JPH10150176A - 半導体基体とその作製方法 - Google Patents

半導体基体とその作製方法

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JPH10150176A
JPH10150176A JP30535696A JP30535696A JPH10150176A JP H10150176 A JPH10150176 A JP H10150176A JP 30535696 A JP30535696 A JP 30535696A JP 30535696 A JP30535696 A JP 30535696A JP H10150176 A JPH10150176 A JP H10150176A
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metal
layer
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semiconductor
silicon
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JP30535696A
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Tadahiro Omi
忠弘 大見
Nobuyoshi Tanaka
信義 田中
Masaki Hirayama
昌樹 平山
Takeo Ushiki
健雄 牛木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、従来技術では実現し得なかった低
温プロセスによる作製が可能であり高品質な半導体基板
及びその作製方法を提供し、さらに、大電流駆動能力
化、配線上伝搬信号の高速化、放熱能力の向上による高
信頼化を実現できるSOIデバイスを作製することが可
能な半導体基板を提供する。 【解決手段】 本発明の半導体基板は、半導体領域に隣
接して、シリコン酸化膜と、シリコン窒化物膜及び/又
はアルミニウム窒化物膜とからなる絶縁層を備え、該半
導体領域と隣接する以外の該絶縁層の表面に隣接して導
電性材料を備え、該導電性材料の少なくとも一部は金属
と金属との反応、金属と半導体との反応、金属と金属半
導体化合物との反応又は半導体と金属半導体化合物との
反応の少なくとも1つの反応させることにより得られ、
かつ該絶縁層と隣接する以外の該導電性材料表面の少な
くとも一部は半導体表面層であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体基体とその作製方
法に係る。
【0002】
【従来の技術】現在のコンピュータにおいて、その主要
部分を構成するMOSトランジスタ集積回路は、従来そ
の加工寸法をスケーリング則に従って微細化していくこ
とにより、バイナリ・ディジタル論理ULSIシステム
の動作性能、すなわち動作速度と集積度を向上させてき
た。
【0003】しかし、プロセス技術の発展により最小加
工寸法となるMOSトランジスタのゲート長が1μm以
下になってくると、短チャネル効果を始め、様々な寄生
効果の影響を受けるようになり、これまで通り微細化し
た分だけの特性の向上が得られなくなってきた。近年、
これの有力な解決手段としてSOIデバイスが注目され
ている。
【0004】SOIとは、「絶縁物上のシリコン」を意
味するSilicon On Insulatorの略で、絶縁物上に載った
単結晶シリコン半導体層の部分に素子を形成する。SO
Iは、当初、寄生容量の低減、高放射線耐性、及びラッ
チアップフリーなど通常のシリコン集積回路を作成する
バルクシリコン基板では到達し得ない優位点を主目的に
開発され、シリコン層も厚膜が使われていた。しかし最
近では、シリコン層を100nm以下にしてシリコン薄
膜全体を空乏化させた、いわゆる完全空乏型SOIにそ
の優れた短チャネル効果抑制の性質が見出されている。
薄膜完全空乏化SOI MOSデバイスが、従来のバル
クMOSデバイスと比較して優れている点を挙げれば、
次の4点に集約される。
【0005】1.誘電体分離が容易で、かつ完全素子分
離が可能なため、プロセスの簡素化・高集積化が図れる
こと。
【0006】2.放射線耐性に優れているため、素子の
高信頼化が図れること。
【0007】3.浮遊容量が低減されるため、素子の高
速化・低消費電力化が図れること。
【0008】4.シリコン層の薄膜化による完全空乏層
電界効果トランジスタが可能なため、短チャネル効果が
抑制され、デザインルールの微細化が図れること。
【0009】一般に、SOI MOSデバイスは、SO
Iウエハを出発材料としてMOSトランジスタを作り込
んでいくため、高信頼性・高性能SOIデバイスを作製
するためには、その後のデバイス作製プロセス以上に開
始時のSOI基板の品質が非常に重要となる。過去数十
年に渡り、SOI基板の形成方法については数多く研究
されており、そのSOI構造の形成方法は次の3つに大
別される。
【0010】シリコン単結晶体の表面を酸化後に、酸
化膜の一部に窓を開けてシリコン基体を部分的に表出さ
せ、その部分を種として横方向へエピタキシャル成長さ
せ、SiO2上へシリコン単結晶層を形成するもの。
【0011】シリコン単結晶基体そのものを活性層と
して使用し、その下部に何らかの方法によってSiO2
の埋込み層を形成するもの。
【0012】シリコン基体を絶縁性の基体と貼り合わ
せた後、シリコン基体を研磨、あるいはエッチングして
任意の厚みの単結晶層を残すもの。
【0013】しかし、に関してはその制御性、生産
性、均一性、結晶品質に、に関してはその生産性、結
晶品質に、に関してはその制御性、均一性に多くの問
題を残している。そのため、現在これらSOI基板を用
いた高集積回路は、従来のバルクシリコン基板を用いた
ものの様に、大量生産の段階には達してはいない。
【0014】ところで、最近、高品質なSOI基板、す
なわち基板上全体に渡り厚さが均一で結晶性の良いSO
I層を持つSOI基板を作成する手段として、ELTRAN(E
pitaxial Layer TRANsfer by bond & etch back porous
Si) SOI基体が提案された(特願平3−29225
8号「半導体基材の作成方法」、特願平4−16511
号「半導体基板及びその作成方法」、特願平4−165
23号「半導体基板の作成方法」、特願平4−3846
4号「半導体基板及びその作成方法」、特願平4−46
306号「半導体素子基体及びその作成方法」、特願平
4−46307号「半導体素子基体とその作成方法」、
特願平4−59118号「多結晶シリコンをエッチング
するためのエッチング液、該エッチング液を用いたエッ
チング方法及び該エッチング液を用いた半導体基材の作
成方法」、特願平6−40964号「SOI基板の作成
方法」、特願平6−327503「半導体基板及びその
作成方法」)。
【0015】このSOIウエハ製造方法の特徴は、多
孔質シリコン表面の孔がエピタキシャル成長前のH2
処理によって封止されるため、欠陥密度の低いSOI層
が形成可能である事と、多孔質シリコンのエピタキシ
ャル層に対するエッチング選択比が105と高いため、
SOI層の膜厚のバラツキが小さいことにある。したが
って、デバイス部となるSOI層を極めて平滑にできる
うえ、量産性にも優れているため、高品質・低コストで
SOI基体を製造する技術であるといえる。
【0016】また、の貼り合わせによるSOI基板作
成方法に関しては、従来より貼り合わせ界面に高融点金
属、または高融点シリサイドと高融点金属、またはシリ
コンを貼り合わせ、シリサイド反応を利用することで接
着する方法が提案されている(特願平3−61587号
「SOI基板」、特願平4−322294号「半導体基
体の形成方法」、特願平9−314433号「シリコン
オンインシュレータ基板の製造方法」、特願平2−27
2425号「SOI基板およびその製造方法」、特願昭
58−97963号「絶縁体分離基板の製造方法」)。
このSOIウエハ製造方法は、従来貼り合わせ工程時に
問題となっていたSiとSiO2の熱膨張の差により発
生する応力を、貼り合わせ界面を高融点金属、または高
融点シリサイドと高融点金属、またはシリコンにしてシ
リサイド反応を利用することにより緩和し、基板全面に
渡って均一な接着強度が得られることを特徴としてい
る。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上記ELTRAN S
OI基板の製造工程は極めて巧妙であり、従来のSOI
形成方法と比較して、結晶品質、制御性、生産性、均一
性に優れている。しかし、特に貼り合わせ工程において
Si/SiO2接合界面にボイドが残る可能性があり、
歩留まりを向上させるためには更に改良の余地を残して
いた。
【0018】また、この貼り合わせ工程においては10
00℃程度の高温処理を必要としており、基板の大口径
化を容易にするために、より低温で作製可能な方法が望
まれていた。
【0019】また、上記シリサイド反応を利用した貼り
合わせSOI基板の作成方法については、貼り合わせ界
面のシリサイド層は、単に張り合わせ工程時における接
着強度向上のためのみに利用されているに過ぎず、シリ
サイド層自身にデバイス動作時の機能を持たせたもので
はない。動作周波数10GHzの超高速動作・超高密度
LSIをSOI基板を用いて実現にするためは、高品質
なSOI層の形成に加えて、配線を伝搬する信号の表皮
効果、クロストーク、及び動作中に発生する熱の問題を
解決しなければならないため、貼り合わせ界面にこれら
を解決する機能を持たせる必要があるからである。ま
た、上記シリサイド反応を利用した貼り合わせSOI基
板の作成方法については、貼り合わせ界面となる高融点
金属、または高融点シリサイド、またはシリコンの最表
面状態に関して、例えば自然酸化膜形成や水分吸着等、
界面反応を妨げる要因について十分な理解がさせれてお
らず、そのため必要以上の処理温度を強いるばかりか、
生産性の点でも悪くしている。
【0020】以上述べたように、超高速・超高集積回路
を作成するに足りるSOI基体を生産性良く提供できる
技術は未だ達成するに至っていない。また、SOI構造
を例えば金属基体上に形成するなど基体自体に機能性を
持たせることを第一の目的とする場合には、上記及び
の方法では原理的に不可能であり、上記の方法にお
いても、従来のELTRAN SOI基板や、従来のシ
リサイド反応を利用したSOI基板では、生産性と機能
性の点で、更に改良の余地がある。
【0021】本発明は、従来技術では実現し得なかった
低温プロセスによる作製が可能であり高品質な半導体基
板及びその作製方法を提供することを目的とする。
【0022】さらに、大電流駆動能力化、配線上伝搬信
号の高速化、放熱能力の向上による高信頼化を実現で
き、ひいてはギガ・スケール・インテグレーション(G
SI)を現実のものとすることができるSOIデバイス
を作製することが可能な半導体基板を提供することを目
的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体基板は、
半導体領域に隣接して、シリコン酸化膜と、シリコン窒
化物膜及び/又はアルミニウム窒化物膜とからなる絶縁
層を備え、該半導体領域と隣接する以外の該絶縁層の表
面に隣接して導電性材料を備え、該導電性材料の少なく
とも一部は金属と金属との反応、金属と半導体との反
応、金属と金属半導体化合物との反応又は半導体と金属
半導体化合物との反応の少なくとも1つの反応させるこ
とにより得られ、かつ該絶縁層と隣接する以外の該導電
性材料表面の少なくとも一部は半導体表面層であること
を特徴とする。
【0024】
【作用】本発明により、動作周波数10GHzの超高速
・超高密度GSI(ギガ・スケール・インテグレーショ
ン)が可能となる。
【0025】本発明は、動作周波数10GHzの超高速
・超高密度GSI実現のために、高品質なSOI層の形
成に加えて、これまで問題にはならなかった配線を伝搬
する信号の表皮効果、クロストーク、及び動作中に発生
する熱の問題を解決したものである。
【0026】まず、配線を伝搬する信号の表皮効果につ
いては、1GHz以上の超高速動作LSIを可能にする
場合、信号が伝達する配線は、これまでのシリコン基板
に代わり、低抵抗金属上に絶縁膜を介して設けなければ
ならない。なぜなら、従来通りの半導体基板上に絶縁膜
を介して金属配線を形成する構造では、原理的に高速の
信号波形の減衰が避けられないからである。
【0027】図11は、0.1nsecのパルス信号が
(a)シリコン基板上、および(b)金属基板上のAl
配線を1mmと2mm伝搬したときの波形の変化を示し
ている。基板がシリコンであると、著しい波形の崩れが
起こる事が明らかである。これは、以下の理由によるも
のである。
【0028】配線上を信号が伝搬する場合、配線周辺に
侵入する電磁波の影響を考慮する必要がある。この侵入
の深さ、すなわち表皮深さ(スキンデプス)は、角周波
数ω、基板の導電率ρ、透磁率μを用いて、δ=(2/
ωμσ)1/2で表わすことができる。パルス信号を扱う
場合は、図12に示すようにパルス波形のパルス幅Tよ
り、1/(2T)をそのパルス波形の基本波f0、2/
(2T)を第二高調波f1、3/(2T)を第三高調波
2として、それぞれ高次高調波のスキンデプスを求め
ることができる。
【0029】通常、配線上を伝搬する信号をパルス信号
とする場合、そのパルス信号の立ち上がり、立下り時間
をパルス幅時間Tの1/10となるように保証できれば
良好なパルス波形が保つことができ、そのためには第十
高調波のスキンデプスまで解析しなければならない。と
ころで、信号が従来までのように数百MHz程度の低い
周波数の場合、電磁波のスキンデプスは半導体基板厚さ
dよりも十分に厚く、配線から発生する電気力線は基板
裏面のメタル(Al)に終端していた。
【0030】
【表1】 しかし、1GHz以上の超高周波になると、表1に示し
たように第十高調波のスキンデプスはシリコン基板の厚
さに比べ十分に小さくなる。そのため、図13に示した
ように導波モードとなり、信号の進行方向シリコン基板
中に電界が発生する。このため、半導体内部に信号進行
方向の伝導電流が流れ、エネルギ損失が起こる。つま
り、従来のシリコン基板上に配線を形成する方法では、
原理的に1GHz程度が限界であり、それ以上の高速化
は全く望めない。つまり、半導体基板を使う限り、1G
Hz以上の高速パルスの波形崩れは原理的に避けられな
い問題なのである。
【0031】この問題を解決するには、基板の抵抗率を
100Ω・cm以上の高抵抗にして基板中を電流が流れ
るのを防止するか、あるいは基板を低抵抗金属にして基
板内に電流が流れてもエネルギ損失が無いようにするし
かない。しかし、シリコン基板の抵抗率を極度に高くす
る方法ではδ≫dの実現により信号波形の減衰は抑えら
れるが、図14に示すように配線から発する電気力線が
水平方向に広く拡がるため、隣接配線への結合容量が大
きくなって隣接配線間の信号電圧リークが大きくなり、
クロストークによる誤動作が極度に大きくなってしま
う。
【0032】したがって、この困難を克服する手段は、
配線とグラウンドの間からシリコン基板を排除した金属
基板構造にすることである。また、基板裏面の金属がむ
き出しになる上記の基板構造を避けるには、基板裏面は
従来通りシリコンにして、絶縁層に直接接触する部分を
信号電圧のスキンデプスδよりも厚い導電率の大きい金
属もしくはシリサイドにする方法もある。また、絶縁層
に直接接触する部分に金属を用いずにシリコン層を用い
る場合、このシリコン層の厚さは配線を伝搬するパルス
電圧信号の第十次高調波のスキンデプスδより十分薄く
し、かつそのシリコン層直下の金属またはシリサイドな
どの導電性材料の厚さを基本波の表皮深さδより十分厚
くしなければならない。表1に、1GHz、3GHz、
10GHzのクロックパルス信号が配線中を伝搬する時
の第十次高調波に対するシリコン中のスキンデプスδ
と、基本波に対する金属中のスキンデプスδを示した。
クロック周波数が高くなるに従って、絶縁膜直下のシリ
コン層の厚さは薄くしなければならないことを示してい
る。
【0033】図15に上記条件を満たした時の基板中の
電気力線を示す。図15に示すように、配線から発した
電気力線は、シリコン層と金属層の界面で折れ曲がり、
金属層中で表皮深さだけ入り込んでいる。いずれにして
も、配線を伝搬する信号の表皮効果を考慮してSOI基
板をデザインすることによって、従来技術では克服でき
なかった配線伝搬信号の減衰の問題が解決される。
【0034】次のクロストーク問題については、電子回
路の集積度が高くなり、隣接する配線間の距離が近くな
ってくると非常に問題になってくる。図16に示すよう
に、配線のポテンシャルは、隣接する配線のポテンシャ
ルV1、隣接する配線間容量C12、配線の対地間容量C
20を用いて、V2=(C12/(C12+C20))×V1で表
わせる。従って、クロストークを抑えるためには、C20
を大きく、かつC12を小さくしなければならない。すな
わち、集積度を高くするために配線間距離を小さくして
いくことは、クロストークを抑える方向と相反すること
になる。そこで、配線材料にはマイグレーション耐性が
高く、大電流密度が可能なCuを用い、配線断面を平坦
構造にする。
【0035】更に、配線直下の絶縁層にはSi34やA
lNのような高誘電率薄膜を用い、配線間の絶縁膜には
プラスチックのような低誘電率材料を用いることによっ
て、集積度とクロストークの問題が解決される。尚、ク
ロストーク抑制のための配線直下絶縁膜の高誘電率化
は、ドライブ・トランジスタにとっては負荷容量の増大
となり高速性を阻害するものであるが、これにはMOS
トランジスタのゲート長の微細化、あるいはゲート絶縁
膜の高誘電率化による電流駆動能力向上によって対処す
る。このクロストークの問題についても対地間容量など
を考慮して埋め込み絶縁膜などSOI基板をデザインす
ることによって、従来技術では克服できなかった高集積
化とクロストークの問題が解決される。
【0036】次の発熱の問題についても集積回路の高速
化・高集積化に際し、最大の問題となる。なぜなら、C
MOSと言えどもクロック周波数に比例して消費電力す
なわち発熱量が増大し、集積度の向上はさらに単位面積
当たりの発熱量を増大させる結果となるからである。発
熱による超高集積回路の温度上昇は、特にそれの動作信
頼性を左右する。
【0037】第一に、温度上昇による熱雑音レベルの上
昇は、S/Nを低下させ、回路の誤動作を引き起こす。
【0038】第二に、配線寿命に関して一般に配線寿命
τが Modified Black の式 τ=(E0/ρ・J2)×exp((q・Ea)/(k・
T)) で表わさせれるため、温度が高くなるほど指数関数に従
って配線寿命は短くなる。つまり、高速化と高集積化を
向上させながら、かつ温度上昇を抑えることは、集積回
路の高性能化と高信頼性を両立するための必須条件であ
り、放熱効率の高いデバイス構造・材料を選定し、熱を
有効に外に逃がしていくことが唯一の手段である。その
ためには、第一に埋め込み絶縁膜を従来のSiO2(熱
伝導率:0.015W /(cmK))の単層絶縁層か
らSiO2とSi34(熱伝導率:9〜30W/(cm
K))やAlN(熱伝導率:2.5W/(cmK))を
用いた多層膜構造を採用する必要がある。SiO2が他
の材料と比較して、圧倒的に熱伝導性が悪いためであ
る。第二に、多層配線間に電気伝導のためではなく、熱
伝導のためのサーマルビアホール構造を採用する必要が
ある。クロストーク防止のために採用する低誘電率プラ
スチック絶縁膜は、耐熱性が圧倒的に悪いためである。
【0039】第三に、ハンドルウエハに熱伝導性の高い
金属を採用することである。また、上記の熱伝導性の高
い材料Si34は、従来のSiO2と異なり金属の拡散
障壁(Diffusion Barrier)としての働きをも有し、熱
処理時におけるハンドルウエハからの金属拡散を抑制す
ることができる。この発熱の問題についても材料の熱伝
導度などを考慮してSOI基板をデザインすることによ
って、高速化・高集積化と発熱の問題が解決される。
【0040】ところで、本発明のでは、第1の基板(デ
バイスウエハ)と第2の基板(ハンドルウエハ)との貼
り合わせ工程において、超高清浄な接合界面による金属
と金属の合金反応、あるいは金属と半導体のシリサイド
反応を利用することにより、従来より低温での処理が可
能であることと、また金属汚染のない高品質SOI層が
形成可能であるということである。
【0041】かかる目的達成のため本発明では絶縁層を
SiO2とSi34あるいはAlNとの多層構造として
いる。ここで、Si34あるいはAlNの層厚として
は、0.4nm〜200nmが好ましく、10nm〜2
00nmがより好ましく、100nm〜200nmが最
も好ましい。
【0042】シリコン酸化膜(SiO2)を用いるの
は、半導体領域に隣接する絶縁物がシリコン酸化膜以外
の絶縁膜であるとシリコン/絶縁膜界面の界面準位が極
めて高くなり、作製したデバイス動作に悪影響を及ぼす
からである。また、二層以上にすることによりクロスト
ークの抑制、熱伝導、金属不純物の半導体層への拡散防
止等の効果が生ずる。
【0043】窒化膜は、熱伝導率がSiO2より高い
こと、ハンドルウエハ上金属拡散を押さえる拡散障壁
としての働きがあること、誘電率が高いことにより採
用される。また、厚ければ厚いほど、の効果が高く
なるので、上記範囲の下限であることが好ましく、厚け
れば厚いほどの効果が薄くなるために上記範囲の下限
がとすることが好ましい。
【0044】なお、Si34あるいはAlNの形成方法
は特に限定されないが、例えば、CVD法によることが
好ましい。Si34あるいはAlNの成膜後は、その表
面を大気にさらすことなく、次の貼り付け工程を行うこ
とが特に好ましい。
【0045】一般に、金属と半導体との接着の場合にせ
よ、金属と金属の接着の場合にせよ、半導体と半導体の
接着の場合にせよ、接合界面にボイドが一切作らせず、
強固に貼り合わせることは非常に難しい。その理由は、
金属表面あるいは半導体に不純物が高濃度に添加された
表面等、非常に酸化されやすい材料の表面を接合界面に
して貼り合わせる場合、接合界面において界面反応の妨
げになるような酸化膜などが、どうしても形成されてし
まうからである。
【0046】この酸化膜の存在は、貼り合わせ界面での
ボイドの発生、あるいは貼り合わせ時の熱処理工程の高
温化を招くばかりか、この高温工程によりシリコン層の
品質を劣化させる。したがって、従来のSOI基板作製
において、デバイスウエハとハンドルウエハの貼り合わ
せ界面となるウエハ表面に水分やシロキサン、ハイドロ
カーボンの付着、及びメタル表面の酸化膜の成長を抑え
ることが必要不可欠なのである。この問題を解決するた
めには、本発明は二つの方法を提案する。
【0047】第一の方法は、デバイスウエハとハンドル
ウエハとも各プロセスチャンバ間をN2、N2/O2雰囲
気で搬送することで、大気に一切曝されることなく連続
して成膜、貼り合わせをする方法である。第二の方法
は、SOI基板形成工程において、デバイスウエハある
いはハンドルウエハをどうしてもクリーンルームの空気
に曝さなければならない時、貼り合わせ界面となるウエ
ハ表面がシリコンの場合は少なくとも表面は酸化されに
くいnon−dopeシリコンにし、メタルの場合はP
t、Pd、Niのような酸化されにくい貴金属や金属に
するかあるいは表面が酸化されてもその酸化膜がH2
容易に還元されるものにする方法である。
【0048】第二の方法については、第1実施例に示す
ような島状のシリコン層をなすSOI基板を作成する場
合、シリコン層のパターニング時において現像工程や洗
浄工程のようなウェットプロセスを行うために、どうし
ても一度クリーンルームの空気に曝さなければならない
場合に必要となる。つまり、シリコンあるいは金属を成
膜後、一度クリーンルームの空気に曝されたデバイスウ
エハとハンドルウエハを貼り合わせチャンバに入れてか
ら、300〜500℃の水素ラジカル処理による強還元
性雰囲気の下で酸化膜を除去し、自然酸化膜などがない
高清浄な表面にしてからデバイスウエハとハンドルウエ
ハを貼り合わせをするのである。表2に、各種金属酸化
物の標準生成エンタルピ(ΔHf)および標準生成自由
エネルギ(ΔGf)を示す。
【0049】
【表2】 水素ラジカル処理で還元される金属酸化物は、その標準
生成エンタルピがFe 23(−824kJ/mol)の
絶対値より小さい金属である。すなわち、表面が酸化さ
れても、その酸化膜がH2で容易に還元される金属とは
Mn、Sn、Mo、Feである。この貼り合わせの問題
についても貼り合わせ面での界面反応などを考慮してS
OI基板作製プロセスをデザインすることによって、S
OI基板の高品質化と製造の歩留まりすなわち製造コス
トの問題が解決される。
【0050】本発明において、第1の基体(デバイスウ
エハ)における層構成としては、例えば、次の構成を採
用することが好ましい。シリコン/多層絶縁層/金属、
シリコン/多層絶縁層/シリコン、シリコン/多層絶縁
層/シリサイド、シリコン/多層絶縁層/金属/シリサ
イド、シリコン/多層絶縁層/シリコン/シリサイドが
あげられる。
【0051】一方、第2の基体(ハンドルウエハ)にお
ける層構成としては、例えば、シリコン/金属、シリコ
ン、シリコン/シリサイドがあげられる。
【0052】第1の基体と第2の基体との貼り合わは熱
処理により行うが、熱処理の時間と温度を適宜変化させ
ることにより表面層の全部あるいは一部を反応させるこ
とができる。すなわち、例えば、第1の基体のシリコン
層の全部をシリサイド層とすることもできるし、シリコ
ン層を一部残し、シリコン/シリサイドという層構成と
することもできる。反応後(貼り合わせ熱処理後)の層
(導電性材料の層)の層構成としては、シリサイド
層、シリサイド層、シリコン表面層、シリサイド
層、金属層、シリコン表面層、金属層、シリサイド
層、シリコン表面層、金属層、シリサイド層、金属
層、シリコン表面層、シリコン層、シリサイド層、金
属層、シリコン表面層、シリコン層、シリサイド層、
シリコン表面層、シリコン層、金属層、シリサイド
層、シリコン表面層などが考えられる。
【0053】〜のうち、絶縁層に隣接してシリコン
層が残存する場合(,,,)には、配線伝搬信号
(パルス電圧)の10倍の高調波の表皮深さ(スキンデ
プス)より薄くすることが好ましいことは前述した通り
である。
【0054】本発明において、貼り合わせ界面に、例え
ば、タンタル(Ta)などの金属を成膜し、該金属表面
に自然酸化膜を生成させることなく連続して貼り合わ
せ、熱処理を行うことにより、この時の界面における合
金化反応を利用して半導体基体を作製してもよい。
【0055】
【実施例】
(比較例1)図1を用いて比較例の詳細を説明する。
【0056】まず、200μmの厚みを持ち、5×10
18cm-3ボロンが添加されたp+基板(100)単結晶
シリコン基体100を用意した(a)。なお、ボロン添
加量は1〜10×1018cm-3が好ましい。
【0057】これを表面をHF/H2O/IPA(20
〜30%HF,10〜30%IPA(イソプロピルアル
コール))溶液中で対向電極にp+層を用いて陽極化成
することにより、孔径数nm〜10nm程度、孔のピッ
チ10〜数十nmの多孔質シリコン層101を10〜2
0μmの深さ形成した(b)。
【0058】IPAを添加することにより、溶液の表面
張力は低下し、濡れ性が向上するため数nm〜10nm
程度の孔が10〜20nm程度の深さ形成ができた。
【0059】その後、350℃程度の温度でドライ酸化
1〜2原子層程度のシリコン酸化膜を多孔質シリコン表
面に形成した(c)。なお、温度は300〜400℃の
範囲が好ましく、スチーム酸化を行うこともできる。
【0060】0.5%程度の濃度の希フッ酸により表面
をエッチングする。希フッ酸の表面張力は70dyn/
cm以上と高くし、シリコン表面の濡れ性も悪くなるた
め、希フッ酸は多孔質シリコンの孔内には侵入しないた
め、多孔質シリコンのごく表面近傍だけのシリコン酸化
膜がエッチングされた。なお、0.1〜1%程度の濃度
の希フッ酸を用いることが好ましい。
【0061】こうした表面近傍の酸化膜が除去された多
孔質シリコン層を図2に示すようなクラスターツールに
ローディングした。
【0062】本プロセスでは、以下の成膜工程、熱処理
工程、貼り合わせ工程などのプロセスをすべてクラスタ
ーツールで行った。本クラスターツールの特徴は、各プ
ロセスチャンバー間をN2トンネルで接続することによ
り、基板上に半導体、金属、絶縁体を大気に一切曝すこ
となく、高清浄な雰囲気下で連続的に薄膜形成ができる
ことにある。
【0063】ローディング後、水素雰囲気下で1000
〜1100℃の範囲で熱処理を行ったところ、この温度
範囲において内部に多孔質シリコン層101を残して表
面だけ平坦なシリコン層120が得られた(d)。
【0064】なお、H2中に、SiH2Cl2やSiHC
3も1〜100ppm程度含めて別途試験を行ったと
ころ表面シリコン層の平坦度は一層向上した。
【0065】次に、シリコン層120上に、SiH2
2を用いて1000〜1100℃、の温度範囲におい
て、またSiH4を原料ガスにして900〜1000℃
の温度範囲で単結晶シリコン層102を0.5〜2μm
程度エピタキシャル成長させた(e)。
【0066】なお、数10Torr程度の減圧状態で成
長させたところ、成長温度は800〜850℃まで低温
化できた。
【0067】次に、スチーム酸化によりエピ成長シリコ
ン表面に0.2〜1.5μm程度酸化膜103を生成し
た(f)。これは、(2+2)H2+O2ガスをPt/T
iNコートしたリアクタに導入し、300〜400℃で
2+H2Oの雰囲気で行った。
【0068】この上には、抵抗率が例えば0.01〜1
0kΩ・cm程度の不純物を極めて低濃度(1×1012
〜1×1015cm-3)に含むアモルファスシリコン層1
04を厚さ約2〜200nm程度、クラスターツールに
接続されている二周波励起プラズマプロセス装置を用い
て堆積し、この基板をデバイスウエハ105とした
(g)。
【0069】図3に、二周波励起プラズマプロセス装置
の概略図を示す。本装置は、チャンバ300の内部にタ
ーゲット301とそれと平行におかれた試料取り付け部
を有し、ガス導入口302と真空排気系303が設けら
れている。また、RF電源304は、ターゲット301
に加えて試料305にもマッチング回路306を介して
結合されているため、SiO2のような絶縁膜を堆積す
る場合や絶縁物基板上での堆積においても、試料305
のバイアスを制御することができる。また、電極を囲む
ようにシールド307を設け、外部からバイアスをかけ
ることでシールドの電位が制御可能となっている。真空
排気系303は、オイルフリーの磁気浮上型ターボ分子
ポンプとドライポンプで構成され、チャンバ300の到
達真空度は10-10Torr台の超高真空を達成してい
る。
【0070】超高純度ガスはガス導入口302から供給
される。本装置により、デバイスウエハ105のような
絶縁膜物質上へも高品質なアモルファスシリコンを目的
や条件に応じて層の厚さも自由に選択し、形成すること
ができる。また、プラズマ励起は5〜20GHz程度の
周波数のマイクロ波をRadical Line Antennaからの放射
を利用すれば、プラズマ照射エネルギを低く、かつ3〜
10×1011cm-3程度の高密度プラズマが得られるこ
とから、堆積薄膜のより一層の高品質化が図れる。ま
た、DRM(Dipole Ring Magnet)方式を用いても、同
様に堆積薄膜の高品質化が図れる。
【0071】次に、ハンドルウエハとしてTa基板10
6をデバイスウエハ105のアモルファスシリコン層1
04を界面にして貼り合わせ、熱処理を行った。
【0072】図4にデバイスウエハ105とハンドルウ
エハ106との貼り合わせ装置を示す。完全平坦ステー
ジ400、リング状多段静電チャック401の温度を2
00〜400℃に保つことで、表面の吸着水分、ハイド
ロカーボン等を常になくしておいた。もちろん、クラス
タツール内の他のチャンバから搬送されてくるデバイス
ウエハ105、及びハンドルウエハ106表面の水分、
ハイドロカーボン、シロキサンの吸着は全くない。A
r、N2等の超クリーンガスの1×10-5〜10Tor
r程度の減圧雰囲気下で、まずウエハ中央を圧接する。
すなわち、静電チャック401にハンドルウエハ106
を保持することによってハンドルウエハ106を静電チ
ャック401の形状に沿って反らせ、ステージ部400
の稼動により両ウエハを正確に位置合わせする。そし
て、リング状多段静電チャック401の吸引電圧を中央
から周辺に向かって次第に弱くすることで、中央から周
辺に向かってウエハを吸着していく。この時は、シリサ
イド反応が起こらないような温度にしておく。
【0073】なお、上記に示したように、デバイスウエ
ハ105とハンドルウエハ106の貼り合わせによるS
OI基体の形成において、酸化膜の存在しない超高清浄
な接合界面を安定して実現するために上記クラスターツ
ールでのプロセスを行った。したがって、貼り合わせ界
面となるデバイスウエハ105のシリコン表面、及びハ
ンドルウエハ106のメタル表面に、水分やシロキサ
ン、ハイドロカーボンの付着は全く無い。また、メタル
表面の酸化膜の成長がないようにするために、デバイス
ウエハ105については絶縁膜上にシリコンを成膜後、
ハンドルウエハ106についてはメタルを成膜後、一切
大気に曝すことなくN2、N2/O2雰囲気下で搬送し、連
続してデバイスウエハ105とハンドルウエハ106と
貼り合わせるため、貼り合わせ界面自然酸化膜などが全
く存在しない超高清浄表面を貼り合わせ界面として接着
を行った。
【0074】上記熱処理は、Ar雰囲気中、処理温度5
00℃に設定し、実処理ガスによる熱処理時間は1時間
である。本熱処理によるシリサイド反応によりアモルフ
ァスシリコン104はすべてシリサイド層107になり
両ウエハが接着し、貼り合わせウエハ108ができあが
った(h)。
【0075】次に、デバイスウエハ側p+基板100を
多孔質層101近傍まで、グラインダー等で研削し
(i)、最後に上記貼り合わせ基体108を選択エッチ
ング溶液中に浸し、多孔質部分(多孔質シリコン基体)
101のみをHF/HNO3/CH 3COOH/H2O溶液
等で選択的エッチングした。
【0076】最後に1000〜1150℃の温度で水素
処理するとSOI基板109が完成した(j)。
【0077】透過電子顕微鏡による断面観察の結果、従
来のELTRANウエハの貼り合わせ時の熱処理温度で
ある1000〜1100℃と比較して、本例では500
℃と大幅に低温であるにもかかわらず、SOIウエハの
シリコン層102には、新たな結晶欠陥は導入されてお
らず、良好な結晶性が維持されていることが確認でき
た。
【0078】次に、図5に示すように、この金属基板S
OIウエハ上に、MOSトランジスタを試作した。ま
ず、SiO2の絶縁膜を形成し、続いて燐添加多結晶シ
リコンを0.5μm形成して後、ゲート電極のパターニ
ング、ソース・ドレインのパターニングを行い、イオン
注入によりソース・ドレイン層を形成した。なお、本例
では、イオン注入によるソース・ドレイン領域の形成を
燐添加多結晶シリコンをマスクとし、自己整合的に行っ
た。イオン注入層のアニールは、450℃の低温で行っ
た。また、イオン注入装置は、10-9Torrより高い
真空度をもち、イオンビームによるチャンバ金属のスパ
ッタリングによる汚染が十分低くなるように設計された
ウルトラクリーン化イオン注入装置を用いた。nMOS
トランジスタのソース503が直下のTa基板501と
接続され、またp型MOSトランジスタのソース502
が直上のCu配線504と接続された、CMOS構成の
インバータ回路を試作した。Ta基板501は接地され
ており、また、Cu配線504は、電源電圧と接続され
ている。今回、このCu配線504の面積は、チップ面
積の2/3とした。
【0079】図6は常温での金属基板上に絶縁膜を介し
て設けられた配線上を伝搬するパルス波形の劣化を示
す。シリコン基板で発生する信号波形の減衰は、金属基
板を用いるとほとんど起こらない。つまり、金属配線を
絶縁膜を介して金属基板に設けることにより、信号の伝
搬方向に向いた電界成分が無くなり、伝搬方向に垂直な
成分のみとなり波形の減衰が回避される。
【0080】また、図7に本例におけるCMOSリング
オシュレータの出力電圧波形を示す。比較対象として、
従来のシリコンウエハを支持基板としたSOIウエハ上
のCMOSリングオシュレータの出力電圧波形を示し
た。本例のSOIウエハを用いることにより、スイッチ
ング動作の遅延時間を小さくすることができる。
【0081】また本例において、平坦半導体層としてシ
リコンを用いたが、他の半導体、例えば、Geやダイヤ
モンド、GaAsなどを用いても本例と同じ結果が得ら
れる。
【0082】また、本例において、平坦絶縁膜直下の導
電性材料にはシリサイドを用い、その下の基板は金属を
用いたが、他の基板、例えばシリコンや金属/シリコン
の組み合わせであったとしても、導電性材料の厚さが表
皮深さ(スキンデプス)より厚いことから、本例と同じ
結果が得られる。
【0083】また、本例において、ハンドルウエハとし
てTaを用いたが、上記のようなプロセスに従うのであ
れば、Ta以外の高融点金属、高融点金属を含む合金、
半導体、およびそれらの化合物であっても、本例と同じ
結果が得られる。
【0084】また本例において、シリサイドにはTaと
シリコンの化合物、すなわちタンタルシリサイドを用い
たが、その他の高融点金属を含むシリサイドを用いて
も、本実施例を同じ結果が得られる。
【0085】また本例において、デバイスウエハとハン
ドルウエハとの貼り合わせ工程は、デバイスウエハ表面
に形成したシリコン堆積膜をハンドルウエハの表面金属
層に密着させ熱工程を行ったが、デバイスウエハ表面に
形成した金属堆積膜をハンドルウエハのシリコン表面に
密着させ熱工程を行っても、本例と同じ結果が得られ
る。
【0086】また本例において、貼り合わせ後の熱処理
はAr雰囲気中で行ったが、Ar以外の不活性ガス、す
なわちN2、He2であっても、本実施例と同じ結果が得
られる。
【0087】(比較例2)図8を用いて第2の比較例の
詳細を説明する。
【0088】まず、第1の比較例と同様に200μmの
厚みを持ち、1〜10×1018cm- 3ボロンが添加され
たp+基板(100)単結晶シリコン基体100を用意
し(a)、陽極化成により孔径数nm〜10nm程度、
孔のピッチ10〜数十nmの多孔質シリコン層101を
10〜20μmの深さ形成した(b)。
【0089】300〜400℃程度の温度でドライ酸化
もしくはスチーム酸化により1〜2原子層程度のシリコ
ン酸化膜を多孔質シリコン表面に形成した後(c)。
0.1〜1%程度の濃度の希フッ酸によりごく表面近傍
だけのシリコン酸化膜をエッチングする。
【0090】こうした表面近傍の酸化膜が除去された多
孔質シリコン層を図2に示すようなクラスターツールに
ローディングする。ローディング後、水素雰囲気下で1
000〜1100℃の熱処理をし、内部に多孔質シリコ
ン層を残して表面だけ平坦なシリコン層が得られる
(d)。次に、該P型(100)多孔質基体101上に
SiH2Cl2を用いて1000〜1100℃、あるいは
SiH4を原料ガスにして900〜1000℃で単結晶
シリコン層102を0.5〜2μm程度成長する
(e)。次に、スチーム酸化によりエピ成長シリコン表
面を0.2〜1.5μm程度酸化膜103を生成する
(f)。
【0091】この上には、抵抗率が例えば0.01〜1
0kΩ・cm程度の不純物を極めて低濃度(1×1012
〜1×1015cm-3)に含むアモルファスシリコン層1
04を厚さ約1000nm程度(g)、続けてTa層8
00を厚さ約100nm程度、二周波励起プラズマプロ
セス装置を用いて連続堆積した。この基板をデバイスウ
エハ801とした(h)。
【0092】次に、ハンドルウエハとして高濃度n型シ
リコン基板802をデバイスウエハ801のTa層80
0を界面にして第一実施例と同様にして貼り合わせ、熱
処理を行った。尚、ハンドルウエハとして高濃度n型シ
リコン基板802を用いたことにより、SOI基板形成
後、裏面に金属がむき出しになる心配はないため、その
後のデバイス作製プロセス時において従来のウェット洗
浄が行うことができる。
【0093】上記熱処理は、Ar雰囲気中、処理温度5
00℃に設定し、実処理ガスによる熱処理時間は1時間
である。本熱処理によるシリサイド反応によりアモルフ
ァスシリコン104は、第一実施例とは異なり、絶縁層
直下のアモルファスシリコン層104を200nmを残
し、あとはすべてシリサイド層107になり両ウエハが
接着し、貼り合わせウエハ803が出来上がる(i)。
【0094】この絶縁層直下のアモルファスシリコン層
104の厚さ200nmは、表1に示したように10G
Hzパルス信号の10倍高調波による表皮深さ(スキン
デプス)より小さい値である。
【0095】次に、デバイスウエハ側p+基板100を
多孔質層101近傍まで、グラインダー等で研削し
(j)、最後に上記貼り合わせ基体803を選択エッチ
ング溶液中に浸し、多孔質部分(多孔質シリコン基体)
101のみをHF/HNO3/CH3COOH/H2O溶液
等で選択的エッチングする。
【0096】最後に1000〜1150℃の温度で水素
処理するとSOI基板804が完成する(k)。
【0097】透過電子顕微鏡による断面観察の結果、従
来のELTRANウエハの貼り合わせ時の熱処理温度で
ある1000〜1100℃と比較して、本実施例では5
00℃と大幅に低温であるにもかかわらず、SOIウエ
ハのシリコン層102には、新たな結晶欠陥は導入され
ておらず、良好な結晶性が維持されていることが確認で
きた。
【0098】また、比較例1と同様、この金属基板SO
Iウエハ上に、図5に示すようなMOSトランジスタを
試作した。第一実施例と同様、配線上を伝搬するパルス
波形についても図6に示すような波形が、CMOSリン
グオシュレータの出力電圧波形についても図7に示すよ
うな波形が得られ、絶縁層直下のシリコン層の厚さがパ
ルス信号の10倍高調波成分による表皮深さ(スキンデ
プス)より薄いのであれば、第一実施例と同様な結果が
得られることが確認できた。故に、本例のSOIウエハ
を用いることにより、スイッチング動作の遅延時間を可
能な限り小さくすることができた。
【0099】(実施例1)図9を用いて本発明の実施例
の詳細を説明する。
【0100】まず、200μmの厚みを持ち、1〜10
×1018cm-3ボロンが添加されたp+基板(100)
単結晶シリコン基体100を用意し、比較例1と同様に
して、これを陽極化成することにより、孔径数nm〜1
0nm程度、孔のピッチ10〜数十nmの多孔質シリコ
ン層101を10〜20μmの深さ形成した(b)。
【0101】その後、比較例1と同様にして1〜2原子
層程度のシリコン酸化膜を多孔質シリコン層101の表
面に形成し(c)、希フッ酸により表面をエッチングし
てから水素雰囲気下で1000〜1100℃の熱処理を
し、内部に多孔質シリコン層を残して表面だけ平坦なシ
リコン層を得た(d)。
【0102】次に、比較例1と同様にして、該P型(1
00)多孔質基体101上に単結晶シリコン層102を
0.5〜2μm程度成長させた(e)。
【0103】次に、フォトリソ工程、RIEによるエッ
チング工程、レジスト剥離工程、洗浄工程を行うこと
で、シリコン層を島状にパターニングした(f)。
【0104】すなわち、半導体領域を島状半導体層とし
た。その後、スチーム酸化によりエピ成長シリコン表面
に0.2〜1.5μm程度熱酸化膜103(熱伝導率:
0.015W/(cmK))を形成する(g)。この絶
縁層は凹凸の絶縁層となる。
【0105】次に、常圧CVDを用いてCVD SiO2
を堆積、もしくはSOG900(スピン・オン・グラ
ス)を塗布し(h)、続けてCMP(ケミカル・メカニ
カル・ポリッシング)により表面を平坦化し、洗浄工程
を経た(i)。
【0106】次に、Si34絶縁層901(熱伝導率:
9〜30W/(cmK))を減圧CVD装置を用いて堆
積し(j)、この上に続けてTa層800を二周波励起
プラズマ装置を用いて堆積し、この基板をデバイスウエ
ハ902とした(k)。
【0107】次に、不純物濃度が1018cm-3以上の高
濃度p型シリコンウエハ上802に、二周波励起プラズ
マ装置を用いてTa層800aを堆積し、これをハンド
ルウエハ903とした(l)。
【0108】なお、ハンドルウエハとして高濃度n型シ
リコン基板802を用いたことにより、SOI基板形成
後、裏面に金属がむき出しになる心配はないため、その
後のデバイス作製プロセス時において従来のウェット洗
浄が行うことができる。
【0109】このハンドルウエハ903とデバイスウエ
ハ902とを両者Ta層800a,800bを界面にし
て貼り合わせ、反応炉内で熱処理を行った(m)。熱処
理は、まず反応炉の中に貼り合わせたサンプルをセット
し、表面に吸着している水分等の不純物を水分濃度10
0ppt以下の超高純度Arガスを用いて完全に除去す
る。処理ガスは、H2ガス濃度10%に50ppm酸素
を含むArガスを水分発生器に供給する。処理温度50
0℃に設定し、実処理ガスによる熱処理時間は1時間で
ある。すなわち、デバイスウエハ902とハンドルウエ
ハ903との貼り合わせ熱処理工程において、水分発生
器による水素ラジカルを用いた強還元性雰囲気の下でハ
ンドルウエハ903及びデバイスウエハ902の金属表
面の自然酸化膜を還元し、自然酸化膜などが全く存在し
ない超高清浄表面を貼り合わせ界面として接着を行っ
た。
【0110】以上の熱処理により、貼り合わせ界面で金
属の自然酸化膜であるタンタル酸化物を還元しつつ、合
金反応により両ウエハが接着し、貼り合わせウエハ90
4が出来上がる(h)。
【0111】次に、第一比較例と同様にして、デバイス
ウエハ側p型基板100を多孔質層近傍まで、もしくは
埋め込み絶縁膜層の少なくとも一部が露出するまで、グ
ラインダー等で研削し(n)、最後に上記貼り合わせ基
体904を選択エッチング溶液中に浸し、多孔質部分
(多孔質シリコン基体)101のみをHF/HNO3
CH3COOH/H2O溶液等で選択的エッチングする。
【0112】最後に1000〜1150℃の温度で水素
処理するとSOI基板905が完成する(o)。
【0113】次に、上記の金属基板SOIウエハ905
上にRF−DC結合バイアススパッタ装置を用いて、巨
大グレインのCu薄膜を堆積してから、配線パターニング
を行った。ここで、Cuの結晶粒径は数100μmであ
る。そして、埋め込み絶縁膜がSiO2とSi34の二
層構造をなす金属基板SOIウエハ905の上に形成さ
れたジャイアントグレインCu配線のエレクトロマイグ
レーション耐性試験を行った。
【0114】図10に加速劣化試験の結果を示す。図中
で黒丸で示したものは比較のために用いた埋め込み絶縁
膜がSiO2単層である金属基板SOIウエハ804結
果である。白抜きで示したものは埋め込み絶縁膜がSi
2とSi34の二層構造をなす金属基板SOIウエハ
905を用いた結果である。470Kまでは両者におい
て顕著な違いは見られない。
【0115】しかし、470Kより高温になるとSi3
4の方がエレクトロマイグレーション耐性が高くなっ
ている。そのため活性化エネルギーは0.66eVと小
さくなっている。本加速試験では、ストレス温度を定め
て、その温度まで配線温度が上昇するまで試験電流が増
えていく。このため下地基板の熱伝導率が大きくなると
試験電流が大きくなることになる。埋め込み絶縁膜がS
iO2とSi34の二層構造をなす金属基板SOIウエ
ハ905上のCu配線のエレクトロマイグレーション耐
性試験での電流密度は、2.7〜3.2×107A/cm
2と、埋め込み絶縁膜がSiO2単層である金属基板SO
Iウエハ804上のCu配線の2.0〜2.2×107
A/cm2よりも大きくなった。
【0116】また、上記金属基板上に比較例1と同じく
CMOSリングオシュレータを作製した。測定の結果、
実施例1と同様に、スイッチング動作の遅延時間を可能
な限り小さくすることを確認できた。
【0117】また本実施例では、埋め込み絶縁膜がSi
2とSi34の二層構造をなす金属基板SOIウエハ
を用いて評価比較したが、埋め込み絶縁膜にAlN(熱
伝導率:2.5W/(cmK))を採用した場合や、そ
の他高熱伝導率を有する絶縁膜を採用した場合、またこ
れらの絶縁膜の組み合わせによる多層絶縁膜構造の場合
においても、同様な結果が得られることは言うまでもな
い。
【0118】また本実施例では、ハンドルウエハとなる
基板材料に高濃度p型シリコンウエハを用いたが、高濃
度n型シリコンウエハを用いても、本実施例と同様な結
果が得られることは言うまでもない。
【0119】導電性材料の作製は比較例1で用いた方法
によってもよい。
【0120】また本例において、平坦絶縁層としてSi
2を用いたが、他の絶縁層、例えばSi34やAlN
などを用いても本例と同じ結果が得られることは言うま
でもない。
【0121】(第2実施例)図18を用いて第2実施例
を説明する。
【0122】まず、比較例1と同様に200μmの厚み
を持ち、1〜10×1018cm-3ボロンが添加されたp
+基板(100)単結晶シリコン基板100を用意し
(a)、陽極化成により孔径数nm〜10nm程度、孔
のピッチ10〜数十nmの多孔質シリコン層101を1
0〜20μmの深さに形成した(b)。
【0123】300〜400℃程度の温度でドライ酸化
もしくはスチーム酸化により1〜2原子層程度のシリコ
ン酸化膜を多孔質シリコン表面に形成した後(c)、
0.1〜1%程度の濃度の希フッ酸によりごく表面近傍
だけのシリコン酸化膜をエッチングした。
【0124】こうした表面近傍の酸化膜が除去された多
孔質シリコン層を図2に示すようなクラスターツールに
ローディングした。ローディング後、水素雰囲気下で1
000〜1100℃の熱処理をし、内部に多孔質シリコ
ン層を残して表面だけ平坦なシリコン層が得られた
(d)。
【0125】次に、該p型(100)多孔質基体101
上にSiH2Cl2を用いて1000〜1100℃あるい
はSiH4を原料ガスにして900〜1000℃で単結
晶シリコン層102を0.5〜2μm程度成長させた。
【0126】次に、エピ成長シリコン表面をスチーム酸
化により酸化し、0.2〜1.5μm程度の酸化膜10
3を生成させた(f)。
【0127】次に第1実施例と同様に窒化膜を形成し
た。すなわち、Si34絶縁層2000(熱伝導率:9
〜30W/(cmK))を減圧CVD装置を用いて堆積
した(g)。これによりSiO2とSi34との2層構
造の絶縁層が形成された。
【0128】この窒化膜2000の上に、抵抗率が例え
ば0.01から10kΩ・cm程度の不純物を極めて低
濃度(1×1012〜1×1015cm-3)に含むアモルフ
ァスシリコン層104を厚さ約1000nm程度に堆積
した(h)。
【0129】続けてTa層800aを厚さ約100nm
程度二周波励起プラズマプロセス装置を用いて連続的に
(表面を大気にさらすことなく)堆積した。この第1の
基板をデバイスウエハ801とした(i)。
【0130】次に、ハンドウエハとして高濃度n型シリ
コン基板802にTa層が形成された基板を用意した
(j)。
【0131】このハンドルウエハを、デバイスウエハ8
01のTa層800を界面にして比較例1と同様にして
貼り合わせ、熱処理を行った(k)。
【0132】ハンドウエハとして高濃度n型シリコン基
板を用いたことにより、SOI基板形成後、裏面に金属
がむきだしになる心配はなく、そのためその後のデバイ
ス作製プロセスときにおいて従来のウエット洗浄をも行
うことができる。
【0133】上記熱処理は、Arガス雰囲気中におい
て、熱処理温度を500℃に設定し、熱処理時間は1時
間とした。本熱処理によるシリサイド反応によりアモル
ファスシリコン104は比較例1とは異なり、絶縁層2
000直下のアモルファスシリコン層104を200n
m厚で残しあとはすべてシリサイド層107になり両ウ
エハが接着し、貼り合わせウエハ803ができあがった
(k)。
【0134】この絶縁層直下のアモルファスシリコン層
104の厚さは200nmであり、この厚さは表1に示
したように10GHzパルス信号の10倍高調波による
表皮深さ(スキンデプス)より小さい値である。
【0135】次に図17に示すように多孔質シリコン層
101にHF/HNO3/CH3COOH/H2O溶液か
らなるエッチング液1700とCH3COOH/H2O溶
液1701をジェット流を交互に吹き付けるることでエ
ッチングを行い、p+シリコン基板を剥離した(l)。
なお、エッチング液はnon−dopeシリコンとp +
シリコンのエッチングの選択比が最も高くなる液比にな
るようにした。
【0136】この時、図17に示すようにデバイスウエ
ハp+基板100に上部から20°〜30°の角度で超
純水メガソニック1702を照射し、同時にウエハステ
ージ1703自身も回転させた。また、HF/HNO3
/CH3COOH/H2O溶液からなるエッチング液とC
3COOH/H2O溶液とをジェット流で交互に流すの
は、下に流れ落ちた時濃度を希釈して下面のエッチング
レートを下げる目的である。CH3COOHを混ぜない
と反応生成物のF2が溶けないからである。最後に10
00〜1150℃の温度で水素処理を行いSOI基板8
04が完成した(m)。
【0137】透過型電子顕微鏡による断面観察の結果、
従来のELTRANウエハの貼り合わせ時の熱処理温度
である1000〜1100℃と比較して本実施例では5
00℃と大幅に低温であるにもかかわらずSOIウエハ
のシリコン層102には新たな結晶欠陥は導入されてお
らず良好な結晶性が維持されていることが確認できた。
【0138】また、比較例1と同様に、金属基板SOI
ウエハ上に、図5に示すようなMOSトランジスタを試
作した。比較例1と同様、配線上を伝播するパルス波形
についても図6に示すような波形が得られた。また、C
MOSリングオシュレータの出力波形についても図7に
示すような波形が得られ、絶縁層直下のシリコン層の厚
さがパルス信号の10倍高調波成分による表皮深さ(ス
キンデプス)より薄いのであれば比較例1と同様の結果
が得られることが確認できた。すなわち、本実施例のS
OIウエハを用いることによりスイッチング動作の遅延
時間を可能な限り小さくすることができた。
【0139】さらに、実施例1と同様に耐マイグレーシ
ョン特性を調べた。
【0140】本実施例においても実施例1と同様、図8
に示す単層の絶縁層構造の場合よりもはるかに優れた耐
マイグレーション特性を示した。
【0141】
【発明の効果】本発明により、従来技術では実現し得な
かった低温プロセスによる高品質金属基板SOIウエハ
作成方法と高品質金属基板SOIウエハを提供すること
に加えて、さらにSOIデバイスの大電流駆動能力化、
配線上伝搬信号の高速化、放熱能力の向上による高信頼
化を実現可能とすることができる。すなわち、本発明に
よって初めてギガ・スケール・インテグレーション(G
SI)が現実のものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】金属基板SOIウエハ作製プロセスを示すフロ
ー図である。
【図2】クラスターツールの概念平面図である。
【図3】二周波励起プラズマ装置の概念正面図である。
【図4】貼り合わせ装置の概念側面図である。
【図5】金属基板SOI/CMOSデバイス断面図であ
る。
【図6】金属基板上配線の伝搬パルス波形である。
【図7】金属基板上SOI/CMOSリングオシュレー
タの発信波形である。
【図8】比較例に係る金属基板SOIウエハ作製プロセ
スフロー図である。
【図9】実施例に係る金属基板SOIウエハ作製プロセ
スフロー図である。
【図10】金属基板上のCu配線の加速劣化試験の結果
を示すグラフである。
【図11】(a)はシリコン上、(b)は金属基板上に
おけるAl配線上を1mm、2mm伝播した時の0、1
nsecパルス信号波形図及び装置斜視図である。
【図12】パルス波形図である。
【図13】シリコン基板上に10GHzのパルス信号が
伝搬した時の電気力線を示す図である。
【図14】高抵抗シリコン基板上に10GHzのパルス
信号が伝搬した時の電気力線を示す図である。
【図15】埋め込み酸化膜直下が表皮深さより薄いシリ
コン層と表皮深さより厚い金属の積層構造になっている
基板上に10GHzのパルス信号が伝搬した時の電気力
線を示す図である。
【図16】クロストークの等価回路とともに示した斜視
図である。
【図17】デバイスウエハのエッチング手法を示す平面
図及び側面図である。
【図18】第2実施例に係る金属基板SOIウエハ作製
プロセスフロー図である。
【符号の説明】
100 p+−Si基板、 101 多孔質層、 102 Siエピタキシャル層、 103 シリコン酸化膜(SiO2)、 104 アモルファスSi層、 105 第1の基板(デバイスウエハ)、 106 第2の基板(ハンドルウエハ:Ta基板)、 107 シリサイド層、 108 貼り合わせ、 109 貼り合わせウエハ、 300 チャンバ、 301 ターゲット、 302 ガス導入口、 303 真空排気系、 304 RF電源、 305 試料、 306 マッチング回路、 307 シールド、 400 完全平坦ステージ、 401 リング状多段静電チャック温度、 501 Ta基板、 502 p型MOSトランジスタのソース、 503 n型MOSトランジスタのソース、 504 Cu配線、 800a 堆積Ta層、 800b Ta層、 801 デバイスウエハ、 802 高濃度n型シリコン基板、 803 貼り合わせ、 804 貼り合わせウエハ、 900 SOG、もしくはCVD−SiO2、 901 Si34、 902 デバイスウエハ、 903 ハンドルウエハ、 904 貼り合わせ、 905 貼り合わせ基板、 1700 HF/HNO3/CH3COOH/H2O溶
液、 1701 CH3COOH/H2O溶液、 1702 超純水メガソニック、 1703 ウエハステージ、 2000 窒化絶縁膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 信義 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 平山 昌樹 宮城県仙台市青葉区川内元支倉35番地川内 住宅204 (72)発明者 牛木 健雄 宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉(無番地) 東北大学工学部電子工学科内

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン酸化物膜と、シリコン窒化物膜
    及び/又はアルミニウム窒化物膜とから成る絶縁層を介
    して、半導体領域及び基体を有し、該基体は、前記絶縁
    層側から、少なくとも一部が金属と金属との反応、金属
    と半導体との反応、金属と金属半導体化合物との反応又
    は半導体と金属半導体化合物との反応の少なくとも1つ
    の反応により得られた導電性材料層と、半導体層とを備
    えたことを特徴とする半導体基体。
  2. 【請求項2】 前記半導体領域は、平坦な半導体領域で
    ある請求項1に記載の半導体基体。
  3. 【請求項3】 前記半導体領域は、島状の半導体領域で
    ある請求項1に記載の半導体基体。
  4. 【請求項4】 前記半導体領域は、シリコン(Si)半
    導体からなる請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導
    体基体。
  5. 【請求項5】 前記絶縁層は、平坦な絶縁層である請求
    項2に記載の半導体基体。
  6. 【請求項6】 前記絶縁層は、凹凸状の絶縁層である請
    求項3に記載の半導体基体。
  7. 【請求項7】 前記導電性材料層は、金属及び金属と半
    導体との化合物の内、少なくともいずれか一方を含む請
    求項1〜6のいずれか1項に記載の半導体基体。
  8. 【請求項8】 前記金属と半導体との化合物は、シリサ
    イドである請求項7に記載の半導体基体。
  9. 【請求項9】 前記導電性材料層は、シリサイド層から
    なる請求項1〜8のいずれか1項に記載の半導体基体。
  10. 【請求項10】 前記導電性材料層は、前記絶縁層側か
    ら、シリサイド層及び金属又は金属化合物層からなる請
    求項1〜8のいずれか1項に記載の半導体基体。
  11. 【請求項11】 前記導電性材料層は、前記絶縁層側か
    ら、金属又は金属化合物層及びシリサイド層からなる請
    求項1〜8のいずれか1項に記載の半導体基体。
  12. 【請求項12】 前記導電性材料層は、前記絶縁層側か
    ら、金属又は金属化合物層、シリサイド層及び金属又は
    金属化合物層からなる請求項1〜8のいずれか1項に記
    載の半導体基体。
  13. 【請求項13】 前記金属又は金属化合物層は、高融点
    金属、高融点合金又は高融点金属化合物の少なくとも1
    つからなる請求項10〜12のいずれか1項に記載の半
    導体基体。
  14. 【請求項14】 前記金属又は金属化合物層は、Ta、
    Mo、W、Ti、Cu、Co、Ni、Hf、Zr、C
    r、V、Pd、Au及びPtの内、少なくとも1つを含
    む請求項10〜12のいずれか1項に記載の半導体基
    体。
  15. 【請求項15】 前記シリサイド層は、高融点金属を含
    むシリサイドからなる請求項9〜14のいずれか1項に
    記載の半導体基体。
  16. 【請求項16】 前記半導体層は、n−Si、n+−S
    i、p−Si及びp+−Siの内、少なくとも1つを含
    む請求項1〜15のいずれか1項に記載の半導体基体。
  17. 【請求項17】 前記半導体層は、不純物濃度が1×1
    18cm-3以上である請求項1〜16のいずれか1項に
    記載の半導体基体。
  18. 【請求項18】 シリコン単結晶基板もしくはシリコン
    単結晶薄膜エピタキシャル層の表面にシリコン酸化膜
    と、シリコン窒化膜及び/又はアルミニウム窒化膜とか
    らなる絶縁層を形成する工程と、該絶縁層の上に金属堆
    積膜、金属半導体化合物堆積膜のいずれかを形成する工
    程とを経て得られる第1の基板(デバイスウエハ)の該
    堆積膜を、半導体層と金属層又は金属半導体化合物層と
    を有する第2の基板(ハンドルウエハ)の該金属層の表
    面もしくは該金属半導体化合物層の表面と密着させ、該
    密着した両基板に熱処理を施して金属と金属とをもしく
    は金属と金属半導体化合物とを合金化反応させることを
    特徴とする半導体基板の作製方法。
  19. 【請求項19】 シリコン単結晶基板もしくはシリコン
    単結晶薄膜エピタキシャル層の表面にシリコン酸化膜
    と、シリコン窒化膜及び/又はアルミニウム窒化膜とか
    らなる絶縁層を形成する工程と、該絶縁層の上に半導体
    堆積膜を形成する工程とを経て得られる第1の基板(デ
    バイスウエハ)の該堆積膜を、半導体層と金属層とを有
    する第2の基板(ハンドルウエハ)の該金属層の表面と
    密着させ、該密着した両基板に熱処理を施して金属とシ
    リコンとをシリサイド化反応させること特徴とする半導
    体基板の作製方法。
  20. 【請求項20】 第1の基板の該シリコン単結晶基板も
    しくは該シリコン単結晶薄膜エピタキシャル層は、ノン
    ドープシリコンであることを特徴とする請求項18又は
    19に記載の半導体基板の作製方法。
  21. 【請求項21】 第1の基板の該シリコン酸化膜は、該
    シリコン単結晶基板もしくは該シリコン単結晶薄膜エピ
    タキシャル層の表面を水分と水素ガスの混合ガス中で熱
    酸化することにより得られることを特徴とする請求項1
    8〜20のいずれか1項に記載の半導体基板の作製方
    法。
  22. 【請求項22】 該水分と水素ガスの混合ガスは、30
    0〜400℃に加熱したPt/TiNコート反応炉に、
    酸素ガスと該酸素ガスの分子数の2倍以上の分子数の水
    素ガスを導入することにより生成することを特徴とする
    請求項21に記載の半導体基板とその作製方法。
  23. 【請求項23】 該密着は、第1の基板と第2の基板の
    内、少なくとも1つを水素ガス中もしくは水素ガスと不
    活性ガスとの混合ガス中での熱処理後行うことを特徴と
    する請求項18〜22のいずれか1項に記載の半導体基
    板の作製方法。
  24. 【請求項24】 該水素熱処理は、300〜500℃で
    行うことを特徴とする請求項23に記載の半導体基板の
    作製方法。
  25. 【請求項25】 該密着は、第1の基板及び第2の基板
    の内少なくとも1つに力を加えて密着面を凸面状に曲
    げ、第1の基板と第2の基板の中央を密着させ、該力を
    弱めることにより該基板の中央から周辺に向かって密着
    させることを特徴とする請求項18〜24のいずれか1
    項に記載の半導体基板の作製方法。
  26. 【請求項26】 該密着は、第2の基板に力を加えて密
    着面を凸面状に曲げ、第1の基板と第2の基板の中央を
    密着させ、該力を弱めることにより該基板の中央から周
    辺に向かって密着させることを特徴とする請求項18〜
    24のいずれか1項に記載の半導体基板の作製方法。
  27. 【請求項27】 該密着は、該基板を200〜400℃
    に加熱して行うことを特徴とする請求項18〜26のい
    ずれか1項に記載の半導体基板の作製方法。
  28. 【請求項28】 該密着は、不活性ガス中で行うことを
    特徴とする請求項18〜27のいずれか1項に記載の半
    導体基板とその作製方法。
  29. 【請求項29】 該密着は、不活性ガスが1×10-5
    10Torrの減圧下で行うことを特徴とする請求項1
    8〜28のいずれか1項に記載の半導体基板の作製方
    法。
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