JPH11104901A - 心押台の補正装置 - Google Patents
心押台の補正装置Info
- Publication number
- JPH11104901A JPH11104901A JP26895897A JP26895897A JPH11104901A JP H11104901 A JPH11104901 A JP H11104901A JP 26895897 A JP26895897 A JP 26895897A JP 26895897 A JP26895897 A JP 26895897A JP H11104901 A JPH11104901 A JP H11104901A
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- JP
- Japan
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- tailstock
- spindle
- rear wall
- front wall
- temperature difference
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 主軸台の熱変形によって生じる主軸と心押軸
との相対誤差を心押台側で自動的かつ高精度に補正す
る。 【解決手段】 心押台５の前壁６及び後壁７に油通路８
と温度センサ９とを設け、流量制御弁１０で給油量を制
御することで前壁６及び後壁７に温度差を与えて心押軸
４を強制的に変位させる。第１記憶部１２に主軸２の温
度と変位量との関係を記憶する。第１演算部１３は温度
センサ３で測定した主軸温度に基き主軸の実際の変位量
を求める。第２記憶部１４に前壁６及び後壁７の温度差
と心押軸４の変位量との関係を記憶する。第２演算部１
５は主軸２と同等の変位量で心押軸４を変位させるため
の温度差を演算する。制御部１６は前壁６及び後壁７の
実際の温度差が演算値と等しくなるように流量制御弁１
０を制御する。
との相対誤差を心押台側で自動的かつ高精度に補正す
る。 【解決手段】 心押台５の前壁６及び後壁７に油通路８
と温度センサ９とを設け、流量制御弁１０で給油量を制
御することで前壁６及び後壁７に温度差を与えて心押軸
４を強制的に変位させる。第１記憶部１２に主軸２の温
度と変位量との関係を記憶する。第１演算部１３は温度
センサ３で測定した主軸温度に基き主軸の実際の変位量
を求める。第２記憶部１４に前壁６及び後壁７の温度差
と心押軸４の変位量との関係を記憶する。第２演算部１
５は主軸２と同等の変位量で心押軸４を変位させるため
の温度差を演算する。制御部１６は前壁６及び後壁７の
実際の温度差が演算値と等しくなるように流量制御弁１
０を制御する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械における
心押台の補正装置に関するものである。
心押台の補正装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】例えば旋盤において、センターワーク加
工する場合、主軸に温度変化が生じると、主軸台の熱変
形によって主軸の中心位置が変位するが、心押台は主軸
と同様には変位しないので、主軸と心押軸との位置関係
に誤差が生じ、ワークがテーパ状に加工され、ワークの
円筒度を正確に出すことができないという不具合が発生
する。これを回避するために、従来は、見当値に基いて
刃物台の送り方向を補正する等の手動的な手法で対処し
てきたが、補正作業が面倒であった。
工する場合、主軸に温度変化が生じると、主軸台の熱変
形によって主軸の中心位置が変位するが、心押台は主軸
と同様には変位しないので、主軸と心押軸との位置関係
に誤差が生じ、ワークがテーパ状に加工され、ワークの
円筒度を正確に出すことができないという不具合が発生
する。これを回避するために、従来は、見当値に基いて
刃物台の送り方向を補正する等の手動的な手法で対処し
てきたが、補正作業が面倒であった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の課題
は、主軸台の熱変形によって生じる主軸と心押軸との相
対誤差を心押台側で自動的かつ高精度に補正できる装置
を提供することにある。
は、主軸台の熱変形によって生じる主軸と心押軸との相
対誤差を心押台側で自動的かつ高精度に補正できる装置
を提供することにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の心押台の補正装置は、主軸台の熱変形に
よる主軸の変位量を求める演算手段と、心押軸を支持す
る心押台の前壁及び後壁に温度差を与えて心押軸を変位
させる変位手段と、心押軸の変位量が主軸の変位量と等
しくなるように前記変位手段を制御する制御手段とから
構成される。
めに、本発明の心押台の補正装置は、主軸台の熱変形に
よる主軸の変位量を求める演算手段と、心押軸を支持す
る心押台の前壁及び後壁に温度差を与えて心押軸を変位
させる変位手段と、心押軸の変位量が主軸の変位量と等
しくなるように前記変位手段を制御する制御手段とから
構成される。
【０００５】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図１は旋盤における心押台の補正
装置を示すものである。主軸台１には主軸２が支持さ
れ、主軸２の温度は温度センサ３によって測定される。
心押軸４は心押台５に支持され、心押台５の前壁６及び
後壁７にはそれぞれ油通路８と温度センサ９とが設けら
れている。各油通路８には流量制御弁１０が接続され、
前壁及６び後壁７への給油量を制御することにより、前
壁６及び後壁７に温度差を与えて心押軸４を強制的に変
位させる変位手段を構成している。
に基づいて説明する。図１は旋盤における心押台の補正
装置を示すものである。主軸台１には主軸２が支持さ
れ、主軸２の温度は温度センサ３によって測定される。
心押軸４は心押台５に支持され、心押台５の前壁６及び
後壁７にはそれぞれ油通路８と温度センサ９とが設けら
れている。各油通路８には流量制御弁１０が接続され、
前壁及６び後壁７への給油量を制御することにより、前
壁６及び後壁７に温度差を与えて心押軸４を強制的に変
位させる変位手段を構成している。
【０００６】第１記憶部１２には、主軸２の代表温度
（例えば、前軸受の温度）と中心位置の変位量との関係
が、測定値に基いて予め作成したデータベース又は関係
式の形態で記憶されている。第１演算部１３は、温度セ
ンサ３で測定した主軸温度を基に、第１記憶部１２に記
憶されたデータ又は関係式を用いて、主軸中心位置の実
際の変位量を求める演算手段を構成している。
（例えば、前軸受の温度）と中心位置の変位量との関係
が、測定値に基いて予め作成したデータベース又は関係
式の形態で記憶されている。第１演算部１３は、温度セ
ンサ３で測定した主軸温度を基に、第１記憶部１２に記
憶されたデータ又は関係式を用いて、主軸中心位置の実
際の変位量を求める演算手段を構成している。
【０００７】第２記憶部１４には、心押台５の前壁６及
び後壁７の温度差と心押軸４の中心位置の変位量との関
係が、測定値に基いて予め作成したデータベース又は関
係式の形態で記憶されている。第２演算部１５は、第２
記憶部１４に記憶されたデータ又は関係式を用いて、主
軸２と同等の変位量で心押軸４を変位させるための前壁
６及び後壁７の温度差を演算する。制御部１６は、心押
台５の温度センサ９で測定した前壁６及び後壁７の実際
の温度差が第２演算部１５の演算値と等しくなるよう
に、流量制御弁１０を制御する制御手段を構成してい
る。
び後壁７の温度差と心押軸４の中心位置の変位量との関
係が、測定値に基いて予め作成したデータベース又は関
係式の形態で記憶されている。第２演算部１５は、第２
記憶部１４に記憶されたデータ又は関係式を用いて、主
軸２と同等の変位量で心押軸４を変位させるための前壁
６及び後壁７の温度差を演算する。制御部１６は、心押
台５の温度センサ９で測定した前壁６及び後壁７の実際
の温度差が第２演算部１５の演算値と等しくなるよう
に、流量制御弁１０を制御する制御手段を構成してい
る。
【０００８】図２は心押軸４の補正方法を示すフローチ
ャートである。旋盤の運転が開始されると、主軸２の温
度と心押台５の前壁６及び後壁７の温度とが測定され、
主軸温度に基き主軸２の変位量が演算されるとともに、
心押軸４を主軸２と同等量で変位させるための前壁６及
び後壁７の温度差が演算される。そして、この温度差の
演算値と実際値とが比較され、これらが等しくなるまで
流量制御弁１０が制御され、前壁６及び後壁７の熱膨張
差によって心押軸４の中心位置が補正される。従って、
主軸台１の熱変形によって生じる主軸２と心押軸４との
相対誤差を心押台５側で自動的かつ高精度に補正するこ
とができる。
ャートである。旋盤の運転が開始されると、主軸２の温
度と心押台５の前壁６及び後壁７の温度とが測定され、
主軸温度に基き主軸２の変位量が演算されるとともに、
心押軸４を主軸２と同等量で変位させるための前壁６及
び後壁７の温度差が演算される。そして、この温度差の
演算値と実際値とが比較され、これらが等しくなるまで
流量制御弁１０が制御され、前壁６及び後壁７の熱膨張
差によって心押軸４の中心位置が補正される。従って、
主軸台１の熱変形によって生じる主軸２と心押軸４との
相対誤差を心押台５側で自動的かつ高精度に補正するこ
とができる。
【０００９】尚、求めた主軸の変位量と同じ値を、図示
しない刃物台の、主軸軸線と直交する方向の送り軸に補
正を加えることにより、円筒度の他、寸法の確保も可能
とする事ができる。また、心押台５の前壁６及び後壁７
への給油源１７としては、補正装置専用の油圧ユニット
を新設してもよく、或いは、旋盤に既設の油圧ユニット
を利用してもよい。また、前壁６及び後壁７に温度差を
与える手段として電熱ヒータを用いることもできる。そ
の他、本発明を研削盤に適用するなど、本発明の趣旨を
逸脱しない範囲で各部の形状並びに構成を適宜に変更し
て実施することも可能である。
しない刃物台の、主軸軸線と直交する方向の送り軸に補
正を加えることにより、円筒度の他、寸法の確保も可能
とする事ができる。また、心押台５の前壁６及び後壁７
への給油源１７としては、補正装置専用の油圧ユニット
を新設してもよく、或いは、旋盤に既設の油圧ユニット
を利用してもよい。また、前壁６及び後壁７に温度差を
与える手段として電熱ヒータを用いることもできる。そ
の他、本発明を研削盤に適用するなど、本発明の趣旨を
逸脱しない範囲で各部の形状並びに構成を適宜に変更し
て実施することも可能である。
【００１０】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
主軸台の熱変形によって生じる主軸と心押軸との相対誤
差を心押台側で自動的かつ高精度に補正できるという優
れた効果を奏する。
主軸台の熱変形によって生じる主軸と心押軸との相対誤
差を心押台側で自動的かつ高精度に補正できるという優
れた効果を奏する。
【図１】本発明の一実施形態を示す心押台補正装置の概
略図である。
略図である。
【図２】同装置による補正方法を示すフローチャートで
ある。
ある。
１・・主軸台、２・・主軸、３・・温度センサ、４・・
心押軸、５・・心押台、６・・前壁、７・・後壁、８・
・油通路、９・・温度センサ、１０・・流量制御弁、１
３・・第１演算部、１６・・制御部。
心押軸、５・・心押台、６・・前壁、７・・後壁、８・
・油通路、９・・温度センサ、１０・・流量制御弁、１
３・・第１演算部、１６・・制御部。
Claims (1)
- 【請求項１】 主軸台の熱変形による主軸の変位量を求
める演算手段と、心押軸を支持する心押台の前壁及び後
壁に温度差を与えて心押軸を変位させる変位手段と、心
押軸の変位量が主軸の変位量と等しくなるように前記変
位手段を制御する制御手段とからなる心押台の補正装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26895897A JPH11104901A (ja) | 1997-10-01 | 1997-10-01 | 心押台の補正装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26895897A JPH11104901A (ja) | 1997-10-01 | 1997-10-01 | 心押台の補正装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11104901A true JPH11104901A (ja) | 1999-04-20 |
Family
ID=17465670
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26895897A Pending JPH11104901A (ja) | 1997-10-01 | 1997-10-01 | 心押台の補正装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11104901A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100403137B1 (ko) * | 2001-03-24 | 2003-10-30 | 위아 주식회사 | 심압대의 원터치 자동세팅 장치 및 방법 |
| JP2007007743A (ja) * | 2005-06-28 | 2007-01-18 | Okuma Corp | 心押台制御装置 |
| WO2020155230A1 (zh) * | 2019-01-31 | 2020-08-06 | 大连理工大学 | 一种判定主轴实时热变形姿态的方法 |
-
1997
- 1997-10-01 JP JP26895897A patent/JPH11104901A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100403137B1 (ko) * | 2001-03-24 | 2003-10-30 | 위아 주식회사 | 심압대의 원터치 자동세팅 장치 및 방법 |
| JP2007007743A (ja) * | 2005-06-28 | 2007-01-18 | Okuma Corp | 心押台制御装置 |
| JP4644052B2 (ja) * | 2005-06-28 | 2011-03-02 | オークマ株式会社 | 心押台制御装置 |
| WO2020155230A1 (zh) * | 2019-01-31 | 2020-08-06 | 大连理工大学 | 一种判定主轴实时热变形姿态的方法 |
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