WO2018097282A1 - 太陽電池モジュール - Google Patents

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Abstract

太陽電池モジュール(10)は、第1板部(1)、第2板部(2)、被封止部(3)および第1から第3金属部(41-43)を備えている。第1板部(1)は、第1面(S1)、該第1面(S1)とは逆向きの第2面(S2)、および第1面(S1)と第2面(S2)とを接続している状態で位置している第1側面(Ss1)を有している。第2板部(2)は、第2面(S2)と対向している状態で位置している第3面(S3)、該第3面(S3)とは逆向きの第4面(S4)、および第3面(S3)と第4面(S4)とを接続している状態で位置している第2側面(Ss2)を有している。被封止部(3)は、第1板部(1)と第2板部(2)との隙間領域(G1)に位置している。第1金属部(41)は、第1側面(Ss1)上に位置している。第2金属部(42)は、第2側面(Ss2)上に位置している。第3金属部(43)は、第1金属部(41)から第2金属部(42)にかけて位置している。被封止部(3)の第3金属部(43)と対向している状態で位置している端面(32ef)は、第2面(S2)に沿った方向において、隙間領域(G1)の外周に存在している開口(Op1)よりも被封止部(3)の中央に近い位置に存在している。

Description

太陽電池モジュール
 本開示は、太陽電池モジュールに関する。
 太陽電池モジュールでは、例えば、外部から水分が浸入すると、光電変換部が劣化するおそれがある。光電変換部が劣化すると、太陽電池モジュールにおいて入射した光のエネルギーのうち電気エネルギーに変換される割合を示す変換効率が低下するおそれがある。
 そこで、例えば、対向する2枚のガラス基板の間において、光電変換部が封止部材によって囲まれた光電変換モジュールが提案されている(例えば、特開2012-199450号公報および特開平10-1334号公報の記載を参照)。封止部材は、例えば、ポリエチレンなどの樹脂、ブチルゴムまたはエチレンプロピレンゴムなどのゴム、あるいは樹脂とゴムとの混合物などといった高分子材料によって構成される。
 太陽電池モジュールが開示される。
 太陽電池モジュールの一態様は、第1板部と、第2板部と、被封止部と、第1金属部と、第2金属部と、第3金属部と、を備えている。前記第1板部は、第1面、該第1面とは逆方向を向いている状態で位置している第2面、および前記第1面と前記第2面とを接続している状態で位置している第1側面、を有している。前記第2板部は、前記第2面と対向している状態で位置している第3面、該第3面とは逆方向を向いている状態で位置している第4面、および前記第3面と前記第4面とを接続している状態で位置している第2側面、を有している。前記被封止部は、前記第1板部と前記第2板部との隙間領域に位置している。前記第1金属部は、前記第1側面上に位置している。前記第2金属部は、前記第2側面上に位置している。前記第3金属部は、前記第1金属部から前記第2金属部にかけて位置している。前記被封止部のうちの前記第3金属部と対向している状態で位置している端面は、前記第2面に沿った方向において、前記隙間領域の外周に存在している開口よりも前記被封止部の中央に近い位置に存在している。
図1は、第1実施形態に係る太陽電池モジュールの一例の構成を示す平面図である。 図2は、図1のII-II線に沿った太陽電池モジュールの断面を示す端面図である。 図3は、図1のIII-III線に沿った光電変換部の一例の構成の一部を示す断面図である。 図4(a)は、太陽電池素子の一例の前面側の構成を示す平面図である。図4(b)は、太陽電池素子の一例の裏面側の構成を示す平面図である。 図5は、図2の部分P0における太陽電池モジュールの一部の構造の断面を示す拡大端面図である。 図6は、太陽電池モジュールの製造方法に係る動作フローの一例を示す流れ図である。 図7(a)から図7(c)は、それぞれ太陽電池モジュールを製造する途中の状態を例示する断面図である。 図8は、第2実施形態に係る太陽電池モジュールの一例の一部の構造の断面を示す拡大端面図である。 図9は、第2実施形態に係る太陽電池モジュールの一例の一部の構造の断面を示す拡大端面図である。 図10は、側面封止部における応力の集中について説明するための図である。 図11は、第3実施形態に係る太陽電池モジュールの一例の一部の構造の断面を示す拡大端面図である。 図12は、第4実施形態に係る太陽電池モジュールの一例の一部の構造の断面を示す拡大端面図である。 図13は、第5実施形態に係る太陽電池モジュールの一例の一部の構造の断面を示す拡大端面図である。 図14は、第6実施形態に係る太陽電池モジュールの一例の一部の構造の断面を示す拡大端面図である。 図15は、第7実施形態に係る太陽電池モジュールの一例の一部の構造の断面を示す拡大端面図である。
 太陽電池モジュールについては、例えば、対向する2枚の部材の間に位置している状態にある封止の対象となる部分(被封止部ともいう)は、水分の侵入によって劣化するおそれがある。このため、この劣化を低減するために、2枚の部材の間で、被封止部の周囲に封止部材が位置している状態とすることが考えられる。ここでは、封止部材は、例えば、ポリエチレンなどの樹脂、ブチルゴムまたはエチレンプロピレンゴムなどのゴム、あるいは樹脂とゴムとの混合物などといった高分子材料によって構成される。このような工夫は、例えば、太陽電池モジュールの周囲に枠体などの他の封止に寄与する部材が位置していない場合には、特に重要となり得る。
 ところで、太陽電池モジュールについては、被封止部の封止の長期間にわたる信頼性の向上が指向されている。換言すれば、対向する2枚の板部の間において被封止部が封止されている状態にある太陽電池モジュールについては、被封止部の長期間にわたる信頼性を向上させる点で改善の余地がある。そこで、本願発明者らは、太陽電池モジュールにおいて被封止部の長期間にわたる信頼性を向上させることができる技術を創出した。
 これについて、以下、各実施形態を図面に基づいて説明する。図面においては同様な構成および機能を有する部分に同じ符号が付されており、下記説明では重複説明が省略される。また、図面は模式的に示されたものである。図1から図5および図7(a)から図15には、右手系のXYZ座標系が付されている。このXYZ座標系では、太陽電池モジュール10の長辺に沿った方向が+X方向とされ、太陽電池モジュール10の短辺に沿った方向が+Y方向とされ、+X方向と+Y方向との両方に直交する方向が+Z方向とされている。
 <1.第1実施形態>
  <1-1.太陽電池モジュールの構成>
 図1および図2で示されるように、太陽電池モジュール10は、例えば、第1板部1と、第2板部2と、被封止部3と、側面封止部4と、を備えている。図2で示されるように、太陽電池モジュール10は、第1板部1と、第2板部2と、被封止部3と、を有している積層体10stを含む。図2の例では、例えば、第2板部2と、被封止部3と、第1板部1とが、この記載の順に+Z方向に積層されている状態で位置している。
 図1から図2で示されるように、被封止部3には、例えば、光電変換部31が含まれている。また、例えば、第1板部1の+Z方向の表面が、主として太陽光などの外光が照射される表面(前面ともいう)100fsとされ、第2板部2の-Z方向の側の表面が、前面100fsよりも太陽光などの外光が照射されない表面(裏面ともいう)100bsとされている。
   <1-1-1.第1板部>
 第1板部1は、第1面S1と、この第1面S1とは逆方向を向いている状態で位置している第2面S2と、を有している。第1板部1の形状は、例えば、平板状である。図1および図2の例では、第1面S1が+Z方向を向いている状態で位置しており、第2面S2が-Z方向を向いている状態で位置している。
 また、第1板部1は、第1面S1と第2面S2とを接続している状態で位置している側面(第1側面ともいう)Ss1を有している。第1側面Ss1は、第1板部1の外周面を構成している。図1および図2の例では、第1面S1および第2面S2の形状は、長方形である。そして、第1側面Ss1は、+X方向を向いた状態で位置している側面と、-X方向を向いた状態で位置している側面と、+Y方向を向いた状態で位置している側面と、-Y方向を向いた状態で位置している側面と、を含んでいる。
 第1板部1は、被封止部3を保護する役割と、被封止部3を封止する役割と、を果たすことができる。ここで、例えば、第1板部1が、透光性を有していれば、太陽電池モジュール10の前面100fs側において光の入出力の利用が可能となる。例えば、第1板部1を透過する光が、被封止部3に含まれる光電変換部31に入射されれば、この光電変換部31において光電変換による発電が実現され得る。ここで、第1板部1として、例えば、厚さが1mmから5mm程度のガラス製の板、または、アクリルもしくはポリカーボネートなどの樹脂製の板が採用されれば、水分を遮る性質(遮水性ともいう)を有している第1板部1が実現される。これにより、太陽電池モジュール10の外部から被封止部3への水分の浸入が低減され得る。また、このとき、例えば、ガラスまたは樹脂などで構成されている特定範囲の波長の光に対して透光性を有している第1板部1が実現され得る。ここで、ガラスとして、例えば、白板ガラス、強化ガラスまたは熱線反射ガラスなどといった光透過率の高い材料が採用され得る。「特定範囲の波長の光に対する透光性」とは、特定範囲の波長の光が透過し得る性質を示す。特定範囲の波長としては、例えば、太陽電池モジュール10に照射される光に含まれる強度が高い光の波長であって、光電変換部31が光電変換し得る光の波長が採用される。
   <1-1-2.第2板部>
 第2板部2は、第3面S3と、この第3面S3とは逆方向を向いている状態で位置している第4面S4と、を有している。第2板部2の形状は、例えば、平板状である。図1および図2の例では、第3面S3が+Z方向を向いている状態で位置しており、第4面S4が-Z方向を向いている状態で位置している。
 また、第2板部2は、第3面S3と第4面S4とを接続している状態で位置している側面(第2側面ともいう)Ss2を有している。第2側面Ss2は、第2板部2の外周面を構成している。図1および図2の例では、第3面S3および第4面S4の形状は、長方形である。そして、第2側面Ss2は、+X方向を向いた状態で位置している側面と、-X方向を向いた状態で位置している側面と、-Y方向を向いた状態で位置している側面と、+Y方向を向いた状態で位置している側面と、を含んでいる。
 第2板部2は、第1板部1と同様に、被封止部3を保護する役割と、被封止部3を封止する役割と、を果たすことができる。ここで、例えば、第2板部2が、透光性を有していれば、太陽電池モジュール10の裏面100bs側において光の入出力の利用が可能となる。例えば、第2板部2を透過する光が、被封止部3に含まれる光電変換部31に入射されれば、この光電変換部31において光電変換による発電が実現され得る。ここで、第2板部2として、第1板部1と同様に、例えば、厚さが1mmから5mm程度のガラス製の板、または、アクリルもしくはポリカーボネートなどの樹脂製の板が採用されれば、遮水性を有している第2板部2が実現される。これにより、太陽電池モジュール10の外部から被封止部3への水分の浸入が低減され得る。また、このとき、例えば、ガラスまたは樹脂などで構成されている特定範囲の波長の光に対して透光性を有している第2板部2が実現され得る。
   <1-1-3.被封止部>
 被封止部3は、第1板部1と第2板部2との間の領域(隙間領域ともいう)G1に位置している。そして、被封止部3は、第1板部1と、第2板部2と、側面封止部4と、によって封止されている状態にある。図1および図2の例では、被封止部3は、光電変換部31と、充填材32と、を有している。ここで、隙間領域G1を挟んでいる状態で位置している第1板部1と第2板部2との距離は、例えば、1mmから5mm程度に設定される。
    <1-1-3-1.光電変換部>
 図1および図3で示されるように、光電変換部31は、例えば、複数の太陽電池素子C1と、これらの複数の太陽電池素子C1を電気的に接続している状態で位置している配線材(接続配線材ともいう)Tb1と、を有している。図1および図3の例では、光電変換部31には、例えば、複数(ここでは、6つ)の太陽電池ストリングSS1が含まれている。太陽電池ストリングSS1は、例えば、複数の太陽電池素子C1と、この複数の太陽電池素子C1を電気的に接続する接続配線材Tb1と、によって構成されている。図1および図3の例では、各太陽電池ストリングSS1は7つの太陽電池素子C1と、互いに隣接している状態で位置している太陽電池素子C1同士のそれぞれを電気的に接続している状態で位置している複数本の接続配線材Tb1と、を含んでいる。
 太陽電池素子C1は、入射される太陽光を光電変換によって電気に変換することができる。図4(a)および図4(b)で示されるように、太陽電池素子C1は、例えば、第1素子面C1fと、この第1素子面C1fの裏側に位置している状態にある第2素子面C1bと、を有している。ここでは、例えば、第1素子面C1fは、主として光電変換を行うための光を受光する面である。第2素子面C1bは、第1素子面C1fよりも光電変換を行うための光を受光しない面である。図4(a)および図4(b)の例では、各太陽電池素子C1は、例えば、半導体基板C1sと、表面側バスバー電極Ce1と、フィンガー電極Ce2と、取出電極(裏面側バスバー電極とも言う)Ce3と、集電電極Ce4と、を有している。
 半導体基板C1sには、例えば、結晶シリコンなどの結晶系の半導体、アモルファスシリコンなどの非晶質系の半導体、銅とインジウムとガリウムとセレンの4種類の元素を用いた化合物半導体、あるいはカドミウムテルル(CdTe)を用いた化合物半導体などが適用され得る。具体的には、例えば、半導体基板C1sは、主として一導電型を有している領域と、逆導電型層と、を備えている。逆導電型層は、例えば、半導体基板C1sの第1素子面C1f側に位置しており且つこの半導体基板C1sの一導電型とは逆の導電型を有している。また、例えば、逆導電型層上のうち、表面側バスバー電極Ce1およびフィンガー電極Ce2が位置していない領域には、反射防止膜などの絶縁層が位置している。
 表面側バスバー電極Ce1およびフィンガー電極Ce2は、例えば、半導体基板C1sのうちの第1素子面C1f側の表面上に位置している。図4(a)の例では、第1素子面C1f側に、略平行な2本の表面側バスバー電極Ce1が位置しており、略平行な多数本のフィンガー電極Ce2が、2本の表面側バスバー電極Ce1に略直交するように位置している。
 裏面側バスバー電極Ce3および集電電極Ce4は、例えば、半導体基板C1sのうちの第2素子面C1b側の裏面上に位置している。図4(b)の例では、第2素子面C1b側に、略平行な2本の仮想線に沿って2列の裏面側バスバー電極Ce3が位置している。また、集電電極Ce4が、第2素子面C1b側において、裏面側バスバー電極Ce3と集電電極Ce4とが重畳することで接続されている状態で位置している部分を除き、裏面側バスバー電極Ce3が位置していない領域の略全面に位置している。2列の裏面側バスバー電極Ce3のそれぞれは、例えば、一列に並ぶ4つの電極によって構成されている。
 図4(a)および図4(b)では、表面側バスバー電極Ce1および裏面側バスバー電極Ce3が、それぞれ2本の場合について例示されているが、これに限定されない。太陽電池素子C1の大きさおよび構造などに応じて、表面側バスバー電極Ce1および裏面側バスバー電極Ce3を、それぞれ3本以上(例えば3本から6本程度)にしてもよい。
 接続配線材Tb1は、第1の太陽電池素子C1の表面側バスバー電極Ce1と、この第1の太陽電池素子C1と隣接する第2の太陽電池素子C1の裏面側バスバー電極Ce3と、を電気的に接続している状態で位置している。これにより、例えば、各太陽電池ストリングSS1に含まれている7つの太陽電池素子C1が電気的に直列に接続されている状態となっている。図4(a)および図4(b)の例では、各太陽電池素子C1に対して取り付けられる接続配線材Tb1の外縁が二点鎖線で描かれている。また、接続配線材Tb1は、例えば、線状あるいは帯状の導電性金属である。この接続配線材Tb1としては、例えば、厚さが0.1mmから0.2mm程度であり且つ幅が1mmから2mm程度である銅箔の全面に、はんだが被覆されたものが採用される。接続配線材Tb1は、例えば、はんだ付けによって、表面側バスバー電極Ce1および裏面側バスバー電極Ce3に電気的に接続されている状態となっている。図1の例では、+Y方向において隣接している状態で位置している太陽電池ストリングSS1同士は、接続部材Tb2で電気的に接続されている状態にある。接続部材Tb2は、例えば、接続配線材Tb1と同等な構成を有している。
 光電変換部31には、例えば、出力を取り出すための配線材(出力配線材ともいう)W1,W2が電気的に接続されている状態で位置している。出力配線材W1,W2は、例えば、接続配線材Tb1と同等な構成を有している。出力配線材W1,W2は、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)などの、絶縁性を有して且つ耐候性の高いフィルムに接着剤を塗布した被覆材で被覆されたものを用いてもよい。出力配線材W1,W2は、例えば、第2板部2に存在している貫通孔を通じて第4面S4上に導出されている状態とされ得る。
    <1-1-3-2.充填材>
 充填材32は、例えば、第1板部1と第2板部2との間の隙間領域G1において、光電変換部31の周囲を埋めるように位置している。充填材32は、例えば、光電変換部31を保持する役割と、光電変換部31を封止する封止材としての役割と、を有している。充填材32は、例えば、熱硬化性樹脂などによって構成され得る。熱硬化性樹脂としては、例えば、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)あるいはポリビニルブチラール(PVB)を主成分とするものが採用される。ここで、主成分とは、含有される比率(含有率ともいう)が最も大きい(高い)成分のことを意味する。熱硬化性樹脂には、架橋剤が含有されてもよい。
   <1-1-4.側面封止部>
 側面封止部4は、積層体10stの外周部分を成す側面上に位置している。図1、図2および図5の例では、側面封止部4は、第1板部1と第2板部2との間の隙間領域G1の外周に位置している開口Op1を塞いでいる状態で位置している。開口Op1は、第1側面Ss1と第2面S2とが成している角部と、第2側面Ss2と第3面S3とが成している角部と、の間に位置している状態にある部位である。これにより、被封止部3が封止され得る。ここでは、開口Op1には、隙間領域G1の+X方向の側に位置している開口と、隙間領域G1の-X方向の側に位置している開口と、隙間領域G1の+Y方向の側に位置している開口と、隙間領域G1の-Y方向の側に位置している開口と、が含まれている。そして、側面封止部4には、開口Op1の+X方向の側の部分を塞いでいる状態にある封止部分と、開口Op1の-X方向の側の部分を塞いでいる状態にある封止部分と、開口Op1の+Y方向の側の部分を塞いでいる状態にある封止部分と、開口Op1の-Y方向の側の部分を塞いでいる状態にある封止部分と、が含まれている。
 側面封止部4は、例えば、第1金属部41と、第2金属部42と、第3金属部43と、を備えている。
    <1-1-4-1.第1金属部>
 図2および図5で示されるように、第1金属部41は、第1側面Ss1上に位置している。図1、図2および図5の例では、第1側面Ss1、第2側面Ss2および第1金属部41を平面透視した場合に、第1金属部41は、第1板部1における第1側面Ss1の第2板部2の第2側面Ss2に沿って位置している領域(第1領域ともいう)A1を覆うように存在している。ここで、第1領域A1は、例えば、第1側面Ss1のうち、少なくとも第2面S2に近い側の領域を含み、第3面S3に沿って位置している状態となるように設定される。より具体的には、図2および図5の例では、第1領域A1は、第1側面Ss1の全面にわたって位置している。第1領域A1は、例えば、第1側面Ss1のうちの一部の領域であってもよい。この一部の領域としては、例えば、第1側面Ss1のうちの-Z方向の側の部分において開口Op1に沿って位置している領域が採用され得る。
 第1金属部41の厚さは、例えば、0.1mmから5mm程度でよく、0.3mmから1mm程度でもよい。第1金属部41は、例えば、膜状あるいは層状に形成され得る。第1金属部41の素材としては、例えば、はんだなどの低融点の合金あるいは低融点の単体の金属などといった低融点の金属が採用される。これらの低融点の金属は、遮水性を有している。このため、第1金属部41は、遮水性を有している。第1金属部41は、例えば、第1側面Ss1に対して超音波はんだ付けなどによって金属が被着されることで形成され得る。超音波はんだ付けは、例えば、温調回路の制御によって昇温される鏝先と、発振回路の出力に応じて超音波を発生させる振動素子と、を有している超音波はんだ鏝が用いられることで実現され得る。
 ここで、はんだは、例えば、日本工業規格(Japan Industrial Standards)のJIS Z 3282:2006で規定される。はんだには、例えば、一般工業用および電気・電子工業用の、鉛を含む、はんだ(鉛含有はんだともいう)、および鉛を含まない、はんだ(鉛フリーはんだともいう)が含まれる。鉛含有はんだは、例えば、固相線温度が450℃未満の溶加材で、鉛を含む。鉛フリーはんだは、例えば、固相線温度が450℃未満の溶加材で、鉛を含まない。この鉛フリーはんだは、例えば、スズ、亜鉛、アンチモン、インジウム、銀、ビスマスおよび銅などのうちの少なくとも1種以上の金属元素を含んでおり、鉛の含有率が0.10質量%以下である。ここで、はんだ以外の低融点の合金には、例えば、金とスズとの合金などが含まれ得る。低融点の単体の金属には、例えば、鉛および鉛の融点以下の融点をもつカドミウム、スズおよびインジウムなどの単体の金属が含まれる。ここで採用されるはんだは、製造の容易さ、製造に要するコストおよび環境への負荷などに応じて適宜選択され得る。ここで、例えば、第1金属部41が鉛フリーはんだで構成されれば、例えば、第1金属部41から鉛が溶け出すことによる環境への悪影響の発生が低減され得る。
    <1-1-4-2.第2金属部>
 図2および図5で示されるように、第2金属部42は、第2側面Ss2上に位置している。図1、図2および図5の例では、第1側面Ss1、第2側面Ss2および第2金属部42を平面透視した場合に、第2金属部42は、第2板部2における第2側面Ss2の少なくとも第1板部1の第1側面Ss1に沿って位置している領域(第2領域ともいう)A2を覆うように存在している。ここで、第2領域A2は、例えば、第2側面Ss2のうち、少なくとも第3面S3に近い側の領域を含み、第2面S2に沿って位置している状態となるように設定される。より具体的には、図2および図5の例では、第2領域A2は、第2側面Ss2の全面にわたって位置している。第2領域A2は、例えば、第2側面Ss2のうちの一部の領域であってもよい。この一部の領域としては、例えば、第2側面Ss2のうちの+Z方向の側の部分において開口Op1に沿って位置している領域が採用され得る。第2金属部42の寸法、形状、素材および形成方法としては、例えば、上記第1金属部41の寸法、形状、素材および形成方法と同様なものが採用される。ここで、例えば、第2金属部42が鉛フリーはんだで構成されれば、例えば、第2金属部42から鉛が溶け出すことによる環境への悪影響の発生が低減され得る。
    <1-1-4-3.第3金属部>
 図2および図5で示されるように、第3金属部43は、第1金属部41から第2金属部42にかけて位置している。ここで、第3金属部43は、第1板部1と第2板部2との間の隙間領域G1の外周に存在している開口Op1を側方から塞いでいる状態で位置している。第3金属部43は、遮水性を有している素材によって構成されている。例えば、第3金属部43の素材として、上記第1金属部41および上記第2金属部42の素材と同様なものが採用されていれば、第3金属部43は遮水性を有している。このとき、例えば、被封止部3が、第1板部1、第2板部2および側面封止部4によって封止されている状態で位置している。これにより、例えば、第1板部1と第2板部2との間の開口Op1において、太陽電池モジュール10の外部から太陽電池モジュール10の内部の被封止部3に向けた水分の浸入が低減され得る。ここで、第3金属部43は、例えば、第1金属部41および第2金属部42とともに一体の金属部を構成している状態であってもよいし、第1金属部41および第2金属部42とは、接している状態で位置しているものの、異なる金属部を構成している状態であってもよい。
 また、ここでは、図2および図5で示されるように、被封止部3のうちの第3金属部43と対向している状態で位置している端面32efは、第2面S2に沿った方向において、隙間領域G1の外周に存在している開口Op1よりも被封止部3の中央Cp1に近い位置に存在している。このような構成が採用されれば、例えば、被封止部3の端面32efが、EVAまたはPVBなどで構成されている状態であっても、第3金属部43が形成される際に、例えば、被封止部3の端面32efによって溶融している状態(溶融状態ともいう)の低融点の金属が弾かれる不具合が生じにくい。このため、欠陥の少ない第3金属部43を容易に形成することができる。図5では、被封止部3の端面32efの一例として、被封止部3の+Y方向の側の端面が示されている。ここでは、例えば、隙間領域G1の外周のうちの+Y方向の側に存在している開口Op1よりも、+Y方向における被封止部3の中央Cp1に近い位置に、端面32efが位置している。つまり、開口Op1よりも-Y方向の側に端面32efが位置している。ここで、開口Op1から端面32efまでの距離L1は、例えば、0.1mmから2.5mm程度に設定される。
 ところで、はんだなどの低融点の金属によって膜状または層状に形成された第1金属部41、第2金属部42および第3金属部43は、ブチルゴムなどの樹脂よりも低い透湿性を有している。このため、開口Op1に対する封止性能が向上され得る。つまり、開口Op1をブチルゴムなどの樹脂製の封止部材で塞ぐ場合よりも、開口Op1を第3金属部43で塞げば、開口Op1をより強固に封止することができる。これにより、例えば、第3金属部43の存在によって、太陽電池モジュール10の外部空間から被封止部3に向けた水分の浸入が容易に低減され得る。その結果、太陽電池モジュール10における被封止部3の経時劣化が低減され得る。したがって、例えば、太陽電池モジュール10において被封止部3の封止の長期間にわたる信頼性を向上させることができる。
 また、ここでは、例えば、図5で示されるように、第3金属部43が、隙間領域G1に位置している部分を有していてもよい。換言すれば、第3金属部43の一部が、隙間領域G1に入り込んでいる状態で位置していてもよい。このとき、例えば、第2面S2に沿った方向において、第3金属部43の厚さは、第1金属部41の厚さおよび第2金属部42の厚さよりも大きくてもよい。図5の例では、第2面S2に沿った-Y方向において、第3金属部43が、隙間領域G1内に入り込むように突出している状態で位置している部分(突出部ともいう)43pを有している。これにより、第3金属部43の厚さT2が、第1金属部41および第2金属部42の厚さT1よりも大きい状態にある。
 この場合には、例えば、開口Op1を塞いでいる状態にある第3金属部43の厚さの増大と、狭い隙間領域G1における第3金属部43の存在とによって、隙間領域G1の外周の開口Op1が強固に封止され得る。これにより、例えば、太陽電池モジュール10の外部空間から被封止部3に向けた水分の浸入が低減され得る。その結果、例えば、太陽電池モジュール10において被封止部3の封止の長期間にわたる信頼性を向上させることができる。ここで、第1金属部41および第2金属部42のそれぞれの厚さT1は、例えば、0.1mmから1mm程度に設定される。このとき、第3金属部43の厚さT2は、例えば、厚さT1よりも大きく、0.2mmから2.5mm程度に設定される。
 また、ここでは、例えば、図5で示されるように、被封止部3と第3金属部43との間に、空隙Sp1が存在していてもよい。この場合には、例えば、被封止部3と第3金属部43とが直接接触している状態で位置している場合と比較して、被封止部3が熱膨張しても、被封止部3によって第3金属部43が太陽電池モジュール10の外部空間に向けて押される力が低減される。これにより、例えば、第1金属部41および第2金属部42と、第3金属部43と、の間にクラックが生じにくく、第1金属部41および第2金属部42が第1側面Ss1および第2側面Ss2から剥離しにくい。その結果、例えば、太陽電池モジュール10において被封止部3の封止の長期間にわたる信頼性を向上させることができる。ここで、被封止部3と第3金属部43との間の距離L2は、例えば、0.1mmから2.4mm程度に設定される。
  <1-2.太陽電池モジュールの製造方法>
 次に、太陽電池モジュール10の製造方法の一例について、図6から図7(c)に基づいて説明する。図7(a)から図7(c)では、図示の複雑化を避ける目的で、接続配線材Tb1、接続部材Tb2および出力配線材W1,W2の記載が省略されている。ここでは、図6で示される第1工程ST1から第4工程ST4をこの記載の順に実施することで、太陽電池モジュール10を製造することができる。
 例えば、第1工程ST1では、光電変換部31が製作される。ここでは、例えば、図3および図7(a)で示されるように、複数の太陽電池ストリングSS1を含む光電変換部31としての結晶系の太陽電池が形成される。
 第2工程ST2では、図7(a)から図7(b)で示されるように、積層体10stが準備される。積層体10stは、第1板部1と、第2板部2と、第1板部1と第2板部2との間の隙間領域G1に位置している状態にある被封止部3と、を有している。第1板部1は、第1面S1と、この第1面S1とは逆方向を向いている状態で位置している第2面S2と、を有している。第2板部2は、第2面S2と対向している状態で位置している第3面S3と、この第3面S3とは逆方向を向いている状態で位置している第4面S4と、を有している。被封止部3は、光電変換部31を有している。ここでは、図7(a)および図7(b)で示されるように、例えば、第2板部2上に、充填材32の一部となる樹脂製の第1シート32s1と、光電変換部31と、充填材32の一部となる樹脂製の第2シート32s2と、第1板部1とが、この記載の順に重ねられる。このとき、例えば、第1側面Ss1と第2側面Ss2とが同一の仮想的な面上に位置している状態となるように配置される。そして、第2板部2と、第1シート32s1と、光電変換部31と、第2シート32s2と、第1板部1と、がラミネート装置(ラミネータ)によって一体化される処理(ラミネート処理ともいう)を行うことで、図7(b)で示されるような積層体10stが製作され得る。ここでは、ラミネート処理によって、第1シート32s1と第2シート32s2とが一体の充填材32となる。
 第3工程ST3では、図7(b)および図7(c)で示されるように、ラミネート処理によって押圧され広がった充填材32などからなる、積層体10stにおける被封止部3の開口Op1に沿った部分(外周部ともいう)Os1が除去される。このとき、例えば、半円筒状の刃部を有している彫刻刀のような刃物で、開口Op1に沿って、外周部Os1が削り取られる。これにより、隙間領域G1の開口Op1に沿って溝部Gv1が形成される。溝部Gv1は、第1板部1の第2面S2と第2板部2の第3面S3とによって側面が構成され、被封止部3によって底面が構成される。ところで、上記第2工程ST2のラミネート処理を行う際に、例えば、隙間領域G1の開口Op1に沿った外周部分に何らかの障害物を配置し、ラミネート処理の後に、障害物を除去してもよい。この場合には、第3工程ST3を省略することができる。また、予めEVAなどからなるラミネート処理前の充填材32の寸法を、ラミネート処理後に溝部Gv1が形成される所定の大きさとしておくことで、第3工程ST3を省略してもよい。所定の大きさは、予めテストを行った結果に基づいて決定され得る。
 第4工程ST4では、図1、図2および図5で示されるように、積層体10stに対して側面封止部4が形成される。側面封止部4は、第1金属部41と、第2金属部42と、第3金属部43と、を含む。ここでは、例えば、第1板部1の第1側面Ss1上から第2板部2の第2側面Ss2上にかけた領域に、超音波はんだ鏝で、溶融状態にある、はんだを供給する。これにより、第1板部1の第1側面Ss1上から第2板部2の第2側面Ss2上にかけた領域にはんだ付けがなされることで、はんだで構成されている側面封止部4が形成され得る。別の観点から言えば、このとき、例えば、第1金属部41と、第2金属部42と、第3金属部43と、によって構成されている一体的な金属部としての側面封止部4が形成される。このようにして、太陽電池モジュール10が形成される。
 ここで、第4工程ST4において、例えば、第1板部1と第2板部2との間の開口Op1を介して、第1板部1と第2板部2との間の隙間領域G1の外周部分にも、溶融状態にある、はんだが、毛細管現象などによって流れ込むように、超音波はんだ鏝の移動速度と、はんだの供給量と、が調節されてもよい。このとき、例えば、隙間領域G1の外周部分に、溶融状態の、はんだが直接供給されてもよい。このような場合には、例えば、第3金属部43の厚さが、第1金属部41の厚さおよび第2金属部42の厚さよりも大きくなり得る。
 ところで、上記第3工程ST3において、例えば、積層体10stにおける開口Op1に沿った被封止部3の外周部Os1の除去量を増大させることで、より深い溝部Gv1が形成される。このとき、例えば、超音波はんだ鏝の移動速度と、はんだの供給量と、が調節されることで、隙間領域G1の外周部分に適量の溶融状態にある、はんだが、供給されれば、被封止部3と第3金属部43との間に、空隙Sp1が形成され得る。
  <1-3.第1実施形態のまとめ>
 第1実施形態に係る太陽電池モジュール10では、例えば、第1板部1における第1側面Ss1上の第1金属部41から、第2板部2における第2側面Ss2上の第2金属部42にかけて、第3金属部43が位置している。ここで、第1金属部41、第2金属部42および第3金属部43は、ブチルゴムなどの樹脂よりも低い透湿性を有している。このため、第1板部1と第2板部2との間の隙間領域G1の外周に位置している状態にある開口Op1に対する封止性能が向上され得る。このとき、例えば、第3金属部43の存在によって、太陽電池モジュール10の外部空間から被封止部3に向けた水分の浸入が容易に低減され得る。その結果、太陽電池モジュール10における被封止部3の経時劣化が低減され得る。したがって、例えば、太陽電池モジュール10において被封止部3の封止の長期間にわたる信頼性を向上させることができる。
 <2.他の実施形態>
 本開示は上記の第1実施形態に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良などが可能である。
  <2-1.第2実施形態>
 上記第1実施形態に係る太陽電池モジュール10において、例えば、図8および図9で示されるように、第1側面Ss1と第2面S2とが成している第1角部Cn1、および第2側面Ss2と第3面S3とが成している第2角部Cn2の少なくとも一方の角部が、鈍角の角部または曲面状の角部であってもよい。
 図8の例では、第1板部1において第1側面Ss1と第2面S2とが成す第1角部Cn1が、C面取りが施された後の状態のような形状を有している第1角部Cn1Aとされている。また、第2板部2において第2側面Ss2と第3面S3とが成す第2角部Cn2が、C面取りが施された後の状態のような形状を有している第2角部Cn2Aとされている。このとき、例えば、第1角部Cn1Aが、第1側面Ss1と第2面S2との間に、0.1mmから2mm程度の幅の傾斜面を有している構成が採用され得る。また、例えば、第2角部Cn2Aが、第2側面Ss2と第3面S3との間に、0.1mmから2mm程度の幅の傾斜面を有している構成が採用され得る。第1角部Cn1および第2角部Cn2におけるC面取りは、例えば、砥石などを用いた面取り加工によって実現され得る。
 図9の例では、第1板部1において第1側面Ss1と第2面S2とが成す第1角部Cn1が、R面取りが施された後の状態のような形状を有している第1角部Cn1Bとされている。また、第2板部2において第2側面Ss2と第3面S3とが成す第2角部Cn2が、R面取りが施された後の状態のような形状を有している第2角部Cn2Bとされている。このとき、例えば、第1角部Cn1Bが、第1側面Ss1と第2面S2との間に、0.1mmから1mm程度の曲率半径の曲面を有している構成が採用され得る。また、例えば、第2角部Cn2Bが、第2側面Ss2と第3面S3との間に、0.1mmから1mm程度の曲率半径の曲面を有している構成が採用され得る。第1角部Cn1および第2角部Cn2におけるR面取りは、例えば、砥石などを用いた面取り加工によって実現され得る。
 ここで、例えば、図10で示されるように、第1角部Cn1および第2角部Cn2に面取りが施されていない場合には、例えば、側面封止部4を形成する際に、側面封止部4を構成する金属の熱膨張および熱収縮によって、第1角部Cn1および第2角部Cn2の付近において応力の集中が生じやすい。このとき、応力の集中によって、第1角部Cn1および第2角部Cn2の近傍を起点として、側面封止部4にクラックCK0が生じる場合も考えられる。
 これに対して、第2実施形態では、例えば、少なくとも、第1角部Cn1が、C面取りされた第1角部Cn1AまたはR面取りされた第1角部Cn1Bとされているか、第2角部Cn2が、C面取りされた第2角部Cn2AまたはR面取りされた第2角部Cn2Bとされている。この場合、例えば、側面封止部4において応力の集中が生じにくい。このため、側面封止部4にクラックCK0が生じにくくなる。これにより、例えば、太陽電池モジュール10の外部空間から側面封止部4のクラックCK0を介して被封止部3へ水分が浸入する不具合が生じにくくなる。また、例えば、側面封止部4のクラックCK0の進展によって側面封止部4が破損する不具合が生じにくくなる。その結果、例えば、太陽電池モジュール10において被封止部3の封止の長期間にわたる信頼性を向上させることができる。
  <2-2.第3実施形態>
 上記第1実施形態および上記第2実施形態において、例えば、図11で示されるように、第1金属部41が、第1側面Ss1上から第1面S1の外周部S1p上にかけて位置している、第1金属部41Cに変更されてもよい。この場合、例えば、第1金属部41Cと第1板部1とが接している状態で位置している部分において、太陽電池モジュール10の外部空間から被封止部3に向かう経路の長さが大きくなる。これにより、例えば、太陽電池モジュール10の外部空間から被封止部3への水分の浸入を低減することができる。その結果、例えば、太陽電池モジュール10において被封止部3の封止の長期間にわたる信頼性を向上させることができる。
 図11の例では、第1金属部41Cは、第1側面Ss1の第1領域A1上に位置している第1金属部分411Cと、第1面S1の外周部S1p上に位置している第2金属部分412Cと、を有している。そして、第1金属部分411Cと第2金属部分412Cとが一体的に構成されている。別の観点から言えば、例えば、第1金属部41Cの長手方向に垂直な断面(図11ではYZ平面に平行な断面)は、L字状の形状を有している。
 また、上記第1実施形態および上記第2実施形態において、例えば、図11で示されるように、第2金属部42が、第2側面Ss2上から第4面S4の外周部S4p上にかけて位置している、第2金属部42Cに変更されてもよい。この場合、例えば、第2金属部42Cと第2板部2とが接している部分において、太陽電池モジュール10の外部空間から被封止部3に向かう経路の長さが大きくなる。これにより、例えば、太陽電池モジュール10の外部空間から被封止部3への水分の浸入を低減することができる。その結果、例えば、太陽電池モジュール10において被封止部3の封止の長期間にわたる信頼性を向上させることができる。
 図11の例では、第2金属部42Cは、第2側面Ss2の第2領域A2上に位置している第3金属部分421Cと、第4面S4の外周部S4p上に位置している第4金属部分422Cと、を有している。そして、第3金属部分421Cと第4金属部分422Cとが一体的に構成されている。別の観点から言えば、例えば、第2金属部42Cの長手方向に垂直な断面(図11ではYZ平面に平行な断面)は、L字状の形状を有している。
 図11の例では、第1金属部41C、第2金属部42Cおよび第3金属部43が一体的に構成されている側面封止部4Cが採用されている。ここでは、例えば、積層体10stに対して、超音波はんだ付けを行う際に、超音波はんだ鏝を用いて、溶融状態のはんだなどの低融点の金属を、第1側面Ss1上だけでなく、第1面S1の外周部S1p上にも供給することで、第1金属部41Cが形成される。また、例えば、積層体10stに対して、超音波はんだ付けを行う際に、超音波はんだ鏝を用いて、溶融状態のはんだなどの低融点の金属を、第2側面Ss2上だけでなく、第4面S4の外周部S4p上にも供給することで、第2金属部42Cが形成される。ここで、側面封止部4Cは、例えば、第2金属部分412Cおよび第4金属部分422Cのうちの何れか一方の金属部分を有しているものであってもよい。
  <2-3.第4実施形態>
 上記各実施形態において、例えば、図12で示されるように、側面封止部4(4C)が、第1金属部41(41C)、第2金属部42(42C)および第3金属部43を覆うように位置している封止板44Dをさらに備えている、側面封止部4Dに変更されてもよい。この場合には、例えば、第1金属部41(41C)、第2金属部42(42C)および第3金属部43の厚さが薄い場合でも、封止板44Dが遮水性を有していれば、太陽電池モジュール10の外部空間から被封止部3への水分の浸入を低減することができる。その結果、例えば、太陽電池モジュール10において被封止部3の封止の長期間にわたる信頼性を向上させることができる。
 図12の例では、封止板44Dは、第1板状部分441Dと、第2板状部分442Dと、第3板状部分443Dと、を有している。第1板状部分441Dは、第2金属部分412Cを覆うように位置している平板状の部分である。第2板状部分442Dは、第4金属部分422Cを覆うように位置している平板状の部分である。第3板状部分443Dは、第1金属部分411Cと第3金属部43と第3金属部分421Cとを覆うように位置している平板状の部分である。そして、封止板44Dでは、第1板状部分441Dと、第2板状部分442Dと、第3板状部分443Dと、が一体的に連結されている状態で位置している。別の観点から言えば、例えば、封止板44Dの長手方向に垂直な断面(図12ではYZ平面に平行な断面)は、U字状の形状を有している。
 ここでは、例えば、第1金属部41(41C)および第2金属部42(42C)に対する封止板44Dの取り付けによって、側面封止部4Dが容易に形成され得る。その結果、例えば、太陽電池モジュール10における封止の性能が容易に高められ得る。ここでは、例えば、第1金属部41Cの第2金属部分412Cおよび第2金属部42Cの第4金属部分422Cに対して、封止板44Dが取り付けられる態様が考えられる。また、ここでは、例えば、封止板44Dは、例えば、第3金属部43にも取り付けられてもよい。ここで、積層体10stの外周部の全周にわたって側面封止部4Dが位置している場合には、例えば、封止板44Dは、周方向に沿った2以上の区間に対応する2以上の部分のそれぞれが、第1金属部41(41C)および第2金属部42(42C)に対して取り付けられることで形成され得る。
 第1金属部41(41C)および第2金属部42(42C)および第3金属部43に対する封止板44Dの取り付け方法としては、例えば、はんだ付けなどによる接合が採用され得る。はんだ付けは、例えば、はんだ鏝が用いられることで実現され得る。ここで、例えば、はんだ鏝として、はんだおよび接合部分を加熱するために用いる工具が採用され得る。このような構成では、例えば、第1金属部41(41C)、第2金属部42(42C)および第3金属部43は、第1板部1および第2板部2に対して封止板44Dをはんだ付けする。このとき、第1金属部41(41C)、第2金属部42(42C)および第3金属部43は、超音波はんだ付けによる予備はんだの工程で予め形成された、はんだの層(はんだ層ともいう)となる。そして、はんだ付けによって第1金属部41(41C)、第2金属部42(42C)および第3金属部43の上に封止板44Dが接合される場合には、例えば、封止板44Dを構成する素材は、耐熱性を有しているものが採用され得る。
 ここで、封止板44Dとして、例えば、U字型に曲がっている構成を有している板状の部分と、この板状の部分を覆っている状態で位置しているはんだ部と、を含むものが採用される。この場合には、例えば、はんだ付けなどによって封止板44Dが第1金属部41(41C)、第2金属部42(42C)および第3金属部43の上に容易に取り付けられ得る。また、例えば、超音波はんだ付けによって、第1板部1および第2板部2に対して封止板44Dが直接接合されてもよい。このとき、例えば、封止板44Dの表面を覆っている状態で位置しているはんだ部が、第1板部1および第2板部2に対して接合された後に、第1金属部41(41C)および第2金属部42(42C)および第3金属部43の役割を果たし得る。
 また、例えば、封止板44Dが低い透湿性を有している、はんだなどの低融点の金属で被覆されていれば、側面封止部4Dによる封止の性能が高められ得る。ここで、例えば、封止板44Dにおける板状の部分が、金属板を含む構造を有していれば、金属板がはんだで覆われている状態で位置していることで、金属板が錆びにくい。これにより、側面封止部4Dにおける耐候性が向上し得る。また、金属板が、例えば、銅板を含む構成を有していれば、例えば、銅板による封止によって太陽電池モジュール10の封止の信頼性が長期的に維持され得る。例えば、金属板が、厚さ0.1mmから2mm程度の銅板であれば、銅板を覆っている状態で位置しているはんだ部は、例えば、銅板に対する鍍金またははんだ槽へのディッピングなどによって、10μmから50μm程度の厚みを有している状態となるように形成され得る。
 ここで、封止板44Dにおける板状の部分は、例えば、金属以外の耐候性と低い透湿性とを有している素材で構成されてもよい。具体的には、板状の部分が、例えば、ポリプロピレンなどの樹脂などを含む高分子材料またはセラミックスなどの金属以外の素材で構成される場合が考えられる。この場合、例えば、板状の部分が、表面に銅泊などの金属箔が接着材などで貼り付けられた構成を有していれば、金属箔上に鍍金などではんだ部が被覆されることで、封止板44Dが形成され得る。ここでは、例えば、板状の部分が、1mmから2mm程度の厚さを有し、金属箔が、30μmから50μm程度の厚さを有している態様が採用され得る。
  <2-4.第5実施形態>
 上記第4実施形態において、例えば、図13で示されるように、側面封止部4Dが、封止板44Dから第1板状部分441Dが省略された封止板44Eを備えている、側面封止部4Eに変更されてもよい。また、例えば、封止板44Eから、第2板状部分442Dが省略されてもよい。ここでは、例えば、第1板状部分441Dが省略されたことによって、側面封止部4Dのうちの前面100fsよりも+Z方向の側に位置している部分における+Z方向の高さが低くなる。このため、例えば、前面100fs上から雨水などが効率よく排水され得る。これにより、例えば、前面100fs上で雨水などが乾燥したときに生じる水垢の発生が低減され得る。その結果、前面100fs上における水垢などの汚れによって光電変換部31における受光量が減衰しにくい。したがって、長期間にわたりより高出力で信頼性が高い太陽電池モジュールが実現され得る。
  <2-5.第6実施形態>
 上記各実施形態において、例えば、図14で示されるように、被封止部3と第3金属部43との間に、弾性体Ap1が存在していてもよい。つまり、被封止部3と第3金属部43との間に、例えば、空隙Sp1および弾性体Ap1の少なくとも一方が存在している態様が採用されてよい。この場合には、例えば、被封止部3と第3金属部43とが直接接触している状態で位置している場合と比較して、被封止部3が熱膨張しても、空隙Sp1または弾性体Ap1が存在していることから、被封止部3によって第3金属部43が太陽電池モジュール10の外部空間に向けて押される力が低減される。これにより、例えば、第1金属部41(41C)および第2金属部42(42C)と、第3金属部43と、の間にクラックが生じにくく、第1金属部41(41C)および第2金属部42(42C)が第1側面Ss1および第2側面Ss2から剥離しにくい。その結果、例えば、太陽電池モジュール10において被封止部3の封止の長期間にわたる信頼性を向上させることができる。
 ここで、弾性体Ap1は、例えば、弾性変形を生じ得るものであればよい。弾性体Ap1として、例えば、ガス吸着剤が分散された状態にある、ポリエチレンなどの高分子材料またはブチルゴムなどの弾性体が採用されてもよいし、絶縁性を有している樹脂(絶縁性樹脂ともいう)が採用されてもよい。このとき、例えば、被封止部3と第3金属部43との間において、一部の範囲の領域に、絶縁性樹脂が充填された状態とされて、残余の範囲にガス吸着剤が分散された状態にある弾性体が存在していてもよい。
 ガス吸着剤としては、例えば、多孔質の表面を持つ無機物であり、水分あるいは充填材32が発生し得る酢酸を含有しているガス(酢酸含有ガスともいう)などを物理吸着させるものを採用することができる。ガス吸着剤には、例えば、ゼオライト、シリカゲルおよび活性炭などのうちの一種以上を適用することができる。酢酸含有ガスは、例えば、充填材32の素材がEVAである場合に、EVAの加水分解によって発生し得る。また、ガス吸着剤として、例えば、酸化カルシウム(CaO)、硫酸銅無水塩(CuSO)、硫酸カルシウム(CaSO)または水酸化マグネシウムMg(OH)などといった水分を化学吸着させる塩などを適用してもよい。このとき、例えば、被封止部3と第3金属部43との間に、水分が浸入したとしても、ガス吸着剤によって吸収され得る。また、例えば、隙間領域G1内で各種ガスが発生したとしても、ガス吸着剤によって吸収され得る。その結果、太陽電池モジュール10において被封止部3の封止の長期間にわたる信頼性が高まり得る。
 絶縁性樹脂は、例えば、ブチルゴムまたはエチレンプロピレンゴムなどの弾性体であってもよいし、エポキシ樹脂、フェノール樹脂またはシリコーンシーラントなどのシリコーン樹脂などといった樹脂類、発泡体あるいは発泡ゴムであってもよい。ここで、例えば、被封止部3と第3金属部43との間において、少なくとも一部の範囲の領域に、絶縁性樹脂が充填されている状態で位置していれば、例えば、被封止部3と第3金属部43との間に、水分が浸入したとしても、絶縁性樹脂の存在によって、水分が被封止部3まで到達しにくくなる。その結果、太陽電池モジュール10において被封止部3の封止の長期間にわたる信頼性が高まり得る。
  <2-6.第7実施形態>
 上記各実施形態において、例えば、図15で示されるように、第1側面Ss1の第1領域A1および第2側面Ss2の第2領域A2の少なくとも一方の領域が、凹凸を有していてもよい。第1領域A1が凹凸を有している状態には、例えば、第1領域A1の粗さが、第1板部1の第2面S2の粗さよりも大きい状態が含まれる。第2領域A2が凹凸を有している状態には、例えば、第2領域A2の粗さが、第1板部1の第2面S2または第2板部2の第3面S3の粗さよりも大きい状態が含まれる。粗さとしては、例えば、算術平均粗さが採用される。ここで、第1側面Ss1および第2側面Ss2は、例えば、圧縮空気を用いて酸化シリコンなどの粒子を吹き付けるサンドブラスト処理またはフッ酸によるエッチングなどによって粗らされることで、凹凸を有し得る。
 図15の例では、第1側面Ss1が凹凸を有している。このため、アンカー効果によって、第1側面Ss1から第1金属部41が剥離しにくい。また、例えば、第1金属部41と第1板部1とが接している状態で位置している部分において、太陽電池モジュール10の外部空間から被封止部3に向かう経路の長さが大きくなる。これにより、例えば、太陽電池モジュール10の外部空間から被封止部3への水分の浸入を低減することができる。その結果、例えば、太陽電池モジュール10において被封止部3の封止の長期間にわたる信頼性を向上させることができる。
 また、図15の例では、第2側面Ss2が凹凸を有している。このため、アンカー効果によって、第2側面Ss2から第2金属部42が剥離しにくい。また、例えば、第2金属部42と第2板部2とが接している状態で位置している部分において、太陽電池モジュール10の外部空間から被封止部3に向かう経路の長さが大きくなる。これにより、例えば、太陽電池モジュール10の外部空間から被封止部3への水分の浸入を低減することができる。その結果、例えば、太陽電池モジュール10において被封止部3の封止の長期間にわたる信頼性を向上させることができる。
  <2-7.その他>
 上記各実施形態において、例えば、第1金属部41(41C)の厚さ、第2金属部42(42C)の厚さおよび第3金属部43の厚さが、略一定であってもよい。このような略一定の厚さの関係は、例えば、第1側面Ss1から第2側面Ss2にかけて、はんだなどの低融点の金属を溶融状態で供給する際に、低融点の金属の温度および粘度などを調整することで実現される。また、上記略一定の厚さの関係は、例えば、第1側面Ss1および第2側面Ss2と面一となり且つ溶融状態にある低融点の金属を弾かない外周面を有している物体が、隙間領域G1の外周部分に位置している状態とすることで実現される。このような物体としては、例えば、銅の粉末と樹脂製のバインダとを含むペースト(銅ペーストともいう)が乾燥されて固化されたもの、または銅製のブロックなどが採用される。
 上記第2実施形態において、例えば、第1角部Cn1が面取りされた後の状態のような形状を有する代わりに、第1角部Cn1が鈍角を有するように、第1側面Ss1が第1面S1および第2面S2に対して傾斜している状態で位置していてもよい。また、例えば、第2角部Cn2が面取りされた後の状態のような形状を有する代わりに、第2角部Cn2が鈍角を有するように、第2側面Ss2が第3面S3および第4面S4に対して傾斜している状態で位置していてもよい。
 上記各実施形態において、例えば、光電変換部31を構成する太陽電池が、シリコン系の太陽電池素子、化合物系の太陽電池素子またはその他のタイプの太陽電池素子を有している薄膜系の太陽電池であってもよい。薄膜系におけるシリコン系の太陽電池素子には、例えば、アモルファスシリコンおよび薄膜多結晶シリコンを用いた太陽電池素子が含まれる。薄膜系における化合物系の太陽電池素子には、例えば、CIGS半導体、CIS半導体、カドミウムテルル(CdTe)半導体またはペロブスカイト構造を有している化合物の半導体などが用いられた太陽電池素子が含まれる。CIGS半導体は、カドミウム(Cd)、インジウム(In)、ガリウム(Ga)およびセレン(Se)を含む化合物半導体である。CIS半導体は、カドミウム(Cd)、インジウム(In)およびセレン(Se)を含む化合物半導体である。薄膜系におけるその他のタイプの太陽電池素子には、例えば、有機薄膜または色素増感などのタイプの太陽電池素子が含まれる。
 上記各実施形態において、例えば、被封止部3が、光電変換部31を含んでいたが、これに限られない。例えば、被封止部3は、光電変換部31とは異なる電子素子を含んでいてもよい。この電子素子としては、例えば、液晶素子または有機エレクトロルミネッセンス(EL)素子などが採用される。換言すれば、被封止部3には、各種の電子素子が含まれ得る。これにより、例えば、太陽電池モジュール10において封止されている状態で位置している電子素子の封止の長期間にわたる信頼性が向上し得る。
 別の観点から言えば、上記各実施形態では、第1板部1および第2板部2における光の入射を利用することが可能な、光電変換部31が採用されたが、これに限られない。被封止部3に含まれる電子素子として、例えば、第1板部1および第2板部2における光の透過および出射などを利用することが可能な、液晶素子または有機EL素子などが採用されてもよい。そして、例えば、被封止部3を構成する物体に応じて、第1板部1および第2板部2のうち、第1板部1が透光性を有していてもよいし、第2板部2が透光性を有していてもよいし、第1板部1および第2板部2の双方が透光性を有していてもよい。被封止部3には、例えば、昆虫の標本などの動物あるいはプリザーブドフラワーなどの植物などといった各種の物体が適用されてもよい。
 上記各実施形態において、積層体10stの4つの側面のすべてに側面封止部4(4C,4D,4E)が位置していたが、これに限られない。例えば、積層体10stの4つの側面の少なくとも1つの側面に、側面封止部4(4C,4D,4E)が位置していれば、第1板部1と第2板部2との間における隙間領域G1が側方から封止され得る。その結果、例えば、太陽電池モジュール10において被封止部3の封止の長期間にわたる信頼性を向上させることができる。
 上記各実施形態および各種変形例をそれぞれ構成する全部または一部を、適宜、矛盾しない範囲で組み合わせ可能であることは、言うまでもない。
 1 第1板部
 2 第2板部
 3 被封止部
 10 太陽電池モジュール
 31 光電変換部
 32ef 端面
 4,4C,4D,4E 側面封止部
 41,41C 第1金属部
 42,42C 第2金属部
 43 第3金属部
 44D,44E 封止板
 A1 第1領域
 A2 第2領域
 Ap1 弾性体
 Cn1,Cn1A,Cn1B 第1角部
 Cn2,Cn2A,Cn2B 第2角部
 Cp1 中央
 G1 隙間領域
 Op1 開口
 S1 第1面
 S1p 外周部
 S2 第2面
 S3 第3面
 S4 第4面
 S4p 外周部
 Sp1 空隙
 Ss1 第1側面
 Ss2 第2側面

Claims (8)

  1.  第1面、該第1面とは逆方向を向いている状態で位置している第2面、および前記第1面と前記第2面とを接続している状態で位置している第1側面、を有している第1板部と、
     前記第2面と対向している状態で位置している第3面、該第3面とは逆方向を向いている状態で位置している第4面、および前記第3面と前記第4面とを接続している状態で位置している第2側面、を有している第2板部と、
     前記第1板部と前記第2板部との隙間領域に位置している被封止部と、
     前記第1側面上に位置している第1金属部と、
     前記第2側面上に位置している第2金属部と、
     前記第1金属部から前記第2金属部にかけて位置している第3金属部と、
    を備えており、
     前記被封止部のうちの前記第3金属部と対向している状態で位置している端面は、前記第2面に沿った方向において、前記隙間領域の外周に存在している開口よりも前記被封止部の中央に近い位置に存在している、太陽電池モジュール。
  2.  請求項1に記載の太陽電池モジュールであって、
     前記第3金属部は、前記隙間領域に位置している部分を有し、
     前記第2面に沿った方向において、前記第3金属部の厚さは、前記第1金属部の厚さおよび前記第2金属部の厚さよりも大きい、太陽電池モジュール。
  3.  請求項1または請求項2に記載の太陽電池モジュールであって、
     前記被封止部と前記第3金属部との間に、空隙および弾性体の少なくとも一方が存在している、太陽電池モジュール。
  4.  請求項1から請求項3の何れか1つの請求項に記載の太陽電池モジュールであって、
     前記第1側面と前記第2面とが成している第1角部、および前記第2側面と前記第3面とが成している第2角部の少なくとも一方の角部が、鈍角の角部または曲面状の角部である、太陽電池モジュール。
  5.  請求項1から請求項4の何れか1つの請求項に記載の太陽電池モジュールであって、
     前記第1金属部が、前記第1側面上から前記第1面の外周部上にかけて位置している、太陽電池モジュール。
  6.  請求項1から請求項5の何れか1つの請求項に記載の太陽電池モジュールであって、
     前記第2金属部が、前記第2側面上から前記第4面の外周部上にかけて位置している、太陽電池モジュール。
  7.  請求項1から請求項6の何れか1つの請求項に記載の太陽電池モジュールであって、
     前記第1金属部、前記第2金属部および前記第3金属部を覆っている状態で位置している封止板、を備えている、太陽電池モジュール。
  8.  請求項1から請求項7の何れか1つの請求項に記載の太陽電池モジュールであって、
     前記第1側面の前記第1領域および前記第2側面の前記第2領域の少なくとも一方の領域が、凹凸を有している、太陽電池モジュール。
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