JP2002067517A - 熱転写フィルム及び熱転写方法 - Google Patents

熱転写フィルム及び熱転写方法

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JP2002067517A
JP2002067517A JP2000257614A JP2000257614A JP2002067517A JP 2002067517 A JP2002067517 A JP 2002067517A JP 2000257614 A JP2000257614 A JP 2000257614A JP 2000257614 A JP2000257614 A JP 2000257614A JP 2002067517 A JP2002067517 A JP 2002067517A
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dye layer
thermal transfer
heat
yellow
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JP2000257614A
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Inventor
Takeshi Takada
毅 高田
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印画物の色再現域が低下することなく、フル
カラーの優れた品質の画像形成が可能である熱転写フィ
ルム及び熱転写方法を提供する。 【解決手段】 一方の面に耐熱層を設けたフィルム基材
と、該フィルム基材の他方の面に設けられた熱移行性染
料層とからなり、該染料層が色相の異なる染料を含む複
数の染料層領域からなり、該染料層領域にそれぞれイエ
ロー、マゼンタ、シアンの染料を含む熱転写フィルムを
用いて、異なる染料層領域で比較して、イエローとそれ
以外の2色との高濃度域濃度差が0.1以上である時、
グレーバランスを調整したニュートラルブラックが高濃
度になる色相順に印画することにより、印画における染
料のバックトラップが生じても、印画物の色再現域が低
下することなく、フルカラーの優れた品質の画像形成が
可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、昇華性染料を用い
た熱転写フィルム及び熱転写方法に関し、さらに詳しく
は、それぞれ異なる色相の染料を含む複数の染料層領域
からなる熱転写フィルム及び色再現性の良好なカラー画
像を得る熱転写方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、種々の熱転写方式が公知である
が、それらの中で熱移行性染料を記録材とし、これをポ
リエステルフィルム等の基材フィルムに担持させて熱転
写フィルムとし、熱移行性染料で染着可能な被転写材、
例えば、紙やプラスチックフィルム等に染料受容層を形
成した受像シート上に各種のフルカラー画像を形成する
方法が提案されている。この場合には、加熱手段として
プリンターのサーマルヘッドが使用され、極めて短時間
の加熱によって3色または4色の多数のドットを受像シ
ートに転移させて、該多色の色ドットにより原稿のフル
カラー画像を再現するものである。このように形成され
た画像は、使用する色材が染料であることから、非常に
鮮明であり、且つ透明性に優れているため、得られる画
像は中間色の再現性や階調性に優れ、従来のオフセット
印刷やグラビア印刷による画像と同様であり、且つフル
カラー写真画像に匹敵する高品質の画像が形成可能とな
っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の如き、カラー画
像の形成に当たっては、一般的に各色を連続的に熱転写
する方法が行われている。このとき、一定の被転写領域
に熱転写フィルムが複数回(例えば3色カラーの場合は
3回)重ねて熱エネルギーが付与される結果、最初に被
転写材に熱転写された染料が次の熱転写時の熱エネルギ
ーによって熱転写フィルムにバックトラップされるとい
う現象(熱転写の際、先に熱転写した染料が熱により熱
転写フィルムに再度熱転写される現象)が生じる。この
ような現象が生じると、先に熱転写された画像濃度が低
下し、原稿の色分解情報が正確に熱転写染料層に反映さ
れず、最終的な画像品質が低下する。すなわち、色再現
域が低下するという問題が生じる。
【0004】この問題に対し、特許公報第280602
5号、特開昭63−270192号に開示されているよ
うに、同じ熱エネルギーでの各色相の濃度をイエロー、
マゼンタ、シアンの印画順に調整する試みがなされてい
る。しかし、バックトラップ量は染料層バインダー樹脂
や被転写材の染着樹脂の組合わせ、熱転写フィルムの染
料層塗布量、また染料種や染料配合によって異なり、次
色の印可される熱エネルギーによっても異なるため、実
質的に予測が困難で十分に制御できなかった。また、プ
リント時間の高速化に伴うメディアの高感度化が必須と
なっており、さらに低コスト化要求も高くなってきてい
る。このため、メディアを開発する際、上記のように保
存性などの他の性能を維持しながら、各色の印画順に高
濃度に調整することが非常に困難になっている。特に、
イエロー染料層に関しては、感度、保存性共に良好な染
料がなく、感度、保存性がトレードオフの関係になって
おり、保存性を維持したままの高濃度化がほぼ不可能な
状況であった。したがって、上記の問題を解決するた
め、本発明は、印画物の色再現域が低下することなく、
フルカラーの優れた品質の画像形成が可能である熱転写
フィルム及び熱転写方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の熱転写フィルムは、一方の面に耐熱層を設
けたフィルム基材と、該フィルム基材の他方の面に設け
られた熱移行性染料層とからなり、該染料層が色相の異
なる染料を含む複数の染料層領域からなり、異なる染料
層領域で比較して、ある1色とそれ以外の色相との高濃
度域濃度差が0.1以上である時、規定した色相が高濃
度になる印画順で印画可能であることを特徴とする。
【0006】また、本発明の熱転写フィルムは、一方の
面に耐熱層を設けたフィルム基材と、該フィルム基材の
他方の面に設けられた熱移行性染料層とからなり、該染
料層が色相の異なる染料を含む複数の染料層領域からな
り、該染料層領域にそれぞれイエロー、マゼンタ、シア
ンの染料を含み、異なる染料層領域で比較して、イエロ
ーとそれ以外の2色との高濃度域濃度差が0.1以上で
ある時、グレーバランスを調整したニュートラルブラッ
クが高濃度になる印画順で印画可能であることを特徴と
する。
【0007】本発明の熱転写方法は、一方の面に耐熱層
を設けたフィルム基材と、該フィルム基材の他方の面に
設けられた熱移行性染料層とからなり、該染料層が色相
の異なる染料を含む複数の染料層領域からなる熱転写フ
ィルムにおいて、異なる染料層領域で比較して、ある1
色とそれ以外の色相との高濃度域濃度差が0.1以上で
ある時、規定した色相が高濃度になる色相順に印画する
ことを特徴とする。また、本発明の熱転写方法は、一方
の面に耐熱層を設けたフィルム基材と、該フィルム基材
の他方の面に設けられた熱移行性染料層とからなり、該
染料層が色相の異なる染料を含む複数の染料層領域から
なり、該染料層領域にそれぞれイエロー、マゼンタ、シ
アンの染料を含む熱転写フィルムにおいて、異なる染料
層領域で比較して、イエローとそれ以外の2色との高濃
度域濃度差が0.1以上である時、グレーバランスを調
整したニュートラルブラックが高濃度になる色相順に印
画することを特徴とする。さらに、上記のイエロー染料
を含む染料層領域に、下記に示す一般式(1)及び/ま
たは一般式(2)から選ばれる少なくとも1種を含有す
ることが好ましく、それによって、より優れた効果が得
られる。
【0008】
【化3】 〔上記式(1)中のR1、R2、R3、R4及びR5は、そ
れぞれ独立に選定でき、水素原子、ハロゲン原子、C1
〜C8のアルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ
基、アルコキシカルボニル基、チアアルコキシ基、アル
キルスルホニル基、アミノ基、置換あるいは非置換のフ
ェノキシ基、または置換あるいは非置換のチオフェノキ
シ基を表す。R6、R7は、それぞれ独立に選定でき、水
素原子、アルキル基、アルコキシアルキル基、シクロア
ルキル基、アリル基、置換基を有してもよいアリール
基、アラルキル基、フリフリル基、テトラヒドロフリフ
リル基、またはヒドロキシアルキル基を表す。〕
【0009】
【化4】 〔上記式(2)中のR1は、アリル基、アルキル基を表
し、R2は置換あるいは非置換のアルキル基、アリール
基を表し、Aは−CH2−、−CH2CH2−、−CH2
2O−,−CH2CH2OCH2−、−CH2CH2OCH
2CH2−を表し、R3はアルキル基を表す。〕
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、好ましい実施の形態を挙
げて、本発明を更に詳しく説明する。 (フィルム基材)熱転写フィルムのフィルム基材は、従
来公知のある程度の耐熱性と強度を有するものであれ
ば、いずれのものでもよく、例えば、0.5〜50μ
m、好ましくは2〜10μm程度の厚さのポリエステル
フィルム、ポリスチレンフィルム、ポリプロピレンフィ
ルム、ポリサルホンフィルム、アラミドフィルム、ポリ
カーボネートフィルム、ポリビニルアルコールフィル
ム、セロファン等であり、特に好ましいものは、ポリエ
ステルフィルムである。
【0011】(熱移行性染料層)本発明の熱転写フィル
ムは、一方の面に耐熱層を設けたフィルム基材の他方の
面に熱移行性染料層を設けたもので、該染料層が色相の
異なる染料を含む複数の染料層領域からなる。熱移行性
染料層は、熱移行性染料を任意のバインダーにより担持
してなる層である。使用する染料としては、熱により、
溶融、拡散もしくは昇華移行する染料であって、従来公
知の昇華転写型熱転写シートに使用されている染料は、
いずれも本発明に使用可能であるが、色相、印字感度、
耐光性、保存性、バインダーへの溶解性等を考慮して選
択する。
【0012】染料としては、例えばジアリールメタン
系、トリアリールメタン系、チアゾール系、メロシアニ
ン等のメチン系、インドアニリン、アセトフェノンアゾ
メチン、ピラゾロアゾメチン、イミダゾルアゾメチン、
イミダゾアゾメチン、ピリドンアゾメチンに代表される
アゾメチン系、キサンテン系、オキサジン系、ジシアノ
スチレン、トリシアノスチレンに代表されるシアノメチ
レン系、チアジン系、アジン系、アクリジン系、ベンゼ
ンアゾ系、ピリドンアゾ、チオフェンアゾ、イソチアゾ
ールアゾ、ピロールアゾ、ピラールアゾ、イミダゾール
アゾ、チアジアゾールアゾ、トリアゾールアゾ、ジズア
ゾ等のアゾ系、スピロピラン系、インドリノスピロピラ
ン系、フルオラン系、ローダミンラクタム系、ナフトキ
ノン系、アントラキノン系、キノフタロン系等のものが
挙げられる。
【0013】本発明の熱転写フィルムにおける熱移行性
染料層で使用する染料は、異なる染料層領域で比較し
て、ある1色とそれ以外の色相との高濃度域濃度差が
0.1以上になるように、色相毎に調整できるようにす
る。例えば、染料/バインダーの比率を一定にしている
場合は、染料種を選定して、上記の高濃度域濃度差が生
じるようにする。また、染料の染料層における含有比率
を調整することにより、上記の高濃度域濃度差が生じる
ようにすることも可能であり、上記の染料種の選定と、
染料層の含有比率の調整を合わせて行なうことが好まし
く、行われる。
【0014】熱移行性染料層のバインダーとしては、従
来公知の樹脂バインダーがいずれも使用でき、好ましい
ものを例示すれば、エチルセルロース、ヒドロキシエチ
ルセルロース、エチルヒドロキシセルロース、ヒドロキ
シプロピルセルロース、メチルセルロース、酢酸セルロ
ース、酪酸セルロース等のセルロース系樹脂、ポリビニ
ルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラー
ル、ポリビニルアセタール、ポリビニルピロリドン、ポ
リアクリルアミド等のビニル系樹脂、ポリエステル系樹
脂等が挙げられる。これらの中で、耐熱性、染料の移行
性等の観点から、セルロース系、アセタール系、ブチラ
ール系及びポリエステル系等が特に好ましい。
【0015】また、本発明では上記の樹脂バインダーに
代えて、次のような離型性グラフトコポリマーを離型剤
またはバインダーとして用いることができる。この離型
性グラフトコポリマーは、ポリマー主鎖にポリシロキサ
ンセグメント、フッ化炭素セグメント、フッ化炭化水素
セグメント、または長鎖アルキルセグメントから選択さ
れた少なくとも1種の離型性セグメントをグラフト重合
させてなるものである。これらのうち、特に好ましいの
はポリビニルアセタール樹脂からなる主鎖にポリシロキ
サンセグメントをグラフトさせて得られたグラフトコポ
リマーである。
【0016】熱移行性染料層は、上記染料、バインダー
と、その他必要に応じて従来公知と同様な各種の添加剤
を加えてもよい。その添加剤として、例えば、受像シー
トとの離型性やインキの塗工適性を向上させるために、
ポリエチレンワックス等の有機微粒子や無機微粒子が挙
げられる。このような染料層は、通常、適当な溶剤中に
上記染料、バインダーと、必要に応じて添加剤を加え
て、各成分を溶解または分散させて塗工液を調製し、そ
の後、この塗工液をフィルム基材の上に塗布、乾燥させ
て形成することができる。この塗布方法は、グラビア印
刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバース
ロールコーティング法等の公知の手段を用いることがで
きる。このように形成された熱移行性染料層は、0.2
〜6.0μm、好ましくは0.4〜3.0μm程度の乾
燥状態での厚さである。
【0017】本発明の熱移行性染料層は、色相の異なる
染料を含む複数の染料層領域から構成され、異なる染料
層領域で比較して、ある1色とそれ以外の色相との高濃
度域濃度差が0.1以上である時、規定した色相が高濃
度になる印画順で印画可能とする。その規定した色相と
して、例えば、橙色、緑色、紫色、灰色、黒色等のイエ
ロー、マゼンタ、シアン等の各色相の染料を組合わせて
得られるものが挙げられる。また、本発明の熱転写フィ
ルムの熱移行性染料層は、色相の異なる染料を含む複数
の染料層領域からなり、該染料層領域にそれぞれイエロ
ー、マゼンタ、シアンの染料を含み、つまりイエロー染
料層領域、マゼンタ染料層領域、シアン染料層領域を有
し、異なる染料層領域で比較して、イエローとそれ以外
の2色との高濃度域濃度差が0.1以上である時、グレ
ーバランスを調整したニュートラルブラックが高濃度に
なる印画順で印画可能である。
【0018】上記のような熱転写フィルムは、色相の異
なる染料を含む複数の染料層領域から構成され、例え
ば、イエロー染料層領域(Y)、マゼンタ染料層領域
(M)、シアン染料層領域(C)を規定した色相が高濃
度になる印画順に合わせて、長尺状のフィルム基材の流
れ方向に面順次に繰り返し設けることができる。規定し
た色相が高濃度になる印画順がマゼンタ(M)、シアン
(C)、イエロー(Y)の順であれば、フィルム基材の
流れ方向にM/C/Yを面順次に、繰り返し設けること
が好ましい。もちろん、別々のフィルム基材にY、M、
Cの各単色を1色ずつ設けたものでも使用でき、また、
従来から用いられているY/M/Cの面順次に、フィル
ム基材の流れ方向で、繰り返し塗り分けられた熱転写フ
ィルムでも、各単色の先頭部にその色相に対応した検知
マークを設ける等してあれば、容易に規定した色相が高
濃度になる色相順に、検知マークを読み取って、印画す
ることが可能である。
【0019】尚、上記の各色相の高濃度域濃度差が0.
1以上というのは、各色相の染料層から被転写体に転写
された、印字物における印字濃度を光学反射濃度計で測
定した時の条件である。上記のニュートラルブラックと
は、a値が0.00〜4.00、b値が−5.00〜−
7.00の範囲のブラックであり、見た目で赤みや青み
がある黒色ではなく、無彩色の黒色のことで、イエロ
ー、マゼンタ、シアンの各染料層から転写され、3色重
ねて転写された部分の色相が黒っぽい黒さを有したもの
である。上記のa値、b値は、印画物の表面反射特性で
あり、JIS−Z8722に規定された方法で測定し、
JIS−Z8730によって規定された方法で表示した
場合のa値及びb値であり、a値は赤みを表し数値が大
きいほど赤味が強いことを示し、−(マイナス)になる
と赤味が不足していること、言い換えれば緑色味が強い
ことを示す。さらに、b値は黄色味の指標であり、この
数値が大きい場合は黄色味が強いことを示し、−(マイ
ナス)になると黄色味が不足して青くなることを示して
いる。また、上記のイエローとそれ以外の2色との高濃
度域濃度差が0.1以上である時は、イエローの高濃度
域濃度がその他の2色の高濃度域濃度に比べ、低くて
も、また高くてもいずれでも良いが、イエロー染料は高
濃度であると、保存性が低いものが多く、イエローの高
濃度域濃度がその他の2色の高濃度域濃度に比べ、低い
ものが好ましく、用いられる。本発明の熱転写フィルム
の熱移行性染料層は、色相の異なる染料を含む複数の染
料層領域からなり、該染料層領域にそれぞれイエロー、
マゼンタ、シアンの染料を含み、異なる染料層領域で比
較して、イエローとそれ以外の2色との高濃度域濃度差
が0.1以上である時、イエロー染料として、下記に示
す一般式(1)及び/または一般式(2)から選ばれる
少なくとも1種を使用することが好ましく、保存性が高
く、感度はあまり低下しない。
【0020】
【化5】 〔上記式(1)中のR1、R2、R3、R4及びR5は、そ
れぞれ独立に選定でき、水素原子、ハロゲン原子、C1
〜C8のアルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ
基、アルコキシカルボニル基、チアアルコキシ基、アル
キルスルホニル基、アミノ基、置換あるいは非置換のフ
ェノキシ基、または置換あるいは非置換のチオフェノキ
シ基を表す。R6、R7は、それぞれ独立に選定でき、水
素原子、アルキル基、アルコキシアルキル基、シクロア
ルキル基、アリル基、置換基を有してもよいアリール
基、アラルキル基、フリフリル基、テトラヒドロフリフ
リル基、またはヒドロキシアルキル基を表す。〕
【0021】
【化6】 〔上記式(2)中のR1は、アリル基、アルキル基を表
し、R2は置換あるいは非置換のアルキル基、アリール
基を表し、Aは−CH2−、−CH2CH2−、−CH2
2O−,−CH2CH2OCH2−、−CH2CH2OCH
2CH2−を表し、R3はアルキル基を表す。〕
【0022】(耐熱層)上記の如き本発明の熱転写フィ
ルムは、フィルム基材の裏面に、サーマルヘッドの熱に
よるステッキングや印字しわなどの悪影響を防止するた
め、必要ならばプライマー層を介して耐熱層を設けても
よい。耐熱層は、従来公知のものであればよく、例え
ば、熱硬化性樹脂やシリコーン樹脂等の変性樹脂単独、
または各種架橋剤を併用し、界面活性剤、オイル、有機
金属塩あるいはワックスなどの滑剤やタルク等の充填剤
等を添加し、適当な溶剤により、溶解又は分散させて、
耐熱層形成用インキを調製し、これを、上記のフィルム
基材の他方に面に(熱移行性染料層の設けている面と反
対側の面に)、例えば、グラビア印刷法、スクリーン印
刷法、グラビア版を用いたリバースコーティング法等の
形成手段により塗布し、乾燥して耐熱層を形成すること
ができる。
【0023】(受像シート)上記の熱転写フィルムを用
いて、画像を形成するために使用する被転写体である受
像シートは、その受像面が前記の染料に対して染料受容
性を有するものであれば、いかなるものでもよく、又、
染料受容性を有しない紙、金属、ガラス、合成樹脂等で
ある場合には、その少なくとも一方の表面に染料受容層
を形成すれば良い。染料受容層を形成しなくてもよい被
転写体としては、例えば、ポリプロピレン等のポリオレ
フィン系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等
のハロゲン化ポリマー、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル
エステル等のビニルポリマー、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系
樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、エチレ
ンやプロピレン等のオレフィンと他のビニルモノマーと
の共重合体系樹脂、アイオノマー、セルロースジアセテ
ート等のセルロース系樹脂、ポリカーボネート等からな
る繊維、織布、フィルム、シート、成形物等が挙げられ
る。特に、好ましいものは、ポリ塩化ビニルからなるシ
ート、又はフィルムで、単層でも複層のラミネート構成
でもよい。
【0024】本発明では紙、金属、ガラスその他の非染
着性の被転写体であっても、その記録面に上記の染着性
樹脂の溶液または分散液を塗布および乾燥させるか、あ
るいはそれらの樹脂フィルムをラミネートすることによ
り、被転写体とすることができる。さらに、上記の染着
性のある被転写体であっても、その表面にさらに染着性
の良い樹脂から、上記のように染料受容層を形成しても
よい。このようにして形成する染料受容層は、単独の材
料からでも、また、複数の材料から形成してもよく、さ
らに本発明の目的を妨げない範囲で各種の添加剤を包含
させてもよい。受容層を形成するには、上記に記載した
樹脂、各種の添加剤を適当な溶剤により、溶解又は分散
させて、受容層形成用インキを調製し、これを、上記の
被転写体の表面に、例えば、グラビア印刷法、スクリー
ン印刷法、グラビア版を用いたリバースコーティング法
等の形成手段により塗布し、乾燥して、形成することが
できる。
【0025】(熱転写方法)本発明の熱転写方法は、一
方の面に耐熱層を設けたフィルム基材と、該フィルム基
材の他方の面に設けられた熱移行性染料層とからなり、
該染料層が色相の異なる染料を含む複数の染料層領域か
らなる熱転写フィルムを用いて、異なる染料層領域で比
較して、ある1色とそれ以外の色相との高濃度域濃度差
が0.1以上となる時(印画濃度で測定した条件で)、
規定した色相が高濃度になる色相順に印画するものであ
る。その規定した色相として、例えば、橙色、緑色、紫
色、灰色、黒色等のイエロー、マゼンタ、シアン等の各
色相の染料を組合わせて得られるものが挙げられる。そ
して、上記の規定した色相が高濃度になる色相順に印画
するということは、印画濃度で高濃度域濃度が低い色相
の印画を最終または後にして、印画濃度の高濃度域濃度
が高い色相の印画を最初または二番目に行なうことが好
ましい。
【0026】また、本発明の熱転写方法は、一方の面に
耐熱層を設けたフィルム基材と、該フィルム基材の他方
の面に設けられた熱移行性染料層とからなり、該染料層
が色相の異なる染料を含む複数の染料層領域からなり、
該染料層領域にそれぞれイエロー、マゼンタ、シアンの
染料を含む熱転写フィルムを用いて、異なる染料層領域
で比較して、イエローとそれ以外の2色との高濃度域濃
度差が0.1以上となる時(印画濃度で測定した条件
で)、グレーバランスを調整したニュートラルブラック
が高濃度になる色相順に印画するものである。上記のグ
レーバランスを調整したニュートラルブラックが高濃度
になる色相順に印画するということは、例えば、イエロ
ー染料層を最終または後の順に印画し、イエロー以外の
マゼンタ染料層やシアン染料層を最初または二番目に印
画することが好ましい。なぜなら、イエロー染料は高濃
度であると、保存性が低いものが多く、イエローの高濃
度域濃度がその他の2色の高濃度域濃度に比べ、低いも
のが大多数であるからである。
【0027】また、上記のグレーバランスを調整したニ
ュートラルブラックが高濃度になる色相順に印画すると
いうことは、まず1色目を最高印加エネルギーとして階
調値255で印画し、2色目以降は階調値を変化させ、
調整して、規定したニュートラルブラックの色相になる
階調値を見つける。その得られたニュートラルブラック
の印字濃度を測定し比較して、最も濃度の高くなる色相
順序(印画における)と、階調値(印加エネルギー)を
決定する。以上の本発明の熱転写方法における印画の熱
転写手段は、サーマルヘッド加熱やレーザー光照射等の
手段を用いることができ、例えばサーマルヘッド加熱で
は、5〜100mJ/mm2程度の熱エネルギーを付与
して、印画することができる。
【0028】
【実施例】次に実施例を挙げて、本発明を更に具体的に
説明する。尚、文中、部または%とあるのは、特に断り
のない限り質量基準である。 (実施例1)フィルム基材として、厚さ6μmのポリエ
チレンテレフタレートフィルム(東レ(株)製、ルミラ
ー)の一方の表面に、下記組成の熱移行性染料層形成用
塗工液をワイヤーバーコーティング方式により、塗布
後、80℃にて1分間乾燥させて、乾燥状態で塗工厚
1.0g/m2の染料層を形成した。但し、マゼンタ染
料層、イエロー染料層、シアン染料層をこの順に、長尺
状のフィルム基材の流れ方向に面順次に繰り返し、設け
た。また、フィルム基材には、以下の条件で耐熱層をあ
らかじめ設けておいた。フィルム基材の他方の面に、下
記組成の耐熱層用塗工液を、グラビア印刷機により、塗
布、乾燥させ、乾燥状態で塗工厚1.0g/m2の耐熱
層を設け、さらに60℃にて5日間オーブン中で加熱熟
成して、硬化処理を行い、耐熱層を設けた。
【0029】 (マゼンタ熱移行性染料層形成用塗工液) 下記のM−1のマゼンタ染料 4.0部 下記のM−2のマゼンタ染料 1.4部 ポリビニルアセトアセタール樹脂 3.0部 (積水化学工業(株)製、KS−5) トルエン 45部 メチルエチルケトン 45部
【0030】 (イエロー熱移行性染料層形成用塗工液) 下記のY−1のイエロー染料 4.0部 下記のY−2のイエロー染料 2.0部 ポリビニルアセトアセタール樹脂 3.0部 (積水化学工業(株)製、KS−5) トルエン 45部 メチルエチルケトン 45部
【0031】 (シアン熱移行性染料層形成用塗工液) 下記のC−2のシアン染料 4.0部 下記のC−3のシアン染料 1.0部 ポリビニルアセトアセタール樹脂 3.0部 (積水化学工業(株)製、KS−5) トルエン 45部 メチルエチルケトン 45部
【0032】 (耐熱層用塗工液) ポリビニルブチラール樹脂 3.6部 (積水化学工業(株)製、エスレックBX−1) ポリイソシアネート 8.6部 (大日本インキ化学工業(株)製、バーノックD750) リン酸エステル系界面滑性剤 2.8部 (第一工業製薬(株)製、プライサーフA208S) タルク(日本タルク(株)製、ミクロエースP−3) 0.7部 メチルエチルケトン 32.0部 トルエン 32.0部
【0033】(実施例2)実施例1で作製した熱転写フ
ィルムで、熱移行性染料層形成用塗工液を下記の組成に
変えた。そして、但し、マゼンタ染料層、シアン染料
層、イエロー染料層をこの順に、長尺状のフィルム基材
の流れ方向に面順次に繰り返し、設けた。それ以外は、
上記実施例1と同様にして熱転写フィルムを作製した。 (マゼンタ熱移行性染料層形成用塗工液) 下記のM−1のマゼンタ染料 4.4部 下記のM−2のマゼンタ染料 1.0部 ポリビニルアセトアセタール樹脂 3.0部 (積水化学工業(株)製、KS−5) トルエン 45部 メチルエチルケトン 45部
【0034】 (シアン熱移行性染料層形成用塗工液) 下記のC−1のシアン染料 2.2部 下記のC−2のシアン染料 2.2部 下記のC−3のシアン染料 1.6部 ポリビニルアセトアセタール樹脂 3.0部 (積水化学工業(株)製、KS−5) トルエン 45部 メチルエチルケトン 45部
【0035】 (イエロー熱移行性染料層形成用塗工液) 下記のY−1のイエロー染料 6.0部 ポリビニルアセトアセタール樹脂 3.0部 (積水化学工業(株)製、KS−5) トルエン 45部 メチルエチルケトン 45部
【0036】(比較例1)実施例1で作製した熱転写フ
ィルムで、熱移行性染料層形成用塗工液を下記の組成に
変えた。そして、但し、イエロー染料層、マゼンタ染料
層、シアン染料層をこの順に、長尺状のフィルム基材の
流れ方向に面順次に繰り返し、設けた。それ以外は、上
記実施例1と同様にして熱転写フィルムを作製した。 (イエロー熱移行性染料層形成用塗工液) 下記のY−1のイエロー染料 3.6部 下記のY−2のイエロー染料 2.4部 ポリビニルアセトアセタール樹脂 3.0部 (積水化学工業(株)製、KS−5) トルエン 45部 メチルエチルケトン 45部
【0037】 (マゼンタ熱移行性染料層形成用塗工液) 下記のM−2のマゼンタ染料 3.7部 下記のM−3のマゼンタ染料 2.0部 ポリビニルアセトアセタール樹脂 3.0部 (積水化学工業(株)製、KS−5) トルエン 45部 メチルエチルケトン 45部
【0038】 (シアン熱移行性染料層形成用塗工液) 下記のC−2のシアン染料 2.7部 下記のC−3のシアン染料 3.0部 ポリビニルアセトアセタール樹脂 3.0部 (積水化学工業(株)製、KS−5) トルエン 45部 メチルエチルケトン 45部
【0039】但し、Y−1のイエロー染料は、キノフタ
ロン系染料で、以下の化学式で示される。
【化7】
【0040】Y−2のイエロー染料はジシアノスチリル
系染料で、以下の化学式で示される。
【化8】
【0041】M−1のマゼンタ染料は、ピラゾロトリア
ゾールアゾメチン系染料で、以下の化学式で示される。
【化9】
【0042】M−2のマゼンタ染料は、アントラキノン
系染料で、以下の化学式で示される。
【化10】
【0043】M−3のマゼンタ染料は、ベンゼンアゾ系
染料で、以下の化学式で示される。
【化11】
【0044】C−1のシアン染料は、インドアニリン系
染料で、以下の化学式で示される。
【化12】
【0045】C−2のシアン染料は、インドアニリン系
染料で、以下の化学式で示される。
【化13】
【0046】C−3のシアン染料は、アントラキノン系
染料で、以下の化学式で示される。
【化14】
【0047】受像シートとして、オリンパス光学工業
(株)製 CAMEDIA P−330専用受像紙を用
い、以下の条件にて、印字物のニュートラルブラックの
最高濃度を米国マクベス社製のデンシトメーターRD−
918にて測定した。上記に作製した熱転写フィルム
と、受像シートを染料層と受像面とを対向させて、重ね
合わせ、熱転写フィルムの裏面側からサーマルヘッド印
加電圧14.5V、印加パルス幅6msec/line
で階調値を順次減少させるステップパターンでサーマル
ヘッドにより印画を行なった。但し、ニュートラルブラ
ックは、1色目を最高印加エネルギーとして階調値25
5で印画し、2色目以降は階調値を調整して、ニュート
ラルブラックの色相になるように印画して、その得られ
た印字物のニュートラルブラックの最高濃度を測定し
た。また、実施例及び比較例の各印画順は、下記表1に
示す通りである。
【0048】(評価結果)実施例及び比較例で得られた
印字物のニュートラルブラックの最高濃度の測定結果を
下記の表1に示す。
【表1】
【0049】参考に、実施例1及び2と、比較例1で作
製した熱転写フィルムを使用して、印画順をイエロー、
マゼンタ、シアンの順に行なって、その他は上記の印画
条件と同様にして、得られた印画物のニュートラルブラ
ックの最高濃度を測定した。また、各実施例と比較例
で、印画順をイエロー、マゼンタ、シアンの順に行な
い、但し、印加エネルギーは、上記のステップパターン
でイエロー、マゼンタ、シアン全て等エネルギーの条件
で印画し、ブラックの最高濃度を測定した。さらに、実
施例1及び2と、比較例1で作製した熱転写フィルムを
使用して、上記のステップパターンの印画条件で、単色
により単独で印画した印字物で、各色相の最高濃度を測
定した。
【0050】上記の参考である、印画順をイエロー、マ
ゼンタ、シアンの順に行なったニュートラルブラックの
最高濃度と、等エネルギーの条件で印画したブラックの
最高濃度と、単色の最高濃度の測定結果を下記の表2に
示す。
【表2】
【0051】上記の結果から、比較例1ではイエロー、
マゼンタ、シアンの各単色の印画最高濃度はバラツキが
少なく、バランスがとれていて、印画順をイエロー、マ
ゼンタ、シアンの順に行なった際に、ニュートラルブラ
ックの最高濃度と、等エネルギーの条件で印画したブラ
ックの最高濃度とに差がほとんど無い。それに対し、実
施例ではイエロー、マゼンタ、シアンの各単色の印画最
高濃度でバラツキがあり、印画順をイエロー、マゼン
タ、シアンの順に行なった際に、ニュートラルブラック
の最高濃度が比較的低い値となっている。ところが、本
発明の印画する順序を検討した結果、実施例で得られた
ように、イエローとそれ以外の2色との高濃度域濃度差
が0.1以上である時、グレーバランスを調整したニュ
ートラルブラックが高い濃度を得ることができた。この
ように、実施例ではメディアの性能を無駄なく発揮し
て、高濃度のニュートラルブラックの印画を得ることが
できた。
【0052】
【発明の効果】以上の通り、本発明の熱転写フィルム
は、一方の面に耐熱層を設けたフィルム基材と、該フィ
ルム基材の他方の面に設けられた熱移行性染料層とから
なり、該染料層が色相の異なる染料を含む複数の染料層
領域からなり、該染料層領域にそれぞれイエロー、マゼ
ンタ、シアンの染料を含み、異なる染料層領域で比較し
て、イエローとそれ以外の2色との高濃度域濃度差が
0.1以上である時、グレーバランスを調整したニュー
トラルブラックが高濃度になる印画順で印画可能であ
る。
【0053】そして、本発明の熱転写方法は、一方の面
に耐熱層を設けたフィルム基材と、該フィルム基材の他
方の面に設けられた熱移行性染料層とからなり、該染料
層が色相の異なる染料を含む複数の染料層領域からな
り、該染料層領域にそれぞれイエロー、マゼンタ、シア
ンの染料を含む熱転写フィルムを用いて、異なる染料層
領域で比較して、イエローとそれ以外の2色との高濃度
域濃度差が0.1以上である時、グレーバランスを調整
したニュートラルブラックが高濃度になる色相順に印画
することにより、印画における染料のバックトラップが
生じても、印画物の色再現域が低下することなく、フル
カラーの優れた品質の画像形成が可能となる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の面に耐熱層を設けたフィルム基材
    と、該フィルム基材の他方の面に設けられた熱移行性染
    料層とからなり、該染料層が色相の異なる染料を含む複
    数の染料層領域からなる熱転写フィルムにおいて、異な
    る染料層領域で比較して、ある1色とそれ以外の色相と
    の高濃度域濃度差が0.1以上である時、規定した色相
    が高濃度になる印画順で印画可能であることを特徴とす
    る熱転写フィルム。
  2. 【請求項2】 一方の面に耐熱層を設けたフィルム基材
    と、該フィルム基材の他方の面に設けられた熱移行性染
    料層とからなり、該染料層が色相の異なる染料を含む複
    数の染料層領域からなり、該染料層領域にそれぞれイエ
    ロー、マゼンタ、シアンの染料を含む熱転写フィルムに
    おいて、異なる染料層領域で比較して、イエローとそれ
    以外の2色との高濃度域濃度差が0.1以上である時、
    グレーバランスを調整したニュートラルブラックが高濃
    度になる印画順で印画可能であることを特徴とする熱転
    写フィルム。
  3. 【請求項3】 一方の面に耐熱層を設けたフィルム基材
    と、該フィルム基材の他方の面に設けられた熱移行性染
    料層とからなり、該染料層が色相の異なる染料を含む複
    数の染料層領域からなる熱転写フィルムにおいて、異な
    る染料層領域で比較して、ある1色とそれ以外の色相と
    の高濃度域濃度差が0.1以上である時、規定した色相
    が高濃度になる色相順に印画することを特徴とする熱転
    写方法。
  4. 【請求項4】 一方の面に耐熱層を設けたフィルム基材
    と、該フィルム基材の他方の面に設けられた熱移行性染
    料層とからなり、該染料層が色相の異なる染料を含む複
    数の染料層領域からなり、該染料層領域にそれぞれイエ
    ロー、マゼンタ、シアンの染料を含む熱転写フィルムに
    おいて、異なる染料層領域で比較して、イエローとそれ
    以外の2色との高濃度域濃度差が0.1以上である時、
    グレーバランスを調整したニュートラルブラックが高濃
    度になる色相順に印画することを特徴とする熱転写方
    法。
  5. 【請求項5】 上記のイエロー染料を含む染料層領域
    に、下記に示す一般式(1)及び/または一般式(2)
    から選ばれる少なくとも1種を含有することを特徴とす
    る請求項2または請求項4に記載する熱転写フィルム及
    び熱転写方法。 【化1】 〔上記式(1)中のR1、R2、R3、R4及びR5は、そ
    れぞれ独立に選定でき、水素原子、ハロゲン原子、C1
    〜C8のアルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ
    基、アルコキシカルボニル基、チアアルコキシ基、アル
    キルスルホニル基、アミノ基、置換あるいは非置換のフ
    ェノキシ基、または置換あるいは非置換のチオフェノキ
    シ基を表す。R6、R7は、それぞれ独立に選定でき、水
    素原子、アルキル基、アルコキシアルキル基、シクロア
    ルキル基、アリル基、置換基を有してもよいアリール
    基、アラルキル基、フリフリル基、テトラヒドロフリフ
    リル基、またはヒドロキシアルキル基を表す。〕 【化2】 〔上記式(2)中のR1は、アリル基、アルキル基を表
    し、R2は置換あるいは非置換のアルキル基、アリール
    基を表し、Aは−CH2−、−CH2CH2−、−CH2
    2O−,−CH2CH2OCH2−、−CH2CH2OCH
    2CH2−を表し、R3はアルキル基を表す。〕
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