JPH11101383A - ポリエチレン系樹脂管の接続構造及びその接続方法 - Google Patents

ポリエチレン系樹脂管の接続構造及びその接続方法

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JPH11101383A
JPH11101383A JP9263805A JP26380597A JPH11101383A JP H11101383 A JPH11101383 A JP H11101383A JP 9263805 A JP9263805 A JP 9263805A JP 26380597 A JP26380597 A JP 26380597A JP H11101383 A JPH11101383 A JP H11101383A
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polyethylene
cylindrical body
polyethylene resin
outer peripheral
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JP9263805A
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Koichiro Hashimoto
光一郎 橋本
Akira Kaneko
明 兼子
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CI Kasei Co Ltd
Original Assignee
CI Kasei Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C66/00General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
    • B29C66/70General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material
    • B29C66/71General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material characterised by the composition of the plastics material of the parts to be joined

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  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Polyoxymethylene Polymers And Polymers With Carbon-To-Carbon Bonds (AREA)
  • Branch Pipes, Bends, And The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリエチレン系樹脂管同士の接続を容易に行
うことを可能とするとともに、確実な接続を行え、管路
を構成する際の信頼性を得る。 【解決手段】 ポリエチレン系樹脂よりなる略同外径の
管体2,2の互いの端部2aをバット溶着加工にて接続
した後に、この接続部分の外周表面2cに、管体2の外
径より大径な内径を有する筒体3にて覆い、筒体3の内
周面3aと管体2同士の接続部分における外周面2cと
の間に、筒体3に穿設した注入口4よりノルボルネン系
モノマーとメタセシス触媒系を主材とする反応成形材料
を注入し充填させ、硬化させて補強層6を形成させて互
いを接続させる。なお、両管体2の接続部分における内
周面2dの溶接痕は平滑に加工される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水道管,下水道
管,ガス管等の管路を構築するポリエチレン系樹脂管の
接続構造及びその接続方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、水道管や、下水道管,ガス管
等の管路は、樹脂管を用いているが、近年この管路の素
材として酸やアルカリに耐性を有し、耐衝撃強度に優れ
たポリエチレン管の使用が大きく伸びている。
【0003】そして、この管路を構成するには、直管や
ベンド管などの管体同士を接続することで得られるもの
であり、これら管体同士の接続の方法としては、例え
ば、受口と挿口の形成される管体であれば、受口に対し
て挿口を挿入することで接続が行え、また、両管体の端
部が同径に形成されている場合には、両端部における端
面を熱板にて加熱溶融させ、圧着によって接続させるバ
ット溶接や、伝熱線が内蔵された継手管を、両端面を当
接状態とさせた両管体の各端部の外周にわたって取り付
け、通電させることで加熱状態とし、両管体のそれぞれ
の端部を加熱溶融させることで、この継手管にて両管体
同士を接続させるEF(エレクトロ・フュージョン)法
などがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の管体同士の接続方法、特に、両管体の端部が同
径に形成されているこれら管体同士を接続する場合にお
いて、上記バット溶接による接続方法では、両管体の端
面を加熱する際に、両端面に対して均等に加熱溶融が行
われないと圧着後の接続状態が均一にならず、溶接不良
となるおそれがあることから、この接続方法は、熟練度
を必要とし、また、配管作業現場にて接続作業を行うこ
とが多いことから、作業環境の影響を少なからず受ける
こととなり、溶接状態の仕上がりが各接続部分にて均等
にならず、この接続部分における信頼性、すなわち管路
としての信頼性を得られない欠点がある。
【0005】また、継手管を用いるEF法による接続の
場合には、接続部分の外周表面を継手管が覆う構造であ
り、通電を行うことで、容易に管体同士を接続できるも
のであるが、電熱線を管壁に埋設状態とする構造である
ことから、高価な構成となり、管体の径が大型化する
と、継手管も大型に構成することから、費用が非常に嵩
む欠点を有している。
【0006】そこで本発明は、上記問題点を解消するた
めに、ポリエチレン系樹脂よりなる管体同士を接続する
際に、容易に互いの接続を行うことを可能とするととも
に、確実な接続を行え、管路を構成する際の信頼性を得
ることのできる管体の接続構造及びその接続方法を提供
することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】次に、上記の課題を解決
するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照し
て説明する。この発明のポリエチレン系樹脂管の接続構
造1は、隣り合うポリエチレン系樹脂管2,2の端部2
a.2a同士をバット溶着加工して前記両ポリエチレン
系樹脂管2,2を長さ方向に接続してなるポリエチレン
系樹脂管の接続構造において、前記ポリエチレン系樹脂
管2,2同士の前記バット溶着加工による接続部分にお
ける外周面2cを覆う大径な樹脂よりなる筒体3と、該
筒体3の内周面3aと前記ポリエチレン系樹脂管2の接
続部分における外周面2cとの間に形成される中空部分
に成形されるノルボルネン系モノマーとメタセシス触媒
系を主材とする反応射出成形材料からなる補強層6と、
からなることを特徴としている。
【0008】なお、前記筒体3は、半割状の2分割構造
とされる構成でもよい。
【0009】また、この発明のポリエチレン系樹脂管の
接続方法は、隣り合うポリエチレン系樹脂管2,2の端
部2a,2a同士をバット溶着加工して前記両ポリエチ
レン系樹脂管2,2を長さ方向に接続する工程と、前記
バット溶着加工による接続部分における外周面2cに、
大径な樹脂よりなる筒体3を装着する工程と、前記筒体
3の内周面3aと前記ポリエチレン系樹脂管2の接続部
分における外周面2cとの間の中空部分に、ノルボルネ
ン系モノマーとメタセシス触媒系を主材とする反応射出
成形材料を注入させ硬化させる工程と、からなることを
特徴としている。
【0010】さらに、この発明のポリエチレン系樹脂管
の接続方法は、隣り合うポリエチレン系樹脂管2,2の
端部2a,2a同士をバット溶着加工して前記両ポリエ
チレン系樹脂管2,2を長さ方向に接続する工程と、該
バット溶着加工により生じる前記両ポリエチレン系樹脂
管2,2の接続部分における外周及び内周の両面2c,
2dの溶接痕の内、少なくとも内周面2d側を平滑に加
工する工程と、前記バット溶着加工による接続部分にお
ける外周面2cに、大径な樹脂よりなる筒体3を装着す
る工程と、前記筒体3の内周面3aと前記ポリエチレン
系樹脂管2の接続部分における外周面2cとの間の中空
部分に、ノルボルネン系モノマーとメタセシス触媒系を
主材とする反応射出成形材料を注入させ硬化させる工程
と、からなることを特徴としている。
【0011】なお、前記筒体3は、半割状の2分割構造
とされることとしてもよい。
【0012】また、前記筒体3を装着する工程の後に、
該筒体3の外側に成形金型7を装着する工程と、前記反
応射出成形材料が硬化した後に、前記成形金型7を除去
する工程を含む接続方法としてもよい。
【0013】さらに、この発明のポリエチレン系樹脂管
の接続方法は、隣り合うポリエチレン系樹脂管2,2の
端部2a,2a同士をバット溶着加工して前記両ポリエ
チレン系樹脂管2,2を長さ方向に接続する工程と、該
バット溶着加工による接続部分における外周面2cに、
成形金型7を装着する工程と、前記成形金型7の内周面
7aと前記ポリエチレン系樹脂管2の接続部分における
外周面2cとの間の中空部分に、ノルボルネン系モノマ
ーとメタセシス触媒系を主材とする反応射出成形材料を
注入させ硬化させる工程と、該反応射出成形材料が硬化
した後に、前記成形金型7を除去する工程と、からなる
ことを特徴としている。
【0014】また、この発明のポリエチレン系樹脂管の
接続方法は、隣り合うポリエチレン系樹脂管2,2の端
部2a,2a同士をバット溶着加工して前記両ポリエチ
レン系樹脂管2,2を長さ方向に接続する工程と、該バ
ット溶着加工により生じる前記両ポリエチレン系樹脂管
2,2の接続部分における外周及び内周の両面2c,2
dの溶接痕の内、少なくとも内周面2d側を平滑に加工
する工程と、前記バット溶着加工による接続部分におけ
る外周面2cに、成形金型7を装着する工程と、前記成
形金型7の内周面7aと前記ポリエチレン系樹脂管2の
接続部分における外周面2cとの間の中空部分に、ノル
ボルネン系モノマーとメタセシス触媒系を主材とする反
応射出成形材料を注入させ硬化させる工程と、該反応射
出成形材料が硬化した後に、前記成形金型7を除去する
工程と、からなることを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は本発明によるポリエチレン
系樹脂管の接続構造の実施の形態を示す一部裁断側面図
である。
【0016】このポリエチレン系樹脂管の接続構造1
は、ポリエチレン系樹脂よりなる管体2,2を、それぞ
れの端部2aにおける端面2bを突き合わせて接続させ
るとともに、この接続部分における両管体2,2にわた
る外周面2cを、これら管体2,2の外径より大径な内
径にて形成される筒体3にて覆い、この筒体3の内周面
3aと管体2の外周面2cとの間にノルボルネン系モノ
マーとメタセシス触媒系を主材とする反応射出成形材料
を注入して、これを固化させることで得られるものであ
る。
【0017】本実施の形態では、両管体2,2は、外径
及び内径が同一に形成され、例えば直管よりなるもので
ある。
【0018】また、筒体3は、管体2と同素材であるポ
リエチレン系樹脂よりなり、図1及び図3に示すよう
に、無端リング状の短尺な管体状に形成されるととも
に、両端3bの開口部分に、前記管体2の外径と略同径
に設定され形成される内径よりなる小径部3cがそれぞ
れ段部3dを介して形成されている。なお、この筒体3
の周面には、注入口4が穿設されている。
【0019】次に、上記ポリエチレン系樹脂管の接続構
造1を得るための方法について説明する。
【0020】まず、両管体2,2の接続させる対向する
互いの端面2b,2bを、図2に示すように、それぞれ
熱板10に当接させて加熱溶融させて軟化させ、互いの
端面同士を圧着させて溶接し、すなわち、バット溶着加
工にて接続させる。
【0021】次に、いずれか一方の管体2より筒体3を
挿着するとともに、管軸方向にスライドさせ、上記バッ
ト溶着加工にて接続された接続部分における両管体2,
2にわたる外周表面2cに装着させる(図3参照)。
【0022】次に、図4に示すように、筒体3にて管体
2,2同士の接続部分を覆った後に、この筒体3の両端
の小径部3c,3cを、図5に示すように、その外周面
3eと両管体2,2の外周面2cとにわたるように粘着
テープなどのテープ状部材5を周方向に巻回し、互いを
固定状態とする。このとき、管体2の外周表面2cと筒
体3の小径部3cにおける内周面との間に間隙が生じな
いように固定する。
【0023】この筒体3が固定された状態で、筒体3の
内周面3aと両管体2,2の接続部分における外周面2
c及び筒体3の両端の段部3b,3bとにより、連続し
たリング状の空間が形成されるようになり、すなわち、
キャビティ状の中空部分となる。
【0024】次に、筒体3の注入口4より、ノルボルネ
ン系モノマーとしてのジシクロペンタジエンとメタセシ
ス触媒系を主材とする反応射出成形材料が注入され、上
記中空部分内に充填される(図5参照)。
【0025】この注入の方法としては、反応射出成形機
の射出口が、筒体3の注入口4に接続されて、この射出
口より反応射出成形材料が上記キャビティ状中空部分内
に供給され充填が行われるようになる。
【0026】充填された反応射出成形材料は、中空部分
内にて反応硬化し、この中空部分内で補強層6となり固
化する。このとき、両管体2,2及び筒体3の素材が、
オレフィン系の樹脂であるポリエチレン系樹脂よりなる
ことから、これら管体2,2及び筒体3に対して強固に
密着することとなり、これによりこの補強層6と両管体
2,2及び筒体3が略一体状に形成され、管体2,2同
士の接続が完了する(図1参照)。
【0027】なお、上記管体2,2同士のバット溶着加
工後に、管体2,2同士の接続部分における少なくとも
内周面2dに、バット溶着時に形成されてしまう両管体
2,2の端面部分の盛り上がった畦状の溶接痕を、研磨
機などにて研削して、図1に示すように、この接続部分
における内周面2dを平滑に形成させる。
【0028】従って、このような製造方法により得られ
たポリエチレン系樹脂管の接続構造1によれば、バット
溶着加工にて接続固定した管体2,2同士の接続部分
を、外周2cから反応射出成形材料にて被覆するように
補強層6が形成されており、この補強層6の素材である
ノルボルネン系モノマーとメタセシス触媒系を主材とす
る反応射出成形材料が、管体2の素材である結晶性樹脂
であるポリエチレン系樹脂に対して強固に密着して略一
体状に形成されることから、その接続部分における強度
が増し、その接続部分の信頼性、すなわち管路を構成し
た際の信頼性が向上することとなる。
【0029】また、管体2,2同士を接続する際に行わ
れるバット溶着加工に、溶接不良箇所など不完全な接続
部分があっても、その外周部分を完全に覆ってしまう構
成であり、かつ上記のように管体2と補強層6とが略一
体となることから、漏水などの不具合は皆無となり、接
続構造としての信頼性を得ることができる。
【0030】すなわち、バット溶着加工時に、その溶接
作業に熟練度を要せず、補強層6をその外周に形成させ
てしまうことから、接続部分における品質の低下なども
なく、容易に確実な接続を行うことが可能となる。
【0031】また、筒体3の内周面3aと管体2の外周
面2cとの間に反応射出成形材料を注入し充填する方法
であることから、施工現場においても、特別な技術を要
せずに接続作業を行うことができ、容易に確実な接続構
造を得ることができる。
【0032】また、従来のEF法による電熱線内蔵の継
手管を用いる接続方法に比べ、安価に構成でき、低コス
トで接続構造を得ることが可能となる。
【0033】なお、上述した実施の形態では、筒体3の
構造を、無端なリング状の短尺な管体状とした例につい
て述べたが、この筒体の構造は、図6に示すように、断
面略U字形状とした、管体を半割状とした2分割構造と
してもよい。
【0034】この場合、この筒体3は、管体2,2同士
をバット溶着加工にて接続した後、この接続部分の外周
面2cを分割構造の筒体にて覆い、この筒体3が分離し
ないようにベルトなどにて巻回して固定し、注入口4よ
り反応射出成形材料を注入することで接続構造を得るこ
とができる。
【0035】これによれば、上述した実施の形態のよう
に、筒体3を管軸方向に管体2に対してスライド移動さ
せることなく、管体2同士の接続部分の外周面2cに対
して上下又は左右からこの分割構造の筒体3を装着させ
ることが可能となり、作業性が向上することとなる。
【0036】また、上述した実施の形態では、バット溶
着加工にて接続された管体2の接続部分を筒体3にて覆
い、この筒体3の内周面3aと両管体2,2の接続部分
における外周面2cとの間に反応射出成形材料を注入し
補強層6を形成させる例について述べたが、筒体3の肉
厚が薄肉に形成されている場合には、反応射出成形材料
の注入時に、この筒体3が変形するおそれがあることか
ら、筒体3を管体2に装着後、この筒体3のさらに外側
に成形金型7を装着させ、筒体3による管体2に対する
装着状態を保持するように構成させてもよい。
【0037】この場合、この成形金型7は、図7に示す
ように、半割状の2分割構造とし、また、この成形金型
7にも反応射出成形材料を注入するための注入口8を穿
設する構造とする。
【0038】そして、筒体3の外側への装着時には、筒
体3の注入口4と、成形金型7の注入口8とを連通状態
とするように装着固定させ、また、反応射出成形材料の
硬化後には、この成形金型7を除去する。
【0039】また、上述した実施の形態では、筒体3
を、両管体2,2の素材と同一な素材であるポリエチレ
ン系樹脂にて形成される例について述べたが、本発明の
管体の接続構造1及び接続方法では、これに限定される
ことはなく、他の樹脂よりなる筒体3にて構成すること
としてもよい。
【0040】さらに、上述した実施の形態では、筒体3
を、管体2同士の接続部分に、反応射出成形材料よりな
る補強層6とともに、略一体とさせる構造の例について
述べたが、補強層6を構成する反応射出成形材料が、管
体2の素材であるポリエチレン系樹脂と強固に密着し、
略一体となり、管体2同士の接続状態の強度を得られる
ことから、筒体3を用いず、成形金型7を用いて、管体
2同士の接続部分における外周面2cに補強層6のみを
成形させ、接続構造1とさせることとしてもよい。
【0041】この成形金型7による場合、この成形金型
7は、上記のように2分割構造とするのが好ましく、管
体2,2同士の接続部分の外周表面2cを、この成形金
型7にて覆った後、この成形金型7の内周面7aと管体
2の外周面2cとの間のキャビティ状の中空部分に、反
応射出成形材料を注入して充填させ、補強層6を形成さ
せる。そして、補強層6の形成後には、成形金型7を分
割して管体2の接続部分より取り除き、図8に示すよう
な補強層6を備えた接続構造を得ることとする。
【0042】この成形金型7を用いた接続方法の場合に
は、成形金型7の下部に反応射出成形材料を注入させる
ための注入口8を穿設させる構成とし、また、成形金型
7の上部に逃げ穴9を穿設させる構成とする。
【0043】そして、この成形金型7によれば、上述し
た筒体3の小径部3cのような管体2との固定部分を形
成しなくてもよく、すなわち、図8に示すような、断面
コ字状に形成される筒状の構造とすればよい。
【0044】さらに、上述した実施の形態では、筒体3
を管体2に固定させる際に、テープ状部材として粘着テ
ープ5を用いて固定する例について述べたが、このテー
プ状部材は金属製のベルトなどを用いてもよく、この場
合、反応射出成形材料の固化後に取り外す、仮止め用と
して使用することが好ましい。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明によるポリエ
チレン系樹脂管の接続構造及びその接続方法によれば、
互いに隣り合うポリエチレン系樹脂管の端部同士をバッ
ト溶着加工にて長さ方向に接続したこの接続部分を、そ
の外周面から反応射出成形材料にて被覆するように補強
層を形成したことにより、この補強層の素材であるノル
ボルネン系モノマーとメタセシス触媒系を主材とする反
応射出成形材料が、樹脂管の素材であるポリエチレン系
樹脂に対して強固に密着して略一体状に形成されること
から、その接続部分における強度が増し、その接続部分
の信頼性、すなわち管路を構成した際の信頼性が向上す
るという効果を得られる。
【0046】また、ポリエチレン系樹脂管同士の接続
を、バット溶着加工にて行う際に、溶接不良箇所など不
完全な接続部分があっても、その外周部分を完全に覆っ
てしまう構成であり、かつ上記のようにポリエチレン系
樹脂管と補強層とが略一体となることから、漏水などの
不具合は皆無となり、接続構造としての信頼性を得るこ
とができるという効果がある。
【0047】すなわち、バット溶着加工時に、その溶接
作業に熟練を要せず、補強層をその外周に形成させてし
まうことから、接続部分における品質の低下などもな
く、容易に確実な接続を行うことが可能となる。
【0048】さらに、筒体の内周面とポリエチレン系樹
脂管の外周面との間の中空部分に反応射出成形材料を注
入する方法であることから、施工現場においても、特別
な技術を要せずに接続作業を行うことができ、容易に確
実な接続構造を得ることが可能となる。
【0049】また、筒体を両ポリエチレン系樹脂管と同
素材のポリエチレン系樹脂よりなる構成とすれば、樹脂
管同士の接続部分と筒体とを反応射出成形材料にて略一
体な構造とすることができ、この反応射出成形材料より
なる補強層とともに、強固な接続構造を得ることが可能
となる。
【0050】さらに、反応射出成形材料を注入し充填す
るのみで、確実で信頼性のある接続構造を得ることがで
きることから、従来行われている電熱線内蔵の継手管を
用いる接続方法に比べ、安価に構成させることができ、
低コストな接続構造を得ることが可能となる。
【0051】また、筒体の構造を半割状の2分割構造と
することにより、樹脂管同士の接続部分の外周面に対し
て容易に装着させることが可能となり、作業性が向上す
るという効果が得られる。
【0052】さらに、ポリエチレン系樹脂管同士のバッ
ト溶着加工による接続部分における少なくとも内周面の
溶接痕を、平滑に加工させることにより、管路構成時に
連続した内面を得ることが可能となる。
【0053】また、ポリエチレン系樹脂管同士を接続し
た後に、この接続部分に成形金型を用いる方法では、接
続部分における外周面に反応射出成形材料が覆われる構
造となり、上記同様に、反応射出成形材料が、樹脂管の
素材であるポリエチレン系樹脂に対して強固に密着して
略一体状に形成されることから、その接続部分における
強度が増し、その接続部分の信頼性、すなわち管路を構
成した際の信頼性が向上するという効果を得られるとと
もに、この接続部分において大径な構造にならないとい
う効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるポリエチレン系樹脂管の接続構造
の実施の形態を示す一部裁断側面図
【図2】同ポリエチレン系樹脂管の接続方法の手順を示
す側面図
【図3】同一部裁断側面図
【図4】同一部裁断側面図
【図5】同一部裁断側面図
【図6】他の実施の形態のポリエチレン系樹脂管の接続
構造を示す一部裁断側面図
【図7】他の実施の形態のポリエチレン系樹脂管の接続
構造を示す一部裁断側面図
【図8】他の実施の形態のポリエチレン系樹脂管の接続
構造を示す一部裁断側面図
【符号の説明】
1…ポリエチレン系樹脂管の接続構造 2…ポリエチレン系樹脂管 2a…端部 2c…外周面 2d…内周面 3…筒体 3a…内周面 6…補強層 7…成形金型 7a…内周面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08G 61/08 C08G 61/08 B29K 23:00 B29L 23:00

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隣り合うポリエチレン系樹脂管の端部同
    士をバット溶着加工して前記両ポリエチレン系樹脂管を
    長さ方向に接続してなるポリエチレン系樹脂管の接続構
    造において、 前記ポリエチレン系樹脂管同士の前記バット溶着加工に
    よる接続部分における外周面を覆う大径な樹脂よりなる
    筒体と、 該筒体の内周面と前記ポリエチレン系樹脂管の接続部分
    における外周面との間に形成される中空部分に成形され
    るノルボルネン系モノマーとメタセシス触媒系を主材と
    する反応射出成形材料からなる補強層と、 からなることを特徴とするポリエチレン系樹脂管の接続
    構造。
  2. 【請求項2】 前記筒体が、半割状の2分割構造である
    ことを特徴とする請求項1記載のポリエチレン系樹脂管
    の接続構造。
  3. 【請求項3】 隣り合うポリエチレン系樹脂管の端部同
    士をバット溶着加工して前記両ポリエチレン系樹脂管を
    長さ方向に接続する工程と、 前記バット溶着加工による接続部分における外周面に、
    大径な樹脂よりなる筒体を装着する工程と、 前記筒体の内周面と前記ポリエチレン系樹脂管の接続部
    分における外周面との間の中空部分に、ノルボルネン系
    モノマーとメタセシス触媒系を主材とする反応射出成形
    材料を注入させ硬化させる工程と、 からなることを特徴とするポリエチレン系樹脂管の接続
    方法。
  4. 【請求項4】 隣り合うポリエチレン系樹脂管の端部同
    士をバット溶着加工して前記両ポリエチレン系樹脂管を
    長さ方向に接続する工程と、 該バット溶着加工により生じる前記両ポリエチレン系樹
    脂管の接続部分における外周及び内周の両面の溶接痕の
    内、少なくとも内周面側を平滑に加工する工程と、 前記バット溶着加工による接続部分における外周面に、
    大径な樹脂よりなる筒体を装着する工程と、 前記筒体の内周面と前記ポリエチレン系樹脂管の接続部
    分における外周面との間の中空部分に、ノルボルネン系
    モノマーとメタセシス触媒系を主材とする反応射出成形
    材料を注入させ硬化させる工程と、 からなることを特徴とするポリエチレン系樹脂管の接続
    方法。
  5. 【請求項5】 前記筒体が、半割状の2分割構造である
    ことを特徴とする請求項3又は4記載のポリエチレン系
    樹脂管の接続方法。
  6. 【請求項6】 前記筒体を装着する工程の後に、該筒体
    の外側に成形金型を装着する工程と、前記反応射出成形
    材料が硬化した後に、前記成形金型を除去する工程を含
    む請求項3〜5のいずれか1つに記載のポリエチレン系
    樹脂管の接続方法。
  7. 【請求項7】 隣り合うポリエチレン系樹脂管の端部同
    士をバット溶着加工して前記両ポリエチレン系樹脂管を
    長さ方向に接続する工程と、 該バット溶着加工による接続部分における外周面に、成
    形金型を装着する工程と、 前記成形金型の内周面と前記ポリエチレン系樹脂管の接
    続部分における外周面との間の中空部分に、ノルボルネ
    ン系モノマーとメタセシス触媒系を主材とする反応射出
    成形材料を注入させ硬化させる工程と、 該反応射出成形材料が硬化した後に、前記成形金型を除
    去する工程と、 からなることを特徴とするポリエチレン系樹脂管の接続
    方法。
  8. 【請求項8】 隣り合うポリエチレン系樹脂管の端部同
    士をバット溶着加工して前記両ポリエチレン系樹脂管を
    長さ方向に接続する工程と、 該バット溶着加工により生じる前記両ポリエチレン系樹
    脂管の接続部分における外周及び内周の両面の溶接痕の
    内、少なくとも内周面側を平滑に加工する工程と、 前記バット溶着加工による接続部分における外周面に、
    成形金型を装着する工程と、 前記成形金型の内周面と前記ポリエチレン系樹脂管の接
    続部分における外周面との間の中空部分に、ノルボルネ
    ン系モノマーとメタセシス触媒系を主材とする反応射出
    成形材料を注入させ硬化させる工程と、 該反応射出成形材料が硬化した後に、前記成形金型を除
    去する工程と、 からなることを特徴とするポリエチレン系樹脂管の接続
    方法。
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