にした請求項6に記載の防振装置。
  8. 【請求項8】 上記第1の永久磁石を複数設け、各第1
    の永久磁石を強磁性体で挟持する一方、上記導体に複数
    の突出片を形成し、各突出片に隣接する上記強磁性体に
    逆磁極が対向するようにした請求項1に記載の防振装
    置。
  9. 【請求項9】 上記第1取付部材を車両用エンジンに取
    り付ける一方、上記第2取付部材を車体に取り付けるよ
    うにした請求項1乃至8のいずれか1項に記載の防振装
    置。
  10. 【請求項10】 振動発生部に連結される第1部材と、
    該第1部材に弾性体を介して連結される第2部材と、上
    記第1及び第2部材のいずれか一方に取り付けられる永
    久磁石と、該永久磁石に相対移動可能な状態で対向する
    導体とを有し、上記振動発生部で発生した振動を上記弾
    性体の弾性変形に基づく内部摩擦により吸収するととも
    に、上記永久磁石と上記導体との相対移動に基づく電磁
    誘導作用により上記振動を減衰させるようにしたことを
    特徴とする防振装置。
  11. 【請求項11】 上記第1部材をエンジンのクランクシ
    ャフトに連結し、エンジンの爆発力に起因するクランク
    シャフトのねじり振動を減衰させるようにした請求項1
    0に記載の防振装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001349374A (ja) * 2000-06-02 2001-12-21 Delta Tooling Co Ltd 磁気バネ構造及び該磁気バネ構造を用いた除振機構
JP2002061709A (ja) * 2000-08-21 2002-02-28 Bridgestone Corp エンジンマウント
JP2003106365A (ja) * 2001-09-28 2003-04-09 Delta Tooling Co Ltd ダンパ

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JP2002061709A (ja) * 2000-08-21 2002-02-28 Bridgestone Corp エンジンマウント
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