JPH10113198A - 光学活性2−アリールプロピオン酸の製造方法 - Google Patents

光学活性2−アリールプロピオン酸の製造方法

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JPH10113198A
JPH10113198A JP27226596A JP27226596A JPH10113198A JP H10113198 A JPH10113198 A JP H10113198A JP 27226596 A JP27226596 A JP 27226596A JP 27226596 A JP27226596 A JP 27226596A JP H10113198 A JPH10113198 A JP H10113198A
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propanol
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JP27226596A
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Kenji Miyamoto
憲二 宮本
Makoto Ueda
真 上田
Shigeru Kawano
茂 川野
Yoshihiko Yasohara
良彦 八十原
Junzo Hasegawa
淳三 長谷川
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学純度の高い光学活性2−アリールプロピ
オン酸を効率的に、かつ工業的規模で製造する。 【解決手段】 一般式(I): 【化13】 (式中、Rは置換または未置換のアリール基を表わす)
で示される2−アリール−1−プロパノールに、不斉的
に酸化する能力を有する微生物またはその処理物を作用
させること、および反応液より生成する一般式(II): 【化14】 (式中、Rは前記と同じであり、*は不斉炭素を表わ
す)で示される光学活性な2−アリールプロピオン酸を
採取することからなる光学活性2−アリールプロピオン
酸の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一般式(I):
【0002】
【化3】
【0003】(式中、Rは置換または未置換のアリール
基を表わす)で示される2−アリール−1−プロパノー
ルに微生物を作用させて、一般式(II):
【0004】
【化4】
【0005】(式中、Rは前記と同じであり、*は不斉
炭素を表わす)で示される光学活性な2−アリールプロ
ピオン酸を製造する方法に関するものである。
【0006】
【従来の技術】光学活性な2−アリールプロピオン酸
は、種々の医薬品や生理活性物質およびその原料として
有用である。とくに(S)体の2−(6´−メトキシ−
2´−ナフチル)プロピオン酸(商品名ナプロキセン)
は、全世界で大量に使用されている代表的な非ステロイ
ド系抗炎症剤の一つである。また、2−(4´−イソブ
チルフェニル)プロピオン酸(商品名イブプロフェン)
は、現在はラセミ体を医薬品として投与している非ステ
ロイド系抗炎症剤であるが、副作用や効用の面から光学
活性体の使用も所望されている。
【0007】このように非常に重要な化合物である、光
学活性な2−アリールプロピオン酸の製造方法について
は、現在までに数多くの研究がなされてきた。
【0008】たとえば、前述の2−(6´−メトキシ−
2´−ナフチル)プロピオン酸については、2−ブロモ
−6−メトキシナフタレンと2−ブロモプロピオン酸金
属塩をグリニャール反応により縮合させて目的物のラセ
ミ体をうる方法(仏国特許第7818143号明細書、米国特
許第3959364号明細書)、2−アセチル−6−メトキシ
ナフタレンとクロロ酢酸アルキルエステルを縮合させ、
えられたエポキシドをアルデヒド経由で目的物のラセミ
体に導く方法(特開昭50-018448号公報、特開昭53-1499
62号公報、独国特許第3212170号明細書)、2−メトキ
シナフタレンを1−(6−メトキシ−2−ナフチル)プ
ロパン−1−オンとし、カルボニル基をアセタールとし
たのちブロモ化し、1,2−転位反応を経て目的物のラ
セミ体をうる方法(チミカ・エ・イ・インダストラ(Chi
m.Ind.)、64、340(1982)、アンゲバンテ・ヘミー・イン
ターナショナル・エディション・イン・イングリッシュ
(Angew. Chem. Int. Ed. Engl.)、23、413(1984)、テト
ラヘドロン(Tetrahedron)、15、4095(1986))が代表的で
ある。
【0009】このようにしてえられた化合物はラセミ体
であるため、光学活性体をうるためには、さらなる操作
が必要となる。すなわち、ラセミ体をシンコニジン、α
−フェニルエチルアミン、N−メチル−D−グルカミン
などの光学活性アミンを用いて光学分割する方法(独国
特許第2007177号明細書、英国特許第1296493号明細書、
特開昭55-055135号公報、英国特許第2025968号明細
書)、カルボン酸をエステルとしたのち、加水分解酵素
を用いて所望する(S)体のみを加水分解する方法など
がある。しかしながらこれらの方法では、収率は理論的
には50%が最高値であり、それ以上の収量を求めるた
めには、不要な立体エナンチオマーをラセミ化して再使
用するといった繁雑な操作が要求される。
【0010】また、今までに述べたラセミ体の合成と光
学分割を組み合わせた製造方法以外にも、直接光学活性
体を調製する方法が既にいくつか報告されている。たと
えば、2−エテニル−6−メトキシナフタレンや2−
(6´−メトキシ−2´−ナフチル)アクリル酸を不斉
触媒を用いて目的の(S)体エナンチオマーに導く方法
(ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサイエ
ティ(J. Am. Chem. Soc.)、109、7122(1978)、ジャーナ
ル・オブ・オーガニック・ケミストリー(J. Org.Che
m.)、52、3174(1987))が報告されているが、高価な触
媒を用いることや、原料の合成が困難といった欠点があ
る。さらに、1−(6´−メトキシ−2´−ナフチル)
プロパン−1−オンを光学活性な酒石酸メチルエステル
とアセタールを形成させたのちブロモ化し、1,2−転
位反応を経て、目的の(S)体化合物をうる方法(米国
特許第4810819号明細書、同第4855464号明細書および同
第4888433号明細書)も開示されているが、工程が長く
実用的とはいえない。
【0011】一方、微生物の機能を利用して光学活性な
2−アリールプロピオン酸を製造する方法も既にいくつ
か報告されている。たとえば、前述のようにラセミ体の
カルボン酸エステルの一方の光学異性体を加水分解する
方法、ニトリルの加水分解反応を利用した方法、(R)
体から(S)体への不斉転換反応を利用した方法、脱炭
酸反応を利用した方法などが知られている。
【0012】しかしながら、微生物の酸化反応を利用し
た例はきわめて少ない。たとえば、米国特許第5273895
号明細書には一般式(III):
【0013】
【化5】
【0014】(式中、R1は置換または未置換のアリー
ル基を表わす)で示されるラセミ体の2−アリールプロ
パナールまたは一般式(IV):
【0015】
【化6】
【0016】(式中、R2は置換または未置換のアリー
ル基を表わし、M+はアルカリ金属またはアンモニウム
イオンを表わす)で示されるラセミ体の2−アリール−
1−オールプロパン亜硫酸塩を基質として、これに微生
物を作用させて所望する(S)体のエナンチオマーをう
る方法が開示されている。しかしながら、一般にアルデ
ヒドは微生物に悪影響を与えることが知られており、か
つ、開示されている反応の基質の濃度が400mg/L
と非常に低いため、一度に大量に生産することができ
ず、とても工業的生産に応用できるレベルにあるとはい
いがたい。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】以上述べた種々の光学
活性な2−アリールプロピオン酸の製造方法では、所望
する化合物のラセミ体をえたのちに光学分割の操作を必
要としたり、用いる触媒が高価で、原料の合成が困難で
あったり、目的化合物をうるまでに複数の工程を必要と
したりしていた。したがってこれらの方法は工業的規模
の生産に用いることができるものではなかった。そこ
で、光学活性な2−アリールプロピオン酸を高価な触媒
を用いずに高い光学純度で効率的に、かつ工業的規模で
製造できる方法の開発が望まれていた。
【0018】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、微
生物の酸化反応を利用した光学活性な2−アリールプロ
ピオン酸の製造方法について鋭意検討した結果、2−ア
リール−1−プロパノールが微生物による酸化反応の基
質となり、アルデヒド体を経て、2−アリールプロピオ
ン酸となりうることを見出した。さらに、反応の中間体
であるアルデヒド体が効率よくラセミ化し、その後立体
選択的な酸化により、光学活性な2−アリールプロピオ
ン酸を生成する微生物が存在することを見出し、本発明
を完成させるに至った。本発明の反応ではアルデヒド体
から2−アリールプロピオン酸が生成する際に、立体選
択的に一方の光学異性体が酸化され、同時にアルデヒド
体がラセミ化する。したがって、収率が50%以上とな
るような、光学活性2−アリールプロピオン酸の生成が
可能となったのである。
【0019】すなわち本発明は一般式(I):
【0020】
【化7】
【0021】(式中、Rは置換または未置換のアリール
基を表わす)で示される2−アリール−1−プロパノー
ルに、不斉的に酸化する能力を有する微生物またはその
処理物を作用させること、および反応液より生成する一
般式(II):
【0022】
【化8】
【0023】(式中、Rは前記と同じであり、*は不斉
炭素を表わす)で示される光学活性な2−アリールプロ
ピオン酸を採取することからなる光学活性2−アリール
プロピオン酸の製造方法に関するもの(請求項1)であ
る。
【0024】さらには、用いる微生物が以下の発明の実
施の形態に示す属に属する微生物よりなる群から選ばれ
たものである方法(請求項2)、用いる微生物が以下の
発明の実施の形態に示す微生物よりなる群から選ばれた
ものである方法(請求項3)、微生物の処理物が熱処理
を施した微生物の菌体である方法(請求項4)、微生物
の処理物が微生物の菌体よりえた酵素液である方法(請
求項5)および一般式(I)におけるRがフェニル基、
4−イソブチルフェニル基、6−メトキシ−2−ナフチ
ル基よりなる群から選ばれたものである方法(請求項
6)および使用する微生物がクリプトコッカス・フミコ
ーラス、ゲオトリカム・エリエンス、ギリエルモンデラ
・セレノスポラおよびアースロバクター・クリスタロポ
イエテスよりなる群から選ばれたものであって、2−ア
リール−1−プロパノールの一方の光学活性体を立体反
転させた光学活性な2−アリールプロピオン酸をうるこ
とを特徴とする方法(請求項7)に関する。
【0025】本発明で出発化合物として用いる2−アリ
ール−1−プロパノールは通常はラセミ体であってもよ
く、(R)体と(S)体の任意の混合比の混合体であっ
てもよい。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の基質として用いられる一
般式(I):
【0027】
【化9】
【0028】(式中、Rは置換または未置換のアリール
基を表わす)で示される2−アリール−1−プロパノー
ルにおいて、Rで表わされる未置換のアリール基として
は、フェニル基およびナフチル基などがあげられる。R
で表わされる置換アリール基としては、アルキル基また
はアルコキシ基などで置換されたフェニル基およびナフ
チル基などがあげられる。2−アリール−1−プロパノ
ールの具体例としては、たとえば2−(4´−イソブチ
ルフェニル)−1−プロパノール、2−(6´−メトキ
シ−2´−ナフチル)−1−プロパノール、2−フェニ
ル−1−プロパノールなどがあげられる。
【0029】2−アリール−1−プロパノールは公知の
方法によって合成することができる。たとえば、式
(V):
【0030】
【化10】
【0031】で示される2−(6´−メトキシ−2´−
ナフチル)−1−プロパノールはフリードらの方法(独
国特許第2039639号明細書)、またはネルソンらの方法
(米国特許第3651148号明細書)などにしたがって合成
することができる。
【0032】一方、式(VI):
【0033】
【化11】
【0034】で示される2−(4´−イソブチルフェニ
ル)−1−プロパノールは西山の方法(特開昭49-13335
1号公報)にしたがって合成することができる。また、
市販のラセミ体2−(4´−イソブチルフェニル)プロ
ピオン酸をリチウムアルミニウムハイドライドなどの還
元剤を用いて還元することにより合成することもでき
る。
【0035】また式(VII):
【0036】
【化12】
【0037】で示される2−フェニル−1−プロパノー
ルは市販のものが使用できる。
【0038】本発明に使用される微生物は、以下に説明
する方法によってスクリーニングすることができる。ス
クリーニングに用いる培地は微生物の種類に応じて適宜
選択して用いる。たとえば、微生物が酵母または糸状菌
であるばあいは、グルコース40g、酵母エキス 3
g、(NH4)2HPO4 13g、KH2PO4 7g、MgSO4・7H2O
0.8g、ZnSO4・7H2O 70mg、FeSO4・7H2O 90m
g、CuSO4・5H2O 5mg、MnSO4・4H2O 10mg、NaCl
0.1g(水道水1リットル当たり)の組成からなる、
pHを6.8に調節したB培地5mlを試験管に入れ殺
菌後、微生物を1白金耳植菌して30℃で2日間振盪培
養する。また、微生物が細菌であるばあいは、肉エキス
10g、ペプトン 10g、酵母エキス 5g、NaCl 3
g(水道水1リットル当たり)を含み、pHを7.0に
調節したCM培地5mlを試験管に入れ殺菌後、微生物
を1白金耳植菌して30℃で2日間振盪培養する。植菌
した微生物が、培養終了時に生育していれば、その微生
物は本発明の方法に用いることができる。
【0039】本発明で使用される微生物としては、2−
アリール−1−プロパノールを不斉的に酸化して2−ア
リールプロピオン酸を生成させる能力を有する微生物で
あればいずれも使用しうるが、ボトリオアスカス(Botry
oascus)属、ブレタノマイセス(Brettanomyces)属、キャ
ンディダ(Candida)属、シテロマイセス(Citeromyces)
属、クラビスポラ(Clavispora)属、クリプトコッカス(C
ryptococcus)属、デバリオマイセス(Debaryomyces)属、
ディポダスカス(Dipodascus)属、ゲオトリカム(Geotric
hum)属、ギリエルモンデラ(Guilliermondella)属、ホル
モアスカス(Hormoascus)属、ヒポピキア(Hyphopichia)
属、クロエケラ(Kloeckera)属、クリベロマイセス(Kluy
veromyces)属、ロッデロマイセス(Lodderomyces)属、メ
ッチニコビア(Metschnikowia)属、ピキア(Pichia)属、
ロードトルラ(Rhodotorula)属、ロードスポリディウム
(Rhodosporidium)属、サッカロマイセス(Saccharomyce
s)属、サッカロマイコプシス(Saccharomycopsis)属、シ
ゾブラストスポリオン(Schizoblastosporion)属、シゾ
サッカロマイセス(Schizosaccharomyces)属、スバニオ
マイセス(Schwanniomyces)属、スポリディオボラス(Spo
ridiobolus)属、ステファノアスカス(Stephanoascus)
属、トルラスポラ(Torulaspora)属、トリコスポロン(Tr
ichosporon)属、トリゴノプシス(Trigonopsis)属、ヤロ
ビア(Yarrowia)属、チゴサッカロマイセス(Zygosacchar
omyces)属、アシディフィリウム(Acidiphilium)属、ア
ースロバクター(Arthrobacter)属、バシラス(Bacillus)
属、ブレビバクテリウム(Brevibacterium)属、シトロバ
クター(Citrobacter)属、コリネバクテリウム(Coryneba
cterium)属、エンテロバクター(Enterobacter)属、エル
ビニア(Erwinia)属、クレブシエラ(Klebsiella)属、ミ
クロコッカス(Micrococcus)属、モルガネラ(Morganell
a)属、ノカルディア(Nocardia)属、プロテウス(Proteu
s)属、プロビデンシア(Providencia)属、セラチア(Serr
atia)属、スフィンゴバクテリウム(Sphingobacterium)
属、スタフィロコッカス(Staphylococcus)属およびツカ
ムレラ(Tsukamurella)属に属する微生物よりなる群から
選ばれた微生物が好ましい。
【0040】具体的な微生物の例としては、ボトリオア
スカス・シナエデンドラス(Botryoascus synnaedendru
s)、ブレタノマイセス・カステルシアヌス(Brettanom
ycescustersianus)、キャンディダ・メリニ(Candida
melinii)、キャンディダ・パラルゴサ(Candida parar
ugosa)、キャンディダ・ルゴサ(Candida rugosa)、
シテロマイセス・マトリテンシス(Citeromyces matrit
ensis)、クラビスポラ・ルシタニアエ(Clavispora lu
sitaniae)、クリプトコッカス・フミコーラス(Crypto
coccus humicolus)、デバリオマイセス・ハンセニ・バ
ー・ハンセニ(Debaryomyces hansenii var. hanseni
i)、ディポダスカス・オベテンシス(Dipodascus ovet
ensis)、ゲオトリカム・エリエンス(Geotrichum erie
nse)、ギリエルモンデラ・セレノスポラ(Guilliermon
della selenospora)、ホルモアスカス・プラチポディ
ス(Hormoascus platypodis)、ヒポピキア・ブルトニ
(Hyphopichia burtonii)、クロエケラ・コルチシス
(Kloeckera corticis)、クリベロマイセス・マルクシ
アヌス(Kluyveromyces marxianus)、ロッデロマイセ
ス・エロンギスポラス(Lodderomyces elongisporu
s)、メッチニコビア・ビカスピダタ(Metschnikowia b
icusupidata)、ピキア・アノマラ(Pichia anomal
a)、ピキア・メンブランアエファシエンス(Pichia me
mbranaefaciens)、ロードトルラ・グラミニス(Rhodot
orula graminis)、ロードスポリディウム・ディオボバ
タム(Rhodosporidium diobovatum)、サッカロマイセ
ス・セルビッシェ(Saccharomyces cerevisiae)、サッ
カロマイコプシス・マランガ(Saccharomycopsis malan
ga)、シゾブラストスポリオン・コバヤシ(Schizoblas
tosporion kobayasii)、シゾサッカロマイセス・ポン
ベ(Schizosaccharomyces pombe)、スバニオマイセス
・オシデンタリス・バー・オシデンタリス(Schwanniom
ycesoccidentalis var. occidentalis)、スポリディオ
ボラス・ジョンソニ(Sporidiobolus johnsonii)、ス
テファノアスカス・シフェリ(Stephanoascus ciferri
i)、トルラスポラ・デルブルエッキ(Torulaspora del
brueckii)、トリコスポロン・ベイゲリ(Trichosporon
beigelii)、トリゴノプシス・バリアビリス(Trigono
psis variabilis)、ヤロビア・リポリティカ(Yarrowi
a lipolytica)、チゴサッカロマイセス・バイリ(Zygo
saccharomyces bailii)、アシディフィリウム・クリプ
タム(Acidiphilium cryptum)、アースロバクター・ク
リスタロポイエテス(Arthrobacter crystallopoiete
s)、バシラス・セレウス(Bacillus cereus)、バシラ
ス・サブチルス(Bacillus subtilis)、ブレビバクテ
リウム・インセルタム(Brevibacterium incertum)、
ブレビバクテリウム・スタティオニス(Brevibacterium
stationis)、シトロバクター・フレウンディ(Citrob
acter freundii)、コリネバクテリウム・フラベセンス
(Corynebacteriumflavescens)、エンテロバクター・
アエロジェネス(Enterobacter aerogenes)、エルビニ
ア・カロトボーラ・サブスピーシーズ・カロトボーラ
(Erwinia carotovora subsp. carotovora)、クレブシ
エラ・ネウモニアエ(Klebsiella pneumoniae)、ミク
ロコッカス・ルテウス(Micrococcus luteus)、モルガ
ネラ・モルガニ・サブスピーシーズ・モルガニ(Morgan
ella morganii subsp. morganii)、ノカルディア・メ
キシカナ(Nocardia mexicana)、プロテウス・インコ
ンスタンス(Proteus inconstans)、プロテウス・レッ
トゲリ(Proteus rettgeri)、プロビデンシア・スチュ
アリティー(Providencia stuartii)、セラチア・マル
セッシェンス(Serratia marcescens)、スフィンゴバ
クテリウム・スピリチボラム(Sphingobacterium spiri
tivorum)、スタフィロコッカス・アウレアス(Staphyl
ococcus aureus)、ツカムレラ・パウロメタボラム(Ts
ukamurellapaurometabolum)があげられる。
【0041】より具体的な例は、ボトリオアスカス・シ
ナエデンドラスIFO 1604、ブレタノマイセス・カステル
シアヌスIFO 1585、キャンディダ・メリニIFO 0747、キ
ャンディダ・パラルゴサIFO 0966、キャンディダ・ルゴ
サIFO 1364、シテロマイセス・マトリテンシスIFO 065
1、クラビスポラ・ルシタニアエIFO 1019、クリプトコ
ッカス・フミコーラスIFO 0760、クリプトコッカス・フ
ミコーラスJCM 1460、クリプトコッカス・フミコーラス
JCM 1461、デバリオマイセス・ハンセニ・バー・ハンセ
ニIFO 0060、ディポダスカス・オベテンシスIFO 1201、
ゲオトリカム・エリエンスATCC 22311、ギリエルモンデ
ラ・セレノスポラIFO 1850、ホルモアスカス・プラチポ
ディスIFO 1471、ヒポピキア・ブルトニIFO 0844、クロ
エケラ・コルチシスIFO 0633、クリベロマイセス・マル
クシアヌスIFO 0288、ロッデロマイセス・エロンギスポ
ラスIFO 1676、メッチニコビア・ビカスピダタIFO 140
8、ピキア・アノマラIFO 0139、ピキア・メンブランア
エファシエンスIFO 0180、ロードトルラ・グラミニスIF
O 0190、ロードスポリディウム・ディオボバタムIFO 06
88、サッカロマイセス・セルビッシェIFO 0971、サッカ
ロマイコプシス・マランガIFO 1710、シゾブラストスポ
リオン・コバヤシIFO 1644、シゾサッカロマイセス・ポ
ンベIFO 0347、スバニオマイセス・オシデンタリス・バ
ー・オシデンタリスIFO 1840、スポリディオボラス・ジ
ョンソニIFO 6903、ステファノアスカス・シフェリIFO
1854、トルラスポラ・デルブルエッキIFO 0381、トリコ
スポロン・ベイゲリATCC 4151、トリゴノプシス・バリ
アビリスIFO 0671、ヤロビア・リポリティカIFO 1742、
チゴサッカロマイセス・バイリIFO 0488、アシディフィ
リウム・クリプタムIFO 14242、アースロバクター・ク
リスタロポイエテスIFO 14235、バシラス・セレウスIFO
3466、バシラス・サブチルスIFO 3013、ブレビバクテ
リウム・インセルタムIFO 12145、ブレビバクテリウム
・スタティオニスIFO 12144、シトロバクター・フレウ
ンディIFO 12681、コリネバクテリウム・フラベセンスI
FO 14136、エンテロバクター・アエロジェネスIFO 1353
4、エルビニア・カロトボーラ・サブスピーシーズ・カ
ロトボーラIFO 12380、クレブシエラ・ネウモニアエIFO
3319、ミクロコッカス・ルテウスIFO 12708、モルガネ
ラ・モルガニ・サブスピーシーズ・モルガニIFO 3168、
ノカルディア・メキシカナIFO 3927、プロテウス・イン
コンスタンスIFO 12931、プロテウス・レットゲリIFO 1
3501、プロビデンシア・スチュアリティーIFO 12930、
セラチア・マルセッシェンスIFO 3735、スフィンゴバク
テリウム・スピリチボラムJCM 1277、スタフィロコッカ
ス・アウレアスIFO 12732、ツカムレラ・パウロメタボ
ラムIFO 12160である。
【0042】前記した不斉的に酸化する能力を有する微
生物は、用いる2−アリール−1−プロパノール、目的
とする光学活性2−アリールプロピオン酸の立体配置に
応じて前記微生物から適宜選択すればよい。
【0043】とりわけクリプトコッカス・フミコーラ
ス、ゲオトリカム・エリエンス、ギリエルモンデラ・セ
レノスポラまたはアースロバクター・クリスタロポイエ
テスを用いることによって、2−アリール−1−プロパ
ノールの一方の光学活性体を立体反転させて光学活性な
2−アリールプロピオン酸をうることができる。
【0044】(S)−2−(6´−メトキシ−2´−ナ
フチル)プロピオン酸をうるためには、クリプトコッカ
ス属、デバリオマイセス属、ゲオトリカム属、ギリエル
モンデラ属、クロエケラ属、クリベロマイセス属、メッ
チニコビア属、ロードトルラ属、ロードスポリディウム
属、サッカロマイコプシス属、スポリディオボラス属、
ステファノアスカス属、トリコスポロン属、アシディフ
ィリウム属、アースロバクター属、バシラス属、ブレビ
バクテリウム属、シトロバクター属、コリネバクテリウ
ム属、エンテロバクター属、エルビニア属、クレブシエ
ラ属、モルガネラ属、ノカルディア属、プロテウス属、
プロビデンシア属、セラチア属、スフィンゴバクテリウ
ム属またはスタフィロコッカス属に属する微生物、より
具体的には、クリプトコッカス・フミコーラス、デバリ
オマイセス・ハンセニ・バー・ハンセニ、ゲオトリカム
・エリエンス、ギリエルモンデラ・セレノスポラ、クロ
エケラ・コルチシス、クリベロマイセス・マルクシアヌ
ス、メッチニコビア・ビカスピダタ、ロードトルラ・グ
ラミニス、ロードスポリディウム・ディオボバタム、サ
ッカロマイコプシス・マランガ、スポリディオボラス・
ジョンソニ、ステファノアスカス・シフェリ、トリコス
ポロン・ベイゲリ、アシディフィリウム・クリプタム、
アースロバクター・クリスタロポイエテス、バシラス・
セレウス、バシラス・サブチルス、ブレビバクテリウム
・インセルタム、ブレビバクテリウム・スタティオニ
ス、シトロバクター・フレウンディ、コリネバクテリウ
ム・フラベセンス、エンテロバクター・アエロジェネ
ス、エルビニア・カロトボーラ・サブスピーシーズ・カ
ロトボーラ、クレブシエラ・ネウモニアエ、モルガネラ
・モルガニ・サブスピーシーズ・モルガニ、ノカルディ
ア・メキシカナ、プロテウス・インコンスタンス、プロ
テウス・レットゲリ、プロビデンシア・スチュアリティ
ー、セラチア・マルセッシェンス、スフィンゴバクテリ
ウム・スピリチボラムまたはスタフィロコッカス・アウ
レアスを用いればよく、とりわけ収率および光学純度の
点から、クリプトコッカス・フミコーラスIFO 0760、ク
リプトコッカス・フミコーラスJCM 1460、クリプトコッ
カス・フミコーラスJCM 1461、ゲオトリカム・エリエン
スATCC 22311、ギリエルモンデラ・セレノスポラIFO 18
50、アースロバクター・クリスタロポイエテスIFO 1423
5、ブレビバクテリウム・インセルタムIFO 12145、ノカ
ルディア・メキシカナIFO 3927またはプロテウス・レッ
ドゲリIFO 13501を用いるのが好ましい。
【0045】(R)−2−(4´−イソブチルフェニ
ル)プロピオン酸をうるためには、キャンディダ属、ク
リプトコッカス属、ゲオトリカム属、ギリエルモンデラ
属、ブレビバクテリア属、ノカルディア属またはプロテ
ウス属に属する微生物、より具体的には、キャンディダ
・ルゴサ、クリプトコッカス・フミコーラス、ゲオトリ
カム・エリエンス、ギリエルモンデラ・セレノスポラ、
ブレビバクテリウム・インセルタム、ノカルディア・メ
キシカナまたはプロテウス・レットゲリを用いればよ
い。
【0046】(S)−2−フェニルプロピオン酸をうる
ためには、キャンディダ属、クリプトコッカス属、ゲオ
トリカム属、ギリエルモンデラ属、ヒポピキア属、ブレ
ビバクテリウム属、ノカルディア属またはプロテウス属
に属する微生物、より具体的には、キャンディダ・ルゴ
サ、クリプトコッカス・フミコーラス、ゲオトリカム・
エリエンス、ギリエルモンデラ・セレノスポラ、ヒポピ
キア・ブルトニ、ブレビバクテリウム・インセルタム、
ノカルディア・メキシカナまたはプロテウス・レットゲ
リを用いればよい。
【0047】(R)−2−フェニルプロピオン酸をうる
ためには、ピキア属またはシゾブラストスポリオン属に
属する微生物、より具体的にはピキア・メンブランアエ
ファシエンスまたはシゾブラストスポリオン・コバヤシ
を用いればよい。
【0048】これらの微生物の培養には、通常これらの
微生物が資化しうる栄養源を含む培地であれば、いかな
る液体培地をも使用しうる。たとえば、グルコース、シ
ュークロースなどの糖類、エタノール、グリセロールな
どのアルコール、パラフィンなどの炭水化物、酢酸、プ
ロピオン酸などの有機酸および大豆油などの炭素源また
はこれらの混合物;酵母エキス、ペプトン、肉エキス、
コーンスチープリカー、リン酸アンモニウム、硫酸アン
モニウムおよびアンモニアなどの含窒素無機有機栄養
源;リン酸塩、マグネシウム、鉄、マンガン、亜鉛、
銅、ナトリウムおよびカリウムなどの無機栄養源;なら
びにビオチンおよびチアミンなどのビタミン類を適宜配
合した通常の培地が用いられる。培地は用いる微生物に
よって適宜選択すればよい。
【0049】微生物の培養方法としては、pH4.0〜
pH9.5の範囲で、20℃〜40℃の温度範囲で1〜
5日間好気的に培養するのが好ましい。また、微生物の
酸化能力を高めるために、培地に2−フェニルエチルア
ルコールなどの誘導物質を0.1〜1%(w/v)添加
してもよい。
【0050】本発明の方法において微生物は、生菌体の
まま作用させてもよいし、微生物の処理物、たとえば熱
処理、アセトン処理、凍結乾燥などの処理を施した菌
体、菌体よりえた酵素液および菌体を固定化した担体の
形態で作用させてもよい。微生物を熱処理することによ
り菌の細胞内外への透過性を向上させたり、好ましくな
い立体選択性を持つ酸化酵素を除くことが可能である。
これらの中でも、目的生成物の光学純度および収率がよ
いことから、熱処理を施した微生物の菌体および微生物
の菌体よりえた酵素液を用いることが好ましい。
【0051】熱処理を施した微生物の菌体は以下の方法
で調製できる。微生物の培養液から遠心分離などにより
菌体を分離し、水またはリン酸カリウムなどの緩衝液な
どに再懸濁する。えられた菌体懸濁液を30℃〜70℃
で5〜180分間、好ましくは40℃〜60℃で20〜
120分間、さらに好ましくは45℃〜50℃で30〜
60分間熱処理する。
【0052】微生物の菌体よりえた酵素液は以下の方法
で調製できる。微生物の培養液から遠心分離などにより
菌体を分離し、水またはリン酸カリウムなどの緩衝液な
どに再懸濁する。えられた菌体懸濁液にリゾチーム、セ
ルラーゼなどの細胞壁溶解酵素を加え、20〜40℃で
30〜120分保温した後に超音波によって菌体を破砕
する。えられた菌体破砕液を遠心分離すると、上清が酵
素液としてえられる。
【0053】2−アリール−1−プロパノールと前記微
生物とを作用させる方法としては、微生物の培養液その
ものに2−アリール−1−プロパノールを添加する方
法、遠心分離などにより培養液から分離した菌体をリン
酸カリウム緩衝液などのリン酸緩衝液または水などに再
懸濁してえられる菌体懸濁液に、2−アリール−1−プ
ロパノールを添加する方法、前述の熱処理した菌体懸濁
液に2−アリール−1−プロパノールを添加する方法お
よび前述の微生物の菌体よりえた酵素液に2−アリール
−1−プロパノールを添加する方法などがある。2−ア
リール−1−プロパノールは、そのまま、または反応に
影響を与えないように酢酸−n−ブチル、酢酸エチル、
n−オクタノール、イソプロピルエーテル、四塩化炭素
などの有機溶剤に溶解してから、反応初期に一括して添
加してもよいし、あるいは分割して添加してもよい。反
応は反応液のpHがpH4〜pH9の範囲で、好ましく
はpH6〜pH8の範囲で、10℃〜60℃、好ましく
は20℃〜40℃の温度で1〜120時間、好ましくは
1〜24時間撹拌しながら行なうのが好ましい。基質で
ある2−アリール−1−プロパノールの濃度は0.1〜
10%(w/v)、好ましくは1〜5%(w/v)であ
る。反応液中の菌体の量は各菌体の不斉的に酸化する能
力に応じて適宜決定することができる。
【0054】反応終了後、必要であれば濾過、遠心分離
などにより菌体を除去したのち、塩酸などの酸性水溶液
にて反応液のpHを1.0まで下げた後、酢酸エチルま
たは塩化メチレンなどの有機溶剤にて抽出することによ
り、生成した光学活性な2−アリールプロピオン酸を採
取できる。えられた抽出物を無水硫酸ナトリウムなどで
脱水後、有機溶剤を留去したのち、シリカゲルクロマト
グラフィーなどで精製すれば、高純度の光学活性な2−
アリールプロピオン酸が容易にえられる。
【0055】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明を具体的に説
明するが、本発明は実施例のみに限定されるものではな
い。
【0056】以下の実施例で用いるB培地およびCM培
地の水道水1リットルあたりの組成はつぎのとおりであ
る。
【0057】B培地: グルコース 40g 酵母エキス 3g (NH42HPO4 13g KH2PO4 7g MgSO4・7H2O 0.8g ZnSO4・7H2O 70mg FeSO4・7H2O 90mg CuSO4・5H2O 5mg MnSO4・4H2O 10mg NaCl 0.1g pH6.8 CM培地: 肉エキス 10g ペプトン 10g 酵母エキス 5g NaCl 3g pH7.0 2−アリールプロピオン酸および2−アリールプロパノ
ールの収率および光学純度は、高速液体クロマトグラフ
ィー(HPLC)を用いて以下に示す条件で決定した。
【0058】
【表1】
【0059】実施例1 B培地またはCM培地5mlを試験管に入れて殺菌後、
表2および表3に示す微生物を1白金耳植菌し、30℃
で2日間好気的に振盪培養した。生育した菌体を遠心分
離により集め、0.1Mリン酸カリウム緩衝液(pH
7.0)2.5mlに再懸濁し、ラセミ体の2−(6´
−メトキシ−2´−ナフチル)−1−プロパノール5m
gを添加して、試験管内にて30℃にて2日間振盪反応
させた。反応終了後、反応液に2N HCl水溶液0.
5mlを加え、酢酸エチル5mlを用いて生成した光学
活性2−(6´−メトキシ−2´−ナフチル)プロピオ
ン酸を抽出した。この抽出液より酢酸エチルを減圧下で
留去したのち、HPLCにて分析を行なったところ、表
2および表3に示す結果をえた。
【0060】
【表2】
【0061】
【表3】
【0062】実施例2 B培地またはCM培地5mlを試験管に入れて殺菌後、
表4に示す微生物を1白金耳植菌し、30℃で2日間好
気的に振盪培養した。生育した菌体を遠心分離により集
め、0.1Mリン酸カリウム緩衝液(pH7.0)2.
5mlに再懸濁し、基質としてラセミ体の2−フェニル
−1−プロパノール5mgを添加して、試験管内にて3
0℃にて3日間振盪反応させた。反応終了後、反応液に
2N HCl水溶液0.5mlを加え、酢酸エチル5m
lで生成した光学活性2−フェニルプロピオン酸を抽出
した。この抽出液より酢酸エチルを減圧下で留去したの
ち、HPLCにて分析を行なったところ、表4に示す結
果をえた。
【0063】
【表4】
【0064】実施例3 B培地またはCM培地5mlを試験管に入れて殺菌後、
表5に示す微生物を1白金耳植菌し、30℃で2日間好
気的に振盪培養を行なった。生育した菌体を遠心分離に
より集め、0.1Mリン酸カリウム緩衝液(pH7.
0)2.5mlに再懸濁し、基質としてラセミ体の2−
(4´−イソブチルフェニル)−1−プロパノール5m
gを添加して、試験管内にて30℃にて3日間振盪反応
させた。反応終了後、反応液に2N HCl水溶液0.
5mlを加え、酢酸エチル5mlで生成した光学活性2
−(4´−イソブチルフェニル)プロピオン酸を抽出し
た。この抽出液より酢酸エチルを減圧下で留去したの
ち、HPLCにて分析を行なったところ、表5に示す結
果をえた。
【0065】
【表5】
【0066】実施例4 B培地またはCM培地5mlを試験管に入れて殺菌後、
表6に示す微生物を1白金耳植菌し、30℃で2日間好
気的に振盪培養を行なった。生育した菌体を遠心分離に
より集め、0.1Mリン酸カリウム緩衝液(pH7.
0)2.5mlに再懸濁し、ラセミ体、(R)体または
(S)体の2−(6´−メトキシ−2´−ナフチル)−
1−プロパノール5mgを添加して、試験管内にて30
℃にて2日間振盪反応させた。反応終了後、反応液に2
N HCl水溶液0.5mlを加え、酢酸エチル5ml
を用いて残存した2−(6´−メトキシ−2´−ナフチ
ル)−1−プロパノールおよび生成した光学活性2−
(6´−メトキシ−2´−ナフチル)プロピオン酸を抽
出した。この抽出液より酢酸エチルを減圧下で留去した
のち、HPLCにて分析を行なったところ、表6に示す
結果をえた。
【0067】
【表6】
【0068】実施例5 (熱処理を施した微生物の菌体を用いた反応)CM培地
50mlに2−フェニルエチルアルコール200mgを
添加して500ml坂口フラスコに入れ滅菌後、アース
ロバクター・クリスタロポイエテスIFO 14235株を1白
金耳植菌し、30℃で1日間好気的に振盪培養を行なっ
た。生育した菌体を遠心分離により集め、0.1mM
EDTA、5mM 2−メルカプトエタノールを含む
0.1Mリン酸カリウム緩衝液(pH8.0)25ml
に再懸濁した。菌体懸濁液のうち10mlをとり、50
℃、20分間の熱処理にかけた。熱処理を行なった菌体
懸濁液および熱処理を行なわなかった菌体懸濁液をそれ
ぞれ2.5mlずつ試験管に入れ、ラセミ体の2−(6
´−メトキシ−2´−ナフチル)−1−プロパノール1
0mgを添加し、30℃で17時間振盪反応させた。反
応終了後、反応液に2N HCl水溶液2mlを添加
し、酢酸エチル10mlにて生成した(S)−2−(6
´−メトキシ−2´−ナフチル)プロピオン酸を抽出し
た。この抽出液より酢酸エチルを減圧下で留去したの
ち、えられた(S)−2−(6´−メトキシ−2´−ナ
フチル)プロピオン酸をHPLCにて分析したところ、
熱処理を行なわなかった菌体を使用したばあいは、収率
97.0%、光学純度1.3%e.e.であったのに対し
て、熱処理を行なった菌体のばあいは、収率99.1
%、光学純度60.3%e.e.であった。
【0069】実施例6 (微生物からえた酵素液を用いた反応)CM培地50m
lに2−フェニルエチルアルコール200mgを添加し
て500ml坂口フラスコに入れ滅菌後、アースロバク
ター・クリスタロポイエテスIFO 14235株を1白金耳植
菌し、30℃で1日間好気的に振盪培養を行なった。生
育した菌体を遠心分離により集め、0.1mM EDT
A、5mM 2−メルカプトエタノールを含む0.1M
リン酸カリウム緩衝液(pH8.0)25mlに再懸濁
した。この菌体懸濁液にリゾチーム6mgを加え、室温
で3時間撹拌後、0℃まで冷却し超音波にて菌体を破砕
した。この菌体破砕液を遠心分離にかけ、上清を無細胞
抽出液として回収した。この無細胞抽出液2mlにラセ
ミ体の2−(6´−メトキシ−2´−ナフチル)−1−
プロパノール10mgを添加し、試験管内で30℃で1
7時間振盪反応させた。反応終了後、反応液に2N H
Cl水溶液2mlを添加し、酢酸エチル10mlにて生
成した(S)−2−(6´−メトキシ−2´−ナフチ
ル)プロピオン酸を抽出した。この抽出液より酢酸エチ
ルを減圧下で留去したのち、えられた(S)−2−(6
´−メトキシ−2´−ナフチル)プロピオン酸をHPL
Cにて分析したところ、収率30.2%、光学純度7
8.3%e.e.であった。
【0070】実施例7 (微生物からえた酵素液を用いた反応)CM培地50m
lに2−フェニルエチルアルコール200mgを添加し
て500ml坂口フラスコに入れ滅菌後、アースロバク
ター・クリスタロポイエテスIFO 14235株を1白金耳植
菌し、30℃で1日間好気的に振盪培養を行なった。生
育した菌体を遠心分離により集め、0.1mM EDT
A、5mM 2−メルカプトエタノールを含む0.1M
リン酸カリウム緩衝液(pH8.0)25mlに再懸濁
した。この菌体懸濁液にリゾチーム6mgを加え、室温
で3時間撹拌後、0℃まで冷却し超音波にて菌体を破砕
した。この菌体破砕液を遠心分離にかけ、上清を無細胞
抽出液として回収した。この無細胞抽出液2mlにラセ
ミ体、(R)体または(S)体の2−(6´−メトキシ
−2´−ナフチル)−1−プロパノール5mgを添加
し、試験管内で30℃で64時間振盪反応させた。反応
終了後、反応液に2N HCl水溶液2mlを添加し、
酢酸エチル5mlにて残存した2−(6´−メトキシ−
2´−ナフチル)−1−プロパノールおよび生成した2
−(6´−メトキシ−2´−ナフチル)プロピオン酸を
抽出した。この抽出液より酢酸エチルを減圧下で留去し
たのち、えられた2−(6´−メトキシ−2´−ナフチ
ル)−1−プロパノールおよび2−(6´−メトキシ−
2´−ナフチル)プロピオン酸をHPLCにて分析した
ところ、表7に示す結果をえた。
【0071】
【表7】
【0072】実施例8 (熱処理を施した微生物の菌体を用いた反応)CM培地
50mlに2−フェニルエチルアルコール200mgを
添加して500ml坂口フラスコに入れたものを8本用
意し、滅菌後、アースロバクター・クリスタロポイエテ
スIFO 14235株をそれぞれ1白金耳ずつ植菌し、30℃
で1日間好気的に振盪培養を行なった。生育した菌体を
遠心分離により集め、0.1mM EDTA、5mM
2−メルカプトエタノールを含む0.1Mリン酸カリウ
ム緩衝液(pH8.0)200mlに再懸濁した。この
菌体懸濁液を50℃20分間の熱処理にかけた後、ラセ
ミ体の2−(6´−メトキシ−2´−ナフチル)−1−
プロパノール400mgを添加し、30℃で2日間撹拌
反応させた。反応終了後、反応液に2N HCl水溶液
100mlを添加し、酢酸エチル500mlにて抽出を
行なった。この抽出液より酢酸エチルを減圧下で除去
し、白色の固体物質をえた。この固体物質を分取用薄層
クロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/アセトン/酢
酸=60/40/1(v/v)によって精製し、HPL
Cにて分析したところ光学純度35.7%e.e.の(S)
−2−(6´−メトキシ−2´−ナフチル)プロピオン
酸359mg(収率89.8%)をえた。
【0073】実施例9 CM培地5mlまたは、2−フェニルエチルアルコール
0.2%(w/v)を含むCM培地5mlを試験管に入
れて殺菌後、表8に示す微生物を1白金耳植菌し、30
℃で2日間好気的に振盪培養した。生育した菌体を、遠
心分離により集め、0.1Mリン酸カリウム緩衝液(p
H7.0)2.5mlに再懸濁し、ラセミ体の2−(6
´−メトキシ−2´−ナフチル)−1−プロパノール5
mgを添加して、試験管内にて30℃にて2日間振盪反
応させた。反応終了後、反応液に2N HCl水溶液
0.5mlを加え、酢酸エチル5mlを用いて生成した
光学活性2−(6´−メトキシ−2´−ナフチル)プロ
ピオン酸を抽出し、酢酸エチルを減圧下で留去したの
ち、HPLCにて分析を行ったところ、表8に示す結果
をえた。
【0074】
【表8】
【0075】
【発明の効果】本発明によれば、2−アリール−1−プ
ロパノールに不斉的に酸化する能力を有する微生物を作
用させることにより、光学活性な2−アリールプロピオ
ン酸を工業的に有利に生産することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI (C12P 41/00 C12R 1:84) (C12P 41/00 C12R 1:865) (C12P 41/00 C12R 1:01) (C12P 41/00 C12R 1:06) (C12P 41/00 C12R 1:085) (C12P 41/00 C12R 1:125) (C12P 41/00 C12R 1:13) (C12P 41/00 C12R 1:15) (C12P 41/00 C12R 1:18) (C12P 41/00 C12R 1:22) (C12P 41/00 C12R 1:265) (C12P 41/00 C12R 1:365) (C12P 41/00 C12R 1:37) (C12P 41/00 C12R 1:43) (C12P 41/00 C12R 1:445) (72)発明者 八十原 良彦 兵庫県姫路市日出町3−7−2−605 (72)発明者 長谷川 淳三 兵庫県明石市大久保町高丘2丁目13−4

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I): 【化1】 (式中、Rは置換または未置換のアリール基を表わす)
    で示される2−アリール−1−プロパノールに、不斉的
    に酸化する能力を有する微生物またはその処理物を作用
    させること、および反応液より生成する一般式(II): 【化2】 (式中、Rは前記と同じであり、*は不斉炭素を表わ
    す)で示される光学活性な2−アリールプロピオン酸を
    採取することからなる光学活性2−アリールプロピオン
    酸の製造方法。
  2. 【請求項2】 使用する微生物がボトリオアスカス属、
    ブレタノマイセス属、キャンディダ属、シテロマイセス
    属、クラビスポラ属、クリプトコッカス属、デバリオマ
    イセス属、ディポダスカス属、ゲオトリカム属、ギリエ
    ルモンデラ属、ホルモアスカス属、ヒポピキア属、クロ
    エケラ属、クリベロマイセス属、ロッデロマイセス属、
    メッチニコビア属、ピキア属、ロードトルラ属、ロード
    スポリディウム属、サッカロマイセス属、サッカロマイ
    コプシス属、シゾブラストスポリオン属、シゾサッカロ
    マイセス属、スバニオマイセス属、スポリディオボラス
    属、ステファノアスカス属、トルラスポラ属、トリコス
    ポロン属、トリゴノプシス属、ヤロビア属、チゴサッカ
    ロマイセス属、アシディフィリウム属、アースロバクタ
    ー属、バシラス属、ブレビバクテリウム属、シトロバク
    ター属、コリネバクテリウム属、エンテロバクター属、
    エルビニア属、クレブシエラ属、ミクロコッカス属、モ
    ルガネラ属、ノカルディア属、プロテウス属、プロビデ
    ンシア属、セラチア属、スフィンゴバクテリウム属、ス
    タフィロコッカス属およびツカムレラ属に属する微生物
    よりなる群から選ばれたものである、請求項1記載の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 使用する微生物がボトリオアスカス・シ
    ナエデンドラス、ブレタノマイセス・カステルシアヌ
    ス、キャンディダ・メリニ、キャンディダ・パラルゴ
    サ、キャンディダ・ルゴサ、シテロマイセス・マトリテ
    ンシス、クラビスポラ・ルシタニアエ、クリプトコッカ
    ス・フミコーラス、デバリオマイセス・ハンセニ・バー
    ・ハンセニ、ディポダスカス・オベテンシス、ゲオトリ
    カム・エリエンス、ギリエルモンデラ・セレノスポラ、
    ホルモアスカス・プラチポディス、ヒポピキア・ブルト
    ニ、クロエケラ・コルチシス、クリベロマイセス・マル
    クシアヌス、ロッデロマイセス・エロンギスポラス、メ
    ッチニコビア・ビカスピダタ、ピキア・アノマラ、ピキ
    ア・メンブランアエファシエンス、ロードトルラ・グラ
    ミニス、ロードスポリディウム・ディオボバタム、サッ
    カロマイセス・セルビッシェ、サッカロマイコプシス・
    マランガ、シゾブラストスポリオン・コバヤシ、シゾサ
    ッカロマイセス・ポンベ、スバニオマイセス・オシデン
    タリス・バー・オシデンタリス、スポリディオボラス・
    ジョンソニ、ステファノアスカス・シフェリ、トルラス
    ポラ・デルブルエッキ、トリコスポロン・ベイゲリ、ト
    リゴノプシス・バリアビリス、ヤロビア・リポリティ
    カ、チゴサッカロマイセス・バイリ、アシディフィリウ
    ム・クリプタム、アースロバクター・クリスタロポイエ
    テス、バシラス・セレウス、バシラス・サブチルス、ブ
    レビバクテリウム・インセルタム、ブレビバクテリウム
    ・スタティオニス、シトロバクター・フレウンディ、コ
    リネバクテリウム・フラベセンス、エンテロバクター・
    アエロジェネス、エルビニア・カロトボーラ・サブスピ
    ーシーズ・カロトボーラ、クレブシエラ・ネウモニア
    エ、ミクロコッカス・ルテウス、モルガネラ・モルガニ
    ・サブスピーシーズ・モルガニ、ノカルディア・メキシ
    カナ、プロテウス・インコンスタンス、プロテウス・レ
    ットゲリ、プロビデンシア・スチュアリティー、セラチ
    ア・マルセッシェンス、スフィンゴバクテリウム・スピ
    リチボラム、スタフィロコッカス・アウレアスおよびツ
    カムレラ・パウロメタボラムよりなる群から選ばれたも
    のである請求項1記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 微生物の処理物が熱処理を施した微生物
    の菌体である請求項1、2または3記載の製造方法。
  5. 【請求項5】 微生物の処理物が微生物の菌体よりえた
    酵素液である請求項1、2または3記載の製造方法。
  6. 【請求項6】 一般式(I)におけるRがフェニル基、
    4−イソブチルフェニル基および6−メトキシ−2−ナ
    フチル基よりなる群から選ばれたものである請求項1記
    載の製造方法。
  7. 【請求項7】 使用する微生物がクリプトコッカス・フ
    ミコーラス、ゲオトリカム・エリエンス、ギリエルモン
    デラ・セレノスポラおよびアースロバクター・クリスタ
    ロポイエテスよりなる群から選ばれたものであって、2
    −アリール−1−プロパノールの一方の光学活性体を立
    体反転させた光学活性な2−アリールプロピオン酸をう
    ることを特徴とする請求項1記載の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006061039A (ja) * 2004-08-25 2006-03-09 Chisso Corp ジピコリン酸の製造法
CN114150026A (zh) * 2021-05-10 2022-03-08 永州恒飞生物医药有限公司 普罗维登斯菌在生产1位取代的-丙磺酸中的应用

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