JPH1087493A - セフェム系化合物を含有するキマーゼ阻害剤 - Google Patents

セフェム系化合物を含有するキマーゼ阻害剤

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JPH1087493A
JPH1087493A JP8246381A JP24638196A JPH1087493A JP H1087493 A JPH1087493 A JP H1087493A JP 8246381 A JP8246381 A JP 8246381A JP 24638196 A JP24638196 A JP 24638196A JP H1087493 A JPH1087493 A JP H1087493A
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JP8246381A
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Yasuhiro Nishitani
康宏 西谷
Masatoshi Nakajima
雅壽 中嶋
Masao Kaminaka
上仲  正朗
Makoto Kii
誠 紀伊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shionogi and Co Ltd
Original Assignee
Shionogi and Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【解決手段】下記式(I) (式中、XはO原子またはSO;Rは水素、置換さ
れていてもよい低級アルキル、置換されていてもよいア
リールなど;Rは水素、低級アルコキシ、低級アルキ
ルチオ、又はアシルアミノ;Rは水素、低級アルキ
ル、低級アルコキシ、低級アルキルチオ、又はアシルオ
キシ;Rは低級アルキル、低級アルコキシ、低級アル
キルチオなど;Rは置換されていてもよいカルバモイ
ル、アシルなどを示す)で示される化合物、その製薬上
許容されている塩、又はそれらの水和物であるキマーゼ
阻害剤。 【効果】上記のオキサセフェム誘導体又はセフェムスル
ホン誘導体が、キマーゼ阻害作用を有することを発見
し、各種の循環器系疾患や炎症等の予防・治療に有用で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、セフェム系化合物
を含有するキマーゼ阻害剤及びキマーゼ阻害作用を有す
る新規セフェム系化合物に関する。
【0002】
【従来技術】レニン−アンジオテンシン系は生体の血圧
を調節する機構の一つであり、レニン酵素によってアン
ジオテンシノーゲンから切り出されたアンジオテンシン
I(以下、AIという)がアンジオテンシンII(以
下、AIIという)に変換され、このAIIが末梢血管
を収縮し、更に交換神経を興奮させることにより、血圧
上昇作用を示すと考えられている。従って、AII生産
の異常昂進は、高血圧や心不全の発症につながると考え
られている。このような観点から、AIをAIIに変換
する酵素、即ちアンジオテンシン変換酵素(以下、AC
Eという)と高血圧症を始めとする循環器系疾患との関
連が注目され、種々のACE阻害剤が既に抗高血圧薬や
抗心不全薬等として開発され実用化されている。又、文
献(Hypertension Vol.13,706-711,1989)等の報告か
ら、AIIは心筋細胞、間質細胞、血管内皮細胞、血管
平滑筋細胞等に対して成長因子として働き、硬化性血管
病変に伴う血管内皮狭窄、経皮的冠状動脈形成術(以
下、PTCAという)施行後の血管再狭窄、動脈硬化、
末梢循環障害や、糖尿病及び非糖尿病における腎障害、
心筋梗塞後の心室構造の再構築と呼ばれる病態の進展に
深く係っていることが明らかになってきた。
【0003】ところで最近、ヒト心臓組織中でのAII
産生の大部分がセリン酵素によることが示され(Circ.
Res., 66, 883, 1990, Urata H. Healy et al)、更に
このセリン酵素がキモトリプシン類のキマーゼであるこ
とが明らかになった(J. Biol. Chem., 265, 22348, 199
0, J. Biol. Chem., 266, 17173, 1991)。更にキマーゼ
に関しては、文献(最新医学・51巻・1996年4月
号:高血圧の臨床,P188)にも解説されており、強
力なAII産生酵素であることが知られている。このよ
うな知見から、キマーゼ阻害剤は、従来のACE阻害剤
よりも強力にAII産生を抑制し、その結果、AII産
生に係る循環器系疾患の新たな予防・治療剤としての有
用性が期待されている。また、ヒト型キマーゼは肥満細
胞からのヒスタミン遊離促進にも関与していることが報
告されており、キマーゼ阻害剤は、新しいタイプの抗炎
症剤となり得るとも期待されている。更に、ヒトキマー
ゼの作用としては、マクロファージの泡沫細胞化促進、
プロコラゲナーゼからの活性型コラゲナーゼの産生、コ
ラーゲン、フィブロネクチン、ビトロネクチン等の細胞
外マトリックスの限定分解、トロンビンやIgGの限定
分解等の作用が知られており、種々の医薬としての可能
性を有している。なお現在までに、ペプチド性キマーゼ
阻害剤は、WO93/25574号、WO95/270
53号に開示されている。又非ペプチド性キマーゼ阻害
剤については、WO96/04248号(サントリー)
にイミダゾリジン誘導体が、EP713876A1(わ
かもと製薬)には、トリアジン誘導体が開示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、キマーゼ阻害
剤として実用化された例は未だ報告されておらず、ニュ
ータイプのキマーゼ阻害剤の開発が期待されている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題に鑑み本発明者
らは鋭意検討した結果、意外にも、抗生物質として一般
に認識されているセフェム系化合物がキマーゼ阻害作用
を有することを見出し、又この知見をもとに同作用を有
する新規なセフェム系化合物を合成し、本発明を完成し
た。セフェム系化合物についてはこれまでに抗菌作用は
知られているが、キマーゼ阻害作用に関しては全く報告
例がない。本発明におけるキマーゼ阻害作用を有するセ
フェム系化合物とは、具体的には、オキサセフェム誘導
体及びセフェムスルホン誘導体である。詳しくは、オキ
サセフェム誘導体とは、セフェム骨格の1位S原子がO
原子に変換されている種々のセフェム系化合物を意味
し、セフェムスルホン誘導体とは、セフェム骨格の1位
S原子がスルホニル基(SO2)に変換されている種々
のセフェム系化合物を意味する。即ちこれら誘導体は、
【0006】
【化3】 (Xは、O原子又はSO2)で示される基本骨格を有す
る。該誘導体は、キマーゼ阻害作用を有する限りにおい
て、当該分野において周知又は修飾可能な種々の側鎖や
置換基を有するセフェム系化合物を幅広く包含するもの
である。特にその3位及び7位には、それぞれ種々の基
を有し得る。代表的には、以下に例示される化合物
(I)、その製薬上許容される塩、又はそれらの水和物
である。
【0007】
【化4】
【0008】(式中、XはO原子またはSO2;R1は水
素、置換されていてもよい低級アルキル、置換されてい
てもよいアリール、置換されていてもよいアラルキル、
又は置換されていてもよく縮合していてもよいヘテロア
ラルキル;R2は水素、低級アルコキシ、低級アルキル
チオ、又はアシルアミノ;R3は水素、低級アルキル、
低級アルコキシ、低級アルキルチオ、又はアシルオキ
シ;R4はCH26(R6はヒドロキシ、ハロゲン、置換
されていてもよいヘテロ環チオ、アシルオキシ、置換さ
れていてもよいカルバモイルオキシ、置換されていても
よい四級アンモニウム基、又は置換アミノ)、低級アル
キル、低級アルコキシ、低級アルキルチオ、置換されて
いてもよいアリールチオ、置換されていてもよいヘテロ
環チオ、低級アルキルスルホニル、又は低級アルカノイ
ル;R5はCOOR7(R7は水素又はエステル残基)、置
換されていてもよいカルバモイル、又はアシルを表わ
す。)
【0009】化合物(I)の好ましい形態としては、 a.XがO原子である化合物; b.R2が低級アルコキシである化合物、特に上記aの
化合物において; c.XがSO2である化合物; d.R2が水素である化合物、特に上記cの化合物にお
いて; e.R1が置換されていてもよいフェニル又は置換され
ていてもよいフェニルメチルである化合物; f.R3が水素である化合物; g.R4がCH26(R6が置換されていてもよいヘテロ
環チオ又は置換されていてもよい四級アンモニウム基)
である化合物; h.R6におけるヘテロ環が、テトラゾール、トリアゾ
ール、ジアゾール、ピリジン、ピリジニウム又はチアジ
アゾールである化合物; i.R5がCOOR7(R7は前記と同意義)である化合
物; j.R7が置換されていてもよいフェニル、置換されて
いてもよいベンジル、置換されていてもよいフェニルエ
チル、置換されていてもよいジフェニルメチル、置換さ
れていてもよいフェノキシエチル、又は置換されていて
もよいピリジルメチル等のエステル残基である化合物; k.R2がα配置である化合物; l.XがO原子;R1が置換されていてもよいフェニル
又は置換されていてもよいフェニルメチル;R2がメト
キシでα配置;R3が水素;R4がCH26(R6が置換さ
れていてもよいテトラゾール又は置換されていてもよい
チアジアゾール);R5がCOOR7(R7が置換されてい
てもよいフェニルメチル)である化合物等が例示され
る。
【0010】本発明のキマーゼ阻害剤は、キマーゼ作用
に起因する種々の疾患に効果的であり、例えば、心筋梗
塞、心不全、心肥大、心筋症、鬱血性心疾患、高血圧
症、PTCA後の血管内膜肥圧、末梢循環障害、血管
炎、動脈硬化、血管再狭窄、腎障害等の種々の循環器系
疾患や、炎症、アレルギー性疾患、リュウマチ、喘息又
はアトピー等の予防及び/又は治療に有用である。
【0011】次に化合物(I)の各置換基の定義につい
て説明する。 (1)R1の定義 低級アルキルとは、直鎖又は分枝状のC1〜C6アルキ
ルを意味し、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、
t−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル等が例示され
る。これらは、保護されていてもよいヒドロキシ(ヒド
ロキシ、メトキシメトキシ、エトキシエトキシ等)、低
級アルキル(メチル、エチル等)、低級アルコキシ(メ
トキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ等)、ハロゲ
ン(F,Cl,Br等)、ハロゲン化低級アルキル(ト
リフルオロメチル等)、保護されていてもよいカルボキ
シル、シアノ、ニトロ、保護されていてもよいアミノ、
低級アルキルチオ(メチルチオ等)、低級アルコキシカ
ルボニル(メトキシカルボニル、エトキシカルボニル
等)、フェノキシ等から選択される1以上の同一又は異
なる基によって置換されていてもよい。アリールとは、
フェニル、ナフチル等が例示されるが、好ましくはフェ
ニルである。これらは、記低級アルキルの場合と同様の
置換基群から選択される、1〜5個、好ましくは1〜3
個の同一又は異なる基によって置換されていてもよい。
該置換基の位置として好ましくは、2位又は4位のモノ
置換、あるいは、2及び3位、又は2及び5位等のジ置
換である。
【0012】アラルキルとは、上記アリールが置換した
上記低級アルキルを意味し、ベンジル、フェニルエチル
等が例示されるが、好ましくはベンジルである。これら
は、上記低級アルキルの場合と同様の置換基によって置
換されていてもよく、特に好ましい置換基としてはヒド
ロキシが例示される。ヘテロアラルキルとは、O、S及
びNから選択される同一又は異なるヘテロ原子を1〜4
個含有する5〜7員の芳香族ヘテロ環が置換した低級ア
ルキルを意味し、該ヘテロ環としては、例えば、フリ
ル、チエニル、テトラゾリル、ピロリル、ピラゾリル、
イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、チアジアゾ
リル、ピリジニル、オキサジニル、トリアジニル等が例
示される。好ましいヘテロアラルキルとしては、チエニ
ルメチル等である。これらのヘテロ環部分は、例えばベ
ンゼン環等と縮合していてもよく、例えば、ベンゾチエ
ニル、ベンゾフリル等の縮合環を形成していてもよい。
該ヘテロアラルキルは、上記アリールの場合と同様の置
換基や、置換されていてもよいヒドロキシイミノ、置換
されていてもよいアルケン、オキソ、アジド等によって
置換されていてもよく、該置換基は、ヘテロ環又は低級
アルキル部分のいずれの位置に存在していてもよい。
【0013】(2)R2の定義 低級アルコキシとは、直鎖又は分枝状のC1〜C6を意
味し、例えば、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、
t−ブトキシ、n−ペントキシ、n−ヘキシルオキシ等
が例示されるが、好ましくはC1〜C3アルコキシであ
り、特にメトキシである。低級アルキルチオとは、直鎖
又は分枝状のC1〜C6アルキルチオを意味し、例え
ば、メチルチオ、エチルチオ、n−プロピルチオ、t−
ブチルチオ、n−ペンチルチオ、n−ヘキシルチオ等が
例示されるが、好ましくはC1〜C3アルキルチオであ
り、特にメチルチオである。アシルアミノとしては、ホ
ルミルアミノ、アセチルアミノ等が例示されるが、好ま
しくはホルミルアミノである。R2としては、特にXが
O原子の場合にはメトキシ、XがSO2の場合には水素
が好ましく、その立体配置はいずれの場合もα配置が好
ましい。
【0014】(3)R3の定義において:低級アルキル
とは、直鎖又は分枝状のC1〜C6アルキルを意味し、
例えば、メチル、エチル、n−プロピル、t−ブチル、
n−ペンチル、n−ヘキシル等が例示されるが、好まし
くはメチルである。低級アルコキシとは、直鎖又は分枝
状のC1〜C6アルキルオキシを意味し、例えば、メト
キシ、エトキシ、n−プロポキシ、t−ブトキシ、n−
ペントキシ、n−ヘキシルオキシ等が例示されるが、好
ましくはメトキシである。低級アルキルチオとは、直鎖
又は分枝状のC1〜C6アルキルチオを意味し、例え
ば、メチルチオ、エチルチオ、n−プロピルチオ、t−
ブチルチオ、n−ペンチルチオ、n−ヘキシルチオ等が
例示されるが、好ましくはメチルチオである。アシルオ
キシとしては、ホルミルオキシ、アセチルオキシ、ベン
ゾイルオキシ等が例示されるが、好ましくはアセチルオ
キシである。R3としては、XがO原子又はSO2のい
ずれの場合にも、水素が好ましい。
【0015】(4)R4の定義 低級アルキルとは、直鎖又は分枝状のC1〜C6アルキ
ルを意味し、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、
t−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル等が例示され
るが、好ましくはC1〜C3アルキル、特にメチルであ
る。低級アルコキシとは、直鎖又は分枝状のC1〜C6
アルキルオキシを意味し、例えば、メトキシ、エトキ
シ、n−プロポキシ、t−ブトキシ、n−ペントキシ、
n−ヘキシルオキシ等が例示されるが、好ましくはC1
〜C3アルコキシ、特にメトキシである。低級アルキル
チオとは、直鎖又は分枝状のC1〜C6アルキルチオを
意味し、例えば、メチルチオ、エチルチオ、n−プロピ
ルチオ、t−ブチルチオ、n−ペンチルチオ、n−ヘキ
シルチオ等が例示されるが、好ましくはC1〜C3アル
キルチオ、特にメチルチオである。低級アルキルスルホ
ニルとは、上記低級アルキルが置換したスルホニルを意
味し、好ましくはメチルスルホニルである。低級アルカ
ノイルとは、上記低級アルキルが置換したカルボニルを
意味し、例えば、メチルカルボニル、エチルカルボニル
等が例示される。
【0016】アリールチオとは、フェニルチオ、ナフチ
ルチオ等が例示されるが、好ましくはフェニルチオであ
る。これらは、ヒドロキシ、低級アルキル(メチル、エ
チル等)、低級アルコキシ(メトキシ、エトキシ等)、
ハロゲン(F,Cl,Br等)、ハロゲン化低級アルキ
ル(トリフルオロメチル等)、カルボキシル、シアノ、
ニトロ、低級アルキルチオ(メチルチオ等)、低級アル
コキシアルコキシ(メトキシメトキシ、エトキシエトキ
シ等)、低級アルコキシカルボニル(メトキシカルボニ
ル、エトキシカルボニル等)、アシルアミノ(アセチル
アミノ等)、アルコキシカルボニルアミノ(メトキシカ
ルボニルアミノ等)等から選択される1〜5個、好まし
くは1〜3個の同一又は異なる基によって置換されてい
てもよい。ヘテロ環チオにおけるヘテロ環とは、O、S
及びNから選択される同一又は異なるヘテロ原子を含有
する芳香族系又は非芳香族系の単環式又は多環式ヘテロ
環を意味する。該単環式ヘテロ環として好ましくはヘテ
ロ原子を1〜4個含有する5〜7員環であり、その芳香
族系としては例えば、フリル、チエニル、テトラゾリ
ル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリ
ル、チアゾリル、チアジアゾリル、ピリジニル、オキサ
ジニル、トリアジニル等が例示されるが、好ましくはN
原子を含有する芳香族ヘテロ環であり、テトラゾリル、
チアジアゾリル、トリアゾリル、ピリジニル等である。
該非芳香族系としては例えば、ピロリジニル、チアゾリ
ジニル、オキサゾリジニル、イミダゾリジニル、チアゾ
リニル、オキサゾリニル、イミダゾリニル、ピペリジニ
ル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、
オキサジアゾリル、ジオキサニル等が例示される。
【0017】多環式ヘテロ環として好ましくは、上記単
環式ヘテロ環又はベンゼン環が1又は2個縮合した、ヘ
テロ原子を1〜5個含む2又は3環性ヘテロ環であり、
ベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、ベンゾチエニ
ル、インドリル、イソインドリル、インダゾリル、ベン
ゾイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリ
ル、ベンゾトリアゾリル、キノリル、シンノリル、キナ
ゾリル、キノキサニル、フタラジニル、ナフチリジニ
ル、カルバゾリル、フェノチアジニル、フェナジニル、
チアントレニル、フェナトリジニル、ピロロ〔1,2−
b〕ピリダジニル、ピラゾロ〔1,5−a〕ピリジル、
イミダゾ〔1,2−a〕ピリジル、イミダゾ〔1,2−
b〕ピリダジニル、イミダゾ〔1,2−a〕ピリミジニ
ル、1,2,4−トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジル等
が例示される。
【0018】上記のヘテロ環チオは、ヒドロキシ、低級
アルキル(メチル、エチル等)、低級アルコキシ(メト
キシ、エトキシ等)、ハロゲン(F,Cl,Br等)、
ハロゲン化低級アルキル(トリフルオロメチル等)、カ
ルボキシルまたはそのエステル体、シアノ、ニトロ、低
級アルキルチオ(メチルチオ等)、低級アルコキシアル
コキシ(メトキシメトキシ、エトキシエトキシ等)、低
級アルコキシカルボニル(メトキシカルボニル、エトキ
シカルボニル等)、カルボキシル低級アルキル(カルボ
キシルメチル、カルボキシルエチル等)またはそのエス
テル体、カルバモイル、カルバモイル低級アルキル(カ
ルバモイルメチル等)等から選択される1〜5個、好ま
しくは1〜3個の同一又は異なる基によって置換されて
いてもよく、好ましくは、メチル、i−プロピル、カル
ボキシルメチル、カルボキシルエチル、アリルオキシカ
ルボニルメチル、エトキシカルボニル、カルバモイルメ
チル等が例示される。
【0019】CH2R6のR6におけるヘテロ環チオと
しては、上記と同様のヘテロ環チオが例示される。 ア
シルオキシとしては、ホルミルオキシ、アセチルオキシ
等が例示される。カルバモイルオキシにおける置換基と
しては、上記低級アルキル、フェニル等が例示される。
四級アンモニウム基としては、ピリジニウム、ピラジニ
ウム基等が例示され、これらはヒドロキシ、低級アルキ
ル(メチル、エチル等)、低級アルコキシ(メトキシ、
エトキシ等)、ハロゲン(F,Cl,Br等)、ハロゲ
ン化低級アルキル(トリフルオロメチル等)、カルボキ
シルまたはそのエステル体、シアノ、ニトロ、低級アル
キルチオ(メチルチオ等)、低級アルコキシアルコキシ
(メトキシメトキシ、エトキシエトキシ等)、低級アル
コキシカルボニル(メトキシカルボニル、エトキシカル
ボニル等)、カルボキシル低級アルキル(カルボキシル
メチル、カルボキシルエチル等)またはそのエステル
体、カルバモイル、カルバモイル低級アルキル(カルバ
モイルメチル等)等から選択される1〜5個、好ましく
は1〜3個の同一又は異なる基によって置換されていて
もよい。置換アミノとしては、アシルアミノ(アセチル
アミノ等)、スルホニルアミノ(メタンスルホニルアミ
ノ等)、カルバモイルアミノ(メチルカルバモイルアミ
ノ等)が例示される。
【0020】(5)R5の定義において:COOR7の
R7としては、エステル残基が好ましく、低級アルキル
(メチル、エチル、t−ブチル等)、フェニル、アラル
キル(ベンジル、フェニルエチル、ジフェニルメチル、
ナフチルメチル等)、フェノキシ低級アルキル(フェノ
キシエチル等)、ヘテロ環低級アルキル(ピリジルメチ
ル等)等が例示される。これらの各基は、その置換可能
な位置に同一又は異なる1〜4個の置換基を有していて
もよく、該置換基としては、ヒドロキシ、低級アルキ
ル、低級アルコキシ、ハロゲン、ハロゲン化低級アルキ
ル、カルボキシル、シアノ、ニトロ、低級アルコキシカ
ルボニル、低級アルケニルオキシカルボニル、ベンジル
オキシカルボニル、置換されていてもよいフェニル(該
置換基としては、アリルオキシカルボニル、カルボキシ
ル、低級アルコキシ等)等が例示される。好ましいR7
としては、体内で代謝され加水分解されにくいエステル
残基であり、好ましくはアラルキル、特にm−置換ベン
ジル(置換基:メチル、メトキシ、ハロゲン、ハロゲン
化メチル、カルボキシル等)、p−カルボキシルベンジ
ル、ジフェニルメチル等である。
【0021】カルバモイルにおける置換基としては、低
級アルキル(メチル、エチル、t−ブチル等)、アラル
キル(ベンジル、ジフェニルメチル、フェニルブチル
等)、低級アルカノイル(アセチル等)等が例示され
る。また、2価の置換基としてO、S及びNから選択さ
れる同一又は異なるヘテロ原子が介在していてもよいC
4〜C6アルキレン又はアルケニレン等であってもよ
く、その場合には、カルバモイルにおけるN原子の他に
更に、O、S及びNから選択される同一又は異なるヘテ
ロ原子を含有していてもよい芳香族系又は非芳香族系ヘ
テロ環を形成し得る。該ヘテロ環として好ましくはヘテ
ロ原子を1〜4個含有する5〜7員環の基であり、芳香
族系としては例えば、テトラゾリル、ピロリル、ピラゾ
リル、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、チア
ジアゾリル、ピリジニル、トリアジニル等が、非芳香族
系としては例えば、ピロリジニル、チアゾリジニル、オ
キサゾリジニル、イミダゾリジニル、チアゾリニル、オ
キサゾリニル、イミダゾリニル、ピペリジニル、ピペラ
ジニル、モルホリニル等が例示される。これらの置換基
は、更に、上記R7の定義中で例示したような置換基に
よって置換されていてもよい。アシルとしては、低級ア
ルカノイル(アセチル、エチルカルボニル、t−ブチル
カルボニル等)、低級アルケノイル(ペンテノイル
等)、フェニルカルボニル等が例示され、これらは、上
記R7の定義中で例示したような置換基によって置換さ
れていてもよい。
【0022】化合物(I)に含まれる新規なオキサセフ
ェム誘導体として好ましくは、以下の化合物(II)もし
くはその製薬上許容される塩またはそれらの水和物が例
示される。
【化5】
【0023】(式中、Raは置換されていてもよいフェ
ニル又は置換されていてもよいベンジル;Rbは水素又
は置換されていてもよいフェニル、置換されていてもよ
いベンジル、置換されていてもよいフェニルエチル、置
換されていてもよいジフェニルメチル、置換されていて
もよいフェノキシエチル、又は置換されていてもよいピ
リジルメチル;Rcは置換されていてもよいテトラゾー
ル、置換されていてもよいトリアゾール、置換されてい
てもよいジアゾール、置換されていてもよいピリジン、
又は置換されていてもよいチアジアゾール;但し、Rb
がジフェニルメチルでありかつRaがフェニル、メチル
フェニル、クロロフェニル、ベンジル、又はヒドロキシ
ベンジルである場合を除くものとする。)
【0024】更に、上記化合物(II)の好ましい形態と
しては、 a.Raのフェニル又はベンジルにおける置換基が、ヒ
ドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン、
ハロゲン化低級アルキル、カルボキシル、シアノ、ニト
ロ、低級アルキルチオ、低級アルコキシアルコキシ、及
び低級アルコキシカルボニルから選択される、化合物
(II); b.Rbが置換されていてもよいベンジルであり、該置
換基がヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、ハ
ロゲン、ハロゲン化低級アルキル、カルボキシル、シア
ノ、ニトロ、低級アルコキシカルボニル、低級アルケニ
ルオキシカルボニル、及びベンジルオキシカルボニルか
ら選択される、化合物(II);
【0025】c.Raがヒドロキシベンジル、Rbがフ
ェニル、置換されていてもよいベンジル(該置換基はヒ
ドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン、
ハロゲン化低級アルキル、カルボキシル、シアノ、ニト
ロ、低級アルコキシカルボニル、低級アルケニルオキシ
カルボニル、及びベンジルオキシカルボニルから選択さ
れる)、フェニルエチル、フェノキシエチル、又はピリ
ジルメチル、;Rcが2−メチルテトラゾール、2−プ
ロピルテトラゾール、2−カルボキシルメチルテトラゾ
ール、2−カルボキシルエチルテトラゾール、2−カル
バモイルメチルテトラゾール、トリアゾール、2−メチ
ルジアゾール、チアジアゾール、2−メチルチアジアゾ
ール、又は2−エトキシカルボニルチアジアゾールであ
る化合物(II); d.Raが置換されていもよいフェニル(該置換基は、
ヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲ
ン、ハロゲン化低級アルキル、カルボキシル、シアノ、
ニトロ、低級アルキルチオ、低級アルコキシアルコキ
シ、及び低級アルコキシカルボニルから選択される)、
Rbがジフェニルメチル又は置換されていてもよいベン
ジル(該置換基はヒドロキシ、低級アルキル、低級アル
コキシ、ハロゲン、ハロゲン化低級アルキル、カルボキ
シル、シアノ、ニトロ、低級アルコキシカルボニル、低
級アルケニルオキシカルボニル、及びベンジルオキシカ
ルボニルから選択される)、Rcが2−メチルテトラゾ
ール、2−カルボキシルメチルテトラゾール又はそのア
ルケニルエステル体である、化合物(II)等が例示され
る。
【0026】上記化合物(II)は、特にその3位の“−
CH2SRc”、4位の“−COORb”及び7位の
“−NHCORa”の組み合わせの点において新規化合
物であり、かつ前記化合物(I)の中でも特に強いキマ
ーゼー阻害作用を有する。化合物(II)の各基(Ra、
Rb、Rc)の「置換されていてもよい」における各置
換基は、前記化合物(I)における各置換基の定義の範
疇に属するものとする。即ち、Ra、Rb、Rcはそれ
ぞれ、R1、R7、R6における「置換されていてもよ
い」における各置換基を有し得る。又、該置換基は、薬
理活性に悪影響を及ぼさない限りにおいて、その母体と
なる基上の置換可能ないずれの位置に存在していてもよ
い。例えば、置換されていてもよいベンジル(即ち、フ
ェニルメチル)上の置換基は、該フェニル部分又はメチ
ル部分のいずれの位置に存在していてもよい。同様に、
置換されていてもよいフェノキシエチル上の置換基は、
該フェニル部分又は該エチル部分のいずれの位置に置換
していてもよい。Ra、Rb、Rcにおける各置換基の
数は、好ましくは1〜5個又は1〜3個である。Rbと
しては、特にエステル残基が好ましい。
【0027】次に、本発明のセフェム化合物の製法につ
いて説明する。一般に、オキサセフェム及びセフェムス
ルホン誘導体としては、その合成法及び化学修飾法を含
めて、例えば、特開昭52−133997号、特開昭5
3−25551号、特開昭54−3088号、特開昭5
7−214112号等(シオノギ)、特開昭63−19
8688号(メルク)、特開平6−228152(ファ
ルミタリア)、J.Med.Chem 33 2513,2522,2529 (199
0)、J.Med.Chem 35 3731 (1992)、J.Med.Chem 37 4003
(1994)等の文献に多数、報告されており、基本的にはそ
れらの方法に準じて当該分野で周知の化学反応を適用す
ることにより容易に合成可能である。例えば、以下に例
示する代表的な反応を単独または組み合わせて行えば良
い。
【0028】(1)4位修飾法 化合物(I)の4位(R5)がカルボキシル基(−CO
OH)であるセフェム化合物又はそのカルボキシル基に
おける反応性誘導体を原料に用いて常法に従い、例え
ば、4位のエステル化、又はアミド化を行うか、あるい
はハロゲン化により酸ハロゲン化物に変換した後、グリ
ニャール試薬との反応によりアシル体に誘導することが
できる。反応溶媒としては、ケトン類(アセトン、メチ
ルエチルケトン等)、エーテル類(ジエチルエーテル、
テトラヒドロフラン、ジオキサン等)、ニトリル類(ア
セトニトリル等)、ハロゲン化炭化水素類(ジクロロメ
タン、クロロホルム等)、エステル類(酢酸エチル
等)、アミド類(ジメチルホルムアミド、ジメチルアセ
トアミド)等が例示される。これらの反応は、所望によ
り、酸捕捉剤、縮合剤等の存在下に行ってもよい。該酸
捕捉剤としては、無機塩基(アルカリ金属、炭酸塩
等)、有機塩基(第三級アミン、芳香族塩基、ピリジニ
ウム塩等)等が例示される。該縮合剤としては、例え
ば、カーボジイミド類(N,N'―ジシクロヘキシルカ
ルボジイミド等)、カルボニル化合物(カルボニルジイ
ミダゾール等)、リン酸ハロゲン化物、ハロゲン化スル
ホニル、アミド化酵素等が例示される。 (2)3位修飾法 例えば、化合物(I)の3位(R4)がヘテロ環チオメ
チル(例えば、5−メチルテトラゾールチオメチル)で
あるセフェム系化合物を原料に用いて常法に従い、例え
ば、3位の還元的脱離、エキソメチレンのハロゲン化、
チオール類による求核置換、エキソメチレンのオゾン酸
化、ヒドロキシのアルキル化、あるいはヒドロキシのメ
シル又はハロゲン化とそれに引き続くチオール類の求核
置換等の反応を行えばよい。
【0029】(3)7位修飾法 化合物(I)の7位がアミノであるセフェム系化合物又
はその反応性誘導体に対して、R1に由来するカルボン
酸又はその反応性誘導体を、所望により酸捕捉剤、縮合
剤等の存在下に作用させる。該酸捕捉剤としては、無機
塩基(アルカリ金属、炭酸塩等)、有機塩基(第三級ア
ミン、芳香族塩基、ピリジニウム塩等)等が例示され
る。該縮合剤としては、例えば、カーボジイミド類
(N,N'―ジシクロヘキシルカルボジイミド等)、カ
ルボニル化合物(カルボニルジイミダゾール等)、リン
酸ハロゲン化物、ハロゲン化スルホニル、アミド化酵素
等が例示される。 (4)1位修飾法 1位がS原子であるセファロスポリン誘導体を原料に用
いて、酸化反応を行うことによりセフェムスルホン誘導
体が得られる。該酸化は、m−クロロ過安息香酸、過酸
化水素等を用いて、ジクロロメタン等の溶媒中で、氷冷
下〜室温にて約10分〜4時間程、反応させればよい。
尚、上記の各反応を行うに当り、反応上不都合となる遊
離のアミノ基、ヒドロキシ基、カルボキシル基等が存在
する場合には、所望により、当該分野で周知の方法によ
り、適宜、保護・脱保護反応を行えば良い。又、上記の
方法等により得られた種々のセフェム系化合物を中間体
として更に別のセフェム系化合物を合成することも可能
であるが、該中間体もキマーゼ阻害作用を有する限り、
本発明が意図するセフェム系化合物である。
【0030】上記化合物(I)、(II)の製薬上許容さ
れる塩としては、無機塩基、アンモニア、有機塩基、無
機酸、有機酸、塩基性アミノ酸、ハロゲンイオン等によ
り形成される塩又は分子内塩が例示される。該無機塩基
としては、アルカリ金属(Na,K等)、アルカリ土類
金属(Mg等)、有機塩基としては、プロカイン、2―
フェニルエチルベンジルアミン、ジベンジルエチレンジ
アミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリ
スヒドロキシメチルアミノメタン、ポリヒドロキシアル
キルアミン、N−メチルグルコサミン等が例示される。
無機酸としては、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン
酸等が例示される。有機酸としては、p―トルエンスル
ホン酸、メタンスルホン酸、ギ酸、トリフルオロ酢酸、
マレイン酸等が例示される。塩基性アミノ酸としては、
リジン、アルギン、オルニチン、ヒスチジン等が例示さ
れる。更に化合物(I)、(II)又はその塩は、水和物
(例えば、1水和物、2水和物、3水和物等)や溶媒和
物であってもよい。
【0031】本発明キマーゼ阻害剤の薬理効果について
は、後述のインビトロ試験にて実証され得るが、更にイ
ンビボ試験において以下の点を確認済である。(1)ハ
ムスター摘出大動脈標本を用いた実験において、アンジ
オテンシンI(AI)による収縮の抑制。(2)ハムス
ターにおける降圧作用。(3)ハムスターやラットの腹
腔内肥満細胞を用いた実験において、ヒスタミン遊離阻
害活性。(4)ラットを用いた受動皮膚アナフィラキシ
ー(PCA)モデルにおいて、抗原刺激による血管透過
性の抑制。(5)サイトカイン(IL-4、IL-5等)産生の
抑制。因みにこれらの実験結果の多くは、低分子タイプ
のキマーゼ阻害剤の薬理作用としては未報告である。こ
れらの結果から明らかなように、本発明のキマーゼ阻害
剤は、各種疾患の治療・予防剤として有用であり、ヒト
を含む動物に経口又は非経口的に投与可能である。経口
投与の場合には、顆粒剤、錠剤、カプセル剤等に、また
非経口投与の場合には、注射剤、坐剤等に製剤化すれば
よい。製剤化に際しては、通常の賦形剤(乳糖、マンニ
トール、結晶セルロース、デンプン等)、崩壊剤(カル
メロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリ
ビニルポリピロリドン等)、結合剤(メチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルアルコ
ール等)、滑沢剤(ステアリン酸マグネシウム、タルク
等)、安定化剤、着色剤、コーティング剤等を任意に添
加し得る。用量は、本発明のセフェム化合物に換算し
て、経口投与の場合、通常、成人1日当たり、約1mg
〜1000mgであり、非経口投与の場合、約0.1m
g〜100mgである。
【0032】
【実施例】以下に実施例を示すが、これらは何等本発明
を制限するものではない。尚、便宜上、セフェムスルホ
ン誘導体を実施例A、オキサセフェム誘導体を実施例B
と区分する。又、各略号の意味は以下の通りである。 Ac:アセチル BH:ジフェニルメチル PMB:p-メトキシベンジル Et:エチル t−Bu:t−ブチル Ph:フェニル DMF:ジメチルホルムアミド DMSO:ジメチルスルホキシド BSA:ビストリメチルシリルアセタミド WSCDHCl:1-エチル-3-3-ジメチルアミノプロピル)カル
ボジイミド塩酸塩
【0033】[実施例A]セフェムスルホン誘導体 合成スキームを以下に示す。
【化6】
【0034】
【化7】
【0035】
【化8】
【0036】実施例A−1:化合物4 (1)4 - ジフェニルメチル - 7β - アミノ - 3 - メ
チル - 3 - セフェム -4- カルボキシレート(2) 7β-アミノ-3-メチル-3-セフェム- 4- カルボン酸(1)
10gを、窒素ガス気流下でジクロロメタン300ml 及びメ
タノール100ml に溶解した。その溶液に、ジフェニルジ
アゾメタン 18.2g を加え、室温下 20時間攪拌した。反
応液を減圧下にて溶媒留去した。得られた残査をシリカ
ゲルクロマト(トルエン:酢酸エチル=9:1/酢酸エチ
ル)にふし、分離精製して化合物(2)26g(73%)を得
た。 (2)4 - ジフェニルメチル - 7β- ホルムアミド - 3
- メチル- 3 - セフェム- 4 - カルボキシレート(3) 化合物(2)の500mgを、窒素ガス気流下で、99% ギ酸
1.97ml と無水酢酸 0.46ml の混合溶液の中に氷冷下で
加えた。そのままの温度で1時間攪拌した。反応液にト
ルエン 9ml を加えて、その混合溶液を減圧下にて溶媒
留去した。得られた残査をジエチルエーテル 10ml にて
結晶化し、この結晶を濾過し、ジエチルエーテルで洗
浄、乾燥して、化合物(3)496mg(92%)を得た。
【0037】(3)4 - ジフェニルメチル - 7β- ホル
ムアミド - 3 - メチル - 3 - セフェム - 4 - カルボ
キシレート - 1,1 - ジオキシド(4) 化合物(3)を窒素ガス気流下で、ジクロロメタン 120m
l 及びメタノール 30ml に溶解し、氷冷下 80% m -ク
ロロ過安息香酸 4.97g を加えた。すぐに氷冷浴を除
き、室温にて4時間20分間攪拌した。反応液にジメチル
スルフィド 0.5ml を加え攪拌した。攪拌後減圧下で濃
縮し、残査を酢酸エチル及び5% 炭酸水素ナトリウム水
溶液に取り入れた。有機層を分離し、水層を酢酸エチル
で抽出した。有機層を5% 炭酸水素ナトリウム水溶液、
水、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥、濾過し、濾液を減圧下濃縮した。残査をジ
エチルエーテル40ml で洗浄し、所望の化合物(4)3.89
g(88%)を得た。 NMR (DMSO-d6)δ:3.33 ( 3H ,s ) ,4.26 ,4.36 ( 2H ,
ABq ,J = 18.6Hz ) ,5.35 ( 1H ,d , J = 4.5Hz ) ,6.1
1 ( 1H ,dd ,J1 = 4.5Hz , J2 = 9.6Hz ) , 6.93( 1H ,
s ) , 7.25 - 7.60 ( 10H , m ) , 8.13 ( 1H , s ) ,
8.87 ( 1H , d ,J = 9.6Hz ) IR (Nujol) cm-1 : 3310 ,1794 ,1711 ,1695 ,1330 ,11
25
【0038】実施例A−2:化合物8 (1)4 - ジフェニルメチル - 7β- ホルムアミド - 3
- クロロメチル - 3 -セフェム - 4 - カルボキシレー
ト(6) 4 - ジフェニルメチル -7β- アミノ- 3 - クロロメチ
ル - 3 - セフェム -4 - カルボキシレート(5)18.4g
を、99% ギ酸 65.6ml 及び無水酢酸 15.5mlから、実施
例1の(2)と同様の操作をして化合物(6)17.4g (88
%) を得た。 (2)4 - ジフェニルメチル - 7β- ホルムアミド - 3
- クロロメチル - 3 -セフェム - 4 - カルボキシレー
ト - 1,1 - ジオキシド(7) 化合物(6)を室温、窒素ガス気流下で、ジクロロメタ
ン 200ml に溶解した。そこに、80% m - クロロ過安息
香酸 10.18g のジクロロメタン 160ml 溶液を室温下10
分間で滴下し、22時間攪拌した。反応液を実施例1の
(3)と同様に処理して残査を得た。残査に、酢酸エチ
ルとn-ヘキサンの混合溶媒にて結晶化して化合物(7)
7.32g(68%)を得た。
【0039】(3)4 - ジフェニルメチル - 7β- ホル
ムアミド - 3 - ( 5 - ( ( 1 - メチル ) テトラゾール
- 4 - イル ) チオ ) メチル - 3 - セフェム - 4 -
カルボキシレート - 1,1 - ジオキシド(8) 化合物(7)を、室温、窒素ガス気流下で、ジメチルホ
ルムアミド2mlに溶解した。次いで、5 - メルカプト- 1
- メチルテトラゾールナトリウム塩 59mg を加え、3時
間攪拌した。反応液を、酢酸エチル及び水の中に取り込
んだ。有機層を分離し、水層を酢酸エチルで抽出した。
有機層を水、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄、無水硫
酸ナトリウムで乾燥、濾過し、濾液を減圧下濃縮した。
残査を、酢酸エチルとジエチルエーテルの混合溶媒にて
結晶化して、所望の化合物(8)7.32g(68%)を得た。 NMR (DMSO-d6)δ: 3.88 ( 3H ,s ) ,4.13 ,4.47 ( 2H
,ABq ,J = 14.1Hz ) ,4.34 ,4.61 ( 2H ,ABq ,J=18.0H
z ) ,5.42 ( 1H , d , J = 4.8Hz ) ,6.19 ( 1H ,dd ,J
1 = 4.8Hz ,J2 = 9.6Hz ) ,6.92 ( 1H ,s ) ,7.25 - 7.
70 ( 10H ,m ) ,8.13 ( 1H ,s) , 8.91 ( 1H , d , J =
9.6Hz ) IR (Nujol) cm-1 : 3250 ,1794 ,1714 ,1660 ,1345 ,11
45
【0040】実施例A−3:4 - ジフェニルメチル - 7
β- ホルムアミド - 3 - ( ( 4 - ピリジル ) チオ )
メチル - 3- セフェム - 4 - カルボキシレート - 1,1
- ジオキシド(9) 4 - メルカプトピリジン 129mg をメタノール 3ml に溶
かし、氷冷、窒素ガス気流下、4.9N ナトリウムメチラ
ートメタノール溶液 0.2ml を加えた。加えた後すぐに
氷浴をはずし、室温で10分攪拌した。攪拌後、化合物
(7)のジメチルホルムアミド 4ml の溶液に氷冷下で加
え、1時間攪拌した。反応液を酢酸エチルと希塩酸水溶
液に取り入れ、有機層を分離し、水層を酢酸エチルで抽
出した。有機層を水、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗
浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥、濾過し、濾液を減圧
下濃縮した。残査をシリカゲルクロマト(トルエン:酢
酸エチル=9:1/酢酸エチル)にふし、分離精製し、
所望の化合物(9)167mg (17%)を得た。 NMR (DMSO-d6) δ:3.87 ,4.06 ( 2H ,ABq ,J = 18.3Hz
) ,3.93 ,4.29 ( 2H ,ABq ,J = 14.1Hz ) ,4.82 ( 1H
,d ,J = 4.8Hz ) , 6.20 ( 1H ,dd ,J1 = 4.8Hz,J2 =
10.2Hz ) ,6.96 ( 1H ,s ) ,6.97 (2H ,d ,J = 6.0Hz )
,7.25 - 7.40 (10H ,m ) ,8.23 ( 1H ,s ) ,8.31 ( 2H
,d , J=6.0Hz ) IR (CHCL3) cm-1 : 3420 ,1810 ,1725 ,1700 ,1340 ,11
35
【0041】実施例A−4:4 - ジフェニルメチル - 7
β- ホルムアミド - 3 - ( 4 - ( ( 1- メトキシカルボ
ニルメチル ) ピリジニオ ) チオ ) メチル - 3 - セフ
ェム- 4 - カルボキシレート - 1,1 - ジオキシド - ク
ロライド(10) 化合物(7)200mgを窒素ガス気流下にて、ジメチルホル
ムアミド 2.1ml にとかし、氷冷下4- メトキシカルボニ
ルメチル - 1 - チオピリドン100mgを加えた。すぐに氷
浴をはずし、室温で1時間30分間攪拌した。反応液にジ
エチルエーテル 25mlを加えた後、攪拌後放置した。上
澄み液を除き、残査にジエチルエーテル 20ml を加えた
後、それを濾過しクロロホルムで洗浄、乾燥して所望の
化合物(10)186mg ( 67% ) を得た。 NMR (CDCl3-CD3OD) δ:3.83 ( 3H ,s ) ,3.87 ( 2H ,s
) ,4.32 ,4.41 ( 2H ,ABq ,J = 12.8Hz ) ,5.21 ( 1H
,d ,J = 4.8Hz ) ,5.45 ( 2H ,s ) 6.11 ( 1H ,d,J =
4.8Hz ) ,6.96 ( 1H ,s ) ,7.25 - 7.50 ( 10H ,m ) ,
7.75 ( 2H ,d ,J =6.6Hz ) ,8.20 ( 1H ,s ) ,8.46 ( 2
H ,d, J = 6.0Hz ) IR (Nujol) cm-1: 3345 ,1795 ,1725 ,1682 ,1375 ,113
0
【0042】実施例A−5:4 - ジフェニルメチル - 7
β- ホルムアミド - 3 - ( 5 - ( ( 1- カルバモイルメ
チル ) テトラゾール - 4 - イル ) チオ ) メチル - 3
- セフェム - 4 - カルボキシレート - 1,1 - ジオキ
シド(11) 5 - メルカプト- 1 - カルバモイルメチルテトラゾール
88.5mg をジメチルホルムアミド 0.8ml にとかし、氷
冷下窒素ガス気流下にて60% NaH 21.2mg を加え、すぐ
に氷浴をはずし室温で20分攪拌した。その溶液を、化合
物(7)200mgのジメチルホルムアミド 4.5ml の溶液の
中に、- 40度で滴下した。滴下後そのままの温度で30分
間攪拌し、氷冷にした後40分間攪拌した。反応液を、実
施例2の(3)と同様に処理して残査を得た。残査を酢
酸エチルにより結晶化し、所望の化合物(11)221mg (
75% )を得た。 NMR (DMSO-d6)δ:4.04 ,4.51 ( 2H ,ABq ,J = 14.1Hz
) ,4.31 ,4.54 (2H ,ABq,J = 18.0Hz ) ,5.02 ,5.09
( 2H ,ABq ,J = 17.1Hz ) ,5.38 ( 1H ,d ,J = 4.8Hz )
,6.17 ( 1H ,dd ,J1 = 4.8Hz ,J2 = 9.6Hz ) ,6.92 (
1H ,s ) ,7.20 - 7.55 ( 10H ,m ) ,7.76 ( 2H ,d ,J = 90Hz ) ,8.12 ( 1H ,s
) ,8.91 ( 1H ,d ,J=9.6Hz ) IR (KBr) cm-1 : 3340 ,1795 ,1720 ,1695 ,1334 ,1142
【0043】実施例A−6:4 - ジフェニルメチル - 7
β- ホルムアミド - 3 - ( 5- ( ( 1- カルボキシエチ
ル ) テトラゾール - 4 - イル ) チオ ) メチル - 3 -
セフェム - 4 - カルボキシレート - 1,1 - ジオキシ
ド(12) 化合物(7)240mgを窒素ガス気流下にて、アセトニトリ
ル 5ml に溶解した。その溶液に氷冷下、5 - メルカプ
ト- 1 - カルボキシエチルテトラゾール 115mg及びジイ
ソプロピルエチルアミン 0.11mlを加え、そのままの温
度で1時間40分攪拌した。反応液を実施例2の(3)と
同様に処理して残査を得た。残査を酢酸エチル及びジエ
チルエーテルの混合溶液から結晶化し、所望の化合物
(12)315mg を得た。 NMR (DMSO-d6)δ:2.91 ( 2H ,t ,J=6.6Hz ) ,4.11 ,4.
54 ( 2H ,ABq ,J =1 3.8Hz ) ,4.33 ,4.59 ( 2H ,ABq ,
J = 18.0Hz ) ,4.37 ( 2H , t ,J = 6.6Hz ) ,5.41 ( 1
H ,d, J = 4.8Hz ) ,6.17 ( 1H ,dd ,J1 = 4.8Hz ,J2 =
9.9Hz ), 6.93 (1H ,s ) ,7.25 - 7.55 ( 10H ,m ) ,
8.13 ( 1H ,s ) ,8.91 ( 1H ,d ,J = 9.9Hz ) IR (KBr) cm-1 : 3390 ,1800 ,1725 , 1695 ,1336 ,114
1
【0044】実施例A−7:4 - ジフェニルメチル - 7
β- ホルムアミド - 3 - ( 5 - ( ( 1- カルボキシメチ
ル ) テトラゾール - 4 - イル ) チオ ) メチル - 3 -
セフェム - 4 - カルボキシレート - 1,1 - ジオキシ
ド(27) 化合物(7)300mgを5 - メルカプト- 1 - カルボキシメ
チルテトラゾール 111mg から実施例(10?)の操作法
と同様の操作をして所望の化合物(27)177mg (47%)
を得た。 NMR (DMSO-d6)δ:4.10 ,4.50 ( 2H ,ABq ,J = 13.8Hz
) ,4.31 ,4.56 ( 2H ,ABq ,J = 18.3Hz ) ,5.26 ,5.32
( 2H ,ABq ,J = 18.0H z) ,5.40 ( 1H ,d, J = 4.8Hz
) ,6.17 ( 1H ,dd ,J1 = 4.8Hz ,J2 = 9.9Hz) ,6.92
( 1H ,s ) ,7.29 - 7.55 ( 10H ,m ),8.13 ( 1H ,s ) ,
8.90 ( 1H ,d ,J = 9.9Hz ) IR (KBr) cm-1 : 3385 ,1800 ,1730 ,1693 ,1335 ,1139
【0045】実施例A−8:化合物15 (1)4 - ジフェニルメチル - 7β- ( p - ヒドロキシ
フェニル ) アセトアミド - 3 - クロロメチル - 3 -
セフェム - 4 - カルボキシレート(13) 化合物(5)の塩酸塩20g を窒素ガス気流下、ジクロロ
メタン 400ml に溶かし、- 30度にて、N - メチルモル
ホリン 4.77ml、p- ハイドロキシフェニル酢酸 7.41g
及びWSCDHCl 9.31g を加え、3時間で徐々に温度を上げ
て0度にし、そのままの温度で30分間攪拌した。反応液
を酢酸エチルおよび水に取り込み、有機層を分離し、水
層を酢酸エチルで抽出した。有機層を5% 炭酸水素ナト
リウム水溶液、水、希塩酸水溶液、及び飽和塩化ナトリ
ウム水溶液で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥、濾過
して、濾液を減圧下にて濃縮して、粗製の化合物(13)
27.98gを得た。 (2)4 - ジフェニルメチル - 7β- ( p - ヒドロキシ
フェニル ) アセトアミド - 3 - クロロメチル - 3 -
セフェム - 4 - カルボキシレート - 1,1 - ジオキシド
(14) 粗製の化合物(13)27.98gを窒素ガス気流下、ジクロロ
メタン 700ml にとかし、氷冷下 80% m- クロロ過安息
香酸 21.94g を加え10分攪拌した。その後室温にて16時
間攪拌した。反応液は、実施例A−1(1)と同様に処
理して化合物(14)11.98g (46%) を得た。
【0046】(3)4 - ジフェニルメチル - 7β- ( p
- ヒドロキシフェニル ) アセトアミド - 3 - ( 5 - (
( 1 - カルボキシエチル ) テトラゾール - 4 - イル )
チオ) メチル - 3 - セフェム - 4 - カルボキシレー
ト - 1,1 - ジオキシド(15) 化合物(14)293mg と5 - メルカプト- 1 - カルボキシ
エチルテトラゾール 115mg 及びジイソプロピルエチル
アミン 0.11ml から、実施例A−2(3)と同様の操作
をして、所望の化合物(15)316mg (81%) を得た。 NMR (DMSO-d6)δ:2.91 ( 2H ,t , J
= 6.6Hz ) ,3.46 ( 2H ,s)
,4.11 ,4.55 (2H ,ABq ,J
= 13.8Hz ) ,4.30 ,4.56 (
2H ,ABq ,J = 18.0Hz ) ,4.
37 ( 2H ,t,J = 6.6Hz ) ,
5.34 ( 1H ,d ,J = 4.8Hz )
,6.03 ( 1H ,dd ,J1 = 4.8
Hz ,J2= 8.7Hz ) ,6.66 ( 2
H ,d ,J = 8.4Hz ) ,6.92
( 1H ,s ) ,7.04 ( 2H ,d ,
J =8.4Hz ) ,7.25 − 7.70
( 10H ,m ) ,8.72 ( 1H ,d
,J = 8.7Hz ) ,9.25 ( 1H
,s) IR (KBr) cm−1 : 3395 ,180
2 ,1725 ,1675 ,1335 ,1136
【0047】実施例A−9:4 − p − メトキシ
ベンジル - 7β- ( p - ヒドロキシフェニル )アセトア
ミド - 3 - ( 5 - ( ( 1 - カルバモイルメチル ) テト
ラゾール - 4- イル ) チオ ) メチル - 3 - セフェム
- 4 - カルボキシレート - 1,1 - ジオキシド(16) 化合物(14)400mgと5 - メルカプト- 1 - カルバモイ
ルメチルテトラゾール132mg から、実施例A−2(3)
と同様の操作をして、所望の化合物(16)337mg (69%)
を得た。 NMR (DMSO-d6)δ:3.42 ( 2H ,s ) ,3.75 ( 3H ,s ) ,
4.00 ,4.71 ( 2H ,ABq ,J= 13.8Hz ) ,4.18 ,4.48 ( 2H
,ABq ,J = 18.0Hz ) ,5.05 ,5.13 ( 2H ,ABq ,J= 17.4
Hz ) ,5.22 ( 2H ,s ) ,5.25 ( 2H ,d ,J = 4.8Hz ) ,
5.91 ( 1H ,dd ,J1 = 4.8Hz ,J2 = 8.7Hz ) ,6.65 ( 2
H ,d ,J = 8.7Hz ) ,6.94 ( 2H ,d ,8.7Hz) ,7.02 ( 2H
,d ,J = 8.7Hz ) ,7.38 ( 2H ,d ,J = 8.7Hz ) ,7.79
( 2H ,d ,J = 8.7Hz ) ,8.71 ( 1H ,d ,J = 8.7Hz ) ,
9.23 ( 1H ,s ) IR (KBr) cm-1 : 3363 ,1770 ,1730 ,1700 ,1685 ,132
6 ,1134
【0048】実施例10:4 - ジフェニルメチル - 7β
- ( p - ヒドロキシフェニル ) アセトアミド - 3 - (
5 - ( ( 1 - メチル ) テトラゾール - 4 - イル ) チ
オ )メチル - 3 - セフェム - 4 - カルボキシレート
- 1,1 - ジオキシド(48) 化合物(14)400mgと5 - メルカプト- 1 - メチルテト
ラゾールナトリウム塩105mg から、実施例A−2(3)
と同様の操作をして、所望の化合物(48)454mg を得
た。 NMR (CDCl3)δ:3.55 ( 2H , s ) ,
3.82 ( 3H ,s ) , 4.04 ,
4.16 ( 2H ,ABq,J =19.4Hz
) ,4.05 ,4.34 ( 2H ,ABq
,J = 14.0Hz ) , 4.76 ( 2
H , d ,J = 5.4Hz ) ,6.07
( 1H ,dd ,J1 = 5.2Hz, J2
= 10.4Hz ) ,6.74 ( 1H ,d
,J = 10.4Hz ) ,6.77 ( 2H
,d , J = 8.4Hz ) , 6.89
( 1H , s ) , 7.07 ( 2H ,
d , J =8.4Hz ) , 7.25 −
7.44 ( 10H , s ) IR (CHCl) cm−1 : 3400 ,
1805 , 1726 , 1682 , 1336
, 1135
【0049】実施例11:化合物21 (1)4 − p −メトキシベンジル - 7β- フェニ
ルアセトアミド - 3 - クロロメチル - 3-セフェム - 4
-カルボキシレート - 1,1 - ジオキシド(18) 4 - p -メトキシベンジル -7β- フェニルアセトアミ
ド - 3 - クロロメチル- 3 - セフェム - 4 - カルボキ
シレート(17)10g を窒素ガス気流下、ジクロロメタン
250ml に溶かし、氷冷下 80% m - クロロ過安息香酸
9.74g のジクロロメタン 200ml の溶液を滴下した。滴
下後すぐに室温に上げ、メタノール 100ml を加え17時
間攪拌した。反応液は、実施例A−1(3)と同様に処
理して、化合物(18)4.17g (40%)を得た。 (2)4 - p - メトキシベンジル -7β- アミノ - 3 -
クロロメチル - 3 - セフェム - 4 - カルボキシレート
- 1,1 - ジオキシド(19) 五塩化リン 355mg を窒素ガス気流下、ジクロロメタン
8.4ml に懸濁し、氷冷下ピリジン 0.138ml のジクロロ
メタン 0.8ml の溶液を滴下し、更に化合物(18)を加
え、そのままの温度で30分間攪拌した。攪拌後、- 60度
に冷却し、1,3 -ブタンジオール 0.474ml 加え- 25度に
した後、2時間攪拌した。反応液をクロロホルム及び希
塩酸水溶液に取り込み、有機層を分離し、水層をクロロ
ホルムで抽出した。有機層を5%炭酸水素ナトリウム水
溶液、水、及び飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄、無水
硫酸マグネシウムで乾燥、濾過して、濾液を減圧下にて
濃縮し粗製の化合物(19)900mgを得た。
【0050】(3)4 - p - メトキシベンジル - 7β-
( 2 - チオフェン ) アセトアミド -3 - クロロメチル
- 3 - セフェム - 4 - カルボキシレート - 1,1 - ジオ
キシド(20) 粗製の化合物(19)900mg を窒素ガス気流下、ジクロロ
メタン 8.0ml に溶かし、氷冷下、2 - チオフェン酢酸
139mg 及び1 - エチル - 3 -( 3 -ジメチルアミノプロ
ピル)カルボジイミド塩酸塩(WSCDHCl) 187mg を加え、
1時間攪拌した。反応液を(1)と同様に処理して残査
を得、シリカゲルクロマト(トルエン:酢酸エチル=
5:1〜3:1)にふし、化合物(20)276mg (54%) を得
た。 (4)4 - p - メトキシベンジル - 7β- ( 2- チオフ
ェン ) アセトアミド - 3- ( 5 - ( ( 1 - カルバモイ
ルメチル ) テトラゾール - 4 -イル ) チオ ) メチル
- 3 - セフェム - 4 - カルボキシレート - 1,1 - ジオ
キシド(21) 化合物(20)200mg と5 - メルカプト- 1 - カルボキシ
エチルテトラゾール 80mg 及びジイソプロピルエチルア
ミン 0.11ml から、実施例A−2(3)と同様の操作を
して所望の化合物(21)228mg (90%) を得た。 NMR ( DMSO-d6)δ:2.92 ,2.94 ( 2H ,ABq ,J=6.0Hz )
,3.75 ( 3H ,s ) ,3.78,3.83 ( 2H ,ABq ,J = 10.2Hz
) ,4.07 ,4.71 ( 2H ,ABq ,J = 13.8Hz ) ,4.22,4.56
( 2H ,ABq ,J = 18.0Hz ) ,4.40 ( 2H ,dt ,J1 = 6.0Hz
,J2 = 2.1Hz ) ,5.23 ( 2H ,s ) ,5.31 ( 1H , d ,J=
4.8Hz) ,5.95 ( 1H ,dd ,J1 = 4.8Hz ,J2 =9.0Hz ) ,6.
90 - 7.41 ( 7H ,m ) ,8.90 ( 1H ,d ,J = 9.0Hz ) IR (KBr) cm-1: 3400 ,1800 ,1770 ,1730 ,1700 ,1330
,1134
【0051】実施例A−12:化合物24 (1)4 - ジフェニルメチル - 7β- ( p - メチルフェ
ニル ) アミド - 3 - クロロメチル - 3 - セフェム -
4 - カルボキシレート(22) 化合物(5)の塩酸塩 5.0g、N - メチルモルホリン1.1
9ml 、p - メチル安息香酸 1.66g 及び1 - エチル - 3
-(3 - ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸
塩(WSCDHCl) 2.34g から、実施例A−11と同様の操作を
して化合物(22)3.27g (59%) を得た。 (2)4 - ジフェニルメチル - 7β- ( p - メチルフェ
ニル ) アミド - 3 - クロロメチル - 3 - セフェム- 4
- カルボキシレート - 1,1 - ジオキシド(23) 化合物(22)1.0g を窒素ガス気流下で、ジクロロメタ
ン40ml に溶解した。そこに80% m- クロロ過安息香酸
1.078g を加えた後、室温にて20時間攪拌した。反応液
は実施例A−3と同様の操作をして、化合物(23)990mg
を得た。
【0052】(3)4 - ジフェニルメチル -7β- ( p
-メチルフェニル ) アミド - 3 - ( 5- ( ( 1 - カルボ
キシエチル ) テトラゾール - 4 - イル ) チオ ) メチ
ル -3 - セフェム - 4 - カルボキシレート - 1,1 - ジ
オキシド(24) 化合物(23)400mg と5 - メルカプト- 1 - カルバモイ
ルメチルテトラゾール132mg から、実施例A−10と同様
の操作をして、所望の化合物(24)180mg (55%) を得
た。
【0053】NMR (DMSO-d6)δ:2.36(3H,s),2.91(2H,t,
J=6.2Hz),4.15,4.58(2H,ABq,J=14.2Hz),4.38,4.54(2H,A
Bq,J=18.0Hz),4.38(2H,t,J=6.2Hz),5.34(1H,d,J=4.8H
z),6.13(1H,dd,J1=4.8Hz,J2=8.2Hz),6.95(1H,s),7.30(2
H,d,J=7.8Hz),7.28-7.60(10H,m),7.78(2H,d,J=7.8Hz),
9.04(1H,d,J=8.2Hz) IR(KBr) cm-1:3420,1803,1728,1670,1332,1136
【0054】実施例A−13:4 - ジフェニルメチル -
7β- ( p - メチルフェニル ) アミド - 3 - ( 5 - (
1,2,3 - トリアゾール - 4 - イル ) チオ ) メチル -
3 -セフェム - 4 - カルボキシレート - 1,1 - ジオキ
シド(25) 化合物(23)250mg を窒素ガス気流下、ジメチルホルム
アミド 5ml に溶解し、氷冷下、5 - メルカプト - 1,2,
3 -トリアゾールナトリウム塩 61mg を加え、そのまま
の温度で1 時間攪拌した。反応液を、酢酸エチル及び水
に取り込んだ。有機層を分離し、水層を酢酸エチルで抽
出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄、硫
酸マグネシウムで乾燥、濾過し、濾液を減圧下濃縮し
た。残査をジエチルエーテル及びn - ヘキサンの混液で
洗浄し、所望の化合物(25)242mg(87%) を得た。 NMR (DMSO-d6)δ:2.37 ( 3H ,s ) ,3.83 ,3.96 ( 2H ,
ABq ,J = 14.0Hz ) ,4.33 ,4.50 ( 2H ,ABq ,J = 17.6H
z ) ,5.46 ( 1H ,d , J= 4.8Hz ) ,6.11 ( 1H ,dd ,J1
= 4.8Hz ,J2 = 8.2Hz ) ,6.80 ( 1H ,s ) ,7.30 ( 2H ,
d ,J = 8.0Hz ) ,7.30 - 7.50 ( 10H ,m ) ,7.79 ( 2H,
d ,J = 8.0Hz ) ,9.08 ( 1H ,d, J = 8.2Hz ) IR (KBr) cm-1 : 3420 ,1801 ,1725 ,1665 ,1330 ,1133
【0055】実施例A−14:4 - ジフェニルメチル -
7β- ( p - メチルフェニル ) アミド - 3 - ( 5 - (
( 1 - カルボキシメチル ) テトラゾール- 4 - イル )
チオ )メチル - 3 - セフェム - 4 - カルボキシレー
ト - 1,1 - ジオキシド(26) 化合物(23)300mg と5 - メルカプト- 1 -カルボキシ
メチルテトラゾール 93.5mg から、実施例A−6と同様
の操作をして所望の化合物(26)296mg (81%)を得た。 NMR (DMSO-d6)δ:2.37 ( 3H ,s ) ,4.13 ,4.56 ( 2H ,
ABq ,J = 13.8Hz ) ,4.35 ,4.51 (2H ,ABq ,J = 17.7Hz
) ,5.25 ,5.34 ( 2H ,ABq ,J = 18.0Hz ) ,5.34( 1H ,
d ,J = 4.8Hz ) ,6.13 ( 1H ,dd ,J1 = 4.8Hz ,J2 = 8.
2Hz ) ,6.95 ( 1H ,s ) ,7.30 ( 2H ,d ,J = 8.4Hz ) ,
7.30 - 7.60 ( 10H ,m ) ,7.78 ( 2H ,d,J = 8.4Hz ) ,
9.04 (1H ,d ,J=8.1Hz ) IR (KBr) cm-1 : 3422 ,1804 ,1730 ,1670 ,1333 ,1136
【0056】実施例A−15:化合物33 (1)4 - p -メトキシベンジル - 7β- ( p - メチル
フェニル ) アミド - 3 -クロロメチル - 3 - セフェム
- 4 - カルボキシレート(29) 4 - p -メトキシベンジル - 7β-アミノ- 3 - クロロメ
チル - 3 - セフェム- 4 - カルボキシレート(28)20g
を窒素ガス気流下、ジクロロメタン 400ml に溶かし、-
20度に冷却して、N - メチルモルホリン 5.42ml、p-
メチル安息香酸クロリド 9.80ml 及びトリエチルアミン
10.32ml を加え、そのままの温度で1時間攪拌した。反
応液をクロロホルムおよび水に取り込み、有機層を分離
し、水層をクロロホルムで抽出した。有機層を5%炭酸
水素ナトリウム水溶液、水、希塩酸水溶液、及び飽和塩
化ナトリウム水溶液で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾
燥、濾過して、濾液を減圧下にて濃縮した。残査を酢酸
エチル及びジエチルエーテルの混液で結晶化して、化合
物(29)22.14g(92%)を得た。 (2)4 - p -メトキシベンジル - 7β- ( p - メチル
フェニル ) アミド - 3 -クロロメチル - 3 - セフェム
- 4 - カルボキシレート - 1,1 - ジオキシド(30) 化合物(29)22.0gを窒素ガス気流下でジクロロメタン
1lに溶解し、氷冷下にて80% m - クロロ過安息香酸 2
2.4g から、実施例A−1(3)と同様の操作をして化合
物(30)17.58g (75%) を得た。
【0057】(3)7β- ( p -メチルフェニル ) アミ
ド - 3 - クロロメチル - 3 - セフェム - 4 - カルボ
キシリックアシッド - 1,1 - ジオキシド(31) 化合物(30)5.19g を窒素ガス気流下でジクロロメタン
27ml 及びアニソール27ml に溶解した。氷冷下、トリ
フルオロ酢酸 27mlを滴下し、室温下45分攪拌した。反
応液を減圧下濃縮し、残査を石油エーテル 350ml に注
いだ。析出してきた粉末を濾過し、ジエチルエーテルで
洗浄し、化合物(31)3.31g (85%) を得た。 (4)4 - p -メチルベンジル - 7β- ( p - メチルフ
ェニル ) アミド - 3 -クロロメチル - 3 - セフェム -
4 - カルボキシレート - 1,1 - ジオキシド(32) 化合物(31)200mg を窒素ガス気流下でジクロロメタン
8ml に溶解し、氷冷下、p - メチルベンジルアルコー
ル 62mg 及び1 - エチル - 3 -(3 -ジメチルアミノプ
ロピル)カルボジイミド塩酸塩(WSCDHCl) 106mg を加
え、1時間攪拌した。反応液は、実施例A−11と同様の
操作をして粗製の化合物(32)310mgを得た。
【0058】(5)4 - p -メチルベンジル - 7β- ( p
- メチルフェニル ) アミド - 3 - (5 - ( ( 1 - カル
ボキシメチル ) テトラゾール - 4 - イル ) チオ ) メ
チル- 3 - セフェム - 4 - カルボキシレート - 1,1 -
ジオキシド(33) 化合物(32)150mg と5 -メルカプト- 1 -カルボキシメ
チルテトラゾール 52.5mg から、実施例A−10と同様の
操作をして、所望の化合物(33)143mg (77%)を得た。 NMR (DMSO-d6)δ:2.31 ( 3H ,s ) ,2.35 ( 3H ,s ) ,
4.09 ,4.69 ( 2H ,ABq ,J= 13.8Hz ) ,4.29 ,4.43 ( 2H
,ABq ,J = 17.7Hz ) ,5.27 ( 2H ,s ) ,5.27 ,5.36 (
2H ,ABq ,J = 18.0Hz ) ,5.30 ( 1H ,d ,J = 4.8Hz ) ,
6.05 ( 1H ,dd ,J1 = 4.8Hz ,J2 = 8.2Hz ) ,7.20 ( 2
H ,d ,J = 8.4Hz ) ,7.28 (2H , d ,J=8.4Hz),7.36(2H,
d,J = 8.4Hz ) ,7.76 ( 2H ,d ,J = 8.4Hz ) ,9.04 ( 1
H ,d ,J =7.8Hz ) IR (KBr) cm-1 : 3425 ,1800 ,1770 ,1733 ,1676 ,1330
,1134
【0059】実施例A−16:化合物35 (1)4 - p - クロロベンジル - 7β- ( p - メチルフ
ェニル ) アミド - 3 -クロロメチル - 3 - セフェム -
4 - カルボキシレート - 1,1 - ジオキシド(34) 化合物(31)500mg とp - クロロベンジルアルコール 2
15mg から、実施例A−15(4)と同様の操作をし
て、化合物(34)561mg (85%) を得た。 (2)4 - p - クロロベンジル - 7β- ( p - メチルフ
ェニル ) アミド - 3 -( 5 - ( (1 - カルボキシメチル
) テトラゾール - 4 - イル ) チオ ) メチル - 3 - セフェム - 4 - カルボキシレー
ト - 1,1 - ジオキシド(35) 化合物(34)200mgと5 - メルカプト- 1 - カルボキシ
メチルテトラゾール 67.3mg から実施例A−6と同様の
操作をして、所望の化合物(35)182mg (74%)を得た。 NMR (DMSO-d6)δ:2.36 ( 3H ,s ) ,4.09 ,4.73 ( 2H ,
ABq ,J = 13.8Hz ) ,4.25, 4.50 ( 2H ,ABq ,J = 18.0H
z ) ,5.28 ,5.37 ( 2H ,ABq ,J = 18.0Hz ) ,5.32 ( 1H
,d ,J = 4.8Hz ) ,5.33 ( 2H ,s) ,6.07 ( 1H ,dd ,J1
= 4.8Hz ,J2 = 7.8Hz ) ,7.28 ( 2H ,d , J= 8.1Hz )
,7.46 ( 2H ,d, J = 8.7H z) ,7.51 ( 2H,d ,J = 8.7H
z ) ,7.76 ( 2H ,d ,J = 8.1Hz ), 9.06 ( 1H ,d ,J =
7.8Hz ) IR (KBr) cm-1 : 3420 ,1800 ,1770 ,1735 ,1673 ,1329
,1132
【0060】実施例A−17:化合物37 (1)4 - フェニルアミド - 7β- ( p - メチルフェニ
ル ) アミド - 3 - クロロメチル - 3 - セフェム - 1,
1 - ジオキシド(36) 化合物(31)500mg とアニリン 0.115ml から、実施例
A−15(4)と同様の操作をして、化合物(36)532m
g (89%) を得た。 (2)4 - フェニルアミド - 7β- ( p - メチルフェニ
ル ) アミド - 3 - ( 5- ( ( 1 - カルボキシメチル )
テトラゾール - 4 - イル ) チオ ) メチル - 3- セフ
ェム - 1,1 - ジオキシド(37) 化合物(36)300mg と5 - メルカプト- 1 -カルボキシ
メチルテトラゾール112mg から実施例A−6と同様の操
作をして、所望の化合物(37)321mg (85%) を得た。 NMR (DMSO-d6)δ:2.36 ( 3H ,s ) ,4.12 ,4.65 ( 2H ,
ABq ,J = 13.8H ) ,4.24,4.43 ( 2H ,ABq ,J = 17.7Hz
) ,5.24 ( 1H ,d ,J = 4.8Hz ) ,5.29 ,5.36 (2H ,ABq
,J = 18.0Hz ) ,5.94 ( 1H ,dd ,J1 = 4.8Hz ,J2 = 8.
1Hz ) ,7.16 ( 1H ,dd ,J1 = 7.5Hz ,J2 = 7.5Hz ) ,7.
29 ( 2H ,d ,J = 8.4Hz ) ,7.41 ( 2H ,dd ,J1 = 7.5Hz
,J2 = 7.5Hz ) ,7.62 ( 2H ,d ,J = 7.5Hz ) ,7.78 (
2H ,d ,J= 8.4Hz ), 9.15 ( 1H ,d , J = 8.1Hz ), 10.
22 ( 1H, s ) IR (KBr) cm-1 : 3411 ,1797 ,1741 ,1671 ,1330 ,1138
【0061】実施例A−18:化合物40 (1)4 - ジフェニルメチル - 7β- (o-メトキシフェ
ニル ) アミド - 3 - クロロメチル - 3 - セフェム -
4 - カルボキシレート(38) 化合物(5)の塩酸塩 2.0g を窒素ガス気流下、ジクロ
ロメタン 40ml に溶かし、- 25度にて、N - メチルモル
ホリン 4.77ml 、o - メトキシ安息香酸 0.73ml 及びト
リエチルアミン 0.68ml を加え、そのままの温度で30分
間攪拌した。反応液を酢酸エチルおよび水に取り込み、
有機層を分離し、水層を酢酸エチルで抽出した。有機層
を5% 炭酸水素ナトリウム水溶液、水、希塩酸水溶液、
及び飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄、無水硫酸ナトリ
ムで乾燥、濾過して、濾液を減圧下にて濃縮して、粗製
の化合物(38)27.98gを得た。 (2)4 - ジフェニルメチル - 7β- ( o - メトキシフ
ェニル ) アミド - 3 -クロロメチル - 3 - セフェム -
4 - カルボキシレート - 1,1 - ジオキシド(39) 粗製の化合物(38)2.0gを窒素ガス気流下、ジクロロメ
タン 80ml にとかし、氷冷下 80% m - クロロ過安息香
酸 1.46g を加え10分間攪拌した。その後室温にて20時
間攪拌した。反応液は、実施例A−1(3)と同様の操
作をして化合物(39)1.54g (72%) を得た。
【0062】(3)4 - ジフェニルメチル - 7β- ( o
- メトキシフェニル ) アミド - 3 -( 5 - ( ( 1 - カ
ルボキシメチル ) テトラゾール - 4 - イル )チオ )
メチル- 3 - セフェム - 4 - カルボキシレート - 1,1
- ジオキシド(40) 化合物(39)300mg と5 - メルカプト- 1 -カルボキシ
メチルテトラゾール 91mg から実施例A−6と同様の操
作をして、所望の化合物(40)258mg (67%) を得た。 NMR (DMSO-d6)δ:3.93 ( 3H ,s ) ,4.15 ,4.50 ( 2H ,
ABq ,J = 13.8Hz ) ,4.44 ,4.65 ( 2H ,ABq ,J = 18.0H
z ) ,5.28 ,5.34 ( 2H ,ABq ,J = 18.0Hz ) ,5.54 ( 1H
,d ,J = 4.8Hz ), 6.54 ( 1H ,dd ,J1 = 4.8Hz ,J2 =
10.2Hz ) ,6.94 (1H ,s ) , 7.10 - 8.05 ( 14H ,m ) ,
9.27 ( 1H , d, J=10.2Hz ) IR (KBr) cm-1 : 3340 ,1803 ,1730 ,1660 ,1335 ,1136
【0063】実施例A−19:化合物43 (1)4 - p - ジフェニルメチルカルボキシベンジル -
7β- ( p - メチルフェニル ) アミド - 3 - クロロメ
チル - 3 - セフェム - 4 - カルボキシレート -1,1 -
ジオキシド(41) 化合物(31)350mgを窒素ガス気流下でジクロロメタン1
0ml に溶解し、氷冷下、p - ジフェニルメチルカルボキ
シベンジルアルコール 307mg 及びWSCDHCl 181mg を加
え、1時間攪拌した。反応液は、実施例A−8(1)と
同様の操作をして、化合物(41)424mg (69%)を得た。 (2)4 - p-ジフェニルメチルカルボキシベンジル-7β
- ( p - メチルフェニル) アミド - 3 - ( 5 - ( ( 1 -
カルボキシメチル ) テトラゾール - 4 - イル) チオ
) メチル - 3 - セフェム - 4 - カルボキシレート -
1,1 - ジオキシド(42) 化合物(41)350mg と5 - メルカプト- 1 - カルボキシ
メチルテトラゾール 88mg から実施例A−6と同様の操
作をして、化合物(42)378mg (92%) を得た。
【0064】(3)4 - p - カルボキシlベンジル - 7
β- ( p - メチルフェニル ) アミド- 3 - ( 5 - ( (
1 - カルボキシメチル ) テトラゾール - 4 - イル )
チオ )メチル - 3- セフェム - 4 - カルボキシレート
- 1,1 - ジオキシド(43) 化合物(42)を、窒素ガス気流下にてジクロロメタン
1.8ml 及びアニソール0.7ml に溶解した。氷冷下、トリ
フルオロ酢酸 0.7ml を加え20分間攪拌し、室温とした
後25分間攪拌した。反応液は、n - ヘキサン 20ml の中
に注ぎ、析出した浮遊物を濾過して除き(?)、残査を
ジエチルエーテル 10ml で洗浄し、所望の化合物(43)
225mg(88%)を得た。 NMR (DMSO-d6)δ:2.36 ( 3H ,s ) ,4.12 ,4.73 ( 2H ,
ABq, J=14.1Hz ) ,4.27,4.57 ( 2H ,ABq ,J = 18.0 Hz
) ,5.30 ,5.39 ( 2H ,ABq ,J = 18.3H z) ,5.32 ( 1H
,d ,J = 4.8Hz ) ,5.42 ( 2H ,s ) ,6.09 ( 1H ,dd ,J
1 = 4.8Hz ,J2 =8.1Hz ) ,7.29 ( 2H ,d ,J = 8.1Hz )
,7.60 ( 2H ,d ,J = 8.1Hz ) ,7.77 ( 2H,d ,J = 8.1H
z ) ,7.96 ( 2H ,d ,J = 8.1Hz ) ,9.07 ( 1H ,d ,J =
8.1Hz ) IR (KBr) cm-1 : 3419 ,1800 ,1730 ,1671 ,1331 ,1136
【0065】実施例A−20:化合物47 (1)7β- ( o - メトキシフェニル ) アミド - 3 -
クロロメチル - 3 - セフェム - 4 - カルボキシリック
アシッド - 1,1 - ジオキシド(44) 化合物(39)581mg を窒素ガス気流下でジクロロメタン
5.4ml 及びアニソール 2.7ml に溶解した。氷冷下、ト
リフルオロ酢酸 2.7ml を滴下し、そのままの温度で30
分間攪拌した。その後、室温下20分間攪拌した。反応液
は、減圧下濃縮し、残査を石油エーテル 40ml に注い
だ。析出してきた粉末を濾過し、ジエチルエーテルで洗
浄し、化合物(44)348mg (84%) を得た。 (2)4 - p - ジフェニルメチルカルボキシベンジル -
7β- ( o - メトキシフェニル ) アミド - 3 - クロロ
メチル - 3 - セフェム - 4 - カルボキシレート- 1,1
- ジオキシド(45) 化合物(44)300mg を窒素ガス気流下でジクロロメタン
10ml に溶解し、氷冷下、p - ジフェニルメチルカルボ
キシベンジルアルコール 304mg 及びWSCDHCl 153mg を
加え、1時間攪拌した。反応液は、実施例A−8(1)
と同様の操作をして化合物(45)424mg (69%)を得た。
【0066】(3)4 - p -ジフェニルメチルカルボキ
シベンジル - 7β- ( o - メトキシフェニル ) アミド
- 3 - ( 5 - ( ( 1 - カルボキシメチル ) テトラゾー
ル - 4- イル ) チオ ) メチル - 3 - セフェム - 4 -
カルボキシレート - 1,1 - ジオキシド(46) 化合物(45)330mg と5 - メルカプト- 1 - カルボキシ
メチルテトラゾール 81.3mg から実施例A−6と同様の
操作をして化合物(46)358mg (92%) を得た。 (4)4 - p - カルボキシベンジル - 7β- ( o-メトキ
シフェニル ) アミド -3 - ( 5 - ( ( 1-カルボキシメ
チル ) テトラゾール - 4 - イル ) チオ ) メチル - 3
-セフェム - 4 - カルボキシレート - 1,1 - ジオキシ
ド(47) 化合物(46)を、窒素ガス気流下にてジクロロメタン
1.8ml 及びアニソール0.7ml に溶解した。氷冷下、トリ
フルオロ酢酸 0.7ml を加え、5分間攪拌し、室温とした
後50分間攪拌した。反応液は、石油エーテル 20ml の中
に注ぎ、析出した浮遊物を濾過し、残査をジエチルエー
テル 20ml で洗浄し、所望の化合物(47)223mg(92
%)を得た。 NMR (DMSO-d6)δ:3.93 ( 3H ,s ) ,4.13 ,4.71 ( 2H ,
ABq ,J = 13.8Hz ) ,4.38 ,4.66 ( 2H ,ABq ,J = 18.3H
z ) ,5.29 , 5.38 ( 2H , ABq , J = 18.3Hz ) ,5.41
( 2H ,s ) ,5.49 ( 1H ,d ,J = 4.8Hz ) ,6.48 ( 1H ,d
d ,J1 = 4.8Hz ,J2= 10.5Hz ) , 7.20 ( 1H , t, J =
7.5Hz ) , 7.22 ( 1H , d , J = 8.1Hz ) ,7.58 ( 2H ,
d ,J = 8.1Hz ) ,7.61 ( 1H ,dd ,J1 = 1.8Hz , J2 =
7.5Hz ) , 7.96 ( 2H , d , J = 8.1Hz ) , 7.99 ( 1H
, dd , J1 = 8.1Hz ,J2 = 1.8Hz ) ,9.23 ( 1H , d ,
J = 10.5Hz ) IR (KBr) cm-1 : 3340 , 1801 , 1726 , 1656 , 1335 ,
1137
【0067】[実施例B]オキサセフェム誘導体 各実施例化合物の構造を以下の表に示す。
【表1】
【0068】
【表2】
【0069】
【表3】
【0070】
【表4】
【0071】
【表5】
【0072】
【表6】
【0073】
【表7】
【0074】
【表8】
【0075】
【表9】
【0076】
【表10】
【0077】上記実施例化合物Bについて、その製造例
を示す。実施例B−3
【化9】 上記ナトリウム塩(530mg,1mmol)のDMF(2.65ml)溶液
に臭化ベンジル(0.13ml,1.1m mol)を加え、室温にて1
6時間撹拌した。反応混合物を水に注ぎ込み酢酸エチル
で抽出して、目的化合物(600mg,収率100%)を得た。
【0078】実施例B−14
【化10】 上記カルボン酸(191mg,0.4mmol)のTHF(1ml)溶液
に、氷冷下tBuCOCl(59μl, 0.48m mol)、トリエチル
アミン(56μl, 0.4mmol)を加え、同温度にて1時間撹
拌した。次いで、Nーメチルモルホリン(44μl, 0.4mmo
l)、pーフロロベンジルアミン( 46μl, 0.4mmol)を加
え、2.5時間撹拌した。反応混合物を希塩酸中に注ぎ込
み酢酸エチルで抽出した後、炭酸水素ナトリウム水溶
液、水にて順次洗浄した。粗製物はシリカゲルクロマト
で精製して、目的化合物(96mg, 収率41%)を得た。
【0079】実施例B−24
【化11】 上記カルボン酸(191mg,0.4m mol)のTHF(2ml)溶液
に、氷冷下tBuCOCl(59μl, 0.48m mol)、トリエチル
アミン(56μl, 0.4mmol)を加え、同温度にて1時間撹
拌した。次いで、-55℃にてヨウ化第一銅(76.2mg,0.4m
mol)、2M/L EtMgCl/THF(0.2ml,0.4mmol)溶液を加
え、同温度にて0.5時間撹拌した。反応混合物を希塩酸
中に注ぎ込み酢酸エチルで抽出した後、炭酸水素ナトリ
ウム水溶液、水にて順次洗浄した。粗製物はシリカゲル
クロマトで精製して、目的化合物(8mg,収率4%)を得
た。
【0080】実施例B−38
【化12】 上記ナトリウム塩(212mg,0.4mmol)のDMF(1.0ml)溶
液にα-ブロム-m-キシレン(59.4μl, 0.44mmol)を加
え、室温にて16時間撹拌した。反応混合物を水に注ぎ込
み酢酸エチルで抽出して、目的化合物(216mg,収率93
%)を得た。
【0081】実施例B−56
【化13】 上記ナトリウム塩(249mg,0.47mmol)のDMF(1.0ml)溶
液にα-臭化フェニル酢酸アリールエステル(200mg,0.7
1mmol)を加え、室温にて16時間撹拌した。反応混合物
を水に注ぎ込み酢酸エチルで抽出した。粗製物をシリカ
ゲルクロマトにより精製して目的化合物(293mg,収率96
%)を得た。
【0082】実施例B−71 実施例157で得られた4-カルボン酸体を原料に用い
て、光延反応で4-エステル体とし、次いで7位を修飾し
て目的化合物を得た。実施例B−72 実施例B−71で得られたアリルエステルをパラジウム
法にて切断して目的化合物を得た。
【0083】実施例B−76
【化14】 実施例B−38化合物(20g,30mmol)の塩化メチレン
(210ml)/酢酸(105ml)混合溶液にマグネシウム(5.
83g,240mmol)を30-35℃にて3時間かけて加え、更に同
温度にて1時間撹拌した。反応混合物を水に注ぎ込み塩
化メチレンで抽出し、抽出液を飽和炭酸水素ナトリウム
溶液で洗浄し、シリカゲルクロマトにて精製して上記エ
キソメチレン(6.57g,収率47%)を得た。副生物として
3-メチル(実施例B−75, 4.53 g, 収率32.4 %)を得
た。
【0084】
【化15】 該エキソメチレン(3.03g,6.5mmol)の塩化メチレン(3
0ml)溶液にピリジン(0.79ml,9.75mmol)、トリクロ
ロアセチルクロライド(1.09ml,9.75mmol)を氷冷下加
え、室温にて1.5時間撹拌した。反応混合物を希塩酸に
注ぎ込み塩化メチレンで抽出し、飽和炭酸水素ナトリウ
ム溶液で洗浄した。得られたトリクロロアセチル体(4.
44g)の塩化メチレン(40ml)溶液に-30℃冷却下、塩素
の四塩化炭素溶液(1.17M/L,8.33ml,9.75mmol)を加
え、白熱球ランプ(300W)で同温度にて0.5時間照射し
た。反応液にシクロペンテン(0.343ml,3.9mmol)を加
え、更に5分照射して過剰の塩素を除いた。次いでピペ
リジン(0.84ml,9.75m mol)を加え10℃、飽和炭酸水素
ナトリウム溶液で洗浄した。得られたトリクロロアセチ
ル-クロルメチル体のアセトニトリル(67.4ml)溶液に
炭酸水素ナトリウム水溶液(682mg,8.13mmol/30ml)を
加え室温にて1時間撹拌した。反応混合物を水に注ぎ込
み酢酸エチルで抽出し、目的化合物(3.55g,収率100
%)を得た。
【0085】実施例B−89
【化16】 実施例B−76化合物(150mg,0.3mmol)のアセトニト
リル(1.5ml)溶液に5-メルカプト-テトラゾール1-酢酸
(63mg,0.36mmol)、ハニッヒ塩基(Hunig base10.5μ
l, 0.6mmol)を氷冷下加え0.5時間撹拌した。反応混合
物を希塩酸に注ぎ込み酢酸エチルで抽出し、シリカゲル
クロマトにて精製して目的物(93mg,収率48%)を得
た。
【0086】実施例B−95
【化17】 トリクロルアセチル-エキソメチレン(3.14g,5mmol)の
塩化メチレン(62.8ml)、メタノール(31.4ml)溶液に
-60℃冷却下、撹拌しながらオゾンガスを通じた。反応
液が着色した時点で通入を止め窒素ガスで過剰のオゾン
を除き、ジメチルスルフィド(3.67ml,50mmol)を加え
室温にて2時間撹拌した。反応混合物を水に注ぎ込み塩
化メチレン抽出して目的化合物(3.13g,収率100%)を得
た。
【0087】実施例B−98
【化18】 実施例B−95化合物(307mg,0.5m mol)の塩化メチレ
ン(3ml)とメタノール(0.8ml)混合溶液に、トリメチ
ルシリルジアゾメタン(2M/L n-ヘキサン溶液0.5ml,1m
mol)を加え室温にて1時間撹拌した。反応液を濃縮した
後、アセトニトリル(3ml)にて溶解して炭酸水素ナトリ
ウム水溶液(63mg,0.75mmol/1ml)を加え室温にて1時間
撹拌した。反応混合物を水に注ぎ込み酢酸エチルで抽出
し、シリカゲルクロマトで精製して目的化合物(136mg,
収率56.4%)を得た。
【0088】実施例B−115
【化19】 7-メトキシアミン(5.08g,10m mol)の塩化メチレン(1
00ml)溶液に氷冷下、ピリジン(1.62ml,20m mol)、2-
メトキシベンゾイルクロライド(2.01ml,15mmol)を加
え同温度にて2時間撹拌した。反応混合物を希塩酸に注
ぎ込み酢酸エチルで抽出し、抽出液を1%炭酸水素ナトリ
ウム水溶液で洗浄し、シリカゲルクロマトで精製して目
的化合物(4.49g,収率70%)を得た。
【0089】実施例B−131
【化20】 2-エトキシ安息香酸(2.26ml,15mmol)の塩化メチレン
(80ml)溶液に触媒量のDMFとオギザリルクロライド
(1.31ml,15mmol)を室温で加え3時間撹拌した。次いで
氷冷下、ピリジン(2.43ml,30mmol),7-メトキシアミン
(5.08g,10mmol)を加え、同温度で2時間、室温で1時間
撹拌した。反応混合物を希塩酸に注ぎ込み塩化メチレン
で抽出し、抽出液を1% 炭酸水素ナトリウム水素溶液で
洗浄し、シリカゲルクロマトにて精製して目的化合物
(4.28g,収率65%)を得た。
【0090】実施例B−142
【化21】 無水塩化アルミニウム(4.43g,33.3m mol)のアニソー
ル(128ml)溶液に、-25℃にて実施例B−131化合物
(4.28g,6.51m mol)の塩化メチレン(20ml)溶液を加
え、-15℃〜−20℃で1時間撹拌した。反応混合物を希塩
酸に注ぎ込み酢酸エチルで抽出した。飽和炭酸水素ナト
リウム水溶液にて目的化合物を水に転溶させ、次いでPH
=3.5にて酢酸エチルで抽出した。得られた4-カルボン酸
体(2.91g,収率91%)の内 0.983g(2mmol) を炭酸水素ナ
トリウム水溶液(168mg/25ml)に溶解した後、凍結乾
燥してそのナトリウム塩(1.05g,収率80%)を得た。4-
ブロムメチル安息香酸(258mg,12mmol)のDMI(1ml)溶
液にBSA(297μl,12mmol)を加え室温で4日放置した。
この溶液に上記のナトリウム塩を加え16時間放置した。
反応混合物を炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ込み酢酸
エチルで抽出し、シリカゲルクロマトにて精製して目的
化合物(480mg,収率38.4%)を得た。
【0091】実施例B−157
【化22】 3-クロルメチル体(27.35g,50mmol)、5-メルカプト-テ
トラゾール-1-プロピオン酸(8.81g,55mmol)のアセト
ニトリル(205ml)溶液に、氷冷下トリエチルアミン(1
5.33ml,110m mol)を滴下して、同温度にて1時間撹拌し
た。反応混合物を希塩酸に注ぎ込み酢酸エチルで抽出
し、3-テトラゾールチオメチル体(38.69g,収率100%)
を得た。同物質を塩化メチレン(235ml)に溶解させア
リルアルコール(5.14ml,75mmol)、フェニルホスホラ
スジクロリデイト(10.68ml,71.5mmol)を加え、-40〜
−50℃にてN-メチルモルホリン(15.72ml,143mmol)を
滴下した。同温度にて2時間撹拌後、水に注ぎ込み酢酸
エチルで抽出し、抽出液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液にて洗浄して、目的化合物に対応する4−カルボン酸
のBHエステル体(36.41g,収率100%)を得た。このB
Hエステル体(35.41g,48.7mmol)をフエノール(91.6
g)に溶解し、45℃にてギ酸(9.25ml,244mmol)を加え
同温度にて4.5時間撹拌した。反応混合物を飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液に注ぎ込み酢酸エチルで洗浄した。
該炭酸水素ナトリウム水溶液をPH=4.5にした後、酢酸エ
チルで抽出して4-カルボン酸体(12.8g,収率48.3%)を
得た。同物質(16.33g,30mmol)を炭酸水素ナトリウム
水溶液(2.52g/30ml)に溶解させ、凍結乾燥してナト
リウム塩(16.28g)を得た。同物質をDMF(83ml)に溶
解させα-フ゛ロモ-m-キシレン(5.27g,39mmol)を加え室温
にて16時放置した。反応混合物を希炭酸水素ナトリウム
水溶液に注ぎ込み酢酸エチルで洗浄し、シリカゲルクロ
マトで精製して目的化合物(12.0g,収率61.5%)を得
た。
【0092】実施例B−152
【化23】 実施例B−157化合物(1.43g,2.2mmol)の塩化メチ
レン(14.5ml)溶液に、氷冷下ピリジン(0.32ml,3.9m
mol)、五塩化リン(0.76g,3.48mmol)を加え、室温に
て3時間撹拌した。次いで、-25〜−35℃に冷却したメタ
ノール(16.5ml)中に反応物質を滴下した後、氷冷下3
時間撹拌した。ジエチルアミン(1.4ml)を-25〜−35℃
で滴下した後、水に注ぎ込み酢酸エチルで抽出した。濃
縮して得られた7-アミノ体(1.45g)を再び塩化メチレ
ン(14.5ml)に溶解、氷冷下ピリジン(0.35ml,4.4mmo
l)、2-メトキシ安息香酸クロライド(0.3ml,2.2mmol)
を加え同温度にて2時間撹拌した。反応混合物を希塩酸
に注ぎ込み酢酸エチルで抽出し、抽出液を希炭酸水素ナ
トリウム水溶液で洗浄し、シリカゲルクロマトで精製し
て目的化合物(0.86g,収率59%)を得た。
【0093】実施例B−158
【化24】 実施例B−152化合物(0.80g,1.2mmol)を脱気した
酢酸エチルに溶解させ、テトラキストリフェニルホスフ
ィンパラジウム(69mg,0.06mmol)、トリフェニルホス
フィン(32mg,0.12m mol)を加え室温にて10分撹拌後、
ピロリジン(0.102ml,1.22mmol)を加え同温度にて30分
撹拌した。反応混合物を水に注ぎ込み酢酸エチルで抽出
し、希炭酸水素ナトリウム水溶液に目的化合物を転溶し
た。該液をPH=3.4にて調整した後、再度酢酸エチルで抽
出して、目的化合物(0.65g,収率86.7%)を得た。
【0094】上記実施例B化合物の物理データを以下の
表に示す。
【表11】
【0095】
【表12】
【0096】
【表13】
【0097】
【表14】
【0098】
【表15】
【0099】
【表16】
【0100】
【表17】
【0101】
【表18】
【0102】
【表19】
【0103】
【表20】
【0104】
【表21】
【0105】
【表22】
【0106】
【表23】
【0107】
【表24】
【0108】
【表25】
【0109】
【表26】
【0110】
【試験例】以下に、本発明キマーゼ阻害剤の薬理試験の
結果を示す。 [I]インビトロにおけるキマーゼ阻害活性 (1)試験化合物の調製 化合物をジメチルスルフォキサイド(DMSO)中に1
-2Mとなるように溶解し、更に該溶液をDMSOにて
希釈することにより、各種濃度のDMSO溶液を調製し
た。活性測定のために持ち込むDMSO濃度は1%とし
た。 (2)測定方法 緩衝液(0.1MTris−HCl,1.8MNaCl
pH8.0)中に、上記のDMSOに溶解した試験化
合物と浦田らの方法(Journal ofBiolo
gical Chemistry,第265巻、第22
348頁〜22357頁)に準じて精製したヒトキマー
ゼを加え37℃で30分間処理した後、基質としてSu
c−Ala−Ala−Pro−Phe−pNAを0.5
mMになるように添加し、37℃で酵素反応を行なっ
た。一定反応後、各溶液の吸光度(波長;405nm)
を測定し、キマーゼ阻害活性を50%阻害濃度(I
50)として算出した。 (結果)試験結果を以下の表27に示す。
【0111】
【表27】
【0112】以下に本発明キマーゼ阻害剤の製剤例を示
す。製剤例1:錠剤 実施例B−38化合物100g、結晶セルロース20
g、及びステアリン酸マグネシウム2gを混合し、この
混合物を打錠することにより、直径9mm、重量250
mgの錠剤を製造する。製剤例2:顆粒剤 実施例B−38化合物30g、乳糖265g、及びステ
アリン酸マグネシウム5gを混合し、この混合物を圧縮
成型した後、粉砕、整粒して、顆粒剤を得る。
【0113】
【発明の効果】本発明のキマーゼ阻害剤は、キマーゼが
関与する種々の疾患に効果的であり、例えば、循環器系
疾患(心不全、心肥大、鬱血性心疾患、高血圧症、動脈
硬化、末梢循環障害、血管再狭窄、腎障害等)やアレル
ギー、炎症、リュウマチ、喘息、アトピー等の予防・治
療に有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/535 ABU A61K 31/535 ABU ABX ABX ACD ACD ACV ACV ADA ADA 31/545 AED 31/545 AED C07D 507/08 C07D 501/22 507/06 501/36 507/04 102 501/22 109 501/36 498/04 112A 102 109

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オキサセフェム誘導体又はセフェムスル
    ホン誘導体を含有する、キマーゼ阻害剤。
  2. 【請求項2】 該誘導体が式: 【化1】 (式中、XはO原子またはSO2;R1は水素、置換され
    ていてもよい低級アルキル、置換されていてもよいアリ
    ール、置換されていてもよいアラルキル、又は置換され
    ていてもよく縮合していてもよいヘテロアラルキル;R
    2は水素、低級アルコキシ、低級アルキルチオ、又はア
    シルアミノ;R3は水素、低級アルキル、低級アルコキ
    シ、低級アルキルチオ、又はアシルオキシ;R4はCH2
    6(R6はヒドロキシ、ハロゲン、置換されていてもよ
    いヘテロ環チオ、アシルオキシ、置換されていてもよい
    カルバモイルオキシ、置換されていてもよい四級アンモ
    ニウム基、又は置換アミノ)、低級アルキル、低級アル
    コキシ、低級アルキルチオ、置換されていてもよいアリ
    ールチオ、置換されていてもよいヘテロ環チオ、低級ア
    ルキルスルホニル、又は低級アルカノイル;R5はCO
    OR7(R7は水素又はエステル残基)、置換されていても
    よいカルバモイル、又はアシルを表わす。)で示される
    化合物、その製薬上許容される塩、又はそれらの水和物
    である、請求項1記載のキマーゼ阻害剤。
  3. 【請求項3】 XがO原子である、請求項2記載のキマ
    ーゼ阻害剤。
  4. 【請求項4】 R2が低級アルコキシである、請求項2
    又は3記載のキマーゼ阻害剤。
  5. 【請求項5】 XがSO2である、請求項2記載のキマ
    ーゼ阻害剤。
  6. 【請求項6】 R2が水素である、請求項2又は5記載
    のキマーゼ阻害剤。
  7. 【請求項7】 R1が置換されていてもよいフェニル又
    は置換されていてもよいフェニルメチルである、請求項
    2記載のキマーゼ阻害剤。
  8. 【請求項8】 R3が水素である、請求項2記載のキマ
    ーゼ阻害剤。
  9. 【請求項9】 R4がCH26(R6が置換されていても
    よいヘテロ環チオ又は置換されていてもよい四級アンモ
    ニウム基)である、請求項2記載のキマーゼ阻害剤。
  10. 【請求項10】 R6におけるヘテロ環が、テトラゾー
    ル、トリアゾール、ジアゾール、ピリジン、ピリジニウ
    ム又はチアジアゾールである請求項9記載のキマーゼ阻
    害剤。
  11. 【請求項11】 R5がCOOR7(R7は前記と同意
    義)である、請求項2記載のキマーゼ阻害剤。
  12. 【請求項12】 R7が置換されていてもよいフェニ
    ル、置換されていてもよいベンジル、置換されていても
    よいフェニルエチル、置換されていてもよいジフェニル
    メチル、置換されていてもよいフェノキシエチル、又は
    置換されていてもよいピリジルメチルである、請求項1
    1記載のキマーゼ阻害剤。
  13. 【請求項13】 R2がα配置である、請求項2記載の
    キマーゼ阻害剤。
  14. 【請求項14】 XがO原子;R1が置換されていても
    よいフェニル又は置換されていてもよいフェニルメチ
    ル;R2がメトキシでα配置;R3が水素;R4がCH2
    6(R6が置換されていてもよいテトラゾール又は置換さ
    れていてもよいチアジアゾール);R5がCOOR7(R7
    が置換されていてもよいフェニルメチル)である、請求
    項2記載のキマーゼ阻害剤。
  15. 【請求項15】 循環器系疾患、炎症、アレルギー性疾
    患、リュウマチ、喘息又はアトピーの予防及び/又は治
    療に有用な請求項1又は2記載のキマーゼ阻害剤。
  16. 【請求項16】 該循環器系疾患が心筋梗塞、心不全、
    心肥大、心筋症、鬱血性心疾患、高血圧症、血管内膜肥
    圧、末梢循環障害、血管炎、動脈硬化、血管再狭窄、及
    び腎障害から選択される疾患である、請求項15記載の
    キマーゼ阻害剤。
  17. 【請求項17】 オキサセフェム誘導体又はセフェムス
    ルホン誘導体を投与することを特徴とする、キマーゼに
    起因する疾患の予防及び/又は治療方法。
  18. 【請求項18】 オキサセフェム誘導体又はセフェムス
    ルホン誘導体を用いることを特徴とする、キマーゼ阻害
    剤の製造方法。
  19. 【請求項19】 式: 【化2】 (式中、Raは置換されていてもよいフェニル又は置換
    されていてもよいベンジル;Rbは水素、置換されてい
    てもよいフェニル、置換されていてもよいベンジル、置
    換されていてもよいフェニルエチル、置換されていても
    よいジフェニルメチル、置換されていてもよいフェノキ
    シエチル、又は置換されていてもよいピリジルメチル;
    Rcは置換されていてもよいテトラゾール、置換されて
    いてもよいトリアゾール、置換されていてもよいジアゾ
    ール、置換されていてもよいピリジン、又は置換されて
    いてもよいチアジアゾール;但し、Rbがジフェニルメ
    チルでありかつRaがフェニル、メチルフェニル、クロ
    ロフェニル、ベンジル、又はヒドロキシベンジルである
    場合を除くものとする。)で示される化合物又はその製
    薬上許容される塩またはそれらの水和物。
  20. 【請求項20】 Raのフェニル又はベンジルにおける
    置換基が、ヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキ
    シ、ハロゲン、ハロゲン化低級アルキル、カルボキシ
    ル、シアノ、ニトロ、低級アルキルチオ、低級アルコキ
    シアルコキシ、及び低級アルコキシカルボニルから選択
    される、請求項19記載の化合物。
  21. 【請求項21】 Rbが置換されていてもよいベンジル
    であり、該置換基がヒドロキシ、低級アルキル、低級ア
    ルコキシ、ハロゲン、ハロゲン化低級アルキル、カルボ
    キシル、シアノ、ニトロ、低級アルコキシカルボニル、
    低級アルケニルオキシカルボニル、及びベンジルオキシ
    カルボニルから選択される、請求項19記載の化合物。
  22. 【請求項22】 Raがヒドロキシベンジル;Rbがフ
    ェニル、置換されていてもよいベンジル(該置換基はヒ
    ドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン、
    ハロゲン化低級アルキル、カルボキシル、シアノ、ニト
    ロ、低級アルコキシカルボニル、低級アルケニルオキシ
    カルボニル、及びベンジルオキシカルボニルから選択さ
    れる)、フェニルエチル、フェノキシエチル、又はピリ
    ジルメチル、;Rcが2−メチルテトラゾール、2−プ
    ロピルテトラゾール、2−カルボキシルメチルテトラゾ
    ール、2−カルボキシルエチルテトラゾール、2−カル
    バモイルメチルテトラゾール、トリアゾール、2−メチ
    ルジアゾール、チアジアゾール、2−メチルチアジアゾ
    ール、又は2−エトキシカルボニルチアジアゾールであ
    る、請求項19記載の化合物。
  23. 【請求項23】 Raが置換されていもよいフェニル
    (該置換基は、ヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコ
    キシ、ハロゲン、ハロゲン化低級アルキル、カルボキシ
    ル、シアノ、ニトロ、低級アルキルチオ、低級アルコキ
    シアルコキシ、及び低級アルコキシカルボニルから選択
    される);Rbがジフェニルメチル又は置換されていて
    もよいベンジル(該置換基はヒドロキシ、低級アルキ
    ル、低級アルコキシ、ハロゲン、ハロゲン化低級アルキ
    ル、カルボキシル、シアノ、ニトロ、低級アルコキシカ
    ルボニル、低級アルケニルオキシカルボニル、及びベン
    ジルオキシカルボニルから選択される);Rcが2−メ
    チルテトラゾール、2−カルボキシルメチルテトラゾー
    ル又はそのアルケニルエステル体である、請求項19記
    載の化合物。
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