JP2001349374A - 磁気バネ構造及び該磁気バネ構造を用いた除振機構 - Google Patents

磁気バネ構造及び該磁気バネ構造を用いた除振機構

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JP2001349374A
JP2001349374A JP2000166592A JP2000166592A JP2001349374A JP 2001349374 A JP2001349374 A JP 2001349374A JP 2000166592 A JP2000166592 A JP 2000166592A JP 2000166592 A JP2000166592 A JP 2000166592A JP 2001349374 A JP2001349374 A JP 2001349374A
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moving body
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Yoshimi Enoki
芳美 榎
Shigeki Wagata
茂樹 我田
Hiroki Oshita
裕樹 大下
Yoshinori Fujita
悦則 藤田
Hiroki Yoda
浩樹 誉田
Hideyuki Yamane
秀之 山根
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Delta Tooling Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F6/00Magnetic springs; Fluid magnetic springs, i.e. magnetic spring combined with a fluid
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F6/00Magnetic springs; Fluid magnetic springs, i.e. magnetic spring combined with a fluid
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来よりも簡易な構造で、かつ安価に製造可
能な磁気バネ構造及び除振機構を提供する。 【解決手段】 磁気バネ構造10は、互いに隣接する他
方に対して磁極の向きを反対にし、かつそれぞれ所定の
間隙をおいて配置された複数の固定磁石12,13間
に、固定磁石12,13の磁界の影響によって、固定磁
石12,13の磁化方向と平行な方向に付勢される、磁
性材料から形成された移動体14を配置した構成であ
る。この所定の位置関係で配置される固定磁石12,1
3と移動体14とにより構成される磁気回路構成のみ
で、減衰装置として利用でき、また、金属バネやゴム等
の緩衝部材とを組み合わせた全体のバネ定数を擬似的に
略0に設定することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気バネ構造及び
該磁気バネ構造を用いた除振機構に関し、特に、自動
車、電車、船舶などの乗物のシートに用いられるサスペ
ンションユニットやエンジンマウント等における除振構
造に組み込むのに適する磁気バネ構造及び該磁気バネ構
造を用いた除振機構に関する。
【0002】
【従来の技術】剛性を確保するために、内部減衰の少な
い材料で構成されることが多い機械や構造物の振動・騒
音対策として、様々な制振材、制振器、制御方法が提案
されている。
【0003】特に、乗物については高速化が進み、人体
の振動暴露による肉体や神経系の損傷が問題とされてい
る。これらは、疲労、頭痛、肩こり、腰痛、視力低下な
どの症状として表れる。通常、振動絶縁については、金
属バネ、空気バネ、ゴム、粘弾性材料、ダンパといった
バネと減衰材を最適に組み合わせて用いるが、この組合
せは、動倍率と損失係数のように背反関係にあることが
多い。すなわち、低周波特性を改善するために動倍率を
小さくすれば、損失係数の小さい硬いバネになり高周波
特性が悪くなる。高周波特性を改善するために損失係数
を上げれば、減衰材に近く動倍率の大きい柔らかいバネ
になり、低周波特性が悪くなる。そのため、動吸振器を
含めた受動制振装置や準能動・能動制御により振動を抑
制する試みが数多くなされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような中で、近
年、減衰装置として磁気バネ構造を使用したものが知ら
れている。また、磁気バネ構造に金属バネやゴム等の緩
衝部材を組み合わせることにより、全体のバネ定数を擬
似的に略0に設定することが可能な除振機構も試みられ
ている。しかしながら、コストやメンテナンスを考慮す
ると、より簡易な構成で、減衰装置として利用でき、ま
た、緩衝部材と組み合わせたバネ定数を擬似的に略0と
することができる新たな磁気バネ構造の開発が常に望ま
れている。かかる機構が開発されれば、サスペンション
ユニットやエンジンマウント等の構造を簡素化して小型
化でき、かつより高性能な制御が可能になると共に、メ
ンテナンス作業も容易になる。
【0005】一方、磁石の反発力を利用して任意の物体
を持ち上げるといった浮上機構に磁気バネ構造が利用さ
れる場合があるが、負荷質量を、磁石の反発力を利用し
て相対的に浮上させた状態で支持するには、磁石のみで
は不安定であることから、リンク機構やガイド機構等が
必要となる。しかし、リンク機構等を設けた場合には、
部品構成が複雑となり装置が大型化する。また、がたつ
きやリンク部材の摩擦抵抗等が精密な制御の妨げとな
り、さらにメンテナンス作業も複雑となる。
【0006】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
り、所定の磁気回路構成のみで、減衰装置として利用で
き、また、金属バネやゴム等の緩衝部材とを組み合わせ
た全体のバネ定数を擬似的に略0に設定することがで
き、従来よりも簡易な構造で、かつ安価に製造可能な磁
気バネ構造及び除振機構を提供することを課題とする。
また、磁気回路構成のみで負荷質量を相対的に浮上させ
ることができる磁気バネ構造を提供することを課題とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明者が検討したところ、固定磁石に対して、磁
性材料からなる移動体を所定の位置関係で配置すること
により、上記課題を解決することを見出し、本発明を完
成するに至った。
【0008】すなわち、請求項1記載の本発明では、磁
性材料から形成された移動体と、前記移動体の外周に配
置され、移動体の通路となる間隙を形成し、磁界の影響
によって前記移動体を付勢する固定磁石とを具備するこ
とを特徴とする磁気バネ構造を提供する。請求項2記載
の本発明では、前記固定磁石が、配置面方向に互いに所
定の間隙をおいて配置された複数から構成され、当該間
隙が前記移動体の通路を形成していることを特徴とする
請求項1記載の磁気バネ構造を提供する。請求項3記載
の本発明では、配置面方向に隣接する前記固定磁石同士
の磁極の向きが、互いに反対となるように配置されてい
ることを特徴とする請求項2記載の磁気バネ構造を提供
する。請求項4記載の本発明では、前記固定磁石が、筒
形に形成されており、その内部間隙が前記移動体の通路
を形成していることを特徴とする請求項1記載の磁気バ
ネ構造を提供する。請求項5記載の本発明では、前記各
固定磁石が、複数枚積層されて構成されていることを特
徴とする請求項1〜4のいずれか1に記載の磁気バネ構
造を提供する。請求項6記載の本発明では、前記移動体
は、その磁化方向が前記固定磁石の磁化方向と直交する
ように設けられた永久磁石からなることを特徴とする請
求項1〜5のいずれか1に記載の磁気バネ構造を提供す
る。請求項7記載の本発明では、前記移動体は、その磁
化方向が前記固定磁石の磁化方向と平行となるように設
けられた永久磁石からなることを特徴とする請求項1〜
5のいずれか1に記載の磁気バネ構造を提供する。請求
項8記載の本発明では、前記移動体が、複数枚積層され
て構成されていることを特徴とする請求項1〜7のいず
れか1に記載の磁気バネ構造を提供する。請求項9記載
の本発明では、前記移動体が強磁性体からなり、付勢方
向に沿った変位範囲内において、バネ定数が正負間で反
転する箇所を複数備えたものであることを特徴とする請
求項1〜5のいずれか1に記載の磁気バネ構造を提供す
る。請求項10記載の本発明では、前記移動体が強磁性
体からなり、付勢方向に沿って変位する際に磁極反転を
示すものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれ
か1に記載の磁気バネ構造を提供する。請求項11記載
の本発明では、前記固定磁石の磁界の影響によって付勢
される前記移動体を、当該付勢方向におけるバネ定数が
正の値を示す範囲における所定の位置で安定的に保持す
る浮上機構として用いられることを特徴とする請求項1
〜10のいずれか1に記載の磁気バネ構造を提供する。
請求項12記載の本発明では、請求項1〜10のいずれ
か1に記載の磁気バネ構造と、前記磁気バネ構造の移動
体に直接又は間接に支持される負荷質量の相対的な動作
方向にほぼ沿った弾性力を発揮可能な緩衝部材とを具備
し、前記固定磁石の磁界の影響によって付勢される前記
移動体を、当該付勢方向におけるバネ定数が負の値を示
す範囲内で変位可能に設け、前記緩衝部材との重畳して
得られる全体のバネ定数が擬似的に略0となるように設
定されていることを特徴とする除振機構を提供する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて更に詳しく説明する。図1は、本発明の磁気バ
ネ構造の実施形態を示す概念図である。この磁気バネ構
造10は、非磁性材料からなる保持部材11上に、配置
面方向に沿って互いに離間して配置した2つの永久磁石
からなる固定磁石12,13を有している。固定磁石1
2,13は、磁化方向(着磁方向)が、図1において上
下方向(鉛直方向)となるように着磁されていると共
に、互いに磁極の向きが反対となるように配置されてい
る。
【0010】固定磁石12,13との間には、例えば、
非磁性材料からなる保持部材14aに支持されて移動体
14が配置されている。本実施形態では、この移動体1
4は、永久磁石を使用しており、その着磁方向が固定磁
石12,13の着磁方向と直交する向きとなるように配
設している。なお、移動体14は、磁性材料から形成さ
れ、固定磁石12,13と共に磁気回路を形成し、固定
磁石12,13の磁界の影響によって、移動体14の通
路となる固定磁石12,13間の間隙に沿って(本実施
形態では固定磁石12,13の磁化方向と平行な方向
(付勢方向)に沿って)付勢されるものであれば良く、
永久磁石に限らず、鉄、フェライトなどの強磁性体を使
用することもできる。
【0011】図2は、磁気バネ構造10の荷重−変位特
性を示す図である。このデータを測定する際に用いた磁
気バネ構造10の構成は、図1に示したとおりであっ
た。また、固定磁石12,13の大きさは、いずれも7
0×35×t10であり、移動体14の大きさは60×
10×t10であった。固定磁石12,13には、ネオ
ジム・鉄・ボロン磁石(以下、場合により単に「ネオジ
ム磁石」と称する)を用いた。また、移動体14として
は、ネオジム・鉄・ボロン磁石を用いた場合、強磁性体
である鉄(Fe)を用いた場合、フェライトを用いた場
合について測定した。
【0012】また、固定磁石12,13は、図1に示し
たように保持部材11に支持させたが、保持部材11に
は、固定磁石12,13間の間隙に対応する部位に貫通
部が形成されており、移動体14を、上方から、固定磁
石の磁化方向に平行な方向に沿って、移動体14の通路
となる固定磁石12,13間の間隙及び保持部材11の
貫通部を通過させ、その際に発生する固定磁石12,1
3と移動体14間の反発力及び吸引力を荷重として測定
した。また、永久磁石であるネオジム磁石からなる移動
体14の場合には、固定磁石12,13間に上方から挿
入する際に、固定磁石12,13の上側の磁極に吸引さ
れるような向きにして移動させた。例えば、図1のよう
に、右側に配置した固定磁石12の上側がS極で、左側
に配置した固定磁石13の上側がN極となっている場合
には、移動体14を構成する永久磁石は、右側の固定磁
石12に対してN極が対向し、左側の固定磁石13に対
してS極が対向する向きにして移動させた。荷重の正の
値は固定磁石と移動体間の反発力を、負の値は固定磁石
と移動体間の吸引力を示す。移動体14の移動速度は1
00mm/minとし、変位ストローク110mmで往
復させた。
【0013】図2から明らかなように、移動体14がネ
オジム磁石の場合には、固定磁石12,13に接近する
に従って、吸引力が大きくなり、吸引力が最大となるa
点から、固定磁石12,13間の磁化方向の所定の位置
で反発力が最大となるb点に至るまで、ほぼ線形のバネ
特性を示すと共に、変化曲線の傾きとして現れるバネ定
数が正の値を示す。さらに、移動すると、下向きの反発
力が最大となるc点に至る。従って、b−c点間におい
ては、ほぼ線形のバネ特性を示す一方で、バネ定数は負
の値となる。
【0014】移動体14が鉄(Fe)の場合には、固定
磁石12,13に接近するに従って、吸引力が大きくな
り、吸引力が最大となるd点からさらに移動するとバネ
定数値が正から負に反転するピーク(e点)に至り、そ
の後、固定磁石12,13間の磁化方向の所定の位置で
再び吸引力のピーク(f点)が現れた後、バネ定数値が
正から負に反転する次のピーク(g点)を経て、次の吸
引力のピーク(h点)が現れる。つまり、付勢方向に沿
って変位すると、固定磁石12,13の磁界の影響が及
ぶ範囲においてはバネ定数が正から負に反転する2つの
ピーク(e点及びg点)と、バネ定数が負から正に反転
する3つのピーク(d点、f点及びh点)を有する特性
を示す。また、バネ定数が正から負に反転する2つのピ
ーク(e点及びg点)を境にいずれに変位しても線形の
バネ特性を示し、d−e点間及びf−g点間においては
正のバネ定数を、e−f点間及びg−h間においては負
のバネ定数をそれぞれ示す。
【0015】移動体14がフェライトの場合には、上方
から下方に向かって移動する際には、固定磁石12,1
3間の所定の位置で反発力が最大となるものの、バネ定
数はあまり大きく現れない。しかしながら、フェライト
の場合には、往復ストローク中に往と復とで磁極反転が
起こり、ヒステリシスロスが大きいという特性を有す
る。
【0016】移動体14がネオジム磁石又は鉄の場合に
は、上記のように互いに異なる特性を示すものの、いず
れも往復のストロークでほぼ同じ軌跡をたどる。従っ
て、バネ特性が線形に変化する範囲を利用して、本実施
形態に示した磁気回路からなる浮上機構やバネ定数が擬
似的に略0の特性を備えた除振機構に用いるのに適して
いる。すなわち、いずれの場合も、バネ定数が正の値を
示す範囲を利用することで物体を持ち上げる浮上機構と
して利用できるし、また、バネ定数が負の値を示す範囲
を利用するように設定し、金属バネやゴム等の線形の正
のバネ定数を備えた緩衝部材と組み合わせることで、両
者を重畳した全体のバネ定数が所定の変位範囲において
略0となる除振機構を形成することができる(図13参
照)。
【0017】一方、フェライトの場合には、上記のよう
にヒステリシスロスが大きいため、特に、金属バネ等の
緩衝部材と組み合わせた擬似的に略0のバネ定数を備え
た除振機構を形成し難い面がある。しかしながら、磁極
反転によるヒステリシスロスにより、大きな減衰力を発
揮することができる。従って、フェライトの場合には、
磁気バネ構造として単独で用いて、あるいは負荷質量に
よっては金属バネ等の緩衝部材と組み合わせた上で、減
衰機構として利用するのに適している。
【0018】図3〜図7は、上記磁気バネ構造10の浮
上機構としての応用例を模式的に示す図である。図3に
示した態様では、移動体14として永久磁石(ネオジム
磁石)を用いており、右側に配置した固定磁石12の上
側をN極とし、左側に配置した固定磁石13の上側をS
極として、さらに固定磁石12,13を支持するために
その下面に保持部材11を配置している。また、移動体
14を、図3において、上方向に変位させるようにする
に当たって、移動体14を構成する永久磁石は、右側の
固定磁石12に対してS極を対向させ、左側の固定磁石
13に対してN極を対向させている。この結果、右側の
固定磁石12の下側に位置するS極と移動体14のS極
との間、及び左側の固定磁石13の下側に位置するN極
と移動体14のN極との間に反発力が作用し、移動体1
4は、上方向に離脱しようとして変位する。その一方、
変位した移動体14には、右側の固定磁石12の上側に
位置するN極と移動体14のS極との間、及び左側の固
定磁石13の上側に位置するS極と移動体14のN極と
の間に吸引力が作用する。従って、反発力と吸引力がバ
ランスして、移動体14は、所定量上方向へ変位した浮
上状態で安定的に支持されることになる。このバランス
した位置、すなわち、浮上状態で安定的に支持される位
置が、図2のa−b点間において荷重0の目盛りとの交
差点となる。
【0019】本実施形態の磁気バネ構造10を用いた浮
上機構によれば、リンク機構やガイド機構等を用いるこ
となく、移動体14を安定して浮上させることができ
る。従って、従来の浮上機構と比較して構成を簡略化し
小型化が可能であると共に、安価に製造することができ
る。また、リンク機構等を備えていないため、メンテナ
ンス作業も容易となる。
【0020】なお、移動体14は、通路となる固定磁石
12,13間の間隙に配置され、この間隙に沿って変位
できれば良く、その幅が、必ずしも固定磁石12,13
間の間隙に略一致している必要はないが、図3に示した
ように略一致している場合には、固定磁石12,13が
移動体14の変位時のガイドとして役立つ。また、固定
磁石12,13間での移動体14の動作をより円滑にす
るため、図4(a),(b)に示したように、固定磁石
12,13の内側面又は移動体14の外面に摩擦抵抗を
低減する材料(例えば、テフロン(商品名)等)15を
塗布、貼着などして固着することもできる。
【0021】図3のように、固定磁石12,13及び移
動体14が単層の永久磁石から構成される場合には、固
定磁石12,13と対向する極性により、移動方向はい
ずれか一方になるが、移動体14として鉄等の強磁性体
を用いた場合には、図5(a),(b),(c)に示し
たように、固定磁石12,13が単層であっても、その
磁界の影響による磁化方向によって、図5において上下
いずれの方向にも移動した状態で安定的に保持されると
いう特性を備える。つまり、図2のd−e点間、f−g
点間及びh−i点間において荷重0の目盛りとの交差点
でバランスする。
【0022】なお、上記説明では、磁気バネ構造10を
構成する固定磁石12,13として永久磁石を用いてい
るが、図6に示したように、永久磁石に代えて電磁石を
用いることもできる。電磁石を用いた場合には、移動体
14の移動動作を、電磁石への励磁電流のON/OFF
切り換えで制御することができる。また、上記説明で
は、配置面方向に沿って所定間隔をおいて配置した2つ
の固定磁石12,13間に1つの移動体14を配置した
構成を示しているが、図7に示したように、配置面方向
に沿って3つの固定磁石12,13,16を、隣接する
もの同士、所定間隔をおいて配置し、各間隙に移動体1
4,17を配置する構成とすることもできる。もちろ
ん、より多くの固定磁石及び移動体を配置する構成とす
ることもできる。
【0023】また、磁気バネ構造10を構成する固定磁
石や移動体の配置の仕方としては、上記のように配置面
方向に一列で並列させる場合に限らず、図8及び図9に
示したように、例えば、保持部材11上に、4つの固定
磁石12,13,16,18を、隣接するもの同士の磁
極の向きが反対となるように均等間隔で格子状に配置
し、各固定磁石間に、移動体14,17,20,21と
なる永久磁石を、その着磁方向が固定磁石の着磁方向に
対して直交する向きで配置する構成とすることもでき
る。この場合、4つの移動体14,17,20,21
が、同時にかつ確実に各固定磁石間で動作するように、
これらの移動体14,17,20,21は、例えば、十
字状に形成した支持部材22に支持させることができ
る。なお、永久磁石からなる各移動体14,17,2
0,21の磁力が各固定磁石に対して効果的に作用する
よう、支持部材22は合成樹脂等の非磁性材料から形成
することが好ましい。
【0024】また、図8及び図9に示した磁気バネ構造
10を浮上機構として利用する場合には、支持部材22
における、移動体14,17,20,21が支持されて
いる面と反対側の端面に、さらに、支持部材22を支持
する基台23を設け、この基台23に上記各固定磁石1
2,13,16,18に同極を対向させた永久磁石2
4,25,26(なお、1つは図示せず)を設けること
もできる。これにより、固定磁石12,13,16,1
8と永久磁石24,25,26との間で反発磁界が形成
され、移動体14,17,20,21の浮上状態での位
置をより安定的にすることができる。
【0025】次に、本発明の磁気バネ構造を用いた除振
機構の実施形態について説明する。図10〜図12は、
上記した磁気バネ構造10が組み込まれた除振機構の一
例としての除振モデル30を示す図である。図におい
て、符号31はベース板であり、実際には例えば車体フ
レームなどに固定されるが、この除振モデル30を用い
て加振試験を行う場合には、試験装置のテーブル(図示
せず)に固定される。ベース板31には前面及び後面開
口の略箱形の筐体32が取り付けられている。筐体32
内の底部付近には、台座部33が固定されており、この
台座部33に磁気バネ構造10を構成する固定磁石1
2,13が支持されている。すなわち、台座部33に支
持部材である非磁性材料からなる保持部材11が固定さ
れ、この保持部材11に所定間隔をおいて一対の固定磁
石12,13が固着されている。そして、固定磁石1
2,13間に位置するように移動体14が配置されてい
る。
【0026】移動体14は、連結ロッド34の先端に保
持されており、連結ロッド34の上端には、上下動作部
材35の一端が連結され、さらに、上下動作部材35の
他端には、負荷質量支持部材36が取り付けられてい
る。負荷質量支持部材36は、その上部に負荷質量を支
持可能となっている。上下動作部材35の両側部には、
筐体32内に上下方向に沿って配置したレール部材37
に係合して摺動するスライドガイド35aが突設されて
おり、上下動作部材35の上下動作を安定化させてい
る。
【0027】負荷質量支持部材36は、略コ字状に形成
され、筐体32の上壁32aを上方から抱持するような
形態で上下動作部材35に連結されており、筐体32の
上壁32aと負荷質量支持部材36の上壁36aとの間
には隙間が形成されている。そして、この除振モデル3
0では、この隙間にコイルスプリング40を配設してい
る。コイルスプリング40は、連結ロッド34、上下動
作部材35及び負荷質量支持部材36を介して支持され
る負荷質量の相対的な動作方向、すなわち、固定磁石1
2,13に対する移動体14の相対的な移動方向(付勢
方向)にほぼ沿って弾性変形可能な緩衝部材を構成する
ものである。緩衝部材としては、金属バネやゴム等が挙
げられる。また、移動体14の相対的な移動方向にほぼ
沿って弾性変形可能である限り、配設位置も限定される
ものではなく、例えば、筐体32の内部に配設すること
もできる。
【0028】図13は、移動体14としてネオジム・鉄
・ボロン磁石(ネオジム磁石)を用いた上記除振モデル
30の静特性を示す荷重−変位曲線の試験データであ
る。この結果から明らかなように、線形の正のバネ定数
を示すコイルスプリング40の弾性力に対し、図2に示
したb−c点間においては、磁気バネ構造10の負のバ
ネ定数を示す範囲が重畳され、図13に示したように、
b−c点間においては、変位量が増加しても荷重がほと
んど変動せず、曲線の傾きで示されるバネ定数が略0と
なる。従って、負荷質量を支持した状態で、磁気バネ構
造10における移動体14の固定磁石12,13に対す
る相対的な変位範囲が、図2に示したb−c点間となる
ように設定すると共に、コイルスプリング40のバネ定
数と、磁気バネ構造10における図2のb−c点間のバ
ネ定数の絶対値とをほぼ一致するように調整すれば、全
体のバネ力が変化せず、振動伝達を効果的に減殺するこ
とができる。
【0029】図14は、振動伝達特性を示す図である。
試験例1〜3はいずれも図13の試験に使用した移動体
14としてネオジム磁石を用いた除振モデル30のデー
タである。この試験は、負荷質量支持部材36に負荷質
量を支持した状態で、移動体14の位置が図2のb−c
間におけるほぼ中立となる位置に初期設定した上で、ベ
ース板31を加振装置のテーブルに固定して加振し、周
波数に対する負荷質量の振動伝達率を測定したものであ
る。また、比較のため、従来、エンジンマウントに使用
しているゴムマウント中に液を封入した減衰機構である
「液封マウント」について所定の質量を支持させて振動
伝達率を測定した。なお、図において、例えば、「1.
0mmp−p」とは、一方へ振れたときと他方へ振れた
ときのピーク間距離が1.0mmであることを示すもの
である。
【0030】図14から明らかなように、本実施形態の
除振モデル30では、試験例1〜3のいずれの場合も、
比較例である液封マウントの振動伝達率より、いずれの
周波数領域においも遙かに低かった。特に、試験例の場
合には、比較例と比較して共振峰が低周波域に移行し、
人体が敏感に感ずる3Hz以上から高周波領域までの広
い範囲の振動を低減している。
【0031】図15は、除振モデル30を構成する磁気
バネ構造10の移動体14として、強磁性体である鉄を
用いた場合の静特性を示す荷重−変位曲線のデータであ
る。試験方法は図13に示した場合と同様である。図2
に示したように、移動体14として鉄を用いた場合に
は、負のバネ定数を2カ所において示す。従って、図1
5から明らかなように、線形の正のバネ定数を示すコイ
ルスプリング40の弾性力に対し、図2に示したe−f
点間及びg−h点間の2カ所において、磁気バネ構造1
0の負のバネ定数を示す範囲が重畳され、変位量が増加
しても荷重がほとんど変動せず、曲線の傾きで示される
バネ定数が略0となっている。
【0032】従って、異なる負荷質量M0又はM0+M
1を支持した状態で、磁気バネ構造10における移動体
14の固定磁石12,13に対する相対的な変位範囲
が、図2に示したe−f点間又はg−h点間となるよう
に設定すると共に、コイルスプリング40のバネ定数
と、磁気バネ構造10における図2のe−f点間又はg
−h点間のバネ定数の絶対値とをほぼ一致するように調
整すれば、それぞれの範囲において全体のバネ力が変化
せず、振動伝達を効果的に減殺することができる。
【0033】図16〜図18は、除振モデル30を構成
する磁気バネ構造10の移動体14として鉄を用いた場
合の振動特性を示す図であり、それぞれ、ピーク間振幅
を0.2mm、1.0mm、2.0mmと変化させて測
定したものである。また、試験例4は、負荷質量をM0
+M1とした場合のデータであり、試験例5は負荷質量
をM0とした場合のデータである。比較のため、図14
と同様に液封マウントに所定の質量を載せた場合の測定
データを示す。なお、試験方法は、図14の場合と同様
である。図16〜図18から明らかなように、いずれも
比較例よりも振動伝達率が大幅に低減しており、除振効
果の高いことがわかる。
【0034】本発明の磁気バネ構造及び除振機構は上記
した実施形態に限定されるものではないことはもちろん
であり、例えば、磁気バネ構造に用いる固定磁石と移動
体の形状又は配置を図19及び図20のように設定する
こともできる。いずれの場合でも、固定磁石の移動体に
対する磁界の作用が、移動体の変位位置に応じて変化す
るため、移動体を少なくともいずれか一方に付勢するこ
とができ、磁気バネ構造として機能する。従って、いず
れの場合も、簡易な構成で浮上機構や除振機構を形成で
きるという上記実施形態と同様の作用効果を備えるもの
である。
【0035】具体的には、図19(a)に示したもの
は、配置面方向に離間して配置される一対の固定磁石5
1,52を、それぞれ、2枚の磁石51a,51b及び
52a,52bを積層させることにより構成したもので
ある。また、各磁石51a,51b及び52a,52b
は、いずれも着磁方向を配置面方向に沿わせて配置して
おり、移動体61は、一対の固定磁石51,52間の間
隙に、着磁方向が各磁石51a,51b及び52a,5
2bの着磁方向に平行となるように配置している。
【0036】図19(b)は、固定磁石51,52及び
移動体61の着磁方向がいずれも上下方向となるように
配置したものである。図19(c)は、図19(a)と
同様に固定磁石51,52をそれぞれ2枚の磁石51
a,51b及び52a,52bを積層して構成する一方
で、移動体61を、その着磁方向が固定磁石51,52
の各磁石51a,51b及び52a,52bの着磁方向
と直交する方向となるように配置したものである。
【0037】図20(a)は、図1と同様に固定磁石5
1,52の着磁方向に対して、移動体61の着磁方向が
直交するように配置しているが、移動体61を2つの磁
石61a,61bを積層して構成している点で異なる。
移動体61が2つの磁石61a,61bの積層体である
ため、変位範囲においてバネ定数の正負の符号が反転す
る複数のピーク値を有し、図5に示した鉄等の強磁性体
を用いた場合と同様の作用効果を得ることができる。
【0038】図20(b)は、図19(a)と同様に、
固定磁石51,52をそれぞれ2つの磁石51a,51
b及び52a,52bの積層体から構成すると共に、さ
らに、移動体61を2つの磁石61a,61bの積層体
から構成したものである。図20(c)の場合には、さ
らに、固定磁石51,52を、3つの磁石51a,51
b,51c及び52a,52b,52cの積層体から構
成したものである。図20(d)は、固定磁石51,5
2を、3つの磁石51a,51b,51c及び52a,
52b,52cの積層体から構成する一方で、移動体6
1を、その着磁方向が各磁石51a,51b,51c及
び52a,52b,52cの着磁方向に直交する方向と
なるように配置したものである。いずれも、移動体61
の変位範囲において複数箇所で反発力が強くなったり弱
くなったりするため、バネ定数値の符号が正負に反転す
るピーク値を複数有している。
【0039】なお、図19及び図20において、複数枚
の磁石を積層した構造の固定磁石又は移動体を用いたも
のがあるが、それらの場合における磁石の積層数は限定
されるものではないことはもちろんである。
【0040】また、移動体の外周に配置される固定磁石
は、図1に示したように、別部材からなる場合には、配
置面方向に沿って移動体を挟むように配置する必要があ
るが、図21に示した固定磁石53のように、円筒や角
筒などの筒形に形成して、その内部間隙53aを移動体
62の通路として利用する構成とすることもできる。ま
た、このような筒形にする場合にも、固定磁石53や移
動体62を構成する磁石は、種々のレイアウトで配置す
ることができる。但し、固定磁石53を筒形とする場合
には、その形態的な制約から、移動体62を挟んで磁極
が対象となるもの、例えば、図19(b),(c)、図
20(d)のような場合に限られることになることはも
とよりである。
【0041】また、上記した除振モデル30では、緩衝
部材としてコイルスプリング40を使用している。しか
しながら、本発明では、除振機構を構成する緩衝部材と
しては、負荷質量の相対的な動作方向にほぼ沿った弾性
力を発揮し得るものであれば良く、このような金属バネ
あるいはゴム等に限られるものではない。例えば、図8
に示したように、磁気バネ構造10の固定磁石12,1
3,16,18に同極を対向させた永久磁石24,2
5,26を配置し、両者間で形成される反発磁界を備え
た磁気回路からなる緩衝機構を緩衝部材として利用する
こともできる。この場合には、金属バネ等と比較して線
形のバネ特性は生じにくいが、磁気バネ構造10を形成
する固定磁石12,13,16,18及び移動体14,
17,20,21、並びにこの固定磁石と共に緩衝機構
を構成する永久磁石24,25,26の各磁界の強さや
バランス等を適宜に調整することにより、全体としての
バネ定数が略0となる範囲を設定することが可能とな
る。緩衝部材をこのような磁気回路から構成した場合に
は、除振機構全体を磁気回路のみで形成でき、さらなる
構造の簡素化、メンテナンス作業の容易化を図ることが
できる。なお、磁気回路からなる緩衝機構を構成する固
定磁石及び永久磁石の配設数や配置等は任意であり、図
8に示したものに限定されるものではないことはもちろ
んである。
【0042】
【発明の効果】本発明の磁気バネ構造は、磁性材料から
形成された移動体の外周に、移動体の通路となる間隙を
形成すると共に、磁界の影響によって前記移動体を付勢
する固定磁石を配置した構成である。この所定の位置関
係で配置される固定磁石と移動体とにより構成される磁
気回路構成のみで、減衰装置として利用でき、また、金
属バネやゴム等の緩衝部材とを組み合わせた全体のバネ
定数を擬似的に略0に設定することができる。従って、
従来よりも簡易な構造で、かつ安価に製造可能な磁気バ
ネ構造及び除振機構を提供できる。また、磁気回路構成
のみで負荷質量を相対的に浮上させる浮上機構を構成す
ることができ、従来の磁石間の反発力を利用した浮上機
構に必要であったリンク機構やガイド機構を不要にし、
構造を簡素化し、製造コストの低減、メンテナンス作業
の容易化に資する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一の実施形態にかかる磁気バ
ネ構造を模式的に示す図である。
【図2】図2は、上記実施形態にかかる磁気バネ構造の
荷重−変位特性を示すグラフである。
【図3】図3は、上記実施形態にかかる磁気バネ構造を
応用した浮上機構の一例を示す模式図である。
【図4】図4は、上記実施形態にかかる磁気バネ構造を
応用した浮上機構の他の例を示す模式図である。
【図5】図5は、上記実施形態にかかる磁気バネ構造を
応用した浮上機構の他の例を示す模式図である。
【図6】図6は、上記実施形態にかかる磁気バネ構造を
応用した浮上機構の他の例を示す模式図である。
【図7】図7は、上記実施形態にかかる磁気バネ構造を
応用した浮上機構の他の例を示す模式図である。
【図8】図8は、上記実施形態にかかる磁気バネ構造を
応用した浮上機構のさらに他の例を示す斜視図である。
【図9】図9は、図8に示した浮上機構の固定磁石の配
置を説明するための図である。
【図10】図10は、磁気バネ構造が組み込まれた除振
機構の一例としての除振モデルを示す正面図である。
【図11】図11は、図10の除振モデルの側面図であ
る。
【図12】図12は、図10の除振モデルの概略断面図
である。
【図13】図13は、磁気バネ構造の移動体として永久
磁石を用いた場合の静特性を示す荷重−変位曲線のグラ
フである。
【図14】図14は、磁気バネ構造の移動体として永久
磁石を用いた場合の振動伝達率を示すグラフである。
【図15】図15は、磁気バネ構造の移動体として鉄を
用いた場合の静特性を示す荷重−変位曲線のグラフであ
る。
【図16】図16は、磁気バネ構造の移動体として鉄を
用い、振幅0.2mmで加振した際の振動伝達率を示す
グラフである。
【図17】図17は、磁気バネ構造の移動体として鉄を
用い、振幅1.0mmで加振した際の振動伝達率を示す
グラフである。
【図18】図18は、磁気バネ構造の移動体として鉄を
用い、振幅2.0mmで加振した際の振動伝達率を示す
グラフである。
【図19】図19は、磁気バネ構造を構成する固定磁石
と移動体の形状又は配置を変化させた例を模式的に示す
図である。
【図20】図20は、磁気バネ構造を構成する固定磁石
と移動体の形状又は配置を変化させた他を模式的に示す
図である。
【図21】図21は、固定磁石の他の例を示す図であ
る。
【符号の説明】
10 磁気バネ構造 12,13,16,18,51,52,53 固定磁石 14,17,20,21,61,62 移動体 30 除振モデル 34 連結ロッド 35 上下動作部材 36 負荷質量支持部材 40 コイルスプリング
フロントページの続き (72)発明者 大下 裕樹 広島県広島市安芸区矢野新町一丁目2番10 号 株式会社デルタツーリング内 (72)発明者 藤田 悦則 広島県広島市安芸区矢野新町一丁目2番10 号 株式会社デルタツーリング内 (72)発明者 誉田 浩樹 広島県広島市安芸区矢野新町一丁目2番10 号 株式会社デルタツーリング内 (72)発明者 山根 秀之 広島県広島市安芸区矢野新町一丁目2番10 号 株式会社デルタツーリング内 Fターム(参考) 3J048 AA07 BE08 CB12 EA01 EA16 EA36 EA37

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性材料から形成された移動体と、 前記移動体の外周に配置され、移動体の通路となる間隙
    を形成し、磁界の影響によって前記移動体を付勢する固
    定磁石とを具備することを特徴とする磁気バネ構造。
  2. 【請求項2】 前記固定磁石が、配置面方向に互いに所
    定の間隙をおいて配置された複数から構成され、当該間
    隙が前記移動体の通路を形成していることを特徴とする
    請求項1記載の磁気バネ構造。
  3. 【請求項3】 配置面方向に隣接する前記固定磁石同士
    の磁極の向きが、互いに反対となるように配置されてい
    ることを特徴とする請求項2記載の磁気バネ構造。
  4. 【請求項4】 前記固定磁石が、筒形に形成されてお
    り、その内部間隙が前記移動体の通路を形成しているこ
    とを特徴とする請求項1記載の磁気バネ構造。
  5. 【請求項5】 前記各固定磁石が、複数枚積層されて構
    成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか
    1に記載の磁気バネ構造。
  6. 【請求項6】 前記移動体は、その磁化方向が前記固定
    磁石の磁化方向と直交するように設けられた永久磁石か
    らなることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1に記
    載の磁気バネ構造。
  7. 【請求項7】 前記移動体は、その磁化方向が前記固定
    磁石の磁化方向と平行となるように設けられた永久磁石
    からなることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1に
    記載の磁気バネ構造。
  8. 【請求項8】 前記移動体が、複数枚積層されて構成さ
    れていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1に
    記載の磁気バネ構造。
  9. 【請求項9】 前記移動体が強磁性体からなり、付勢方
    向に沿った変位範囲内において、バネ定数が正負間で反
    転する箇所を複数備えたものであることを特徴とする請
    求項1〜5のいずれか1に記載の磁気バネ構造。
  10. 【請求項10】 前記移動体が強磁性体からなり、付勢
    方向に沿って変位する際に磁極反転を示すものであるこ
    とを特徴とする請求項1〜5のいずれか1に記載の磁気
    バネ構造。
  11. 【請求項11】 前記固定磁石の磁界の影響によって付
    勢される前記移動体を、当該付勢方向におけるバネ定数
    が正の値を示す範囲における所定の位置で安定的に保持
    する浮上機構として用いられることを特徴とする請求項
    1〜10のいずれか1に記載の磁気バネ構造。
  12. 【請求項12】 請求項1〜10のいずれか1に記載の
    磁気バネ構造と、 前記磁気バネ構造の移動体に直接又は間接に支持される
    負荷質量の相対的な動作方向にほぼ沿った弾性力を発揮
    可能な緩衝部材とを具備し、 前記固定磁石の磁界の影響によって付勢される前記移動
    体を、当該付勢方向におけるバネ定数が負の値を示す範
    囲内で変位可能に設け、前記緩衝部材との重畳して得ら
    れる全体のバネ定数が擬似的に略0となるように設定さ
    れていることを特徴とする除振機構。
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