JPH109466A - ホース継手構造及びその製造方法 - Google Patents

ホース継手構造及びその製造方法

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JPH109466A
JPH109466A JP8188092A JP18809296A JPH109466A JP H109466 A JPH109466 A JP H109466A JP 8188092 A JP8188092 A JP 8188092A JP 18809296 A JP18809296 A JP 18809296A JP H109466 A JPH109466 A JP H109466A
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hose
nipple
sleeve
positioning recess
mounting
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JP8188092A
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English (en)
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Satoru Mizutani
哲 水谷
Fumio Ikeda
文男 池田
Motohito Asai
源人 朝居
Toru Isono
亨 磯野
Nobuaki Kameda
宜暁 亀田
Toshio Ito
利夫 伊藤
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Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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  • Joints That Cut Off Fluids, And Hose Joints (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホース継手構造は、自動車のブレーキ等に使
用され、高い温度の圧液を使用する箇所でも、耐久性に
優れかつ高いシール性をもたらす。 【解決手段】 ホース継手10は、金具本体12と、金
具本体12の一端部から筒状に形成されたスリーブ16
と、スリーブ16の内周面と所定間隙Sを隔てて配置さ
れるニップル20とを備えており、スリーブ16とニッ
プル本体22との間の所定間隙SにホースHを挿入して
スリーブ16をニップル本体22側へかしめることによ
りホースHを固定する。ホースHを固定する前に、ニッ
プル20のフランジ部24を位置決め凹所12eに位置
決めし、金具本体12の段部12fをかしめてかしめ部
13を形成して、該かしめ部13により、フランジ部2
4を隔壁部12cとの間で挟持することにより、スリー
ブ16を金具本体12に固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のブレーキ
のマスタシリンダ等の油圧装置と、ホースとを接続する
ホース継手構造及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のホース継手構造として、
図9に示す構成が知られている。図9はホース継手10
0にホースHを固定した状態を示す断面図である。図9
において、ホース継手100は、金具本体102と、金
具本体102の一端部から形成されたスリーブ104
と、ニップル106と、パッキン110とを備えてい
る。この構成において、ホースHをホース継手100に
接続するには、まず、ニップル106をスリーブ104
内に挿入して金具本体102の取付凹所102aに位置
決めし、さらにパッキン110を挿入する。続いて、ニ
ップル本体106aとスリーブ104との間の間隙Sに
ホースHを挿入して、スリーブ104をかしめる。これ
により、ホースHがホース継手100に固定される。
【0003】こうした構成において、ニップル106
は、ホースHをスリーブ104と共に固定するためのも
のであるが、金具本体102との接続部分cから圧液が
ホースHへ漏れないように、ゴム製のパッキン110を
介在させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、油圧装置と
してマスタシリンダに適用した場合には、そのマスタシ
リンダに流入・流出する圧液は、高圧であり、しかも頻
繁な使用により温度が上昇する。上記パッキン110
は、こうした使用環境において長期間にわたって耐える
必要があるが、このようなゴム材料は高価であり、コス
トアップの要因になっていた。また、パッキン110だ
けでは、ニップル106が金具本体102に対してがた
つきやすいために、これを堅固に固定するために寸法精
度を厳しくしなければならないという問題もあった。
【0005】本発明は、上記従来の技術の問題を解決す
るものであり、ホースを固定するためのニップルを堅固
に金具本体に取り付けるとともに、安価であり、しかも
温度の高い圧液を使用する箇所においても長期間にわた
って優れたシール性をもたらすホース継手構造及びその
製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
記課題を解決するためになされた第1の発明は、油圧装
置の接続管とホースとを接続するホース継手構造におい
て、上記接続管を取り付けるための第1の取付部と上記
ホースを取り付けるための第2の取付部との間に形成さ
れた隔壁部と、該隔壁部を貫通する流路と、上記隔壁部
の上記第2の取付側の内周面に形成された位置決め凹所
と、を有する金具本体と、金具本体の一端部から筒状に
形成され、ホースを挿入するための挿入孔を形成するス
リーブと、上記挿入孔に挿入され、上記スリーブの内周
面と間隙を隔てて配置されるニップル本体と、ニップル
本体の一端に形成されかつ上記位置決め凹所に位置決め
されるフランジ部と、を有するニップルと、上記間隙に
挿入されるホースと、を備え、上記スリーブを外周から
ニップル本体側へかしめることにより、ホースを上記間
隙内にてスリーブとニップル本体とで挟持固定するホー
ス継手構造において、上記ニップルを、上記フランジ部
で金具本体の位置決め凹所に位置決めして支持した状態
において、かつスリーブをニップル本体側へかしめる前
に、上記位置決め凹所に上記フランジ部が固定されるよ
うに、上記位置決め凹所の開口部をかしめることにより
かしめ部を形成したことを特徴とする。
【0007】本発明のホース継手は、自動車のブレーキ
に使用されるマスタシリンダ等の油圧装置と、ホースと
を接続するものである。ホース継手は、金具本体と、筒
状のスリーブと、ニップル本体及びフランジ部により一
体形成されたニップルとを備えており、ニップル本体と
スリーブとの間の間隙にホースを挿入して、スリーブを
かしめることによりホースを固定する。
【0008】このようにニップルは、スリーブとともに
ホースを固定するが、その固定を確実にするために金具
本体に堅固に装着されるとともに、該金具本体との接続
部分から圧液がホース側へ漏れないように高いシール性
を必要とする。このために、ニップルと金具本体とを装
着及びシールする手段として、以下の構成が採られてい
る。
【0009】すなわち、取付部の一部を形成する金具本
体の隔壁部には、位置決め凹所が形成され、この位置決
め凹所にニップルのフランジ部が位置決めされる。そし
て、フランジ部は、位置決め凹所の開口部をかしめてか
しめ部を形成し、このかしめ部によりフランジ部が隔壁
部との間で挟持される。このように、ニップルは、フラ
ンジ部にてかしめ部によって金具本体に対して固定され
ることにより、金具本体に対して堅固に固定される。
【0010】しかも、ニップルのフランジ部は、位置決
め凹所内にて隔壁部側へ押しつけられることによりシー
ル作用を果たす。このようなシール作用は、シールのた
めに別部材としてのパッキンなどを廃止でき、部品点数
を減らすことができるとともに、温度の高い圧液を使用
する箇所においても優れた耐久性をもたらす。
【0011】第2の発明は、第1の発明のホース継手構
造を、好適に実現する製造方法である。
【0012】
【発明の実施の形態】以上説明した本発明の構成・作用
を一層明らかにするために、以下本発明の好適な実施例
について説明する。
【0013】図1は本発明の一実施の形態にかかるホー
ス継手構造を示す断面図である。図1において、ホース
継手10は、自動車の油圧ブレーキに使用されるマスタ
シリンダ(図示省略)やタイヤ側の油圧装置と、ホース
Hとの接続に使用されるものである。
【0014】ホース継手10は、金具本体12と、金具
本体12の一端部から筒状に形成されかつ挿入孔14を
有するスリーブ16と、ニップル本体22及びフランジ
部24により一体形成されたニップル20と、を備えて
いる。ニップル20とスリーブ16との間には、間隙S
が形成されており、この間隙S内にホースHを挿入して
スリーブ16の外周をかしめることにより、ホースHが
ホース継手10に固定されている。
【0015】以下、ホース継手10及びその接続構造に
ついて詳細に説明する。上記金具本体12は、マスタシ
リンダの接続管(図示省略)に取り付けられるネジ12
aを有する取付穴12b(第1の取付部)を備えてい
る。この取付穴12bは、隔壁部12cによりニップル
20側のスペース(第2の取付部)と隔てられており、
この隔壁部12cには、ホースHに接続される流路12
dが形成されている。
【0016】さらに、隔壁部12cには、位置決め凹所
12eが形成されており、この位置決め凹所12eに、
スリーブ16のフランジ部24が位置決めされている。
上記位置決め凹所12eの開口部には、段部12fが形
成されており、この段部12fに、かしめ部13が形成
されている。
【0017】また、金具本体12の一端部から筒状にス
リーブ16が形成されている。このスリーブ16は、ホ
ースHの内周方向へ、環状に2カ所かしめられてホース
Hをニップル20と共に挟持している。ニップル20
は、上述したように、ニップル本体22と、フランジ部
24とを一体に形成しており、ニップル本体22は、ス
リーブ16の内周面と間隙Sを隔てて配置されている。
また、フランジ部24は、位置決め凹所12eに位置決
めされると共に、上記段部12fのかしめ部13と隔壁
部12cとにより挟持固定されている。
【0018】なお、上記ホースHは、図2に示すよう
に、5層に積層されることによりブレーキ液圧に耐えう
るように構成されている。すなわち、図2において、ホ
ースHは、エチレン・プロピレン・ジエン共重合ゴム
(EPDM)からなる内管ゴム層H1と、ポリエステル
繊維糸を巻回した内側繊維糸層H2と、天然ゴムからな
る中間ゴム層H3と、ビニロン繊維糸を巻回した外側繊
維糸層H4と、EPDMからなる外皮ゴム層H5とを備
えている。ホースHは、周知の方法により、つまりゴム
押出工程、繊維糸の巻回工程、及び加硫工程を経ること
に製造することができる。
【0019】次に、ホース継手10にホースHを固定す
る作業について説明する。図3ないし図7はホース継手
10にホースHを固定する作業における各工程を示す。
図3は金具本体12を示し、後述するかしめ工程が施さ
れていない状態である。図3に示す金具本体12の位置
決め凹所12eに、ニップル20のフランジ部24を位
置決めしてニップル20を金具本体12に装着する(図
4の状態)。
【0020】次に、ニップル20を固定するかしめ工程
を行なう。図5及び図6はニップル20のフランジ部2
4の周辺を拡大するとともに、そのプレス工程を説明し
ている。図5において、金具本体12の下面をプレス支
持台(図示省略)に載置した状態にて、ニップル本体2
2とスリーブ16との間の間隙Sに、ポンチPhを挿入
する。ポンチPhは、その先端部が縮径された押圧部P
haになっており、この押圧部Phaが段部12fに当
たる。そして、さらにポンチPhが進むと、ポンチPh
の先端部で金具本体12の段部12fを塑性変形させて
かしめ部13を形成し、このかしめ部13によりフラン
ジ部24を隔壁部12cとの間で挟持固定する。これに
より、ニップル20が金具本体12に固定される(図6
の状態)。ここで、図6に示すように、金具本体12が
炭素鋼(S12C:JIS規格)の場合であり、位置決
め凹所12eの深さをHとし、かしめにより変形した深
さをhとすると、h/H×100で定義されるかしめ率
k(%)は、20〜50%であることが好ましく、例え
ば、H=2(mm)の場合において、h=0.5〜1.
0(mm)で加工することが好ましい。これは、20%
未満のかしめ率であると、十分なかしめ効果が得られ
ず、また、50%を越えると、プレス圧が大きくなるだ
けでなく、かしめ部13が損傷しやすくなるからであ
る。
【0021】続いて、図7に示すように、ポンチPhを
後退させた後に、ニップル本体22とスリーブ16との
間の間隙SにホースHを挿入し、さらに、スリーブ16
の外周をかしめる。これにより、図1に示すように、ホ
ース継手10にホースHが固定される。
【0022】上記ホース継手構造において、ニップル2
0は、フランジ部24にて金具本体12の位置決め凹所
12eに位置決めされ、位置決め凹所12eの開口部を
かしめることにより形成されたかしめ部13により固定
されているので、金具本体12に対して堅固に固定され
る。
【0023】また、このようなニップル20をかしめて
固定する構成を採ることにより、フランジ部24が位置
決め凹所12eに押圧されてフランジ部24と金具本体
12との間が大きな押圧力にてシールされる。このよう
なシールは、従来の技術で説明したようなゴム製のパッ
キンなどを用いていないので、温度の高い圧液に対して
優れた耐久性をもたらし、さらに部品点数を減らしてコ
ストダウンを図ることができる。
【0024】上記実施の形態におけるホースとして、図
2に示すように、5層構造のものを説明したが、これに
限らず、用途に応じて種々の構成のものを用いることが
でき、例えば、図8に示すように、3層のホースHaで
あってもよい。すなわち、ホースHaは、EPDMまた
はスチレン・ブタジエンゴム共重合物(SBR)からな
る内管ゴム層H1aと、ビニロンまたはポリエステルの
繊維糸を巻回した繊維糸層H2aと、PEDMからなる
外皮ゴム層H3aとを積層したものである。
【0025】なお、この発明は上記実施例に限られるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の
態様において実施することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態にかかるホース継手構造
を示す断面図。
【図2】ホースを一部破断して示す斜視図。
【図3】ホース継手10の金具本体12を示す断面図。
【図4】図3の金具本体12にニップル20を位置決め
した状態を示す断面図。
【図5】ニップル20をかしめて金具本体12に固定す
る工程を説明する説明図。
【図6】図5に続く工程を説明する説明図。
【図7】図6に続く工程を説明する説明図。
【図8】ホースの他の構成を一部破断して示す斜視図。
【図9】従来のホース継手構造を示す断面図。
【符号の説明】
10…ホース継手 12…金具本体 12a…ネジ 12b…取付穴 12c…隔壁部 12d…流路 12e…位置決め凹所 12f…段部 13…かしめ部 14…挿入孔 16…スリーブ 20…ニップル 22…ニップル本体 24…フランジ部 H…ホース Ph…ポンチ Pha…押圧部 S…間隙 c…接続部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 朝居 源人 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 磯野 亨 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 亀田 宜暁 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 伊藤 利夫 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧装置の接続管とホースとを接続する
    ホース継手構造において、 上記接続管を取り付けるための第1の取付部と上記ホー
    スを取り付けるための第2の取付部との間に形成された
    隔壁部と、該隔壁部を貫通する流路と、上記隔壁部の上
    記第2の取付側の内周面に形成された位置決め凹所と、
    を有する金具本体と、 金具本体の一端部から筒状に形成され、ホースを挿入す
    るための挿入孔を形成するスリーブと、 上記挿入孔に挿入され、上記スリーブの内周面と間隙を
    隔てて配置されるニップル本体と、ニップル本体の一端
    に形成されかつ上記位置決め凹所に位置決めされるフラ
    ンジ部と、を有するニップルと、 上記間隙に挿入されるホースと、 を備え、 上記スリーブを外周からニップル本体側へかしめること
    により、ホースを上記間隙内にてスリーブとニップル本
    体とで挟持固定するホース継手構造において、 上記ニップルを、上記フランジ部で金具本体の位置決め
    凹所に位置決めして支持した状態において、かつスリー
    ブをニップル本体側へかしめる前に、上記位置決め凹所
    に上記フランジ部が固定されるように、上記位置決め凹
    所の開口部をかしめることによりかしめ部を形成したこ
    とを特徴とするホース継手構造。
  2. 【請求項2】 油圧装置の接続管とホースとを接続する
    ホース接続方法において、 上記接続管を取り付けるための第1の取付部と上記ホー
    スを取り付けるための第2の取付部との間に形成された
    隔壁部と、該隔壁部を貫通する流路と、上記隔壁部の上
    記第2の取付側の内周面に形成された位置決め凹所と、
    を有する金具本体を形成する工程と、 金具本体の一端部から筒状に形成され、ホースを挿入す
    るための挿入孔を形成するスリーブを形成する工程と、 上記挿入孔に挿入され、上記スリーブの内周面と間隙を
    隔てて配置されるニップル本体と、ニップル本体の一端
    に形成され上記金具本体の位置決め凹所に位置決めされ
    るフランジ部と、を有するニップルを形成する工程と、 ニップルを挿入孔に挿入するとともに、上記位置決め凹
    所にニップルのフランジ部を位置決めする工程と、 上記位置決め凹所の開口部を、上記フランジ部を上記隔
    壁部との間で挟持してスリーブを金具本体に固定するよ
    うにかしめてかしめ部を形成する工程と、 上記間隙にホースを挿入する工程と、 上記スリーブをニップル本体側へかしめることにより、
    ホースを上記間隙内にてスリーブとニップル本体とで挟
    持固定する工程と、 を備えたことを特徴とするホース接続方法。
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