JPH1094596A - 医療用粘着剤及び製剤 - Google Patents

医療用粘着剤及び製剤

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JPH1094596A
JPH1094596A JP8252909A JP25290996A JPH1094596A JP H1094596 A JPH1094596 A JP H1094596A JP 8252909 A JP8252909 A JP 8252909A JP 25290996 A JP25290996 A JP 25290996A JP H1094596 A JPH1094596 A JP H1094596A
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polyvinyl
pressure
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ether
adhesive
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JP8252909A
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Susumu Maruo
享 丸尾
Hiromasa Minematsu
宏昌 峯松
Takeyuki Kawaguchi
武行 川口
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Teijin Ltd
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Teijin Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 皮膚面への適度な粘着力と、剥離容易性を有
する貼付剤用ゲル状粘着剤等を提供する。 【解決手段】 エラストマー(A)と該エラストマー
(A)と相溶しうる粘着性ポリマー(B)及び該エラス
トマー(A)、該粘着性ポリマー(B)と相溶しうる液
体成分(C)とからなり、かつ該エラストマー(A)、
該粘着性ポリマー(B)及び該液体成分(C)が、該液
体成分(C)がしみ出さない程度の粘着性ゲルを形成す
るような割合で混合されたゲル状粘着剤、及び該ゲル状
粘着剤と支持体とからなる貼付剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な粘着剤およ
び貼付剤に関する。更に詳細には、本発明は皮膚面の保
護などに用いることのできる医療用粘着剤及び皮膚表面
に貼付して薬物を経皮吸収させるための貼付剤に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、薬物を皮膚面を通して生体内に投
与するための経皮吸収テープ剤が各種開発されている。
通常、こうしたテープ剤には、皮膚接着面からの脱着を
防ぐために必要な粘着力を有すると共に、使用後の剥離
時に皮膚表面(角質層)を損傷しない程度の剥離容易性
を有することが望まれている。このような特性を満足す
るテープ剤として、特開平3-220120号公報には、アクリ
ル酸エステル系ポリマーおよび該ポリマーと相溶する液
体成分とを含むゲル層が、支持体の少なくとも片面に形
成されてなるアクリル系ゲル状粘着剤が提案されてい
る。ゲル状粘着剤は、多量の液体成分を含有できるため
に、従来の非架橋粘着剤に比べて粘着力と剥離容易性を
バランスでき、角質層剥離も少ないとされている。しか
しながら、上記提案のゲル状粘着剤においては、液体成
分を含むゲル層を形成するために、アクリル酸エステル
系ポリマー中に含まれるアクリル酸単位を、Al3+やチ
タンなどの多価金属アルコラートや三官能イソシアネー
トなどの低分子架橋剤を用いて化学反応により架橋する
必要がある。一般に高分子反応において、100%の反
応率を達成することはきわめて困難であり、通常は未反
応の試薬が系に残存する。従って、こうした架橋剤を用
いて化学反応により得たゲル状粘着剤においては、架橋
用触媒や架橋剤が粘着剤中に残存し、経皮的に血液中に
吸収される危険性がある。その結果、皮膚刺激やかぶれ
を誘発する恐れがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、本発明の目
的は、皮膚接着面からの脱着を防ぐために必要な粘着力
を有するとともに、使用後の剥離時に皮膚表面を損傷し
ない程度の剥離容易性を有する粘着剤を提供することに
ある。更に本発明の目的は、皮膚接着面からの脱着を防
ぐために必要な粘着力を有するとともに、使用後の剥離
時に皮膚表面を損傷しない程度の剥離容易性を有し、か
つ糊残りの少ない粘着剤を提供することにある。また更
に本発明の目的は、皮膚接着面からの脱着を防ぐために
必要な粘着力を有するとともに、使用後の剥離時に皮膚
表面を損傷しない程度の剥離容易性を有し、糊残りが少
なく、かつ皮膚刺激やかぶれを誘発する恐れのない粘着
剤を提供することにある。
【0004】また本発明の目的は、かかる粘着剤を用い
た、皮膚の保護などに用いることのできる、あるいはか
かる粘着剤中に薬物を含有せしめた薬物を十分に経皮吸
収させることのできる貼付剤を提供することにある。本
発明者らは、このような目的を達成するために鋭意研究
した結果、上記のような架橋剤を用いることなく、化学
反応による架橋の代わりにポリビニルエーテルポリマー
とポリ酢酸ビニルポリマーおよび液体成分を混合するこ
とにより、液体成分の沁みだしのない粘着剤が得られる
ことを見出し、本発明を完成するに至った。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、ポ
リビニルエーテル(A)、ポリ酢酸ビニル共重合体
(B)および該ポリビニルエーテル(A)、該ポリ酢酸
ビニル共重合体(B)と相溶しうる液体成分(C)とか
らなり、該ポリビニルエーテル(A)、該ポリ酢酸ビニ
ル共重合体(B)および該液体成分(C)とが、該液体
成分(C)がしみ出さない程度の割合で混合された粘着
剤、およびかかる粘着剤と支持体からなる貼付剤を提供
するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明に用いられるポリビニルエ
ーテル(A)としては、アルキル基の炭素数が1以上1
0以下のポリビニルアルキルエーテルが好ましく、特に
粘着性および取り扱いの点から、アルキル基の炭素数が
1〜4のポリビニルアルキルエーテルが好ましく、その
ようなポリビニルアルキルエーテルの具体例としては例
えばポリビニルメチルエーテル、ポリビニルエチルエー
テル、ポリビニルイソブチルエーテルを挙げることがで
きる。本発明においては、これらポリビニルエーテルは
単独でも2種以上の混合系でも使用できる。本発明にお
いて用いられるポリ酢酸ビニル共重合体(B)として
は、酢酸ビニルを主成分とし、(メタ)アクリル酸およ
び/または他の単量体を成分とする共重合体が好まし
い。他の単量体としては、酢酸ビニルと共重合可能なも
のであれば特に制限はなく、例えば(メタ)アクリル
酸;例えばメチル(メタ)アクリレート、エチル(メ
タ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、ヘキ
シル(メタ)アクリレート、ヘプチル(メタクリレー
ト)、2ーエチルヘキシル(メタ)アクリレート、オク
チル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレー
トなどの炭素数1〜10の直鎖状若しくは分枝状のアル
キル(メタ)アクリレート;マレイン酸、無水マレイン
酸、イタコン酸;(メタ)アクリルアミド、ジメチル
(メタ)アクリルアミド、Nーブチルアクリルアミド、
Nービニルー2ーピロリドン、ビニルピリジン、2ーヒ
ドロキシエチル(メタ)アクリレートなどを挙げること
ができ、これらから選ばれた1種または2種以上のもの
が使用できる。
【0007】これらのなかでも本発明のポリ酢酸ビニル
共重合体(B)としては、酢酸ビニルの含有率が60重
量%以上であり、他の重合体成分として(メタ)アクリ
ル酸、炭素数1〜10の直鎖状若しくは分枝状のアルキ
ル(メタ)アクリレートおよび/またはNービニルー2
ーピロリドンを含有するものを好ましいものとして挙げ
ることができ、なかでも特に酢酸ビニルの含有率が60
重量%以上〜90重量%であり、他の重合体成分として
(メタ)アクリル酸と炭素数1〜10の直鎖状若しくは
分枝状のアルキル(メタ)アクリレート含有するものを
好ましいものとして挙げることができる。本発明におい
て用いられる液体成分(C)としては、本発明のポリビ
ニルエーテル(A)、ポリ酢酸ビニル共重合体(B)と
相溶性を有するものであれば特に制限はなく、常温で液
体のものが好ましく、具体的には、例えばプロピレング
リコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレング
リコール、ポリ(オキシエチレンーオキシプロピレン)
などのグリコール類;例えばオリーブ油、ヒマシ油のよ
うな油脂類;例えばミリスチン酸イソプロピル、パルミ
チン酸イソオクチル、オレイン酸エチル、セバシン酸ジ
エチルなどの高級脂肪酸エステル;例えばリノレン酸、
リノール酸、オレイン酸、カプリン酸などの高級脂肪
酸;フタル酸ジエチル、アジピン酸ジイソプロピルなど
の脂肪酸エステル;例えばジメチルスルホキシド、ジメ
チルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、Nーメチル
ピロリドンなどの非プロトン性極性有機物;例えばラウ
リルアミド、ジメチルドデシルスルホキシド、ドデシル
ピロリドン、モノカプリル酸ソルビタンなどの液状界面
活性剤、および例えば流動パラフィンなどの炭化水素類
などが挙げられる。これらの液体成分は単独でも、1種
または2種以上の混合系でも使用できる。
【0008】これらのなかでも、本発明の液体成分
(C)としては、例えばミリスチン酸イソプロビル、パ
ルミチン酸イソオクチル、オレイン酸エチルなどの高級
脂肪酸エステルや、例えばリノレン酸、リノール酸、オ
レイン酸などの高級脂肪酸が、粘着剤の粘着力、剥離容
易性および薬物の経皮吸収性の向上の点から好ましい。
本発明において前記ポリビニルエーテル(A)、ポリ酢
酸ビニル共重合体(B)および液体成分(C)の好まし
い組み合わせとしては、該ポリビニルエーテル(A)
が、アルキル基の炭素数が1〜4のポリビニルアルキル
エーテルであって、該ポリ酢酸ビニル共重合体(B)
が、該ポリ酢酸ビニル共重合体における酢酸ビニルの含
有率が60重量%以上であり、他の重合体成分として
(メタ)アクリル酸、炭素数1〜10の直鎖状若しくは
分枝状のアルキル(メタ)アクリレートおよび/または
Nービニルー2ーピロリドンを含有するものであって、
該液体成分(C)が、高級脂肪酸エステルまたは高級脂
肪酸である場合の組み合わせを好ましいものとして挙げ
ることができる。なかでも、該ポリビニルエーテル
(A)が、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルエチ
ルエーテル、およびポリビニルイソブチルエーテルから
選ばれた1種または2種以上のもので、該ポリ酢酸ビニ
ル共重合体(B)が酢酸ビニルの含有率が60重量%以
上〜90重量%であり、他の重合体成分として(メタ)
アクリル酸と炭素数1〜10の直鎖状若しくは分枝状の
アルキル(メタ)アクリレート含有するもので、、該液
体成分(C)が、高級脂肪酸エステルまたは高級脂肪酸
である場合の組み合わせを好ましいものとして挙げるこ
とができる。
【0009】本発明において、前記ポリビニルエーテル
(A)、ポリ酢酸ビニル共重合体(B)および液体成分
(C)は、液体成分(C)がしみ出さない程度の粘着剤
を形成するような割合で混合される。このような適度な
配合割合のとき、皮膚接着面からの脱着を防ぐために必
要な適度な粘着力と使用後の剥離時に皮膚表面を損傷し
ない程度の剥離容易性とを有し、糊残りの少ない安全な
粘着剤が得られる。ここで、液体成分(C)がしみ出さ
ない程度の粘着剤を形成するとは、後述する180度剥
離試験において、剥離後ベークライト板に液成分が付着
しない程度のことをいい、本発明のポリビニルエーテル
(A)、ポリ酢酸ビニル(B)および液体成分(C)の
組み合わせによって、これらの混合割合を適宜選択する
ことによってそのような粘着剤を形成させることができ
るが、好適な粘着剤を与える該ポリビニルエーテル
(A)と該ポリ酢酸ビニル(B)の混合重量比は、0.5:
9.5〜5.0:5.0である。該ポリビニルエーテルの混合重量
比0.5未満では実用に耐える粘着力が得られず、また5.0
を超えると粘着剤剥離時に糊残りが生じやすくなる。更
に該ポリビニルエーテル(A)および該ポリ酢酸ビニル
共重合体(B)の合計含有量と該液体成分(C)の含有量
の重量比は、1.0:0.20〜1.0:1.0である。液体成分
(C)の含有量が0.20以下では、粘着剤使用後の剥離時
に皮膚表面を損傷しない程度の剥離容易性が発現されに
くくなり、また、液体成分(C)の含有量が2.0以上で
は、粘着剤の剥離時に糊残りが生じやすくなる。
【0010】本発明の粘着剤は、上記ポリビニルエーテ
ル(A)、ポリ酢酸ビニル(B)および液体成分(C)
を例えば前項記載の混合割合で、共通溶剤中にて混合溶
解したのち、基板または離型材の片面に塗布し、その
後、乾燥処理により溶媒を除去して、粘着剤層とするこ
とができる。出来上がりの粘着剤層の厚みは、例えば粘
着剤に薬物を含有させる場合には、用いる薬剤にもよる
が、通常20μm〜100μm、好ましくは30μm〜8
0μm程度が好適である。本発明の貼付剤は、上記のよ
うにして得られた本発明の粘着剤からなる粘着剤層と本
発明の支持体とを直接・間接に積層して得るか、あるい
はまた、かかる支持体上に直接本発明の粘着剤を例えば
コーター等を用いて塗布するか、支持体上に粘着剤層を
転着するなど従来公知の方法により得ることができる。
本発明に用いられる支持体としては、上記粘着剤層が形
成でき、自己保持性があって、皮膚表面に貼付して薬剤
を経皮吸収により透過させるための貼付剤および皮膚面
の保護などに用いる貼付剤とすることができる基材、離
型材であれば特に制限はなく、ポリエステル、ポリオレ
フィン、セルロースエステルなどのポリマーフィルム;
ポリエステル、ポリオレフィン、セルロースエステル、
ポリウレタン、ポリアミド等からなる織物・編物・不織
布;紙、ポリエステル、ポリオレフィン、セルロースエ
ステル、ポリウレタン、ポリアミド等からなる多孔性
膜;表面にシリコーン、フッ素などの剥離剤をコーティ
ングしたポリエステル、ポリオレフィン、セルロースエ
ステル、ポリアミド等のフィルムの1種または2種以上
の組み合わせからなる積層体などが使用できる。これら
の支持体の厚みは、貼付剤の種類にもよるが基材の場
合、通常50μm〜300μm、好ましくは、70μm〜
200μmに設定され、離型材の場合、3μm 〜100
μm 、好ましくは5μm 〜50μmに設定される。
【0011】本発明の粘着剤には、薬物が含有され得
る。含有される薬物としては、特に限定はないが、本発
明の粘着剤および液体成分に溶解可能な薬物が好まし
い。具体的には、消炎鎮痛剤、ステロイド類、降圧利尿
剤、麻酔剤、抗ヒスタミン剤、抗腫瘍剤、抗高血圧剤、
抗鬱剤、ホルモン剤、脂溶性ビタミンなどがあげられ
る。これらは、粘着剤中に3-40重量%、好ましくは、5-
30重量%添加される。また、薬物を含有させる方法とし
ては、溶液状の粘着剤に薬物溶液をあらかじめ混合して
薬物含有粘着剤層とするか、あるいは含浸、転着、スプ
レー等の方法で薬物を含有しないか又は薬物を十分には
含有しない粘着剤層に薬物を経皮吸収に十分な量含有さ
せる等、含有させようとする薬物の物性等に応じて従来
公知の方法を採用することができる。
【0012】
【発明の効果】上述したように、本発明の粘着剤は十分
な粘着力を有するとともに、化学架橋反応を用いること
なく且つ多量の液体成分を含有できるために剥離容易性
に優れている。また、本発明の粘着剤は糊残りが少なく
皮膚刺激性等の恐れがない。さらにまた、含有させる液
体成分の種類によって、薬物の経皮吸収性を向上させる
ことも可能である。
【0013】
【実施例】以下に本発明を実施例等により説明する。な
お、実施例中、部および%は重量部 および重量%を意味する。また、実施例中の「粘着力」
および「糊残り」は以下の方法で測定した。 (1)粘着力 ベークライト板に幅12mm、長さ50mmに切断した
サンプルを貼付し、荷重850gのローラーを1往復さ
せた後、37℃の恒温装置に30分静置させた後、30
0mm/min.の速度で180度方向に剥離し、その
ときの剥離力を粘着力とした。 (2)糊残り 上記(1)の方法で粘着力を測定した後に、粘着剤がベ
ークライト板上に残るか否かを目視にて判定を行った。
【0014】[実施例1] (1)ポリビニルメチルエーテル40%トルエン溶液1
7.5gに酢酸ビニル72wt%、ブチルアクリレート
25wt%及びアクリル酸3wt%からなる共重合体4
0重量%の酢酸エチル溶液157g、ミリスチン酸イソ
プロピル30gを加えた後、この混合溶液をシリコーン
コートした離型フィルムの上に乾燥後の粘着剤層の厚み
が50μmとなるように塗工し85℃で20分乾燥し、
粘着剤層として用いることのできる粘着剤を得た。 (2)得られた粘着剤層の片面に支持体として3.5μ
mのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを
貼りあわせて貼付剤としての粘着テープを得た。このよ
うにして得られたテープを12mm×50mmに切断
し、粘着力を測定したところ、粘着力は92gと良好で
あり、かつ糊残りは見られなかった。この結果から、本
発明の粘着剤を用いて得られた貼付剤が、適度な粘着力
を有し、かつ皮膚表面を損傷しない程度の剥離容易性を
有する貼付剤としての特徴を有していることが判る。
【0015】[実施例2] (1)ポリビニルイソブチルエーテル40%クロロホル
ム溶液37.5gに酢酸ビニル72wt%、ブチルアク
リレート25wt%及びアクリル酸3wt%からなる共
重合体40重量%の酢酸エチル溶液138g、ミリスチ
ン酸イソプロピル35gを加えた後、この混合溶液をシ
リコーンコートした離型フィルムの上に乾燥後の粘着剤
層の厚みが50μmとなるように塗工し85℃で20分
乾燥し、粘着剤層として用いることのできる粘着剤を得
た。 (2)得られた粘着剤からなる粘着剤層に実施例1と同
様にして支持体を貼りあわせて粘着テープを得た後、粘
着力を測定したところ、粘着力は85gと良好であり、
かつ糊残りは見られなかった。
【0016】[比較例1] (1)ポリビニルメチルエーテル40%トルエン溶液1
25gに酢酸ビニル72wt%、ブチルアクリレート2
5wt%及びアクリル酸3wt%からなる共重合体40
重量%の酢酸エチル溶液50g、ミリスチン酸イソプロ
ピル30gを加えた後、この混合溶液をシリコーンコー
トした離型フィルムの上に乾燥後の粘着剤層の厚みが5
0μmとなるように塗工し85℃で20分乾燥した。 (2)得られた粘着剤からなる粘着剤層に実施例1と同
様にして支持体を貼りあわせて粘着テープを得た後、粘
着力を測定したところ、顕著な糊残りが見られた。
【0017】[比較例2] (1)ポリビニルメチルエーテル40%トルエン溶液1
25gにミリスチン酸イソプロピル21gを加えた後、
この混合溶液をシリコーンコートした離型フィルムの上
に乾燥後の粘着剤層の厚みが50μmとなるように塗工
し85℃で20分乾燥したが、粘着剤の凝集力が低く、
粘着力試験サンプルが作成できなかった。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリビニルエーテル(A)、ポリ酢酸ビ
    ニル共重合体(B)および該ポリビニルエーテル
    (A)、該ポリ酢酸ビニル共重合体(B)と相溶しうる
    液体成分(C)とからなり、該ポリビニルエーテル
    (A)、該ポリ酢酸ビニル共重合体(B)および該液体
    成分(C)とが、該液体成分(C)がしみ出さない程度
    の割合で混合された粘着剤。
  2. 【請求項2】 該ポリビニルエーテル(A)と該ポリ酢
    酸ビニル共重合体(B)の混合重量比が、0.5:9.5〜5.
    0:5.0であり、かつ該ポリビニルエーテル(A)および
    該ポリ酢酸ビニル共重合体(B)の合計含有量と該液体成
    分(C)の含有量の重量比が、1.0:0.20〜1.0:1.0で
    ある請求項1記載の粘着剤。
  3. 【請求項3】 該ポリビニルエーテル(A)が、アルキ
    ル基の炭素数が1〜4のポリビニルアルキルエーテルで
    ある請求項1又は2記載の粘着剤。
  4. 【請求項4】 該ポリビニルエーテル(A)が、ポリビ
    ニルメチルエーテル、ポリビニルエチルエーテル、およ
    びポリビニルイソブチルエーテルから選ばれた1種また
    は2種以上のものである請求項1又は2記載の粘着剤。
  5. 【請求項5】 該ポリ酢酸ビニル共重合体(B)が、該
    ポリ酢酸ビニル共重合体における酢酸ビニルの含有率が
    60重量%以上であり、他の重合体成分として(メタ)
    アクリル酸、炭素数1〜10の直鎖状若しくは分枝状の
    アルキル(メタ)アクリレートおよび/またはNービニ
    ルー2ーピロリドンを含有するものである請求項1〜4
    のいずれか1項記載の粘着剤。
  6. 【請求項6】 該液体成分(C)が、高級脂肪酸エステ
    ルまたは高級脂肪酸である請求項1〜5のいずれか1項
    記載の粘着剤。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項に記載の粘
    着剤と支持体とからなる貼付剤。
  8. 【請求項8】 該粘着剤中に薬物が含有されてなる請求
    項7記載の貼付剤。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004000565A (ja) * 2002-04-18 2004-01-08 Poly-Med Inc セグメントホモチェーンコポリエステルを用いた薬物−ポリマー被覆ステント
WO2009154169A1 (ja) 2008-06-19 2009-12-23 学校法人近畿大学 ペプチド誘導体およびそれを含む涙液分泌促進組成物
WO2010035903A1 (ja) * 2008-09-29 2010-04-01 日本カーバイド工業株式会社 ビニルオキシ基含有ビニル重合体

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