JPH11103399A - テレビジョン表示装置 - Google Patents

テレビジョン表示装置

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JPH11103399A
JPH11103399A JP10217599A JP21759998A JPH11103399A JP H11103399 A JPH11103399 A JP H11103399A JP 10217599 A JP10217599 A JP 10217599A JP 21759998 A JP21759998 A JP 21759998A JP H11103399 A JPH11103399 A JP H11103399A
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amplifier
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N3/00Scanning details of television systems; Combination thereof with generation of supply voltages
    • H04N3/10Scanning details of television systems; Combination thereof with generation of supply voltages by means not exclusively optical-mechanical
    • H04N3/30Scanning details of television systems; Combination thereof with generation of supply voltages by means not exclusively optical-mechanical otherwise than with constant velocity or otherwise than in pattern formed by unidirectional, straight, substantially horizontal or vertical lines
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  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Details Of Television Scanning (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、ビーム走査速度変調システ
ム(35)と、主ビデオ画像表示上に重なる文字又は図
形を発生するように選択的に動作するオンスクリーン表
示発生機(40)とを採用したテレビジョン受像機にお
いて、発生機の動作期間中に走査速度変調回路が画像表
示器に望ましくないアーティファクトを生じさせないよ
うにすることである。 【解決手段】 本発明によれば、オンスクリーン表示期
間中に通常の走査速度変調回路の動作を禁止する回路
(19)が設けられるので、オンスクリーン表示期間中
に走査速度変調回路の通常動作が抑制され、望ましくな
いアーティファクトの可視化が阻止又は低減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、表示装置におけ
る画像の鮮鋭度を改善するために使用される電子ビーム
の走査速度変調(SVM)システムに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】電子ビーム強度を制御するビデオ信号の
導関数に従って電子ビームの走査速度を変調することに
よって、画像解像度を改善し得ることは良く知られてい
る。そのビデオ信号は、ルミナンス信号として周知の信
号で、そのルミナンス信号の導関数を使ってビームの走
査速度変調(SVM)を行うのである。ビームの走査速
度変調を行うと、カラー映像管を使用するカラー・テレ
ビジョン・システムの画像の鮮鋭度が改善される。
【0003】多くの最新式のカラー・テレビジョン受像
機はまた付加ビデオ信号源を持っている。その様な付加
ビデオ信号源の一例は、一般にオンスクリーン表示(O
SD)発生機と呼ばれるものである。このOSD発生機
の機能は、視聴者が普通のテレビジョン番組を観ている
ときに、付加表示情報を供給することである。すなわ
ち、OSD発生機は、テレビジョンのスクリーン上に表
示するために、時刻、チャンネル番号、その他種々の制
御情報などを供給する。
【0004】OSD表示を行う場合、OSD情報は普通
の画像情報と一緒に表示される。たとえば、図2に示し
た様に、テレビジョン・スクリーンには“MUTE”な
る語が表示される。この語の表示はOSD発生機によっ
て発生されるものである。この表示は視聴者に対して、
テレビジョン画像に付帯している音声が消されているこ
とを、示している。
【0005】テレビジョン画像に重畳されるこの種の図
形(グラフィカル)データを発生する技法に周知であ
る。その様な技法は、テレビジョン(走査)線をカウン
トして適正なピクセル位置に、時刻、チャンネル番号、
“CONTRAST”、“COLOR”、“MUTE”
などの語その他を表示するための適切な図形を挿入する
OSD発生機を使用するものである。オンスクリーン表
示およびそれに伴ってOSD発生機を使用する場合は、
そのテレビジョン受像機で処理されている通常のビデオ
信号の代わりに異なったビデオ信号すなわち映像管駆動
を必要とする。この様にして、観察中の画像の上に適切
な情報を重ねることができる。
【0006】オンスクリーン表示発生機のような付加ビ
デオ信号源を有するテレビジョン受像機では、走査速度
変調に関連して或る問題が発生することがある。周知の
ように、SVM装置は、主ビデオ信号源から供給される
ルミナンス情報を微分した信号に応じて水平ビーム走査
速度を変調するように動作する。この変調は、主ルミナ
ンス信号のOSD消去と文字信号の挿入に先行して発生
する。この構成では、映像管すなわち表示装置へのOS
D信号路がSVM装置をバイパスする。
【0007】そのために、主ルミナンス信号の消去され
た部分を表すゴースト像が、挿入したOSD文字情報の
近くまたは背後にテレビジョン・スクリーン上に表れ
る。水平走査は、微分されたルミナンス信号に従って、
たとえばルミナンス端縁部に従って、SVMコイルによ
り変調されているので、OSD表示装置で発生した文字
の背後のゴースト像は、主ルミナンス信号の消去された
部分に含まれている画像の輪郭として現れる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上の様な状況からし
て、テレビジョン受像機において、OSD発生機の動作
中、上記した妨害作用を除きかつSVMによるアーティ
ファクトの発生を大幅に低減させることが、要望されて
いる。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明においては、走
査変調回路が、第1のビデオ信号のビデオ成分に応じ
て、表示装置に表示される画像を変調する。付加ビデオ
信号が選択されると、付加ビデオ信号源はその画像情報
を表示装置上に表示する。しかし、走査変調回路の動作
は上記の選択に応じて変調される。
【0010】
【発明の実施の形態】図1のカラー・テレビジョン受像
機10においてアンテナ11は通常の形でチューナ12
に結合されている。チューナ12の出力はIF段13に
印加され、IF段13の出力はくし形フィルタ14の入
力に供給される。フィルタ14は、2つの出力を有し、
その一方をルミナンス信号処理のためにルミナンス処理
器15の入力に供給し、他方の出力をクロマ復調器16
に供給する。ルミナンス処理器15は、普通の回路で、
IF段13の出力に発生する合成カラービデオ信号に含
まれているルミナンス信号に応答する。クロマ復調器1
6は、R−YおよびB−Y信号という様な色差信号を供
給する。
【0011】ルミナンス処理器15の出力から得られる
ルミナンス信号Yおよびクロマ復調器16の出力からの
色差信号は、段17に供給される。段17はRGBマト
リクスおよびOSD挿入段として構成されている。段1
7は、色差信号とルミナンス信号を受入れ、1つのモー
ドでは厳密にRGBマトリクスとして働く。このモード
では、このマトリクスは、色差信号とルミナンス信号と
を普通通りに処理して、赤(R)、緑(G)および青
(B)信号を生成する。このR、G、B信号は、映像管
駆動回路20に供給される。この駆動回路は、普通のカ
ラー・テレビジョン受像機に具えられたカラー映像管2
1を駆動する。
【0012】映像管21のネック部には、水平および垂
直の両偏向巻線を有する主偏向ヨーク23が配設されて
いる。上記各巻線は、水平偏向回路および垂直偏向回路
(共に図示省略)からそれぞれ給電付勢されて、映像管
21の観察スクリーンに走査線ラスタを描かせる。映像
管中の各ビームには、走査速度変調を与えるように働く
補助偏向コイル26によって追加偏向が与えられる。S
VMコイル26は単一コイルでも、複数巻線を有するコ
イルでもよい。何れにしろ、磁気偏向の代わりに静電偏
向を利用する偏向板など他の手段により、走査速度変調
を行うこともできる。SVM26の付勢は、後述する走
査速度変調段35によって行われる。
【0013】ルミナンス・ビデオ信号YSはルミナンス
処理器15により発生し、マトリクス段17に印加され
る広帯域ルミナンス信号Yを表している。ルミナンス・
ビデオ信号YSはSVM段35の入力バッファ増幅器3
0に供給される。増幅器30の出力は微分回路31の入
力に供給され、そこでこの増幅されたビデオ信号は微分
処理される。微分されたこのビデオ信号は次にリミッタ
すなわち振幅制限増幅器32の入力に印加される。この
リミッタは、通常動作に関して、この微分されたビデオ
信号の振れ(エクスカージョン)を正負両方向にされて
制限するように働く。
【0014】振幅制限増幅器32の出力は、たとえばノ
イズ除去を行うという様に、更に信号を処理する駆動増
幅器33の入力に印加される。駆動増幅器33の出力
は、出力電力増幅器34の入力へ結合され、その電力増
幅器34への入力電圧が出力電流に変換される。この電
流は、上記微分されたビデオ信号の大きさに比例するも
ので、SVMコイル26の駆動に使用される。
【0015】SVM段35は、段15,17および20
によって処理されているルミナンス信号の遅延と整合す
るような信号遅延特性を持っている。こうして、表示画
像の正しくタイミングの合った端縁改善を行うことがで
きる。前述したように多くの最新式のテレビジョン受像
機はOSD動作をすることができる。OSD動作のため
に、その様な受像機はOSD発生機40を持っている。
OSD発生機は、水平線カウンタを具えていて、垂直同
期信号に応答して、テキストや図形が映像管スクリーン
に表示されている画像の上に選択的に重畳されるように
する。このOSD情報を重畳させるために、OSD発生
機40の出力は信号線40bを介してRGBマトリクス
とOSD挿入段17に結合されている。この信号線上の
切換信号によって、RGBマトリクス段17は原画像情
報駆動信号を消して代わりにOSD文字駆動信号を出力
する。
【0016】SVM段35は、主信号源からのルミナン
ス信号の微分成分と共に動作し、従ってまた映像管21
に印加されている信号が一部OSD発生機40のような
付加信号源から取り出されるものであっても動作する。
OSD発生機の動作中、映像管すなわち表示装置へのO
SD信号路はSVM回路をバイパスする。これによっ
て、前述した好ましくは可視的なアーティファクトがテ
レビジョン・スクリーンに現れる。
【0017】OSD発生機とSVM動作の間の上記干渉
作用の性質を更に理解するために、OSD発生機が語
“MUTE”を生成するように働く、代表的なテレビジ
ョン・シーン36を示している図2を参照して説明す
る。この語“MUTE”は、参照数字38で表されるよ
うに任意形式の図形フォーマットでスクリーン上に現れ
る。語“MUTE”は、所定数の選ばれた水平線37の
間OSD発生機によって発生させられるものであるか
ら、スクリーン上の任意の場所に任意の大きさまたは形
で表示することが可能である。シーン36のゴースト像
が、この語“MUTE”の表示の背後にまたは近くに現
れることがある。それは、SVM段35が、発生した文
字情報にでなく消去したルミナンス情報に応答するから
である。
【0018】上記の作用を除くため、この発明の一態様
に従って、OSD文字発生期間中、または付加ビデオ信
号源による画像表示期間の間、SVM段35はその通常
の動作を選択的に禁止される。図1に示すように、OS
D発生機40からの出力信号線40CはSVM段35に
結合されていて、OSD発生の期間中SVM動作を変更
して、OSD動作期間中に可視的なアーティファクトが
現れることを大幅に減少させる。
【0019】SVM段35の詳細を加味した図1の回路
の一部が図3に示されている。図3において、ルミナン
ス・ビデオ信号YSは、抵抗41を介して、共通ベース
形式に接続されたトランジスタ42のエミッタ電極に供
給される。この共通ベース接続トランジスタに対するベ
ースバイアスは、動作電源+VAと大地との間に接続さ
れた抵抗43および44から成る分圧器から、得られ
る。トランジスタ42のベース電極と大地間にはバイパ
ス・キャパシタ45が結合されている。
【0020】トランジスタ42のコレクタ電極は、負荷
抵抗46を通して動作電源+VAに接続されている。ト
ランジスタ42のコレクタ電極は、また、エミッタホロ
ワ即ちバッファ構成のトランジスタ48のベース電極に
も結合されている。トランジスタ48のコレクタ電極は
動作電源+VAに結合され、エミッタ電極は抵抗49を
介して大地に接続されている。このエミッタ電極は、ま
た、キャパシタ50を介してトランジスタ51のベース
電極にもAC結合されている。トランジスタ51は図1
の差動振幅制限増幅器32の一部をなしている。
【0021】トランジスタ51のベースは、インダクタ
54とキャパシタ55の並列回路より成るタンク回路に
結合されている。このタンク回路は、微分器31の動作
について微分器の特性を補償するように平坦な遅延特性
を呈し、それによって高周波動作に関して微分出力を直
線化する。微分器31はキャパシタ55と抵抗53で構
成されている。抵抗53は、タンク回路の端子のうちト
ランジスタ51のベースから遠い方の端子に一方の端子
を接続され、他方の端子を抵抗71,72,73から成
る分圧器の抵抗71と72の接続点に接続されている。
この分圧器は差動振幅制限増幅器のバイアス点を設定し
ている。
【0022】差動振幅制限増幅器32はトランジスタ5
1と52を持っている。トランジスタ51は、コレクタ
電極を動作電源+VAに直接結合し、エミッタ電極を可
制御電流源18のトランジスタ65のコレクタ電極に抵
抗62を通じて結合している。トランジスタ65のエミ
ッタ電極は抵抗66を介して大地に結合されている。同
様に、トランジスタ52のエミッタ電極は抵抗63を介
して、定電流源トランジスタ65のコレクタ電極に結合
されている。抵抗62と63はその値が等しい。
【0023】抵抗62及び63は、増幅器32の利得を
低下させる。即ち、抵抗62及び63の値が増加すると
共に、増幅器32の利得は減少する。このような利得の
変化は、クリッピングが生ずる入力信号のレベルを変え
る。例えば、増幅器32の利得の減少はクリッピングが
生じる入力信号のレベルを増加させる。トランジスタ5
2のコレクタ電極は、コレクタ負荷抵抗68を介して動
作電源+VAに結合されていて、この振幅制限増幅器3
2の出力を生成する。トランジスタ52のベース電極
は、抵抗60を介して、抵抗71と72の接続点に結合
され、また高周波数信号成分のバイパスとして働くキャ
パシタ61によって大地に結合されている。トランジス
タ51のDCバイアスは抵抗53の接続を介して与えら
れている。抵抗60と53は、大きさが等しく、トラン
ジスタ51と52に等大のDCバイアスを与え得るよう
になっている。
【0024】トランジスタ51のベース電圧が増加する
と共に、トランジスタの導通が良くなる。トランジスタ
65の電流は変化しないので、トランジスタ52の電流
は減少する。トランジスタ51の最大の導通はトランジ
スタ52がカットオフされたときに生ずる。トランジス
タ51のベース電圧が更に増加しても、トランジスタ5
2のコレクタ電圧はそれ以上減少しない。従って、出力
はトランジスタ65の導通によって決められるレベルに
クリップされる。
【0025】トランジスタ51のベース電圧が減少する
と共に、トランジスタ52の導通は電流源18のトラン
ジスタ65を通る電流の限界値まで増加する。トランジ
スタ51のベース電圧が更に減少してもトランジスタ5
2のコレクタ電圧はこれ以上増加しないので、出力はク
リップされる。従って、トランジスタ52のコレクタの
信号は、ピーク・ピーク制限された信号を与えるため正
と負の両方向でクリップされ、クリッピングレベルは電
流源トランジスタ65の導通のレベルによって制御され
ることが分かる。
【0026】電流源トランジスタ65のベース電極は、
分圧抵抗72と73の接続点に結合されると共に、また
制御トランジスタ118のコレクタ電極にも結合されて
振幅制限増幅器32を流れる電流を制御するようになっ
ている。この制御器は、後記するように、振幅制限器の
ピーク・ピーク出力信号を変化させると共に、ダブルエ
ンデッド制限作用を与える。
【0027】トランジスタ52のコレクタ電極はエミッ
タホロワ即ちバッファトランジスタ80のベース電極に
直接結合されている。トランジスタ80のコレクタ電極
は動作電源+VBに結合され、出力エミッタ電源は駆動
段33に結合されている。駆動段33は、相補型トラン
ジスタ85と88より成り、トランジスタ85のベース
はトランジスタ80のエミッタに直結し、トランジスタ
88のベースはトランジスタ80のエミッタにダイオー
ド81を介して結合している。ダイオード81は両駆動
トランジスタのベース間に直結されている。両トランジ
スタ85と88のエミッタ相互間には抵抗87が結合さ
れ、トランジスタ88のベースと大地間には抵抗82が
結合されている。トランジスタ85と88はB級増幅器
を形成して、出力段34を駆動するように働く。このB
級増幅器は、また、低レベルのノイズ除去作用も行う。
その理由は、トランジスタ85又は88のいずれも導通
しないエミッタフォロワ即ちバッファトランジスタ80
のエミッタの入力信号の値の範囲が存在するからであ
る。
【0028】抵抗62及び63の値の変化は、増幅器3
2の利得を変化させると共に、駆動増幅器33によるノ
イズ除去に影響を与える。例えば、増幅器32の利得の
減少は、ノイズ除去される信号の量を増加させ、即ち、
増幅器32の利得の減少は駆動増幅器33に供給される
信号のレベルを減少させるので、より多くの低レベルノ
イズが除去される。
【0029】B級駆動段35中のトランジスタ85と8
8の両エミッタ電極は、出力段34の相補型トランジス
タ111と113の各ベース電極にAC結合されてい
る。このAC結合を行うため、トランジスタ85と88
の両エミッタ電極は、それぞれキャパシタ91および9
2と直列接続された各抵抗89と90を介して、上記各
ベース電極に接続されている。トランジスタ111のエ
ミッタ電極は抵抗110を介して動作電極+VCに結合
されている。抵抗122とキャパシタ121は電流制限
作用と電源濾波作用を行う。動作電源+VCは、たとえ
ば、14ボルトの+VB電圧電源に比べて、たとえば1
35ボルトという比較的高い値のDC電源である。これ
によって、出力増幅器段34はSVMコイル26に対し
て高周波数電流を供給することが可能となる。
【0030】トランジスタ111のコレクタ電極は、ト
ランジスタ113のコレクタ電極に結合されて、B級出
力段を形成している。この出力段の両トランジスタに対
するバイアスは、抵抗100,101,102および1
03から成る分圧器から得られる。トランジスタ113
のエミッタ電極は、抵抗114と電流サンプリング抵抗
116を介して大地に結合されている。抵抗116はフ
ィルタキャパシタ115によって分路されている。抵抗
116とキャパシタ105より成るRCフィルタの時定
数は水平線期間20乃至30個分程度である。
【0031】SVMコイル26の一方に端子はトランジ
スタ111と113のコレクタ同士の接続点に接続さ
れ、他方の端子は接地されたキャパシタ105に結合さ
れている。この様にして、SVMコイル26は出力段3
4にAC結合され、コイル中にDC電流が流れることは
ない。SVMコイルの両端間にはダンピング抵抗109
が結合されている。このSVMコイル26とキャパシタ
105の接続点を抵抗101と102の接続点に結合す
ることによって、DC安定化が得られる。
【0032】出力段34は、ルミナンス信号YSが可成
りの量の平均高周波数成分を含んでいるときこの段で過
大電力消費が生じないようにするため、抵抗116によ
って形成される電流帰還システムを持っている。出力段
34を流れるこの平均電流はサンプリング抵抗116を
流れる。抵抗116の両端間に生ずる濾波された電圧は
この出力電流を表すもので、抵抗120を介してトラン
ジスタ118のベース電極に結合されている。トランジ
スタ118のベース電極はキャパシタ117によって大
地へバイパスされている。キャパシタ117の大きさ
は、不要にトランジスタ118に結合される可能性のあ
る高周波数信号およびノイズを大幅に減衰させるよう
に、選ばれる。
【0033】トランジスタ118のコレクタ電極は、定
電流トランジスタ65のベース電極に相当する分圧抵抗
72と73の接続点に、抵抗119を介して結合されて
いる。たとえばビデオ信号YSの平均高周波数成分の増
加によって、出力段34を流通する電流が増加すると、
トランジスタ118の導通が増し、従ってトランジスタ
65の電流が減少することになる。トランジスタ65の
電流の減少はピーク・ピーク出力応答の低下をもたら
す。その結果、出力段34の平均駆動が減少し、この出
力段における過大電力消費が防止される。
【0034】図1および図3のOSD発生機40は、O
SD文字発生期間中、1線ごとのベースで、マトリクス
段17にOSDブランキング・パルスを供給する。これ
らのブランキング・パルスは、また、SVM禁止回路1
9にも結合されて、OSD発生期間中、通常のSVM動
作を選択的に禁止する。図3において、負方向のOSD
ブランキング・パルス40aが、トランジスタ133の
ベース電極に抵抗130を介して供給される。トランジ
スタ133のベース電極と大地間には抵抗132が結合
されている。トランジスタ133のコレクタ電極はSV
M禁止トランジスタ136のベースに結合されている。
トランジスタ136のDCベース・バイアスは抵抗13
4を介して動作電源+VAから得られる。トランジスタ
136のコレクタ電極は、抵抗135を介して定電流源
トランジスタ65のベース電極に結合され、このトラン
ジスタ65のベース電極は、また後で述べるように比較
的大きな値のキャパシタ137を介して大地に結合され
ている。
【0035】OSD発生機40が与えられた水平線のブ
ロックにおいて文字発生を行うように動作する際には、
このOSD発生機はこれら水平線のブロックの各線期間
内に一連のブランキング・パルス40aを発生する。こ
れらのパルスは各線に対するOSD挿入点に相当する。
ブランキング・パルス40aのどの1個でも、そのパル
ス期間中トランジスタ136をオン状態に切り換えて、
キャパシタ137を急速に放電し、トランジスタ65か
らベース電流の流れをそらせる。これによって差動増幅
器32に対する電流源はターンオフ若しくはその大きさ
が大幅に低減されることになる。それはトランジスタ1
36のコレクタに直列接続された抵抗135の値によっ
て決まる。たとえば、電流源18の大きさは、差動増幅
器32のピーク・ピーク出力が通常値から20db低下
する点まで減少する。或る条件の下では、6dbという
少量の低下でさえも有効である。
【0036】禁止回路19が動作した結果、出力段34
には問題にする程の量の微分されたビデオ信号は供給さ
れない。SVMコイル26はOSD動作期間中実質的に
付勢状態とはならず、その結果、テレビジョン・スクリ
ーンに妨害性アーティファクトが現れることが防止され
る。OSD発生が完了すると、その後はブランキング・
パルス40aが発生されることは無く、禁止トランジス
タ136はターンオフされることになる。この発明の別
の特徴によれば、電流源トランジスタ65はトランジス
タ136がターンオフされても即刻導通状態にはならな
い。
【0037】その代わり、放電されたキャパシタ137
が、トランジスタ65のベース・エミッタ接合が通常バ
イアス値まで順バイアスするレベルに達するまで、再充
電されるに要する時間によって決まる期間だけ、トラン
ジスタ65は遮断状態または遮断に近い状態を維持す
る。この再充電時間は、動作電源+VAの値およびトラ
ンジスタ65のベース電流回路のパラメータと共に、キ
ャパシタ137と分圧抵抗71,72,73の呈するR
C時定数の関数である。キャパシタ137として比較的
大きな値のものを選ぶことによって、たとえば水平線2
0本または30本分に等しい遅延を与えることができ
る。これによって、OSD発生の終了後、通常のSVM
動作が比較的ゆっくりと回復することになる。
【0038】通常のSVM動作へのこの比較的ゆっくり
とした回復動作は、種々の点から都合が良い。たとえ
ば、図2に示すように禁止回路19がSVM段35に接
続されていれば、電流源トランジスタ65が禁止状態と
なったとき差動増幅器32は禁止状態となる。するとト
ランジスタ52のコレクタ電極は+VA電圧レベルまで
引き上げられる。このレベルは、続いてトランジスタ8
0と85の順次連続するベース・エミッタ接合により変
換されてDC阻止キャパシタ91と92に結合され、そ
れらの充電レベルを変化させる。
【0039】いま、電流源トランジスタ65は、OSD
発生が終了すると即刻完全導通状態になるものであった
と、仮定する。すると、差動増幅器32も即刻動作状態
となる。出力増幅器段34に対する全ピーク・ピーク振
幅SVM駆動が即時に回復することになる。しかし、キ
ャパシタ91と92の充電レベルが変わっているので不
適正なDC駆動レベルが上記出力増幅器に印加されるこ
とになり、誤った、しかも不所望な電子ビームの走査速
度変調を引き起こす。この不所望変調は、全AC駆動で
行われ、DC阻止キャパシタ91と92に正しい充電レ
ベルが得られるまで継続する。
【0040】上記した不所望なDC過渡状態は、キャパ
シタ91と92の値をたとえば10分の1またはそれ以
上低減するというやり方で、避けることができる。しか
し、このやり方によると、SVMパルスを構成する相異
なる成分周波数の伝播時間が等しくなくなるために、S
VMパルス波形に不所望な変形をもたらすことになる。
【0041】電流源トランジスタ65のベース電極に結
合されたキャパシタ137を設けることによって、トラ
ンジスタ65の導通はOSD発生の終了に伴ってゆっく
りと増大する。トランジスタ52のコレクタ電極におけ
るピーク・ピークSVM駆動波形は、DC阻止キャパシ
タ91と92の正しい充電レベルの再設定な追随するよ
うな形で、通常の全振幅に向かってゆっくりと増大す
る。差動増幅器32のこのゆっくりしたターンオンによ
って、OSD表示の終了に伴って、ゆっくりしたターン
オンのない場合に生じ得るSVM過駆動状態を避けるこ
とができる。
【0042】次に図4を参照すると、(a)は、図1と
図3のコイル26を流通するSVM電流の包絡線波形を
垂直期間時間スケールて示している。(b)は映像管陰
極のうちの代表的な1つに印加される反転陰極電圧を、
上記(a)と同一スケールで示している。これら(a)
および(b)の波形で密に描かれた垂直線は信号の高周
波数成分を略示するものである。
【0043】図4の(b)における語“MUTE”は、
テレビジョン・スクリーンにこの語“MUTE”が現れ
る時の、ある垂直フィールドにおける期間を表してい
る。この期間における図4の(a)のSVM電流は零
(0)に減少する。この減少は比較的速く(急速オフ)
行われる。文字発生が終了した後は、SVM電流は比較
的ゆっくりと通常レベルに戻る(緩速オン)。キャパシ
タ137は、前述の様に、たとえば水平線20本または
30本分に等しいゆっくりとした回復時間を与える。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるビーム走査速度変調を使用した
カラーテレビジョン受像機のブロック回路図である。
【図2】図1に示した回路の動作説明に役立つビデオ表
示器を示す見取図である。
【図3】この発明を使用した図1のビーム走査速度変調
および禁止装置の詳細な回路図である。
【図4】(a),(b)両図は共に図3に示された回路
の動作説明に役立つ波形を示す図である。
【符号の説明】
12 第1のビデオ信号の信号源 19 パルスに応答する手段 21 画像表示装置 35 走査変調回路 40 付加ビデオ信号源 137 遅延手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力ビデオ信号の信号源と、 上記ビデオ信号の周波数を表す信号を発生する手段と、 互いにエミッタ電極側で差動的に結合された第1及び第
    2のトランジスタを含み、上記周波数を表す信号に応答
    して、ピーク・ピーク振幅制限された周波数を表す信号
    を生成する差動増幅器と、 上記第1及び第2のトランジスタの上記エミッタ電極に
    結合され、振幅制御可能な電流源配置と、 上記制限された周波数を表す信号に応答して、映像管の
    電子ビームの走査速度を変調する走査速度変調手段に給
    電する出力増幅器と、 上記電流源配置に結合され、上記制限された信号のピー
    ク・ピーク振幅を制御するため、上記電流源配置によっ
    て供給される電流の振幅を変える手段とを具備してなる
    走査速度変調装置。
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