JPH1086535A - 黒色系熱転写シート - Google Patents
黒色系熱転写シートInfo
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- JPH1086535A JPH1086535A JP8263764A JP26376496A JPH1086535A JP H1086535 A JPH1086535 A JP H1086535A JP 8263764 A JP8263764 A JP 8263764A JP 26376496 A JP26376496 A JP 26376496A JP H1086535 A JPH1086535 A JP H1086535A
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Abstract
に対する堅牢性に優れた画像を形成することができる黒
色系熱転写シートを提供する。 【解決手段】 基材シートの一方の面に染料とバインダ
ーとから形成された黒色染料層を有する熱転写シートに
おいて、該黒色染料層は、少なくとも下記式(1)及び
式(2)で表される染料を含有する。
Description
た熱転写シートに関し、さらに詳しくは、黒色濃度が高
く、演色性が高く、かつ熱や光に対する堅牢性に優れた
画像を形成することができる黒色系熱転写シートに関す
るものである。
トに階調画像や文字、記号等の単調画像を形成すること
が行われている。その熱転写方法は、昇華転写方式と熱
溶融転写方式が広く用いられている。このうち、昇華転
写方式は、色材として用いる昇華性染料をバインダー樹
脂に溶解または分散させた染料層を基材シートに担持さ
せた熱転写シートを受像シートに重ね、サーマルヘッド
やレーザー等の加熱手段により、画像情報に応じたエネ
ルギーを印加することにより熱転写シート上の昇華性染
料層中に含まれる染料を受像シートに移行させて画像を
形成するものである。この昇華転写方式は、熱転写シー
トに印加するエネルギー量によって、ドット単位で染料
の移行量を制御することができるため、階調性のフルカ
ラー画像の形成ができ、銀塩写真の画像に匹敵する高品
質な画像を得ることができる。したがって、昇華転写方
式は注目され、種々の分野で情報記録手段として利用さ
れている。
びソフトの発達により、この熱転写方法は、コンピュー
ターグラフィックス、衛星通信による静止画像そしてC
D−ROMその他に代表されるデジタル画像及びビデオ
等のアナログ画像のフルカラーハードコピーシステムと
して、その市場を拡大している。この熱転写方法による
受像シートの具体的な用途は、多岐にわたっている。代
表的なものとして、印刷の校正刷り、画像の出力、CA
D/CAMなどの設計及びデザインなどの出力、CTス
キャンや内視鏡カメラなどの各種医療用分析機器、測定
機器の出力用途そしてインスタント写真の代替として、
また身分証明書やIDカード、クレジットカード、その
他カード類の顔写真等の出力、さらに遊園地、ゲームセ
ンター、博物館、水族館等のアミューズメント施設にお
ける合成写真、記念写真としての用途等を挙げることが
できる。
要求される重要な特性の一つとして、色再現性があり、
特に高濃度の黒色再現性が挙げられる。すなわち、イエ
ロー、マゼンタ及びシアンの3原色でフルカラーを再現
する場合、色の減色混合や熱転写技術上の制約等で、漆
黒の色再現性が劣るために、黒色単独の染料層が必要と
なっている。今までに、その黒色単独の染料層を有する
黒色系熱転写シートとして、イエロー、マゼンタ及びシ
アンの各染料を混合して、黒色(ブラック)染料層を得
ることが知られている。(例えば、特開昭61−258
791、特開平1−136787、特開平3−2051
88、特開平4−267197、特開平7−23248
1等に記載されている。)
ー、マゼンタ及びシアンの3原色を混合して得られるブ
ラックの吸収スペクトルは490nm付近及び580n
m付近に吸収の谷があるため、波長の異なる照明光によ
って、色が異なって見えるという問題がある。この現象
は、一般的に“演色”と呼ばれている。繊維の染色分野
では、演色性を改良するために、3原色以外にオレンジ
染料やバイオレット染料を添加する方法が知られてい
る。しかし、熱転写記録分野では、これらの中間色の染
料開発が十分になされておらず、短時間の加熱で受像シ
ートに転写し、転写後の受像シートにおいて、熱や光等
に堅牢性があり、安定性を有した中間色の染料が見出さ
れていなかった。さらに、色相の異なる染料を混合する
場合に、光による退色が著しく生じるという現象がしば
しば見られる。この現象は触媒的光退色と呼ばれ、黒色
染料層では色相の異なる染料を混合するため、触媒的光
退色が生じやすいという問題がある。
問題を解決するために、黒色濃度が高く、演色性が高
く、かつ熱や光に対する堅牢性に優れた画像を形成する
ことができる黒色系熱転写シートを提供することであ
る。
に、本発明者らは鋭意研究した結果、基材シートの一方
の面に染料とバインダーとから形成された黒色染料層を
有する熱転写シートにおいて、該黒色染料層は、少なく
とも下記式(1)及び式(2)で表される染料を含有す
ることを特徴とした。
置換または非置換のアルキル基、シクロアルキル基、ア
ラルキル基またはアリール基を表し、R3 は水素原子、
ハロゲン原子、シアノ基、水酸基、置換または非置換の
アルキル基、アルコキシ基、シクロアルキル基、アラル
キル基、アリール基、アシル基、アシルアミノ基または
スルホニルアミノ基を表し、R4 は置換または非置換の
アルキル基、シクロアルキル基またはアラルキル基を表
し、R5 は置換または非置換のアミノカルボニル基、ア
ルコキシカルボニル基またはアリールオキシカルボニル
基を表す。また、nは1または2の整数を表す。〕
式(1)におけると同意義を表し、R6 及びR7 は、そ
れぞれ置換または非置換のアルキル基、シクロアルキル
基、アラルキル基またはアリール基を表す。〕
(3)で表される染料を含有することを特徴とした。
置換または非置換のアルキル基、シクロアルキル基、ア
ラルキル基またはアリール基を表し、R10は水素原子、
ハロゲン原子、シアノ基、水酸基、置換または非置換の
アルキル基、アルコキシ基、シクロアルキル基、アラル
キル基、アリール基、アシル基、アシルアミノ基または
スルホニルアミノ基を表し、R11は水素原子またはハロ
ゲン原子を表し、R12は水素原子またはアルキル基を表
し、R13は置換または非置換のアルキル基、シクロアル
キル基、アラルキル基、アリール基またはアルコキシ基
を表し、nは1または2の整数を表す。〕 以上の黒色系熱転写シートにより、黒色濃度が高く、演
色性が高く、かつ熱や光に対する堅牢性に優れた画像を
形成することができることを見いだし、本発明に至った
ものである。
原色のイエロー、マゼンタ、シアンの染料をいずれか、
少なくとも一つを使用した場合、その用いた染料色相に
応じた特定波長域で光の吸収があり、その反面で光の吸
収が低い波長域が存在してしまう。したがって、その光
の吸収が低い波長域で、照明光に依存して色相が異なっ
て見えてしまう。本発明では、黒色染料層に中間色であ
るバイオレット(紫色)とオレンジ(橙色)の色相をも
つ、それぞれ上記式(1)及び式(2)で表される染料
を含有することで、光の吸収が低い波長域での光吸収を
補い、広い範囲の波長域で安定した光吸収をもった黒の
色相であり、すなわち、演色性が高く、濃度も高くな
る。また、上記式(1)及び式(2)で表される染料
は、熱や光に対する堅牢性に優れているため、黒色染料
層を用いた画像の熱や光に対する堅牢性が優れたものと
なる。
て、詳細に説明する。本発明の熱転写シートは、黒色染
料層に上記式(1)及び式(2)で表される染料を含有
することを特徴とし、それ以外の構成は従来公知の熱転
写シートの構成と同様でよい。また、本発明で使用する
上記式(1)及び式(2)で表される染料は、公知の方
法に準じて合成される。本発明では、上記式(1)及び
式(2)で表される染料は単独で、または黒の色相調節
のために、他の染料を併用することができる。
写シートに使用されている基材シートをそのまま使用す
ることができ、特に限定されることはない。例えば、ポ
リエステル、ポリプロピレン、セロハン、ポリカーボネ
ート、酢酸セルロース、ポリエチレン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリスチレン、ナイロン、ポリイミド、ポリ塩化ビ
ニリデン、ポリビニルアルコール、フッ素樹脂、塩化ゴ
ム、アイオノマー等のプラスチックフィルム、グラシン
紙、コンデンサー紙等の紙類、不織布等が好ましく使用
される。また、これらの複合体を基材シートとして使用
することもできる。このような基材シートの厚みは、要
求される強度、熱伝導性が得られるように適宜決定する
ことができ、例えば、3〜100μm程度である。上記
のような基材シートは、その表面に形成する染料層との
密着力が乏しい場合には、その表面にプライマー処理や
コロナ放電処理を施すのが好ましい。
の一方の面に少なくとも黒色染料層を有し、必要に応じ
て、イエロー、マゼンタ、シアン等の染料層を同じ基材
シート上に設けても、または別の基材シートにイエロ
ー、マゼンタ、シアン等の染料層を設けて、基材シート
を組合せて用いてもよい。本発明の黒色染料層に含有さ
れる染料は、少なくとも下記式(1)及び式(2)が用
いられる。
換または非置換のアルキル基、シクロアルキル基、アラ
ルキル基またはアリール基を表し、R3 は水素原子、ハ
ロゲン原子、シアノ基、水酸基、置換または非置換のア
ルキル基、アルコキシ基、シクロアルキル基、アラルキ
ル基、アリール基、アシル基、アシルアミノ基またはス
ルホニルアミノ基を表し、R4 は置換または非置換のア
ルキル基、シクロアルキル基またはアラルキル基を表
し、R5 は置換または非置換のアミノカルボニル基、ア
ルコキシカルボニル基またはアリールオキシカルボニル
基を表す。また、nは1または2の整数を表す。
(1)におけると同意義を表し、R6 及びR7 は、それ
ぞれ置換または非置換のアルキル基、シクロアルキル
基、アラルキル基またはアリール基を表す。
できる上記式(1)の染料の例として、下記の表1に記
載する染料が挙げられる。
である。
きる上記式(2)の染料の例として、下記の表2に記載
する染料が挙げられる。
るために、黒色染料層に、更に下記式(3)で表される
シアン染料を含有することが好ましい。
換または非置換のアルキル基、シクロアルキル基、アラ
ルキル基またはアリール基を表し、R10は水素原子、ハ
ロゲン原子、シアノ基、水酸基、置換または非置換のア
ルキル基、アルコキシ基、シクロアルキル基、アラルキ
ル基、アリール基、アシル基、アシルアミノ基またはス
ルホニルアミノ基を表し、R11は水素原子またはハロゲ
ン原子を表し、R12は水素原子またはアルキル基を表
し、R13は置換または非置換のアルキル基、シクロアル
キル基、アラルキル基、アリール基またはアルコキシ基
を表し、nは1または2の整数を表す。
できる上記式(3)の染料の例として、下記の表3に記
載する染料が挙げられる。
ある。
色染料層に対して、配合は式(1)と式(2)の比で、
1対0.8〜1.4程度が好ましく、また、上記式
(3)の染料を使用する場合は、配合は式(1)と式
(3)の比で、1対1〜2.7程度にすれば、望ましい
黒の色相が得られることになる。つぎに、黒色染料層に
は、上記の染料とともにバインダーが含有される。バイ
ンダーとしては、従来公知の樹脂バインダーがいずれも
使用でき、好ましいものを例示すれば、エチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシセ
ルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセル
ロース、酢酸セルロース、酪酸セルロース等のセルロー
ス系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポ
リビニルブチラール、ポリビニルアセタール、ポリビニ
ルピロリドン、ポリアクリルアミド等のビニル系樹脂、
ポリエステル系樹脂等が挙げられる。これらの中で、耐
熱性、染料の移行性等の観点からセルロース系、アセタ
ール系、ブチラール系及びポリエステル系等が特に好ま
しい。
に代えて、次のような離型性グラフトコポリマーを離型
剤またはバインダーとして用いることができる。この離
型性グラフトコポリマーは、ポリマー主鎖にポリシロキ
サンセグメント、フッ化炭素セグメント、フッ化炭化水
素セグメント、または長鎖アルキルセグメントから選択
された少なくとも1種の離型性セグメントをグラフト重
合させてなるものである。これらのうち、特に好ましい
のはポリビニルアセタール樹脂からなる主鎖にポリシロ
キサンセグメントをグラフトさせて得られたグラフトコ
ポリマーである。
ーと、その他必要に応じて従来公知と同様な各種の添加
剤を加えてもよい。その添加剤として、例えば、受像シ
ートとの離型性やインキの塗工適性を向上させるため
に、ポリエチレンワックス等の有機微粒子や無機微粒子
が挙げられる。このような黒色染料層は、通常、適当な
溶剤中に上記染料、バインダーと、必要に応じて添加剤
を加えて、各成分を溶解または分散させて塗工液を調製
し、その後、この塗工液を基材シートの上に塗布、乾燥
させて形成することができる。この塗布方法は、グラビ
ア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバ
ースロールコーティング法等の公知の手段を用いること
ができる。このように形成された黒色染料層は、0.2
〜6.0μm、好ましくは0.4〜3.0μm程度の乾
燥状態での厚さであり、また、黒色染料層中の染料は、
上記式(1)及び式(2)または式(3)で表される染
料と他の染料を含む、黒色染料層に含有される全ての染
料分で、黒色染料層の重量の5〜70重量%、好ましく
は10〜60重量%の量で存在するのが好ましい。
止の層、すなわち離型層を設けてもよい。離型層として
は、粘着防止性の無機粉末を付着させたもの、あるい
は、シリコーンポリマー、アクリルポリマー、フッ素化
ポリマーのような離型性に優れた樹脂層等が挙げられ、
その厚さは、乾燥状態で0.01〜5μm、好ましくは
0.05〜2μm程度である。尚、このような離型性に
優れた効果を有する材料は、染料層中に含有させても良
好な効果が得られる。
写シートは、基材シートの裏面に、サーマルヘッドの熱
によるステッキングや印字しわなどの悪影響を防止する
ため、必要ならばプライマー層を介して耐熱層を設けて
もよい。耐熱層は、従来公知のものであればよく、例え
ば、熱硬化性樹脂やシリコーン樹脂等の変性樹脂単独、
または各種架橋剤を併用し、界面活性剤、オイル、有機
金属塩あるいはワックスなどの滑剤やタルク等の充填剤
等を添加し、適当な溶剤により、溶解又は分散させて、
耐熱層形成用インキを調製し、これを、上記の基材シー
トの他方に面に、例えば、グラビア印刷法、スクリーン
印刷法、グラビア版を用いたリバースコーティング法等
の形成手段により塗布し、乾燥して耐熱層を形成するこ
とができる。
を用いて、画像を形成するために使用する被転写体であ
る受像シートは、その受像面が前記の染料に対して染料
受容性を有するものであれば、いかなるものでもよく、
又、染料受容性を有しない紙、金属、ガラス、合成樹脂
等である場合には、その少なくとも一方の表面に染料受
容層を形成すれば良い。
としては、例えば、ポリプロピレン等のポリオレフィン
系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等のハロ
ゲン化ポリマー、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリルエステ
ル等のビニルポリマー、ポリエチレンテレフタレート、
ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、
ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、エチレンやプ
ロピレン等のオレフィンと他のビニルモノマーとの共重
合体系樹脂、アイオノマー、セルロースジアセテート等
のセルロース系樹脂、ポリカーボネート等からなる繊
維、織布、フィルム、シート、成形物等が挙げられる。
特に、好ましいものは、ポリ塩化ビニルからなるシー
ト、又はフィルムで、単層でも複層のラミネート構成で
もよい。
着性の被転写体であっても、その記録面に上記の染着性
の樹脂の溶液または分散液を塗布および乾燥させるか、
あるいはそれらの樹脂フィルムをラミネートすることに
より、被転写体とすることができる。さらに、上記の染
着性のある被転写体であっても、その表面にさらに染着
性の良い樹脂から、上記のように染料受容層を形成して
もよい。このようにして形成する染料受容層は、単独の
材料からでも、また、複数の材料から形成してもよく、
さらに本発明の目的を妨げない範囲で各種の添加剤を包
含させてもよいのは当然である。
脂、各種の添加剤を適当な溶剤により、溶解又は分散さ
せて、受容層形成用インキを調製し、これを、上記の被
転写体の表面に、例えば、グラビア印刷法、スクリーン
印刷法、グラビア版を用いたリバースコーティング法等
の形成手段により塗布し、乾燥して、形成することがで
きる。
して熱転写を行う際に使用する熱エネルギーの付与手段
は、従来公知の付与手段がいずれも使用でき、例えば熱
転写プリンター(例えば、日立製作所製ビデオプリンタ
ーVY−100)等の記録装置によって、記録時間をコ
ントロールすることにより、5〜100mj/mm2程
度の熱エネルギーを付与することによって、所期の目的
を十分に達成することができる。
更に具体的に説明する。尚、文中、部または%とあるの
は特に断りのない限り重量基準である。 (実施例1)基材シートとして、厚さ6μmのポリエチ
レンテレフタレートフィルムの一方の表面に、下記組成
の黒色染料層形成用インキ1をグラビア印刷機により、
塗布、乾燥させて、乾燥状態で塗工厚1μmの染料層を
有する黒色系熱転写シートを作製した。また、基材シー
トには、以下の条件で耐熱層をあらかじめ設けておい
た。基材シートの他方の面に、下記組成の耐熱層用イン
キを、グラビア印刷機により、塗布、乾燥させて、乾燥
状態で塗工厚1μmの耐熱層を設け、さらに60℃にて
5日間オーブン中で加熱熟成して、硬化処理を行った。
記の黒色染料層形成用インキ2に変えた。それ以外は、
上記実施例1と同様にして黒色系熱転写シートを作製し
た。黒色染料層形成用インキ2組成 表1のNo.4の染料(バイオレット) 1.25部 表2のNo.1の染料(オレンジ) 1.35部 表3のNo.1の染料(シアン) 2.30部 上記式(4)で表されるシアン染料 1.00部 上記式(5)で表されるイエロー染料 1.10部 ポリビニルアセトアセタール樹脂 3.50部 トルエン 44.75部 メチルエチルケトン 44.75部
記の黒色染料層形成用インキ3に変えた。それ以外は、
上記実施例1と同様にして黒色系熱転写シートを作製し
た。黒色染料層形成用インキ3組成 表1のNo.4の染料(バイオレット) 1.30部 表2のNo.1の染料(オレンジ) 1.50部 表3のNo.1の染料(シアン) 3.00部 上記式(5)で表されるイエロー染料 1.20部 ポリビニルアセトアセタール樹脂 3.50部 トルエン 44.75部 メチルエチルケトン 44.75部
記の黒色染料層形成用インキ4に変えた。それ以外は、
上記実施例1と同様にして黒色系熱転写シートを作製し
た。黒色染料層形成用インキ4組成 上記式(4)で表されるシアン染料 4.76部 上記式(5)で表されるイエロー染料 1.47部 下記式(6)で表されるマゼンタ染料 1.47部 ポリビニルアセトアセタール樹脂 3.50部 トルエン 44.40部 メチルエチルケトン 44.40部
記の黒色染料層形成用インキ5に変えた。それ以外は、
上記実施例1と同様にして黒色系熱転写シートを作製し
た。黒色染料層形成用インキ5組成 上記式(4)で表されるシアン染料 4.75部 下記式(7)で表されるイエロー染料 2.10部 上記式(6)で表されるマゼンタ染料 1.45部 ポリビニルアセトアセタール樹脂 3.50部 トルエン 44.10部 メチルエチルケトン 44.10部
ポFPG#150)を用い、この基材の一方の面に下記
組成の受容層形成用インキを乾燥時10.0g/m2 に
なるように塗布し、100℃で30分間乾燥して被転写
体である受像シートを得た。 受容層形成用インキ組成 ポリエステル樹脂(東洋紡製、Vylon200) 11.5部 塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体 5.0部 (ユニオンカーバイト製、VYHH) アミノ変性シリコーン(信越化学工業製、KF−393) 1.2部 エポキシ変性シリコーン(信越化学工業製、X−22−343) 1.2部 メチルエチルケトン 46部 トルエン 46部
ートと、上記の受像シートとを、夫々の染料層と受容層
とを対向させて重ね合わせ、黒色系熱転写シートの裏面
からヘッド印加電圧15.1V、印字時間8msecの
条件で、サーマルヘッドで記録を行って、以下の方法に
て、記録濃度、耐光性及び演色性の評価を行った。 (記録濃度の評価方法)米国マクベス社製のデンシトメ
ーターRD−918にて、上記の受像シートの記録部の
濃度を測定した。 (耐光性の評価方法)キセノンフェードメーター(アト
ラス社製、C135A)を用いて、ブラックパネル温度
50℃、50kLuxで、50時間、上記の受像シート
の記録部に光照射し、夫々の光退色率を求めた。
計CM−1000で:D65光源及びF6光源での色度
値L* a* b* を測定し、下記式で2光源での色差を算
出した。 色差=〔{a* (D65)−a* (F6)}2 +{b*
(D65)−b* (F6)}2 〕1/2 但し、a* (D65)及びb* (D65)はD65光源
での色度値、a* (F6)及びb* (F6)はF6光源
での色度値である。
4に示す。
ートの一方の面に染料とバインダーとから形成された黒
色染料層を有する熱転写シートにおいて、該黒色染料層
は、少なくとも所定の式(1)及び式(2)で表される
染料を含有することにより、また、前記の黒色染料層
が、更に所定の式(3)で表される染料を含有すること
により、黒色濃度が高く、演色性が高く(すなわち、光
源の違いによる色差が低い)、かつ熱や光に対する堅牢
性に優れた(光退色率が低い)画像を形成することがで
きる。
Claims (2)
- 【請求項1】 基材シートの一方の面に染料とバインダ
ーとから形成された黒色染料層を有する熱転写シートに
おいて、該黒色染料層は、少なくとも下記式(1)及び
式(2)で表される染料を含有することを特徴とする黒
色系熱転写シート。 【化1】 〔上記式(1)中、R1 及びR2 は、それぞれ置換また
は非置換のアルキル基、シクロアルキル基、アラルキル
基またはアリール基を表し、R3 は水素原子、ハロゲン
原子、シアノ基、水酸基、置換または非置換のアルキル
基、アルコキシ基、シクロアルキル基、アラルキル基、
アリール基、アシル基、アシルアミノ基またはスルホニ
ルアミノ基を表し、R4 は置換または非置換のアルキル
基、シクロアルキル基またはアラルキル基を表し、R5
は置換または非置換のアミノカルボニル基、アルコキシ
カルボニル基またはアリールオキシカルボニル基を表
す。また、nは1または2の整数を表す。〕 【化2】 〔上記式(2)中、R1 、R2 、R3 及びnは式(1)
におけると同意義を表し、R6 及びR7 は、それぞれ置
換または非置換のアルキル基、シクロアルキル基、アラ
ルキル基またはアリール基を表す。〕 - 【請求項2】 前記の黒色染料層が、更に下記式(3)
で表される染料を含有することを特徴とする上記の請求
項1に記載する黒色系熱転写シート。 【化3】 〔上記式(3)中、R8 及びR9 は、それぞれ置換また
は非置換のアルキル基、シクロアルキル基、アラルキル
基またはアリール基を表し、R10は水素原子、ハロゲン
原子、シアノ基、水酸基、置換または非置換のアルキル
基、アルコキシ基、シクロアルキル基、アラルキル基、
アリール基、アシル基、アシルアミノ基またはスルホニ
ルアミノ基を表し、R11は水素原子またはハロゲン原子
を表し、R12は水素原子またはアルキル基を表し、R13
は置換または非置換のアルキル基、シクロアルキル基、
アラルキル基、アリール基またはアルコキシ基を表し、
nは1または2の整数を表す。〕
Priority Applications (4)
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