JPH1097659A - 硬貨処理機における硬貨供給装置 - Google Patents

硬貨処理機における硬貨供給装置

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JPH1097659A
JPH1097659A JP8248389A JP24838996A JPH1097659A JP H1097659 A JPH1097659 A JP H1097659A JP 8248389 A JP8248389 A JP 8248389A JP 24838996 A JP24838996 A JP 24838996A JP H1097659 A JPH1097659 A JP H1097659A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 補給円盤の上方に配されたホッパ内で投入さ
れた硬貨が詰まる。補給円盤が正転時と逆転時とで、回
転円盤への硬貨供給量が異なる。 【解決手段】 回転円盤へ硬貨補給のため補給円盤を回
転駆動するにあたり複数回に1回の割合で補給円盤を逆
転させる。補給センサを、補給円盤と回転円盤とを接続
する硬貨受渡部に対して略平行に配置する。あるいは、
補給円盤の正転時及び逆転時における硬貨の供給性能に
応じて、一対のセンサ素子の平面的な位置あるいは高さ
位置を変える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、補給円盤を回転さ
せることにより、補給円盤上の硬貨を回転円盤へ補給す
る硬貨処理機における硬貨供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】硬貨を一枚ずつ分離して硬貨通路に繰り
出し可能な回転円盤と、投入された硬貨を受け、その受
けた硬貨を前記回転円盤に所定量ずつ投入する補給円盤
とを有する硬貨処理機における硬貨供給装置としては、
例えば、特開平5−182043号公報に示すものが知
られている。
【0003】この公報に示される硬貨供給装置は、回転
円盤上に硬貨があるか否かを検出する補給センサが硬貨
を検出しないときに補給円盤を回転駆動させて該補給円
盤から回転円盤に硬貨を供給し、また、該補給センサが
回転円盤上の硬貨を検出すると補給円盤の駆動を停止さ
せ、これにより常に回転円盤に適量の硬貨が供給される
ように構成されている。また、硬貨通路に設けられた計
数センサが所定時間硬貨を検出せず、しかも、補給セン
サが回転円盤上の硬貨を検出しないときには、回転円盤
のみならず補給円盤も逆転させて、補給円盤及び回転円
盤並びに両円盤間の硬貨受渡部上に溜まりがちな硬貨を
確実に硬貨通路に供給するようになっている。さらに、
このような硬貨供給装置を有する硬貨処理機では、一度
に多量の硬貨の処理をすることが多いため、前記補給円
盤上には、多量の硬貨を一時的に貯留しつつ下方の開口
から補給円盤へ所定量の硬貨を供給するホッパが配置さ
れているのが通例である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の公報
で示される硬貨処理機における硬貨供給装置にあっては
以下の問題があった。すなわち、回転円盤に所定量の硬
貨を供給するときの補給円盤は、回転円盤の下流側の硬
貨通路への硬貨の供給が途切れない限りは常に一定方向
に回転するように構成されている。このため、ホッパ内
に多量の硬貨が残存する状態で、前記補給円盤の一定方
向へ回転が続くと、ホッパ内の硬貨が補給円盤の回転に
応じた方向に少しずつ移動するとともに、硬貨同士が整
列状態に近い状態になって互いに密着し、ホッパ内の下
部開口位置にてこれら硬貨が詰まってしまう。このた
め、補給円盤にホッパ内の硬貨が落とし込まれなくなる
という問題があった。これに対して、本願発明者等は、
補給円盤を逆転させることを考えたが、この場合、上記
の公報に記載された補給円盤から回転円盤へ繰り出され
る硬貨を検出する補給センサは、該補給円盤が正転した
ときに繰り出される硬貨の放出方向を基準に配置されて
いるため、補給円盤を逆転させた場合に補給センサが該
補給円盤から放出された硬貨を検出するまでの時間が、
正転時のときに比べて長くかかってしまい、結果的に、
補給円盤の正転時の硬貨供給量よりも逆転時の硬貨供給
量が多くなり、回転円盤における硬貨詰まり等の障害が
発生し易くなるという問題があることが判明した。
【0005】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
のであって、投入された硬貨がホッパ内で詰まることを
未然に防止してホッパに投入された全ての硬貨を硬貨通
路へ供給することができ、さらに、補給円盤が正転ある
いは逆転時のいずれの場合でも、補給円盤から回転円盤
に適量の硬貨を供給することができる硬貨処理機の硬貨
供給装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明では、上方のホッパに貯留され
た硬貨を受ける補給円盤と、該補給円盤が回転する際に
該補給円盤から補給される硬貨を受けて硬貨通路へ送る
回転円盤と、回転円盤上に設けられて前記補給円盤から
回転円盤へ補給される硬貨の量が所定量に達したか否か
を検出する補給センサとを備える硬貨処理機における硬
貨供給装置において、前記回転円盤へ硬貨補給のため補
給円盤を回転駆動するにあたり複数回に1回の割合で補
給円盤を逆転させる制御部を備えたことを特徴としてい
る。このように、補給円盤を回転駆動するにあたり複数
回に1回の割合で補給円盤を逆転させるようにしている
ので、ホッパ内の硬貨が補給円盤の正転に応じて移動し
硬貨同士が整列状態に近い状態になって互いに密着する
前に、補給円盤の逆転により、ホッパの下部開口近傍に
存在する硬貨がホッパ内に押し戻されて、整列状態に近
い状態の硬貨をバラバラの状態にする。これにより、ホ
ッパ内の下部開口位置にて硬貨が詰まるのを未然に回避
する。請求項2記載の発明では、前記補給センサが、前
記補給円盤と前記回転円盤とを接続する硬貨受渡部に対
して略平行に配置されていることを特徴としている。こ
のように、補給センサを配置することにより、補給円盤
が正転するときあるいは逆転するときのいずれの場合で
も、補給センサが補給円盤から回転円盤へ繰り出された
硬貨を検出するまでの時間が同程度となり、補給円盤の
逆転時あるいは正転時の硬貨供給量が必要以上に多くな
るといった現象は生じない。請求項3記載の発明では、
前記補給センサが一対のセンサ素子によって構成され、
前記補給円盤の正転時及び逆転時における硬貨の供給性
能に応じて、前記補給円盤と前記回転円盤とを接続する
硬貨受渡部に対する前記一対のセンサ素子の平面的な距
離を互いに異ならせるように両センサ素子が配置されて
いることを特徴としている。この場合、補給円盤の正転
時と逆転時とで硬貨の供給量が異なる場合でも、それに
応じてセンサー素子の位置を異ならせることによって検
出位置を違えているので、補給円盤から回転円盤へ繰り
出される硬貨の供給量は略同一になる。請求項4記載の
発明では、前記補給センサが一対のセンサ素子によって
構成され、前記補給円盤の正転時及び逆転時における硬
貨の供給性能に応じて、前記回転円盤からの一対のセン
サ素子の高さを互いに異ならせるように両センサ素子が
配置されていることを特徴としている。この場合でも、
請求項3記載の発明と同様に補給円盤から回転円盤へ繰
り出される硬貨の供給量は略同一になる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
〜図4に基づいて説明する。まず、図1を参照して硬貨
処理機における硬貨供給装置の概略構成を説明する。図
1に符号1で示すものは、図示せぬ上方のホッパに貯留
された硬貨の内ホッパの下部の開口から繰り出される硬
貨を受け入れ、かつ回転中心1Aを中心に反時計方向
(イ)に正転してその上部の硬貨に遠心力を付与しなが
ら送り出す補給円盤であり、この補給円盤1の周縁部に
は硬貨を案内する補給環状ガイド3が設けられている。
また、補給円盤1の周縁部から所定量離れた位置であ
り、かつ補給円盤1より一段低い位置には、硬貨受渡ガ
イド4を介在して回転円盤5が設けられている。
【0008】前記硬貨受渡ガイド4は、補給円盤1の上
面と回転円盤5の上面との間を接続するように、その上
面が傾斜するように設けられたものであり、この硬貨受
渡ガイド4の両側部には、補給円盤1の補給環状ガイド
3と回転円盤5の回転環状ガイド6とを互いに連結し
て、補給円盤1から供給された硬貨を回転円盤5に案内
するための硬貨受渡側板7が設けられている。前記回転
円盤5は、補給円盤1から硬貨受渡ガイド4を経由して
供給された硬貨を受け入れ、かつ回転中心5Aを中心に
回転してその内部の硬貨に遠心力を付与しながら、該硬
貨を硬貨通路8に送り出すものである。また、この回転
円盤5の周縁部には補給円盤1と同様な硬貨を案内する
ための前記回転環状ガイド6が設けられている。
【0009】前記硬貨通路8は、硬貨の径(すなわち金
種)に対応してその幅が設定されるとともに、回転円盤
5より送り出された硬貨の内、予め指定された金種の硬
貨よりも小径の硬貨を選別孔より排除し、指定金種の硬
貨のみを計数センサにより計数処理するものである。ま
た、この硬貨通路8の上方位置には、搬送モータにより
駆動されて、回転円盤5より受け入れた硬貨を搬送する
ための搬送ベルト、及び硬貨が二枚重ねで送られること
を防止するための厚み規制部材が設けられているが、い
ずれも図面には図示されていない。
【0010】また、前記回転円盤5には補給円盤1から
回転円盤5へ補給される硬貨の量が所定量に達したか否
か、並びに回転円盤5上の硬貨の残存量がある値以上あ
るか否かを検出する補給センサ11が設けられている。
補給センサ11は、例えば、発光素子と受光素子とから
なる一対のセンサ素子11A,11Bから構成されるも
のであり、それら一対のセンサ素子11A,11Bは前
記補給円盤1と前記回転円盤5とを接続する硬貨受渡ガ
イド4に対して略平行に、しかも、回転円盤1から上方
へ硬貨複数枚分重ねられた高さ位置で硬貨の有無を検出
できる箇所に配置されている。
【0011】なお、このように一対のセンサ素子11
A,11Bが硬貨受渡ガイド4に対して略平行に配置さ
れるのは、あくまで前記回転円盤5に硬貨を供給するた
め補給円盤1を正転あるいは逆転させる際、いずれの方
向の回転でも回転円盤5への硬貨供給量が同量程度にな
る場合の例であり、例えば、補給円盤1の正転時あるい
は逆転時の回転速度が互いに異なる等の原因で、補給円
盤1の正・逆転時における硬貨の供給量が異なる場合に
は、前記一対のセンサ素子11A,11Bは、該センサ
素子によって硬貨の検出可能となる回転円盤5からの高
さ位置を正・逆転時の硬貨の供給性能に応じて互いに異
ならせたり、また、硬貨受渡ガイド4からの平面的な距
離を異ならせたり、あるいはこれら高さ位置や平面的な
距離を異ならせることを組み合わせて配置すればよい。
具体的には、正転時の硬貨供給量が逆転時の硬貨供給量
よりも多いときには、硬貨が多くなる方向のセンサ素子
11Aを他側のセンサ素子11Bに比べて硬貨受渡ガイ
ド4に近づけて配置したり、あるいは高さを低くして配
置したりすればよい。
【0012】回転円盤5の繰り出し口の近傍には、回転
円盤5上に硬貨が残留しているか否かを検出する残留セ
ンサ12が設けられている。残留センサ12は、上記し
た補給センサ1と同様な構成のものであり、例えば、発
光素子と受光素子とからなる一対のセンサ素子12A,
12Bから構成されるものである。そして、この残留セ
ンサ12は、回転円盤5上に一枚の硬貨が残留していて
もそれを検出できる高さ位置に配置されている。
【0013】また、前記補給円盤1及び回転円盤5は、
補給モータ22(後述する)、回転モータによりそれぞ
れ駆動されるようになっており、これら各モータにより
補給円盤1は正転時に反時計方向(イ)に回転され、回
転円盤5は正転時に時計方向(ロ)に回転される。ま
た、これら各モータにより、補給円盤1は時計方向
(ロ)に、回転円盤5は反時計方向(イ)にそれぞれ逆
転されるようにもなっている。
【0014】また、補給円盤1の反時計方向(イ)への
正転動作が停止して、該補給円盤1上に硬貨が残留した
場合には、該硬貨は硬貨受渡側板7に当接された状態で
あり、かつ補給円盤1上に回転円盤5側に一部が突出し
た状態で配置される。そして、このような状態で硬貨が
残留した場合には、補給円盤1を時計方向(ロ)に逆転
動作させることにより、該硬貨に遠心力が付与されて、
該硬貨が回転円盤5内へ送り出される。
【0015】以下に、図1に示した硬貨処理機における
硬貨供給装置の制御部について、図2〜図4を参照して
説明する。図2は硬貨供給装置のブロック図を示すもの
であって、硬貨処理制御機構20と、補給駆動制御部2
1と、補給センサ11と、補給モータ22とから構成さ
れている。硬貨処理制御機構20は、硬貨処理機全体の
制御を行って、指定金種の計数を行うものであり、具体
的には回転円盤5及び硬貨通路8に対する制御を行なう
とともに、後述する補給駆動制御部21に対して、回転
円盤5及び硬貨通路8の搬送ベルトを逆転させたことを
示す逆転信号、これら逆転を停止させたことを示す逆転
停止信号、硬貨の残留を解消させる処理が終了したこと
を示す処理終了信号をそれぞれ出力する。
【0016】補給駆動制御部21は、硬貨処理制御機構
20から出力された逆転信号、逆転停止信号、処理終了
信号、補給センサ11、及び残留センサ12から出力さ
れた検出信号に基づき、補給モータ22を駆動する駆動
信号を出力するものである。補給モータ22は、補給駆
動制御部21から出力される駆動信号に基づいて、補給
円盤1を反時計方向(イ)に正転させ、時計方向(ロ)
に逆転させ、また、停止させるためのものである。
【0017】次に、硬貨処理制御機構20及び補給駆動
制御部21の制御内容を示すフローチャートを図3及び
図4を参照してそれぞれ説明する。 《ステップ(SP)1》図示しない操作部において金種
指定を行ない、この後スタートキーが押されたことを条
件として、次のステップ2に進む。 《ステップ2》ステップ1で指定した金種に応じて硬貨
通路8を所定の幅に設定する。 《ステップ3》回転モータにより回転円盤5が時計方向
(ロ)に正転するように駆動させ、かつ硬貨通路8の搬
送モータにより搬送ベルトが所定方向に向けて移動する
ように正転駆動させ、これにより、回転円盤5内の硬貨
を硬貨通路8に供給し、更に該硬貨通路8に対して指定
金種以外の硬貨を選別孔に落下させる。
【0018】《ステップ4》回転円盤5及び硬貨通路8
の搬送モータが正転駆動されることによって(ステップ
3)、硬貨通路8では、選別孔で選別された後の指定金
種の硬貨が計数センサにより計数される。そして、この
ステップ4では、計数センサの検出信号の出力に基づ
き、指定金種の硬貨の計数がされているか否か、すなわ
ち硬貨通路8において指定金種の選別がなされているか
否かを判断し、YESの場合にステップ5に進み、ま
た、NOの場合にステップ6に進む。 《ステップ5》ステップ4で出力された計数センサの検
出信号の出力に基づき、硬貨通路8で選別された指定金
種の硬貨を計数する。
【0019】《ステップ6》所定時間が経過したか否か
を判断し、NOの場合にステップ4に戻り、YESの場
合にステップ7に進む。すなわち、このステップ6では
計数センサからの検出信号が所定時間出力されないか否
かを判断し、計数センサの検出信号が所定時間出力され
ない場合に次のステップ7に進むものである。 《ステップ7》内蔵されたカウンタ(図示略)を1アッ
プさせる。なお、このカウンタは本フローの開始時には
クリアされて0となっている。
【0020】《ステップ8》〜《ステップ9》計数セン
サの検出信号に基づき、指定金種の硬貨の計数がされて
いるか否かを判断し、YESの場合にステップ9に進ん
で、ステップ7でカウントアップしたカウンタの値をク
リアして0とし、また、NOの場合にステップ10に進
む。 《ステップ8》.《ステップ10》計数センサの出力が
一定時間無いか否かを判断し、YESの場合にステップ
11に進む。
【0021】《ステップ11》ステップ3(またはステ
ップ21)にて正転させた回転円盤5及び硬貨通路8の
搬送ベルトを停止させる。 《ステップ12》〜《ステップ13》カウンタが予め設
定された回数Nになったか否かを判断し、YESの場合
にステップ13に進んで、図3のフローが終了したこと
を示す処理終了信号を、図4のステップ47(後述す
る)に出力し、また、NOの場合にステップ14に進
む。 《ステップ14》ステップ11にて停止させた回転円盤
5及び硬貨通路8の搬送ベルトを逆転させる。これによ
り回転円盤5は矢印(イ)方向に逆転駆動され、かつ硬
貨通路8の搬送ベルトは逆転駆動されて、硬貨通路8内
に硬貨が残留していた場合に該硬貨を回転円盤5に戻
す。
【0022】《ステップ15》〜《ステップ16》ステ
ップ14にて、回転円盤5及び硬貨通路8の搬送ベルト
を逆転させたことに伴って(ステップ15)、逆転信号
が出力されたか否かを判断し、NOの場合にステップ1
6に進んで、図4のステップ42に対して逆転信号を出
力し、また、YESの場合に直にステップ17に進む。 《ステップ17》〜《ステップ18》ステップ17にて
所定時間が経過したか否かを判断し、YESの場合にス
テップ18に進んで、ステップ14にて逆転駆動させた
回転円盤5及び硬貨通路8の搬送ベルトを停止させた
後、次のステップ19に進む。
【0023】《ステップ19》〜《ステップ20》ステ
ップ18にて回転円盤5及び硬貨通路8の搬送ベルトを
停止させたことに伴って、逆転停止信号が出力されたか
否かを判断し(ステップ19)、NOの場合にステップ
20に進んで、図4のステップ45に対して逆転停止信
号を出力し、また、YESの場合に直にステップ21に
進む。 《ステップ21》再度、回転円盤5及び硬貨通路8の搬
送ベルトを正転動作させる。そして、以上のようなステ
ップ7〜ステップ21の処理を、ステップ12において
カウンタの値がN回になるまで繰り返し行うようにす
る。すなわち、ステップ4・6にて硬貨通路8に対して
所定時間、指定金種の硬貨が送られないことを検知した
場合、すなわち硬貨通路8への硬貨の供給が途切れたこ
とを検知した場合には、ステップ7〜ステップ21に示
すような、回転円盤5及び硬貨通路8の搬送ベルトの逆
転→停止→正転→停止といった処理をNサイクル行わせ
るようにする。
【0024】次に、図4を参照して、補給駆動制御部2
1の補給処理についての制御内容について説明する。 《ステップ30》〜《ステップ31》補給処理が開始さ
れると、まずカウントC=1が取られるとともにフラッ
プF=0が設定される。なお、この補給処理は、前記し
た図3のステップ3の回転円盤5及び搬送ベルトの正転
駆動の直前に開始されるものである。 《ステップ32》〜《ステップ34》カウントCが、整
数値N1の3倍数となっているか否かが判断され、3倍
数となっていなければ補給モータ22を介して補給円盤
1を反時計方向(イ)に正転させるための駆動信号を出
力し(ステップ33)、3倍数となっていれば補給モー
タ22を介して補給円盤1を時計方向(ロ)に逆転させ
るための駆動信号を出力する(ステップ34)。 《ステップ35》〜《ステップ38》ステップ35に
て、補給円盤1が正・逆転駆動されているか否か判断
し、NOの場合に次のステップ36へ進み、YESの場
合にさらに次のステップ37へ進む。ステップ36で
は、残留センサ12の出力に基づき回転円盤5上に硬貨
が残留しているか否かを判断し、YESの場合に次のス
テップ37に進み、NOの場合にステップ42に進む。
ステップ37では、補給センサ11の出力に基づき補給
円盤1から回転円盤5上への硬貨の供給量が所定量に達
したか否か判断し、硬貨供給量が所定量に達したYES
の場合に次のステップ38に進んで補給円盤1を停止さ
せ、硬貨供給量が所定量に達していないNOの場合には
ステップ42に進む。なお、このステップ37では、回
転円盤5上の硬貨の残量がある値よりも多いか否かも判
断し、ある値よりも減少している場合にステップ42へ
進む。
【0025】すなわち、ステップ35〜ステップ38で
は、補給円盤1が正・逆転駆動されているとき、あるい
は補給円盤1の駆動が停止されているときの補給センサ
11及び残留センサ12の出力に基づき、回転円盤5へ
の硬貨の供給量の状態を判断する。具体的には、補給円
盤1が正・逆転駆動されているときには(ステップ35
でYES)、補給センサ11の検出結果から回転円盤5
上に供給された硬貨を検出すると、回転円盤5上への硬
貨の供給量が所定量に達したと判断して(ステップ37
のYES)、補給円盤1の駆動を停止させる(ステップ
38)。また、補給円盤1の駆動が停止されているとき
には(ステップ35でNO)、残留センサ12あるいは
補給センサ11のいずれかが、回転円盤5上の硬貨を検
出しなくなれば、回転円盤5上の硬貨残量が少なくなっ
たものと判断してステップ42に進む。
【0026】《ステップ39》〜《ステップ41》ステ
ップ38にて補給円盤1の駆動が停止されると、次に、
ステップ39にてフラップFが「0」であるか否かが判
断され、YESであれば次のステップ40,41に進ん
で、カウントCに1が加算されるとともにフラップFが
「1」となり、その後、ステップ35に戻って、再び回
転円盤5上の硬貨量が検出される(ステップ35〜3
9)。他方、ステップ39にてフラップFが「0」以外
(具体的には「1」)のNOであれば、直にステップ3
5に戻って回転円盤5上の硬貨量が検出される(ステッ
プ35〜39)。
【0027】《ステップ42》図3のフローのステップ
16において、回転円盤5及び硬貨通路8の搬送ベルト
が逆転していることを示す逆転信号が出力されたか否か
を判断し、NOの場合にステップ47に進み、また、Y
ESの場合に次のステップ43に進む。 《ステップ43》〜《ステップ44》ステップ33,ス
テップ34にて補給モータ22を介して補給円盤1を正
・逆転駆動させている場合には、該補給円盤1を一旦停
止させた後(ステップ43)、時計方向(ロ)に逆転駆
動させ(ステップ44)、次のステッ45に進む。な
お、このような補給円盤1の時計方向(ロ)への逆転駆
動は、図3のステップ14において、回転円盤5及び硬
貨通路8の搬送ベルトが逆転していることに同期して行
われる。
【0028】《ステップ45》図3のフローのステップ
20において、回転円盤5及び硬貨通路8の搬送ベルト
の逆転が停止したことを示す逆転停止信号が出力された
か否かを判断し、YESの場合に次のステップ46に進
む。 《ステップ46》補給モータ22により、ステップ44
にて逆転駆動させた補給円盤1を一旦停止させる。そし
て、ステップ42に戻って、再び、ステップ42〜ステ
ップ46の処理を行わせる。 《ステップ47》図3のフローのステップ13におい
て、回転円盤5及び硬貨通路8の搬送ベルトの所定パタ
ーンの正転、逆転動作(回転円盤5及び硬貨通路8の搬
送ベルトの逆転→停止→正転→停止といったNサイクル
の処理)が終了したことを示す処理終了信号が出力され
たか否かを判断し、NOの場合にステップ31に戻っ
て、再度ステップ31〜ステップ47の処理を行わせ、
YESの場合に次のステップ48に進む。 《ステップ48》ステップ33あるいはステップ34に
て正・逆転させた回転円盤5及び硬貨通路8の搬送ベル
トの回転を停止させて本フローチャートを終了する。
【0029】以上説明したフローでは、補給センサ11
あるいは残留センサ12によって、回転円盤5上に硬貨
が少なくなったあるいは無くなった旨を検出した場合、
回転円盤5に硬貨を補給すべく補給円盤1を回転駆動さ
せる信号を発生させるのであるが、その信号を発生させ
たとき、補給円盤1の回転駆動を1回とし(前記カウン
トC)、補給円盤1を駆動させるにあたって3回に1回
の割合で該補給円盤1を逆転させることにより(ステッ
プ32,ステップ34)、補強円盤1上のホッパの下部
開口近傍に存在する硬貨をホッパ内に押し戻す。これに
より、ホッパ内に投入された硬貨が補給円盤1の間欠的
に行われる複数回の正転に応じて移動して硬貨同士が整
列状態に近い状態になって互いに密着しようとする前
に、それら整列状態に近い状態の硬貨をバラバラの状態
にすることができる。この結果、ホッパ内の下部開口位
置において硬貨が詰まるのを未然に防止できる。
【0030】また、図4のフローのステップ42及びス
テップ45での判断は、図3のフローにおいて行われる
N回のサイクル(ステップ8〜ステップ21)の中で、
第1回目のサイクルが進行する際に、ステップ16及び
ステップ20から出力された逆転信号、逆転停止信号に
基づいてそれぞれ行われるものである、すなわち、図4
のフローにおいて補給円盤1の逆転(ステップ44)
は、回転円盤5及び硬貨通路8の搬送ベルトの最初の逆
転に同期して行われるものである。
【0031】なお、上記した発明の実施の形態では、補
給円盤1の逆転を3回に1回の割合にしているが、本発
明はこれに限られることなく、2回に1回、あるいは4
回以上に1回の割合で、補給円盤1を逆転させるように
してもよい。また、硬貨の種類別に正転逆転の割合を設
定するようにしてもよい。
【0032】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように請求項1
記載の発明によれば、補給円盤を回転駆動するにあたり
複数回に1回の割合で補給円盤を逆転させるようにして
いるので、ホッパ内の硬貨が補給円盤の正転に応じて移
動し硬貨同士が整列状態に近い状態になって互いに密着
する前に、補給円盤の逆転によりホッパの下部開口近傍
に存在する硬貨をホッパ内に押し戻して、整列状態に近
い状態の硬貨をバラバラの状態にさせることができ、こ
れにより、ホッパ内の下部位置にて硬貨が詰まるのを未
然に防止することができる。請求項2記載の発明によれ
ば、補給センサを硬貨受渡部に対して略平行に配置して
いるので、補給円盤が正転するときあるいは逆転すると
きのいずれの場合であっても、補給センサが補給円盤か
ら回転円盤へ繰り出された硬貨を検出するまでの時間が
同程度となり、例えば、補給円盤の逆転時あるいは正転
時の硬貨供給量が必要以上に多くなって、回転円盤によ
る硬貨搬送が良好に行えなかったり、回転円盤上におい
て硬貨が詰まるといった事態を未然に回避できる。請求
項3あるいは4記載の発明によれば、補給円盤の正転時
と逆転時とで硬貨の供給量が異なる場合でも、それに応
じてセンサー素子の位置を異ならせることにより検出位
置を任意に違えているので、補給円盤が正転時あるいは
逆転時であっても補給円盤から回転円盤へ繰り出される
硬貨の供給量を略同一にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】硬貨処理機の硬貨供給装置の平面図。
【図2】硬貨供給装置のブロック図。
【図3】硬貨処理制御機構20の制御内容を示すフロー
チャート。
【図4】補給駆動制御部21の制御内容を示すフローチ
ャート。
【符号の説明】
1 補給円盤、4 硬貨受渡ガイド(硬貨受渡部)、5
回転円盤、8 硬貨通路。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上方のホッパに貯留された硬貨を受ける
    補給円盤と、該補給円盤が回転する際に該補給円盤から
    補給される硬貨を受けて硬貨通路へ送る回転円盤と、回
    転円盤上に設けられて前記補給円盤から回転円盤へ補給
    される硬貨の量が所定量に達したか否かを検出する補給
    センサとを備える硬貨処理機における硬貨供給装置にお
    いて、 前記回転円盤へ硬貨補給のため補給円盤を回転駆動する
    にあたり複数回に1回の割合で補給円盤を逆転させる制
    御部を備えたことを特徴とする硬貨処理機における硬貨
    供給装置。
  2. 【請求項2】 前記補給センサが、前記補給円盤と前記
    回転円盤とを接続する硬貨受渡部に対して略平行に配置
    されていることを特徴とする請求項1記載の硬貨処理機
    における硬貨供給装置。
  3. 【請求項3】 前記補給センサが一対のセンサ素子によ
    って構成され、前記補給円盤の正転時及び逆転時におけ
    る硬貨の供給性能に応じて、前記補給円盤と前記回転円
    盤とを接続する硬貨受渡部に対する前記一対のセンサ素
    子の平面的な距離を互いに異ならせるように両センサ素
    子が配置されていることを特徴とする請求項1記載の硬
    貨処理機における硬貨供給装置。
  4. 【請求項4】 前記補給センサが一対のセンサ素子によ
    って構成され、前記補給円盤の正転時及び逆転時におけ
    る硬貨の供給性能に応じて、前記回転円盤からの一対の
    センサ素子の高さを互いに異ならせるように両センサ素
    子が配置されていることを特徴とする請求項1記載の硬
    貨処理機における硬貨供給装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005125029A (ja) * 2003-10-21 2005-05-19 Oizumi Corp 水平搬送装置
WO2020006705A1 (zh) * 2018-07-04 2020-01-09 深圳市倍量电子有限公司 一种硬币清分机

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