JPH09176049A - ゲル製剤組成物及びゲル製剤 - Google Patents

ゲル製剤組成物及びゲル製剤

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JPH09176049A
JPH09176049A JP29962496A JP29962496A JPH09176049A JP H09176049 A JPH09176049 A JP H09176049A JP 29962496 A JP29962496 A JP 29962496A JP 29962496 A JP29962496 A JP 29962496A JP H09176049 A JPH09176049 A JP H09176049A
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秀晃 岡部
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正男 小暮
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Abstract

(57)【要約】 【課題】製剤中の薬理活性物質の皮膚透過量が多く、経
皮吸収性に優れたゲル製剤組成物及びゲル製剤を提供す
る。 【解決手段】カルボキシル基を有するモノマー単位10
〜90重量%と共重合可能な他のビニル系モノマー単位
90〜10重量%とからなる親水性共重合体、多価アル
コール及び薬理活性物質を含み、該親水性共重合体を架
橋せしめたことを特徴とするゲル製剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゲル製剤組成物及
びゲル製剤に関する。さらに詳しくは、本発明は、薬理
活性物質の皮膚透過量が多く、経皮吸収性に優れた新規
なゲル製剤組成物及びゲル製剤に関する。
【0002】
【従来の技術】経皮吸収型製剤は、経口や注射による薬
物投与と比較して、腸・肝臓での一次代謝の回避、副作
用の軽減、作用の持続化などの多くの利点を有する。皮
膚に接触した薬理活性物質が皮膚内に入り、さらに血管
内に吸収される経路には、表皮と、毛嚢・汗腺があると
されている。しかしながら、毛嚢・汗腺ルートの有効面
積は0.1%程であると言われ、適用初期においてはそ
の寄与率が高いものの、経時により寄与率が低下し、表
皮が主な吸収経路となる。正常皮膚では角質層に皮膚吸
収に対する阻止作用があり、多くの薬理活性物質におい
て、経皮吸収によって得られる血中薬理活性物質濃度は
有効治療域に達せず、治療効果が得られないという問題
がある。従来の経皮吸収型製剤であるマトリックス型製
剤は、ポリマー中に薬理活性物質を分散・溶解した製剤
であって、薬理活性物質を高濃度に溶解することができ
ず、薬理活性物質の経皮吸収性が悪い。薬理活性物質の
経皮吸収を改善するために密封包帯法(ODT)が広く
用いられているが、なお満足すべき結果が得られるに至
っていない。このため、薬理活性物質の経皮吸収速度の
大きい経皮吸収型製剤が強く求められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、製剤中の薬
理活性物質の皮膚透過量が多く、経皮吸収性に優れたゲ
ル製剤組成物及びゲル製剤を提供することを目的として
なされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、特定構造の親水
性共重合体、多価アルコール及び薬理活性物質を含み、
親水性共重合体を架橋せしめた組成物から優れた経皮吸
収性を有するゲル製剤が得られることを見いだし、この
知見に基づいて本発明を完成するに至った。すなわち、
本発明は、(1)カルボキシル基を有するモノマー単位
10〜90重量%と共重合可能な他のビニル系モノマー
単位90〜10重量%とからなる親水性共重合体、多価
アルコール及び薬理活性物質を含み、該親水性共重合体
を架橋せしめたことを特徴とするゲル製剤組成物、
(2)カルボキシル基を有するモノマーが、アクリル酸
又はメタクリル酸である第(1)項記載のゲル製剤組成
物、(3)薬理活性物質が、プロゲステロン、エストラ
ジオール、テストステロン、ピンドロール、クロニジ
ン、リドカイン及びニフェジピンからなる群より選ばれ
る1種以上の物質である第(1)項又は第(2)項記載のゲ
ル製剤組成物、及び、(4)支持基体に、第(1)項、第
(2)項又は第(3)項記載のゲル製剤組成物からなる層を
積層したことを特徴とするゲル製剤、を提供するもので
ある。さらに、本発明の好ましい態様として、(5)多
価アルコールの含有量が、親水性共重合体100重量部
当たり50〜500重量部である第(1)項、第(2)項又
は第(3)項記載のゲル製剤組成物、(6)薬理活性物質
の配合量が、親水性共重合体100重量部当たり5〜1
00重量部である第(1)項、第(2)項、第(3)項又は第
(5)項記載のゲル製剤組成物、(7)親水性共重合体が
有するカルボキシル基との反応により架橋を生成する多
官能性化合物により架橋する第(1)項、第(2)項、第
(3)項、第(5)項又は第(6)項記載のゲル製剤組成物、
(8)経皮吸収助剤を添加した第(1)項、第(2)項、第
(3)項、第(5)項、第(6)項又は第(7)項記載のゲル製
剤組成物、及び、(9)支持基体に、第(5)項、第(6)
項、第(7)項又は第(8)項記載のゲル製剤組成物からな
る層を積層したことを特徴とするゲル製剤、を挙げるこ
とができる。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明に使用するカルボキシル基
を有するモノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル
酸、(無水)マレイン酸、フマル酸、(無水)イタコン酸な
どを挙げることができる。これらの中で、アクリル酸、
メタクリル酸を用いることが特に好ましい。本発明に用
いる親水性共重合体において、カルボキシル基を有する
モノマー単位の含有率は10〜90重量%であり、好ま
しくは15〜70重量%である。カルボキシル基を有す
るモノマー単位の含有率が10重量%未満であると、多
価アルコール含有時に皮膚に対する接着性が不足するお
それがある。カルボキシル基を有するモノマー単位の含
有率が90重量%を超えると、薬理活性物質のポリマー
への溶解性が不充分となり、薬理活性物質の吸収量の低
下や、持続的な経皮吸収が得られないおそれがある。カ
ルボキシル基を有するモノマーと共重合可能な他のビニ
ル系モノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸メチ
ル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチ
ル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸−2
−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)
アクリル酸ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸ヒドロ
キシプロピル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシブチル、
(メタ)アクリル酸アミノエチル、(メタ)アクリル酸アミ
ノプロピル、(メタ)アクリル酸アミノブチルなどの(メ
タ)アクリル酸エステル、スチレン、α−メチルスチレ
ン、p−メチルスチレンなどの芳香族ビニルモノマー、
ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニル
プロピルエーテル、ビニルブチルエーテルなどのビニル
エーテル、ビニルピロリドン、ビニルイミダゾールなど
のビニル複素環化合物などを挙げることができる。これ
らのビニル系モノマーは、単独で又は2種以上を組み合
わせて用いることができる。本発明組成物に使用する親
水性共重合体の製造方法には特に制限はなく、例えば、
ラジカル溶液重合法を好ましく用いることができる。具
体的には、適当な有機溶媒に、カルボキシル基を有する
モノマー及び共重合可能な他のビニル系モノマーを溶解
し、雰囲気を不活性ガスで置換し、重合開始剤を添加し
て、好ましくは50〜80℃の範囲の温度において、5
〜40時間程度重合させることにより、親水性共重合体
溶液を得ることができる。重合開始剤としては、例え
ば、ベンゾイルパーオキシドやクメンヒドロパーオキシ
ドなどの有機過酸化物、あるいは2,2'−アゾビスイソ
ブチロニトリルなどのアゾ化合物などを用いることがで
きる。
【0006】本発明のゲル製剤組成物は、多価アルコー
ルを含有する。多価アルコールとは、同一分子内にヒド
ロキシル基を2個以上有する化合物であり、このような
化合物としては、例えば、エチレングリコール、プロピ
レングリコール、ブチレングリコール、グリセリン、ト
リメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、アラビ
トール、ソルビトール、ポリエチレングリコール、ポリ
プロピレングリコール、ジグリセリン、ポリグリセリ
ン、ジペンタエリスリトール、ジエタノールアミン、ト
リエタノールアミンなどを挙げることができる。本発明
組成物において、これらの多価アルコールは、1種を単
独で用いることができ、2種以上を組み合わせて用いる
ことができる。ゲル製剤組成物において、多価アルコー
ルは架橋した親水性共重合体を膨潤させ、薬理活性物質
の溶解性及び活動度を増大させるため、薬理活性物質の
経皮吸収性が向上するものと考えられる。本発明組成物
において、多価アルコールの配合量は、親水性共重合体
100重量部当たり50〜500重量部であることが好
ましく、100〜400重量部であることがより好まし
い。多価アルコールの配合量が、親水性共重合体100
重量部当たり50重量部未満であると、十分な経皮吸収
性が発現しないおそれがある。多価アルコールの配合量
が、親水性共重合体100重量部当たり500重量部を
超えると、基材の機械的強度が低下するおそれがある。
本発明のゲル製剤組成物には、薬理活性物質を配合す
る。配合する薬理活性物質に特に制限はなく、例えば、
プロゲステロン、エストラジオール、テストステロンの
ようなホルモン薬、ピンドロール、クロニジンのような
抗高血圧薬、リドカイン、プリロカインのような局所麻
酔薬、ニフェジピンのような冠状血管拡張薬などを挙げ
ることができる。本発明組成物において、薬理活性物質
の配合量は、親水性共重合体100重量部当たり5〜1
00重量部であることが好ましく、20〜70重量部で
あることがより好ましい。薬理活性物質の配合量が、親
水性共重合体100重量部当たり5重量部未満である
と、十分な経皮吸収性が発現しないおそれがある。薬理
活性物質の配合量が、親水性共重合体100重量部当た
り100重量部を超えると、均一な組成物とすることが
困難となるおそれがある。
【0007】本発明のゲル製剤組成物においては、親水
性共重合体を架橋せしめる。親水性共重合体の架橋方法
には特に制限はなく、例えば、架橋剤の配合により、あ
るいは高エネルギー線の放射により架橋することができ
る。これらの架橋方法のうち、親水性共重合体が有する
カルボキシル基との反応により架橋を生成する多官能性
化合物を特に好適に使用することができる。このような
多官能性化合物としては、例えば、多官能エポキシ化合
物、多価金属イオン、キレート化合物などを挙げること
ができる。また、ヒドロキシル基含有共重合体を調製
し、多官能イソシアナート化合物を用いて架橋後、多価
アルコールを含浸させることもできる。本発明のゲル製
剤組成物においては、必要に応じて、経皮吸収助剤を添
加することができる。このような経皮吸収助剤として
は、例えば、リモネン、メントール、エタノール、イソ
プロピルアルコール、ブタノール、ラウリルアルコー
ル、ベンジルアルコール、オレイン酸、サリチル酸、ス
テアリン酸−n−ブチル、ミリスチン酸イソプロピル、
パルミチン酸イソプロピル、セバシン酸ジエチル、N,
N−ジエチル−m−トルアミド、N−メチルピロリド
ン、N−エチルピロリドン、ヒアルロン酸、クロタミト
ンなどを挙げることができる。さらに、必要に応じて、
防腐剤、酸化防止剤、pH調整剤、無機充填剤などを添加
することができる。本発明のゲル製剤は、支持基体上に
ゲル製剤組成物からなる層を形成せしめる。支持基体の
材質としては、多価アルコール及び薬理活性物質に対し
てバリアー性を有する基材に、多孔質基材を貼合した複
合基材を好適に使用することができる。バリアー性基材
に多孔質基材を貼合することにより、親水性共重合体と
多孔質基材とのからみ合いが生じ、ゲル製剤組成物から
なる層の剥離を防止することができる。バリアー性基材
と多孔質基材との貼合は、接着剤や粘着剤を用いて行う
ことができ、あるいは、ヒートシールなどにより行うこ
とができる。バリアー性基材としては、例えば、ポリエ
ステル、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレ
ンなどの合成樹脂からなるシートやフィルム、合成紙な
どを用いることができる。一方、多孔質基材としては、
例えば、不織布、織布、編布などを用いることができ
る。
【0008】本発明のゲル製剤を製造する方法には特に
制限はなく、例えば、親水性共重合体溶液、薬理活性物
質及び架橋剤を混合して支持基体上に塗布、乾燥し、加
熱処理により架橋せしめたのち、さらに多価アルコール
を塗布し、2工程でゲル製剤組成物からなる層を形成す
ることができる。あるいは、親水性共重合体溶液、多価
アルコール、薬理活性物質及び架橋剤を混合して支持基
体上に塗布、乾燥し、加熱処理により架橋して1工程で
ゲル製剤組成物からなる層を形成することができる。本
発明のゲル製剤は、必要に応じて表面に剥離用フィルム
を貼合することができる。使用する剥離用フィルムには
特に制限はなく、例えば、片面剥離処理したポリエステ
ルフィルムなどを好適に使用することができる。剥離用
フィルムを貼り合わせた場合には、使用の際に剥離用フ
ィルムを剥がし、ゲル製剤のゲル面を皮膚に貼付する。
本発明のゲル製剤は、経皮吸収性に優れ、貼付すること
により急速に薬理活性物質が経皮的に吸収される。図1
は、本発明のゲル製剤の一態様の断面図である。バリア
ー性基材1に粘着剤層2を介して多孔質基材3が貼付さ
れた支持基体上に、ゲル製剤組成物からなる層4が設け
られ、さらにその上に剥離用フィルム5が貼合されてい
る。
【0009】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限
定されるものではない。 調製例1(親水性共重合体の重合) アクリル酸メチル48g、アクリル酸エチル30g、ア
クリル酸20g及びアクリル酸−2−ヒドロキシエチル
2gを、酢酸エチル93gとメチルエチルケトン93g
との混合溶媒に溶解し、さらに、2,2'−アゾビスイソ
ブチロニトリル0.57gを添加したのち、窒素雰囲気
下55℃にて24時間重合を行い、親水性共重合体溶液
Aを調製した。 調製例2(親水性共重合体の重合) アクリル酸メチル42.5g、アクリル酸エチル42.5
g及びアクリル酸15gを用い、調製例1と同様の方法
で、親水性共重合体溶液Bを調製した。 調製例3(親水性共重合体の重合) アクリル酸50g、無水マレイン酸10g、アクリル酸
メチル20g、アクリル酸エチル20g、メタノール2
50gの混合溶液に、ベンゾイルパーオキシド0.3g
を加え、窒素雰囲気下70℃にて10時間重合を行い、
親水性共重合体溶液Cを得た。 調製例4(親水性共重合体の重合) アクリル酸80g、アクリル酸メチル20g、水50g
の混合溶液に、重合開始剤として過硫酸カリウム0.0
2gを加え、水150gを入れた反応容器中に連続的に
滴下させ、85℃にて5時間反応させた。滴下終了後3
時間85℃にて重合を進行させ、親水性共重合体溶液D
を得た。 調製例5(親水性共重合体の調製) ビニルメチルエーテル−無水マレイン酸共重合体[VE
MA−A106、ダイセル化学工業(株)製、ビニルメチ
ルエーテル37.2重量%、無水マレイン酸62.8重量
%]20gをエタノール80g中に分散させ、塩酸数滴
を加え、70℃にて約6時間反応を行い、親水性共重合
体溶液Eを得た。 調製例6(親水性共重合体の調製) ビニルメチルエーテル−無水マレイン酸共重合体[VE
MA−A106、ダイセル化学工業(株)製、ビニルメチ
ルエーテル37.2重量%、無水マレイン酸62.8重量
%]20gをメタノール80g中に分散させ、塩酸数滴
を加え、70℃にて約6時間反応を行い、親水性共重合
体溶液Fを得た。 調製例7(親水性共重合体の調製) ビニルメチルエーテル−無水マレイン酸共重合体[VE
MA−A106、ダイセル化学工業(株)製、ビニルメチ
ルエーテル37.2重量%、無水マレイン酸62.8重量
%]20gを水80g中に分散させ、塩酸数滴を加え、
70℃にて約10時間反応を行い、親水性共重合体溶液
Gを得た。 調製例8(親水性共重合体の調製) スチレン−無水マレイン酸共重合体[SMA−1000
A、Elf Atochem North Ameri
ca,Inc.製、スチレン51.5重量%、無水マレ
イン酸48.5重量%]20gをエタノール80g中に
分散させ、リン酸数滴を加え、70℃にて約10時間反
応を行い、親水性共重合体溶液Hを得た。 調製例9(親水性共重合体の調製) スチレン−無水マレイン酸共重合体[SMA−1000
A、Elf Atochem North Ameri
ca,Inc.製、スチレン51.5重量%、無水マレ
イン酸48.5重量%]20gを水80g中に分散さ
せ、リン酸数滴を加え、90℃にて約8時間反応を行
い、親水性共重合体溶液Iを得た。 調製例10(支持基体の作製) 厚さ16μmのポリエステルフィルム上に、アクリル系
粘着剤溶液を乾燥後の厚みが5μmとなるように塗布
し、乾燥し、架橋させたのち、坪量30g/m2の不織
布をラミネートして、支持基体を作製した。 実施例1 親水性共重合体溶液A100gに、プロゲステロン1
7.5g及び多官能イソシアナート[コロネートL、日
本ポリウレタン(株)製]0.1gを添加し、これを調製
例10で作製した支持基体の不織布面に、乾燥後の塗布
量が50g/m2となるように塗布、乾燥し、架橋させ
た。次に、このようにして得られた塗工面に、マイヤー
バーを用いてプロピレングリコールを塗布量が50g/
2となるように塗布し、さらにこの上に片面剥離処理
した厚さ38μmのポリエステルフィルムを貼合してゲ
ル製剤を作製した。 実施例2 実施例1におけるプロゲステロンの代わりに、薬理活性
物質としてニフェジピンを用いた以外は、実施例1と全
く同じ操作によりゲル製剤を作製した。 実施例3 実施例1におけるプロゲステロンの代わりに、薬理活性
物質としてテストステロンを用い、多官能イソシアナー
トの代わりに、多官能エポキシ系架橋剤[E−AX、綜
研化学(株)製]1.0gを用いた以外は、実施例1と全
く同じ操作によりゲル製剤を作製した。 実施例4 実施例1におけるプロピレングリコールの代わりに、多
価アルコールとしてポリプロピレングリコール(分子量
400)を用いた以外は、実施例1と全く同じ操作によ
りゲル製剤を作製した。 実施例5 親水性共重合体溶液B100gに、ピンドロール17.
5g、プロピレングリコール105g及び多官能エポキ
シ系架橋剤[E−AX、綜研化学(株)製]2.0gを添
加し、これを調製例10で作製した支持基体の不織布面
に乾燥後の塗布量が75g/m2となるように塗布、乾
燥し、架橋させた。さらに、この上に片面剥離処理した
厚さ38μmのポリエステルフィルムを貼合してゲル製
剤を作製した。 実施例6 実施例5におけるプロピレングリコールの代わりに、多
価アルコールとしてポリエチレングリコール(分子量約
400)を用いた以外は、実施例5と全く同じ操作によ
りゲル製剤を作製した。 実施例7 実施例1におけるプロゲステロンの添加量を、17.5
gの代わりに5.0gとした以外は、実施例1と全く同
じ操作によりゲル製剤を作製した。 実施例8 実施例1におけるプロゲステロンの添加量を、17.5
gの代わりに24.5gとした以外は、実施例1と全く
同じ操作によりゲル製剤を作製した。 実施例9 親水性共重合体溶液C100gに、クロニジン30g、
プロピレングリコール100g、ミリスチン酸イソプロ
ピル5g、エチレングリコールジグリシジルエーテル
0.1gを添加し、これを調製例10で作製した支持基
体の不織布面に乾燥後の塗布量が50g/m2となる様
に塗布、乾燥し、架橋させた。さらに、この上に片面剥
離処理した厚さ38μmのポリエステルフィルムを貼合
してゲル製剤を作製した。 実施例10 実施例9における親水性共重合体溶液Cの代わりに、親
水性共重合体溶液Dを用い、クロニジンの代わりに、薬
理活性物質としてリドカインを用いた以外は、実施例9
と全く同じ操作によりゲル製剤を作製した。 実施例11 実施例9における親水性共重合体溶液Cの代わりに、親
水性共重合体溶液Eを用い、クロニジンの代わりに、薬
理活性物質としてエストラジオールを用いた以外は、実
施例9と全く同じ操作によりゲル製剤を作製した。 実施例12 親水性共重合体溶液E100gに、テストステロン10
g及び多官能エポキシ系架橋剤[E−AX、綜研化学
(株)製]0.5gを添加し、これを調製例10で作製し
た支持基体の不織布面に、乾燥後の塗布量が50g/m
2となるように塗布、乾燥し、架橋させた。次に、この
ようにして得られた塗工面に、マイヤーバーを用いてプ
ロピレングリコールを塗布量が50g/m2となるよう
に塗布し、さらにこの上に片面剥離処理した厚さ38μ
mのポリエステルフィルムを貼合してゲル製剤を作製し
た。 実施例13 実施例12における親水性共重合体溶液Eの代わりに、
親水性共重合体溶液Fを用いた以外は、実施例12と全
く同じ操作によりゲル製剤を作製した。 実施例14 実施例12における親水性共重合体溶液Eの代わりに、
親水性共重合体溶液Gを用いた以外は、実施例12と全
く同じ操作によりゲル製剤を作製した。 実施例15 実施例12における親水性共重合体溶液Eの代わりに、
親水性共重合体溶液Hを用いた以外は、実施例12と全
く同じ操作によりゲル製剤を作製した。 実施例16 実施例12における親水性共重合体溶液Eの代わりに、
親水性共重合体溶液Iを用いた以外は、実施例12と全
く同じ操作によりゲル製剤を作製した。 比較例1 親水性共重合体溶液A100gに、プロゲステロン1
7.5g及び多官能イソシアナート[コロネートL、日
本ポリウレタン(株)製]0.1gを添加し、これを調製
例10で作製した支持基体の不織布面に、乾燥後の塗布
量が50g/m2となるように塗布、乾燥し、架橋させ
た。次に、この上に片面剥離処理した厚さ38μmのポ
リエステルフィルムを貼合してマトリックス型製剤を作
製した。 比較例2 比較例1におけるプロゲステロンの代わりに、薬理活性
物質としてニフェジピンを用いた以外は、比較例1と全
く同じ操作によりマトリックス型製剤を作製した。 比較例3 比較例1におけるプロゲステロンの代わりに、薬理活性
物質としてテストステロンを用い、多官能イソシアナー
トの代わりに、多官能エポキシ系架橋剤[E−AX、綜
研化学(株)製]1.0gを用いた以外は、比較例1と全
く同じ操作によりマトリックス型製剤を作製した。 比較例4 比較例3における親水性共重合体溶液Aの代わりに、親
水性共重合体溶液Bを用い、テストステロンの代わり
に、薬理活性物質としてピンドロールを用いた以外は、
比較例3と全く同じ操作によりマトリックス型製剤を作
製した。 比較例5 アクリル系エマルション(ローム&ハース社製、プライ
マルN−580、固形分50重量%)に、クロニジンを
固形分として18.3重量%配合し、これを調製例10
で作製した支持基体の不織布面に乾燥後の塗布量が50
g/m2になるように塗布、乾燥し、架橋させた。さら
に、この上に片面剥離処理した厚さ38μmのポリエス
テルフィルムを貼合してマトリックス型製剤を作製し
た。 比較例6 比較例5のクロニジンの代わりに、薬理活性物質として
リドカインを固形分として17.8重量%配合した以外
は、比較例5と全く同じ操作によりマトリックス型製剤
を作製した。 比較例7 比較例5のクロニジンの代わりに、薬理活性物質として
エストラジオールを固形分として19.4重量%配合し
た以外は、比較例5と全く同じ操作によりマトリックス
型製剤を作製した。 比較例8 アクリル系エマルション(ローム&ハース社製、プライ
マルN−580、固形分50重量%)100gに、プロ
ゲステロン25g、プロピレングリコール105g及び
多官能エポキシ系架橋剤[E−AX、綜研化学(株)製]
2.0gを添加し、これを調製例10で作製した支持基
体の不織布面に、乾燥後の塗布量が50g/m2になる
様に塗布、乾燥し、この上に片面剥離処理した厚さ38
μmのポリエステルフィルムを貼合してマトリックス型
製剤を作製した。 比較例9 親水性共重合体溶液E100gに、テストステロン10
g及び多官能エポキシ系架橋剤[E−AX、綜研化学
(株)製]0.5gを添加し、これを調製例10で作製し
た支持基体の不織布面に、乾燥後の塗布量が50g/m
2となるように塗布、乾燥し、架橋させた。さらに、こ
の上に片面剥離処理した厚さ38μmのポリエステルフ
ィルムを貼合してマトリックス型製剤を作製した。 比較例10 比較例9における親水性共重合体溶液Eの代わりに、親
水性共重合体溶液Fを用いた以外は、比較例9と全く同
じ操作によりマトリックス型製剤を作製した。 比較例11 比較例9における親水性共重合体溶液Eの代わりに、親
水性共重合体溶液Gを用いた以外は、比較例9と全く同
じ操作によりマトリックス型製剤を作製した。 比較例12 比較例9における親水性共重合体溶液Eの代わりに、親
水性共重合体溶液Hを用いた以外は、比較例9と全く同
じ操作によりマトリックス型製剤を作製した。 比較例13 比較例9における親水性共重合体溶液Eの代わりに、親
水性共重合体溶液Iを用いた以外は、比較例9と全く同
じ操作によりマトリックス型製剤を作製した。 製剤の薬理活性物質の皮膚透過試験は、次の方法で行っ
た。図2は、薬理活性物質の皮膚透過試験に用いた装置
の断面図である。水温を37℃に保った恒温槽6の中
に、タテ型フランツ型セル7が設置されている。セルに
は、透過膜として体重150〜170gのウィスター系
ラット(オス)のアニマルクリッパーにて除毛した腹部
摘出皮膚8が装着され、その皮膚上に、製剤9が貼付さ
れている。透過面積は、1.76cm2である。透過側10
にはpH7.2のリン酸緩衡液を充填し、スターラー11
を用いて回転子12により撹拌する。経時的にサンプリ
ングポート13より液をサンプリングし、HPLC(高
速液体クロマトグラフィー)により製剤9からラットの
腹部摘出皮膚8を透過し、緩衝液に溶解した薬理活性物
質の濃度を定量する。測定は10匹のウィスター系ラッ
トの皮膚を用いて10回繰り返し、その平均値から薬理
活性物質の累積透過量を算出する。 評価例1 薬理活性物質としてプロゲステロンを配合した、実施例
1、実施例4、実施例7、実施例8及び比較例1の製剤
について評価を行った。実施例1のゲル製剤のプロゲス
テロンの累積透過量は、1.5時間後0.0μg/cm2
3.5時間後0.4μg/cm2、6時間後1.8μg/c
m2、17.5時間後11.2μg/cm2、19.5時間後1
2.6μg/cm2、21.5時間後14.0μg/cm2、2
3.5時間後15.1μg/cm2であった。実施例4のゲ
ル製剤のプロゲステロンの累積透過量は、1.5時間後
0.4μg/cm2、3.5時間後1.4μg/cm2、6時間
後3.9μg/cm2、17.5時間後18.6μg/cm2
19.5時間後21.4μg/cm2、21.5時間後23.
2μg/cm2、23.5時間後24.9μg/cm2であっ
た。実施例7のゲル製剤のプロゲステロンの累積透過量
は、1.5時間後0.1μg/cm2、3.5時間後0.3μ
g/cm2、6時間後0.9μg/cm2、17.5時間後4.
2μg/cm2、19.5時間後4.9μg/cm2、21.5
時間後5.8μg/cm2、23.5時間後6.9μg/cm2
であった。実施例8のゲル製剤のプロゲステロンの累積
透過量は、1.5時間後0.2μg/cm2、3.5時間後
1.0μg/cm2、6時間後3.1μg/cm2、17.5時
間後17.1μg/cm2、19.5時間後20.0μg/cm
2、21.5時間後22.6μg/cm2、23.5時間後2
3.9μg/cm2であった。比較例1のマトリックス型製
剤のプロゲステロンの累積透過量は、1.5時間後0.0
μg/cm2、3.5時間後0.0μg/cm2、6時間後0.
0μg/cm2、17.5時間後2.8μg/cm2、19.5
時間後4.2μg/cm2、21.5時間後6.0μg/c
m2、23.5時間後7.4μg/cm2であった。プロゲス
テロンの累積透過量の経時的変化を、図3に示す。この
図に見られるように、多価アルコールを含有する実施例
1及び実施例4の本発明組成物を用いたゲル製剤は、多
価アルコールを含まない組成物を用いた比較例1のマト
リックス型製剤より、プロゲステロンの皮膚透過性に優
れている。また、多価アルコールとしていずれもプロピ
レングリコールを使用し、プロゲステロンの添加量の異
なる実施例1、実施例7及び実施例8のマトリックス製
剤のプロゲステロンの累積透過量を比較すると、プロゲ
ステロンの添加量の多いものほど累積透過量が多くなっ
ている。また、実施例7のゲル製剤のプロゲステロンの
添加量は、比較例1のマトリックス型製剤のプロゲステ
ロンの添加量の約28.5%であるにもかかわらず、実
施例7のゲル製剤は比較例1のマトリックス型製剤とほ
ぼ同程度のプロゲステロンの累積透過量を示すことが分
かる。 評価例2 薬理活性物質としてニフェジピンを配合した、実施例2
及び比較例2の製剤について評価を行った。23.5時
間後のニフェジピンの累積透過量は、実施例2のゲル製
剤が55.1μg/cm2であり、比較例2のマトリックス
型製剤が10.1μg/cm2であった。ニフェジピンの累
積透過量の経時的変化を、図4に示す。この結果から、
多価アルコールを含有する実施例2の本発明組成物を用
いたゲル製剤は、多価アルコールを含まない組成物を用
いた比較例2のマトリックス型製剤より、ニフェジピン
の皮膚透過性に優れていることが分かる。 評価例3 薬理活性物質としてテストステロンを配合した、実施例
3及び比較例3の製剤について評価を行った。23.5
時間後のテストステロンの累積透過量は、実施例3のゲ
ル製剤が81.9μg/cm2であり、比較例3のマトリッ
クス型製剤が6.3μg/cm2であった。テストステロン
の累積透過量の経時的変化を、図5に示す。この結果か
ら、多価アルコールを含有する実施例3の本発明組成物
を用いたゲル製剤は、多価アルコールを含まない組成物
を用いた比較例3のマトリックス型製剤より、テストス
テロンの皮膚透過性に優れていることが分かる。 評価例4 薬理活性物質としてピンドロールを配合した、実施例
5、実施例6及び比較例4の製剤について評価を行っ
た。23.5時間後のピンドロールの累積透過量は、実
施例5のゲル製剤が220μg/cm2であり、実施例6
のゲル製剤が117μg/cm2であり、比較例4のマト
リックス製剤が27μg/cm2であった。ピンドロール
の累積透過量の経時的変化を、図6に示す。この結果か
ら、多価アルコールを含有する実施例5及び実施例6の
本発明組成物を用いたゲル製剤は、多価アルコールを含
まない組成物を用いた比較例4のマトリックス型製剤よ
り、ピンドロールの皮膚透過性に優れていることが分か
る。評価の結果を、まとめて第1表に示す。
【0010】
【表1】
【0011】評価例5 薬理活性物質として、クロニジン、リドカイン、エスト
ラジオール及びプロゲステロンを配合した実施例9〜1
1及び比較例5〜8の製剤について評価を行った。適用
24時間後の薬理活性物質の累積透過量は、実施例9の
ゲル製剤のクロニジンが625μg/cm2、実施例10
のゲル製剤のリドカインが2,920μg/cm2、実施例
11のゲル製剤のエストラジオールが1.2μg/cm2
比較例5のマトリックス型製剤のクロニジンが160μ
g/cm2、比較例6のマトリックス型製剤のリドカイン
が1,350μg/cm2であった。比較例7のマトリック
ス型製剤については、エストラジオールは検出されなか
った。また、比較例8のマトリックス型製剤は、プロピ
レングリコールが粘着剤表面にブリードし粘着性が損な
われたため評価を行わなかった。評価の結果を、まとめ
て第2表に示す。
【0012】
【表2】
【0013】第2表の結果から、カルボキシル基を有す
るモノマー単位60重量%と他の共重合可能なビニル系
モノマー単位40重量%からなる親水性共重合体溶液C
及びプロピレングリコールを含む組成物より作製された
実施例9〜11のゲル製剤は、カルボキシル基を有する
モノマー単位のないアクリル系エマルションを含み多価
アルコールを含まない組成物から作製された比較例5〜
7のマトリックス型製剤に比べて薬理活性物質の皮膚透
過性に優れていることが分かる。また、カルボキシル基
を有するモノマー単位が10重量%未満の親油性共重合
体であるアクリル系エマルション及びプロピレングリコ
ールを含む組成物から作製された比較例8の製剤は、プ
ロピレングリコールが粘着剤表面にブリードしたことか
ら、カルボキシル基を有するモノマー単位を有する親水
性共重合体を用いて、該親水性共重合体を架橋させるこ
とが、安定なゲル製剤を作製するために必要であること
が分かる。 評価例6 薬理活性物質として、テストステロンを配合した実施例
12〜16及び比較例9〜13の製剤について評価を行
った。適用24時間後の薬理活性物質の累積透過量は、
実施例12が67.5μg/cm2、実施例13が71.3
μg/cm2、実施例14が49.6μg/cm2、実施例1
5が56.8μg/cm2、実施例16が42.4μg/c
m2、比較例9が7.8μg/cm2、比較例10が9.2μ
g/cm2、比較例11が4.1μg/cm2、比較例12が
6.7μg/cm2、比較例13が5.4μg/cm2であっ
た。評価の結果を、まとめて第3表に示す。
【0014】
【表3】
【0015】第3表の結果から、多価アルコールとして
プロピレングリコールを含有する実施例12〜16のゲ
ル製剤は、多価アルコールを含まない組成物を用いた比
較例9〜13のマトリックス製剤より、テストステロン
の皮膚透過性に優れていることが分かる。
【0016】
【発明の効果】本発明のゲル製剤組成物及びゲル製剤
は、多量の多価アルコールを配合することにより基材中
の薬理活性物質の活動度を高め拡散速度を大きくし、薬
理活性物質の皮膚透過速度を高めて経皮吸収性を向上す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のゲル製剤の一態様の断面図で
ある。
【図2】図2は、薬理活性物質の皮膚透過試験に用いた
装置の断面図である。
【図3】図3は、プロゲステロンの累積透過量の経時的
変化を示すグラフである。
【図4】図4は、ニフェジピンの累積透過量の経時的変
化を示すグラフである。
【図5】図5は、テストステロンの累積透過量の経時的
変化を示すグラフである。
【図6】図6は、ピンドロールの累積透過量の経時的変
化を示すグラフである。
【符号の説明】
1 バリアー性基材 2 粘着剤層 3 多孔質基材 4 ゲル製剤組成物からなる層 5 剥離用フィルム 6 恒温槽 7 タテ型フランツ型セル 8 ラットの腹部摘出皮膚 9 製剤 10 透過側 11 スターラー 12 回転子 13 サンプリングポート
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/40 A61K 31/40 31/415 31/415 31/455 31/455 31/565 31/565 31/57 31/57

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カルボキシル基を有するモノマー単位10
    〜90重量%と共重合可能な他のビニル系モノマー単位
    90〜10重量%とからなる親水性共重合体、多価アル
    コール及び薬理活性物質を含み、該親水性共重合体を架
    橋せしめたことを特徴とするゲル製剤組成物。
  2. 【請求項2】カルボキシル基を有するモノマーが、アク
    リル酸又はメタクリル酸である請求項1記載のゲル製剤
    組成物。
  3. 【請求項3】薬理活性物質が、プロゲステロン、エスト
    ラジオール、テストステロン、ピンドロール、クロニジ
    ン、リドカイン及びニフェジピンからなる群より選ばれ
    る1種以上の物質である請求項1又は請求項2記載のゲ
    ル製剤組成物。
  4. 【請求項4】支持基体に、請求項1、請求項2又は請求
    項3記載のゲル製剤組成物からなる層を積層したことを
    特徴とするゲル製剤。
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