JPH04341628A - 複合防振装置 - Google Patents
複合防振装置Info
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- JPH04341628A JPH04341628A JP20187391A JP20187391A JPH04341628A JP H04341628 A JPH04341628 A JP H04341628A JP 20187391 A JP20187391 A JP 20187391A JP 20187391 A JP20187391 A JP 20187391A JP H04341628 A JPH04341628 A JP H04341628A
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Landscapes
- Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は複合防振装置に関する
。
。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車等の防振装置として、
ゴム弾性壁とカップ状壁とからなるケーシングを有し、
ケーシング内にダイアフラムを配して液室を構成し、液
室内にオリフィスを有する板体を配したものが知られて
いる。
ゴム弾性壁とカップ状壁とからなるケーシングを有し、
ケーシング内にダイアフラムを配して液室を構成し、液
室内にオリフィスを有する板体を配したものが知られて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の防振装置は、シ
ェイク振動などの10Hz前後の低周波振動に対しては
、オリフィス内の液柱の共振によりある程度対応できる
が、アイドリング時などの30Hz前後の振動や、こも
り音などの100Hz前後の振動や、透過音などの数1
00Hzの高周波振動も含めた広範囲の振動に任意に対
応することが困難である。
ェイク振動などの10Hz前後の低周波振動に対しては
、オリフィス内の液柱の共振によりある程度対応できる
が、アイドリング時などの30Hz前後の振動や、こも
り音などの100Hz前後の振動や、透過音などの数1
00Hzの高周波振動も含めた広範囲の振動に任意に対
応することが困難である。
【0004】この発明の目的は、低周波大振幅、中周波
中振幅、高周波小振幅のいずれの振動にも任意に対応が
可能な防振装置を提供するところにある。
中振幅、高周波小振幅のいずれの振動にも任意に対応が
可能な防振装置を提供するところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段と作用】この発明において
は、自由振動または外力負荷時の大変位は、損失抵抗を
付与することにより、または、変位を強制拘束すること
によって抑制する。すなわち、損失抵抗を与えることに
より振動のエネルギーを吸収し、また、振幅が一定の範
囲以上に大きくならないように強制的に拘束するのであ
る。これにより、10Hz前後のシェイク振動などの低
周波大振幅の振動を速やかに減衰させることができる。 これに対して、アイドリング時などの30Hz前後の振
動や、こもり音などの100Hz前後の振動や、透過音
などの数100Hzの高周波振動に対しては、これら振
動に対してアクチュエータにより同位相の振動を発する
ことにより、振動を収束させる。すなわち、低周波大振
幅の振動に対してはこれに抵抗し、中周波中振幅や高周
波小振幅の振動はこれを受け入れることにより、振動を
収束させるのである。(請求項1、全ての図)このよう
な抑制手段の1つとして、ダッシュポットを利用するこ
とができる。(請求項2、図1〜3)前記のダッシュポ
ットを利用する場合には、この発明の防振装置は、内部
に液体を封入したケーシングと、その内部において上下
動可能に配した板体と、板体の中央部より上方に延びて
その先端が前記ケーシングの外方に臨む中心軸と、前記
ケーシングの外部において前記中心軸に取付けた第1の
フランジと、この第1のフランジとほぼ平行に配した第
2のフランジと、前記両フランジ間に配した前記のアク
チュエータとからなり、前記の板体は直接または弾性体
を介して前記ケーシングの内周面と摺接しており、前記
のケーシングと前記の第2フランジとを少なくとも一方
が振動源である二つの構造体に、それぞれ、直接または
間接に接続するようになしたものである。この装置にお
いては、低周波大変位は、ケーシング内周面と板体周縁
との相互密接に基づく反力によって拘束される。さらに
大きな変位が与えられて、板体が上下方向の移動を開始
すると、液体が板体周縁とケーシング内周面との間を通
過し、その際の粘性抵抗によって振動のエネルギーが吸
収される。さらに、密接する板体周縁とケーシング内周
面との間の固体摩擦、板体が移動したことにより発生す
る液体の渦によっても変位が効果的に拘束される。そし
て、高周波小振幅の振動に対しては、アクチュエータが
対応する。なお、板体の周縁に弾性体を取付けた場合に
は、低周波小変位の振動に対しては、弾性体の変形によ
りこれを吸収することができる。(請求項3、図1〜3
) 前記の板体には、縦方向に貫通するオリフィスを設けて
、板体により区分されるケーシング内の2室を連通させ
ることができる。この場合には、オリフィスを通過する
液体の粘性抵抗によって振動が拘束される。液体がオリ
フィスを通過することにより発生した渦も振動の拘束に
有効に働く。(請求項4、図2) 前記のオリフィスは斜めに配してもよい。この場合には
、板体が上下することにより、液体が撹拌され、これに
より、振動に対する追加的な抵抗が与えられる。(請求
項5、図3) 自由振動または大変位を抑制する手段として、前記のダ
ッシュポットに代えて、撹拌羽根を用いることができる
。撹拌羽根が液中において上下動することにより、液体
の撹拌され且つ液体の渦が発生し、これらと液体の粘性
抵抗とがあいまって振動の拘束に役立つ。(請求項6、
図4) 自由振動または大変位を抑制する手段として、ケーシン
グ内に弾性体を充填し、弾性体のもつ高バネ定数によっ
て振動を抑制することができる。また、振動時の弾性体
の変形による発熱によるエネルギー損失とによっても、
振動を抑制することができる。この場合、弾性体として
はポリノルボルネンゴムなどの高減衰材料を用いると効
果的である。(請求項7〜8、図5) 前記の自由振動または大変位の抑制手段としては、さら
に、ケーシングの内部に板体を配し、この板体の上下方
向及び横方向の動きを一定範囲で規制する当接部材を設
けたものを用いることができる(請求項9、図6)。こ
の場合に、板体とケーシングとの当接個所に弾性体を配
すれば、振動を一層有効にかつ円滑に拘束できる。
は、自由振動または外力負荷時の大変位は、損失抵抗を
付与することにより、または、変位を強制拘束すること
によって抑制する。すなわち、損失抵抗を与えることに
より振動のエネルギーを吸収し、また、振幅が一定の範
囲以上に大きくならないように強制的に拘束するのであ
る。これにより、10Hz前後のシェイク振動などの低
周波大振幅の振動を速やかに減衰させることができる。 これに対して、アイドリング時などの30Hz前後の振
動や、こもり音などの100Hz前後の振動や、透過音
などの数100Hzの高周波振動に対しては、これら振
動に対してアクチュエータにより同位相の振動を発する
ことにより、振動を収束させる。すなわち、低周波大振
幅の振動に対してはこれに抵抗し、中周波中振幅や高周
波小振幅の振動はこれを受け入れることにより、振動を
収束させるのである。(請求項1、全ての図)このよう
な抑制手段の1つとして、ダッシュポットを利用するこ
とができる。(請求項2、図1〜3)前記のダッシュポ
ットを利用する場合には、この発明の防振装置は、内部
に液体を封入したケーシングと、その内部において上下
動可能に配した板体と、板体の中央部より上方に延びて
その先端が前記ケーシングの外方に臨む中心軸と、前記
ケーシングの外部において前記中心軸に取付けた第1の
フランジと、この第1のフランジとほぼ平行に配した第
2のフランジと、前記両フランジ間に配した前記のアク
チュエータとからなり、前記の板体は直接または弾性体
を介して前記ケーシングの内周面と摺接しており、前記
のケーシングと前記の第2フランジとを少なくとも一方
が振動源である二つの構造体に、それぞれ、直接または
間接に接続するようになしたものである。この装置にお
いては、低周波大変位は、ケーシング内周面と板体周縁
との相互密接に基づく反力によって拘束される。さらに
大きな変位が与えられて、板体が上下方向の移動を開始
すると、液体が板体周縁とケーシング内周面との間を通
過し、その際の粘性抵抗によって振動のエネルギーが吸
収される。さらに、密接する板体周縁とケーシング内周
面との間の固体摩擦、板体が移動したことにより発生す
る液体の渦によっても変位が効果的に拘束される。そし
て、高周波小振幅の振動に対しては、アクチュエータが
対応する。なお、板体の周縁に弾性体を取付けた場合に
は、低周波小変位の振動に対しては、弾性体の変形によ
りこれを吸収することができる。(請求項3、図1〜3
) 前記の板体には、縦方向に貫通するオリフィスを設けて
、板体により区分されるケーシング内の2室を連通させ
ることができる。この場合には、オリフィスを通過する
液体の粘性抵抗によって振動が拘束される。液体がオリ
フィスを通過することにより発生した渦も振動の拘束に
有効に働く。(請求項4、図2) 前記のオリフィスは斜めに配してもよい。この場合には
、板体が上下することにより、液体が撹拌され、これに
より、振動に対する追加的な抵抗が与えられる。(請求
項5、図3) 自由振動または大変位を抑制する手段として、前記のダ
ッシュポットに代えて、撹拌羽根を用いることができる
。撹拌羽根が液中において上下動することにより、液体
の撹拌され且つ液体の渦が発生し、これらと液体の粘性
抵抗とがあいまって振動の拘束に役立つ。(請求項6、
図4) 自由振動または大変位を抑制する手段として、ケーシン
グ内に弾性体を充填し、弾性体のもつ高バネ定数によっ
て振動を抑制することができる。また、振動時の弾性体
の変形による発熱によるエネルギー損失とによっても、
振動を抑制することができる。この場合、弾性体として
はポリノルボルネンゴムなどの高減衰材料を用いると効
果的である。(請求項7〜8、図5) 前記の自由振動または大変位の抑制手段としては、さら
に、ケーシングの内部に板体を配し、この板体の上下方
向及び横方向の動きを一定範囲で規制する当接部材を設
けたものを用いることができる(請求項9、図6)。こ
の場合に、板体とケーシングとの当接個所に弾性体を配
すれば、振動を一層有効にかつ円滑に拘束できる。
【0006】自由振動または大変位の抑制手段として、
ケーシングを導電体により構成し、その内部において上
下動可能に配した板体の周縁に磁石を設けたものを用い
ることができる。板体が移動することにより、磁石とケ
ーシングとの間に誘起電流が生じ、これによって、板体
の動きを拘束する磁力が発生すると同時に、うず電流損
失が発生する。板体を導電体にしケーシングに磁石を配
しても、同様の効果が得られる。(請求項10、図7)
さらに、この発明の防振装置は、次のように構成しても
よい。すなわち、ゴム弾性壁とカップ状壁とによりケー
シングを構成し、ゴム弾性壁の中央にシリンダを配して
、その内部にピストンを摺動可能に配し、シリンダの下
方に、前記ケーシング内に延びる有底筒状のホルダーが
設けられ、ホルダーの内部にピエゾアクチュエータを配
して、その下端がホルダーの底部に、またその上端がピ
ストン下面に当接するようなし、ピストン上面は直接ま
たは他物を介してトップフランジに当接し、前記U字型
カップと前記トップフランジは、少なくとも一方が振動
源である2つの構造体にそれぞれ接続される接続部を有
してなり、前記ケーシング内部にはダイヤフラムが配さ
れて、このダイヤフラムと前記カップとにより形成され
る空間部を液室となし、この液室内に前記ホルダーが突
出すると共に、前記ホルダーには環状プレートが配され
ている。そして、このプレートの外周縁はシール用ゴム
を介して前記カップ内周面に密接し且つ前記プレートは
上下方向または周方向に延びるオリフィスを有している
。あるいは、これに代えて、前記プレートの外周に設け
たシール用ゴムとカップ内周面との間に液の通過を許す
隙間を設けてもよい。ダイアフラムを省略して、液の上
面を自由にまたはゴム弾性壁に当接させてもよい。この
防振装置においても、シェイクに対応するためには、プ
レートに設けたオリフィスまたはプレート外周とカップ
との間の隙間を液が通過する際の粘性抵抗を用い、アイ
ドリング時の振動のような高周波小振幅のものに対して
はピエゾアクチュエータにより対応する。(請求項11
、図13) また、請求項11の防振装置において、前記のケーシン
グ内の空間部に液室を設けることに代えて、空気または
弾性ゴムを満してもよい。このようにすれば、粘性抵抗
を用いることに代えて、ケーシング内の空気またはゴム
弾性体の損失抵抗によりシェイク時の振動を吸収するこ
とができる。(請求項12、図14) この発明において用いるアクチュエータは、ピエゾアク
チュエータの他、磁歪式、電磁式、液圧式のものを用い
ることができる。
ケーシングを導電体により構成し、その内部において上
下動可能に配した板体の周縁に磁石を設けたものを用い
ることができる。板体が移動することにより、磁石とケ
ーシングとの間に誘起電流が生じ、これによって、板体
の動きを拘束する磁力が発生すると同時に、うず電流損
失が発生する。板体を導電体にしケーシングに磁石を配
しても、同様の効果が得られる。(請求項10、図7)
さらに、この発明の防振装置は、次のように構成しても
よい。すなわち、ゴム弾性壁とカップ状壁とによりケー
シングを構成し、ゴム弾性壁の中央にシリンダを配して
、その内部にピストンを摺動可能に配し、シリンダの下
方に、前記ケーシング内に延びる有底筒状のホルダーが
設けられ、ホルダーの内部にピエゾアクチュエータを配
して、その下端がホルダーの底部に、またその上端がピ
ストン下面に当接するようなし、ピストン上面は直接ま
たは他物を介してトップフランジに当接し、前記U字型
カップと前記トップフランジは、少なくとも一方が振動
源である2つの構造体にそれぞれ接続される接続部を有
してなり、前記ケーシング内部にはダイヤフラムが配さ
れて、このダイヤフラムと前記カップとにより形成され
る空間部を液室となし、この液室内に前記ホルダーが突
出すると共に、前記ホルダーには環状プレートが配され
ている。そして、このプレートの外周縁はシール用ゴム
を介して前記カップ内周面に密接し且つ前記プレートは
上下方向または周方向に延びるオリフィスを有している
。あるいは、これに代えて、前記プレートの外周に設け
たシール用ゴムとカップ内周面との間に液の通過を許す
隙間を設けてもよい。ダイアフラムを省略して、液の上
面を自由にまたはゴム弾性壁に当接させてもよい。この
防振装置においても、シェイクに対応するためには、プ
レートに設けたオリフィスまたはプレート外周とカップ
との間の隙間を液が通過する際の粘性抵抗を用い、アイ
ドリング時の振動のような高周波小振幅のものに対して
はピエゾアクチュエータにより対応する。(請求項11
、図13) また、請求項11の防振装置において、前記のケーシン
グ内の空間部に液室を設けることに代えて、空気または
弾性ゴムを満してもよい。このようにすれば、粘性抵抗
を用いることに代えて、ケーシング内の空気またはゴム
弾性体の損失抵抗によりシェイク時の振動を吸収するこ
とができる。(請求項12、図14) この発明において用いるアクチュエータは、ピエゾアク
チュエータの他、磁歪式、電磁式、液圧式のものを用い
ることができる。
【0007】
【実施例】図1の装置は、この発明における自由振動ま
たは大変位の抑制装置として、ダッシュポットを採用し
たものである。すなわち、10はケーシングであって、
その内部に板体12がスプリング14,16により支持
されて、上下動可能に配されている。板体12の周縁に
は、ゴム18が取付けられており、このゴムを介して、
板体12の周縁はケーシング10の内周面に対して圧接
されている。20は板体12の中央において上方に立設
した中心軸でその上端はケーシング10の外方に出て、
径小のスライド部22を構成している。ケーシング10
の外方において、中心軸20には第1のフランジ24が
固着されている。第1のフランジ24と平行に第2のフ
ランジ26が配設されており、両フランジ24,26の
間にアクチュエータ28が配されている。第1のフラン
ジ24は、ゴム弾性体30を介して、ケーシング10の
上板32により支持されている。第2のフランジ26の
中央には有蓋筒状体32が突設されて、この筒状体32
が前記の中心軸20のスライド部22に摺動可能に被嵌
されている。詳細な図示を省略するが、第2のフランジ
26の周縁には適数個のボルト34が取付けられ、この
ボルトは第1のフランジ24の周縁に設けられた孔に遊
嵌されている。ボルトの頭部と第1のフランジ24との
間にはゴム弾性体36が配設されている。
たは大変位の抑制装置として、ダッシュポットを採用し
たものである。すなわち、10はケーシングであって、
その内部に板体12がスプリング14,16により支持
されて、上下動可能に配されている。板体12の周縁に
は、ゴム18が取付けられており、このゴムを介して、
板体12の周縁はケーシング10の内周面に対して圧接
されている。20は板体12の中央において上方に立設
した中心軸でその上端はケーシング10の外方に出て、
径小のスライド部22を構成している。ケーシング10
の外方において、中心軸20には第1のフランジ24が
固着されている。第1のフランジ24と平行に第2のフ
ランジ26が配設されており、両フランジ24,26の
間にアクチュエータ28が配されている。第1のフラン
ジ24は、ゴム弾性体30を介して、ケーシング10の
上板32により支持されている。第2のフランジ26の
中央には有蓋筒状体32が突設されて、この筒状体32
が前記の中心軸20のスライド部22に摺動可能に被嵌
されている。詳細な図示を省略するが、第2のフランジ
26の周縁には適数個のボルト34が取付けられ、この
ボルトは第1のフランジ24の周縁に設けられた孔に遊
嵌されている。ボルトの頭部と第1のフランジ24との
間にはゴム弾性体36が配設されている。
【0008】有蓋筒状体32がエンジン側に取付けられ
、ケーシング10の下端に設けた軸38が車体側に取付
けられる。しかし、これを反対に取付けてもよい。
、ケーシング10の下端に設けた軸38が車体側に取付
けられる。しかし、これを反対に取付けてもよい。
【0009】前記の装置において、エンジン側から低周
波の振動が伝えられた場合には、この振動は、第2のフ
ランジ26、アクチュエータ28、第1のフランジ24
、中心軸20を経て、板体12に伝えられる。振幅が小
さい場合には、振動はゴム18の変形およびアクチュエ
ータの作用により吸収される。振幅が大きい場合には、
当初は、ゴム18とケーシング10内周面との密接に基
づく反力によりこれに抵抗する。振幅がさらに大きくな
って、板体12が移動を開始すると、ケーシング10内
の液体11がゴム18とケーシング10内周面との間を
通過し、その際の液体の粘性抵抗や渦損失により振動を
抑制する。
波の振動が伝えられた場合には、この振動は、第2のフ
ランジ26、アクチュエータ28、第1のフランジ24
、中心軸20を経て、板体12に伝えられる。振幅が小
さい場合には、振動はゴム18の変形およびアクチュエ
ータの作用により吸収される。振幅が大きい場合には、
当初は、ゴム18とケーシング10内周面との密接に基
づく反力によりこれに抵抗する。振幅がさらに大きくな
って、板体12が移動を開始すると、ケーシング10内
の液体11がゴム18とケーシング10内周面との間を
通過し、その際の液体の粘性抵抗や渦損失により振動を
抑制する。
【0010】すなわち、この実施例では、ゴム18とケ
ーシング10との間の摩擦損失と液体の粘性抵抗とによ
る損失抵抗の付与によって振動を抑制する。
ーシング10との間の摩擦損失と液体の粘性抵抗とによ
る損失抵抗の付与によって振動を抑制する。
【0011】図2は、この発明の他の実施例を示す。こ
の場合には、板体12には、縦方向のオリフィス40が
配されている。このオリフィス40を液体11が通過す
る際の粘性抵抗と通過する液体の渦とによる損失抵抗の
付与によって、振動が抑制される。
の場合には、板体12には、縦方向のオリフィス40が
配されている。このオリフィス40を液体11が通過す
る際の粘性抵抗と通過する液体の渦とによる損失抵抗の
付与によって、振動が抑制される。
【0012】図3においては、オリフィス42は斜め方
向に設けられている。この場合には、板体12の上下動
によって液体が撹拌されて、振動に対するさらに大きな
抵抗になる。すなわち、図2の場合の損失抵抗の付与に
加えて、撹拌損失による損失抵抗が付与される。
向に設けられている。この場合には、板体12の上下動
によって液体が撹拌されて、振動に対するさらに大きな
抵抗になる。すなわち、図2の場合の損失抵抗の付与に
加えて、撹拌損失による損失抵抗が付与される。
【0013】図4の実施例では、ケーシング10内の液
中において、撹拌羽根44が設けられている。詳細な図
示を省略するが、この撹拌羽根44は、中央の板体部4
6から、ねじられた翼48が複数突設されている。この
撹拌羽根44が上下動することにより、ケーシング10
内の液が撹拌される。このような液の撹拌による抵抗と
、翼48の表面を通過する液の粘性抵抗と、液の渦によ
る抵抗とからなる損失抵抗の付与により、振動が抑制さ
れる。
中において、撹拌羽根44が設けられている。詳細な図
示を省略するが、この撹拌羽根44は、中央の板体部4
6から、ねじられた翼48が複数突設されている。この
撹拌羽根44が上下動することにより、ケーシング10
内の液が撹拌される。このような液の撹拌による抵抗と
、翼48の表面を通過する液の粘性抵抗と、液の渦によ
る抵抗とからなる損失抵抗の付与により、振動が抑制さ
れる。
【0014】図5においては、ケーシングの内部に弾性
体50がケーシング10の内周面近傍を少し余して充填
されている。弾性体50のもつ高バネ定数による振動の
変位拘束と、弾性体50の中に埋設された板体12が移
動する時の弾性体の発熱によるエネルギーの吸収(損失
抵抗の付与)とにより、振動が抑制される。エネルギを
吸収する弾性体としては、ポリノルボルネンゴムなどが
効果的である。
体50がケーシング10の内周面近傍を少し余して充填
されている。弾性体50のもつ高バネ定数による振動の
変位拘束と、弾性体50の中に埋設された板体12が移
動する時の弾性体の発熱によるエネルギーの吸収(損失
抵抗の付与)とにより、振動が抑制される。エネルギを
吸収する弾性体としては、ポリノルボルネンゴムなどが
効果的である。
【0015】図6の実施例においては、ケーシングの中
央に板体12が支持されており、ケーシング10の上下
両板のそれぞれからは、円周方向に複数個設けられたピ
ン54がケーシング10の内部に延びている。ピン54
の先端には、ゴム弾性体56が配されている。板体12
の周縁には、環状フランジ55が配されている。ケーシ
ング10の円周方向の複数個所において、ピン58がフ
ランジ55に向って延びており、その先端に弾性体60
が配されている。板体12の変位は、上下方向及び横方
向において、これらピン54,60により強制拘束され
る。振動が発生して、板体12が上下のピン54先端の
ゴム弾性体56に当接する際には、ゴムのもつ高バネ定
数により振動が抑制されるとともに、それ以上の移動が
強制的に拘束される。
央に板体12が支持されており、ケーシング10の上下
両板のそれぞれからは、円周方向に複数個設けられたピ
ン54がケーシング10の内部に延びている。ピン54
の先端には、ゴム弾性体56が配されている。板体12
の周縁には、環状フランジ55が配されている。ケーシ
ング10の円周方向の複数個所において、ピン58がフ
ランジ55に向って延びており、その先端に弾性体60
が配されている。板体12の変位は、上下方向及び横方
向において、これらピン54,60により強制拘束され
る。振動が発生して、板体12が上下のピン54先端の
ゴム弾性体56に当接する際には、ゴムのもつ高バネ定
数により振動が抑制されるとともに、それ以上の移動が
強制的に拘束される。
【0016】図7の実施例では、ケーシング10は鉄、
しんちゅうなどの導電体により形成されている。板体1
2の周縁には、磁石62が複数個配設されている。振動
により板体12が上下方向に移動すると、磁石62とケ
ーシング10との間に誘起電力が発生して、これにより
、板体12の移動を押えようとする磁力が生じ、振動が
収束する。なお、図示しないが、ケーシング10の内周
面における前記磁石62と対向する個所に電磁コイルを
取付けることにより、前記の効果を一層大きくすること
ができる。また、ケーシングに磁石を配し、板体を導電
性のものにしたり、電磁コイルを対向させたりしても、
同様の効果を得ることができる。この実施例は、うず電
流による損失抵抗の付与を利用したものである。
しんちゅうなどの導電体により形成されている。板体1
2の周縁には、磁石62が複数個配設されている。振動
により板体12が上下方向に移動すると、磁石62とケ
ーシング10との間に誘起電力が発生して、これにより
、板体12の移動を押えようとする磁力が生じ、振動が
収束する。なお、図示しないが、ケーシング10の内周
面における前記磁石62と対向する個所に電磁コイルを
取付けることにより、前記の効果を一層大きくすること
ができる。また、ケーシングに磁石を配し、板体を導電
性のものにしたり、電磁コイルを対向させたりしても、
同様の効果を得ることができる。この実施例は、うず電
流による損失抵抗の付与を利用したものである。
【0017】前記の実施例において用いたピエゾアクチ
ュエータ28は、図8に示すような外観のものであり、
ドーナツ状の圧電体を多数積層したものである。これに
代えて、図9に示すように、アクチュエータ本体76の
上方に図示のような液室78を設けて、アクチュエータ
の振動を拡幅することができる。また、図10に示すよ
うに、アクチュエータ本体76を横方向の積層体により
構成して、その両端に配した楔状のゴム弾性体78と同
じく楔状の液室80を介してアクチュエータの振動を上
下方向に変換することができる。
ュエータ28は、図8に示すような外観のものであり、
ドーナツ状の圧電体を多数積層したものである。これに
代えて、図9に示すように、アクチュエータ本体76の
上方に図示のような液室78を設けて、アクチュエータ
の振動を拡幅することができる。また、図10に示すよ
うに、アクチュエータ本体76を横方向の積層体により
構成して、その両端に配した楔状のゴム弾性体78と同
じく楔状の液室80を介してアクチュエータの振動を上
下方向に変換することができる。
【0018】また、アクチュエータ28の振動を拡幅す
る手段としては、図11に示すように、パンタグラフ機
構82を用いることができる。この場合には、アクチュ
エータの横方向の振動が拡幅されると共に上下方向の振
動に変換される。
る手段としては、図11に示すように、パンタグラフ機
構82を用いることができる。この場合には、アクチュ
エータの横方向の振動が拡幅されると共に上下方向の振
動に変換される。
【0019】図12の装置は、ゴム弾性壁112とU字
型カップ114とが環状ブラケット116を介して一体
に接続されてハウジングを構成している。ゴム弾性壁1
12の中央孔にはシリンダ118が配されており、シリ
ンダの下部にある円筒状部の内側には有底筒状のホルダ
ー120が設けられている。ホルダー120の内部には
ピエゾアクチュエータ122が配され、その下端がホル
ダー120の底部に載置されている。シリンダ118内
においては、上方に小径開口が下方に大径開口が形成さ
れて両開口間が連続して空間部を形成している。この空
間部において、上方に小径ピストン124が、下方には
大径ピストン126がそれぞれ配されている。
型カップ114とが環状ブラケット116を介して一体
に接続されてハウジングを構成している。ゴム弾性壁1
12の中央孔にはシリンダ118が配されており、シリ
ンダの下部にある円筒状部の内側には有底筒状のホルダ
ー120が設けられている。ホルダー120の内部には
ピエゾアクチュエータ122が配され、その下端がホル
ダー120の底部に載置されている。シリンダ118内
においては、上方に小径開口が下方に大径開口が形成さ
れて両開口間が連続して空間部を形成している。この空
間部において、上方に小径ピストン124が、下方には
大径ピストン126がそれぞれ配されている。
【0020】上下両ピストン124,126の間には液
室128が形成されている。液室128は下端が大径で
上端が小径であり、パスカルの法則によりその面積比に
応じた拡幅作用を有している。すなわち、ピエゾアクチ
ュエータ122の機械振動を拡幅して小径ピストン12
4に伝える。
室128が形成されている。液室128は下端が大径で
上端が小径であり、パスカルの法則によりその面積比に
応じた拡幅作用を有している。すなわち、ピエゾアクチ
ュエータ122の機械振動を拡幅して小径ピストン12
4に伝える。
【0021】小径ピストン124はボール130を介し
てトップフランジ132の下面に当接している。トップ
フランジ132の上部中央には、自動車のエンジン側に
接続されるネジ軸134が設けられている。136はU
字型カップ114の下面中央に垂設したネジ軸であって
、自動車の車体側に接続される。
てトップフランジ132の下面に当接している。トップ
フランジ132の上部中央には、自動車のエンジン側に
接続されるネジ軸134が設けられている。136はU
字型カップ114の下面中央に垂設したネジ軸であって
、自動車の車体側に接続される。
【0022】ダイヤフラム138がU字型カップ114
内の空間を2分している。ダイヤフラム138とカップ
114により構成される空間は液室140であって、そ
の内部にエチレングリコール、油等の液体が封入されて
いる。液室140内において、ホルダー120の外周に
は環状プレート144が固着されており、その外周面と
U字型カップ114の内周面との間にはシール用ゴム1
41,143が配されている。
内の空間を2分している。ダイヤフラム138とカップ
114により構成される空間は液室140であって、そ
の内部にエチレングリコール、油等の液体が封入されて
いる。液室140内において、ホルダー120の外周に
は環状プレート144が固着されており、その外周面と
U字型カップ114の内周面との間にはシール用ゴム1
41,143が配されている。
【0023】環状プレート144には実線で示す縦方向
のオリフィス146が円周方向に数個配設されている。 このオリフィス146に代えて、点線で入口148と出
口150を示す円周方向のオリフィスを配してもよい。
のオリフィス146が円周方向に数個配設されている。 このオリフィス146に代えて、点線で入口148と出
口150を示す円周方向のオリフィスを配してもよい。
【0024】さらに、環状プレート144にこのような
オリフィスを配さず、液圧上昇による外周部のシールゴ
ム141,143の弾性変形により、シールゴム141
,143とカップ114の内面との間を液が通過するよ
うにしてもよいし、あるいは、若干の隙間を初めから与
えて、この隙間を液が通過可能と構成してもよい。なお
、図示の便宜上、図の右側のシールゴム141はカップ
114内周面に密接している状態で示されており、左側
のシールゴム143はカップ114内周面との間に隙間
を有する状態で示されている。
オリフィスを配さず、液圧上昇による外周部のシールゴ
ム141,143の弾性変形により、シールゴム141
,143とカップ114の内面との間を液が通過するよ
うにしてもよいし、あるいは、若干の隙間を初めから与
えて、この隙間を液が通過可能と構成してもよい。なお
、図示の便宜上、図の右側のシールゴム141はカップ
114内周面に密接している状態で示されており、左側
のシールゴム143はカップ114内周面との間に隙間
を有する状態で示されている。
【0025】図12の実施例においては、アイドリング
時等の中周波または高周波に対しては、ピエゾアクチュ
エータ122が小振幅の機械振動を与えることによって
、これを打消すことが可能であり、また、シェイク時に
おけるような低周波大振幅の振動に対しては、環状プレ
ート144のオリフィス146,148−150または
シールゴム141,143とU字型カップ114内面と
の間のわずかな隙間を通過する液による粘性抵抗損失の
付与によって減衰させることができる。シールゴム14
1とU字型カップ114内面との間においては、両者間
の摩擦抵抗による損失もある。
時等の中周波または高周波に対しては、ピエゾアクチュ
エータ122が小振幅の機械振動を与えることによって
、これを打消すことが可能であり、また、シェイク時に
おけるような低周波大振幅の振動に対しては、環状プレ
ート144のオリフィス146,148−150または
シールゴム141,143とU字型カップ114内面と
の間のわずかな隙間を通過する液による粘性抵抗損失の
付与によって減衰させることができる。シールゴム14
1とU字型カップ114内面との間においては、両者間
の摩擦抵抗による損失もある。
【0026】なお、図示の実施例においては、液室12
8をピエゾアクチュエータ122の振動の拡幅手段とし
て用いるが、拡幅手段としては、てこ、くさび、その他
の手段を用いてもよい。
8をピエゾアクチュエータ122の振動の拡幅手段とし
て用いるが、拡幅手段としては、てこ、くさび、その他
の手段を用いてもよい。
【0027】また、液室128内の液体に代えて、非圧
縮性のゴム状弾性体もしくはゲル状物質または微小な粉
粒体を充填してもよい。これらの物質はいずれも非圧縮
性であるので、大径ピストン126側の変位を正確に小
径ピストン124側に伝達することができる。また、こ
のような伝達媒体は液体ではないので、小径ピストン1
24とシリンダ118との嵌め合い隙間から媒体が漏れ
出ることがなく好適である。このような媒体の漏出の可
能性をさらに確実に防止するために、室128内の伝達
媒体をゴム状弾性皮膜により被覆してもよい。なお、図
12のように、U字型カップ114を下にした垂直状態
で使うときは、ダイヤフラム138は省略して、環状プ
レートの上部の液は自由液面にしてもよい。上記以外の
任意の取付け角度で使用するときは、図12の状態でも
よいし、ゴム弾性壁112とU字型カップ114との間
の液室を蜜充填にしてもよい。後者の場合、ゴム弾性壁
112の弾性率を補正する必要がある。
縮性のゴム状弾性体もしくはゲル状物質または微小な粉
粒体を充填してもよい。これらの物質はいずれも非圧縮
性であるので、大径ピストン126側の変位を正確に小
径ピストン124側に伝達することができる。また、こ
のような伝達媒体は液体ではないので、小径ピストン1
24とシリンダ118との嵌め合い隙間から媒体が漏れ
出ることがなく好適である。このような媒体の漏出の可
能性をさらに確実に防止するために、室128内の伝達
媒体をゴム状弾性皮膜により被覆してもよい。なお、図
12のように、U字型カップ114を下にした垂直状態
で使うときは、ダイヤフラム138は省略して、環状プ
レートの上部の液は自由液面にしてもよい。上記以外の
任意の取付け角度で使用するときは、図12の状態でも
よいし、ゴム弾性壁112とU字型カップ114との間
の液室を蜜充填にしてもよい。後者の場合、ゴム弾性壁
112の弾性率を補正する必要がある。
【0028】図12の実施例においては拡幅手段を用い
ているが、図13のように拡幅手段を用いない場合もこ
の発明の範囲に属する。
ているが、図13のように拡幅手段を用いない場合もこ
の発明の範囲に属する。
【0029】図13の場合には、ゴム弾性壁112とカ
ップ状壁114とにより形成されるケーシング内に、空
気またはゴム弾性体152が満された実施例を示してい
るが、この部分を液体減衰機構にしたものは、図12に
おいて小径ピストン124と液室128を用いずに、大
径ピストン126を小径ボール130を介して直接トッ
プフランジ132に当接させたものに該当する。この場
合は、振動はゴム弾性壁112の損失係数により減衰さ
れる。
ップ状壁114とにより形成されるケーシング内に、空
気またはゴム弾性体152が満された実施例を示してい
るが、この部分を液体減衰機構にしたものは、図12に
おいて小径ピストン124と液室128を用いずに、大
径ピストン126を小径ボール130を介して直接トッ
プフランジ132に当接させたものに該当する。この場
合は、振動はゴム弾性壁112の損失係数により減衰さ
れる。
【0030】なお、図14〜16に示すように、図2に
おけるダッシュポット液室のシール18に代わるものと
してダイヤフラム191、ベロフラム192,ベローズ
193のいずれか一つを用いてもよい。図示しないが、
同様の手段を、図3のシール18、図12のシール14
1,143に代えて、用いることができる。
おけるダッシュポット液室のシール18に代わるものと
してダイヤフラム191、ベロフラム192,ベローズ
193のいずれか一つを用いてもよい。図示しないが、
同様の手段を、図3のシール18、図12のシール14
1,143に代えて、用いることができる。
【0031】
【発明の効果】10Hz前後のシェイク振動や、30H
z前後のアイドリング時の振動、100Hz前後のこも
り音、数100Hzの透過音等の任意の振動を抑制する
ことができる。
z前後のアイドリング時の振動、100Hz前後のこも
り音、数100Hzの透過音等の任意の振動を抑制する
ことができる。
【図1】ダッシュポットを用いたこの発明の一実施例の
防振装置の断面図。
防振装置の断面図。
【図2】前図の防振装置の変更例を示す断面図。
【図3】図1の防振装置のさらに別の変更例を示す断面
図。
図。
【図4】この発明において撹拌羽根を用いた実施例を示
す断面図。
す断面図。
【図5】この発明において減衰材料を用いた実施例を示
す断面図。
す断面図。
【図6】この発明においてストローク制限手段を用いた
防振装置の断面図。
防振装置の断面図。
【図7】この発明において電気損失を利用した防振装置
の断面図。
の断面図。
【図8】この発明に用いるピエゾアクチュエータの一例
を示す外観図。
を示す外観図。
【図9】ピエゾアクチュエータの変更例を示す断面図。
【図10】ピエゾアクチュエータの別の変更例を示す断
面図。
面図。
【図11】ピエゾアクチュエータのさらに別の変更例を
示す断面図。
示す断面図。
【図12】この発明の他の実施例を示す縦断面図。(図
示の簡単のため、環状プレートに垂直方向のオリフィス
を設ける場合、周回オリフィスを設ける場合、環状プレ
ートの外縁とカップ内面との間に隙間を設ける場合が図
13に示されている。)
示の簡単のため、環状プレートに垂直方向のオリフィス
を設ける場合、周回オリフィスを設ける場合、環状プレ
ートの外縁とカップ内面との間に隙間を設ける場合が図
13に示されている。)
【図13】この発明の他の実施例を示す縦断面図。
【図14】ダッシュポットの液室をシールする他の実施
例を示す断面図。
例を示す断面図。
【図15】ダッシュポットの液室をシールするさらに他
の実施例を示す断面図。
の実施例を示す断面図。
【図16】ダッシュポットの液室をシールするさらに他
の実施例を示す断面図。
の実施例を示す断面図。
10……ケーシング
12……板体
20……中心軸
24……第1のフランジ
26……第2のフランジ
28……アクチュエータ
40……オリフィス
42……オリフィス
50……弾性体
54……当接部材
56……当接部材
62……磁石
112……ゴム弾性壁
114……カップ状壁
118……シリンダ
120……ホルダー
122……ピエゾアクチュエータ
124……径小ピストン部材
126……径大ピストン部材
132……トップフランジ
134……接続部
136……接続部
138……ダイヤフラム
140……液室
141……シール用ゴム
143……シール用ゴム
144……環状プレート
146……オリフィス
148……オリフィス
149……オリフィス
150……オリフィス
Claims (12)
- 【請求項1】 ケース(10)またはカップ状壁(1
14)と、その内部を移動可能な板体(12,46,1
44)と、板体(12,46,144)の移動を抑制す
る、損失抵抗の付与または変位の強制拘束による手段と
、振動伝達経路の途中に設けたアクチュエータ(28,
122)とからなる複合防振装置。 - 【請求項2】 前記の抑制手段がダッシュポットから
なることを特徴とする請求項1に記載の複合防振装置。 - 【請求項3】 内部に液体を封入したケーシング(1
0)と、その内部において上下動可能に配した板体(1
2)と、板体(12)の中央部より上方に延びてその先
端が前記ケーシング(10)の外方に臨む中心軸(20
)と、前記ケーシング(10)の外部において前記中心
軸(20)に取付けた第1のフランジ(24)と、この
第1のフランジ(24)とほぼ平行に配した第2のフラ
ンジ(26)と、前記両フランジ(24,26)間に配
した前記のアクチュエータ(28)とからなり、前記の
板体は直接または弾性体(18)を介して前記ケーシン
グ(10)の内周面と摺接しており、前記のケーシング
(10)と前記の第2フランジ(26)とを少なくとも
一方が振動源である二つの構造体に、それぞれ、直接ま
たは間接に接続するようになしたことを特徴とする請求
項2に記載の複合防振装置。 - 【請求項4】 前記板体(12)には縦方向に貫通す
るオリフィス(40)を設けたことを特徴とする請求項
5に記載の複合防振装置。 - 【請求項5】 前記板体(12)には斜方向に貫通す
るオリフィス(42)を設けたことを特徴とする請求項
5に記載の複合防振装置。 - 【請求項6】 内部に液体を封入したケーシング(1
0)と、その内部において上下動可能に配した撹拌羽根
(44)と、この撹拌羽根(44)の中央部より上方に
延びてその先端が前記ケーシングの外方に臨む中心軸(
20)と、前記ケーシングの外部において前記中心軸(
20)に取付けた第1のフランジ(24)と、この第1
のフランジ(24)とほぼ平行に配した第2のフランジ
(26)と、前記両フランジ(24,26)間に配した
前記のアクチュエータ(28)とからなり、前記のケー
シング(10)と前記の第2フランジ(26)とを少な
くとも一方が振動源である二つの構造体に、それぞれ、
直接または間接に接続するようになしたことを特徴とす
る請求項1に記載の複合防振装置。 - 【請求項7】 内部に弾性体(50)を収納したケー
シング(10)と、前記弾性体(50)の内部に埋設し
た板体(12)と、この板体(12)の中央部より上方
に延びてその先端が前記ケーシングの外方に臨む中心軸
(20)と、前記ケーシング(10)の外部において、
前記中心軸(20)に取付けた第1のフランジ(24)
と、この第1のフランジ(24)とほぼ平行に配した第
2のフランジ(26)と、前記両フランジ(24,26
)間に配した前記のアクチュエータ(28)とからなり
、前記のケーシング(10)と前記の第2フランジ(2
6)とを少なくとも一方が振動源である二つの構造体に
、それぞれ、直接または間接に接続するようになしたこ
とを特徴とする請求項1に記載の複合防振装置。 - 【請求項8】 前記の弾性体(50)は高減衰材料か
らなることを特徴とする請求項9に記載の複合防振装置
。 - 【請求項9】 ケーシング(10)と、その内部にお
いて上下動可能に配した板体(12)と、この板体(1
2)の上下方向及び横方向の動きを一定範囲で規制する
当接部材(54,56)と、板体(12)の中央部より
上方に延びてその先端が前記ケーシングの外方に臨む中
心軸(20)と、前記ケーシング(10)の外部におい
て、前記中心軸(20)に取付けた第1のフランジ(2
4)と、この第1のフランジ(24)とほぼ平行に配し
た第2のフランジ(26)と、前記両フランジ(24,
26)間に配した前記のアクチュエータ(28)とから
なり、前記のケーシング(10)と前記の第2フランジ
(26)とを少なくとも一方が振動源である二つの構造
体に、それぞれ、直接または間接に接続するようになし
たことを特徴とする請求項1に記載の複合防振装置。 - 【請求項10】 少くとも周側が導電体よりなるケー
シング(10)と、その内部において上下動可能に配し
た板体(12)と、前記板体(12)の周縁に配した磁
石(62)と、前記板体(12)の中央部より上方に延
びてその先端が前記ケーシングの外方に臨む中心軸(2
0)と、前記ケーシング(10)の外部において、前記
中心軸(20)に取付けた第1のフランジ(24)と、
この第1のフランジ(24)とほぼ平行に配した第2の
フランジ(26)と、前記両フランジ(24,26)間
に配した前記のアクチュエータ(28)とからなり、前
記のケーシング(10)と前記の第2フランジ(26)
とを少なくとも一方が振動源である二つの構造体に、そ
れぞれ、直接または間接に接続するようになしたことを
特徴とする請求項1に記載の複合防振装置。 - 【請求項11】 ゴム弾性壁(112)とカップ状壁
(114)とによりケーシングを構成し、ゴム弾性壁(
112)の中央にシリンダ(118)を配して、その内
部にピストンを摺動可能に配し、シリンダ(118)の
下方に、前記ケーシング内に延びる有底筒状のホルダー
(120)が設けられ、ホルダー(120)の内部にピ
エゾアクチュエータ(122)を配して、その下端がホ
ルダー(120)の底部に、またその上端がピストン下
面に当接するようなし、ピストン上面は直接または他物
を介してトップフランジ(132)に当接し、前記U字
型カップ(114)と前記トップフランジ(132)は
、少なくとも一方が振動源である2つの構造体にそれぞ
れ接続される接続部(134,136)を有してなり、
前記ケーシング内部にはダイヤフラム(138)を配し
てこのダイヤフラム(138)と前記カップ(114)
とにより形成される空間部を液室(140)となすか、
あるいはダイヤフラム(138)を省略してゴム弾性壁
(112)と前記カップ(114)とにより形成される
空間部を液室(140)となし、液の上面を自由にまた
はゴム弾性壁(112)に当接させ、この液室(140
)内に前記ホルダー(120)が突出すると共に、前記
ホルダー(120)には環状プレート(144)が配さ
れ、このプレート(144)の外周縁はシール用ゴム(
141,143)を介して前記カップ(114)内周面
に密接し且つ前記プレート(144)は上下方向、また
は周方向に延びるオリフィスを有するか、または、前記
プレート(144)の外周に設けたシール用ゴム(14
1,143)とカップ(114)内周面との間に液の通
過を許す隙間を設けてなることを特徴とする請求項1に
記載の複合防振装置。 - 【請求項12】 ゴム弾性壁(112)とカップ状壁
(114)とによりケーシングを構成し、ゴム弾性壁(
112)の中央にシリンダ(118)を配して、その内
部にピストンを摺動可能に配し、シリンダ(118)の
下方に、前記ケーシング内に延びる有底筒状のホルダー
(120)が設けられ、ホルダー(120)の内部にピ
エゾアクチュエータ(122)を配して、その下端がホ
ルダー(120)の底部に、またその上端がピストン下
面に当接するようなし、ピストン上面は直接または他物
を介してトップフランジ(132)に当接し、前記U字
型カップ(114)と前記トップフランジ(132)と
には、少なくとも一方が振動源である2つの構造体にそ
れぞれ接続される接続部(134,136)を有してな
り、前記ケーシング内の空間部には空気または弾性ゴム
を満したことを特徴とする請求項11に記載の複合防振
装置。
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- 1991-12-13 JP JP3330647A patent/JP2676124B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Legal Events
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