JP2010014369A - 膨張弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】磨耗粉による冷凍サイクル内の汚染を防止できる膨張弁を提供する。
【解決手段】本体ブロック10に形成され、冷媒を流通させる冷媒通路101と、冷媒通路101に形成された弁口14と、本体ブロック10に対して可動し、弁口14の開度を調節する弁体17と、弁体17を作動させる作動棒25と、作動棒25を駆動するパワーエレメント41とを有し、本体ブロック10と弁体17との間は、弁体17に対して付勢力を与えるばね部300と、ばね部300に対して力学的に並列に設けられたダッシュポット部310とを介して接続されるように構成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、冷凍サイクルに用いられる膨張弁に関する。
特許文献1には、冷凍サイクルに用いられる従来の温度式膨張弁が開示されている。この膨張弁は、受液器側から高圧冷媒を流入させる高圧側通路と、蒸発器側に低圧冷媒を流出させる低圧側通路と、これらの間を連通するオリフィスとを有している。また膨張弁は、オリフィスを流れる冷媒量を調節する弁体と、弁体を支持する支持部材と、弁体を閉弁方向に付勢するコイルばねと、コイルばねによる付勢力に抗して弁体を作動させる作動棒と、蒸発器から流出した低圧冷媒の温度及び圧力に基づいて作動棒を駆動するパワーエレメントとを有している。作動棒は、蒸発器側に低圧冷媒を流出させる低圧側通路と、蒸発器から流出した低圧冷媒を流通させる低圧冷媒通路との間に形成された貫通孔内を貫通して設けられている。さらに膨張弁は、支持部材とコイルばねとの間に装着され、ばね室の内壁面に対して摺動する防振ばねを有している。防振ばねは、高圧冷媒の圧力変動等により生じる弁体の振動やそれに伴う異音を、ばね室の内壁面に対する摺動抵抗により抑制するようになっている。
特開2005−156046号公報
しかしながら、上記膨張弁の防振ばねやばね室の内壁面は、摺動が繰り返されることにより磨耗する。したがって、ばね室内に磨耗粉が発生するため、冷凍サイクル内が汚染されてしまうという問題が生じる。
本発明の目的は、磨耗粉による冷凍サイクル内の汚染を防止できる膨張弁を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
請求項1に記載の発明は、本体(10)に形成され、冷媒を流通させる冷媒通路(101)と、冷媒通路(101)に形成された弁口(14)と、本体(10)に対して可動し、弁口(14)の開度を調節する弁体(17)と、弁体(17)を作動させる作動棒(25)と、作動棒(25)を駆動するパワーエレメント(41)とを有し、本体(10)と弁体(17)との間は、弁体(17)に対して付勢力を与えるばね部(300)と、ばね部(300)に対して力学的に並列に設けられたダッシュポット部(310)とを介して接続されていることを特徴とする膨張弁である。
これにより、弁体(17)に生じる振動は、力学的に互いに並列に設けられたばね部(300)及びダッシュポット部(310)によって減衰させることができる。したがって、弁体(17)の振動を摺動抵抗により抑制する防振ばねを廃止できるため、磨耗粉の発生による冷凍サイクル内の汚染を防止できる。
請求項2に記載の発明は、ダッシュポット部(310)は、弁口(14)よりも上流側に配置され、本体(10)又は弁体(17)の一方に対して固定された有底の筒状部(51)と、本体(10)又は弁体(17)の他方に対して固定され、筒状部(51)に対して進退可能に嵌合する柱状部(52)と、筒状部(51)と柱状部(52)との間に形成され、筒状部(51)に対する柱状部(52)の進退により容積が変動し、冷媒が内部に満たされた冷媒室(54)と、冷媒室(54)に対し冷媒を流出入させる流出入路(53)とを有していることを特徴としている。
これにより、流出入路(53)を介して流出入する冷媒の粘性抵抗を用いてダッシュポット部(310)を形成できるため、ダッシュポット部(310)の構成を簡略化できる。
請求項3に記載の発明は、流出入路(53)は、筒状部(51)の内周面と柱状部(52)の外周面との間の隙間に形成されていることを特徴としている。
これにより、筒状部(51)と柱状部(52)とを比較的緩く嵌合させることによって、流出入路(53)を容易に形成することができる。
請求項4に記載の発明は、筒状部(51)は、弁体(17)を支持する支持部材(20)、又は本体(10)に螺合固定されて付勢力を調節可能な調節ねじ(30)の一方に形成され、柱状部(52)は、前記支持部材(20)又は前記調節ねじ(30)の他方に形成されていることを特徴としている。
これにより、部品点数を増加させずにダッシュポット部(310)を形成できるため、膨張弁の部品コスト及び組立てコストを低減できる。
請求項5に記載の発明は、柱状部(62)は、ばね部(300)を収容する凹部(65)を有していることを特徴としている。
これにより、ダッシュポット部(310)の径を大きくすることができ、ストロークに対する冷媒の流出入量を多くできるため、減衰効果を高めることができる。
請求項6に記載の発明は、本体(10)に形成され、パワーエレメント(41)により過熱度が検出される冷媒を流通させる過熱度検出通路(102)と、過熱度検出通路(102)と冷媒通路(101)との間を貫通し、作動棒(71)が進退可能に挿通される貫通孔(70)とをさらに有し、貫通孔(70)は、過熱度検出通路(102)側に形成された大内径部(70a)と、冷媒通路(101)側に形成され、大内径部(70a)よりも内径の小さい小内径部(70b)とを有し、作動棒(71)は、過熱度検出通路(102)側に形成されて大内径部(70a)に嵌合する大外径部(71a)と、冷媒通路(101)側に形成されて小内径部(70b)に嵌合する小外径部(71b)とを有し、ダッシュポット部(310)は、大内径部(70a)の内周面と小外径部(71b)の外周面との間に形成され、貫通孔(70)に対する作動棒(71)の進退により容積が変動し、冷媒が内部に満たされた冷媒室(73)と、冷媒室(73)に対し冷媒を流出入させる流出入路(72b)とを有していることを特徴としている。
これにより、貫通孔(70)を介して冷媒通路(101)と過熱度検出通路(102)との間に生じる冷媒の漏れを意図的に利用して、ダッシュポット部(310)を形成することができる。
請求項7に記載の発明は、流出入路(72b)は、小内径部(70b)の内周面と小外径部(71b)の外周面との間の隙間に形成されていることを特徴としている。
これにより、貫通孔(70)の小内径部(70b)と作動棒(71)の小外径部(71b)とを比較的緩く嵌合させることによって、流出入路(72b)を容易に形成することができる。
請求項8に記載の発明は、小外径部(71b)の外周面には、流出入路(72b)を拡大する切欠き部(74)が形成されていることを特徴としている。
これにより、流出入路(72b)を容易に拡大することができる。
請求項9に記載の発明は、ダッシュポット部(310)は、本体(10)に対し一端側が固定され、弁体(17)に対し他端側が固定された蛇腹状のベローズ(80)と、ベローズ(80)内に形成され、ベローズ(80)の伸縮により容積が変動し、冷媒が内部に満たされた冷媒室(82)と、ベローズ(80)の側面に形成され、冷媒室(82)に対し冷媒を流出入させる孔部(81)とを有していることを特徴としている。
これにより、孔部(81)を介してベローズ(80)内外で流出入する冷媒の粘性抵抗を用いてダッシュポット部(310)を形成できるため、ダッシュポット部(310)の構成を簡略化できる。
請求項10に記載の発明は、ダッシュポット部(310)は、本体(10)に対し一端側が固定され、弁体(17)に対し他端側が固定されたゴムダンパ(90)を有していることを特徴としている。
これにより、ゴムダンパ(90)の物性を利用してダッシュポット部(310)を形成できるため、ダッシュポット部(310)の構成を簡略化できる。
請求項11に記載の発明は、ダッシュポット部(310)は、本体(10)に対し一端側が固定され、弁体(17)に対し他端側が固定された連泡性の発泡部材(110)を有していることを特徴としている。
これにより、発泡部材(110)を用いてダッシュポット部(310)を形成できるため、ダッシュポット部(310)の構成を簡略化できる。
請求項12に記載の発明は、本体(10)に形成され、冷媒を流通させる冷媒通路(101)と、冷媒通路(101)に形成された弁口(14)と、本体(10)に対して可動し、弁口(14)の開度を調節する弁体(17)と、弁体(17)を作動させる作動棒(25)と、作動棒(25)を駆動するパワーエレメント(41)とを有し、本体(10)と弁体(17)との間は、弁体(17)に対して付勢力を与えるばね部(300)と、ばね部(300)に対して力学的に直列に設けられたダッシュポット部(310)とを介して接続されていることを特徴とする膨張弁である。
これにより、弁体(17)に生じる振動は、力学的に互いに直列に設けられたばね部(300)及びダッシュポット部(310)によってある程度減衰させることができる。したがって、弁体(17)の振動を摺動抵抗により抑制する防振ばねを廃止できるため、磨耗粉の発生による冷凍サイクル内の汚染を防止できる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係の一例を示している。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について図1乃至図3を用いて説明する。図1は、本実施形態による膨張弁1の構成を示す模式的な断面図である。図2は、図1のII部を拡大して示す断面図である。図1及び図2に示すように、膨張弁1は、蒸気圧縮式の冷凍サイクル200に設けられている。冷凍サイクル200は、冷媒を高温高圧に圧縮する圧縮機210と、圧縮機210で圧縮された高温高圧の気相冷媒を空気との熱交換により冷却し、液相冷媒を膨張弁1に送る凝縮器220と、膨張弁1で減圧膨張した気液二相冷媒を空気との熱交換により加熱して蒸発させ、気相冷媒を圧縮機210に戻す蒸発器230とを有している。冷凍サイクル200内を循環する冷媒として、例えばフロン系冷媒が用いられる。
膨張弁1は、アルミニウム合金等を用いて作製された略角柱形状の本体ブロック(本体)10を有している。本体ブロック10には、凝縮器220から蒸発器230に至る冷媒の流路の一部として冷媒通路101が形成されている。冷媒通路101の一端側には、凝縮器220側から液相冷媒を流入させる流入口12が形成されている。冷媒通路101の他端側には、蒸発器230側に気液二相冷媒を流出させる流出口13が形成されている。冷媒通路101の途中には、部分的に径が絞られて図中上下方向に延伸するオリフィス11が形成されている。オリフィス11の上流端には弁口14が形成されている。
弁口14の上流側には、冷媒通路101に連通して本体ブロック10の図中下方に開口された弁室18が形成されている。弁室18内には、本体ブロック10に対して可動して弁口14を上流側から開閉する球状の弁体17と、弁体17を支持する支持部材20と、支持部材20を弁体17の閉弁方向に付勢するコイルばね(ばね部)300とが収容されている。支持部材20は、コイルばね300の内周側に挿入される円柱部20aと、コイルばね300の一端側に当接するフランジ部20bとを有している。
弁室18の開口端には、調節ねじ30が本体ブロック10に対して螺合固定されている。調節ねじ30は、コイルばね300の他端側に当接しており、コイルばね300により弁体17に与えられる付勢力を調節できるようになっている。弁室18の密閉性は、調節ねじ30と弁室18内壁面との間がOリング31によって円筒面固定されていることにより確保されている。弁室18は弁口14よりも上流側に位置しているため、弁室18内は高温高圧の液相冷媒により満たされている。
支持部材20の円柱部20aの底部には、有底円筒状の筒状部(凹部)51が形成されている。一方、調節ねじ30には、弁室18側に向かって突出し、筒状部51に進退自在に嵌合する円柱状の柱状部52を有している。筒状部51と柱状部52とは比較的緩く嵌合しているため、筒状部51の内周面と柱状部52の外周面との間には、通常の嵌合隙間よりも広い隙間53が形成されている。隙間53は、液相冷媒の流出入を許容する程度の広さに形成されており、冷媒の流出入路として機能する。
筒状部51の底面と柱状部52の先端面との間には、冷媒室54が形成されている。冷媒室54は隙間53を介して弁室18と連通しているため、冷媒室54内は高温高圧の液相冷媒により満たされている。ただし、冷凍サイクル内に冷媒を循環させる前(初回の運転前)には、冷媒室54内は弁室18内と同様に例えば真空状態にある。冷媒室54の容積は、筒状部51に対して柱状部52が進退することにより変動するようになっている。容積が変動すると、冷媒室54内の液相冷媒は、隙間53を介して外部(弁室18)との間で流出入する。したがって、筒状部51に対して柱状部52が進退移動すると、隙間53を介して流出入する液相冷媒の粘性抵抗によって、進退移動の速度に比例する減衰力が働くようになっている。すなわち、筒状部51、柱状部52、冷媒室54及び隙間53と、隙間53を介して流出入する液相冷媒とによってダッシュポット部310が形成されている。
図3は、本実施形態における膨張弁1の本体ブロック10と弁体17との間の力学的モデルを示す図である。図3において上端側は弁体17(支持部材20)側を表しており、下端側は本体ブロック10(調節ねじ30)側を表している。図3に示すように、本体ブロック10と弁体17との間は、変位に比例する応力を生じさせるばね部300と、ばね部300に対して力学的に並列に設けられ、速度に比例する応力を生じさせるダッシュポット部310とによって接続されている。すなわち、本体ブロック10と弁体17との間の力学的な構造はフォークトモデルになっている。
図1に戻り、本体ブロック10内において冷媒通路101の図中上方には、蒸発器230から圧縮機210に至る冷媒の流路の一部として過熱度検出通路102が形成されている。過熱度検出通路102の一端側には、蒸発器230側からの気相冷媒を流入させる流入口21が形成されている。過熱度検出通路102の他端側には、圧縮機210側に気相冷媒を流出させる流出口22が形成されている。過熱度検出通路102と冷媒通路101の弁口14よりも下流側との間には、断面円形状に開口されて図中上下方向に直線状に延伸する貫通孔24が形成されている。
また、過熱度検出通路102において貫通孔24の開口端に対向する位置には、本体ブロック10の図中上方に開口された開口部40が形成されている。開口部40には、パワーエレメント(感温駆動部)41が取り付けられている。パワーエレメント41は、蓋体42と、蓋体42に対し下方から固着された下側部材43と、蓋体42及び下側部材43に周縁部の全周が挟持されたダイヤフラム44とを有している。蓋体42には、ダイヤフラム44との間に密閉空間45を形成するための凹部42aが設けられている。密閉空間45内には、飽和状態の冷媒が封入されている。ダイヤフラム44は、例えばステンレス鋼を用いて薄膜状に形成されており、密閉空間45の内外の圧力差に応じて変形変位する。密閉空間45内の冷媒には、過熱度検出通路102を通過する冷媒の温度が伝達されるようになっている。下側部材43は、円筒部43aとフランジ部43bとを有している。パワーエレメント41は、円筒部43aの外周に形成されたねじ部を開口部40に螺合することによって本体ブロック10に取り付けられている。ダイヤフラム44の下方には、ストッパ部材46が配置されている。ストッパ部材46の周縁部は、ダイヤフラム44と下側部材43のフランジ部43bとにより所定の間隙を介して挟まれている。
過熱度検出通路102と冷媒通路101との間の貫通孔24には、棒状の形状を有する作動棒25が進退自在に挿通されている。作動棒25の一端側はストッパ部材46に取り付けられており、他端側はオリフィス11を貫通して弁体17に当接している。
過熱度検出通路102を通過する冷媒の過熱度が上昇し、密閉空間45内外の圧力差が増大すると、ダイヤフラム44は下方に変位する。これにより、ストッパ部材46を介して作動棒25が押し下げられるため、弁体17はコイルばね300の付勢力に抗して開弁方向に移動する。一方、過熱度検出通路102を通過する冷媒の過熱度が低下し、密閉空間45内外の圧力差が減少すると、ダイヤフラム44は上方に変位する。これにより、作動棒25を押し下げる力が弱まり、弁体17はコイルばね300の付勢力により閉弁方向に移動する。したがって、弁口14を通過する冷媒の量は、蒸発器230出口側の冷媒の過熱度が所定の値になるように調節される。
本実施形態では、弁体17に生じる振動は、力学的に互いに並列に設けられたばね部300及びダッシュポット部310によって減衰させることができる。したがって、弁体17の振動を摺動抵抗により抑制する従来の防振ばねを廃止できるため、磨耗粉の発生による冷凍サイクル200内の汚染を防止できる。
また、ばね部300及びダッシュポット部310が並列に設けられたフォークトモデルは減衰機構として理想的であるため、従来と比較して広い周波数帯での弁振動を抑制する効果が期待できる。したがって本実施形態によれば、防振ばねを用いた従来の構成よりも高い異音防止効果が得られる。
さらに本実施形態では、ダッシュポット部310が、筒状部51、柱状部52、冷媒室54及び隙間53と、隙間53を流出入する液相冷媒とによって構成されている。したがって、ダッシュポット部310の構成を簡略化できる。また、隙間53を液相冷媒の流出入路として用いているため、ダッシュポット部310の流出入路を容易に形成することができる。
また本実施形態では、筒状部51は支持部材20と一体的に形成されており、柱状部52は調節ねじ30と一体的に形成されている。したがって、防振ばねが必要であった従来の構成に対し、本実施形態では部品点数を増加させずにダッシュポット部310を形成できるため、膨張弁1の部品コスト及び組立てコストを低減できる。
ここで、本実施形態では、支持部材20に筒状部51が形成され、調節ねじ30に柱状部52が形成された例を挙げたが、支持部材20に柱状部を形成し、調節ねじ30に筒状部を形成して、支持部材20及び調節ねじ30との間の嵌合関係を逆にしても同様の効果が得られる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図4を用いて説明する。図4は、本実施形態における膨張弁2の部分構成を示す模式的な断面図であり、図2に対応する部分を示している。図4に示すように、本実施形態の膨張弁2は、コイルばね300が冷媒室64内に収容されている点に特徴を有している。筒状部61は、調節ねじ30と一体的に形成されており、本体ブロック10に対して固定されている。柱状部62は、支持部材20と一体的に形成されており、弁体17に対して固定されている。柱状部62の先端部には、有底円筒状の凹部65が形成されている。凹部65は、冷媒室64を形成するとともにコイルばね300を収容している。コイルばね300の一端側は凹部65の底面に当接しており、他端側は調節ねじ30に当接している。柱状部62の外周面と筒状部61の内周面との間には、液相冷媒の流出入路として機能する隙間63が形成されている。ダッシュポット部310は、筒状部61、柱状部62、冷媒室64及び隙間63と、隙間63を介して流出入する液相冷媒とによって構成されている。
本実施形態の力学的モデルは図3に示した第1実施形態の力学的モデルと同様であるため、本実施形態によれば第1実施形態と同様の効果が得られる。
また、第1実施形態ではコイルばね300が筒状部51の外側に配置されているため、ダッシュポット部310の径をコイルばね300の内径よりも大きくするのが困難であった。これに対し本実施形態では、コイルばね300が柱状部62の内側の凹部65内に配置されているため、第1実施形態よりもダッシュポット部310の径を大きくすることができる。したがって、同じストロークに対して冷媒の流出入量を多くできるため、隙間63を広めに設計しても高い減衰効果が得られる。
ここで、本実施形態では、支持部材20に柱状部62が形成され、調節ねじ30に筒状部61が形成された例を挙げたが、支持部材20に筒状部を形成し、調節ねじ30に凹部を備えた柱状部を形成して、支持部材20及び調節ねじ30との間の嵌合関係を逆にしても同様の効果が得られる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について図5乃至図7を用いて説明する。図5は、本実施形態における膨張弁3の構成を示す模式的な断面図である。図5に示すように、本実施形態の膨張弁3は、ダッシュポット部310が貫通孔70と作動棒71との間に形成されている点に特徴を有している。冷媒通路101の冷媒圧力は過熱度検出通路102の冷媒圧力よりも高いため、冷媒通路101を通過する冷媒は、貫通孔70を介して過熱度検出通路102側に微量ずつ漏れる。本実施形態では、貫通孔70を介した冷媒の漏れを意図的に利用してダッシュポット部310を形成している。
貫通孔70は、過熱度検出通路102側に形成された大内径部70aと、冷媒通路101側に形成され、大内径部70aよりも内径の小さい小内径部70bとを有している。大内径部70aと小内径部70bとの間には、内周段差部70cが形成されている。
作動棒71は、過熱度検出通路102側に形成されて大内径部70aに嵌合する大外径部71aと、冷媒通路101側に形成されて小内径部70bに嵌合する小外径部71bとを有している。大外径部71aと小外径部71bとの間には、外周段差部71cが形成されている。外周段差部71cは、内周段差部70cよりも過熱度検出通路102側に位置している。
これにより、大内径部70aの内周面と小外径部71bの外周面とが対向する外周段差部71cと内周段差部70cとの間には、冷媒室73が形成される。冷媒室73には、冷媒通路101側から漏れ出す冷媒により満たされた状態にある。冷媒室73の容積は、作動棒71が貫通孔70に対して進退することにより変動する。小内径部70bの内周面と小外径部71bの外周面との間の隙間72bは、冷媒室73内の冷媒が冷媒通路101との間で流出入する流出入路として機能する。また、大内径部70aの内周面と大外径部71aの外周面との間の隙間72aを、冷媒室73内の冷媒が過熱度検出通路102との間で流出入する流出入路として機能させてもよい。
本実施形態の力学的モデルは図3に示した第1実施形態の力学的モデルと同様であるため、第1実施形態と同様の効果が得られる。ただし、本実施形態では冷媒室73の径を大きくするのが困難であるため、フォークトモデルにおけるダッシュポット成分は比較的小さくなる場合がある。
図6は、本実施形態の変形例における膨張弁3の構成を示す模式的な断面図である。図7は、図6のVII−VII線での断面図である。図6及び図7に示すように、本変形例は、作動棒71の小外径部71bに切欠き部74が部分的に形成されている点に特徴を有している。切欠き部74は、作動棒71の軸方向に延伸している。切欠き部74の上端部は開弁状態における内周段差部70cよりも上方に位置し、下端部は閉弁状態における貫通孔70の冷媒通路101側の開口端部よりも下方に位置している。切欠き部74と小内径部70bの内周面との間には、流出入路75が形成されている。冷媒室73内の冷媒は、隙間72b及び流出入路75を介して冷媒通路101との間で流出入できるようになっている。
本変形例では、切欠き部74により形成される流出入路75によって、冷媒の流出入路を容易に拡大することができるため、冷媒室73と冷媒通路101との間において冷媒を確実に流出入させることができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について図8及び図9を用いて説明する。図8は、本実施形態における膨張弁4の部分構成を示す模式的な断面図であり、図2に対応する部分を示している。図8に示すように、本実施形態の膨張弁4は、金属製で蛇腹状のベローズ80が支持部材20と調節ねじ30との間に設けられている点に特徴を有している。ベローズ80は、コイルばね300の内周側にコイルばね300と同軸に配置され、作動棒25及び弁体17の進退に伴って弾性伸縮するようになっている。ベローズ80の一端側は支持部材20の下面に固定されており、他端側は調節ねじ30の突出部32に固定されている。突出部32は、コイルばね300の内周側において調節ねじ30から支持部材20に向かって突出しており、ベローズ80とコイルばね300との長さの差を調節するために設けられている。
ベローズ80の側面には、比較的小さい孔部81が形成されている。孔部81は、液相冷媒の流出入を許容する程度の大きさに形成されている。
ベローズ80内には、冷媒室82が形成されている。冷媒室82は孔部81を介して弁室18と連通しているため、冷媒室82内は高温高圧の液相冷媒により満たされている。冷媒室82の容積は、ベローズ80が伸縮することにより変動するようになっている。容積が変動すると、冷媒室82内の液相冷媒は、孔部81を介して外部(弁室18)との間で流出入する。したがって、作動棒25及び弁体17が進退移動すると、孔部81を介して流出入する液相冷媒の粘性抵抗によって、進退移動の速度に比例する減衰力が働くようになっている。すなわち、ベローズ80、冷媒室82及び孔部81と、孔部81を介して流出入する液相冷媒とによって、ダッシュポット部310が形成されている。また、ベローズ80は弾性伸縮するため、例えばコイルばね300よりも小さいばね定数を有するばね部311を構成している。
図9は、本実施形態における膨張弁4の本体ブロック10と弁体17との間の力学的モデルを示す図である。図9に示すように、本体ブロック10と弁体17との間は、変位に比例する応力を生じさせるばね部(コイルばね)300と、例えばばね部300よりも小さいばね定数を有し、ばね部300と同様に変位に比例する応力を生じさせるばね部311と、速度に比例する応力を生じさせるダッシュポット部310とによって接続されている。ばね部300、311及びダッシュポット部310は、それぞれ力学的に並列に設けられている。
本実施形態では、本体ブロック10と弁体17との間が、ばね部300、311と、ばね部300、311に並列に設けられたダッシュポット部310とを介して接続されているため、第1実施形態と同様の効果が得られる。
本実施形態では、ベローズ80が追加部品として必要になるため、膨張弁4の部品コストの低減効果はさほど高くない場合がある。しかしながら、従来の防振ばねと比較すると、ベローズ80は単純な形状を有しているため取扱いや組付けが容易になる。したがって、膨張弁4の組立てコストを低減できる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態について図10を用いて説明する。図10は、本実施形態における膨張弁5の部分構成を示す模式的な断面図であり、図2に対応する部分を示している。図10に示すように、本実施形態の膨張弁5は、支持部材20と調節ねじ30との間にゴムダンパ90が設けられている点に特徴を有している。ゴムダンパ90は、コイルばね300に対して軸方向が略垂直になるように配置されたゴム製の中空円筒状の本体部91と、本体部91の互いに対向する位置の外周面に形成された2つの突起部92、93とを有している。一方の突起部92は、支持部材20に形成された突出部26下面の嵌入孔に嵌入され、弁体17に対して固定されている。他方の突起部93は、調節ねじ30に形成された突出部33上面の嵌入孔に嵌入され、本体ブロック10に対して固定されている。突出部26、33は、コイルばね300の内周側において支持部材20及び調節ねじ30から互いに対向する方向に突出しており、本体部91の直径とコイルばね300の長さとの差を調節するために設けられている。本体部91は、作動棒25及び弁体17の進退に伴って弾性的に扁平変形する。
ゴムダンパ90の形成材料であるゴムは、物性として、比較的高い弾性及び減衰性を有している。これためゴムダンパ90は、単体でフォークトモデルを構成し、コイルばね300に並列に配置されるばね部311及びダッシュポット部310として機能する。
本実施形態の力学的モデルは、図9に示した第4実施形態の力学的モデルと同様であるため、第4実施形態と同様の効果が得られる。
本実施形態では、ゴムダンパ90が追加部品として必要になるため、膨張弁5の部品コストの低減効果はさほど高くない場合がある。しかしながら、従来の防振ばねと比較すると、ゴムダンパ90は単純な形状を有しているため取扱いや組付けが容易になる。したがって、膨張弁5の組立てコストを低減できる。
(第6実施形態)
次に、本発明の第6実施形態について図11を用いて説明する。図11は、本実施形態における膨張弁6の部分構成を示す模式的な断面図であり、図2に対応する部分を示している。図11に示すように、本実施形態の膨張弁6は、支持部材20と調節ねじ30との間にスポンジ等の連泡性の発泡部材110を有している点に特徴を有している。発泡部材110は、例えば円柱状の形状を有している。発泡部材110の一端側は支持部材20に形成された突出部26下面に接続され、弁体17に対して固定されている。発泡部材110の他端側は調節ねじ30に形成された突出部33上面に接続され、本体ブロック10に対して固定されている。発泡部材110は、内部から表面まで連続した孔部(気泡)を有している。発泡部材110は弁室18内に配置されているため、発泡部材110の孔部内は、表面から浸入した高温高圧の液相冷媒により満たされている。作動棒25及び弁体17が進退移動すると、発泡部材110が変形するため孔部内の容積が変動し、内部の冷媒が外部との間で流出入する。したがって、作動棒25及び弁体17が進退移動すると、発泡部材110の内外で流出入する液相冷媒の粘性抵抗によって減衰力が働くようになっている。すなわち発泡部材110と発泡部材110の内外で流出入する液相冷媒とによって、ダッシュポット部310が形成されている。また、発泡部材110はある程度の弾性を有しているため、発泡部材110は、例えばコイルばね300よりも小さいばね定数を有するばね部311を形成している。
本実施形態の力学的モデルは、図9に示した第4実施形態の力学的モデルと同様であるため、第4実施形態と同様の効果が得られる。
本実施形態では、発泡部材110が追加部品として必要になるため、膨張弁6の部品コストの低減効果はさほど高くない場合がある。しかしながら、従来の防振ばねと比較すると、発泡部材110は単純な形状を有しているため取扱いや組付けが容易になる。したがって、膨張弁6の組立てコストを低減できる。
(第7実施形態)
次に、本発明の第7実施形態について図12及び図13を用いて説明する。図12は、本実施形態における膨張弁7の部分構成を示す模式的な断面図であり、図2に対応する部分を示している。図12に示すように、本実施形態の膨張弁7は、支持部材120と弁体17とが、ダッシュポット部310を介して接続されている点に特徴を有している。
支持部材120は、有底円筒状の嵌合穴122を上面に有している。嵌合穴122には、円柱状の円柱部材121の一端側が進退自在に嵌合している。円柱部材121の他端側は弁体17に固定されている。嵌合穴122と円柱部材121とは比較的緩く嵌合しているため、嵌合穴122の内周面と円柱部材121の外周面との間には、通常の嵌合隙間よりも広い隙間123が形成されている。隙間123は、液相冷媒の流出入を許容する程度の広さに形成されており、冷媒の流出入路として機能する。
嵌合穴122の底面と円柱部材121の先端面との間には、冷媒室124が形成されている。冷媒室124は隙間123を介して弁室18と連通しているため、冷媒室124内は高温高圧の液相冷媒により満たされている。冷媒室124の容積は、嵌合穴122に対して円柱部材121が進退することにより変動するようになっている。容積が変動すると、冷媒室124内の液相冷媒は、隙間123を介して外部との間で流出入する。したがって、嵌合穴122に対して円柱部材121が進退移動すると、隙間123を介して流出入する液相冷媒の粘性抵抗によって、進退移動の速度に比例する減衰力が働くようになっている。すなわち、嵌合穴122、円柱部材121、冷媒室124及び隙間123と、隙間123を介して流出入する液相冷媒とによってダッシュポット部310が形成されている。
図13は、本実施形態における膨張弁7の本体ブロック10と弁体17との間の力学的モデルを示す図である。図13に示すように、本体ブロック10と弁体17との間は、ばね部300と、ばね部300に対して力学的に直列に設けられたダッシュポット部310とによって接続されている。すなわち、本体ブロック10と弁体17との間の力学的な構造はマクスウェルモデルになっている。
本実施形態では、弁体17に生じる振動は、ダッシュポット部310によってある程度減衰させることができる。したがって、弁体17の振動を摺動抵抗により抑制する従来の防振ばねを廃止できるため、磨耗粉の発生による冷凍サイクル200内の汚染を防止できる。ただし本実施形態では、ばね部300の振動を抑えるのが困難であるため、第1乃至第6の実施形態ほどの振動抑制効果が得られない場合がある。
ここで、本実施形態の構成に対し、嵌合穴122より小さい外径を有するコイルばねを別途追加し、円柱部材121の先端面と嵌合穴122の底面とを当該コイルばねを介して接続するようにしてもよい。こうすることにより、力学的モデルにおいてダッシュポット部310と新たに設けられたばね部とが並列に配置されるため、弁体17の振動を効果的に抑制することができる。
(その他の実施形態)
上記第1乃至第3及び第7実施形態では、冷媒室の内外で冷媒を流出入させる流出入路として嵌合隙間を用いているが、嵌合隙間から独立した流出入路を別途設けてもよい。
また上記実施形態では、閉弁方向に付勢された弁体17が作動棒25によって押し下げられることにより開弁する膨張弁を例に挙げたが、弁体17が作動棒25によって引き上げられることにより開弁する膨張弁にも適用できる。
さらに上記実施形態では、フロン系冷媒を用いる膨張弁を例を挙げたが、CO冷媒等の他の冷媒を用いる膨張弁にも適用できる。
第1実施形態における膨張弁の構成を示す模式的な断面図である。 図1のII部を拡大して示す断面図である。 第1実施形態における膨張弁の本体ブロックと弁体との間の力学的モデルを示す図である。 第2実施形態における膨張弁の部分構成を示す模式的な断面図である。 第3実施形態における膨張弁の構成を示す模式的な断面図である。 第3実施形態の変形例における膨張弁の構成を示す模式的な断面図である。 図6のVII−VII線での断面図である。 第4実施形態における膨張弁の部分構成を示す模式的な断面図である。 第4実施形態における膨張弁の本体ブロックと弁体との間の力学的モデルを示す図である。 第5実施形態における膨張弁の部分構成を示す模式的な断面図である。 第6実施形態における膨張弁の部分構成を示す模式的な断面図である。 第7実施形態における膨張弁の部分構成を示す模式的な断面図である。 第7実施形態における膨張弁の本体ブロックと弁体との間の力学的モデルを示す図である。
符号の説明
1、2、3、4、5、6、7 膨張弁
10 本体ブロック(本体)
14 弁口
17 弁体
20 支持部材
24、70 貫通孔
25、71 作動棒
30 調節ねじ
41 パワーエレメント
51、61 筒状部
52、62 柱状部
53、63、72a、72b、123 隙間(流出入路)
54、64、73、82、124 冷媒室
65 凹部
70a 大内径部
70b 小内径部
71a 大外径部
71b 小外径部
74 切欠き部
80 ベローズ
81 孔部
90 ゴムダンパ
101 冷媒通路
102 過熱度検出通路
110 発泡部材
300 コイルばね(ばね部)
310 ダッシュポット部

Claims (12)

  1. 本体(10)に形成され、冷媒を流通させる冷媒通路(101)と、
    前記冷媒通路(101)に形成された弁口(14)と、
    前記本体(10)に対して可動し、前記弁口(14)の開度を調節する弁体(17)と、
    前記弁体(17)を作動させる作動棒(25)と、
    前記作動棒(25)を駆動するパワーエレメント(41)とを有し、
    前記本体(10)と前記弁体(17)との間は、前記弁体(17)に対して付勢力を与えるばね部(300)と、前記ばね部(300)に対して力学的に並列に設けられたダッシュポット部(310)とを介して接続されていることを特徴とする膨張弁。
  2. 前記ダッシュポット部(310)は、
    前記弁口(14)よりも上流側に配置され、前記本体(10)又は前記弁体(17)の一方に対して固定された有底の筒状部(51)と、
    前記本体(10)又は前記弁体(17)の他方に対して固定され、前記筒状部(51)に対して進退可能に嵌合する柱状部(52)と、
    前記筒状部(51)と前記柱状部(52)との間に形成され、前記筒状部(51)に対する前記柱状部(52)の進退により容積が変動し、前記冷媒が内部に満たされた冷媒室(54)と、
    前記冷媒室(54)に対し前記冷媒を流出入させる流出入路(53)とを有していることを特徴とする請求項1に記載の膨張弁。
  3. 前記流出入路(53)は、前記筒状部(51)の内周面と前記柱状部(52)の外周面との間の隙間に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の膨張弁。
  4. 前記筒状部(51)は、前記弁体(17)を支持する支持部材(20)、又は前記本体(10)に螺合固定されて前記付勢力を調節可能な調節ねじ(30)の一方に形成され、
    前記柱状部(52)は、前記支持部材(20)又は前記調節ねじ(30)の他方に形成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の膨張弁。
  5. 前記柱状部(62)は、前記ばね部(300)を収容する凹部(65)を有していることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の膨張弁。
  6. 前記本体(10)に形成され、前記パワーエレメント(41)により過熱度が検出される冷媒を流通させる過熱度検出通路(102)と、
    前記過熱度検出通路(102)と前記冷媒通路(101)との間を貫通し、前記作動棒(71)が進退可能に挿通される貫通孔(70)とをさらに有し、
    前記貫通孔(70)は、前記過熱度検出通路(102)側に形成された大内径部(70a)と、前記冷媒通路(101)側に形成され、前記大内径部(70a)よりも内径の小さい小内径部(70b)とを有し、
    前記作動棒(71)は、前記過熱度検出通路(102)側に形成されて前記大内径部(70a)に嵌合する大外径部(71a)と、前記冷媒通路(101)側に形成されて前記小内径部(70b)に嵌合する小外径部(71b)とを有し、
    前記ダッシュポット部(310)は、
    前記大内径部(70a)の内周面と前記小外径部(71b)の外周面との間に形成され、前記貫通孔(70)に対する前記作動棒(71)の進退により容積が変動し、前記冷媒が内部に満たされた冷媒室(73)と、
    前記冷媒室(73)に対し前記冷媒を流出入させる流出入路(72b)とを有していることを特徴とする請求項1に記載の膨張弁。
  7. 前記流出入路(72b)は、前記小内径部(70b)の内周面と前記小外径部(71b)の外周面との間の隙間に形成されていることを特徴とする請求項6に記載の膨張弁。
  8. 前記小外径部(71b)の外周面には、前記流出入路(72b)を拡大する切欠き部(74)が形成されていることを特徴とする請求項7に記載の膨張弁。
  9. 前記ダッシュポット部(310)は、
    前記本体(10)に対し一端側が固定され、前記弁体(17)に対し他端側が固定された蛇腹状のベローズ(80)と、
    前記ベローズ(80)内に形成され、前記ベローズ(80)の伸縮により容積が変動し、前記冷媒が内部に満たされた冷媒室(82)と、
    前記ベローズ(80)の側面に形成され、前記冷媒室(82)に対し前記冷媒を流出入させる孔部(81)とを有していることを特徴とする請求項1に記載の膨張弁。
  10. 前記ダッシュポット部(310)は、前記本体(10)に対し一端側が固定され、前記弁体(17)に対し他端側が固定されたゴムダンパ(90)を有していることを特徴とする請求項1に記載の膨張弁。
  11. 前記ダッシュポット部(310)は、前記本体(10)に対し一端側が固定され、前記弁体(17)に対し他端側が固定された連泡性の発泡部材(110)を有していることを特徴とする請求項1に記載の膨張弁。
  12. 本体(10)に形成され、冷媒を流通させる冷媒通路(101)と、
    前記冷媒通路(101)に形成された弁口(14)と、
    前記本体(10)に対して可動し、前記弁口(14)の開度を調節する弁体(17)と、
    前記弁体(17)を作動させる作動棒(25)と、
    前記作動棒(25)を駆動するパワーエレメント(41)とを有し、
    前記本体(10)と前記弁体(17)との間は、前記弁体(17)に対して付勢力を与えるばね部(300)と、前記ばね部(300)に対して力学的に直列に設けられたダッシュポット部(310)とを介して接続されていることを特徴とする膨張弁。
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