JPH11100451A - 識別カード用シート - Google Patents

識別カード用シート

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JPH11100451A
JPH11100451A JP9278086A JP27808697A JPH11100451A JP H11100451 A JPH11100451 A JP H11100451A JP 9278086 A JP9278086 A JP 9278086A JP 27808697 A JP27808697 A JP 27808697A JP H11100451 A JPH11100451 A JP H11100451A
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JP
Japan
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sheet
unit
ethylene glycol
cyclohexanedimethanol
units
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JP9278086A
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English (en)
Inventor
Katsuhiro Tsuchiya
勝洋 土屋
Koji Kataoka
功司 片岡
Norio Kagehira
悳雄 景平
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Toray Advanced Film Co Ltd
Original Assignee
Toray Plastic Films Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】耐熱性、熱融着性、機械強度ならびに取扱性の
優れた識別カード用シートを提供すること。 【解決手段】(A)テレフタル酸単位を主とするジカル
ボン酸単位とエチレングリコール単位(I)及び1,4
−シクロヘキサンジメタノール単位(II)を主とするグ
リコール単位からなるポリエステルであって、かつエチ
レングリコール単位(I)と1,4−シクロヘキサンジ
メタノール単位(II)のモル比(I)/(II)が1以上
であるポリエステル、(B)テレフタル酸単位を主とす
るジカルボン酸単位とエチレングリコール単位(I)及
び1,4−シクロヘキサンジメタノール単位(II)を主
とするグリコール単位からなるポリエステルであって、
かつエチレングリコール単位(I)と1,4−シクロヘ
キサンジメタノール単位(II)のモル比(I)/(II)
が1より小さいポリエステル、および(C)芳香族ポリ
カーボネートを含有せしめてなるポリエステル樹脂組成
物の無延伸シートであって、かつ該シートの少なくとも
片面に表面粗さRaが0.3〜10μmのマット加工を
施していることを特徴とする識別カード用シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャッシュカー
ド、IDカード、クレジットカード、などとして使用さ
れる半導体素子(IC)、磁気ストライプなどの識別信
号発生手段を実装した識別カード用シートに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、キャッシュカード、IDカード、
クレジットカードなどの識別カードとしては、一般には
コアシートと称せられる白色に着色された中心層とコア
シートの表層に積層され、カード裏表面に一対として被
覆される透明なオーバーシートから構成される。コアー
シートは一層もしくは二層であってオーバーシートに接
する面にはオフセット印刷、グラビア印刷、シルクスク
リーン印刷、昇華印刷などの印刷を施されているのが一
般的であり、コアーシート及びオーバーシートの積層間
の接着は熱融着プレスや接着剤を用いてのプレス接着が
一般的である。
【0003】これらの識別カードは汎用樹脂で製造コス
トが低いポリ塩化ビニルシートが一般的に用いられてい
る。特にポリ塩化ビニルシートは着色の容易さ、熱融着
性、印刷加工性、エンボス加工性などが他の樹脂と比較
してバランスがとれていることが使用される最大の理由
である。
【0004】またポリエチレンテレフタレート樹脂のエ
チレングリコール成分をシクロヘキサンジメタノールに
置換してなる共重合ポリエステル樹脂からなるICカー
ド用シート(例えば特開平9−66590号公報)など
が知られている。
【0005】これらのポリ塩化ビニルシートや共重合ポ
リエステル樹脂からなるシートは耐熱性に劣るため、真
夏の自動車中に放置するなど、高温下にさらされると変
形する場合があり、耐熱性に優れたカード材料が要望さ
れていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は耐熱性、熱融
着性、機械強度ならびに取扱性の優れた識別カード用シ
ートを提供することをその課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、耐熱性、
熱融着性、機械強度ならびに取扱性に優れる磁気カード
やICカードなどの識別カード用シートを提供すべく鋭
意検討した結果、本発明を完成させるにいたった。
【0008】すなわち本発明の目的は (A)テレフタル酸単位を主とするジカルボン酸単位と
エチレングリコール単位(I)及び1,4−シクロヘキ
サンジメタノール単位(II)を主とするグリコール単位
からなるポリエステルであって、かつエチレングリコー
ル単位(I)と1,4−シクロヘキサンジメタノール単
位(II)のモル比(I)/(II)が1以上であるポリエ
ステル、(B)テレフタル酸単位を主とするジカルボン
酸単位とエチレングリコール単位(I)及び1,4−シ
クロヘキサンジメタノール単位(II)を主とするグリコ
ール単位からなるポリエステルであって、かつエチレン
グリコール単位(I)と1,4−シクロヘキサンジメタ
ノール単位(II)のモル比(I)/(II)が1より小さ
いポリエステル、および(C)芳香族ポリカーボネート
を含有せしめてなるポリエステル樹脂組成物の無延伸シ
ートであって、かつ該シートの少なくとも片面に表面粗
さRaが0.3〜10μmのマット加工を施しているこ
とを特徴とする識別カード用シート、によって達成され
た。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明において(A)成分は、テ
レフタル酸単位を主とするジカルボン酸単位とエチレン
グリコール単位(I)および1,4−シクロヘキサンジ
メタノール単位(II)を主とするグリコール単位からな
るポリエルテルであって、かつエチレングリコール単位
(I)と1,4−シクロヘキサンジメタノール単位(I
I)のモル比(I)/(II)が1以上であるポリエステ
ルである。
【0010】(A)成分として用いられる1,4−シク
ロヘキサンジメタノール誘導体共重合ポリエステルの好
ましいものは、グリコール成分中、エチレングリコール
単位(I)と1,4−シクロヘキサンジメタノール単位
(II)のモル比(I)/(II)が90/10〜60/4
0であり、より好ましくは、(I)/(II)が75/2
5〜65/35で、かつ酸成分がテレフタル酸からなる
ものである。
【0011】また本発明において(B)成分は、テレフ
タル酸単位を主とするジカルボン酸単位とエチレングリ
コール単位(I)および1,4−シクロヘキサンジメタ
ノール単位(II)を主とするグリコール単位からなるポ
リエステルであって、かつエチレングリコール単位
(I)と1,4−シクロヘキサンジメタノール単位(I
I)のモル比(I)/(II)が1より小さいポリエステ
ルである。
【0012】(B)成分として用いられる1,4−シク
ロヘキサンジメタノール誘導体共重合ポリエステルの好
ましいものは、グリコール成分中、エチレングリコール
単位(I)と1,4−シクロヘキサンジメタノール単位
(II)のモル比(I)/(II)が2/3以下であるポリ
エステルであり、酸成分として、テレフタル酸単位以外
にイソフタル酸単位を含むものも好ましく使用できる。
より好ましくは、エチレングリコール単位(I)と1,
4−シクロヘキサンジメタノール単位(II)のモル比
(I)/(II)が20/80〜30/70で、かつ酸成
分がテレフタル酸単位からなるものである。
【0013】本発明において(A)成分および(B)成
分として用いられる1,4−シクロヘキサンジメタノー
ル誘導体共重合ポリエステルの製造方法は特に限定され
るものではないが、例えば、有機チタン化合物などの触
媒の存在下もしくは非存在下において、テレフタル酸ま
たはその低級アルキルエステルと1,4−シクロヘキサ
ンジメタノールおよびエチレングリコールを重縮合して
得る方法が挙げられる。重合条件としては、例えば米国
特許第2,901,466号に記載された条件などが適
用され得る。
【0014】本発明において(A)成分および(B)成
分として用いられる1,4−シクロヘキサンジメタノー
ル誘導体共重合ポリエステルには、本発明の効果を損な
わない範囲、通常20モル%以下、好ましくは10モル
%以下の範囲で、酸成分として、イソフタル酸、オルト
フタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、2,7−
ナフタレンジカルボン酸、1,5−ナフタレンジカルボ
ン酸、メチルテレフタル酸、4,4´−ビフェニルジカ
ルボン酸、2,2´−ビフェニルジカルボン酸、1,2
´−ビス(4−カルボキジフェノキシ)−エタン、コハ
ク酸、アジピン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシ
ン酸、ドデカンジオン酸、オクタデカンジカルボン酸、
ダイマー酸、および1,4−シクロヘキサンジカルボン
酸などの他のジカルボン酸、また、グリコール成分とし
て、プロピレングリコール、1,5−ぺンタジオール、
1,6−ヘキサンジオール、1,8−オクタンジオー
ル、1,10−デカンジオ−ル、および2,2−ビス
(2´ヒドロキシエトキシフェニル)プロパンなどの他
のグリコールを共重合したものも用いることができる。
【0015】本発明において(C)成分として用いられ
るポリカーボネートは、2,2´−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)プロパン(ビスフェノールA)、4,4´
−ジヒドロキシジフェニルアルカン、4,4´−ジヒド
ロキシジフェニルスルホン、4,4´−ジヒドロキシジ
フェニルエーテルから選ばれた一種以上を主原料とする
ものが好ましく挙げられ、なかでもビスフェノールAを
主原料として製造されるものが好ましい。具体的には、
上記ビスフェノールAをジヒドロキシ成分として用い、
エステル交換法あるいはホスゲン法により得られたポリ
カーボネートが好ましい。さらに、ビスフェノールAの
一部、好ましくは10モル%以下を4,4´−ジヒドロ
キシジフェニルアルカンあるいは4,4´−ジヒドロキ
シジフェニルスルホン、4,4´−ジヒドロキシジフェ
ニルエーテルなどで置換したものも好ましい。
【0016】本発明におけるポリエステル樹脂組成物の
各成分の配合量としては、(A)成分と(B)成分の合
計100重量部に対して、(C)成分は10〜200重
量部が好ましく、特に20〜200重量部であることが
好ましい。
【0017】(A)成分と(B)成分の好ましい重量比
は、90/10〜30/70であり、さらに好ましくは
80/20〜50/50である。
【0018】本発明の組成物に無機板状充填剤、具体的
には、タルク、カオリン、マイカ、セリサイト、塩基性
炭酸マグネシウム、水酸化アルミニウム、ガラスフレー
クなどを樹脂100重量部に対して、1〜25重量部好
ましくは3〜15重量部添加すると、耐熱性と同時にエ
ンボス加工性の改善効果が高く、また透明性にもすぐれ
る。
【0019】なお本発明の組成物に対して、本発明の目
的を損なわない範囲でさらに他の各種の添加剤を含有せ
しめることもできる。これら他の添加剤としては、炭素
繊維、アスベスト繊維、などの強化材、あるいは酸化防
止剤、紫外線吸収剤、熱安定剤(ヒンダードフェノール
系など)、滑剤、離型剤、染料及び顔料を含む着色剤、
難燃剤(ハロゲン系、リン系など)、発泡剤、架橋剤
(例えば、多価のエポキシ化合物、イソシアネート化合
物、酸無水物など)などが挙げられる。また他の合成樹
脂(例えば、ポリアミド樹脂、ポリスチレン樹脂、アク
リル樹脂、ポリエチレン樹脂、エチレン/酢酸ビニル共
重合体、フェノキシ樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹
脂など)を含有せしめることもできる。
【0020】本発明の目的を達成させるためには、上記
(A)、(B)、(C)の成分を同時に含有しているこ
とが必要である。1,4−シクロヘキサンジメタノール
誘導体共重合ポリエステル単独あるいは2成分系ではヒ
ートサグ変形量が大きく、同時に熱により表面変形が著
しく耐熱性の点で劣る。なお1,4−シクロヘキサンジ
メタノールのモル比が大きい1,4−シクロヘキサンジ
メタノール誘導体共重合ポリエステル(樹脂B)とポリ
カーボネート(樹脂C)の2成分系においては、若干耐
熱性は改良されるものの、実用レベルには到達しないば
かりか、熱融着性で接着不良が発生する欠点が起こる。
識別カード用シートとしては不適当である。
【0021】また3成分系であっても1,4−シクロヘ
キサンジメタノール誘導体共重合ポリエステルの代りに
ポリエチレンーテレフタレート単独重合品(以後PET
と略す)を用いると、ヒートサグの耐熱性はかなり高い
レベルを示すが、PETが結晶化するためか表面の変形
が大きく、かつ熱融着で接着不良が発生し、識別カード
用シートとしては不適当である。
【0022】本発明のシートはその少なくとも片面に表
面粗さRaが0.3〜10μmのマット加工を施してい
ることが必要である。Raが0.3未満ではシートにブ
ロッキングが起ったり、シートを重ね熱融着してカード
とする時に、シート界面に気泡を噛み込むなどの欠点が
発生する。逆にRaが10μmを越えると、シートの機
械特性(強度、伸度)が低下したり、印刷インキ接着
性、インキ着肉仕上がり性、印刷機械適性などの印刷に
関する適性が低下し、カード製作時に支障をきたす。
【0023】本発明のシートの厚みとしては、50μm
〜1000μm、好ましくは100μm〜800μmの
厚みが好んで用いられる。JIS X6301に記載の
厚みを満足させるためには、単層からなってもよく、ま
た本発明の実施例のとおり2枚以上のシートを積層して
なってもよい。
【0024】本発明の識別カード用シートの製造法とし
ては、(A)〜(C)成分および必要に応じて各種添加
剤を単軸あるいは2軸押出機を用いてTダイから溶融押
出し、制電印荷を与えながらキャストドラムで冷却固化
してシート化する方法、2つのロール間で成型するポリ
ッシング方式ゃカレンダーリング法などがあるが、ここ
では特に限定されるものではない。
【0025】シート表面のマット化の方法は溶融押出キ
ャスト時、キャストドラムをマット化してキャストする
方法、シートを加熱されたマットロールとニップロール
で圧着しマット表面を転写する方法などが利用できる
が、ここでは特に限定されるものではない。
【0026】
【実施例】以下、本発明を実施例および比較例によって
より具体的に説明するが、本発明は、これら実施例に制
限されるものではない。
【0027】本発明の実施例および比較例において用い
た特性の測定方法並びに効果の評価方法は次のとおりで
ある。
【0028】(1)シートの強度、伸度 JIS K7127に準じて測定した値である。
【0029】(2)表面粗さRa JIS B0601に準じて測定した値である。
【0030】(3)シートの耐熱性 A.ヒートサグ試験 85mm×50mmで厚みが0.8mmのシートを作成
し、温度90℃の熱風オーブン中で片側20mm×50
mmを水平支持し、60分経過後り試験片先端の垂れ下
がった距離を測定した。当然ながら距離が長いほど耐熱
性に劣る。
【0031】B.シート表面の変形 上記シートを温度95℃の熱風オーブン中に放置し、6
0分後の表面の状態を観察した。
【0032】◎:全く変化は認められない。
【0033】○:ほとんど変化は認められない。
【0034】△:わずかに表面がクレーター状に変形。
【0035】×:シートが波状に凹凸となり変形が著し
い。
【0036】(4)シートの熱融着性 100μmおよび300μmのシートを100/300
/300/100μm(/は積層を表す)の順に重ね、
プレス成型機に供し、温度150℃、圧力1MPa、保
持時間10分の条件で熱融着し、接着性と気泡の噛み込
みなど外観を観察した。
【0037】「実施例1〜3」、「比較例1〜4」 テレフタル酸単位とエチレングリコール単位および1,
4−シクロヘキサンジメタノール単位からなるポリエス
テルであって、かつエチレングリコール単位(I)と
1,4−シクロヘキサンジメタノール単位(II)のモル
比(I)/(II)が、70/30であるポリエステル
(イーストマン・ケミカル社製“イースター”GN07
1)、テレフタル酸単位とエチレングリコール単位およ
び1,4−シクロヘキサンジメタノール単位からなるポ
リエステルであって、かつエチレングリコール単位
(I)と1,4−シクロヘキサンジメタノール単位(I
I)のモル比(I)/(II)が、35/65であるポリ
エステル(イーストマン・ケミカル社製“イースター”
DN003)、および芳香族ポリカーボネート(三菱エ
ンジニアリングプラスチック社製“ビューロン”S30
00)を表−1に記載の組成比でブレンダーを用いてド
ライブレンドした後、2軸ベント付き押出機で、口金よ
り押出しマット状のキャステングドラムで制電印荷(7
Kv)キャストし100μm、300μmのマット状シ
ートを得た。得られたシートを100/300/300
/100μmの順に重ね、プレス成型機で温度150
℃、圧力1MPa、保持時間10分の条件で熱融着し識
別カード用シートを得た。シートの特性とカード原反シ
ート特性を表−1に示した。
【0038】
【表1】 「実施例4」表−2に記載の組成比で実施例1〜3と全
く同様にしてシートを得た。得られたシートの特性を表
−2に示した。
【0039】表−1〜2から明らかなように本発明の構
成からなる実施例1〜4はシートの機械特性(強度、伸
度)が高く、ブロッキングもみられず、高温におけるヒ
ートザクおよび表面の変形が少なく耐熱性に優れ、熱融
着性、印刷適性が良好で識別カード用シートに優れたも
のである。またJIS X6301準拠の機械特性、耐
久性などの規格を満足するものであった。
【0040】「比較例5〜6」実施例4の組成比で同様
にして口金より押出しし、ハードクロムの鏡面ロールで
実施例1〜3と全く同様にしてシートを得た(比較例
5)、比較例5のシートを100℃に加熱されたエンボ
スロールで線圧500N/cmの圧力でエンボスしマッ
ト状のシートを得た(比較例6)。得られたシートを実
施例4と同様にプレスで熱融着しカード用シートを得
た。得られたシートの特性とカード原反シート特性を表
−2に示した。
【0041】Raが本発明範囲より小さいとシートがブ
ロッキングしたり、熱融着時にシート界面に気泡が残る
欠点が認められた。またRaが本発明範囲を越えるとシ
ートの機械特性が低下し、印刷適性にも劣ったものとな
る。
【0042】「比較例7」ポリエステル樹脂組成物の
(A)にポリエチレンテレフタレートを用いた以外は実
施例4と全く同様にしてシートを得た。得られたシート
の特性を表−2に示した。
【0043】「比較例8」硬質ポリ塩化ビニルを温度1
90℃のカレンダーロールで混練りし100μm、30
0μmのシートを得た。得られたシートを100/30
0/300/100μmの順に重ね、プレス成型機で温
度120℃、圧力1MPa、保持時間10分の条件で熱
融着し識別カード用シートを得た。シートの特性とカー
ド原反シート特性を表−2に示した。
【0044】
【表2】 比較例1〜4および比較例7〜8からなるシートはいず
れも耐熱性に劣ることが分かる。
【0045】
【発明の効果】本発明の識別カード用シートは、特定の
ポリエステル樹脂混合物を用い、特定の表面粗さとした
ことにより、シートの耐熱性、取扱性および熱融着に優
れ、かつ印刷適性の良好な識別カード用シートを提供す
ることができる。本識別カード用シートはコアーシート
およびオーバーシートのいずれとしても好適に使用でき
るものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G06K 19/077 G06K 19/00 K

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)テレフタル酸単位を主とするジカル
    ボン酸単位とエチレングリコール単位(I)及び1,4
    −シクロヘキサンジメタノール単位(II)を主とするグ
    リコール単位からなるポリエステルであって、かつエチ
    レングリコール単位(I)と1,4−シクロヘキサンジ
    メタノール単位(II)のモル比(I)/(II)が1以上
    であるポリエステル、 (B)テレフタル酸単位を主とするジカルボン酸単位と
    エチレングリコール単位(I)及び1,4−シクロヘキ
    サンジメタノール単位(II)を主とするグリコール単位
    からなるポリエステルであって、かつエチレングリコー
    ル単位(I)と1,4−シクロヘキサンジメタノール単
    位(II)のモル比(I)/(II)が1より小さいポリエ
    ステル、および (C)芳香族ポリカーボネート、 を含有せしめてなるポリエステル樹脂組成物の無延伸シ
    ートであって、かつ該シートの少なくとも片面に表面粗
    さRaが0.3〜10μmのマット加工を施しているこ
    とを特徴とする識別カード用シート。
  2. 【請求項2】ポリエステル樹脂組成物の各成分の配合比
    が、(A)成分と(B)成分の合計100重量部に対し
    て、(C)成分が10〜200重量部であることを特徴
    とする請求項1記載の識別カード用シート。
  3. 【請求項3】ポリエステル樹脂組成物の(A)成分と
    (B)成分の重量比が90/10〜30/70の範囲で
    あることを特徴とする請求項1または請求項2記載の識
    別カード用シート。
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