JP4454322B2 - 太陽電池モジュール - Google Patents

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Description

本発明は太陽電池モジュールに関し、特にその信頼性を向上させた太陽電池モジュールに関するものである。
太陽電池素子は単結晶シリコン基板や多結晶シリコン基板を用いて作製することが多い。このため、太陽電池素子は物理的衝撃に弱く、また野外に太陽電池素子を取り付けた場合に、雨などからこれを保護する必要がある。また、太陽電池素子1枚では発生する電気出力が小さいため、複数の太陽電池素子を直並列に接続して、実用的な電気出力が取り出せるようにする必要がある。このため複数の太陽電池素子を接続して透光性基板とエチレンビニルアセテート共重合体(EVA)などを主成分とする充填材で封入して太陽電池モジュールを作成することが通常行われている。
図4は従来の太陽電池モジュールの受光面側の外観の一例を示した図である。
図4において、1は透光性基板、2は太陽電池素子、3は接続配線、5は結合配線、6はモジュール枠を示す。
太陽電池モジュールは、上述のように複数の太陽電池素子を接続して透光性基板とエチレンビニルアセテート共重合体(EVA)などを主成分とする充填材で封入した太陽電池パネルを作成し、この外周部にモジュール枠8を取り付けて、そのコーナー部分をビス止めしモジュール枠を固定している。
このような太陽電池モジュールにおいて、接続配線3は太陽電池素子2同士を電気的に直列又は並列に接続するために太陽電池素子2の表面電極に接続されるものである。
太陽電池素子2を直線的に直列又は並列に接続したものを太陽電池ストリングと呼んでいる。図4においては、4個の太陽電池素子2により1個のストリングが作成されさらに、4個のストリングを互いに接続することにより太陽電池パネルが造られている。
また、結合配線5は、太陽電池モジュールの外形寸法に太陽電池素子2の配列を合わせるために設けられるものであり、太陽電池ストリングが1つのみの太陽電池モジュールの場合、結合配線5は直列又は並列に接続されている複数の太陽電池素子2の端部の太陽電池素子において、極性の同じ接続配線3同士を繋ぐ。太陽電池ストリングが複数個存在する太陽電池モジュールの場合、結合配線5は直列又は並列に接続されている複数の太陽電池素子2の端部の太陽電池素子において、極性の同じ接続配線3同士を繋ぎ、さらに、この結合配線5を用いて前記複数の太陽電池ストリングを直列又は並列に接続し若しくはこの結合配線5から太陽電池モジュールの電気出力を外部に導出するために設けるものである。
このような接続配線3、結合配線5は通常すべて、厚さ0.1〜1.0mm程度、幅2〜8mm程度の銅箔の全面を錫が約63重量%、鉛が約37重量%の組成である共晶ハンダでハンダコートしたものを所定の長さに切断して用いている。(特許文献1の従来の技術参照)
この接続配線3と結合配線5の接続は、ハンダコテ等により各々の表面のハンダを溶融させることにより行っている。
この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては次のようなものがある。
特開2003−86820号公報
一般に錫が約63重量%、鉛が約37重量%の組成である共晶ハンダは、有害な鉛を多量に含有しており、太陽電池モジュールを廃棄した後に環境汚染を引き起こす可能性があるため鉛を使用しないハンダへの転換が検討されている。
この鉛を使用しないハンダにおいて、その成分が主として錫と銀と銅から成るハンダは接合強度は強いが凝固収縮が大きい為、接続配線3の表面を被覆するハンダに錫と銀と銅から成るハンダを使用して、太陽電池素子2と接続配線3をハンダ付けにて接続したとき太陽電池素子に反りが発生し、太陽電池モジュール製造の後工程で接続した太陽電池素子2に圧力をかけたとき、太陽電池素子2に割れや欠けが発生することがあった。
また、この鉛を使用しないハンダにおいて、その成分が主として錫とビスマスと銀から成るハンダは接合強度が弱いため、太陽電池モジュールを10年以上の長期間に亘って屋外で使用した場合に、接続配線3と結合配線5のハンダ付け部分に温度サイクルによる応力がかかり、この部分にクラックや破断が発生し、太陽電池モジュールの出力が低下することが考えられる。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は太陽電池モジュールを廃棄した後に環境汚染を引き起こす鉛の含有したハンダを使用せずに、太陽電池モジュール製造工程で太陽電池素子にワレや欠けが発生することも無くかつ信頼性の向上した太陽電池モジュールを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の太陽電池モジュールは、太陽電池ストリングを形成できるように複数個の太陽電池素子の電極部分を接続した接続配線と、前記太陽電池ストリングの端部の接続配線を接続した結合配線とを備えた太陽電池モジュールであって、前記接続配線と前記結合配線はそれぞれ帯状の金属箔にハンダを略全面に被覆させてなるものであるとともに、前記結合配線とハンダ付けされる前記接続配線及び前記結合配線を被覆しているハンダはその主成分として錫と銀と銅から成り、前記結合配線とハンダ付けされない前記接続配線を被覆しているハンダはその主成分として錫とビスマスと銀から成ることを特徴とする。
また、本発明の他の太陽電池モジュールは、前記結合配線とハンダ付けされる前記接続配線の前記太陽電池素子とハンダ付けされる部分を被覆しているハンダはその主成分として錫とビスマスと銀から成ることを特徴とする。
また、本発明の他の太陽電池モジュールは、前記太陽電池素子の前記接続配線と接続する電極部分を、その主成分として錫とビスマスと銀から成るハンダにより予め被覆させたことを特徴とする。
さらに、本発明の他の太陽電池モジュールは、主成分として錫と銀と銅から成る前記ハンダの組成が銀1.0〜5.0重量%、銅0.4〜7.0重量%、錫残部であり、主成分として錫とビスマスと銀から成る前記ハンダの組成がビスマス20〜60重量%、銀0.5〜5重量%、錫残部であることを特徴とする。
本発明に係る太陽電池モジュールによれば、太陽電池ストリングを形成できるように複数個の太陽電池素子の電極部分を接続した接続配線と、前記太陽電池ストリングの端部の接続配線を接続した結合配線とを備えた太陽電池モジュールであって、前記接続配線と前記結合配線はそれぞれ帯状の金属箔にハンダを略全面に被覆させてなるものであるとともに、前記結合配線とハンダ付けされる前記接続配線及び前記結合配線を被覆しているハンダはその主成分として錫と銀と銅から成り、前記結合配線とハンダ付けされない前記接続配線を被覆しているハンダはその主成分として錫とビスマスと銀から成るようにしたことで、太陽電池モジュールの結合配線とハンダ付けされる接続配線及び結合配線を被覆しているハンダはその成分が主として錫と銀と銅であり、接合強度が強いため、接続配線と結合配線のハンダ付け部分に温度サイクルによる応力がかかっても、この部分にクラックや破断が発生することなく、太陽電池モジュールの出力が低下することが無い。
また、この部分に凝固収縮が大きい錫と銀と銅から成るハンダを使用しても、この組成のハンダを被覆した接続配線が接続される太陽電池素子は、太陽電池モジュールの端部に近い太陽電池素子のみでさらにその太陽電池素子の受光面側か裏面側のどちらか一方であるため、太陽電池モジュールの端部以外の太陽電池素子には反りの発生はなく、さらに、外周部の太陽電池素子においても反りは小さくなり、太陽電池モジュール製造の後工程で接続した太陽電池素子に圧力をかけたとき、太陽電池素子に割れや欠けが発生することがほとんど無い。
また、結合配線とハンダ付けされない太陽電池素子同士を接続する接続配線を被覆しているハンダには、その成分が主として錫とビスマスと銀から成るようにしたことにより、凝固収縮が小さいため太陽電池素子と接続配線3をハンダ付けにて接続したときに太陽電池素子の反りの発生が無く、太陽電池モジュール製造の後工程で接続した太陽電池素子に圧力をかけたときでも、太陽電池素子に割れや欠けが発生することが無い。
さらに、結合配線とハンダ付けされない太陽電池素子同士を接続する接続配線を被覆しているハンダに、接合強度が弱い錫とビスマスと銀から成るハンダを使用した場合でも、太陽電池素子の基板と接続配線を取り付ける電極との電極強度より電極と接続配線の接合強度の方が強いため問題は無い。
また、本発明の他の太陽電池モジュールによれば、前記結合配線とハンダ付けされる前記接続配線の前記結合配線とハンダ付けされる部分を被覆しているハンダはその主成分として錫と銀と銅から成り、前記結合配線とハンダ付けされる前記接続配線の前記結合配線とハンダ付けされない部分を被覆しているハンダはその主成分として錫とビスマスと銀から成るようにしたことで、太陽電池素子とハンダ付けする接続配線の被覆ハンダはすべて主成分として錫とビスマスと銀から成るので、太陽電池素子の反りの発生がまったく無く、太陽電池モジュール製造の後工程で接続した太陽電池素子に圧力をかけたときでも、太陽電池素子に割れや欠けが発生することが無い。
また、本発明の他の太陽電池モジュールによれば、前記太陽電池素子の前記接続配線と接続する電極部分を、その主成分として錫とビスマスと銀から成るハンダにより予め被覆させたことで、太陽電池素子への接続配線のハンダ付けが簡単になると共に上述の効果を確実なものにすることができる。
さらに、本発明の他の太陽電池モジュールによれば、主成分として錫と銀と銅から成る前記ハンダの組成が銀1.0〜5.0重量%、銅0.4〜7.0重量%、錫残部であり、主成分として錫とビスマスと銀から成る前記ハンダの組成がビスマス20〜60重量%、銀0.5〜5重量%、錫残部であるようにしたことで、上述の効果を確実なものにすることができる。
以下、本発明の実施形態を添付図面を用いて詳細に説明する。
図1は太陽電池素子を接続配線を用いて、二つの太陽電池素子を直列に接続した状態を示したものである。
図1において11は接続配線、12a、12bは太陽電池素子、13は太陽電池素子の受光面側バスバー電極、14はフィンガー電極を示す。
接続配線11は、銀、銅、アルミニウム、鉄などの良導電性の金属で作製されるが、その導電性やハンダコートのしやすさなどを考慮して、銅で作製されるのが好適である。その厚みは0.1〜0.5mm程度で、またその幅はハンダ付け時に接続配線11自身により太陽電池素子12a、12bの受光面に影を作らないように、バスバー電極13の幅と同じかそれ以下にする。さらに接続配線11の長さはバスバー電極13のほぼ全てに重なり、さらに所定の太陽電池素子間の間隔と隣り合う太陽電池素子の非受光面バスバー電極(不図示)に重なるようにする。一般的な150mm角の多結晶シリコン太陽電池素子を使用する場合、接続配線11の幅は1〜3mm程度、その長さは150〜250mm程度である。接続配線11が受光面側バスバー電極13のほぼ全てに重なるようにするのは、その抵抗成分を少なくするためである。
太陽電池素子12a、12bは、例えば厚み0.3〜0.4mm程度、大きさ150mm角程度の単結晶シリコンや多結晶シリコンで作られている。太陽電池素子12a、12bの内部にはボロンなどのP型不純物を多く含んだP層とリンなどのN型不純物を多く含んだN層が接しているPN接合が形成されている。バスバー電極13とフィンガー電極14は、銀ペーストをスクリーンプリント法などにより形成される。またフィンガー電極14は幅0.1〜0.2mm程度で、太陽電池素子の辺に平行に、光生成キャリヤーを収集するため多数本形成される。またバスバー電極13は収集されたキャリヤーを集電し、接続配線を取り付けるために幅2mm程度で、フィンガー電極14と垂直に交わるように2本程度形成される。このようなバスバー電極13とフィンガー電極14は、太陽電池素子12a、12bの裏面(非受光面)側にも同様に形成されている。
太陽電池素子12a、12bのバスバー電極13と接続配線11のハンダ付けにより直列に接続する方法は次の通りである。
まず、太陽電池素子12bのバスバー電極13上に、接続配線11を配置する。この接続配線11を押さえピンで押さえながら、ホットエアーを吹き付けることやハンダコテを押し当てることにより、太陽電池素子12aのバスバー電極13と接続配線11の両者のハンダを溶融させ接続する。さらに、この接続配線11の他端をもう一方の太陽電池素子12aの裏面側のバスバー電極(不図示)上に配置し、同様にハンダを溶融させ接続する。この時太陽電池素子12a、12bの間隔は、銅を使用した接続配線では、太陽電池モジュールの発電効率やラミネート時のワレ、カケ、クラックの防止等を考慮して、1〜5mm程度が好適である。
ここにおいて、太陽電池素子12a、12bの少なくとも接続配線11の接続されるバスバー電極13が、その主成分として錫とビスマスと銀から成るハンダにより予め被覆されていることが望ましい。これは太陽電池素子12a、12bのバスバー電極13に接続配線11をハンダ付けするときにバスバー電極13の表面がハンダにより被覆されていないとフラックスの塗布が必要となりさらにハンダ付け後にこのフラックスを洗浄する工程が必要となってしまいその工数が大きく上昇することを防ぐためである。さらにこの太陽電池素子12a、12bのバスバー電極13を被覆しているハンダのその主成分が、錫とビスマスと銀から成ることにより、後述する接続配線11と太陽電池素子12a、12bの熱膨張率の差や凝固収縮によるハンダ付け後に発生する反りの発生をなくする効果をより確実なものとすることができる。
図2は太陽電池モジュール内部の太陽電池素子の接続状態を示す図である。図2においては、上記のように5枚の太陽電池素子が直線的に直列接続されたストリングが2個、結合配線を介して直列に接続されている状態を示したものである。
図2において、20は太陽電池素子、20a、20b、20c、20dはそれぞれ直線的に接続された5枚の太陽電池素子の端部の太陽電池素子を示す。また、21は結合配線とハンダ付けされない接続配線、21a、21b、21c、21dは接続配線の内、一端が太陽電池素子20a、20b、20c、20dに接続され、他端が結合配線に接続された接続配線を示す。さらに23a、23b、23cは結合配線を示す。
ここにおいて、結合配線とハンダ付けされない接続配線21は、銅箔等の微細な部分に発生した酸化物などの理由や切断面でハンダがのらない部分を除いて略全面に、その成分が微量な不純物を除くと主として錫とビスマスと銀から成るハンダで被覆されたものを用いる。これには予め銅箔などをハンダ槽にディピングすることにより、片面20〜70ミクロン程度のハンダを被覆し、これを適当な長さに切断して用いる。この主として錫とビスマスと銀から成るハンダで被覆する理由は、この成分のハンダは鉛を含有していないハンダとしては比較的融点が低く、さらに冷却後の凝固収縮が小さいため、接続配線21と太陽電池素子20の熱膨張率の差や凝固収縮によるハンダ付け後に発生する反りの発生がほとんどないためである。
上記の主として錫とビスマスと銀から成るハンダの組成は、ビスマス20〜60重量%、銀0.5〜5重量%、錫残部のもの(例えば錫42重量%、ビスマス57重量%、銀1重量%など)が上述の効果が大きく有効である。
結合配線23a、23b、23cは、銀、銅、アルミニウム、鉄などの良導電性の金属で作製されるが、その導電性やハンダコートのしやすさなどを考慮して、銅で作製されるのが好適である。その厚みや幅は太陽電池モジュールの出力などを考慮して決定されるが、厚み0.2〜1.0mm程度で、幅3〜8mm程度のものが多い。
さらに、本発明に係る接続配線21a、21b、21c、21dと結合配線23a、23b、23cは、略全面がその成分が主として錫と銀と銅から成るハンダにより予め被覆されていることが望ましい。
これはその成分が主として錫と銀と銅から成るハンダは、接合強度が強いため、接続配線21b、21cと結合配線23c及び接続配線21a、21dと結合配線23a、23bのハンダ付け部分に温度サイクルによる応力がかかっても、この部分にクラックや破断が発生することなく、太陽電池モジュールの出力が低下することが無い。
また、この部分に凝固収縮が大きい錫と銀と銅から成るハンダを使用しても、この組成のハンダを被覆した接続配線が接続される太陽電池素子は、太陽電池モジュールの端部に近い太陽電池素子20a、20b、20c、20dのみでさらにその太陽電池素子20a、20b、20c、20dの受光面側か裏面側のどちらか一方であるため、太陽電池モジュールの端部以外の太陽電池素子20には反りの発生はなく、さらに、外周部の太陽電池素子20a、20b、20c、20dにおいても、反りは小さくなり、太陽電池モジュール製造の後工程で接続した太陽電池素子20、20a、20b、20c、20dに圧力をかけたとき、太陽電池素子20、20a、20b、20c、20dに割れや欠けが発生することがほとんど無い。
また、本発明に係る接続配線21a、21b、21c、21dの太陽電池素子20a、20b、20c、20dとの接続部分の被覆ハンダの主成分を錫とビスマスと銀から成るハンダにすることで、太陽電池モジュールのすべての太陽電池素子には反りの発生はなくなり、太陽電池モジュール製造の後工程で接続した太陽電池素子に圧力をかけたとき、太陽電池素子に割れや欠けが発生することが無い。
このような接続配線21a、21b、21c、21dと結合配線23a、23b、23cは、予め銅箔などをハンダ槽にディピングすることにより、片面20〜70ミクロン程度のハンダを被覆し、これを適当な長さに切断して用いる。
さらに、上記の成分が主として錫と銀と銅から成るハンダは、その組成が銀1.0〜5.0重量%、銅0.4〜7.0重量%、錫残部のもの(例えば錫98.5%、銀1%、銅0.5%や錫97.5%、銀2%、銅0.5%や錫95%、銀1%、銅4%や錫96.5%、銀3%、銅0.5%や錫92%、銀2%、銅6%)が上述の効果が大きく有効である。
図3は本発明に係る太陽電池モジュールの太陽電池パネル部の構造の一例を示す図である。
同図において、31は透光性基板、32は受光面側封止材、33は太陽電池素子、34は裏面側封止材、35は裏面材、36は接続配線、37は結合配線である。
以下、各部材を述べる。
透光性基板31としては、ガラスやポリカーボネート樹脂などからなる基板が用いられる。
ガラス板については、白板ガラス、強化ガラス、倍強化ガラス、熱線反射ガラスなどが用いられるが、一般的には厚さ3mm〜5mm程度の白板強化ガラスが使用される。
他方、ポリカーボネート樹脂などの合成樹脂からなる基板を用いた場合には、厚みが5mm程度のものが多く使用される。
受光面側封止材32および裏面側封止材34は、エチレン−酢酸ビニル共重合体(以下、エチレン−酢酸ビニル共重合体をEVAと略す)から成り、厚さ0.4〜1mm程度のシート状形態のものが用いられる。これらはラミネート装置により減圧下で加熱加圧を行うことで、融着して他の部材と一体化する。
EVAは、酸化チタンや顔料等を含有させ白色等に着色させてもよい。本発明に係る受光面側封止材32においては、着色させると太陽電池素子33に入射する光量が減少し、発電効率が低下する傾向にあり、望ましくは透明材にするとよい。
また、裏面側封止材34に用いるEVAは透明材により構成するとよいが、その他、太陽電池モジュールの周囲の設置環境に合わせて酸化チタンや顔料等を含有させ、これにより、白色等に着色させてもよい。
太陽電池素子33は、上述のように厚み0.3〜0.4mm程度の単結晶シリコンや多結晶シリコン基板などからなる。
接続配線36は、上記に詳細に述べた構造を有するものである。
裏面材35は水分を透過しないようにアルミ箔を挟持した耐候性を有するフッ素系樹脂シートやアルミナまたはシリカを蒸着したポリエチレンテレフタレ−ト(PET)シートなどが用いられる。
また、この裏面材35の所定の位置にはスリットが設けられ、このスリットから出力配線(不図示)がラミネート前に予めピンセットなどを用いて裏面材の表面に引き出されている。
以上の透光性基板31、受光面側封止材32、接続配線36や結合配線37を接続した太陽電池素子33、裏面側封止材34、裏面材35を重畳し、ラミネーターと呼ばれる装置にセットし、50〜150Pa程度の減圧下で100から200℃程度の温度で15〜60分間程度に加熱しながら加圧することにより一体化する。
作製された太陽電池パネル部の裏面に、外部回路接続用のケーブルを具備した端子ボックス(不図示)を接着材などで取り付ける。
さらに太陽電池モジュールとしての必要な強度や太陽電池モジュールを建物等に設置に必要なモジュール枠(不図示)を太陽電池パネル部の外周に嵌め込み、そのコーナー部をネジ止めして太陽電池モジュールが完成する。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で多くの修正および変更を加えることができる。例えば太陽電池素子は単結晶や多結晶シリコンなどの結晶系太陽電池に限定されるものではなく、薄膜系太陽電池などでも適用可能である。
太陽電池素子を接続配線を用いて、二つの太陽電池素子を直列に接続した状態を示したものである。 太陽電池モジュール内部の太陽電池素子の接続状態を示す図である。 本発明に係る太陽電池モジュールの太陽電池パネル部の構造の一例を示す図である。 従来の太陽電池モジュールの受光面側の外観の一例を示した図である。
符号の説明
1、31;透光性基板
2、20、33;太陽電池素子
3、21、36;接続配線
5、23a、23b、23c;結合配線
6;モジュール枠
11;接続配線
12a、12b;太陽電池素子
13;受光面側バスバー電極
14;フィンガー電極
20a、20b、20c、20d;端部の太陽電池素子
21a、21b、21c、21d;結合配線に接続された接続配線
32;受光面側封止材
34;裏面側封止材
35;裏面材
37;結合配線

Claims (4)

  1. 太陽電池ストリングを形成できるように複数個の太陽電池素子の電極部分を接続した接続配線と、前記太陽電池ストリングの端部の接続配線を接続した結合配線とを備えた太陽電池モジュールであって、前記接続配線と前記結合配線はそれぞれ帯状の金属箔にハンダを略全面に被覆させてなるものであるとともに、前記結合配線とハンダ付けされる前記接続配線及び前記結合配線を被覆しているハンダはその主成分として錫と銀と銅から成り、前記結合配線とハンダ付けされない前記接続配線を被覆しているハンダはその主成分として錫とビスマスと銀から成ることを特徴とする太陽電池モジュール。
  2. 前記結合配線とハンダ付けされる前記接続配線の前記太陽電池素子の電極部分とハンダ付けされる部分を被覆しているハンダはその主成分として錫とビスマスと銀から成ることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池モジュール。
  3. 前記太陽電池素子の前記接続配線と接続する電極部分を、その主成分として錫とビスマスと銀から成るハンダにより予め被覆させたことを特徴とする請求項1または2に記載の太陽電池モジュール。
  4. 主成分として錫と銀と銅から成る前記ハンダの組成が銀1.0〜5.0重量%、銅0.4〜7.0重量%、錫残部であり、主成分として錫とビスマスと銀から成る前記ハンダの組成がビスマス20〜60重量%、銀0.5〜5重量%、錫残部であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の太陽電池モジュール。
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