JPH11106589A - 太陽電池モジュール用フッ素ポリマー封止材料 - Google Patents

太陽電池モジュール用フッ素ポリマー封止材料

Info

Publication number
JPH11106589A
JPH11106589A JP9249470A JP24947097A JPH11106589A JP H11106589 A JPH11106589 A JP H11106589A JP 9249470 A JP9249470 A JP 9249470A JP 24947097 A JP24947097 A JP 24947097A JP H11106589 A JPH11106589 A JP H11106589A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solar cell
fluoropolymer
cell module
sealing material
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9249470A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3880703B2 (ja
Inventor
Kenji Nagai
憲司 永井
Naoki Ishikawa
直揮 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daido Hoxan Inc
Dyneon LLC
Original Assignee
Daido Hoxan Inc
Dyneon LLC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daido Hoxan Inc, Dyneon LLC filed Critical Daido Hoxan Inc
Priority to JP24947097A priority Critical patent/JP3880703B2/ja
Publication of JPH11106589A publication Critical patent/JPH11106589A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3880703B2 publication Critical patent/JP3880703B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B10/00Integration of renewable energy sources in buildings
    • Y02B10/10Photovoltaic [PV]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Landscapes

  • Photovoltaic Devices (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Structures Or Materials For Encapsulating Or Coating Semiconductor Devices Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 太陽電池モジュールにおける太陽電池セルの
充填に供する三元系フッ素ポリマーの新規封止材料に関
し、防水性、透明性等の光学特性、加工性、耐候性、耐
酸、耐アルカリ性、耐汚染性、柔軟性、接着性そして難
燃性等を確保して、屋根や壁等の建材にも安心して使用
でき、高受光発電効率の電源を提供可能とする。 【解決手段】 受光発電を行う太陽電池モジュールSM
にあって、太陽電池セル2が接続された出力回路の封止
材料として、テトラフルオロエチレン(TFE)、ヘキ
サフルオロプロピレン(HFE)、ビニリデンフルオラ
イド(VdF)か、TFEとVdFとが主成分で、融点
を有するものに特定するか、その組成比を順次36〜7
2重量%、0〜56重量%、8〜45重量%に調整した
二元系または三元系フッ素ポリマーを提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の太陽電池セ
ルを、直列、並列、直並列に接続して出力回路を形成
し、その導出端子から得られた受光発電出力を、所望の
負荷に供給するための太陽電池モジュールに係り、これ
を風雨、砂埃、温度変化等の周囲環境から保護するた
め、太陽電池セルやこれらを接続するインターコネクタ
等の封止に供される封止材料、特に屋根や壁などの建材
として一体に用いることのできる太陽電池モジュール用
として好適なフッ素ポリマー封止材料に関する。
【0002】
【従来の技術】現在多用されている太陽電池モジュール
としては、以下の如き3種のものが知られている。第1
のスーパーストレートタイプと称するものは、図6に示
されている通り受光側透光支持基板aにガラス板を用
い、その下面には、エチレン−酢酸ビニル共重合体であ
るEVAを透光充填封入材層bとして敷設し、これには
複数枚の太陽電池セルcが埋設されている。そして既知
の如くこれらの太陽電池セルcは、インターコネクタd
によって適宜接続されて出力回路が形成され、その図示
されていない導出された出力端子から、受光発電出力が
所用負荷へ供給されるようになっている。
【0003】さらに、上記透光充填封入材層bの下面に
は、前記EVAによる透光充填封入材層bに対して、そ
の保護並びに水蒸気の透過を防ぐための裏面材eが配設
されており、当該裏面材eとしては図示されていない
が、アルミニウム箔に上下両面からPVF(テドラ−フ
ィルム:デュポン社商標名)を貼着するとか、PETを
PVFにより挟着したラミネートが用いられている。
【0004】そして、ガラス板やポリカーボネイト等の
受光側透光支持基板aと、透光充填封入材層b、そして
裏面材eとからなるモジュール本体Aの外周辺部には、
電気絶縁材fを介してアルミニウム枠gを被装嵌着する
ようにし、当該電気絶縁材fには、ブチルゴムなどが用
いられている。このようにすることで、透光充填封入材
層bの外周辺部からの防水、防湿を確保すると共に、裏
面材eにおける前記アルミニウム箔から、アルミニウム
枠gへの漏電を阻止するようにしており、さらに、当該
アルミニウム枠gについては、アルマイト処理(防食処
理)を施すなど各種の配慮が施されている。
【0005】次に第2のサブストレートタイプと称され
るものにつき、図7によって説示すると、上記のスパー
ストレートタイプと相違するところは、ガラス板による
受光側透光支持基板aにかえて、透明樹脂によるフロン
トカバーa1が配設されていることと、透光充填封入材
層bの下面側に、裏面材eにかえてFRP等による電気
絶縁層e1を配し、上記フロントカバーa1、透光充填
封入材層b、そして電気絶縁層e1とからなるモジュー
ル本体A1の外周辺部から底辺部にわたり、下部支持基
板f1を配設するようにした構成である。
【0006】そして第3のガラス充填タイプといわれて
いるものは、図8に示されているように、前記第1のス
ーパーストレイトタイプと比較して、そのモジュール本
体A2に関し、透光充填封入材層bの下面にも、上面と
同じガラス板等による裏面側透光支持基板hの配設され
ている点が相違している。
【0007】上記従来の太陽電池モジュールによるとき
は、第1、第2、第3何れのタイプにあっても、すべて
太陽電池セルcを埋設してある透光充填封入材層bに、
前記の如くエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)が
採択されている。ここで、上記の封止材料は架橋性EV
A(炭化水素系樹脂)であり、その性状から取り扱い易
く、溶融時の流動性が高いと共に安価であるといった利
点があるものの、吸湿性が高く、太陽光(紫外線)の照
射により長期的には変色してしまう欠点があるだけでな
く可燃性を有している。さらに、使用に際し加熱により
架橋する必要があることから、温度140℃〜150℃
で15分〜60分程度の加熱処理を施さねばならず、こ
のため太陽電池モジュールの生産性を低下させることに
なる。
【0008】しかも上記EVAを透光充填封入材層bと
して使用し、太陽電池モジュールが組み立てられてしま
うと、再溶融できないので、当該太陽電池モジュールの
部分的な補修とか、廃棄した際のリサイクル、すなわち
材料回収ができないことになる。そして前記の如く吸湿
性、すなわち吸水性や水蒸気の透過性を有していること
から、透光充填封入材層bの下面側より水分や湿気が透
過してくることを、他律的に阻止しなければならず、こ
のためどうしても前記の如く第1のタイプにあっては裏
面材eを配設して、太陽電池セルcに対する防湿手段を
完備させる必要がある。
【0009】そして、上記裏面材eには、前記のように
アルミニウム箔のPVFによるサンドイッチ構成が用い
られており、しかも、これは総厚が数10〜100μm
程度に厚さで形成されていることから、運搬、保管およ
び設置時等に際し損傷を負い易く、従って当該損傷箇所
が水蒸気の進入経路となって、透光充填封入材層b内の
湿気が太陽電池モジュールの性能を低下させてしまう虞
がある。
【0010】このため前記の如くモジュール本体Aの外
周辺部には、さらに、既述のように電気絶縁材fを介し
てアルマイト処理したアルミニウム枠gを被嵌するなど
の保護手段が施されており、このようにしなければ太陽
電池モジュールの長期にわたる信頼性の保持ができない
ことになる。また裏面材eのアルミニウム箔が損傷によ
り露呈することで、水分や塩分により腐蝕されてしまう
ことにもなり、さらにアルミニウム枠gとの絶縁性確保
を考慮して、配設される電気絶縁材fにつき、その製造
工程での品質管理を厳重に行う必要があるばかりか、P
ET使用の裏面材eでは、アルミニウム箔使用の場合よ
りも、水蒸気の前記透過性が大となることについての配
慮も必要となる。
【0011】さらに、太陽電池セルcを埋設しているE
VAは前記の通り可燃性であり、しかも近年太陽電池モ
ジュールは、住宅の屋根や壁に一体となるよう設置し
て、当該住宅用の電力源として使用されるようになって
来ていること、また、各種建築物の屋根や外壁面に取着
したり、その周辺に設置されることが多くなっているこ
とから、火災などの際着火し易く、しかも太陽電池モジ
ュール相互や他の可燃物に対する延焼等の耐火性につ
き、充分な対策が考慮されねばならない。
【0012】さらに重要なことは、前記のようにEVA
が長期間紫外線に曝されることで変色する性質を有し、
この結果光透過率の低下が生じ、太陽電池セルとしての
性能劣化を来すことになったり、さらに太陽電池モジュ
ールが建築物の色彩等をも含むデザイン的な構成要素と
して用いられた際、変色により美感を損ねる欠陥を有す
ることである。
【0013】そこで、上記EVAによる太陽電池モジュ
ールの各種難点を改善する目的をもって、既に二元およ
び三元共重合体としてのフッ素ポリマー封止材料なるも
のが提案(特開平7−302925)されている。上記
の二元系フッ素ポリマーは、ヘキサフルオロプロピレン
(HFP)とビニリデンフルオライド(VdF)による
ものであり、三元系フッ素ポリマーによるときは、テト
ラフルオロエチレン(TFP)とヘキサフルオロプロピ
レン(HFP)そしてビニリデンフルオライド(Vd
F)を用いるのであるが、その組成比がテトラフルオロ
エチレン(TFP)1〜30重量%、ヘキサフルオロプ
ロピレン(HFP)15〜50重量%そしてビニリデン
フルオライド(VdF)50〜80重量%であって、こ
のような組成比によるものは、非結晶(弾性)高分子に
分類されるものである。従って、太陽電池モジュールの
封止材料として採択した場合、それなりの利点は有して
いるものの、ゴム弾性領域の物質であるため、非晶質高
分子で融点がなく溶融しないので、熱による流動性が低
く、水や水蒸気等の物質透過性が高いと共に、耐水性、
耐薬品性が低い等の難点を有している。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の如き
従来の封止材料が有する欠陥に鑑み、太陽電池モジュー
ル用封止材料に対し要求されることになる以下に示す各
種の特性を整理検討し、当該要求に可及的な満足度が得
られる二元系ないしは三元系のフッ素ポリマーにつき研
究を行った。すなわち、要求される特性の第1点は、封
止材料としての一般特性を具備していることである。封
止材料とは、機能を有する部品を密封して、外部環境か
ら遮断することにより保護することを目的とするもので
あることから、防水・防湿性、耐薬品性、耐光性そして
耐汚染性に優れていなければならない。
【0015】第2点は太陽電池モジュールの封止材料と
して、難燃性が極めて重要な特性として要求されて来て
いることである。既に住宅、ビルディング等の建築物に
付随する設備として、重要な電力源となる太陽電池モジ
ュールは、屋根据え置型、屋根材一体型として屋根に用
いられたり、さらに壁としての建材にも採択されてい
る。そして、屋根や壁の建築材料と一体化することによ
り、これまでの太陽電池システムの架台や設置コスト
が、建設コストに含まれることとなって、従来に比し太
陽光発電システム並びに太陽電池モジュールの低コスト
化かも可能となることから、当該太陽電池モジュール自
体に対して建築基準法が適用され、法的にも義務づけら
れることとなる。
【0016】さらに要求特性の第3点は、優れた光学特
性を有していることである。この観点から先ず封止材料
自体の光透過性であり、太陽光の有する広範囲な波長領
域(主として可視光であり赤外線を含む)にあって、充
分な光透過性を有することで、太陽電池モジュールの高
い発電効率が実現されねばならない。ここで、太陽電池
は、既知である分光感度特性(光の波長に対する感度
(主として発生電流))からして、300nm〜120
0nmの波長域であり、EVAは400nm以上の波長
域でも、良好な光透過性を示すのに対し、THV(テト
ラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、ビニ
リデンフルオライドの三元素フッ素ポリマー)では40
0nm以下の波長域でも良好な光透過性を示して、太陽
電池の分光感度特性を示す波長全域をカバーすることに
なり、EVAよりも優位な特性を具有している。従っ
て、THVを封止材料として用いる方が望ましいことと
なるが、この際、上記の波長全域にわたって可及的に、
より高い透過率が保有されるようにすべきである。
【0017】次に、光学特性として重要な第4点は、着
色および変色性の問題であり、当該封止材料が水や薬品
により膨潤してしまい、この結果着色されたり、白色な
どに変色してしまわないことである。もちろん着色や変
色が生ずれば、光の透過率が低下して太陽電池モジュー
ルの発電効率が大幅に低下してしまうからである。そし
て、上記の特性が満足される封止材料は、優れた耐久性
をもつことになるから、封止材料自体の薄肉化も可能と
なり、このことから、当該材料による光の吸収を抑制で
き、この結果高い光透過性が得られることになる点で、
重要な特性と言わねばならない。
【0018】第5点の要求特性として挙げねばならない
ことは、優れた加工性を有していることであり、すなわ
ち、太陽電池モジュールの出力回路にあっては太陽電池
セル相互がインタコネクタにより接続され、さらに出力
端子も適所に接続されるが、当該接続はハンダ等による
接合部でなされていることから、封止材料を充填するに
際して、当該接合部が熱により溶断してしまわないこと
が要求されると共に、太陽電池セルが、充填加工時の同
上熱により劣化しないことも必要である。ここで、上記
のハンダは、太陽電池セルの表面と裏面に対し施され、
主にSn60%−Pb40%−Ag2%が使用されてお
り、その融点は約180℃で、その他に260℃程度か
ら、それ以上の融点をもつものもあるが、太陽電池用ハ
ンダとしての温度領域は180℃〜280℃程度であ
る。
【0019】また、従来充分な難燃性を有している材料
として知られているPFAの融点が330℃であり、こ
のため加工がしにくいことから、融点の上限が300℃
となるものを得るようにすることが、望まないと共に、
当該融点の下限値としては、太陽電池設備が稼働して太
陽光の照射を受けた際、加熱により80℃程度まで昇温
することから、100℃程度が適当である。さらに、前
記の如くEVAにあっては加熱により架橋することが必
要であり、このため140℃〜150℃で15分〜60
分程度の処理を要することになり、太陽電池モジュール
の製造に可成りの時間と費用をかけねばならないのが現
況であり、従って架橋を要しない封止材料でなければな
らない。また、非架橋の封止材料であることにより、太
陽電池モジュールの組立後にあっても再融解ができるこ
とから前記の如く、太陽電池モジュールの部分的補修が
可能となり、さらには再融解により補修時や廃棄時での
材料回収(リサイクル)も可能となることから、このこ
とも必須の特性として把握しておかねばならない。
【0020】本発明は以上のような着想に基づき、請求
項1と請求項2にあっては太陽電池モジュールの透過充
填封入材層を形成するための封止材料として、二元系フ
ッ素ポリマーとしては、テトラフルオロエチレン(TF
E)、 ビニリデンフルオライド(VdF)を、三元系
フッ素ポリマーとしては、テトラフルオロエチレン(T
FE)、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)、そして
ビニリデンフルオライド(VdF)を夫々主成分とする
が、何れも融点を有するフッ素ポリマーとして特定する
ようにしたものである。かくして当該何れの発明でも従
来の当該封止材料に比し、列挙した前記の諸特性等に関
して大幅な満足度を与え得るようにし、もって、これま
での太陽電池モジュールのように、前説の裏面材や電気
絶縁材を全く用いなくとも防水性、電気絶縁性を確保で
き、しかも長期の使用によっても、変色して受光発電出
力が早期に低下してしまうことなく、薄層に封止材料を
形成可能とし、かつ高光透過率により発電効率を向上
し、さらに、電気的なハンダ接合点の溶断や太陽電池セ
ルの加工熱による劣化を回避でき、太陽電池モジュール
の補修やリサイクルについても、これを容易に行い得る
ようにするのが、その目的である。
【0021】さらに、請求項3の太陽電池モジュール用
フッ素ポリマー封止材料にあっては、上記したテトラフ
ルオロエチレン(TFE)、ヘキサフルオロプロピレン
(HFP)、ビニリデンフルオライド(VdF)の組成
比について、夫々36〜72重量%、0〜56重量%、
8〜45重量%の二元系ないしは三元系のフッ素ポリマ
ーを得ることで、これまた請求項1、請求項2と同等の
効果を発揮させようとしており、請求項4によるときは
上記の請求項3の組成比について、HEPだけを10〜
40重量%に限定することで、より確実に前記の効果を
発揮し得るようにしている。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため、請求項1によるときは、テトラフルオロ
エチレン(TFE)、ビニリデンフルオライド(Vd
F)を主成分とし、請求項2では、テトラフルオロエチ
レン(TFE)、ヘキサフルオロプロピレン(HF
P)、ビニリデンフルオライド(VdF)を主成分と
し、何れも融点を有したフッ素ポリマーであり、当該フ
ッ素ポリマーを、受光発電を行う太陽電池モジュールに
おける複数の太陽電池セルが接続された出力回路の封止
に用いるようにしたことを特徴とする太陽電池モジュー
ル用フッ素ポリマー封止材料を提供しようとしている。
【0023】そして、請求項3にあっては、同上太陽電
池モジュール用フッ素ポリマー封止材料が、テトラフル
オロエチレン(TFE)36〜72重量%、ヘキサフル
オロプロピレン(HFP)0〜56重量%、ビニリデン
フルオライド(VdF)8〜45重量%の組成比からな
っていることを、その内容としている。
【0024】さらに、請求項4の場合には、上記のフッ
素ポリマー封止材料が、テトラフルオロエチレン(TF
E)36〜72重量%、ヘキサフルオロプロピレン(H
FP)10〜40重量%、ビニリデンフルオライド(V
dF)8〜45重量%の組成比からなっていることを特
徴としている。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明に係るフッ素ポリマー封止
材料につき、図1によって以下詳記すると、これは同図
(A)に例示しているように、太陽光など入射された光
Lを、透光充填封入材層1中にあって埋設された複数枚
の太陽電池セル2に照射し、これらの太陽電池セル2を
インターコネクタ3により接続した出力回路にあって、
図示されていないかが、当該出力回路の導出された出力
端子から、受光発電出力を得るようにした太陽電池モジ
ュールSMにあって、上記透光充填封入材層1の形成に
用いられる封止材料に関する。
【0026】本発明の請求項1に係る封止材料は、テト
ラフルオロエチレン(TFE)と、ヘキサフルオロプロ
ピレン(HFP)と、ビニリデンフルオライド(Vd
F)を主成分とし、かつ融点を有しているフッ素ポリマ
ーである。ここで、一般にフッ素ゴムと指称されるもの
は、図1(B)の図表で示されている通り、ポリビニリ
デンフロライド(PVdF)にヘキサフルオロプロピレ
ン(HFP)成分を導入することで、上記PVdFの結
晶性を壊して弾性体(ゴム)としたものであり、これは
二成分系であることから二元系フッ素ゴムと呼ばれてい
る。上記の二元系フッ素ゴムに対して、テトラフルオロ
エチレン(TFE)成分を加えたものが、前説の如く三
元系フッ素ゴムであり、当該フッ素ゴムの基本特性は、
上記した三成分の組成比によって異なってくるのであ
る。
【0027】ここで図1(B)の負斜線表示領域S1
が、上記二元系、三元系のフッ素ゴムと呼ばれるポリマ
ーであり、前掲特開平7−302925につき付言した
通りで、当該負斜線表示領域S1の領域以外ではゴム弾
性を示さず、樹脂である。そして、同上S1の領域では
同上前説の如くゴム弾性領域であるがため、非晶質高分
子で融点がなく、流動性が悪く加工性に劣り、水等の物
質透過性が高い等のことから、この種の用途に不適な封
止材料となる。
【0028】ここで、図2は上記図1(B)に係る図表
の略示図であり、ここでも開示されている負斜線表示領
域S1の上位にあって、正斜線表示領域S2では、樹脂
領域で固いため、太陽電池モジュール用封止材料として
は、基本的特性において全く不適当となる。さらに、同
上図2の右下位に示された縦線表示領域S3についても
精査したが、ここでの三元系フッ素ポリマー封止材料と
しては、これまた樹脂領域で固いため本発明としての封
止材料としての使用は不適であり、また横線表示領域S
4における封止材料は、テトラフルオロエチレン(TF
E)成分が多いので樹脂が固いだけでなく、使用により
白色に着色してくることから、これにより不透明状態と
なり、太陽光等の光透過性が著しく劣化してしまい、こ
のため太陽電池モジュールの封止材料には不向きであ
る。
【0029】そこで、種々検討を重ねながら前記の如く
TFE、VdFの二元系フッ素ポリマーもしくは、TF
E、HFP、VdFの三元系フッ素ポリマーにつき、そ
の組成比を調整しながら各封止材料の特性試験を続行し
た。この結果、融点を有しているフッ素ポリマーであれ
ば、前説の太陽電池モジュールSM用封止材料として必
要とされる各種の特性を具有していることが認められ、
図1(B)の外枠である五角形太線表示領域Sが、後に
詳記のように、請求項1ないし請求項2に係る内容を示
している。
【0030】さらに請求項3にあっては、本発明の封止
材料として望ましい二元素ないし三元系フッ素ポリマー
につき、組成比との関連につき究明したもので、これに
より、テトラフルオロエチレン(TFE)36〜72重
量%、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)0〜56重
量%、ビニリデンフルオライド(VdF)8〜45重量
%に特定すべきことが確認された。すなわち、請求項3
による封止材料は、図1(B)と図2によって示された
五角形太線表示領域Sとして示される請求項2の内容に
近似しているが、後説の通りその外延は、請求項3の方
が請求項2よりも減縮されている。一般にフッ素系樹脂
は、撥水そして撥油特性を有しており、これに起因して
上記の組成物も、充分な防水・防湿性、耐光性、耐汚染
性を有し、さらに水や薬品等に対する高い遮断性を有し
ているので、透光充填封入材層1の封止膜厚を小さくす
ることが可能となり、前説の如く当該封止材料により吸
収される光を最小限に抑制できることとなって、高い光
透過性を維持することが可能となる。
【0031】さらに、光の透過率につき、TFE60重
量%、HEP20重量%、VdF20重量%の封止材料
0.1mm薄膜を用いて、光波長0〜2500nmの範
囲で測定したところ、図3の如く300nm〜2500
nmにわたり、略90%を上回る測知結果を確認するこ
とができた。従って汎用樹脂に比し封止材料自体による
光の吸収が少なく、広い波長範囲で高い光透過性が確保
され、発電効率上の優位性を是認し得ることとなる。ま
た本発明に係る組成物につき、その融点を100℃〜3
00℃程度とすれば、太陽電池セル2とインターコネク
タ3、そしてインターコネクタ3と出力端子を夫々ハン
ダにより接続する場合、当該ハンダにつき、その融点を
180℃〜260℃またはそれ以上のものから適宜選定
することにより、本発明の封止材料によって透光充填封
入材層1を形成する際、上記ハンダによる接合部を溶断
する虞がなくなると共に、受光素子である太陽電池セル
2を、当該封止材料の溶融による熱で劣化させることも
なくなる。
【0032】そして、もちろん従来の封止材料のよう
に、加熱による架橋がいられないので、太陽電池モジュ
ールの製造工程上、その時間を短縮でき、特別な熱源の
使用も不要となり、前記の通り太陽電池モジュールの再
融解による部分補修や、廃棄に際してのリサイクルも可
能となる。ここで、さらに図1(B)と図2による五角
形太線表示領域Sによって説示すると、請求項1に係る
二元素フッ素ポリマーは、当該五角形の底辺S’が、そ
の内容を示しており、請求項2に係るフッ素ポリマーな
るものはHFPの組成比を固定し、図示の略三角形であ
る一頂点PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)すな
わちテフロンに至るようにTFE(テトラフルオロエチ
レン)成分を増大させ、図示の範囲に調整したものであ
るといえる。
【0033】そして、上記の領域にあってはテトラフル
オロエチレン(TFE)を増加させているので、当該フ
ッ素ポリマーの特性は、PTFE(テフロン)と同様に
前記の如く耐薬品性を維持し、しかもフッ素ゴムでは得
られない30%前後の結晶性をもった低物質透過性の特
性を帯有していることになり、しかもゴム弾性は維持さ
れていて、丁度フッ素ゴムとフッ素樹脂との中間的な特
性を有するフッ素ポリマーが得られるのである。
【0034】上記の請求項3にあって、最も重要なこと
とは、TFEの組成比であり、TFEが36重量%未満
である場合と、72重量%を超過した場合の特性と、当
該本発明の組成比による特性とを比較すると下記の通り
である。 上記の比較表(1)から理解される通り、TFEが36
重量%未満であると×印で示されているように、水分等
の透過性が高くなるだけでなく、融点がないため加工性
が低下して×印となり、これに対して72重量%を越え
ると水分透過性は低くなるが、柔軟性や透明性が消失
し、融点も高くなることから、ハンダによる接合点や太
陽電池セル2に対して、溶融や劣化の影響を与えて×印
の如く不適なものとなってしまう。36〜72重量%で
あれば、融点は100〜250℃で加工性がよく、柔軟
性と透明性による透光状態も良好で接着性も高く、吸
水、吸湿性も低いものが得られ、○印のように太陽電池
モジュールに対する封止材料として適していることにな
る。
【0035】次にVdFおよびHFPの組成比は、ゴム
的な弾性をもたせるための条件であり、従来例につき説
示した如く、太陽電池モジュールSMの構成部材とし
て、ガラス板等の硬い素材が用いられた際、太陽電池セ
ル2として特に結晶系のものが使われていると、これを
風荷重や熱膨張などに基づく外力から保護する必要が生
じ、このために、ある程度の柔軟性が要求されるのであ
って、VdFを8〜45重量%、HFPを0〜56重量
%としたのは、これを充足するためである。
【0036】ここで、上記した封止材料の特性だけでな
く、太陽電池モジュール用としては極めて重要な難燃性
をも含めて、本発明に係る一実施例と従来の封止材料で
あるEVA、そしてこれまた従来例として図1(B)の
負斜線表示領域S1(FKM)であるフッ素系ゴム材料
の特性に係る比較表(2)を示すと、以下の通りであ
る。ここで上掲一実施例は、図1(B)の五角形太線表
示領域SにあってEとして示されている封止材料であ
り、その組成比はTFE60重量%、HFP20重量%
そしてVdF20重量%のフッ素系ポリマーサンプルを
示している。 評価基準:優>良>可 上記の比較表(2)にあって、難燃性についてはUL9
4燃焼性試験VO規格相当以上であることが認められ、
EVAの可燃性に対し難燃性が確認され、防水・防湿性
はJISK−7209の試験法で、EVAが0.1%で
あったのに対し、0.008%の数値が検知され、また
FKMに比し優っていることが認められた。次に光学特
性は封止材料自体の透明性、光透過率の点でEVAより
優位であり、加工性はEVAだけでなく、FKMに比し
ても良好であることが確認され、耐光性はEVAよりも
よく、耐酸、耐アルカリ性や耐汚染性については、EV
AとFKMの何れよりも望ましい特性を有していた。
【0037】次に本発明に係るフッ素ポリマー封止材料
に関し、各種の組成比をもつサンプルを作り、当該各サ
ンプルの各種特性につき相対評価した結果を比較表
(3)に示す。先ず、そのサンプル一覧表(表内のサン
プル中、二元素および三元素フッ素ポリマーは、市販の
商品名THVフロロサーモプラスチック(ダイニオン社
製)を用いたものである。)は次の通りである。 ここでサンプルA、B、C、D、Eは、前記した図1
(B)における五角形太線表示領域Sにあって示された
各組成比によるものであり、従って、Bは請求項1に係
る二元素フッ素ポリマーのサンプルであり、内枠である
六角形太線表示領域S”に存するA、C、D、Eは、三
元素フッ素ポリマーの請求項4に係るサンプルを示し、
そしてFとGのサンプルは、図1(B)の三角形におけ
る底辺の二頂点に係るものである。上記A〜Gの各サン
プルについての前掲比較表(3)は以下の通りである。 評価基準:優>良>可>不可
【0038】上記の通り、FとGは夫々テトラフルオロ
エチレン(TFE)、ビニリデンフルオライド(Vd
F)のみによるものであり、前者では光学特性、柔軟
性、接着性そして溶融流動特性において不可であり、後
者にしても柔軟性で不可であるのに対し、請求項3〜4
に係るAでは光学特性、柔軟性、接着性そして溶融流動
特性にあって良、Bにあっては接着性と溶融流動特性お
よび太陽電池モジュールとしての使用時における耐熱性
とが良の評価となった。これに対しCのサンプルにあっ
ては、光学特性と柔軟性が良の評価となったが、Dサン
プルでは溶融流動特性および使用時の耐熱性が可、そし
てEでは光学特性が良で、夫々その他のすべての点で優
の評価を下すことができた。
【0039】ここで、上記の二元素、三元系フッ素ポリ
マーの組成比に関し、もちろん請求項1と請求項2の如
く、その融点の存否より封止材料を特定することができ
ると共に、請求項3のような二元素または三元系の各フ
ッ素ポリマーにつき、その組成比を限定して、これを特
定することも可能であるが、請求項3に対して、請求項
4の如く、さらに三元系フッ素ポリマーに関し、その組
成比の範囲を、TFE36〜72重量%、HFP10〜
40重量%、VdFは前同の8〜45重量%とするの
が、より望ましいことも確認できた。
【0040】以上の通り、透光充填封入材層1に本発明
に係る二元素、三元系フッ素ポリマーを封止材料として
採択すれば、防水・防湿性、光学特性、加工性、耐候
性、耐酸耐アルカリ性、耐汚染性、そして柔軟性、接着
性、さらには難燃性、溶融流動性、耐熱性等の特性が、
総合的に太陽電池モジュールの封止材料として大幅に改
善され、望ましい結果が得られることとなった。
【0041】従って、本発明に係るフッ素ポリマー封止
材料を、太陽電池モジュールSMに用いるようにすれ
ば、図6に示された従来のスーパーストレートタイプの
ものにあっては、その構成を前掲図1(A)の如く簡素
化することが可能となる。すなわち、図1(A)による
ときは、図6の前記した裏面材eや電気絶縁材fなどを
用いる必要がなく、簡単な緩衝材を介してアルミニュー
ム枠4を、直接にガラス板による受光側透光支持基板5
と透光充填封入材層1の外周辺部に被嵌すればよいこと
となり、必要に応じ裏面材eの箇所には、なくともよい
が、安価な樹脂シート6を配設する程度ですむことにな
る。
【0042】次に、本発明による封止材料を用いて前説
の図7に示すサブストレートタイプである太陽電池モジ
ュールSMを製造しようとするときは、図4に例示され
ているように、図7の合成樹脂によるフロントカバーa
1については、図4のフロントカバー7を設けても、ま
た設けなくともよいことになり、図4のようにFRPな
どによる下部支持基板9は、図7のf1の如く設けて透
光充填封入材層1を、しっかりと支持するのが望ましい
が、図4に示されている透光充填封入材層下部に敷設し
た電気絶縁材8については、これを省略することができ
る。
【0043】さらに、従来例として図8により既述した
ガラス充填タイプの場合にしても、図5の如くアルミニ
ウム枠4と、受光側透光支持基板5および裏面側透光支
持基板10の外周辺部との間に、同上図8の電気絶縁材
fに対応する部材を介設する必要がないこととなる。
【0044】ここで、本発明に係る太陽電池モジュール
SMを製作しようとするときは、もちろん太陽電池セル
2として単結晶、多結晶である結晶系シリコンのものに
限られるものでなく、a−Si等の薄膜系のものやGa
AsそしてCIS等の化合物系のものを用いることもで
きる。そして製作手順としても、従来のEVAを用いる
場合と大差なく、スーパーストレートタイプの場合であ
れば、上部から順次受光側透光支持基板5としてのガラ
ス板、肉厚0.4mmの前記フッ素ポリマー、直列また
は並列等にインターコネクタ3により接続して出力回路
における出力端子を導出した太陽電池セル2、そして肉
厚0.4mmの同上フッ素ポリマーを重積する。当該重
積体を、既知の二重真空装置を用いることで、脱気しな
がら100℃〜250℃に加熱し、一方の真空室を大気
圧に戻して加圧することによって太陽電池モジュールを
製造することになる。
【0045】
【発明の効果】本発明は、以上説明のようにして構成さ
れるものであるから、太陽電池セルが埋設される透光充
填封入材層を、本発明に係るフッ素ポリマーである二元
または三元共重合体により形成するときは、EVAに比
し遥かに吸水性や水蒸気透過性が低くなることから、従
来のスーパストレートタイプである太陽電池モジュール
のように、裏面材を用いたり、モジュール本体の周辺部
等を電気絶縁材によって被覆するといった防水と絶縁処
理が不要となり、従って、迅速にして安価に、しかも高
い信頼性をもった太陽電池モジュールを提供することが
できる。さらにアルミニウム枠に対する防水処理も不要
となり、上記の如く部品点数や製造工程が削減される結
果、その製造に際し大幅に簡略化された手順によること
が可能となる。
【0046】さらに、本発明では、上記のフッ素ポリマ
ーが難燃性(UL94規格V0)であるため、防火・耐
火性を保有した太陽電池モジュールを提供でき、これに
より家屋や建造物その他にわたり、その利用範囲を、信
頼性をもって広げることが可能となる。そして、EVA
に比し耐候性に優れ、紫外線による変色もEVAに比し
少ないため、長期間の使用によっても受光発電出力の大
きな低下を来すことがない。また防汚性にも優れている
ことから、美感維持の点でも商品価値を高め得ることと
なり、かつ、EVAと同等以上の光透過率を長く保つこ
とができることからも、そのライフを長期化でき、接着
性、低温加工性も高いので、太陽電池モジュールの製造
工程も実質的に容易なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明に係るフッ素ポリマー封止材料
を用いた太陽電池モジュールの一実施形態を示す縦断正
面図で、(B)はその透光充填封入材層を形成するため
の二元または三元共重合体であるフッ素ポリマーの組成
比を示した図表である。
【図2】図1の図表に係る略示図を示す。
【図3】本発明に係るフッ素ポリマー封止材料の光波長
に対する光の透過率を示した図表である。
【図4】図1(A)とは別種の太陽電池モジュールを示
す縦断正面図である。
【図5】図4とは別種の太陽電池モジュールを示す縦断
正面図である。
【図6】従来のスーパストレートタイプ太陽電池モジュ
ールを示した縦断正面図である。
【図7】従来のサブストレートタイプ太陽電池モジュー
ルを示す縦断正面図である。
【図8】従来のガラス充填タイプ太陽電池モジュールを
示す縦断正面図である。
【符号の説明】
2 太陽電池セル SM 太陽電池モジュール
フロントページの続き (71)出願人 597131864 6744 33rd Street Nort h, Oakdale, Minneso ta 55128, USA (72)発明者 石川 直揮 北海道千歳市泉沢1007番地 大同ほくさん 株式会社 千歳研究センター内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テトラフルオロエチレン、ビニリデンフ
    ルオライドを主成分とし、融点を有したフッ素ポリマー
    であり、当該フッ素ポリマーを、受光発電を行う太陽電
    池モジュールにおける複数の太陽電池セルが接続された
    出力回路の封止に用いるようにしたことを特徴とする太
    陽電池モジュール用フッ素ポリマー封止材料。
  2. 【請求項2】 テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオ
    ロプロピレン、ビニリデンフルオライドを主成分とし、
    融点を有したフッ素ポリマーであり、当該フッ素ポリマ
    ーを、受光発電を行う太陽電池モジュールにおける複数
    の太陽電池セルが接続された出力回路の封止に用いるよ
    うにしたことを特徴とする太陽電池モジュール用フッ素
    ポリマー封止材料。
  3. 【請求項3】 テトラフルオロエチレン36〜72重量
    %、ヘキサフルオロプロピレン0〜56重量%、ビニリ
    デンフルオライド8〜45重量%の組成比からなるフッ
    素ポリマーであり、当該フッ素ポリマーを、受光発電を
    行う太陽電池モジュールにおける複数の太陽電池セルが
    接続された出力回路の封止に用いるようにしたことを特
    徴とする太陽電池モジュール用フッ素ポリマー封止材
    料。
  4. 【請求項4】 テトラフルオロエチレン36〜72重量
    %、ヘキサフルオロプロピレン10〜40重量%、ビニ
    リデンフルオライド8〜45重量%の組成比からなるフ
    ッ素ポリマーであり、当該フッ素ポリマーを、受光発電
    を行う太陽電池モジュールにおける複数の太陽電池セル
    が接続された出力回路の封止に用いるようにしたことを
    特徴とする太陽電池モジュール用フッ素ポリマー封止材
    料。
JP24947097A 1997-08-29 1997-08-29 太陽電池モジュール用フッ素ポリマー封止材料 Expired - Fee Related JP3880703B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24947097A JP3880703B2 (ja) 1997-08-29 1997-08-29 太陽電池モジュール用フッ素ポリマー封止材料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24947097A JP3880703B2 (ja) 1997-08-29 1997-08-29 太陽電池モジュール用フッ素ポリマー封止材料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11106589A true JPH11106589A (ja) 1999-04-20
JP3880703B2 JP3880703B2 (ja) 2007-02-14

Family

ID=17193445

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24947097A Expired - Fee Related JP3880703B2 (ja) 1997-08-29 1997-08-29 太陽電池モジュール用フッ素ポリマー封止材料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3880703B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001102639A (ja) * 1999-09-30 2001-04-13 Sumitomo 3M Ltd フッ素系ポリマーを用いて封止した発光ダイオードおよびレーザーダイオード装置
JP2004014791A (ja) * 2002-06-06 2004-01-15 Sharp Corp 太陽電池モジュールの再生方法及び太陽電池モジュール
JP2004148562A (ja) * 2002-10-29 2004-05-27 Kyocera Corp サーマルヘッド及びそれを用いたサーマルプリンタ
JP2010514856A (ja) * 2006-12-20 2010-05-06 ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド バリア用コポリマー
JP2012086571A (ja) * 2000-08-23 2012-05-10 Three M Innovative Properties Co フルオロプラスチック層を含む多層製品
US8840308B2 (en) 2010-11-19 2014-09-23 Saint-Gobain Performance Plastics Corporation Adhesive film for bushings
EP2580790A4 (en) * 2010-06-08 2015-11-25 Amerasia Int Technology Inc SOLAR CELL NETWORKING AND MODULE, TABLE AND METHOD THEREFOR
JPWO2016031315A1 (ja) * 2014-08-27 2017-04-27 株式会社Moresco 太陽光発電モジュール
WO2018097282A1 (ja) * 2016-11-28 2018-05-31 京セラ株式会社 太陽電池モジュール
WO2020230716A1 (ja) * 2019-05-16 2020-11-19 住友化学株式会社 電子部品の製造方法および電子部品
JP6870128B1 (ja) * 2020-01-30 2021-05-12 住友化学株式会社 フッ素樹脂封止剤及びその製造方法

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5222084A (en) * 1975-08-08 1977-02-19 Du Pont Vulcanizable plastic fluoropolymer
JPS6081213A (ja) * 1983-10-13 1985-05-09 Asahi Chem Ind Co Ltd 紫外線透過性シ−ト状成形体
JPS60203613A (ja) * 1984-03-28 1985-10-15 Asahi Chem Ind Co Ltd フツ素含有共重合体
JPS61159410A (ja) * 1984-12-29 1986-07-19 Daikin Ind Ltd 含フツ素共重合体
JPH06334207A (ja) * 1993-05-27 1994-12-02 Canon Inc 太陽電池モジュール
JPH07302925A (ja) * 1994-04-30 1995-11-14 Canon Inc 太陽電池モジュール及びその製造方法
JPH08139354A (ja) * 1994-11-04 1996-05-31 Canon Inc 太陽電池素子群並びに太陽電池モジュール及びその製造方法
JPH0982865A (ja) * 1995-09-08 1997-03-28 Canon Inc リード端子付きチップダイオード及びこれを用いた太陽電池モジュール
JPH09176426A (ja) * 1995-12-26 1997-07-08 Nissei Denki Kk 含フッ素樹脂組成物
JPH09176425A (ja) * 1995-12-26 1997-07-08 Nissei Denki Kk 含フッ素樹脂組成物

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5222084A (en) * 1975-08-08 1977-02-19 Du Pont Vulcanizable plastic fluoropolymer
JPS6081213A (ja) * 1983-10-13 1985-05-09 Asahi Chem Ind Co Ltd 紫外線透過性シ−ト状成形体
JPS60203613A (ja) * 1984-03-28 1985-10-15 Asahi Chem Ind Co Ltd フツ素含有共重合体
JPS61159410A (ja) * 1984-12-29 1986-07-19 Daikin Ind Ltd 含フツ素共重合体
JPH06334207A (ja) * 1993-05-27 1994-12-02 Canon Inc 太陽電池モジュール
JPH07302925A (ja) * 1994-04-30 1995-11-14 Canon Inc 太陽電池モジュール及びその製造方法
JPH08139354A (ja) * 1994-11-04 1996-05-31 Canon Inc 太陽電池素子群並びに太陽電池モジュール及びその製造方法
JPH0982865A (ja) * 1995-09-08 1997-03-28 Canon Inc リード端子付きチップダイオード及びこれを用いた太陽電池モジュール
JPH09176426A (ja) * 1995-12-26 1997-07-08 Nissei Denki Kk 含フッ素樹脂組成物
JPH09176425A (ja) * 1995-12-26 1997-07-08 Nissei Denki Kk 含フッ素樹脂組成物

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001102639A (ja) * 1999-09-30 2001-04-13 Sumitomo 3M Ltd フッ素系ポリマーを用いて封止した発光ダイオードおよびレーザーダイオード装置
JP2012086571A (ja) * 2000-08-23 2012-05-10 Three M Innovative Properties Co フルオロプラスチック層を含む多層製品
JP2004014791A (ja) * 2002-06-06 2004-01-15 Sharp Corp 太陽電池モジュールの再生方法及び太陽電池モジュール
JP2004148562A (ja) * 2002-10-29 2004-05-27 Kyocera Corp サーマルヘッド及びそれを用いたサーマルプリンタ
JP2010514856A (ja) * 2006-12-20 2010-05-06 ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド バリア用コポリマー
EP2580790A4 (en) * 2010-06-08 2015-11-25 Amerasia Int Technology Inc SOLAR CELL NETWORKING AND MODULE, TABLE AND METHOD THEREFOR
US8840308B2 (en) 2010-11-19 2014-09-23 Saint-Gobain Performance Plastics Corporation Adhesive film for bushings
JPWO2016031315A1 (ja) * 2014-08-27 2017-04-27 株式会社Moresco 太陽光発電モジュール
WO2018097282A1 (ja) * 2016-11-28 2018-05-31 京セラ株式会社 太陽電池モジュール
WO2020230716A1 (ja) * 2019-05-16 2020-11-19 住友化学株式会社 電子部品の製造方法および電子部品
CN113811429A (zh) * 2019-05-16 2021-12-17 住友化学株式会社 电子部件的制造方法和电子部件
JP6870128B1 (ja) * 2020-01-30 2021-05-12 住友化学株式会社 フッ素樹脂封止剤及びその製造方法
WO2021153337A1 (ja) * 2020-01-30 2021-08-05 住友化学株式会社 フッ素樹脂及びその製造方法
JP2021120434A (ja) * 2020-01-30 2021-08-19 住友化学株式会社 フッ素樹脂封止剤及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3880703B2 (ja) 2007-02-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5660646A (en) Solar battery module
US6307145B1 (en) Solar cell module
US6331673B1 (en) Solar cell module having a surface side covering material with a specific nonwoven glass fiber member
CN1071497C (zh) 透光树脂密封的太阳能电池组件及其制造方法
JP3889644B2 (ja) 太陽電池モジュール
JP4336442B2 (ja) 太陽電池モジュール
JP3267452B2 (ja) 光電変換装置及び太陽電池モジュール
KR100264231B1 (ko) 자외선 흡수제가 분산된 불소수지로 이루어진 표면 보호 부재를 갖는 태양 전지 모듈
JP3222361B2 (ja) 太陽電池モジュールの製造方法及び太陽電池モジュール
JP4918247B2 (ja) Cis系薄膜太陽電池モジュール及びその製造方法
CN1065073C (zh) 太阳能电池组件
US20060201545A1 (en) Fire resistant laminate and photovoltaic module incorporating the fire resistant laminate
US20100243052A1 (en) Sealed Photovoltaic Modules
US20130098429A1 (en) Solar cell module
EP0998524A2 (en) Uv light stabilization additive package for solar cell module and laminated glass applications
JPH08139347A (ja) 太陽電池モジュール及びその製造方法
JP3880703B2 (ja) 太陽電池モジュール用フッ素ポリマー封止材料
JP2002134770A (ja) 太陽電池用裏面保護シート
JP2008270647A (ja) 太陽電池用裏面保護シート
JP4463064B2 (ja) 太陽電池封止材用シート
JPH0964391A (ja) 太陽電池モジュール
JP2010109038A (ja) 太陽電池バックシート及び太陽電池モジュール
Rabanal-Arabach Development of a c-Si Photovoltaic Module for Desert Climates
JP2011077236A (ja) 太陽電池封止材料、並びにそれを用いた太陽電池封止シート及び太陽電池
JPH11214734A (ja) 太陽電池モジュールおよびその製造方法およびその施工方法および太陽電池発電システム

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20040226

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20040226

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20040316

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20040316

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20040226

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20040316

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040820

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060711

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20061011

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061011

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061108

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091117

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091117

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091117

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101117

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111117

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121117

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees