JPH11103035A - 半導体基板及びその作製方法 - Google Patents

半導体基板及びその作製方法

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JPH11103035A
JPH11103035A JP21497198A JP21497198A JPH11103035A JP H11103035 A JPH11103035 A JP H11103035A JP 21497198 A JP21497198 A JP 21497198A JP 21497198 A JP21497198 A JP 21497198A JP H11103035 A JPH11103035 A JP H11103035A
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信義 田中
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壽邦 篠原
Takeo Ushiki
健雄 牛木
Takehisa Nitta
雄久 新田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定した電磁波遮蔽効果を維持して、デバイ
ス特性、高速動作性の劣化を抑制する金属SOIウエハ
等の半導体基板及びその作製方法を提供することを目的
とする。すなわち、本発明は、ギガ・スケール・インテ
グレーション(GSI)が可能な半導体基板を提供す
る。 【解決手段】 基材の上に設けられた導電性材料層と、
該導電性材料層の上に設けられた絶縁層と、該絶縁層上
に設けられた半導体層と、を有する半導体基板におい
て、前記導電性材料層は、金属同士の反応層、金属と半
導体の反応層、金属と金属半導体化合物との反応層、半
導体と金属半導体化合物との反応層、金属半導体化合物
同士の反応層から選択される少なくとも1つからなる導
電性の層を有し、前記導電性材料層と前記絶縁層との間
及び/又は、前記基材と前記導電性材料層との間に、前
記導電性材料とは異なる材料からなる反応抑止層を有す
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、半導体基板及びそ
の作製方法に係り、さらに詳しくは貼り合わせ界面の構
造、あるいは絶縁物上の単結晶半導体層に作製される電
子デバイス、集積回路に適した半導体基板とその作製方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在のコンピュータにおいて、その主要
部分を構成するMOSトランジスタ集積回路は、従来そ
の加工寸法をスケーリング則に従って微細化していくこ
とにより、バイナリ・ディジタル論理ULSIシステム
の動作性能、すなわち動作速度と集積度を向上させてき
た。しかし、プロセス技術の発展により最小加工寸法と
なるMOSトランジスタのゲート長が1μm以下になっ
てくると、短チャネル効果を初め、様々な寄生効果の影
響を受けるようになり、これまで通り微細化した分だけ
の特性の向上が得られなくなってきた。
【0003】近年、これらの問題に対する有力な解決手
段としてSOIデバイスが注目されている。SOIと
は、「絶縁物上のシリコン」を意味するSilicon On Ins
ulatorの略で、絶縁物上に載った単結晶シリコン半導体
層の部分に素子を形成することを特徴としている。そし
て、最近ではSemiconductor On Insulatorと広義に言及
される。SOIは当初、寄生容量の低減、高放射線耐
性、およびラッチアップフリーなど通常のシリコン集積
回路を作製するバルクシリコン基板では到達し得ない優
位点を主目的に開発され、厚膜のシリコン層が使われて
いた。しかし最近では、シリコン層を100nm以下に
してシリコン薄膜全体を空乏化させた、いわゆる完全空
乏型SOIにその優れた短チャネル効果抑制の性質が見
出されている。薄膜完全空乏化SOIデバイスが、従来
のバルクデバイスと比較して優れている点を挙げると、
次の4点に集約される。
【0004】(1)誘電体分離が容易で、かつ完全素子
分離が可能なため、プロセスの簡素化・高集積化が図れ
る。 (2)放射線耐性に優れているため、素子の高信頼化が
図れる。 (3)浮遊容量が低減されるため、素子の高速化・低消
費電力化が図れる。 (4)シリコン層の薄膜化による完全空乏層電界効果ト
ランジスタが可能なため、短チャネル効果が抑制され、
デザインルールの微細化が図れる。
【0005】一般に、SOI MOSデバイスは、SO
Iウエハを出発材料としてMOSトランジスタを作り込
んでいくため、高信頼性・高性能SOIデバイスを作製
するためには、その後のデバイス作製プロセス以上に開
始時のSOI基板の品質が非常に重要となる。過去数十
年に渡り、SOI基板の形成方法については数多く研究
されており、そのSOI構造の形成方法は次の3つに大
別される。
【0006】(1)シリコン単結晶体の表面を酸化後
に、酸化膜の一部に窓を開けてシリコン基体を部分的に
表出させ、その部分を種として横方向へエピタキシャル
成長させ、SiO2上へシリコン単結晶層を形成するも
の。 (2)シリコン単結晶基体そのものを活性層として使用
し、その下部に何らかの方法によってSiO2の埋込み
層を形成するもの。 (3)シリコン基体を絶縁性の基体と貼り合わせた後、
シリコン基体を研磨、あるいはエッチングして任意の厚
みの単結晶層を残すもの。
【0007】しかし、(1)に関してはその制御性、生
産性、均一性、結晶品質に、(2)に関してはその生産
性、結晶品質に、(3)に関してはその制御性、均一性
に多くの問題を残している。そのため、現在これらSO
I基板を用いた高集積回路は、従来のバルクシリコン基
板を用いたものの様な大量生産の段階には達してはいな
い。
【0008】ところで、最近、高品質なSOI基板、す
なわち基板上全体に渡り厚さが均一で結晶性の良いSO
I層を持つSOI基板を作成する手段として、ELTR
AN(Epitaxial Layer TRANsfer by bond & etch back
porous Si)SOI基体が提案された(特開平5−10
2445号「半導体基材の作成方法」、特開平5−21
7992号「半導体基板及びその作成方法」、特開平5
−217821号「半導体基板の作成方法」、特開平5
−217820号「半導体基板及びその作成方法」、特
開平5−275663号「半導体素子基体及びその作成
方法」、特開平5−275329号「半導体素子基体と
その作成方法」、特開平6−342784号「多孔質シ
リコンをエッチングするためのエッチング液、前記エッ
チング液を用いたエッチング方法および前記エッチング
液を用いた半導体基材の作製方法」、特開平7−249
749号「SOI基板の作製方法」、特開平7−235
651号「半導体基板およびその作製方法」)。このS
OIウエハ製造方法の特徴は、多孔質シリコン表面の孔
がエピタキシャル成長前のH2熱処理によって封止され
るため、欠陥密度の低いSOI層が形成可能であること
と、多孔質シリコンのエピタキシャル層に対するエッチ
ング選択比が105と高いため、SOI層の膜厚のバラ
ツキが小さいことにある。したがって、デバイス部とな
るSOI層を極めて平滑にできるうえ、量産性にも優れ
ているため、高品質・低コストでSOI基体を製造する
技術であるといえる。
【0009】また、(3)の貼り合わせによるSOI基
板作成方法に関しては、従来より貼り合わせ界面に高融
点金属、または高融点シリサイドと高融点金属、または
シリコンを貼り合わせ、シリサイド反応を利用すること
で接着する方法が提案されている(特開平6−1517
89号「半導体基体の形成方法」、特開平4−1868
15号「シリコンオンインシュレータ基板の製造方
法」、特開平4−148525号「SOI基板およびそ
の製造方法」、特開昭59−224156号「絶縁体分
離基板の製造方法」)。このSOIウエハ製造方法は、
従来貼り合わせ工程時に問題となっていたSiとSiO
2の熱膨張の差により発生する応力を、貼り合わせ界面
に高融点金属、または高融点シリサイドと高融点金属、
またはシリコンにしてシリサイド反応を利用することに
より緩和し、基板全面に渡って均一な接着強度が得られ
ることを特徴としている。
【0010】これに加え、後者2つの技術を融合し、さ
らに基板の大口径化やデバイスの超高速動作に対応させ
たSOI基板技術として、金属SOI基板が提案されて
いる。(特願平8−305356号「半導体基体とその
作製方法」)。これは、SOI基板技術の結晶高品質、
高制御性、高生産性、高均一性に加え、金属反応を用い
ることで低温プロセスにおける貼り合わせを可能にし、
さらに動作周波数10GHzの超高速動作・超高密度L
SIを実現にするための電磁波の遮蔽層および高廃熱特
性を実現する絶縁構造を持つ極めて優れたSOI基板で
ある。さらに、その作製方法は科学的な根拠に基き、あ
らゆる外乱因子が除去されているため、非常に高い機能
性と生産性を実現している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記金属SOI基板
は、基板自体に機能性を持たせるという新しい概念に基
いた極めて優れた基板である。金属SOI基板は、例え
ば、特開平6−244416号公報やUSP5,65
0,650号に記載されている。
【0012】しかしながら、本発明者が以上のSOI基
板を作製し、さらにこのSOI基板に種々のデバイスの
作製し評価を行ったところ、以下のような問題があるこ
とが分かった。即ち、この基板構造では、貼り合わせ反
応に用いる金属層と電磁界遮蔽に用いる金属層が同一金
属であるため、強固な貼り合わせを行うには、貼り合わ
せプロセスの高温化や長時間化が必須である。これによ
り貼り合わせ反応界面のプロファイルはなだらかにな
り、該プロファイルを急峻に保つことが困難となる。強
固な貼り合わせを実現し、かつ以降のプロセスにおける
反応界面の変化をなくすためには、貼り合わせ反応層を
均一かつ安定な反応物とする必要がある。しかし、上記
技術の基板構造では、貼り合わせ反応境界面で意図しな
い反応が進行してしまう。そして、反応による材料の体
積変化に起因した応力変化が次のような現象を引き起こ
す。1つは、絶縁膜上のデバイス層にストレスを蓄積す
ることである。2つめはウエハを反らせることである。
3つめは電磁波を遮蔽するスキンデプスで特徴づけられ
た層の膜厚を減少させることである。こうして、デバイ
ス特性・高速動作性の劣化が引き起こしされる。
【0013】本発明は、安定した電磁波遮蔽効果を維持
して、デバイス特性、高速動作性の劣化を抑制する金属
SOIウエハ等の半導体基板及びその作製方法を提供す
ることを目的とする。すなわち、本発明は、ギガ・スケ
ール・インテグレーション(GSI)が可能な半導体基
板を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解明するための手段】本発明の半導体基板は、
基材の上に設けられた導電性材料層と、該導電性材料層
の上に設けられた絶縁層と、該絶縁層上に設けられた半
導体層と、を有し、前記導電性材料層は、金属同士の反
応層、金属と半導体の反応層、金属と金属半導体化合物
との反応層、半導体と金属半導体化合物との反応層、金
属半導体化合物同士の反応層、から選択される少なくと
も1つからなる導電性の層を有し、前記導電性材料層と
前記絶縁層との間に及び/又は前記基材と前記導電性材
料層との間に前記導電性材料層とは異なる材料からなる
反応抑止層を有することを特徴とする。
【0015】また、本発明の半導体基板の作製方法は、
第1の単結晶半導体からなる表面上に絶縁層を形成する
工程、前記絶縁層上に、金属、半導体又は金属化合物の
いずれかからなる第1の反応前駆層を形成する工程、第
2の部材の表面上に、金属、半導体、又は金属化合物の
いずれかからなる第2の反応前駆層を形成する工程、前
記第1及び第2の反応前駆層を接触し反応させて、前記
第1及び第2の部材との間に、前記第1及び第2の部材
を貼り合わせる工程、を含み、前記第1の反応前駆層と
前記絶縁層との間及び/又は前記第2の反応前駆層と前
記第2の部材との間に、前記第1及び第2の反応前駆層
のいずれ異なる材料からなる反応抑止層を形成する工程
をさらに含むことを特徴とする。
【0016】本発明の半導体基板の作製方法は、シリコ
ン単結晶基板又はシリコン単結晶薄膜エピタキシャル層
の表面に絶縁層を形成する工程、前記絶縁層表面に第1
の金属堆積膜を形成する工程、及び前記第1の金属堆積
膜表面に第2の金属堆積膜を形成する工程を経て第1の
基板を作製し、一方、シリコン単結晶基板の表面に第3
の金属堆積膜を形成する工程及び前記第3の金属堆積膜
表面に第4の金属堆積膜を形成する工程を経て第2の基
板を作製し、続いて、前記第1の基板の第2の金属堆積
膜と前記第2の基板の第4の金属堆積膜とを密着させて
熱処理を行い、前記第2の金属堆積膜と前記第4の金属
堆積膜を合金化反応を起こさせる工程を含むことを特徴
とする。
【0017】また、本発明の他の半導体基板の作製方法
は、シリコン単結晶基板もしくはシリコン単結晶薄膜エ
ピタキシャル層の表面に絶縁層を形成する工程、前記絶
縁層表面に第1の金属堆積膜を形成する工程及び前記第
1の金属堆積膜表面に第2の金属堆積膜を形成する工程
を経て第1の基板を作製し、一方、シリコン単結晶基板
の表面に第3の金属堆積膜を形成する工程及び前記第3
の金属堆積膜表面にシリコン堆積膜を形成する工程を経
て第2の基板を作製し、続いて、前記第1の基板の第2
の金属堆積膜と前記第2の基板のシリコン堆積膜とを密
着させて熱処理を行い、前記第2の金属堆積膜と前記シ
リコン堆積膜をシリサイド化反応させる工程を含むこと
を特徴とする。
【0018】また、本発明の他の半導体基板の作製方法
は、シリコン単結晶基板もしくはシリコン単結晶薄膜エ
ピタキシャル層の表面に絶縁層を形成する工程、前記絶
縁層表面に第1の金属堆積膜を形成する工程及び前記第
1の金属堆積膜表面にシリコン堆積膜を形成する工程を
経て第1の基板を作製し、一方、シリコン単結晶基板の
表面に第3の金属堆積膜を形成する工程及び前記第3の
金属堆積膜表面に第4の金属堆積膜を形成する工程を経
て第2の基板を作製し、前記第1の基板のシリコン堆積
膜と前記第2の基板の第4の金属堆積膜と密着させて熱
処理を行い、前記シリコン堆積膜と前記第4の金属堆積
膜をシリサイド化反応させる工程を含むことを特徴とす
る。
【0019】さらにまた、本発明の他の半導体基板の作
製方法は、シリコン単結晶基板もしくはシリコン単結晶
薄膜エピタキシャル層の表面に絶縁層を形成する工程、
前記絶縁層表面に第1の金属堆積膜を形成する工程及び
前記第1の金属堆積膜表面にシリコン堆積膜を形成する
工程を経て第1の基板を作製し、一方、シリコン単結晶
基板の表面に第3の金属堆積膜を形成する工程、前記第
3の金属堆積膜表面に第4の金属堆積膜を形成する工程
及び前記第4の金属堆積膜表面にシリコン堆積膜を形成
する工程を経て第2の基板を作製し、続いて、前記第1
の基板のシリコン堆積膜と前記第2の基板のシリコン堆
積膜とを密着させて熱処理を行い、前記第4の金属堆積
膜を前記第2の基板の前記シリコン堆積膜と、さらに連
続して前記第1の基板の前記シリコン堆積膜とシリサイ
ド化反応させる工程を含むことを特徴とする。
【0020】本発明の半導体基板は、基材の上に設けら
れた導電性材料層と、該導電性材料層の上に設けられた
絶縁層と、該絶縁層上に設けられた半導体層と、を有す
る半導体基板において、前記導電性材料層は金属又は金
属化合物であり、前記導電性材料層と前記絶縁層との間
及び/又は、前記基材と前記導電性材料層との間に、前
記導電性材料層より反応性の低い金属又は金属化合物か
らなるを有することを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は本発明の半導体基板及びそ
の作製方法を示す図である。まず、本発明の半導体基板
S9について述べる。第1の部材5からなる基材上には
導電性材料層8と絶縁層2と半導体層10が設けられて
いる。
【0022】この導電性材料層8と絶縁層2の間及び/
又は導電性材料8と基材5との間には導電性材料層8と
は異なる導電性又は半導体性の材料から実質的になる反
応抑止層(反応停止層又は反応性の低い層ともいえる)
6が介在している。
【0023】このような構成により、この半導体層10
を加工して半導体デバイスを作り込んでも反応層8の上
及び/又は下の界面は所望のプロファイルを維持し、界
面の変化、ストレスの蓄積、該デバイスの劣化を抑止す
ることができる。
【0024】次に本発明による半導体基板の作製方法に
ついて説明する。図1のS1に示すように、まず少なく
とも一表面が単結晶半導体からなる第1の部材を用意す
る。S2に示すように、第1の部材の単結晶半導体から
なる表面上に絶縁層2形成する。S3に示すように、絶
縁層2の表面上に、第1の反応抑止層(反応停止層)3
とを形成する。S4に示すように、第1の反応抑止層3
の表面上に第1の反応前駆層4を形成する。一方、S5
に示すように、第2の部材5の表面上に第2の反応抑止
層6を形成する。第1及び第2の反応抑止層3、6のう
ち一方は省くこともできる。S7に示すように、第2の
反応抑止層6の表面上に第2の反応前駆層7を形成す
る。そして、S8に示すように、第1及び第2の反応前
駆層4、7同士を適当な温度条件下で接触させると両者
は合金化反応或いはシリサイド化反応等を起こし、反応
層8となり、第1の部材1と第2の部材5とが貼り合わ
される。
【0025】この時、第1又は第2の反応抑止層として
は、貼り合わせ時の合金化或いはシリサイド化反応にお
いて、反応前駆層4、7や反応層8のいずれとも反応を
実質的に生じないような材料が選択される。例えば、融
点が600℃以上の高融点金属や高融点金属化合物は好
適な材料の1つである。
【0026】更に、研磨、研削、エッチング、分割、剥
離する方法により、第1の部材1のうち必要な層10を
残して、不要な部分を第2の部材5の上から除去する。
【0027】本発明反応層を得るための反応には、金属
と半導体との化学反応の他、金属間の合金化学反応、及
び金属と金属半導体化合物との反応、半導体と金属半導
体化合物との反応、及び金属半導体化合物同士の反応も
含まれる。
【0028】合金化反応としては、例えば、Al−M
g,Mg−Zr,Al−Cu,Al−Zn,Al−M
n,Cu−Mg,Cu−Al−Mg,Cu−Al−M
g,Cu−Al−Mg−Ni,Al−Si−Mg,Al
−Si−Mg,Cu−Al−Mg−Zn,Fe−Cr−
Ni,Fe−Cr−Moの組み合わせが用いられ、特に
Cu−Mg,Cu−Al−Mg,Fe−Cr−Niが好
ましい。
【0029】この時、例えばAl−Mgは、AlとMg
との反応、AlMg合金とMgの反応、AlとAlMg
合金との反応、互いに組成比の異なるAlMg合金同士
の反応の4つを意味する。
【0030】同じく、例えば、Cu−Al−MgはCu
とAlMg合金との反応、CuAlとMg合金の反応、
CuMg合金とAlとの反応、CuとCuAlMg合金
との反応、AlとCuAlMg合金との反応、MgとC
uAlMg合金との反応、CuAl合金とCuMg合金
との反応、CuAl合金とAlMg合金との反応、Cu
Mg合金とAlMg合金との反応、互いに組成比の異な
るCuAlMg合金同士の反応など、最終的に反応層が
CuAlMgとなる合金化反応を意味する。
【0031】つまり、この場合、反応前駆層としては、
Al,Mg,Zr,Cu,Zn,Mn,Fe,Cr,N
i,Mo,から選択される少なくとも1種の金属又はそ
れらのうち少なくとも1種を含む金属である。
【0032】また、金属と半導体を反応させる場合は、
金属として、Ni,Co,Cr,Fe,Mo,Nb,P
t,Rh,Ta,Ti,V,W,Zr等又はそれらのう
ち少なくとも1つを含む合金が用いられ、半導体とし
て、アモルファスSi,微結晶Si,多結晶Si,単結
晶Si,エピタキシャル単結晶Si,アモルファスG
e,微結晶Ge,多結晶Ge,単結晶Geが用いられ
る。そして特に、Ni−アモルファスSi,Pt−アモ
ルファスSi,Ta−アモルファスSi等の組み合わせ
が望ましい。
【0033】また、金属と金属半導体化合物の場合は、
金属として、Ni,Co,Cr,Fe,Mo,Nb,P
t,Rh,Ta,Ti,V,W,Zr等又はそれらのう
ち少なくとも1つを含む合金が用いられ、金属半導体化
合物として化学量論的に不完全な組成を持つ金属とシリ
コンの化合物(シリサイド)が好ましく用いられる。そ
して特に、Ni−(NiSi),Ni−(TaSi),
Ni−(CoSi),Pt−(NiSi),Pt−(T
iSi)等の組み合わせが望ましい。
【0034】また、半導体と金属半導体化合物を反応さ
せる場合は、半導体として、アモルファスSi,多結晶
Si,単結晶Si,エピタキシャル単結晶Si,Geが
用いられ、金属半導体化合物としてはNiSi,TaS
i,CoSi,FeSi,等のうち化学量論的に不完全
な組成を持つものであり、Si−(NiSi),Si−
(TaSi),Si−(CoSi),Si−(TiS
i)等の組み合わせで用いられる望ましい。
【0035】また、本発明の反応抑止層は、反応層及び
その原料となる材料と反応しない導電性の材料であっ
て、金属(もちろん、合金を含む)、半導体、金属化合
物であるものが用いられる。また、反応する可能性のあ
る材料の組み合わせであっても、貼り合わせ時と貼り合
わせ以降のプロセスにおけるプロセス温度、時間におい
て、反応の進行が無視できる程度であれば、使用するこ
とが可能であることは言うまでもない。
【0036】反応抑止層となりうる金属又は金属化合物
を構成する元素としては、例えば、Ru,Ir,Ag,
Os,Tl,Cu,Bi,Pb,Sn,Mo,In,Z
n等が用いられ、特に、Ru,Ir,Ag,Cu,Mo
が好ましい。その中でもRu,Irはその酸化物が導電
性である為、プロセスマージンが広くなるので、より好
ましい。
【0037】また、反応抑止層となりうる半導体として
は、多結晶Si,単結晶Si,エピタキシャル単結晶S
iが用いられ、特に多結晶Si,単結晶Siが好まし
い。
【0038】また、反応抑止層となりうる別の金属化合
物としては、TaN,TaSiN,TiN,TiNS
i,WN,WSiN等が用いられ、特に、TaN,Ti
N,WNが望ましい。
【0039】Mo等は、本発明の反応前駆層及び反応抑
止層のいずれにも適用できる。例えばMoは525℃以
上でMoSi2のようなシリサイドを形成する為、例え
ば450℃程度で貼り合わせ以降のプロセスが行われる
場合には、Moは反応停止層として機能する。例えば、
PtとSiとのシリサイド反応(約200℃)の場合に
はMoを反応停止層として使用できる。同様にMoは、
Mg−Si,Co−Si,Ni−Si,Pd−Si等の
シリサイド反応の場合に反応停止層として利用できる。
また、Siは、非シリサイド化反応、特に400℃以下
の合金反応を貼り合わせに利用する場合に反応抑止層と
して利用できる。
【0040】つまり、反応前駆層より反応性の弱い材料
であれば、反応抑止層なりうる。本発明に用いられる絶
縁層としては、酸化シリコン、窒化シリコン、酸化アル
ミニウム、窒化アルミニウム、有機膜等から選択される
少なくとも1種が挙げられる。
【0041】本発明において、デバイスが作製される半
導体層には、非孔質の単結晶Siが通常用いられるが、
これに限らず、例えば、Ge、ダイヤモンド、さらには
GaAs等の化合物半導体が用いられる。
【0042】さらに、本発明の第1及び第2の部材とし
ては、Si結晶の他、Ge結晶、サファイア結晶、石
英、ガラス、金属(結晶)板、セラミック板、プラスチ
ックフィルムも用いられる。特に第1の部材として多孔
質層を有するSiウエハを用いるとよい。
【0043】又、第2の部材としてSiウエハを用いる
と現在の各種半導体製造装置との適合性がよくなり、膜
はがれも抑えられる。又、第2の部材の表面に金属を設
けてもよい。
【0044】本発明に用いられる反応抑止層はスッパタ
リング等のPVDやプラズマCVD等のCVDなどによ
り形成され、その厚さは1nm〜10μmが好ましく、
より好ましくは10nm〜2μmである。そして、第1
の反応抑止層としては10nm〜10μmが好ましく、
より好ましくは0.1〜2μmであり、第2の反応抑止
層としては1nm〜10μmが好ましく、より好ましく
は10nm〜1μmである。
【0045】本発明に用いられる反応前駆層もスッパタ
リング等のPVDやプラズマCVD等のCVDなどによ
り形成され、その厚さは1nm〜1μmより好ましくは
1.5nm〜200nmである。反応層としては2nm
〜2μmより好ましくは3.5nm〜450nmであ
る。本発明においては、反応前駆層の全てを反応層に変
化させる必要はない。
【0046】本発明の半導体基板は、少なくとも表面が
半導体からなる基材(支持部材)と、導電性材料層と、
絶縁層と、半導体層とが順に形成されてなる半導体基板
である。
【0047】ここで、反応層と反応停止層をいずれも導
電性材料層とすればよい、反応層は、例えば2つの基板
を貼り合わせる際に、表面に形成された金属と金属、金
属と半導体、金属と金属半導体化合物又は半導体と金属
半導体化合物を反応させることによって形成される。ま
た、反応停止層は、少なくとも反応層と絶縁層の間に設
けられるが、反応層の両側に設けるのが好ましい。
【0048】次に、本発明のより好ましい実施形態につ
いて説明する。従来の単純なSOI基板を用いた時には
実現し得ない、動作周波数10GHzの超高速・超高密
度GSI(ギガ・スケール・インテグレーション)が可
能となる。従来の単純なSOI基板をスターティング・
マテリアルにして、集積回路を作製しても動作周波数が
10GHzクラスの超高速・超高密度GSIを実現する
ことは極めて難しい。動作周波数10GHzの超高速・
超高密度GSI実現のためには、高品質なSOI層の形
成に加えて、これまで問題にはならなかった配線を伝搬
する信号の表皮効果、クロストークおよび動作中に発生
する熱の問題を解決しなければならないからである。
【0049】まず、配線を伝搬する信号の表皮効果につ
いては、1GHz以上の超高速動作LSIを可能にする
場合、信号が伝達する配線は、これまでのシリコン基板
上に設けることに代えて、低抵抗金属上に絶縁膜を介し
て設けなければならない。なぜなら、従来通りの半導体
基板上に絶縁膜を介して金属配線を形成する構造では、
原理的に高速の信号波形の減衰が避けられず、基板がシ
リコンであると、著しい波形の崩れが生じるからであ
る。
【0050】この問題を解決するには、基板の抵抗率を
100Ω・cm以上の高抵抗にして基板中を電流が流れ
るのを防止するか、あるいは基板を低抵抗金属にして基
板内に電流が流れてもエネルギ損失が無いようにするし
かない。しかし、シリコン基板の抵抗率を極度に高くす
る方法では、隣接配線への結合容量が大きくなって隣接
配線間の信号電圧リークが大きくなり、クロストークに
よる誤動作が極度に大きくなってしまう。したがって、
この困難を克服する手段は、電気的な関係における配線
とグラウンドの間からシリコン基板を排除した金属基板
構造にすることである。基板裏面の金属がむき出しにな
る上記の基板構造を避けるには、基板裏面は従来通りシ
リコンにして、絶縁層に直接接触する部分を信号伝播に
伴い発生する電磁波のスキンデプス(表皮深さ)δより
も厚い、導電率の大きい金属もしくはシリサイドのよう
な金属化合物にする。具体的には、特定のデバイスに対
し、良好な信号伝搬に必要とされる最高周波数成分に対
応する電磁波のスキンデプスを最小膜厚として設定す
る。また、絶縁層に直接接触する部分に金属を用いずに
シリコン層を用いる場合、このシリコン層の厚さは配線
を伝搬するパルス電圧信号の第十次高調波のスキンデプ
スδより十分薄くし、かつそのシリコン層直下の金属ま
たはシリサイドなどの導電性材料の厚さを基本波の表皮
深さδより十分厚くしなければならない。できるだけ、
導電性材料の絶縁膜と接触する最表面層において電磁波
を遮蔽することが望ましいが、前述のようにその構造に
留意することで、自由度の高い設計が可能となる。いず
れにしても、配線を伝搬する信号の表皮効果を考慮して
SOI基板をデザインすることによって、従来技術では
克服できなかった配線伝搬信号の減衰の問題が解決され
る。
【0051】クロストーク問題については、電子回路の
集積度が高くなり、隣接する配線間の距離が近くなって
くると非常に問題になってくる。集積度を高くするため
に配線間距離を小さくしてゆくことは、クロストークを
抑える方向と相反することになる。そこで、配線材料に
はマイグレーション耐性が高く、大電流密度が可能なC
uを用い、配線断面を平坦構造にすることが望ましい。
さらに、配線直下の絶縁層にはSi34やAlNのよう
な高誘電率薄膜を用い、配線間の絶縁膜にはプラスチッ
クの ような低誘電率材料を用いることによって、集積
度とクロストークの問題がより一層解決し易くなる。
【0052】なお、クロストーク抑制のための配線直下
絶縁膜の高誘電率化は、ドライブ・トランジスタにとっ
ては負荷容量の増大となり高速性を阻害するものである
が、この問題に対してMOSトランジスタのゲート長の
微細化、あるいはゲート絶縁膜の高誘電率化による電流
駆動能力向上によって対処できる。このクロストークの
問題についても対接地間容量などを考慮して埋め込み絶
縁膜などSOI基板をデザインすることによって、従来
技術では克服できなかった高集積化とクロストークの問
題が解決できる。
【0053】現在CMOSのゲート電極は、高濃度ドー
プドポリシリコンが用いられているが、これにpMO
S、nMOS共に同一の金属を使用することで、配線抵
抗の低減化を図り、さらにCMOS製造工程数を劇的に
減らすことが可能となる。ところが、pMOS、nMO
S共に同一の金属を使用することにより、本来それぞれ
−VTh、VThとなるべき閾値が、シリコンおよびゲート
電極金属の仕事関数差/ゲート電極およびゲート絶縁
膜、ゲート絶縁膜およびチャネル界面の界面電荷などの
影響(ΔVTh)により、それぞれ−VTh+ΔVTh、VTh
+ΔVThと同一電位方向にシフトする現象が生じる。
【0054】本発明は、この問題に対しても2つの対策
を提供する。まず、絶縁膜直下に任意の仕事関数を持つ
導電体を埋め込む方法である。具体的には、ΔVTh>0
の場合、仕事関数がノンドープシリコンより小さい導電
体(n−Si、n+− Si、Ru、Ni、Co等)、Δ
Th<0の場合、仕事関数がノンドープシリコンより大
きい導電体(p−Si、p+−Si、Nb、V、Ti、
Zn、Al等)を用いる。これらの導電体を用いること
で、接地された下部金属層と本導電体層間に生じるビル
トインポテンシャルにより絶縁膜を介しバイアスし、Δ
Thの影響をキャンセルすることができる。この導電体
としては、反応停止層自体を用いてもよいし、また、絶
縁膜と反応停止層の間に、別個に設けた導電体を利用し
てもよい。
【0055】もう一つは、埋込み金属層を電源供給ライ
ンとして用いる方法である。ΔVTh>0の場合、nMO
Sのソースを埋込み金属層と接続し、−VDD(VDD
0)を埋込み金属層に印加する一方で、金属配線の一部
にアースラインを設定し、pMOSのソースと接続す
る。このような電源構成をとることにより、絶縁膜を介
してチャネル部シリコンの電位を引き下げΔVThの影響
をキャンセルすることができる。ΔVTh<0の場合は、
pMOSのソースを埋込み金属層と接続し、VDD(VDD
>0)を埋込み金属層に印加、金属配線の一部にアース
ラインを設定し、nMOSのソースと接続する。いずれ
の方法を用いても、理想的な動作特性を持つCMOS回
路を構成することが可能となる。超高速動作を実現する
為には、埋め込み金属層を接地した方が好ましい為、前
者の対策がより好ましい方法である。
【0056】回路動作に伴う発熱は集積回路の高速化・
高集積化に際し、最大の問題となる。なぜなら、CMO
Sと言えどもクロック周波数に比例して消費電力すなわ
ち発熱量が増大し、集積度の向上はさらに単位面積当た
りの発熱量を増大させる結果となるからである。超高速
デバイスにおいて、CMOSよりむしろ優位になると考
えられるCML(Current Mode Logic)においても、や
はり同様に発熱の問題を避けることはできない。発熱に
よる超高集積回路の温度上昇は、特にそれの動作信頼性
を左右する。第一に、温度上昇による熱雑音レベルの上
昇は、S/Nを低下させ、回路の誤動作を引き起こす。
第二に、配線寿命に関して一般に配線寿命τがModified
Blackの式τ=(E0/ρJ2)×exp(qEa/k
T)で表わされるため、温度が高くなるほど指数関数に
従って配線寿命は短くなる。
【0057】つまり、高速化と高集積化を向上させなが
ら、かつ温度上昇を抑えることは、集積回路の高性能化
と高信頼性を両立するための必須条件であり、放熱効率
の高いデバイス構造・材料を選定し、熱を有効に外に逃
がしていくことが唯一の手段である。そのためには、第
一に埋め込み絶縁膜を従来のSiO2(熱伝導率:0.
015[W/cm・K])の単層絶縁層からSi3
4(熱伝導率:9〜30[W/cm・K])やAlN
(熱伝導率:2.5[W/cm・K])を用いた多層膜
構造を採用する必要がある。SiO2が他の材料と比較
して、圧倒的に熱伝導性が悪いためである。また、上記
の熱伝導性の高い材料Si34は、従来のSiO2と異
なり金属の拡散障壁(Diffusion Barrier)としての働
きをも有し、熱処理時におけるハンドルウエハからの金
属拡散を抑制することができる。この発熱の問題につい
ても材料の熱伝導度などを考慮してSOI基板をデザイ
ンすることによって、従来技術では克服できなかった高
速化・高集積化と発熱の問題が解決できる。
【0058】一般に、金属と半導体との接着又は接合の
場合にせよ、金属と金属の接着又は接合の場合にせよ、
半導体と半導体の接着又は接合の場合にせよ、接合界面
にボイドを一切作らせず、強固に貼り合わせることは非
常に難しい。その理由は、金属表面あるいは半導体に不
純物が高濃度に添加された表面等、非常に酸化されやす
い材料の表面を接合界面にして貼り合わせる場合、接合
界面において界面反応の妨げになるような酸化膜など
が、どうしても形成されてしまうからである。この酸化
膜の存在は、貼り合わせ界面でのボイドの発生、あるい
は貼り合わせ時の熱処理工程の高温化を招くばかりか、
この高温工程によりシリコン層の品質を劣化させる恐れ
がある。
【0059】したがって、高品質のSOI基板作製にお
いて、デバイスウエハ(プライムウエハ)とハンドルウ
エハの貼り合わせ界面となるウエハ表面に水分やシロキ
サン、ハイドロカーボンの付着、およびメタル表面の酸
化膜の成長を抑えることは必要不可欠なのである。この
問題に対する解答として2つの方法が提案されている。
第一の方法はデバイスウエハとハンドルウエハとも各プ
ロセスチャンバ間を水分を極力(数ppb以下)抑えた
2,N2/O2雰囲気で搬送することで、大気に一切曝
されること なく連続して成膜、貼り合わせをする方法
である。この方法を採用すれば、特にシリサイド反応を
貼り合わせの手法に用いる場合において、反応Si層に
アモルファスシリコンを用いることが可能となり、貼り
合わせ反応の低温化・高速化を行うことが可能となる。
【0060】第二の方法は、SOI基板形成工程におい
て、デバイスウエハあるいはハンドルウエハをどうして
もクリーンルームの空気に曝さなければならない時、貼
り合わせ界面となる少なくとも一方のウエハ表面が、シ
リコンの場合は少なくとも表面は酸化されにくいnon-do
peシリコンにし、メタルの場合はPt,Pd,Niのよ
うな酸化されにくい貴金属や金属、あるいは表面が酸化
されてもその酸化膜がH2で容易に還元さ れるものにす
る方法である。つまり、シリコンあるいは金属を成膜
後、一度クリーンルームの空気に曝されたデバイスウエ
ハとハンドルウエハを貼り合わせチャンバに入れてか
ら、300〜500℃の水素ラジカル処理による強還元
性雰囲気の下で酸化膜を除去し、自然酸化膜などがない
高清浄な表面にしてからデバイスウエハとハンドルウエ
ハを貼り合わせをするのである。
【0061】表1に、酸素で規格化された25℃および
500℃における各種金属酸化物の生成自由エネルギ
(ΔG)を示す。
【0062】
【表1】
【0063】また、雰囲気の生成自由エネルギは、H2
+O2=H2O平衡の系においてΔG=ΔGH2O+2RT
ln(PH2/PH2O)で与えられる。水素ラジカル処理
で還元される金属酸化物は、酸化物の生成自由エネルギ
が雰囲気の持つ自由エネルギより大きい生成自由エネル
ギをもつ金属酸化物である。表面に生成した酸化膜がH
2で容易に還元される金属は、処理に用いる雰囲気の条
件に対して選定しなければならない。例えば、500℃
において100%水素中に10ppbの不純物水分を含
有する系(雰囲気の生成自由エネルギ:646.1kJ
/molO2)で還元処理を行う場合、還元可能性のあ
るものはAg,Os,Ru,Tl,Cu,Bi,Pb,
Ni,Co,Sn,Fe,Mo,W,In,Zn,G
a,Crに限られる。したがって、金属材料は、ガス分
圧、プロセス温度、活性化エネルギといった表面処理の
条件をもとに選択することが必要となる。
【0064】さらに熱排出特性の面から貼り合わせ界面
付近に存在する各種金属、金属化合物層は、上部絶縁膜
と同様により高い熱伝導率をもつことが望ましい。ま
た、高温プロセスにおける昇温冷却工程に伴い発生する
ストレスを回避するには、その膨張率がSi(線膨張
率:9.6×106-1)により近いことが要求され
る。
【0065】表2は、各種シリサイドにおける反応前後
の膜厚変化率(1−シリサイドの膜厚/Siおよび金属
の初期膜厚の和)を示したものである。
【0066】
【表2】
【0067】貼り合わせ反応に伴う体積変化は蓄積性の
ストレスの原因となるため、反応前後の体積変化が少な
いもの程よい。さらに電磁波を遮蔽するための金属、金
属化合物層は、その比抵抗が低いものを選択することで
より薄膜化することが可能であり、ストレス回避、緩和
さらには本金属、金属化合物層を電源供給ライン又はア
ースラインのような基準電圧ラインとして用いる場合の
電気伝導などに対して膜厚の最適化を行う場合の自由度
を高めることができる。本発明では、絶縁膜直下に不活
性な電磁波遮蔽金属層を設ける構造を採ることにより、
より良好な排熱特性を得ることが可能で、さらに延性の
高い金属層が存在することから、熱プロセスにおいて上
部絶縁層で発生するストレスおよび貼り合わせ時に生じ
る反応層でのストレスの緩和が効果的に行える。
【0068】また、反応停止層があるために、200〜
400℃といった極めて低い反応温度を持つ反応種を用
いることが可能となり、これらの反応種を500〜70
0℃といった温度で貼り合わせることにより、反応がフ
ァイナルフェーズへと高速に進行し、プロセス時間が短
くかつ非常に強固で安定な貼り合わせを実現することが
可能となる。例えば、Niは、200〜750℃の温度
域でニッケルシリサイドになるため、500℃程度の貼
り合わせ温度においても急速かつ強固な貼り合わせを行
うことが可能である。
【0069】これら貼り合わせの問題についても貼り合
わせ面での界面反応などを考慮してSOI基板作製プロ
セスをデザインすることによって、従来技術では克服で
きなかった高品質化、低コスト化を達成できる。SOI
基板の高品質化と製造の歩留まりすなわち製造コストの
問題が解決される。
【0070】
【実施例】
(実施例1)図2を用いて本発明の実施例の詳細を説明
する。まず、200μmの厚みを持ち、1×1018cm
-3ボロンが添加された面方位(100)のP型単結晶シ
リコン基板100を用意し(a)、この表面をHF/H
2O/IPA(20〜30wt%HF,10〜30wt
%IPA)溶液中で対向電極にp+型Si層を用いて陽
極化成することにより、孔径数nm〜10nm程度、孔
のピッチ10nm〜数十nmの多孔質シリコン層101
を10〜20μmの深さ形成する(b)。IPAを添加
することにより、溶液の表面張力は低下し、濡れ性が向
上するため数nm〜10nm程度の孔が10〜20nm
程度の深さ形成ができる。
【0071】その後、300〜400℃程度の比較的低
い温度でドライ酸化もしくはスチーム酸化により1〜2
原子層程度のシリコン酸化膜を多孔質シリコンの孔の壁
表面に形成する(c)。0.1〜1%程度の濃度の希フ
ッ酸により表面をエッチングする。希フッ酸の表面張力
は70dyn/cm以上と高くし、シリコン表面の濡れ
性も悪いため、希フッ酸は多孔質シリコン層の孔内には
侵入せず、多孔質シリコンのごく表面近傍だけのシリコ
ン酸化膜がエッチングされる。
【0072】こうした表面近傍の酸化膜が除去された多
孔質シリコン層を図3に示すようなクラスタツールにロ
ーディングする。本プロセスでは、以下の成膜工程、熱
処理工程、貼り合わせ工程などのプロセスをすべてクラ
スタツールで行った。本クラスタツールの特徴は、各プ
ロセスチャンバ間をN2トンネルで接続することによ
り、基板上に半導体、金属、絶縁体を大気に一切曝すこ
となく、高清浄な雰囲気下で連続的に薄膜形成ができる
ことにある。
【0073】ローディング後、水素雰囲気下で1000
〜1100℃の熱処理をすると、内部に多孔質シリコン
層を残して表面だけ平坦な非多孔質の単結晶シリコン層
が得られる(d)。H2中に、SiH2Cl2やSiHC
3を1〜100ppm程度含めると、表面の非多孔質
の単結晶シリコン層の平坦度は一層向上する。
【0074】次に、最表面が非多孔質した多孔質シリコ
ン層101上にSiH2Cl2を用いて1000〜110
0℃、あるいはSiH4を原料ガスにして900〜10
00℃で単結 晶シリコン層102を0.5〜2μm程
度成長する(e)。数10Torr程度の減圧状態で成
長すれば、成長温度は800〜850℃まで低温化でき
る。
【0075】次に、スチーム酸化によりエピ成長シリコ
ン表面を5nm〜1μm程度酸化し、酸化膜103を生
成する(f)。これは、2H2+(1/2)O2ガスを内
面をPt/TiNコートしたリアクタ内に導入し、酸素
を完全に反応させ生成したH 2+H2O雰囲気において、
300〜400℃で行う。
【0076】この上に、プラズマCVDにより窒化シリ
コン絶縁膜104を0.02〜1.5μm程度形成し
(g)、連続してRu薄膜105を2周波励起プラズマ
プロセス装置で0.1〜2μm程度スパッタリングによ
り成膜(h)、さらに抵抗率が例えば0.01〜10k
Ω・cm程度の不純物を極めて低濃度(1×1012〜1
×1015cm-3)に含むアモルファスシリコン層106
を厚さ約2〜200nm程度二周波励起プラズマプロセ
ス装置を用いて堆積し(i)、この基板をデバイスウエ
ハ107とした。
【0077】図4に、二周波励起プラズマプロセス装置
の概略図を示す。本装置は、チャンバ300の内部にタ
ーゲット301とそれと平行におかれた試料取り付け部
を有し、ガス導入口302と真空排気系303が設けら
れている。また、RF電源304は、ターゲット301
に加えて試料305にもマッチング回路306を介して
結合されているため、SiO2のような絶縁膜を堆積す
る場合や絶縁物基板上への堆積においても、試料305
のバイアスを制御することができる。また、電極を囲む
ようにシールド307を設け、外部からバイアスをかけ
ることでシールドの電位が制御可能となっている。真空
排気系303は、オイルフリーの磁気浮上型ターボ分子
ポンプとドライポンプで構成され、チャンバ300の到
達真空度は10-10Torr台の超高真空を達成してい
る。超高純度ガスはガス導入口302から供給される。
【0078】本装置により、窒化シリコンのような絶縁
膜物質上へも高品質なRu薄膜やアモルファスシリコン
を目的や条件に応じて層の厚さも自由に選択し、形成す
ることができる。
【0079】また、均一磁場DRM(Dipole Ring Magn
et)多極励起方式を用いると、同様に堆積薄膜の高品質
化が図れることに加え、大面積化が可能な高均一性を得
ることができる。また、周波数が2〜20GHz程度の
マイクロ波を用いたRLSA(Radial Line Slot Anten
na)励起方式では、プラズマ照射エネルギが低く、かつ
1×1012cm-3程度の高均一高密度プラズマを生成す
ることが可能であり、同様に高品質堆積薄膜を得ること
が可能である。
【0080】次に、p+型単結晶シリコン基体100と
は異なる別のSi基板108を用意し(j)、この上に
Ru薄膜109を0.01〜1μm程度成膜し(k)、
連続してNi薄膜110を1.5〜150nm程度形成
し(l)、この基板をハンドルウエハ111とした。
【0081】デバイスウエハ107のアモルファスシリ
コン層106とハンドルウエハ111のNi層110と
が貼り合わせ界面になるように、両者を接触させて貼り
合わせ、熱処理を行った。
【0082】図5にデバイスウエハ107とハンドルウ
エハ111との貼り合わせ装置を示す。完全平坦ステー
ジ400、リング状多段静電チャック401の温度を2
00〜400℃に保つことで、表面の吸着水分、ハイド
ロカーボン等を常になくしておく。もちろん、クラスタ
ツール内の他のチャンバから搬送されてくるデバイスウ
エハ105、およびハンドルウエハ106表面の水分、
ハイドロカーボン、シロキサンの吸着は全くない。A
r,N2等の超クリーンガスを用いて1×10-5〜10
Torr程度の減圧雰囲気下で、まずウエハ中央を圧接
する。すなわち、静電チャック401にハンドルウエハ
111を保持することによってハンドルウエハ111を
静電チャック401の形状に沿って反らせ、ステージ部
400の稼動により両ウエハを正確に位置合わせする。
そして、リング状多段静電チャック401の吸引電圧を
中央から周辺に向かって次第に弱くすることで、中央か
ら周辺に向かってウエハを貼り合わせていく。この時
は、シリサイド反応が起こらないような低い温度にして
おく。
【0083】なお、上記に示したように、デバイスウエ
ハ107とハンドルウエハ111の貼り合わせによるS
OI基体の形成において、酸化膜の存在しない超高清浄
な接合界面を安定して実現するために上記クラスタツー
ルでのプロセスを行った。したがって、貼り合わせ界面
となるデバイスウエハ107のシリコン表面、およびハ
ンドルウエハ111のメタル表面に、水分やシロキサ
ン、ハイドロカーボンの付着は全く無い。また、メタル
表面の酸化膜の成長がないようにするために、デバイス
ウエハ107についてはにアモルファスシリコン106
を成膜後、ハンドルウエハ111についてはNi層11
0を成膜後、一切大気に曝すことなくN2もしくはN2
2雰囲気下で搬送し、連続してデバイスウエハ107
とハンドルウエハ111とを貼り合わせ、貼り合わせ界
面に自然酸化膜などが全く存在しない超高清浄表面での
接着を行った。
【0084】上記熱処理は、Ar雰囲気中、処理温度5
00℃に設定し、実処理ガスによる熱処理時間は1時間
である。本熱処理によるシリサイド反応によりアモルフ
ァスシリコン106はすべてシリサイド層112になり
両ウエハが接着し、貼り合わせウエハ113が出来上が
る(m)。
【0085】次に、デバイスウエハ側p+基板100を
多孔質層101近傍まで、グラインダー等で研削し
(n)、最後に上記貼り合わせ基体113を選択エッチ
ング溶液中に浸し、多孔質部分(多孔質シリコン基体)
101のみをHF/HNO3/CH3COOH/H2O溶
液等で選択的エッチングし、さらにPACE(Plasma A
ssisted Chemical Ethiching)等による表面平坦化を行
いSOI基板114が完成する(o)。
【0086】SIMSによるデプスプロファイル観察の
結果、本実施例では従来の金属基板SOIウエハの貼り
合わせ反応界面では実現し得なかった急峻なプロファイ
ルが得られており、各機能層(電磁波遮蔽層、貼り合わ
せ反応層)の膜厚を完全に制御することが可能となり、
300mmウエハのような大口径ウエハにおいてCMO
S制作工程と同等の熱工程履歴を経てもウエハの反りは
スターティングウエハと同等であり、膜の剥離といった
現象も見られないことが確認できた。
【0087】次に、図6に示すように、この金属基板S
OIウエハ上に、MOSトランジスタを試作した。ま
ず、SiO2の絶縁膜を形成し、続いてTaを0.5μ
m形成した後、ゲート電極のパターニング、ソース・ド
レインのパターニングを行い、イオン注入によりソース
・ドレイン層を形成した。なお、本実施例では、イオン
注入によるソース・ドレイン領域の形成に際しTaゲー
トをマスクとし、自己整合的に行った。イオン注入層の
アニールは、450℃の低温で行った。また、イオン注
入装置は、到達真空度10-10Torrであり、イオン
ビームによるチャンバ金属のスパッタリングによる汚染
が十分低くなるように設計されたウルトラクリーン化イ
オン注入装置を用いた。n型MOSトランジスタのソー
ス503が直下の反応抑止層(Ru層)501と接続さ
れ、またp型MOSトランジスタのソース502が直上
のメタル(Cu)配線504と接続された、CMOS構
成のインバータ回路を試作した。Ruの反応抑止層付き
基板は接地されており、また、Cu配線504は、電源
電圧と接続されている。今回、このCu配線504の面
積は、チップ面積の2/3とした。
【0088】図7は常温での金属基板上に絶縁膜を介し
て設けられた配線上を伝搬するパルス波形の劣化を示
す。シリコン基板で発生する信号波形の減衰は、金属基
板を用いるとほとんど起こらない。つまり、金属配線を
絶縁膜を介して金属基板に設けることにより、信号の伝
搬方向に向いた電界成分が無くなり、伝搬方向に垂直な
成分のみとなり波形の減衰が回避される。また、図8に
n型MOS/p型MOSトランジスタそれぞれのサブス
レッショルド特性を示す。これより、ΔVTh=−0.2
[V]の電圧シフトが生じており、良好なCMOSイン
バータの動作を妨げていることがわかる。したがって、
上記インバータと全く同様の工程を経て、p型MOSの
ソースを埋め込み金属層と接続し埋め込み金属層を1
[V]に印加した、埋め込み金属層を電源供給ラインと
した素子を作製した。この素子のサブスレッショルド特
性を図9に示す。このような電源構成をとることで、Δ
Thがキャンセルされている。本発明のSOIウエハを
用いることにより、ΔVThの変化にも対応したCMOS
インバータを開発することに成功した。
【0089】一方、すべてのプロセスが終了したウエハ
をエッチングし、埋め込み金属層を露出させた後、その
シート抵抗を測定した結果を図10に示す。比較のため
に本実施例におけるRuをすべてNiにおきかえて作製
した場合のシート抵抗を併記している。本実施例の場
合、貼り合わせ直後のシート抵抗と、すべてのプロセス
終了後のシート抵抗が変化していないが、後者では、著
しいシート抵抗変化が観測される。計算によると、貼り
合わせ直後存在したNiのうち、48%が貼り合わせ後
の各プロセスによりシリサイド化しており、スキンデプ
スに対して最適化した埋め込み金属層膜厚が変化し、電
磁界遮蔽の効果が失われている。本実施例の適用によ
り、よりプロセスマージンの広い金属基板SOIデバイ
スの作製が可能となった。
【0090】また本実施例において、平坦半導体層とし
てシリコンを用いたが、他の半導体、例えば、Geやダ
イヤモンド、GaAsなどを用いても本実施例と同じ結
果が得られる。
【0091】また本実施例において、反応停止層の材料
としてRuを用いたが、上記のようなプロセスに従うの
であれば、Ru以外の高融点金属、高融点金属を含む合
金、半導体、およびそれらの化合物であっても、本実施
例と同じ結果が得られる。
【0092】また本実施例において、貼り合わせにはN
iのような金属とシリコンの反応、すなわちシリサイド
反応を用いたが、その他の反応である金属合金反応を用
いても、本実施例と同じ結果が得られる。
【0093】また本実施例において、シリサイドにはN
iとシリコンの化合物、すなわちニッケルシリサイドを
用いたが、その他の金属を含むシリサイドを用いても、
本実施例と同じ結果が得られる。
【0094】また本実施例において、デバイスウエハと
ハンドルウエハとの貼り合わせ工程は、デバイスウエハ
表面に形成したシリコン堆積膜をハンドルウエハの表面
金属層に密着させ熱工程を行ったが、デバイスウエハ表
面に形成した金属堆積膜をハンドルウエハのシリコン表
面に密着させ熱工程を行っても、本実施例と同じ結果が
得られる。
【0095】また本実施例において、貼り合わせ後の熱
処理はAr雰囲気中で行ったが、Ar以外の不活性ガ
ス、すなわちN2、Heであっても、本実施例と同じ結
果が得られる。
【0096】また、本実施例においては、デバイスウエ
ハを研磨により除去する工程を行ったが、多孔質シリコ
ン層内もしくは近傍で基板を剥離するプロセスを用いて
除去を行うことで、本実施例と同じ結果が得られる。
【0097】また、本実施例においては、多孔質エッチ
ング後の平坦化をPACEにより行ったが、その他の平
坦化技術を用いることで本実施例と同じ結果が得られ
る。
【0098】また、本実施例においては、電源構成を変
えることでΔVThの補正を行ったが、仕事関数の異なる
導電層の埋め込みによる補正を行うことで本実施例と同
じ結果が得られる。
【0099】(実施例2)図11を用いて本発明の実施
例の詳細を説明する。まず、200μmの厚みを持ち、
1×1018cm-3ボロンが添加された面方位(100)
のP型単結晶シリコン基 板100を用意し(a)、こ
の表面をHF/H2O/IPA(20〜30wt%H
F,10〜30wt%IPA)溶液中で対向電極にp+
型Si層を用いて陽極化成することにより、孔径数nm
〜10nm程度、孔のピッチ10nm〜数十nmの多孔
質シリコン層101を10〜20μmの深さ形成する
(b)。IPAを添加することにより、溶液の表面張力
は低下し、濡れ性が向上するため数nm〜10nm程度
の孔が10〜20nm程度の深さ形成ができる。
【0100】その後、300〜400℃程度の比較的低
い温度でドライ酸化もしくはスチーム酸化により1〜2
原子層程度のシリコン酸化膜を多孔質シリコンの孔の壁
表面に形成する(c)。0.1〜1%程度の濃度の希フ
ッ酸により表面をエッチングする。希フッ酸の表面張力
は70dyn/cm以上と高くし、シリコン表面の濡れ
性も悪いため、希フッ酸は多孔質シリコン層の孔内には
侵入せず、多孔質シリコン層のごく表面近傍だけのシリ
コン酸化膜がエッチングされる。
【0101】こうした表面近傍の酸化膜が除去された多
孔質シリコン層をクラスタツールにローディングする。
本プロセスでは、基板上に半導体、金属、絶縁体を大気
に一切曝すことなく、高清浄な雰囲気下で連続的に薄膜
形成ができることにある。
【0102】ローディング後、水素雰囲気下で1000
〜1100℃の熱処理をすると、内部に多孔質シリコン
層を残して表面だけ平坦な非多孔質の単結晶シリコン層
が得られる(d)。H2中に、SiH2Cl2やSiHC
3を1〜100ppm程度含めると、表面の非多孔質
の単結晶シリコン層の平坦度は一層向上する。
【0103】次に、最表面が非多孔質した多孔質シリコ
ン層101上にSiH2Cl2を用いて1000〜110
0℃、あるいはSiH4を原料ガスにして900〜10
00℃で単結晶シリコン層102を0.5〜2μm程度
成長する(e)。数10Torr程度の減圧状態で成長
すれば、成長温度は800〜850℃まで低温化でき
る。
【0104】次に、スチーム酸化によりエピ成長シリコ
ン表面を5nm〜1μm程度酸化し、酸化膜103を生
成する(f)。これは、2H2+(1/2)O2ガスを内
面をPt/TiNコートしたリアクタ内に導入し、酸素
を完全に反応させ生成したH 2+H2O雰囲気において、
300〜400℃で行う。
【0105】この上に、プラズマCVDにより窒化シリ
コン絶縁膜104を0.02〜1.5μm程度形成し
(g)、連続してボロンドープのP+型のSi層をプラ
ズマCVD法により1〜500nm成膜した(h)。さ
らにIr薄膜122及びNi薄膜123を0.1〜2μ
m程度プラズマCVD装置を用いてそれぞれ堆積し
(i)、この基板をデバイスウエハ107とした。
【0106】また、均一磁場DRM(Dipole Ring Magn
et)多極励起方式を用いると、Ru、IrやNi薄膜の
高品質化が図れることに加え、大面積化が可能な高均一
性を得ることができる。また、周波数が2〜20GHz
程度のマイクロ波を用いたRLSA(Radial Line Slot
Antenna)励起方式では、プラズマ照射エネルギが低
く、かつ1×1012cm-3程度の高均一高密度プラズマ
を生成することが可能であり、同様に高品質の酸化膜や
窒化膜やSi膜を得ることが可能である。
【0107】次に、p+型単結晶シリコン基体100と
は異なる別のSi基板108を用意し(j)、HF等の
薬液洗浄により自然酸化膜除去と表面の水素終端化を行
い、この基板をハンドルウエハ108とした。
【0108】デバイスウエハ107のNi層123とハ
ンドルウエハ108表面とが貼り合わせ界面になるよう
に、両者を接触させ貼り合わせ、熱処理を行った。
【0109】図5にデバイスウエハ107とハンドルウ
エハ108との貼り合わせ装置を示す。完全平坦ステー
ジ400、リング状多段静電チャック401の温度を2
00〜400℃に保つことで、表面の吸着水分、ハイド
ロカーボン等を常になくしておく。もちろん、クラスタ
ツール内の他のチャンバから搬送されてくるデバイスウ
エハ105、およびハンドルウエハ106表面の水分、
ハイドロカーボン、シロキサンの吸着は全くない。A
r,N2等の超クリーンガスを用いて1×10-5〜10
Torr程度の減圧雰囲気下で、まずウエハ中央を圧接
する。すなわち、静電チャック401にハンドルウエハ
108を保持することによってハンドルウエハ108を
静電チャック401の形状に沿って反らせ、ステージ部
400の稼動により両ウエハを正確に位置合わせする。
そして、リング状多段静電チャック401の吸引電圧を
中央から周辺に向かって次第に弱くすることで、中央か
ら周辺に向かってウエハを貼り合わせていく。この時
は、シリサイド反応が起こらないような低い温度にして
おく。
【0110】なお、上記に示したように、デバイスウエ
ハ107とハンドルウエハ108の貼り合わせによるS
OI基体の形成において、酸化膜の存在しない超高清浄
な接合界面を安定して実現するために上記クラスタツー
ルでのプロセスを行った。したがって、貼り合わせ界面
となるデバイスウエハ107の金属表面、およびハンド
ルウエハ108のシリコン表面に、水分やシロキサン、
ハイドロカーボンの付着は全く無い。また、メタル表面
の酸化膜の成長がないようにするために、デバイスウエ
ハ107についてはNi層123を成膜後、ハンドルウ
エハ108については水素ターミネイト処理の後、一切
大気に曝すことなく搬送し、連続してデバイスウエハ1
07とハンドルウエハ108とを貼り合わせ、貼り合わ
せ界面に自然酸化膜などが全く存在しない超高清浄表面
での接着を行った。
【0111】上記熱処理は、Ar雰囲気中、処理温度5
00℃に設定し、実処理ガスによる熱処理時間は1時間
である。本熱処理によるシリサイド反応によりNi層1
23はすべて10nm程の厚さのニッケルシリサイド層
124になり両ウエハが接着し、貼り合わせウエハ11
3が出来上がる(k)。
【0112】次に、デバイスウエハ側p+基板100を
除去し(l)、最後に上記貼り合わせ基体113を選択
エッチング溶液中に浸し、(多孔質シリコン残留部)1
01をHF/HNO3/CH3COOH/H2O溶液等で
選択的エッチングし、900℃以上の水素雰囲気で熱処
理を行い、表面が平滑化されたSOI基板114が完成
する(m)。
【0113】SIMSによるデプスプロファイル観察の
結果、本実施例では従来の金属基板SOIウエハの貼り
合わせ反応界面では実現し得なかった急峻なプロファイ
ルが得られており、各機能層(電磁波遮蔽層、貼り合わ
せ反応層)の膜厚を完全に制御することが可能となり、
300mmウエハのような大口径ウエハにおいてCMO
S制作工程と同等の熱工程履歴を経てもウエハの反りは
スターティングウエハと同等であり、膜の剥離といった
現象も見られないことが確認できた。
【0114】次に、図12に示すように、この金属基板
SOIウエハ上に、MOSトランジスタを試作した。ま
ず、SiO2の絶縁膜を形成し、続いてTaを0.5μ
m形成した後、ゲート電極のパターニング、及びFET
の活性領域となるソース・ドレインのパターニングを行
い、イオン注入によりソース・ドレイン層を形成した。
なお、本実施例では、イオン注入によるソース・ドレイ
ン領域の形成に際しTaゲートをマスクとし、自己整合
的に行った。イオン注入層のアニールは、450℃の低
温で行った。また、イオン注入装置は、到達真空度10
-10Torrであり、イオンビームによるチャンバ金属
のスパッタリングによる汚染が十分低くなるように設計
されたウルトラクリーン化イオン注入装置を用いた。n
型MOSトランジスタのソース503が絶縁膜の開孔を
通して直下のIr層122と接続され、またp型MOS
トランジスタのソース502が直上のCu配線504と
接続された、CMOS構成のインバータ回路を試作し
た。Ir層付き基板108は接地されており、また、C
u配線504は、電源電圧と接続されている。今回、こ
のCu配線504の面積は、チップ面積の2/3とし
た。
【0115】また、図12の構造からP+型のSi層1
21を省いた構造のn型MOS/p型MOSトランジス
タそれぞれのサブスレッショルド特性は図8と同じよう
にある。これより、ΔVTh=−0.2[V]の電圧シフ
トが生じており、良好なCMOSインバータの動作を妨
げていることがわかる。これに対して本実施例にある素
子のサブスレッショルド特性は図9のようになる。本発
明の構成をとることで、P+型Si層の存在によりΔV
Thがキャンセルされている。本発明のSOIウエハを用
いることにより、ΔVThの変化にも対応したCMOSイ
ンバータを開発することに成功した。
【0116】一方、すべてのプロセスが終了したウエハ
をエッチングし、埋め込み金属層を露出させた後、その
シート抵抗を測定した結果は図10と同様であった。比
較のために本実施例におけるIrをすべてNiにおきか
えて作製した場合のシート抵抗を併記している。本実施
例の場合、貼り合わせ直後のシート抵抗と、すべてのプ
ロセス終了後のシート抵抗が変化していないが、後者で
は、著しいシート抵抗変化が観測される。計算による
と、貼り合わせ直後存在したNiのうち、48%が貼り
合わせ後の各プロセスによりシリサイド化しており、ス
キンデプスに対して最適化した埋め込み金属層膜厚が変
化し、電磁界遮蔽の効果が失われている。本実施例の適
用により、よりプロセスマージンの広い金属基板SOI
デバイスの作製が可能となった。
【0117】また本実施例において、平坦半導体層とし
てシリコンを用いたが、他の半導体、例えば、Geやダ
イヤモンド、GaAsなどを用いても本実施例と同じ結
果が得られる。
【0118】また本実施例において、反応停止層の材料
としてIrを用いたが、上記のようなプロセスに従うの
であれば、Ir以外のルテニウム(Ru)のような高融
点金属(合金)、半導体、およびそれらの化合物であっ
ても、本実施例と同じ結果が得られる。
【0119】また本実施例において、貼り合わせにはN
iのような金属とシリコンの反応、すなわちシリサイド
反応を用いたが、その他の反応である金属合金反応を用
いても、本実施例と同じ結果が得られる。
【0120】また本実施例において、シリサイドにはN
iとシリコンの化合物、すなわちニッケルシリサイドを
用いたが、その他の金属を含むシリサイドを用いても、
本実施例と同じ結果が得られる。
【0121】また本実施例において、デバイスウエハと
ハンドルウエハとの貼り合わせ工程は、デバイスウエハ
表面に形成したNi膜をハンドルウエハの表面金属層に
密着させ熱工程を行ったが、デバイスウエハ表面に形成
したシリコン膜をハンドルウエハ上の金属層表面に密着
させ熱工程を行っても、本実施例と同じ結果が得られ
る。
【0122】また本実施例において、貼り合わせ後の熱
処理はAr雰囲気中で行ったが、Ar以外の不活性ガ
ス、すなわちN2、Heであっても、本実施例と同じ結
果が得られることは。その他は、先の実施例と同様に適
宜変更できる。
【0123】又、窒化シリコン膜を窒化アルミニウム膜
にしたり、ハンドルウエハの裏面に金属のような低抵抗
の層を設けて、それを接地することも好ましいものであ
る。又、FETに代えてバイポーラトランジスタを形成
してもよい。
【0124】
【発明の効果】本発明により、従来技術では実現し得な
かった低温プロセスによる高品質金属基板SOIウエハ
作製方法と高品質金属基板SOIウエハを提供すること
に加えて、さらにSOIデバイスの大電流駆動能力化、
配線上伝搬信号の高速化、放熱能力の向上による高信頼
化を実現可能とすることができる。すなわち、本発明に
よって初めてギガ・スケール・インテグレーション(G
SI)が現実のものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体基板と其の作業方法を示す。
【図2】SOIウエハ作製プロセスフローを示す概念図
である。
【図3】クラスタツールの構成を示す概念図である。
【図4】二周波励起プラズマ装置を示す概念図である。
【図5】貼り合わせの工程を示す模式図である。
【図6】作製したCMOSデバイスの断面構造を示す模
式図である。
【図7】シリコン上、及び金属SOI基板上のAl配線
上を1mm、2mm伝播した時の0.1nsecパルス
信号波形を示すグラフである。
【図8】pMOS/nMOSのサブスレッショルド特性
を示すグラフである。
【図9】電源反転型のpMOS/nMOSのサブスレッ
ショルド特性を示すグラフである。
【図10】埋め込み金属層のシート抵抗を示すグラフで
ある。
【図11】本発明の別の実施例によるSOI基板の作製
法を示す。
【図12】別の実施例によるCMOSデバイスの断面積
を示す。
【符号の説明】
1 第1の部材、 2 絶縁層、 3 第1の反応抑止層(反応停止層)、 4 第1の反応前駆層、 5 第2の部材、 6 第2の反応抑止層、 7 第2の反応前駆層、 8 導電性材料層(反応層)、 10 半導体層、 100 p+型単結晶シリコン基体、 101 多孔質シリコン層、 102 単結晶シリコン層、 103 酸化膜、 104 窒化シリコン絶縁膜、 105 Ru薄膜、 106 アモルファスシリコン層、 107 デバイスウエハ、 108 Si基板、 109 Ru薄膜、 110 Ni薄膜、 111 ハンドルウエハ、 112 シリサイド層、 113 貼り合わせウエハ、 114 SOI基板、 122 Ru薄膜、 123 Ni薄膜、 124 ニッケルシリサイド層、 300 チャンバ、 301 ターゲット、 302 ガス導入口、 303 真空排気系、 304 RF電源、 305 試料、 306 マッチング回路、 307 シールド、 400 完全平坦ステージ、 401 リング状多段静電チャック、 501 Ta基板、 502 p型MOSトランジスタのソース、 503 n型MOSトランジスタのソース、 504 メタル配線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大見 忠弘 宮城県仙台市青葉区米ヶ袋2の1の17の 301 (72)発明者 田中 信義 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 篠原 壽邦 宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉(無番地) 東北大学工学部電子工学科内 (72)発明者 牛木 健雄 宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉(無番地) 東北大学工学部電子工学科内 (72)発明者 新田 雄久 東京都文京区本郷4丁目1番4号株式会社 ウルトラクリーンテクノロジー開発研究所 内

Claims (44)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材の上に設けられた導電性材料層と、
    該導電性材料層の上に設けられた絶縁層と、該絶縁層上
    に設けられた半導体層と、を有する半導体基板におい
    て、 前記導電性材料層は、金属同士の反応層、金属と半導体
    の反応層、金属と金属半導体化合物との反応層、半導体
    と金属半導体化合物との反応層、金属半導体化合物同士
    の反応層から選択される少なくとも1つからなる導電性
    の層を有し、 前記導電性材料層と前記絶縁層との間及び/又は、前記
    基材と前記導電性材料層との間に、前記導電性材料とは
    異なる材料からなる反応抑止層を有することを特徴とす
    る半導体基板。
  2. 【請求項2】 前記半導体層は単結晶層であることを特
    徴とする請求項1に記載の半導体基板。
  3. 【請求項3】 前記基材は少なくとも表面が半導体から
    なる請求項1に記載の半導体基板。
  4. 【請求項4】 前記絶縁層は、シリコン酸化膜とシリコ
    ン窒化物又はシリコン酸化膜とアルミニウム窒化物を含
    むことを特徴とする請求項1に記載の半導体基板。
  5. 【請求項5】 前記反応層はシリサイド、前記基材の表
    面はシリコンであることを特徴とする請求項3に記載の
    半導体基板。
  6. 【請求項6】 前記反応抑止層は、金属、半導体、金属
    化合物の少なくともいずれか1層を含むことを特徴とす
    る請求項1又は3のいずれか1項に記載の半導体基板。
  7. 【請求項7】 前記反応抑止層は、Ru、Ir、V、T
    i、Cu、Be、Ag、Os、Mo及びWの内少なくと
    も1つ含む金属又は金属化合物であることを特徴とする
    請求項1又は3に記載の半導体基板。
  8. 【請求項8】 前記絶縁膜側に形成された反応抑止層の
    少なくとも一部は、良好な信号伝搬に必要とされる最高
    周波数成分に対応する電磁波の表皮深さより厚いことを
    特徴とする請求項1又は3に記載の半導体基板。
  9. 【請求項9】 前記反応抑止層をデバイスへの電源供給
    ライン又は接地ラインとすることを特徴とする請求項1
    又は3に記載の半導体基板。
  10. 【請求項10】 前記反応抑止層は、ノンドープシリコ
    ンと仕事関数が異なる導電性材料からなることを特徴と
    する請求項1又は3に記載の半導体基板。
  11. 【請求項11】 前記絶縁層と前記反応抑止層の間に、
    ノンドープシリコンと仕事関数が異なる導電性材料層を
    設けることを特徴とする請求項1又は3に記載の半導体
    基板。
  12. 【請求項12】 前記半導体は、n−Si、n+−S
    i、p−Si又はp+−Siであることを特徴とする請
    求項1又は3に記載の半導体基板。
  13. 【請求項13】 前記反応層はシリサイド、前記反応抑
    止層は金属であることを特徴とする請求項1に記載の半
    導体基板。
  14. 【請求項14】 前記反応抑止層は、前記反応層形成時
    の温度では、該反応層と反応しない材料からなることを
    特徴とする請求項1に記載の半導体基板。
  15. 【請求項15】 請求項1記載の半導体基板の製造方法
    において、第1の部材の単結晶半導体からなる表面上に
    絶縁層を形成する工程、前記絶縁層上に、金属、半導体
    又は金属化合物のいずれかからなる第1の反応前駆層を
    形成する工程、第2の部材の表面に金属、半導体又は金
    属化合物のいずれかからなる第2の反応前駆層を有する
    第2の部材又はそれ自体が反応前駆層となる第2の部材
    を用意する工程、前記第1及び第2の反応前駆層を接触
    し反応させて、前記第1及び第2の部材を貼り合わせる
    工程、を含み、前記第1の反応前駆層と前記絶縁層との
    間及び/又は前記第2の反応前駆層と第2の部材との間
    に、前記第1及び第2の反応前駆層のいずれとも異なる
    材料からなる反応抑止層を形成する工程をさらに含むこ
    とを特徴とする半導体基板の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記反応抑止層は、Ru、Ir、A
    g、Os、Tl、Cu、Bi、Pb、Sn、Mo、I
    n、Znから選択される少なくとも1種の金属又は金属
    化合物であることを特徴とする請求項15に記載の半導
    体基板の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記反応抑止層は、TaN、TaSi
    N、TiN、TiSiN、WN、WSiNから選択され
    る少なくとも1種の金属化合物であることを特徴とする
    請求項15に記載の半導体基板の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記第1及び第2の反応前駆層の一方
    はシリコンであることを特徴とする請求項15に記載の
    半導体基板の製造方法。
  19. 【請求項19】 前記第1及び第2の反応前駆層の一方
    はシリコンであり、他方は第1の金属であり、前記反応
    抑止層はシリコンに対する反応性が該第1の金属よりも
    弱い第2の金属である請求項15に記載の半導体基板の
    製造方法。
  20. 【請求項20】 前記第1の金属は、Mg、Co、N
    i、Pd、Pt、Taから選択される少なくとも1種金
    属を含み、前記第2の金属は、Ru、Ir、Ag、O
    s、Tl、Cu、Bi、Pb、Sn、Mo、In、Zn
    から選択される少なくとも1種の金属化合物である請求
    項19に記載の半導体基板の製造方法。
  21. 【請求項21】 シリコン単結晶基板又はシリコン単結
    晶薄膜エピタキシャル層の表面に絶縁層を形成する工
    程、前記絶縁層表面に第1の金属堆積膜を形成する工
    程、及び前記第1の金属堆積膜表面に第2の金属堆積膜
    を形成する工程を経て第1の基板を作製し、一方、シリ
    コン単結晶基板の表面に第3の金属堆積膜を形成する工
    程及び前記第3の金属堆積膜表面に第4の金属堆積膜を
    形成する工程を経て第2の基板を作製し、続いて、前記
    第1の基板の第2の金属堆積膜と前記第2の基板の第4
    の金属堆積膜とを密着させて熱処理を行い、前記第2の
    金属堆積膜と前記第4の金属堆積膜を合金化反応を起こ
    させる工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の半
    導体基板の作製方法。
  22. 【請求項22】 シリコン単結晶基板もしくはシリコン
    単結晶薄膜エピタキシャル層の表面に絶縁層を形成する
    工程、前記絶縁層表面に第1の金属堆積膜を形成する工
    程及び前記第1の金属堆積膜表面に第2の金属堆積膜を
    形成する工程を経て第1の基板を作製し、一方、シリコ
    ン単結晶基板の表面に第3の金属堆積膜を形成する工程
    及び前記第3の金属堆積膜表面にシリコン堆積膜を形成
    する工程を経て第2の基板を作製し、続いて、前記第1
    の基板の第2の金属堆積膜と前記第2の基板のシリコン
    堆積膜とを密着させて熱処理を行い、前記第2の金属堆
    積膜と前記シリコン堆積膜をシリサイド化反応させる工
    程を含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体基板
    の作製方法。
  23. 【請求項23】 前記第1の金属堆積膜は、前記第2の
    金属堆積膜とは合金を形成しない金属であることを特徴
    とする請求項21又は22に記載の半導体基板の作製方
    法。
  24. 【請求項24】 シリコン単結晶基板もしくはシリコン
    単結晶薄膜エピタキシャル層の表面に絶縁層を形成する
    工程、前記絶縁層表面に第1の金属堆積膜を形成する工
    程及び前記第1の金属堆積膜表面にシリコン堆積膜を形
    成する工程を経て第1の基板を作製し、一方、シリコン
    単結晶基板の表面に第3の金属堆積膜を形成する工程及
    び前記第3の金属堆積膜表面に第4の金属堆積膜を形成
    する工程を経て第2の基板を作製し、前記第1の基板の
    シリコン堆積膜と前記第2の基板の第4の金属堆積膜と
    密着させて熱処理を行い、前記シリコン堆積膜と前記第
    4の金属堆積膜をシリサイド化反応させる工程を含むこ
    とを特徴とする請求項1に記載の半導体基板の作製方
    法。
  25. 【請求項25】 シリコン単結晶基板もしくはシリコン
    単結晶薄膜エピタキシャル層の表面に絶縁層を形成する
    工程、前記絶縁層表面に第1の金属堆積膜を形成する工
    程及び前記第1の金属堆積膜表面にシリコン堆積膜を形
    成する工程を経て第1の基板を作製し、一方、シリコン
    単結晶基板の表面に第3の金属堆積膜を形成する工程、
    前記第3の金属堆積膜表面に第4の金属堆積膜を形成す
    る工程及び前記第4の金属堆積膜表面にシリコン堆積膜
    を形成する工程を経て第2の基板を作製し、続いて、前
    記第1の基板のシリコン堆積膜と前記第2の基板のシリ
    コン堆積膜とを密着させて熱処理を行い、前記第4の金
    属堆積膜を前記第2の基板の前記シリコン堆積膜と、さ
    らに連続して前記第1の基板の前記シリコン堆積膜とシ
    リサイド化反応させる工程を含むことを特徴とする請求
    項1に記載の半導体基板の作製方法。
  26. 【請求項26】 前記第1の金属堆積膜は、前記シリコ
    ン堆積膜とはシリサイドを形成しない金属であることを
    特徴とする請求項24又は25に記載の半導体基板の作
    製方法。
  27. 【請求項27】 基材の上に設けられた導電性材料層
    と、該導電性材料層の上に設けられた絶縁層と、該絶縁
    層上に設けられた半導体層と、を有する半導体基板にお
    いて、 前記導電性材料層は金属又は金属化合物であり、前記導
    電性材料層と前記絶縁層との間及び/又は前記基材と前
    記導電性材料層との間に、前記導電性材料より反応性の
    低い金属又は金属化合物からなる層を有することを特徴
    とする半導体基板。
  28. 【請求項28】 前記半導体層は単結晶層であることを
    特徴とする請求項27に記載の半導体基板。
  29. 【請求項29】 前記基材は少なくとも表面が半導体か
    らなる請求項27に記載の半導体基板。
  30. 【請求項30】 前記絶縁層は、シリコン酸化膜とシリ
    コン窒化物又はシリコン酸化膜とアルミニウム窒化物を
    含むことを特徴とする請求項27に記載の半導体基板。
  31. 【請求項31】 前記導電性材料層はシリサイド、前記
    基材の表面はシリコンであることを特徴とする請求項2
    9に記載の半導体基板。
  32. 【請求項32】 前記反応抑止層は、高融点金属、又
    は、高融点金属化合物の少なくともいずれか1層を含む
    ことを特徴とする請求項27に記載の半導体基板。
  33. 【請求項33】 前記反応性の低い層は、Ru、Ir、
    V、Ti、Cu、Be、Ag、Os、Mo及びWの内少
    なくとも1つ含む金属又は金属化合物であることを特徴
    とする請求項27に記載の半導体基板。
  34. 【請求項34】 前記絶縁膜側に形成された反応性の低
    い層の少なくとも一部は、良好な信号伝搬に必要とされ
    る最高周波数成分に対応する電磁波の表皮深さより厚い
    ことを特徴とする請求項27に記載の半導体基板。
  35. 【請求項35】 前記反応性の低い層をデバイスへの電
    源供給ライン又は接地ラインとすることを特徴とする請
    求項27に記載の半導体基板。
  36. 【請求項36】 前記反応性の低い層と、前記絶縁層と
    の間に、ドープされた半導体層を有することを特徴とす
    る請求項1又は27記載の半導体基板。
  37. 【請求項37】 前記絶縁層と前記反応性の低い層の間
    に、ノンドープシリコンと仕事関数が異なる更に別の導
    電性材料層を設けることを特徴とする請求項27に記載
    の半導体基板。
  38. 【請求項38】 前記基材は、n−Si、n+−Si、
    p−Si又はp+−Siであることを特徴とする請求項
    1又は27に記載の半導体基板。
  39. 【請求項39】 前記導電性材料層はシリサイド、前記
    反応性の低い層は高融点金属であることを特徴とする請
    求項27に記載の半導体基板。
  40. 【請求項40】 前記反応性の低い層は、前記導電性材
    料層形成時の温度では、該導電性材料層と反応しない材
    料からなることを特徴とする請求項27に記載の半導体
    基板。
  41. 【請求項41】 請求項27記載の半導体基板の製造方
    法において、第1の部材の単結晶半導体からなる表面上
    に絶縁層を形成する工程、前記絶縁層上に、金属、半導
    体又は金属化合物のいずれかからなる第1の反応前駆層
    を形成する工程、第2の部材の表面に金属、半導体又は
    金属化合物のいずれかからなる第2の反応前駆層を有す
    る第2の部材又はそれ自体が反応前駆層となる第2の部
    材を用意する工程、前記第1及び第2の反応前駆層を接
    触し反応させて、前記第1及び第2の部材を貼り合わせ
    る工程、を含み、前記第1の反応前駆層と前記絶縁層と
    の間及び/又は前記第2の反応前駆層と第2の部材との
    間に、前記第1及び第2の反応前駆層のいずれとも異な
    る材料からなる反応抑止層を形成する工程をさらに含む
    ことを特徴とする半導体基板の製造方法。
  42. 【請求項42】 前記反応性の低い層は、Ru、Ir、
    Ag、Os、Tl、Cu、Bi、Pb、Sn、Mo、I
    n、Znから選択される少なくとも1種の金属又は金属
    化合物、又はTaN、TaSiN、TiN、TiSi
    N、WN、WSiNから選択される少なくとも1種の金
    属化合物であることを特徴とする請求項27に記載の半
    導体基板の製造方法。
  43. 【請求項43】 前記基材の裏面には、金属が設けられ
    ている請求項1又は27に記載の半導体基板。
  44. 【請求項44】 前記半導体層は、FET又はバイポー
    ラトランジスタの活性領域を有しており、該活性領域の
    一部が前記絶縁層に設けられた開孔を通して前記導電性
    材料層及び/又は前記反応性の低い層に接続されている
    請求項27に記載の半導体基板。
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