JPH1093046A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JPH1093046A
JPH1093046A JP8245363A JP24536396A JPH1093046A JP H1093046 A JPH1093046 A JP H1093046A JP 8245363 A JP8245363 A JP 8245363A JP 24536396 A JP24536396 A JP 24536396A JP H1093046 A JPH1093046 A JP H1093046A
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JP
Japan
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insulating film
trench
semiconductor region
single crystal
region
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JP8245363A
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English (en)
Inventor
Mitsuhiro Noguchi
充宏 野口
Takeshi Hamamoto
毅司 浜本
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、単結晶半導体と多結晶半導体の両方
が露出した半導体表面上でも、良好なゲート電極が形成
される半導体装置とその製造方法を提供する。 【構成】半導体基板に形成された第1の単結晶半導体領
域と、第1の単結晶半導体領域に前記基板まで達するよ
うに形成されたトレンチと、トレンチの下部側壁と底面
に形成された第1の絶縁膜と、第1の絶縁膜に接してト
レンチ内に形成された多結晶半導体領域と、トレンチの
上部側壁に沿って第1の絶縁膜と接するように形成さ
れ、その厚さは第1の絶縁膜の厚さよりも厚く、深さは
厚さよりも大きい第2の絶縁膜と、第1の単結晶領域と
上面または側面で隣接し、第2の絶縁膜の上面および側
面に隣接し、多結晶半導体領域の上面に接して形成され
た第2の多結晶半導体領域を有し、多結晶半導体領域と
第2の単結晶半導体領域との界面は、第2の単結晶領域
と第2の絶縁膜との界面よりも低く形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置およびその
製造方法に関わり、特に多結晶半導体と単結晶半導体の
両方が表面に露出した半導体上に形成されたMISFE
Tを含む半導体装置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、キャパシタ面積を増大させるため
に、基板内にトレンチを形成しその中にキャパシタ絶縁
膜および蓄積電極を形成する基板プレート型トレンチキ
ャパシタ型DRAMが用いられている。
【0003】この基板プレートトレンチキャパシタを用
いたDRAMでは、メモリセル面積縮小のために、トレ
ンチキャパシタとゲートとの間隔を縮小し、トレンチキ
ャパシタ上にゲート電極が形成される場合がある。この
ような場合において、トレンチ上に形成される絶縁膜が
薄膜化すると次のような問題が生じる。この問題点を図
21、22を用いて説明する。
【0004】図において、1は半導体基板、8はゲート
電極、7はゲート絶縁膜、7’はゲート絶縁膜と同時に
形成された絶縁膜、9はソース電極、9’はドレイン電
極、4はトレンチ、5はキャパシタ絶縁膜、6は蓄積電
極、14はカラー絶縁膜、11はビット線コンタクト、
13はビット線を示す。
【0005】また、図21(a)、(b)はゲートがト
レンチ近傍まで形成された場合の平面図、および矢視A
−A’の断面図をそれぞれ示す。また、図22(a),
(b)はさらに面積が縮小して、トレンチ4の上にゲー
ト電極8が形成された場合の上面図、および矢視A−
A’の断面図をそれぞれ示す。
【0006】図22(a)において、蓄積電極6は多結
晶半導体で形成され、従来ゲート絶縁膜7および7’は
半導体領域1および蓄積電極6の酸化または窒化によっ
て形成している。
【0007】多結晶半導体6の領域には結晶粒の異なる
結晶方位や粒界が存在し、これらは多結晶半導体に含ま
れる不純物の空間的不均一性の影響を受けるため、7’
の厚さおよび膜質は単結晶半導体上に形成したものより
も、厚さや膜質で不均一になってしまう。このため、ゲ
ート電極8と蓄積電極6との間の耐圧およびリーク電流
に不均一が生じ、DRAMの特性を劣化させる原因とな
る。
【0008】また、ゲート電極8の加工の際、エッチン
グストッパとして絶縁膜7または7’を用いると、絶縁
膜の不均一性のために絶縁膜7が薄膜化した場合には、
ゲート電極8と絶縁体7および7’の選択比が減少し、
ゲート形成エッチングの際、蓄積電極6がオーバーエッ
チングされ、形状が悪化する。
【0009】さらに、基板1および蓄積電極6の半導体
を絶縁膜化してゲート絶縁膜7、7’を得ているため、
基板1および蓄積電極6に含まれる、例えば、鉄や銅な
どの汚染不純物がゲート絶縁膜7、7’形成時に取り込
まれ、ゲート耐圧やリーク電流を悪化させてしまう。さ
らに、基板1および蓄積電極6に含まれる酸素、点欠
陥、および転位がゲート絶縁膜7、7’形成に影響を与
え、ゲート耐圧が悪化する。
【0010】このような問題は、単結晶半導体と多結晶
半導体の両方が露出した表面に、前記単結晶半導体と多
結晶半導体を酸化または窒化により絶縁膜化して、ゲー
ト絶縁膜を形成する他の半導体装置にも同様に生じる。
【0011】この問題に対する1つの解決法としては、
トレンチキャパシタ上に単結晶半導体領域を形成し、そ
の上にゲート電極を形成できればよい。従来の公知例と
しては、図23のようにトレンチキャパシタを形成した
後、トレンチキャパシタ蓄積電極6上に絶縁膜16を形
成し、その上に半導体領域1からの横方向成長によって
単結晶エピタキャル領域2を形成する方法(N.C.C.Lu,
T.V.Rajeevakumar,G.B.Bronner,B.Ginberg,B.J.Machesn
ey and E.J.Sprogis IEDM Technical Digest, 588(198
8))が知られている。
【0012】この方法では、トレンチ4上にゲート電極
8が形成された場合でも、横方向成長によって得た単結
晶領域2上にゲート絶縁膜7が形成されるため、絶縁膜
7を均一性よく形成することができる。
【0013】ところが本公知例では、トレンチ4上に形
成された単結晶領域2の幅の制御が困難である欠点があ
る。この問題を示すために、図24、25を用いて、図
23のトレンチ上部の製造方法を説明する。
【0014】この方法では、まずトレンチ4を形成、キ
ャパシタ絶縁膜5および蓄積電極多結晶半導体6を形成
した後、図24のようにその蓄積電極6表面に絶縁膜1
6を形成する。絶縁膜16の形成方法は、例えば、シリ
コン窒化膜からなるトレンチマスク材3を用いた選択酸
化または選択窒化法を用いてもよいし、例えばシリコン
酸化膜を全面に堆積してエッチバックする方法を用いて
もよい。
【0015】次に、トレンチマスク材3および例えばシ
リコン酸化膜からなる絶縁膜12cを取り除いた後で、
シリコンの単結晶膜2をエピタキシャル成長する。この
とき、本公知例では、トレンチ上にもシリコン単結晶膜
2のみを成長し、トレンチ上にトレンチ蓄積電極6から
成長した多結晶半導体膜が形成されるのを防ぐため、図
25(a)のように、前記絶縁膜16で蓄積電極6の上
部を覆っておく必要がある。
【0016】さらに、半導体単結晶エピタキシャル層2
に覆われていないトレンチ上部の絶縁膜16を、例えば
弗化アンモニウムによって開口し、さらに半導体成長を
行う。これによって図25(b)のように、蓄積電極6
と半導体単結晶エピタキシャル層2との電気的接続が、
蓄積電極から成長した多結晶層15と単結晶層2’によ
って行われる。本公知例では、図25(a)に示す単結
晶領域の横方向成長量aのばらつきによって、トレンチ
接続の問題点が生ずる。すなわち、横方向成長量aが非
常に少ない場合には、図26(a)のようにトレンチ4
上に多結晶領域15が広がってしまう。
【0017】ここで、セル微細化のために選択成長膜2
および2’の膜厚を少なくすると、多結晶領域15が選
択成長膜表面2’と同様に、表面に露出してしまう。こ
の多結晶領域15の上にゲート電極8が形成されると、
前述のようにゲート均一性が悪化する。
【0018】一方、横方向成長量aがトレンチ4の最小
幅の1/2よりも大きい場合には、絶縁膜16に開口が
形成されないため、図26(b)のように蓄積電極6と
エピタキシャル層2との電気的接続が為されなくなる。
【0019】また、本公知例では、半導体単結晶領域を
得るのに、単結晶領域2のエピタキシャル成長を行った
後、絶縁膜16に開口し、さらに半導体成長をする必要
がある。
【0020】そこで、絶縁膜16を開口するプロセスで
汚染、または単結晶領域2上の半導体成長前の表面洗浄
処理が不充分で、例えばシリコン酸化膜等の自然酸化膜
やカーボン不純物やSiCが残る可能性がある。
【0021】このまま単結晶領域2’の成長を行うと、
単結晶領域2と2’との界面に汚染物質または絶縁膜が
残るため、2’の単結晶成長が阻害されたり、半導体領
域2’上に形成するトランジスタに接合リーク特性が悪
化する。さらに、2回の半導体成長を用いているため工
程が複雑である。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】このように従来、単結
晶半導体と多結晶半導体の両方が露出した表面に、前記
単結晶半導体と多結晶半導体を酸化または窒化などによ
り絶縁膜化して、その上にゲート絶縁膜を形成する半導
体装置において、多結晶半導体上に形成された絶縁膜に
不均一性、不純物汚染、または耐圧劣化が生じてしまう
問題点が生じていた。
【0023】本発明は、上記の問題を解決すべく為され
たもので、その目的とするところは、単結晶半導体と多
結晶半導体の両方が露出した表面上でも、均一な膜厚お
よび特性を有し、さらに多結晶半導体領域に含まれる結
晶欠陥や不純物の影響の少ないゲート絶縁膜、およびそ
の形成方法を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明の骨子は、大きく
2つに分けられる。第1は、多結晶半導体領域を単結晶
半導体領域よりも予め低く形成し、その上に半導体の選
択成長を行うことにより、多結晶領域の上にも単結晶領
域を形成することにある。ここで、多結晶領域の表面に
選択成長用のマスク絶縁膜を形成しなくとも、単結晶領
域を多結晶領域上に拡大することが可能なところに本発
明の特徴がある。
【0025】第2は、ゲート絶縁膜を堆積膜で形成する
ことによって、均一性、基板欠陥および不純物の影響を
受けないことにある。さらに多結晶半導体領域と単結晶
半導体領域の間の絶縁膜がエッチングによって後退して
も、再びゲート絶縁膜が堆積されるためリーク電流を抑
えられる構造となるところに本発明の特徴がある。
【0026】上記課題を解決するために、第1の発明に
関わる半導体装置(請求項1)は、半導体基板と、前記
半導体基板の主面に形成された第1の単結晶半導体領域
と、前記第1の単結晶半導体領域に前記半導体基板まで
達するように形成されたトレンチと、前記トレンチの下
部側壁および底面に形成された第1の絶縁膜と、前記第
1の絶縁膜に接して前記トレンチ内に形成された多結晶
半導体領域と、前記トレンチの上部側壁に沿って形成さ
れ、前記第1の絶縁膜と接するように形成され、そのト
レンチ側壁に垂直な厚さは前記第1の絶縁膜のトレンチ
側壁に垂直方向の厚さよりも厚く、そのトレンチ側壁に
沿った深さは前記トレンチ側壁に垂直な厚さよりも大き
い第2の絶縁膜と、前記第1の単結晶領域と上面または
側面で隣接し、前記第2の絶縁膜の上面および側面に隣
接し、前記多結晶半導体領域の上面に接して形成された
第2の多結晶半導体領域を有し、前記多結晶半導体領域
と前記第2の単結晶半導体領域との界面は、前記第2の
単結晶領域と前記第2の絶縁膜との界面よりも低く形成
されていることを特徴とする。
【0027】さらに、本発明の半導体装置(請求項2)
は、前記多結晶半導体領域と前記第2の単結晶半導体領
域との界面は、前記トレンチ内に形成されていることを
特徴とする。
【0028】さらに、本発明の半導体装置(請求項3)
は、前記第2の単結晶半導体領域において、pn接合が
前記トレンチ内に形成されていることを特徴とする。
【0029】さらに、本発明の半導体装置(請求項4)
は、前記第2の単結晶半導体領域に対向して、ゲート絶
縁膜を挟んでゲート電極が形成され、前記ゲート電極が
前記トレンチ上に形成されていることを特徴とする。
【0030】上記半導体装置の製造方法(請求項5)
は、半導体基板の主面に形成された第1の単結晶半導体
領域をエッチングして前記半導体基板に達するようにト
レンチを形成する工程と、前記トレンチの上部側壁に、
トレンチ側壁に沿った深さがトレンチ側壁に垂直な厚さ
よりも大きい第1の絶縁膜を形成する工程と、前記第1
の絶縁膜に接し、前記第1の絶縁膜の前記上面よりも下
の面まで前記トレンチ内部に第1の多結晶半導体層を埋
め込み、第1の多結晶半導体領域を形成する工程と、前
記第1の多結晶半導体領域の一部および前記第1の単結
晶半導体領域の一部に、トレンチ側壁に沿った深さが前
記第1の絶縁膜よりも浅く、前記第1の多結晶半導体領
域と前記第1の単結晶領域において、同一の深さを有す
る第2の絶縁膜を形成する工程と、前記第1の多結晶半
導体領域領域において、前記第2の絶縁膜が表面に形成
されていない領域と、前記第1の単結晶半導体領域の表
面を露出させる工程と、前記第1の単結晶半導体領域と
前記第1の多結晶半導体領域の前記表面に、それぞれ選
択的に第2の単結晶半導体領域となる単結晶半導体層お
よび第2の多結晶半導体層を形成し、形成したそれぞれ
の前記第2の単結晶半導体領域と前記第2の多結晶半導
体層とを、前記第1の絶縁膜の前記上面よりも下部の前
記トレンチ内で接合させる工程とを具備し、前記第2の
絶縁膜の形成は、前記第2の単結晶半導体領域および第
2の多結晶半導体層の形成よりも前に行われ、前記第2
の絶縁膜の形成は、前記トレンチの形成よりも後に行わ
れることを特徴とする。
【0031】上記半導体装置(請求項1乃至3)は、前
記第2の単結晶半導体領域上に、ゲート絶縁膜を介して
ゲート電極を形成し、前記ゲート電極の両側の前記第2
の単結晶半導体領域にソース/ドレイン領域を形成し
て、MISFET(Metal Insulator Semiconductor Fi
eld Effect Transistor )を構成するのが望ましい。
【0032】また、前記トレンチ内部に形成された多結
晶半導体領域は、トレンチ側壁と多結晶半導体層の間に
キャパシタ絶縁膜を具備させることにより、トレンチキ
ャパシタとして応用することができ、前記ゲート電極の
1部は前記トレンチの上部に形成することができる。
【0033】また、前記多結晶半導体および単結晶半導
体は、シリコンまたはシリコンゲルマニウム混晶からな
り、前記絶縁領域はシリコン酸化膜を含むことが望まし
い。本発明の請求項1乃至4の構成では、第1の単結晶
半導体と多結晶半導体の両方が露出した表面に、第2の
単結晶半導体領域をエピタキシャル成長し、多結晶領域
の上にまで形成している。
【0034】そこで、その上にゲート絶縁膜を形成する
場合、第2の単結晶半導体領域の成長を制御することに
よって、第1の単結晶半導体と多結晶半導体に含まれる
不純物、または、欠陥の影響を軽減できるため、ゲート
絶縁膜の耐圧やリーク特性を改善することができる。
【0035】これは、例えば第2の単結晶半導体領域の
成長膜厚が、第1の単結晶半導体および多結晶半導体か
らの不純物や欠陥の拡散距離よりも充分厚くなるよう
に、第2の単結晶半導体領域の成長温度や成長時間、前
処理を制御すればよい。
【0036】さらに、ゲート絶縁膜を第2の単結晶領域
上に形成することができ、多結晶半導体上に形成された
場合よりも、膜厚、応力や歪などの機械的特性の均一
性、および耐圧やリーク特性という電気的特性の均一性
を改善することができる。
【0037】また、トランジスタをエピタキシャル成長
層上に形成しているため、本発明の請求項5の製造方法
を用いれば、不純物濃度が急峻に変化するチャネル領域
や、ヘテロエピタキシャル成長層をトランジスタ領域に
用いることができる。よって、例えば不純物濃度を低く
抑えることによって、より高移動度のチャネル領域を形
成することが可能になる。
【0038】さらに前述の公知例に比較して、次のよう
な効果がある。すなわち、本発明の請求項2あるいは4
の製造方法を用いれば、多結晶領域の表面に選択成長用
のマスク絶縁膜を形成しなくても、単結晶領域を多結晶
領域上に拡大することが可能である。
【0039】また、第2の単結晶半導体成長膜厚が厚く
なっても、多結晶半導体と第1の単結晶半導体との接続
を保つことができ、前述の公知例図26(b)のよう
に、多結晶半導体上を単結晶領域が埋めてしまうため多
結晶領域と単結晶領域との接続ができないという不良が
生じることがない。
【0040】さらに、第2の半導体領域の成長は、2回
行う必要がなく1度でよく、工程が短縮できる。
【0041】さらに、図23の公知例では、第2の単結
晶領域2のエピタキシャル成長を行った後絶縁膜16に
開口しさらに半導体成長をする必要があるが、本実施例
ではその必要がない。その結果絶縁膜16を開口するプ
ロセスで汚染、または、単結晶領域2上の半導体成長前
の表面洗浄処理が不充分で、例えば、シリコン酸化膜の
自然酸化膜やカーボン不純物やSiCが残る可能性がな
い。
【0042】よって、公知例で存在した、2回目の半導
体成長領域2’と1回目の単結晶領域2との界面に汚染
物質または絶縁膜が残って、2’の単結晶成長が阻害さ
れたり、半導体領域2’上に形成するトランジスタの接
合リーク特性が悪化することがない。
【0043】前記課題を解決する為の第2の発明に関わ
る半導体装置(請求項6)は、半導体基板と、前記半導
体基板の主面に形成された第1の単結晶半導体領域と、
前記第1の単結晶半導体領域に前記半導体基板まで達す
るように形成されたトレンチと、前記トレンチの下部側
壁および底面に形成された第1の絶縁膜と、前記第1の
絶縁膜に接して前記トレンチ内に形成された多結晶半導
体領域と、前記トレンチの上部側壁に沿って形成され、
前記第1の絶縁膜と接するように形成され、そのトレン
チ側壁に垂直な厚さは前記第1の絶縁膜のトレンチ側壁
に垂直な厚さよりも厚く、前記トレンチ側壁に沿った深
さは前記トレンチ側壁に垂直な厚さよりも大きい第2の
絶縁膜と、前記第2の絶縁膜の上面は、前記第1の単結
晶半導体領域および前記多結晶半導体領域よりも低く溝
を形成するように位置し、前記第1の単結晶半導体領域
の表面および前記溝部に露出する側壁部と、前記第2の
絶縁膜の上面と、前記多結晶半導体領域の前記溝部に露
出する側壁部および上面の一部との上に形成された第3
の絶縁膜と、前記第3の絶縁膜を挟んで、前記第1の単
結晶半導体領域と前記第2の絶縁膜と前記多結晶半導体
領域のすべてに隣接する導電層を有し、前記導電層の少
なくとも一部は、前記溝部において前記第1の単結晶半
導体領域の表面よりも低く形成され、前記多結晶半導体
領域の表面よりも低く形成されることを特徴とする。
【0044】また、上記半導体装置の製造方法(請求項
7)は、半導体基板の主面に形成された第1の単結晶半
導体領域をエッチングして前記半導体基板まで達するよ
うにトレンチを形成する工程と、前記トレンチの上部側
壁に、トレンチ側壁に沿った深さがトレンチ側壁に垂直
な厚さよりも大きい第1の絶縁膜を形成する工程と、前
記第1の絶縁膜に接し、前記トレンチ内部に多結晶半導
体層を埋め込み、多結晶半導体領域を形成する工程と、
前記第1の単結晶半導体領域の表面、前記第1の絶縁膜
の上面および前記多結晶半導体領域の表面を露出させる
工程と、前記第1の単結晶半導体領域の表面、前記第1
の絶縁膜の上面および前記多結晶半導体領域の表面に第
2の絶縁膜を堆積する工程と、前記第2の絶縁膜を挟ん
で、前記第1の単結晶半導体領域の表面上、前記第1の
絶縁膜の上面上および前記多結晶半導体領域の表面上に
導電膜を堆積する工程とを具備することを特徴とする。
前記トレンチ内部に形成された多結晶半導体領域は、ト
レンチ側壁と多結晶半導体領域の間にキャパシタ絶縁膜
を具備させることにより、トレンチキャパシタとして応
用することができ、前記ゲート電極の1部は前記トレン
チの上部に形成することができる。
【0045】請求項6の第3の絶縁膜、請求項7の第2
の絶縁膜が、HTO(High Temper-ature Oxide)膜ま
たはSiN膜を含むことが望ましい。また、請求項6の
第1の絶縁膜は、SiN膜を含むことが望ましい。ま
た、前記多結晶半導体および単結晶半導体は、シリコン
またはシリコンゲルマニウム混晶からなり、前記絶縁領
域はシリコン酸化膜を含むことが望ましい。本発明の請
求項6の構成では、第1の単結晶半導体と多結晶半導体
の両方が露出した表面に、堆積膜を含む絶縁膜を形成し
ゲート絶縁膜としている。このため、ゲート絶縁膜とし
て基板欠陥および不純物の影響を受けず、均一性の良い
製膜ができる。
【0046】さらに、本発明の請求項7の製造方法を用
いれば、多結晶半導体領域と単結晶半導体領域の間の絶
縁膜がエッチングによって後退してもゲート絶縁膜分だ
け埋め戻される。このため、ゲート電極と多結晶半導
体、およびゲート電極と単結晶半導体との間にもゲート
絶縁膜が均一に形成され、ゲート絶縁膜の耐圧向上およ
びリーク電流を少なくできる。
【0047】さらに、多結晶半導体領域と単結晶半導体
領域の間の絶縁膜上にもゲート絶縁膜分だけ埋め戻され
ているため、ゲートを加工する場合の平坦性が向上し、
ゲートのリソグラフィのフォーカス余裕およびエッチン
グのプロセス余裕を向上できる。
【0048】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態を説明する。
【0049】(第1の実施形態)図1(a)は、本発明
の第1の実施形態に係わる半導体記憶装置の平面図であ
り、図1(b)は、図1(a)のA−A’線に沿った断
面図である。
【0050】本実施形態に係わる半導体記憶装置のメモ
リセル領域は、高濃度のn型単結晶半導体層1aとこの
上に形成されたp型単結晶半導体層1bの2層からなる
半導体基板1に形成されている。
【0051】前記半導体基板1に形成されたトレンチ4
には、MOSキャパシタが形成されている。すなわち、
n型半導体層1aはMOSキャパシタのプレート電極と
なり、トレンチ4の内面に形成されたキャパシタ絶縁膜
5と、このキャパシタ絶縁膜5を介してトレンチ4を埋
め込むように形成されたキャパシタ蓄積電極6とによ
り、MOSキャパシタが形成されている。蓄積電極6は
多結晶半導体から構成されている。
【0052】また、トレンチ4の上部側面には、トレン
チ4を囲むように、半導体基板1とトレンチ4の内部構
造とを分離するカラー素子分離絶縁膜14が形成されて
いる。このカラー絶縁膜14はトレンチ4に自己整合的
に形成される。
【0053】単結晶半導体領域(半導体基板)1及び多
結晶半導体領域(蓄積電極)6の上には、第2の単結晶
半導体領域2および第2の多結晶半導体領域6’がそれ
ぞれ形成されている。本発明の特徴的な構造として、単
結晶領域2が多結晶領域6の上まで形成され、単結晶領
域2と多結晶領域6’との界面がカラー素子分離絶縁膜
14の上面よりも下に形成されていることが挙げられ
る。
【0054】さらに、第2の単結晶半導体領域2の上部
には、ゲート絶縁膜7を介してゲート電極8が形成され
ている。このゲート電極8は、例えばビット線13に対
して直交してパターニングされてワード線になってい
る。
【0055】ゲート電極8の両側の第2の単結晶半導体
領域2には、n型拡散層9および9’が形成されてい
る。このn型拡散層9および9’は、平面型MOSトラ
ンジスタのソースおよびドレイン電極であり、一方の拡
散層9は多結晶半導体領域6’を介して直下のトレンチ
キャパシタ電極6に接続されている。すなわち、トレン
チキャパシタの1部は、n型拡散層9の下部に形成され
るように構成されている。
【0056】このような構造を有する単結晶半導体領域
2の上では、ゲート電極8を囲むように絶縁膜12bが
形成され、さらに全面を覆うように層間絶縁膜12aが
形成されている。さらに、この層間絶縁膜12aを貫く
ように、ビット線コンタクト11が形成され、n型拡散
層9’の1部はビット線コンタクト11を介してビット
線13に接続されている。
【0057】上記のように、本発明の半導体記憶装置
は、トレンチキャパシタの1部がMOSトランジスタの
下部に形成され、半導体装置の実装密度を向上させてい
る。
【0058】次に、図2から図8を用いて、この実施形
態に係わる半導体記憶装置の製造方法を説明する。な
お、図2ないし図4の(a),(b)は、それぞれ図1
の(a),(b)に対応する製造工程図である。
【0059】まず、図2に示すように、例えばリン濃度
1019cm-3のn+ 型Si基板に、例えばボロン濃度1
15cm-3のp型層がエピタキシャル成長された基板1
を準備する。エピタキシャル層の厚みは、例えば0.3
〜2μmとする。
【0060】次いで、セルアレイ領域にボロンをイオン
注入してウェル拡散し、セルアレイ領域のp型層の濃度
を最適化する。例えば、この濃度は1015cm-3〜10
18cm-3とする。
【0061】次いで、エピタキシャル層の表面を酸化
し、例えば0.01〜0.05μmの厚さのSi酸化膜
12cを作成する。さらに、シリコン窒化膜12dを例
えば0.03〜0.5μm、シリコン酸化膜12eを例
えば0.1〜2μmその上に堆積する。
【0062】次いで、リソグラフィと反応性イオンエッ
チング技術により、トレンチ4を形成することにより、
図2の構造が得られる。トレンチ4の深さは、例えば1
μmから20μmの間とする。さらに、トレンチ4内の
基板プレート電極の容量を大きくするために、リンやヒ
素などの不純物を、例えば1×1013cm-2〜1×10
16cm-2の濃度で、トレンチ4にイオン注入してもよ
い。
【0063】次に、トレンチ4の内壁にキャパシタ絶縁
膜を形成した後、蓄積電極6となる第1層多結晶シリコ
ン膜を全面堆積する。キャパシタ絶縁膜5は、例えばシ
リコン酸化膜/シリコン窒化膜/シリコン酸化膜の積層
膜(実効膜厚3〜10nm)とする。第1層多結晶シリ
コン膜には、例えばAsをイオン注入して低抵抗化す
る。
【0064】続いて、ケミカルドライエッチング技術に
より第1層多結晶シリコン膜を絶縁膜12dで表面が止
まるようにエッチバックし、絶縁膜12eを例えば弗化
アンモニウムによって取り除く。さらに、蓄積電極6を
エッチバックして、図3に示すように蓄積電極6をトレ
ンチ4に残置する。その後、シリコン基板1および絶縁
膜12d、12c上に露出したキャパシタ絶縁膜5をケ
ミカルドライエッチングにより除去する(図3)。
【0065】さらに、図4のように、トレンチ4の上部
露出部の内面を酸化し、カラー素子分離酸化膜14を形
成する。酸化膜厚は、例えば20〜300nmの間とす
る。また、この絶縁膜14作成の後工程として、絶縁膜
厚さ確保と厚い酸化による熱応力による劣化を防ぐた
め、例えばシリコン酸化膜を堆積し、続いてこの酸化膜
を異方性エッチングすることにより、素子分離絶縁膜1
4の側壁にさらなる絶縁膜を堆積する方法を挿入しても
よい。
【0066】本発明では、蓄積電極6の表面が半導体基
板1の表面よりも低くなることが必要であるが、低くな
りすぎると後に述べる蓄積電極6とn型拡散層9との接
続が困難になる。そこで、図5のように、蓄積電極6の
上にさらに多結晶シリコンを堆積し、これをエッチバッ
クして蓄積電極6の高さを高くしてもよい。この後、多
結晶シリコン膜には、例えばAsをイオン注入して低抵
抗化してもよい。最終的な蓄積電極6の高さは、カラー
絶縁膜14またはシリコン基板1の上面よりも低くなる
ようにする。
【0067】次に、図6に示すように、基板表面にマス
ク材20(例えば窒化シリコン)を選択的に形成して、
素子分離領域形成のためのトレンチ21を形成する。ト
レンチ21の深さは、例えば0.1〜2μmの間とす
る。
【0068】素子分離のためのトレンチ21を形成後、
例えばシリコン酸化膜からなる絶縁膜を全面に0.1〜
4μm堆積し、図7に示すように、基板1の表面に対し
±0.3μmの範囲に入るようにエッチバックする。
【0069】次いで、マスク材20、絶縁膜12dおよ
び12cを、例えば反応性エッチングによって順次取り
除き、さらに図8のように、シリコンを例えば0.02
〜0.50μm成長させる。
【0070】この時、シリコン単結晶基板1より延びた
単結晶領域2と、多結晶蓄積電極6から延びた多結晶領
域6’が接続するようにする。この時、トレンチ4内の
蓄積電極6の高さが基板1の上面より低いため、単結晶
領域2がトレンチ4上に広がって形成され、単結晶領域
2の面積を広げることができる。
【0071】これ以降、図1の完成形に到るまでの途中
段階は図示しないが、単結晶領域層2の表面を、例えば
4〜20nm酸化または窒化してゲート絶縁膜7を形成
し、ゲート電極8となる第2層多結晶シリコン膜を全面
に堆積し、POCl3 拡散を行ってこれを低抵抗化す
る。
【0072】さらに、絶縁膜12bとなるシリコン窒化
膜を全面堆積した後、リソグラフィと反応性イオンエッ
チングにより加工して、ゲート電極8を形成する。さら
に、全面に例えばAsをイオン注入してn型拡散層9、
9’を形成する。
【0073】次いでシリコン窒化膜をさらに全面堆積
し、異方性エッチングによって切り立ったゲート電極8
の側壁に絶縁膜12b’を残すことにより、ゲート側壁
絶縁膜を形成する。この側壁膜と、リソグラフィの直前
に堆積したシリコン窒化膜12bがゲート電極8を取り
囲むようになり、ビット線13と電気的絶縁を保つこと
が容易になる。
【0074】この後、ビット線13とn型拡散層9との
接続抵抗を下げるため、例えばAsなどを拡散層9にイ
オン注入してもよい。
【0075】さらに、層間絶縁膜12aを全面堆積した
後、リソグラフィと反応性イオンエッチングによりビッ
ト線コンタクト11を作成する。その後、ビット線材、
例えば多結晶シリコンを全面堆積し、ビット線13を加
工し、さらに上層の配線層(不図示)を加工して完成す
る。
【0076】実施例1で必要な条件は、単結晶領域2お
よび多結晶蓄積電極6’を成長する前に、多結晶蓄積電
極領域6を絶縁膜14および半導体単結晶基板1よりも
低く形成することにある。図9(a)に示すように、多
結晶蓄積電極領域6の高さが基板1および絶縁膜14よ
りも高いと、図9(b)に示すように、成長後表面で単
結晶成長領域よりも多結晶成長領域が拡大してしまう。
この結果、トレンチ4上にゲートが形成されると、ゲー
ト絶縁膜が多結晶領域上に形成されるため電気的特性が
劣化する。
【0077】本実施例では、素子分離3を形成してから
後に単結晶成長領域2を形成している。そのため、素子
分離3を形成ときの熱工程によって、基板不純物または
欠陥が表面に拡散しても、その影響を受けずに急峻なプ
ロファイルのセルトランジスタ領域2を形成することが
できる。
【0078】さらに、選択成長によって、トレンチ蓄積
電極6とセルトランジスタ領域2が接続され、他のセル
トランジスタ間の分離は保たれる為、蓄積電極6と単結
晶領域2との接続に、従来必要であった接続電極の不要
な部分を取り除くリソグラフィやエッチング工程が必要
なく、工程短縮ができる。
【0079】さらに、接続電極とトレンチ6、または接
続電極とトランジスタ領域2との合わせ余裕分セルを縮
小することができる。また、接続電極用コンタクトをゲ
ート形成後に形成する必要が無いため、トレンチ上のゲ
ート側壁絶縁膜12bの厚さおよび隣接するゲート8の
間隔を縮小することができる。
【0080】また、本実施形態の変形例としては、素子
分離3を形成する前に半導体選択成長によってトレンチ
の蓄積電極6と単結晶半導体領域2を形成する方法があ
る。この方法でも、ゲート絶縁膜形成以降の工程は実施
例1と同じであり、最終的な半導体装置の構成は図2と
同じなので説明は省略する。
【0081】本変形例では、素子分離3と単結晶領域2
との界面が単結晶領域2を形成するときに存在しないた
め、界面部分での選択成長の乱れやファセット形成、お
よび積層欠陥形成がなく、これらに起因した、例えばn
型層9とp型層2との接合リーク電流やセルトランジス
タチャネル部の成長層2と半導体基板1との間のリーク
電流を低減できる。
【0082】また、本変形例でも、蓄積電極6と単結晶
領域2との接続に、従来必要であった接続電極の不要な
部分を取り除くリソグラフィやエッチング工程が必要な
く工程が短縮できる。よってリソグラフィに必要な、接
続電極とトレンチ6、または接続電極とトランジスタ領
域2との合わせ余裕分セルを縮小することができる。ま
た、接続電極用コンタクトをゲート形成後に形成する必
要がないため、トレンチ上のゲート側壁12bの厚さお
よびゲート間間隔を縮小することができる。(第2の実
施形態)図10(a)は本発明の第2の実施形態に係わ
る半導体装置を示す平面図であり、図10(b)は図1
0(a)のA−A’線に沿った断面である。なお、図1
と同一部分には、同一符号を付けて重複する説明は省略
する。
【0083】本実施形態は、第1の実施形態と基本的に
は同一であるが、単結晶成長層2の形成方法、およびそ
の形状が第1の実施形態と異なっている。本実施形態で
は、単結晶成長層2は、トレンチ4の上部およびその開
口にそって形成されたカラー素子分離膜14の上部に形
成され、トレンチ4の内部に向かって露出される半導体
基板1の側面に接している。
【0084】本実施形態の形成方法は、トレンチ4内に
蓄積電極6をエッチバックして残置するまでは、第1の
実施形態の図4と同じである。その後、図11に示すよ
うに、トレンチ4にさらに、例えば多結晶シリコンを堆
積しエッチバックすることにより、多結晶シリコン層
6’でトレンチ4を埋め戻す。
【0085】このとき、多結晶シリコン層6’の上面は
半導体基板1の上面よりも低くする必要があり、例えば
0.02〜0.7μm半導体基板1の上面よりも低く形
成することとする。この後、多結晶シリコン膜には、例
えばAsをイオン注入して低抵抗化してもよい。
【0086】ついで、例えば図12のように弗化アンモ
ニウム溶液によって、カラー絶縁膜14の上部露出部を
取り除き、半導体基板1がトレンチ側面に露出するよう
にする。このとき、カラー絶縁膜14の下部は多結晶シ
リコン膜6’で覆われているため、エッチバックされず
に残る。
【0087】この工程で多結晶シリコン膜6’をトレン
チ4内に埋め込みエッチバックする替わりに、例えばレ
ジストを塗布した後に、レジストをエッチバックする
か、またはレジストの上部だけ露光し現像することによ
って、多結晶シリコン層6’の替わりにレジストを残置
させてもよい。その場合、カラー絶縁膜14をエッチン
グした後にトレンチ4内に残置したレジストを取り除
く。
【0088】ついで、例えば図13のように、アモルフ
ァスシリコンからなる導電層18を全面堆積する。この
層18は、相転移によって単結晶基板1と固相エピタキ
シャル成長する物質であればよく、例えばアモルファス
シリコンゲルマニウム混合物でもよい。この後、多結晶
シリコン膜には例えばAsをイオン注入して低抵抗化し
てもよい。堆積する厚さは、層18によって半導体基板
1とトレンチ蓄積電極6’が接続される厚さ以上とす
る。
【0089】さらに、図14のように、導電層18をエ
ッチバックすることによりトレンチ内部に残置されるよ
うにする。エッチバック後の層18の高さは、半導体基
板1とトレンチ蓄積電極6’が接続され、絶縁膜12d
の上面よりも低くなるようにする。
【0090】ついで、絶縁膜12dおよび12cを取り
除いた後、図15のように、例えば550〜900℃の
間に加熱することによって、アモルファス導電層18を
固相エピタキシャル成長させる。このとき種結晶となる
部分は、トレンチ4側面に形成された半導体単結晶基板
1と多結晶シリコン領域6’とになり、これら双方から
それぞれ単結晶成長領域2および多結晶成長領域15が
生ずる。
【0091】ここで、第1の実施形態と同様に、多結晶
領域6’の高さを単結晶基板1およびカラー絶縁膜14
の上面よりも下げておくことによって、トレンチ表面に
近い単結晶領域2がトレンチ4の表面を覆い、トレンチ
4上に単結晶領域2が優先的に形成される。
【0092】このとき、この固相成長と絶縁膜12dお
よび12cを取り除く順番は逆でもよい。この後、素子
分離3を形成し、ゲート絶縁膜形成以降を形成する。こ
れらは第1の実施形態の変形例と同じなので説明を省略
する。
【0093】本実施形態では、アモルファス導電層18
をエッチバックして平坦にトレンチ4内に埋め込むこと
ができ、かつ半導体基板1の上には成長領域を形成させ
ないことが可能である。このため、ゲート形成のために
平坦な半導体基板表面1とこれに続く平坦な単結晶成長
領域2を得ることができ、ゲート形成におけるリソグラ
フィやエッチングのフォーカス余裕、およびエッチング
量に対する余裕を向上できる。
【0094】さらに、アモルファス導電層18の形成に
は、絶縁膜および半導体に対して選択性を必要としない
全面堆積を使用することができる。また、セルトランジ
スタが形成される半導体基板1上に単結晶成長領域2が
形成されないため、それら界面の不純物および欠陥がセ
ルトランジスタのチャネルリークを増加させない。
【0095】さらに、第1の実施形態と同様に、蓄積電
極6と単結晶領域2との接続に、従来必要であった接続
電極の不要部分を取り除くリソグラフィやエッチング工
程が必要なく工程が短縮できる。よって、接続電極とト
レンチ6、または接続電極トランジスタ領域2との合わ
せ余裕分セルを縮小することができる。
【0096】また、接続電極用コンタクトをゲート形成
後に形成する必要がないため、トレンチ上のゲート側壁
12bの厚さおよび隣接するゲート8間の間隔を縮小す
ることができる。
【0097】さらに、第1および第2の実施形態の構造
を用いたDRAMセルでは、セルの蓄積電極側ソースド
レイン9とチャネルとのpn接合がカラー酸化膜で覆わ
れたトレンチ内に形成することができる。このため、α
線等の粒子線が前記接合に入射して電子−正孔対が生じ
ても、トレンチ内で再結合し基板1へ流れ出す確率を低
くできるため、ソフトエラー耐性を向上できる。
【0098】(第3の実施形態)上記2つの実施形態
は、多結晶半導体層6の上部に単結晶層を成長させて、
トランジスタを単結晶基板を含めた単結晶半導体領域に
形成するものであった。一方、単結晶半導体基板1と多
結晶半導体6の両方が露出した表面に、前記単結晶半導
体1と多結晶半導体6とを酸化または窒化などにより絶
縁膜化して、その上にゲート絶縁膜7を形成する半導体
装置が知られている。
【0099】この種の半導体装置においては、単結晶半
導体と多結晶半導体との間にあるカラー絶縁膜がゲート
前処理などによりエッチングされると別の問題が生ずる
可能性がある。これを図16を用いて説明する。
【0100】図16(a)は、上記半導体装置の平面
図、図16(b)は図16(a)のA−A’線に沿った
断面図である。同図において、多結晶半導体領域はトレ
ンチ蓄積電極6で、単結晶半導体領域は1で示される基
板領域、単結晶半導体と多結晶半導体領域の間にある絶
縁膜がカラー酸化膜14である。
【0101】この半導体装置では、例えばゲート絶縁膜
7を形成する前に、半導体1の表面を露出するためのエ
ッチングが行われる。このとき、カラー絶縁膜14のエ
ッチング後の上面が、キャパシタ絶縁膜5の上端よりも
低くなり、キャパシタ絶縁膜5が、例えばシリコン窒化
膜のように酸化または窒化しにくい膜であるとすると、
ゲート絶縁膜7および7’を形成する酸化または窒化の
時に、キャパシタ絶縁膜5の表面に酸化または窒化膜が
殆ど形成されない。
【0102】そこで、ゲート電極8を引き続き形成した
場合には、ゲート電極8と蓄積電極6との間に、図16
(b)のB部のようにキャパシタ絶縁膜5のみ存在する
導電体−絶縁体−導電体構造が形成される。
【0103】ここで、1/2Vccプレート電位を用い
るDRAMでは、通常キャパシタ絶縁膜は加わる電圧が
±1/2Vccとなるが、ゲート電極に加わる電圧はセ
ルに充分な電荷を書き込む為Vccよりも高い電圧を印
加する。そこで、前記導電体−絶縁体−導電体構造で
は、蓄積電極電位が0Vのとき、キャパシタ絶縁膜5に
Vcc/2よりも高い電圧が印加されるため、キャパシ
タ絶縁膜5が劣化しリーク電流を悪化させる原因となる
可能性がある。
【0104】本実施形態は、このような不具合を回避す
ることができる半導体記憶装置の構成を提供するもので
ある。図17(a)は本発明の第3の実施形態に係わる
半導体装置を示す平面図であり、図17(b)は図17
(a)のA−A’線に沿った断面図である。なお、図1
と同一部分には、同一符号をつけて重複する説明は省略
する。
【0105】本実施形態は、ゲート絶縁膜の形成方法に
特徴があり、ゲート絶縁膜とした堆積膜を用いている。
これにより、トレンチ蓄積電極6の多結晶半導体上でも
均一性の良い絶縁膜7を形成すると共に、カラー絶縁膜
14がエッチバックされて形成された半導体基板1と多
結晶半導体領域6との間の間隙にも堆積されて、図16
(b)のB部のような危険な状態を回避することができ
る。
【0106】本実施形態の構成は、カラー絶縁膜14の
エッチバックに起因する半導体基板1と多結晶半導体領
域6との間の間隙が生じないような場合においても、有
益な効果をもたらす。図18(a),(b)はこのよう
な構成を示した、本実施形態の他の例に係わる平面図及
び断面図である。
【0107】本実施形態の製造方法は、トレンチ4内に
多結晶半導体領域6を残置するまでは第1の実施形態の
図3と同じである。さらに、第2の実施形態の図11の
ように、例えば多結晶シリコンからなる導電層6’を堆
積、エッチバックして残置してもよい。ただし、導電層
6’の高さは、カラー絶縁膜14が露出するまで下げる
必要はなく、基板1表面よりも高くてよい。
【0108】さらに、単結晶基板1、トレンチ蓄積電極
6およびそれら間の絶縁膜14の上にHTO(High Tem
perature Oxide)膜で形成したゲート絶縁膜7を、例え
ば図19のように、4〜20nm堆積する。絶縁膜とし
てはシリコン酸化膜でも良いし、シリコン窒化膜でもよ
い。また、堆積前後に、例えば600〜1000℃のア
ニール処理や1〜10nmの酸化を追加してもよい。
【0109】ついで、ゲート電極8となる第2層多結晶
シリコン膜を全面に堆積し、POCl3 拡散を行ってこ
れを低抵抗化する。さらに、絶縁膜12bとなるシリコ
ン窒化膜を全面堆積した後、リソグラフィと反応性イオ
ンエッチングにより加工してゲート電極8を形成する。
【0110】さらに、全面に例えばAsをイオン注入し
てn型拡散層9、9’を作成する。ついで、絶縁膜12
b’となるシリコン窒化膜をさらに全面堆積し、異方性
エッチングにより切り立ったゲート電極8の側壁に絶縁
膜12b’を残すことにより、ゲートの側壁絶縁膜を形
成する。
【0111】この側壁膜とリソグラフィの直前に堆積し
たシリコン窒化膜がゲート電極8を取り囲む形になり、
ビット線13と電気的絶縁を保つことが容易になる。ビ
ット線13と、n型拡散層9との接続抵抗を下げるた
め、例えばAsなどを拡散層にイオン注入してもよい。
【0112】次いで、層間絶縁膜12aを全面堆積した
後に、ソース電極9とトレンチ蓄積電極6とを接続する
ストラップ電極19を、例えば多結晶シリコン膜を全面
堆積した後にリソグラフィと反応性イオンエッチングに
より形成する。
【0113】さらに、リソグラフィと反応性イオンエッ
チングにより、ビット線コンタクト11を作成する。そ
の後、ビット線材、例えば多結晶シリコン膜を全面に堆
積し、ビット線13を加工し、さらに上層の配線層を加
工して半導体装置が完成する。
【0114】本実施形態では、単結晶半導体と多結晶半
導体の両方が露出した表面に、堆積膜を含む絶縁膜を形
成し、ゲート絶縁膜としている。このため、ゲート絶縁
膜として基板欠陥および不純物の影響を受けず、均一性
の良い製膜ができる。
【0115】さらに、本実施例の製造方法を用いれば、
多結晶半導体領域と単結晶半導体領域の間の絶縁膜がエ
ッチングによって後退しても、ゲート絶縁膜分だけ埋め
戻される(図17(b))。このため、絶縁膜が後退し
た側面でゲート電極と多結晶半導体との間、およびゲー
ト電極と基板半導体との間にもゲート絶縁膜が均一に形
成され、ゲート絶縁膜の耐圧が向上でき、リーク電流を
少なくできる。
【0116】さらに、多結晶半導体領域と単結晶半導体
領域の間の絶縁膜上にもゲート絶縁膜分だけ埋め戻され
ているため、ゲートを加工する場合の平坦性が向上し、
ゲートのリソグラフィおよびエッチングのプロセス余裕
を向上できる。
【0117】なお、本発明は上述した各実施形態に限定
されるものではない。実施形態では、素子分離3とし
て、トレンチ分離による方法を示したが、いわゆるLO
COS法で形成しても良い。勿論、トレンチ分離とLO
COS法を組み合わせてもよい。
【0118】素子分離絶縁膜14、12a、12cの作
成法として、例えば30keV程度の低加速エネルギー
で酸素または窒素を注入し絶縁膜を形成しても良いし、
絶縁膜を堆積する方法で形成しても良いし、これらを組
み合わせてもよい。
【0119】また、素子分離膜や絶縁膜形成法自身は、
シリコンをシリコン酸化膜やシリコン窒化膜に変換する
これら以外の方法、例えば酸素イオンや窒素イオン堆積
したシリコンに注入方法や、堆積したシリコンを酸化す
る方法を用いてもかまわない。シリコン酸化膜として
は、PSG,BPSGなどのシリケイトガラス、また
は、いわゆるTEOSなどの堆積酸化膜を用いることも
できる。
【0120】また、勿論この絶縁膜にシリコン窒化膜、
または例えば、チタン酸バリウム、チタン酸鉛、チタン
酸ストロンチウムバリウムなどの強誘電体膜や、チタン
酸バリウムやタンタル酸化膜などの常誘電体膜、GaA
s基板に対するAlGaAs混晶の単層膜またはこれら
の複合膜を用いることもできる。
【0121】上記の実施形態では、単結晶半導体基板1
としてn型基板上にp型領域を形成した単結晶シリコン
基板を想定したが、p型またはn型単結晶基板でもよい
し、SiGe混晶、SiC混晶、GaAs、InPを用
いてもよいし、いわゆるSOI基板を用いてもよい。勿
論n型半導体を用いてもよく、n型MISFETの代わ
りにp型MISFETを形成してもよい。
【0122】ソースドレイン電極9としては、PやAs
によるn型領域形成を示したが、ドーパントとしてSb
を用いてもよいし、イオン注入ではなく、例えばBPS
G,PSGなどを用いた固相拡散や気相拡散によって形
成してもよい。また、ボロンをイオン注入または拡散す
ることによってp型領域をn型基板形成してもよい。さ
らに、半導体領域1としてGaAsを用いる場合には、
ソースドレインのドーパントとして、n型領域形成に
は、Ge,Si,Sn,p型領域形成にはZn,Beを
固相拡散やイオン打ち込みによって形成してもよい。
【0123】ゲート電極8の材料や蓄積電極6の材料と
しては、POCl3 を拡散した多結晶シリコンかAsを
添加した多結晶シリコンを示したが、Asをイオン注入
したシリコン膜を用いても良いし、PやAsをPSG,
AsSGにより固相拡散してもよいし、膜形成時に同時
にPまたはAsまたはBをドープした、いわゆるドープ
トシリコン膜を用いてもよい。
【0124】また、多結晶シリコン以外に、例えば単結
晶シリコン、ポーラスシリコン、アモルファスシリコ
ン、SiGe混晶、W,Ta,Ti,Hf,Co,P
t,Pd,Al,Cuなどの金属あるいはそのシリサイ
ドを用いることもできる。また、これらの積層構造にし
てもよい。
【0125】なお、以上のすべての実施形態では、説明
を分かりやすくするために、DRAMのトレンチセル構
造に適用した例を示したが、本発明はDRAMに限られ
るものではない。すなわち、DRAMのセルトランジス
タの単結晶半導体領域、及びトレンチキャパシタの蓄積
電極の多結晶半導体領域は、図20のようにそれぞれS
RAMのロードトランジスタQ1 ,Q2 やフリップフロ
ップを形成するトランジスタQ3 ,Q4 や、node
A、Bに接続されるキャパシタC1 ,C2 の蓄積電極に
置き換えてもよい。
【0126】また、多結晶半導体領域は、Thin Film Tr
ansistor で形成されたロードトランジスタのソース/
ドレイン領域でも構わない。さらに、トレンチキャパシ
タの蓄積電極は、トレンチ素子分離の中に熱膨張係数お
よび歪を低減するために埋め込まれた多結晶半導体で置
き換え、セルトランジスタは一般のMOSトランジスタ
で置き換えた構造でも構わない。
【0127】その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲
で、様々に変形して実施することができる。
【0128】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明(実施形態
1および2)によれば、第1の単結晶半導体と多結晶半
導体の両方が露出した表面に、第2の単結晶領域をエピ
タキャル成長し、多結晶領域の上にまで形成している。
【0129】そこで、その上にゲート絶縁膜を形成する
場合、第2の単結晶半導体領域の成長を制御することに
よって、第1の単結晶半導体と多結晶半導体に含まれる
不純物または欠陥の影響を低減できるため、ゲート絶縁
膜の耐圧やリーク特性を改善することができる。
【0130】これは例えば第2の単結晶半導体領域の成
長膜厚が、第1の単結晶半導体および多結晶半導体から
の不純物や欠陥の拡散距離よりも充分厚くなるように、
第2の単結晶半導体領域の成長温度や成長時間、前処理
を制御すればよい。
【0131】さらに、ゲート絶縁膜を第2の単結晶領域
上に形成することができ、多結晶半導体上に形成された
場合よりも、膜厚、応力や歪などの機械的特性の均一
性、および耐圧やリーク特性という電気的特性の均一性
を改善することができる。
【0132】また、トランジスタをエピタキシャル成長
層上に形成しているため、不純物濃度が急峻に変化する
チャネル領域や、ヘテロエピタキシャル成長層を、トラ
ンジスタ領域に用いることができる。よって、例えば不
純物濃度を低く抑えることによって、より高移動度のチ
ャネル領域を形成することが可能になる。
【0133】さらに、本発明をトレンチキャパシタセル
形成に用いると、蓄積電極と単結晶領域との接続に、従
来必要であった接続電極の不要な部分を取り除くリソグ
ラフィやエッチング工程が必要なく工程短縮できる。よ
って、接続電極とトレンチ6、または接続電極とトラン
ジスタ領域との合わせ余裕分セルを縮小することができ
る。
【0134】また、接続電極用コンタクトをゲート形成
後に形成する必要がないため、トレンチ上のゲート側壁
の厚さおよびゲートの間隔を縮小することができる。
【0135】また、本発明の実施形態1および2の製造
方法を用いれば、第2の単結晶半導体成長膜厚が厚くな
っても、多結晶半導体と第1の単結晶半導体との接続を
保つことが出来、多結晶半導体上を単結晶との接続が出
来ないという不良が生じることがない。さらに、第2の
半導体領域の成長は、2回行う必要がなく、1度でよ
く、工程が短縮できる。
【0136】また、図17の公知例では、トレンチ上に
単結晶領域を成長するため、第2の単結晶領域2のエピ
タキシャル成長を行った後、トレンチ内の多結晶領域か
らの成長を防ぐために絶縁膜に開口しさらに半導体エピ
タキシャル成長をし、トレンチ内蓄積電極6と単結晶半
導体領域との接続をする必要があるが、本実施形態1、
2ではその必要がない。
【0137】その結果、前述の絶縁膜を開口するプロセ
スで汚染、または単結晶領域上の半導体成長前の表面洗
浄処理が不十分で、例えばシリコン酸化膜の自然酸化膜
やカーボン不純物やSiCが残る可能性がない。
【0138】よって、公知例で存在した、2回目の半導
体成長領域と1回目の単結晶領域との界面に汚染物質ま
たは絶縁物が残って、2回目の半導体成長領域の単結晶
成長が阻害されたり、2回目の半導体成長領域上に形成
するトランジスタの接合リーク特性が悪化することがな
い。
【0139】さらに、第1および第2の実施形態の構造
を用いたDRAMセルでは、セルの蓄積電極側ソースド
レイン9とチャネルとのpn接合がカラー酸化膜で覆わ
れたトレンチ内に形成することができる。このため、α
線等の粒子線が前記接合に入射して電子−正孔対が生じ
ても、トレンチ内で再結合し基板1へ流れ出す確率を低
くできるため、ソフトエラー耐性を向上できる。
【0140】第3の実施形態の構成では、第1の単結晶
半導体と多結晶半導体との両方が露出した表面に堆積膜
を含む絶縁膜を形成し、ゲート絶縁膜としている。この
ため、ゲート絶縁膜として基板欠陥および不純物の影響
を受けず、均一性の良い製膜ができる。
【0141】さらに、第3の実施形態の製造方法を用い
れば、多結晶半導体領域と単結晶半導体領域の間の絶縁
膜がエッチングによって後退してもゲート絶縁膜分だけ
埋め戻される。
【0142】このため、絶縁膜が後退した側面で、ゲー
ト電極と多結晶半導体との間にもゲート絶縁膜が均一に
形成され、ゲート絶縁膜の耐圧が向上でき、リーク電流
を少なくできる。
【0143】さらに、多結晶半導体領域と単結晶半導体
領域の間の絶縁膜上にもゲート絶縁膜分だけ埋め戻され
ているため、ゲートを加工する場合の平坦性が向上し、
ゲートのリソグラフィおよびエッチングのプロセス余裕
を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係わる半導体装置の
構成を示す図で、(a)は平面図、(b)はA−A’線
に沿った断面図。
【図2】本発明の第1の実施形態に係わる半導体装置の
製造方法を示す図で、(a)は平面図、(b)はA−
A’線に沿った断面図。
【図3】本発明の第1の実施形態に係わる半導体装置の
製造方法を示す図で、図2の次の段階を示す平面図およ
び断面図。
【図4】本発明の第1の実施形態に係わる半導体装置の
製造方法を示す図で、図3の次の段階を示す平面図およ
び断面図。
【図5】本発明の第1の実施形態に係わる半導体装置の
製造方法を示す図で、図4(b)の変形例を示す断面
図。
【図6】本発明の第1の実施形態に係わる半導体装置の
製造方法を示す図で、図4(b)の次の段階を示す断面
図。
【図7】本発明の第1の実施形態に係わる半導体装置の
製造方法を示す図で、図6の次の段階を示す断面図。
【図8】本発明の第1の実施形態に係わる半導体装置の
製造方法を示す図で、図7の次の段階を示す断面図。
【図9】本発明の第1の実施形態に係わる半導体装置の
製造方法において、多結晶半導体領域が突出した場合の
不具合を説明するための図で、(a)は結晶成長前、
(b)は結晶成長後の状態をそれぞれ示す断面図。
【図10】本発明の第2の実施形態に係わる半導体装置
の構成を示す図で、(a)は平面図、(b)はA−A’
線に沿った断面図。
【図11】本発明の第2の実施形態に係わる半導体装置
の製造方法を示す図で、(a)は平面図、(b)はA−
A’線に沿った断面図。
【図12】本発明の第2の実施形態に係わる半導体装置
の製造方法を示す図で、図11の次の段階を示す平面図
および断面図。
【図13】本発明の第2の実施形態に係わる半導体装置
の製造方法を示す図で、図12(b)の次の段階を示す
断面図。
【図14】本発明の第2の実施形態に係わる半導体装置
の製造方法を示す図で、図13の次の段階を示す平面図
および断面図。
【図15】本発明の第2の実施形態に係わる半導体装置
の製造方法を示す図で、図14の次の段階を示す平面図
および断面図。
【図16】本発明に類似な構成で起こり得る不具合を説
明するための図で、(a)は平面図、(b)はA−A’
線に沿った断面図。
【図17】本発明の第3の実施形態に係わる半導体装置
の構成を示す図で、(a)は平面図、(b)はA−A’
線に沿った断面図。
【図18】本発明の第3の実施形態に係わる半導体装置
の変形例を示す図で、(a)は平面図、(b)はA−
A’線に沿った断面図。
【図19】本発明の第3の実施形態に係わる半導体装置
の製造方法を説明するための断面図。
【図20】本発明の応用例を説明するための回路図。
【図21】従来のDRAMの構成を説明するための図
で、(a)は平面図、(b)はA−A’線に沿った断面
図。
【図22】従来のDRAMの他の構成を説明するための
図で、(a)は平面図、(b)はA−A’線に沿った断
面図。
【図23】従来のDRAMのさらに他の構成を説明する
ための断面図。
【図24】図23のトレンチキャパシタの接続箇所の製
造方法を説明するための断面図。
【図25】図24の次の2段階を(a),(b)で示し
た断面図。
【図26】図23のトレンチキャパシタの接続方法で生
じる不具合を説明するための図で、(a)は多結晶半導
体が過剰成長した場合、(b)は単結晶半導体が過剰成
長した場合をそれぞれ示す断面図。
【符号の説明】
1 … 単結晶半導体基板 1a … n型単結晶領域 1b … p型単結晶領域 2 … 単結晶半導体成長領域 3 … 素子分離領域 4 … トレンチ 5 … キャパシタ絶縁膜 6 … 多結晶半導体領域 6’… 多結晶半導体成長領域 7 … ゲート絶縁膜 8 … ゲート電極 9、9’ …n型拡散層(ソース/ドレイン領域) 11 … ビット線コンタクト 12a … 層間絶縁膜 12b … ゲート電極保護絶縁膜 12b’… ゲート電極側壁絶縁膜 12c,12d,12e … 絶縁膜 13 … ビット線 14 … カラー絶縁膜 20 … 絶縁膜 21 … 開口部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板と、 前記半導体基板の主面に形成された第1の単結晶半導体
    領域と、 前記第1の単結晶半導体領域に前記半導体基板まで達す
    るように形成されたトレンチと、 前記トレンチの下部側壁および底面に形成された第1の
    絶縁膜と、 前記第1の絶縁膜に接して前記トレンチ内に形成された
    多結晶半導体領域と、 前記トレンチの上部側壁に沿って形成され、前記第1の
    絶縁膜と接するように形成され、そのトレンチ側壁に垂
    直な厚さは前記第1の絶縁膜のトレンチ側壁に垂直方向
    の厚さよりも厚く、そのトレンチ側壁に沿った深さは前
    記トレンチ側壁に垂直な厚さよりも大きい第2の絶縁膜
    と、 前記第1の単結晶領域と上面または側面で隣接し、前記
    第2の絶縁膜の上面および側面に隣接し、前記多結晶半
    導体領域の上面に接して形成された第2の多結晶半導体
    領域を有し、 前記多結晶半導体領域と前記第2の単結晶半導体領域と
    の界面は、前記第2の単結晶領域と前記第2の絶縁膜と
    の界面よりも低く形成されていることを特徴とする半導
    体装置。
  2. 【請求項2】 前記多結晶半導体領域と前記第2の単結
    晶半導体領域との界面は、前記トレンチ内に形成されて
    いることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の単結晶半導体領域において、
    pn接合が前記トレンチ内に形成されていることを特徴
    とする請求項1および2のいずれかに記載の半導体装
    置。
  4. 【請求項4】 前記第2の単結晶半導体領域に対向し
    て、ゲート絶縁膜を挟んでゲート電極が形成され、前記
    ゲート電極が前記トレンチ上に形成されていることを特
    徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の半導体装
    置。
  5. 【請求項5】 半導体基板の主面に形成された第1の単
    結晶半導体領域をエッチングして前記半導体基板に達す
    るようにトレンチを形成する工程と、 前記トレンチの上部側壁に、トレンチ側壁に沿った深さ
    がトレンチ側壁に垂直な厚さよりも大きい第1の絶縁膜
    を形成する工程と、 前記第1の絶縁膜に接し、前記第1の絶縁膜の前記上面
    よりも下の面まで前記トレンチ内部に第1の多結晶半導
    体層を埋め込み、第1の多結晶半導体領域を形成する工
    程と、 前記第1の多結晶半導体領域の一部および前記第1の単
    結晶半導体領域の一部に、トレンチ側壁に沿った深さが
    前記第1の絶縁膜よりも浅く、前記第1の多結晶半導体
    領域と前記第1の単結晶領域において、同一の深さを有
    する第2の絶縁膜を形成する工程と、 前記第1の多結晶半導体領域領域において、前記第2の
    絶縁膜が表面に形成されていない領域と、前記第1の単
    結晶半導体領域の表面を露出させる工程と、 前記第1の単結晶半導体領域と前記第1の多結晶半導体
    領域の前記表面に、それぞれ選択的に第2の単結晶半導
    体領域となる単結晶半導体層および第2の多結晶半導体
    層を形成し、形成したそれぞれの前記第2の単結晶半導
    体領域と前記第2の多結晶半導体層とを、前記第1の絶
    縁膜の前記上面よりも下部の前記トレンチ内で接合させ
    る工程とを具備し、 前記第2の絶縁膜の形成は、前記第2の単結晶半導体領
    域および第2の多結晶半導体層の形成よりも前に行わ
    れ、前記第2の絶縁膜の形成は、前記トレンチの形成よ
    りも後に行われることを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 半導体基板と、 前記半導体基板の主面に形成された第1の単結晶半導体
    領域と、 前記第1の単結晶半導体領域に前記半導体基板まで達す
    るように形成されたトレンチと、 前記トレンチの下部側壁および底面に形成された第1の
    絶縁膜と、前記第1の絶縁膜に接して前記トレンチ内に
    形成された多結晶半導体領域と、 前記トレンチの上部側壁に沿って形成され、前記第1の
    絶縁膜と接するように形成され、そのトレンチ側壁に垂
    直な厚さは前記第1の絶縁膜のトレンチ側壁に垂直な厚
    さよりも厚く、前記トレンチ側壁に沿った深さは前記ト
    レンチ側壁に垂直な厚さよりも大きい第2の絶縁膜と、 前記第2の絶縁膜の上面は、前記第1の単結晶半導体領
    域および前記多結晶半導体領域よりも低く溝を形成する
    ように位置し、前記第1の単結晶半導体領域の表面およ
    び前記溝部に露出する側壁部と、前記第2の絶縁膜の上
    面と、前記多結晶半導体領域の前記溝部に露出する側壁
    部および上面の一部との上に形成された第3の絶縁膜
    と、 前記第3の絶縁膜を挟んで、前記第1の単結晶半導体領
    域と前記第2の絶縁膜と前記多結晶半導体領域のすべて
    に隣接する導電層を有し、 前記導電層の少なくとも一部は、前記溝部において前記
    第1の単結晶半導体領域の表面よりも低く形成され、前
    記多結晶半導体領域の表面よりも低く形成されることを
    特徴とする半導体装置。
  7. 【請求項7】 半導体基板の主面に形成された第1の単
    結晶半導体領域をエッチングして前記半導体基板まで達
    するようにトレンチを形成する工程と、 前記トレンチの上部側壁に、トレンチ側壁に沿った深さ
    がトレンチ側壁に垂直な厚さよりも大きい第1の絶縁膜
    を形成する工程と、 前記第1の絶縁膜に接し、前記トレンチ内部に多結晶半
    導体層を埋め込み、多結晶半導体領域を形成する工程
    と、 前記第1の単結晶半導体領域の表面、前記第1の絶縁膜
    の上面および前記多結晶半導体領域の表面を露出させる
    工程と、 前記第1の単結晶半導体領域の表面、前記第1の絶縁膜
    の上面および前記多結晶半導体領域の表面に第2の絶縁
    膜を堆積する工程と、 前記第2の絶縁膜を挟んで、前記第1の単結晶半導体領
    域の表面上、前記第1の絶縁膜の上面上および前記多結
    晶半導体領域の表面上に導電膜を堆積する工程と、 を具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004153250A (ja) * 2002-10-30 2004-05-27 Internatl Business Mach Corp <Ibm> メモリ・セル、およびその形成方法
KR100441585B1 (ko) * 1998-08-06 2004-07-27 가부시끼가이샤 도시바 반도체 장치
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