JP2001221287A - 防振装置 - Google Patents

防振装置

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JP2001221287A
JP2001221287A JP2000081423A JP2000081423A JP2001221287A JP 2001221287 A JP2001221287 A JP 2001221287A JP 2000081423 A JP2000081423 A JP 2000081423A JP 2000081423 A JP2000081423 A JP 2000081423A JP 2001221287 A JP2001221287 A JP 2001221287A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 防振マウントとしての機能及びアクティブダ
ンパとしての機能を発揮させつつ、装置構造を簡略化す
る。 【解決手段】 エンジンからの振動が頂板金具34を介
して防振装置10に入力されると、この振動はゴム弾性
体30へ伝わり、これによってゴム弾性体30が弾性変
形する。これにより、ゴム弾性体30の内部摩擦に基づ
く作用によって振動が減衰され、エンジンから車体12
へ伝達される振動レベルが減少する。振動センサ72
は、エンジンからの振動が防振装置10を介して車体1
2へ伝達されると、車体12の振動を検出して検出信号
をコントローラ70へ出力する。振動センサ72からの
検出信号を受けたコントローラ70は、振動周波数と対
応する駆動電圧を切換弁56へ出力する。これにより、
気体封入室46の内部気圧が周期的に変化してダイアフ
ラム45が軸方向へ伸縮し、マス部材44が車体12に
おける振動周波数と対応する周波数で振動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、自動車、
一般産業用機械等に適用され、エンジン等の振動発生部
からフレーム等の振動受部へ伝達される振動を減衰させ
る防振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車には、エンジンと車体(フレー
ム)との間に受動型防振装置としてのエンジンマウント
が配置されている。このようなエンジンマウントは、ゴ
ム弾性体の内部抵抗等により振動エネルギを吸収し、エ
ンジンからの振動を減衰してフレームへ伝達される振動
を抑制している。但し、このようなエンジンマウントで
は、エンジンからの振動を一定の減衰率で減衰できるも
のの、理論上、エンジンからフレームへ伝達される振動
を完全に消失できない。
【0003】そこで、近年、振動発生部から振動受部へ
伝達される振動を理論上、完全に打ち消すことができる
能動型防振装置であるアクティブダンパの自動車への適
用が検討されている。アクティブダンパとしては、例え
ば、質量体(マス)をコイルスプリング等により弾性的
に支持し、この質量体へ電磁アクチュエータ等により加
振力を作用させて質量体を振動させるものがある。この
アクティブダンパを振動受部に固定し、振動受部に伝達
される振動の周波数等に対応させてアクチュエータを駆
動し、アクチュエータにより質量体を振動させること
で、質量体からの反力(制御力)により振動受部に伝達
された振動を能動的に打ち消すことができる。
【0004】従って、自動車では、エンジンと車体との
間に防振マウント(エンジンマウント)を配置し、この
防振マウントによりエンジンからの振動を減衰すること
に加え、フレーム上にアクティブダンパを配置してエン
ジンから車体へ伝達された振動が打ち消されるようにア
クティブダンパの質量体を振動させることにより、防振
マウントのみを使用した場合と比較してエンジン作動時
におけるフレームの振動を飛躍的に小さくできる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、防振マ
ウントに加えてアクティブダンパをフレームに取り付け
ようとすると、フレームにアクティブダンパを取り付け
ためのスペースを確保すると共に、アクティブダンパを
ボルト等によりフレームへ取り付けるための取付部を設
けなければならず、フレームに大きな設計変更が必要に
なることがある。また自動車の製造工程においては、ア
クティブダンパをフレームに取り付ける工程が追加され
るために製造作業が煩瑣になるという問題も生じる。
【0006】さらにアクティブダンパは、耐久性等を考
慮して、ダンパ内部に塵埃、オイル、水、腐食性ガス等
が浸入しないように自動車内の環境に対して十分シール
された構造とする必要がある。しかし、このようなシー
ル構造を設けるとアクティブダンパの構造が複雑になっ
てアクティブダンパの製造コストが高くなる。
【0007】本発明は、上記事実を考慮し、防振マウン
トとしての機能及びアクティブダンパとしての機能を併
せ持ち、しかも構造が簡単な防振装置を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の防振装置
は、振動発生部及び振動受部の一方に連結される第1の
取付部材と、振動発生部及び振動受部の他方に連結され
る第2の取付部材と、前記第1の取付部材と前記第2の
取付部材との間に配置され、振動発生部からの入力振動
により弾性変形するゴム弾性体と、前記第1の取付部材
と前記第2の取付部材との間に配置され、振動発生部か
らの入力振動の振幅方向に沿って相対変位可能とされた
質量体と、前記質量体を前記第1及び第2の取付部材の
何れか一方に弾性的に連結する弾性連結部材と、振動発
生部の振動時に前記質量体を前記振幅方向に沿って振動
させる加振手段と、を有するものである。
【0009】上記構成の防振装置によれば、振動入力時
に入力振動によってゴム弾性体が弾性変形することによ
り、入力振動のエネルギがゴム弾性体の内部抵抗等によ
って吸収されるので、一方の取付部材から他方の取付部
材へ伝えられる入力振動を受動的に減衰できる。さらに
振動入力時に入力振動の周波数等に対応させて加振手段
により質量体を入力振動の振幅方向に沿って振動させれ
ば、ゴム弾性体を介して入力する振動を打ち消すような
慣性力を質量体によって発生させ、振動発生部から振動
受部へ伝えられる振動を能動的に減衰又は消失できる。
【0010】すなわち、上記構成の防振装置は、振動発
生部を支持すると共に振動発生部から振動受部へ伝えら
れる振動を減衰する防振マウントとしての機能及び振動
発生部からの振動を質量体の慣性力により打ち消すアク
ティブダンパとして機能を併せもつ。
【0011】従って、上記構成の防振装置によれば、防
振マウントに加えてアクティブダンパを別個に振動受部
又は振動発生部に取り付ける場合と比較し、振動受部又
は振動発生部にアクティブダンパ取付用の取付部を設け
る必要がなくなるので、振動受部又は振動発生部の構造
が簡略化されると共に設置スペースの増加も抑制され
る。
【0012】さらに、防振マウント及びアクティブダン
パのそれぞれに設ける必要があった振動受部又は振動発
生部への取付構造を共通化できるので、トータル的には
部品点数を減少できると共に振動受部又は振動発生部へ
の取付作業も簡単になる。
【0013】請求項2記載の防振装置は、請求項1記載
の防振装置において、前記第1の取付部材と前記第2の
取付部材との間に外部から隔離されたシール空間を設
け、該シール空間内に前記加振手段を配置したものであ
る。
【0014】上記構成の防振装置によれば、加振手段が
配置されるシール空間を第1の取付部材と第2の取付部
材との間に設けたことにより、加振手段の設置スペース
として装置の内部空間を効率的に利用できるので、加振
手段を設けたことによる装置の大型化を抑制できる。
【0015】またゴム弾性体等の従来から存在する装置
部品によってシール空間を外部から隔離する隔壁を構成
できるので、シール空間を設けることによる部品点数の
増加を抑制できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態に係る防
振装置について図面を参照して説明する。
【0017】(第1の実施形態)図1には本発明の第1
の実施形態に係る防振装置10が示されている。この防
振装置10は自動車におけるエンジンを車体上へ支持す
る防振マウント及び車体の振動を能動的に打ち消すアク
ティブダンパとして適用されるものである。なお、図中
符号Sは装置の中心線である軸心を示し、この軸心に沿
った方向を装置の軸方向として以下の説明を行う。
【0018】防振装置10は、自動車における車体12
への取付部材として有底円筒状の取付金具14を有して
いる。取付金具14の上端部には、径方向外側へ延出す
るフランジ部16が形成されている。また取付金具14
には、その底面から軸心Sに沿って下方へ突出するよう
にボルト18が溶接等により固定されている。
【0019】取付金具14内には薄肉状の支持円筒20
が挿入されている。この支持円筒20の上端部には径方
向外側へ延出するフランジ状のフランジ部22が形成さ
れ、このフランジ部22は外筒金具24のフランジ部1
6上に載置されている。
【0020】取付金具14の上方には略円筒状の外筒金
具24が配置されている。外筒金具24の下端部には、
径方向外側へ延出するかしめ部26が形成されており、
このかしめ部26は支持円筒20のフランジ部22を介
してフランジ部16上に載置されている。外筒金具24
は、かしめ部26がフランジ部22及びフランジ部16
を挟持するようにかしめられることにより、その下端部
が取付金具14の上端部へ同軸的に連結固定される。
【0021】外筒金具24の上部側には、外周側へテー
パ状に拡がる拡径部28が形成されている。この拡径部
28の内周面には、上方へ向かって外径が縮小する略円
錐台状のゴム弾性体30の下端部が加硫接着されてい
る。ゴム弾性体30は上端側が外筒金具24から上方へ
突出している。またゴム弾性体30の底面中央部には円
形の凹部32が形成され、ゴム弾性体30の軸方向に沿
った断面形状を下方へ向かって開いた略V字状としてい
る。またゴム弾性体30の頂面には円板状の頂板金具3
4が加硫接着されている。頂板金具34の上面にはボル
ト軸36が軸心Sに沿って上方へ突出するように溶接等
により固定されている。
【0022】ゴム弾性体30の下端部には円筒状の薄肉
部38が下方へ延出するように一体成形されている。こ
の薄肉部38の上部側は外筒金具24の内周面を被覆す
るように加硫接着され、薄肉部38の下端側は外周側へ
広がってかしめ部26とフランジ部22とより挟持され
ている。
【0023】取付金具14と頂板金具34との間には、
取付金具14、外筒金具24及びゴム弾性体30をそれ
ぞれ隔壁として外部から隔離された気室であるシール空
間42が形成されている。このシール空間42内には、
肉厚円板状に形成された金属製のマス部材44が軸方向
に沿って変位可能に支持されている。
【0024】マス部材44の外周面には、リング状の弾
性連結部材40の内周面が全周に亘って加硫接着され、
この弾性連結部材40の外周面は略円筒状の連結金具6
8の内周面に全周に亘って加硫接着されている。連結金
具68の下端部には外周側へ延出するフランジ部69が
形成され、このフランジ部69は支持円筒20のフラン
ジ部22と共に取付金具14のフランジ部16と外筒金
具24のかしめ部26との間に挟持固定されている。こ
れにより、マス部材44は弾性連結部材40により外筒
金具24に弾性的に連結され、弾性連結部材40が撓み
変形することにより軸方向に沿って変位可能になってい
る。
【0025】シール空間42内には、マス部材44の下
方にゴム製のダイアフラム45が配置されている。この
ダイアフラム45は下方へ向かって開いたカップ状とさ
れており、その開口端部が全周に亘って支持円筒20の
下端部付近に加硫接着されている。これにより、ダイア
フラム45はシール空間42を軸方向に沿って2個の小
気室に区画し、下部側の空間は気体封入室46とされて
いる。なお、シール空間42におけるダイアフラム45
の上方の気室については、必要に応じて外筒金具24及
びゴム弾性体30のボルト軸36に穴を穿設し、外部へ
連通させるようにしてもよい。
【0026】気体封入室46内にはダイアフラム45の
頂部に密着するように皿状のばね受部材48が配置され
ている。このばね受部材48はダイアフラム45を介し
てボルト51によりマス部材44の下面へ締結固定され
ている。これにより、ダイアフラム45の頂部がマス部
材44の下面へ連結される。
【0027】気体封入室46内には、ばね受部材48と
取付金具14の底面との間に金属製のコイルスプリング
52が配置されている。このコイルスプリング52は、
その下端部が外筒金具24に圧接すると共に上端部がば
ね受部材48に圧接し、方向へ所定量圧縮された状態と
されている。これにより、マス部材44は弾性連結部材
40と共にコイルスプリング52によっても弾性的に支
持される。ここで、ダイアフラム45及びコイルスプリ
ング52はマス部材44へ加振力を作用させる加振手段
を構成しているが、これらは外部から隔離されたシール
空間42内にあることから、水、オイル、腐食性ガス等
から保護されている。
【0028】取付金具14の底板部にはニップル(図示
省略)等を介して圧力配管54が接続されており、この
圧力配管54は気体封入室46を3ポート2位置切換弁
(以下、切換弁という)56へ接続している。切換弁5
6には、エンジンのインテークマニホルド58に連通し
た圧力供給管60及び装置の外部空間に連通した圧力解
放管62がそれぞれ接続されている。切換弁56は電磁
ソレノイドを内蔵した開閉弁であり、駆動電圧(例え
ば、直流12V)が印加されている励磁状態では圧力供
給管60を圧力配管54と連通させ、また駆動電圧が印
加されていない非励磁状態では圧力解放管62を圧力配
管54と連通させる。
【0029】ここで、インテークマニホルド58は、エ
ンジンが作動している状態では内部が大気圧に対して常
に負圧状態に維持されている。従って、切換弁56への
駆動電圧の印加時には、気体封入室46がインテークマ
ニホルド58に連通して気体封入室46の内部気圧が大
気圧に対して負圧となり、また切換弁56への駆動電圧
の非印加時には、気体封入室46が外部空間に連通して
気体封入室46の内部気圧が大気圧と等しくなる。
【0030】防振装置10では、気体封入室46の内部
気圧が大気圧から負圧になると、ダイアフラム45が軸
方向に沿って下方へ収縮し、マス部材44を弾性連結部
材40及びコイルスプリング52の変形抵抗に抗して下
方へ変位させる。この状態から、気体封入室46が大気
圧になると、マス部材44が弾性連結部材40及びコイ
ルスプリング52の復元力により軸方向に沿って上方へ
変位する。このとき、マス部材44図1に示される初期
位置より上方まで移動する。従って、切換弁56へ周期
的に駆動電圧を印加することにより、マス部材44が駆
動電圧の周期に対応する周波数で振動する。
【0031】上記のように構成された防振装置10で
は、取付金具14のボルト18が車体12に穿設された
取付穴64を挿通するように車体12上へ載置され、取
付穴64から突出したボルト18の先端部にナット66
がねじ込まれることにより、取付金具14が車体12に
締結固定される。また防振装置10の頂板金具34上に
はエンジンブラケット(図示省略)が載置される。この
とき、頂板金具34のボルト軸36がブラケットに穿設
された取付穴を挿通し、この取付穴から突出したボルト
軸36の先端部にナット(図示省略)がねじ込まれるこ
とにより、頂板金具34がエンジンブラケットに締結固
定される。
【0032】防振装置10は切換弁56を制御するコン
トローラ70を備えており、このコントローラ70には
車体12上に設置された振動センサ72の信号線が接続
されている。振動センサ72は防振装置10に近い位置
に配置されており、車体12の振動を検出して、この振
動に対応する波形(例えば、正弦波形)の電気信号を検
出信号としてコントローラ70へ出力する。
【0033】コントローラ70は、振動センサ72から
の信号を受けて振動の周波数及び位相を判断する。コン
トローラ70は、車体12における振動の周波数と等し
い周波数でマス部材44が振動するように切換弁56へ
の駆動電圧をオンする時間とオフする時間との比、すな
わち駆動電圧のデューティ比及び一周期の長さを設定す
る。更にコントローラ70は、マス部材44が車体12
における振動の位相とは一定時間のずれを有する位相
(逆位相を含む)で振動するように駆動電圧の位相を制
御する。
【0034】次に本発明の実施形態に係る防振装置10
の動作及び作用を説明する。
【0035】エンジンからの振動が頂板金具34を介し
て入力すると、この振動はゴム弾性体30へ伝わり、こ
れによってゴム弾性体30が弾性変形する。これによ
り、ゴム弾性体30の内部摩擦に基づく作用によって振
動が減衰され、エンジンから車体12へ伝達される振動
レベルが減少する。
【0036】一方、振動センサ72は、エンジンからの
振動が防振装置10を介して車体12へ伝達されると、
車体12の振動を検出して検出信号をコントローラ70
へ出力する。振動センサ72からの検出信号を受けたコ
ントローラ70は、振動周波数と対応する駆動電圧を切
換弁56へ出力し、マス部材44を車体12における振
動周波数と等しい周波数で振動させる。これにより、マ
ス部材44の質量と加速度との積により規定される運動
エネルギ(慣性力)が発生し、この慣性力によりエンジ
ンから車体12へ伝えられる振動が打ち消される。
【0037】以上説明したように本実施形態に係る防振
装置10は、エンジンから車体12へ伝えられる振動を
減衰する防振マウントとしての機能及びエンジンからの
振動をマス部材44の慣性力により打ち消すアクティブ
ダンパとして機能を併せもつ。従って、防振装置10に
よれば、防振マウントに加えてアクティブダンパをそれ
ぞれ別個に車体12に取り付ける場合と比較し、車体1
2にアクティブダンパ用の取付部を設ける必要がなくな
るので、車体12の構造が簡略化されると共に、自動車
内にエンジンマウントの設置スペースを設ける必要もな
くなる。
【0038】さらに、防振マウント及びアクティブダン
パのそれぞれに設ける必要があった車体12への取付構
造(マウント構造)も共通化できるので、トータル的に
は部品点数を減少できると共に車体12又はエンジンへ
の取付作業も簡単になる。
【0039】また防振装置10は、従来のアクティブダ
ンパのように車体12において振動を打ち消すものでは
なく、車体12における防振装置10の取付部へ慣性力
を作用させてエンジンから車体12へ伝達される振動を
打ち消すことから、車体12へ入力する振動レベルを減
衰できる。
【0040】また防振装置10の加振手段は、ダイアフ
ラム45、コイルスプリング52、ばね受部材48等の
からなり、例えば、電磁石の電磁力を利用して加振力を
発生する電磁アクチュエータ等と比較し、部品点数及び
重量を減少できると共に、外部から供給される気体圧力
により作動するので、消費電力も極めて小さくなってい
る。また、シール空間42におけるマス部材44の下方
の空間を気密構造とし、この空間に圧力気体を供給する
ようにすれば、弾性連結部材40を内圧変化に応じて軸
方向に沿って撓み変形させることができるので、ダイア
フラム45を省略することもできる。
【0041】なお、エンジンからの振動の種類には、例
えば、車両が70〜80km/hで走行すると生じるシ
エイク振動(15Hz未満)や、アイドリング運転及び
車速が5km/h以下の低速運転の場合に生じるアイド
ル振動(20〜30Hz)等があるが、これらの振動の
種類をコントローラ70により判断させ、特定の振動、
例えば、シエイク振動が車体12に伝達されているとき
にのみ、防振装置10のアクティブダンパ機能を作動さ
せるようにしてもよい。
【0042】但し、防振装置10のアクティブダンパ機
能を停止させる際に気体封入室46を大気圧に維持して
おくと、コイルスプリング52により弾性的に支持され
たマス部材44の自由振動が可能となることから、車体
12の振動時にマス部材44が共振して車体12の振動
を却って助長するおそれがある。このような不具合を防
止するためには、例えば、防振装置10のアクティブダ
ンパ機能の停止時に気体封入室46内が負圧状態となる
ように切換弁56を制御し、ダイアフラム45を縮小し
た状態に維持する。これにより、マス部材44の軸方向
に沿った変位が圧縮されたコイルスプリング52の変形
抵抗によって抑制されるので、車体12の振動時にもマ
ス部材44の共振を効果的に抑制できる。
【0043】また、防振装置10では、インテークマニ
ホルド58を気体封入室46への圧力源とし、気体封入
室46へは負圧及び大気圧を交互に供給するようにした
が、例えば、切換弁56を介して気体封入室46をエン
ジンのエクゾーストマニホルドに接続して気体封入室4
6へ正圧及び大気圧を交互に供給するようにしても、マ
ス部材44を振動できる。
【0044】(第2の実施形態)図2には本発明の第2
の実施形態に係る防振装置80が示されている。なお、
本実施形態に係る防振装置80おいて、第1の実施形態
に係る防振装置10と同様の構造とされた部材について
は同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0045】本実施形態に係る防振装置80が第1の実
施形態に係る防振装置10と異なる点は、マス部材44
へ加振力を作用させる加振手段として気体圧力により作
動する加振手段に代えて電磁アクチュエータ82を用い
ている点である。この電磁アクチュエータ82は取付金
具14内に配置されている。電磁アクチュエータ82に
は外殻部として下面側が閉止され、磁性金属からなる肉
厚円筒状のヨーク84及びこのヨーク84上面の開口部
を閉止する頂板部材86が設けられている。ヨーク84
の内周面には永久磁石88が固定されており、この永久
磁石88の内周側には円柱状の磁気空間90が形成され
ている。磁気空間90内には肉厚円板状の可動子92が
配置され、この可動子92の外周部には銅線等の絶縁導
線が巻き付けられて円筒状のコイル94が設けられてい
る。
【0046】磁気空間90内には、可動子92とヨーク
84の底板部との間にコイルスプリング96が配置され
ており、このコイルスプリング96は可動子92を弾性
的に支持している。また可動子92の上面には軸心Sに
沿って上方へ突出する連結ロッド98が設けられてい
る。頂板部材86にはその中央部を貫通するように配置
された略円筒状の軸受部材97が配置されている。連結
ロッド98は軸受部材97内を通って頂板部材86の上
方へ延びている。連結ロッド98の先端部には円板状の
固定部99が設けられ、この固定部99がマス部材44
の下面へねじ止め等によって固定されている。
【0047】マス部材44の下面には、軸方向に沿って
所定の厚さを有するゴム製のストッパ部材101が固着
されている。このストッパ部材101はマス部材44の
下方への移動範囲を制限すると共に、金属製のマス部材
44が頂板部材86へ直接衝突することによる衝撃音及
び振動の発生を抑止している。
【0048】電磁アクチュエータ82では、コイル94
に所定極性の駆動電圧が印加されると、コイル94と永
久磁石88との間で軸方向に沿ってコイル94を下方へ
付勢するような電磁気力が発生する。これにより、可動
子92はコイルスプリング96の付勢力に抗して下方へ
移動し、またコイル94へ駆動電圧の印加を中止する
と、コイルスプリング96の付勢力により可動子92が
上方へ移動する。このとき、可動子92は慣性力によっ
て図1に示される初期位置よりも上方まで移動する。従
って、コイル94へ周期的に駆動電圧を印加することに
より、マス部材44が駆動電圧の周期に対応する周波数
で振動する。
【0049】防振装置80は電磁アクチュエータ82を
制御するコントローラ100を備えており、このコント
ローラ100には車体12上に設置された振動センサ7
2の信号線が接続されている。コントローラ100は、
振動センサ72からの信号を受けて振動の周波数及び位
相を判断する。コントローラ100は、車体12におけ
る振動の周波数と等しい周波数でマス部材44が振動す
るようにコイル94への駆動電圧をオンする時間とオフ
する時間との比、すなわち駆動電圧のデューティ比及び
一周期の長さを設定する。更にコントローラ100は、
マス部材44が車体12における振動の位相とは一定時
間のずれを有する位相(逆位相を含む)で振動するよう
に駆動電圧の位相を制御する。
【0050】次に本実施形態に係る防振装置80の動作
及び作用を説明する。
【0051】エンジンからの振動が頂板金具34を介し
て入力すると、この振動はゴム弾性体30へ伝わり、ゴ
ム弾性体30が弾性変形する。これにより、ゴム弾性体
30の内部摩擦に基づく作用によって振動が減衰され、
エンジンから車体12へ伝達される振動が減衰される。
【0052】一方、振動センサ72は、エンジンからの
振動が防振装置80を介して車体12へ伝達されると、
車体12の振動を検出して検出信号をコントローラ10
0へ出力する。振動センサ72からの検出信号を受けた
コントローラ100は、振動周波数と対応する駆動電圧
をコイル94へ出力し、マス部材44を車体12におけ
る振動周波数と等しい周波数で振動させる。これによ
り、マス部材44の質量と加速度との積により規定され
る運動エネルギ(慣性力)が発生し、この慣性力により
エンジンから車体12へ伝えられる振動が打ち消され
る。
【0053】以上説明した本実施形態に係る防振装置8
0は、第1の実施形態に係る防振装置10と同様の作用
効果を奏する。さらに本実施形態の防振装置80では、
マス部材44への加振力を電磁アクチュエータ82によ
り発生することから、マス部材44を低周波数から高周
波数までの広い周波数域で応答性良く振動させることが
可能になる。従って、広い周波数域の振動を殆どタイム
ラグなく効果的に打ち消すことができる。
【0054】なお、本実施形態の防振装置80では、コ
イル94へ直流の駆動電圧を印加して一方向(下方)へ
の電磁気力を可動子92へ作用させたが、極性が周期的
に変化する交流の駆動電圧をコイル94へ印加するよう
にしても、可動子92に連結されたマス部材44を振動
できる。
【0055】なお、防振装置80では、アクティブダン
パ機能の停止時にはマス部材44の自由振動が可能とな
ることから、車体12の振動時にマス部材44が共振し
て車体12の振動を却って助長するおそれがある。この
ような不具合を防止するためには、例えば、防振装置8
0のアクティブダンパ機能の停止時に可動子92が下方
へ付勢されるように電磁アクチュエータ82を制御する
ことにより、マス部材44の軸方向に沿った変位が抑制
されるので、車体12の振動時にもマス部材44の共振
を効果的に抑制できる。
【0056】(第3の実施形態)図3には本発明の第3
の実施形態に係る防振装置110が示されている。な
お、本実施形態に係る防振装置110おいて、第1の実
施形態に係る防振装置10と同様の構造とされた部材に
ついては同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0057】防振装置110は、図3に示されるように
車体12への取付部材として略円板状の底板金具112
を有している。底板金具112には、その外周部に内周
側から外周側へ向かって上方へクランク状に屈曲された
フランジ部114が全周に亘って形成されている。底板
金具112には、上面側中心部に軸心Sに沿って上方へ
突出するように円柱状のガイドロッド116が固着され
ている。また底板金具112の下面には、軸心Sと平行
軸的に複数本(図3では2本)のボルト118が固着さ
れており、これらのボルト118及びその先端部へそれ
ぞれねじ込まれるナット120により車体12上へ締結
固定されている。
【0058】底板金具112のフランジ部114には、
薄肉円筒状の外筒金具122の下端部が連結固定されて
いる。外筒金具122には、軸方向中間部に内周側へ向
かって直角に屈曲された段差部124が形成されてお
り、この段差部124を介して下部側に底板金具112
の外径より僅かに大きい内径を有する大径部126が形
成され、上部側に大径部126に対して径が絞られた小
径部128が形成されている。
【0059】大径部126の下端部には、外筒金具12
2の底板金具112への連結時に内周側へ塑性変形され
るかしめ部130が設けれらている。また大径部126
の内周側には円筒状の支持金具132が挿入されてお
り、この支持金具132は、外筒金具122が底板金具
112へ連結された状態で上端面を段差部124下面
へ、下端面を底板金具112の上面外周部へそれぞれ当
接させている。この状態で、かしめ部130が内周側へ
かしめることにより、外筒金具122は支持金具132
によって軸方向への移動が拘束されて底板金具112へ
固定される。
【0060】外筒金具122には、その上端部に上方へ
向かって内径がテーパ状に拡がった拡径部133が形成
されている。この拡径部133の内周面には、略肉厚円
板状のゴム弾性体134の外周面が加硫接着さている。
このゴム弾性体134は、軸方向に沿って下方へ向かっ
て開いた略ハ字状の断面を有しており、その上面中央部
には、下方へ向かって内径が縮小するような円錐台状の
凹部137が形成されている。この凹部137内には、
凹部137に対応する円錐台状に形成された頂板金具1
39が挿入され、加硫接着されている。
【0061】頂板金具139の上面中央部には、軸心S
に沿って上方へ突出するようにボルト136が固着され
ている。このボルト136及びボルト139へねじ込ま
れるナット(図示省略)により頂板金具139はエンジ
ン(図示省略)側へ締結固定される。また、ゴム弾性体
134の下端部からは薄肉円筒状の被覆部135が下方
へ延出しており、この被覆部135は外筒金具122に
おける小径部128の内周面を覆うように加硫接着され
ている。
【0062】上端部及び下端部がそれぞれゴム弾性体1
34及び底板金具112によりそれぞれ閉止された外筒
金具122内には、外部から遮蔽されたシール空間13
8が形成されている。このシール空間138内には電磁
アクチュエータ140が配置され、この電磁アクチュエ
ータ140は可動ヨーク142、永久磁石144及び電
磁石146を備えている。
【0063】可動ヨーク142は鋳鉄又は鋳鋼を素材と
して中空状に形成され、電磁アクチュエータ140の外
殻部を構成している。可動ヨーク142には、有底円筒
状とされたケーシング部材148及び、このケーシング
部材148の上面側の開口部を閉止する円板状の蓋部材
150が設けられている。ケーシング部材148の底板
部及び蓋部材150には軸心Sに沿ってそれぞれ円形断
面の貫通穴149,151が穿設され、これらの貫通穴
149,151には、それぞれ円筒状の軸受部材152
が軸心Sと同軸的になるように嵌挿されている。これら
一対の軸受部材152内にはガイドロッド116が相対
的に摺動可能に挿通している。これにより、可動ヨーク
142はガイドロッド116により軸方向へ移動可能に
支持される。
【0064】また可動ヨーク142外周面の下部側に
は、リング状とされたゴム製の弾性連結部材154の内
周面が加硫接着され、この弾性連結部材154の外周面
は支持金具132の内周面へ加硫接着されている。これ
により、可動ヨーク142は弾性連結部材154及び支
持金具132を介して外筒金具122へ弾性的に連結さ
れる。従って、弾性連結部材154は、可動ヨーク14
2が軸方向へ移動すると、その移動方向及び移動量に応
じて弾性変形して可動ヨーク142へ移動方向及び移動
量に対応する復元力を作用させる。
【0065】可動ヨーク142の内周面には、肉厚円筒
状の永久磁石144の外周面が固着されている。ここ
で、可動ヨーク142及び永久磁石144は、エンジン
からの入力振動を打ち消すためのマス部材156として
構成されている。また可動ヨーク142内には略円柱状
の電磁石146が配置されている。この電磁石146に
は、内周側に略円柱状とされた軟鉄製のコア158が配
置され、このコア158の外周側に絶縁導線が巻き付け
られてコイル160が設けられている。
【0066】コア158には軸心Sに沿って貫通穴15
9が穿設されており、この貫通穴159内にはガイドロ
ッド116が挿通している。ガイドロッド116のコア
158の上下面に対応する部位には、それぞれ周方向に
沿って周溝162が形成されており、これらの周溝16
2には鍔状のCリング164がコア158の上下面へそ
れぞれ当接するように嵌め込まれている。これにより、
電磁石146は、コイル160の外周面が電磁石146
の内周面へ正対するようにガイドロッド116へ固定さ
れる。またCリング164は可動ヨーク142の軸方向
への移動ストローク(振幅)を制限するためのストッパ
としても機能している。
【0067】電磁アクチュエータ140は、コイル16
0に所定極性の駆動電圧が印加されると、コイル160
と永久磁石144との間に永久磁石144を軸方向に沿
って一方向へ付勢するような電磁気力が発生する。これ
により、永久磁石144及びこれを支持する可動ヨーク
142が弾性連結部材154を弾性変形させつつ軸方向
に沿って一方向へ移動する。
【0068】またコイル160に印加する駆動電圧の極
性を反転すると、コイル160と永久磁石144との間
に永久磁石144を軸方向に沿って他方向へ付勢するよ
うな電磁気力が発生する。これにより、永久磁石144
及び可動ヨーク142は電磁気力及び弾性連結部材15
4の復元力によって弾性連結部材154を弾性変形させ
つつ軸方向に沿って他方向へ移動する。従って、コイル
160へ周期的に極性が反転するような波形(例えば、
パルス波形)の駆動電圧を印加することにより、マス部
材156を構成する永久磁石144及び可動ヨーク14
2が軸方向に沿って駆動電圧の極性反転周期に対応する
周波数で振動する。
【0069】防振装置110は電磁アクチュエータ14
0を制御するコントローラ166を備えており、このコ
ントローラ166には車体12上に設置された振動セン
サ72の信号線が接続されている。コントローラ166
は、振動センサ72からの信号を受けて振動の周波数及
び位相を判断する。コントローラ166は、車体12に
おける振動周波数と等しい周波数でマス部材156が振
動するようにコイル160への駆動電圧の周期を設定す
ると共に、マス部材156が車体12における振動の位
相とは一定のずれを有する位相(逆位相を含む)で振動
するように駆動電圧の位相を制御する。
【0070】ここで、コントローラ166はケーブル1
68を介して電磁石146のコイル160へ駆動電圧を
印加するが、このケーブル168の防振装置110内へ
挿入された部分には巻き癖が付けられてコイルスプリン
グとされている。これにより、可動ヨーク142が軸方
向へ移動(振動)した際にはケーブル168が伸縮して
ケーブル168の断線が防止される。
【0071】次に本実施形態に係る防振装置110の動
作及び作用を説明する。
【0072】エンジンからの振動が頂板金具139を介
して入力すると、この振動はゴム弾性体134へ伝わ
り、ゴム弾性体134が弾性変形する。これにより、ゴ
ム弾性体134の内部摩擦に基づく作用によって振動が
減衰され、エンジンから車体12へ伝達される振動が減
衰される。
【0073】一方、振動センサ72は、エンジンからの
振動が防振装置110を介して車体12へ伝達される
と、車体12の振動を検出して検出信号をコントローラ
166へ出力する。振動センサ72からの検出信号を受
けたコントローラ166は、振動周波数と対応する駆動
電圧を電磁石146のコイル160へ出力し、マス部材
156を車体12における振動周波数と等しい周波数で
振動させる。これにより、マス部材156の質量と加速
度との積により規定される運動エネルギ(慣性力)が発
生し、この慣性力によりエンジンから車体12へ伝えら
れる振動が打ち消される。
【0074】以上説明した本実施形態に係る防振装置1
10は、第1の実施形態に係る防振装置10と同様の作
用効果を奏する。さらに本実施形態の防振装置110で
は、マス部材156への加振力を電磁アクチュエータ1
40により発生することから、マス部材156を低周波
数から高周波数までの広い周波数域で応答性良く振動さ
せることが可能になる。従って、広い周波数域の振動を
殆どタイムラグなく効果的に打ち消すことができる。
【0075】また本実施形態の防振装置110では、入
力振動を打ち消すための慣性力を生じさせるマス部材1
56が電磁アクチュエータ140の可動ヨーク142及
び永久磁石144によって構成されていることから、入
力振動に対抗できる質量のマス部材156を設けること
による装置重量の増加を効果的に抑制できる。このと
き、可動ヨーク142及び永久磁石144の質量だけで
は必要な質量に不足する場合には、可動ヨーク142に
不足分に相当する質量を有する補助ウエイト部材を付加
すればよい。
【0076】なお、本実施形態の防振装置110では、
アクティブダンパ機能の停止時にはマス部材156の自
由振動が可能となることから、車体12の振動時にマス
部材156が共振して車体12の振動を却って助長する
おそれがある。このような不具合を防止するためには、
第2の実施形態に係る防振装置80の場合と同様に、ア
クティブダンパ機能の停止時にマス部材156が軸方向
に沿って一方向(例えば、下方)へ付勢されるように電
磁アクチュエータ140を制御することにより、マス部
材156の軸方向に沿った変位が抑制されるので、車体
12の振動時にもマス部材156の共振を効果的に抑制
できる。また、マス部材156の振幅等を安定させるた
めに、第2の実施形態に係る防振装置80と同様に、軸
方向に沿ってマス部材156と底板金具112との間又
は可動ヨーク142と電磁石146との間に金属製のコ
イルスプリングを介在させ、この弾性連結部材154に
加えてコイルスプリングによってもマス部材156(可
動ヨーク142)を弾性的に支持するようにしてもよ
い。
【0077】(第4の実施形態)図4には本発明の第4
の実施形態に係る防振装置170が示されている。な
お、本実施形態に係る防振装置170おいて、第1の実
施形態に係る防振装置10と同様の構造とされた部材に
ついては同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0078】防振装置170は、図4に示されるように
車体12への取付部材として中空円状の固定ヨーク17
2を有している。この固定ヨーク172は鋳鉄又は鋳鋼
を素材として中空状に形成され、防振装置170の外殻
部を構成すると共にの電磁アクチュエータ174の一部
をも構成している。固定ヨーク172には、頂部側が閉
止された略円筒状のケーシング部材176及び、このケ
ーシング部材176の下面側の開口部を閉止する円板状
の蓋部材178が設けられている。ケーシング部材17
6の外周側へ直角に屈曲されたフランジ部180が形成
され、このフランジ部180には軸方向へ貫通する複数
個の挿通穴182が穿設されている。またケーシング部
材176には、軸心Sに沿って頂板部から上方へ突出す
る円筒状の支持部184が一体的に設けられ、この支持
部184の内周側には円筒状の軸受部材186が嵌挿さ
れている。
【0079】蓋部材178の外周部には、ケーシング部
材176における挿通穴182に対応する挿通穴188
が穿設されている。また蓋部材178には、軸心Sに沿
って下方へ突出する円筒状の支持部190が一体的に設
けられ、この支持部184の内周側には円筒状の軸受部
材186が嵌挿されている。
【0080】一方、車体12における防振装置170の
取付部には、固定ヨーク172の挿通穴182,188
に対応する取付穴192が穿設されると共に、周方向に
沿って配置された複数の取付穴192の内周側に蓋部材
178の支持部190に対応する開口部194が穿設さ
れている。
【0081】ここで、防振装置170を車体12へ取り
付ける際には、ケーシング部材176及び蓋部材178
の挿通穴188には上方からボルト196を挿入した
後、固定ヨーク172を車体12上へ載置しつつ、蓋部
材178から突出するボルト210を車体12に穿設さ
れた取付穴192を挿通させ、車体12から突出したボ
ルト196の先端部にナット198をねじ込む。このと
き、蓋部材178の支持部190は車体12の開口部1
94を通って車体12の下方まで突出する。これによ
り、固定ヨーク172が車体12上へ締結固定される。
また固定ヨーク172における蓋部材178がケーシン
グ部材176の下面側を閉止するように固定され、固定
ヨーク172内には外部から遮蔽されたシール空間20
0が形成される。
【0082】ケーシング部材176の軸受部材186及
び蓋部材178の軸受部材186には、可動ロッド20
2が固定ヨーク172内を貫通するように摺動可能に挿
通している。これにより、可動ロッド202は一対の軸
受部材186により軸心Sと同軸的になるように支持さ
れると共に軸方向へ移動可能となる。
【0083】ケーシング部材176の頂面上には、円板
状の連結金具204が溶接、ねじ締め等の方法によって
軸心Sと同軸的になるよういに固定されている。この連
結金具204の上面には、肉厚円筒状のゴム弾性体20
6の下端面が加硫接着されている。このゴム弾性体20
6の内周側には、可動ロッド202の上端部が突出して
いる。またゴム弾性体206の上方には円板状の頂板金
具208が配置され、ゴム弾性体206の上端面は頂板
金具208の下面へ加硫接着されている。頂板金具20
8の上面には軸心Sに沿って突出するようにボルト21
0が固着されている。このボルト210及びボルト21
0にねじ込まれるナット(図示省略)により頂板金具2
08はエンジン(図示省略)側へ締結固定される。
【0084】ケーシング部材176の内周面には、その
軸方向中間部に肉厚円筒状の永久磁石212の外周面が
固着されている。また固定ヨーク172内には、永久磁
石212の下方にケーシング部材176の内径より僅か
に小さい外径を有する円筒状の支持金具214が挿入さ
れている。この支持金具214はその上端面を永久磁石
212の下端面へ当接させると共に下端面を蓋部材17
8へ当接させ、固定ヨーク172へ固定されている。
【0085】一方、可動ロッド202の外周面には、そ
の軸方向中間部に電磁石216が固着されている。電磁
石216は可動ロッド202により固定ヨーク172内
におけるケーシング部材176の頂板部と蓋部材178
との間に支持されている。電磁石216には、内周側に
略肉厚円筒状とされた軟鉄製のコア218が配置されて
いる。このコア218の内周側を可動ロッド202が挿
通し、コア218は可動ロッド202の外周面上へ固定
されて可動ロッド202と一体となって移動する。コア
218にの外周側には、絶縁導線がに巻き付けられて円
筒状のコイル220が設けられている。このコイル22
0はその外周面が永久磁石212の内周面へ正対するよ
うに支持されている。
【0086】コア218の下端部には、上部側に対して
外径が小さい円筒上の連結部222が一体的に形成され
ている。この連結部222の外周面には、肉厚リング状
とされたゴム製の弾性連結部材224の内周面が加硫接
着されている。また弾性連結部材224の外周面は支持
金具214の内周面へ加硫接着されている。これによ
り、電磁石216及び可動ロッド202は、弾性連結部
材224及び支持金具214を介して固定ヨーク172
へ弾性的に連結される。
【0087】可動ロッド202には、車体12から下方
へ突出する下端部に肉厚円板状のウエイト部材226が
連結固定されている。本実施形態の防振装置170で
は、入力振動を打ち消すための慣性力を発生するマス部
材が可動ロッド202、電磁石216及びウエイト部材
226により構成され、また電磁アクチュエータ174
が固定ヨーク及び固定ヨーク172内に配置された永久
磁石212、電磁石216及び可動ロッド202等によ
り構成されている。
【0088】電磁アクチュエータ174は、コイル22
0に所定極性の駆動電圧が印加されると、コイル220
と永久磁石212との間に電磁石216を軸方向に沿っ
て一方向へ付勢するような電磁気力が発生する。これに
より、電磁石216が可動ロッド202及びウエイト部
材226と共に弾性連結部材154を弾性変形させつつ
軸方向に沿って一方向へ移動する。
【0089】またコイル220に印加する駆動電圧の極
性を反転すると、コイル220と永久磁石212との間
に電磁石216を軸方向に沿って他方向へ付勢するよう
な電磁気力が発生する。これにより、電磁石216が可
動ロッド202及びウエイト部材226と共に電磁気力
及び弾性連結部材224の復元力によって軸方向に沿っ
て他方向へ移動する。従って、コイル220へ周期的に
極性が反転するような波形(例えば、パルス波形)の駆
動電圧を印加することにより、マス部材を構成する電磁
石216、可動ロッド202及びウエイト部材226が
軸方向に沿って駆動電圧の極性反転周期に対応する周波
数で振動する。
【0090】防振装置170は電磁アクチュエータ17
4を制御するコントローラ228を備えており、このコ
ントローラ228には車体12上に設置された振動セン
サ72の信号線が接続されている。コントローラ228
は、振動センサ72からの信号を受けて振動の周波数及
び位相を判断する。コントローラ228は、車体12に
おける振動周波数と等しい周波数でマス部材が振動する
ようにコイル220への駆動電圧の周期を設定すると共
に、マス部材が車体12における振動の位相とは一定の
ずれを有する位相(逆位相を含む)で振動するように駆
動電圧の位相を制御する。
【0091】ここで、コントローラ228はケーブル2
30を介して電磁石216のコイル220へ駆動電圧を
印加するが、このケーブル230の固定ヨーク172内
へ挿入された部分には、巻き癖が付けられてコイルスプ
リング状とされている。これにより、電磁石216が軸
方向へ移動(振動)した際にはケーブル230が伸縮し
てケーブル230の断線が防止される。
【0092】次に本実施形態に係る防振装置110の動
作及び作用を説明する。
【0093】エンジンからの振動が頂板金具208を介
して入力すると、この振動はゴム弾性体206へ伝わ
り、ゴム弾性体206が弾性変形する。これにより、ゴ
ム弾性体206の内部摩擦に基づく作用によって振動が
減衰され、エンジンから車体12へ伝達される振動が減
衰される。
【0094】一方、振動センサ72は、エンジンからの
振動が防振装置170を介して車体12へ伝達される
と、車体12の振動を検出して検出信号をコントローラ
228へ出力する。振動センサ72からの検出信号を受
けたコントローラ228は、振動周波数と対応する駆動
電圧を電磁石216のコイル220へ出力し、マス部材
を構成する電磁石216、可動ロッド202及びウエイ
ト部材226を車体12における振動周波数と等しい周
波数で振動させる。これにより、マス部材の質量と加速
度との積により規定される運動エネルギ(慣性力)が発
生し、この慣性力によりエンジンから車体12へ伝えら
れる振動が打ち消される。
【0095】以上説明した本実施形態に係る防振装置1
70は、第1の実施形態に係る防振装置10と同様の作
用効果を奏する。さらに本実施形態の防振装置170で
は、マス部材への加振力を電磁アクチュエータ174に
より発生することから、マス部材を低周波数から高周波
数までの広い周波数域で応答性良く振動させることが可
能になる。従って、広い周波数域の振動を殆どタイムラ
グなく効果的に打ち消すことができる。
【0096】また、本実施形態の防振装置110では、
入力振動を打ち消すための慣性力を生じさせるマス部材
の一部が電磁アクチュエータ174の電磁石216及び
可動ロッドによって構成されていることから、入力振動
に対抗できる質量のマス部材を設けることによる装置重
量の増加を効果的に抑制でき、さらに固定ヨーク172
の防振装置170の外殻部を構成していることから、こ
れによっても装置の軽量化が可能になっている。
【0097】なお、本実施形態の防振装置170では、
アクティブダンパ機能の停止時にはマス部材の自由振動
が可能となることから、車体12の振動時にマス部材が
共振して車体12の振動を却って助長するおそれがあ
る。このような不具合を防止するためには、第2の実施
形態に係る防振装置80の場合と同様に、アクティブダ
ンパ機能の停止時にマス部材が軸方向に沿って一方向
(例えば、下方)へ付勢されるように電磁アクチュエー
タ174を制御することにより、マス部材の軸方向に沿
った変位が抑制されるので、車体12の振動時にもマス
部材の共振を効果的に抑制できる。また、マス部材15
6の振幅等を安定させるために、第2の実施形態に係る
防振装置80と同様に、軸方向に沿って固定ヨーク17
2と電磁石216との間又は車体12とウエイト部材2
26との間に金属製のコイルスプリングを介在させ、こ
の弾性連結部材224に加えてコイルスプリングによっ
てもマス部材を弾性的に支持するようにしてもよい。
【0098】
【発明の効果】以上説明したように本発明の防振装置に
よれば、防振マウントとしての機能及びアクティブダン
パとしての機能を発揮でき、かつ装置構造を簡略化でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による第1の実施形態に係る防振装置
の軸方向に沿った断面図である。
【図2】 本発明による第2の実施形態に係る防振装置
の軸方向に沿った断面図である。
【図3】 本発明による第3の実施形態に係る防振装置
の軸方向に沿った断面図である。
【図4】 本発明による第4の実施形態に係る防振装置
の軸方向に沿った断面図である。
【符号の説明】
10 防振装置 12 車体(振動受部) 14 取付金具(第1の取付部材) 24 外筒金具 30 ゴム弾性体 34 頂板金具(第2の取付部材) 40 弾性連結部材 42 シール空間 44 マス部材(質量体) 45 ダイアフラム(可動隔壁部) 46 気体封入室 48 ばね受部材(加振手段) 52 コイルスプリング(加振手段) 54 圧力配管(圧力供給部) 56 切換弁(圧力供給部) 58 インテークマニホルド(圧力源) 60 圧力供給管(圧力供給部) 62 圧力解放管(圧力供給部) 82 電磁アクチュエータ 96 コイルスプリング(ばね部材) 110 防振装置 112 底板金具(取付部材) 116 ガイドロッド(電磁アクチュエータ) 134 ゴム弾性体 138 シール空間 139 頂板金具(取付部材) 140 電磁アクチュエータ 142 可動ヨーク(電磁アクチュエータ、質量体) 144 永久磁石(電磁アクチュエータ、質量体) 146 電磁石(電磁アクチュエータ) 154 弾性連結部材 156 マス部材(質量体) 158 コア(電磁石) 160 コイル(電磁石) 170 防振装置 172 固定ヨーク(電磁アクチュエータ、取付部材) 174 電磁アクチュエータ 200 シール空間 202 可動ロッド(電磁アクチュエータ、質量体) 206 ゴム弾性体 208 頂板金具(取付部材) 212 永久磁石(電磁アクチュエータ) 216 電磁石(電磁アクチュエータ、質量体) 224 弾性連結部材 226 ウエイト部材(質量体)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動発生部及び振動受部の一方に連結さ
    れる第1の取付部材と、 振動発生部及び振動受部の他方に連結される第2の取付
    部材と、 前記第1の取付部材と前記第2の取付部材との間に配置
    され、振動発生部からの入力振動により弾性変形するゴ
    ム弾性体と、 前記第1の取付部材と前記第2の取付部材との間に配置
    され、振動発生部からの入力振動の振幅方向に沿って相
    対変位可能とされた質量体と、 前記質量体を前記第1及び第2の取付部材の何れか一方
    に弾性的に連結する弾性連結部材と、 振動発生部の振動に対応させて前記質量体を前記振幅方
    向に沿って振動させる加振手段と、 を有することを特徴とする防振装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の取付部材と前記第2の取付部
    材との間に外部から隔離されたシール空間を設け、該シ
    ール空間内に前記加振手段を配置したことを特徴とする
    請求項1記載の防振装置。
  3. 【請求項3】 前記加振手段は、互いに気圧が異なる第
    1及び第2の圧力源と接続された気体封入室と、前記気
    体封入室を前記第1の圧力源と前記第2の圧力源とに交
    互に連通させる圧力供給部と、前記気体封入室の隔壁の
    少なくとも一部を構成し、該気体封入室内の気圧変化に
    応じて前記質量体に対して前記振幅方向に沿った加振力
    を作用させる可動隔壁部と、を有することを特徴とする
    請求項1又は2記載の防振装置。
  4. 【請求項4】 前記加振手段は、振動発生部の振動周波
    数が予め設定された所定の周波数になると、前記気体封
    入室内を外部に対して負圧状態に維持し、前記質量体に
    対して前記振幅方向への移動抵抗を作用させることを特
    徴とする請求項3記載の防振装置。
  5. 【請求項5】 前記加振手段は、前記質量体に連結され
    た可動部材を前記振幅方向に沿って移動可能に支持し、
    該可動部材を電磁気力により前記振幅方向に沿って往復
    動させる電磁アクチュエータを有することを特徴とする
    請求項1又は2記載の防振装置。
  6. 【請求項6】 前記加振手段は、振動発生部の振動周波
    数が予め設定された所定の周波数になると、前記可動部
    材を前記振幅方向に沿って一方向へ付勢し、前記質量体
    に対して前記振幅方向への移動抵抗を作用させることを
    特徴とする請求項5記載の防振装置。
  7. 【請求項7】 前記電磁アクチュエータは、駆動電圧が
    印加されて電磁気力を発生する電磁石と、前記電磁石か
    らの電磁気力により前記振幅方向に沿って相対的に付勢
    される永久磁石と、前記永久磁石を支持すると共に、前
    記振幅方向に沿って移動可能とされたヨークと、を有
    し、 前記質量体の少なくとも一部を前記永久磁石及び前記ヨ
    ークにより構成したことを特徴とする請求項5又は6記
    載の防振装置。
  8. 【請求項8】前記電磁アクチュエータは、駆動電圧が印
    加されて電磁気力を発生すると共に前記振幅方向に沿っ
    て移動可能とされた電磁石と、前記電磁石からの電磁気
    力により前記振幅方向に沿って相対的に付勢される永久
    磁石と、前記永久磁石を支持するとヨークと、を有し、 前記質量体の少なくとも一部を前記電磁石により構成し
    たことを特徴とする請求項5又は6記載の防振装置。
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