JPH11103878A - 光学活性1−アシロキシ−3−クロロ−2−プロパノール、及び光学活性3−クロロ−1,2−プロパンジオールの製造法 - Google Patents

光学活性1−アシロキシ−3−クロロ−2−プロパノール、及び光学活性3−クロロ−1,2−プロパンジオールの製造法

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JPH11103878A
JPH11103878A JP27255497A JP27255497A JPH11103878A JP H11103878 A JPH11103878 A JP H11103878A JP 27255497 A JP27255497 A JP 27255497A JP 27255497 A JP27255497 A JP 27255497A JP H11103878 A JPH11103878 A JP H11103878A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学活性な1−アシロキシ−3−クロロ−2
−プロパノール、及び光学活性な3−クロロ−1,2−
プロパンジオールを工業的に有利な方法で効率よく製造
する。 【解決手段】 式(I): 【化1】 (式中、Rはアシル基を示す。)で示される1−アシロ
キシ−3−クロロ−2−プロパノンのカルボニル基を立
体特異的に還元する能力を有する微生物の菌体及び/又
はそれらの調製物を、前記式(I)で示される1−アシ
ロキシ−3−クロロ−2−プロパノンに作用させて、そ
のカルボニル基を立体特異的に還元することにより、光
学活性な1−アシロキシ−3−クロロ−2−プロパノー
ルを得る。更に、得られた光学活性な1−アシロキシ−
3−クロロ−2−プロパノールを加水分解することによ
り、光学活性な3−クロロ−1,2−プロパンジオール
を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は(S)−1−アシロ
キシ−3−クロロ−2−プロパノールまたは(R)−1
−アシロキシ−3−クロロ−2−プロパノール、及び
(S)−3−クロロ−1,2−プロパンジオールまたは
(R)−3−クロロ−1,2−プロパンジオールの製造
法に関し、詳しくは微生物を利用した(S)−1−アシ
ロキシ−3−クロロ−2−プロパノールまたは(R)−
1−アシロキシ−3−クロロ−2−プロパノールの効率
的な製造法及び該化合物の加水分解による(S)−3−
クロロ−1,2−プロパンジオールまたは(R)−3−
クロロ−1,2−プロパンジオールの製造法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】(S)
−1−アシロキシ−3−クロロ−2−プロパノール、
(R)−1−アシロキシ−3−クロロ−2−プロパノー
ル、(S)−3−クロロ−1,2−プロパンジオール、
及び(R)−3−クロロ−1,2−プロパンジオール
は、種々の医薬品、農薬等に利用される光学活性化合物
あるいはこれらの合成中間体の合成原料として有用であ
る。
【0003】光学活性な3−クロロ−1,2−プロパン
ジオールを化学合成により製造する方法については多数
の例が報告されている。しかし、いずれの方法も合成工
程が複雑であり、収率及び光学純度や原料のコストに問
題があるため工業的製法とするには難しい点が多い。生
物学的製法としては、ラセミ体の3−クロロ−1,2−
プロパンジオールを光学分割する方法(S体:特公平4
−73999号公報、特開平3−53886号公報、特
開平5−49485号公報、R体:特開昭62−122
597号公報、特開昭63−251098号公報、特開
平3−191794号公報、特開昭62−69993号
公報、特開平3−53886号公報)が知られている。
しかし、これらはラセミ体の原料を光学分割する手法で
あるために取得できる光学活性な3−クロロ−1,2−
プロパンジオールの原料に対するモル収率は50%以下
になり経済的に有利な製造法とはなり得ない。
【0004】また、プロキラルな化合物である1,3−
ジクロロ−2−プロパノールから、生物学的製法により
光学活性な3−クロロ−1,2−プロパンジオールを得
る方法(S体:特開平5−68587、R体:特開平2
−291280、特開平5−219965)及びラセミ
体の(R,S)−エピクロロヒドリンに立体特異的なエ
ポキシ開環活性を有する微生物を作用させて(R)−3
−クロロ−1,2−プロパンジオールを製造する方法
(特開平2−283295、特開平5−219965)
についての報告がある。しかし、これらの方法で得られ
る光学活性な3−クロロ−1,2−プロパンジオールの
光学純度は低く、さらに改良の余地がある。しかも、3
−クロロ−1,2−プロパンジオールはその性質とし
て、水溶性大でありなおかつ高沸点しかも溶媒との分離
性が悪いため、水溶液中からの高度な精製は困難を極め
る。公知の製造方法はこの点でも問題のあるものが多か
った。
【0005】光学活性な1−アシロキシ−3−クロロ−
2−プロパノールの製造方法については、(R)−1−
アセトキシ−3−クロロ−2−プロパノールについて報
告がある。これはラセミ体の1,2−ジアセトキシ−3
−クロロプロパンをリパーゼを用いた立体特異的なエス
テル結合の加水分解反応により(R)−1−アセトキシ
−3−クロロ−2−プロパノールを製造する例(Iri
uchijima,S.,et al.,Agric.
Biol.Chem.(1982),46,1153−
57,Poppe,L.,et al.,Tetrah
edron:asymmetry(1993),4,2
211−17)であるが、これらはラセミ体の原料を光
学分割する手法であるために取得できる(R)−1−ア
セトキシ−3−クロロ−2−プロパノールの原料に対す
るモル収率は50%以下になり経済的に有利な製造法と
はなり得ない。また、(S)−1−アシロキシ−3−ク
ロロ−2−プロパノールの製造に関する報告はない。
【0006】一方、微生物の菌体または酵素を用いて対
応するカルボニル化合物から不斉還元により光学活性な
第二アルコールを得る多数の方法が知られている(Le
vene,P.A.,et al.,Organic
Synthesis Coll.Vol.II(194
3),545、Guette,J.P.,et a
l.,Bull.Soc.Chim.Fr.(197
2),4217、Manzocchi,A.,et a
l.,Synthesis(1987),1007−1
009、Manzocchi,A.,et al.,
J.Org.Chem.(1988),53,4405
−07、Sato,T.,et al.,Tetrah
edron Lett.(1989),30,3701
−02、宇高正徳ら,有機合成化学協会誌(199
1),49,647−656、Tanikaga,
R.,et al.,Synthesis(198
7),389−90、特開平6−225777号公
報)。しかしながら、後述する参考例からも明らかなよ
うに、微生物の菌体や酵素による反応は基質の構造に大
きく左右されるものであり、基質として1−アシロキシ
−3−クロロ−2−プロパノンを用いて光学活性な1−
アシロキシ−3−クロロ−2−プロパノールを製造した
例は全く知られていない。更にはこれを加水分解し、光
学活性な3−クロロ−1,2−プロパノールを製造した
例は知られていない。本発明は、上記観点からなされた
ものであり、簡便かつ安価な方法で光学純度の高い1−
アシロキシ−3−クロロ−2−プロパノール、及び3−
クロロ−1,2−プロパンジオールを製造する方法を提
供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意研究を行ったところ、微生物の菌体及
び/又はそれらの調製物を1−アシロキシ−3−クロロ
−2−プロパノンに作用させることにより光学活性な1
−アシロキシ−3−クロロ−2−プロパノールが効率的
に得られることを見出し、更には得られた光学活性な1
−アシロキシ−3−クロロ−2−プロパノールを酸性条
件かアルカリ条件に曝す、またはリパーゼ処理を行うこ
とにより光学活性な3−クロロ−1,2−プロパンジオ
ールが得られることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。すなわち本発明の要旨は、下記式(I):
【0008】
【化8】
【0009】(式中、Rはアシル基を示す。)で示され
る1−アシロキシ−3−クロロ−2−プロパノンのカル
ボニル基を立体特異的に還元する能力を有する微生物の
菌体及び/又はそれらの調製物を、前記式(I)で示さ
れる1−アシロキシ−3−クロロ−2−プロパノンに作
用させて、そのカルボニル基を立体特異的に還元するこ
とを特徴とする、下記式(II):
【0010】
【化9】
【0011】(式中、Rはアシル基を示す。)で示され
る(S)−1−アシロキシ−3−クロロ−2−プロパノ
ール、または下記式(III):
【0012】
【化10】
【0013】(式中、Rはアシル基を示す。)で示され
る(R)−1−アシロキシ−3−クロロ−2−プロパノ
ールの製造法に存する。更に本発明は(S)−1−アシ
ロキシ−3−クロロ−2−プロパノールをアルカリ処
理、又はリパーゼ処理等により加水分解することを特徴
とする下記式(IV):
【0014】
【化11】
【0015】で示される(S)−3−クロロ−1,2−
プロパンジオールの製造法、及び(R)−1−アシロキ
シ−3−クロロ−2−プロパノールをアルカリ処理、又
はリパーゼ処理等により加水分解することを特徴とする
下記式(V):
【0016】
【化12】
【0017】で示される(R)−3−クロロ−1,2−
プロパンジオールの製造法に存する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の製造方法では、原料として上記式(I)で示さ
れる1−アシロキシ−3−クロロ−2−プロパノンを用
い、これに微生物の菌体及び/又はそれらの調製物を作
用させて、上記式(II)または(III)で示される
(S)−1−アシロキシ−3−クロロ−2−プロパノー
ル、または(R)−1−アシロキシ−3−クロロ−2−
プロパノールを製造し、更にはそれぞれリパーゼ処理、
酸処理、又はアルカリ処理等により加水分解して上記式
(IV)または(V)で示される(S)−3−クロロ−
1,2−プロパンジオール、または(R)−3−クロロ
−1,2−プロパンジオールを製造する。本発明の原料
として用いられる1−アシロキシ−3−クロロ−2−プ
ロパノンは一般式(I):
【0019】
【化13】
【0020】で示されるが、置換基Rの好ましいアシル
基としてはアセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、
イソブチリル基、バレリル基、イソバレリル基、及びピ
バロイル基などのアルカノイル基、ホルミル基、シクロ
ヘキサンカルボニル基などの脂環式アシル基、並びにベ
ンゾイル基、及びトルオイル基などの芳香族アシル基か
ら選ばれる基があげられる。これらアシル基の内、さら
に好ましい置換基としてはアセチル基、プロピオニル
基、ブチリル基、イソブチリル基、及びベンゾイル基か
ら選ばれる基があげられる。
【0021】本発明の光学活性な1−アシロキシ−3−
クロロ−2−プロパノールの製造方法に用いる微生物と
しては、1−アシロキシ−3−クロロ−2−プロパノン
のカルボニル基に作用してこれを立体特異的に還元(不
斉還元)する能力を有するものであればいずれを用いて
もよいが、好ましい属としては例えば、キャンディダ
属、シテロマイセス属、サッカロマイコペシス属、ゲオ
トリカム属、オーレオバシディウム属、ホルタエア属、
ロドトルラ属、ピキア属、デバリオマイセス属、ロイコ
スピリディウム属、クルイヴェロマイセス属、メトシュ
ニコヴィア属、ウィケルハミア属、アンブロジオザイマ
属、ステリグマトマイセス属、フィロバシディウム属、
クロエケラ属、トリコスポロノイデス属、フェオココマ
イセス属、チゴサッカロマイセス属、ハンセニアスポラ
属、サッカロマイセス属、ロドコッカス属、ノカルディ
ア属、ゴルドナ属、バークホルデリア属、アルスロバク
ター属、エンテロバクター属、ブレビバクテリウム属、
コリネバクテリウム属、オーレオバクテリウム属、エル
ウィニア属、ミクロコッカス属、キサントモナス属、及
び、シュードモナス属などを挙げることができる。これ
らの中でも、ゲオトリカム属、オーレオバシディウム
属、ホルタエア属、ロドトルラ属、ピキア属またはハン
セニアスポラ属に属する微生物がより好ましい。
【0022】また、好ましい種としては例えば、キャン
ディダ・サケ(Candida sake)、キャンデ
ィダ・エチェルシ(Candida etchells
ii)、キャンディダ・トロピカリス(Candida
tropicalis)、シテロマイセス・マトリテ
ンシス(Citeromyces matritens
is)、サッカロマイコペシス・フィブリゲラ(Sac
charomycopsis fibuliger
a)、ゲオトリカム・フラグランス(Geotricu
m fragrans)、オーレオバシディウム・プル
ランス(Aureobasidium pullan
s)、ホルタエア・ウェルネッキイ(Hortaea
werneckii)、ロドトルラ・ミヌタ(Rhod
otoluraminuta)、キャンディダ・インタ
ーメディア(Candida intermedi
a)、キャンディダ・アルビカンス(Candida
albicans)、キャンディダ・ギレルモンディ
(Candida guilliermondii)、
キャンディダ・マルトーサ(Candida malt
osa)、キャンディダ・ヴァリダ(Candida
valida)、キャンディダ・ボイディニ(Cand
ida boidinii)、キャンディダ・ゼイラノ
イデス(Candida zeylanoides)、
キャンディダ・ルゴサ(Candida rugos
a)、ピキア・アノマラ(Pichia anomal
a)、ピキア・メンブラナエファシエンス(Pichi
a membranaefaciens)、ピキア・フ
ァリノーサ(Pichia farinosa)、ピキ
ア・パストリス(Pichia pastoris)、
ピキア・メタノリカ(Pichia methanol
ica)、ピキア・シフェリ(Pichia cife
rrii)、ピキア・カプスラータ(Pichia c
apsulata)、デバリオマイセス・ハンセニ(D
ebaryomyces hansenii)、ロイコ
スポリディウム・スコッティ(Leucosporid
ium scottii)、クルイヴェロマイセス・マ
ルキシアヌス(Kluyveromyces marx
ianus)、クルイヴェロマイセス・サーモトレラン
ス(Kluyveromyces thermotol
erans)、メトシュニコヴィア・プルケリマ(Me
tschnikowia pulcherriam
a)、メトシュニコヴィア・ロイカウフィ(Metsc
hnikowia reukaufii)、ウィケルハ
ミア・フルオレッセンス(Wickerhamia f
luorescens),アンブロジオザイマ・プラテ
ィポディス(Ambroziozyma platyp
odis)、ステリグマトマイセス・エルビエ(Ste
rigmatomyces elviae)、フィロバ
シディウム・カプスリゲナム(Filobasidiu
m capsuligenum)、クロエケラ・アピキ
ュラタ(Kloekera apiculata)、ク
ロエケラ・コルティス(Kloekera corti
s)、トリコスポロノイデス・メガチリエンシス(Tr
ichosporonoides megachili
ensis)、フェオココマイセス・ニグリカンス(P
haeococcomyces nigrican
s)、ロドトルラ・ルブラ(Rhodotorula
rubra)、サッカロマイセス・エキシグス(Sac
charomyces exiguus)、チゴサッカ
ロマイセス・バイリ(Zygosacchromyce
s bailii)、ハンセニアスポラ・ギレルモンデ
ィ(Hanseniaspora guillermo
ndi)、ハンセニアスポラ・ウバラム(Hansen
iaspora uvarum)、ロドコッカス・エリ
スロポリス(Rhodococcus erythro
polis)、ロドコッカス・ロドクラス(Rhodo
coccus rhodochrous),ロドコッカ
ス・エクイ(Rhodococcus equi)、ロ
ドコッカス・エスピー(Rhodococcus s
p.)、ノカルディア・グロベルラ(Nocardia
globerula)、ゴルドナ・テラエ(Gord
ona terrae)、バークホルデリア・セパシア
(Burkholderia cepacia)、アル
スロバクター・パラフィネウス(Arthrobact
erparaffineus)、アルスロバクター・ア
トロシアネウス(Arthrobacter atro
cyaneus)、エンテロバクター・アエロゲネス
(Enterobacter aerogenes)、
エンテロバクター・タイロラエ(Enterobact
er taylorae)、ブレビバクテリウム・ブタ
ニカム(Brevibacterium butani
cum)、ブレビバクテリウム・ケトグルタミカム(B
revibacterium ketoglutami
cum)、ブレビバクテリウム・アンモニアゲネス(B
revibacterium ammoniagene
s)、ブレビバクテリウム・スタティオノイス(Bre
vibacterium stationois)、コ
リネバクテリウム・ヒドロカルボクラスタム(Cory
nebacterium hydroclastu
m)、コリネバクテリウム・フラベセンス(Coryn
ebacterium flavescens)、コリ
ネバクテリウム・ホアギ(Corynebacteri
um hoagii)、オーレオバクテリウム・バルケ
リ(Aureobacterium barker
i)、エルウィニア・ラポンチシ(Erwinia r
hapontici)、ミクロコッカス・ロセウス(M
icrococcus roseus)、キサントモナ
ス・マルトフィラ(Xanthomonas malt
ophila)、及びシュードモナス・オレオボランス
(Pseudomonas oleovolans)な
どを挙げることができる。
【0023】上記の微生物の具体的な菌株としては、キ
ャンディダ・サケ(Candida sake)IFO
0435、キャンディダ・エチェルシ(Candida
etchellsii)IFO1592、キャンディ
ダ・トロピカリス(Candida tropical
is)IAM4147、キャンディダ・トロピカリス
(Candida tropicalis)IFO16
47、キャンディダ・インターメディア(Candid
a intermedia)IFO0761、キャンデ
ィダ・アルビカンス(Candida albican
s)IFO1856、キャンディダ・ギレルモンディ
(Candida guilliermondii)I
FO0566、キャンディダ・マルトーサ(Candi
da maltosa)IFO1977、キャンディダ
・ヴァリダ(Candida valida)IFO1
0318、キャンディダ・ボイディニ(Candida
boidinii)IFO10240、キャンディダ
・ゼイラノイデス(Candida zeylanoi
des)CBS6408、キャンディダ・ルゴサ(Ca
ndida rugosa)IFO0591、シテロマ
イセス・マトリテンシス(Citeromyces m
atritensis)IFO0954、サッカロマイ
コペシス・フィブリゲラ(Saccharomycop
sis fibuligera)IFO1744、ゲオ
トリカム・フラグランス(Geotricum fra
grans)IAM12703、オーレオバシディウム
・プルランス(Aureobasidium pull
ans)IMI062456、ホルタエア・ウェルネッ
キイ(Hortaea werneckii)IFO4
875、ロドトルラ・ミヌタ(Rhodotolura
minuta)IFO0387、ピキア・アノマラ
(Pichia anomala)IFO0118、ピ
キア・メンブラナエファシエンス(Pichia me
mbranaefaciens)IFO0864、ピキ
ア・ファリノーサ(Pichia farinosa)
IFO1741、ピキア・パストリス(Pichia
pastoris)IFO1013、ピキア・メタノリ
カ(Pichia methanolica)NRRL
Y−8162、ピキア・シフェリ(Pichia c
iferrii)IFO0793、ピキア・カプスラー
タ(Pichia capsulata)IFO098
4、デバリオマイセス・ハンセニ(Debaryomy
ces hansenii)IFO0034、ロイコス
ポリディウム・スコッティ(Leucosporidi
um scottii)IFO1212、クルイヴェロ
マイセス・マルキシアヌス(Kluyveromyce
s marxianus)ATCC10022、クルイ
ヴェロマイセス・サーモトレランス(Kluyvero
myces thermotolerans)IFO1
050、クルイヴェロマイセス・サーモトレランス(K
luyveromyces thermotolera
ns)IFO1780、メトシュニコヴィア・プルケリ
マ(Metschnikowia pulcherri
ama)IFO0863、メトシュニコヴィア・ロイカ
ウフィ(Metschnikowia reukauf
ii)IFO1679、ウィケルハミア・フルオレッセ
ンス(Wickerhamia fluorescen
s)IFO1116、アンブロジオザイマ・プラティポ
ディス(Ambroziozyma platypod
is)IFO1471、ステリグマトマイセス・エルビ
アエ(Sterigmatomyces elvia
e)IFO1843、フィロバシディウム・カプスリゲ
ナム(Filobasidium capsulige
num)IFO1185、フィロバシディウム・カプス
リゲナム(Filobasidium capsuli
genum)IFO1119、クロエケラ・アピキュラ
タ(Kloekera apiculata)IFO0
151、クロエケラ・コルティス(Kloekera
cortis)IFO0631、トリコスポロノイデス
・メガチリエンシス(Trichosporonoid
es megachiliensis)CBS567.
85、フェオココマイセス・ニグリカンス(Phaeo
coccomyces nigricans)CBS6
52.76、ロドトルラ・ルブラ(Rhodotoru
la rubra)IFO0870、サッカロマイセス
・エキシグス(Saccharomyces exig
uus)IFO1170、チゴサッカロマイセス・バイ
リ(Zygosacchromyces baili
i)IFO1611、ハンセニアスポラ・ギレルモンデ
ィ(Hanseniaspora guillermo
ndi)IFO1411、ハンセニアスポラ・ウバラム
(Hanseniaspora uvarum)IFO
1755、ロドコッカス・エリスロポリス(Rhodo
coccus erythropolis)IFO12
628、ロドコッカス・ロドクラス(Rhodococ
cus rhodochrous)ATCC1704
1、ロドコッカス・エクイ(Rhodococcus
equi)ATCC7698、ロドコッカス・エスピー
(Rhodococcus sp.)IFO1316
4、ノカルディア・グロベルラ(Nocardia g
loberula)ATCC15903、ゴルドナ・テ
ラエ(Gordona terrae)ATCC255
94、バークホルデリア・セパシア(Burkhold
eria cepacia)ATCC25416、アル
スロバクター・パラフィネウス(Arthrobact
er paraffineus)ATCC15590、
アルスロバクター・アトロシアネウス(Arthrob
acter atrocyaneus)JCM132
9、エンテロバクター・アエロゲネス(Enterob
acter aerogenes)IFO13534、
エンテロバクター・タイロラエ(Enterobact
er taylorae)JCM3943、ブレビバク
テリウム・ブタニカム(Brevibacterium
butanicum)ATCC21196、ブレビバ
クテリウム・ケトグルタミカム(Brevibacte
rium ketoglutamicum)ATCC2
1533、ブレビバクテリウム・アンモニアゲネス(B
revibacterium ammoniagene
s)JCM1305、ブレビバクテリウム・スタティオ
ノイス(Brevibacterium statio
nois)IFO12144、コリネバクテリウム・ヒ
ドロカルボクラスタム(Corynebacteriu
m hydroclastum)ATCC15960、
コリネバクテリウム・フラベセンス(Coryneba
cterium flavescens)JCM131
7、コリネバクテリウム・ホアギ(Corynebac
terium hoagii)JCM1319、オーレ
オバクテリウム・バルケリ(Aureobacteri
um barkeri)JCM1343、エルウィニア
・ラポンチシ(Erwinia rhapontic
i)MAFF03−01331、ミクロコッカス・ロセ
ウス(Micrococcus roseus)IFO
3764、キサントモナス・マルトフィラ(Xanth
omonas maltophila)ATCC136
37、及び、シュードモナス・オレオボランス(Pse
udomonas oleovolans)IFO13
583、の菌株を挙げることができる。上記微生物は、
野生株、UV照射、N−メチル−N’−ニトロソグアニ
ジン(NTG)処理、エチルメタンスルホネート(EM
S)処理、亜硝酸処理、アクリジン処理等による変異
株、あるいは細胞融合もしくは遺伝子組換え法などの遺
伝学的手法により誘導される組換え株などのいずれの株
であってもよい。
【0024】また、上記の菌株は全て公知の菌株であ
り、それぞれ、(財)発酵研究所(IFO)、アメリカ
ンタイプカルチャーコレクション(ATCC)、インタ
ーナショナルマイコロジカルインスティテュート(IM
I)、農業生物資源研究所(MAFF)、理化学研究所
微生物系統保存施設(JCM)、セントラルビューロー
フォーシュメルカルチャーズ(CBS)、及びアグリカ
ルチュラルリサーチサービスカルチャーコレクション
(NRRL)及び微生物微細藻類総合センター(IA
M)から容易に入手することができる。
【0025】本発明の製造方法においては、上述した1
−アセトキシ−3−クロロ−2−プロパノンのカルボニ
ル基に作用してこれを立体特異的に還元(不斉還元)す
る能力を有する微生物の1種もしくは2種以上が、菌体
及び/又はそれらの調製物のかたちで用いられる。具体
的には、上記微生物を培養して得られた菌体をそのま
ま、あるいは培養して得られた菌体を公知の手法により
処理したもの、すなわち、アセトン処理したもの、凍結
乾燥処理したもの、又は菌体を物理的もしくは酵素的に
破砕したもの等の調製物を用いることができる。また、
これらの菌体又は調製物から、上記式(I)で表される
1−アシロキシ−3−クロロ−2−プロパノンのカルボ
ニル基に作用してこれを立体特異的に還元(不斉還元)
して式(II)、もしくは式(III)で表される光学
活性な1−アシロキシ−3−クロロ−2−プロパノール
へ変換する能力を有する酵素画分を粗製物あるいは精製
物として取り出して用いることも可能である。さらに
は、この様にして得られた菌体、調製物、酵素画分等を
ポリアクリルアミドゲル、アルギン酸ゲル、カラギーナ
ンゲル等の担体に固定化したもの等を用いることも可能
である。そこで、本明細書において「菌体及び/又はそ
れらの調製物」の用語は、上述の菌体、調製物、酵素画
分、及びそれらの固定化物全てを含有する概念として用
いられる。
【0026】以下に、本発明の光学活性な1−アシロキ
シ−3−クロロ−2−プロパノール、及び、光学活性な
3−クロロ−1,2−プロパンジオールの製造方法につ
いて具体的に説明する。本発明の製造方法では、原料と
して上記式(I)で表される1−アシロキシ−3−クロ
ロ−2−プロパノンを用い、これに上記記載の微生物の
菌体及び/又はそれらの調製物を作用させ、上記式(I
I)、または式(III)で表される(S)−1−アシ
ロキシ−3−クロロ−2−プロパノール、または(R)
−1−アシロキシ−3−クロロ−2−プロパノールを製
造する。
【0027】本発明の製造方法において微生物は、通
常、培養して用いられるが、この培養については常法通
り行うことができる。培養に使用する培地としては、グ
ルコース、シュークロース、グリセリン、クエン酸等の
炭素源、硫酸アンモニウム、硝酸ナトリウム等の無機窒
素源、酵母エキス、ペプトン、尿素、肉エキス、コーン
スティープリカー等の有機窒素源、マグネシウム、カリ
ウム等の無機塩類、リン酸等を適宜組み合わせて含有し
たものを用いればよい。また、これらの成分以外にも、
反応活性を促進するための物質として、無機塩類、微量
金属類、アミノ酸類、あるいはビタミン類を添加するこ
とも可能である。培養は、培地のpHを3〜10の範囲
に調整し、好気条件下に、温度10〜45℃、pH3−
10の適当な範囲に制御しつつ、1〜10日の範囲で活
性が最大になるまで行うことが好ましい。
【0028】本発明においては、この様に培養して得ら
れる微生物の菌体及び/又はその調製物と上記式(I)
で表される1−アシロキシ−3−クロロ−2−プロパノ
ンとを水性媒体中で接触させて反応させ、反応生成物と
して上記式(II)で表される(S)−1−アシロキシ
−3−クロロ−2−プロパノール、または上記式(II
I)で示される(R)−1−アシロキシ−3−クロロ−
2−プロパノールを得る。ここで用いられる水性媒体と
しては、水、緩衝液または培養液等が挙げられるが、こ
の水性媒体には、水溶性有機溶媒または脂溶性有機溶媒
を適宜含有させることも可能である。また、反応に際し
て、反応液にグルコース、シュークロース、フルクトー
ス、エタノール、メタノール、及び酢酸等の炭素源をエ
ネルギー源として添加することにより収量が向上した
り、立体選択性が反対になることがある。
【0029】反応液に添加する1−アシロキシ−3−ク
ロロ−2−プロパノンの量は通常その反応液中の濃度が
0.01〜50重量%となる程度の量であり、添加され
た1−アシロキシ−3−クロロ−2−プロパノンは反応
液中で水性媒体に必ずしも完全に溶解していなくてもよ
い。また、反応に基質阻害が起こる場合には、反応が進
むにつれて消費される1−アシロキシ−3−クロロ−2
−プロパノンを消費された量だけ連続的にあるいは間歇
的に添加していくことにより生成物の蓄積量をより向上
させることが可能である。反応液に添加する微生物の菌
体及び/又はその調製物の量は、菌体を添加する場合は
反応液にその菌体濃度が0.01〜20重量%程度とな
るように添加し、酵素のような調製物を用いる場合に
は、酵素の比活性を求め、添加したときに上記菌体濃度
に相当する酵素濃度になるような量を添加する。この反
応における好ましい反応条件は、反応温度が氷点〜70
℃、好ましくは10〜40℃、pHが2〜11、好まし
くは5〜8、反応時間が1〜100時間程度である。
【0030】上記反応により反応生成物として(S)−
1−アシロキシ−3−クロロ−2−プロパノール、また
は(R)−1−アシロキシ−3−クロロ−2−プロパノ
ールが得られるが、反応液から目的生成物である(S)
−1−アシロキシ−3−クロロ−2−プロパノールや
(R)−1−アシロキシ−3−クロロ−2−プロパノー
ルを単離する方法としては、遠心分離もしくは膜分離等
にて菌体及び/又はその調製物を除去した後、反応液よ
りクロロホルム、酢酸エチル等の有機溶媒で(S)−1
−アシロキシ−3−クロロ−2−プロパノールや(R)
−1−アシロキシ−3−クロロ−2−プロパノールを抽
出し、蒸留、カラムクロマトグラフィ等の公知の方法を
利用して単離する等の方法を挙げることができる。
【0031】本発明の光学活性な3−クロロ−1,2−
プロパンジオールの製造方法において、加水分解される
光学活性な1−アセトキシ−3−クロロ−2−プロパノ
ールは上記の方法により微生物還元の反応液より単離さ
れたものでも、反応液に含まれるものでもよい。なお、
加水分解方法としては、希硫酸等の酸による加水分解、
アルコールや水性媒体中における水酸化ナトリウムまた
は炭酸ナトリウム等の塩基による加水分解、またはリパ
ーゼによる加水分解等の公知の方法が挙げられる。酸に
よる加水分解では、希硫酸、希塩酸等を用いることが好
ましく、温度は0−100℃、好ましくは20−70℃
で数時間攪拌する。塩基による加水分解では、溶媒とし
ては水性媒体(水性媒体としては前記のものが挙げられ
る)、または、メタノール等のアルコールが用いられ、
水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、または、炭酸カリ
ウム等の塩基性物質を添加することにより、温度0−1
00℃、好ましくは0−50℃で数時間攪拌することが
好ましい。
【0032】リパーゼによる加水分解では、水、緩衝
液、または非水溶性有機溶媒と水性媒体の混合系等の溶
媒系が用いられる。リパーゼは酵素そのもの、または公
知の方法で固定化したもの両方とも使用できる。反応が
進むにつれてpHが変動するので、これを制御すること
により反応性をあげることも可能である。温度は0−6
0℃で、0ー100時間攪拌し、反応を行う。各反応終
了後、必要により遠心操作、または膜分離等公知の方法
により、酵素、または固定化酵素を反応液より分離した
り、酸または塩基により中和操作等を行った後、カラム
クロマトグラフィー、溶媒抽出等公知の方法を用いて、
(S)−3−クロロ−1,2−プロパンジオールまたは
(R)−3−クロロ−1,2−プロパンジオールを精製
する。
【0033】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明するが、その要旨を越えない限り本発明の技術分
野における通常の変更をすることができる。
【0034】
【実施例1】フィロバシディウム・カプスリゲナム(F
ilobasidium capsuligenum)
IFO1119 をグルコース2.0%、酵母エキス
1.0%、ペプトン1.0%を含む培地(pH6.5)
100mLに植菌し、30℃で24時間好気培養した。
培養終了後、遠心操作により菌体を集め、100mLの
0.1Mリン酸カリウム緩衝液に懸濁し、再度遠心操作
により菌体を集めた。その菌体をグルコース2.0g、
及び1−アセトキシ−3−クロロ−2−プロパノン0.
5gを含む0.1Mリン酸カリウム緩衝液(pH5.
5)100mLに懸濁し、室温で4時間攪拌しつつ反応
させた。途中、反応経過2時間後、さらに0.5gの1
−アセトキシ−3−クロロ−2−プロパノンを添加し反
応を進めた。反応終了後、遠心分離により除菌し、この
反応液上清を高速液体クロマトグラフィー(分析条件
1)により分析したところ、保持時間9.16分に主な
反応生成物と思われるピークを確認した。
【0035】
【表1】高速液体クロマトグラフィー分析条件1 カラム:Wakosil−II−HG(φ4.6mm×2
50mm) 展開液:水/アセトニトリル=80/20(0.1mL
/L トリフルオロ酢酸含有) 流速:0.5mL/min. カラム温度:室温 検出:示差屈折計
【0036】これを単離すべく、上述反応液上清を酢酸
エチル300mLと混合し溶媒抽出操作を行った。分離
した酢酸エチル層に少量の無水硫酸ナトリウムを添加し
脱水後濾過し、減圧濃縮を行った。得られた油状成分は
0.40gであり、さらにKiesgel100(メル
ク社製シリカゲル)を用いたカラムクロマトグラフィー
を行った結果、上記高速液体クロマトグラフィ(分析条
件1)の保持時間9.16分の成分に一致する標品を
0.22g得た。これをNMRにより分析したところ 1
H−NMR(CDCl3 ,500MHz:δ(p.p.
m.)=2.05(s,3H),3.54(dd,J=
11.0,6.0Hz),3.59(dd,J=11.
0,5.0Hz),4.02(m,1H),4.15
(m,2H)であり、本生成物が1−アセトキシ−3−
クロロ−2−プロパノールであることを確認した。本標
品50mgを2.0mLの100mMリン酸カリウム緩
衝液(pH6.5)に溶かし、キトパールリパーゼCV
(富士紡績(株)社製)を10mg添加して室温にて攪
拌反応させたところ、反応は定量的に進行した。12時
間後、薄層クロマトグラフィーにより残存基質がなく、
3−クロロ−1,2−プロパンジオールと同じRf値を
示すスポットが存在するのを確認した。遠心操作により
リパーゼを除去し、上清2.0mLから酢酸エチル2.
0mLにより3度抽出した。合計6mLの酢酸エチル溶
液を濃縮し、残存物をイソプロパノールに溶解後、高速
液体クロマトグラフィー(分析条件1)により本反応生
成物が3−クロロ−1,2−プロパンジオールであるこ
とを確認した。さらに、高速液体クロマトグラフィー
(分析条件2)により、本化合物の立体及び光学純度を
測定したところ、R体85.2%e.e.(保持時間は
(R)−3−クロロ−1,2−プロパンジオールが1
9.3分、(S)−3−クロロ−1,2−プロパンジオ
ールが17.6分である。)であることが判明した。
【0037】
【表2】高速液体クロマトグラフィー分析条件2 カラム:CHIRALCEL OD(φ4.6mm×2
50mm) 展開液:ヘキサン/イソプロピルアルコール=9/1 流速:0.5mL/min. カラム温度:室温 検出:示差屈折計
【0038】
【実施例2】ホルタエア・ウェルネッキイ(Horta
ea werneckii)IFO4875をサッカロ
ース2.0%、酵母エキス2.0%、を含む培地(pH
5.5)200mLに植菌し、27℃で45時間好気培
養した。培養終了後、遠心操作により菌体を集め、20
0mLの0.1Mリン酸カリウム緩衝液(pH5.5)
に懸濁し、再度遠心操作により菌体を集めた。その菌体
をグルコース4.0g、及び1−アセトキシ−3−クロ
ロ−2−プロパノン1.0gを含む0.1Mリン酸カリ
ウム緩衝液(pH5.5)200mLに懸濁し、室温で
5時間攪拌しつつ反応させた。反応終了後、遠心分離に
より除菌し、この反応液上清を高速液体クロマトグラフ
ィー(分析条件1)により分析したところ、保持時間
9.16分に主な反応生成物と思われるピークがあり、
1−アセトキシ−3−クロロ−2−プロパノールのパタ
ーンと一致した。これを単離すべく、上述反応液上清を
酢酸エチル350mLと混合し溶媒抽出操作を行った。
分離した酢酸エチル層に少量の無水硫酸ナトリウムを添
加し脱水後濾過し、減圧濃縮を行った。得られた油状成
分は0.68gであった。さらに本標品に7mLの1M
硫酸を添加し60℃で1時間攪拌し反応させた。これを
粉末炭酸水素ナトリウムで中和し、濃縮後40mLの酢
酸エチルで抽出した。本酢酸エチル溶液を濃縮したとこ
ろ、残存物は0.42gであった。これをイソプロパノ
ールに溶解後、高速液体クロマトグラフィー(分析条件
1)により本反応生成物が3−クロロ−1,2−プロパ
ンジオールであり、全反応工程のモル収率が57.7%
であることを確認した。さらに、高速液体クロマトグラ
フィー(分析条件2)により、本化合物の立体及び光学
純度を測定したところ、S体93.8%e.e.である
ことが判明した。
【0039】
【実施例3】第1表に示す各種微生物の菌体をそれぞ
れ、グルコ−ス2.0%、酵母エキス1.0%、ペプト
ン2.0%を含み、pH6.5とした培地20mlに植
菌し、30℃で24〜48時間好気的に振盪培養した。
培養終了後、遠心操作により菌体を集め、10mLの
0.1Mリン酸カリウム緩衝液(pH6.5)で集菌体
を懸濁し、再度遠心操作により菌体を集めた。その菌体
を0.1Mリン酸カリウム緩衝液(pH6.5)2.0
mL、グルコース40mg、及び1−アセトキシ−3−
クロロ−2−プロパノン20mgに懸濁し、室温で攪拌
しつつ2時間反応させた。
【0040】反応終了後、各反応液から遠心分離により
菌体を除去し、この反応液上清を高速液体クロマトグラ
フィー(分析条件1)により分析し反応収率を求めた。
さらにこの反応液上清に酢酸エチル5mLを添加して、
生成した1−アセトキシ−3−クロロ−2−プロパノー
ルを酢酸エチル層に抽出した。濃縮後、残存物を0.5
mLの100mMリン酸カリウム緩衝液に溶解し、キト
パールリパーゼCVを5mg添加し、室温で一晩反応さ
せた。薄層クロマトグラフィーで反応終了を確認し遠心
操作で酵素を除去した後、3mLの酢酸エチルに反応生
成物を抽出した。この酢酸エチル溶液を濃縮後、残存物
をイソプロパノールに溶解して、高速液体クロマトグラ
フィー(分析条件2)により光学純度測定を行うと共に
絶対配置を求めた。得られた結果を第1表に示す。
【0041】
【表3】 第1表 反応 光学 絶対 微生物 収率 純度 配置 (%) (%e.e.) キャンディダ・サケIFO0435 22 89 S キャンディダ・エチェルシIFO1592 23 62 S キャンディダ・トロピカリスIAM4147 20 37 S シテロマイセス・マトリテンシスIFO0954 18 86 S サッカロマイコペシス・フィブリゲラIFO1744 23 88 S ゲオトリカム・フラグランスIAM12703 26 54 S オーレオバシディウム・プルランスIMI062456 37 72 S ロドトルラ・ミヌタIFO0387 23 37 S キャンディダ・トロピカリスIFO1647 21 75 R キャンディダ・インターメディアIFO0761 16 56 R キャンディダ・アルビカンスIFO1856 19 85 R キャンディダ・ギレルモンディIFO0566 17 55 R キャンディダ・マルトーサIFO1977 13 84 R キャンディダ・ヴァリダIFO10318 37 87 R キャンディダ・ボイディニIFO10240 39 91 R キャンディダ・ゼイラノイデスCBS6408 14 91 R キャンディダ・ルゴサIFO0591 18 46 R ピキア・アノマラIFO0118 17 74 R ピキア・メンブラナエファシエンスIFO0864 5 64 R ピキア・ファリノーサIFO1741 23 52 R ピキア・パストリスIFO1013 24 86 R ピキア・メタノリカNRRL Y−8162 33 66 R ピキア・シフェリIFO0793 25 66 R ピキア・カプスラータIFO0984 35 49 R デバリオマイセス・ハンセニIFO0034 42 66 R ロイコスポリディウム・スコッティIFO1212 5 83 R クルイヴェロマイセス・マルキシアヌスATCC10022 9 55 R クルイヴェロマイセス・サーモトレランスIFO1050 26 92 R クルイヴェロマイセス・サーモトレランスIFO1780 28 88 R メトシュニコヴィア・プルケリマIFO0863 17 66 R メトシュニコヴィア・ロイカウフィIFO1679 16 71 R ウィケルハミア・フルオレッセンスIFO1116 14 84 R アンブロジオザイマ・プラティポディスIFO1471 21 88 R ステリグマトマイセス・エルビエIFO1843 18 61 R フィロバシディウム・カプスリゲナムIFO1185 17 81 R クロエケラ・アピクラタIFO0151 19 75 R クロエケラ・コルティスIFO0631 30 57 R トリコスポロノイデス・メガチリエンシス CBS567.85 12 65 R フェオココマイセス・ニグリカンスCBS652.76 26 70 R ロドトルラ・ルブラIFO0870 34 59 R サッカロマイセス・エキシグスIFO1170 33 84 R チゴサッカロマイセス・バイリIFO1611 33 90 R ハンセニアスポラ・ギレルモンディIFO1411 9 90 R ハンセニアスポラ・ウバラムIFO1755 18 88 R
【0042】
【実施例4】第2表に示す各種微生物の菌体をそれぞ
れ、グルコース1.0%、酵母エキス1.0%、ポリペ
プトン0.5%、リン酸水素2カリウム0.3%、リン
酸2水素カリウム0.1%を含み、pH7.0とした培
地5mLに植菌し、30℃で46〜72時間好気的に振
盪培養した。培養終了後、遠心操作により菌体を集め、
5mLの0.1Mリン酸カリウム緩衝液(pH6.5)
で集菌体を懸濁し、再度遠心操作により菌体を集めた。
その菌体を0.1Mリン酸カリウム緩衝液(pH6.
5)5.0mL、グルコース100mg、及び1−アセ
トキシ−3−クロロ−2−プロパノン25mgに懸濁
し、室温で攪拌しつつ4時間反応させた。
【0043】反応終了後、各反応液から遠心分離により
菌体を除去し、この反応液上清を高速液体クロマトグラ
フィー(分析条件1)により分析し反応収率を求めた。
さらにこの反応液上清に酢酸エチル8mLを添加して、
生成した1−アセトキシ−3−クロロ−2−プロパノー
ルを酢酸エチル層に抽出した。濃縮後、残存物を0.5
mLの100mMリン酸カリウム緩衝液に溶解し、キト
パールリパーゼCVを5mg添加し、室温で一晩反応さ
せた。薄層クロマトグラフィーで反応終了を確認し遠心
操作で酵素を除去した後、3mLの酢酸エチルに反応生
成物を抽出した。この酢酸エチル溶液を濃縮後、残存物
をイソプロパノールに溶解して、高速液体クロマトグラ
フィー(分析条件2)により光学純度測定を行うと共に
絶対配置を求めた。得られた結果を第2表に示す。
【0044】
【表4】 第2表 反応 光学 絶対 微生物 収率 純度 配置 (%) (%e.e.) ロドコッカス・エリスロポリスIFO12628 35 71 S ロドコッカス・ロドクラスATCC17041 21 74 S ロドコッカス・エクイATCC7698 15 72 S ロドコッカス・エスピーIFO13164 31 76 S ノカルディア・グロベルラATCC15903 39 78 S ゴルドナ・テラエATCC25594 18 93 S
【0045】
【実施例5】第3表に示す各種微生物の菌体をそれぞ
れ、グルコ−ス0.5%、酵母エキス1.0%、ニュー
トリエントブロス0.5%、リン酸水素2カリウム0.
3%、リン酸2水素カリウム0.1%、硫酸鉄(II)
7水塩50ppm、塩化マンガン6水塩10ppm、塩
化コバルト6水塩10ppm、及びモリブデン酸アンモ
ニウム4水塩10ppmを含み、pH7.0とした培地
20mlに植菌し、30℃で24〜48時間好気的に振
盪培養した。培養終了後、実施例3に記載の方法によ
り、2時間反応させた。反応終了後、実施例3に記載の
方法により反応収率、光学純度測定、及び絶対配置を求
めた。得られた結果を第3表に示す。
【0046】
【表5】 第3表 反応 光学 絶対 微生物 収率 純度 配置 (%) (%e.e.) バークホルデリア・セパシアATCC25416 28 43 S アルスロバクター・パラフィネウスATCC15590 18 63 S アルスロバクター・アトロシアネウスJCM1329 18 40 S エンテロバクター・アエロゲネスIFO13534 50 65 S エンテロバクター・タイロラエJCM3943 41 75 S ブレビバクテリウム・ブタニカムATCC21196 26 56 S ブレビバクテリウム・ケトグルタミカムATCC21533 16 73 S ブレビバクテリウム・アンモニアゲネスJCM1305 16 92 S ブレビバクテリウム・スタティオノイスIFO12144 19 87 S コリネバクテリウム・ヒドロカルボクラスタム ATCC15960 17 68 S コリネバクテリウム・フラベセンスJCM1317 20 74 S コリネバクテリウム・ホアギJCM1319 11 72 S オーレオバクテリウム・バルケリJCM1343 16 66 S エルウィニア・ラポンチシMAFF03−01331 22 53 S ミクロコッカス・ロセウスIFO3764 16 67 R キサントモナス・マルトフィラATCC13637 13 90 R シュードモナス・オレオボランスIFO13583 11 94 R
【0047】
【参考例】ホルタエア・ウェルネッキイ(Hortae
a werneckii)IFO4875を実施例2に
記載の方法に従い培養して集菌した。その菌体をグルコ
ース4.0g、及び1−アセトキシ−2−プロパノン
(特開平6−225777号公報に記載の基質)1.0
gを含む0.1Mリン酸カリウム緩衝液(pH5.5)
200mLに懸濁し、室温で5時間攪拌しつつ反応させ
た。しかし、薄層クロマトグラフィー(シリカゲル60
F254 (MERCK社製)、展開液:酢酸エチル
/酢酸=70/1、染色:10% リンモリブデン酸ナ
トリウム エタノール溶液)において、1−アセトキシ
−2−プロパノール(Rf0.70)、またはプロパン
ジオール(Rf0.35)を検出することはできなかっ
た。
【0048】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、特定の微生
物を1−アシロキシ−3−クロロ−2−プロパノンに作
用させることにより光学活性な(S)−1−アシロキシ
−3−クロロ−2−プロパノールまたは(R)−1−ア
シロキシ−3−クロロ−2−プロパノールを効率的に製
造することが可能であり、またさらにそれら加水分解す
ることにより光学活性な(S)−3−クロロ−1,2−
プロパンジオールまたは(R)−3−クロロ−1,2−
プロパンジオールを効率的に製造することが可能であ
り、工業的に極めて有利である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I): 【化1】 (式中、Rはアシル基を示す。)で示される1−アシロ
    キシ−3−クロロ−2−プロパノンのカルボニル基を立
    体特異的に還元する能力を有する微生物の菌体及び/又
    はそれらの調製物を、前記式(I)で示される1−アシ
    ロキシ−3−クロロ−2−プロパノンに作用させて、そ
    のカルボニル基を立体特異的に還元することを特徴とす
    る、式(II): 【化2】 (式中、Rはアシル基を示す。)で示される(S)−1
    −アシロキシ−3−クロロ−2−プロパノール、または
    式(III): 【化3】 (式中、Rはアシル基を示す。)で示される(R)−1
    −アシロキシ−3−クロロ−2−プロパノールの製造
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の方法により製造した式
    (II): 【化4】 (式中、Rはアシル基を示す。)で示される(S)−1
    −アシロキシ−3−クロロ−2−プロパノール、または
    式(III) 【化5】 (式中、Rはアシル基を示す。)で示される(R)−1
    −アシロキシ−3−クロロ−2−プロパノールのエステ
    ル結合を加水分解することによる式(IV): 【化6】 で示される(S)−3−クロロ−1,2−プロパンジオ
    ール、または式(V) 【化7】 で示される(R)−3−クロロ−1,2−プロパンジオ
    ールの製造法。
  3. 【請求項3】 微生物が、キャンディダ属、シテロマイ
    セス属、サッカロマイコペシス属、ゲオトリカム属、オ
    ーレオバシディウム属、ホルタエア属、ロドトルラ属、
    ピキア属、デバリオマイセス属、ロイコスポリディウム
    属、クルイヴェロマイセス属、メトシュニコヴィア属、
    ウィケルハミア属、アンブロジオザイマ属、ステリグマ
    トマイセス属、フィロバシディウム属、クロエケラ属、
    トリコスポロノイデス属、フェオココマイセス属、チゴ
    サッカロマイセス属、サッカロマイセス属、ハンセニア
    スポラ属、ロドコッカス属、ノカルディア属、ゴルドナ
    属、バークホルデリア属、アルスロバクター属、エンテ
    ロバクター属、ブレビバクテリウム属、コリネバクテリ
    ウム属、オーレオバクテリウム属、エルウィニア属、ミ
    クロコッカス属、キサントモナス属、またはシュードモ
    ナス属に属することを特徴とする請求項1または2記載
    の製造法。
  4. 【請求項4】 微生物が、ゲオトリカム属、オーレオバ
    シディウム属、ホルタエア属、ロドトルラ属、ピキア属
    またはハンセニアスポラ属に属することを特徴とする請
    求項3記載の製造法。
  5. 【請求項5】 原料として、Rがアセチル基を示す1−
    アセトキシ−3−クロロ−2−プロパノンを使用する請
    求項1ないし4記載の製造法。
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