JP4667098B2 - 太陽電池モジュール - Google Patents

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Description

本発明は太陽電池モジュールに関し、特に電気絶縁性を高めた太陽電池モジュールに関する。
太陽電池素子は、単結晶シリコン基板や多結晶シリコン基板を用いて作製することが多い。このため太陽電池素子は物理的衝撃に弱く、また野外に太陽電池を取り付けた場合、雨などからこれを保護する必要がある。また太陽電池素子1枚では発生する電気出力が小さいため、複数の太陽電池素子を直並列に接続して、実用的な電気出力が取り出せるようにする必要がある。このためインナーリード線としての接続タブを用いて複数の太陽電池素子を接続し、透光性部材とエチレンビニルアセテート共重合体(EVA)などを主成分とする充填材で封入して、太陽電池モジュールを作成することが通常行われている。
図4は、従来の太陽電池モジュールのパネル部の構造の一例を示す図である。
図4において、1は透光性基板、2は受光面側充填材、3は太陽電池素子、4は裏面側充填材、5は裏面材、6は接続タブ、7は出力配線を示す。
透光性基板1としては、ガラスやポリカーボネート樹脂などからなる基板が用いられる。一般的にはその耐候性や光透過性から、厚さ3mm〜5mm程度の白板強化ガラスが使用されることが多い。
受光面側充填材2及び裏面側充填材4は、エチレン−酢酸ビニル共重合体(以下EVAと略す)やポリビニルブチラール(以下PVBと略す)の厚さ0.4〜1mm程度のシート状に成形されたものが用いられる。これらはラミネート装置により減圧下にて加熱加圧を行うことで、軟化、融着して他の部材と一体化する。
このように太陽電池モジュール製造工程において、減圧下で部材を加熱加圧し、充填材を軟化、融着させて他の部材と一体化することをラミネートと呼んでいる。
さらに太陽電池素子3は、上述のように厚み0.3〜0.4mm程度の単結晶シリコンや多結晶シリコン基板などからなる。
接続タブ6は、太陽電池素子3を電気的に接続するもので、太陽電池素子3の受光面側電極と裏面側電極にハンダ付けで付けられる。
出力配線7は、太陽電池素子3で発生した電気出力を外部に導出するためのもので、端部の配置された太陽電池素子3の接続タブにハンダ付けなどで接続される。
裏面材5は水分を透過しないシートなどが用いられる。またこの裏面材5の所定の位置にはスリットが設けられ、このスリットから出力配線7が予めピンセットなどを用いて裏面材5の表面に引き出されている。
次に従来の太陽電池パネル部の作製方法について述べる。
太陽電池モジュールのパネル部を作製するにあたっては、透光性基板1上に受光面側充填材2、接続タブ6や出力配線7を接続した太陽電池素子3、さらにその上に裏面側充填材4、裏面材5を順次積層する。このような状態にして、ラミネーターにセットし、減圧下にて加圧しながら加熱することにより、受光面側充填材2と裏面側充填材4が溶融架橋し、これらが一体化する。(特許文献1の従来技術参照)
特開2000−332284号公報
上述の様に接続タブ6や出力配線7を接続した太陽電池素子3は、受光面側充填材2と裏面側充填材4により電気的に絶縁されている。しかし直線状に接続した太陽電池素子3に歪みなどが生じた時などでは、太陽電池素子3と太陽電池素子3の間の接続タブに凸部が生じることがある。また太陽電池素子3に接続タブ6や出力配線7をハンダ付けで接続した場合に、ハンダによる凸部ができることがある。
図5はこの接続タブやハンダ付け部分に凸部が生じた状態を模式的に示すラミネート後の断面図である。
図5において、1は透光性基板、2は受光面側充填材、3a、3bは太陽電池素子、4は裏面側充填材、5は裏面材、6は接続タブ、10はハンダによる凸部、11は接続タブの凸部と透光性基板との間隙、12はハンダによる凸部と裏面材との間隙を示す。
これにおいて接続タブやハンダ付け部分に凸部が生じた場合、接続タブの凸部と透光性基板の間隙11やハンダによる凸部10と透光性基板の間隙の受光面側充填材2はその厚みが薄くなり、その太陽電池モジュールの電気絶縁性能が低下してしまう。
本発明はこの様な問題に鑑みなされたものであり、その目的は接続タブやハンダ付け部分に凸部が生じた場合でも電気絶縁性能が低下することが無い太陽電池モジュールを提供することである。
上記目的を達成するために本発明においては、透光性基板と裏面材の間に充填材で封止した太陽電池素子を配置した太陽電池モジュールにおいて、前記太陽電池素子の受光面側に配置する充填材及び前記太陽電池素子の裏面側に配置する充填材は、軟化点の異なる少なくとも2種類の充填材から構成され、前記軟化点の低い充填材及び前記軟化点の高い充填材が、全てエチレンビニルアセテート共重合体(EVA)であり、かつ前記軟化点の高い充填材の厚みが0.03mm以上、0.3mm以下であることを特徴とする。
また、前記充填材は、軟化点が45〜55℃の充填材と、軟化点が80〜90℃の充填材を含んでいることを特徴とする。
また、前記充填材は、軟化点が45〜55℃の充填材シートと、軟化点が80〜90℃の充填材シートを加熱して形成されるとともに、太陽電池素子に接する側の充填材は、軟化点が低い充填材で形成されている。
以上のように、透光性基板と裏面材の間に充填材で封止した太陽電池素子を配置した太陽電池モジュールにおいて、前記太陽電池素子の受光面側に配置する充填材及び/または前記太陽電池素子の裏面側に配置する充填材が軟化点の低い充填材の間に軟化点の高い充填材を含む軟化点が異なる充填材が配置されている。これにより、たとえば、接続タブやハンダ付け部分などに凸部が生じた場合でもこの軟化点の高い充填材部分は、その厚みが確保されることとなり、該太陽電池モジュールの絶縁性能が低下することが無い。
また前記軟化点の低い充填材の軟化点が45〜55℃であり、前記軟化点の高い充填材の軟化点を80〜90℃としたことにより、上記の軟化点の高い充填材部分の厚みの確保が確実にできるようになり、該太陽電池モジュールの絶縁性能が低下することが無い効果を確実なものとすることができる。また、軟化点が低い充填材が、太陽電池素子側に位置するため、ラミネート加工で、加熱温度が低い状態から軟化するため、接続タブやハンダ付け部分などの凸部に加わる応力を、加熱の早い段階で吸収することかできる。
また前記軟化点の低い充填材及び前記軟化点の高い充填材が、全てエチレンビニルアセテート共重合体(EVA)であり、かつ前記軟化点の高い充填材の厚みが0.03mm以上、0.3mm以下としたことにより、該太陽電池モジュールの電気絶縁性能の他に耐候性能などの確保も確実なものとすることができる。
以下、本発明の太陽電池モジュールを添付図面に基づき詳細に説明する。
図1は、本発明の太陽電池モジュールに用いる受光面側充填材または裏面側充填材を示す。
図1において20は軟化点の低い充填材、21は軟化点の高い充填材、22は軟化点の低い充填材を示す。すなわち本発明に係る受光面側充填材及び/または裏面側充填材は3層から成っている。
第一層目の軟化点の低い充填材20は太陽電池素子と接する層であり、EVAやPVBなどで作製され、その厚みは太陽電池モジュールの信頼性を考慮して、0.2〜0.8mm程度にするのが望ましい。さらにその軟化点は45℃以上、55℃以下にする。
第2層目の軟化点の高い温度21は、3層の内の中間層であり、FVAやPVAなどで作製され、その厚みは0.03〜0.3mm程度である。軟化点は80℃以上、90℃以上にする。

すなわち発明者らが繰り返し行ったテストによると、この第二層目の軟化点の高い充填材21の厚みが0.03mm未満になると、電気絶縁性能が3000V以下に低下する場合があり、太陽電池モジュール製造工程における電気絶縁テストでの歩留りが低下してしまう。またこの第二層目の軟化点の高い充填材21の厚みが、0.3mmを越すと充填材による太陽電池素子の封止が不十分になり、太陽電池素子の電極の酸化などが発生して、その太陽電池モジュールの出力が低下してしまう場合がある。
第三層目の軟化点の低い充填材22は、透光性基板や裏面材に接する層であり、EVAやPVBなどで作製され、その厚みは透光性基板や裏面材との接着を確実して太陽電池モジュールの信頼性を確保するために、0.1〜0.2mm程度にするのが望ましい。さらにその軟化点は45℃以上、55℃以下にする。
またこの第三層目の軟化点の低い充填材22は、第一層目の軟化点の低い充填材20と同じ組成の材料であることが、そのラミネート時の温度などの条件を簡単なものにできるため望ましい。
またこの軟化点の低い充填材と軟化点の高い充填材の軟化点の差は、ラミネーターの温度分布や温度のふらつきを考慮すると20℃以上あることが望ましい。さらに前記軟化点の低い充填材の軟化点が45℃以上、55℃以下とし、軟化点の高い充填材の軟化点が80℃以上、90℃以下としたことにより、太陽電池モジュール製造工程の生産性を現状のものと比べて低下させること無く、該太陽電池モジュールの電気絶縁性能の向上を図ることが可能となる。
この様な軟化点を変更した充填材は、その組成を変更することにより作製可能である。例えばEVAでは、エチレンと酢酸ビニルの共重合体に架橋剤などを添加したものであるが、この酢酸ビニルの含有量の比率を多くすることにより軟化点を任意の温度に下げることが可能となり、また酢酸ビニルの含有量の比率を下げることにより、その軟化点を任意の温度に上げることが可能となる。
また本発明に係る充填材では、その耐候性や電気的絶縁性能を考慮して特にEVAであることが望ましい。
さらに軟化点の低い充填材20、軟化点の高い充填材21、軟化点の低い充填材22の大きさは、ラミネート時の各部材の接着や太陽電池素子の封止と本発明に係る電気絶縁性向上の効果を確実にするため、作製される太陽電池パネルに使用される透光性基板の大きさと同じか1〜3mm程度大きめに作製されることが望ましい。
図2は本発明に係る太陽電池パネルの構造の一例を示す断面図である。
図2において20a、20bは軟化点の低い充填材、21a、21bは軟化点の高い充填材、22a、22bは軟化点の低い充填材、23は透光性基板、24は太陽電池素子、25は裏面材、26は接続タブ、27は出力配線を示す。
以下、各部材を述べる。
透光性基板23としては、ガラスやポリカーボネート樹脂などからなる光透過率の良い基板が用いられる。
ガラス板については、白板ガラス、強化ガラス、倍強化ガラス、熱線反射ガラスなどが用いられるが、一般的には厚さ3mm〜5mm程度の白板強化ガラスが使用される。
他方、ポリカーボネート樹脂などの合成樹脂からなる基板を用いた場合には、厚みが5mm程度のものが多く使用される。
透光性基板23上に受光面側の軟化点の低い充填材22aを配置し、さらにその上に受光面側の軟化点の高い充填材21aを配置し、さらにその上に受光面側の軟化点の低い充填材20aを配置する。この軟化点の低い充填材22a、軟化点の高い充填材21a、軟化点の低い充填材20aは上述のような物性、寸法を持ったものである。
さらにこの軟化点の低い充填材22a、軟化点の高い充填材21a、軟化点の低い充填材20aは、上記のようにそれぞれ別個に用意し、一枚ずつ重ねても良いが、そのおのおのを超音波溶着などで予め一体化しておいた方が、太陽電池モジュールの製造工程において、その工数を削減できるため望ましい。
またEVAなどの充填材は酸化チタンや顔料等を含有させ白色等に着色させることが可能であるが、本発明に係る受光面側の充填材20a、21a、22aは、着色させると太陽電池素子24に入射する光量が減少し、発電効率が低下してしまうため、透明材にすると良い。
太陽電池素子24は、例えば厚み0.3〜0.4mm程度、大きさ150mm角程度の単結晶や多結晶のシリコン基板で作られている。また太陽電池素子24は、そのシリコン基板内部にボロンなどのP型不純物を多く含んだP層とリンなどのN型不純物を多く含んだN層が接しているPN接合(不図示)が形成されている。さらに太陽電池素子24の受光面側及び裏面側の一部分には、銀ペーストをスクリーンプリント法などで塗布することにより電極が形成され、又これらの電極表面は、その保護と接続タブ26を取り付けやすくするために、そのほぼ全面にわたりハンダコートされる場合がある。
また通常の太陽電池モジュールにおいては、複数の太陽電池素子24を良導電性金属などで作られた接続タブ26を用いて電気的に接続している。このような接続タブ26は、通常厚さ0.1〜1.0mm程度、幅2〜8mm程度の銅箔等の全面をハンダコートしたものを所定の長さに切断して用いている。
例えば太陽電池素子24を直列に接続する場合は、一方の太陽電池素子の受光面側電極に接続タブ26の一端をハンダ付けなどで接続し、その接続タブ26の他端を隣接する太陽電池素子の裏面側電極にハンダ付けなどで接続することにより行う。
出力配線27は、太陽電池素子24の電気出力を太陽電池モジュールの外部の導出するためのものであり、通常厚さ0.1〜1.0mm程度、幅2〜8mm程度の銅箔の全面をハンダコートしたものを所定の長さに切断して用いている。この出力配線27の一端部は、太陽電池素子24にハンダ付けなどで接続され、他端部は外部回路と接続するための端子箱(不図示)などに接続される。
このように接続タブ26や出力配線27を接続した太陽電池素子24を上述の受光面側の軟化点の低い充填材20aのほぼ中央部上に置く。
太陽電池素子24を載置した受光面側の軟化点の低い充填材20a上に裏面側の軟化点の低い充填材20bを配置し、さらにその上に裏面側の軟化点の高い充填材21bを配置し、さらにその上に裏面側の軟化点の低い充填材22bを配置する。この軟化点の低い充填材20b、軟化点の高い充填材21b、軟化点の低い充填材22bは上述のような物性、寸法を持ったものである。
さらにこの軟化点の低い充填材20b、軟化点の高い充填材21b、軟化点の低い充填材22bは、上記のようにそれぞれ別個に用意し、1枚ずつ重ねても良いが、そのおのおのを超音波溶着などで予め一体化しておいた方が、太陽電池モジュールの製造工程においてその工数を削減できるため望ましい。
また本発明に係る裏面側の充填材20b、21b、22bは、透明材でも構わないが、太陽電池モジュールの周囲の設置環境に合わせて酸化チタンや顔料等を含有させ、白色等に着色させてもよい。
裏面材25は、水分を透過しないようにアルミ箔を挟持した耐候性を有するフッ素系樹脂シートやアルミナまたはシリカを蒸着したポリエチレンテレフタレ−ト(PET)シートなどが用いられる。またこの裏面材25の所定の位置にはスリットや開口が設けられ、そのスリットや開口から出力配線27がピンセットなどを用いて裏面材25の表面(太陽電池モジュールの外部側)に引き出されている。
次にこれらのラミネート方法について説明する。
上記のように各部材を重畳したものをラミネーターと呼ばれる装置にセットし、減圧下で加熱しながら加圧する。
このときまず軟化点の低い充填材の軟化点の近傍に加熱する。例えば軟化点の低い充填材の軟化点が50℃であるなら、ラミネーター内の温度分布や温度変化などを考慮して47〜53℃の温度範囲に被ラミネート体の全体が入るように温度を制御しながら、50〜150Pa程度の減圧下で加熱しながら被ラミネート体の全体をできるだけ均一に10〜100KPa程度の圧力で1〜15分程度加圧する。
その後この加圧を止め、被ラミネート体の温度が軟化点の高い充填材の軟化点の近傍になるようにラミネーターの設定温度を変更する。例えば軟化点の高い充填材の軟化点が85℃であるなら、ラミネーター内の温度分布や温度変化などを考慮して82〜88℃の温度範囲に被ラミネート体の全体が入るように温度を制御しながら、1〜15分間放置する。その後減圧と加熱を止め、出来上がった太陽電池パネルをラミネーターより取り出す。
図3は本発明に係る太陽電池パネルの内部の状態を模式的に示す断面図である。
図3において符号は図2と同様に、20a、20bは軟化点の低い充填材、21a、21bは軟化点の高い充填材、22a、22bは軟化点の低い充填材、23は透光性基板、24は太陽電池素子、25は裏面材、26は接続タブを示し、さらに31はハンダによる凸部、30は接続タブの凸部と透光性基板の間隙、33はハンダによる凸部と裏面材の間隙を示す。
このように最初にまず軟化点の低い充填材の軟化点の近傍に加熱しながら、加圧することにより軟化点の低い充填材が軟化、溶融して太陽電池素子を完全に封止する。このとき上述のような接続タブの凸部やハンダによる凸部31があった場合でも、図5に示すように軟化点の高い充填材が軟化していないため、これを突き抜けることが無く、透光性基板23や裏面材25との間隙30、33には電気絶縁性を確保するために必要な間隔が維持される。
さらにその後加圧を止め、被ラミネート体の温度が軟化点の高い充填材の軟化点の近傍で保持したことで、各充填材が一体化し、内部に気泡などが残ることが無く、信頼性の高い太陽電池モジュールとすることができる。
このようにして作製された太陽電池パネルの裏面に、外部回路接続用のケーブルを具備した端子ボックス(不図示)を接着剤などで取り付ける。さらに太陽電池モジュールとしての必要な強度や太陽電池モジュールを建物等に設置に必要なモジュール枠(不図示)を太陽電池パネル部の外周に嵌め込み、そのコーナー部をネジ止めして太陽電池モジュールが完成する。
また本発明に係る軟化点の低い充填材の間に軟化点の高い充填材が配置されている構造の充填材は、使用する太陽電池素子や太陽電池モジュールの製造方法により、太陽電池素子の受光面側や裏面側にのみ使用しても良く、また受光面側と裏面側の両方に使用しても良い。
例えば、電極が受光面側や裏面側にのみ配置されたようなアモルファスシリコン太陽電池では、太陽電池素子の受光面側や裏面側にのみ使用しても良い。また上述の結晶系シリコン基板を使用した太陽電池素子では、電極が受光面側と裏面側の両方にあるため、本発明にかかる充填材を両面に使用することが望ましい。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で多くの修正および変更を加えることができる。例えば太陽電池素子は単結晶や多結晶シリコンなどの結晶系太陽電池に限定されるものではなく、薄膜系太陽電池などでも適用可能である。また結晶系の太陽電池素子でも接続タブや太陽電池素子の電極をコートしているハンダは鉛を含有した共晶ハンダなどの他に鉛フリーのハンダでも応用可能であり、さらに太陽電池素子の電極にハンダコート行わないものでも応用可能である。
本発明に係る充填材を示す図である。 本発明に係る太陽電池パネルの構造の一例を示す断面図である。 本発明に係る太陽電池パネルの内部の状態を模式的に示す断面図である。 従来の太陽電池モジュールのパネルの構造の一例を示す図である。 接続タブやハンダ付け部分に凸部が生じた状態を模式的に示すラミネート後の断面図である。
符号の説明
1、23:透光性基板
2:受光面側充填材
3、3a、3b、24:太陽電池素子
4:裏面側充填材
5、25:裏面材
6、26:接続タブ
7、27:出力配線
10、31:ハンダによる凸部
11、30:接続タブの凸部と透光性基板との間隙
12、33:ハンダによる凸部と裏面材との間隙
20、22、20a、20b、22a、22b:軟化点の低い充填材
21、21a、21b:軟化点の高い充填材

Claims (3)

  1. 透光性基板と裏面材の間に充填材で封止した太陽電池素子を配置した太陽電池モジュールにおいて、
    前記太陽電池素子の受光面側に配置する充填材及び前記太陽電池素子の裏面側に配置する充填材の少なくとも一方は、軟化点の異なる少なくとも2種類の充填材から構成され
    前記軟化点の低い充填材及び前記軟化点の高い充填材が、全てエチレンビニルアセテート共重合体(EVA)であり、かつ前記軟化点の高い充填材の厚みが0.03mm以上、0.3mm以下であることを特徴とする太陽電池モジュール。
  2. 前記充填材は、軟化点が45〜55℃の充填材と、軟化点が80〜90℃の充填材を含んでいることを特徴とする請求項1記載の太陽電池モジュール。
  3. 前記充填材は、軟化点が45〜55℃の充填材シートと、軟化点が80〜90℃の充填材シートを加熱して形成されるとともに、太陽電池素子に接する側の充填材は、軟化点が低い充填材で形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の太陽電池モジュール。
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